説明

車載器

【課題】ユーザが所望する配信情報を表示する際の利便性及び表示される配信情報の内容の信頼性を高めること。
【解決手段】情報グループを複数記憶し、また、予め登録された情報コード、当該情報コードに対応する内容情報、当該内容情報に対応する内容情報を含む情報グループの有無を示すリンク切れフラグとを含む複数のレコードからなるお気に入りリストテーブルを記憶する記憶部と、お気に入りリストテーブルに基づいて各レコードの内容を表示する表示部と、お気に入りリストテーブルのレコードの情報コードと一致する情報グループの内容情報が当該お気に入りリストテーブルの内容情報と一致しない場合、当該リストテーブルのリンク切れフラグを「1」に設定し、「1」に設定されているリンク切れフラグのレコードを「0」に設定されているレコードとは異なる状態で表示部に表示させる制御部と、を備える車載器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して路上に設置された路側無線装置と狭域無線通信を行い、当該路側無線装置を介してセンター装置から情報提供を受けることが可能な車載器がある。
【0003】
このような車載器を用いたシステムとしては、車両が路側無線装置の通信範囲内にある間のみ、車両に搭載された車載器と路側無線装置との双方向通信が可能となり、この間にセンター装置が路側無線装置を介して、地域情報(例えば、周辺の店舗や医療機関の情報、広告等)を配信するものがある。
【0004】
当該車載器として、配信された地域情報を記憶することにより、路側装置と通信できない環境においても、当該地域情報を再生可能とする技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−109032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車載器に記憶された配信情報は、多数の情報が含まれているため階層構造を用いて記憶し、当該階層構造を辿って目的とする配信情報を検索する技術がある。しかし、最上位から最下位まで順番に階層構造を辿ることは煩雑であるため、予めユーザが所望する配信情報を登録した所謂お気に入りリストを作成することにより、以後はこのお気に入りリストを参照して直接所望の配信情報を見つける技術が検討されている。
【0006】
このお気に入りリストは、配信情報を識別する識別情報と、当該配信情報の内容を示すテキスト情報とを含んでおり、これらの情報に基づいて気に入りリストを表示したり、選択された配信情報を読み出したりすることができるものである。
【0007】
しかしながら、お気に入りリストに登録されている配信情報と車載器が路側装置から受信された配信情報とが同一の識別情報(情報コード)である場合には、登録されている配信情報は受信された配信情報に無条件に上書きされることが考えられる。また、情報コードは、配信情報を提供するサービス事業者によって任意に設定変更可能であるため、情報コードの改変があったり、サービス事業者とユーザとの情報コードに対する認識の違いがある場合には、情報コードは同一であるが配信情報の内容が異なる場合が生じ、お気に入りリストから当該配信情報を選択すると、ユーザが所望する内容が表示されない場合がある。
なお、ここで言う内容の同一性とは、完全一致を示すものではなく、具体的な内容が更新されていても同一とみなし、コンテンツの提供元が変更されていたりコンテンツの分野が異なったりする場合等は、同一とはみなさないものとする。
【0008】
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、ユーザが所望する配信情報を表示する際の利便性及び表示される配信情報の内容の信頼性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、路側無線装置を介して無線で受信された配信情報であって、当該配信情報の識別情報と当該配信情報の内容を示す内容情報とを含む配信情報を複数記憶し、また、予め登録された前記識別情報と、当該識別情報に対応する内容情報と、当該内容情報に対応する内容情報を含む配信情報の有無を示すリンク切れフラグとを含む複数のレコードからなるリストテーブルを記憶する記憶手段と、前記リストテーブルに基づいて各レコードの内容を表示する表示手段と、前記リストテーブルのレコードの前記識別情報と識別情報が一致する前記記憶手段に記憶されている配信情報を検索し、当該検索された配信情報の前記内容情報が当該レコードの前記内容情報と一致しない場合、当該レコードのリンク切れフラグを対応する内容情報を含む配信情報なしに設定し、前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されている前記リンク切れフラグのレコードの内容を対応する内容情報を含む配信情報ありに設定されているレコードとは異なる状態で前記表示手段に表示させる制御手段と、を備える車載器である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記内容情報は、前記配信情報の内容を示すテキスト情報である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、前記内容情報は、前記配信情報を提供する企業の識別情報である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器において、前記内容情報は、前記配信情報を提供する企業を示すテキスト情報である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の車載器において、前記配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードの内容を表示させる指示を受け付ける入力手段を備え、前記制御手段は、前記入力手段により受け付けされた前記表示させる指示の対象となった前記レコードに対応する内容情報を含む配信情報が前記記憶手段に記憶されていないことを示すメッセージを前記表示手段に表示させる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車載器において、前記入力手段は、前記表示させる指示の対象となった前記レコードを削除する指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力手段により受け付けられた削除する指示の対象となった前記レコードを前記リストテーブルから削除する。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の車載器において、前記入力手段は、前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードに対応する配信情報の代わりとなる配信情報の検索指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力手段により受け付けられた前記検索指示に応じて、前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードに対応する配信情報の代わりとなる配信情報として、当該配信情報の内容情報を含む配信情報を検索し、当該検索結果を前記表示手段に表示させる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車載器において、前記入力手段は、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて記憶させる代替指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力手段により受け付けられた前記代替指示に応じて、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて前記リストテーブルに記憶させる。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の車載器において、前記入力手段は、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、前記リストテーブルに追加する追加指示を受け付け、前記制御手段は、前記入力手段により受け付けられた前記追加指示に応じて、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、前記リストテーブルに追加して記憶させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザが所望する配信情報を表示する際の利便性及び表示される配信情報の内容の信頼性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[実施の形態1]
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態1における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20、センター装置30を含んで構成され、センター装置30が路側無線装置20を介して車載器10に配信情報を配信する。
路側無線装置20は路上や駐車場等に設置され、各路側無線装置20はネットワークN1を介してセンター装置30と接続されている。また、路側無線装置20と、車両Cの車載器10とは無線通信が可能である。
【0020】
なお、配信情報とは、店舗の広告や駐車場、医療施設の案内等のコンテンツ(テキスト情報、画像情報、音情報)の他、コンテンツを提供する事業者に関する情報、コンテンツの有効期限の情報(例えば、有効期限の開始と終了の日時)、サービスを提供可能な対象地点の情報(例えば、広告している店舗の地点を示す緯度経度や店舗名等)、指定したコンテンツの通知を行うポップアップの再生をする地点(例えば、ポップアップの再生地点を示す緯度経度、ポップアップを再生する道路種別や車両の進入方向を指定する情報等)、コンテンツの表示画面の遷移情報(次に表示する画面を指定する情報等)、嗜好情報等を含む情報である。詳細は後述する。
