説明

車両用充電装置

【課題】車両の駐車の邪魔となる等の不都合を抑制できる車両用充電装置を提供する。
【解決手段】建物には、ガレージが設けられ、ガレージには充電装置20が柱状に立設されている。充電装置20は、本体部25と扉部26とを備える。本体部25は、円柱状をなしており、その側面には凹状部が形成されることにより充電ケーブルを収納する収納部31が設けられている。収納部31には、充電ケーブルを収納状態において巻き付けておくための巻き付け部材が設けられている。扉部26は、本体部25の外周面25aの円周方向に延びる円弧状とされ、本体部25の外周面25aに沿ってスライド移動することにより収納部31を開放及び閉鎖する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に対して充電を行う車両用充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年ではハイブリッド自動車や電気自動車が実用化されており、それらの車両に搭載された車載バッテリに対して各住宅で充電を行うための各種技術が提案されている。例えば、住宅に付随して設けられた駐車スペースに、専用の充電装置を設置し該装置により車載バッテリの充電を行うことが考えられている。この種の充電装置には、先端に接続プラグを有する充電ケーブルが設けられている。この場合、充電ケーブルの接続プラグが車両側の給電端子に接続されることにより、充電ケーブルを通じて充電装置から車両側へ電力が供給され車載バッテリが充電される。
【0003】
特許文献1では、充電ケーブルを収容可能な四角箱状のキャビネット筐体と、キャビネット筐体の外周部にヒンジ等を介して回動可能に取り付けられた開き戸式の扉とを備えた充電装置が開示されている。これによれば、車両への充電を行わない未使用時には充電ケーブルがキャビネット内に収納されるため、充電ケーブルが駐車スペースに放置されその結果車両の円滑な駐車が妨げられる等の不都合が生じるのを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−41779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記の充電装置では、扉の閉め忘れ等により扉が開きっ放しにされることが想定され、その場合、扉が駐車スペース側に張り出して同スペースへの車両の駐車に際し邪魔となるおそれがある。また、車両が充電装置に近接して駐車された場合には、車両が扉の開閉の妨げとなったり、場合によっては扉の開閉を不能としたりすることが考えられる。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、車両の駐車の邪魔となる等の不都合を抑制できる車両用充電装置を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、第1の発明の車両用充電装置は、車両を駐車する駐車スペースに立設され、車両に対して電力供給するための給電部を有する柱状の本体部と、一端が前記給電部に接続され、他端が前記車両に対して着脱可能となる充電ケーブルとを備え、前記充電ケーブルが前記本体部に設けられた収納部に収納される車両用の充電装置であって、前記本体部には、前記収納部を開放及び閉鎖する扉部が取り付けられており、前記扉部は、前記本体部の外側面に沿ってスライド移動することで、前記収納部の開閉を行うことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、扉部が本体部の外側面に沿ってスライド移動することにより、本体部に設けられた充電ケーブルの収納部が開放及び閉鎖されるため、扉部の開閉に際し扉部が本体部の外側面から張り出すのを防止できる。これにより、本充電装置が車両の駐車スペースに設置された場合に、扉部が、駐車された車両側に張り出すのを防止できるため、扉部が車両の駐車に際し邪魔となったり、扉部の開閉に際し扉部が車両に当たったりする等の不都合を抑制できる。
【0009】
第2の発明の車両用充電装置は、第1の発明において、前記本体部は、円弧面又は円周面からなる外周部を有し、前記扉部は、前記本体部の外周部に沿って延びる円弧状に形成されており、その外周部に沿って該外周部の円周方向にスライド移動することにより、前記収納部を開放及び閉鎖することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、扉部が、本体部の外周部に沿ってその円周方向にスライド移動する構成であるため、扉部を本体部との一体感を保ったまま開閉移動させることができる。また、扉部を開くことで扉部を本体部の後ろ側に移動させることができ、例えば扉部を駐車車両とは反対側に移動させることが可能となる。これにより、扉部が邪魔になる等の不都合をより一層抑制できる。
【0011】
