説明

車両用エージェント装置及びエージェントシステム

【課題】 本発明は、ユーザに最適な情報をリコメンドする車両用エージェント装置及びエージェントシステムの提供を目的とする。
【解決手段】 センサ18の情報に基づいて運転状況を観測し、その観測結果をセンサ18の情報とともに記憶することで学習し、その学習結果に基づいてユーザとのコミュニケーション行為を決定し、その決定されたコミュニケーション行為を表現するエージェントを表示させる車両用エージェント装置において、携帯端末装置40に蓄積された車外での入手情報を前記の学習結果に反映させて前記のコミュニケーション行為を決定することを特徴とする車両用エージェント装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用エージェント装置及びエージェントシステムに関し、より詳細には、擬人化されたエージェントを相手にしたコミュニケーション機能を有する車両用エージェント装置及びエージェントシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、擬人化されたエージェントの画像を複数用意することで、異なる容姿の複数のエージェントを車両内に出現可能にし、ユーザは各容姿のエージェントに対する名前を自由に付けることができるエージェント装置が知られている(例えば、特許文献1)。本エージェント装置は、ユーザが現在のエージェントと異なる名前を呼ぶと、その名前に該当するエージェントを呼び出して、それまでのエージェントの処理を引き継いで行うものである。
【特許文献1】特開2000−20888号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、いわゆるエージェントとは、ユーザの性格や行動や趣味趣向等の多様な情報を学習し、ユーザに最適な情報をリコメンドしてくれることが期待されるものである。
【0004】
しかしながら、車両の中で閉じた技術である上述の従来のエージェント装置では、ユーザの情報を学習する機会が少ないため、ユーザに最適な情報をリコメンドしてくれるとは限らない。なぜならば、ユーザのライフシーンの中でユーザが車両に乗っている時間が占める割合は非常に少なく、その少ない時間の中で、ユーザに最適な情報をリコメンドできるほどの情報を学習できるとは限らないからである。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザに最適な情報をリコメンドする車両用エージェント装置及びエージェントシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、
センサ情報に基づいて運転状況を観測する観測手段と、
前記観測手段による観測結果を前記センサ情報とともに記憶することで学習する学習手段と、
前記学習手段による学習結果に基づいてユーザとのコミュニケーション行為を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたコミュニケーション行為を表現する車両用像体を表示させる表示制御手段とを有する車両用エージェント装置において、
携帯端末装置に蓄積された車外での入手情報を取得する取得手段を備え、
前記決定手段は、前記入手情報を前記学習結果に反映させて前記コミュニケーション行為を決定することを特徴とする車両用エージェント装置が提供される。
【0007】
また、本発明のその他の一局面によれば、
車載装置と携帯端末装置を備えたエージェントシステムであって、
両装置は擬人化されたエージェントを相手にしたコミュニケーション機能をそれぞれ有しており、前記携帯端末装置によって車外で入手した情報を前記車載装置が有するコミュニケーション機能に反映することを特徴とするエージェントシステムが提供される。
【0008】
これらの局面によれば、ユーザは携帯端末装置(例えば、携帯電話)を車の中だけでなく普段の生活の中でも持ち歩いているので、車外で得られたユーザに関する情報を容易に車両内のエージェント装置に反映することができる。その結果、エージェント装置の学習効果が車内で得られたユーザ情報だけの学習効果に比べて向上し、ユーザにとって最適な情報をリコメンドをすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザに最適な情報をリコメンドすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。図1は本発明の車両用エージェント装置のシステム構成図の一例を示した図である。
【0011】
各種センサ18は、車両状態やユーザの生体情報を検出する装置である。車両状態を検出するセンサには、例えば、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、乗員検出センサ、シフトポジションセンサ、シートベルト検出センサ、車間距離センサ等があり、それ以外にも目的に応じて車両状態を検出するセンサが存在する。生体情報を検出するセンサには、例えば、体温センサ、脳波センサ、心拍数センサ、指紋検出センサ、視線センサ、カメラ等があり、それ以外にも目的に応じて生体情報を検出するセンサが存在する。
