説明

車載装置及び情報通知システム

【課題】ユーザと親密とされる個人と、外部からリアルタイムに取得される情報との関わりをユーザに対して常に通知可能とすること。
【解決手段】親密度推定部101bは、携帯電話端末装置200から取得した通信履歴の必要項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の合計値の情報に基づいて、携帯電話端末装置200の所有者と、個人情報及び通信履歴に含まれる個人との親密度を推定する。情報取得部101cは、情報取得通信制御部102を介して外部の情報源からリアルタイムに気象情報や緊急災害情報等の情報を取得する。出力制御部101fは、情報通知必要性判定部101eによって取得された情報のうち、情報をユーザである運転者に通知する必要があると判定された「親密個人」及び該当情報を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力する様に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置のユーザの親密な個人に関係する気象情報や緊急災害情報等の情報をユーザに通知する車載装置及び情報通知システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、携帯電話装置に代表される通話や電子メールの送受信(以下、通話及び電子メールの送受信を携帯通信と総称する)が可能な携帯端末装置に記憶されている電話帳(携帯通信相手の電話番号や電子メールアドレスを含む該当個人の個人情報)、及び、通信履歴(携帯通信を行った時刻とともに携帯通信の相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を含む履歴情報)を、例えば車両に備えられる車載装置に所定の方法にて格納する従来技術が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−229214号公報
【特許文献2】特開2007−74315号公報
【特許文献3】特開2002−296045号公報
【特許文献4】特開2004−294310号公報
【特許文献5】特開2008−48051号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1〜5及びこれらを組み合わせた従来技術は、車載装置側で携帯端末装置と同等の機能を実現するために、電話帳や通信履歴の情報を車載装置側へ出力するに過ぎない。
【0005】
車両の運転中であっても、車載装置等によってテレビジョン番組、ラジオ番組又はインターネット等の外部からリアルタイムに気象情報や緊急災害情報等の情報が取得可能である。しかし、例えば、車両の運転中でこれらの情報取得機能を作動させていない場合、電話帳や通信履歴に記憶されている個人情報に該当する個人のうちユーザの親密個人が情報に何らかの関わりがあって安否が懸念される親密個人の安否を車両の乗員(ユーザ)に通知し得なかった。
【0006】
本発明は、上記問題点(課題)を解消するためになされたものであって、電話帳や通信履歴に記憶されている個人情報のうちユーザと親密とされる個人と、テレビジョン番組、ラジオ番組又はインターネット等の外部からリアルタイムに取得される情報との関わりをユーザに対して通知可能とする車載装置及び情報通知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決し、目的を達成するため、本発明は、ユーザが所持する携帯端末装置によって管理されるユーザが該携帯端末装置を用いて他の通信装置と通信を行う相手である個人の個人情報、及び、ユーザが前記携帯端末装置を用いて個人と行った通信の通信履歴を携帯端末装置から取得し、取得された携帯端末装置毎の個人情報及び通信履歴に基づき、ユーザと、個人情報及び通信履歴に該当する個人との親密度が所定値以上である個人をユーザと親密な関係にある親密個人であると推定し、情報源から情報を取得し、車載装置の位置を取得し、取得された情報に基づいて該情報の情報種別及び情報対象地点を特定し、情報種別と、情報対象地点と、車載装置及び親密個人の位置とに基づいて情報が親密個人に関連する情報であるか否かを判定することによって情報をユーザに通知する必要性があるか否かを判定し、情報をユーザに通知する必要性があると判定された場合、親密個人毎の情報を出力装置から適時に出力するように制御することを要件とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザが車両の運転中であって、外部からリアルタイムに取得される情報のうち、ユーザが所持する携帯端末装置の電話帳や通信履歴に記憶されている個人情報に該当する親密個人に不利益を与える可能性がある情報を車載装置がユーザに通知するので、運転者等車両の乗員であるユーザは、リアルタイムに親密個人がおかれている状況を認識することが出来るという効果を奏する。また、親密個人に関わる外部からの各種情報と、親密個人の位置情報とに基づいて、親密個人の安否確認、救援、ピックアップ(迎えに行くこと)を迅速に行い、運転中の車両を用いて親密個人の救済を速やかに行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に添付図面を参照し、本発明の車載装置及び情報通知システムに係る実施形態の一例を詳細に説明する。なお、以下に示す情報通知システムに含まれる車載装置は、車両に搭載される携帯通信機能を有する車載装置であるとする。しかし、情報通知装置は、車載装置に限られるものではない。
【0010】
また、以下に示す情報通知システムに含まれる携帯端末装置は、上記車載装置が搭載される車両の車室内に持ち込まれた携帯電話端末装置であるとするが、携帯電話端末装置を始めとする携帯通信可能な一般的な携帯情報端末(PDA(Personal Digital Assistant)、可搬型パーソナルコンピュータ装置等)であってもよい。なお、情報通知を行う装置は、車載装置に限られない情報通知装置であってもよい。この場合、上記携帯端末装置は、情報通知装置を中心とする一定範囲内に持ち込まれた携帯端末装置とする。
【0011】
また、以下の実施形態の一例でいう「親密個人」とは、車載装置がユーザの携帯端末装置から取得した電話帳及び通信履歴の情報に基づいて、ユーザの携帯端末装置での携帯通信の頻度が高いためユーザと親密であると推定される個人である。なお、携帯通信の頻度の評価は、電話帳に含まれる個人属性に基づき、ユーザと個人的な関係にある属性を有する個人のみを対象としてもよい。
【0012】
また、以下の実施形態の一例でいう「個人情報」とは、ユーザの携帯端末装置の電話帳に格納される携帯通信を行う相手方の電話番号、電子メールアドレスを含む属性情報である。また、単に「情報」という場合は、例えばテレビジョン番組、ラジオ番組、インターネット等の外部の情報源からリアルタイムに取得できる気象情報や緊急災害情報等の情報を指す。また、以下の実施形態の一例でいう「ユーザ」は、車両を運転する運転者を指すが、これに限定されず、車両に同乗する乗員を含んでもよい。
【0013】
先ず、図1を参照して、実施形態の一例に係る情報通知システムの構成について説明する。同図に示す様に、情報通知システムSは、車載装置100と、少なくとも1台の携帯電話端末装置200とを含む。
【0014】
車載装置100は、マイクロ・コンピュータ等の制御装置である制御部101と、情報取得通信制御部102及び情報取得通信制御部102のアンテナ102aと、情報取得通信制御部102を介して取得した情報(例えば気象情報や緊急災害情報等の情報)を管理する情報管理部103と、入出力部104と、装置側携帯端末通信制御部105及び装置側携帯端末通信制御部105のアンテナ105aと、車載装置100が備えられる車両の位置情報及び親密個人の位置情報を取得する位置取得部105と、携帯通信を制御する装置側通信制御部107及び装置側通信制御部107のアンテナ107aとを有する。
【0015】
ここで、情報取得通信制御部102は、例えばテレビジョン番組、ラジオ番組又はインターネット等の外部の情報源からリアルタイムに気象情報や緊急災害情報等の情報の取得を制御する通信制御装置である。また、位置取得部106は、例えばGPS(Global Positioning System)装置等である。
