説明

運転支援装置

【課題】状況に適応した内容およびタイミングで案内を行なう運転支援装置を提供すること。
【解決手段】GPS11が位置情報を取得し、車線認識部12が自車両の走行車線を認識し、運転者認識部13が運転者を認識し、走行履歴データ23が自車両の過去の走行経路を記憶する。車線経路設定部22は、全体経路設定部21が設定した走行予定経路と走行車線から自車両が走行すべき車線の経路を走行予定車線として設定し、案内処理部30は道路形状、運転操作の難度、運転者の技量や走行履歴、交通情報に基づいて経路案内の内容やタイミングを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の運転操作を支援する運転支援装置に関し、特に運転者に対する通知によって運転操作を支援し、経路誘導を行なう運転支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、予め設定した走行予定経路に沿って走行するよう、交差点などの手前で進行方向を通知することで運転操作を支援する運転支援装置、いわゆるナビゲーション装置が広く利用されてきた。
【0003】
ところで従来のナビゲーション装置は、道路の分岐点において進むべき方向を示すのであるが、実際の道路上には複数の車線が存在し、進むべき方向に対応した車線に予め移動しておく必要がある。かかる車線の移動に対応するため、例えば特許文献1は、交差点を退出する際の車線が次の交差点の通過に適した車線となるよう、退出時の車線を案内することで連続した交差点における円滑な走行を支援する技術を公開している。
【0004】
また、特許文献2は、不適切なタイミングの案内によって誤った車線に誘導することを防ぐべく、自車位置と案内分岐点との間の経路における車線の合流または分岐に基づき、自車位置から案内分岐点の先の経路まで適切に走行可能な推奨走行車線を設定し、案内すべき分岐点の手前の案内すべきポイントに近接する毎に所定の車線案内を行なう技術を公開している。
【0005】
【特許文献1】特開2001−227970号公報
【特許文献2】特許第3301386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、自車両の走行車線や道路の形状などに関わらず、画一的な内容とタイミングで案内を行なっているという問題点があった。そのため、例えば自車両が既に適切な車線を走行中であるにも関わらず車線を指示する案内を行なう場合や、カーブ走行中など運転操作に集中すべき状況下で案内を実行する場合があった。
【0007】
また、多くの車線をまたいで移動するなど運転操作の難度が高い場合には、予め運転者に難度の高い運転操作が必要であることを通知することが望ましい。さらに、運転者の技量によっては、難度の高い運転操作を避け、遠回りとなっても簡易な運転操作で走行することが望まれるが、かかる運転操作の難度や運転者の技量についても考慮されていなかった。
【0008】
加えて、運転者が初めて走行する道では詳細な案内が求められるが、日常的に走行している道路では、運転者自身が道路や車線の状態、運転操作の難度を把握しているため、過度の案内は煩わしく感じられるという問題点があった。
【0009】
すなわち、従来のナビゲーション装置では、通知する内容に過不足が生じるという問題点と、通知するタイミングおよび道路形状によっては通知の有効性が低下するという問題点があった。そのため、状況に適応した内容およびタイミングで通知を実行するナビゲーション装置の実現が重要な課題となっていた。
【0010】
この発明は、上述した従来技術における問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、状況に適応した内容およびタイミングで案内を行なう運転支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る運転支援装置は、車両の運転操作を支援する運転支援装置であって、自車両が現に走行中である車線を認識する現在車線認識手段と、前記現在車線に基づいて、自車両が走行すべき車線の経路を設定する走行予定車線設定手段と、前記走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【0013】
また、請求項2の発明に係る運転支援装置は、請求項1の発明において、自車両の走行予定経路を設定する走行予定経路設定手段をさらに備え、前記案内手段は、前記走行予定経路の案内をさらに行なうことを特徴とする。
【0014】
この請求項2の発明によれば運転支援装置は、自車両の走行予定経路を設定するとともに自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線および走行予定経路を案内する。
【0015】
また、請求項3の発明に係る運転支援装置は、請求項1または2の発明において、道路の形状と車線数の情報を含む地図データを格納する地図データ格納手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
この請求項3の発明によれば運転支援装置は、道路の形状と車線数の情報を含む地図データを格納する地図データ格納手段を備えるとともに、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【0017】
