説明

車載機器用制御システム

【課題】電動車両に搭載された車載機器を車外から制御可能な車載機器用制御システムを提供する。
【解決手段】インターホンシステムは、電動車両3に搭載された車載機器と、住宅100内に設けられて車載機器の動作を制御するインターホン装置2と、電動車両3の蓄電部31への充電を制御する充電制御装置1とを具備する。インターホン装置2は、充電制御装置1との間で通信を行う第1通信部24と、車載機器の動作を制御する制御信号を第1通信部24から充電制御装置1へ送信させる第1制御部21とを備える。充電制御装置1は、インターホン装置2及び車載機器との間で通信を行う第2通信部12と、上記の制御信号を第2通信部12から車載機器へ送信させる第2制御部11とを備える。車載機器は、上記の制御信号を受信して当該制御信号に基づいた動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載機器用制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、電気自動車やハイブリット車などの電動車両に搭載された蓄電装置への充電を制御する充電制御システムが提供されている(例えば特許文献1参照)。この充電制御システムでは、充電ケーブルを電動車両に接続して充電を開始すると、電動車両において上記蓄電装置への充電量から充電完了時刻を算出し、算出した充電完了時刻を電動車両が備えるモニタに表示させる。したがって、ユーザーはモニタに表示された充電完了時刻を見て、電動車両に搭載された負荷装置(例えばエアコンなど)を動作させるかを適切に判断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−213373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に示した充電制御システムでは、蓄電装置への充電中であっても負荷装置の動作を制御できるものの、車外からの操作で負荷装置の動作を制御できるものではなかった。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、電動車両に搭載された車載機器を車外から制御可能な車載機器用制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の車載機器用制御システムは、電動車両に搭載された車載機器と、車載機器の動作を制御する遠隔制御装置と、電動車両の蓄電部への充電を制御する充電制御装置とを具備し、遠隔制御装置は、充電制御装置との間で通信を行う第1通信部と、車載機器の動作を制御する制御信号を第1通信部から充電制御装置へ送信させる第1制御部とを備え、充電制御装置は、遠隔制御装置及び車載機器との間で通信を行う第2通信部と、遠隔制御装置から受信した制御信号を第2通信部から車載機器へ送信させる第2制御部とを備え、車載機器は、制御信号を受信して当該制御信号に基づいた動作を行うことを特徴とする。
【0007】
この車載機器用制御システムにおいて、遠隔制御装置は、建物内に設けられて通話子器との間で内線通話を行うインターホン装置であるのが好ましい。
【0008】
また、この車載機器用制御システムにおいて、充電制御装置は、電動車両に接続することで電動車両の蓄電部に電力を供給する充電ケーブルを備え、充電ケーブルに設けられた通信線を介して制御信号を電動車両に送信するのも好ましい。
【0009】
さらに、この車載機器用制御システムにおいて、充電制御装置は、遠隔制御装置から送信される制御信号により車載機器を動作させる際には蓄電部への充電を開始するのも好ましい。
【0010】
また、この車載機器用制御システムにおいて、車載機器は、電動車両の車内の空調を制御する空調制御機器を備え、遠隔制御装置から送信される制御信号に基づいて空調制御機器を制御するのも好ましい。
【0011】
さらに、この車載機器用制御システムにおいて、車載機器は、電動車両の異常を検出するための防犯センサ機器を備え、遠隔制御装置から送信される制御信号に基づいて防犯センサ機器の動作状態を制御するのも好ましい。
【発明の効果】
【0012】
電動車両に搭載された車載機器を車外から制御可能な車載機器用制御システムを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態1のインターホンシステムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】同上を構成する充電制御装置の一例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】同上を構成する充電制御装置の他の例を示す外観斜視図である。