【0021】
図1では1台のセンター装置30のみ示したが、配信情報を配信する配信事業者は複数あり、センター装置30は配信事業者毎に備えられるものであってもよい。
【0022】
以下、各構成装置について詳細に説明する。
路側無線装置20は、図2に示すように本体装置20aとアンテナ20bとから構成されている。路側無線装置20は、道路脇、道路上方又は駐車場脇等に設置されたアンテナ20bから、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20近傍に路側エリアZを形成する。この路側エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。以下、路側無線装置20と車載器10間の狭域無線通信を路車間通信という場合がある。
【0023】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。
【0024】
本体装置20aは、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ20bを介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信された配信情報を車載器10へ転送する。本体装置20aは、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータ端末を適用することができる。
【0025】
車載器10は、車両Cに搭載され、搭載された車両Cを目的地へ誘導するための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electronic Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0026】
図3に、路側無線装置20から車載器10に配信(送信)される配信情報のデータ構成例を示す。以下、1まとまりの配信情報を情報グループと称す。図3に示すように、配信される配信情報は1又は複数の情報グループから成る。この情報グループは、情報の内容により分類された識別符号(ID)により特徴付けられた複数の情報を持つ。また、情報グループはカーナビにおいて表示されるコンテンツの1または数ページ分に相当する。
【0027】
図4に、各IDの情報の概要を示す。
図4に示すように、ID毎に情報の内容が分類されている。
「ID00」の情報は、情報グループが持つIDの一覧を示す(記述する)。ここで、それぞれの情報グループは必ずしも全てのIDを持つわけではなく必要なIDのみを持つ。例えば、ある情報グループはID00〜05により特徴付けられた情報を持ち、また別のある情報グループはID00〜ID05、ID10、ID30により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID00、ID01、ID02は基本的な情報であり、全ての情報グループは、これらのIDの情報を持つ。
【0028】
「ID01」の情報は、事業者の情報を示す。具体的に、「ID01」の情報は、「サービス事業者コード」、「サービス事業者表示テキスト」、「サービス事業者表音文字列」を含む。「サービス事業者コード」とは、DSRCの運用を管理する団体で規定されたコードで、サービス事業者毎にユニークに割り付けられる。このコードに基づいて、サービス事業者を特定できる。「サービス事業者表示テキスト」とは、ナビ表示用サービス事業者名(サービス名)テキスト情報であり、サービス事業者をITS車載器の利用者に通知する目的で使用される。「サービス事業者表音文字列」とは、ナビ発話用サービス事業者名(サービス名)表音文字列であり、サービス事業者やサービス名称等をITS車載器の利用者に音声で通知する際に用いられる。
【0029】
「ID02」の情報は、コンテンツの情報を示す。具体的に、「ID02」の情報は、「情報提供企業コード」、「情報提供企業表示テキスト」、「情報提供企業表音文字列」、「情報コード」、「情報表示テキスト」、「情報表音文字列」、「嗜好データカテゴリ」を含む。「情報提供企業コード」とは、コンテンツの提供元を示すコードであり、サービス事業者によって割り当てられる。「情報提供企業表示テキスト」とは、ナビ表示用情報提供企業名テキスト情報であり、情報提供企業をITS車載器の利用者に通知する目的で使用される。「情報提供企業表音文字列」とは、ナビ発話用情報提供企業名表音文字列であり、情報提供企業をITS車載器の利用者に音声で通知する際に用いられる。「情報コード」とは、サービス事業者が情報グループ毎にユニークに割り付けるコードである。このコードに基づいて情報グループを特定できる。また、当該情報コードは、後述する「ID30」の遷移情報等に使用される。「情報表示テキスト」とは、画面に表示するためのテキストデータであり、典型的にはコンテンツの題名である。「情報表音文字列」とは、ナビ発話用コンテンツ内容表音文字列であり、コンテンツを利用者に音声で通知する際に用いられる。「嗜好データカテゴリ(嗜好カテゴリ)」とは、情報カテゴリを示すコードであり、例えば、最大96項目の分類でコンテンツ(情報グループ)をカテゴリ分けするために用いられる。96項目の各項目は1bitで表される。
【0030】
「ID03」の情報は、コンテンツの再生条件を示す。より具体的には、受信したコンテンツを通信エリア外でも利用可能なコンテンツとして蓄積する(蓄積型)か、受信完了後即時再生する(即時型)コンテンツかを示す識別子であり、基本的には後述するID10で配信されるコンテンツの再生条件を示すものである。本発明では、蓄積型のコンテンツを対象とするものである。
【0031】
「ID04」の情報は、コンテンツの有効期限の情報を示す。具体的に、「ID04」の情報は、受信したコンテンツの「開始年月日時分」及び「終了年月日時分」を秒単位で示している。「ID05」の情報は、コンテンツで示された店舗等の営業時間等を示す。
【0032】
「ID10」の情報は、対象地点情報(コンテンツ配信元の企業の広告情報、クーポン情報等)を示す。この対象地点情報に、動画や音声等のコンテンツが格納される。具体的に、「ID10」の情報は、「対象地点座標」、「対象地点表示用テキスト」、「表示用文字データ」、「表示画像データ」、「表音文字列データ」、「圧縮音声データ」、「音声再生順」、「ビデオデータ」、「URL」、「提携駐車場情報」、「アイコン表示画像データ」を含む。
【0033】
「ID20」の情報は、コンテンツのポップアップの再生地点(情報提供地点)を示す。
【0034】
「ID30」の情報は、遷移情報(次に表示する画面(遷移先)を指定する情報等)を示す。具体的に、「ID30」の情報は、「次再生情報コード1」、「次再生情報コード2」、「次再生情報コード3」、「次再生情報コード4」、「次再生情報コード5」、「次再生情報コード6」、「次再生情報コード7」、「次再生情報コード8」を含む。「次再生情報コード1」〜「次再生情報コード8」は、表示画面を遷移させる場合に用いられる情報であり、「ID02」の「情報コード」に対応する。この「ID30」の情報が情報グループに無い場合、又は「次再生情報コード1」〜「次再生情報コード8」に情報が格納されていない場合(次再生情報コードが存在しない場合)は、当該情報グループは遷移先の無い情報グループとなる。
【0035】
「ID40」の情報は詳細情報と呼ばれる情報であり、串刺し検索等を実現するために用いられる。「ID50」の情報は駐車場情報であり、コンテンツで示された店舗等の駐車場の満空情報を示す。「ID60」の情報は運転支援情報であり、駐車場の出入口付近/駐車場内合流/分岐・速度案内等、敷地内の運転に関して、運転の補助となる情報である。「ID80」の情報は、嗜好データテーブルであり、サービス事業者が配信するコンテンツを最大96項目に分類して、利用者の嗜好に合わせて配信するコンテンツを選択するために利用される情報である。
なお、この他、異なる番号のIDを付与して新たな情報内容を定義してもよい。
【0036】
図5に、本実施の形態1における車載器10の構成を示す。
図5に示すように、車載器10は、カーナビ部1、通信モジュール2、DSRC部3、制御部4等を備えて構成されている。なお、インターネットに接続可能な通信部を備えてもよい。
【0037】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導するための処理を行う。
【0038】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出された現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図情報等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図情報を用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させ、ナビゲーション制御手段として機能する。
【0039】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車の加速度(単位時間あたりの水平方向への回転速度)を検出し、方位センサは地磁気の検出を行い、車両の絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両の現在地を示す位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0040】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図情報、通信モジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶している。
【0041】
入力部1dは、操作キーや表示部1eと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、制御部4に出力し、入力手段として機能する。
