説明

通信端末装置

【課題】 音再生処理が行なわれている際、その音再生以外の音声関連処理のうち、
重要な処理は行わせ、重要でない処理は行わせない通信端末装置を提供する。
【解決手段】 音楽再生処理が行なわれている際、音声関連処理の重要度を調べ(ステッ
プS11b)、その音声関連処理の重要度が高い場合、その音声関連処理をさせ(ステッ
プS11c)、その音声関連処理の重要度が低い場合、音楽再生処理を継続させて、その
音声関連処理をさせず(ステップS11e)、その音声関連処理の重要度が音楽再生処理
と同程度である場合、設定に従って(ステップS11f)、その音声関連処理をさせ(ス
テップS11c)、または、音楽再生処理を継続させる(ステップS11e)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末装置に係り、特に音情報を出力する際の制御処理に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信端末装置が音楽コンテンツを記憶して、再生する処理が知られている。ここで
、音楽コンテンツとは、音楽情報が符号化された情報であり、音楽でない音声情報が符号
化された情報を含む。また、音楽情報に加えて、画像情報が符号化された情報を含んでい
ても良い。この音楽再生処理は、待受け時に、即ち、装置が通話などの通信処理を行って
いない際に起動される。
【0003】
この音楽再生処理が実行されている際、例えば、通話着信があると、装置は、通話着信
の報知を行う。しかし、装置の使用者は、再生された音楽を聞いているため、その報知に
気が付かない恐れがある。そこで、通話着信報知として行う動作の設定に係らず、装置は
、通話着信音を発生させるなどの、再生された音楽以外の音声を発生する処理が知られて
いる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−314633号公報(第2−3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている方法では、装置の使用者が再生さ
れた音楽を聞くことを妨げられる問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、音再生処理を妨げる処理が発
生した場合に、重要度に応じた音再生処理や音再生処理以外の処理を行うことが可能な通
信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、音情報と画像情報とからなるコ
ンテンツを記憶する記憶手段と、記憶された音情報を出力する音声出力手段と、記憶され
た画像情報を表示する表示手段と、メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定
手段と、前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときに着信が発生すると、
前記音情報の出力と前記画像情報の表示とを少なくとも一時停止させて、着信音を鳴動す
る制御を行い、前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受
信すると、前記設定手段によって設定された報知の動作を行い、前記音情報の出力と画像
情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記設定手段によって設定され
た報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記音情報の出力と画像情報の
表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定画像を前記画像情報が表示
されていない箇所に表示する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、音再生処理を妨げる処理が発生した場合に、重要度に応じた音再生処
理や音再生処理以外の処理を行うことが可能な通信端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明による通信端末装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は
、本発明を折畳み型移動通信端末装置に実施した場合における、装置の上下筐体の折畳み
を開いた時の正面の外観を示す図である。この移動通信端末装置は、上筐体1と下筐体2
とが、ヒンジ部3によって回動自在に連結されてなる。
【0009】
上筐体1の内面には、受話に用いられるスピーカ14aと、使用者に操作を促す表示や
、使用者が操作した内容の表示や、カーソル位置や、装置の動作状態の表示などに用いら
れるバックライト付きのLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部32とが設置
されている。更に、上筐体1の外面には、使用者の操作によって再生された音声が出力さ
れるスピーカ(図示せず)が設置されている。
【0010】
また、下筐体2の内面には、送話に用いられるマイクロフォン14bが設置されている
。下筐体2の内面には、キーパッドからなる入力装置15が設けられている。更に、下筐
体2の外面には、電波の送受に用いられるアンテナ(図示せず)が設置されている。
【0011】
入力装置15は、下筐体2の内面に設置され、各機能での確定や選択を指示するために
用いられるワープ中央キー15aと、ワープ中央キー15aに隣接してワープ中央キー1
5aを取り囲んで設置され、表示部32上のカーソル位置の移動指示などに用いられるワ
ープ十字キー15bとを含む。また、下筐体2の内面で表示部32の近く、即ち、上筐体
1の近くに左から右へ設置され、表示部32に左から右に表示された第1〜第3の機能を
選択するために用いられる第1のソフトキー15cと、第2のソフトキー15dと、第3
のソフトキー15eとを含む。
【0012】
更に、入力装置15は、英数字や文字、記号の入力などに用いられる数字キーと、移動
通信端末装置の電源の投入及び切断などの動作指示の入力に用いられる複数の機能キーと
を含んでいる。
【0013】
図2は、この移動通信端末装置の構成を示すブロック図である。この移動通信端末装置
は、装置全体の制御を行う制御部11と、クロック11aと、基地局(図示せず)との間
で電波の送受信を行うアンテナ12aと、通信部12bと、送受信部13と、スピーカ1
4aと、マイクロフォン14bと、通話部14cと、入力装置15と、音楽再生部16と
、音楽コンテンツ記憶部21と、復号部31と、表示部32と、スピーカ33と、電子メ