【図4】同上を構成する充電制御装置を用いた概略システム図である。
【図5】同上の動作を説明するシーケンス図である。
【図6】実施形態2のインターホンシステムの一例を示すシステム構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本願をインターホンシステムに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1は本実施形態のインターホンシステムの一例を示すシステム構成図である。このインターホンシステムは、戸建て住宅100に適用されたものであり、宅外(例えば玄関付近)に設置された通話子器4との間で内線通話を行うとともに、電動車両3に搭載された車載機器の動作を制御するインターホン装置(遠隔制御装置)2と、電動車両3の蓄電部31への充電を制御する充電制御装置1とを備えている。
【0016】
電動車両3には、例えば動力源として電動機のみを備えた電気自動車(EV)や、動力源としてエンジンと電動機を併用するハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)がある。電動車両3は、例えばリチウムイオン二次電池からなる蓄電部31を備え、蓄電部31を充電するための回路として、制御部32と、充電処理部33と、第3通信部34とを備えている。また、電動車両3は、表示部35と、操作部36とをさらに備えている。
【0017】
制御部32は、例えばマイクロコンピュータからなり、電動車両3での充電動作を制御する。充電処理部33は、充電制御装置1を介して電力供給を受け、蓄電部31を充電するものであり、蓄電部31に蓄電された電力によって電動機(図示せず)が駆動される。第3通信部34は、例えば特定小電力無線モジュールからなり、充電制御装置1との間で無線通信を行う。
【0018】
表示部35は、例えばタッチセンサ付きの液晶ディスプレイからなり、表示部35のタッチセンサで操作部36が構成されている。ここに、本実施形態では、エアコン(空調制御機器)37と、ライト(例えばヘッドライトや車内灯など)38と、防犯センサ(防犯センサ機器)39とが電動車両3に搭載されており、これらの装置と、制御部32と、第3通信部34とで車載機器が構成されている。
【0019】
また、本実施形態では、宅内に設けられた分電盤5から電動車両3への充電電力が供給されるが、この分電盤5には、外部に設けられた交流電源9からの交流出力と、太陽電池6や蓄電池7からの直流出力をパワーコンディショナー8により変換した交流出力とが供給されるようになっている(図1参照)。
【0020】
インターホン装置2は、第1制御部21と、通話処理部22と、映像処理部23と、第1通信部24と、表示部25と、操作部26とを主要な構成として備え、通話子器4との間で内線通話を行う機能と、車載機器の動作を制御する機能とを有している。
【0021】
第1制御部21は、例えばマイクロコンピュータからなり、インターホン装置2の全体的な制御を行う。
【0022】
通話処理部22は、スピーカ22a及びマイクロホン22bを有し、通話子器4との間で内線通話を行う。
【0023】
映像処理部23は、第1制御部21から入力される映像データをもとに、液晶ディスプレイからなる表示部25の表示を制御する。例えば、通話子器4がカメラを備えている場合には、通話子器4からの呼出時に通話子器4のカメラで撮影した映像データがインターホン装置2へ送信され、映像処理部23は、この映像データをもとにカメラで撮影した映像を表示部25に表示させる。
【0024】
操作部26は、インターホン装置2の筐体に設けられた1乃至複数の操作釦(図示せず)からなり、住人によって操作部26が操作されると、操作に応じた信号が操作部26から第1制御部21に出力される。なお、表示部25がタッチセンサ付きの液晶ディスプレイからなる場合、表示部25のタッチセンサで操作部26を構成してもよい。
【0025】
第1通信部24は、例えば特定小電力無線モジュールからなり、充電制御装置1との間で無線通信を行う。なお、第1通信部24と充電制御装置1との間の通信方式は無線通信に限定されるものではなく、有線通信(例えば、専用の通信線を介した通信、電力線を通じた電力線搬送通信など)でもよい。
【0026】
ここに、本実施形態のインターホン装置2は、住宅100の住人に対して、車載機器の動作状態をスピーカ22aから音声で報知したり、表示部25によって視覚的に報知(例えば文字、図記号、映像、発光など)する機能を有している。
【0027】