【0042】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4の制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信した配信情報のコンテンツの画面等の各種画面や、後述するお気に入りリスト画面(図11参照)を表示し、表示手段として機能する。
【0043】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30から路側無線装置20を介して無線で受信された複数の配信情報(情報グループ)を記憶すると共に、予め登録されたお気に入りリストテーブルを記憶する記憶手段として機能する。
【0044】
ここで、情報グループをお気に入りリストテーブルに追加するお気に入り追加機能について説明する。図6に、車載器10の制御部4が実行するお気に入り追加処理を説明するためのフローチャートを示す。
【0045】
例えば、受信した情報グループの再生において、図7に示すような、クーポン画像を示す画面G10が表示部1eに表示されているとする。図7に示す画面G10は、情報グループのコンテンツ(ここでは、クーポン情報を示すクーポン画像)を表示するコンテンツ表示領域E10、再生終了ボタンB10a、追加ボタンB10bを備える。
【0046】
このとき、ユーザにより追加ボタンB10bが押下されると(ステップT1;YES)、制御部4は、当該情報グループからインデックス情報として、情報コード、情報表示テキスト、情報表音文字列、情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報提供企業表音文字列、嗜好データカテゴリ等を取得する(ステップT2)。
【0047】
制御部4は、取得したインデックス情報をお気に入りリストテーブルに格納する(ステップT3)。お気に入りリストテーブルは、インデックス情報を格納するためのデータテーブルであり、記憶部1fに保存されている。
【0048】
図8に、記憶部1fに記憶されているお気に入りリストテーブルの例を示す。
なお、本実施の形態1におけるお気に入りリストテーブルは、サービス事業者毎に分別されて管理されるものとする。
【0049】
図8に示すように、お気に入りリストテーブルは、お気に入りリストテーブルに情報グループに対応するレコードが追加された際に各レコードに付加されるリスト番号と、情報グループのID02が示す情報コードと、情報表示テキスト、情報表音文字列、情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報提供企業表音文字列、嗜好データカテゴリ等の情報グループの内容情報と、当該内容情報に対応する内容情報を含む情報グループの有無を示すリンク切れフラグと、からなる複数のレコードから構成されている。
【0050】
なお、本実施の形態1におけるリンク切れフラグは、当該リンク切れフラグを含むレコードの内容情報に対応する内容情報を含む情報グループが記憶部1fに有る場合は「0」を示し、対応する内容情報を含む情報グループが記憶部1fに無い場合は「1」を示すものとする。
【0051】
以下、お気に入りリストテーブルの情報コードと一致する情報コードの情報グループの内容情報は、当該お気に入りテーブルの情報コードを含むレコードの内容情報と異なる場合、即ち、リンク切れフラグが1の場合を、「リンク切れ」と称し、同じ情報コードの値を持つ情報グループの内容が変わってしまっていることを示す。お気に入りリストテーブルは、ユーザがお気に入り登録処理を行った時点での情報によって構成されるため、その後に新たに受信し、記憶部1fに記憶された情報グループの内容との一致/不一致を判別することで、お気に入りリストへの登録時の情報から内容が変わっているかどうかを判断することができる。
【0052】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4から指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4から指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0053】
通信モジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、通信センターと光通信、FM通信、電波通信等の各種通信を行う。例えば、通信モジュール2は通信センターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。なお、通信センターとしてはVICSセンター等を挙げることができるが、これに限らず、また、通信センターから受信する情報としては、渋滞情報や道路交通情報に限らない。
【0054】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、通信部3b、記憶部3c、ETC処理部3d、ICカードI/F3eを備えて構成されており、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30から配信情報を受信するための通信処理等を行う。
【0055】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
また、通信部3bにより路側無線装置20を介して配信情報を受信した場合には、当該配信情報を制御部4に出力する。
【0056】
通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20やETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0057】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。
【0058】
ETC処理部3dは、ICカードI/F3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はデビットカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0059】
ICカードI/F3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0060】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、路側無線装置20との路車間通信を行う際にはDSRC部3の通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。また、DSRC部3を介してセンター装置30から受信した配信情報の保存、再生制御等を行う。
【0061】
本実施の形態1における制御部4は、お気に入りリストテーブルのレコードの情報コードと情報コードが一致する記憶部1fに記憶されている情報グループを検索し、当該検索された情報グループの内容情報が当該レコードの内容情報と一致しない場合、当該レコードのリンク切れフラグを対応する情報グループなし(リンク切れフラグ=1)に設定するリンク切れ判定処理を実行する。
【0062】
また、制御部4は、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードをリンク切れフラグが「0」に設定されているレコードとは異なる状態で表示するお気に入りリスト画面(図11参照)を表示部1eに表示させ、対応する情報グループなしに設定されているリンク切れフラグのレコードの内容を表示させる指示が受け付けられた場合、当該表示させる指示の対象となったレコードに対応する内容情報を含む情報グループが記憶部1fに記憶されていないことを示す第1画面(図12参照)を表示部1eに表示させるお気に入りリスト表示処理を実行する制御手段として機能する。
【0063】
次に、動作について説明する。
図9に、車載器10の制御部4により実行される本実施の形態1のリンク切れ判定処理を説明するフローチャートを示す。
【0064】
制御部4は、通信部3bを介して受信した情報グループが記憶部1fに記憶された(受信完了)か否かを判別し(ステップS1)、受信完了でない場合(ステップS1;No)、ステップS1に戻る。
【0065】
制御部4は、情報グループを受信完了した場合(ステップS1;Yes)、お気に入りリストテーブルのリスト番号の最小値(0001)を参照リスト番号Nに設定し(ステップS2)、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報コードと情報コードが一致する情報グループを読み出す(ステップS3)。
【0066】
制御部4は、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報表示テキストとが、一致するか否かを判別する(ステップS4)。
【0067】
制御部4は、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報表示テキストとが、一致する場合(ステップS4;Yes)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業コードと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業コードとが、一致するか否かを判別する(ステップS5)。
【0068】
制御部4は、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業コードと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業コードとが、一致する場合(ステップS5;Yes)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業表示テキストとが、一致するか否かを判別する(ステップS6)。
【0069】
