説明

車両用ドア開閉装置

【課題】車両用ドアの解錠・施錠の状態を人が確実に認識できるように報知を行うと共に、耐久性に優れた車両用ドア開閉装置を提供する。
【解決手段】車両用ドア6に対する利用者の解錠又は施錠の意思を認識して、この車両用ドア6の解錠又は施錠を制御する制御手段を備えた車両用ドア開閉装置であって、車両用ドア6の開閉操作を行うドアハンドル2と、利用者によるドアハンドル2の操作状態を検知するために、ドアハンドル2に設けられた操作検知部3と、操作検知部3の周囲を囲うように設けられ、操作検知部3に対する利用者による能動操作時にドアハンドル2の外部から視認可能な光装飾部40と、この光装飾部40を光らせる発光部4とを備え、車両用ドア6の解錠及び施錠の被制御状態に応じて、発光部4が制御手段により駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ドアに対する利用者の解錠又は施錠の意思を認識して、この車両用ドアの解錠又は施錠を制御する制御手段を備えた車両用ドア開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者が車両に接近したことや車両から降車したことを検知し、その利用者の車両用ドアに対する解錠又は施錠の意思を認識して、自動的に車両用ドアの解錠や施錠を行うように制御するロッキングシステム(スマートエントリーシステム)は、従来より知られている。しかし、このスマートエントリーシステムによって制御される車両用ドアの解錠や施錠の状態が利用者に報知されないと、結局は利用者が車両用ドアの状態を都度確認しなくてはならず、このシステムの利便性が損なわれる。
【0003】
特許文献1には、車両の外側よりワイヤレスで車両用ドアの解錠や施錠を行う、いわゆるキーレスエントリーにおける車両用ドアの状態の報知方法についての技術が示されている。この文献では、車両用ドアの解錠・施錠に際し、車両周囲の明るさに対応して車内照明、ヘッドランプ、テールランプ等の発光量或いは光質を定めて光制御信号を出力したり、車両周囲の明るさに対応してブザーの発音量或いは音質を定めて音制御信号を出力したりすることが提案されている。具体的には、昼間のように周囲が明るい時には発光のみでは認識が困難な場合があるため、発光を抑えてブザーによる発音を併せて行うようにし、夕暮れや夜間のように周囲が暗い時にはブザーの発音を抑えて発光を併せて行うようにしている。
【0004】
特許文献2には、ドアハンドルのグリップ部の外側の一部が光透過性又は透明の材料からなり、グリップ部の内部に光源が設けられたものが記載されている。この構成をスマートエントリーシステムに適用すれば、車両への乗降の際に利用者の視野に入りやすい場所で、解錠や施錠の報知を行うことも可能ではある。
【0005】
【特許文献1】特開2000−45593号公報(第4−5頁、第2図)
【特許文献2】独国特許出願公開第10060780号明細書(Fig.2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によると、室内照明やヘッドランプ、テールランプは、人が車両用ドアを開閉するときに操作するドアハンドルから離れた箇所に設けられている。従って、人がドアハンドルを操作することによって自動的に解錠或いは施錠するスマートエントリーシステムにおける車両用ドア開閉装置では、車両用ドアの状態を人が確実に認識できるとは限らない。
【0007】
スマートエントリーシステムでは、人がワイヤレスキーの操作を行うことなく、解錠や施錠の意思を車両側で認識して、解錠や施錠を行うので、その意思を正確に車両側に伝える必要がある。この意思の伝達は、しばしば、車両用ドアを開閉しようとする動作、例えば、ドアハンドルに手を掛けるような行為に基づいてなされる。夜間など周囲が暗い場合には、操作するドアハンドルの位置が人に判別しにくく、正確にドアハンドルが操作できないこともあり得る。この場合は、スマートエントリーシステムによって、自動的になされるべき車両用ドアの解錠や施錠が円滑に行われず、利便性が損なわれる。
【0008】
また、スマートエントリーシステムを利用して、利用者の降車後に車両用ドアを施錠する場合には、しばしば、ドアハンドルの外側に備えられたセンサやスイッチなどを介して施錠の意思が認識される。このセンサやスイッチなどは、車両の外観にも影響するため、一般に切手大程度の小さな領域に収まるようにしてドアハンドルの外側に設けらることが多い。夜間で照明も無いような場所に駐車する場合、利用者がこのセンサやスイッチの目測を誤ったり、利用者自身の指でセンサやスイッチの場所を隠してしまって、施錠の意思を良好に認識できないことも考えられる。このような不都合を解消するために、利用者が操作すべき目標位置を好適に報知する方法は、これまでに提供されていない。
【0009】
