説明

車両用操舵装置

【課題】ピニオン軸を支持する軸受の保持器の抜脱を確実に防止することができる車両用操舵装置を提供する。
【解決手段】ピニオンハウジング2の内周にねじ込まれたねじ部材22が、ピニオン軸5を回転可能にする第1の軸受3の外輪27の上端27aを押圧する環状の本体31を備える。本体31の内周31bから径方向Y1の内方に突出する規制部36を設ける。規制部36の最小内径d1が、内輪28の外径d2よりも小さい(d1<d2)。規制部36によって保持器30の抜脱を防止する。万一、保持器30が破損して抜脱されても、規制部36によって内輪28の抜脱を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラックアンドピニオン式の車両用操舵装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ラックアンドピニオン式の車両用操舵装置として、例えば特許文献1の車両用操舵装置が提案されている。特許文献1の車両用操舵装置では、ピニオン軸を筒状のハウジング内に回転可能に支持する軸受が設けられている。その軸受の内輪とピニオン軸との軸方向相対移動が規制されている。また、ハウジング上部の入口の内周ねじ部には、いわゆるトッププラグがねじ込まれている。そのトッププラグが、軸受の外輪に係合することにより、軸受およびピニオン軸が、ハウジングの入口から抜脱することが防止されている。
【特許文献1】特開2005−14815号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、何らかの原因で保持器が軸受から抜脱され、環状のトッププラグ内へ進入する場合がある。
その原因としては、ピニオン軸および軸受の寸法のバラツキや軸受内部の錆び発生のために、ボールがスムーズに移動できなくなり、その結果、進み遅れを生じたボールによって、保持器が軸受外へ押し出される場合が考えられる。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、保持器の抜脱を確実に防止することができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、上部に入口(20)を有し、その入口の内周にねじ部(21)を有するする筒状のハウジング(2)と、そのハウジング内に挿通され、ラック軸と噛み合うピニオン(5a)を有するピニオン軸(5)と、ハウジングによって保持されピニオン軸を回転可能に支持する軸受(3)と、ハウジングの上記ねじ部にねじ込まれた環状のねじ部材(22)と、を備え、上記軸受は、ハウジングによって軸方向下方への移動が規制された外輪(27)と、ピニオン軸とは軸方向に同行移動可能な内輪(28)と、外輪および内輪の間に介在する複数の転動体(29)と、これらの転動体を保持する保持器(30)と、を含み、上記ねじ部材は、上記外輪を軸方向に止定するために外輪の上端(27a)を押圧する環状の本体(31)と、本体の内周(31b)から径方向内方に突出し、上記保持器の抜脱を規制する規制部(36)とを含むことを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、ハウジングの上部の入口のねじ部にねじ込まれたねじ部材が、ピニオン軸を回転可能にする軸受の外輪の上端を押圧する環状の本体を備えており、その本体の内周から径方向内方に突出する規制部によって、上記軸受の保持器の抜脱を防止することができる。
また、上記規制部の最小内径(d1)は、内輪の外径(d2)よりも小さくされており、規制部によって、ハウジングからの内輪の抜脱が規制されるようにしてある場合がある(請求項2)。その場合、保持器の抜脱を確実に防止することができる。しかも、万一、破損等により保持器が抜脱したとしても、規制部によって、内輪の抜脱が防止される。したがって、軸受およびピニオン軸がハウジングから抜脱することが確実に防止される。
【0007】
また、上記ピニオン軸によって保持され、ピニオン軸と内輪の軸方向相対移動を規制するために内輪の上端(28a)に当接する環状部材(39)を備え、上記規制部の最小内径は、環状部材(39)の外径(d3)よりも大きくされている場合がある(請求項3)。その場合、例えばねじ部材および環状部材の位置をピニオン軸の軸方向に関して一部重複させて、軸方向の小型化を図ることも可能である。
【0008】
また、上記規制部に、内輪の上端との干渉を防止するための逃げ部(37)が設けられている場合がある(請求項4)。その場合、保持器の抜脱を防止するために、規制部をねじ部材の環状の本体の径方向内方に突出させても、当該規制部と内輪との干渉が、逃げ部によって防止される。
また、上記規制部の最小内径は、内輪の外径よりも大きく、かつ外輪の内径(d4)よりも小さくされている場合がある(請求項5)。その場合、規制部によって保持器の抜脱を防止できるので、軸受の周方向に関して複数の転動体の偏りを防止でき、その結果、軸受およびピニオン軸の抜脱を確実に防止することができる。
【0009】