ール送受信部41と、ブラウザ部42と、スケジュール管理部43と、電源部51とから
なる。
【0014】
音楽コンテンツ記憶部21には、音楽コンテンツ21aが記憶される。音楽コンテンツ
記憶部21に記憶される音楽コンテンツ21aは、音声情報が符号化された情報である。
【0015】
そして、音楽コンテンツ21aは、電子メール送受信部41によって受信された添付ファ
イルとして受信したものや、ブラウザ部42によってダウンロードされたものである。な
お、音楽コンテンツ21aは、音声情報が符号化された情報に加えて、画像情報が符号化
された情報を含んでいても良い。また、その音楽コンテンツ21aに関する文字情報を含
んでいても良い。
【0016】
上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信端末装置の各部の動作を、
図2を参照して説明する。
【0017】
まず、制御部11は、移動通信端末装置の各部の制御を行い、その制御の一部として、
音楽再生部16が動作中に、音楽再生部16以外の各部の動作によるスピーカ33からの
音声の発生をさせるか否かの制御を行う。そのために、制御部11は、制御部11内に音
声関連処理重要度一覧を記憶する。
【0018】
図3は、音声関連処理重要度一覧の一例を示す。音声関連処理重要度一覧11bは、重
要度11cと、音声関連処理11dとの情報の組からなる。重要度11cは、音楽再生部
16が再生している音楽と、音声関連処理11dによって発生される音声とを比較して、
後者の重要度が前者の重要度より高いか、低いか、また、同程度かの情報が記載されてい
る。音声関連処理11dは、移動通信端末装置の各部の行う処理、及び、制御部11の行
う処理である。
【0019】
重要度11cが「高」と組になって記憶されている音声関連処理11dとして、「通話
着信音の発生」と、「電力低下アラーム音の発生」と、「スケジュールアラーム音の発生
」とがある。また、重要度11cが「低」と組になって記憶されている音声関連処理11
dとして、「キー音の発生」と、「メール着信音の発生」と、「添付ファイル再生による
音声発生」と、「添付ファイルの添付」と、「メールアラーム音の発生」とがある。更に
、重要度11cが「同」と組になって記憶されている音声関連処理11dとして、「ブラ
ウザ装置による音声の発生」がある。
【0020】
クロック11aは、時刻を保持する。通信部12bは、アンテナ12aが受信した高周
波信号を送受信部13へ出力し、また、送受信部13から出力される高周波信号をアンテ
ナ12aより送信する。
【0021】
送受信部13は、通信部12bからの高周波信号を増幅、周波数変換及び復調し、それ
によって得られたデジタル音声信号を通話部14cに送り、また、制御信号を制御部11
に送る。更には、通話部14cから出力されるデジタル音声信号、及び制御部11から出
力される制御信号を変調、周波数変換及び増幅し、高周波信号を得て、それを通信部12
bに送る。
【0022】
通話部14cは、送受信部13から出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に
変換し、それを増幅してスピーカ14aに送る。また、マイクロフォン14bから出力さ
れるアナログ音声信号を増幅し、それをデジタル音声信号に変換して送受信部13に送信
する。
【0023】
入力装置15は、通信相手の電話番号を指定するための数字キーと複数の機能キーとを
含むキーからなる。そして、入力装置15のキーが操作されると、そのキーの識別子が制
御部11に通知され、制御部11によって、キーが操作されたことを示すキー音がスピー
カ33から発生され、表示部32に文字として表示され、または、制御が行われる。なお
、キー音は発生しないように制御してもよい。
【0024】
次に、音楽再生部16の動作を、図4を参照して説明する。音楽再生部16は、移動通
信端末装置が待受け時に、即ち、表示部32に待受け画面が表示されている際に、入力装
置15の所定のキー操作によって制御部11が起動することにより動作を開始し、表示部
32にプレイリスト選択用の表示をする。
【0025】
図4(a)は、プレイリスト選択用の表示の一例を示す。即ち、表示部32の中央部に
プレイリスト名一覧16aとして、「プレイリスト1」と、「プレイリスト2」と、「プ
レイリスト3」とのプレイリスト名が縦方向に列挙して表示され、かつ、それぞれのプレ
イリスト名と同じ行に対応付けられて、数字「1」、「2」及び「3」が表示されている
。更に、表示部32の下中央部に第2の機能表示16bとして、「再生」なる文字が表示
されている。また、図4(a)のように、初期状態は「プレイリスト1」が選択状態にな
っている。
【0026】
ここで、それぞれのプレイリストは、音楽再生部16内に記憶された音楽コンテンツ2
1aを識別する情報が、1つ、または、複数からなる情報が記憶されている。そして、ワ
ープ十字キー15bを上方向、または、下方向に操作すること、または、プレイリスト名
に対応付けられて表示された数字のキーを押下することによって、表示されたプレイリス
ト名一覧16aの中から1つのプレイリスト名が選択される。
【0027】
そして、第2のソフトキー15dが操作されると、音楽再生部16は、第2の機能表示
16bとして表示された再生機能を開始する。即ち、上記選択されたプレイリスト名で識
別されるプレイリストに識別情報が記憶された1つ、または、複数の音楽コンテンツ21
aをリストに登録された順番で再生を開始する。
【0028】
そして、表示部32に、音楽再生時の表示を行う。図4(b)は、音楽再生時の表示の
一例を示す。即ち、表示部32の中央部に、再生表示16cが表示され、表示部32の下
右部に第3の機能表示16dとして、「メニュー」なる文字が表示されている。また、現
在再生中の音楽が開始から何分何秒経過したかをバー表示と、数字表示とで表される。更
には、再生中の曲名・アーテイスト名等を表示してもよい。
【0029】
ここで、再生表示16cは、当該再生中の音楽コンテンツ21aがダウンロードされた
際に音楽データと同時にダウンロードされ、音楽コンテンツ記憶部21に音楽コンテンツ
21aと関連付けられて記憶された静止画の表示である。また、再生表示16cは静止画
に限るものではなく、動画であっても良い。更に、音楽再生部16内に記憶され、再生中
の音楽コンテンツ21aに依存しない静止画であっても、動画であっても良い。
【0030】
音楽再生時に、第3のソフトキー15eが操作されると、音楽再生部16は、第3の機
能表示16dとして表示されたメニューを表示部32に表示する。図4(c)は、メニュ
ーの表示の一例を示す。即ち、表示部32の第3の機能表示16dから吹き出されてメニ
ュー16eが表示され、そのメニュー16eには、3つの項目が縦方向に列挙して表示さ