特許文献2に記載の構成では、ドアハンドル部は利用者が常に操作する部材でもあるため、透明又は半透過性の材料からなる部位に傷や汚れが発生して光量が低下する懸念がある。さらに、ドアハンドルの広範囲な部分を中空にして内部に光源を設けているので、強度や耐久性が確保できる構成としなければならない。そして、この構成をスマートエントリーシステムに適用するには、このドアハンドル部に、利用者の解錠や施錠の意思を検知する検知部を設ける必要があるが、特許文献2に示された構成には、この検知部については示されていない。また、検知部を設ける場合には電気的な接続が必要となるが、ドアハンドル部は常に外部に露出しており、風雨などから電気的な接続部を保護する構成も必要となる。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みて、車両用ドアの解錠・施錠の状態を人が確実に認識できるように報知を行うと共に、耐久性に優れた車両用ドア開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明に係る車両用ドア開閉装置の特徴構成は、車両用ドアに対する利用者の解錠又は施錠の意思を認識して、この車両用ドアの解錠又は施錠を制御する制御手段を備えたものであって、前記車両用ドアの開閉操作を行うドアハンドルと、利用者による前記ドアハンドルの操作状態を検知するために、前記ドアハンドルに設けられた操作検知部と、前記操作検知部の周囲を囲うように設けられ、前記操作検知部に対する利用者による能動操作時に前記ドアハンドルの外部から視認可能な光装飾部と、前記光装飾部を光らせる発光部とを備え、前記車両用ドアの解錠及び施錠の被制御状態に応じて、前記発光部が前記制御手段により駆動される点にある。
【0012】
例えば、ドアハンドルの外側に設けられた操作検知部は、車両の外観にも影響するので、小さな領域に収められることが多く、夜間で照明も無いような場所であった場合、利用者がこの操作検知部の目測を誤ったり、利用者自身の指で操作検知部の場所を隠してしまって、利用者の意思を良好に認識できないことも考えられる。しかし、この特徴構成によれば、車両用ドアの解錠及び施錠の被制御状態に応じて、発光部が発光駆動され、利用者によって能動操作される操作検知部の周囲を囲うようにドアハンドルの外部から視認可能な光装飾部を光らせるので、例えば夜間であっても、利用者に操作する位置を明確に報知することができ、利用者自身の指によって隠されることもなく、好適である。
【0013】
また、上記構成において、前記操作検知部を複数有し、少なくとも一つの前記操作検知部に、前記ドアハンドルの外部から視認可能な前記光装飾部を備えた点を特徴とする。
【0014】
この特徴構成によれば、例えば、解錠と施錠とで、異なる操作検知部を有し、少なくともその一方にドアハンドルの外部から視認可能な光装飾部を備えることができる。例えば、操作検知部が、解錠時はハンドルを握る操作に対して手の接触を検知するように構成され、施錠時はドアハンドルの外側に設けられた押しスイッチやタッチセンサなどを指で操作することを検知するように構成される場合に、ドアハンドルの外側にあって、指で操作するような小さな領域に配置される操作検知部を良好に報知することができて好ましい構成となる。
【0015】
ここで、例えば、前記光装飾部を備えた前記操作検知部と前記発光部とが、防水加工を施されて一体に形成され、前記ドアハンドル内に収容されると好ましい。ドアハンドルは車両において常に外部に露出しており、風雨などにもさらされる。しかし、ドアハンドルに収納されている操作検知部や発光部は電気的な接続を有しており、水の浸入を防ぐ必要がある。光装飾部を備えた操作検知部と発光部とが防水加工を施されて一体となった、例えばスイッチモジュールとして構成されると、耐久性及び信頼性が向上して好ましい。また、一体化されているので、メンテナンスよる交換作業も容易であり、交換によって操作検知機能や発光機能や光装飾部の報知機能を低下させることもない。
【0016】
また上記構成において、前記制御手段は、利用者により携帯される携帯機との間の通信により、この携帯機を認識する認識手段を備え、前記制御手段は、前記携帯機の車両への接近を認識した状態での前記操作検知部の検知情報に基づいて前記車両用ドアに対する利用者の解錠意思を認識すると共に、前記携帯機が車室内から車室外に移動したと認識した状態での前記操作検知部の検知情報に基づいて前記車両用ドアに対する利用者の施錠意思を認識するように構成することができる。
【0017】
このように構成すると、携帯機を携帯した利用者が車両に接近したことや、車室内から車室外へ移動したことなど、認識した携帯機の状態に基づいて、解錠又は施錠の意思を認識することができるので、より正確に利用者の意思を認識することができ、効果的な報知を行うことができる。
【0018】
さらにこの構成において、前記制御手段は、前記携帯機の車両への接近を認識したとき、又は前記車両用ドアを解錠したときの何れか一方である場合には、前記発光部を連続的に発光駆動し、前記携帯機の車両へ接近を認識したとき、又は前記車両用ドアを解錠したときの何れか他方である場合には、前記発光部を間欠的に発光駆動するように構成すると好適である。
【0019】
