説明

車両周辺監視装置

【課題】直感的にわかり易い画像を得ることが可能で利便性の高い車両周辺監視装置を提供する。
【解決手段】車両周辺監視装置は、カメラ11a〜11h、操作器21(操作インタフェース)、表示器22(表示手段)、インジケータ23(カメラ位置表示手段)および監視ECU30を備える。カメラ11a〜11hは、車両全周に渡って間隔をおいて車両10に設置される。監視ECU30の画像合成部31(画像合成手段)は、カメラ11a〜11hの撮影画像に基づいてカメラ11a〜11h間の中間位置に仮想的に設置された仮想カメラの仮想画像を作成し、この仮想画像と撮影画像を連続的に合成する。監視ECU30の表示画像作成部32(表示画像作成手段)は、画像合成部31により合成された合成画像に基づいて、任意のカメラ位置に対応した表示画像を作成して表示器22に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両周辺監視装置に関し、特に車両周方向に設けられた複数のカメラにより車両の周辺を監視可能な車両周辺監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の車両周辺監視装置として、車両周方向の異なる位置に設けられて車両の周辺を撮影する3つのカメラと、車両が停止しているときは各カメラの撮影画像を直線的に張り合わせて1つの仮想視点から見た1視点画像を表示手段に表示させ、車両が動いているときは複数の撮影画像からなる多視点画像を表示手段に表示させる制御手段とを備えたものがあり、例えば下記特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2005−236493号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載された車両周辺監視装置では、複数のカメラの車両への取り付け位置によって仮想視点位置が1つに限定されてしまうので、画像の表示が狭い範囲に限定されてしまい、充分な利便性が得られなかった。この場合、カメラの車両への取り付け位置および取り付け方向には制約があるので、単に車両への取り付け位置等を変えるだけでは、画像の表示を広い範囲に設定することが困難である。また、各カメラの撮影画像を直線的に張り合わせて1視点画像を作成しているため、1視点画像であっても直感的にわかり難いという問題もあった。
【0004】
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、直感的にわかり易い画像を得ることが可能で利便性の高い車両周辺監視装置を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、車両周方向の異なる位置に設置されて車両の周辺を撮影する複数のカメラと、前記複数のカメラの撮影画像に基づいて同複数のカメラ間の中間位置に仮想的に設置された仮想カメラの仮想画像を作成し、この仮想画像と前記撮影画像を連続的に合成する画像合成手段と、前記画像合成手段により合成された合成画像に基づいて、任意のカメラ位置に対応した表示画像を作成して表示手段に表示させる画像作成手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
この車両周辺監視装置では、複数のカメラの撮影画像に基づいて、複数のカメラ間の中間位置に仮想的に設定された仮想カメラの仮想画像が作成され、この仮想画像と撮影画像とが連続的に合成される。また、合成された合成画像に基づいて、任意のカメラ位置に対応した表示画像が作成される。
【0007】
これによれば、カメラの仮想位置が1つに限定されないので、表示画像を連続的に広い範囲に設定することが可能となり、直感的にわかり易い画像が得られて、車両周辺監視装置の使い勝手が良好となる。
【0008】
本発明の実施に際して、前記複数のカメラは、隣り合う位置のカメラによる撮影画像に重なり合う領域が形成されるように車両の全周に渡って間隔をおいて設置されており、前記画像合成手段は、前記複数のカメラの撮影画像を画像変換して前記仮想画像としての補間画像を作成することも可能である。この場合、画像の加工処理法としては、例えば、光線空間法やモーフィング法を用いるとよい。
【0009】
これによれば、複数のカメラの車両への取り付け高さがそれぞれ異なっていても、車両の全周に渡って連続的な360°の合成画像(パノラマ画像)を得ることができ、しかもその画像精度を高くすることができて、上記した使い勝手の良好な車両周辺監視装置を簡易に構成することが可能である。
【0010】
また、本発明の実施に際して、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置の設定変更に伴って、前記表示画像を連続的に前記表示手段に表示させることも可能である。これによれば、表示手段に連続的に表示される画像を参照しながら、見たい部位の画像に容易にたどり着くことが可能である。
【0011】
