説明

遠方監視制御システム

【課題】 親局〜子局間にて各子局のソフトウェアを一括管理できる遠方監視制御システムを提供する。
【解決手段】 親局と、これとは遠隔地に存在する高速道路のインターチェンジ、トンネル等の各部において設置される各子局と、各子局と親局の間を結ぶ信号伝送路を備え、例えばトンネルに設置され火災等の特定事象の発生で動作する付帯設備に連動する現場連動機器(ジェットファン、トンネル照明)の状態を親局に伝送できるようにした遠方監視制御システムにおいて、各子局では、子局毎に備えていてかつ個々のソフトウェアで動作させていた演算処理回路を設けず、管理事務所等に設置されるサーバにて、各子局に対応する各従プロセス部51、52…5Nと、51、52…5Nを監視制御可能な構成制御タスク50Sを実行する主プロセス部50を設けることにより、子局毎に管理していたソフトウェアをサーバにて一括に管理が可能にしたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路のインターチェンジ、トンネル等の各部に、道路付帯設備の現場機器が配置され、停電、火災等の特定事象が発生して該現場機器が動作することに伴って連動する現場連動機器の動作状態を示す動作データを各子局毎に取り込み、この取込んだ動作データを信号伝送路に介してプロセス処理部を有するサーバに送り、本サーバにて現場連動機器側で特定の事象が発生したとき、前記現場連動機器が動作しているかどうかを判断し、施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、複数の子局と接続可能とする遠方監視制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路に設けられる遠方監視制御システムとして、特許文献1に記載された発明がある。特許文献1の発明は、以下のような処理を改善するためなされたものである。すなわち、従来の遠方監視制御システムの一例として、監視対象となる機器側に設けられる子局では、前記道路付帯設備の現場機器の状態を判断する監視手段と、特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場機器に対して動作指令を与えている。
【0003】
改善する方法として、各子局側で行っている前記監視手法、及び動作指令等を、サーバ装置にて行うことにより、子局側に主プロセス部を不要としたものである。
【0004】
従来、特許文献1以外に高速道路向けの遠方監視制御システムとして、図7の概略構成図に示すものが使用されている。これは、高速道路の各インターチェンジ、トンネル等の設備監視を行うために、各箇所にインテリジェント(IG)子局81、82…8Nを設置し、広範囲に監視制御を行うための施設中央局2を設置し、これと約100〜150子局をIPネットワーク4により接続を行っている。IG子局81、82…8Nは、無人化された場所に設置され、24時間の稼動が必要であり、メンテナンスフリーを前提としているため、基板実装型のマイクロプロセッサ(CPU)81C、82C…8NCを用いて、演算処理回路を構成している。
【0005】
各IG子局81、82…8Nは、演算処理回路81C、82C…8NCと、入出力インターフェース部81F、82F…8NFと、入出力部81O、82O…8NOとで構成されている。
【0006】
図8は、図7の各子局81、82…8Nにおける演算処理回路81C、82C…8NCの概略構成を示す図である。演算処理回路81Cは、各道路付帯設備の現場連動機器61の状態監視、及び特定事象が発生したとき、予め記憶されている現場連動機器61の動作内容を判断する表示タスク81CHと、道路付帯設備のアナログ信号を計測する計測タスク81CKと、施設中央局からの指令により、予め記憶されている現場連動機器61に対して動作指令を与える制御タスク81CC、子局内の正常に動作しているかの監視をしている異常監視タスク81CIを備えている。以上述べた構成は演算処理回路81Cについてであるが、これ以外の演算処理回路82C…8NCについても同様に構成されている。
【特許文献1】特開平8−129692号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上述べた、図7及び図8に示す従来の遠方監視制御システムにあっては、各子局に主プロセス制御が必要であった。その理由は、以下の通りである。従来、親局〜子局間は、専用回線などで構築していたため回線伝送速度が遅く、各子局で主プロセス制御を行い、そのプロセス制御結果を親局へ伝送している。最近は、コンピュータの演算処理速度が速くなり、親局〜子局間もIP化が進むことにより伝送速度も早く構築されている。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、各子局で実施していた主プロセス制御を集約して、IGサーバにて複数の子局分を一括で処理する主プロセス制御を可能とした遠方監視制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、高速道路のインターチェンジ、トンネル等の場所毎に配設される少なくとも1個の道路付帯設備の現場機器の各部における特定事象の発生により、前記現場連動機器の動作に伴って連動動作する少なくとも1個の現場連動機器を備え、前記現場連動機器の動作状態、故障状態を示す状態信号を取り込み、かつ上位からの動作信号を出力する入出力部を有する子局群と、