充電制御装置1は、電源(交流電源9、又は、太陽電池6及び蓄電池7)から電動車両3に電力を供給する状態と、電動車両3への電力供給を遮断する状態とを切り替えるものである。充電制御装置1は、第2制御部11と、第2通信部12と、表示部13と、リレー14と、操作部15とを主要な構成として備えている。
【0028】
第2制御部11は、例えばマイクロコンピュータからなり、充電制御装置1の全体的な制御を行う。
【0029】
第2通信部12は、例えば特定小電力無線モジュールからなり、インターホン装置2及び電動車両3との間で無線通信を行う。
【0030】
表示部13は、充電制御装置1の動作状態を報知するためのものであり、本実施形態では後述する複数の発光ダイオードLD1〜LD3で構成されている。
【0031】
リレー14は、住宅100内に設置された分電盤5からの電源ケーブルCB1と、電動車両3に接続される充電ケーブルCB2との間に接点が接続され、第2制御部11からの制御によって接点のオン/オフが切り替わる。
【0032】
操作部15は、電動車両3への充電を開始する充電開始ボタンや、電動車両3への充電を強制的に停止させる充電停止ボタンなどからなり、住人によって操作されると操作に応じた信号を第2制御部11に出力する。
【0033】
図2は充電制御装置1の一例を示す正面図及び側面図であり、この充電制御装置1は、縦長の直方体状に形成された合成樹脂製の装置本体70と、装置本体70から導出する充電ケーブルCB2の先端に設けられ、電動車両3の充電コネクタ40に着脱自在に接続される充電プラグ60とを備え、壁などに取り付けられて使用される。装置本体70の前面と下面の角部には開口が設けられ、この開口に臨むようにして、非充電時に充電プラグ60の一部が収納される収納部71が設けられている。また、装置本体70の前面には、表示部13を構成する複数(図2(a)では3個)の発光ダイオードLD1〜LD3が上下方向に並べて設けられている。
【0034】
一方、充電プラグ60は、電動車両3の充電コネクタ40に差込接続される円筒状の充電接続部61を先端側に備えるとともに、充電コネクタ40に設けられた凹所に係合するロック爪62を備えている。また、充電プラグ60の後部側には手で把持するための取っ手63が設けられている。そして、充電プラグ60のロック爪62を、装置本体70のプラグ保持体72に保持させることで、図2(a)及び図2(b)に示すように充電プラグ60が装置本体70に保持される。なお、図2(a)中のCB1は分電盤5に接続される電源ケーブルである。
【0035】
なお、図2(a)(b)に示す充電制御装置1は壁取付型のものであるが、図3及び図4に示すような可搬型のものでもよい。この充電制御装置1は、一面が開口した直方体状のボディ81と、ボディ81の開口を塞ぐようにボディ81に取り付けられるカバー82とで構成されるハウジング80を備える。カバー82の長手方向一端側には、ボディ81よりも外側に突出する支持部83が設けられ、この支持部83には引掛孔83aが設けられている。したがって、ハウジング80は、壁などに設けたピンを引掛孔83aに引っ掛けることによって、壁面などに吊り下げられた状態で支持される。また、ボディ81の長手方向一端側(図4中の左側)の側壁からは、電源コンセント20に接続される電源プラグ84が先端に設けられた電源ケーブルCB1がハウジング80の外側に導出され、ボディ80の長手方向他端側(図4中の右側)の側壁からは、電動車両3に接続される充電プラグ85が先端に設けられた充電ケーブルCB2がハウジング80の外側に導出されている。
【0036】
次に、本実施形態のインターホンシステムの動作について、図5を参照しながら説明する。なお、図5は電動車両3に搭載されたエアコン37を動作させる場合を示しているが、ライト38及び防犯センサ39についても同様の手順で動作が行われるため、これらの動作については説明を省略する。
【0037】
インターホン装置2の操作部26が操作されて電動車両3のエアコン37をオンにする設定が行われると(ステップS1)、操作部26から第1制御部21に設定情報が出力され(ステップS2)、第1制御部21ではこの設定情報の受付処理が行われる(ステップS3)。また、第1制御部21では、この設定情報に基づいて電動車両3のエアコン37をオンにするオン信号(制御信号)を第1通信部24に出力し、当該第1通信部24から充電制御装置1の第2通信部12にオン信号を送信させる(ステップS4)。第2通信部12は、受信したオン信号を第2制御部11に出力し(ステップS5)、第2制御部11ではこのオン信号の転送先及び転送の有無を判断する(ステップS6)。ここでは、オン信号の転送先は電動車両3であり、且つ、転送の必要があることから、第2制御部11はオン信号を第2通信部12に出力し、当該第2通信部12から電動車両3の第3通信部34にオン信号を送信させる(ステップS7)。第3通信部34は受信したオン信号を制御部32に出力し(ステップS8)、制御部32はオン信号に従ってエアコン37をオンにする(ステップS9)。具体的には、制御部32からエアコン37に対してオン信号を出力し(ステップS10)、このオン信号によりエアコン37がオンにされる(ステップS11)。
