説明

通信装置

【課題】簡単かつ低コストで試験を行うことができる通信装置を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の周波数の送信信号を生成する第1の信号生成部(101)と、前記第1の信号生成部により生成された送信信号を出力する送信端子(Tx)と、受信信号を入力する受信端子(Rx)と、前記受信端子に入力された受信信号及び前記第1の信号生成部により生成された送信信号をミキシングするミキサ(106)と、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の試験信号を生成する第2の信号生成部(108)と、前記第2の信号生成部により生成された試験信号の線と前記受信端子に接続される線とを結合することにより、前記試験信号を前記ミキサに入力する結合回路(111)とを有することを特徴とする通信装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信装置や車載レーダ装置では、マイクロ波からミリ波帯の高周波信号を用いるため、その高周波信号をアンテナを通じて送受信し、低周波信号に変換するトランシーバ回路が必要となる。このトランシーバ回路の動作試験においては、RF(高周波)プローブを半導体チップに接触させて、高周波の試験信号を入出力し、試験する。一方、メモリやシステムLSI等は回路規模が大きく、処理信号速度は無線システムほど速くないことから、半導体チップ内に自己診断回路を内蔵する技術が一般的になってきている。これは試験項目や試験時間を低減することに貢献している。
【0003】
また、送信信号の電力を設定電力値に応じて可変する通信機器の送信電力制御装置が知られている。また、自己診断機能を有し、伝送路を介して通信を行う送受信装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−230684号公報
【特許文献2】特開平9−46266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、無線システムやレーダーシステムの高周波動作を自己診断する機能はまだ実現されておらず、トランシーバ回路の試験において、1チップ毎に高周波プローブを接触し、高周波信号を入力して検査しているのが現状である。しかしながら、この高周波プローブが高価である上、試験装置もミリ波信号を検出する高機能な装置が必要となる。このため、試験にかかるコストが大きくなるという問題が生じている。
【0006】
本発明の目的は、簡単かつ低コストで試験を行うことができる通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
通信装置は、第1の周波数の送信信号を生成する第1の信号生成部と、前記第1の信号生成部により生成された送信信号を出力する送信端子と、受信信号を入力する受信端子と、前記受信端子に入力された受信信号及び前記第1の信号生成部により生成された送信信号をミキシングするミキサと、前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の試験信号を生成する第2の信号生成部と、前記第2の信号生成部により生成された試験信号の線と前記受信端子に接続される線とを結合することにより、前記試験信号を前記ミキサに入力する結合回路とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
外部から高周波プローブを接触しなくても試験を行うことができるので、簡単かつ低コストで試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態による通信装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による通信装置の構成例を示す図である。
【図3】図3(A)及び(B)は第1の信号生成部及び第2の信号生成部の構成例を示す回路図である。
【図4】第1の信号生成部(VCO1)及び第2の信号生成部(VCO2)の動作を説明するためのタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による通信装置の構成例を示す図である。通信装置は、送信部、受信部及び試験部を有する半導体装置であり、例えば車載レーダ装置の通信装置である。送信部は、第1の信号生成部(第1の電圧制御発振器)101、電力増幅器102及び送信端子Txを有する。受信部は、受信端子Rx、低雑音増幅器105、ミキサ106及び増幅器107を有する。試験部は、第2の信号生成部(第2の電圧制御発振器)108、電力検出部109、アッテネータ110、結合回路111、抵抗112、分周器103,113及び周波数カウンタ104,114を有する。車載レーダ装置は、車に搭載され、前の車との間の距離及び相対速度を検出することができる。通信装置は、送信モード、受信モード及び試験モードを有する。