このようにすると、例えば携帯機が車両に接近し、利用者がドアハンドルを操作するまでは発光部を連続的に発光駆動し、利用者がドアハンドルを操作し解錠されると発光部を間欠的に発光駆動することができる。そうすると、利用者によるドアハンドルの操作までは、解錠準備ができていることを報知すると共に解錠のための被操作部位を良好に示すことができる。そして、ドアハンドルが操作されて解錠された場合には、解錠できたことを良好に報知できる。
【0020】
また、前記制御手段は、前記携帯機の車室内から車室外への移動を認識したとき、又は前記車両用ドアを施錠したときの何れか一方である場合には、前記発光部を連続的に発光駆動し、
前記携帯機の車室内から車室外への移動を認識したとき、又は前記車両用ドアを施錠したときの何れか他方である場合には、前記発光部を間欠的に発光駆動するように構成することもできる。
【0021】
この構成によれば、施錠の場合も同様に、例えば携帯機が車室外に移動し、利用者がドアハンドルを操作するまでは発光部を間欠的に発光駆動し、利用者がドアハンドルを操作し施錠されると発光部を連続的に発光駆動することができる。そうすると、利用者によるドアハンドルの操作までは、施錠準備ができていることを報知すると共に施錠のための被操作部位を良好に示すことができる。そして、ドアハンドルが操作されて施錠された場合には、施錠できたことを良好に報知できる。
【0022】
上記各構成において、前記操作検知部は、利用者の人体の接触を検出するセンサ電極を備え、このセンサ電極によって前記ドアハンドルの操作状態を検知するように構成することもできる。あるいは、利用者によって操作可能なスイッチを備え、このスイッチによって前記ドアハンドルの操作状態を検知するように構成することもできる。
【0023】
ドアハンドルに人体の接触を検出するセンサ電極を備えて、このセンサ電極によってドアハンドルの操作状態を検知するようにすると、例えば、ドアハンドルを操作して車両用ドアを開けようとする利用者の自然な動作の中でドアハンドルの操作状態を検知できて好ましい。また、例えば、利用者が降車し、車両用ドアを閉めた後、改めてドアハンドルに設けられたスイッチを操作することによって施錠の意思を伝えるようにすると、施錠を忘れるようなことがなく好ましい。勿論、解錠の際にスイッチを操作したり、施錠の際に接触を検出するセンサによって施錠意思を伝えても良いし、解錠と施錠とを同じ方法を用いて検出しても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明をスマートエントリーシステムに適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
〔システム構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。図2は、本発明の実施形態に係る車両用ドアの一例を示す斜視図である。まず初めに図1に基づいて、スマートエントリーシステムの構成について説明する。このシステムは、リモコンと称される携帯機5を携帯する利用者(運転者)が車両に接近したこと、あるいは車室外へ移動したことを認識して、車両用ドア6の解錠と施錠とを自動的に制御する。例えば、携帯機5を携帯する利用者が車両に接近すると、車両側でこの接近を認識し、利用者が車両用ドアを開けようとしてドアハンドル2に手を掛けると、利用者の解錠の意思を認識して自動的に車両用ドア6を解錠するように制御する。
【0026】
利用者に携帯される携帯機5は、図1に示すように、車両からの電波を受信するためのアンテナやチューナなどから構成される受信システム52と、車両へ電波を送信するためのアンテナや変調回路などから構成される送信システム53と、送受信の制御や、受信信号の判断、送信信号の生成等の信号処理を行う信号処理CPU51とを有している。
【0027】
車室内には、スマートエントリーシステムの全般的な制御を行う制御手段としてのシステムECU(Electronic Control Unit)1と、携帯機5からの送信信号を受信するチューナ71と、携帯機5へ信号を送信する車室内送信アンテナ73と、車室内送信アンテナ73を介して送信する信号に対して変調、増幅等の信号処理を行う車室内ドライバ72とが、設けられている。また、システムECU1は、これら通信手段を介して携帯機5と行った通信によって、この通信機5の車両への接近又は車室外への移動を認識する認識手段を有している。
【0028】
図2に示すように車両用ドア6のドアパネル部には、車両用ドア6の開閉の操作を行うための操作部として、ドアハンドル2が備えられている。このドアハンドル2は、車両用ドア6のドアパネル部の内部に備えられたハンドルフレーム8(図3参照)によって保持されている。
【0029】
