説明

通信システム、撮像データ蓄積装置、プログラム及び撮像データ送信方法

【課題】ネットワークを介してカメラが撮像した撮像データを情報端末で表示するための通信システムに適用可能であり、カメラの契約者が、自分以外の者にもカメラの撮像データを簡単に公開することができるようにする。
【解決手段】撮像データ蓄積装置300において、受信手段302bは、カメラ200からカメラ識別子と撮像データとを受信し、蓄積手段304は、受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積し、受信手段302bはさらに、副情報端末600Bから副端末識別子を受信し、特定手段305d、305e、305fは、受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を識別子記憶手段303の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを蓄積手段304の中から特定し、送信手段302aは、特定された撮像データを副情報端末600Bに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介してカメラが撮像した撮像データを情報端末で表示するための通信システムに関する。また、本発明は、当該通信システムにおける撮像データ蓄積装置及び撮像データ送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラで撮像した撮像データを、インターネット等のネットワークを介して遠隔地にある情報端末で表示することが可能となり、特定のカメラの撮像データを自分のPC(Personal Computer:パソコン)や携帯電話機等で見ることができる通信システムが提供されている(特許文献1参照)。
このような通信システムは監視の目的で利用することができる。例えば、ユーザが自宅の部屋にカメラを設置し、端末を通じてカメラの撮像画像をチェックすることで部屋への侵入者を監視する、といった使い方が可能である。
【0003】
また、例えば、ペットを飼っているユーザが、ペットのいる部屋にカメラを設置し、端末を通じてカメラの撮像画像をチェックすることでペットの行動を監視する、といった使い方も可能である。
特許文献1に記載の通信システムによれば、サーバ機能を有したカメラが、撮像データを契約された情報端末に送信するものである。このような通信システムの利用に際しては、カメラと情報端末との紐付けを行い、カメラの撮像データが、契約している情報端末以外の機器から見られることがないようになっている。
【特許文献1】特開2003−143578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような通信システムを防犯やペットの監視などの目的で使用する場合、契約した端末ユーザ本人以外にも、ユーザの家族などにカメラの撮像データを視聴させたい、友人などにカメラの撮像データを公開したいといった要望が出ることがある。
ところが、上述したような通信システムでは、カメラと端末とを契約し、契約後、契約した端末のみがカメラの撮像データを取得できるようになっている。このため、契約者以外の端末ではカメラの撮像データを取得することができない。
【0005】
そこで、本発明は、ネットワークを介してカメラが撮像した撮像データを情報端末で表示するための通信システムにおいて、カメラの契約者が、自分以外の者にもカメラの撮像データを簡単に公開することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の通信システムは、カメラ、サーバ、前記カメラの撮像データを受信可能な主情報端末、及び副情報端末を含んで成る通信システムであって、前記サーバは、カメラを識別するためのカメラ識別子と、主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、主端末識別子と副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する識別子記憶手段と、カメラの撮像データを、当該カメラを識別するためのカメラ識別子と対応付けて蓄積するための蓄積手段と、前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子を受信する受信手段と、受信した当該副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段から特定する特定手段と、特定した撮像データを、受信した副端末識別子で識別される副情報端末に送信する送信手段とを備え、前記カメラは、撮像する撮像手段と、前記サーバに対して、自カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記撮像手段で撮像した撮像データとを送信する送信手段を備え、前記副情報端末は、前記サーバに対して、自端末を識別するための副端末識別子と、撮像データの要求を送信する送信手段と、前記要求に応じて前記サーバから送られてくる撮像データを受信する受信手段と、受信した撮像データを表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の撮像データ蓄積装置は、ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置であって、前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、主情報端末を識別するための主端末識別子と副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する識別子記憶手段と、カメラの撮像データを蓄積するための蓄積手段と、前記識別子記憶手段の中から所定のカメラ識別子の特定、及び前記蓄積手段の中から所定の撮像データの特定を行う特定手段と、受信手段と、送信手段とを備え、前記受信手段は、前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信し、前記蓄積手段は、受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積し、前記受信手段はさらに、前記主情報端末又は副情報端末から、当該主情報端末の主端末識別子又は副情報端末の副端末識別子を受信し、前記受信手段が主端末識別子を受信した場合、前記特定手段は、受信した主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し手特