【0012】
運転状況観測処理部19は、上記の各種センサ18が検出したセンサ情報に基づいて車両状態や生体情報という運転状況を観測し、その観測結果をエージェント制御部10に送信する。
【0013】
エージェント制御部10は、車内でユーザとのコミュニケーションを行う擬人化されたエージェントを制御するものである。エージェントの容姿は、人間をはじめとして、動物、ロボット、漫画のキャラクター等、様々存在し、ユーザの好みによって選択可能なものである。エージェントは、ディスプレイ上を動くものであってもよいし、ホログラフィのようなものであってもよい。エージェント制御部10は、後述する学習結果に基づいて、ユーザとのエージェントのコミュニケーション行為を決定し、その決定された行為をエージェントが振舞うようエージェント画像データを制御する。学習結果は、各種センサ19が検出したセンサ情報とともに運転状況観測処理部19による観測結果が記憶部20に蓄積されることによって得られるものである。車を運転しているシーンでは、場所変化、時間変化、交通状況変化、乗員変化、感情変化、心理変化等があり、これらを各種センサ19で読み取り、そのときにエージェントがリコメンドした内容に対する乗員の返答を学習していくことによって、リコメンドする内容を変えていくことができる。なお、エージェント画像データは、あらかじめ記憶部20に記憶されていたり、車外からのダウンロードによって記憶部20に追加されたりする。
【0014】
ナビゲーション制御部11は、経路検索機能や場所検索機能等を有するものである。ナビゲーション制御部11は、GPS(Global Positioning System)受信機によるGPS衛星からの受信情報と地図データベース内の地図データに基づいて、自車の地図上での位置を認識することができる。これによって、自車の位置から所望の目的地までの経路を検索することができる。また、ナビゲーション制御部11は、レストランや公園等の施設に関するデータが保存された施設データベースに基づいて、行きたい場所を検索することができる。なお、ナビゲーション制御部11が利用するこれらのデータベースは、車内にあってもよいし、通信回線を介して接続可能な車外の集中管理センター内にあってもよい。
【0015】
音声制御部15は、音声入力手段17を制御してエージェント制御部10に音声入力データを送信したり、エージェント制御部10からのエージェント音声制御信号に従って音声出力手段16を制御したりする。音声入力手段17は、乗員の声を拾うマイク等である。マイクで拾った声は、エージェントとの会話のために使用されるだけではなく、声紋認証等で個人を特定するために使用される。音声出力手段16は、音声制御部15で制御された音声を出力するスピーカ等である。スピーカから出力された音声は、ナビゲーションの経路案内等や、エージェントの声として使用される。
【0016】
画像制御部12は、エージェント制御部10からのエージェント表示制御信号に従って、表示手段13を制御する。表示手段13は、ナビゲーション制御部11からの情報による地図情報や施設情報等が表示されたり、エージェントが表示されたりする。表示手段13は、フロントコンソールに配置されたディスプレイや、乗員が見やすいように座席毎に配置されたディスプレイである。
【0017】
送受信部21は、車外との通信を可能にする装置である。携帯端末装置40や所定の集中管理センター等との間でデータの送受信を可能にする。
【0018】
携帯端末装置40は、ディスプレイ41を有し、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)等のユーザが車外に持ち運びできるものである。この携帯端末装置40も、上述と同様な擬人化されたエージェントとコミュニケーション可能な機能を有している。携帯端末用エージェントはディスプレイ41上で動作する。携帯端末装置40には、携帯端末用エージェントとユーザとのコミュニケーションの中から入手した情報が蓄積される。例えば、会話中に所定のキーワードが出てきたら、蓄積されるようにする。また、ユーザが行ったレストラン名、その行った時刻、GPSにより得られたその位置座標データが蓄積される。さらに、携帯端末用エージェントの容姿を特定する情報等も入手情報として蓄積される。
【0019】