図1に示すように、車両用ドア6に取り付けられたドアハンドル2には、携帯機5に信号を送信する車室外送信アンテナ74、ドアハンドル2に対する利用者の操作を検知する操作検知部3、車両用ドア6の解錠又は施錠の状態を報知する発光部4とを備えている。そして、ドアハンドル2を車両用ドア6に保持するハンドルフレーム8の内部には、ドアハンドル2に設けられた各部との信号の受け渡しを行う車室外ドライバ9が設けられている。また、車両用ドア6のドアパネル部の内部には、この車両用ドア6のロック(鍵)機構を作動させて、解錠、施錠を行うドアアクチュエータ62と、このドアアクチュエータ62を制御するドアECU61とを有している。ドアECU61と車室外ドライバ9は、システムECU1によって制御されている。
【0030】
尚、本実施形態では、ドアハンドル2に設けられた操作検知部3は、利用者の解錠の意思を検知するための解錠操作検知部31と、施錠の意思を検知するための施錠操作検知部32との二つを有している。また、ドアハンドル2から異なる方向に向けて発光するように発光部4は、第一発光部41と、第二発光部42との二つを有している。例えば、図2に示すように第一発光部41はドアハンドル2と車両用ドア6との間の空間に向かって発光し、第二発光部42はドアハンドル2の外側に向かって発光する。
【0031】
〔各部の構成〕
図3は、図2のA方向から見たドアハンドル部の断面図である。図3に示すように、ドアパネル60を挟んで、ハンドルフレーム8によって、ドアハンドル2が保持されている。また、ハンドルフレーム8にはハンドルキャップ21が保持されており、このハンドルキャップ21には、手動による機械的キー操作で車両用ドア6の解錠や施錠を行う場合に使用されるキーシリンダー22が設けられている。ハンドルフレーム8内には車室外ドライバ9が設けられ、ワイヤーハーネス91を介してドアハンドル2内の各部及び車室内のシステムECU1と接続されている。
【0032】
ドアハンドル2内部には車室外送信アンテナ74、操作検知部3、発光部4が設けられている。図3に示すように、車室外送信アンテナ74はドアハンドル2の中央部に設置されている。本実施形態では、フェライトを用いたループアンテナで構成しているが、使用する周波数帯に対応してドアハンドル2内に設置可能であればこれに限ることはない。
【0033】
ドアハンドル2のドアパネル60(車両用ドア6)に対向しない側、即ち外側には施錠操作検知部32が、ドアハンドル2のドアパネル60と対向する側、即ち裏側には解錠操作検知部31が設けられている。利用者が車両用ドア6を開けようとする場合には、ドアハンドル2を手で引く動作を行う。このとき、ドアハンドル2に掛けられた手の接触を検知するために、ドアハンドル2の裏側に解錠操作検知部31が設けられている。施錠操作検知部32は、利用者が降車し、車両用ドア6を閉めた後、ドアハンドル2の外側を指等で押したり、触れたりすることで、施錠の意思を認識するために、ドアハンドル2の外側に設けられている。
【0034】
ドアハンドル2の裏側には、解錠操作検知部31の近傍に、発光部4としてドアハンドル2とドアパネル60(車両用ドア6)との間の空間に向けて発光するように、第一発光部41が配置されている。ドアハンドル2の外側には、外側に向かって発光する第二発光部42が配置されている。第二発光部42は、図2に示すように施錠操作検知部32を囲うようにしてドアハンドル2の外側から視認可能となっており、このドアハンドル2上の視認可能な部分で光装飾部40を構成している。即ち、この施錠操作検知部32を利用者が指で触った場合、光装飾部40が周状に構成されているため、利用者の指でその一部が隠されてしまっても外部から良好に認識できる。この光装飾部40の構成に関しては、施錠操作検知部32の周囲一周連続していても良いし、断続的でも良い。つまり、施錠操作検知部32の位置を明確に示せるような配置であれば、図2に示す形状に限るものではない。
【0035】
尚、図3に示すように本実施形態においては、施錠操作検知部32と第一発光部41と第二発光部42とを一体化し、スイッチモジュール10として構成している。図4は、本発明の実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図である。本例では、施錠操作検知部32として静電容量検出型の人検出センサを用いている。第一発光部41は、LED(発光ダイオード)43と拡散樹脂からなる拡散部材44とを有して、ドアハンドル2とドアパネル60との間の空間に向けて発光するように配置されている。第二発光部42は、LED45と拡散樹脂からなる拡散部材46とを有して、車両の外側に向けて発光するように配置されている。第二発光部42の拡散部材46は、先に述べたように施錠操作検知部32の周囲を囲うように配置されており、ドアハンドル2の外側から視認可能な光装飾部40を構成している。尚、本例ではLEDと拡散樹脂からなる拡散部材とを別々に有する例を示したが、これに限ることなく、これらが一体化されたLEDモジュールなどを用いても良い。
【0036】
