説明

車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体

【課題】道路情報提供者から提供される道路情報の更新を待つことなくタイムリに道路情報の更新を可能にする車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】車両通行支援システム10は、道路情報を送信する道路情報管理装置20と、この道路情報管理装置20から道路情報を受信して運行する複数の車両に搭載されたカーナビ機能を有する複数の車載端末装置30a〜30nにより構成される。各車載端末装置30が搭載された車両は、走行中に道路情報を収集して、既に道路情報管理装置20から受信し記憶部31に格納している道路情報との異同を判断し、新たな道路情報を属性情報と共に道路情報管理装置20へ送信し、その道路情報を更新すると共に更新された道路情報を他の車載端末装置30へ送信して活用可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両通行支援システム、特に管理センタに配置された道路情報管理装置から道路情報を受信して複数の車両にそれぞれ搭載されたカーナビゲーション機能を有する車載端末装置を有する車両通行支援システム、この車両通行支援システムの車載端末装置および道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの車両にはカーナビゲーション(以下、カーナビという)システムが搭載され、走行する地域の周囲の道路地図情報が車両の現在位置と共に液晶表示パネル(LCD)等の表示装置に表示され、運転者の車両運転の便に供している。斯かるカーナビシステムは、各種車両の運転者(ドライバ)に現在位置、その周囲の地図情報と共に目的地へのルートを示すことにより、車両(又はそのユーザ)を安全且つ迅速に目的地へ案内することが可能である。カーナビシステムは、特に消防車や救急車等の緊急に現場へ出動することを要する特殊車両にあっては、いまや必要不可欠なツールとなっている。また、多数の車両を保有管理して人や物を運搬又は配達するタクシーや宅配便にあっても、車両の迅速な通行又は運行は、経営効率に直接関係するので、重要な関心事である。
【0003】
しかし、道路事情は一定不変ではなく、日常的に追加変更があるので、定期的、例えば1年毎に道路地図データを更新する必要がある。さもなければ、分秒を争う緊急車両が行き止まり道路、一方通行の道路又は遠回りの道路等に入り込み、迅速且つ正確に現場へ到達できない虞がある。また、事故、工事、改修その他の理由で、長期的又は短期的に通行規制される。日常的に変化し得る斯かる道路情報をタイムリに更新することは、困難である。
【0004】
斯かるカーナビシステムの地図情報(又はデータ)の更新技術については、種々の文献に開示されている。実際の道路状況と道路地図データとのずれが極力生じないようにして適切な道路案内機能を発揮できるよう、情報センタと無線通信することにより新規な道路情報を収集する道路地図情報更新システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、都度発生する道路事情の変更や道路の新設等について、道路ネットワークデータを構築して逐一対応し、容易に地図データの整備を行う地図情報提供システムにおける道路情報の更新方法および更新サーバ等が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。更に、無線通信手段によりデータベースからの新規情報を受信してカーナビシステムの地図情報を高精度且つ高頻度に更新可能にした情報収集システムが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開2002−54934号公報(第4−5頁、第1図)
【特許文献2】特開2002−116689号公報(第5頁、第1図)
【特許文献3】特開2004−132830号公報(第5−6ページ、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述の如き従来のカーナビシステムには、幾つかの課題を有する。即ち、一般に入手可能なカーナビシステム用の道路情報は、通常の車両の走行に供される情報であり、消防車、はしご車等の、車幅や車高が特殊である車両(以下、特殊車両という)の走行又は通行(以下、運行という)に必ずしも無条件に供し得るものではない。例えば、道路と交差する鉄道線路、橋又は歩道により走行可能な車両の高さが制限されていたり、道路幅が狭すぎたり、道路上に街路樹や電柱等の自然又は人工的な構造物がせり出して、特殊車両の通行を妨害する場合もあり得る。更にまた、日常的なパトロールにより、経験を積んでいる特定の運転者には知られている特殊な道路事情も、経験不足の運転者には知られていない事項もあり得る。このような情報は、消防署等において紙ベースで管理されているが、迅速な対応が困難であるし、複数の消防署等必要とする部署で情報を共有できず迅速な対応が困難である。