【0011】
まず、送信モードについて説明する。送信モードでは、通信装置は、送信信号を無線送信する。第1の信号生成部101は、例えば第1の電圧制御発振器であり、制御電圧Vcに応じた第1の周波数f0の送信信号を生成する。第1の周波数f0は、例えば60GHzである。電力増幅器102は、第1の信号生成部101により生成された送信信号を増幅し、送信端子Txに出力する。送信端子Txは、第1の信号生成部101により生成された送信信号を出力する。送信端子Txの送信信号は、アンテナを介して無線送信される。
【0012】
車載レーダ装置の場合、送信信号は、前の車に反射する。通信装置は、その反射した信号を受信し、送信信号及び受信信号の位相差を基に上記の車間距離及び相対速度を演算することができる。
【0013】
次に、受信モードについて説明する。受信モードでは、通信装置は、受信信号を無線受信する。受信端子Rxは、アンテナを介して無線受信された受信信号を入力する。低雑音増幅器105は、受信端子Rxに入力された受信信号を増幅し、ミキサ106に出力する。ミキサ106は、低雑音増幅器105により増幅された受信信号RF及び第1の信号生成部101により生成された送信信号(ローカル信号)LOをミキシングし、中間周波数信号IFを出力する。中間周波数信号IFは、受信信号RFの周波数及び送信信号LOの周波数の差分の周波数を有する。増幅器107は、中間周波数信号IFを増幅し、信号IF0を出力する。車間距離が長い場合には、受信信号RFと送信信号LOとの間の位相差が大きくなり、信号IF0の周波数が高くなる。逆に、車間距離が短い場合には、受信信号RFと送信信号LOとの間の位相差が小さくなり、信号IF0の周波数が低くなる。通信装置は、信号IF0を基に前の車に対する車間距離及び相対速度を演算することができる。
【0014】
次に、試験モードについて説明する。試験モードでは、受信端子Rxに高周波プローブを接触させることなく、受信部の動作を試験し、自己診断することができる。第1の信号生成部101は、送信モードと同様に、制御電圧Vcに応じた第1の周波数f0の送信信号を生成する。第2の信号生成部108は、例えば第2の電圧制御発振器であり、制御電圧Vcに応じた第2の周波数f0+αの試験信号を生成する。第2の周波数f0+αは、第1の周波数f0とは異なり、周波数αずれている。電力検出部109は、第2の信号生成部108により生成された試験信号の電力を検出する。アッテネータ110は、第2の信号生成部108により生成された試験信号を減衰し、結合回路111に出力する。結合回路111は、アッテネータ110により減衰された試験信号の線と受信端子Rxに接続される線とを結合することにより、試験信号を低雑音増幅器105に入力する。例えば、結合回路111は、試験信号の線と受信端子Rxに接続される線との間に誘電体を設け、2本の線を容量結合する。これにより、試験信号は、受信端子Rxの線に伝達される。なお、結合回路111は、磁気結合回路により、試験信号を伝達するようにしてもよい。アッテネータ110の出力線は、結合回路111及び抵抗112を介して、基準電位(グランド電位)ノードに接続される。
【0015】
低雑音増幅器105は、結合回路111を介して入力した試験信号を増幅し、信号RFを出力する。試験モードは受信部の動作を試験するためのものであるため、試験モードの試験信号は、受信モードの受信信号に対して、周波数及び振幅がほぼ同じであることが好ましい。無線通信により、受信モードで受信した受信信号は、送信モードで送信した送信信号に対して減衰している。アッテネータ110は、受信信号とほぼ同じ振幅になるように、試験信号を減衰する。この際、電力検出部109により検出された試験信号の電力を基に、アッテネータ110の値を調節することができる。ミキサ106は、低雑音増幅器105により増幅された試験信号RF及び第1の信号生成部101により生成された送信信号(ローカル信号)LOをミキシングし、中間周波数信号IFを出力する。中間周波数信号IFは、試験信号RFの第2の周波数f0+α及び送信信号LOの第1の周波数f0の差分の周波数αを有する。増幅器107は、中間周波数信号IFを増幅し、信号IF0を出力する。信号IF0を検査することにより、受信部の動作を診断することができる。
