説明

連携マルチアンテナ通信方法

基地局と無線ネットワーク上に存在するノードとの間の連携マルチアンテナ通信方法を提供する。連携マルチアンテナ通信方法は、基地局からデータを受信するノードグループの少なくとも1つのノードからデータを受信するステップと、前記受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行なうステップと、前記信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信するステップとを含むこと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチユーザの多重入出力(Multi−user MIMO)通信に関し、より詳細には、無線ネットワーク上に存在する基地局とノードとの間の連携マルチアンテナ通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、無線通信システムにおいて発生する干渉を除去する技術の研究が活発に行なわれている。特に、セルラー(cellular)基盤の通信システムにおいてセル内の干渉とセルとの間の干渉を除去し、通信品質を向上させようとする研究が盛んに行なわれている。しかし、このようにセル間の干渉やセル内の干渉を除去することで、セル全体の通信品質は向上するものの、セルエッジ(edge)のユーザはこのような干渉除去を行なってもセル中心のユーザに比べてデータ送信率が著しく低いことから通信品質が非常に落ちる恐れがある。
【0003】
このようなセルエッジユーザのデータ送信率を向上させるためにはセルの容量改善が必要であるが、セルの容量改善のための核心技術として多重入出力(Multi Input Multi Output:MIMO)通信方式が多くの注目を浴びている。多重入出力通信方式によってセルの容量を画期的に改善させるためには、基地局に複数のアンテナを設置しなければならない。しかし、端末の場合、空間的、費用的な側面で複数のアンテナを設置するには限界が存在する。従って、このような限界を克服するために最近の基地局のアンテナ数が端末のアンテナ数を大きく上回るマルチユーザマルチアンテナ技術(Multi−user MIMO)が導入されている。マルチユーザマルチアンテナ技術は、送信端で各受信端のチャネル情報を完全に把握しなければならない。しかし、送信端は、チャネルフィードバックによるオーバーヘッド(overhead)と時変チャネルの特性上、全ての受信端のチャネル情報を完全に確保することは不可能である。
【0004】
従って、送信端が受信端のチャネル情報のフィードバックを必要としないマルチユーザマルチアンテナ技術の研究が求められる。特に、送信端でマルチアンテナを考慮する場合には同時に支援可能な端末数も増加することから、この場合、送信端は受信端のチャネル情報が全てフィードバックされることは現実的に困難であり、これを克服するための研究が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国公開特許第第2006−0111238号明細書
【特許文献2】大韓民国公開特許第第2007−0055313号明細書
【特許文献3】国際公開特許第WO2006−063138号パンフレット
【特許文献4】米国公開特許第2008−0014884号明細書
【特許文献5】大韓民国公開特許第第2006−0132149号明細書
【特許文献6】米国公開特許第2003−0190897号明細書
【特許文献7】米国公開特許第2002−0102950号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、マルチユーザ多重入出力通信に関し、無線ネットワーク上に存在する基地局とノードとがチャネルフィードバックすることなく連携マルチアンテナ通信を行なう方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、基地局から送信されたデータを、連携マルチアンテナ通信システムにおける1つのノードが受信し、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理を行ない、ターゲットノードに多重入出力信号処理されたデータを送信することによって、基地局のアンテナの数に比例するセルの容量増大とチャネルフィードバックが必要のない連携マルチアンテナ通信方法を提供できるようにする。
【0008】
本発明の一態様による連携マルチアンテナ通信方法は、基地局からデータを受信するノードグループの少なくとも1つのノードからデータを受信するステップと、前記受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行なうステップと、前記信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信するステップと、を有する。
【0009】
本発明の他の態様による連携マルチアンテナ通信方法は、基地局からデータを受信するステップと、前記受信したデータを符号化するステップと、前記符号化したデータをノードグループ内に存在するデータ収集ノードに送信するステップと、を有し、前記データ収集ノードは、前記ノードグループ内に存在する少なくとも1つのノードから前記符号化されたデータを受信し、該符号化されたデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行ない、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信する。
【0010】
また、本発明の他の態様による連携マルチアンテナ通信方法は、無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードを用いて少なくとも1つのノードグループを形成するステップと、前記少なくとも1つのノードグループに対して時分割多重接続(TDMA)方式でデータを送信するステップと、を有し、前記少なくとも1つのノードグループに属する少なくとも1つのノードは、前記データをTDMA方式で各ノードグループに属するデータ収集ノードに送信し、前記データ収集ノードは、受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行い、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信する。