次に、以上のように構成されたエージェントシステムにおける携帯端末装置40と車両との連携について説明する。携帯端末装置40は、ユーザが生活している上のあらゆるライフシーンの中で、ユーザによって文字通り「携帯」されているものである。したがって、擬人化した書き方をすれば、その携帯端末装置40上の携帯端末用エージェントは、ユーザとほとんど一緒の時間を過ごしているといえる。携帯端末用エージェントは、自身のエージェント業務を果たすために、普段のライフシーンの中でのコミュニケーションの中から、所定のキーワードや行動範囲や行動時間等を記憶し学習することで、ユーザの趣味趣向等を把握する。しかし、携帯端末装置40の中で完結する携帯端末用エージェントは、携帯端末装置40のCPUの処理能力が限られているため、エージェント業務も制限される。この点、携帯端末装置40に対し大きなシステムといえる車両においては、ナビゲーションECU等のCPUは、携帯端末装置40のCPUに比べ高い処理能力を有する。したがって、図5に示すように、携帯端末用エージェントは、携帯端末装置40上で学習したユーザの趣味趣向や入手したユーザに関する情報とともに車両に移動することによって、よりよりエージェント業務を果たすことが可能になる。
【0020】
例えば、車両に乗り込む前のお昼の時間にイタリアンレストランで食事をしていたとする。その後、ユーザが車両に乗ってドライブを楽しみ、夕食の時間になったときにドライバーがエージェントに対し「近くにどこかおいしい食事をするところがある?」とエージェントに尋ねる。この場合、車両の中で完結しているエージェントでは、ナビゲーションシステムによって検索された近くのイタリアンレストランがあることを発見し、「イタリアンのレストランがあるよ!」と返事をしてしまう。しかし、携帯端末装置40上でユーザとともに過ごしていたエージェントであれば、お昼にイタリアンのレストランに行っていることを情報として持っているので、イタリアンレストランの情報をナビゲーションシステムから入手したとしても、異なるジャンルのレストランをリコメンドすることができるようになる。
【0021】
このように、車両において、エージェントがユーザにとって最適な情報をリコメンドするためには、普段から車外でもユーザとコミュニケーションを図り最新のユーザの行動内容や趣味趣向を把握し、車両内の高機能な装置を有効利用することが必要である。そのため、携帯端末装置40に蓄積された車外での入手情報を車両内のエージェントシステムの学習結果に反映する。
【0022】
図2は、携帯端末装置40に蓄積されたユーザに関する入手情報を車両に移動することを示すフロー図である。携帯端末装置40上のエージェントシステムと車両内のエージェントシステムは、お互いにリンクしなければ独立なシステムとして動作する。したがって、お互いの持つ情報のリンクをとって、最新の状態に維持しておかなければならない。常時リンクし合うようにしてもよいが、通信コスト等の影響を考えた場合には、ユーザが車両を使用するときにリンクがとられて最新の状態に維持されていればよい。なお、それぞれ独立なシステムであるとすると、時間の基準を同じにしていなければ正確にリンクすることはできないため、例えば、GPSで利用されているグリニッジ標準時を基準にして管理するようにすればよい。
【0023】
ステップ100、110において、正当な携帯端末装置40であるか否か及び正当なユーザであるか否かの認証を行う。認証が成立しなければユーザに関する入手情報の移動は行われない。これらの認証が成立した場合、ステップ120に移行する。ステップ120では、携帯端末装置40内のユーザに関する入手情報が車両にダウンロードされる。そして、ステップ130において、ダウンロードされた端末内入手情報が車両内情報よりも新しければ車両内情報は更新され(ステップ140)、ダウンロードされた端末内入手情報が車両内情報よりも古ければ車両内の情報はそのまま維持される。
【0024】
図2のように、携帯端末装置40から車両に移動する情報には、上述したように、所定のキーワードやユーザが行った施設に関する情報等である。この移動する情報の中には、携帯端末用エージェントの容姿を特定する情報等もある。図3は、携帯端末装置40上のエージェントが車両に移動することを示すフロー図である。ユーザの指示により携帯端末用エージェントの移動(すなわち、携帯端末用エージェントの容姿を特定する情報等)が開始され(ステップ200)、携帯端末用エージェントのダウンロードが行われる(ステップ210)。ここで、各種センサ18から現在の運転状況を読み込むとともに、記憶部20から学習結果を読みこむ(ステップ220)。ステップ230において、その読み込んだ結果に基づいて、エージェントを変身させるべきか否か(エージェント自体の画像を変更するか否か)を判断する。変身させることが必要と判断すれば異なるエージェントの画像データを読み込み(ステップ240)、変身させなくてもよいと判断すれば携帯端末用エージェントの画像データと同一のデータを維持するようにする(ステップ250)。そして、変身要否の判断結果のエージェントデータが車両用エージェントとして表示される(ステップ260)。このとき、車両用エージェントを表示させると同時もしくは表示させる直前に、車両用エージェントを表示させることを携帯端末装置40に知らせる(ステップ270)。その知らせを受けた携帯端末装置40は、携帯端末用エージェントの表示を消去するようにする(ステップ280)。