制御部4は、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業表示テキストとが、一致する場合(ステップS6;Yes)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードのリンク切れフラグを「0」に設定する(ステップS7)。
【0070】
制御部4は、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報表示テキストとが、一致しない場合(ステップS4;No)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業コードと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業コードとが、一致しない場合(ステップS5;No)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードの情報提供企業表示テキストと、ステップS3において読み出した情報グループの情報提供企業表示テキストとが、一致しない場合(ステップS6;No)、参照リスト番号Nと等しいリスト番号のレコードのリンク切れフラグを「1」に設定する(ステップS8)。
【0071】
制御部4は、ステップS7又はS8後、参照リスト番号Nに1を加算した値を新たな参照リスト番号に設定し(ステップS9)、参照リスト番号Nがリスト番号の最大値よりも大きいか否かを判別し(ステップS10)、参照リスト番号Nがリスト番号の最大値以下である場合(ステップS10;No)、ステップS3に戻り、参照リスト番号Nがリスト番号の最大値よりも大きい場合(ステップS10;Yes)、本処理を終了する。
【0072】
なお、本実施の形態1におけるリンク切れ判定処理においては、ステップS4〜S6の判別順序は、これに限らない。また、ステップS4〜6の判定要素(情報表示テキスト、情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト)に、情報表音文字列や情報提供企業表音文字列を判定要素として加えてもよい。
【0073】
図10に、車載器10の制御部4により実行される本実施の形態1のお気に入りリスト表示処理のフローチャートを示す。
制御部4は、入力部1dによりお気に入りリスト画面を表示させる表示指示があるか否かを判別し(ステップS11)、当該表示指示がない場合(ステップS11;No)、ステップS11に戻る。
【0074】
制御部4は、お気に入りリスト画面を表示させる表示指示がある場合(ステップS11;Yes)、お気に入りリスト画面を表示部1eに表示させる(ステップS12)。
【0075】
図11に、お気に入りリスト画面の例を示す。
図11に示すように、お気に入りリスト画面G0は、お気に入りリストテーブルに基づいて作成され表示される画面であり、リスト表示領域E0と、お気に入りリスト画面G0の表示を終了させる終了ボタンB0とを備えている。
【0076】
リスト表示領域E0は、お気に入りリストテーブルの各レコードからリスト番号、情報表示テキスト、情報提供企業表示テキストが抽出され、抽出された各レコードのリスト番号を示すリスト番号領域E0a、抽出された各レコードのリスト番号に対応する各情報表示テキストを示す情報テキスト領域E0b、抽出された各レコードのリスト番号に対応する各情報提供企業表示テキストを表示する企業テキスト領域E0cから成る。
【0077】
このリスト表示領域E0に表示されるリスト番号、情報表示テキスト、情報提供企業表示テキストの項目からなる各列の表示は、リスト番号に対応するレコードのリンク切れフラグが「1」に設定されている列をリスト番号に対応するレコードのリンク切れフラグが「0」に設定されている列とは異なる状態である。異なる状態としては、例えば、列のテキストの色を異ならせたり、背景色を変えたりした状態である。
【0078】
リスト番号領域E0a、情報テキスト領域E0b、企業テキスト領域E0cのいずれかの領域のうちのいずれかの項目が選択されると、当該選択された項目に対応するリスト番号の選択指示が受け付けられる。リスト表示領域E0により、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードの内容を表示させる指示が受け付けられる。
【0079】
制御部4は、お気に入りリスト画面を表示させた後(ステップS12後)、終了ボタンB0が選択されたか否かを判別し(ステップS13)、終了ボタンが選択された場合(ステップS13;Yes)、本処理を終了する。
【0080】
制御部4は、終了ボタンが選択されていない場合(ステップS13;No)、リスト番号の選択指示が受け付けられたか否かを判別し(ステップS14)、リスト番号の選択指示が受け付けられていない場合(ステップS14;No)、ステップS13に戻る。
【0081】
制御部4は、リスト番号の選択指示が受け付けられた場合(ステップS14;Yes)、お気に入りリストテーブルを参照し、当該リスト番号に対応するレコードのリンク切れフラグが「1」に設定されているか否かを判別する(ステップS15)。
【0082】
制御部4は、当該リスト番号に対応するレコードのリンク切れフラグが「1」に設定されていない、即ち、「0」に設定されている場合(ステップS15;No)、当該リスト番号に対応するレコードの情報コードと情報コードが一致する情報グループを記憶部1fから読み出し、当該読み出した情報グループのコンテンツを再生させ(ステップS16)、ステップS11に戻る。
【0083】
制御部4は、当該リスト番号に対応するレコードのリンク切れフラグが「1」に設定されている、即ち、「リンク切れ」の場合(ステップS15;Yes)、当該リスト番号に対応するレコードの情報表示テキストと情報提供企業テキストとを読み込み(ステップS17)、第1画面を表示部1eに表示させる(ステップS18)。
【0084】
図12に、第1画面の例を示す。
図12に示すように、第1画面G1は、メッセージ領域M1a、内容情報報知領域M1b、戻るボタンB1を備える。
【0085】
メッセージ領域M1aは、「この情報が見つかりません。削除または変更された可能性があります。」等の選択されたリンク番号に対応するレコードの内容情報に対応する内容情報を含む情報グループがない旨を示すメッセージを表示する領域である。
内容情報報知領域M1bは、ステップS17において読み込んだ情報表示テキストと情報提供企業テキストを表示する領域である。
戻るボタンB1は、お気に入りリスト画面G0に戻る指示を受け付けるボタンである。
【0086】
制御部4は、第1画面を表示させた後(ステップS18後)、戻るボタンB1が選択されたか否かを判別し(ステップS19)、戻るボタンB1が選択されていない場合(ステップS19;No)、ステップS19に戻り、戻るボタンB1が選択された場合(ステップS19;Yes)、ステップS11に戻る。
【0087】
[実施の形態2]
以下、図を参照して本発明の実施の形態2を詳細に説明する。
本実施の形態2における配信システムの構成、路側無線装置の構成、配信情報のデータ構成、配信情報に含まれる各IDの情報は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。また、車載器10は、制御部4において実行されるお気に入りリスト表示処理が異なる以外は実施の形態1と同様であるため、お気に入りリストテーブル及びリンク切れ判定処理の図示及び説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0088】
本実施の形態2における制御部4は、お気に入りリストテーブルのレコードの情報コードと情報コードが一致する記憶部1fに記憶されている情報グループを検索し、当該検索された情報グループの内容情報が当該レコードの内容情報と一致しない場合、当該レコードのリンク切れフラグを対応する情報グループなし(リンク切れフラグ=1)に設定するリンク切れ判定処理を実行する。
【0089】
また、制御部4は、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードをリンク切れフラグが「0」に設定されているレコードとは異なる状態で表示するお気に入りリスト画面(図11参照)を表示部1eに表示させ、対応する情報グループなしに設定されているリンク切れフラグのレコードの内容を表示させる指示が受け付けられた場合、当該表示させる指示の対象となったレコードに対応する内容情報を含む情報グループが記憶部1fに記憶されていないことを示し、当該表示させる指示の対象となったレコードを削除する指示を受け付ける第2画面(図14参照)を表示し、削除する指示を受け付けた場合には、当該削除対象となったレコードをお気に入りリストテーブルから削除するお気に入りリスト表示処理を実行する制御手段として機能する。
【0090】
次に、動作について説明する。
車載器10の制御部4により実行されるリンク切れ判定処理は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0091】
図13に、車載器10の制御部4により実行される本実施の形態2のお気に入りリスト表示処理のフローチャートを示す。なお、図13に示すお気に入りリスト表示処理のステップS21からS27は、図10に示す実施の形態1のお気に入りリスト表示処理のステップS11からS17と同様であるため、説明は省略する。また、ステップS22において表示されるお気に入りリスト画面は、実施の形態1のお気に入りリスト画面と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0092】
制御部4は、リスト番号に対応するレコードの情報表示テキストと情報提供企業テキストとを読み込み(ステップS27)、第2画面を表示部1eに表示させる(ステップS28)。
【0093】
図14に、第2画面の例を示す。
図14に示すように、第2画面G2は、メッセージ領域M2a、内容情報報知領域M2b、削除メッセージ領域M2c、削除するボタンB2a、削除しないボタンB2bを備える。