【0011】
本発明は、基地局から送信されたデータを1つのノードが収集して受信端の多重入出力の信号処理を行なった後、ターゲットノードにデータを送信することによって、基地局のアンテナ数に比例するセル容量増大とチャネルフィードバックが必要ではない連携マルチアンテナ通信方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、基地局から送信されたデータを1つのノードが収集して受信端の多重入出力信号を処理した後、ターゲットノードにデータを送信することによって、基地局のアンテナ数に比例するセルの容量増大、及びチャネルフィードバックを必要とない連携マルチアンテナ通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態による無線ネットワーク環境を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態による基地局が少なくとも1つのノードグループにデータを送信することを示す図である。
【図3】本発明の一実施形態によるノードグループに属するノードの動作を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による基地局が隣接する2つのセルの境界(boundary)に位置する少なくとも1つのノードグループにデータを送信することを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態による隣接する2つのセルの基地局が少なくとも1つのノードグループにデータを送信することを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による隣接する2つのセルの境界に位置するノードグループ内のノードの動作を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の更に他の実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態の具体例を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による無線ネットワーク環境を示す図である。
【0016】
図1を参照すると、基地局110、ノードグループ(1)120、ノードグループ(2)130、ノードグループ(1)120に属する少なくとも1つのノード121、122、123、124、及びノードグループ(2)130に属する少なくとも1つのノード131、132、133、134が図示されている。
【0017】
先ず、基地局110は、無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードのうちのノードグループに属するノードを選択してノードグループ120、130を形成する。本実施形態によると、ノードグループに属するノードの数は基地局のアンテナ数に応じて決定される。その後、基地局110は、形成されたノードグループ120、130にデータを送信する。結果、基地局110のアンテナ数に応じてノードグループ内のノードの数が決定されることから、基地局110のアンテナ数がm個であると、m×mの連携多重入出力チャネルが形成され得る。図1では、ノードグループに属するノードの数を4個と決めたが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0018】
本発明の一実施形態によると、基地局110は、時分割多重接続(time division multiple access:TDMA)方式でノードグループ120、130にデータを送信してもよい。例えば、図1では、基地局が2−TDMAに基づいてデータを送信する。この場合、各時間スロット(Time slot)をk及びk+1スロットと仮定すると、基地局110は、kスロットからノードグループ(1)120にデータを送信し、k+1スロットではノードグループ(2)130にデータを送信する。
【0019】
次に、ノードグループ(1)120及びノードグループ(2)130のそれぞれはデータ収集ノードを決定する。ここで、ノードグループ(1)120のデータ収集ノードはノード122に、ノードグループ(2)130のデータ収集ノードはノード134と仮定する。
【0020】
その後、ノードグループ(1)120とノードグループ(2)130にそれぞれ属するノード121、123、124、131、132、133は、基地局から受信したデータを量子化し、符号化して各データ収集ノード122、134に対してTDMA方式で送信する。
【0021】
その後、データ収集ノード122、134は、各ノードグループ(1)120及びノードグループ(2)130に属する少なくとも一つのノードから受信したデータを多重入出力信号処理した後、例えば逐次干渉除去(SIC)を用いることによって、干渉の除去されたデータを獲得する。
【0022】
本実施形態によると、ノードグループ(1)120とノードグループ(2)130に、データ収集ノード122、134の他に多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理されて干渉の除去されたデータを最終的に受信する別の信号受信ノード(以下、ターゲットノードとする)が存在すると、データ収集ノード122、134は、各ノードグループ(1)120及びノードグループ(2)130に属する少なくとも一つのノードから受信したデータを多重入出力信号処理し、ターゲットノードに対して処理されたデータをTDMA方式により送信する。
【0023】