れ、それぞれの項目には、「待受け画面」、「電子メール」、「音楽情報」なる文字が表
示され、かつ、それぞれの項目と同じ行に対応付けられて、数字「1」、「2」及び「3
」が表示されている。
【0031】
また、メニュー16eが表示されている場合、第3の機能表示16dとして、「閉」な
る文字が表示されている。ここで、第3のソフトキー15eが操作されると、音楽再生部
16は、表示部32に表示されているメニュー16eを閉じ、図4(b)に示す音楽再生
時の表示を行う。
【0032】
メニュー16eが表示されている際、ワープ十字キー15bを上方向、または、下方向
に操作すること、または、上記項目に対応付けられて表示された数字のキーの押下によっ
て、表示された3つの項目の中から1つの項目が選択される。そして、ワープ中央キー1
5aが操作されると、音楽再生部16は、上記選択された項目に従った動作を行う。即ち
、「待受け画面」が選択されていた場合、音楽再生部16は、音楽再生を継続して、表示
部32への表示を中止する。これによって、表示部32には、待受け画面が表示される。
【0033】
表示部32に待受け画面が表示されている場合、所定のキーが操作されることにより、
制御部11は、電子メール送受信部41を起動し、ブラウザ部42を起動し、スケジュー
ル管理部43を起動し、または、通話発信を行うなど、音楽を再生しながら音楽再生部1
6以外の機能を実行することが出来る。
【0034】
また、「電子メール」が選択されていた場合、音楽再生部16は、音楽再生を継続して
、表示部32への表示を中止し、電子メール送受信部41の起動を制御部11に指示する
。これによって、表示部32には、電子メール送受信部41による表示が行われる。更に
、「音楽情報」が選択されていた場合、音楽再生部16は、音楽再生を継続して、表示部
32に、再生中の音楽コンテンツ21aに付加されて記憶されていたその音楽コンテンツ
21aに関する情報、例えば、曲名、歌手名、コンテンツ提供業者名などを表示する。
【0035】
続いて、復号部31の動作を説明する。復号部31は、音楽コンテンツ21aを指定し
た音楽再生部16からの指示によって動作を開始する。そして、指定された音楽コンテン
ツ21aを復号して再生する。即ち、復号された音声データをスピーカ33から発音する

【0036】
また、復号部31は、符号化された、または、符号化されていない画像データを受信し
て、その画像データを表示部32に表示する。また、符号化されていない音声データを受
信して、その音声データをスピーカ33から発音する。なお、スピーカ33は1つに限定
されることなく複数設けてもよい。その際には、例えば音楽コンテンツは第1のスピーカ
から出力し、キー音は第2のスピーカから出力するように、機能毎に使用するスピーカを
ことなるように設定してもよい。
【0037】
次に、電子メール送受信部41の動作を説明する。電子メール送受信部41は、入力装
置15の所定のキー操作(例えば第3のソフトキー15eの押下)がなされると、制御部
11が起動することによって動作を開始し、表示部32に電子メール機能一覧を表示する
。図5は、表示部32に表示された電子メール機能一覧の一例を示す。即ち、電子メール
機能一覧41aとして、「新規作成」と、「受信ボックス」と、「送信ボックス」との電
子メール機能を識別する名称が縦方向に列挙して表示され、かつ、それぞれの名称と同じ
行に対応付けられて、数字「1」、「2」及び「3」が表示されている。更に、表示部3
2の下中央部に第2の機能表示41bとして、「選択」なる文字が表示されている。
【0038】
ここで、「新規作成」は、新規に送信する電子メールを作成する機能を示す。また、「
受信ボックス」は、受信された電子メールの標題と本文を表示部32に表示し、そのメー
ルに添付ファイルが添付されている場合、その添付ファイルを再生する機能を示す。更に
、「送信ボックス」は、送信された電子メールの標題と本文を表示部32に表示し、その
メールに添付ファイルが添付されている場合、その添付ファイルを再生する機能を示す。
【0039】
表示部32に電子メール機能一覧41aが表示されている際、ワープ十字キー15bを
上方向、または、下方向に操作することによって、または、上記機能の名称に対応付けら
れて表示された数字のキーを押下することによって、表示された電子メール機能一覧41
aの中から1つの電子メール機能が選択される。そして、第2のソフトキー15dが操作
されると、電子メール送受信部41は、上記選択された電子メール機能を実行する。
【0040】
「新規作成」機能が選択された場合、電子メール送受信部41は、入力装置15の所定
のキー操作によって、送信メールの標題と、本文を入力装置15のキー操作によって作成
する。続いて、入力装置15の所定のキー操作によって、その送信メールに添付ファイル
を添付すると指定された場合、電子メール送受信部41は、音楽コンテンツ記憶部21に
記憶された音楽コンテンツ21aの一覧を表示部32に表示する。
【0041】
そして、入力装置15のキー操作によって選択された音楽コンテンツ21aを添付ファ
イルとして添付された送信メールを作成して、そのメールの送信を制御部11に指示する
。なお、添付ファイルを添付すると指定された場合、表示部32に表示する一覧は音楽コ
ンテンツ21aだけでなく、データフォルダ部(図示せず)にファイル種別毎に分類され
て記憶されたカメラで撮影した画像ファイルでもよいし、ダウンロードした画像・音声デ
ータでもよい。
【0042】
また、電子メール送受信部41は、制御部11が電子メール着信信号を受信した後に、
制御部11が起動することにより電子メール受信の動作を開始する。そして、制御部11
によって受信された受信メールの標題と、本文とを受信して、電子メール送受信部41内
に記憶する。更に、受信メールに添付ファイルが添付されていた場合、その添付ファイル
を受信して、その添付ファイルデータが音楽コンテンツ21aである場合には音楽コンテ
ンツ記憶部21に記憶し、その他のファイル(画像ファイル等)である場合には、ファイ
ル種別毎にデータフォルダ部へ記憶する。
【0043】
そして、「受信ボックス」機能が選択された場合、電子メール送受信部41は、電子メ
ール送受信部41内に記憶された受信メールの標題と、本文を表示部32に表示する。ま
た、その受信メールに添付ファイルとして音楽コンテンツ21aが添付されており、所定
のキーが操作された場合、その音楽コンテンツ21aの再生を復号部31に指示する。
【0044】
更に、「送信ボックス」機能が選択された場合、電子メール送受信部41は、電子メー
ル送受信部41内に記憶された送信メールの標題と、本文を表示部32に表示する。また