第3の発明の車両用充電装置は、第2の発明において、前記本体部は、円柱状をなしており、その側面には凹部が形成されることにより前記収納部が設けられ、前記扉部は、前記本体部の中心軸を円中心とする円弧状をなし、かつ前記中心軸を回転中心とする回転によりスライド移動することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、円柱状をなす本体部の側面部に凹ませて形成された収納部に充電ケーブルが収納される。また、円弧状に形成された扉部が本体部の中心軸を回転中心として回転することにより、扉部がスライド移動して収納部が開閉される。そのため、扉部の開閉に際し扉部が本体部の外周面に対しいずれの側にも突出することを抑制できる。これにより、扉部が車両の駐車に際し邪魔になる等の不都合について更なる抑制を図ることができる。
【0013】
第4の発明の車両用充電装置は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記収納部には、前記充電ケーブルの収納状態において該充電ケーブルを巻き付けておくための巻き付け部材が設けられ、前記巻き付け部材は、前記充電ケーブルを前記本体部の長手方向に沿って上下に折り返して巻き付けるものであり、前記巻き付け部材における上下の端部は、ケーブル巻回方向に円弧状をなす折返ガイド部となっていることを特徴とする。
【0014】
充電ケーブルを巻き付ける構成として、上下に引っ掛け金具を設け、それら各引っ掛け金具に充電ケーブルを引っ掛けることで同ケーブルを巻き付ける構成が考えられる。かかる構成では、巻き付けの折り返し部分において充電ケーブルの曲げ半径が小さくなるため、充電ケーブルを巻いたまま車両の充電を行うことが困難である。なぜなら、かかるケーブルの曲げ状態で同ケーブルに電流を流すとケーブルが発熱し高温になる等の不具合が発生するおそれがあるからである。これに対し、巻き付け部材における上下の端部をケーブル巻回方向に円弧状をなす折返ガイド部とした本構成では、巻き付けの折り返し部分において充電ケーブルの曲げ半径を比較的大きくできるため、充電ケーブルを巻いたまま車両側への充電を行うことができる。
【0015】
第5の発明の車両用充電装置は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記扉部の閉状態において前記扉部の開閉方向閉側における当該扉部と前記本体部との間には、前記充電ケーブルを前記本体部の外に引き出すための引き出し口が設けられていることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、扉部を閉めた状態で、本体部と扉部との間に設けられた引き出し口より充電ケーブルを本体部の外に引き出して車両に接続することができる。そのため、扉部を閉めたまま車両の充電を行うことが可能となり、その結果車両への充電中に収納部にゴミが入る等の不都合が生じるのを防止できる。
【0017】
第6の発明の車両用充電装置は、第5の発明において、前記引き出し口は、前記扉部と前記本体部との境界部において上部に設けられていることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、引き出し口が本体部及び扉部の境界部における上部に設けられているため、充電装置が設置される設置面(例えば駐車場の床面等)に対し比較的高い位置で充電ケーブルを本体部の外に引き出すことができる。これにより、充電ケーブルを車両に接続した場合に同ケーブルが上記設置面に接触するのを抑制でき、その結果充電ケーブルが汚れたりするのを抑制できる。
【0019】
第7の発明の車両用充電装置は、第1乃至第6のいずれかの発明において、記本体部は、その下方に設けられた外力吸収部材により支持されており、前記外力吸収部材は、前記本体部に加えられた外力を変形することで吸収するものであることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、駐車スペースへの車両の駐車の際に、車両が本充電装置の本体部に当たり本体部に外力が加えられた場合、本体部の下方に設けられた外力吸収部材が変形して本体部が傾斜する。この場合、車両と本体部との接触による外力を吸収することができるため、かかる外力から本体部又は車両を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】ガレージ周辺の構成及びガレージに関する電気的な構成を示す図。
【図2】充電装置の構成を示す斜視図。
【図3】巻き付け部材及びその周辺の構成を示す図。
【図4】扉部の開閉状態を示す横断面図。
【図5】引き出し口が設けられた充電装置を示す斜視図。
【図6】扉部を有しない充電装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1はガレージ周辺の構成及びガレージに関する電気的な構成を示す図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の建物10には、車庫としてのガレージ11が設けられている。ガレージ11は、建物10に一体的に設けられた所謂インナガレージとなっており、自動車等の車両の駐車が可能な駐車スペースを有している。本実施形態では、ガレージ11に駐車される車両Cとして、電気自動車やプラグインハイブリッド自動車(PHV)を想定している。
【0024】
