説明

透明導電フィルム積層体およびその製造方法ならびに電界発光素子

【課題】発光体パターニング工程で、印刷精度が低下せず歩留まり良好で、薄型EL発光素子を提供できる透明導電フィルム積層体。
【解決手段】透明電極層を有する透明フィルム3からなる透明導電フィルム12が、微粘着層2を有する基材フィルム1からなる微粘着フィルム11により貼合されている透明導電フィルム積層体であり、該積層体の厚さが50〜200μmで、該透明フィルムの厚さが5〜50μmで、かつ、該積層体を無加重下130℃・6時間加熱したときの該微粘着層中に存在する面積0.01mm以上の気泡の数が0〜500個/m。該積層体は、該透明フィルムと、該基材フィルムとを、該微粘着層で貼合せた後に、ロール状あるいは加重下で、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行うことにより、該微粘着層中の気泡を脱気して製造する。電界発光素子は、該積層体の透明導電フィルム層を剥がして得られる透明導電フィルムで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示機器や携帯電話などに用いられる発光ボタンのバックライトに利用される電界発光素子(以下、EL発光素子)の透明導電フィルム積層体およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの小型電子機器は薄型化へのニーズが多く、電子機器を成す重要な部品であるバックライトにおいても、それに応えるための活発な研究、開発が行われてきた。例えば、基材フィルム上に熱硬化樹脂で透明絶縁層を形成しその後基材フィルムを除去することによってEL素子を薄型化すること(特許文献1参照)を提案している。
【0003】
しかし、この方法では基材フィルムがないため、EL素子の機械的強度が劣るという問題があった。
【0004】
この点を考慮して、透明電極を有する薄膜フィルムと微粘着フィルムを貼り合わせて印刷、乾燥固化まで進めた後微粘着フィルムを除去することによってEL素子の薄型化を実現している(特許文献2参照)。この方法では、微粘着フィルムがハンドリング性を保つため、従来仕様のスクリーン印刷装置を大きく改造する必要はない。
【特許文献1】特開2004−55440号公報
【特許文献2】特開2006−260862号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2の方法では、フィルムを貼り合わせた間で気泡が発生し、その高さによってスクリーン印刷の精度が低下するために、発光体のパターニング歩留まりが低下する問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、発光体パターニング工程においても、印刷精度が低下せず、良好な歩留まりで、薄型EL発光素子を提供することができる透明導電フィルム積層体およびその製造方法を提供せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の透明導電フィルム積層体は、透明電極層を有する透明フィルムからなる透明導電フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムからなる微粘着フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わされて構成されている透明導電フィルム積層体であって、透明導電フィルム積層体の厚さが50〜200μmで、透明導電フィルムの厚さが5〜50μmであり、かつ、透明導電フィルム積層体を無加重下130℃・6時間加熱したときの透明フィルムと基材フィルムとの間に存在する面積0.01mm以上の気泡の数が0〜500個/mであることを特徴とするものである。
【0008】
かかる透明導電フィルム積層体の好ましい態様は、前記透明フィルムと前記微粘着層との間の明細書で定義する測定方法で測定したときの粘着力が0.002〜0.5N/cmであることである。
【0009】
また、かかる透明導電フィルム積層体の製造方法は、透明導電層を有する透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わせた積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下で、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行うことを特徴とするものである。
【0010】
また、かかる透明導電フィルム積層体の別の製造方法は、透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わせた後に、透明フィルム面に透明導電層を設けて積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下で、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行うことを特徴とするものである。