【0016】
また、入出力部104は、情報の出力を行う装置(表示装置及びスピーカ等)及び入力情報の受け付けを行う装置(操作スイッチ類、タッチパネルのタッチセンサ等)を包括概念的に指し示している。また、装置側携帯端末通信制御部105は、例えばBluetooth(登録商標、以下同様)等の近距離電波通信規格に従って各携帯電話端末装置200と行う通信を制御する通信インターフェースである。
【0017】
制御部101は、個人情報及び通信履歴取得部101aと、親密度推定部101bと、情報取得部101cと、情報対象地点特定部101dと、情報通知必要性判定部101eと、出力制御部101fと、選択受付部101gとを有する。
【0018】
個人情報及び通信履歴取得部101aは、例えば携帯電話端末装置200が車両に持ち込まれたことを契機として、装置側携帯端末通信制御部105を介して携帯電話端末装置200から個人情報及び通信履歴を取得する。
【0019】
親密度推定部101bは、個人情報及び通信履歴取得部101aによって取得された個人情報及び通信履歴に基づいて、携帯電話端末装置200の所有者と、個人情報及び通信履歴に含まれる個人との親密度を推定する。
【0020】
すなわち、親密度推定部101bは、携帯電話端末装置200から取得した通信履歴の所定項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の合計値の情報(図4に例示する通信時間合計一時記憶テーブルに格納される「通信時間合計情報」)等に基づいて、携帯電話端末装置200の所有者と、個人情報及び通信履歴に含まれる個人との親密度を推定する。具体的には、親密度は、通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間の合計値が所定閾値以上であるか否か、住所が同一(または同一地域)であるか否か、氏名の姓が同一であるか否かに基づいて推定される。
【0021】
または、親密度の推定を車載装置100の親密度推定部101bが行う場合は、携帯電話端末装置200から取得した通信履歴(図2に例示する携帯電話端末装置200の通信履歴テーブルに格納される携帯通信の履歴情報)と、図3に例示する個人情報テーブルに格納される携帯電話端末装置200の電話帳の情報)とに基づいて、携帯電話端末装置200の所有者と、個人情報及び通信履歴に含まれる個人との親密度を推定する。
【0022】
例えば、親密度推定部101bは、先ず、図2に例示する様な通信履歴テーブルに格納されている「氏名」及び/又は「相手先電話番号又は電子メールアドレス」をキー項目にして、同一キー項目に対応する行の「通信時間合計」及び携帯通信を行った「平均通話時刻」を算出する。
【0023】
そして、「電話帳登録」が「あり」の場合、図2の個人情報テーブルで該当個人のグループが「プライベート」である個人毎、及び/又は、「平均通信時刻」が例えば“18:00〜翌6:00”で個人的な通話であると推定される個人毎に通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計を算出する。
【0024】
上記算出結果は、親密度推定部101bによって管理される図4に例示する様な通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計一時記憶テーブルに格納される。これは、「プライベート関係」及び/又は「平均通信時刻」が夕刻から深夜に及ぶ携帯通信の相手は「親密個人」である可能性が高いためである。そして、通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計が所定閾値以上である個人を「親密個人」であると推定する。
【0025】
なお、個人情報テーブルで該当個人のグループが「プライベート」でなく「仕事」であっても通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計の値が大きい個人は仕事上重要な関係にある個人である可能性が高いので、通信時間合計を算出する際に“「プライベート関係」である”という条件を除外してもよい。なお、上記は、あくまで「親密個人」の推定方法の一例を示すに過ぎない。
【0026】
親密度推定部101bは、「親密個人」であると推定した個人の個人情報を親密個人情報として親密個人情報管理部101b1へ出力する。親密個人情報管理部101b1は、「親密個人」であると推定された個人の親密個人情報を図5に例示する親密個人情報テーブルに格納する。
【0027】
情報取得部101cは、情報取得通信制御部102を介してテレビジョン番組、ラジオ番組又はインターネット等の外部の情報源からリアルタイムに気象情報や緊急災害情報等の情報を取得する。そして、情報取得部101cは、取得した情報を情報管理部103に格納する。なお、気象情報、緊急災害情報等の区分が情報種別の一例である。
【0028】
なお、外部の情報源は、テレビジョン番組、ラジオ番組又はインターネットに限られない。また、外部の情報源から取得される情報は、気象情報や緊急災害情報等の緊急情報に限られず、エンターテメント情報等の娯楽性がある情報であってもよい。
【0029】
情報対象地点特定部101dは、車載装置100の位置情報(すなわち、車両の位置情報)、及び、親密個人情報管理部101b1によって管理される「親密個人」が所持する携帯電話端末装置200の位置情報を位置取得部106から取得する。そして、情報対象地点特定部101dは、車載装置100の位置と、携帯電話端末装置200の位置との距離を計算し、距離が所定閾値(例えば1Km、しかしこれに限定されるものではない)以内であるか否かを判定する。
【0030】
情報対象地点特定部101dは、前述の距離が所定値以内である場合、情報取得部101cによって取得された情報が「親密個人」に関わる情報であるとし、ユーザに通知する必要があると判定する。
【0031】
なお、情報対象地点特定部101dが、情報取得部101cによって取得された情報が「親密個人」に関わる情報であると判定する所定閾値は、緊急情報の緊急度合いに応じて変更してもよい。例えば、地震など広範囲に甚大な影響を及ぼす災害情報であれば、距離の所定閾値を通常(例えば1Km、しかしこれに限定されるものではない)より大きく取る様にしてもよい。逆に、局地的な降雨等の気象情報は、遠距離に位置する「親密個人」の状況を通知してもユーザが車両を運転して救援に向かうことが出来ないため、距離の所定閾値を通常より小さく取る様にしてもよい。
【0032】
出力制御部101fは、情報通知必要性判定部101eによって取得された情報のうち、「親密個人」に関わる情報としてユーザに通知する必要があると判定された該当情報及び「親密個人」を特定する情報(個人情報に含まれる)を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力する様に制御する。このとき、出力制御部101fは、該当情報の詳細を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力を行ってもよい時機であるか否かを判定する。
【0033】
すなわち、出力制御部101fは、図示しない車両の車速を検知するセンサ、図示しないシフトレバー位置を検知するシフトレバーセンサ、図示しないパーキングブレーキの状態を検知するパーキングブレーキセンサの検知情報に基づき、該当情報を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力を行っても安全な状況(例えば車両が停車中であること等)である場合にのみ表示出力及び/又は音声出力を行う。これは、車両の運転中は、運転者は携帯電話端末装置200の使用を禁じられているためである。この様にして、該当情報をユーザである運転者に報知する際に、ユーザの取りうる行為が車両の運転に悪影響を及ぼさない様にして交通安全を図ることができる。
【0034】
なお、出力制御部101fは、該当情報を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力を行うと車両の運行が危険な状況となる場合、先ず該当情報の存在のみを通知し、車両の運行が危険とはならない安全な状況に至ったとき、該当情報の詳細情報を入出力部104から表示出力及び/又は音声出力する様に段階的に制御する。