ガレージ11には、当該ガレージ11に駐車された車両Cに対して充電を行う充電装置20が設けられている。充電装置20は、全体として略円柱状に形成されており、ガレージ11の床面15上に立設されている。充電装置20は、ガレージ11において車両出入口17の開口幅方向における一方側に設置されており、ガレージ11における駐車車両Cに対して側方に位置している。
【0025】
充電装置20は、充電ケーブル21を備え、充電ケーブル21の先端部には車両Cに対して着脱可能とされた接続プラグ22が設けられている。充電ケーブル21の接続プラグ22が車両Cの受電口18の奥側に設けられた受電部(図示略)に接続されることにより充電装置20と車両Cとが電気的に接続される。そして、かかる接続状態において、充電装置20から充電ケーブル21を介して車両C側へ電力が供給され、その供給電力により車両Cに搭載された車載バッテリ(図示略)が充電されるようになっている。
【0026】
次に、充電装置20の構成について図2に基づいて説明する。なお、図2は、充電装置20の構成を示しており、(a)が同構成を示す斜視図、(b)が同構成を示す分解斜視図である。なお、図2では、後述する巻き付け部材35の図示を省略している。
【0027】
図2(a)に示すように、充電装置20は、充電ケーブル21を収納可能な本体部25と、本体部25の外側に設けられた扉部26とを備え、本体部25に対して扉部26が組み付けられることにより全体として略円柱状に形成されている。
【0028】
図2(b)に示すように、本体部25は、円柱状をなし、その側面部には凹部が形成されることにより収納部31が設けられている。この収納部31は充電ケーブル21を収納するためのケーブル収納スペースとなっており、本体部25において収納部31を挟んだ上下はフランジ部28,29となっている。したがって、本体部25の外周面25a(外周部に相当)は、フランジ部28,29において円周面となっており、それ以外の部分では円弧面となっている。
【0029】
本体部25の内部には、給電回路が設けられている。本体部25は中空部となる本体部ケース54を有しており、その内部に給電回路として、建物10側の給電系統(例えば分電盤など)に電気的に接続された給電部55が設けられている(図4参照)。この給電部55には、充電ケーブル21における接続プラグ22側とは反対側の端部が接続されており、これにより充電ケーブル21に給電部55より電力が供給されるようになっている。
【0030】
本体部25の各フランジ部28,29には、その中心部に厚み方向に貫通する円形の貫通孔部28a,29aが形成されている。この場合、各フランジ部28,29の貫通孔部28a,29aの軸心は、同一直線上に位置している。
【0031】
また、本体部25において、収納部31の奥面は上下方向に長尺状に延びる平坦面25bとなっている。本体部25の平坦面25bには、収納部31において充電ケーブル21を巻き付けるための巻き付け部材が取り付けられている。以下、この巻き付け部材周辺の構成について図3に基づいて説明する。なお、図3は、巻き付け部材及びその周辺の構成を示しており、(a)がその構成を示す正面図、(b)が同構成を示す側面図である。また、本明細書では、本体部25の平坦面25bに対して直交する方向を前後方向とし、本体部25から各フランジ部28,29が突出している側を前側、その反対側を後ろ側とする。
【0032】
巻き付け部材35は、本体部25の平坦面25bにおいて上下方向の略中央にかつ横方向の略中央に設けられている。巻き付け部材35は、充電ケーブル21が巻き付けられる巻き付け部36と、巻き付け部36に巻き付けられた充電ケーブル21が同巻き付け部36から外れるのを防止する外れ防止部37とを備えている。巻き付け部材35は、例えばABS樹脂により構成されている。
【0033】
巻き付け部36は、本体部25の延びる方向すなわち上下方向に延びており、所定の厚みを有した板状に形成されている。巻き付け部36は、その板面が本体部25の平坦面25bに当接されて当該本体部25に取り付けられ、その側面(外周面)が充電ケーブル21が巻き付けられる巻き付け面36aとなっている。
【0034】
巻き付け部36の構成について詳しく説明すると、巻き付け部36の長手方向両端部(すなわち上端部及び下端部)には、換言すると巻き付け部36における充電ケーブル21の上下の各折り返し部位には、上記巻き付け面36aの一部を構成する一対の円弧面部38,39が形成されている。折返ガイド部としてのこれら各円弧面部38,39は互いに反対側に凸となるように設けられており、詳しくは各円弧面部38,39のうち上側の円弧面部38は上側に凸となるように形成され、下側の円弧面部39は下側に凸となるように形成されている。ここで、充電ケーブル21はその巻回径が小さいと、同ケーブル21を通じて車両へ給電する際(すなわち車両充電時)発熱する。そこで、本巻き付け部36では、充電ケーブル21の発熱量が許容範囲内になるように同ケーブル21を巻き付けるべく円弧面部38,39の円弧半径を定めている。具体的には、各円弧面部38,39の円弧半径は本体部25の外周半径(例えば150mm)の半分以上の大きさに設定されており、本実施形態では本体部25の外周半径の半分の大きさ(例えば75mm)に設定されている。これにより、充電ケーブル21を巻き付け部材35(巻き付け部36)に巻き付けた状態で車両に対して充電を行っても、充電ケーブル21の発熱量が抑制される。