【0025】
このように車両用エージェントを表示させることを携帯端末装置40に知らせることによって、ユーザが車両用エージェントと携帯端末用エージェントの容姿を同一にしている場合、携帯端末装置40上の携帯端末用エージェントが車両に移動したように見せることができる。また、エージェントを変身させるべきか否かを判断することによって、車両用エージェントの容姿を車両の状況に合わせて適切なものにすることができる。つまり、車内という空間はユーザ以外の者とも共有するためある程度のパブリック性を有しているが、個人の所有物である携帯端末装置は極めてプライベートなものである。つまり、車内におけるTPOに合わせてエージェントの容姿を変身させることができる。例えば、携帯端末用エージェントは漫画のキャラクターにしていても、本発明の車両用エージェント装置は、ユーザが会社所有の営業車両に移動すると、車両用エージェントは秘書スタイルの容姿に変身させることができる。なお、逆に、車両から携帯端末装置40への情報の移動に関しても、図2及び図3と同様の考えで、実現可能である。
【0026】
なお、上記図2及び図3に示した、ユーザに関する情報やエージェントの移動を開始するトリガーは、ユーザが自ら指示をするというような手動的な方法や、所定の条件成立で移動するというような自動的な方法もある。例えば、ユーザが携帯端末装置40を表示手段13にかざしたとき、携帯端末装置40でボタン操作したとき、音声での移動指示をしたとき、イグニッションをONにしたとき、車内のカメラでユーザが乗ってきたことを認識したとき、携帯端末装置40が車両と直接通信可能な範囲に入ったとき等がある。また、この直接通信可能な範囲を利用して、車外から携帯端末装置40を持つ人が車両に近づいていることを車内にいる人が視覚的にわかるように、その近づく人のエージェントの大きさを車両との距離が近づくにつれて大きく表示するようにしてもよい。
【0027】
また、車両用エージェントの表示方法において、携帯端末装置40のIDと特定のエージェントの容姿の対応を予め記憶部20に登録しておくことによって、その携帯端末装置40からの指示により、特定のエージェントを表示するようにしてもよい。また、この携帯端末装置40のIDと同様に、個人を特定する生体認証情報と特定のエージェントの容姿の対応を登録しておくことでもよい。
【0028】
ところで、運転者一人で乗っているというシーンだけではなく、複数の人間が乗り合わせるというシーンも車両には存在する。図4は、車内に複数のエージェントが存在しているときを示すフロー図である。車内にドライバーAさんの他に、同乗者B、C、Dさんが座っているとする。各乗員ともそれぞれのエージェントを有している。A,B,C,Dさんが車両に乗る前の携帯端末装置40に蓄積された入手情報は、上記図2や図3に従って、車両の記憶部20にユーザ毎に記憶されていることになる。各エージェントは、各乗員が見えやすい位置に配置されたディスプレイ上にそれぞれ表示される。例えば、後部座席に座っている人のために、その前の座席の背面にディスプレイが配置される。一つのディスプレイ上に4人のエージェントを表示させる場合には、座席への荷重によって乗員検知する乗員検出センサやカメラによる顔面認証等によって、ユーザ毎の車両内の位置関係を観測し、その位置関係に合うようにそれぞれのエージェントを表示させることができる。
【0029】
ステップ300〜330で示されるように、各乗員はそれぞれのエージェントとのコミュニケーションをとることが可能である。コミュニケーションの中で得られた情報は、乗員毎に分けて記憶部20に保存される。エージェント制御部10は、各乗員の記憶データや生体情報を読み込んで(ステップ340)、所定の優先度に従って各エージェントのコミュニケーション行為を決定する(ステップ350)。例えば、この4人の優先順位が予め登録されており、優先順位の高い人のエージェントのコミュニケーション行為が優先されるように決定される。そして、エージェント制御部10は、各エージェントを決定されたコミュニケーション行為となるように独立に制御する(ステップ360)。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0031】
上述の実施例では、携帯端末用エージェントとユーザとのコミュニケーションの中から入手した情報が蓄積されるようにしているが、エージェントシステムを介さずにユーザ自らが蓄積しておきたい情報を入力するようにしてもよい。また、インターネットに接続したときに自動的に保存されるログ情報を入手情報として蓄積するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の車両用エージェント装置のシステム構成図の一例を示した図である。