前記各子局とは離れた位置に信号伝送路を介して配設された施設中央局に設け、前記現場連動機器の状態を表示する表示器、前記現場連動機器に対して動作指令を与えることを有し、
前記施設中央局と前記各子局間の信号伝送路の途中に設け、複数の従プロセス実行装置と、1個の主プロセス実行装置とを備えたサーバからなり、
前記各従プロセス実行装置は、前記現場連動機器で発生する状態を計測し、これに基づき前記主プロセス実行装置にて、前記現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバに有する主プロセス実行装置により、複数の従プロセス実行装置を介して前記各子局の一元管理を可能にしたことを特徴とする遠方監視制御システムである。
【0010】
上記目的を達成するため、請求項2に対応する発明は、高速道路のインターチェンジ、トンネル等の場所毎に配設される少なくとも1個の道路付帯設備の現場機器の各部における特定事象の発生により、前記現場機器の動作に伴って連動動作する少なくとも1個の現場連動機器を備え、前記現場連動機器の動作状態、故障状態を示す状態信号を取り込み、かつ上位からの動作信号を出力する入出力部を有する子局群と、
前記各子局とは離れた位置に信号伝送路を介して配設された施設中央局に設け、前記現場連動機器の状態を表示する表示器、前記現場連動機器に対して動作指令を与えることを有し、
前記施設中央局と前記各子局間の信号伝送路の途中に設け、複数の従プロセス実行装置と、1個の主プロセス実行装置と、サーバ設置場所用主プロセス実行装置を備えたサーバからなり、
前記各従プロセス実行装置は、前記現場連動機器で発生する状態を計測し、これに基づき前記主プロセス実行装置にて、前記現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバ設置場所用主プロセス実行装置は、前記施設中央局とは別に、前記主プロセス実行装置に対して並列に配置し、前記主プロセス実行装置と同様に、前記各現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバに有する主プロセス実行装置及び前記サーバ設置場所に有する主プロセス実行装置からも、複数の従プロセス実行装置を介して前記各子局の一元管理を可能にしたことを特徴とする遠方監視制御システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、各子局で実施していた主プロセス制御を集約して、IGサーバにて複数の子局分を一括で処理する主プロセス制御を可能とした遠方監視制御システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明に係わる遠方監視制御システムの第1の実施形態は、図1の概略構成図に示すように、インテリジェントサーバ装置(以下、IGサーバ装置)5は管理事務所に設置し[図2で示すように演算処理回路(CPU)のみで構成されるプロセス処理装置例えばプロセス部]、各インターチェンジ、トンネル等には、インターフェース回路(TIF)と入出力回路(TIO)のみで構成する子局(リモートステーション:RS)11、12…1Nを設置したものである。
【0013】
子局11、12…1Nには演算処理回路CPUを実装しないで、IGサーバ5にて、配下の子局11、12…1Nの管理を行うCPUを設置する構成としたものである。また、IGサーバ5の演算処理回路CPUを二重化構成とし、インターフェース回路TIF間はクラスタ制御により二重化を意識せずにシステムを冗長化したものである。
【0014】
具体的には、子局群11、12…1N(総称して1)と、施設中央局2に設置される親局と、信号伝送路としてIPネットワーク3、4と、管理事務所に設置されるインテリジェント(IG)サーバ(以下サーバと称する)5を備えたものである。ここで、IPネットワーク3、4はインターネットプロトコル(IP)で決められたパケット転送を行うネットワークのことである。
【0015】
子局群11、12…1Nは、高速道路のインターチェンジ、トンネル等の各場所に配設される少なくとも1個の道路付帯設備の現場連動機器61、61、62…6N(総称して6)の特定事象例えば停電、火災の発生により、現場機器[例えば受配電の停電動作に伴い連動する動作(受電遮断器CB、自家発電設備の起動など)する]少なくとも1個の現場連動機器61、62…6N(総称して6)を備え、道路付帯設備の現場連動機器6の動作状態、故障状態を示す状態信号を取り込み、かつこの状態信号を出力する入出力部11IO、12IO…1NIO及びインターフェース11IF、12IF…1NIFを有する。
【0016】
親局は各子局11、12…1Nとは離れた位置にIPネットワーク3、4を介して配設された施設中央局2に設けられ、現場連動機器6の状態を表示する表示器を有し、現場連動機器6に対して動作指令を与えることが可能となっている。
【0017】
なお、親局の配下には、通常、約10〜15管理事務所がある。施設中央局2に設置されている親局にて各インターチェンジ、トンネル等の各部に設置されている付帯設備の監視を行っているが、設備の保守管理例えば故障発生時の対応は、管理事務所にて行っている。
【0018】
サーバ5は、親局と各子局1の間のIPネットワーク3、4の途中に設けられ、図2に示すように各子局11、12…1Nに対応して設けられる複数の従プロセス実行装置例えば従プロセス部51、52…5Nと、1個の主プロセス実行装置例えば主プロセス部50とを備えている。