また、本発明の実施に際して、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置におけるカメラ画角の設定変更に応じて、前記合成画像の画像変換により表示画像を作成して前記表示手段に表示させることも可能である。また、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置におけるカメラ視線方向の設定変更に応じて、前記合成画像の画像変換により表示画像を作成して前記表示手段に表示させることも可能である。また、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置におけるカメラ視点(カメラのレンズ位置)の設定変更に応じて、前記合成画像の画像変換により表示画像を作成して前記表示手段に表示させることも可能である。この場合、前記画像作成手段は、例えば、前記カメラ画角、カメラ視線方向または前記カメラ視点の設定変更に伴って、前記表示画像を連続的に前記表示手段に表示させるようにするとよい。これによれば、表示手段に連続的に表示される画像を参照しながら、見たい部位の画像をより詳細に検討することが可能となる。
【0012】
また、本発明の実施に際して、前記画像作成手段は、車両の走行状態に応じて、予め指定されたカメラ位置における表示画像を、前記合成画像に基づいた表示画像に優先させて前記表示手段に表示させることも可能である。この場合、前記車両の走行状態は、例えば、車両の発車前、バック時または幅寄せ時であるとよい。これによれば、乗員の注意を効果的に喚起することが可能となる。
【0013】
また、本発明の実施に際して、前記画像作成手段は、障害物検知時に障害物を包含するカメラ位置における表示画像を、前記合成画像に基づいた表示画像に優先させて前記表示手段に表示させることも可能である。これによっても、乗員の注意を効果的に喚起することが可能となる。
【0014】
また、本発明の実施に際して、前記表示画像に対応したカメラ位置を表示するためのカメラ位置表示手段と、前記任意のカメラ位置、前記カメラ画角、前記カメラ視線方向および前記カメラ視点を設定変更するための操作インタフェースとが設けられていることも可能である。この場合、前記カメラ位置表示手段は、例えば、車両の平面模式図上に表示されているとよい。これによれば、車両の平面模式図上のカメラ位置を参照することで、カメラ位置を明確に把握することが可能となり、また操作インタフェースの操作によりカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定を容易に変更することが可能となる。
【0015】
また、本発明の実施に際して、前記操作インタフェースの操作に連動して、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置、前記カメラ画角、前記カメラ視線方向および前記カメラ視点の設定変更に対応した前記表示画像を前記表示手段に表示させることも可能である。これによれば、見たい画像を探す際の操作性を向上させることが可能となる。
【0016】
この場合、前記カメラ位置表示手段は、前記操作インタフェースによる前記任意のカメラ位置の確定に伴って、その確定されたカメラの表示位置が一定方向に向けて回転されるように設定されていることも可能である。これによれば、確定されたカメラ位置と表示画像との方向を一致させることが可能となって、操作インタフェースの操作に際しての違和感を解消することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
a.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する。図1は同第1実施形態に係る車両周辺監視装置の全体を概略的に表す機能ブロック図であり、この車両周辺監視装置は、カメラ11a〜11h、操作器21、表示器22、インジケータ23および監視電子制御ユニット30(以下、単に監視ECU30という)を備えている。
【0018】
カメラ11a〜11h(撮影手段)は、例えば周知のCCDカメラであり、車両全周に渡って間隔をおいて車両10に設置されている。具体的には、カメラ11a〜11hは、それぞれ車両前方、車両右前方、車両右側方、車両右後方、車両後方、車両左後方、車両左側方および車両左前方位置にて、隣り合うカメラ同士のカメラ撮影画像(図中一点鎖線で示す)に重なり合う領域が形成されるように、車両10に取り付けられている。カメラ11a〜11hは、監視ECU30に接続されていて、撮影画像を表すデータ信号を監視ECU30(表示画像作成部32)に出力する。
【0019】
操作器21(操作インタフェース)は、ベース部21aにジョイスティック式の操作レバー21bが組み付けられたものであり、ナビゲーション装置のディスプレイ近傍に設けられている。操作レバー21bは、確定スイッチSW1と戻るスイッチSW2との併用により、乗員が見たい表示画像の設定、すなわちカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定を変更する際に使用される。操作レバー21bを用いたカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定変更については後述する。操作器21は、監視ECU30と表示・回転回路24に接続されていて、操作レバー21bの操作に応じた信号を監視ECU30(表示画像作成部32)と表示・回転回路24に出力する。
【0020】
表示器22(表示手段)は、例えば周知のカラー液晶ディスプレイであり、この実施形態ではナビゲーション装置のディスプレイと兼用されている。インジケータ23(カメラ位置表示手段)は、車両の平面模式図23aの全周に渡って複数のインジケータランプ23bが組み込まれたものであり、表示・回転回路24を介して操作器21に接続されている。このインジケータ23は、操作器21の近傍に設けられ、図示を省略するモータによりその平面内にて回転可能に設けられている。