【0094】
メッセージ領域M2aは、「この情報が見つかりません。削除または変更された可能性があります。」等の選択されたリンク番号に対応するレコードの内容情報に対応する内容情報を含む情報グループがない旨を示すメッセージを表示する領域である。
内容情報報知領域M2bは、ステップS27において読み込んだ情報表示テキストと情報提供企業テキストを表示する領域である。
【0095】
削除メッセージ領域M2cは、「お気に入りリストから削除しますか?」等の選択されたリンク番号に対応するレコードを削除するか否かの指示を問うメッセージを表示する領域である。
削除するボタンB2aは、選択されたリンク番号に対応するレコードの削除指示を受け付けるボタンである。削除しないボタンB2bは、選択されたリング番号に対応するレコードを削除しない指示を受けるけるボタンである。
【0096】
制御部4は、第2画面を表示させた後(ステップS28後)、削除しないボタンB2bが選択されたか否かを判別し(ステップS29)、削除しないボタンB2bが選択された場合(ステップS29;Yes)、ステップS21に戻る。
【0097】
制御部4は、削除しないボタンB2bが選択されていない場合(ステップS29;No)、削除するボタンB2aが選択されたか否かを判別し(ステップS30)、削除するボタンB2aが選択されていない場合(ステップS30;No)、ステップS29に戻る。
【0098】
制御部4は、削除するボタンB2aが選択された場合(ステップS30;Yes)、お気に入りリストテーブルから選択されたリスト番号に対応するレコードを削除し(ステップS31)、ステップS21に戻る。
【0099】
[実施の形態3]
以下、図を参照して本発明の実施の形態3を詳細に説明する。
本実施の形態3における配信システムの構成、路側無線装置の構成、配信情報のデータ構成、配信情報に含まれる各IDの情報は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。また、車載器10は、制御部4において実行されるお気に入りリスト表示処理が異なる以外は実施の形態1と同様であるため、お気に入りリストテーブル及びリンク切れ判定処理の図示及び説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0100】
本実施の形態2における制御部4は、お気に入りリストテーブルのレコードの情報コードと情報コードが一致する記憶部1fに記憶されている情報グループを検索し、当該検索された情報グループの内容情報が当該レコードの内容情報と一致しない場合、当該レコードのリンク切れフラグを対応する情報グループなし(リンク切れフラグ=1)に設定するリンク切れ判定処理を実行する。
【0101】
また、制御部4は、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードをリンク切れフラグが「0」に設定されているレコードとは異なる状態で表示するお気に入りリスト画面(図11参照)を表示部1eに表示させ、対応する情報グループなしに設定されているリンク切れフラグのレコードの内容を表示させる指示が受け付けられた場合、当該表示させる指示の対象となったレコードに対応する内容情報を含む情報グループが記憶部1fに記憶されていないことを示し、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループの検索指示を受け付ける第3画面(図19参照)を表示し、当該検索指示を受け付けた場合、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループとして、当該情報グループの内容情報を含む情報グループを検索する代替情報グループ検索処理を実行し、当該検索結果として第4画面(図20参照)又は第5画面(図21参照)を表示部1eに表示するお気に入りリスト表示処理を実行する制御手段として機能する。
【0102】
更に制御部4は、代替情報グループ検索処理後、検索指示の対象となったリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードの内容情報を含む情報グループに基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて記憶させる代替指示を受け付けた場合、検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む情報グループに基づくレコードを、検索指示の対象となったレコードに代えてお気に入りリストテーブルに記憶させる。
【0103】
また、制御部4は、代替情報グループ検索処理後、検索指示の対象となったリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードの内容情報を含む情報グループに基づくレコードを、お気に入りリストテーブルに追加する追加指示を受け付けた場合、検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む情報グループに基づくレコードを、お気に入りリストテーブルに追加して記憶させる。
【0104】
次に、動作について説明する。
車載器10の制御部4により実行されるリンク切れ判定処理は、実施の形態1と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0105】
図15から図18に、車載器10の制御部4により実行される本実施の形態3のお気に入りリスト表示処理のフローチャートを示す。なお、図15に示すお気に入りリスト表示処理のステップS41からS47は、図10に示す実施の形態1のお気に入りリスト表示処理のステップS11からS17と同様であるため、説明は省略する。また、ステップS42において表示されるお気に入りリスト画面は、実施の形態1のお気に入りリスト画面と同様であるため、図示及び説明は省略する。
【0106】
制御部4は、リスト番号に対応するレコードの情報表示テキストと情報提供企業テキストとを読み込み(ステップS47)、第3画面を表示部1eに表示させる(ステップS48)。
【0107】
図19に、第3画面の例を示す。
図19に示すように、第3画面G3は、メッセージ領域M3a、内容情報報知領域M3b、戻るボタンB3a、削除ボタンB3b、代替情報検索ボタンB3cを備える。
【0108】
メッセージ領域M3aは、「この情報が見つかりません。削除または変更された可能性があります。」等の選択されたリンク番号に対応するレコードの内容情報に対応する内容情報を含む情報グループがない旨を示すメッセージを表示する領域である。
内容情報報知領域M3bは、ステップS47において読み込んだ情報表示テキストと情報提供企業テキストを表示する領域である。
【0109】
戻るボタンB3aは、お気に入りリスト画面に戻る指示を受け付けるボタンである。
削除ボタンB3bは、選択されたリンク番号に対応するレコードの削除指示を受け付けるボタンである。
代替情報検索ボタンB3cは、選択されたリンク番号に対応するレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループの検索指示を受け付けるボタンであり、リンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループの検索指示を受け付けることができる。
【0110】
制御部4は、第3画面を表示させた後(ステップS48後)、戻るボタンB3aが選択されたか否かを判別し(ステップS49)、戻るボタンB3aが選択された場合(ステップS49;Yes)、ステップS41に戻る。
【0111】
制御部4は、戻るボタンB3aが選択されていない場合(ステップS49;No)、代替情報検索ボタンB3cが選択されたか否かを判別し(ステップS50)、代替情報検索ボタンB3cが選択されていない場合(ステップS50;No)、削除ボタンB3bが選択されたか否かを判別する(ステップS51)。
【0112】
制御部4は、削除ボタンB3bが選択されていない場合(ステップS51;No)、ステップS49に戻り、削除ボタンB3bが選択された場合(ステップS51;Yes)、お気に入りリストテーブルから選択されたリスト番号に対応するレコードを削除し(ステップS52)、ステップS41に戻る。
【0113】
制御部4は、代替情報検索ボタンB3cが選択された場合(ステップS50;Yes)、後述する代替情報グループ検索処理を実行し(ステップS53)、変数nを代替情報グループ検索処理によって検索された代替候補となる情報グループの数(代替情報グループ候補数)に設定し(ステップS54)、変数nが0であるか否かを判別する(ステップS55)。
【0114】
制御部4は、変数nが0である場合(ステップS55;Yes)、第4画面を表示部1eに表示させる(ステップS56)。
【0115】
図20に、第4画面の例を示す。
図20に示すように、第4画面G4は、メッセージ領域M4a、内容情報報知領域M4b、代替検索結果報知領域M4c、戻るボタンB4a、削除ボタンB4bを備える。
【0116】
メッセージ領域M4a、内容情報報知領域M4bは、第3画面G3のメッセージ領域M3a、内容情報報知領域M3bと同様であるため、説明は省略する。
代替検索結果報知領域M4cは、「代わりの情報はみつかりませんでした」等のリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループ(代替候補情報グループ)の検索結果として、代替情報グループが見つからなかった旨を示すメッセージを表示する領域である。
【0117】
戻るボタンB4a、削除ボタンB4bは、第3画面G3の戻るボタンB3a、削除ボタンB3bと同様であるため、説明は省略する。
【0118】
制御部4は、第4画面を表示させた後(ステップS56後)、戻るボタンB4aが選択されたか否かを判別し(ステップS57)、戻るボタンB4aが選択された場合(ステップS57;Yes)、ステップS41に戻る。
【0119】
