説明

遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法

【課題】 炎症性細胞障害,糖尿病性疾患(腎症、網膜症、神経障害),虚血・再潅流障害,腎不全,リューマチ性関節炎,心筋梗塞など活性酸素が関与するとされる疾患を予防したり治療させたりするための、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法の提供。
【解決手段】 遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法にあって、遠赤外線を発する黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子を水に配合してなる製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の活性化に用いられる黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の製造方法に関し特に、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を用いたものである。
【0002】
そして本発明の応用分野は広く、現在判明しているだけでも以下の分野であるが、これにとどまらず、人類の生活と共にある凡ゆる分野で優れた効果を発揮するのであって、将来にも新たなる分野で使用される可能性を充分含んでいる。
【0003】
この本発明で製造された黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、例えば医薬の分野にあって、特に大腸癌や小腸癌や皮膚癌などの外、脳疾患や神経疾患や脳血管障害や肺疾患や、消化管粘膜障害や肝疾患や腎疾患さらには、眼疾患や,皮膚疾患や,糖尿病疾患、免疫疾患の分野、他に生活病などとしては、糖尿病や細胞障害や,皮膚の老化、過酸化脂質,中性脂肪の改善の分野にまで及ぶ。
【0004】
また、高血圧を防ぐ分野,心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血,抗潰症,さらには、近頃話題の花粉症やアトピーやストレスの習慣病の分野や、電磁波の悪影響を抑制する分野も含む。
【0005】
特に、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水の抗酸化剤応用,利用分野は、医薬として水等に混合して飲用するほか、PH調節剤など、粉状錠剤,軟化剤の分野にも適している。
【0006】
また、この他健康飲料としての所謂ドリンク剤,清涼飲料に混入しても、人あるいは家畜やペットの各種食品の香料や、着色剤を含む製剤用添加物としても、各種の健康食品の分野、各種化粧品の製造および入浴剤などの分野にも用いられる。
【背景技術】
【0007】
而してこの黒鉛珪石(ブラックシリカ)は、日本の北海道の桧山郡上ノ国町天の川上流のみ産出さる。黒鉛珪石は、数億年の間海底の珪藻類が堆し,地表に隆起したと推定される天然鉱石であり多種の天然ミネラルをふんだんに含み、遠赤線をはじめとする様々な活性波動を放射発散するのが知られている。
【0008】
そして地表で生まれた物質の数倍という力で太陽エネルギーを吸収し、半永久的に放射する事を繰り返す。
【0009】
またこの遠赤外線は、遠赤外線の中でも常温で、生体細胞を活発にする4ミクロン〜14ミクの波長が強くこの波長の遠赤外線は、育成光線と言われ、生物の細胞分子に共鳴作用をし血液や細胞そのものを活性化させ、これにより、全身の新陳代謝が促進され、生命を高めるのであり、高いパーセントの遠赤外線を放射し強力な除菌効果と非イオン化をして消臭効果をもたらす(北海道通産局鉱業課より法定鉱物指定)天然鉱石である。
【0010】
さて上記従来抗酸化剤応用技術は、酸化還元系の代謝中間体として発生するラジカルや、紫外線、放射線、水道水塩素、一部の農薬、一部の医薬品、光触媒活性陽性化粧品、タバコなどによって生ずるラジカルが存在しており、代表的なラジカルとして、スパーオキシドアニオン(O2-)、ヒドロキシルラジカル(OH*) などの活性酸素の存在が知られている。
【0011】
活性酸素は、ウイルスや病原菌に対する生体防御機構のほか、スパーオキシドアニオンなどがホルモンの生合成や遺伝子発現に必須の役割を果たしているが、その反面スパーオキシドアニオンやヒドロキシルラジカルのように、それ自体がラジカルである活性酸素や、過酸化水素や一重項酸素のようにラジカルの発生源となる活性酸素が過剰に生じた場合、脂質,蛋白質,核酸などの生体成分と反応して、細胞膜の損傷,蛋白質の変性,遺伝子変異などが要因となり、その結果生体機能が損傷され癌などの様々な疾病や老化が生じることは知られている。