、その送信メールに添付ファイルとして音楽コンテンツ21aが添付されており、所定の
キーが操作された場合、その音楽コンテンツ21aの再生を復号部31に指示する。
【0045】
次に、ブラウザ部42の動作を説明する。ブラウザ部42は、入力装置15の所定のキ
ー操作がなされると(例えば第2のソフトキー15d押下)、制御部11によって起動さ
れて動作を開始する。そして、入力装置15の所定のキー操作によって指定されたURL
へ制御部11を経由してアクセスする。
【0046】
そして、アクセスされたサイトに応じて、ブラウザ部42は、表示部32への表示、ス
ピーカ33への音声の出力、更に、音楽コンテンツ21aの音楽コンテンツ記憶部21へ
のダウンロードを行う。図6は、アクセスされたサイトに応じた表示部32上の表示の一
例を示す。即ち、表示部32中央部にアクセスされたサイトに応じたブラウザ表示42a
が表示されている。
【0047】
また、ブラウザ部42は、電子メール送受信部41によって受信した受信メールの本文
がURLを含むものであって、当該受信メールを表示部32に表示している際に、入力装
置15の所定のキー操作によってそのURLが指定されると、制御部11によって起動さ
れ、ブラウザ部42は、起動されたら直ちにそのURLへアクセスしても良い。
【0048】
次に、スケジュール管理部43の動作を説明する。スケジュール管理部43は、入力装
置15の所定のキー操作がなされると、制御部11によって起動される。そして、入力装
置15の所定のキー操作によって用件と、その用件の開始日時と、その用件の終了日時と
、アラーム日時とが入力される。そして、入力されたこれらの情報をスケジュール管理部
43内のスケジュール一覧に記憶する。
【0049】
図7は、スケジュール一覧の一例を示す。スケジュール一覧43aは、開始時刻43b
と、終了時刻43cと、用件43dとの情報の組からなる。開始時刻43bは、上記入力
された用件の開始日時であり、終了時刻43cは、上記入力された用件の終了日時であり
、用件43dは、上記入力された用件である。スケジュール管理部43は、アラーム日時
に警報を報知するように、制御部11に依頼する。ここでは、アラーム日時は、開始時刻
43bと等しいとして、アラーム日時はスケジュール一覧43aに記憶されず、また、ス
ケジュール管理部43は、スケジュール一覧43aに記憶された開始時刻43bに警報を
報知するように、制御部11に依頼するとする。
【0050】
次に、電源部51の動作を説明する。電源部51は、充電池(図示せず)を内蔵し、充
電器(図示せず)から供給される電力を充電池に充電する。また、充電池に蓄えられた電
力を、移動通信端末装置の各部に供給する。更に、充電池に蓄えられた電力が所定の量よ
り低下したか否かを検出し、低下が検出された場合、電力低下信号51aを制御部11に
送信する。
【0051】
次に、上記のように構成された、本発明の実施形態に係る移動通信端末装置の音楽再生
部16の動作中における、制御部11の音声出力制御の動作を説明する。図8は、音楽再
生部16の動作中における、制御部11の音声出力制御の動作のフローチャートを示す。
【0052】
制御部11の音声出力制御の動作は、音楽再生部16が動作中に新たな処理(例えば制
御部11が通話着信信号を受信した際、電力低下信号を受信した際の処理等)が開始され
た際に動作を開始し(ステップS11a)、その新たな処理が行う音声関連処理11dを
キーに音声関連処理重要度一覧11bを検索して、その音声関連処理11dの重要度11
cを検索の結果として得る(ステップS11b)。そして、その検索の結果、重要度11
cが「高」である場合、制御部11は、上記新たな処理に対応付けられた音声関連処理1
1dの動作をさせ、そして、音楽再生部16の動作を中断させて(ステップS11c)、
制御動作を終了する(ステップS11d)。
【0053】
また、その検索の結果、重要度11cが「低」である場合、制御部11は、上記新たな
処理に対応付けられた音声関連処理11dの動作をさせず、そして、音楽再生部16の動
作を継続させて(ステップS11e)、制御動作を終了する(ステップS11d)。また
、その検索の結果、重要度11cが「同」である場合、制御部11は、制御部11内に記
憶された上記新たな処理に対応付けられた音声関連処理11dを行うか否かの設定を調べ
る(ステップS11f)。
【0054】
そして、ステップS11fにおいて調べた設定が、音声関連処理11dを動作させる設
定である場合、上記新たな処理に対応付けられた音声関連処理11dの動作をさせ、そし
て、音楽再生部16の動作を中断させて(ステップS11c)、制御動作を終了する(ス
テップS11d)。一方、ステップS11fにおいて調べた設定が、音声関連処理11d
を動作させない設定である場合、上記新たな処理に対応付けられた音声関連処理11dの
動作をさせず、そして、音楽再生部16の動作を継続させて(ステップS11e)、制御
動作を終了する(ステップS11d)。なお、音声関連処理11dの動作をさせる際には
当該音声関連処理に伴って画像の表示を行ってもよい。また、音声関連処理11dの動作
をさせない際には、当該音声関連処理に伴う画像の表示のみを行ってもよい。
【0055】
次に、具体的な新たな処理毎に、制御部11の音声出力制御の動作を説明することによ
って、音楽再生部16が動作中の、移動通信端末装置の音声出力関連の制御の動作を、図
2、図3及び図8を参照して説明する。
【0056】
まず、音楽再生部16が動作中に、制御部11が通話着信信号を受信した際の、制御部
11の音声出力制御の動作を説明する。制御部11は、音楽再生部16が動作中に通話着
信信号を受信すると、図3に示す音声関連処理重要度一覧11bから音声関連処理11d
が「通話着信音の発生」である情報の組を検索し、その結果、重要度11cが「高」であ
るとの結果を得る(図8のステップS11bの「重要度が「高」」)。
【0057】
そこで、制御部11は、通話着信があったことを使用者に報知するため、通話着信音の
スピーカ33からの発生、通話着信があった旨を示す文字または画像を表示部32に表示
、通話着信があったこと示す振動を振動子(図示せず)から発生、のいずれか1つ、また
は、複数の動作をさせる。なお、いずれの動作をさせ、いずれの動作をさせないかは、事
前に入力装置15の所定のキー操作によって行なわれ、制御部11内に記憶された設定に
依存する。
【0058】
制御部11は、通話着信音のスピーカ33からの発生を行わせる場合、音楽再生部16
の音楽再生の動作を中断させる。また、通話着信があった旨を示す文字または画像を表示
部32に表示させる場合、図4(b)に示す音楽再生部16による音楽再生時の表示に代
えて、または、その表示の前面に通話着信表示を表示させる。