また、請求項4の発明に係る運転支援装置は、請求項1,2または3の発明において、運転者の情報を取得する運転者情報取得手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0018】
この請求項4の発明によれば運転支援装置は、運転者の情報を取得し、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【0019】
また、請求項5の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜4のいずれか一つの発明において、交通情報を取得する交通情報取得手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0020】
この請求項5の発明によれば運転支援装置は、交通情報を取得し、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【0021】
また、請求項6の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜5のいずれか一つの発明において、前記案内処理手段は、前記案内の実行タイミングを変更する案内タイミング変更手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
この請求項6の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう場合に、その案内タイミングを変更する。
【0023】
また、請求項7の発明に係る運転支援装置は、請求項6の発明において、前記案内タイミング変更手段は、前記地図データから道路形状を取得し、該道路形状が直線である場合に前記案内を実行することを特徴とする。
【0024】
この請求項7の発明によれば運転支援装置は、道路形状が直線である場合に運転者に対する案内を実行する。
【0025】
また、請求項8の発明に係る運転支援装置は、請求項6または7の発明において、前記案内タイミング変更手段は、前記運転者の情報および/または前記交通情報に基づいて前記案内の実行タイミングを変更することを特徴とする。
【0026】
この請求項8の発明によれば運転支援装置は、運転者の情報や交通情報に基づいて運転者に対する案内タイミングを変更する。
【0027】
また、請求項9の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜8のいずれか一つの発明において、前記案内処理手段は、前記運転者情報に基づいて前記案内の内容を変更する運転者適応部をさらに備えたことを特徴とする。
【0028】
この請求項9の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう場合に、運転者の情報に基づいて案内の内容を変更する。
【0029】
また、請求項10の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜9のいずれか一つの発明において、前記案内処理手段は、前記走行予定車線に従って走行するために必要な運転操作の難度および/または前記走行予定経路に従って走行するために必要な運転操作の難度を判定する難度判定手段をさらに備え、当該運転操作の難度を上昇させた要因について運転者に通知することを特徴とする。
【0030】
この請求項10の発明によれば運転支援装置は、走行予定車線や走行予定経路に従って走行するために必要な運転操作の難度を判定し、運転操作の難度を上昇させた要因について運転者に通知する。
【0031】
また、請求項11の発明に係る運転支援装置は、請求項10の発明において、前記難度判定手段は、前記現在車線および前記地図データを用いて前記運転操作の難度を判定することを特徴とする。
【0032】
この請求項11の発明によれば運転支援装置は、現在の車線や地図データから必要な運転操作の難度を判定する。
【0033】
また、請求項12の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜11のいずれか一つの発明において、前記案内処理手段は、前記走行予定車線に従った走行が困難もしくは不可能である場合に前記走行予定経路の再設定が必要であると判定する経路再設定判定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0034】
この請求項12の発明によれば運転支援装置は、走行予定車線に従った走行が困難もしくは不可能である場合に、走行予定経路の再設定を行う。
【0035】
また、請求項13の発明に係る運転支援装置は、請求項1〜12のいずれか一つの発明において、前記走行予定車線設定手段は、前記走行予定経路および前記地図データを用いて前記走行予定車線を設定することを特徴とする。
【0036】
この請求項13の発明によれば運転支援装置は、走行予定経路と地図データから走行予定車線を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【0037】
また、請求項14の発明に係る運転支援装置は、請求項13の発明において、前記走行予定車線設定手段は、前記運転操作の難度、前記交通情報、前記運転者情報のうち少なくともいずれか一つをさらに用いて前記走行予定車線を設定することを特徴とする。
【0038】