制御部4は、戻るボタンB4aが選択されていない場合(ステップS57;No)、削除ボタンB4bが選択されたか否かを判別し(ステップS58)、削除ボタンB4bが選択されていない場合(ステップS58;No)、ステップS57に戻り、削除ボタンB4bが選択された場合(ステップS58;Yes)、ステップS52に進む。
【0120】
制御部4は、変数nが0でない場合(ステップS55;No)、参照候補番号mを1に設定し(ステップS59)、第5画面表示処理を実行する(ステップS60)。
なお、参照候補番号mとは、代替情報グループ検索処理において代替候補となる情報グループとして検索された情報グループ(代替候補情報グループ)に付加された識別番号(候補番号)のうち参照する候補番号とする。
【0121】
図21に、第5画面の例を示す。
図21に示すように、第5画面G5は、メッセージ領域M5、コンテンツ再生領域E5、次ボタンB5a、前ボタンB5b、置き換えボタンB5c、追加ボタンB5d、外すボタンB5eを備える。
【0122】
メッセージ領域M5は、「候補がn個見つかりました。m番目を表示しています」等のリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる情報グループ(代替候補情報グループ)の検索結果として、代替候補情報グループが見つかった旨と、コンテンツ表示領域E5に表示されている代替候補情報グループの説明を示す第1メッセージを表示する領域である。
【0123】
コンテンツ表示領域E5は、参照候補番号m番目の代替候補情報グループのコンテンツを表示する領域である。
【0124】
次ボタンB5aは、コンテンツ表示領域E5に表示されている参照候補番号m番目の代替候補情報グループの次の代替候補情報グループ(参照候補番号m+1番目の代替候補情報グループ)のコンテンツを表示させる指示を受け付けるボタンである。前ボタンB5bは、コンテンツ表示領域E5に表示されている参照候補番号m番目の代替候補情報グループの前の代替候補報グループ(参照候補番号m−1番目の代替候補情報グループ)のコンテンツを表示させる指示を受け付けるボタンである。
【0125】
置き換えボタンB5cは、コンテンツ表示領域E5に表示されている情報グループに基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコード(リンク切れフラグが「1」に設定されているレコード)に代えて記憶させる代替指示を受け付けるボタンである。
【0126】
追加ボタンB5dは、コンテンツ表示領域E5に表示されている情報グループに基づくレコードを、お気に入りリストテーブルに追加する追加指示を受け付けるボタンである。
【0127】
外すボタンB5eは、コンテンツ表示領域E5に表示されている情報グループを、ステップS44において選択されたリスト番号のリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる代替候補情報グループから外す指示を受け付けるボタンである。
【0128】
制御部4は、第5画面を表示させた後(ステップS60後)、次ボタンB5aが選択されたか否かを判別し(ステップS61)、次ボタンB5aが選択された場合(ステップS61;Yes)、参照候補番号mに1を加算して(ステップS62)、ステップS60に進む。
【0129】
制御部4は、次ボタンB5aが選択されていない場合(ステップS61;No)、前ボタンB5bが選択されたか否かを判別し(ステップS63)、前ボタンB5bが選択された場合(ステップS63;Yes)、参照候補番号mから1を減算して(ステップS64)、ステップS60に進む。
【0130】
制御部4は、前ボタンB5bが選択されていない場合(ステップS3;No)、置き換えボタンB5cが選択されたか否かを判別し(ステップS65)、置き換えボタンB5cが背なくされていない場合(ステップSS65;No)、追加ボタンB5dが選択されたか否かを判別する(ステップS66)。
【0131】
制御部4は、追加ボタンB5dが選択されていない場合(ステップS66;No)、外すボタンB5eが選択されたか否かを判別し(ステップS67)、外すボタンB5eが選択されていない場合(ステップS67;No)、ステップS61に戻る。
【0132】
制御部4は、置き換えボタンが選択された場合(ステップS65;Yes)、第6画面を表示部1eに表示させる(ステップS68)。
【0133】
図22に、第6画面の例を示す。
図22に示すように、第6画面G6は、メッセージ領域M6、コンテンツ表示領域E6、実行ボタンB6a、キャンセルボタンB6bを備える。
【0134】
メッセージ領域M6は、「リストをタイトル:クーポン 情報元:△△バーガーからタイトル:ドリンククーポン 情報元:△△バーガーに置き換えます。よろしいですか?」等、検索指示の対象となったレコードの内容情報(ステップS47において読み込んだ情報表示テキストと情報提供企業表示テキスト)と、第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループの内容情報(情報表示テキストと情報提供企業表示テキスト)とを表示し、第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループに基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて記憶させることを確認させる旨を示すメッセージを表示する領域である。
【0135】
コンテンツ表示領域E6は、第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループのコンテンツを表示する領域である。
【0136】
実行ボタンB6aは、第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループに基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコード(リンク切れフラグが「1」に設定されているレコード)に置き換えて記憶させる処理の実行を受け付けるボタンである。
【0137】
キャンセルボタンB6bは、第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループに基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコード(リンク切れフラグが「1」に設定されているレコード)に置き換えて記憶させる処理の実行中止を受け付けるボタンである。
【0138】
制御部4は、第6画面を表示させた後(ステップS68)、キャンセルボタンB6bが選択されたか否かを判別し(ステップS69)、キャンセルボタンB6bが選択された場合(ステップS69;Yes)、第6画面を閉じてステップS60に戻る。
【0139】
制御部4は、キャンセルボタンB6bが選択されていない場合(ステップS69;No)、実行ボタンB6aが選択されたか否かを判別し(ステップS70)、実行ボタンB6aが選択されていない場合(ステップS70;No)、ステップS69に戻る。
【0140】
制御部4は、実行ボタンB6aが選択された場合(ステップS70;Yes)、参照候補番号m番目の代替候補情報グループに基づいてレコードを生成し、当該生成したレコードをステップS44において選択されたリスト番号のレコードに置き換え(ステップS71)、ステップS46に進む。
【0141】
制御部4は、追加ボタンB5dが選択された場合(ステップS66;Yes)、第7画面を表示部1eに所定時間表示させる(ステップS72)。
【0142】
図23に、第7画面の例を示す。
図23に示すように、第7画面G7は、メッセージ領域M7、コンテンツ表示領域E7を備える。
【0143】
メッセージ領域M7は、「タイトル:ドリンククーポン 情報元:△△バーガーをお気に入りリストに追加します」等のお気に入りリストテーブルに追加する第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループの内容情報(情報表示テキストと情報提供企業表示テキスト)と、当該代替候補情報グループに基づくレコードを追加する旨を示すメッセージを表示する領域である。
【0144】
コンテンツ表示領域E7は、お気に入りリストテーブルに追加する第5画面のコンテンツ表示領域E5に表示された代替候補情報グループのコンテンツを表示する領域である。
【0145】
制御部4は、第7画面を表示させた後(ステップS72後)、お気に入りリストテーブルに参照候補番号m番目の代替候補情報グループに基づくレコードを生成し、当該レコードを追加して記憶させる(ステップS73)。
【0146】
制御部4は、ステップS73後、又は、外すボタンB5eが選択された場合(ステップS67;Yes)、参照候補番号m番目の代替候補情報グループをステップS44において選択されたリスト番号のリンク切れフラグが「1」に設定されているレコードに対応する情報グループの代わりとなる代替候補情報グループから外し、参照候補番号m番目よりも後の各代替候補情報グループの候補番号から1を減算する(ステップS74)。
【0147】
制御部4は、ステップS74後、変数nから1を減算し(ステップS75)、第7画面を閉じてステップS60に戻る。
【0148】
図24から図26に、ステップS53において実行される代替情報グループ検索処理のフローチャートを示す。
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード及び情報提供企業表示テキストが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS101)。
【0149】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード及び情報提供企業表示テキストが一致する情報グループがある場合(ステップS101;Yes)、当該情報提供企業コード及び情報提供企業表示テキストが一致する情報ループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報表示テキストが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS102)。