【0035】
外れ防止部37は、巻き付け部36とほぼ同形状でかつ巻き付け部36よりも一回り大きい形状を有しており、その外周側が巻き付け部36の巻き付け面36aからはみ出した状態で同巻き付け部36の前面側に設けられている。この場合、外れ防止部37のはみ出し部分により充電ケーブル21の巻き付け部36からの外れが防止される。
【0036】
巻き付け部材35には、充電ケーブル21の接続プラグ22を引っ掛けるための引っ掛け部材41が設けられている。引っ掛け部材41は、巻き付け部材35の外れ防止部37の表面(前面)側に取り付けられている。引っ掛け部材41は、例えば板金が折り曲げ形成されてなるものであり、外れ防止部37の表面から離間した位置において上方に起立するフック部41aを有する。このフック部41aに接続プラグ22に形成された溝部22aが挿入されることで、接続プラグ22がフック部41a(ひいては引っ掛け部材41)に引っ掛けられる構成となっている。
【0037】
図2の説明に戻り、扉部26は、上下方向に延びるように形成された扉本体部45と、扉本体部45の上端部に設けられた天板部46と、上下一対の回転軸47,48とを備えている。扉本体部45及び天板部46は、例えばスチール製の板材からなる。扉本体部45は、本体部25の上フランジ部28から下フランジ部29までの上下長さを有し、本体部25の収納部31の高さ方向全域を覆うことが可能となっている。扉本体部45は、円弧状の横断面を有して形成されており、その円弧半径が本体部25の外周半径と略同一となっている。扉本体部45の円弧長さ(円周方向の長さ)は、本体部25における収納部31の開口幅(円周方向の長さ)よりも長くなっており、そのため扉本体部45により収納部31の幅方向全域を覆うことが可能となっている。
【0038】
天板部46は、円板状に形成されており、扉本体部45の円弧半径と略同一の半径を有している。天板部46は、その外周面が扉本体部45の表面(円弧面)と略面一となるように扉本体部45の上端部に溶接等により固定されている。
【0039】
一対の回転軸47,48のうち、上側回転軸47は天板部46の中心部から下方に延びる向きで同天板部46に対しネジ等により固定されている。一方、下側回転軸48は、扉本体部45の裏面下部に固定金具49を介してネジ等により固定されている。具体的には、固定金具49は、横長の平板からなり、扉本体部45の円周方向における端部から同本体部45の軸心方向に延びる向きで扉本体部45に取り付けられている。そして、固定金具49に対して下側回転軸48が同金具49から下方に延びる向きで、かつ、上側回転軸47と上下に並ぶ位置に取り付けられている。つまり、これら各回転軸47,48は、その軸心が同一直線上に位置するように配置されている。また、各回転軸47,48は、上下の間隔が本体部25の各フランジ部28,29の上下間隔と略同じとなるように配置されている。
【0040】
なお、固定金具49は、扉部26の開閉に際し本体部25の平坦面25bに当接することで、扉部26のそれ以上の開閉移動を規制する規制部材としても機能する。その内容については後述する。
【0041】
扉部26は、上側回転軸47が本体部25の上フランジ部28の貫通孔部28aに挿通され、かつ、下側回転軸48が本体部25の下フランジ部29の貫通孔部29aに挿通されることにより、本体部25に対して組み付けられる。この組み付け状態において、扉部26は、各回転軸47,48を中心として回転可能とされ、この回転により本体部25の外周面25aに沿ってスライド移動する。そして、扉部26は、上記スライド移動をすることで、本体部25の収納部31を開放及び閉鎖する。
【0042】
次に、扉部26の開閉状態の詳細を図4に基づいて説明する。図4は、扉部26の開閉状態を示す横断面図であり、(a)が扉部26が閉められた状態を示し、(b)が扉部26が開かれた状態を示す。なお、図4は、図2(a)のA−A線断面図である。また、図4では、便宜上、巻き付け部材35を一点鎖線で図示している。
【0043】
図4(a)に示すように、扉部26が閉められた状態では、扉部26により本体部25の収納部31が閉鎖されている。この場合、扉部26の固定金具49が本体部25の平坦面25bに当接され、扉部26のそれ以上の閉方向への移動が規制されている。一方、図4(b)に示すように、扉部26が開かれた状態では、本体部25の収納部31が開放されている。具体的には、このとき、扉部26は、閉位置から180°回転して本体部25の真後ろに位置し、収納部31のほぼ全域が開口されている。したがって、巻き付け部材35の側方がほぼ開放された状態となり、巻き付け部材35に対して充電ケーブル21を巻き付ける作業が容易となる。なお、この場合、扉部26の固定金具49が本体部25の平坦面25bに当接され、扉部26のそれ以上の開方向への移動が規制されている。
【0044】
本充電装置20では、扉部26を閉めた状態で充電ケーブル21を本体部25の外に引き出すための引き出し口が設けられている。以下、この引き出し口の構成について図5に基づいて説明する。なお、図5は、引き出し口が設けられた充電装置20を示す斜視図である。