【0059】
図9(a)は、音楽再生部16による音楽再生中に通話着信があった場合の表示部32
の表示の一例を示す。即ち、通話着信表示11eとして、「着信」なる文字と、「012
3456789」なるその着信を発信した通信装置を識別する電話番号と、電話帳(図示
せず)にその電話番号と対応付けられて記憶された名前情報とが表示されている。なお、
音楽再生中に通話着信があった場合、図4(b)の表示に重ねて「着信」なる文字、「0
123456789」なる電話番号情報、名前情報等を表示してもよい。
【0060】
そして、所定の時間に渡って通話着信の報知のための動作を行わせて、入力装置15の
所定のキー操作による着呼操作が行なわれなかった場合、制御部11は、その通話着信の
報知のための動作を中止させ、音楽再生部16の動作を再開させる。即ち、通話着信音の
スピーカ33からの発生を行わせた場合、音楽再生部16に音楽の再生をその再生を中断
させた部分から再開させ、また、通話着信があった旨を示す文字または画像を表示部32
に表示させた場合、音楽再生部16に図4(b)に示す音楽再生時の表示を再開させる。
【0061】
なお、再生の再開に関しては、上記中断させた部分からの再生に限定されることなく、
中断させた直前の箇所の5秒前から再開させる、又はその再生曲の最初から再開させても
良い。更に、音楽再生部16に、音楽再生部16が起動された際の動作をさせても良い。
【0062】
その場合には、音楽再生部16に中断させた部分に関する情報を保持し、再度再開させる
制御があった場合にその保持した情報を用いて再開する。その場合、表示部32には、図
4(a)に示す音楽再生部16が起動された際の表示が行われる。上記説明した通り、ど
の部分から再生を再開するかには、数通りの処理が可能であるが、以後の説明で、それら
を含めて再生の再開と称する。
【0063】
また、上記の時間に渡る動作中に着呼操作が行なわれた場合、制御部11は、送受信部
13と通話部14cとを制御して通話処理をさせる。また、音楽再生部16の音楽再生の
動作を中断させ、更に、通話中である旨を示す文字または画像を表示部32に表示させる
。ここで、その表示は、図4(b)に示す音楽再生部16による音楽再生時の表示に代え
て、または、その表示の前面に表示させる。そして、入力装置15の所定のキー操作によ
る通話終了の操作が行なわれると、通話処理を終了させ、音楽再生部16の動作を再開さ
せる。
【0064】
ここで、以上の通話着信があったことを使用者に報知するための動作、及び、通話の動
作は、音楽再生部16が動作中であるか否かを問わず、同一である。即ち、移動通信端末
装置は、音楽再生部16が動作中であっても、通話着信を使用者に報知することができる

【0065】
次に、音楽再生部16が動作中に、制御部11が電源部51によって送信された電力低
下信号51aを受信した際の、制御部11の音声出力制御の動作を説明する。制御部11
は、音楽再生部16が動作中に電力低下信号51aを受信すると、図3に示す音声関連処
理重要度一覧11bから音声関連処理11dが「電力低下アラーム音の発生」である情報
の組を検索し、その結果、重要度11cが「高」であるとの結果を得る(図8のステップ
S11bの「重要度が「高」」)。そこで、制御部11は、電力低下信号51aに対応し
て設定され、制御部11内に記憶された動作を行う。
【0066】
即ち、制御部11内に記憶された設定に従って、電力低下が発生したことを使用者に報
知するため、スピーカ33からアラーム音の発生、及び、電力低下が発生した旨を示す文
字または画像を表示部32に表示させる。更に、電力低下が発生したことを示す振動を振
動子から発生させても良い。図10は、電力低下が発生した旨を示す文字が表示部32に
表示された一例を示す。即ち、電力低下表示11hとして、「充電して下さい」なる文字
が表示されている。
【0067】
更に、制御部11は、電源部51から送信された電力低下信号51aを受信した際、音
楽再生部16の動作を終了させて、充電池に蓄えられた電力の消費を少なくする。そのた
め、音楽再生部16による音楽の再生は終了し、また、図4に示す音楽再生部16による
表示部32への表示は終了する。以上の制御により、移動通信端末装置は、音楽再生部1
6が動作中であっても、電力低下が発生したことを使用者に報知することができる。
【0068】
次に、音楽再生部16が動作中に、クロック11aが示す時刻とスケジュール管理部4
3によって依頼された開始時刻43bとが一致した際の、制御部11の音声出力制御の動
作を説明する。
【0069】
制御部11は、音楽再生部16が動作中にクロック11aが示す時刻とスケジュール管
理部43によって警報の報知が依頼された開始時刻43bとが一致すると、図3に示す音
声関連処理重要度一覧11bから音声関連処理11dが「スケジュールアラーム音の発生
」である情報の組を検索し、その結果、重要度11cが「高」であるとの結果を得る(図
8のステップS11bの「重要度が「高」」)。そこで、制御部11は、用件43dの開
始時刻43bとなったことに対応して設定され、制御部11内に記憶された動作を行う。
【0070】
即ち、制御部11内に記憶された設定に従って、用件43dの開始時刻43bとなった
ことを使用者に報知するため、スピーカ33からアラーム音の発生、用件43dの開始時
刻43bとなった旨を示す文字または画像を表示部32に表示、用件43dの開始時刻4
3bとなったことを示す振動を振動子から発生、のいずれか1つ、または、複数の動作を
させる。なお、いずれの動作をさせ、いずれの動作をさせないかは、事前に入力装置15
の所定のキー操作によって行なわれ、制御部11内に記憶された設定に依存する。
【0071】
制御部11は、上記スピーカ33からアラーム音の発生を行わせる場合、音楽再生部1
6の音楽再生の動作を中断させる。また、図11は、用件43dの開始時刻43bとなっ
た旨を示す文字が表示部32に表示された一例を示す。即ち、クロック11aが示す時刻
が開始時刻43bと等しい用件43dをスケジュール管理部43内に記憶されたスケジュ
ール一覧43aから検索して、検索された用件43dがスケジュール時刻表示11jとし
て、表示部32に表示されている。この用件43dの開始時刻43bとなった旨を示す文
字が表示部32に表示させる場合、図4(b)に示す音楽再生部16による音楽再生時の
表示に代えて、または、その表示の前面に表示させる。
【0072】
そして、所定の時間に渡って上記報知を行わせて、入力装置15の所定のキー操作によ
る報知を終了させる操作が行なわれた場合、制御部11は、その報知を中止させ、音楽再
生部16の動作を再開させる。
【0073】
次に、制御部11は、音楽再生部16が動作中に、入力装置15のキーが操作された際