【0007】
本発明は、従来技術の上述の如き課題に鑑みなされたものであり、常に最新の道路情報(又は道路事情)を収集し且つ収集した道路情報を他の車両運行者と共有可能にすることにより、上述の如き課題を解決又は軽減する車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し且つ上述した目的を達成するために、本発明による車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体は、次の如き特徴的な構成を採用している。
【0009】
(1)車両に搭載されたカーナビゲーション機能を有する車載端末装置と該車載端末装置に提供される道路情報を管理する道路情報管理装置を含む車両通行支援システムにおいて、
前記車載端末装置が搭載された車両が走行して取得した新たな道路情報を前記道路情報管理装置へ送信し、該道路情報管理装置の道路情報を更新する車両通行支援システム。
(2)前記車載端末装置は複数の車両にそれぞれ搭載された複数個有し、前記各車載端末装置が取得した道路情報を前記道路情報管理装置へ送信して該道路情報管理装置の道路情報を更新し、該更新された道路情報を前記全ての車載端末装置に送信する上記(1)の車両通行支援システム。
(3)前記道路情報管理装置はディスプレイ部を含み、前記車載端末装置から送信される道路情報を表示してオペレータが確認可能にする上記(1)又は(2)の車両通行支援システム。
(4)車両に搭載されるカーナビゲーション機能を有する車載端末装置および該車載端末装置に道路情報を送信する道路情報管理装置を含み、該道路情報管理装置から送信される前記道路情報により前記車両の通行を支援する車両通行支援システムにおいて、
前記車載端末装置および前記道路情報管理装置は、それぞれ道路情報を記憶する記憶部と、データ処理するデータ処理部と、前記道路情報を表示するディスプレイ部および相互間で道路情報を送受信する通信部とを備え、
前記車載端末装置が搭載された車両の走行により取得した道路情報を前記道路情報管理装置へ送信し、該道路情報管理装置の前記記憶部に格納された道路情報を更新する車両通行支援システム。
(5)前記道路情報管理装置は、前記車載端末装置から送信された道路情報が、前記道路情報管理装置の記憶部に格納された道路情報と前記データ処理部で照合し、異なる道路情報を前記記憶部に登録する上記(4)の車両通行支援システム。
(6)前記道路情報管理装置は、前記車載端末装置の1つから取得した新たの道路情報を他の車載端末装置に送信して利用可能にする上記(1)乃至(5)のいずれかの車両通行支援システム。
(7)前記更新は、前記道路情報の信頼度が確認されてから行われる上記(1)乃至(6)のいずれかの車両通行支援システム。
(8)前記道路情報に付随する属性情報を適宜追加して前記道路情報管理装置へ送信する上記(1)乃至(7)のいずれかの車両通行支援システム。
(9)それぞれカーナビゲーション機能を有する車載端末装置が搭載された複数の車両の走行により得た道路情報により更新された道路情報を前記各車載端末装置に送信して前記車両の通行を支援する車両通行支援システムの道路情報管理装置において、
道路情報を格納する記憶部と、前記車載端末装置と道路情報の送受信を行う通信部と、該通信部により受信した道路情報を処理するデータ処理部と、該データ処理部で処理された道路情報を表示するディスプレイ部とを備え、
前記車載端末装置から受信した道路情報により前記記憶部に格納された道路情報を更新し、該更新された道路情報を前記各車載端末装置へ送信する車両通行支援システムの道路情報管理装置。
(10)道路情報管理装置から道路情報を受信して車両の通行を支援する車両通行支援システムの車載端末装置において、
前記道路情報管理装置と道路情報の送受信を行う通信部と、前記道路情報管理装置から受信した道路情報を格納する記憶部と、前記車両の位置情報を取得するGPSアンテナと、前記道路情報および前記位置情報を表示するディスプレイ部と、前記記憶部に格納された道路情報および前記位置情報に基づき前記記憶部に格納された道路情報との異同を判断するデータ処理部とを備え、異なる道路情報を前記通信部を介して前記道路情報管理装置へ送信する車両通行支援システムの車載端末装置。
(11)前記更新は、前記道路情報の信頼度が確認されてから行われる上記(10)の車両通行支援システムの車載端末装置。
(12)前記道路情報に付随する属性情報を適宜追加して前記道路情報管理装置へ送信する上記(10)または(11)のいずれかの車両通行支援システムの車載端末装置。