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定し、前記受信手段が副端末識別子を受信した場合は、前記特定手段は、受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定し、前記送信手段は、特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信することを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明のプログラムは、ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、当該主情報端末と対応付けられた副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置に、撮像データの送信処理を実行させるプログラムであって、前記撮像データの送信処理は、前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、当該主端末識別子と前記副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する第1ステップと、前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信する第2ステップと、受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積する第3ステップと、前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子と、撮像データを要求する要求信号とを受信する第4ステップと、受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定する第5ステップと、特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信する第6ステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、本発明の撮像データ送信方法は、ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、当該主情報端末と対応付けられた副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置における撮像データ送信方法であって、前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、当該主端末識別子と前記副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する第1ステップと、前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信する第2ステップと、受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積する第3ステップと、前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子と、撮像データを要求する要求信号とを受信する第4ステップと、受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定する第5ステップと、特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信する第6ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
上記構成により、主情報端末と副情報端末を撮像データ蓄積装置上で対応付けておくことによって、副情報端末が撮像データ蓄積装置から撮像データを受信した表示することができる。これにより、主だったユーザ(主情報端末のユーザ)以外にも、副情報端末を持ったユーザが、撮像データを確認することができ、家族など複数のユーザ間で撮像データを共有することができる。
【0011】
また、上記通信システムにおいて、前記サーバは、前記主情報端末と副情報端末とを対応付けて前記識別子記憶手段に記憶させる対応付け処理を行う対応付け手段を備え、前記主情報端末は、送信手段を備え、前記主情報端末における送信手段は前記サーバに対して、副情報端末の対応付け要求を送信し、前記サーバにおける送信手段は、前記対応付け要求に応じて、前記主情報端末に対し、自サーバにアクセスするためのURI(Universal Resource Identifier)を送信し、前記主情報端末における送信手段は前記副情報端末に対して、受信した前記URIを含むメッセージを送信し、前記副情報端末における送信手段は前記サーバに対して、受信した前記メッセージに含まれる前記URIにアクセスし、自副情報端末の副端末識別子を送信し、前記サーバにおいて、前記対応付け手段は、受信した副端末識別子と、前記対応付け要求の送信元である前記主情報端末とを対応付けるようにしてもよい。
【0012】
この構成により、主情報端末のユーザが送ったメッセージを通じて副情報端末は撮像データ蓄積装置にアクセスし、主情報端末と副情報端末との対応付けを行うことができる。撮像データ蓄積装置は副情報端末の情報(副端末識別子など)を事前に記憶しておく必要は無く、また、副情報端末側では、メッセージ内のURIを指定するだけなので、短い手順で簡単に主情報端末と副情報端末とを対応付けることができる。よって、主だったユーザは、自分が契約しているカメラの撮像データを間単に家族や友人などの公開することができる。
【0013】
また、上記通信システムにおいて、前記識別子記憶手段において、複数のカメラ識別子と主端末識別子とが対応付けられている場合、前記サーバにおける送信手段は前記主情報端末に対して、前記複数のカメラ識別のうちいずれのカメラ識別子で識別されるカメラと前記副情報端末とを対応付けるかを問合せる問合せを送信し、前記主情報端末の送信手段は前記サーバに対して、前記問合せに応じて、対応付けを行うカメラ識別子を送信し、前記サーバにおいて、前記対応付け手段は、副端末識別子と主端末識別子とともに、前記主情報端末から受信したカメラ識別子とを対応付けるようにしてもよい。
【0014】
この構成により、主情報端末が複数のカメラと契約していた場合、どのカメラの撮像データを副情報端末に公開するかを指定することができる。
また、上記通信システムにおいて、前記主情報端における送信手段が送信するメッセージは、電子メールであってもよい。
