説明

近接通信手段を用いたサービスシステム

【課題】ユーザによるサービスの利用場所のデータやその際に使用されたアプリの種類を蓄積することにより、効果的なレコメンドサービスを行う。
【解決手段】近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器と、データベースサーバを有する近接通信サービスシステムであって、前記データベースサーバは携帯端末及び前記サービス機器とインターネットを介して通信可能とされ、前記サービス機器が携帯端末に対し近接通信によりサービスを提供すると、前記データベースサーバは、当該携帯端末の携帯端末識別情報、前記サービス機器内に格納されている前記サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び前記サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を、当該携帯端末及び/又は前記サービス機器からインターネットを介して収集し、格納することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近接通信手段を用いたシステム、その携帯端末、サービス機器、データベースサーバ等に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の近接通信はPOSなどの課金を目的としたシステムに利用されているのが一般的である。そこで、近接通信機能を有する携帯端末を用いたPOSシステムを例にとり、図10及び図11を用いて、従来の典型的な近接通信システムについて説明する。
【0003】
図10のシステムは、携帯端末(501)と、この携帯端末にPOSサービスを提供するPOSシステムであるサービス機器(502)、アプリケーション(以下、「アプリ」という。)のダウンロード元となるインターネットサーバ(524)から構成されている。
【0004】
携帯端末(501)は、内部にネットワーク通信部(505)、メモリ部(514)、時計部(517)、アプリ部(515)、近接通信用のICカード(512)を有している。
サービス機器(502)は、データ格納部(509)、POSアプリケーション部(510)及び近接通信用ICカード・リーダー/ライター(511。以下、場合により「ICカードR/W」という。)を有する。
また、インターネットサーバ(524)は、アプリ保存部(525)及びネットワーク通信部(526)を有している。
【0005】
携帯端末(501)はネットワーク通信部(505)を通じて、インターネットサーバ(524)はネットワーク通信部(526)を通じて、それぞれインターネット(18)に接続可能となっている。
そして、携帯端末(501)とサービス機器(502)は近接通信が可能となっている。この近接通信は、携帯端末(502)のICカード(512)と、サービス機器(502)のICカードR/W(511)を通じて行われる。
【0006】
次に、このシステムの使用の態様を、図11を用いて説明する。
このシステムの使用に際し、ユーザは携帯端末(501)を使い、インターネットサーバ(524)から、あらかじめ、必要なデータ管理アプリをダウンロードしておく(SP101)。すなわち、インターネットサーバ(524)は、ユーザの携帯端末(501)からのダウンロード要求に対応して、データ管理アプリを送信する(SP301)。
【0007】
そして、ユーザが携帯端末(501)をサービス機器(502)のICカードR/W(511)にタッチ(近接させる場合を含む。以下同じ。)すると(SP102)、サービス機器(502)において、POSで使用した金額が計算され、携帯端末(501)内部のメモリ部(a3)から利用金額を引き落とすことが指令される(SP202)。これに対応して、携帯端末(502)において、メモリ部(514)に記憶されていた「利用日時」、「利用金額」、「残金額」が更新される(SP103)。そして、サービス機器(502)において、データ格納部(509)に、「携帯端末識別子」と、これに対応する「利用日時」、「利用金額」が格納される(SP203)。ここにおいて「携帯端末識別子」としては、多くの場合、「ICカード識別子」が用いられる。
これにより、ユーザ側においても、サービス機器側においても、当該ユーザによるPOSの利用履歴が記録される。
【0008】
このように、従来の近接通信の利用のされ方は、特定の種類のサービス機器において、単純に、課金に必要なサービスの履歴を記録するものであった。
【0009】
なお、近距離の通信機能を備えた携帯端末を用いて利用者個人の嗜好や要求を情報サービス提供者側に伝え、これに応じたサービスの提供を受けるシステムに関する発明として、特開2005−292126がある。
【特許文献1】特開2005−292126号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来のシステムにおいては、特定のサービスに関する情報のみを管理し、付加的な情報の管理がなされていないため、ユーザの使用履歴のデータが有効に活用されているとは言い難い状況であった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の発明者は、近接通信においては、携帯端末が現実にサービス機器に近接して通信を行うため、その時点におけるユーザ(携帯端末)の居場所が特定できるという点に着眼し、ユーザによるサービスの利用場所のデータやその際に使用されたアプリないしアプリの種類を蓄積し、これを活用することにより、従来無かったレコメンドサービスが可能となることを見出した。