この請求項14の発明によれば運転支援装置は、走行予定経路や地図データに加え、運転操作の難度、交通情報、運転者情報などを用いて走行予定車線を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう。
【発明の効果】
【0039】
請求項1の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、自車両の走行車線に対応した適切な車線案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0040】
また、請求項2の発明によれば運転支援装置は、自車両の走行予定経路を設定するとともに自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線および走行予定経路を案内するので、自車両の走行車線に対応した適切な車線案内および経路案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0041】
また、請求項3の発明によれば運転支援装置は、道路の形状と車線数の情報を含む地図データを格納する地図データ格納手段を備えるとともに、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、自車両の走行車線と道路形状、車線状態に対応した適切な案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0042】
また、請求項4の発明によれば運転支援装置は、運転者の情報を取得し、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、自車両の走行車線および運転者に対応した適切な案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0043】
また、請求項5の発明によれば運転支援装置は、交通情報を取得し、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、自車両の走行車線および交通状態に対応した適切な案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0044】
また、請求項6の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう場合に、その案内タイミングを変更するので、状況に対応した適切なタイミングで案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0045】
また、請求項7の発明によれば運転支援装置は、道路形状が直線である場合に運転者に対する案内を実行するので、運転者が安全かつ確実に案内内容を認識可能なタイミングで案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0046】
また、請求項8の発明によれば運転支援装置は、運転者の情報や交通情報に基づいて運転者に対する案内タイミングを変更するので、運転者や交通状態に適応したタイミングで案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0047】
また、請求項9の発明によれば運転支援装置は、自車両が現に走行中である車線を認識し、認識した現在車線に基づいて自車両が走行すべき車線の経路を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう場合に、運転者の情報に基づいて案内の内容を変更するので、運転者に合わせた適切な内容の案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0048】
また、請求項10の発明によれば運転支援装置は、走行予定車線や走行予定経路に従って走行するために必要な運転操作の難度を判定し、運転操作の難度を上昇させた要因について運転者に通知するので、運転操作の難度が高いことを運転者に予め通知可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0049】
また、請求項11の発明によれば運転支援装置は、現在の車線や地図データから必要な運転操作の難度を判定するので、運転操作の難度を正確に判定し、運転操作の難度が高いことを運転者に予め通知可能な運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0050】
また、請求項12の発明によれば運転支援装置は、走行予定車線に従った走行が困難もしくは不可能である場合に、走行予定経路の再設定を行うので、状況変化に対応して最適な経路を設定する運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0051】
また、請求項13の発明によれば運転支援装置は、走行予定経路と地図データから走行予定車線を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、走行車線を道路形状に合わせて設定し、適切な車線案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【0052】