この構成により、特別な通信路を用いることなく、主情報端末及び副情報端末に一般的に備わる電子メール送信機能を利用して主情報端末と副情報端末との対応付けを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明していく。
<1.構成>
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明していく。
(1.構成)
(1−1.通信システムの構成)
まず、図1〜4を参照しながら、本発明に係る通信システム、撮像データ蓄積装置、カメラ、及び情報端末の構成について説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る通信システムの構成を示す概略図である。
図1に示すように、本発明の通信システムは、インターネット網100を介してカメラ200、撮像データ蓄積装置300、移動体通信制御局400が接続されている。また、移動体通信制御局400の先には、基地局500及び複数の情報端末600A〜600Dが接続されている。
【0017】
なお、ここでは、便宜的に4台の情報端末600A〜600Dを示している。各情報端末600A〜600Dは同じ構成を有しており、以降、総称的には情報端末600と呼ぶ。
カメラ200は、インターネット網100に接続して撮像した撮像データを外部に送信する機能を有する。また、カメラ200には、自カメラを識別するための固有のカメラ識別子が付与されている。
【0018】
撮像データ蓄積装置300は、インターネット網100に接続し、カメラ200が送信した撮像データを受信して蓄積する機能や、蓄積した撮像データを情報端末600に送信する機能を有する。
移動体通信制御局400は、情報端末600の位置登録、発着信、ハンドオーバ等の移動体通信に係る制御を司る局であり、移動体通信網(図示しない)とインターネット網100とのゲートウェイの機能を有する。
【0019】
基地局500は、情報端末600が移動体通信を行うために無線接続する基地局である。
情報端末600は、移動体通信制御局400を介してインターネット網100に接続する機能を有する。情報端末600は、具体的には、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer)等の機器として実現される。また、情報端末600には、自端末を識別するための固有の端末識別子が付与されている。
(1−2.撮像データ蓄積装置300の構成)
次に、撮像データ蓄積装置300の構成について説明する。
【0020】
図2は、撮像データ蓄積装置300の構成を示すブロック図である
図2に示すように、撮像データ蓄積装置300は、ネットワークインターフェース301、通信部302、記憶部303、蓄積部304、及び制御部305を備える。
ネットワークインターフェース301は、インターネット網100に接続するためのインターフェースであり、例えば、Ethernet(登録商標)規格に準拠したインターフェースである。
【0021】
通信部302は、撮像データ蓄積装置300の通信処理を司り、送信部302a及び受信部302bを含む。
送信部302aは、ネットワークインターフェース301を介して送信対象データを送信する送信処理を行う。具体的には、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)に従い、送信対象データをパケット化してネットワークインターフェース301を介してインターネット網に送出する。
【0022】
受信部302bは、ネットワークインターフェース301を介してデータを受信する受信処理を行う。具体的には、TCP/IPに従い、パケット化された受信データを展開して制御部306に送出する。
記憶部303は、撮像データ蓄積装置300が行う各種処理に必要なデータを記憶するものであり、具体的には、例えばRAM(Random Access Memory)で実現される。記憶部303は特に、後述する、識別子対応付けテーブル10を記憶している。
【0023】
蓄積部304は、カメラ200から送られてきた撮像データを、カメラ200のカメラ識別子と対応付けて記憶していくものであり、具体的には、例えばHDD(Hard Disk Drive)で実現される。
制御部305は、各構成部301〜304を制御するためのものであり、具体的には、例えばCPU(Central Processing Unit)で実現される。制御部306は、特に、URI生成部305a、URI送信指示部305b、識別子対応付け部305c、情報端末特定部305d、カメラ特定部305e、撮像データ特定部305f、蓄積実行部305g、及び撮像データ送信指示部305hを含む。これら各部305a〜305hは、具体的には、コンピュータプログラムによって記述され実現される。
【0024】
URI生成部305aは、後述する識別子対応付けテーブル10に基づき、主端末識別子欄に記載されている端末識別子に応じたIDを付与したURIを生成する機能を有する。
URI送信指示部305bは、URI生成部305aで生成されたURIを送信するよう、送信部302aに送出する機能を有する。
【0025】
識別子対応付け部305cは、識別子対応付けテーブル10内の主端末識別子欄にある端末識別子と、URI生成部305aで生成されたURIにアクセスしてきた情報端末の端末識別子とを対応付けて、識別子対応付けテーブル10を更新して記憶部303に記憶させる機能を有する。
情報端末特定部305dは、通信部302からカメラ識別子を受信した場合に、このカメラ識別子と対応付けられた端末識別子を、識別子対応付けテーブル10の中の主端末識別子欄から検索して特定する機能を有する。また、通信部302から端末識別子を受信した場合に、この端末識別子と対応付けられた他の端末識別子を、識別子対応付けテーブル10の中の主端末識別子欄から検索して特定する機能も有する。
【0026】
カメラ特定部305eは、通信部302から端末識別子を受信した場合に、この端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を、識別子対応付けテーブル10の中から検索して特定する機能を有する。また、情報端末特定部305dにより特定された端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を、識別子対応付けテーブル10の中から検索して特定する機能も有する。
【0027】
撮像データ特定部305fは、カメラ特定部305eで特定されたカメラ識別子と対応付けて記憶されている撮像データを検索して特定する機能を有する。