また、本発明の電界発光素子は、かかる透明導電フィルム積層体の微粘着フィルムを剥がして得られた透明導電フィルムで構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、EL発光素子作製工程で印刷精度の低下を招く気泡の発生を抑制することができ、その結果EL発光素子作製工程の歩留を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、前記課題、つまり発光体パターニング工程においても、印刷精度が低下せず、良好な歩留まりで、薄型EL発光素子を提供することができる透明導電フィルム積層体について鋭意検討し、EL発光素子を作成する際に、まず、透明電極層を有する透明フィルムからなる透明導電フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムからなる微粘着フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とを面するように貼り合わされて構成されている透明導電フィルム積層体を作成するが、薄型EL発光素子を提供するために、その積層体および透明フィルムの厚さを特定化し、その透明導電フィルム積層体中の透明フィルムと基材フィルムとの間の気泡の数を制御してみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0013】
以下に、本発明を図を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態はこの限りではない。
【0014】
図1は、本発明の透明導電フィルム積層体の断面の一例を示す断面図である。図1の基材フィルム1は、その上に微粘着層2を積層して微粘着フィルム11を構成するものであり、最後に剥離が容易であるように可撓性を有する素材で構成されているものである方が好ましい。この基材フィルム1は最終的には除去されるので、透明であっても不透明であっても構わないが、透過光で欠点の検出が可能であるという点から透明である方がより望ましい。EL発光素子の作製工程でスクリーン印刷工程のハンドリング性を考えると、この透明導電フィルム積層体の厚さは50〜200μmであることが好ましい。50μm未満ではスクリーン印刷でフィルムを固定するバキュームでフィルムが変形し易く、印刷精度が低下してしまう。200μmを越えると、ハンドリング作業がしにくく、コストが上昇してしまう。より好ましくは75〜150μmであるのが、既存のスクリーン印刷設備を利用することができる上からも好ましく、コスト面でも有利となる。
【0015】
この基材フィルム1に積層する微粘着層2には、微粘着性、つまり、ロール状やプレス作業などでは剥がれないが、透明導電フィルム積層体から透明導電フィルム層12を引き剥がす際には容易に剥がすことができる程度の微粘着性を有するものであれば、種々の粘着剤を使用することができるが、例えばアクリル系の粘着剤を使用することができる。かかる微粘着層2の厚みは0.5〜20μmが好ましい。0.5μm未満では均一な層を形成するのが困難であり、また20μmを越えると、粘着力が高くなりすぎるので好ましくないし、かかる微粘着層2と透明フィルムとの間の粘着力は0.002〜0.5N/cmが好ましい。かかる微粘着層2と透明フィルムの間の粘着力が、0.002N/cm未満では、スクリーン印刷工程やハンドリング作業中に、意図していないのに、透明フィルム3が剥離してしまう可能性があり、透明導電フィルム12のハンドリング性を著しく低下させる恐れがあり、0.5N/cmより高いと、透明フィルム3がスムーズに剥離できず透明導電フィルム12を傷つけてしまう可能性がある。
【0016】
ここでいう粘着力は、JISK6854−1に基づいて、フィルムを15mm×150mmで切り取り、引張試験機(Orientec Corp.製UCT−100)を用いて、室温25℃の下で300mm/minで長手方向に90°剥離し評価した。1つのサンプルにつき5回測定し、平均値を粘着力として表示したものである。
【0017】
本発明の透明導電フィルム積層体は、図2のように、かかる微粘着フィルム11に、透明電極層4を有する透明フィルム3から構成されてなる透明導電フィルム12が粘着固定して積層されたものである。つまり、該微粘着フィルム11の微粘着層2を介して、該透明導電フィルム12の透明フィルム3側で粘着固定して構成されたものである。
【0018】
かかる透明導電フィルム12を構成する透明フィルム3は、各種透明プラスチックが利用できるが、コスト、透明性などを考えるとポリエステルフィルムが好ましい。
かかる透明導電フィルム12の透明フィルム3の厚みは5〜50μmが好ましい。5μm未満になるとフィルム強度が不足し、50μmを越えるとEL発光素子の厚みを薄くすることができない。また、かかる透明フィルム3の全光線透過率は75%以上が好ましく、より好ましくは80%以上である。
【0019】
かかる透明フィルム3のMD方向における150℃30分の熱収縮率と、微粘着フィルム11の基材フィルム1のMD方向における150℃30分の熱収縮率との差は、好ましくは0〜0.5%であるのがよい。さらに、透明フィルム3のTD方向における150℃30分の熱収縮率と、基材フィルム1とのTD方向における150℃30分の熱収縮率との差は、好ましくは0〜0.5%であるのがよい。TD方向、MD方向いずれか一方でも熱収縮率差が0.5%を越えると、EL発光素子作製時の印刷、固化、乾燥工程で熱が加わることによりフィルムに反りが生じ印刷精度が低下する場合がある。
【0020】
次に、かかる透明導電フィルム12の透明電極層4は、酸化カドミウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化亜鉛および導電性高分子からなる群より得ればれる少なくとも1種類以上を含んで構成されるものである。これらの中でも、ガスバリア性を考えた場合、金属酸化物が好適であり、例えばITO(Indium Tin Oxide)が挙げられる。一方、コストの面では導電性高分子を用いる方が有利であり、例えばPEDOT(ポリ(エチレンジオキシ)チオフェン))が挙げられる。電極層の成膜方法は何ら制限されるものではなく、例えば真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法など公知の方法を用いることができる。