また、請求項14の発明によれば運転支援装置は、走行予定経路や地図データに加え、運転操作の難度、交通情報、運転者情報などを用いて走行予定車線を設定し、走行予定車線に基づいて車線の案内を行なうので、運転操作の難度、交通情報、運転者情報などに対応した適切な車線案内を行なう運転支援装置を得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0053】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る運転支援装置の好適な実施の形態であるナビゲーション装置について詳細に説明する。
【実施例】
【0054】
図1は、本発明の実施例であるナビゲーション装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、ナビゲーション装置1は、ディスプレイ2およびスピーカ3と接続するとともに、その内部にGPS(Global Positioning System)11、車線認識部12、運転者認識部13、地図データ格納部20、全体経路設定部21、車線経路設定部22、走行履歴データ23および案内処理部30を有する。
【0055】
ディスプレイ2は、ナビゲーション装置1や他の車載装置、例えば車載オーディオ装置などが表示出力に使用する表示出力装置である。同様に、スピーカ3は、ナビゲーション装置1や他の車載装置が音声出力に使用する音声出力装置である。
【0056】
GPS11は、人工衛星との通信によって自車両の位置を特定する手段であり、特定した位置情報を全体経路設定部21および車線経路設定部22に出力する。また、車線認識部12は、自車両の現在の走行車線を認識し、車線経路設定部22に出力する。
【0057】
さらに、運転者識別部13は、自車両の運転者を識別し、運転者情報として案内処理部30に出力する。この運転者の識別は、例えばカードなどの記録媒体を用いても良いし、運転者ごとに割り当てたキーを用いても良い。また、画像認識など、他の方法による識別であってもよい。また、運転者情報には、識別された運転者の技量などの情報を持たせることか望ましい。
【0058】
地図データ格納部20は、道路の形状と車線数の情報を含む地図データを格納し、この地図データを全体経路設定部21および車線経路設定部22に供給する。
【0059】
全体経路設定部21は、GPS11が出力する位置情報と、地図データ格納部20が供給する地図データとを使用して自車両の走行予定経路を設定する。また、車線経路設定部22は、GPS11が出力する位置情報、地図データ格納部20が供給する地図データ、車線認識部12が出力する現在の走行車線を用い、全体経路設定部21が設定した走行予定経路に従って走行するために最適な車線の経路である走行予定車線を設定する。
【0060】
走行履歴データ23は、自車両が過去に走行した経路を蓄積したデータである。この走行履歴データは、過去に走行した経路と、その時の運転者とを対応付けて記憶することが望ましい。なお、この走行履歴データ23は、必ずしもナビゲーション装置1の内部に記憶する必要はなく、カードなどの取り外し可能な記録媒体に格納してもよい。
【0061】
案内処理部30は、運転者に対する経路案内を行なう処理部であり、その内部に案内タイミング決定部31、案内内容決定部32を有する。案内タイミング決定部31は、運転者に対して経路案内を実行するタイミングを決定する処理部である。
【0062】
例えば、右左折を予定している分岐点など、案内が必要な地点(案内ポイント)の手前にカーブが存在し、通常のタイミングで経路案内を行なうとカーブ途中で案内出力が発生する場合、運転者はカーブの走行に集中する必要があり、ディスプレイ2の表示内容に対して充分な注意を払うことが困難となる。
【0063】
そこで案内出力のタイミングを変更し、案内ポイントの手前で、かつ自車両が直線道路を走行中であるタイミングで案内出力を行なうことで、運転者は安全かつ確実に案内出力の内容を認識することができる。
【0064】
なお、案内タイミングの変更は表示出力と音声出力の双方に対して行なっても良いし、表示出力のみに対して行い、音声出力は通常のタイミングで行なうようにしても良い。これは、音声出力は表示出力に比して、運転操作中であっても容易に認識可能であるためである。
【0065】
案内内容決定部32は、案内出力の内容を決定する処理部であり、その内部に難度判定部33、運転者適応部34およびリルート処理部35を有する。難度判定部32は、車線経路設定部22が設定した走行予定車線に従って走行するために必要な運転操作の難度を判定する。また、難度を上昇させる要因(例えば複数の車線をまたいで車線変更をする必要がある、など)については運転者に対して通知することで、運転者に前もって運転操作の困難さを認識させる。
【0066】
また、運転者適応部34は、運転者情報や走行履歴データによって案内内容を変更する処理を行なう。具体的には、例えば識別した運転者が初心者である場合、案内の内容をより詳細なものへと変更し、運転者が熟練者である場合、案内する内容を厳選し、必要な情報のみを提供する。
【0067】
同様に、運転者が日常的に使用している道路については、道路の形状や車線の状態(例えばどの車線が右折専用や直進専用となっているか、どのタイミングで車線変更をする必要があるか)を把握していると考えられるので、案内内容を簡素化する一方、運転者が初めて走行する道路に対しては詳細な案内内容を出力する。
【0068】