の、キー音の制御の動作を説明する。制御部11は、音楽再生部16が動作中に入力装置
15から送信されたキーの識別子を受信すると、図3に示す音声関連処理重要度一覧11
bから音声関連処理11dが「キー音の発生」である情報の組を検索し、その結果、重要
度11cが「低」であるとの結果を得る(図8のステップS11bの「重要度が「低」」
)。そこで、制御部11は、キー音をスピーカ33から発生させない。
【0074】
次に、音楽再生部16が動作中に、制御部11がメール着信信号を受信した際の、制御
部11の音声出力制御の動作を説明する。なお、この動作は、制御部11がメール着信信
号を受信した際でなく、その受信に続いて電子メール送受信部41がその着信信号で着信
が通知された電子メールの受信を完了した際に行われても良い。即ち、以下の説明で、「
メール着信信号の報知」は、「着信信号で着信が通知された電子メールの受信を完了の報
知」であっても良い。
【0075】
制御部11は、音楽再生部16が動作中にメール着信信号を受信すると、図3に示す音
声関連処理重要度一覧11bから音声関連処理11dが「メール着信音の発生」である情
報の組を検索し、その結果、重要度11cが「低」であるとの結果を得る(図8のステッ
プS11bの「重要度が「低」」)。
【0076】
そこで、制御部11は、メール着信があったことを使用者に報知するためのメール着信
音の発生をさせない。なお、この場合には、メール着信音の発生の代わりに、振動子を振
動させる。なお、振動子すら振動させないようにしてもよい。
【0077】
そして、制御部11は、メール着信があった旨を示す文字または画像を表示部32に表
示させる。図9(b)は、音楽再生時にメール着信があった場合の表示部の表示の一例を
示す。例えば、図4に示す音楽再生部16によって行われる表示が表示部32の全面を用
いていない場合、メール着信があった旨を示す画像表示は、音楽再生部16による表示が
されない部分に、例えば電池残量・電波状況を表示するためのピクト行32aにピクト行
表示11fで表示される。また、メール着信があった旨を示す文字はポップアップ表示1
1gで表示させても良い。
【0078】
ここで、上記の動作は、音楽再生部16が動作していないときにメール着信があった際
に行う報知の動作として事前に入力装置15の所定のキー操作によって行なわれ、制御部
11内に記憶された設定に依存しない。即ち、メール着信があった際にメール着信音を発
生させる設定が記憶されていても、メール着信音を発生させない制御を行う。
【0079】
その後、メール着信があった旨を示す文字または画像が表示された状態でワープ中央キ
ー15aが押下されると、制御部11は、電子メール送受信部41に「受信メールボック
ス」機能を動作させる。また、メール着信があった旨を示す文字または画像が表示された
状態で第1のソフトキー15cが押下されると、図4(b)に示された音楽再生時の表示
に戻る。
【0080】
なお、「メール着信音の発生」なる音声関連処理11dと組をなして音声関連処理重要
度一覧11bに記憶される重要度11cは「高」であってもよい。この場合、制御部11
は、メール着信信号を受信すると、音楽再生部16による音楽再生を中断させ、メール着
信音を一定時間鳴動させた後、音楽再生を再開させる。また、音楽再生部16による音楽
再生が再開された場合においても、メール着信があった旨を示す文字または画像を表示部
32に継続して表示させても良い。
【0081】
以上のように、メール受信の重要度が「低」である場合と「高」である場合を説明した
が、「中」とし、ユーザに「低」・「高」を設定出来るようにしてもよい。
【0082】
次に、音楽再生部16によって音楽が再生されており、電子メール送受信部41が「受
信ボックス」機能または「送信ボックス」機能の添付ファイルを再生する機能に対する制
御部11の制御方法について説明する。まず、電子メール送受信部41が「受信ボックス
」機能または「送信ボックス」機能の動作をしている際、制御部11は、図3に示す音声
関連処理重要度一覧11bから音声関連処理11dが「添付ファイル再生による音声発生
」である情報の組を検索し、その結果、重要度11cが「低」であるとの結果を得る(図
8のステップS11bの「重要度が「低」」)。
【0083】
そこで、制御部11は、電子メール送受信部41を制御して、添付ファイルとして添付
されていた音楽コンテンツ21aの再生を行わせない。なお、この音楽コンテンツ21a
の再生を行わせない方法としては、添付ファイルとして添付されていた音楽コンテンツ2
1aの再生を選択する選択領域を表示部32に表示しないようにしたり、音楽コンテンツ
21aの再生を選択する領域を反転させて、選択できない旨を示すように表示したりする

【0084】
以上の制御により、移動通信端末装置は、電子メールの着信の際、及び、電子メールの
受信の際、音楽再生部16によって再生されている音楽にその他の音声が混入することを
防ぐことができる。
【0085】
次に、音楽再生部16が動作中に電子メール送受信部41が「新規作成」機能を動作中
の、制御部11の音声出力制御の動作を説明する。制御部11は、音楽再生部16が動作
中に電子メール送受信部41が「新規作成」機能の動作をしている際、制御部11は、図
3に示す音声関連処理重要度一覧11bから音声関連処理11dが「添付ファイルの添付
」である情報の組を検索し、その結果、重要度11cが「低」であるとの結果を得る(図
8のステップS11bの「重要度が「低」」)。
【0086】
そこで、制御部11は、電子メール送受信部41を制御して、添付ファイルの添付を行
わせない。なお、この添付ファイルの添付を行わせない方法としては、音楽コンテンツ2
1aの添付のみを行わせないようにしたり、音楽再生中の音楽コンテンツ21aファイル
を添付できないようにしたりしてもよい。また、その方法は、添付ファイルを選択する選
択領域を表示部32に表示しない方法でもよいし、添付を行わせないファイルを選択する
領域を反転させて、選択できない旨を示すように表示する方法でもよい。
【0087】
以上の制御により、電子メール送受信部41が添付ファイルとして添付する音楽コンテ
ンツ21aを選択中に、ファイル操作の誤りによって音楽再生部16が再生している音楽
コンテンツ21aが削除され、または、それを識別する情報が変更されるなどによる、音
楽再生部16の動作の障害の発生を防ぐことができる。
【0088】
次に、音楽再生部16が動作中に、電子メール送受信部41が「新規機能」、「受信ボ
ックス」または「送信ボックス」機能を動作している場合の、制御部11によるメールア
ラーム音の出力制御の動作を説明する。音楽再生部16が動作中に、電子メール送受信部