以上の過程をノードグループ(1)120を用いて詳しく説明すると、ノード121、ノード123、ノード124は、基地局から受信したデータを量子化して符号化し、TDMA方式でデータ収集ノード122に符号化したデータを送信する。この場合、時間スロットは、3Qスロットが使用される。Qは量子化ステップによって決定される。もし、Qを1と仮定すると、ノード121、ノード123、ノード124は、スロットk+1、k+2、k+3を介してデータ収集ノード122にデータを送信する。ここで、スロットkは基地局110がノードグループ(1)120にデータを送信するために用いられたため、スロットk+1+から使用する。その後、データ収集ノード122は、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理によって干渉を除去し、自身が受信しなければならないデータを獲得する。もし、データ収集ノード122の他にデータを受信する別のターゲットノード(ここで、ターゲットノードはノード121と仮定する)が存在すると、データ収集ノード122は、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、ターゲットノード121に対して、Qスロットを用いて信号処理されたデータを送信する。もし、Qを1と仮定すると、データ収集ノード122はk+4スロットでターゲットノード121に処理されたデータを送信する。結果、ノードグループ(1)120に属するノード121、122、123、124がデータを処理して送受信し、ターゲットノード121に最終のデータが送信されるまで総4個の時間スロットが使用される。
【0024】
本発明の一実施形態によると、基地局110がノードグループ(1)120とノードグループ(2)130にTDMA方式でデータを送信することと、ノードグループ(1)120とノードグループ(2)130にそれぞれ属するノードがデータを送受信する過程は並列的に行われてもよい。即ち、kスロットで基地局110がノードグループ(1)120にデータを送信すると、ノードグループ(1)120に属するノード121、122、123、124はk+1スロットからデータを送受信し始めるが、これと同時に、基地局110もk+1スロットを用いてノードグループ(2)130に属するノード131、132、133、134にデータを送信する。その後、ノードグループ(2)130に属するノード131、132、133、134はk+2スロットからデータを送受信し始める。
【0025】
本実施形態によると、基地局110は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、第1時間スロットを用いてノードグループ120、130にデータを送信し、ノードグループ120、130に属するノードは、第2時間スロットを用いてデータを送受信する。結果、基地局110がノードグループ120、130にデータを送信する過程とノードグループ120、130に属するノードがデータを送受信する過程とが互いに異なる時間の間に行われる。
【0026】
また、本発明の一実施形態によると、第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0027】
これについて詳しく説明すると、基地局110は、kスロットとk+1スロットを用いてノードグループ(1)120とノードグループ(2)130にデータを送信し、各スロットの第1時間スロットを用いてデータを送信する。また、ノードグループ(1)120に属するノード121、123、124は、データ収集ノード122に、kスロット、k+1スロット、k+2スロットを用いてデータを送信し、各スロットの第2時間スロットを用いてデータを送信する(ここでQは1と仮定する)。その後、データ収集ノード122は、ターゲットノード121にk+3時間スロットを用いてデータを送信し、k+3時間スロットの第2時間スロットを用いてデータを送信する(ここでQは1と仮定する)。ノードグループ(2)130に属するノード131、132、133、134は、基地局110がk+1スロットの第1時間スロットを用いてデータを送信したため、k+1時間スロットからデータを送受信し、各スロットの第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0028】
本発明の一実施形態によると、無線ネットワークは、セルラー基盤の通信システム、アドホック(ad−hoc)ネットワーク、又はセンサネットワークなどであってもよい。
【0029】
以下は、セルラー基盤の通信システムに適用される実施形態を中心に詳細に説明する。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態によるセルラー基盤の通信システムにおいて、基地局がTDMA方式で少なくとも1つのノードグループにデータを送信することを示す図である。
【0031】
本実施形態によると、基地局210は、セルのエッジに位置する少なくとも1つのノードを用いてノードグループを形成する。図2を参照すると、セルのエッジは6個の領域に区分され、各領域には各領域に分布している少なくとも1つのノードを用いて構成されたノードグループ220、230、240、250、260、270を図示している。
【0032】
基地局210は、データをTDMA方式で各ノードグループ(1〜6)220、230、240、250、260、270に送信する。図2には、セルのエッジを6個の領域に区分し、各領域に1つのノードグループが存在するため、6−TDMAに基づいて各ノードグループ220、230、240、250、260、270にデータを送信する。図2では、基地局210がノードグループ(1)220にk時間スロットを用いてデータを送信し、k+1時間スロットではノードグループ(2)230に、k+2時間スロットではノードグループ(3)240に、k+3時間スロットではノードグループ(4)250に、k+4時間スロットではノードグループ(5)260に、k+5時間スロットではノードグループ(6)270にデータを送信する。基地局210がノードグループにTDMA方式でデータを送信すると、ノードグループに属するノードは、受信したデータを用いて信号処理及びデータ送受信過程を行なう。これについては図3を参照して詳細に説明する。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態によるセルラー基盤の通信システムにおいて、ノードグループに属するノードの動作を示す図である。
【0034】
本発実施形態によると、ノードグループ320に属するノードの数は基地局310のアンテナ数に応じて決定される。図3では、基地局310のアンテナ数を4個と仮定し、ノードグループ320に属するノードの数も4個に仮定した。
【0035】