具体的には、本発明は以下のような解決手段を提供する。
【0012】
請求項1に記載の発明は、近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器と、データベースサーバを有する近接通信サービスシステムであって、前記データベースサーバは携帯端末及び前記サービス機器とインターネットを介して通信可能とされ、前記サービス機器が携帯端末に対し近接通信によりサービスを提供すると、前記データベースサーバは、当該携帯端末の携帯端末識別情報、前記サービス機器内に格納されている前記サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び前記サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を、当該携帯端末及び/又は前記サービス機器からインターネットを介して収集し、格納することを特徴とするシステムである。
【0013】
ひとつのデータベースサーバに対し、サービス機器は多数あってよく、各サービス機器は多数の携帯端末にサービス提供が可能である。
なお、本明細書において、近接通信とは、微弱電波を用いた近距離通信手段であって、非接触ICカード技術やBluetooth等の技術を含むがこれに限られない。
携帯端末とは、典型的には近接通信手段を有する携帯電話であるが、近接通信手段を有する機器ないしカード等であればよい。
サービス機器とは、近接通信を用いて携帯端末にサービスを提供する機器をいう。
また、アプリ、ないしアプリケーションとは、近接通信を用いてサービス機器がサービスを行う際に、携帯端末において必要とされるアプリケーションソフトウェアをいう。
【0014】
請求項2に記載の発明は、近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器と、携帯端末用のアプリケーションを保存するインターネットサーバと、データベースサーバを有する近接通信サービスシステムであって、携帯端末と前記インターネットサーバ間、携帯端末と前記データベースサーバ間、及び前記サービス機器と前記データベースサーバ間は、インターネットを介して通信可能とされ、前記データベースサーバは、前記サービス機器が携帯端末に対し近接通信によりサービスを提供するたびに、当該携帯端末の携帯端末識別情報、前記サービス機器内に格納されている前記サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び前記サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を当該携帯端末及び/又は前記サービス機器からインターネットを介して収集し、格納することを特徴とするシステムである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記サービス機器が携帯端末にサービスを提供する際に、前記データベースサーバに当該携帯端末につき過去に蓄積された場所情報及びアプリケーション情報が存する場合には、これらを用いて、当該携帯端末に対しレコメンデーションを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステムである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられる携帯端末である。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられるサービス機器である。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられるデータベースサーバである。
【0019】
請求項7に記載の発明は、携帯端末であって、近接通信手段、ネットワーク通信部、メモリ部を有し、近接通信手段によりサービス機器からサービスを受ける際に前記サービス機器から前記サービス機器の設置場所に関する情報である場所情報を受領し、当該場所情報を、当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報と共に、インターネットを介してデータベースサーバに送信する機能を有することを特徴とする携帯端末である。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項7に記載の携帯端末である。
【0021】
請求項9に記載の発明は、サービス機器であって、近接通信手段、ネットワーク通信部、データ格納部、サービス機器属性記憶部を有し、近接通信手段により携帯端末にサービスを提供する際に、当該携帯端末に対し、サービス機器属性記憶部に格納された自らの設置場所に関する情報である場所情報を送信し、当該携帯端末からその携帯端末識別子、当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を受領し、これら情報をインターネットを介してデータベースサーバに送信する機能を有することを特徴とするサービス機器である。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項9に記載のサービス機器である。
【0023】