【0021】
本発明の透明導電フィルム積層体は、該透明導電フィルム積層体を無加重下130℃・6時間加熱したときの透明フィルム3と基材フィルム1との間に存在する面積0.01mm以上の気泡の数が0〜500個/mであることを特徴とするものである。このように、加熱後の気泡の発生数が抑えられることによって、透明導電フィルム表面に凹凸が生じることを防ぎ、スクリーン印刷でズレを生じる可能性を低減することができたのである。本発明は、かかる微粘着層中に存在する特定な気泡の数を制御したものであり、かかる制御に成功したことにより、発光体パターニング工程においても、印刷精度が低下せず、良好な歩留まりで、薄型EL発光素子を提供することができたものである。
【0022】
かかる特定な気泡の数を制御を達成するために、本発明では、特定な透明導電フィルム積層体の製造方法を採用する。すなわち、透明導電層を有する透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とを面するように貼り合わせて積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下にて、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行うものである。かかる処理を実施することにより、該微粘着層中の気泡を脱気することができたものである。
【0023】
また、本発明では別の透明導電フィルム積層体の製造方法を採用することもできる。すなわち、透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とを面するように貼り合わせた後に、透明フィルム面に透明金属層を設けて積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下にて、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行うものである。かかる処理を実施することにより、該微粘着層中の気泡を脱気することができたものである。
【0024】
この処理で粘着層中のガスを抜くため、EL発光素子作製工程での気泡発生を少なくすることができる。加熱温度が30℃未満では脱ガスの効果が不十分となる場合がある。加熱温度が100℃を超えると、粘着力が上がってしまう場合がある。より好ましくは40〜60℃である。処理時間は6時間未満では脱ガスの効果が不十分となる場合がある。処理時間が72時間を超えると、処理をしても気泡発生を抑える効果は変わりなく、かえって低温であっても長時間加熱することで粘着力が上昇してしまう恐れがある。
【0025】
なお、好ましい加重の範囲は0.5〜5kPaである。0.5kPa未満の加重では気泡の発生を抑制する効果が十分に得られない場合がある。5kPaよりも加重が大きくなると長時間過熱した場合に、粘着力が高くなってしまう可能性がある。
【実施例】
【0026】
〔評価方法〕
1.フィルム厚さ
フィルムの厚さはニコン製マイクロメータ(MFC−101)を用いて測定した。透明導電フィルム積層体の厚さは基材フィルム1側表面から透明電極4側表面までの厚さを20点測定しその平均値をフィルム積層体の厚さとした。透明導電フィルムの厚さは、フィルム積層体から粘着層を有する基材フィルムを剥離し、透明電極と透明フィルムの厚さを20点測定しその平均値とした。
【0027】
2.気泡数
A4サイズの透明導電フィルム積層体サンプルを無加重の状態で恒温機に入れ、130℃で6時間加熱した。気泡の数は、サンプルを観察点から50cm離して持ち、透明電極面側から、3m遠方の40型蛍光灯2本の透過光で目視観察しJIS−P8208のきょう雑物計測図表と比較し、0.01mm以上の面積を有する気泡をカウントし、その後1mに換算した。A4サイズで5枚分評価し、その平均値を気泡数とした。
【0028】
3.熱収縮率
熱収縮率はJIS−K7133に基づいた方法で評価した。N=5で測定し、その平均値を熱収縮率とした。
【0029】
4.粘着力
粘着力は、JISK6854−1に基づき、フィルムを15mm×150mmで切り取り、引張試験機(Orientec Corp.製UCT−100)を用いて、25℃の下で300mm/minで長手方向に90°剥離し評価した。1つのサンプルにつき5回測定し、平均値を粘着力として表示したものである。
【0030】
〔実施例1〕
基材フィルムとして厚さ75μmの東レ製PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用意した。この基材フィルムに、微粘着層として(株)タカラインコーポレーション製アクリル系粘着材を塗布厚2〜3μmとなるようにコートして微粘着フィルムを得た。次いで、厚さ38μmの東レ製Si離型PETフィルムを、このSi面と微粘着フィルムの粘着剤面とが向き合うようにラミネーターにて貼り合わせた。この積層体を40℃で24時間エージングを行い、38μmのPETフィルムを剥離した。次いで、透明フィルムとして厚さ25μmのPETフィルムを用意した。この透明フィルムと微粘着フィルムの粘着材面とをラミネーターにより貼り合わせた。その後、端部をスリットし、巻き取り式スパッタリング装置にて透明電極層としてITO(Indium Tin Oxide)を透明フィルム側に60〜70nmの厚さで成膜した。その後、A4サイズにカットし3kPaの加重をかけ40℃で24時間熱処理を行い、本発明の透明導電フィルム積層体を得た。