蓄積実行部305gは、通信部302から受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積部304に蓄積させる機能を有する。
撮像データ送信指示部305hは、情報端末600から撮像データの要求を受けた場合に、撮像データ特定部305fで特定した撮像データを情報端末600に送信するよう、撮像データを送信部302aに送出する機能を有する。
(1−3.カメラ200の構成)
次に、カメラ200の構成について説明する。
【0028】
図3は、カメラ200の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、カメラ200は、ネットワークインターフェース201、通信部202、記憶部203、撮像部204、画像処理部205、入力部206、及び制御部207を備える。
ネットワークインターフェース201は、インターネット網100に接続するためのインターフェースであり、例えば、Ethernet(登録商標)規格に準拠したインターフェースである。
【0029】
通信部202は、カメラ200の通信処理を司り、送信部202a及び受信部202bを含む。
送信部202aは、ネットワークインターフェース301を介して送信対象データを送信する送信処理を行う。具体的には、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)に従い、送信対象データをパケット化してネットワークインターフェース301を介してインターネット網に送出する。
【0030】
受信部202bは、ネットワークインターフェース301を介してデータを受信する受信処理を行う。具体的には、TCP/IPに従い、パケット化された受信データを展開して制御部208に送出する。
記憶部203は、カメラ200が行う各種処理に必要なデータを記憶するものであり、特に、ROM(Read Only Memory)203aを含む。ROM203aはカメラ200を固有に識別するカメラ識別子を記憶している。
【0031】
撮像部204は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)から成り、外部の光を電気信号に変換して画像処理部205に送出する機能を有する。
画像処理部205は、撮像部204から入力した電気信号をデジタル化して撮像データを生成する機能を有する。
【0032】
入力部206は、例えば押下可能なキー群から成り、ユーザのキー入力を受付けて制御部207に伝達する機能を有する。ユーザは、入力部206へのキー入力を通じて電源投入や撮像部204による撮像指示を行う。
制御部207は、各構成部201〜206を制御するためのものであり、具体的には、例えばCPUで実現される。制御部206は、特に、契約状況問合せ部207a、及び撮像データ送信指示部207bを含む。これら各部207a〜207bは、具体的には、コンピュータプログラムによって記述され実現される。
【0033】
契約状況問合せ部207aは、撮像データ蓄積装置300に対して、自カメラのカメラ識別子と契約状況にある(対応付けられている)情報端末600が記憶部303に記憶されているか否か(契約状況)を問合せる信号を送信部202aに送出する機能を有する。
撮像データ送信指示部207bは、撮像部204で撮像し、画像処理部205で生成された撮像データを撮像データ蓄積装置300宛に送信するよう、送信部202aに送出する機能を有する。
(1−4.情報端末600の構成)
次に、情報端末600の構成について説明する。
【0034】
図4は、情報端末600の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、情報端末600は、アンテナ601、通信部602、記憶部603、入力部604、表示部605、及び制御部606を備える。
アンテナ601は、無線通信を行うための電波の放射及び捕捉を行うものである。
通信部602は、情報端末600の通信処理を司り、送信部602a及び受信部602bを含む。
【0035】
送信部602aは、アンテナ601を介して送信対象データを送信する送信処理を行う。具体的には、送信対象データの変調処理などを行う。
受信部602bは、アンテナ601を介してデータを受信する受信処理を行う。具体的には、受信データの復調処理などを行う。
記憶部603は、情報端末600が行う各種処理に必要なデータを記憶するものであり、特に、ROM603aを含む。ROM603aは情報端末600を固有に識別する端末識別子を記憶している。
【0036】
入力部604は、例えば押下可能なキー群から成り、ユーザのキー入力を受付けて制御部606に伝達する機能を有する。
制御部606は、各構成部601〜605を制御するためのものであり、具体的には、例えばCPUで実現される。制御部606は、特に、契約要求部606a、メール送信指示部606b、副端末要求部606c、及び撮像データ要求部606dを含む。各部606a〜606dは、具体的には、コンピュータプログラムによって記述され実現される。
【0037】
契約要求部606aは、自端末の端末識別子とカメラ識別子とを対応付けて契約することを要求する信号を撮像データ蓄積装置300宛てに送信するよう、送信部602aに送出する機能を有する。
メール送信指示部606dは、ユーザが入力部604から入力したメールアドレス宛に電子メールを送るよう、送信部602aに送出する機能を有する。
【0038】
副端末要求部606cは、端末識別子を、識別子対応付けテーブル10の中の副端末識別子に加えるために、ROM603a内の端末識別子を撮像データ蓄積装置300に送信するよう、送信部602aに送出する機能を有する。
撮像データ要求部606dは、ROM603a内の端末識別子とともに、撮像データを要求する信号を撮像データ蓄積装置300に送信するために、送信部602aに送出する機能を有する。
(2.データ)
次に、図5〜6を参照しながら、撮像データ蓄積装置300の記憶部303に記憶される識別子対応付けテーブル10と、蓄積部304に記憶される撮像データとについて説明する。
(2−1.識別子対応付けテーブル10)
図5は、識別子対応付けテーブル10のデータ構造を示す概略図である。
【0039】
図5に示すように、識別子対応付けテーブル10は、カメラ識別子、端末識別子、契約状況、及びフォルダの各欄から成る。
カメラ識別子欄には、カメラ識別子が記載されている。
主端末識別子欄には、カメラ識別子と対応付けられた(契約された)端末識別子が記載されている。
【0040】
契約状況欄には、カメラ識別子と主端末識別子との契約状況が記載されており、「1」は契約を示す。