また、上記ねじ部材の本体の内周に保持され、上記ねじ部材の本体の内周とピニオン軸の外周(5b)との間を封止するための環状のシール部材(35)を備え、上記規制部によってシール部材の軸方向下方への移動が規制されている場合がある(請求項6)。その場合、ねじ部材およびシール部材を一体的なユニットとして取り扱うことができ、したがって、組み立て易く、また、修理のときに取外し易くメンテナンスがし易い。
【0010】
また、上記ねじ部材の本体の外周とハウジングの内周との間を封止するシール部材を備えることが、外部からの水分の浸入を防止するうえで好ましい。そのシール部材としては、例えば液体パッキンを例示することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の要部を示す概略断面図である。
図1を参照して、車両用操舵装置1は、ラックアンドピニオン式の操舵装置である。車両用操舵装置1は、筒状のピニオンハウジング2と、ピニオンハウジング2によって第1の軸受3および第2の軸受4を介して回転可能に支持されたピニオン軸5と、ピニオン軸5のピニオン5aに噛み合うラック歯6aを有するラック軸6とを備えている。ピニオン軸5およびラック軸6によって、転舵機構としてのラックアンドピニオン機構7が構成されている。
【0012】
ピニオン軸5は、例えばステアリングホイールからなる操舵部材8とは、ステアリングシャフト9aおよび中間部材9bを介して同行回転可能に連結されている。ラック軸6は、ピニオンハウジング2とは交差状に連結された図示しない筒状のラックハウジングによって、軸長方向(紙面に直交する方向)に移動可能に支持されている。図示していないが、ラック軸6の両端部は、タイロッドを介して転舵輪に連結されており、操舵部材8の回転に伴って、ラック軸6が軸長方向に移動し操向が行われるようになっている。
【0013】
ピニオンハウジング2には、ラック軸6を隔ててピニオン軸5とは反対側に筒状のサポートハウジング10が設けられており、そのサポートハウジング10に、ラック軸支持装置11が取り付けられている。ラック軸支持装置11は、サポートハウジング10内に前後に進退可能に収容された支持部材としての円筒状のサポートヨーク12と、サポートハウジング10の入口のねじ部10aに固定された封止部材13と、サポートヨーク12と封止部材13との間に介在し、サポートヨーク12を介してラック軸6をピニオン軸5に向けて付勢する例えば圧縮コイルばねからなる付勢部材14とを備えている。
【0014】
サポートヨーク12の前面12aには、ラック軸6を軸長方向に摺動自在に支持する凹部15が形成されている。その凹部15には、ラック軸6に摺接する低摩擦部材からなるパッド16が取り付けられている。
封止部材13の前面13aとサポートヨーク12の後面12bとの間には、所定の隙間Sが形成されている。その隙間Sの量は、封止部材13のねじ込み位置の調整により、例えば0.1mmのように厳密に調整されている。
【0015】
サポートヨーク12の外周面に形成された一対の周溝に、例えばOリングからなる環状の弾性部材17がそれぞれ収容され、これら弾性部材17が、サポートハウジング10の内周に弾性的に接触することにより、サポートヨーク12を径方向に弾性支持し、サポートヨーク12のがたつきを防止している。
封止部材13の後面13bには、封止部材13を回動操作する工具に係合するための、例えば断面多角形形状の工具係合孔18が形成されている。
【0016】
ピニオンハウジング2は、ピニオン軸5の下部を収容するための収容孔19を有している。収容孔19の入口20の内周には、ねじ部21が形成され、そのねじ部21に、環状のねじ部材22がねじ込まれている。また、収容孔19の入口20からの水分等の浸入を防止するために、ピニオンハウジング2の上端に筒状のダストカバー23が被せられている。ダストカバー23には、ピニオン軸5を液密的に挿通させる挿通孔24を有している。
【0017】
第1の軸受3および第2の軸受4は、ピニオン軸5のピニオン5aを挟んだ上下に配置されており、それぞれ、ピニオンハウジング2の収容孔19の内周に設けられた対応する軸受保持部25,26によって支持されている。第1の軸受3のための軸受保持部25は、上記ねじ部21に隣接して設けられている。
第1の軸受3は、例えば転がり軸受としての玉軸受からなり、第2の軸受4は例えば転がり軸受としての円筒ころ軸受からなる。第1の軸受3は、ピニオンハウジング2によって軸方向X1の下方への移動が規制された外輪27と、ピニオン軸5とは軸方向X1に同行移動可能な内輪28と、外輪27および内輪28の間に介在する複数のボールからなる転動体29と、転動体29を保持する例えば冠形の保持器30とを含んでいる。
【0018】
保持器30において各転動体29を保持するためのポケット部30aは下向きに開放されている。
図2および図3を参照して、上記ねじ部材22は、外輪27を軸方向X1に止定するために外輪27の上端27aを押圧する環状の本体31を備えている。図1を参照して、本体31の外周31aに形成されたねじ部32が、収容孔19の入口20のねじ部21にねじ込まれている。外輪27は、収容孔19の内周に形成された環状段部33とねじ部材22の下面の当接部34との間に挟持されて、ピニオンハウジング2に対する軸方向移動が規制されている。
【0019】