リルート処理部35は、走行予定車線に従った走行が困難もしくは不可能である場合に、走行予定経路や走行予定車線の再設定が必要であると判定し、全体経路設定部21や車線経路設定部22に走行予定経路や走行予定車線の再設定を実行させる処理を行なう。
【0069】
例えば、運転操作の難度が高く、運転者情報に示された運転者の技量では運転操作の実行が困難である場合には、走行予定経路や走行予定車線の再設定が必要であると判定する。同様に、交通状態(渋滞や事故、工事など)によって走行予定車線に従った走行が不可能である場合にも、走行予定経路や走行予定車線の再設定が必要であると判定する。なお、交通情報については、VICS(Vehicle Information and Communication System)など任意の手段によって取得することができる。
【0070】
また、自車両が走行予定車線や走行予定経路をそれた場合の再設定は、全体経路設定部21および車線経路設定部22によって自動的に実行されるが、この再設定をリルート処理部35が担う構成としてもよい。
【0071】
このようにナビゲーション装置1は、GPS11によって取得した位置情報に加え、自車両の走行車線を認識して最適な走行予定車線を設定するとともに、道路形状、運転操作の難度、運転者の技量や走行履歴、交通情報に基づいて経路案内の内容やタイミングを制御する。
【0072】
つぎに、ナビゲーション装置1の処理動作について図2に示したフローチャートを参照して説明する。同図に示す処理フローは、全体経路設定部21によって走行予定経路が設定されている場合に繰り返し実行される処理である。
【0073】
同図に示すように、まず、車線経路設定部22は、全体経路設定部21から走行予定経路を、地図データ20から道路形状および車線状態をそれぞれ取得する(ステップS101)とともに、車線認識部12から自車両の走行車線を取得する(ステップS102)。
【0074】
そして得られた走行予定経路、道路形状、車線状態、自車両の走行車線に基づいて、車線経路設定部22は走行予定車線を設定する(ステップS103)。つぎに、難度判定33が走行予定車線を走行するために必要な運転操作の難度を判定し(ステップS104)、案内内容決定部32が運転操作の難度、運転者情報、走行履歴データに基づいて案内内容を決定する(ステップS105)。
【0075】
さらに案内タイミング決定部31が自車位置および道路形状から案内を実行するタイミングを決定した(ステップS106)後、ディスプレイ2およびスピーカ3を用いて案内処理を実行して(ステップS107)、処理を終了する。
【0076】
なお、本処理フローでは走行予定経路が設定されている場合について説明を行ったが、走行予定経路が設定されていない場合であっても、自車両が進むべき進路を予測可能である場合には、走行予定経路が設定されている場合と同様に案内を実行することが可能である。
【0077】
つづいて、ナビゲーション装置1による案内について、具体例を示して説明する。まず図3に示す状況では、自車両は道路R10の位置A1から道路R16への走行を予定している。
【0078】
道路R10は位置A1近傍で4車線であり、その左端の車線に道路R11への出口がある。その後、分岐点において道路R10の左側2車線が道路R12へと分岐し、この道路R12は1車線増加して3車線となっている。
【0079】
また、分岐点において2車線となった道路R10は、その後、合流点(位置A4)の手前で右側の車線がなくなった後、道路R13に合流する。道路R13は、道路R10の合流までは3車線であり、左端の車線に道路R14が入り口として接続している。
【0080】
そして、道路R10の合流後、道路R13は4車線となり、地点A5において左側の車線に出口である道路R15が接続した後、地点A6において左側の1車線が道路R16へと分岐する。分岐後、道路R16は1車線増加して2車線となり、道路R13の右側3車線はそのまま継続する。
【0081】
したがって、位置A1から道路R16へ走行する場合、道路R10と道路R12との分岐点までに、右側の2車線のいずれかに移動しておく必要がある。また、道路R13に合流した後、道路R16に入るためには、少なくとも3車線分の車線変更が必要となる。
【0082】
まず、この図3に示した状況のうち、道路R10が道路R13に合流するまでの案内について図4および図6を参照して説明する。道路R10と道路R12との分岐点から約700m手前である地点A1に自車両が到達した時点で、自車両が左端の車線、もしくは左から2番目の車線を走行している場合、ナビゲーション装置1は、右側への車線変更を案内する。
【0083】
ここで、道路R12との分岐によって道路R10が2車線となった後、道路R13への合流が道路R10の左側となるので、道路R13との合流前に左車線を走行している必要があり、そのためには予め道路R10の右から2車線目を走行しておくことが望ましい。
【0084】
そこで、自車両が地点A1で左端の車線を走行しているならば、2車線右に移るように音声案内し、左端から2番目の車線を走行しているならば1車線右に移るように音声案内する。また、あわせてその理由、すなわち、現在の走行車線は走行予定経路から外れる車線であること、また、道路R13との合流には右側から2車線目が適していること、を音声案内する。さらに、ディスプレイ2に道路R10と道路R12の分岐点近傍を表示する表示案内を行なう。
【0085】