基地局310がTDMA方式でノードグループ320にデータを送信すると、ノードグループ320に属する少なくとも1つのノードは、データを量子化して符号化し、符号化されたデータをデータ収集ノードに送信する。この場合、ノードグループ320に属するノードの数がm個であると、(m−1)Q個の時間スロットが用いられる。また、Qは量子化ステップで決定される。もし、ノードグループ320に属するノード321、322、323、324のうちのノード323をデータ収集ノードであると仮定すると、ノード321、322、324は、基地局310から受信したデータを量子化して符号化し、符号化されたデータをTDMA方式でデータ収集ノード323に送信する。また、Q=1と仮定すると、ノード321、322、324がデータ収集ノード323にデータを送信するために用いられる時間スロットは、k+1、k+2、k+3になる(ここで、基地局310がkスロットを用いてノードグループ320にデータを送信した場合を仮定する)。
【0036】
その後、データ収集ノード323は、符号化されたデータを受信すると、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理を行って干渉を除去し、自身が受信しなければならないデータを獲得する。もし、データ収集ノード323の他に処理されたデータを受信する別のターゲットノードが存在すると、データ収集ノード323は、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、TDMA方式でターゲットノードに対して信号処理データを送信する。ここで、Q個の時間スロットが用いられる。もし、ターゲットノードがノード321であると、データ収集ノード323は、受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、信号処理データをTDMA方式でターゲットノード321に送信する。また、Q=1と仮定すると、データ収集ノード323がターゲットノード321に信号処理されたデータを送信するために用いられる時間スロットはk+4となる。
【0037】
本発明の一実施形態によると、基地局310がセル内に存在する少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信する過程と、ノードグループに属するノードがデータを送受信する過程を並列的に行なってもよい。
【0038】
本実施形態によると、基地局310は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、第1時間スロットを用いて少なくとも1つのノードグループにデータを送信し、少なくとも1つのノードグループに属するノードは第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0039】
また、本発明の一実施形態によると、前記第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0040】
本発明の一実施形態によると、セルラー基盤の通信システムにおいて隣接する2つのセルの境界に位置する少なくとも1つのノードグループに対して連携マルチアンテナ通信方法を適用し、セル境界に位置する少なくとも1つのノードの通信品質を向上させることができる。上述したセルエッジだけ考慮した方法がチャネルフィードバックすることなくセル内の干渉を除去するための方法であり、これから後述するセル境界を考慮した方法は、チャネルフィードバックすることなくセル内の干渉のみならずセル間の干渉を全て除去するための方法であり、セル境界のユーザの通信品質をより向上させることができる。これについては図4〜図6を参照して詳細に説明する。
【0041】
図4は、本発明の一実施形態によるセルラー基盤の通信システムにおいて、基地局が、隣接する2つのセル境界に位置する少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信することを示す図である。
【0042】
図4を参照すると、基地局410は、基地局410が属するセルと、隣接セルの境界に位置する少なくとも1つのノードを用いてノードグループを形成する。図4では、セルのエッジを6個の領域に区分し、基地局410が属するセルと、隣接セルの境界に位置する少なくとも1つのノードを用いて6個のノードグループ(1〜6)410、420、430、440、450、460、470を形成する。
【0043】
基地局410と隣接セルの基地局(図示せず)は、TDMA方式でノードグループ410、420、430、440、450、460、470にデータを送信する。図4では、セルの境界を6個の領域に区分したため、6−TDMAを基盤にしてデータを送信する。
【0044】
基地局410及び隣接セルの基地局がノードグループ(1〜6)410、420、430、440、450、460、470にデータを送信する過程について、図4を参照して本実施形態を詳細に説明すると、基地局410と、ノードグループ(1)420の隣接セルの基地局は、k時間スロットでノードグループ(1)420にデータを送信し、基地局410と、ノードグループ(2)430の隣接セルの基地局はk+1時間スロットでノードグループ(2)430にデータを送信し、基地局410と、ノードグループ(3)440の隣接セルの基地局はk+2時間スロットでノードグループ(3)440にデータを送信し、基地局410と、ノードグループ(4)450の隣接セルの基地局はk+3時間スロットでノードグループ(4)450にデータを送信し、基地局410と、ノードグループ(5)460の隣接セルの基地局はk+4時間スロットでノードグループ(5)460にデータを送信し、基地局410と、ノードグループ470の隣接セルの基地局はk+5時間スロットでノードグループ(6)470にデータを送信する。基地局410と隣接セルの基地局がノードグループ420、430、440、450、460、470にデータを送信する過程については図5によって明確に把握できる。
【0045】
図5は、本発明の一実施形態によるセルラー基盤の通信システムにおいて、隣接する2つのセルの基地局が少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信することを示す図である。
【0046】