【0019】
ここで、各従プロセス部は、各現場連動機器の状態を表示する監視手段(表示タスク51H)、各現場連動機器の状態信号により特定の事象が発生したかどうかを判断し、特定事象が発生したとき、予め記憶されている現場連動機器の動作内容を判断する監視手段(表示タスク50H)を、その判断結果を親局へ伝送し、各従プロセス部の51、51…5Nまでの表示タスク(51H、52H…5NH)を、主プロセス部の表示タスク50Hで判断することが可能である。また、親局からの制御指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を判断する制御手段(制御タスク50C)により、各従プロセス部の制御タスク(51C、52C…5NC)にて各現場連動機器へ制御信号を指令する機能を備えている。これ以外にサーバ5の主プロセス部50及び従プロセス部51、52…5Nには、道路付帯設備のアナログ信号を計測する計測タスク(50K、51K…)と、子局内の正常に動作しているかの監視をしている異常監視タスク(50I、51I…)と、主プロセス部50に各従プロセス部51、52…5Nを制御可能な構成制御タスク50Sを備えている。
【0020】
IGサーバ装置5の演算処理回路CPUの動作は図3(a)、(b)に示すフローチャートのようになる。IGサーバ5の演算処理回路CPUは、複数の子局をコントロールするために、マルチプロセス方式の構成とする。具体的には、主プロセス部50は、従来のIG子局で実施していたインテリジェント機能を行い、従プロセス部は、子局との伝送処理として起動する。1つの演算処理回路CPUで仮想的に複数の装置を動作させることになる。
【0021】
図3(a)に示すように、IGサーバ5の立上げ時は、主プロセス部50が起動し(S1)、従プロセス部51、従プロセス部52…従プロセス部5Nが順次起動すると(S21、S22…S2N)、従プロセス部51及び従プロセス部5Nの表示タスクが起動し(S31、S32…S3N)、主プロセス部50の表示タスク50Hが起動し(S4)、子局11、12…1N間で連動する現場連動機器の動作確認も可能となる。(事象1)
また、図3(b)に示すように主プロセス部50〜従プロセス部51、52…5N間は、正常に起動したが、例えば従プロセス部の1個が異常となり一部のタスク終了した場合でも、親局の主プロセス部50にて従プロセス部51…5Nとの相互監視を行うことにより、異常となった従プロセス部の異常監視を発見し、異常となった従プロセス部以外のプロセス部は主プロセス部50と接続可能な構成となっている。
【0022】
具体的には、従プロセス部51、52…5Nの表示タスクが待機中のとき(S51、S52…S5N)、従プロセス部51が異常判断を行い(S6)従プロセス部51のタスク終了(S7)となり、主プロセス部50との相互監視により、対従プロセス部51の異常監視タスク51Iを起動し(S8)、待機中の従プロセス部52…5Nに起動指令を与える(S92…S9N)。(事象2)
このように従来各子局毎に備えていてかつ個々のソフトウェアで動作させていた演算処理回路CPUを設けず、管理事務所等に設置されるサーバ5に各子局に対応する各従プロセス部51、52…5Nと、各従プロセス部51、52…5Nを制御可能な構成制御タスク50Sを実行する主プロセス部50を設けたので、1個のプロセス部50で、複数の従プロセス部51…5Nのソフトウェアを一括して管理が可能となる。
【0023】
図4は、本発明の第2の実施形態を示す概略構成図であり、図1の実施形態の管理事務所等に設置されるサーバ5に、新たに以下に述べる管理事務所用操作卓7、具体的にはサーバ設置場所用主プロセス部500を設けたものである。
【0024】
サーバ設置場所用主プロセス部500は、図6に示すように主プロセス部50に対して並列に配置し、主プロセス部50の各タスク50H、50K、50C、50I、50S同様に、サーバ設置場所用主プロセス部500の各タスク500H、500K、500C、500I、500Sの構成となる。各現場連動機器の状態を表示する監視手段(表示タスク51H)、各現場連動機器の状態信号により特定の事象が発生したかどうかを判断し、特定事象が発生したとき、予め記憶されている現場連動機器の動作内容を判断する監視手段(表示タスク500H)を、その判断結果を親局へ伝送し、各従プロセス部の51、51…5Nまでの表示タスク(51H、52H…5NH)を、主プロセス部の表示タスク500Hで判断することが可能である。また、管理事務用操作卓7からの制御指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を判断する制御手段(制御タスク500C)により、各従プロセス部の制御タスク(51C、52C…5NC)にて各現場連動機器へ制御信号と指令することを備えている。
【0025】
次に、本発明の遠方監視制御システムの第2の実施形態について説明する。図4の概略構成図に示すように、管理事務所用操作卓7では、管理事務所からの監視制御が出来る構成となっている。この場合のプロセス部は図5の概略構成図のように構成され、この処理動作は図6のフローチャートのようになる。
【0026】
前述の第1の実施形態にて、IGサーバ5のプロセス部は、マルチプロセス方式の構成としたが、ここでは主プロセス部と並列に、事務所用主プロセス部500を追加することにより、管理事務所用操作卓7のコントロールも可能となる。
【0027】