請求項11に記載の発明は、データベースサーバであって、ネットワーク通信部及びデータ格納部を有し、近接通信手段を有する携帯端末がサービス機器からサービス提供を受けた際の情報として、当該携帯端末の端末識別子、当該サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を、当該携帯端末及び/又は当該サービス機器からインターネットを介して受領し、格納することを特徴とするデータベースサーバである。
【0024】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項11に記載のデータベースサーバである。
【0025】
請求項13に記載の発明は、近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器であって、携帯端末に対し近接通信によりサービスを開始する際、当該携帯端末に当該サービスに必要なアプリケーションが保存されていない場合には、当該携帯端末に対し当該アプリケーションが保存されているインターネットサーバの情報を送信し、当該携帯端末において当該アプリケーションのダウンロードを可能とさせることを特徴とするサービス機器である。
【0026】
請求項14に記載の発明は、近接通信手段を有する携帯端末であって、サービス機器から近接通信によりサービスの提供を受ける際、当該サービスに必要なアプリケーションを保存していない場合には、当該サービス機器から当該サービスに必要なアプリケーションが保存されているインターネットサーバの情報の送信を受け、当該アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする携帯端末である。
【発明の効果】
【0027】
本発明により、ユーザ(携帯端末)の場所を軸としたユーザの行動履歴を利用して、効果的なマーケティング、レコメンデーション、広告等が可能なシステムを実現することができる。
【0028】
また、新たなアプリを使用する際にも、わざわざ手動でダウンロードを行う必要がなく、自動的にこれをおこなうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1に基づき、システム構成について説明する。
【0030】
同図に示すように、本発明のシステムは、携帯端末(1)と、この携帯端末にサービスを提供するサービス機器(2)、データを蓄積するデータベースサーバ(3)、アプリを保存しておくインターネットサーバ(24)を含んでいる。
【0031】
携帯端末(1)は、内部にネットワーク通信部(5)、メモリ部(14)、時計部(17)、アプリフレームワーク部(19)、共通アプリ部(21)、アプリ部(15)、及び近接通信用のICカード(12)を有している。
【0032】
メモリ部(14)に格納されるデータの構造例を図3−1に示す。同図記載のデータのうち、携帯端末識別子とは、携帯端末を特定・識別するための識別子であり、多くの場合ICカード識別子が用いられる。これには、携帯端末idを用いても良い。利用アプリidとは、当該近接通信を用いて行われる1回のサービス・セッション(以下、単に「セッション」という。)において用いられたアプリ自体又はアプリの種類を特定するためのidである。利用日時は当該セッションが行われた日時であり、セッション継続中に携帯端末(1)の時計部(17)から読み取られたものである。利用場所とは、サービス機器(2)の設置場所であり、後述するサービス機器(2)の中のサービス機器属性記憶部に記憶されている情報(以下、「場所情報」とも言う。)である。アプリデータとは、当該アプリを使用した際の保存データである。たとえば、サービス機器がカラオケ演奏装置である場合に、リクエストにより演奏された楽曲を特定するデータである。サービス機器idとは、サービス機器を識別するための固有のidである。
【0033】
サービス機器(2)は、ネットワーク通信部(6)、サービス機器属性部(16)、データ格納部(9)、サービスアプリフレームワーク部(20)、レコメンドエンジン部(23)、共通サービスアプリ部(22)、サービスアプリ部(10)、及び近接通信用ICカード・リーダー/ライター部(11)を有する。図3−2に、データ格納部に格納されるデータの構造例を示す。
【0034】
ここにおいて、よく使うデータ構造・機能など、サービス共通のロジックは、携帯端末(1)では共通アプリ部(21)、サービス機器(2)では共通サービスアプリ部(22)に格納されている。これらの、サービス共通のロジックはたとえば、ゲーム用で1つ、カラオケ用で1つなど業種やアプリのカテゴリー別に用意される。これは、携帯端末(1)においては複数個格納することができる。
また、サービス提供が行われる際の、具体的な個別のユーザインターフェースやサービス内容は、携帯端末(1)ではアプリ部(15)、サービス機器(2)ではサービスアプリ部(10)に格納されたプログラムが担当する。アプリ部(15)には、個々のアプリとして独立した複数のアプリを格納することが可能である。
【0035】
データベースサーバ(3)は、ネットワーク通信部(7)、データ格納部(8)、レコメンドデータ部(27)を有する。図3−3にデータ格納部に格納されるデータの構造例、図3−4にレコメンドデータ部に格納されるデータの構造例を示す。
また、インターネットサーバ(24)は、アプリ保存部(25)及びネットワーク通信部(26)を有している。
【0036】
なお、これらの、携帯端末(1)、サービス機器(2)、データベースサーバ(3)、及びインターネットサーバ(24)は、当然、それらの機器の内部に、それらの機器の動作を制御するCPU、プログラムやデータを格納するためのメモリ、そしてそれらを動作させるためのソフトウェアを包含しており、これらにより前述の各部分を動作させ、データを格納しているものであるが、それらの記載は省略する。