図5を参照すると、時間スロットがk(510)、k+1(520)、k+3(530)に変わる毎にセルの隣接する部分を変えながら、隣接した2つのセルの基地局が隣接する2つのセルの境界に位置するノードグループにデータを送信する過程を示している。
【0047】
以下では、図6を参照して隣接する2つのセルの境界に位置するノードグループ内のノードの動作を詳細に説明する。
【0048】
図6は、本発明の一実施形態によるセルラー基盤の通信システムにおいて、隣接する2つのセルの境界に位置するノードグループ内のノード動作を示す図である。
【0049】
図6を参照すると、ノードグループ630に属するノードの数は、隣接する2つのセルの基地局610、620のアンテナの総数に応じて決定してもよい。従って、隣接する2つのセルの基地局610、620のアンテナ数がそれぞれm個であると、ノードグループに属するノードの数は2m個になって、2m×2mの連携多重入出力チャネルが形成され得る。図6において、基地局610、620のアンテナ数をそれぞれ2個と仮定し、ノードグループ630に属するノードの数も4個と仮定する。
【0050】
基地局610、620がTDMA方式でノードグループ630にデータを送信すると、ノードグループ630に属する少なくとも1つのノードは、データを量子化して符号化し、符号化されたデータをTDMA方式でデータ収集ノードに送信する。この場合、ノードグループ630に属するノードの数が2m個であると、(2m−1)Q個の時間スロットが用いられる。また、Qは量子化ステップにおいて決定される。もし、ノードグループ630に属するノード631、632、633、634のうちのノード634をデータ収集ノードであると仮定すると、ノード631、632、633は、基地局610、620から受信したデータを量子化して符号化し、符号化されたデータをTDMA方式でデータ収集ノード634に送信する。また、Q=1と仮定すると、ノード631、632、633がデータ収集ノード634にデータを送信するために用いる時間スロットはk+1、k+2、k+3になる(ここで、基地局610、620がkスロットを用いてノードグループ630にデータを送信した場合を仮定する)。
【0051】
その後、データ収集ノード634は、データを受信すると、受信したデータを受信端の多重入出力の信号処理によって干渉を除去し、自身が受信しなければならないデータを獲得する。もし、データ収集ノード634の他にデータを受信する別のターゲットノードが存在すると、データ収集ノード634は受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、TDMA方式でターゲットノードに対して、信号処理されたデータを送信する。ここで、Q個の時間スロットが用いられる。もし、ターゲットノードがノード631であると、データ収集ノード634は受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、信号処理データをTDMA方式でターゲットノード631に送信する。また、Q=1と仮定すると、データ収集ノード634がターゲットノード631に信号処理されたデータを送信するために用いる時間スロットはk+4となる。
【0052】
本発明の一実施形態によると、基地局610、620がセル内に存在する少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信する過程と、ノードグループに属するノードがデータを送受信する過程を並列的に行なってもよい。
【0053】
また、本実施形態によると、基地局610、620は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、第1時間スロットを用いて少なくとも1つのノードグループにデータを送信し、少なくとも1つのノードグループに属するノードは第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0054】
また、本発明の一実施形態によると、第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0055】
図7は、本発明の一実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS710において、無線ネットワーク上の基地局からデータを受信するノードグループに属する少なくとも1つのノードからTDMA方式でデータが受信される。
【0057】
本実施形態によると、基地局は、無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードグループに対して、例えばTDMA方式でデータを送信する。
【0058】
また、本実施形態によると、ノードグループの少なくとも1つのノードは、受信したデータを量子化して符号化し、符号化されたデータを送信する。この場合、もし、ノードグループを構成しているノードの数がm個であると、(m−1)Qの時間スロットが用いられ、Qは量子化ステップで決定される。
【0059】
また、本実施形態によると、ノードグループを構成しているノードの数は基地局のアンテナ数に応じて決定される。もし、基地局のアンテナ数がm個であると、m×mの連携多重入出力チャネルが形成される。
【0060】
ステップS720において、ステップS710で受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理を行なう。
【0061】
ステップS730において、ステップS720で信号処理されたデータを受信する少なくとも1つのターゲットノードが存在すると、信号処理されたデータをTDMA方式で少なくとも1つのターゲットノードに送信する。
【0062】
本実施形態によると、基地局は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、第1時間スロットを用いて少なくとも1つのノードグループにデータを送信し、少なくとも1つのノードグループに属するノードは第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0063】
また、本発明の一実施形態によると、第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0064】