副端末識別子欄には、主端末識別子と対応付けられた端末識別子が記載されている。
フォルダ欄には、カメラ識別子と対応付けられた、蓄積部304内のフォルダが記載されている。
【0041】
図5に示す例では、カメラ識別子「0001」「0002」「0003」と端末識別子「AAA」とは契約されており、対応するフォルダは「F0001」「F0002」「F0003」である。また、端末識別子「AAA」は、端末識別子「CCC」「BBA」と対応付けられている。
識別子対応付けテーブル10における副端末識別子の欄は、識別子対応付け部305cによって作成され、更新されるものである。
(2−2.撮像データ)
図6は、撮像データが蓄積部304に記憶される様子を示す概略図である。
【0042】
図6に示すように、蓄積部304内では、各カメラ識別子と対応するフォルダが作成され、フォルダ内に撮像データが記憶されるようになっている。
図6に示す例では、フォルダF0001は、カメラ識別子「0001」と対応付けられており、フォルダF0001内には、カメラ識別子0001のカメラが撮像した撮像データ「01AA.jpg」「01AB.jpg」・・・が記憶されている。
【0043】
フォルダF0002は、カメラ識別子「0002」と対応付けられており、フォルダF0002内には、カメラ識別子0002のカメラが撮像した撮像データ「02AA.jpg」「02AB.jpg」・・・が記憶されている。
フォルダF0003は、カメラ識別子「0003」と対応付けられており、フォルダF0003内には、カメラ識別子0003のカメラが撮像した撮像データ「03AA.jpg」「03AB.jpg」・・・が記憶されている。
(3.動作)
次に、図7〜9を参照しながら、撮像データ蓄積装置300、カメラ200、及び情報端末600の動作について説明する。
(3−1.契約時の動作)
まず、情報端末600の端末識別子を副端末識別子として他の主端末識別子と対応付けて契約するときの動作について説明する。
【0044】
ここで説明する動作は、情報端末600がまだ他の情報端末とは契約されていない場合の動作である。
ここでは、情報端末600Aがすでにカメラ200と対応付けられた主情報端末であり、情報端末600Bが、情報端末600Aと対応付けられる副情報端末であるものとして、説明する。
【0045】
図7は、情報端末600Aと情報端末600Bとの契約時における、情報端末600、カメラ200、及び撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
図7に示すように、まず、主情報端末である情報端末600Aのユーザが他の情報端末との対応付けを行いたい場合、入力部604から所定の操作を行うと、契約要求部606aにより、ROM603a内の端末識別子とともに撮像データ蓄積装置300に対して対応付け(契約)要求の信号を送信する(ステップS100)。
【0046】
対応付け要求を受けた撮像データ蓄積装置300は、URI生成部305aにより、受信した端末識別子を識別子対応付けテーブル10の主端末識別子欄で確認し、この端末識別子(情報端末600Aの端末識別子)に応じた固有のIDを付与した、撮像データ蓄積装置300のURIを生成する(ステップS200)。例えば、撮像データ蓄積装置300のURIを「https://aaa.bbb.cc」とし、固有のIDを1234とすると、「https://aaa.bbb.cc/user?id=1234」といった形でURIが生成される。
【0047】
撮像データ蓄積装置300は、生成したURIを、URI送信指示部305bにより、主情報端末600Aに送信する(ステップS201)。
URIを受信した情報端末600Aでは、メールアドレスの入力を受付け、ユーザが入力部604から情報端末600Bのメールアドレスを入力すると(S101)、メール送信指示部606bにより、URIを含んだ電子メールを、メールアドレスの宛先である情報端末600Bに送信する(ステップS102)。ここで、URIは、例えば、電子メールの本文や題名などに記載さていればよい。
【0048】
電子メールを受信した情報端末600Bは、電子メールを表示部605で表示し、ユーザから入力部604による入力を受付ける(ステップS300)。
ここで、ユーザが入力部604から、電子メールに含まれるURIを指定する操作を行うと、情報端末600Bは、副端末要求部606cにより、ROM603a内の端末識別子を、URIの示す撮像データ蓄積装置300に送信する(ステップS301)。
【0049】
撮像データ蓄積装置300は、識別子対応付け部305cにより、受信した情報端末600Bの端末識別子と、URIのIDが示す情報端末600Aの端末識別子を対応付け、識別子対応付けテーブル10の副端末識別子欄に情報端末600Bの端末識別子を追加する(ステップS202)。
以上のように、撮像データ蓄積装置300が、情報端末600Bを副情報端末として主情報端末600Aと対応付けることで、カメラ200と直接契約関係のない情報端末600Bからの求めに応じて、蓄積しているカメラ200の撮像データを情報端末600Bに送信することができる。
【0050】
情報端末600Aのユーザは、情報端末600Bを副情報端末として自端末に対応付けておけば、カメラ200の撮像データを情報端末600Bのユーザに公開することができる。
(3−2.撮像時の動作)
次に、カメラ200が撮像するときの動作について説明する。
【0051】
図8は、カメラ200が撮像するときの、カメラ200と撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
図8に示すように、電源投入された(ステップS400)カメラ200は、初期動作として、契約状況問合せ部207aにより、ROM203a内のカメラ識別子とともに契約状況を要求する信号を、撮像データ蓄積装置300に送信する(ステップS401)。
【0052】
契約状況を要求する信号を受けた撮像データ蓄積装置300は、記憶部303内の識別子対応付けテーブル10を参照し、受信したカメラ識別子の契約状況を検索し(ステップS500)、検索結果である契約状況をカメラ200に送信する(ステップS501)。ここでは、契約状況は「契約」を示す。
契約状況(契約)を受信したカメラ200は、予め設定された所定の周期で撮像を行い(ステップS402)、撮像データとともにROM203a内のカメラ識別子を撮像データ蓄積装置300に送信する(ステップS403)。
【0053】
撮像データ蓄積装置300は、受信したカメラ識別子に対応付けられたフォルダを識別子対応付けテーブル10の中から特定し、蓄積部304内の特定したフォルダに受信した撮像データを保存する(ステップS502)。