【0037】
携帯端末(1)はネットワーク通信部(5)を通じて、サービス機器(2)はネットワーク通信部(6)を通じて、データベースサーバ(3)はネットワーク通信部(7)を通じて、インターネットサーバ(24)はネットワーク通信部(26)を通じて、それぞれインターネット(18)に接続可能となっている。
そして、携帯端末(1)とサービス機器(2)とは近接通信が可能となっている。この近接通信は、携帯端末(1)のICカード(12)と、サービス機器(2)のICカードR/W(11)を通じて行われる。
【0038】
次に、各機器の動作のフローを、図2を用いて説明する。
サービス機器(2)は、ユーザが携帯端末(1)をサービス機器(2)にタッチしたことを検出すると(S201)、携帯端末(1)に対し、ダウンロード済みのアプリの一覧を要求する(SA202)。
これを受けた携帯端末(1)は、アプリ部(15)にある全てのアプリidの一覧を近接通信により送信し(S101)、サービス機器はこれを受信する(S203)。
【0039】
このとき、当該サービス機器のサービス用のアプリが携帯端末(1)に保存されていないときは(S204)、サービス機器(2)は、携帯端末(1)に対し、それらアプリが格納されているインターネットサーバ(24)のダウンロードURLを送信する(S205)。携帯端末(1)は、これを用いて、インターネットサーバ(24)に当該アプリのダウンロード要求を出し、インターネットサーバ(24)は、これに対応してアプリ保存部(25)に保存されているアプリを送信する(S401)。これによりダウンロードされたアプリは、携帯端末(1)のアプリ部(15)に保存される(S102)。さらに携帯端末(1)は、必要な共通アプリがダウンロードされていない場合には、インターネットサーバ(24)からダウンロードし(S402)、共通アプリ部(21)に保存する(S103)。このようにして、携帯端末(1)は、サービス機器(2)に対応したアプリを自動的に起動する(S104)。
【0040】
また、当該サービス機器のサービス用のアプリが携帯端末(1)にダウンロード済みであれば(S204)、サービス機器(2)は、携帯端末(1)に対しアプリ起動コマンドを送出し(S206)、携帯端末(1)は、これによりアプリを起動する。
【0041】
以上のように、当該サービス機器のサービス用のアプリが携帯端末(1)に過去にダウンロード済みである場合でも、そうでない場合でも、携帯端末(1)は、今回コンタクトしているサービス機器(2)に対応したアプリを自動的に起動することができる(SA105)ので、ユーザは手動でのダウンロード要求動作をする必要がない。
【0042】
さらに、携帯端末(1)とサービス機器(2)とは、今回のセッションに必要なデータの交換を行う。このとき、携帯端末(1)はそのメモリ部(14)内に、サービス機器(2)はそのデータ格納部(9)内に、それぞれ今回のセッションにおいて交換されたデータのセットを格納する。
【0043】
具体的には、まず、サービス機器(2)は、携帯端末(1)に対し、携帯端末(1)における携帯端末識別子、アプリid、及びアプリデータの送信要求をする(S207)。ここにおいて、携帯端末識別子とは、ICカードが持つ固有のICカード識別子でもよいし、携帯端末を識別するための携帯端末固有の識別子(id)でもよい。ICカード識別子以外の識別子が用いられる場合には、必要に応じ、携帯端末(1)においてアプリを起動する際に、これをICカード部に格納する等しておく。また、アプリidとは、アプリの識別又はアプリの種類の識別に使われるデータである。
【0044】
携帯端末(1)は、サービス機器(2)からの前記要求(S207)に対応して、そのメモリ部(14)に格納されているそれらのデータをサービス機器(2)に対して送信する(S105)。サービス機器(2)はこれらを受信し(S208)、データ格納部(9)に記憶する(S209)。
【0045】
次に、サービス機器(2)は、携帯端末(1)に対し、サービス機器id、設置場所データを送信する(S211)。サービス機器idとは、サービス機器(2)内のサービス機器属性記憶部(16)内に格納されている当該サービス機器固有のidである。設置場所データとは、やはりサービス機器属性記憶部(16)に格納されている、当該サービス機器が設置されている場所の情報(場所情報)である。これは、都道府県のような大きな区分によってもよいし、緯度経度のような詳細な区分によってもよい。あるいは、「札幌カラオケボックスA店」といった、具体的なスポットを表す情報でもよく、「札幌、カラオケボックスA店」といった、それらの組み合わせでも良い。
【0046】
携帯端末(1)は、これら情報を受信し(S106)、メモリ部(14)内に記憶する(S107)。同時に、アプリ部(15)に記憶されているアプリid、ICカード(12)内の携帯番号識別子、時計部(17)から抽出された時間情報、アプリデータ情報等もメモリ部(14)に格納する。
【0047】
これらの動作により、携帯端末(1)のメモリ部(14)には、今回のセッションに関する、携帯端末識別子、利用アプリid、利用日時、利用場所(場所情報)、アプリデータ、サービス機器idといった情報が格納されることになる。また、サービス機器(2)のデータ格納部(9)にも同様に、今回のセッションに関する、携帯端末識別子、利用日時、利用場所(場所情報)、アプリデータ、サービス機器idの情報が格納されることになる。