同様に、自車両が地点A1において右から2番目の車線を走行しているならば、現在の車線を維持するよう音声案内するとともに、その理由(道路R13との合流には右側から2車線目が適していること)を音声案内する。さらに、表示案内は道路R10と道路R12の分岐点近傍を表示する。
【0086】
また、自車両が地点A1において右端の車線を走行しているならば、1車線左に移るように音声案内するともに、その理由(道路R13との合流には右側から2車線目が適していること)を音声案内する。さらに、表示案内は道路R10と道路R12の分岐点近傍を表示する。
【0087】
その後、道路R10と道路R12との分岐点から約300m手前である地点A2に自車両が到達した時点で、自車両が左端の車線、もしくは左から2番目の車線を走行している場合(地点A1から車線変更を行なわなかった場合)、この時点で右側に車線変更するのは危険であるので、道路R10を外れ、道路R12を走行するように音声案内する。また、道路R10を外れることは走行予定経路を外れることとなるので、道路R12から本来の目的地に到達する新たな走行予定経路を設定(リルート)し、リルート結果をディスプレイ2に表示する。
【0088】
一方、地点A2において自車両が右から2番目の車線を走行しているならば、道路R13との合流後、道路R16に入るために難度の高い運転操作が必要であることを事前に認識させるため、この時点で道路R13に関する情報を音声通知する。
【0089】
具体的には、「道路R13に合流してから道路R16までの距離が短い(約700mである)こと」、「約700mの間に3車線をまたがなければならないこと」、「道路R13に合流した後、左側に車線変更する必要があること」などを通知する。さらに、ディスプレイ2に道路R13との合流後、道路R16に入るための運転操作の難度が高いことを示す表示案内を行なう。
【0090】
また、地点A2において自車両が右端の車線を走行している(地点A1から車線変更を行なわなかった)場合、この時点で左側に車線変更するのは危険であるので、現在の走行車線から道路R13に合流するように音声案内する。そして、ディスプレイ2に合流点(地点A4)近傍の地図を表示し、道路12との分岐後、道路R13との合流前に左車線に合流する必要があることを案内する。
【0091】
さらに、道路R13との合流後、道路R16に入るために難度の高い運転操作が必要であることを事前に認識させるため、この時点で道路R13に関する情報を音声通知する。ここで案内する道路R13に関する情報、およびディスプレイ2の表示案内は、自車両が右から2番目の車線を走行しているのと同様である。
【0092】
その後、道路R10と道路R13との合流点から約300m手前である地点A3に自車両が到達した時点で、自車両が左車線を走行している場合、道路R13に合流する前に右車線からの合流があることを音声通知する。ここで、車両がカーブを走行中であるので、表示案内は行なわない。
【0093】
一方、地点A3に自車両が到達した時点で、自車両が右車線を走行している場合、道路R13に合流する前に左車線に合流することを音声通知する。ここでも、車両がカーブを走行中であるので、表示案内は行なわない。
【0094】
つづいて、道路R10が道路R13に合流した後の案内について図5および図6を参照して説明する。道路R13と道路R16との分岐点から約300m手前である地点A5に自車両が到達した時点で、自車両が左端の車線を走行している場合、誤って道路R15に入らないよう、道路R15を超えてから道路R16に行くよう音声案内する。また、道路16の左車線を走行するように案内する。これは、道路R16の車線数が1車線から2車線へと増加することによって、右側の車線から他車両が割り込んでくる可能性があるためである。なお、右側の車線における他車両を認識することができるならば、その認識結果を「左車線を走行すべき理由」として通知することが望ましい。さらに、ディスプレイ2には、道路R13と道路R16との分岐点近傍の地図を表示する。
【0095】
また、地点A5において自車両が左から2番目の車線を走行している場合、左端の車線から道路R16に入ると割り込みの必要なく安全に走行できるため、1車線左に車線変更し、道路R15を超えてから道路R16に行くよう音声案内する。もしくは、左から2番目の車線をそのまま走行し、道路R16の右側車線を走行するように音声案内する。このいずれの走行予定車線を採用するかは、運転者の技量や交通状態などに基づいて決定すれば良い。なお、ディスプレイ2には、道路R13と道路R16との分岐点近傍の地図を表示する。
【0096】
一方、地点A5において自車両が右端の車線、もしくは右から2番目の車線を走行している場合、この時点で左に車線変更するのは危険であるので、道路R13をそのまま走行するように音声案内する。また、道路R13をそのまま走行することは走行予定経路を外れることとなるので、道路R13から本来の目的地に到達する新たな走行予定経路を設定(リルート)し、リルート結果をディスプレイ2に表示する。
【0097】
つぎに、他の具体例を示し、ナビゲーション装置1による案内についてさらに説明する。まず図7に示す状況では、自車両は道路R20の位置B1から道路R22への走行を予定している。
【0098】
道路R10は2車線の道路であり、地点B1から一旦カーブした後、長い直線(直線開始位置R20aから直線終了位置R20bまで)となり、その後、カーブと短い直線を繰り返す。そして、位置B5の右側の車線に道路R22への出口があり、道路R22の手前、同じく右側の車線に道路R21への出口がある。