撮像データの保存後、撮像データ蓄積装置300は、撮像データ保存の旨の信号をカメラ200に送信する(ステップS503)。
【0054】
以上のように、カメラ200と撮像データ蓄積装置300が動作することで、撮像データ蓄積装置300は、カメラ200が撮像した撮像データを、カメラ200のカメラ識別子と対応付けて蓄積していく。
(3−3.撮像データ取得時の動作)
次に、情報端末600がカメラ200の撮像データを取得するときの動作について説明する。
【0055】
図9は、情報端末600がカメラ200の撮像データを取得するときの、カメラ200と撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
図9に示すように、ユーザが入力部604への入力指示により、ブラウザを起動して(ステップS600)所定の操作を行うと、情報端末600は、撮像データ要求部606bにより、ROM603a内の端末識別子とともに、撮像データを要求する信号を撮像データ蓄積装置300に送信する(ステップS601)。
【0056】
撮像データの要求を受けた撮像データ蓄積装置300は、識別子対応付けテーブル10に基づき、受信した端末識別子が主端末識別子として契約されているか、もしくは副端末識別子として他の主端末識別子と対応付けられているかを検索する(ステップS700)。
主端末識別子として契約されていれば、撮像データ蓄積装置300は、カメラ特定部305eにより、受信した端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を識別子対応付けテーブル10の中から特定する。副端末識別子として登録されていれば、撮像データ蓄積装置300はさらに、情報端末特定部305dにより、対応付けられている主端末識別子を特定し、特定した主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子をカメラ特定部305eにより特定する。(ステップS701)
撮像データ蓄積装置300は、撮像データ特定部306eにより、ステップS701で特定したカメラ識別子と対応する撮像データを蓄積部304の中から特定する(ステップS702)。そして、特定した撮像データを情報端末600に送信する(ステップS703)。
【0057】
情報端末600は、受信した撮像データを、表示部605で表示する(ステップS602)。
以上のように、情報端末600と撮像データ蓄積装置300が動作することで、情報端末600は、カメラ200の撮像データを撮像データ蓄積装置300から取得して表示することができる。
【0058】
情報端末600が主情報端末として契約されている場合は、契約関係にあるカメラ200の撮像データを取得することができる。
情報端末600が副情報端末として登録されている場合は、対応付けられた主情報端末と契約関係のあるカメラ200の撮像データを取得することができる。
(4.変形例)
以上、実施形態に基づいて本発明の通信システムについて説明したが、これには種々の変形を加えることが可能である。
(1)主情報端末600が複数のカメラ200と対応付けられている場合、撮像データ蓄積装置300は、複数のカメラ200のうち、情報端末600のユーザが希望するカメラの撮像データのみを副情報端末に送信可能とするようにしてもよい。
【0059】
図10は、変形例における、識別子対応付けテーブル10のデータ構造を示す概略図である。
図10に示すように、変形例では、主端末識別子と副端末識別子との対応付けに加えて、主端末識別子と対応づけられたカメラ識別子の中から、副端末識別子の情報端末からも参照することができるカメラが記載されている、参照可能カメラ欄が設けられている。
【0060】
図10に示す例では、副端末識別子「CCC」の情報端末は、主端末識別子「AAA」と対応付けられたカメラ識別子「0001」のカメラが参照可能であり、副端末識別子「CCC」の情報端末は、主端末識別子「AAA」と対応付けられたカメラ識別子「0001」「0002」のカメラが参照可能である。
図11は、変形例における、主情報端末600A、撮像データ蓄積装置300、及び副情報端末600Bの動作を示すシーケンス図である。
【0061】
なお、実施形態で説明した動作と同様の動作については同じ符号を付している。
図11に示すように、変形例では、主情報端末600Aから他の情報端末を対応付けるための対応付け要求(ステップS100)を受けると、撮像データ蓄積装置300は、識別子対応付けテーブル10を参照し、主情報端末600Aの端末識別子(主端末識別子)に対応付けられているカメラカメラ識別子を特定し、特定した全てのカメラ識別子とともに、カメラの選択を要求する信号を主情報端末600Aに送信する(ステップS204)。
【0062】
カメラ選択要求を受けた主情報端末600Aは、受信したカメラ識別子の中から所望のカメラ識別子を選択する操作を入力部604で受付ける(ステップS103)。
ユーザが入力部604から所望のカメラを選択する操作を行うと、主情報端末600Aは、選択されたカメラ識別子を撮像データ蓄積装置300に送信する(ステップS205)。
【0063】
撮像データ蓄積装置300は、ステップS200〜S201において、URI生成部305aにより、ステップS205で受信したカメラ識別子と情報端末600Aの端末識別子とに応じた固有のIDを付与したURIを生成し、送信する。
また、撮像データ蓄積装置300は、ステップS202において、識別子対応付け部305bにより、情報端末600Bの端末識別子と、URIのIDが示す情報端末600Aの端末識別子及びカメラ識別子とを対応付ける。これにより、識別子対応付けテーブル10の副端末識別子欄に情報端末600Bの端末識別子が追加され、情報端末600Bの端末識別子の参照可能カメラ欄に対応付けられたカメラ識別子が追加される。
【0064】
以上のように、主情報端末600Aが複数のカメラ200と対応付けられている場合、撮像データ蓄積装置300は、これら複数のカメラのうち、主情報端末600Aのユーザが選択したカメラとのみ情報端末600Bと対応付ける。これにより、主情報端末600Aのユーザが、例えば、複数の室内に設置した複数のカメラのうち、他人に公開したい部屋のカメラを選択することができる。
(2)実施形態では、撮像データ蓄積装置300は、情報端末600から撮像データの要求があった(ステップS601)とき、情報端末600と対応付けられたカメラ200の撮像データを特定し(ステップS702)、特定した撮像データを全て送信する(ステップS703)ようになっている。
【0065】