【0021】
インジケータランプ23bは、任意のカメラ位置を表していて、設定されたカメラ位置に対応したインジケータランプ23bが点灯するようになっている。表示・回転回路24は、操作レバー21aの操作に応じてインジケータランプ23bの点灯位置を変更し、また確定スイッチSW1のON操作によりインジケータランプ23bの点灯位置が上部位置となるようにインジケータ23を回転させる。
【0022】
監視ECU30は、CPU、ROM、RAM、A/D変換部、フラッシュメモリなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品としており、イグニッションスイッチのオン後の所定時間ごとに図2の画像処理プログラムを繰り返し実行する。この画像処理プログラムは、画像処理の一連の流れを示したものであり、監視ECU30は、この画像処理プログラムの実行により作成された表示画像を表示器22に表示させる。
【0023】
次に、上記のように構成した第1実施形態の作動について説明する。乗員がイグニッションキーを操作してイグニッションスイッチがオンすると、監視ECU30は、図2の画像処理プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。
【0024】
この画像処理プログラムは、ステップS10にて実行が開始され、以後、ステップS11〜ステップS15の処理が繰り返し実行される。最初に、ステップS11〜ステップS14の処理について簡単に説明しておく。
【0025】
ステップS11においては、画像の取り込み処理、すなわち画像合成部31がカメラ11a〜11hから撮影画像データを取得する。ステップS12においては、画像の合成処理、すなわち画像合成部31がステップS11で取得した撮影画像データを用いて、車両10の全周に渡った合成画像を作成する。ステップS13においては、表示画像作成処理、すなわち表示画像作成部32がステップS12で作成された合成画像を用いて、表示器22に表示させる画像を作成(例えば、合成画像の所定部分の切り出し、合成画像の画像変換など)する(図3参照)。ステップS14においては、画像表示処理、すなわちステップS13で作成された表示画像を表示器22に表示させる。
【0026】
次に、ステップS12、S13の処理について具体的に説明する。ステップS12における画像の合成処理では、画像合成アルゴリズムとして、例えば周知の光線空間法を用いて画像を合成する。ここで、光線空間法とは、任意の視点からの画像を合成する手法の一つであり、図5にその原理を模式的に示す。カメラC1,C2は、互いの撮影領域に重なり合う領域が形成されるように(対象物体Oが共通視野となるように)設置されている。任意平面Sを想定すると、カメラC1,C2と対象物体Oの端縁を結ぶ光線は平面Sとそれぞれ座標S1,S2で交わる。一方、カメラC1,C2間の中間位置に仮想的に設置された仮想カメラ(任意視点位置のカメラ)C3と対象物体Oの端縁を結ぶ光線は平面Sと座標S3で交わる。
【0027】
したがって、カメラC1〜C3の設置位置と座標S1〜S3の位置情報に基づいて、カメラC1,C2から見た対象物体Oの撮影画像を補間処理することにより、仮想カメラC3から見た対象物体Oの仮想画像を作成することができる。なお、光線空間法以外にも、例えば周知のモーフィング法を用いて、撮影画像の対応点を手がかりとして仮想画像(補間画像)を作成するようにしてもよい。
【0028】
そして、具体的にステップS12では、図6に示すように、カメラ11a〜11hの撮影画像データに基づいて、カメラ11a〜11hの中間位置に仮想的に設置された仮想カメラの仮想画像を作成し、この仮想画像と撮影画像を合成する。これにより、車両10の全周に渡って連続的な360°の合成画像(パノラマ画像)が得られる。
【0029】
この合成画像は、操作器21の操作に応じて任意に設定されたカメラ位置における画像に切り取られ、あるいはカメラ画角、カメラ視線方向、カメラ視点の設定変更に応じて画像変換されるので、ステップS13における表示画像作成処理について説明する前に、図4のインジケータ表示・回転プログラムおよび図7〜図10のインジケータ動作説明図を用いて、操作器21の操作およびこの操作に連動したインジケータ23の動作について説明しておく。
【0030】
操作器21における操作レバー21bの操作前においては、インジケータ23上でのカメラ位置が例えば車両前方に初期設定されていて、車両の平面模式図23aにて車両前方に位置するインジケータランプ23bが点灯している。この状態から、操作レバー21bを図7(a)中の左側Cに倒すと、カメラ位置が車両前方から車両左前方へと車両10の周方向左回りに連続的に移動する。これとは逆に、操作レバー21bを図7(a)中の右側Dに倒すと、カメラ位置が車両前方から車両右前方へと車両10の周方向右回りに連続的に移動する。このカメラ位置の移動に伴ってインジケータランプ23bの点灯位置が移動する(図4のステップS41)。なお、図7(a)は、カメラ位置が例えば車両右前方位置と車両右側方位置の略中間位置に設定された場合を示しており、図7(b)は、カメラ位置が例えば車両後方位置に設定された場合を示している。