【0099】
したがって、位置B1から道路R22へ走行する場合、道路R22への出口までに予め右側の車線に移動しておく必要がある。また、道路R22への出口と道路R21への出口は間違いやすく、さらに出口近傍がカーブであるために運転者はディスプレイ2に充分な注意を払うことが難しい。
【0100】
まず、この図7に示した状況のうち、直線終了位置R20bまでの案内について図8および図11を参照して説明する。長い直線(直線開始位置R20aから直線終了位置R20bまで)の間に、道路R22への出口付近の情報を表示によって通知するため、直線終了位置R20bから約400m手前である地点B1に自車両が到達した時点で案内を開始する。
【0101】
まず、地点B1において自車両が右車線を走行中である場合、ナビゲーション装置1は、道路R22に行くよう音声案内するとともに、道路R22への分岐が右車線側にあるので右車線を走行しておくよう音声案内を行なう。さらに、ディスプレイ2には自車両近傍の地図を表示しておく。
【0102】
一方、地点B1において自車両が左車線を走行中である場合、ナビゲーション装置1は、道路R22に行くよう音声案内するとともに、道路R22への分岐が右車線側にあるので右車線に移るよう音声案内する。また、ディスプレイ2には自車両近傍の地図を表示しておく。
【0103】
その後、長い直線(直線開始位置R20aから直線終了位置R20bまで)に自車両が到達した時点で、道路R21への出口の直後に道路R22への出口があること(出口を間違えやすいこと)を運転者に認識させるために、ディスプレイ2を利用して地点B5近傍の情報を通知する。このように表示出力を長い直線で実行することで、運転者は安全に、余裕を持って表示内容を確認することができる。
【0104】
具体的な案内の内容としては、「道路R21への出口と、道路R22への出口とを間違えやすいこと」、「道路R21への出口を越えてから、道路R22への出口まで約120mしかないこと」などを音声案内するとともに、ディスプレイ2に地点B5近傍の地図を表示する。なお、ここでは自車両が右車線を走行中であるか左車線を走行中であるかに関わらず、音声案内、表示案内ともに同一である。
【0105】
その後、図9に示すように、道路R22への出口から約700m手前である地点B3に自車両が到達した時点で、自車両が右車線を走行している場合、約700m先に道路R22への分岐が右車線側にあるので、右車線を走行しておくよう音声案内を行なう。さらに、ディスプレイ2には自車両近傍の地図を表示しておく。
【0106】
同様に、地点B3に自車両が到達した時点で、自車両が左車線を走行している場合(地点B1から車線変更を行なわなかった場合)、約700m先に道路R22への分岐が右車線側にあるので、右車線に車線変更するよう音声案内を行なう。さらに、ディスプレイ2には自車両近傍の地図を表示しておく。
【0107】
さらにその後、図10に示すように、道路R22への出口から約300m手前である地点B4に自車両が到達した時点で、自車両が右車線を走行している場合、誤って道路R21に入らないよう、道路R21への出口を超えてから道路R22に行くよう音声案内するとともに、道路R21への出口のすぐ後に道路R22への出口があることを通知する。また、ディスプレイ2には道路R22への出口付近の地図を表示する。
【0108】
一方、地点B4に自車両が到達した時点で、自車両が左車線を走行している場合(右車線に移らなかった場合、この時点で右に車線変更するのは危険であるので、道路R20をそのまま走行するように音声案内する。また、道路R20をそのまま走行することは走行予定経路を外れることとなるので、道路R20から本来の目的地に到達する新たな走行予定経路を設定(リルート)し、リルート結果をディスプレイ2に表示する。
【0109】
上述してきたように、本実施例にかかるナビゲーション装置1では、GPS11による位置情報の取得に加え、車線認識部12が自車両の走行車線を認識するとともに運転者認識部13が運転者を認識し、また走行履歴データ23が自車両の過去の走行経路を記憶している。そして、車線経路設定部22が走行予定経路と走行車線から自車両が走行すべき車線の経路を走行予定車線として設定し、案内処理部30は道路形状、運転操作の難度、運転者の技量や走行履歴、交通情報に基づいて経路案内の内容やタイミングを制御するので、状況に適応した内容およびタイミングで案内を行なうことができる。
【産業上の利用可能性】
【0110】
以上のように、本発明にかかる運転支援装置は、車両の運転操作を支援に有用であり、特に、運転者への通知による経路誘導に適している。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施例であるナビゲーション装置の概要構成を示す概要構成図である。
【図2】図1に示したナビゲーション装置の処理動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明にかかる案内について説明する第1の具体例を示す説明図である。
【図4】図3に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その1)。