【0016】
第1の分周器103は、第1の信号生成部101により生成された送信信号をN分周し、第1の周波数カウンタ104に出力する。すなわち、第1の分周器103は、第1の周波数f0の送信信号を入力し、周波数f0/Nの送信信号を出力する。第1の周波数カウンタ104は、第1の分周器103により出力された送信信号の周波数をカウントし、カウント値CN1を出力する。なお、第1の分周器103は、省略してもよい。
【0017】
第2の分周器113は、第2の信号生成部108により生成された試験信号をN分周し、第2の周波数カウンタ114に出力する。すなわち、第2の分周器113は、第2の周波数f0+αの試験信号を入力し、周波数(f0+α)/Nの試験信号を出力する。第2の周波数カウンタ114は、第2の分周器113により出力された試験信号の周波数をカウントし、カウント値CN2を出力する。なお、第2の分周器113は、省略してもよい。
【0018】
中間周波数信号If0の周波数が、送信信号LOの第1の周波数f0と試験信号RFの第2の周波数f0+αの差分の周波数になっていれば、受信部の動作の試験が合格になる。通信装置は、カウント値CN1及びCN2を参照し、中間周波数信号IF0の周波数を検査することにより、上記の試験の合格の判断を行うことができる。
【0019】
図3(A)は、第1の信号生成部101の構成例を示す回路図である。第1の信号生成部101は、LC共振型電圧制御発振器である。インダクタL1は、電源電圧ノードVDD及びバラクタダイオードD1のアノード間に接続される。インダクタL2は、電源電圧ノードVDD及びバラクタダイオードD2のアノード間に接続される。制御電圧Vcは、バラクタダイオードD1及びD2のカソードに印加される。バラクタダイオードD1及びD2は、制御電圧Vcにより容量値が変化する可変容量である。nチャネル電界効果トランジスタTR1は、ドレインがバラクタダイオードD1のアノードに接続され、ゲートが容量を介してバラクタダイオードD2のアノードに接続され、ソースが基準電位(グランド電位)ノードに接続される。nチャネル電界効果トランジスタTR2は、ドレインがバラクタダイオードD2のアノードに接続され、ゲートが容量を介してバラクタダイオードD1のアノードに接続され、ソースが基準電位ノードに接続される。トランジスタTR1のゲートは、抵抗を介してゲートバイアス電圧Vg1のノードに接続される。トランジスタTR2のゲートは、抵抗を介してゲートバイアス電圧Vg1のノードに接続される。トランジスタTR1のバイアス電流I1及びトランジスタTR2のバイアス電流I2は、ゲートバイアス電圧Vg1により制御される。出力端子Q1は、容量を介してバラクタダイオードD1のアノードに接続される。出力端子Q2は、容量を介してバラクタダイオードD2のアノードに接続される。出力端子Q1は、第1の周波数f0の送信信号を出力する(図4参照)。
【0020】
図3(B)は、第2の信号生成部108の構成例を示す回路図である。第2の信号生成部108は、LC共振型電圧制御発振器であり、図3(A)の第1の信号生成部101と同じ構成を有する。ただし、各回路素子の値が異なる。インダクタL3及びL4は、図3(A)のインダクタL1及びL2に対応する。バラクタダイオードD3及びD4は、図3(A)のバラクタダイオードD1及びD2に対応する。トランジスタTR3及びTR4は、図3(A)のトランジスタTR1及びTR2に対応する。ゲートバイアス電圧Vg3は、図3(A)のゲートバイアス電圧Vg1に対応する。バイアス電流I3及びI4は、図3(A)のバイアス電流I1及びI2に対応する。出力端子Q3及びQ4は、図3(A)の出力端子Q1及びQ2に対応する。出力端子Q3は、第2の周波数f0+αの試験信号を出力する(図4参照)。
【0021】
以上のように、第1の信号生成部101及び第2の信号生成部108は、それぞれインダクタ、容量(バラクタダイオードを含む)及びトランジスタを有し、相互に、インダクタの値、容量の値、トランジスタのサイズ、又はトランジスタのバイアス電流が異なる。これにより、第1の信号生成部101は第1の周波数f0の信号を発振し、第2の信号生成部108は第1の周波数f0とは異なる第2の周波数f0+αの信号を発振することができる。
【0022】
図4は、第1の信号生成部(VCO1)101及び第2の信号生成部(VCO2)108の動作を説明するためのタイムチャートである。
【0023】