【0031】
図7(a),(b)に示す各カメラ位置では、カメラ画角が合成画像の倍率に対応した所定の標準画角に設定されている(図中実線で示す状態)。この状態から、操作レバー21bを図中の前側Aに倒すと、そのカメラ位置におけるカメラ画角が望遠側に変化する(図中一点鎖線で示す状態)。これとは逆に、操作レバー21bを図中の後側Bに倒すと、そのカメラ位置におけるカメラ画角が広角側に変化する(図中破線で示す状態)。
【0032】
そして、例えば図7(b)に示すカメラ位置にて、確定スイッチSW1をON操作すると、設定したカメラ位置およびカメラ画角が確定され、その後は操作レバー21aを操作してもカメラ位置およびカメラ画角の設定を変更することができなくなる。また、確定スイッチSW1のON操作により、図8に示すように、カメラ位置を表す点灯インジケータランプ23bが上側となるように、インジケータ23が回転駆動される(ステップS42にて「Yes」と判定されてステップS43の処理が実行)。
【0033】
なお、確定スイッチSW1のON状態から、戻るスイッチSW2をON操作すると、カメラ位置およびカメラ画角の確定状態が解除されて、その後は操作レバー21aの操作に応じてカメラ位置およびカメラ画角の設定を変更できるようになる。また、戻るスイッチSW2のON操作により、インジケータ23が車両前部を上側とする原位置に復帰駆動される(ステップS42にて「No」と判定されてステップS44の処理が実行)。
【0034】
上記確定スイッチSW1がON状態であるとき、図10(a),(b)に示すように、操作レバー21bを図10(a)中の左側Cに倒すと、カメラ視線方向が車両後向きから車両右後向きへと連続的に変化すると同時にカメラ視点(カメラのレンズ位置)が下方へ移動する(図10(a)のCの破線で示す状態)。これとは逆に、操作レバー21bを図中の右側Dに倒すと、カメラ視線方向が車両後向きから車両左後向きへと連続的に変化すると同時にカメラ視点が上方に移動する(図10(a)のDの破線で示す状態)。
【0035】
一方、操作レバー21bを図中の前側Aに倒すと、カメラ視点が略水平向きから車両上向きへと連続的に変化する(図10(a)のAの一点鎖線で示す状態)。これとは逆に、操作レバー21bを図中の後側Bに倒すと、カメラ視点が略水平向きから車両下向きへと連続的に変化する(図10(a)のBの一点鎖線で示す状態)。
【0036】
図2のステップS13における表示画像作成処理に戻って、この処理では図3に示す表示画像作成プログラムを実行するようになっている。この表示画像作成プログラムは、ステップS30にて実行が開始され、ステップS31にて操作器21から操作レバー21bの倒れ位置に応じた信号を入力する。
【0037】
ステップS32においては、操作レバー21bの倒れ位置に応じたカメラ位置およびカメラ画角に対応した画像を、図2のステップS12の処理により得られた合成画像に基づいて作成する。具体的には、操作レバー21bの操作により、カメラ位置が、いま図9(a)に示す車両後方位置に設定され、かつカメラ画角が標準に設定されている場合には、合成画像から図9(b)にてGO1で表される部位を切り出して、図9(c)に示すような表示画像GO1を表示器22に表示させる(ステップS32およびS35の処理)。
【0038】
この状態から、操作レバー21bがC側に倒され、カメラ位置が車両右後方位置に設定された場合には、合成画像から図9(b)にてGC1で表される部位を切り出して、図9(c)に示すように表示画像GC1を表示器22に表示させる。また、操作レバー21bがD側に倒され、カメラ位置が車両左後方位置に設定された場合には、合成画像から図9(b)にてGD1で表される部位を切り出して、図9(c)に示すように表示画像GD1を表示器22に表示させる。これらの場合、カメラ位置の変化に伴って表示画像GO1から表示画像GC1またはGD1までの画像が連続的に表示器22に表示される(ステップS32およびS35の処理が繰り返し実行)。
【0039】
一方、操作レバー21bがA側に倒され、カメラ画角が望遠に設定された場合には、図9(b)にてGA1で表される合成画像を画像変換して、図9(c)に示すように表示画像GA1を表示器22に表示させる。また、操作レバー21bがB側に倒され、カメラ画角が広角に設定された場合には、図9(b)にてGB1で表される合成画像を画像変換して、図9(c)に示すように表示画像GB1を表示器22に表示させる。この場合、カメラ画角の変化に伴って表示画像GO1から表示画像GA1またはGB1までの画像が連続的に表示器22に表示される(ステップS32およびS35の処理が繰り返し実行)。
【0040】
確定スイッチSW1のON操作により、カメラ位置およびカメラ画角が確定すると、ステップS33にて「Yes」と判定して、ステップS34の処理が実行される。ステップS34においては、操作レバー21bの倒れ位置に応じたカメラ視線方向およびカメラ視点に対応した画像を、図2のステップS12の処理により得られた合成画像に基づいて作成する。具体的には、図10(a),(b)に示すように、操作レバー21bがC側に倒され、カメラ視線方向が車両右向きに設定された場合には、図10(c)にてGO1で表される合成画像を画像変換して、表示画像GC2を表示器22に表示させる。なお、確定スイッチSW1のON操作により、インジケータ23が回転駆動されてインジケータランプ23bが上側に位置している。
【0041】