【図2】携帯端末装置40に蓄積されたユーザに関する情報を車両に移動することを示すフロー図である。
【図3】携帯端末装置40上のエージェントが車両に移動することを示すフロー図である。
【図4】車内に複数のエージェント存在しているときを示すフロー図である。
【図5】携帯端末装置40上のエージェントが車両に移動することを示す図である。
【符号の説明】
【0033】
10 エージェント制御部
11 ナビゲーション制御部
40 携帯端末装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサ情報に基づいて運転状況を観測する観測手段と、
前記観測手段による観測結果を前記センサ情報とともに記憶することで学習する学習手段と、
前記学習手段による学習結果に基づいてユーザとのコミュニケーション行為を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定されたコミュニケーション行為を表現する車両用像体を表示させる表示制御手段とを有する車両用エージェント装置において、
携帯端末装置に蓄積された車外での入手情報を取得する取得手段を備え、
前記決定手段は、前記入手情報を前記学習結果に反映させて前記コミュニケーション行為を決定することを特徴とする車両用エージェント装置。
【請求項2】
前記携帯端末装置は、擬人化された携帯端末用像体を相手にしたコミュニケーション機能を有しており、
前記入手情報は前記携帯端末用像体とのコミュニケーションから入手される請求項1記載の車両用エージェント装置。
【請求項3】
前記入手情報は、前記携帯端末装置を所持するユーザが移動した地点に関する情報である請求項1または2記載の車両用エージェント装置。
【請求項4】
前記運転状況は、車両状態やユーザの生体情報である請求項1または2記載の車両用エージェント装置。
【請求項5】
前記入手情報は、ユーザからの指示情報に基づいて前記学習結果に反映される請求項1又は2記載の車両用エージェント装置。
【請求項6】
前記指示情報は、前記携帯端末装置への所定の入力操作である請求項5記載の車両用エージェント装置。
【請求項7】
前記入手情報は、前記携帯端末装置が前記ユーザの車両から所定範囲内にあると前記学習結果に反映される請求項1又は2記載の車両用エージェント装置。
【請求項8】
前記所定範囲は、前記携帯端末装置と前記ユーザの車両との通信可能範囲である請求項7記載の車両用エージェント装置。
【請求項9】
前記決定手段は、前記車両用像体がユーザ毎に複数あるときには、それぞれの前記コミュニケーション行為を決定する請求項1または2記載の車両用エージェント装置。
【請求項10】
前記決定手段は、ユーザ間の所定の優先順位に従って、前記それぞれの前記コミュニケーション行為を決定する請求項9記載の車両用エージェント装置。
【請求項11】
前記車両用像体と前記携帯端末用像体のうち、いずれか一方が表示されると他方は表示されない請求項2記載の車両用エージェント装置。
【請求項12】
前記車両用像体は、イグニッションをONすると表示され、OFFすると表示されない請求項1または11記載の車両用エージェント装置。
【請求項13】
前記表示制御手段は、前記携帯端末装置の識別情報に対応する車両用像体を表示させる請求項1記載の車両用エージェント装置。
【請求項14】
前記表示制御手段は、前記車両用像体がユーザ毎に対応づけられているときには、ユーザ毎に対応した車両用像体を表示させる請求項1記載の車両用エージェント装置。
【請求項15】
前記観測手段は、ユーザ毎の車両内の位置関係を観測し、
前記ユーザ毎に対応した車両用像体は、その観測された位置関係に合うように表示される請求項14記載の車両用エージェント装置。
【請求項16】
前記車両用像体と前記携帯端末用像体は同一の容姿である請求項2または11記載の車両用エージェント装置。
【請求項17】
前記車両用像体は、前記学習結果に基づいて該像体と異なる像体に変身する請求項1記載の車両用エージェント装置。
【請求項18】
前記車両用像体の大きさは、前記携帯端末装置との距離に応じて変化する請求項1記載の車両用エージェント装置。
【請求項19】
車載装置と携帯端末装置を備えたエージェントシステムであって、
両装置は擬人化されたエージェントを相手にしたコミュニケーション機能をそれぞれ有しており、前記携帯端末装置によって車外で入手した情報を前記車載装置が有するコミュニケーション機能に反映することを特徴とするエージェントシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−195578(P2006−195578A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−4363(P2005−4363)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】