【0045】
図5に示すように、扉部26の閉状態において、扉部26の開閉方向閉側における扉部26と本体部25との間には、充電ケーブル21を引き出すための引き出し口51が設けられている。引き出し口51は、扉部26と本体部25との境界部において上部に設けられており、詳しくは同境界部の上端部に設けられている。引き出し口51の構成について詳しくは、本体部25の外周面25aのうち、上下のフランジ28,29間の部分は上述したように円弧面となっており、その円弧面には、同円弧面に対して凹ませられた凹み部52が形成されている(図2も参照)。凹み部52は、本体部25の円弧面において扉部26閉側の端縁部に形成されている。これにより、扉部26の閉状態において、扉部26と本体部25との間には凹み部52により本体部25の内外を連通する開口部が形成され、その開口部が上記引き出し口51となっている。
【0046】
なお、引き出し口51は必ずしも扉部26と本体部25との境界部において上部に設ける必要はなく、同境界部の下部等その他の高さ位置に設けてもよい。また、引き出し口51を上記境界部にて上下に複数設けてもよいし、引き出し口51を上下方向に長尺状に開口されたものとして形成してもよい。また、本体部25に凹み部52を設けることに代えて又は加えて扉部26(扉本体部45)に凹み部を設け、これにより引き出し口51を形成してもよい。
【0047】
次に、本充電装置20により車両Cに対して充電を行う際の手順について簡単に説明する。
【0048】
まず、充電装置20の扉部26を開いて充電ケーブル21を収納部31から引き出す。引き出し作業は、充電ケーブル21を車両Cに接続するのに必要な長さ分だけ同ケーブル21を巻き付け部材35から繰り出すことにより行う。
【0049】
次に、充電ケーブル21の接続プラグ22を車両Cの給電部に接続し、充電装置20と車両Cとを電気的に接続する。そして、かかる接続状態で充電装置20の扉部26を閉める。この場合、充電ケーブル21を充電装置20の引き出し口51から挿通させた状態で扉部26を閉める。そして、充電装置20に設けられた充電開始スイッチ(図示略)を操作して車両Cに対する充電を開始させる。
【0050】
次に、ガレージ11に設けられた充電支援システムについて図1に基づいて説明する。
【0051】
図1に示すように、ガレージ11には、車両Cに搭載されたETC車載器67と無線通信を行う通信装置61が設けられている。ここで、ETC車載器67は、車両Cが高速道路などの有料道路を走行するに際し、料金の精算に使用されるETC(Electronic Toll Collection)システムの端末装置である。ETC車載器67には、識別情報としての車両情報(例えば車体番号)が予め記憶されており、ETC車載器67は車両情報を送信する。ETC車載器67と通信装置61との通信エリアは、ガレージ11内及びその周辺に及ぶように設定されている。
【0052】
ガレージ11には、当該ガレージ11に車両が存在することを検知する車両センサ62が設けられている。車両センサ62は、ガレージ11おける車両の位置を検知する機能も有している。車両センサ62は、例えばガレージ11の内壁面に設けられている。
【0053】
ガレージ11には、報知装置63が設けられている。報知装置63は、音声を出力することによりガレージ11内のユーザ(詳しくは車両に乗車中のユーザ)に対して報知処理を行うものであり、例えばスピーカにより構成されている。報知装置63は、例えばガレージ11の内壁面に設けられている。
【0054】
充電装置20には、電気的な操作により扉部26を施解錠する施解錠装置64が設けられている。施解錠装置64は、例えば扉部26の裏面側に設けられている。
【0055】
充電装置20には、点灯又は点滅することで車両を同装置20による充電を行う所定位置に誘導する誘導灯65が設けられている。誘導灯65は、例えば扉部26の表面側に設けられている。
【0056】
ガレージ11には、制御手段としてのコントローラ60が設けられている。コントローラ60は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されており、車両Cの車両情報(例えば車体番号)が記憶されたメモリ(図示略)を有している。コントローラ60には、通信装置61、車両センサ62、報知装置63、施解錠装置64及び誘導灯65が接続されている。
【0057】
次に、コントローラ60により実行される制御の内容を説明する。ここでは、車両Cがガレージ11に入庫する場合における制御の内容を説明する。
【0058】