(13)上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(14)上記(13)のプログラムを格納する記憶媒体。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置、そのためのプログラム及び記憶媒体によると、次の如き実用上の特有の効果を奏する。即ち、道路地図情報提供会社の定期的な(例えば、1年毎の)道路情報の更新を待たずに、最新の道路情報を維持管理することが可能である。
【0011】
また、本発明によると、各車両が実際に走行して車載端末装置が取得収集した情報を、道路情報管理装置を介して他の車両を含む全ての車載端末装置へ送信して共有することが可能である。更にまた、大型消防車両等の特殊車両の通行可否、右左折可否、車両高さ制限等の、一般のカーナビシステムでは知得困難又は不可能である属性情報を得ることが可能である。従って、本発明は現場へ緊急出動が要求される消防車や救急車等の特殊車両の通行支援に特に好適である。また、タクシーや宅配便の如く、多数の車両を保有運行するほど、一層詳細な道路情報の取得が可能であり、詳細且つ正確な道路情報の更新が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明による車両通行支援システムおよびその車載端末装置および道路情報管理装置の好適な実施の形態の構成および動作を詳細に説明する。なお、以下に説明する処理は、コンピュータで実行でき、コンピュータに実行させるためのプログラム及び当該プログラムを格納した記憶媒体も本発明の適用範囲である。
【0013】
先ず、図1は、本発明による車両通行支援システムの好適な実施の形態の構成を示すブロック図である。この車両通行支援システム10は、道路情報管理装置20および車両に搭載される複数の車載端末装置30a〜30nにより構成される。
【0014】
この車両通行支援システム10の道路情報管理装置20は、記憶部21、データ処理部22、通信部23およびディスプレイ部(表示部)24を含んでいる。一方、各車載端末装置30は、記憶部31、データ処理部32、通信部33、ディスプレイ部34およびGPS(Global Positioning System)35を含んでいる。
【0015】
次に、車両通行支援システム10を構成する道路情報管理装置20の各構成要素21〜24の主要機能を説明する。記憶部21は、道路情報、即ち道路の形状(走行軌跡)、道路幅員、交通規制(一方通行、通行可能な車両の高さ、制限重量等)を含む属性情報を記憶・登録するメモリである。この記憶部21は、ハードディスク(HDD)等の磁気的記憶装置、CD(コンパクトディスク)等の光学的記憶装置、ICメモリ等の半導体メモリを含む任意の記憶装置で構成可能である。データ処理部22は、車載端末装置30から取得した情報を含む各種情報を処理する。通信部23は、車載端末装置30と好ましくは無線により通信して、必要な道路情報を送受信する。ディスプレイ部24は、例えば液晶表示パネル(LCD)により構成され、オペレータのために各種道路情報を表示する。
【0016】
一方、車両通行支援システム10の車載端末装置30において、記憶部31は、上述した道路情報管理装置の記憶部21と同様に道路情報を記憶登録する。データ処理部32は、車載端末装置30が取得した、記憶部31に記憶登録されている又は通信部33を介して道路情報管理装置20から取得した道路情報を処理する。通信部33は、道路情報を送受信するため道路情報管理装置20の通信部23と通信する。ディスプレイ部34は、車載端末装置30が搭載された車両のユーザ(例えば、運転者)のために道路情報を表示する、例えばLCD等の表示装置である。GPSアンテナ35は、地球の静止軌道上を周回する周知の複数のGPS衛星からの電波を受信して車載端末装置30が搭載されている車両の現在位置情報を取得する。
【0017】
次に、図2を参照して、図1に示す本発明の車両通行支援システム10の全体動作を説明する。図2(A)は車載端末装置30の動作の具体例を示すフローチャートであり、図2(B)は道路情報管理装置20の動作の具体例を示すフローチャートである。
【0018】
先ず、図2(A)を参照すると、車載端末装置30は、そのGPSアンテナ35を介して複数のGPS通信衛星(図示せず)と通信し、車載端末装置30の現在位置情報、即ち経度および緯度情報を取得する(ステップA1)。この受信した緯度および経度情報は、データ処理部32へ入力される。次に、データ処理部32は、入力された緯度および経度情報に基づき、記憶部31から対応する地図情報を取得する(ステップA2)。そして、この地図情報に道路情報が存在するか否かを判断又は確認する(ステップA3)。
【0019】