また、操作レバー21bがD側に倒され、カメラ視線方向が車両左向きに設定された場合には、図10(c)にてGO1で表される合成画像を画像変換して、表示画像GD2を表示器22に表示させる。この場合、カメラ視線方向の左右の変化に伴って表示画像GO1から表示画像GC2またはGD2までの画像が連続的に表示器22に表示される(ステップS34およびS35の処理が繰り返し実行)。
【0042】
一方、操作レバー21bがA側に倒され、カメラ視線方向が車両上向きかつカメラ視点が下方に設定された場合には、図10(c)にてGO1で表される合成画像を画像変換して、表示画像GA2を表示器22に表示させる。また、操作レバー21bがB側に倒され、カメラ視線方向が車両下向きかつカメラ視点が上方に設定された場合には、図10(c)にてGO1で表される合成画像を画像変換して、表示画像GB2を表示器22に表示させる。この場合、カメラ視線方向とカメラ視点の上下の変化に伴って表示画像GO1から表示画像GA2またはGB2までの画像が連続的に表示器22に表示される(ステップS34およびS35の処理)。
【0043】
以上の説明からも明らかなように、上記第1実施形態においては、複数のカメラ11a〜11hの撮影画像に基づいて、図2のステップS12の処理により、複数のカメラ11a〜11h間の中間位置に仮想的に設定された仮想カメラの仮想画像が作成され、この仮想画像と撮影画像とが連続的に合成される。また、図2のステップS13の処理(図3の表示画像作成プログラムの実行)により、合成された合成画像に基づいて、任意のカメラ位置に対応した表示画像が作成される。
【0044】
これにより、カメラの仮想位置が1つに限定されないので、表示画像を連続的に広い範囲に設定することが可能となり、直感的にわかり易い画像が得られて、車両周辺監視装置の使い勝手が良好となる。
【0045】
また、上記第1実施形態では、複数のカメラ11a〜11hが、隣り合う位置のカメラによる撮影画像に重なり合う領域が形成されるように車両10の全周に渡って間隔をおいて設置されており、図2のステップS12の処理により、カメラ11a〜11hの撮影画像を画像変換して仮想画像としての補間画像が作成されるようになっている。
【0046】
これにより、カメラ11a〜11hの車両10への取り付け高さがそれぞれ異なっていても、あるいはカメラパラメータ(画角、解像度等)が異なっていても、車両10の全周に渡って連続的な360°の合成画像(パノラマ画像)を得ることができ、しかもその画像精度を高くすることができて、使い勝手の良好な車両周辺監視装置を簡易に構成することが可能である。
【0047】
また、上記第1実施形態では、図3のステップS32,S33,S35の処理により、任意のカメラ位置の設定変更に伴って、表示画像が連続的に表示器22に表示される。これにより、表示器22に連続的に表示される画像を参照しながら、見たい部位の画像に容易にたどり着くことが可能である。
【0048】
また、上記第1実施形態では、図3のステップS32,S33,S35の処理により、任意のカメラ位置におけるカメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定変更に応じて、図2のステップS12の処理により合成された合成画像の画像変換により表示画像が作成されて表示器22に連続的に表示される。これにより、表示器22に連続的に表示される画像を参照しながら、見たい部位の画像をより詳細に検討することが可能となる。
【0049】
また、上記第1実施形態では、表示画像に対応したカメラ位置を表示するためのインジケータ23が車両の平面模式図23a上に表示され、操作器21によってカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定が変更されるようになっている。これにより、車両の平面模式図23a上のカメラ位置を参照することで、カメラ位置を明確に把握することが可能となり、また操作器21の操作によりカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定を容易に変更することが可能となる。
【0050】
また、上記第1実施形態では、操作器21の操作に連動して、図3のステップS32〜S35の処理により、任意のカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定変更に対応した表示画像が表示器22に表示される。これにより、見たい画像を探す際の操作性を向上させることが可能となる。
【0051】
また、上記第1実施形態では、操作器21の操作レバー21bによるカメラ位置の確定に伴って、その確定されたカメラの表示位置が一定方向を向くようにインジケータ23が回転されるように設定されている。これにより、確定されたカメラ位置と表示画像との方向を一致させることが可能となって、操作レバー21bの操作に際しての違和感を解消することが可能となる。
【0052】
b.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態に係る車両周辺監視装置は、上記第1実施形態の構成に加えて、図1にて破線で示すように、超音波ソナー41、車速センサ42、シフトポジションセンサ43および特定表示画像作成指令部44を備えている。また、この第2実施形態の監視ECU30は、図3の表示画像作成プログラムに代えて、図12の表示画像作成プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。なお、第2実施形態の他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、上記第1実施形態と同じ部材、同じ機能を果たす部分には同一の符号を付すこととして、詳細な説明は省略する。