【0035】
出力制御部101fは、該当情報及び「親密個人」を入出力部104から表示出力する様に制御する場合、現在の状況をユーザに通知する「親密個人」が複数存在するとき、入出力部104の表示画面104aにタッチパネルを重畳して備え、現在の状況を確認したい「親密個人」を選択するスイッチ表示画像を表示させてもよい。すなわち、「親密個人」及び/又は該当情報が複数存在する場合は、「親密個人」毎、該当情報毎に「親密個人の現状を詳細表示する」旨を入力するスイッチ表示画像を表示させる。
【0036】
なお、ユーザである車両の運転者は、入出力部104から表示出力及び/又は音声出力された「親密個人」及び該当情報を認識して、自身の携帯電話端末装置200又はその他の通信手段を利用して「親密個人」本にと連絡を取り、該当「親密個人」の現在の状況の確認、救援(車両で迎えに行く等)の必要性、及び、「親密個人」の安否を確認することができる。
【0037】
選択受付部101gは、ユーザである運転者によって、入出力部104から出力される複数の「親密個人」及び該当情報から特定の「親密個人」及び該当情報に対応するスイッチ表示画像が押下されると、出力制御部101fに対して該当「親密個人」の該当情報を入出力部104から出力する様に指示する。
【0038】
なお、該当情報が災害情報であり、位置取得部106によって「親密個人」が該当情報によって特定される地域に存在すると判明した場合、「親密個人」の安否が気掛りとなる。この場合、制御部101が、装置側通信制御部107及びアンテナ107aを介した携帯通信によって「親密個人」が所持する携帯電話端末装置に対して自動通話又は自動電子メール送信を行う、若しくは、携帯電話キャリアによって提供される災害用伝言掲示板の自動参照することによって、ユーザは、「親密個人」の安否を確認することができる。
【0039】
携帯電話端末装置200は、DSP(Digital Signal Processor)等の制御装置である携帯端末制御部201と、通信履歴管理部202と、電話帳等の携帯通信を行う相手の個人情報を管理する個人情報管理部203と、携帯端末入出力部204と、携帯端末通信制御部205及び携帯端末通信制御部205のアンテナ205aと、通信制御部206及び通信制御部206のアンテナ206aとを有する。
【0040】
携帯端末入出力部204は、情報の出力を行う装置(表示装置及びスピーカ等)及び入力情報の受け付けを行う装置(携帯電話端末装置のキーボード、通話のためのマイク等)を包括概念的に指し示している。また、携帯端末通信制御部205は、Bluetooth等の近距離電波通信規格に従って車載装置100と行う通信を制御する通信インターフェースである。また、携帯端末通信制御部205は、携帯電話端末装置200の通常の通話及びパケット通信に使用される通信インターフェースである。
【0041】
携帯端末制御部201は、通信履歴記録処理部201aと、個人情報記録処理部201bと、個人情報及び通信履歴受渡部201cとを有する。通信履歴記録処理部201aは、通信制御部206によって他の携帯電話端末装置200と行った携帯通信の通信履歴を通信履歴管理部202によって管理される通信履歴テーブル(図2参照)に格納する。
【0042】
個人情報記録処理部201bは、携帯端末入出力部204から入力された電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を個人情報管理部203によって管理される個人情報テーブル(図3参照)に格納する。
【0043】
個人情報及び通信履歴受渡部201cは、通信履歴管理部202によって管理される通信履歴テーブルに格納される通信履歴、及び、個人情報管理部203によって管理される個人情報テーブルに格納される個人情報から必要な項目を抽出して携帯端末通信制御部205を介して車載装置100へ出力する。
【0044】
図2は、携帯電話端末装置200の通信履歴管理部202によって管理される通信履歴テーブルの一例を示す図である。通信履歴テーブルは、少なくとも「通信履歴ID」、「通信日」、携帯通信相手の「氏名」、「相手先電話番号又は電子メールアドレス」、「通信開始時刻」、「通信終了時刻」、「通信時間」、「通信パケット量」の項目を含む。なお、「相手先電話番号又は電子メールアドレス」の値が“電話番号”である場合、「通信パケット量」の値が“Null”となり、「相手先電話番号又は電子メールアドレス」の値が“電子メールアドレス”である場合、「通信時間」の値が“Null”となる。
【0045】
図3は、携帯電話端末装置200の個人情報管理部203によって管理される個人情報テーブルの一例を示す図である。個人情報テーブルは、少なくとも「個人ID」、「氏名」、「電話番号」、「電子メールアドレス」、「グループ」、「GPS座標」の項目を含む。「グループ」とは、例えば該当個人がユーザとプライベートの関係を有する「プライベート」グループ又は該当個人がユーザと仕事上の関係を有する「仕事」グループの何れであるかを示す情報である。
【0046】
図4は、車載装置100の親密度推定部101bによって一時的に記憶される通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計一時記憶テーブルの一例を示す図である。通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計一時記憶テーブルは、少なくとも「個人ID」、「氏名」、「電話番号又は電子メールアドレス」、「電話帳登録」、「通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計」、「平均通信時刻」の項目を含む。なお、「電話帳登録」は、該当個人情報が携帯電話端末装置200から取得された個人情報テーブルに格納されているか否かを示す情報である。
【0047】
図5は、車載装置100の親密個人情報管理部101b1によって管理される親密個人情報テーブルの一例を示す図である。親密個人情報テーブルは、少なくとも「個人ID」、「電話番号」、「電子メールアドレス」の項目を含む。「親密個人」が関わっている可能性があり、該当「親密個人」の安否の確認を必要とする情報は、災害情報、事故情報、犯罪情報等の緊急性を有する情報を含む。災害情報、事故情報、犯罪情報等の緊急性を有する情報は、情報種別の一例である。
【0048】
次に、図6のシーケンス図を参照して、車載装置100で行われる携帯電話端末装置200から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて親密個人を推定する親密個人推定処理を説明する。親密個人推定処理は、ユーザの携帯電話端末装置200で管理される通信履歴及び電話帳に格納される個人情報に基づき親密個人を推定し、親密個人の個人情報が常に新たな親密個人の個人情報を含みうる様に車載装置100を学習させる処理である。なお、以下では、携帯電話帳とは、上記した電話帳と同義である。
【0049】
先ず、ステップS101では、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201の個人情報及び通信履歴受渡部201cは、通信履歴管理部202及び個人情報管理部203によって管理される通信履歴及び個人情報(携帯電話帳に格納される個人情報)を読み出す。なお、ステップS101は、ユーザが車両の運転手又は乗員として所持する携帯電話端末装置200を車両に持ち込んだことを契機として実行される。
【0050】
続いて、ステップS102では、個人情報及び通信履歴受渡部201cは、読み出した携帯電話帳の個人情報のうち、電話番号、電子メールアドレス、名前、グループ名、住所、GPS情報、誕生日、メモの項目の値を抽出する。続いて、ステップS103では、個人情報及び通信履歴受渡部201cは、抽出した携帯電話帳の個人情報の項目の値を携帯端末通信制御部205を介して車載装置100へ出力する。
【0051】