また、本発明の一実施形態によると、無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであってもよく、この場合、ノードグループはセルのエッジに存在する少なくとも1つのノードの組み合せであってもよく、隣接する2つのセルの境界に存在する少なくとも1つのノードの組み合せであってもよい。もし、ノードグループが隣接する2つのセルの境界に存在する少なくとも1つのノードの組み合であると、ノードグループに属するノードは隣接する2つのセルの基地局からデータが送信され、ノードの数は隣接する2つのセルの基地局のアンテナ数の総合に応じて決定される。
【0065】
図8は、本発明の他の実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【0066】
ステップS810において、無線ネットワーク上の少なくとも1つのノードとノードグループを形成する。
【0067】
本発明の一実施形態によると、無線ネットワークは、セルラー基盤の通信システムであってもよく、この場合、ステップS810において、セルのエッジに存在する少なくとも1つのノードと前記ノードグループを形成し、隣接する2つのセルの境界に存在する少なくとも1つのノードとノードグループを形成する。
【0068】
ステップS820において、基地局からデータが受信される。
【0069】
本実施形態によると、ノードグループ内に存在するノードの数は基地局のアンテナ数に応じて決定される。
【0070】
また、本実施形態によると、基地局は、無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信する。
【0071】
また、本実施形態によると、前記無線ネットワークがセルラー基盤の通信システムであり、もし、ノードグループが隣接する2つのセルの境界に存在する少なくとも1つのノードと形成されたとすると、ノードグループに属するノードは隣接する2つのセルの基地局からデータが送信され、ノードの数は隣接する2つのセルの基地局のアンテナ数の総合に応じて決定される。
【0072】
ステップS830において、ステップS820で受信したデータを信号処理し、信号処理されたデータをTDMA方式でノードグループ内に存在するデータ収集ノードに送信する。
【0073】
本発実施形態によると、ステップS830において、ステップS820で受信したデータを量子化して符号化し、符号化されたデータをデータ収集ノードに送信する。
【0074】
データ収集ノードは、ノードグループ内に存在する少なくとも1つのノードから信号処理されたデータを受信し、多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理することによって干渉を除去し、自身が受信しなければならないデータを獲得する。もし、データ収集ノード以外にノードグループ内で処理されたデータを受信する少なくとも1つのターゲットノードが別に存在すると、データ収集ノードは受信したデータを多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理し、TDMA方式で少なくとも1つのターゲットノードに対して、信号処理されたデータを送信する。
【0075】
本実施形態によると、基地局は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、第1時間スロットを用いて無線ネットワークに存在する少なくとも1つのノードグループにデータを送信し、少なくとも1つのノードグループ内に存在するノードは第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0076】
また、本発明の一実施形態によると、第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0077】
図9は、本発明の更に他の実施形態による連携マルチアンテナ通信方法を示すフローチャートである。
【0078】
ステップS910において、無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードを用いて少なくとも1つのノードグループを形成する。
【0079】
本発明の一実施形態によると、無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであってもよく、この場合、少なくとも1つのノードグループは、セルエッジに存在する少なくとも1つのノードを用いて形成される。
【0080】
また、本実施形態によると、少なくとも1つのノードグループに含まれるノードの数は、基地局のアンテナ数に応じて決定される。
【0081】
ステップS920において、ステップS910で形成した少なくとも1つのノードグループにTDMA方式でデータを送信する。
【0082】
ステップS920でデータを受信した少なくとも1つのノードグループに属する少なくとも1つのノードは、データをTDMA方式でデータ収集ノードに送信し、データ収集ノードは、多重入出力システムの受信端で多重入出力信号処理することによって干渉を除去し、自身が受信しなければならないデータを獲得する。もし、データ収集ノードの他に少なくとも1つのノードグループ内に信号を受信する少なくとも1つのターゲットノードが別に存在すると、データ収集ノードはデータを多重入出力信号を処理し、少なくとも1つのターゲットノードに対して処理されたデータを送信する。
【0083】
本実施形態によると、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、ステップS920は第1時間スロットを用いて行なわれ、少なくとも1つのノードグループに属するノードは第2時間スロットを用いてデータを送受信する。
【0084】
また、本発明の一実施形態によると、第1時間スロットと第2時間スロットの長さは様々に調整してもよい。
【0085】
本発明による連携マルチアンテナ通信方法は、多様なコンピュータ手段を介して実行することができるプログラム命令形態に具現され、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせて含むこともできる。記録媒体に記録されるプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気−光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上述のハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェア階層で作動するように構成され、その逆も同様である。