まず、ガレージ11に入庫した車両があらかじめ登録された登録車両であるか否かに基づいて、充電装置20の扉部26を施解錠する施解錠制御について説明する。コントローラ60は、車両センサ62により車両Cがガレージ11に入庫したことが検知された場合、通信装置61を通じてリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号が車両CのETC車載器67により受信されると、ETC車載器67はその応答として車両情報を送信する。コントローラ60は、この車両情報を通信装置61を通じて受信(取得)すると、取得した車両情報と、メモリに登録されている車両情報とが一致するか否かの認証を行う。そして、コントローラ60は、認証の結果、取得した車両情報と登録された車両情報とが一致した場合、すなわち入庫車両が登録車両である場合には、施解錠装置64により充電装置20の扉部26を解錠する。この場合、充電装置20の使用が許可される。一方、取得した車両情報と登録された車両情報とが一致してない場合、すなわち入庫した車両が登録車両でない場合には、施解錠装置64により扉部26を施錠する。この場合、充電装置20の使用が禁止されるため、不審な車両がガレージ11に入庫して電力が盗まれるといった事態が発生するのを回避できる。
【0059】
なお、入庫した車両が登録車両でない場合に、充電装置20から車両への電力供給を遮断するようにしてもよい。
【0060】
次に、車両Cを充電装置20による充電を行うための所定位置に駐車させるための駐車支援制御について説明する。
【0061】
コントローラ60は、車両センサ62により車両Cがガレージ11に入庫したことが検知された場合、誘導灯65を点灯させる。これにより、誘導灯65の光を目印として車両Cを適切な位置に駐車させることが可能となる。
【0062】
コントローラ60は、車両センサ62からの検知結果に基づいて、入庫した車両Cがガレージ11においていずれの位置に存在しているかを検出する。そして、コントローラ60は、車両Cが充電装置20に対して所定距離(例えば30cm)以内に近づいたことを検出した場合には、報知装置63によりその旨を報知する。例えば、「充電装置に接近しすぎです」等のアナウンスを報知装置63により行う。これにより、車両Cの駐車の際に車両Cを充電装置20に衝突させることを回避できる。なお、車両センサ62の検知結果に基づいて車両Cと充電装置20との離間距離を算出し、その算出した離間距離を報知装置63により報知するようにしてもよい。
【0063】
また、コントローラ60は、車両Cが、充電装置20による充電を行う所定位置に存在することが検出された場合に誘導灯65を点滅させる。ここで、前記所定位置としては、車両Cの受電口18が充電装置20の正面にくる車両位置が考えられる。これにより、ユーザは車両Cを充電を行うための所定位置に駐車させることができる。
【0064】
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0065】
本体部25に、充電ケーブル21を収納する収納部31を開放及び閉鎖する扉部26を取り付け、その扉部26を本体部25の外側面に沿ってスライド移動することで、収納部31を開閉する構成とした。この場合、扉部26の開閉に際し扉部26が本体部25の外側面から張り出すのを防止できる。したがって、充電装置20がガレージ11(駐車スペース)に設置された場合に、扉部26がガレージ11に駐車された車両Cの側に張り出すのを防止でき、その結果扉部26が車両の駐車に際し邪魔となったり、扉部26の開閉に際し扉部26が車両に当たったりする等の不都合を抑制できる。
【0066】
本体部25を、円弧面及び円周面からなる外周面25aを有して形成し、扉部26を本体部25の外周面25aに沿って延びる円弧状に形成した。そして、扉部26を本体部25の外周面25aに沿ってその円周方向にスライド移動させることで収納部31を開放及び閉鎖するようにした。この場合、扉部26を本体部25との一体感を保ったまま開閉移動させることができる。また、扉部26を開くことで扉部26を本体部25の後ろ側に移動させることができ、例えば扉部26を駐車車両とは反対側に移動させることができるため、扉部26が邪魔になる等の不都合をより一層抑制できる。
【0067】
具体的には、本体部25を円柱状とするとともに、その側面に凹部を形成することで収納部31を設け、本体部25の凹状部分(収納部31)に充電ケーブル21を収納できるようにした。そして、扉部26を、本体部25の中心軸(貫通孔部28a,29aの軸心)を円中心とする円弧状とし、かつ前記中心軸を回転中心とする回転によりスライド移動させることとした。この場合、扉部26の開閉に際し扉部26が本体部25の外周面25aに対しいずれの側にも突出することを抑制できるため、扉部26が車両の駐車に際し邪魔になる等の不都合をより一層抑制できる。
【0068】
収納部31に、充電ケーブル21の収納状態において充電ケーブル21を巻き付けておくための巻き付け部材35を設け、その巻き付け部材35に充電ケーブル21を本体部25の長手方向に沿って上下に折り返して巻き付けるようにした。そして、巻き付け部材35における上下の端部に、ケーブル巻回方向に円弧状をなす円弧面部38,39を設けた。この場合、充電ケーブル21の巻き付け状態において、円弧面部38,39における充電ケーブル21の曲げ半径を比較的大きくできるため、充電ケーブル21を一部巻き付け部材35に巻き付けた状態で車両への充電を行っても充電ケーブル21が発熱して高温になるのを抑制できる。これにより、充電ケーブル21を巻き付けたままでの車両への充電が可能となる。
【0069】
具体的には、円弧面部38,39の半径を本体部25の外周半径の半分以上の大きさとした。これにより、円弧面部38,39における充電ケーブル21の曲げ半径をより大きくできるため、充電ケーブル21を巻き付けたまま車両へ充電する場合の同ケーブル21の発熱をより一層抑制できる。