【0150】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループがある場合(ステップS102;Yes)、当該情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS103)。
【0151】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS103;Yes)、当該情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS104)、本処理を終了する。
【0152】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS103;No)、当該情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS105)、本処理を終了する。
【0153】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループがない場合(ステップS102;No)、情報提供企業コード、情報提供企業表示テキストが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS106)。
【0154】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS106;Yes)、当該情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS107)、本処理を終了する。
【0155】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS106;No)、当該情報提供企業コード、情報提供企業表示テキストが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS108)、本処理を終了する。
【0156】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード及び情報提供企業表示テキストが一致する情報グループがない場合(ステップS101;No)、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキストが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS109)。
【0157】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキストが一致する情報グループがある場合(ステップS109;Yes)、当該情報提供企業表示テキストが一致する情報ループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報表示テキストが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS110)。
【0158】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループがある場合(ステップS110;Yes)、当該情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS111)。
【0159】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS111;Yes)、当該情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS112)、本処理を終了する。
【0160】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS112;No)、当該情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS113)、本処理を終了する。
【0161】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、情報表示テキストが一致する情報グループがない場合(ステップS110;No)、情報提供企業表示テキストが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS114)。
【0162】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS114;Yes)、当該情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS115)、本処理を終了する。
【0163】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS114;No)、当該情報提供企業表示テキストが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS116)、本処理を終了する。
【0164】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業表示テキストが一致する情報グループがない場合(ステップS109;No)、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コードが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS117)。
【0165】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コードが一致する情報グループがある場合(ステップS117;Yes)、当該情報提供企業コードが一致する情報ループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報表示テキストが一致する情報グループ検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS118)。
【0166】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報表示テキストが一致する情報グループがある場合(ステップS118;Yes)、当該情報提供企業コード、情報表示テキストが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS119)。
【0167】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS119;Yes)、当該情報提供企業コード、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS120)、本処理を終了する。
【0168】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報表示テキスト、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS119;No)、当該情報提供企業コード、情報表示テキストが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS121)、本処理を終了する。
【0169】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、情報表示テキストが一致する情報グループがない場合(ステップS118;No)、情報提供企業コードが一致する情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの嗜好データカテゴリが一致する情報グループを検索し、一致する情報グループがあるか否かを判別する(ステップS122)。
【0170】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがある場合(ステップS122;Yes)、当該情報提供企業コード、嗜好データカテゴリが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS123)、本処理を終了する。
【0171】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コード、嗜好データカテゴリが一致する情報グループがない場合(ステップS122;No)、当該情報提供企業コードが一致する情報グループを代替候補情報グループに設定し(ステップS124)、本処理を終了する。
【0172】
制御部4は、記憶部1fに記憶されている複数の情報グループのうち、ステップS44において選択されたリスト番号に対応するレコードの情報提供企業コードが一致する情報グループがない場合(ステップS117;No)、代替候補情報グループなしと判別し(ステップS125)、本処理を終了する。
【0173】
図27に、ステップS60において実行される第5画面表示処理のフローチャートを示す。
制御部4は、変数nと参照候補番号mとに基づいて、第1メッセージを生成し、生成した第1メッセージを表示させる表示設定を行なう(ステップS201)。
【0174】
そして、制御部4は、変数nが1でなく(n≠1)かつ参照候補番号mが1でない(m≠1)か否かを判別し(ステップS202)、n≠1かつm≠1でない場合(ステップS202;No)、次ボタンB5aを生成し、生成した次ボタンB5aを表示させる表示設定を行なう(ステップS203)。
【0175】
制御部4は、n≠1かつm≠1である場合(ステップS202;Yes)、又はステップS203後、変数nは1でなく(n≠1)かつ参照候補番号mは変数nとは異なる(m≠n)か否かを判別し(ステップS204)、n≠1かつn≠mでない場合(ステップS204;No)、前ボタンB5bを生成し、生成した前ボタンB5bを表示させる表示設定を行なう(ステップS205)。