【0086】
上述したように本発明は、限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような構成から多様な修正及び変形が可能である。
【0087】
従って、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて決められてはならず、特許請求の範囲だけではなく、特許請求の範囲と均等なものなどによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0088】
110、210、310、410、610、620 基地局
120、130 ノードグループ(1)、(2)
121〜124 ノードグループ(1)に属するノード
131〜134 ノードグループ(2)に属するノード
210〜270、320、410〜470、630 ノードグループ
321〜324 ノードグループ320に属するノード
631〜634 ノードグループ630に属するノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局からデータを受信するノードグループの少なくとも1つのノードからデータを受信するステップと、
前記受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行なうステップと、
前記信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信するステップと、を有することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項2】
前記データを受信するステップは、無線ネットワーク上の前記基地局からデータを受信するノードグループの少なくとも1つのノードグループからTDMA方式で前記データを受信することを特徴とする請求項1に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項3】
前記無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであり、前記ノードグループはセルのエッジに位置する少なくとも1つのノードの組合せであることを特徴とする請求項2に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項4】
前記無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであり、前記ノードグループは前記基地局が属するセルと隣接セルとの境界に位置する少なくとも1つのノードの組合せであることを特徴とする請求項2に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項5】
前記ノードグループは、前記基地局及び前記隣接セルに位置する第2基地局から前記データを受信することを特徴とする請求項4に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項6】
前記ノードグループを構成するノードの数は、前記基地局のアンテナ数に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項7】
前記ノードグループを構成するノードの数は、前記基地局及び前記第2基地局のアンテナ数に応じて決定されることを特徴とする請求項5に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項8】
前記基地局は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、前記第1時間スロットを用いて前記ノードグループに前記データを送信し、前記ノードグループを構成しているノードは、前記第2時間スロットを用いて前記データを送受信することを特徴とする請求項2に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項9】
基地局からデータを受信するステップと、
前記受信したデータを符号化するステップと、
前記符号化したデータをノードグループ内に存在するデータ収集ノードに送信するステップと、を有し、
前記データ収集ノードは、前記ノードグループ内に存在する少なくとも1つのノードから前記符号化されたデータを受信し、該符号化されたデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行い、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項10】
前記データを受信するステップは、無線ネットワーク上の前記基地局からTDMA方式でデータを受信することを特徴とする請求項9に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項11】
前記通信ネットワーク上の少なくとも1つのノードとノードグループを形成するステップを更に有し、
前記無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであり、前記ノードグループを形成するステップは、セルのエッジに位置する少なくとも1つのノードとノードグループを形成することを特徴とする請求項10に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項12】
前記通信ネットワーク上の少なくとも1つのノードとノードグループを形成するステップを更に有し、
前記無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであり、前記ノードグループを形成するステップは、前記基地局が属するセルと隣接セルとの境界に位置する少なくとも1つのノードとノードグループを形成することを特徴とする請求項10に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項13】