上述した確認ステップ(ステップA3)において、道路情報が(道路情報管理装置20から送信された道路情報中に)存在しないと判断された場合(ステップA3:N)には、記憶部31に記憶されている道路情報が古く、更新の必要性があることを示す。従って、車載端末装置30が取得した緯度および経度情報を新たな道路情報(走行軌跡)として記憶部31に登録する(ステップA4)。これにより、車載端末装置30が搭載された車両が現実に走行した部分の道路情報の更新が行われる。
【0020】
次に、記憶部31から取得した地図情報(即ち、ステップA4で更新された後の道路情報)と車両の現在位置情報をディスプレイ部34へ入力して表示する(ステップA5)。更に、車載端末装置30は、そのオペレータの操作により、その地図に表示される道路の属性情報、即ち道路幅員、交通規制情報等の道路属性情報を、必要に応じて入力して表示する(ステップA6)。最後に、入力(又は新たに登録)された道路情報又は走行軌跡を、通信部33を介して道路情報管理装置20へ送信する(ステップA7)。
【0021】
一方、各車載端末装置30が取得した道路情報が道路情報管理装置20から提供された道路情報と同じで、何ら変更がない場合(ステップA3:Y)には、取得した道路情報を道路情報管理装置20へ送信しない(ステップA8)。
【0022】
尚、上述した車載端末装置30の動作は、複数の車載端末装置30a〜30nの全てについて同様に行われる。各車載端末装置30a〜30nを搭載した車両は、略定期的にそれぞれの担当区域内を走行(又はパトロール)しているので、これら複数の車載端末装置30a〜30nが取得する情報は、全体として広い地域をカバーする道路情報を取得して更新することを可能にすることに注目されたい。
【0023】
次に、図2(B)を参照して、本発明による車両通行支援システム10の道路情報管理装置20の動作例を説明する。先ず、道路情報管理装置20は、その通信部23を介して、上述の如く各車載端末装置30a〜30nから取得(又は受信)した道路情報をその記憶部21に記憶又は格納する(ステップB1)。そして、受信して記憶部21に格納された道路情報をディスプレイ部24に表示して、道路情報管理装置20のオペレータがその正確性を確認可能にする(当該情報の信頼性の確認)と共に各車載端末装置30が走行して得た道路情報(即ち、通行の可否、右左折の可否、車高制限等)を記憶部21に自動登録する。(ステップB2)。
【0024】
次に、上述したステップB2で確認した結果、道路情報として使用可能な場合(即ち、車載端末装置30が搭載された車両が利用可能である場合)には、新規の道路情報として記憶部21に格納した後、通信部23を介して各車載端末装置30へ送信する(ステップB3)。その結果、各車載端末装置30は更新された道路情報の活用が可能になる(ステップB4)。
【0025】
以上、本発明による車両通行支援システム、その車載端末装置、道路情報管理装置の好適な実施の形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施の形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨や精神を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形および変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。また、本発明の車両通行支援システムは、上述の如く現場への緊急出動が要求される消防車やはしご車等の特殊車両に特に好適であるが、一般道路を走行するタクシーや宅配便等、普通車両に対して車幅や車高が異なるクレーン車、建設機械等の運搬車両(トレーラー)等、更には工場や倉庫等へ資材や製品をタイムリに運搬する必要のある車両にも応用可能であること勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による車両通行支援システムの好適実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す車両通行支援システムの動作を示すフローチャートであり、(A)は主として車両端末装置の動作ステップ、(B)は主として道路情報管理装置の動作ステップを示す。
【符号の説明】
【0027】
10 車両通行支援システム
20 道路情報管理装置
21、31 記憶部
22、32 データ処理部
23、33 通信部
24、34 ディスプレイ部
30 車載端末装置
35 GPSアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたカーナビゲーション機能を有する車載端末装置と該車載端末装置に提供される道路情報を管理する道路情報管理装置を含む車両通行支援システムにおいて、
前記車載端末装置が搭載された車両が走行して取得した新たな道路情報を前記道路情報管理装置へ送信し、該道路情報管理装置の道路情報を更新することを特徴とする車両通行支援システム。
【請求項2】