【0070】
扉部26の閉状態において扉部26の開閉方向閉側における当該扉部26と本体部25との間には、充電ケーブル21を本体部25の外に引き出すための引き出し口51を設けた。この場合、扉部26を閉めた状態で充電ケーブル21を引き出し口51より引き出して車両に接続することができるため、扉部26を閉めたまま車両の充電を行うことができる。これにより、車両への充電中に収納部31にゴミが入る等の不都合が生じるのを防止できる。
【0071】
引き出し口51を、扉部26の閉側における扉部26と本体部25との境界部において上部に設けた。この場合、ガレージ11の床面15に対して比較的高い位置で充電ケーブル21を本体部25の外に引き出すことができる。そのため、充電ケーブル21を車両に接続した場合に充電ケーブル21が上記床面15に接触するのを抑制でき、その結果充電ケーブル21が汚れたりするのを抑制できる。
【0072】
ガレージ11において車両Cが充電を行うための所定位置にある場合に、誘導灯65を点滅させるようにした。これにより、車両Cを所定の位置に止めることが可能となる。そして、その所定位置に応じた長さの充電ケーブル21を引き出し口51より引き出して車両Cに接続することで、充電ケーブル21を一部巻いたままの状態で車両Cを充電することができる。
【0073】
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
【0074】
(1)上記実施形態では、扉部26を本体部25の外周面25aに沿って回転させることで、すなわち扉部26を本体部25の外周面25aに沿ってその外周方向にスライド移動させることで収納部31を開閉する構成としたが、扉部を本体部25の外周面25aに沿って上下方向にスライド移動させることで収納部31を開閉してもよい。具体的には、本体部25の外側面に、扉部を上下にスライドさせるためのスライドレールを設け、該レールに沿って扉部を上下にスライド移動させることが考えられる。この場合、一対のスライドレールを、上下方向に延びる向きで、かつ、扉部の円周方向の両端部に設けるとよい。
【0075】
(2)上記実施形態では、本体部25を円柱状とし、それに合わせて円弧状の扉部26を本体部25の外周面25aに沿ってスライドさせる構成としたが、これを変更してもよい。例えば、本体部を角柱状とし、その4つの側面のうちの一側面に沿って平板状の扉部をスライドさせる構成としてもよい。具体的には、本体部を上下に長い四角箱状(六面体)に形成してその内部を充電ケーブル21の収納部とするとともに、その一側面に収納部の内外を連通する開口部を形成する。そして、その開口部を開閉する平板状の扉部を本体部の外側面に設け、当該扉部を上記外側面に沿って(例えば左右方向に)スライドさせることで収納部を開閉する構成が考えられる。なお、扉部をスライド移動させる構成としては、上述したレールを用いてスライドさせる構成が挙げられる。この場合、扉部の開閉に際し扉部が本体部の前面から張り出すことを防止できるため、車両の駐車に際し扉部が邪魔になる等の不都合を抑制できる。
【0076】
また、本体部25を円柱状又は角柱状以外の柱状として形成してもよい。例えば、本体部25における後側の一部分(詳細には収納部31よりも後側の部分)を、平坦面25bと平行な面で切断し除去した形状としてもよい。この場合、本体部25に形成された前記切断面の両側に残った円弧面に沿って扉部26をスライド移動させ収納部31を開閉することができる。
【0077】
(3)上記実施形態では、本体部25を円柱状に形成するとともに、その側面に凹状部からなる収納部31を設けた。すなわち、上記実施形態では、本体部25の外側面のうち一部(フランジ28,29部分)を円周面として他の部分を円弧面として形成したが、これを変更し、本体部をその外側面全体が円弧面となるように形成してもよい。かかる形状の本体部としては、例えば上記実施形態の本体部25から上下のフランジ部28,29を取り除いたものが考えられる。この場合、本体部の側面に凹部が存在しないため、本体部の平坦面の前面側における扉部の内側領域が収納部となる。そして、扉部を、本体部の円弧面に沿ってスライド移動させることで、収納部を開放及び閉鎖するようにする。
【0078】
(4)上記実施形態では、巻き付け部材35を各円弧面部38,39を含む一体物として構成したが、これを変更し、各円弧面部38,39をそれぞれ別部材により形成しそれら各部材により巻き付け部材35を構成してもよい。例えば、扇形(半円形等)の板状部材からなる一対の巻き付け部により各円弧面部を形成し、これら一対の巻き付け部を互いの凸部が反対側を向くように本体部25の平坦面25bに上下に配置することが考えられる。この場合、各巻き付け部の円弧面部に交互に充電ケーブル21を巻き付ければよい。
【0079】
(5)充電装置20に、該装置20に加えられた外力を吸収する外力吸収部材を設けてもよい。例えば、外力吸収部材を本体部の下方に取り付けて、外力吸収部材により本体部を支持する構成とする。外力吸収部材としては、変形可能に形成された強化ゴムを用いることが考えられる。この場合、車両Cの駐車の際等に、車両Cが充電装置20に当たった場合、外力吸収部材が変形して充電装置20が傾斜し、接触による外力から充電装置20又は車両Cを保護することができる。