図4に示すように第一発光部41のLED43は、基板92の一方の面に取り付けられ、第二発光部のLED45は、基板92の他方の面に取り付けられる。また、施錠操作検知部32の人検出センサも基板92に取り付けられる。基板92は、LED43用の拡散部材44が備えられたケース12に取り付けられ、LED45用の拡散部材46が備えられた蓋部11を、このケース12に被せて密閉される。このとき、施錠操作検知部32を予め蓋部11の裏面に配置しておき、施錠操作検知部32と基板92とを、ワイヤーなどで接続するように構成しておいても良い。基板92には、第一発光部41、第二発光部42、施錠操作検知部32と、車室外ドライバ9とを電気的に接続するためのケーブル13が、ケース12を介して備えられ、このケーブル13はワイヤーハーネス91に合流する。尚、このケーブル13がケース12を通る部分、及びケース12と蓋部11との境界部分はシール加工され、スイッチモジュール10は防水性を有するように密閉されて構成される。
【0037】
このようにスイッチモジュール10が防水性を有して構成されるので、施錠操作検知部32や発光部4の耐久性及び信頼性が向上する。また、一体化されているので、メンテナンスよる交換作業も容易であり、交換によって操作検知機能や発光機能や光装飾機能を低下させることもなく好ましい。
【0038】
尚、本実施形態では、スイッチモジュール10を構成する施錠操作検知部32として、静電容量型の人検出センサを用いて説明したがこれに限ることはなく、例えば、メカキースイッチ等を用いても良い。
【0039】
〔信号処理〕
次に、上記構成における信号処理の概要を図5に基づいて説明する。図5は、本発明の実施形態に係る信号処理の一例を示すブロック図である。本実施形態においては、解錠操作検知部31及び施錠操作検知部32共に、静電容量検出型の人検出センサを用いている。車室外ドライバ9は、これら操作検知部3を構成する人検出センサのセンサドライバ93と、携帯機5へ無線信号を送信する送信用アンプ94と、発光部4を制御する第一イルミネーションドライバ95と、第二イルミネーションドライバ96とを有している。
【0040】
システムECU1からの指令により、リクエスト信号がCLG端子を介して送信用アンプ94に伝達されると、このリクエスト信号は送信用アンプ94で変調、増幅され、ANT1端子、ANT2端子を介してドアハンドル2内の車室外送信アンテナ74から車外へ電波として送信される。
【0041】
操作検知部3からの検知信号は、STG1端子及びSTG2端子を介してセンサドライバ93へ伝達される。システムECU1が利用者の解錠の意思を認識する必要がある場合には、STG1端子より入力される解錠操作検知部31からの信号がセンサドライバ93を介してシステムECU1へ伝達されるように、システムECU1がSEL端子を介してセンサドライバ93を制御する。システムECU1が利用者の施錠の意思を認識する必要がある場合には、STG2端子より入力される施錠操作検知部32からの信号がセンサドライバ93を介してシステムECU1へ伝達されるように、システムECU1がSEL端子を介してセンサドライバ93を制御する。このように、SEL端子から入力された信号によって選択された操作検知信号がSENS端子を介して、システムECU1へ伝達される。
【0042】
システムECU1は、車両用ドア6の解錠や施錠の状態に応じて発光部4を制御する。システムECU1は、ILM1端子、ILM3端子を介して、それぞれ第一イルミネーションドライバ95、第二イルミネーションドライバ96を制御し、発光部4の駆動信号を出力させて、ILM2端子、ILM4端子を介して第一発光部41、第二発光部42を発光させる。本実施形態において、第一発光部41及び第二発光部42は、LED43及びLED45を有しており、抵抗47及び抵抗48は、これらLEDに流れる電流の制限抵抗である。尚、ここで、発光部4の制御とは、点灯、消灯の制御や、連続点灯、間欠点灯(点滅)の制御などである。また、LED43やLED45が単色のLEDではなく、複数色の発光が可能な素子であった場合には、発光色を選択する制御を行っても良い。
【0043】
〔解錠動作〕
続いて、上記構成において解錠、施錠を制御する動作フローについて説明する。図6は、本発明の実施形態に係る解錠動作を示すフローチャートである。
【0044】
車両が施錠されて駐車した状態において、この車両に対して登録された電子キーである携帯機5を認識するために、システムECU1は車両用ドア6のドアパネル6に設置された車室外ドライバ9にリクエスト信号を出力する。車室外ドライバ9内の送信用アンプ94は、このリクエスト信号を変調、増幅して、ドアハンドル2に設置された車室外送信アンテナ74から車外に電波を送信する。ここで携帯機5が車両に接近すると、この送信された電波が携帯機5の受信システム52で受信される。そして、携帯機5は、受信した信号を信号処理CPU51で信号処理して、受信した信号の属性や登録コードなどの返信情報を、送信システム53を介して送信する。ここで、属性とは、例えば受信した信号が車室外送信アンテナ74を介したものであること等の出所を示す情報である。車両側では、この携帯機5から送信された電波をチューナ71で受信し、システムECU1は返信情報から属性や登録コードなどを確認し、この車両に対して登録された電子キーとしての携帯機5が接近してきたことを認識する(処理S100)。