本体31の内周31bには、環状のシール部材35が保持されており、そのシール部材35は、本体31の内周31bとピニオン軸5の外周5bとの間を封止する。図3に示すように、シール部材35は、芯金35aと、ピニオン軸5の外周5bに係合するリップ(図示せず)を有するゴム部材35bとを備えている。
また、図2および図3を参照して、ねじ部材22は、本体31の内周31bから径方向Y1の内方に突出する規制部36を備えており、その規制部36は、第1の軸受3の保持器28の抜脱を規制する機能を果たす。本体31の内周31bの上部は、拡径されており、当該ねじ部材22を回動操作するための工具が係合される工具係合部40とされている。工具係合部40は例えば六角形等の多角形断面をなしている。
【0020】
図3に示すように、規制部36の最小内径d1(規制部36の内周36aの径に相当)は、内輪28の外径d2よりも小さくされている(d1<d2)。これにより、規制部36によって、ピニオンハウジング2からの内輪28の抜脱が防止されるようになっている。また、規制部36には、内輪28の上端28aとの干渉を防止するための環状の逃げ部37が設けられている。具体的には、規制部36の下面36bに逃げ部37が形成されている。
【0021】
上記シール部材35は、規制部36の上面36cに当接しており、規制部36によって、シール部材35の軸方向X1の下方への移動が規制されている。
一方、図1に示すように、内輪28は、ピニオン軸5の外周に設けられた環状段部38とピニオン軸5の外周に固定された環状部材39との間に挟持されて、ピニオン軸5に対する軸方向移動が規制されている。図4に示すように、環状部材39の外周39aには、周方向に等間隔を隔てて配置された複数の外向突起39bが設けられており、外向突起39bの外径が、環状部材39の最大外径d3となっている。外向突起39bの径は、環状の素材の外周を複数箇所(図の例では4箇所)、径方向内方へかしめ付けた(塑性変形させた)ときに、上記環状の素材のもともとの形状を残す部分の外径に相当する。
【0022】
図3に示すように、規制部36および環状部材39の互いの少なくとも一部が、径方向に対向している。規制部36の最小内径d1は、環状部材39の最大外径d3よりも大きくされている。これにより、ピニオン軸5の軸方向X1に関して、規制部36および環状部材39の互いの少なくとも一部が重なる位置に配置することが可能となり、軸方向X1の小型化に寄与することができる。
【0023】
本実施の形態によれば、ピニオンハウジング2の上部の入口20のねじ部21にねじ込まれたねじ部材22が、ピニオン軸5を回転可能にする第1の軸受3の外輪27の上端27aを押圧する環状の本体31を備えており、その本体31の内周31bから径方向Y1の内方に突出する規制部36によって、第1の軸受3の保持器30の抜脱を確実に防止することができる。
【0024】
具体的には、規制部36の最小内径d1が、内輪28の外径d2よりも小さくされている(d1<d2)。したがって、万一、保持器30の抜脱が発生したとしても、規制部36によって、内輪28の抜脱が防止されるので、第1の軸受3およびピニオン軸5がピニオンハウジング2から抜脱することが確実に防止される。
また、ピニオン軸5によって保持された環状部材39が、内輪28の上端28aに当接することにより、ピニオン軸5および内輪28の軸方向X1の相対移動を規制されており、しかも、規制部36の最小内径d1が、環状部材39の最大外径d3よりも大きくされている。これにより、ねじ部材22および環状部材39の位置をピニオン軸5の軸方向X1に関して一部重複させることができ、軸方向X1の小型化を図ることができる。
【0025】
また、規制部36に逃げ部37が設けられているので、内輪28の抜脱を防止するために、規制部36をねじ部材22の本体31の径方向Y1の内方に突出させても、当該規制部36と内輪28との干渉を逃げ部37によって確実に防止することができる。
また、ねじ部材22の本体31の内周31bに、本体31の内周31bとピニオン軸5の外周5bとの間を封止するための環状のシール部材35を保持し、そのシール部材35の軸方向X1の下方への移動を上記規制部36によって規制するようにした。これにより、ねじ部材22およびシール部材35を一体的なユニットとして取り扱うことができ、したがって、組み立て易く、また、修理のときに取外し易くメンテナンスがし易い。
【0026】
なお、ねじ部材22の本体31の外周31bのねじ部32とピニオンハウジング2の内周との間を封止するために、例えば液体パッキン等のシール部材を用いることが、外部からの水分の浸入を確実に防止するうえで好ましい。
次いで、図5は本発明の別の実施の形態の車両用操舵装置1の要部の断面を示している。図5を参照して、本実施の形態が図3の実施の形態と異なるのは、図3の実施の形態では、ねじ部材22の規制部36の最小内径d1が、第1の軸受3の内輪28の外径d2よりも小さくされていたが(d1<d2)、本実施の形態では、ねじ部材22の規制部360の最小内径d1が、第1の軸受3の内輪28の外径d2よりも大きくされている(d1>d2)点にある。
【0027】