続いて、ステップS104では、個人情報及び通信履歴受渡部201cは、読み出した通信履歴から携帯通信相手毎の電話番号、通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間の値を抽出して合計する。続いて、ステップS105では、個人情報及び通信履歴受渡部201cは、携帯通信相手毎の通信履歴の項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の合計値を図4に例示する通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計一時記憶テーブルのデータ形式で携帯端末通信制御部205を介して車載装置100へ出力する。
【0052】
なお、ステップS102及びステップS104の処理は、車載装置100の個人情報及び通信履歴取得部101aが行ってもよい。すなわち、車載装置100の個人情報及び通信履歴取得部101aは、携帯電話端末装置200から通信履歴の必要項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の値が合計されていない通信履歴そのものを取得して、通信履歴の必要項目の値の合計値を算出してもよい。これは、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201の処理負荷を軽減するためである。
【0053】
車載装置100でステップS102及びステップS104の処理を行う場合、ステップS105の後、親密度推定部101bは、個人情報及び通信履歴取得部101aによって携帯電話端末装置200から取得された個人情報及び通信履歴の必要項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の合計を個人毎に合計する。
【0054】
続いて、ステップS106では、車載装置100の制御部101の親密度推定部101bは、取得した親密個人の個人情報の学習処理を行う。続いて、ステップS107では、親密度推定部101bは、親密個人を推定する処理を行う。具体的には、親密度推定部101bは、ステップS108〜ステップS110で親密個人の推定を行う。
【0055】
ステップS108では、親密度推定部101bは、携帯通信相手毎の通信履歴の項目(通信パケット量(若しくは電子メール送信件数)又は通話時間)の合計値が所定閾値以上であり、かつ、携帯電話帳に登録されている個人を親密個人と推定する。
【0056】
ステップS109では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている個人のうち住所がユーザと同一である場合、該当個人を親密個人と推定する。ステップS110では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている個人のうち姓がユーザと同一である場合、該当個人を親密個人と推定する。
【0057】
続いて、ステップS111では、ステップS108〜ステップS110によって推定された親密個人の個人情報が携帯電話帳に登録されているか否かを判定し、登録されている場合に、詳細個人情報を携帯電話帳から取得して親密個人情報管理部101b1によって管理される親密個人情報テーブルに格納する処理を開始する。具体的には、親密度推定部101bは、ステップS112〜ステップS119で親密個人の詳細な個人情報を携帯電話帳から取得して、親密度推定部101bが管理する一時記憶テーブルである親密個人情報ワークテーブル(図示せず)に格納する。
【0058】
ステップS112では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の氏名を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。ステップS113では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の性別を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。ステップS114では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の誕生日を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。
【0059】
ステップS115では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の誕生日から年齢層を割り出して親密個人情報ワークテーブルにコピーする。ステップS116では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の住所又はGPS情報から割り出される住所を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。
【0060】
ステップS117では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の携帯電話番号(及び/又は固定電話番号)を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。ステップS118では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の携帯電話番号(及び/又は固定電話番号)を親密個人情報ワークテーブルにコピーする。ステップS119では、親密度推定部101bは、携帯電話帳に登録されている、推定された親密個人の電子メールアドレスを親密個人情報ワークテーブルにコピーする。
【0061】
続いて、ステップS119では、親密度推定部101bは、親密個人情報ワークテーブルにコピーされた親密個人毎に、携帯電話端末装置200のユーザとの関係を推定する。続いて、ステップS120では、親密度推定部101bは、親密個人情報テーブルの更新処理を開始する。具体的には、ステップS121で、親密個人情報ワークテーブルの情報を以って親密個人情報管理部101b1によって管理される親密個人情報テーブルを更新する。ステップS122では、親密個人情報管理部101b1は、親密個人情報テーブルの更新完了又は更新失敗の応答を親密度推定部101bへ返す。
【0062】
なお、親密個人情報テーブルに格納される情報は、車載装置100の電源がオフとなっても保持される。これにより、次回、ユーザが携帯電話端末装置200を所持し忘れて車両に乗り込んで車載装置100の電源がオンとなった場合でも、保持されている親密個人情報テーブルに格納される情報を利用することが出来る。
【0063】
また、親密個人情報テーブルの更新は、全ての情報を新たな情報で全置換する全置換方式であってもよいし、その都度新たな情報を追加していく蓄積方式であってもよい。全置換方式のメリットは、直近の親密個人のみに関して情報通知を行うため、処理負荷が軽減されることである。一方、蓄積方式のメリットは、過去に親密個人であった個人に関して、直近で親密個人となった個人と同等に情報通知を行うため、コミュニケーションが再開される契機となり得ることである。
【0064】
以上の処理によって、ユーザが車両の運転手又は乗員として所持する携帯電話端末装置200を車両に持ち込んだことを契機として、携帯電話端末装置200によって管理される通信履歴及び携帯電話帳の情報に基づいて推定された親密個人の個人情報が車載装置100によって取得される。
【0065】
車載装置100は、推定された親密個人の個人情報に基づいて、情報取得部101cによって取得された各種情報の対象地点に位置する該当親密個人に及ぶ不利益(例えば降雨、地震などの災害等)から該当親密個人を迅速に救援することが可能になる。親密個人は、ユーザと重要な人間関係を有して、何らかの事象に遭遇したと推定される場合、ユーザは懸念することとなる。親密個人に絞り込んで及び得る不利益を通知し、ユーザが何らかの措置を取りうる様にすることで、ユーザの懸念を払拭することが出来る。
【0066】
次に、図7のシーケンス図を参照して、車載装置100で行われる携帯電話端末装置200から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る降雨又は降雪を通知する処理を説明する。なお、降雨は一例に過ぎず、以下に示す処理は、親密個人が遭遇し得る事象のうち相対的に緊急度や危険度が低い事象を携帯電話端末装置200のユーザに通知する処理の一例である。なお、以下のシーケンス図では、情報取得通信制御部102は、ユーザの携帯電話端末装置200と通信を行ってリアルタイムに気象情報を取得する例を示す。