【0038】
エアコン37がオンになると、エアコン37がオンになったことを示す応答信号がエアコン37から制御部32に出力される(ステップS12)。制御部32はこの応答信号を受け取ると、この応答信号の転送先及び転送の有無を判断する(ステップS13)。ここでは、この応答信号がインターホン装置2からのオン信号に対するものであることから、制御部32は転送先がインターホン装置2であり、且つ、転送の必要があると判断し(ステップS13)、この応答信号を第3通信部34から充電制御装置1の第2通信部12に送信させる(ステップS14)。第2通信部12は受信した応答信号を第2制御部11に出力し(ステップS15)、第2制御部11ではこの応答信号の転送先及び転送の有無を判断する(ステップS16)。ここでは、応答信号の転送先がインターホン装置2であり、且つ、転送の必要があることから、第2制御部11は応答信号を第2通信部12に出力し、当該第2通信部12からインターホン装置2の第1通信部24に応答信号を送信させる(ステップS17)。第1通信部24は受信した応答信号を第1制御部21に出力し(ステップS18)、第1制御部21はこの応答信号に基づいて、エアコン37がオンになったことをスピーカ22a及び表示部25から報知させる。なおこのとき、エアコン37をオンにする動作に合わせて、充電制御装置1により電動車両3の蓄電部31への充電を開始するのが好ましく、この場合、蓄電部31への充電容量を損なうことなく車載機器を動作させることができる。
【0039】
ここに、本実施形態では電動車両3のエアコン37をオンにする場合を例に説明したが、例えばエアコン37をオフにしたり、エアコン37の温度や風力を設定したり、エアコン37の状態を確認する動作であってもよく、本実施形態に限定されない。また、エアコン37の一機能として電動車両3のフロントガラスの霜取り機能があるが、この霜取り機能のオン/オフ動作であってもよい。
【0040】
さらに、本実施形態では車載機器を構成する装置としてエアコン37を例に説明したが、上記の装置はエアコン37に限定されるものではなく、上述したライト(ヘッドライトや車内灯など)38や防犯センサ39などであってもよく、また電動車両3に搭載されているものであれば他の装置でもよい。上記の装置がライト38の場合には、インターホン装置2からの制御信号によりライト38をオン/オフする動作や、ライト38の状態を確認する動作などが想定される。また、上記の装置が防犯センサ39の場合には、インターホン装置2からの制御信号により防犯センサ39の警戒設定/警戒解除をする動作や、防犯センサ39が警報音を報知する機能を備えている場合にはこの報知機能を設定/解除する動作、防犯センサ39の状態を確認する動作などが想定される。
【0041】
而して、本実施形態によれば、宅内に設けられたインターホン装置2からの制御信号によって車載機器の動作を制御できることから利便性が向上し、さらに車載機器を制御するための専用の制御装置を設けなくてもいいことからコストアップを抑えることもできる。また、本実施形態のように車載機器を構成する装置としてエアコン37を搭載した場合には、このエアコン37を事前に動作(オン)させておくことによって、ユーザが乗車するまでに車内を快適な温度に設定することができる。さらに、本実施形態のように車載機器を構成する装置として防犯センサ39を搭載した場合には、防犯センサ39の動作状態の制御、つまり防犯センサ39による警戒設定及び警戒解除を宅内から行うことができる。
【0042】
(実施形態2)
インターホンシステムの実施形態2を図6に基づいて説明する。上述の実施形態1では、充電制御装置1の第2通信部12と電動車両3の第3通信部34との間の無線通信により電動車両3に搭載された車載機器を制御するための制御信号を伝送しているが、本実施形態では、充電ケーブルCB2に設けられた通信線L1を介して上記制御信号を電動車両3に伝送している点で異なっている。なお、それ以外の構成については実施形態1と同様であり、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】
本実施形態のインターホンシステムは、充電制御装置1とインターホン装置2とを備えている。
【0044】