41が動作をしている場合、制御部11は、図3に示す音声関連処理重要度一覧11bか
ら音声関連処理11dが「メールアラーム音の発生」である情報の組を検索し、その結果
、重要度11cが「低」であるとの結果を得る(図8のステップS11bの「重要度が「
低」」)。
【0089】
そこで、制御部11は、電子メール送受信部41を制御して、メールアラーム音を発生
させない。ここで、メールアラーム音とは、使用者が、電子メール送受信部41に対して
、行わせることができない動作を指示した際にスピーカ33から発生される音声であり、
例えば、空のフォルダに記憶された受信メールまたは送信メールの一覧の表示が指示され
た場合に発生されるものである。
【0090】
次に、音楽再生部16が動作中にブラウザ部42が動作する際の、制御部11の音声出
力制御の動作を説明する。制御部11は、音楽再生部16が動作中にブラウザ部42が動
作している際、制御部11は、図3に示す音声関連処理重要度一覧11bから音声関連処
理11dが「ブラウザ装置による音声の発生」である情報の組を検索し、その結果、重要
度11cが「同」であるとの結果を得る(図8のステップS11bの「重要度が「同」」
)。
【0091】
そこで、制御部11は、事前に入力装置15の所定のキー操作によって行なわれ、制御
部11内に記憶された設定に従って、ブラウザ部42に使用者が入力装置15の所定のキ
ー操作によって指定したサイトのページに依存した、そして、そのサイトのページの属性
に依存して音声出力をし、それらに依存した表示部32への表示をする。また、事前の設
定によっては音声出力又は表示部32への表示は行わない。このとき、音楽再生部16の
音楽の再生は、その設定に応じて中断したり、継続したりする。
【0092】
なお、制御部11は、ブラウザ部42にスピーカ33からの音声出力を行わせる場合、
音楽再生部16の動作を中断させる。そして、その音声出力が終了した際、音楽再生部1
6の動作を再開させる。以上の制御によって、移動通信端末装置は、使用者の設定に基づ
いて、ブラウザ部42の動作による音声の発生を可能にし、または、不可能にする。
【0093】
例えば、ブラウザ部42によって音楽サイトを表示し、更にそのサイトから音楽コンテ
ンツ21aをダウンロード可能である場合において、通常時(音楽を再生していないとき
、待受け時など)は、音楽コンテンツのダウンロード後に、第3のソフトキー15eを押
下するとダウンロードした音楽が確認再生出来るようになっているが、音楽再生部16に
よる音楽再生時には、第3のソフトキー15eを操作しても確認再生は出来ないようにし
、音楽再生部16によって再生している音楽は継続するように予め設定することが出来る
。また、上記ダウンロード音楽コンテンツの確認再生を可能にし、音楽再生部16による
再生中の音楽を中断して、上記ダウンロード音楽コンテンツの確認再生終了後、再生が中
断されていた音楽の再生を再開するように設定してもよい。
【0094】
以上の説明では、制御部11は、音楽再生部16が動作中の音声出力制御の際、音声関
連処理重要度一覧11bを検索するとしたが、これに限るものではない。それぞれの音声
関連処理11dを行う部分に、重要度11cに従った処理を組み込んでいても良い。
【0095】
その場合、通話着信音の発生の処理などの、重要度11cが「高」である音声関連処理
11dを行う制御部11の部分には、音楽再生部16が動作中であるか否かを調べる動作
は不要となる。なぜなら、重要度11cが「高」である音声関連処理11dを行う部分は
、音楽再生部16が動作中であるか否かに係わらず、同じ動作を行うからである。
【0096】
また、以上の説明では、クロック11aが示す時刻と所定の時刻が一致した際の制御部
11の動作として、クロック11aが示す時刻とスケジュール管理部43によって依頼さ
れた開始時刻43bとが一致した際の動作を説明したが、これに限るものではない。例え
ば、移動通信端末装置は目覚まし時計部(図示せず)を備え、クロック11aが示す時刻
と目覚まし時計部によって依頼された時刻とが一致した際に同じ動作をしても良い。
【0097】
以上の説明では、移動通信端末装置は、通話用のスピーカ14aと、音楽コンテンツ2
1a再生用のスピーカ33との2つのスピーカを有する構成であるとしたが、これに限る
ものではない。1つのスピーカを通話用とコンテンツ再生用とに兼用しても良い。
【0098】
また、以上の説明は、本発明を移動通信端末装置に適用した形態を例にとって行ったが
、本発明は、PDA(Personal Digital Assistant)、パソコンなど、音楽コンテンツを
再生するあらゆる装置に適用することが当然に可能である。本発明は以上の構成に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信端末装置の外観図。
【図2】本発明の実施形態に係る移動通信端末装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態に係る音声関連処理重要度一覧の形式の一例を示す図。
【図4】本発明の実施形態に係る音楽再生部による表示部の表示の一例を示す図。
【図5】本発明の実施形態に係る電子メール送受信部による表示部の表示の一例を示す図。
【図6】本発明の実施形態に係るブラウザ部による表示部の表示の一例を示す図。
【図7】本発明の実施形態に係るスケジュール一覧の形式の一例を示す図。
【図8】本発明の実施形態に係る制御部の音声関連処理制御の動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の実施形態に係る移動通信端末装置で、音楽再生部が動作中に着信があった場合の表示部の表示の一例を示す図。
【図10】本発明の実施形態に係る移動通信端末装置で、音楽再生部が動作中に電力低下が発生した場合の表示部の表示の一例を示す図。
【図11】本発明の実施形態に係る移動通信端末装置で、音楽再生部が動作中に用件の開始時刻になった場合の表示部の表示の一例を示す図。
【符号の説明】
【0100】
11 制御部
11a クロック
11b 音声関連処理重要度一覧
11c 重要度
11d 音声関連処理
11e 通話着信表示
11f ピクト行表示
11g ポップアップ表示
11h 電力低下表示
11j スケジュール時刻表示
15 入力装置
16 音楽再生部
16a プレイリスト名一覧
16b 第2の機能表示
16c 再生表示
16d 第3の機能表示
16e メニュー
21 音楽コンテンツ記憶部
21a 音楽コンテンツ
31 復号部
32 表示部
33 スピーカ
41 電子メール送受信部
42 ブラウザ部
43 スケジュール管理部
43a スケジュール一覧
43b 開始時刻
43c 終了時刻