前記基地局からデータを受信するステップは、前記基地局及び前記隣接セルに位置する第2基地局から前記データを受信することを特徴とする請求項12に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項14】
前記ノードグループを構成するノードの数は、前記基地局のアンテナ数に応じて決定されることを特徴とする請求項10に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項15】
前記ノードグループを構成するノードの数は、前記基地局及び前記第2基地局のアンテナ数に応じて決定されることを特徴とする請求項13に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項16】
前記基地局は、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分し、前記第1時間スロットを用いて前記ノードグループに前記データを送信し、前記ノードグループを構成しているノードは、前記第2時間スロットを用いて前記信号処理されたデータを送受信することを特徴とする請求項10に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項17】
無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードを用いて少なくとも1つのノードグループを形成するステップと、
前記少なくとも1つのノードグループに対して時分割多重接続(TDMA)方式でデータを送信するステップと、を有し、
前記少なくとも1つのノードグループに属する少なくとも1つのノードは、前記データをTDMA方式で各ノードグループに属するデータ収集ノードに送信し、前記データ収集ノードは、受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行い、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項18】
前記無線ネットワークはセルラー基盤の通信システムであり、前記少なくとも1つのノードグループを形成するステップは、セルのエッジに位置する少なくとも1つのノードを用いて前記少なくとも1つのノードグループを形成することを特徴とする請求項17に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのノードグループを形成するステップは、基地局のアンテナ数に応じて前記少なくとも1つのノードグループに含まれるノードの数を決定するステップを含むことを特徴とする請求項17に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項20】
前記TDMA方式でデータを送信するステップは、単一の時間スロットを第1時間スロットと第2時間スロットとに区分した後に該第1時間スロットを用いて前記データを前記少なくとも1つのノードグループに送信し、前記少なくとも1つのノードグループに属するノードは、前記第2時間スロットを用いて前記データを送受信することを特徴とする請求項17に記載の連携マルチアンテナ通信方法。
【請求項21】
基地局からデータを受信するノードグループの少なくとも1つのノードからデータを受信するステップと、
前記受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行なうステップと、
前記信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信するステップと、をコンピュータに実行させる命令を有することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能な記録媒体。
【請求項22】
基地局からデータを受信するステップと、
前記受信したデータを符号化するステップと、
前記符号化したデータをノードグループ内に存在するデータ収集ノードに送信するステップと、をコンピュータに実行させる命令を有し、
前記データ収集ノードは、前記ノードグループ内に存在する少なくとも1つのノードから前記符号化されたデータを受信し、該符号化されたデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行い、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能な記録媒体。
【請求項23】
無線ネットワーク上に存在する少なくとも1つのノードを用いて少なくとも1つのノードグループを形成するステップと、
前記少なくとも1つのノードグループに対して時分割多重接続(TDMA)方式でデータを送信するステップと、をコンピュータに実行させる命令を有し、
前記少なくとも1つのノードグループに属する少なくとも1つのノードは、前記データをTDMA方式で各ノードグループに属するデータ収集ノードに送信し、前記データ収集ノードは、受信したデータを多重入出力(MIMO)システムの受信端で多重入出力信号処理を行い、該多重入出力信号処理されたデータを少なくとも1つのターゲットノードに送信することを特徴とする連携マルチアンテナ通信方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み出し可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2011−526116(P2011−526116A)
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516098(P2011−516098)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【国際出願番号】PCT/KR2008/006964
【国際公開番号】WO2009/157624
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【出願人】(595018972)コリア アドバンスト インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジ− (9)
【Fターム(参考)】