ここに、電動車両3は、例えばリチウムイオン二次電池からなる蓄電部31を備え、蓄電部31を充電するための回路として、制御部32と、充電処理部33と、第3通信部34と、CPLT通信部41とを備えている。
【0045】
CPLT通信部41は、充電ケーブルCB2に設けられた通信線L1を介して充電制御装置1のCPLT通信部16に接続され、CPLT通信部16との間で動作状態を相互に通知するパイロット信号(SAE(米国自動車技術会)規格で規定されたCPLT信号)を授受する。また、本実施形態では、この通信線L1を利用して、電動車両3に搭載された車載機器を制御するための制御信号を充電制御装置1から取得する。
【0046】
而して、本実施形態によれば、電動車両3の蓄電部31に電力を供給する充電ケーブルCB2の通信線L1を利用して上記制御信号を電動車両3に伝送するので、上記制御信号を伝送するための通信線を別に設けなくてもよく、また無線通信を行う必要がない。
【0047】
なお、通信線L1とは別に上記制御信号伝送用の専用線を充電ケーブル内に別途設けてもよい。また、上述の実施形態1,2では、遠隔制御装置としてインターホン装置2を用いたインターホンシステムを例に説明したが、車載機器用制御システムは本実施形態のものに限定されるものではなく、例えば遠隔制御装置として携帯電話やノートパソコンなどの携帯端末や、所定のエリア(例えば住宅100など)内に設けられた各電気機器を一括してコントロールしたり、自動的にエネルギー使用量を最適化するとともにエネルギー使用量を表示して利用者に省エネを促すエネルギー監視装置、テレビなどを用いてもよく、同様に電動車両3に搭載された車載機器の動作を車外から制御できることから、利便性が向上するという利点がある。
【符号の説明】
【0048】
1 充電制御装置
2 インターホン装置(遠隔制御装置)
3 電動車両
11 第2制御部
12 第2通信部
21 第1制御部
24 第1通信部
31 蓄電部
100 住宅(建物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両に搭載された車載機器と、前記車載機器の動作を制御する遠隔制御装置と、前記電動車両の蓄電部への充電を制御する充電制御装置とを具備し、前記遠隔制御装置は、前記充電制御装置との間で通信を行う第1通信部と、前記車載機器の動作を制御する制御信号を前記第1通信部から前記充電制御装置へ送信させる第1制御部とを備え、前記充電制御装置は、前記遠隔制御装置及び前記車載機器との間で通信を行う第2通信部と、前記遠隔制御装置から受信した前記制御信号を前記第2通信部から前記車載機器へ送信させる第2制御部とを備え、前記車載機器は、前記制御信号を受信して当該制御信号に基づいた動作を行うことを特徴とする車載機器用制御システム。
【請求項2】
前記遠隔制御装置は、建物内に設けられて通話子器との間で内線通話を行うインターホン装置であることを特徴とする請求項1記載の車載機器用制御システム。
【請求項3】
前記充電制御装置は、前記電動車両に接続することで前記電動車両の蓄電部に電力を供給する充電ケーブルを備え、前記充電ケーブルに設けられた通信線を介して前記制御信号を前記電動車両に送信することを特徴とする請求項1又は2記載の車載機器用制御システム。
【請求項4】
前記充電制御装置は、前記遠隔制御装置から送信される前記制御信号により前記車載機器を動作させる際には前記蓄電部への充電を開始することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車載機器用制御システム。
【請求項5】
前記車載機器は、前記電動車両の車内の空調を制御する空調制御機器を備え、前記遠隔制御装置から送信される前記制御信号に基づいて前記空調制御機器を制御することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車載機器用制御システム。
【請求項6】
前記車載機器は、前記電動車両の異常を検出するための防犯センサ機器を備え、前記遠隔制御装置から送信される前記制御信号に基づいて前記防犯センサ機器の動作状態を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車載機器用制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−224251(P2012−224251A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94439(P2011−94439)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】