【0067】
なお、以下の処理は、携帯電話端末装置200の通信履歴管理部202によって管理される通信履歴、及び、個人情報管理部203によって管理される個人情報のGPS情報(住所でもよい)及び/又は携帯電話番号に基づいて、親密個人の現在位置における気象情報を通知する例である。
【0068】
先ず、ステップS201では、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201は、携帯電話端末装置200の通信制御部206を介して携帯電話端末装置200のGPS情報とともに気象情報を取得する。
【0069】
続いて、ステップS202では、携帯端末制御部201は、ステップS201で取得された気象情報が降雨又は降雪発生情報であるか否かを判定する。ステップS201で取得された地点の気象情報が降雨又は降雪発生情報であると判定されなかった場合、以降の処理は行われない。
【0070】
続いて、ステップS203では、携帯端末制御部201は、ステップS201で取得された降雨又は降雪発生情報を携帯電話端末装置200のGPS情報とともに携帯端末通信制御部205を介して車載装置100へ出力する。
【0071】
続いて、ステップS204では、車載装置100の情報対象地点特定部101dは、ステップS203で受け渡された降雨又は降雪発生情報及び該当GPS情報を親密個人情報で絞り込む処理を開始する。すなわち、情報対象地点特定部101dは、降雨又は降雪が発生した地点又は近隣に存在する親密個人を割り出す処理を行う。割り出す処理は、携帯電話端末装置200のGPS情報に基づき親密個人の現在のGPS情報を取得することにより行う。
【0072】
続いて、ステップS205では、情報対象地点特定部101dは、親密個人情報の氏名及びGPS情報の判定を開始する。具体的には、情報対象地点特定部101dは、ステップS206及びステップS207で親密個人情報を親密個人情報管理部101b1から取得する。
【0073】
続いて、ステップS208では、情報対象地点特定部101dは、ステップS207で取得された親密個人情報のGPS情報が降雨又は降雪発生地点を示すGPS情報と一致又は近似するか否かを判定する。一致又は近似する親密個人情報が存在しない場合は、以降の処理は行われない。ここで、GPS情報の近似とは、降雨又は降雪発生地点を示すGPS情報と、親密個人情報に含まれるGPS情報との距離が所定値以下であり、GPS情報で特定される二つの地点が近いことをいう。
【0074】
続いて、ステップS209では、情報対象地点特定部101dは、ステップS208で降雨又は降雪発生地点を示すGPS情報と一致又は近似するGPS情報を含む親密個人情報に該当する親密個人に降雨又は降雪発生情報を配信する必要性があるかを判定するために、親密個人周辺の降雨又は降雪発生情報を情報通知必要性判定部101eへ出力する。親密個人周辺の降雨又は降雪発生情報を受け渡された情報通知必要性判定部101eは、親密個人情報に該当する親密個人に降雨又は降雪発生情報を配信する必要性を判定する。判定の結果、必要性がない場合、以降の処理は行われない。
【0075】
続いて、ステップS210では、情報対象地点特定部101dは、親密個人周辺の降雨又は降雪発生情報を出力制御部101fへと受け渡す。続いて、ステップS211では、出力制御部101fは、親密個人に関わる緊急情報(ここでは降雨又は降雪発生情報)の通知タイミングを判定する。ステップS211の処理は、所定周期で行われる。すなわち、緊急情報の緊急性や重要性に基づき、車両の運転に差し支えがない適切なタイミングで緊急情報を入出力部104から出力する様に制御する。
【0076】
続いて、ステップS212では、出力制御部101fは、携帯電話端末装置200のユーザである車両の運転者に緊急情報を通知するために入出力部104から出力してもよいとされたタイミングで親密個人の現在のGPS情報を取得する。そして、親密個人の現在のGPS情報に基づき該当GPS情報に対応する地点の降雨又は降雪発生情報の有無を判定する。なお、親密個人の現在のGPS情報に対応する地点の降雨又は降雪発生情報がない場合、以降の処理は行われない。
【0077】
続いて、ステップS213では、出力制御部101fは、情報通知必要性判定部101eに対して、親密個人の現在のGPS情報に対応する地点の降雨又は降雪発生情報の通知を行う様に指示する。
【0078】
続いて、ステップS214では、情報通知必要性判定部101eは、ユーザである運転者に通知する通知情報を作成する。続いて、ステップS215では、情報通知必要性判定部101eは、出力制御部(情報表示)101fに対して、ステップS214で作成された通知情報を受け渡す。
【0079】
続いて、ステップS216では、出力制御部(情報表示)101fは、ステップS214で作成された通知情報を元に入出力部104から出力する表示及び/又は音声のデータを生成する。続いて、ステップS217では、出力制御部101f(情報表示)は、表示画面データを入出力部(情報表示)104へ出力する。続いて、ステップS218では、入出力部(情報表示)104は、ステップS217で受け渡された表示画面データに基づく画面を表示する。
【0080】
なお、ステップS218で入出力部104から表示出力される画面表示の態様は、例えば図8に例示する様なものである。入出力部104の表示画面104aは、少なくとも「親密な人に関わる気象情報のお知らせ」のタイトル表示501と、「○○様の神戸周辺で現在雨が降っています」の通知情報表示502とを含む。運転者は、これらの表示を視認することによって、親密個人の動静を知ることが出来、また、気象情報を始めとする各種情報を親密個人に通知することが出来る。
【0081】
次に、図9−1〜図9−4のシーケンス図を参照して、車載装置100で行われる携帯電話端末装置200から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る災害、事件、事故等を通知する処理を説明する。なお、災害、事件、事故は一例に過ぎず、以下に示す処理は、親密個人が遭遇し得る事象のうち相対的に緊急度や危険度が高い事象を携帯電話端末装置200のユーザに通知する処理の一例である。なお、以下のシーケンス図では、車載装置100の情報取得部101cは、インターネット上の情報源からリアルタイムに、災害、事件、事故の情報を含む緊急情報を取得する例を示す。
【0082】
先ず、図9−1を参照する。ステップS301では、車載装置100の制御部101は、シフトポジション信号が“P(Parking、駐車)”を示す信号であるか否かを判定する。シフトポジション信号とは、シフトレバーの位置を示す信号である。また、ステップS302では、制御部101は、パーキングブレーキ信号がオンであるか否かを判定する。
【0083】
続いて、ステップS303では、制御部101は、所定周期で駐停車発生判定を行う。ここで、駐停車発生判定は、シフトポジション信号=“P”かつパーキングブレーキ信号=“オン”である状態を指す。そして、ステップS304では、制御部101は、シフトポジション信号=“P”かつパーキングブレーキ信号=“オン”である場合、駐停車発生有りと判定する。また、シフトポジション信号=“P”かつパーキングブレーキ信号=“オン”でない場合、制御部101は、駐停車発生無しと判定する。そして、ステップS305では、制御部101は、出力制御部101fに対して、自車両の駐停車の発生の有無を通知する。
【0084】
上記の様に駐停車発生の有無を監視する理由は、車両の走行中に親密個人に関わる情報通知を運転者に行うと、安全運転に支障を来すためである。
【0085】
続いて、ステップS306では、制御部101は、情報取得部101cによってインターネット上の情報源から最新ニュースを収集する。そして、ステップS307では、制御部101は、インターネット上の情報源から収集した最新ニュースから緊急情報を判定して収集する。
【0086】
続いて、ステップS308では、制御部101は、ステップS307で収集された緊急情報を情報対象地点特定部101dへ出力する。続いて、ステップS309では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の住所周辺(またはGPS情報)で緊急情報を絞り込む。