【0045】
携帯機5を認識すると、スマートエントリーシステムは解錠検出モードに移行する。解錠検出モードに移行したことを利用者に報知するために、システムECU1は、第一発光部41を発光駆動する。即ち、車室外ドライバ9の第一イルミネーションドライバ95を介して第一発光部41のLED43を点灯する(処理S101)。さらに、システムECU1は、SEL端子を介して車室外ドライバ9のセンサドライバ93を制御し、解錠操作検知部31からの検知信号が入力されるか否かを所定時間に亘って観測する(処理S102及びS107)。所定時間経過しても、解錠操作検知部31からの検知信号がSENS端子を介してシステムECU1に伝達されなければ、LED43を消灯し(処理S106)、処理を終了する。
【0046】
所定時間内に解錠操作検知部31からの検知信号が入力されると、システムECU1はドアECU61に解錠制御を指示し、ドアアクチュエータ62が駆動されて、車両用ドア6が解錠される(処理S103)。車両用ドア6が解錠されると、システムECU1はLED43を間欠的に点灯(点滅)させて(処理S104)、車両用ドア6が解錠されたことを利用者に報知する。この点滅を所定時間行うと(処理S105)、LED43を消灯し(処理S106)、スマートエントリーシステムによる解錠処理を終了する。
【0047】
尚、この点滅パターンは利用者が認識できるパターンであれば、いかなるパターンでも良い。また、本例ではLED43の点灯と点滅とによって、車両用ドア6の状態を区別したが、LED43が発光色可変なLEDなどであった場合には、その発光色を異ならせるように制御することで区別しても良い。勿論、LED43の点灯と点滅との報知動作を逆にしても良いし、点滅や点灯と、発光色の変化とを組み合わせて報知するようにしても良い。
【0048】
このように、携帯機5を携帯した利用者が、車両に近づき、ドアを開けようとして、ドアハンドル2に手を掛けたことによって、良好に車両用ドア6を解錠することができ、さらに解錠検出が可能な状態(例えばLED43点灯)であるかや、解錠したこと(例えばLED43点滅)が、明確に報知できるので、利便性に優れたシステムとすることができる。また、夜間など周囲が暗い場合には、ドアハンドル2の位置が利用者に判別しにくい場合があるが、本実施形態によれば、車両用ドア6とドアハンドル2とが対向する部分の空間が照明されるので、良好にドアハンドル2に手を掛けることができる。その結果、ドアハンドル2に設けられた解錠操作検知部31によって利用者の解錠の意思が良好に検知できるので、スマートエントリーシステムも良好に働き、利用者にとっての利便性が向上する。
【0049】
〔施錠動作〕
図7は、本発明の実施形態に係る施錠動作を示すフローチャートである。図7に基づいて、利用者の降車時の施錠動作について説明する。利用者が車室内にいる場合には、利用者によって携帯される携帯機5(電子キー)も車室内にある。携帯機5は、車室内に設置された車室内ドライバ72で変調、増幅され、車室内に設置された車室内送信アンテナ73から送信されたリクエスト信号を受信している。携帯機5は、受信した信号を信号処理CPU51で信号処理して、受信信号の属性や登録コードなどの返信情報を、送信システム53を介して送信する。この携帯機5から送信された電波はチューナ71で受信され、システムECU1はこの返信情報を確認して、携帯機5が車室内にあることを認識している。
【0050】
この状態において、利用者が携帯機5を携帯して降車し、車両用ドア6を閉めると、上記通信が途絶え、システムECU1は、携帯機5が車室内から車室外へ移動したと認識する(処理S200)。尚、これと合わせて、解錠動作で説明したように車室外送信アンテナ74より送信される信号との通信が確立できることを確認するようにしても良い。
【0051】
利用者の降車、及び車両用ドア6が閉じられたことを確認すると、スマートエントリーシステムは、施錠検出モードに移行する。
施錠検出モードに移行したことを利用者に報知するために、システムECU1は、第二発光部42を発光駆動する。即ち、車室外ドライバ9の第二イルミネーションドライバ96を介して第二発光部42のLED45を間欠的に点灯(点滅)する(処理S201)。LED45が点滅すると、ドアハンドル2の外側からは光装飾部40を介して、この点滅パターンが視認できる。尚、この点滅パターンは利用者が認識できるパターンであれば、いかなるパターンでも良い。さらに、システムECU1は、SEL端子を介して車室外ドライバ9のセンサドライバ93を制御し、施錠操作検知部32からの検知信号が入力されるか否かを所定時間に亘って観測する(処理S202及びS207)。所定時間経過しても、施錠操作検知部32からの検知信号がSENS端子を介してシステムECU1に伝達されなければ、LED45を消灯し(処理S206)、処理を終了する。
【0052】