【0053】
超音波ソナー41は、超音波を発信して障害物または人までの距離を検出するものであり、例えば車両10の4箇所のコーナー部に設けられている。車速センサ42は、車速を検出する。シフトポジションセンサ43は、シフトレバーのDレンジまたはRレンジへの切り換え信号を検出する。特定表示画像作成指令部44は、超音波ソナー41、車速センサ42およびシフトポジションセンサ43に接続されていて、各センサ41〜43からの検出信号に基づいて、図11の特定表示画像作成指令プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。また、車両の走行状態に応じて警報音または特定のメッセージを音声合成回路45を介してスピーカ46に出力させる。
【0054】
以下、第2実施形態の作動について説明する。イグニッションスイッチのオン動作に応答して、特定表示画像作成指令部44は、図11の特定表示画像作成指令プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。この特定表示画像作成指令プログラムの実行はステップ100にて開始され、ステップ101にて障害物または人の有無を判定する。障害物または人の有無は、超音波ソナー41からの信号に基づいて障害物または人との距離が所定距離以下となったとき、障害物または人有りと判定されるようになっている。
【0055】
図13(a)、(b)に示すように、車両10が駐車または停車状態にある場合、すなわちシフトポジションがPレンジにあり、車両10の周辺に障害物または人がいない場合には、ステップS101にて「No」と判定し、ステップS103にて車速Vが0で、かつシフトポジションがDレンジであるか否かを判定する。シフトポジションがDレンジでなく、Rレンジでもなければ、ステップS103,S105にて「No」と判定し、ステップS107にてフラグFLGを“0”に設定する。この場合には、図12の表示画像作成プログラムのステップS151にて「Yes」と判定されるので、以後の処理では図3の場合と同様、ステップS31〜S36の処理が繰り返し実行される。
【0056】
この状態から、シフトポジションがDレンジに切り換えられると、ステップS101にて「No」、S103にて「Yes」と判定し、ステップS104にてフラグFLGを“2”に設定する。この場合には、図12の表示画像作成プログラムにおいて、ステップS151,S152にて「No」、ステップS154にて「Yes」と判定し、ステップS155の処理を実行する。これにより、図13(d)に示すように、カメラ11aによる車両前下方の画像が表示器22に表示される。また、特定表示画像作成指令部44は、S103にて「Yes」と判定したとき、図13(c)に示すように、表示・回転回路24を介して車両前方位置のインジケータ23bを点灯し、音声合成回路45を介して所定のメッセージをスピーカ46に出力させる。
【0057】
一方、シフトポジションがRレンジに切り換えられると、ステップS101,S103にて「No」、S105にて「Yes」と判定し、ステップS106にてフラグFLGを“3”に設定する。この場合には、図12の表示画像作成プログラムにおいて、ステップS151,S152,S154にて「No」と判定し、ステップS156の処理を実行する。これにより、図示は省略するが、カメラ11eによる車両後下方の画像が表示器22に表示される。また、特定表示画像作成指令部44は、S105にて「Yes」と判定したとき、表示・回転回路24を介して車両後方位置のインジケタータ23bを点灯し、音声合成回路45を介して警報音を鳴らす。
【0058】
また、車両の停車中および走行中に、例えば図14(a),(b)に示すように、歩行者が車両10の左後方部に接近した場合には、ステップS101にて「Yes」と判定し、ステップS102にてフラグFLGを“1”に設定する。この場合には、図12の表示画像作成プログラムにおいて、ステップS151にて「No」、ステップS152にて「Yes」と判定し、ステップS153の処理を実行する。
【0059】
これにより、図14(d)に示すように、歩行者に近いカメラ位置を計算し、最適な画像を合成し、車両左後方の画像が表示器22に表示される。また、特定表示画像作成指令部44は、S101にて「Yes」と判定したとき、図14(c)に示すように、表示・回転回路24を介して車両左後方位置のインジケータ23bを点灯し、音声合成回路45を介して警報音を鳴らす。なお、この第2実施形態では、図14(d)に示すように、特定表示画像がナビによる地図画面に対しても優先して表示されるようになっている。
【0060】
同様にして、歩行者の車両10への接近部位に応じて、最適な合成画像を作成し、その画像が表示器22に表示されることとなる。この場合には、歩行者の車両10への接近位置に対応したインジケタータ23bが点灯されるとともに、全ての場合に警報音が鳴らされる。
【0061】