【0087】
続いて、ステップS310では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の氏名及び住所の判定を開始する。すなわち、ステップS311及びステップS312で、情報対象地点特定部101dは、親密個人情報管理部101bから親密個人の個人情報を取得する。続いて、ステップS313では、情報対象地点特定部101dは、インターネット上の情報源から収集した緊急情報を、親密個人の住所で(またはGPS情報)で絞り込む。
【0088】
続いて、ステップS314では、情報対象地点特定部101dは、ステップS313で絞り込まれた住所周辺の緊急情報を出力制御部(情報表示)101fへ出力する。また、ステップS315では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の氏名を出力制御部(情報表示)101fへ出力する。そして、ステップS316では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の住所周辺の緊急情報の出力タイミングを制御するため出力制御部(通知タイミング)101fへ出力する。
【0089】
続いて、図9−2を参照する。ステップS317では、出力制御部(通知タイミング)101fは、親密個人に関わる緊急情報(ここでは緊急情報)の通知タイミングを判定する。ステップS317の処理は、所定周期で行われる。すなわち、緊急情報の緊急性や重要性に基づき、車両の運転に差し支えがない適切なタイミングで緊急情報を入出力部104から出力する様に制御する。
【0090】
続いて、ステップS318では、出力制御部(通知タイミング)101fは、親密個人の住所周辺での緊急事態発生の有無に応じて親密個人の住所周辺での緊急事態発生有無フラグをセットする。続いて、ステップS319では、出力制御部(通知タイミング)101fは、緊急事態発生後の駐停車実施の有無に応じて緊急事態発生後の駐停車実施有無フラグをセットする。
【0091】
続いて、ステップS320では、出力制御部(通知タイミング)101fは、緊急事態発生有無フラグがオンかつ緊急事態発生後の駐停車実施有無フラグがオフ、すなわち、緊急事態発生を通知しなければならないが、車両が走行中であるため安全確保のため通知を控えている場合、駐停車勧告通知フラグをオンにする。続いて、ステップS321では、出力制御部101fは、駐停車勧告通知情報を作成する。そして、ステップS322では、出力制御部101fは、通知情報(表示、音声)のデータを生成する様に出力制御部(情報表示)101fに対して指示する。
【0092】
続いて、ステップS323では、ステップS322の指示を受けた出力制御部(情報表示)101fは、通知情報(表示)のデータを生成する。そして、ステップS324では、出力制御部(情報表示)101fは、ステップS323で生成された通知情報(表示、音声)のデータを入出力部(情報表示)104に表示する様に出力制御部(情報表示)101fへ出力する。通知情報(表示、音声)のデータを受け渡された入出力部(情報表示)104は、データに応じた表示画像を入出力部104の表示画面104aに表示させる。
【0093】
続いて、ステップS325では、出力制御部101fは、通知情報(音声)のデータを生成する様に出力制御部(音声出力)101fに対して指示する。続いて、ステップS326では、ステップS325の指示を受けた出力制御部(音声出力)101fは、通知情報(音声)のデータを生成する。そして、ステップS327では、出力制御部(音声出力)101fは、ステップS326で生成された通知情報(音声)のデータを入出力部(音声出力)104から出力する様へ出力する。
【0094】
続いて、ステップS328では、出力制御部(通知タイミング)101fは、緊急事態発生有無フラグがオンかつ緊急事態発生後の駐停車実施有無フラグがオン、すなわち、車両が駐停車しているため緊急事態発生の通知を行ってもよい場合、緊急情報通知フラグをオンにする。続いて、ステップS329では、出力制御部101fは、緊急通知情報を作成する。そして、ステップS330では、出力制御部101fは、通知情報(表示、音声)のデータを生成する様に出力制御部(情報表示)101fに対して指示する。
【0095】
続いて、ステップS331では、出力制御部101fは、通知情報(表示)のデータを作成する。そして、ステップS332では、出力制御部101fは、通知情報(表示)のデータを生成する様に出力制御部(情報表示)101fに対して指示する。
【0096】
続いて、ステップS333では、ステップS328の指示を受けた出力制御部(情報表示)101fは、緊急通知情報(音声)のデータを生成する。そして、ステップS334では、出力制御部(情報表示)101fは、ステップS333で生成された緊急通知情報(表示)のデータを入出力部(情報表示)104から出力する様に出力制御部(情報表示)101fへ出力する。通知情報(表示)のデータを受け渡された入出力部(情報表示)104は、データに応じた表示画像を入出力部104の表示画面104aに表示させる。
【0097】
続いて、ステップS333では、出力制御部101fは、通知情報(音声)のデータを生成する様に出力制御部(音声出力)101fに対して指示する。続いて、ステップS334では、ステップS333の指示を受けた出力制御部(音声出力)101fは、通知情報(音声)のデータを生成する。そして、ステップS335では、出力制御部(音声出力)101fは、ステップS334で生成された通知情報(音声)のデータを入出力部(音声出力)104から出力する様へ出力する。ステップS336では、ステップS334で生成された通知情報(音声)のデータを受け渡された入出力部(音声出力)104は、通知情報(音声)を出力する。
【0098】
続いて図9−3を参照する。ステップS337では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の携帯電話端末装置の電話番号で災害用伝言掲示板を絞り込んで親密個人の災害用伝言掲示板情報を取得できる様に準備する。ステップS337の処理は、所定周期で行われる。
【0099】
続いて、ステップS338では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の携帯電話番号を判定する。続いて、ステップS339及びステップS340では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の携帯電話番号をキー項目として親密個人情報管理部101b1から親密個人の個人情報を取得する。
【0100】
続いて、ステップS341では、情報対象地点特定部101dは、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201に対してステップS338で判定された親密個人の携帯電話番号に該当する災害用伝言掲示板へのアクセスを要求する。
【0101】
続いて、ステップS342では、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201は、携帯電話会社が提供する、いわゆる災害用伝言掲示板に親密個人の電話番号をキー項目として災害用伝言掲示板の災害状態及びフリーコメント(伝言)を取得する様にする。そして、ステップS343で、携帯端末制御部201は、実際に災害用伝言掲示板にアクセスして検索を行い、目的とする親密個人の電話番号がヒットしたならば、ステップS344で、該当親密個人の災害状態及びフリーコメントを取得する。目的とする親密個人の電話番号がヒットし無ければ、以降の処理は行われない。
【0102】
続いて、ステップS345及びステップS346では、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201は、災害用伝言掲示板を検索した結果である災害用伝言掲示板情報を情報対象地点特定部101dを介して出力制御部101fへ出力する。
【0103】