試験モードの期間T1では、図3(A)の第1の信号生成部101のゲートバイアス電圧Vg1を0Vより高い正電圧にし、図3(B)の第2の信号生成部108のゲートバイアス電圧Vg3も0Vより高い正電圧にする。第1の信号生成部101は、第1の周波数f0の信号を出力端子Q1から出力する。第2の信号生成部108は、第2の周波数f0+αの信号を出力端子Q3から出力する。
【0024】
送信モード又は受信モードの期間T2では、図3(A)の第1の信号生成部101のゲートバイアス電圧Vg1を0Vより高い正電圧にし、図3(B)の第2の信号生成部108のゲートバイアス電圧Vg3を0Vにする。第1の信号生成部101は、第1の周波数f0の信号を出力端子Q1から出力する。第2の信号生成部108は、出力端子Q3の発振信号の出力を停止する。
【0025】
以上のように、第1の信号生成部101は、送信モード、受信モード及び試験モードでは出力端子Q1から第1の周波数f0の送信信号を出力する。第2の信号生成部108は、試験モードでは第2の周波数f0+αの試験信号を出力端子Q3から出力し、送信モード及び受信モードでは出力端子Q3の試験信号の出力を停止する。
【0026】
送信モード及び受信モードでは、第2の信号生成部108は試験信号を出力しないので、通信装置は、試験信号の影響を受けない。受信モードでは、低雑音増幅器105は、結合回路111を介して受信端子Rxから受信信号のみを入力することができる。
【0027】
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態による通信装置の構成例を示す図である。本実施形態(図2)は、第1の実施形態(図1)に対して、第2の信号生成部108の代わりに第2の信号生成部200を設けたものである。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
【0028】
第2の信号生成部200は、位相ロックループ(PLL)回路であり、位相周波数検出部201、ローパスフィルタ202、電圧制御発振器203及び分周器204を有する。位相周波数検出部201は、リファレンスクロック信号CK及び分周器204の出力信号の位相周波数を比較し、比較結果に応じた信号を出力する。ローパスフィルタ202は、位相周波数検出部201の出力信号の低周波数成分のみを出力する。電圧制御発振器203は、ローパスフィルタ202の出力信号の電圧に応じた周波数の信号を発振する。分周器204は、電圧制御発振器203の発振信号をN分周し、1/Nの周波数の信号を位相周波数検出部201に出力する。このフィードバック制御により、リファレンスクロック信号CKと分周器204の出力信号との位相周波数が同じなるように制御される。電圧制御発振器203は、リファレンスクロック信号CKの周波数のN倍の周波数の信号を出力する。これにより、第2の信号生成部200内の電圧制御発振器203は、第2の周波数f0+αの試験信号を出力する。
【0029】
本実施形態は、位相ロックループ回路200を有し、そのリファレンスクロック信号CKを変えることにより、送信信号LOの第1の周波数f0とわずかに異なる第2の周波数f0+αの試験信号を発生させることができる。
【0030】
以上のように、第1及び第2の実施形態では、受信部に入力する試験信号を内蔵の第2の信号生成部108又は200を用いて生成し、その試験信号の一部を結合回路111を介して受信部に入力することにより、受信部が動作しているか否かを自己診断することができる。
【0031】
車載用レーダ装置では、送信信号がターゲットで反射され変調された信号を受信し、その受信信号RFと送信信号LOをミキサ106にて比較し、変調された信号IFを抽出する。このため、受信部の動作試験においては、変調された信号を試験信号として受信部の受信端子Rxに入力する必要がある。この試験信号を発生するために、送信部とは独立した第2の信号生成部108又は200を内蔵し、その試験信号は送信信号LOの第1の周波数f0よりわずかに異なる第2の周波数f0+αの擬似的に変調された信号形式を有する。また、試験信号を受信端子Rxに入力するために、試験信号の一部が受信端子Rxに結合回路111を通じて入力できる構造を有することにより、試験が可能となる。試験信号は送信信号とわずかに周波数が異なるため、ミキサ106を通してこの差信号IFが抽出される。この一連の動作が行えた場合に、受信部が正常動作していると判定できる。
【0032】
通信装置が正常動作しているかどうか試験するためには、高周波信号を入出力可能な高価な高周波プローブでコンタクトし、高価な信号発生器やモニタ機器で計測する方法がある。第1及び第2の実施形態は、試験信号を生成する第2の信号生成部108又は200を内蔵し、その試験信号の一部を結合回路111を通じて受信部に入力することにより、自己診断することが可能となり、試験コストを大幅に低減することができる。