しかし、これに限らず、撮像データ蓄積装置300は例えば、ステップS702において、情報端末600と対応付けられていたカメラ200の撮像データのうち、最も新しく蓄積部304に記憶された撮像データ(最新の撮像データ)を特定して送信するようにしてもよいし、例えば所定個数の撮像データを選び出して送信するようにしてもよい。
(3)実施形態では、撮像データ蓄積装置300は、情報端末600から撮像データの要求があった(ステップS601)とき、情報端末600が主情報端末として契約関係のあるカメラの撮像データ、及び情報端末600が副情報端末として対応付けられている他の情報端末(主情報端末)と契約関係のあるカメラの撮像データを送信する(ステップS702、S703)ようになっている。
【0066】
しかし、これに限らず、撮像データ蓄積装置300は例えば、撮像データの送信に先立って、情報端末600から主情報端末としての撮像データか、副情報端末としての撮像データかを選択させ、この選択結果によっていずれか一方に係る撮像データを送信するようにしてもよい。
(4)実施形態では、入力部207からの操作入力によって電源投入する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
【0067】
例えば、カメラに接続する電源コードを電源コンセントに接続することで電源投入を行うようにしてもよい。
(5)実施形態では、カメラ200は、予め設定された所定の周期で撮像を行う例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、カメラ200に、外部の状況を監視するためのセンサを備え、このセンサが異常を検知したときに撮像するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、ネットワークを介してカメラが撮像した撮像データを情報端末で表示するための通信システムに適用可能であり、カメラの契約者が、自分以外の者にもカメラの撮像データを簡単に公開することのできる点で有用な技術である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明に係る通信システムの構成を示す概略図である。
【図2】撮像データ蓄積装置300の構成を示すブロック図である。
【図3】カメラ200の構成を示すブロック図である。
【図4】情報端末600の構成を示すブロック図である。
【図5】識別子対応付けテーブル10のデータ構造を示す概略図である。
【図6】撮像データが蓄積部304に記憶される様子を示す概略図である。
【図7】情報端末600Aと情報端末600Bとの契約時における、情報端末600、カメラ200、及び撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
【図8】カメラ200が撮像するときの、カメラ200と撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
【図9】情報端末600がカメラ200の撮像データを取得するときの、カメラ200と撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
【図10】変形例における、識別子対応付けテーブル10のデータ構造を示す概略図である。
【図11】変形例における、情報端末600、カメラ200、及び撮像データ蓄積装置300の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0070】
100 インターネット網
200 カメラ
201 ネットワークインターフェース
202 通信部
203 記憶部
204 撮像部
205 画像処理部
206 入力部
207 制御部
207a 契約状況問合せ部
207b 撮像データ送信指示部
300 撮像データ蓄積装置
301 ネットワークインターフェース
302 通信部
303 記憶部
304 蓄積部
305 制御部
305a URI生成部
305b URI送信指示部
305c 識別子対応付け部
305d 情報端末特定部
305e カメラ特定部
305f 撮像データ特定部
305g 蓄積実行部
305h 撮像データ送信指示部
400 移動体通信制御局
500 基地局
600 情報端末
601 アンテナ
602 通信部
603 記憶部
604 入力部
605 表示部
606 制御部
606a 契約要求部
606b メール送信指示部
606c 副端末要求部
606d 撮像データ要求部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ、サーバ、前記カメラの撮像データを受信可能な主情報端末、及び副情報端末を含んで成る通信システムであって、
前記サーバは、
カメラを識別するためのカメラ識別子と、主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、主端末識別子と副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する識別子記憶手段と、
カメラの撮像データを、当該カメラを識別するためのカメラ識別子と対応付けて蓄積するための蓄積手段と、
前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子を受信する受信手段と、
受信した当該副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段から特定する特定手段と、
特定した撮像データを、受信した副端末識別子で識別される副情報端末に送信する送信手段とを備え、
前記カメラは、
撮像する撮像手段と、
前記サーバに対して、自カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記撮像手段で撮像した撮像データとを送信する送信手段を備え、
前記副情報端末は、
前記サーバに対して、自端末を識別するための副端末識別子と、撮像データの要求を送信する送信手段と、
前記要求に応じて前記サーバから送られてくる撮像データを受信する受信手段と、
受信した撮像データを表示する表示手段とを備える
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記主情報端末と副情報端末とを対応付けて前記識別子記憶手段に記憶させる対応付け処理を行う対応付け手段を備え、
前記主情報端末は、送信手段を備え、
前記主情報端末における送信手段は前記サーバに対して、副情報端末の対応付け要求を送信し、