【0176】
制御部4は、n≠1かつn≠mである場合(ステップS204;Yes)、又は、ステップS205後、置き換えボタンB5c、追加ボタンB5d、外すボタンB5eを生成し、当該生成した各ボタンを表示させる表示設定を行なう(ステップS206)。
【0177】
また、制御部4は、参照候補番号m番目の代替候補情報グループのコンテンツをコンテンツ表示領域E5に表示させる表示設定を行い(ステップS207)、これら表示設定に応じて第5画面を生成し、生成した第5画面を表示部1eに表示させ、本処理を終了する。
【0178】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザが所望する情報グループを表示する際の利便性及び表示される情報グループの内容の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】実施の形態1における配信システムの構成図である。
【図2】路側無線装置及び路側エリアを説明するための図である。
【図3】配信情報のデータ構成例を示す図である。
【図4】各IDの情報の概要を示す図である。
【図5】実施の形態1における車載器の構成図である。
【図6】お気に入り追加処理を説明するフローチャートである。
【図7】クーポン画像を示す画面の例を示す図である。
【図8】お気に入りリストテーブルの例を示す図である。
【図9】実施の形態1のリンク切れ判定処理を説明するフローチャートである。
【図10】実施の形態1のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである。
【図11】お気に入りリスト画面の例を示す図である。
【図12】第1画面の例を示す図である。
【図13】実施の形態2のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである。
【図14】第2画面の例を示す図である。
【図15】実施の形態3のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである。
【図16】実施の形態3のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである(図15の続き)。
【図17】実施の形態3のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである(図16の続き)。
【図18】実施の形態3のお気に入りリスト表示処理のフローチャートである(図16の続き)。
【図19】第3画面の例を示す図である。
【図20】第4画面の例を示す図である。
【図21】第5画面の例を示す図である。
【図22】第6画面の例を示す図である。
【図23】第7画面の例を示す図である。
【図24】代替情報グループ検索処理のフローチャートである。
【図25】代替情報グループ検索処理のフローチャートである(図24の続き)。
【図26】代替情報グループ検索処理のフローチャートである(図25の続き)。
【図27】第5画面表示処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0180】
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 入力部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 通信モジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b 通信部
3c 記憶部
3d ETC処理部
3e ICカードI/F
4 制御部
10 車載器
20 路側無線装置
20a 本体装置
20b アンテナ
30 センター装置
100 配信システム
B0 終了ボタン
B1 戻るボタン
B2a 削除するボタン
B2b 削除しないボタン
B3a、B4a 戻るボタン
B3b、B4b 削除ボタン
B3c 代替情報検索ボタン
B5a 次ボタン
B5b 前ボタン
B5c 置き換えボタン
B5d 追加ボタン
B5e 外すボタン
B6a 実行ボタン
B6b キャンセルボタン
B10a 再生終了ボタン
B10b 追加ボタン
C 車両
E0 リスト表示領域
E0a リスト番号領域
E0b 情報テキスト領域
E0c 企業テキスト領域
E5、E6、E7 コンテンツ表示領域
E10 コンテンツ表示領域
G0 お気に入りリスト画面
G1 第1画面
G2 第2画面
G3 第3画面
G4 第4画面
G5 第5画面
G6 第6画面
G7 第7画面
G10 画面
M1a、M2a、M3a、M4a メッセージ領域
M1b、M2b、M3b、M4b 内容情報報知領域
M2c 削除メッセージ領域
M4c 代替検索結果報知領域
M5 メッセージ領域
M6 メッセージ領域
M7 メッセージ領域
N1 ネットワーク
Z 路側エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側無線装置を介して無線で受信された配信情報であって、当該配信情報の識別情報と当該配信情報の内容を示す内容情報とを含む配信情報を複数記憶し、
また、予め登録された前記識別情報と、当該識別情報に対応する内容情報と、当該内容情報に対応する内容情報を含む配信情報の有無を示すリンク切れフラグとを含む複数のレコードからなるリストテーブルを記憶する記憶手段と、
前記リストテーブルに基づいて各レコードの内容を表示する表示手段と、
前記リストテーブルのレコードの前記識別情報と識別情報が一致する前記記憶手段に記憶されている配信情報を検索し、当該検索された配信情報の前記内容情報が当該レコードの前記内容情報と一致しない場合、当該レコードのリンク切れフラグを対応する内容情報を含む配信情報なしに設定し、前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されている前記リンク切れフラグのレコードの内容を対応する内容情報を含む配信情報ありに設定されているレコードとは異なる状態で前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記内容情報は、前記配信情報の内容を示すテキスト情報である、
請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
前記内容情報は、前記配信情報を提供する企業の識別情報である、
請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記内容情報は、前記配信情報を提供する企業を示すテキスト情報である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項5】
前記配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードの内容を表示させる指示を受け付ける入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け付けされた前記表示させる指示の対象となった前記レコードに対応する内容情報を含む配信情報が前記記憶手段に記憶されていないことを示すメッセージを前記表示手段に表示させる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項6】
前記入力手段は、
前記表示させる指示の対象となった前記レコードを削除する指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け付けられた削除する指示の対象となった前記レコードを前記リストテーブルから削除する、
請求項5に記載の車載器。
【請求項7】
前記入力手段は、
前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードに対応する配信情報の代わりとなる配信情報の検索指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け付けられた前記検索指示に応じて、前記対応する内容情報を含む配信情報なしに設定されているリンク切れフラグのレコードに対応する配信情報の代わりとなる配信情報として、当該配信情報の内容情報を含む配信情報を検索し、当該検索結果を前記表示手段に表示させる、
請求項1から6のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項8】
前記入力手段は、
前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて記憶させる代替指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け付けられた前記代替指示に応じて、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、当該検索指示の対象となったレコードに代えて前記リストテーブルに記憶させる、
請求項7に記載の車載器。
【請求項9】
前記入力手段は、
前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、前記リストテーブルに追加する追加指示を受け付け、
前記制御手段は、
前記入力手段により受け付けられた前記追加指示に応じて、前記検索指示の対象となったレコードの内容情報を含む配信情報に基づくレコードを、前記リストテーブルに追加して記憶させる、
請求項7又は8に記載の車載器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−199553(P2009−199553A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−43443(P2008−43443)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】