所定時間内に施錠操作検知部32からの検知信号が入力されると、システムECU1はドアECU61に施錠制御を指示し、ドアアクチュエータ62が駆動されて、車両用ドア6が施錠される(処理S203)。車両用ドア6が施錠されると、システムECU1はLED43を点灯させて(処理S204)、車両用ドアが施錠されたことを利用者に報知する。この点灯を所定時間行うと(処理S205)、LED45を消灯し(処理S206)、スマートエントリーシステムによる施錠処理を終了する。
【0053】
尚、本例ではLED45の点滅と点灯とによって、車両用ドア6の状態が区別可能となるように光装飾部40を光らせたが、LED45が発光色可変なLEDなどであった場合には、その発光色を異ならせるように制御することで区別しても良い。勿論、LED43の点灯と点滅との報知動作を逆にしても良いし、点滅や点灯と、発光色の変化とを組み合わせて報知するようにしても良い。
【0054】
発光部42が発光色可変なLEDを有して構成されていた場合には、発光色と点灯方法(連続もしくは間欠)との組み合わせによって、光装飾部40は少なくとも4状態(発光色2種×点灯方法2種=4状態)が表現できる。即ち、解錠可能状態と解錠完了と施錠可能状態と施錠完了との4状態を表すことが可能である。上記、説明した解錠動作の中で同時に発光部42側も制御するようにすれば、実施可能であるので、詳細な実施形態の説明は省略する。
【0055】
このように、施錠検出が可能な状態(例えばLED45点滅)であるかや、施錠したこと(例えばLED45点灯)が、明確に報知できるので、利便性に優れたシステムとすることができる。また、夜間など周囲が暗い場合には、ドアハンドル2の外側に設けられた施錠操作検知部32の位置が利用者に判別しにくい場合があるが、本実施形態によれば、施錠操作検知部32の周囲に光装飾部40を設けているので、例えば施錠操作検知部32を指で操作する場合でも、光装飾部40が全て隠れることがなく、良好に施錠操作検知部32を操作することができる。その結果、施錠操作検知部32によって利用者の解錠の意思が良好に検知できるので、スマートエントリーシステムも良好に働き、利用者にとっての利便性が向上する。
【0056】
〔別実施の形態〕
以上、解錠時と施錠時とにおいて、別方向に向かって発光するように構成された例を用いて説明したが、一方向のみに向かって発光するように構成された場合にも、勿論、本発明を適用することができる。図8は本発明の第二実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図、図9は本発明の第三実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図である。図8、図9共に、上述した実施形態の第二発光部42に該当する発光部4のみを有する構成である。また、図8はスイッチモジュール10を構成する施錠操作検知部32として、上述した実施形態と同様に静電容量型の人検出センサを用いた場合の例であり、図9は、例えば、メカキースイッチ等の押しボタン式のスイッチを用いた例である。尚、システム構成、信号処理、解錠動作フロー、施錠動作フローなどについては、上記において説明した実施形態に準じればよいので、詳細な説明を省略する。
【0057】
第二実施形態について説明する。図8に示すように発光部4のLED45、及び施錠操作検知部32の人検出センサは、基板92の一方の面に取り付けられる。基板92は、ケース12に取り付けられ、光装飾部40として機能するLED45用の拡散部材46が備えられた蓋部11を、このケース12に被せて密閉される。このとき、施錠操作検知部32を予め蓋部11の裏面に配置しておき、施錠操作検知部32と基板92とは、ワイヤーなどで接続するように構成しておいても良い。基板92には、発光部4、施錠操作検知部32と、車室外ドライバ9とを電気的に接続するためのケーブル13が、ケース12を介して備えられ、このケーブル13はワイヤーハーネス91に合流する。尚、このケーブル13がケース12を通る部分、及びケース12と蓋部11との境界部分はシール加工され、スイッチモジュール10は防水性を有して密閉されて構成される。
【0058】
第三実施形態について説明する。図9は、メカキースイッチを用いて操作検知部32を構成した場合の例である。図に示すように、発光部4のLED45は、基板92の一方の面に取り付けられる。固定ケース12bには、スイッチ15が取り付けられ、このスイッチ15に蓋をするように基板92が取り付けられる。基板92には、スイッチ15のメカキーに操作力を伝達するための伝達部材16が貫通するための貫通孔が設けられている。伝達部材16は、光装飾部40として機能する拡散樹脂からなる拡散部材46、利用者が押し操作する操作部11と共に、摺動ケース12aに設けられている。この摺動ケース12aをOリング(オーリング)14を挟んで、固定ケース12bに被せて、一体化されたスイッチモジュール10を構成する。利用者によって、このスイッチモジュール10に対して押し操作がなされると、摺動ケース10aが、ドアハンドル2に固定された固定ケース10bの方向へスライドして、スイッチ15のメカキーが押されるように構成されている。このとき、摺動ケース12aと固定ケース12bとの間には、Oリング14が挟持されており、防水性が保たれている。尚、発光部4、施錠操作検知部32と、車室外ドライバ9とを電気的に接続するためのケーブル13は、固定ケース12bを介して備えられており、他の構成例と同様にこのケーブル13はワイヤーハーネス91に合流する。また、このケーブル13がケース12bを通る部分はシール加工され、スイッチモジュール10は防水性を保たれている。