携帯端末(1)のメモリ部のデータ構造は、たとえば図3−1記載のようであり、サービス機器(2)のデータ格納部のデータ構造は、たとえば図3−2の記載のようなものが考えられる。
【0048】
そして、携帯端末(1)のメモリ部(14)、及びサービス機器(2)のデータ格納部(9)にそれぞれ今回のセッションにおいて格納された情報は、定期的にそれぞれにネットワーク通信部を通じて、インターネット(18)を経由し、データベースサーバ(3)のデータ格納部(8)に蓄積される。この動作は、本フローチャートにおいては、S210→S301→S302、S108→S303→S304と記載されているが、このタイミングに限られるものではない。
【0049】
これら情報は、携帯端末(1)からの情報なのか、サービス機器(2)からの情報なのかを区別するための、受信対象種別情報とともに格納される。データベースサーバのデータ格納部におけるデータ構造は、たとえば、図3−3のようになる。
なお、このように、携帯端末(1)及びサービス機器(2)から、共にデータが送信されると、受信対象種別情報以外のデータは同一の2つのデータ・セットがデータベースサーバ(3)のデータ格納部(8)に格納されることになるが、このような二重の格納は、データの正確性を検証するために有効である。ただし、携帯端末(1)、サービス機器(2)の一方のみからデータベースサーバ(3)にデータ送信することとしてもよい。
【0050】
このようにして蓄積されたデータのセットの特徴は、ユーザが現実に出向いて使用した場所のデータ(利用場所=場所情報)及び使用したアプリ又はアプリの種類の情報(アプリid)を含んでいる点にある。
そして、ある携帯端末につき、このデータ・セットが複数蓄積されると、当該ユーザが、何処で何をすることが多いのかという行動パターンの情報として用いることができる。
そこで、この情報を利用することにより、レコメンドデータ部に記憶されている広告データ、レコメンドデータ(推奨データ)等を用いて、当該ユーザに対し、従来は不可能であった形でのレコメンドが可能となる。
【0051】
すなわち、レコメンドエンジン部は、データベースサーバ上のレコメンドデータ部にある推奨データを元に、ユーザの趣向性にあったデータ加工を行いうる。そして、レコメンドデータ部にある広告データを元に、当該サービス機器を現在使用しているユーザの嗜好にあった広告を表示させることができる。
【0052】
たとえば、札幌でカラオケ店やゲームセンターに行くことの多いユーザが、はじめて東京でゲームセンターに行ったとする。すなわち、このユーザがはじめて東京のゲームセンターのゲーム機器に近接通信を行ったとする。このとき、このユーザは、実際に東京にいることが確実なのであり、かつ、通常の行動範囲が札幌であるということは、東京の地理には不慣れであることが推測される。そして、当該ユーザが通常、カラオケ店とゲームセンターを多用しているとすれば、現在いる東京においてもゲームセンターに行くことを希望している可能性が高い。
したがって、この時点で当該ユーザに対し、東京のカラオケ店の情報を提供することは、ユーザの嗜好に極めてマッチした精度の高いレコメンドとなりうる。
【0053】
このように、ユーザが近接通信を行った場所の情報をアプリの種類に関する情報と共に蓄積することにより、従来は不可能であった有効なレコメンドが可能となる。
【0054】
レコメンドの具体的作成方法ないし態様については、多くの方法がありうるが、本発明は、近接通信によって得られた場所情報、及びアプリの種類に関する情報を使用してレコメンドを行うという点に特徴を有するものである。
【0055】
次に、本発明のさらに詳細かつ具体的な実施例を示す。
まず、北海道・札幌のカラオケボックスに「Room001」という部屋と「Room002」という部屋があり、それぞれの部屋にサービス機器であるB社カラオケ演奏装置が設置してあり、また、渋谷にあるゲームセンターC店には、サービス機器としてW社ゲーム装置が設置されているものとする。これらの構成例を図4に示す。
【0056】
それぞれのサービス機器は、内部のサービス機器属性記憶部に、それぞれ、その装置が設置してある場所の情報(場所情報)、サービス機器idなどを格納している。すなわち、札幌のカラオケボックスの「Room001」にあるB社カラオケ演奏装置(2A)のサービス機器属性部(16A)には、サービス機器idとして「カラオケ装置A」、設置場所(場所情報)として「札幌、カラオケボックスA店」というデータが記憶されている。「Room002」のB社カラオケ装置(2B)も、2Aの装置と機器の種類、設置場所が同じであるため、そのサービス機器属性記憶部(16B)には、同じ情報が格納されている。また、渋谷のゲームセンターC店のサービス機器であるW社ゲーム装置のサービス機器属性記憶部(16C)には、サービス機器idとして「シューティングゲーム」、設置場所(場所情報)として「渋谷、ゲームセンターC店」というデータが格納されている。
【0057】
当該携帯端末(1A)の所有者であるXは、札幌にあるカラオケボックスをよく利用する。Xがはじめて携帯端末のカラオケアプリを札幌のカラオケ店のRoom001で使用した際のフローを図5及び図6に示す。
Xは、携帯端末(1A)をカラオケ装置に用いるのは、はじめてであったため、サービス機器(2A)を用いた際、自動的にカラオケアプリがダウンロードされる。このフローを図5を用いて説明する。
【0058】