【0080】
(6)上記実施形態では、充電装置20を本体部25と扉部26とを主体として構成したが、その他の部材を充電装置20に付加してもよい。例えば、扉部26の表面側に樹脂製の扉カバーを取り付けて扉前面の意匠性を高めたり、本体部25の裏面(背面)に金属製の支柱を取り付けて剛性を高めたりすることが考えられる。
【0081】
(7)上記実施形態では、本発明の充電装置20を電気自動車やハイブリッド自動車への充電のために用いたが、本発明の充電装置を電動バイクや電動自転車等その他の車両への充電に用いてもよい。
【0082】
(8)図6には、扉部を有しない充電装置の全体図を示す。図6において(a)は同装置の正面図、(b)は同装置の側面図である。図6に示す充電装置70は、柱状に形成された本体部71を有し、その本体部71の側面部には同側面部に対して凹ませた凹部71aが設けられている。この凹部71aは、本体部71の高さ方向における上側半分に亘って形成され、本体部71の横幅方向において開口されている。本体部71の前面側には、例えばFRP樹脂からなる前面パネル部72が、本体部71の前面形状に合わせて設けられている。本体部71の凹部71aには、充電ケーブル75を巻き付けるための巻き付け部73が設けられている。巻き付け部73は、当該凹部71aにおいて本体部71の前面に取り付けられている。巻き付け部73は、凹部71aの上下寸法よりも若干短い上下寸法を有して形成され、例えばFRP樹脂により構成されている。
【符号の説明】
【0083】
10…建物、20…車両用充電装置としての充電装置、21…充電ケーブル、25…本体部、26…扉部、31…収納部、35…巻き付け部材、38…折返ガイド部としての円弧面部、39…折返ガイド部としての円弧面部、51…引き出し口。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を駐車する駐車スペースに立設され、車両に対して電力供給するための給電部を有する柱状の本体部と、
一端が前記給電部に接続され、他端が前記車両に対して着脱可能となる充電ケーブルとを備え、
前記充電ケーブルが前記本体部に設けられた収納部に収納される車両用の充電装置であって、
前記本体部には、前記収納部を開放及び閉鎖する扉部が取り付けられており、
前記扉部は、前記本体部の外側面に沿ってスライド移動することで、前記収納部の開閉を行うことを特徴とする車両用充電装置。
【請求項2】
前記本体部は、円弧面又は円周面からなる外周部を有し、
前記扉部は、前記本体部の外周部に沿って延びる円弧状に形成されており、その外周部に沿って該外周部の円周方向にスライド移動することにより、前記収納部を開放及び閉鎖することを特徴とする請求項1に記載の車両用充電装置。
【請求項3】
前記本体部は、円柱状をなしており、その側面には凹部が形成されることにより前記収納部が設けられ、
前記扉部は、前記本体部の中心軸を円中心とする円弧状をなし、かつ前記中心軸を回転中心とする回転によりスライド移動することを特徴とする請求項2に記載の車両用充電装置。
【請求項4】
前記収納部には、前記充電ケーブルの収納状態において該充電ケーブルを巻き付けておくための巻き付け部材が設けられ、
前記巻き付け部材は、前記充電ケーブルを前記本体部の長手方向に沿って上下に折り返して巻き付けるものであり、
前記巻き付け部材における上下の端部は、ケーブル巻回方向に円弧状をなす折返ガイド部となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用充電装置。
【請求項5】
前記扉部の閉状態において前記扉部の開閉方向閉側における当該扉部と前記本体部との間には、前記充電ケーブルを前記本体部の外に引き出すための引き出し口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用充電装置。
【請求項6】
前記引き出し口は、前記扉部と前記本体部との境界部において上部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用充電装置。
【請求項7】
前記本体部は、その下方に設けられた外力吸収部材により支持されており、
前記外力吸収部材は、前記本体部に加えられた外力を変形することで吸収するものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車両用充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−38448(P2012−38448A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175072(P2010−175072)
【出願日】平成22年8月4日(2010.8.4)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(504093467)トヨタホーム株式会社 (391)
【Fターム(参考)】