【0031】
〔実施例2〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、0.5kPaの加重をかけ40℃で24時間熱処理を行った。
【0032】
〔実施例3〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、3kPaの加重をかけ100℃で24時間熱処理を行った。
【0033】
〔実施例4〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、3kPaの加重をかけ130℃で24時間熱処理を行った。
【0034】
〔実施例5〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、3kPaの加重をかけ40℃で6時間熱処理を行った。
【0035】
〔実施例6〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、ロールのまま40℃で24時間熱処理を行った。
【0036】
〔比較例1〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、3kPaの加重をかけ常温(25℃)で24時間放置した。
【0037】
〔比較例2〕
実施例1と同様にITOの成膜まで行った。その後、A4サイズにカットし、無加重下40℃で24時間熱処理を行った。
【0038】
【表1】

【0039】
実施例1から分かるように、本発明を用いると粘着力を過度に高めることなく気泡数を減少させることができ、ひいてはEL発光素子を良好な歩留まりで作製することができる。
実施例2では、加重を0.5KPaにしても、気泡発生を抑制する効果があることが示される。
実施例3では、加熱温度を100℃にすると幾分粘着力が増すものの、気泡発生を抑制する効果があることが示される。
実施例4では、加熱温度を130℃にすると、実施例1と比較して粘着力が約10倍に増すものの、気泡発生を抑制する効果が高いことが示される。
実施例5では、加熱時間を6時間としても、比較例と比べ気泡発生を抑制する効果があることが示される。
また、実施例6から分かるように、ロールの状態で熱処理を行っても、フィルム巻き取り時の残留応力により加重をかけるのと同じ効果が得られることが示される。
比較例1では、過熱温度が低いため、加重下においても気泡を減少させることができない。
また、比較例2では、無加重のため、実施例1と同温、同時間加熱しても気泡を減少させることができない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の透明導電フィルム積層体の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の透明導電フィルム積層体から微粘着フィルムを剥がし取る作業を示す模式図である。
【符号の説明】
【0041】
1:基材フィルム
2:微粘着層
3:透明フィルム
4:透明電極層
11:微粘着フィルム
12:透明導電フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明電極層を有する透明フィルムからなる透明導電フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムからなる微粘着フィルムとが、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わされて構成されている透明導電フィルム積層体であって、透明導電フィルム積層体の厚さが50〜200μmで、透明導電フィルムの厚さが5〜50μmであり、かつ、透明導電フィルム積層体を無加重下130℃・6時間加熱した後に、透明フィルムと基材フィルムとの間に存在する面積0.01mm以上の気泡の数が0〜500個/mである透明導電フィルム積層体。
【請求項2】
前記微粘着層と透明フィルムとの間の明細書で定義する測定方法で測定したときの粘着力が0.002〜0.5N/cmである透明導電フィルム。
【請求項3】
透明導電層を有する透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わせて積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下にて、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行う透明導電フィルム積層体の製造方法。
【請求項4】
透明フィルムと、微粘着層を有する基材フィルムとを、透明フィルムと微粘着層とが面するように貼り合わせた後に、透明フィルム面に透明電極層を設けて積層体を形成し、積層体をロール状あるいは加重下にて、30〜100℃で、6〜72時間熱処理を行う透明導電フィルム積層体の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の透明導電フィルム積層体の微粘着フィルムを剥がして得られた透明導電フィルムで構成されている電界発光素子。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−293770(P2008−293770A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137511(P2007−137511)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000003159)東レ株式会社 (7,677)
【Fターム(参考)】