43d 用件
51 電源部
51a 電力低下信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音情報と画像情報とからなるコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
記憶された画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときに着信が発生すると、前記音
情報の出力と前記画像情報の表示とを少なくとも一時停止させて、着信音を鳴動する制御
を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定
画像を前記画像情報が表示されていない箇所に表示する制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
音情報と画像情報とからなるコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
記憶された画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときに着信が発生すると、前記音
情報の出力と前記画像情報の表示とを少なくとも一時停止させて、着信音を鳴動する制御
を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信があった旨を示
す所定文字を前記画像情報に重畳して表示する制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項3】
音情報と画像情報とからなるコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
記憶された画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときに着信が発生すると、前記音
情報の出力と前記画像情報の表示とを少なくとも一時停止させて、着信音を鳴動する制御
を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定
画像を電池残量又は電波状況を示す画像と同じ行に表示する制御手段とを有することを特
徴とする通信端末装置。
【請求項4】
音情報を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力がなされていないときにメールを受信すると、前記設定手段によって
設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力がなされているときにメールを受信すると、前記設定手段によって設
定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記音情報の出力を継続
させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定画像を表示する制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項5】
音情報を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力がなされていないときにメールを受信すると、前記設定手段によって
設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力がなされているときにメールを受信すると、前記設定手段によって設
定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記音情報の出力を継続
させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定画像を電池残量又は電波状況を示す画像
と同じ行に表示する制御手段とを有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項6】
音情報を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定
画像を前記画像情報が表示されていない箇所に表示する制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項7】
音情報を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信があった旨を示
す所定文字を前記画像情報に重畳して表示する制御手段と
を有することを特徴とする通信端末装置。
【請求項8】
音情報を含むコンテンツを記憶する記憶手段と、
記憶された音情報を出力する音声出力手段と、
画像情報を表示する表示手段と、
メールを受信した際に行う報知の動作を設定する設定手段と、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされていないときにメールを受信すると、前
記設定手段によって設定された報知の動作を行い、
前記音情報の出力と画像情報の表示とがなされているときにメールを受信すると、前記
設定手段によって設定された報知の設定に係わらず、メール着信音を鳴動させずに、前記
音情報の出力と画像情報の表示とを継続させ、前記表示手段にメール受信に関連する所定
画像を電池残量又は電波状況を示す画像と同じ行に表示する制御手段とを有することを特
徴とする通信端末装置。
【請求項9】
更に振動子を有し、
前記制御手段は、
前記メールを受信すると、振動子を振動させることを特徴とする請求項1乃至請求項8の
いずれか1項に記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記制御手段は、
前記音情報が出力されて画像情報が表示されているときに、所定操作がなされると、前記
音情報の出力を継続させつつ、前記コンテンツに関連付けられた曲名、歌手名、コンテン
ツ提供業者名のうちの少なくとも1つを表示することを特徴とする請求項1乃至9のいず
れか1項に記載の通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−188987(P2009−188987A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−322700(P2008−322700)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【分割の表示】特願2008−275482(P2008−275482)の分割
【原出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】