まず、Xが携帯端末(1A)をサービス機器であるカラオケ演奏装置(2A)にタッチする。カラオケ演奏装置(2A)は、ポーリングにより携帯端末(1A)を検出し(SA201)、携帯端末(1A)に対し、ダウンロード済みのアプリ一覧を送信要求する(SA202)。これを受けて、携帯端末(1A)は、そのアプリ部にあるすべてのアプリidを送信する(SA101)。カラオケ演奏装置(2A)は、これを受信し(SA203)、カラオケアプリがダウンロード済みか否かを確認する(SA204)。今回は、ダウンロードされていないため、携帯端末(1A)に対し、ダウンロードURLを送信する(SA205)。これを受けて、携帯端末(1A)は、送信されたURLに該当するインターネットサーバ(24A)から、カラオケアプリをダウンロードし(SA401)、アプリ部に保存する(SA102)。さらに、共通アプリ部に「カラオケ共通アプリ」がダウンロードされていないので、これもインターネットサーバ(24A)からダウンロードし(SA402)、共通アプリ部に保存する(SA103)。そして、カラオケアプリを自動的に起動する(SA104)。すなわち、ユーザであるXは、単に携帯端末(1A)をサービス機器であるカラオケ演奏装置(2A)にタッチするだけで、自動的にカラオケアプリがその携帯端末(1A)にダウンロードされるため、手動でのダウンロード行為は不要である。
【0059】
その後、Xが、カラオケアプリがダウンロードされたことを確認後、そのカラオケアプリにより、「襟裳岬」という曲をリクエストし、カラオケ演奏装置(2A)にタッチしたとする。以後の動作を図6に基づき説明する。
【0060】
カラオケ演奏装置(2A)は、ポーリングによりこれを検出し(SB201)、ダウンロード済みのアプリ一覧を送信要求し(SB202)、携帯端末(1A)は、アプリ部にある全てのアプリidを送信する(SB101)。これを受信したカラオケ演奏装置は(SB203)は、カラオケアプリがすでにダウンロード済みであるか否かを確認する(SB204)。なお、ここまでの動作は、図5と同様である。したがって、ソフトウェアの実現方法によっては、図5の動作のあと、一旦終了することなく、以下の動作に移るようにしてもよい。
【0061】
今回は、カラオケアプリがすでにダウンロードされているため、カラオケ演奏装置(2A)は、携帯端末(1A)に対し、アプリidと、携帯端末識別子、及びアプリデータを送信要求する(SB207)。これに対応して、携帯端末(1A)は、携帯端末識別子としてA=1911237810a56b01、アプリid=「カラオケアプリA」、アプリデータ=「襟裳岬」を送信する(SB105)。
カラオケ演奏装置(2A)は、これを受信し(SB208)、データ格納部に保存する(SB209)。
【0062】
次に、カラオケ演奏装置(2A)は、携帯端末(1A)に対し、サービス機器属性記憶部の、サービス機器id及び設置場所(場所情報)を送信する(SB211)。この場合のサービス機器idは「カラオケ装置A」、場所情報は、「札幌、カラオケボックスA店」となる。携帯端末(1A)は、これを受信し(SB106)、メモリ部に保存する(SB107)。
【0063】
これと平行して、カラオケ演奏装置(2A)によりサービス提供としてのカラオケの演奏がなされる(SB215)。
今回の場合には、レコメンドエンジン部は(23A)は結果としてレコメンドを行わないので、以後のフローは省略する。
【0064】
そして、携帯端末(1A)のメモリ部、及びサービス機器(2A)のデータ格納部にそれぞれ今回のセッションにおいて格納された情報は、定期的にそれぞれにネットワーク通信部を通じて、インターネット(18)を経由し、データベースサーバ(3A)のデータ格納部に蓄積される。
【0065】
次に、Xが、別の日に同じカラオケボックスのRoom002で、携帯端末(1A)のカラオケアプリを用いてカラオケ演奏装置を使用したとする。
この場合のフローは、図6とほぼ同様であり、異なるのは、利用日時(「2007/5/21 18:00」)とアプリデータの値(「北の国から」)である。このセッションにおいて、携帯端末(1A)のメモリ部、及びカラオケ演奏装置(2A)のデータ格納部にそれぞれ格納されたデータは、それぞれにネットワーク通信部を通じて、インターネット(18)を経由し、データベースサーバ(3A)のデータ格納部に蓄積される。
【0066】
この結果、データベースサーバ(3A)には、携帯端末(1A)を示す携帯端末識別子に関し、札幌において、カラオケアプリが複数回使用されたことが記録されることになる。
【0067】
その後、Xが東京の渋谷に行き、ゲームセンターC店に行って、携帯端末(1A)による近接通信を用いて、サービス機器であるW社ゲーム装置(2C)を利用した場合について説明する。なお、Xは、ゲームセンターにはよく行っており、ゲームアプリは携帯端末(1A)にダウンロード済みであるとする。この際のダウンロードのシーケンスを図7に示すが、基本的には図5と同様であるので説明は省略する。そして、Xが、携帯端末(1A)において、ゲームアプリを起動し、アプリデータとして「最強ウェポン」を選択し、ゲーム装置(2C)にタッチしたとする。
以後のフローを、図8を用いて説明する。
【0068】
ゲーム装置(2C)は、ポーリングによって携帯端末(1A)によってタッチされたことを検出し(SD201)、ダウンロード済みのアプリ一覧を送信要求し(SD202)、携帯端末(1A)は、アプリ部にある全てのアプリidを送信する(SD101)。ゲーム装置(2C)は、これを受信し(SD203)、ゲームアプリがすでにダウンロード済みであるか否かを確認する(SD204)。
【0069】