【0033】
第1及び第2の通信装置は、外部から高周波プローブを接触しなくても試験を行うことができるので、簡単かつ低コストで試験を行うことができ、無線通信システムや車載レーダ装置等に適用することができる。
【0034】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0035】
101 第1の信号生成部
102 電力増幅器
103 第1の分周器
104 第1の周波数カウンタ
105 低雑音増幅器
106 ミキサ
107 増幅器
108 第2の信号生成部
109 電力検出部
110 アッテネータ
111 結合回路
112 抵抗
113 第2の分周器
114 第2の周波数カウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の周波数の送信信号を生成する第1の信号生成部と、
前記第1の信号生成部により生成された送信信号を出力する送信端子と、
受信信号を入力する受信端子と、
前記受信端子に入力された受信信号及び前記第1の信号生成部により生成された送信信号をミキシングするミキサと、
前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の試験信号を生成する第2の信号生成部と、
前記第2の信号生成部により生成された試験信号の線と前記受信端子に接続される線とを結合することにより、前記試験信号を前記ミキサに入力する結合回路と
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記第1の信号生成部は第1の発振器を有し、前記第2の信号生成部は第2の発振器を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記第1の発振器及び前記第2の発振器は、それぞれインダクタ、容量及びトランジスタを有し、相互に、前記インダクタの値、前記容量の値、前記トランジスタのサイズ、又は前記トランジスタのバイアス電流が異なることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
【請求項4】
前記第1の信号生成部は発振器を有し、前記第2の信号生成部は位相ロックループ回路を有することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項5】
前記第2の信号生成部は、試験モードでは前記試験信号を出力し、送信モード及び受信モードでは前記試験信号の出力を停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
さらに、前記第1の信号生成部により生成された送信信号の周波数をカウントする第1の周波数カウンタと、
前記第2の信号生成部により生成された試験信号の周波数をカウントする第2の周波数カウンタとを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
さらに、前記第1の信号生成部により生成された送信信号を分周し、前記第1の周波数カウンタに出力する第1の分周器と、
前記第2の信号生成部により生成された試験信号を分周し、前記第2の周波数カウンタに出力する第2の分周器とを有することを特徴とする請求項6記載の通信装置。
【請求項8】
さらに、前記第2の信号生成部により生成された試験信号の電力を検出する電力検出部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
さらに、前記第2の信号生成部により生成された試験信号を減衰し、前記結合回路に出力するアッテネータを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
さらに、前記第1の信号生成部により生成された送信信号を増幅し、前記送信端子に出力する第1の増幅器と、
前記結合回路の出力信号を増幅し、前記ミキサに出力する第2の増幅器とを有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−130174(P2011−130174A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286614(P2009−286614)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】