また、車両の走行中に、図15(a)に示すように、車両10が左側の歩道に幅寄せをした場合には、ステップS101にて「Yes」と判定し、フラグFLGを“1”に設定する。この場合には、図12の表示画像作成プログラムにおいて、ステップS151にて「No」、ステップS152にて「Yes」と判定し、ステップS153の処理を実行する。これにより、図15(c)に示すように、歩道に近いカメラ11hによる車両左前方の画像が表示器22に表示される。また、特定表示画像作成指令部44は、S101にて「Yes」と判定したとき、図15(b)に示すように、表示・回転回路24を介して車両左前方位置のインジケタータ23bを点灯し、音声合成回路45を介して警報音を鳴らす。
【0062】
同様にして、車両10が右側の歩道に幅寄せをした場合には、歩道に近いカメラ位置を計算し、最適な画像を合成し車両右前方の画像が表示器22に表示されることとなる。そして、この場合には、車両右前方位置のインジケタータ23bが点灯され、警報音が鳴らされる。
【0063】
上記第2実施形態によれば、図11のステップS101,S103,S105の処理による車両の発車前、バック時、幅寄せ時または障害物等の検知時に、図12のステップS152〜S156の処理により、それぞれの状態に対応した特定画像が上記第1実施形態による合成画像の表示に優先して表示器22に表示されるので、乗員の注意を効果的に喚起することが可能となる。
【0064】
上記第1実施形態および第2実施形態においては、カメラ11a〜11hが車両10の全周に渡って設けられていたが、これに限らず、例えば車両の前方から側方に渡った部位にのみ設けてもよいし、車両の後方から側方に渡った部位にのみ設けてもよい。
【0065】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、表示器22がナビゲーション装置のディスプレイと兼用されていたが、専用の表示器を設けるようにしてもよい。
【0066】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、操作器21としてジョイスティック式のものを用いたが、これに代えて、例えばタッチパネル式のものを用いてもよい。また、これらのメカニカル式の操作器に加えてまたは代えて、例えば操作器を表示器に表示させるようにして、表示器へのタッチ操作によりカメラ位置、カメラ画角、カメラ視線方向およびカメラ視点の設定が変更されるようにすることも可能である。同様に、インジケータを表示器に表示させることも可能である。
【0067】
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、カメラ視線方向が車両上向きに設定されたときカメラ視点が下方に設定され、カメラ視線方向が車両下向きに設定されたときカメラ視点が上方に設定されるように実施したが、これに限らず、例えばカメラ視線方向とカメラ視点との操作系を別にして、カメラ視線方向とカメラ視点との何れか一方のみの設定を変更するように実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1および第2実施形態に係る車両周辺監視装置の全体を概略的に示した機能ブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態に係り、図1の監視ECUによって実行される画像処理プログラムを示すフローチャート。
【図3】図2の画像処理プログラムのうちの表示画像作成ルーチンを示すフローチャート。
【図4】本発明の第1および第2実施形態に係り、図1の監視ECUによって実行されるインジケータ表示・回転プログラムを示すフローチャート。
【図5】画像合成アルゴリズムの一例である光線空間法の原理を示す模式図。
【図6】図2の画像の合成処理によって合成された合成画像を示した説明図。
【図7】(a)は、カメラ位置が車両右前方位置と車両右側方位置の略中間位置に設定された場合をインジケータ上に示した説明図。(b)は、カメラ位置が車両後方位置に設定された場合をインジケータ上に示した説明図。
【図8】確定スイッチのON操作により、カメラ位置が上側となるようにインジケータが回転される場合を示す説明図。
【図9】(a)は、カメラ位置が車両後方位置に設定された場合をインジケータ上に示した説明図。(b)の上段は、カメラ位置の設定変更に対応した表示画像を示す説明図。(b)の下段は、カメラ画角の設定変更に対応した表示画像を示す説明図。(c)は、カメラ位置またはカメラ画角の設定変更に対応した表示画像を示す説明図。
【図10】(a)は、カメラ位置が車両後方位置に設定された場合をインジケータ上でカメラ位置を上側にして示した説明図。(b)は、カメラ視線方向、カメラ視点の設定変更を操作レバーの操作方向と関連付けて示した説明図。(c)は、カメラ視線方向、カメラ視点の設定変更に対応した表示画像を示す説明図。
【図11】本発明の第2実施形態に係り、図1の監視ECUによって実行される特定表示画像作成指令プログラムを示すフローチャート。
【図12】本発明の第2実施形態に係り、図2の画像処理プログラムのうちの表示画像作成ルーチンを示すフローチャート。
【図13】本発明の第2実施形態に係り、(a),(b)は車両のシフトポジションがPレンジにある場合を示す説明図。(c)は、車両の発車時に車両前方位置のインジケータランプが点灯がする場合を示す説明図。(d)は、車両の発車時に前下方画像が表示器に表示される場合を示す説明図。