ゲームアプリはすでにダウンロードされているため、ゲーム装置(2C)は、携帯端末(1A)に対し、アプリidと、携帯端末識別子、及びアプリデータを送信要求する(SD207)。これに対応して、携帯端末(1A)は、携帯端末識別子としてA=1911237810a56b01、アプリid=「ゲームアプリA」、アプリデータ=「最強ウェポン」を送信する(SD105)。
ゲーム装置(2C)は、これを受信し(SD208)、データ格納部に保存する(SD209)。
【0070】
次に、ゲーム装置(2C)は、携帯端末(1A)に対し、サービス機器属性記憶部の、サービス機器id=「シューティングゲーム」及び設置場所(場所情報)=「渋谷、ゲームセンターC店」を送信する(SD211)。携帯端末(1A)は、これを受信し(SD106)、メモリ部に保存する(SD107)。
【0071】
そして、携帯端末(1A)のメモリ部、及びサービス機器(2C)のデータ格納部にそれぞれ今回のセッションにおいて格納された情報は、定期的にそれぞれにネットワーク通信部を通じて、インターネット(18)を経由し、データベースサーバ(3A)のデータ格納部に蓄積される。
この時点で、携帯端末(1A)、及びデータベースサーバ(3A)が保存するデータは、たとえば図9に示すようになっている。
【0072】
次に、ゲーム機器(2C)のレコメンドエンジン部(23C)は、レコメンドサービスを行うため、受信済みのアプリ部にある全てのアプリidと、設置場所(場所情報)、携帯端末識別子をデータベースサーバ(3A)に送信し(SD212)、データベースサーバ(3A)は、これらを受信する(SD305)。
【0073】
データベースサーバ(3A)は、例えば図3−4に記載されたようなデータ構造のレコメンドデータ部を有する。データベースサーバ(3A)は、当該レコメンドデータ部から、送信されたデータの携帯端末識別子に関するアプリidと、場所情報に一致する広告データ及び広告データの設置場所データを検索する(SD306)。ここでは、たとえば、アプリid=「カラオケアプリA」、「ゲームアプリA」、場所情報=「渋谷」を含むデータとして、レコメンドデータ部において一致するのは、広告データ=「渋谷カラオケY店広告」、広告データの設置場所=「渋谷、カラオケY店」である。
【0074】
さらに、もしデータベースサーバ(3A)のデータ格納部に、受信した携帯端末識別子に関し、検索した広告データの設置場所及びアプリidと一致する場所情報及びアプリidデータが存在する場合には、すでにこの広告データの設置場所で同じ分野の近接通信が行われているので、この広告データは広告対象から除外される。
今回の場合には、データベースサーバ(3A)のデータ格納部にはそのようなデータを含まないので、広告データは除外されない。
【0075】
そこで、データベースサーバ(3A)は、検索した広告データである「渋谷カラオケ店Y広告」を、ゲーム装置(2C)に送信する(SD308)。
ゲーム装置(2C)のレコメンドエンジン部は、広告データを受信し(SD213)、この広告を表示する(SD214)。ここにおける表示は、単純な広告表示でもよいし、ゲーム内容や展開に関連付けられた表現とされていてもよい。たとえば、ゲームの背景やキャラクター等に、広告内容が反映されているようにされていてもよい。
【0076】
そして、ゲーム装置(2C)は、ゲームのサービスを開始する(SD215)。
以上のように、本発明は、近接通信を行っているということが、ユーザがその場所に現実に存在したことを示すという点に着目し、これをデータとしてサーバに保存し、アプリの種類に関する情報等と共にレコメンドに使用することにより、現実のユーザの嗜好に合致したレコメンドを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明のシステム全体の構成
【図2】本発明のシステムの動作シーケンス図
【図3−1】本発明の実施例における携帯端末メモリ部のデータの構造例
【図3−2】本発明の実施例におけるサービス機器データ格納部のデータの構造例
【図3−3】本発明の実施例におけるデータベースサーバ・データ格納部のデータの構造例
【図3−4】本発明の実施例におけるデータベースサーバ・レコメンドデータ部のデータの構造例
【図4】本発明の詳細な実施例におけるサービス機器の構成
【図5】本発明の詳細な実施例におけるアプリのダウンロードシーケンス
【図6】本発明の詳細な実施例におけるアプリの使用シーケンス
【図7】本発明の詳細な実施例におけるアプリのダウンロードシーケンス
【図8】本発明の詳細な実施例におけるアプリの使用シーケンス
【図9】本発明の詳細な実施例におけるデータ例を示す図
【図10】従来の近接通信システムの構成図
【図11】従来の近接通信システムの動作シーケンス図
【符号の説明】
【0078】
1 携帯端末
2 サービス機器
3 データベースサーバ
8 データ格納部
9 データ格納部
14 メモリ部
16 サービス機器属性記憶部
18 インターネット
24 インターネットサーバ
27 レコメンドデータ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器と、データベースサーバを有する近接通信サービスシステムであって、前記データベースサーバは携帯端末及び前記サービス機器とインターネットを介して通信可能とされ、前記サービス機器が携帯端末に対し近接通信によりサービスを提供すると、前記データベースサーバは、当該携帯端末の携帯端末識別情報、前記サービス機器内に格納されている前記サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び前記サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を、当該携帯端末及び/又は前記サービス機器からインターネットを介して収集し、格納することを特徴とするシステム。