続いて、ステップS347では、携帯電話端末装置200の携帯端末制御部201は、電子メール送受信履歴を取得する。そして、ステップS348では、電子メール受信履歴から電子メールアドレス、受信日時、メールタイトル及びメール本文を抽出する。そして、ステップS349では、携帯端末制御部201は、抽出した電子メールアドレス、受信日時、メールタイトル及びメール本文を車載装置100の情報対象地点特定部101dへ出力する。
【0104】
続いて、ステップS350では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の電子メールアドレスで安否返信メールを絞り込む。そして、ステップS351では、情報対象地点特定部101dは、親密個人の電子メールアドレスを判定する。
【0105】
続いて、ステップS352及びステップS353では、情報対象地点特定部101dは、ステップS351で判定された親密個人の電子メールアドレスをキー項目として親密個人情報管理部101b1から親密個人の個人情報を取得する。
【0106】
続いて、ステップS354では、情報対象地点特定部101dは、電子メール受信履歴の電子メールアドレスと親密個人の電子メールアドレスとの一致に基づき、電子メール受信履歴から親密個人からの安否返信メールを絞り込む。そして、ステップS355では、情報対象地点特定部101dは、親密個人からの安否返信メールが電子メール受信履歴に存在したならば、該当安否返信メールを出力制御部101fへ出力する。
【0107】
次に、図9−4を参照する。ステップS356では、入出力部(情報表示)104は、所定スイッチ画像のタッチパネル操作の検知を行う。所定スイッチ画像のタッチパネル操作を検知したならば、情報通知必要性判定部101eに対してタッチパネル操作の要求内容を判定する様に指示する。これに応じて、ステップS357では、情報通知必要性判定部101eは、タッチパネル操作の要求内容を判定する。そして、ステップS358では、情報通知必要性判定部101eは、タッチパネル操作の要求内容が親密個人の安否情報の通知であることを出力制御部101fに通知する。
【0108】
そして、ステップS358では、出力制御部101fは、通知情報(表示、音声)のデータを生成する様に出力制御部(情報表示)101fに対して指示する。続いて、ステップS359では、ステップS358の指示を受けた出力制御部(情報表示)101fは、通知情報(表示、音声)を作成する。そして、ステップS360では、出力制御部101fは、ステップS359で作成された通知情報(表示、音声)を出力制御部(情報表示)104へ出力する。
【0109】
続いて、ステップS361では、ステップS359で作成された通知情報(表示、音声)を受け渡された出力制御部(情報表示)101fは、通知情報(表示、音声)のデータを生成する。そして、ステップS362では、出力制御部(情報表示)101fは、ステップS361で生成された通知情報(表示)のデータを入出力部(情報表示)104に表示する様に出力制御部(情報表示)101fへ出力する。通知情報(表示、音声)のデータを受け渡された入出力部(情報表示)104は、データに応じた表示画像を入出力部104の表示画面104aに表示させる。
【0110】
続いて、ステップS363では、出力制御部101fは、通知情報(音声)のデータを生成する様に出力制御部(音声出力)101fに対して指示する。続いて、ステップS364では、ステップS363の指示を受けた出力制御部(音声出力)101fは、通知情報(音声)のデータを生成する。そして、ステップS365では、出力制御部(音声出力)101fは、ステップS364で生成された通知情報(音声)のデータを入出力部(音声出力)104から出力する様へ出力する。そしてステップS366では、入出力部(音声出力)104は、受け渡された通知情報(音声)のデータを出力する。
【0111】
なお、図10−1に例示する入出力部104の表示画面104aの表示態様は、図9−2のステップS324で出力制御部(情報表示)101fから入出力部(情報表示)104へ受け渡された表示画像データに基づく駐停車推奨の表示画像である。入出力部104の表示画面104aは、少なくとも「大切なお知らせ」のタイトル表示601と、「大切なお知らせがあります。駐停車可能な場所がありましたら駐停車して下さい」の通知情報表示602とを含む。車両の運転者は、図10−1に例示する駐停車推奨の表示画像及び付随する音声出力によって、親密個人の周辺に重大な事態が発生した可能性があることを認識することができる。
【0112】
また、図10−2に例示する入出力部104の表示画面104aの表示態様は、図9−3のステップS332で出力制御部(情報表示)101fから入出力部(情報表示)104へ受け渡された表示画像データに基づく車両の駐停車後に表示される緊急情報通知の表示画像である。入出力部104の表示画面104aは、少なくとも「親密な人に関わる緊急情報のお知らせ」のタイトル表示603と、「15:30、○○様のお住まいの地域で震度6の地震が発生しました。○○様の安否を確認しますか?」の通知情報表示604と、「はい」のスイッチ表示画像605と、「いいえ」のスイッチ表示画像606とを含む。車両の運転者は、図10−2に例示する緊急情報通知の表示画像及び付随する音声出力によって、親密個人の周辺に重大な事態が発生した可能性があることを認識することができる。そして、「はい」のスイッチ表示画像605を押下することによって親密個人の安否を容易に確認することが出来る。なお、「いいえ」のスイッチ表示画像606を押下すると、図10−2の表示画像は消去される。
【0113】
また、図10−3及び図10−4に例示する入出力部104の表示画面104aの表示態様は、図9−3のステップS337〜ステップS346の一連の処理の開始の契機となる緊急情報通知の表示画像である。図10−3の入出力部104の表示画面104aの表示態様は、図10−2と同様である。タイトル表示607は、タイトル表示603と同一であり、通知情報表示608は、通知情報表示604と同一であり、「はい」のスイッチ表示画像609はスイッチ表示画像605と同一であり、「いいえ」のスイッチ表示画像610は、スイッチ表示画像606と同一である。
【0114】
図10−4は、図10−3に例示する緊急情報通知の表示画像の「はい」のスイッチ表示画像609を押下した後に遷移する画像表示である。この表示画像は、少なくとも災害用伝言掲示板の情報を表示する。災害用伝言掲示板の情報表示画面は、「親密な人の安否確認のお知らせ」のタイトル表示611と、「災害用伝言掲示版に○○様のメッセージがあります」の災害用伝言掲示板情報有無表示612と、「状況、無事、コメント、みんな元気です。小学校の体育館に避難しています。」の災害用伝言掲示板情報表示613とを含む。車両の運転者は、図10−4に例示する災害確認伝言掲示版を利用した親密な人の安否確認情報を1回のスイッチ押下のみで容易に確認することができる。
【0115】
以上の様に、情報源から取得される情報が指し示す内容及び情報対象位置が、ユーザの親密個人に関わりがある場合、ユーザは親密個人の安否を懸念するが、災害用伝言掲示版や安否確認メールを自動的に送信し、親密個人の安否が確認できればユーザの懸念は払拭されることになる。
【0116】
なお、上記実施の形態では、親密個人の位置として携帯電話端末装置に設定した情報を用いるとしたが、親密個人の現在位置を携帯電話端末装置間の通信によって取得し用いてもよい。
【0117】
以上、本発明の実施形態の一例を説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で、更に種々の異なる実施形態で実施されてもよいものである。また、実施形態の一例に記載した効果は、上記記載に限定されるものではない。
【0118】
また、上記実施形態の一例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記実施形態の一例で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0119】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散及び/又は統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散及び/又は統合して構成することができる。
【0120】
さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)などのマイクロ・コンピュータ、及び、CPU(またはMPU、MCUなどのマイクロ・コンピュータ)にて解析実行されるプログラムにて実現されてもよいし、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】実施形態の一例に係る情報通知システムの構成を示すブロック図である。
【図2】通信履歴情報テーブルの一例を示す図である。
【図3】個人情報テーブルの一例を示す図である。
【図4】通信時間(または通信回数もしくは通信パケット量)合計一時記憶テーブルの一例を示す図である。
【図5】親密個人情報テーブルの一例を示す図である。
【図6】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて親密個人を推定する親密個人推定処理を示すシーケンス図である。
【図7】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る降雨又は降雪を通知する処理を示すシーケンス図である。
【図8】車載装置の入出力部の表示画面に表示される通知情報の表示態様の一例を示す図である。
【図9−1】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る災害、事件、事故等を通知する処理を示すシーケンス図(その1)である。
【図9−2】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る災害、事件、事故等を通知する処理を示すシーケンス図(その2)である。
【図9−3】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る災害、事件、事故等を通知する処理を示すシーケンス図(その3)である。
【図9−4】車載装置で行われる携帯電話端末装置から取得した個人情報及び通信履歴に基づいて推定された親密個人が遭遇し得る災害、事件、事故等を通知する処理を示すシーケンス図(その4)である。
【図10−1】入出力部の表示画面の表示態様の一例を示す図である。
【図10−2】入出力部の表示画面の表示態様の一例を示す図である。
【図10−3】入出力部の表示画面の表示態様の一例を示す図である。
【図10−4】入出力部の表示画面の表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0122】
100 車載装置
101 制御部
101a 個人情報及び通信履歴取得部
101b 親密度推定部
101b1 親密個人情報管理部
101c 情報取得部
101d 情報対象地点特定部
101e 情報通知必要性判定部
101f 出力制御部
101g 選択受付部
102 情報取得通信制御部
102a アンテナ
103 情報管理部
104 入出力部
104a 表示画面
105 装置側携帯端末通信制御部
106 位置取得部
107 装置側通信制御部
107a アンテナ
200 携帯電話端末装置
201 携帯端末制御部
201a 通信履歴記録処理部
201b 個人情報記録処理部
201c 通信履歴受渡部
202 通信履歴管理部
203 個人情報管理部
204 携帯端末入出力部
205 携帯端末通信制御部
205a アンテナ
206 通信制御部
206a アンテナ
501、601、603、607、611 タイトル表示
502、602、604、608 通知情報表示
605、606 スイッチ表示画像
609、610 スイッチ表示画像
612 災害用伝言掲示板情報有無表示
613 災害用伝言掲示板情報表示
S 情報通知システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置が他の通信装置と通信を行う通信相手の個人情報、及び、前記通信相手と行った通信の通信履歴を前記携帯端末装置から取得する個人情報及び通信履歴取得部と、
前記個人情報及び通信履歴取得部によって取得された前記個人情報及び前記通信履歴に基づき、前記携帯端末装置の利用者と、前記個人情報及び前記通信履歴に該当する個人との親密度が所定値以上である通信相手を前記携帯端末装置の利用者と親密な関係にある親密個人であると推定する親密個人推定部と
を有することを特徴とする車載装置。
【請求項2】
情報源から情報を取得する情報取得部と、
自装置及び前記親密個人の位置を取得する位置取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記情報に基づいて該情報の情報種別及び情報対象地点を特定する情報対象地点特定部と、
前記情報種別と、前記情報対象地点と、前記車載装置及び前記親密個人の位置とに基づいて前記情報が前記親密個人に関連する情報であるか否かを判定し前記情報を前記携帯端末装置の利用者に通知する必要性があるか否かを判定する情報通知必要性判定部と、
前記情報通知必要性判定部によって前記情報を前記携帯端末装置の利用者に通知する必要性があると判定された場合、前記親密個人に関連する情報を車両の車室内に配置される出力装置から出力するように制御する出力制御部と
を有することを特徴とする請求項1記載の車載装置。
【請求項3】
前記出力制御部は、該当親密個人に関連する情報を概略情報から詳細情報へと段階的に出力するように前記出力装置から出力するタイミングを制御する
ことを特徴とする請求項2記載の車載装置。
【請求項4】
前記親密個人に関連する情報の通知に対する前記携帯端末装置の利用者による選択を受け付ける選択受付部を有し、
前記出力制御部は、前記選択受付部によって受け付けられた選択に応じて前記親密個人に関連する情報を前記出力装置から出力するように制御する
ことを特徴とする請求項2又は3記載の車載装置。
【請求項5】
車両の車室内で車載装置と携帯端末装置とが通信を行う情報通知システムであって、
前記携帯端末装置は、
他の通信装置と通信を行う通信相手の通信個人の個人情報を管理する個人情報管理部と、
前記通信相手と行った通信の通信履歴を管理する通信履歴管理部と、
前記車載装置との通信を制御する携帯端末通信制御部と、
前記個人情報及び前記通信履歴を前記車載装置へ出力する個人情報及び通信履歴出力部と
を有し、
前記車載装置は、
各前記携帯端末装置から前記個人情報及び前記通信履歴を取得する個人情報及び通信履歴取得部と、
前記個人情報及び通信履歴取得部によって取得された前記個人情報及び前記通信履歴に基づき、前記携帯端末装置の利用者と、前記個人情報及び前記通信履歴に該当する個人との親密度が所定値以上である通信相手を前記携帯端末装置の利用者と親密な関係にある親密個人であると推定する親密個人推定部と、
情報源から情報を取得する情報取得部と、
自装置及び前記親密個人の位置を取得する位置取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記情報に基づいて該情報の情報種別及び情報対象地点を特定する情報対象地点特定部と、
前記情報種別と、前記情報対象地点と、前記車載装置及び前記親密個人の位置とに基づいて前記情報が前記親密個人に関連する情報であるか否かを判定し前記情報を前記ユーザに通知する必要性があるか否かを判定する情報通知必要性判定部と、
前記情報通知必要性判定部によって前記情報を前記携帯端末装置の利用者に通知する必要性があると判定された場合、前記親密個人に関連する情報を車両の車室内に配置される出力装置から出力するように制御する出力制御部と
を有することを特徴とする情報通知システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9−1】
image rotate

【図9−2】
image rotate

【図9−3】
image rotate

【図9−4】
image rotate

【図10−1】
image rotate

【図10−2】
image rotate

【図10−3】
image rotate

【図10−4】
image rotate


【公開番号】特開2010−154121(P2010−154121A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328723(P2008−328723)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】