【図5】図3に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その2)。
【図6】図3に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その3)。
【図7】本発明にかかる案内について説明する第2の具体例を示す説明図である。
【図8】図7に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その1)。
【図9】図7に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その2)。
【図10】図7に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その3)。
【図11】図7に示した具体例を詳細に説明する説明図である(その4)。
【符号の説明】
【0112】
1 ナビゲーション装置
2 ディスプレイ
3 スピーカ
11 GPS
12 車線認識部
13 運転者認識部
20 地図データ格納部
21 全体経路設定部
22 車線経路設定部
23 走行履歴データ
30 案内処理部
31 案内タイミング決定部
32 案内内容決定部
33 難度判定部
34 運転者適応部
35 リルート処理部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の運転操作を支援する運転支援装置であって、
自車両が現に走行中である車線を認識する現在車線認識手段と、
前記現在車線に基づいて、自車両が走行すべき車線の経路を設定する走行予定車線設定手段と、
前記走行予定車線に基づいて車線の案内を行なう案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする運転支援装置。
【請求項2】
自車両の走行予定経路を設定する走行予定経路設定手段をさらに備え、前記案内手段は、前記走行予定経路の案内をさらに行なうことを特徴とする請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
道路の形状と車線数の情報を含む地図データを格納する地図データ格納手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の運転支援装置。
【請求項4】
運転者の情報を取得する運転者情報取得手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1,2または3に記載の運転支援装置。
【請求項5】
交通情報を取得する交通情報取得手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項6】
前記案内処理手段は、前記案内の実行タイミングを変更する案内タイミング変更手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項7】
前記案内タイミング変更手段は、前記地図データから道路形状を取得し、該道路形状が直線である場合に前記案内を実行することを特徴とする請求項6に記載の運転支援装置。
【請求項8】
前記案内タイミング変更手段は、前記運転者の情報および/または前記交通情報に基づいて前記案内の実行タイミングを変更することを特徴とする請求項6または7に記載の運転支援装置。
【請求項9】
前記案内処理手段は、前記運転者情報に基づいて前記案内の内容を変更する運転者適応部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項10】
前記案内処理手段は、前記走行予定車線に従って走行するために必要な運転操作の難度および/または前記走行予定経路に従って走行するために必要な運転操作の難度を判定する難度判定手段をさらに備え、当該運転操作の難度を上昇させた要因について運転者に通知することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項11】
前記難度判定手段は、前記現在車線および前記地図データを用いて前記運転操作の難度を判定することを特徴とする請求項10に記載の運転支援装置。
【請求項12】
前記案内処理手段は、前記走行予定車線に従った走行が困難もしくは不可能である場合に前記走行予定経路の再設定が必要であると判定する経路再設定判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項13】
前記走行予定車線設定手段は、前記走行予定経路および前記地図データを用いて前記走行予定車線を設定することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の運転支援装置。
【請求項14】
前記走行予定車線設定手段は、前記運転操作の難度、前記交通情報、前記運転者情報のうち少なくともいずれか一つをさらに用いて前記走行予定車線を設定することを特徴とする請求項13に記載の運転支援装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2006−184007(P2006−184007A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−374454(P2004−374454)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】