【0059】
以上、本発明によって、車両用ドアの解錠・施錠の状態を人が確実に認識できるように報知を行うと共に、耐久性に優れた車両用ドア開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図
【図2】本発明の実施形態に係る車両用ドアの一例を示す斜視図
【図3】図2のA方向から見たドアハンドル部の断面図
【図4】本発明の実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図
【図5】本発明の実施形態に係る信号処理の一例を示すブロック図
【図6】本発明の実施形態に係る解錠動作を示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態に係る施錠動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第二実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図
【図9】本発明の第三実施形態に係る操作検知部及び発光部の構成例を示す図
【符号の説明】
【0061】
2 ドアハンドル
3 操作検知部
4 発光部
6 車両用ドア
40 光装飾部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用ドアに対する利用者の解錠又は施錠の意思を認識して、この車両用ドアの解錠又は施錠を制御する制御手段を備えた車両用ドア開閉装置であって、
前記車両用ドアの開閉操作を行うドアハンドルと、
利用者による前記ドアハンドルの操作状態を検知するために、前記ドアハンドルに設けられた操作検知部と、
前記操作検知部の周囲を囲うように設けられ、前記操作検知部に対する利用者による能動操作時に前記ドアハンドルの外部から視認可能な光装飾部と、
前記光装飾部を光らせる発光部とを備え、
前記車両用ドアの解錠及び施錠の被制御状態に応じて、前記発光部が前記制御手段により駆動される車両用ドア開閉装置。
【請求項2】
前記操作検知部を複数有し、少なくとも一つの前記操作検知部に、前記ドアハンドルの外部から視認可能な前記光装飾部を備えた請求項1に記載の車両用ドア開閉装置。
【請求項3】
前記制御手段は、利用者により携帯される携帯機との間の通信により、この携帯機を認識する認識手段を備え、
前記制御手段は、前記携帯機の車両への接近を認識した状態での前記操作検知部の検知情報に基づいて前記車両用ドアに対する利用者の解錠意思を認識すると共に、
前記携帯機が車室内から車室外に移動したと認識した状態での前記操作検知部の検知情報に基づいて前記車両用ドアに対する利用者の施錠意思を認識する請求項1又は2に記載の車両用ドア開閉装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記携帯機の車両への接近を認識したとき、又は前記車両用ドアを解錠したときの何れか一方である場合には、前記発光部を連続的に発光駆動し、
前記携帯機の車両への接近を認識したとき、又は前記車両用ドアを解錠したときの何れか他方である場合には、前記発光部を間欠的に発光駆動する請求項3に記載の車両用ドア開閉装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記携帯機の車室内から車室外への移動を認識したとき、又は前記車両用ドアを施錠したときの何れか一方である場合には、前記発光部を連続的に発光駆動し、
前記携帯機の車室内から車室外への移動を認識したとき、又は前記車両用ドアを施錠したときの何れか他方である場合には、前記発光部を間欠的に発光駆動する請求項3に記載の車両用ドア開閉装置。
【請求項6】
前記操作検知部は、利用者の人体の接触を検出するセンサ電極を備え、このセンサ電極によって前記ドアハンドルの操作状態を検知する請求項1から5の何れか一項に記載の車両用ドア開閉装置。
【請求項7】
前記操作検知部は、利用者によって操作可能なスイッチを備え、このスイッチによって前記ドアハンドルの操作状態を検知する請求項1から5の何れか一項に記載の車両用ドア開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−9279(P2006−9279A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184143(P2004−184143)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】