【図14】本発明の第2実施形態に係り、(a),(b)は歩行者が車両に接近する場合を示す説明図。(c)は、(a),(b)の場合に車両左後方位置に対応したインジケータランプが点灯がする場合を示す説明図。(d)は、(c)の車両左後方位置に対応した画像が表示器に表示される場合を示す説明図。
【図15】本発明の第2実施形態に係り、(a)は車両が歩道に幅寄せする場合を示す説明図。(b)は、車両左前方位置に対応したインジケータランプが点灯がする場合を示す説明図。(c)は、の車両左前方位置に対応した画像が表示器に表示される場合を示す説明図。
【符号の説明】
【0069】
10 車両
11a〜11h カメラ
21 操作器(操作インタフェース)
21b 操作レバー
SW1 確定スイッチ
SW2 戻るスイッチ
22 表示器(表示手段)
23 インジケータ(カメラ位置表示手段)
23a 車両の平面模式図
23b インジケータランプ
24 表示・回転回路
30 監視ECU
31 画像合成部(画像合成手段)
32 表示画像作成部(表示画像作成手段)
41 超音波ソナー41
42 車速センサ
43 シフトポジションセンサ
44 特定表示画像作成指令部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両周方向の異なる位置に設置されて車両の周辺を撮影する複数のカメラと、
前記複数のカメラの撮影画像に基づいて同複数のカメラ間の中間位置に仮想的に設置された仮想カメラの仮想画像を作成し、この仮想画像と前記撮影画像を連続的に合成する画像合成手段と、
前記画像合成手段により合成された合成画像に基づいて、任意のカメラ位置に対応した表示画像を作成して表示手段に表示させる画像作成手段とを備えたことを特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項2】
前記複数のカメラは、隣り合う位置のカメラによる撮影画像に重なり合う領域が形成されるように車両の全周に渡って間隔をおいて設置されており、前記画像合成手段は、前記複数のカメラの撮影画像を画像変換して前記仮想画像としての補間画像を作成する請求項1に記載の車両周辺監視装置。
【請求項3】
前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置の設定変更に伴って、前記表示画像を連続的に前記表示手段に表示させる請求項1または2に記載の車両周辺監視装置。
【請求項4】
前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置におけるカメラ画角の設定変更に応じて、前記合成画像の画像変換により表示画像を作成して前記表示手段に表示させる請求項1〜3のうちの何れか一つに記載の車両周辺監視装置。
【請求項5】
前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置におけるカメラ視線方向またはカメラ視点の設定変更に応じて、前記合成画像の画像変換により表示画像を作成して前記表示手段に表示させる請求項1〜4のうちの何れか一つに記載の車両周辺監視装置。
【請求項6】
前記画像作成手段は、前記カメラ画角、前記カメラ視線方向または前記カメラ視点の設定変更に伴って、前記表示画像を連続的に前記表示手段に表示させる請求項5に記載の車両周辺監視装置。
【請求項7】
前記画像作成手段は、車両の走行状態に応じて、予め指定されたカメラ位置における表示画像を、前記合成画像に基づいた表示画像に優先させて前記表示手段に表示させる請求項1に記載の車両周辺監視装置。
【請求項8】
前記車両の走行状態は、車両の発車前、バック時または幅寄せ時である請求項7に記載の車両周辺監視装置。
【請求項9】
前記画像作成手段は、障害物検知時に障害物を包含するカメラ位置における表示画像を、前記合成画像に基づいた表示画像に優先させて前記表示手段に表示させる請求項1に記載の車両周辺監視装置。
【請求項10】
前記表示画像に対応したカメラ位置を表示するためのカメラ位置表示手段と、
前記任意のカメラ位置、前記カメラ画角、前記カメラ視線方向および前記カメラ視点を設定変更するための操作インタフェースとが設けられている請求項1〜9のうちの何れか一つに記載の車両周辺監視装置。
【請求項11】
前記カメラ位置表示手段は、車両の平面模式図上に表示されている請求項10に記載の車両周辺監視装置。
【請求項12】
前記操作インタフェースの操作に連動して、前記画像作成手段は、前記任意のカメラ位置、前記カメラ画角、前記カメラ視線方向および前記カメラ視点の設定変更に対応した前記表示画像を前記表示手段に表示させる請求項10または11に記載の車両周辺監視装置。
【請求項13】
前記カメラ位置表示手段は、前記操作インタフェースによる前記任意のカメラ位置の確定に伴って、その確定されたカメラの表示位置が一定方向に向けて回転されるように設定されている請求項10〜12のうちの何れか一つに記載の車両周辺監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−148059(P2008−148059A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−333620(P2006−333620)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】