本実施の形態においても、規制部360によって保持器30の抜脱を防止することができるので、第1の軸受3の周方向に関して複数の転動体29の偏りを防止でき、その結果、第1の軸受3およびピニオン軸5の抜脱を防止することができる。図3の実施の形態のように、規制部36によって内輪28の抜脱を防止すれば、より確実なフェールセーフが達成されるが、本実施の形態のようにしても、十分有効なフェールセーフ機能を果たすことができる。
【0028】
また、万一、保持器が破損した場合でも、シール部材35を傷つけることなく、第1の軸受3の交換や、その他のメンテナンスを行うことができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図6(a)、(b)に示すように、規制部361が、ねじ部材22の本体31の内周31bの周方向に間隔を隔てて環状に配置された複数の突起により構成されていてもよい。
【0029】
また、図7に示すように、ねじ部材22の本体31の外周31bの下部とピニオンハウジング2の内周との間に、例えばOリングからなる環状の弾性部材41を介在させて、本体31の外周31bとピニオンハウジング2の内周との間を封止してもよい。この場合、上記の液体パッキンは廃止される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施の形態の車両用操舵装置の要部の断面図である。
【図2】ねじ部材の断面図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】ピニオン軸および環状部材の断面図である。
【図5】本発明の別の実施の形態の車両用操舵装置の要部の断面図である。
【図6】(a)は、本発明のさらに別の実施の形態のねじ部材の断面図であり、(b)は、そのねじ部材の下面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態の車両用操舵装置の要部の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…車両用操舵装置、2…ピニオンハウジング(ハウジング)、3…第1の軸受(軸受)、5…ピニオン軸、5b…外周、6…ラック軸、19…収容孔、20…入口、21…ねじ部、22…ねじ部材、27…外輪、27a…上端、28…内輪、28a…上端、29…転動体、30…保持器、31…本体、31a…外周、31b…内周、32…ねじ部、33…環状段部、34…当接部、35…シール部材、36,360,361…規制部、37…逃げ部、38…環状端部、39…環状部材、X1…軸方向、Y1…径方向、d1…規制部の最小内径、d2…内輪の外径、d3…環状部材の最大外径、d4…外輪の内径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に入口を有し、その入口の内周にねじ部を有するする筒状のハウジングと、
そのハウジング内に挿通され、ラック軸と噛み合うピニオンを有するピニオン軸と、 ハウジングによって保持されピニオン軸を回転可能に支持する軸受と、
ハウジングの上記ねじ部にねじ込まれた環状のねじ部材と、を備え、
上記軸受は、ハウジングによって軸方向下方への移動が規制された外輪と、ピニオン軸とは軸方向に同行移動可能な内輪と、外輪および内輪の間に介在する複数の転動体と、これらの転動体を保持する保持器と、を含み、
上記ねじ部材は、上記外輪を軸方向に止定するために外輪の上端を押圧する環状の本体と、本体の内周から径方向内方に突出し、上記保持器の抜脱を規制する規制部とを含むことを特徴とする車両用操舵装置。
【請求項2】
請求項1において、上記規制部の最小内径は、内輪の外径よりも小さくされており、
規制部によって、ハウジングからの内輪の抜脱が規制されるようにしてあることを特徴とする車両用操舵装置。
【請求項3】
請求項2において、上記ピニオン軸によって保持され、ピニオン軸と内輪の軸方向相対移動を規制するために内輪の上端に当接する環状部材を備え、
上記規制部の最小内径は、環状部材の外径よりも大きくされていることを特徴とする車両用操舵装置
【請求項4】
請求項2または3において、上記規制部に、内輪の上端との干渉を防止するための逃げ部が設けられていることを特徴とする車両用操舵装置。
【請求項5】
請求項1において、上記規制部の最小内径は、内輪の外径よりも大きく、かつ外輪の内径よりも小さくされていることを特徴とする車両用操舵装置。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項において、上記ねじ部材の本体の内周に保持され、上記ねじ部材の本体の内周とピニオン軸の外周との間を封止するための環状のシール部材を備え、
上記規制部によってシール部材の軸方向下方への移動が規制されていることを特徴とする車両用操舵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−173090(P2009−173090A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11865(P2008−11865)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】