【請求項2】
近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器と、携帯端末用のアプリケーションを保存するインターネットサーバと、データベースサーバを有する近接通信サービスシステムであって、携帯端末と前記インターネットサーバ間、携帯端末と前記データベースサーバ間、及び前記サービス機器と前記データベースサーバ間は、インターネットを介して通信可能とされ、前記データベースサーバは、前記サービス機器が携帯端末に対し近接通信によりサービスを提供するたびに、当該携帯端末の携帯端末識別情報、前記サービス機器内に格納されている前記サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び前記サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を当該携帯端末及び/又は前記サービス機器からインターネットを介して収集し、格納することを特徴とするシステム。
【請求項3】
前記サービス機器が携帯端末にサービスを提供する際に、前記データベースサーバに当該携帯端末につき過去に蓄積された場所情報及びアプリケーション情報が存する場合には、これらを用いて、当該携帯端末に対しレコメンデーションを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられる携帯端末。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられるサービス機器。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれか記載のシステムに用いられるデータベースサーバ。
【請求項7】
携帯端末であって、近接通信手段、ネットワーク通信部、メモリ部を有し、近接通信手段によりサービス機器からサービスを受ける際に前記サービス機器から前記サービス機器の設置場所に関する情報である場所情報を受領し、当該場所情報を、当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報と共に、インターネットを介してデータベースサーバに送信する機能を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項7に記載の携帯端末。
【請求項9】
サービス機器であって、近接通信手段、ネットワーク通信部、データ格納部、サービス機器属性記憶部を有し、近接通信手段により携帯端末にサービスを提供する際に、当該携帯端末に対し、サービス機器属性記憶部に格納された自らの設置場所に関する情報である場所情報を送信し、当該携帯端末からその携帯端末識別子、当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を受領し、これら情報をインターネットを介してデータベースサーバに送信する機能を有することを特徴とするサービス機器。
【請求項10】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項9に記載のサービス機器。
【請求項11】
データベースサーバであって、ネットワーク通信部及びデータ格納部を有し、近接通信手段を有する携帯端末がサービス機器からサービス提供を受けた際の情報として、当該携帯端末の端末識別子、当該サービス機器の設置場所を示す場所情報、及び当該サービスに用いられたアプリケーション又はその種類を示すアプリケーション情報を、当該携帯端末及び/又は当該サービス機器からインターネットを介して受領し、格納することを特徴とするデータベースサーバ。
【請求項12】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシステムに用いられることを特徴とする、請求項11に記載のデータベースサーバ。
【請求項13】
近接通信手段を有する携帯端末にサービスを提供するサービス機器であって、携帯端末に対し近接通信によりサービスを開始する際、当該携帯端末に当該サービスに必要なアプリケーションが保存されていない場合には、当該携帯端末に対し当該アプリケーションが保存されているインターネットサーバの情報を送信し、当該携帯端末において当該アプリケーションのダウンロードを可能とさせることを特徴とするサービス機器。
【請求項14】
近接通信手段を有する携帯端末であって、サービス機器から近接通信によりサービスの提供を受ける際、当該サービスに必要なアプリケーションを保存していない場合には、当該サービス機器から当該サービスに必要なアプリケーションが保存されているインターネットサーバの情報の送信を受け、当該アプリケーションをダウンロードすることを特徴とする携帯端末。


【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−299680(P2008−299680A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−146324(P2007−146324)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(507178936)株式会社フューチャモバイル (6)
【出願人】(505057646)株式会社アクロディア (7)
【Fターム(参考)】