前記車載端末装置は複数の車両にそれぞれ搭載された複数個有し、前記各車載端末装置が取得した道路情報を前記道路情報管理装置へ送信して該道路情報管理装置の道路情報を更新し、該更新された道路情報を前記全ての車載端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の車両通行支援システム。
【請求項3】
前記道路情報管理装置はディスプレイ部を含み、前記車載端末装置から送信される道路情報を表示してオペレータが確認可能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両通行支援システム。
【請求項4】
車両に搭載されるカーナビゲーション機能を有する車載端末装置および該車載端末装置に道路情報を送信する道路情報管理装置を含み、該道路情報管理装置から送信される前記道路情報により前記車両の通行を支援する車両通行支援システムにおいて、
前記車載端末装置および前記道路情報管理装置は、それぞれ道路情報を記憶する記憶部と、データ処理するデータ処理部と、前記道路情報を表示するディスプレイ部および相互間で道路情報を送受信する通信部とを備え、
前記車載端末装置が搭載された車両の走行により取得した道路情報を前記道路情報管理装置へ送信し、該道路情報管理装置の前記記憶部に格納された道路情報を更新することを特徴とする車両通行支援システム。
【請求項5】
前記道路情報管理装置は、前記車載端末装置から送信された道路情報が、前記道路情報管理装置の記憶部に格納された道路情報と前記データ処理部で照合し、異なる道路情報を前記記憶部に登録することを特徴とする請求項4に記載の車両通行支援システム。
【請求項6】
前記道路情報管理装置は、前記車載端末装置の1つから取得した新たな道路情報を他の車載端末装置に送信して利用可能にすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両通行支援システム。
【請求項7】
前記更新は、前記道路情報の信頼度が確認されてから行われることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両通行支援システム。
【請求項8】
前記道路情報に付随する属性情報を適宜追加して前記道路情報管理装置へ送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の車両通行支援システム。
【請求項9】
それぞれカーナビゲーション機能を有する車載端末装置が搭載された複数の車両の走行により得た道路情報により更新された道路情報を前記各車載端末装置に送信して前記車両の通行を支援する車両通行支援システムの道路情報管理装置において、
道路情報を格納する記憶部と、前記車載端末装置と道路情報の送受信を行う通信部と、該通信部により受信した道路情報を処理するデータ処理部と、該データ処理部で処理された道路情報を表示するディスプレイ部とを備え、
前記車載端末装置から受信した道路情報により前記記憶部に格納された道路情報を更新し、該更新された道路情報を前記各車載端末装置へ送信することを特徴とする車両通行支援システムの道路情報管理装置。
【請求項10】
道路情報管理装置から道路情報を受信して車両の通行を支援する車両通行支援システムの車載端末装置において、
前記道路情報管理装置と道路情報の送受信を行う通信部と、前記道路情報管理装置から受信した道路情報を格納する記憶部と、前記車両の位置情報を取得するGPSアンテナと、前記道路情報および前記位置情報を表示するディスプレイ部と、前記記憶部に格納された道路情報および前記位置情報に基づき前記記憶部に格納された道路情報との異同を判断するデータ処理部とを備え、異なる道路情報を前記通信部を介して前記道路情報管理装置へ送信することを特徴とする車両通行支援システムの車載端末装置。
【請求項11】
前記更新は、前記道路情報の信頼度が確認されてから行われることを特徴とする請求項10に記載の車両通行支援システムの車載端末装置。
【請求項12】
前記道路情報に付随する属性情報を適宜追加して前記道路情報管理装置へ送信することを特徴とする請求項10又は11のいずれかに記載の車両通行支援システムの車載端末装置。
【請求項13】
請求項1乃至7のいずれかに記載の処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを格納する記憶媒体。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−217414(P2008−217414A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−53894(P2007−53894)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】