前記サーバにおける送信手段は、前記対応付け要求に応じて、前記主情報端末に対し、自サーバにアクセスするためのURI(Universal Resource Identifier)を送信し、
前記主情報端末における送信手段は前記副情報端末に対して、受信した前記URIを含むメッセージを送信し、
前記副情報端末における送信手段は前記サーバに対して、受信した前記メッセージに含まれる前記URIにアクセスし、自副情報端末の副端末識別子を送信し、
前記サーバにおいて、前記対応付け手段は、受信した副端末識別子と、前記対応付け要求の送信元である前記主情報端末とを対応付ける
ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記識別子記憶手段において、複数のカメラ識別子と主端末識別子とが対応付けられている場合、
前記サーバにおける送信手段は前記主情報端末に対して、前記複数のカメラ識別のうちいずれのカメラ識別子で識別されるカメラと前記副情報端末とを対応付けるかを問合せる問合せを送信し、
前記主情報端末の送信手段は前記サーバに対して、前記問合せに応じて、対応付けを行うカメラ識別子を送信し、
前記サーバにおいて、前記対応付け手段は、副端末識別子と主端末識別子とともに、前記主情報端末から受信したカメラ識別子とを対応付ける
ことを特徴とする請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
前記主情報端における送信手段が送信するメッセージは、電子メールである
ことを特徴とする請求項2記載の通信システム。
【請求項5】
ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置であって、
前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、主情報端末を識別するための主端末識別子と副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する識別子記憶手段と、
カメラの撮像データを蓄積するための蓄積手段と、
前記識別子記憶手段の中から所定のカメラ識別子の特定、及び前記蓄積手段の中から所定の撮像データの特定を行う特定手段と、
受信手段と、
送信手段とを備え、
前記受信手段は、前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信し、
前記蓄積手段は、受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積し、
前記受信手段はさらに、前記主情報端末又は副情報端末から、当該主情報端末の主端末識別子又は副情報端末の副端末識別子を受信し、
前記受信手段が主端末識別子を受信した場合、前記特定手段は、受信した主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し手特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定し、前記受信手段が副端末識別子を受信した場合は、前記特定手段は、受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定し、
前記送信手段は、特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信することを特徴とする撮像データ蓄積装置。
【請求項6】
ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、当該主情報端末と対応付けられた副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置に、撮像データの送信処理を実行させるプログラムであって、
前記撮像データの送信処理は、
前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、当該主端末識別子と前記副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する第1ステップと、
前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信する第2ステップと、
受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積する第3ステップと、
前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子と、撮像データを要求する要求信号とを受信する第4ステップと、
受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定する第5ステップと、
特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信する第6ステップとを含む
ことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
ネットワークを介してカメラと、主情報端末と、当該主情報端末と対応付けられた副情報端末とに接続可能であり、前記カメラの撮像データを蓄積するための撮像データ蓄積装置における撮像データ送信方法であって、
前記カメラを識別するためのカメラ識別子と、前記主情報端末を識別するための主端末識別子とを対応付け、且つ、当該主端末識別子と前記副情報端末を識別するための副端末識別子とを対応付けて記憶する第1ステップと、
前記カメラから、当該カメラのカメラ識別子と撮像データとを受信する第2ステップと、
受信したカメラ識別子と撮像データとを対応付けて蓄積する第3ステップと、
前記副情報端末から、当該副情報端末の副端末識別子と、撮像データを要求する要求信号とを受信する第4ステップと、
受信した副端末識別子と対応付けられた主端末識別子と対応付けられたカメラ識別子を前記識別子記憶手段の中から特定し、さらに、特定したカメラ識別子と対応付けられた撮像データを前記蓄積手段の中から特定する第5ステップと、
特定された撮像データを、受信した副端末識別子の副情報端末に送信する第6ステップとを含む
ことを特徴とする撮像データ送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−177850(P2008−177850A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−9211(P2007−9211)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】