図6に示すように、主プロセス部の起動により(S13)、従プロセス部1に起動指令を与え(S141)、従プロセス部2に起動指令を与え(S142)、従プロセス部Nに起動指令を与える(S14N)と、従プロセス部1及び従プロセス部Nの表示タスクが起動し(S151、S152…S15N)、主プロセス部の表示タスクが起動し(S16)、この表示タスクの起動と並列に、事務所用プロセス部の表示タスクが起動することにより(S17)、管理事務所用操作卓7からの監視制御が可能となる(事象3)。
【0028】
このように第2の実施形態では、前述の第1の実施形態に事務所用主プロセス部500を追加したので、前述の第1の実施形態の効果にさらに管理事務所等おいて、高速道路付帯設備の現場連動機器を監視制御できるという効果が得られ、施設中央局2、およびIPネットワーク4における障害発生時のバックアップが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の遠方監視制御システムの第1の実施形態の概略構成図。
【図2】図1のサーバを説明するための概略構成図。
【図3】図1の実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】本発明の遠方監視制御システムの第2の実施形態の概略構成図。
【図5】図4のサーバを説明するための概略構成図。
【図6】図4の実施形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】従来の遠方監視制御システムの一例を示す概略構成図。
【図8】図7の各子局の演算処理回路(CPU)を説明するための概略構成図。
【符号の説明】
【0030】
1…リモートステーション(子局)、2…施設中央局、3…IPネットワーク、4…IPネットワーク、5…IGサーバ装置、6…現場連動機器、7…管理事務所用操作卓、8…インテリジェント(IG)子局。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速道路のインターチェンジ、トンネル等の場所毎に配設される少なくとも1個の道路付帯設備の現場機器の各部における特定事象の発生により、前記現場機器の動作に伴って連動動作する少なくとも1個の現場連動機器を備え、前記現場連動機器の動作状態、故障状態を示す状態信号を取り込み、かつ上位からの動作信号を出力する入出力部を有する子局群と、
前記各子局とは離れた位置に信号伝送路を介して配設された施設中央局に設け、前記現場連動機器の状態を表示する表示器、前記現場連動機器に対して動作指令を与えることを有し、
前記施設中央局と前記各子局間の信号伝送路の途中に設け、複数の従プロセス実行装置と、1個の主プロセス実行装置とを備えたサーバからなり、
前記各従プロセス実行装置は、前記現場連動機器で発生する状態を計測し、これに基づき前記主プロセス実行装置にて、前記現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバに有する主プロセス実行装置により、複数の従プロセス実行装置を介して前記各子局の一元管理を可能にしたことを特徴とする遠方監視制御システム。
【請求項2】
高速道路のインターチェンジ、トンネル等の場所毎に配設される少なくとも1個の道路付帯設備の現場機器の各部における特定事象の発生により、前記現場機器の動作に伴って連動動作する少なくとも1個の現場連動機器を備え、前記現場機器の動作状態、故障状態を示す状態信号を取り込み、かつ上位からの動作信号を出力する入出力部を有する子局群と、
前記各子局とは離れた位置に信号伝送路を介して配設された施設中央局に設け、前記現場連動機器の状態を表示する表示器、前記現場連動機器に対して動作指令を与えることを有し、
前記施設中央局と前記各子局間の信号伝送路の途中に設け、複数の従プロセス実行装置と、1個の主プロセス実行装置と、サーバ設置場所用主プロセス実行装置を備えたサーバからなり、
前記各従プロセス実行装置は、前記現場連動機器で発生する状態を計測し、これに基づき前記主プロセス実行装置にて、前記現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバ設置場所用主プロセス実行装置は、前記施設中央局とは別に、前記主プロセス実行装置に対して並列に配置し、前記主プロセス実行装置と同様に、前記各現場連動機器の状態を判断する監視手段と、前記特定事象が発生したとき、予め記憶されている前記現場連動機器の動作内容と前記監視手段で計測し判断した結果が一致又は不一致かの判断を行い、前記施設中央局からの指令により、予め記憶されている前記現場連動機器に対して動作指令を与え、前記各子局からの前記現場連動機器の状態信号を信号伝送路に介し、前記施設中央局との入出力手段を備え、
前記サーバに有する主プロセス実行装置及び前記サーバ設置場所に有する主プロセス実行装置からも、複数の従プロセス実行装置を介して前記各子局の一元管理を可能にしたことを特徴とする遠方監視制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−206979(P2009−206979A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48479(P2008−48479)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000221096)東芝システムテクノロジー株式会社 (117)
【Fターム(参考)】