【0012】
このような活性酸素が関与するとされる疾患としては、例えば、炎症性細胞障害,糖尿病性疾患(腎症,網膜症,神経障害)、虚血・再灌流障害,腎不全,リューマチ性関節炎,心筋梗塞などがある。
【0013】
このような生体内ラジカルを捕捉し、安定させる性質を持つ物質はラジカルスカベンジャーと呼ばれており、生体内には、活性酸素の生成を制御する物質として、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシナーゼ(GSH‐PX)などの酵素、また活性酸素を捕捉して連鎖反応を阻害する性質を持つ物質として、ビタミンC,ビタミンE,カロチノイド,尿酸,ビリルビンなどがラジカルスカベンジャーとして作用することが知られている。生体内物質以外の試薬では、イソフラボノイド,フェノール類,アスコルビン酸などが活性酸素に対して消去作用を有することが知られている。
【0014】
このような生体内ラジカルを捕捉し、安定させる性質を持つ物質はラジカルスカベンジャーと呼ばれており、生体内には、活性酸素の生成を制御する物質として、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシナーゼ(GSH−PX)などの酵素、また活性酸素を捕捉して連鎖反応を阻害する性質を持つ物性として、ビタミンC,ビタミンE,カロチノイド,尿酸,ビリルビンなどがラジカルスカベンジャーとして作用することが知られている。
【0015】
生体内物質以外の試薬では、イソフラボノイド,フェノール類,アスコルビン酸などが活性酸素に対して消去作用を有することが知られており、生体内で過剰に生成された活性酸素種は、一般に化学的反応性が高く、生体内で隣接する脂質や核酸,蛋白質等の成分と容易に反応し、さまざまな疾病に繋がる酸化的障害をもたらし活性酸素種の一種であるスーパーオキシドによって酸化されて泡沫細胞を形成し、動脈硬化の原因を発生するのである。
【0016】
また放射線の照射によりもたらされるヒドロキシラジカルの産生は、発癌などの深刻な障害を生体に与える。
【0017】
このような活性酸素種の生体に対する毒性が明らかになるにつれ、これらを効率的に消去する活性を有する活性酸素種消去物質等の抗酸化剤は、生体内または食品や医薬品、農業等に含まれる成分の酸化的劣化の防御剤として有用であり、食品産業,特に水産加工品,健康食品,栄養食品の他、医薬品・農業分野や化粧品分野において実利的な利用が期待されているものである。(非特許文献1)
【0018】
その一例として従来の外膚外用剤としては、オリーブ植物(葉を除く)から得られる抽出物を含有する皮膚外用剤で、該抽出物を美肌成分、特に抗老化成分および/または美白成分として含有し、該抽出物はオリーブ植物および/またはオリーブ油製造工程で得られる生成物を水および/または有機溶媒で抽出処理して得ることができ、更に抽出物を濃縮堀および/または分画・精製処置することで各効果が強化され、また該抽出物を有効成分とする美肌剤、特には皮膚の抗老化剤および美白剤として使用される発明(特許文献1)がなされている。
【0019】
同じように、含水系化粧料として皮膚内過酸化反応に起因する皮膚炎症反応の軽減、皮膚の状態(皮膚のシワ、ハリ)の改善に有効な含水系化粧料としては、セレン化合物又は/及びセレン化合物を含有する植物抽出液を、セレンの換算量として0.00001〜0.1重量%と、水40重量%以上とを必須成分として含有する含水系化粧料であり、剤型の態様を例示すれば、可溶化系、水中油型エマルション、油中水型エマルション、粘性状あるいはゲル状を呈する含水系化粧料の発明(特許文献2)がなされている。
【0020】
続いて遊離ラジカルの誘発する疾患状態を治療または阻害するための医薬組成物としては、抗酸化薬量の8、9-デヒドロエストロンまたはその医薬上許容される3-硫酸エステル塩から構成された発明(特許文献3)がある。
【0021】
なお、本発明者は先に炭化珪素及び/またはその未反応からなるセラミック微粒子を含むナノセラミック微粒子であって、これが抗酸化剤の医薬の分野やあらゆる疾病予防及び治療に優れた効果がある発明をなし、特許出願(特願2004−042137)をなした。この発明はさらにこの発明を改良したものである。
【特許文献1】特開2001−181198(要約書)
【特許文献2】特開平5−9108(要約書)
【特許文献3】特開平9−169650(要約書)
【非特許文献1】Halliwell B. and Gutterridge M.C. BIOCHEM.J. 219,1-1 4,(1984))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかしながら、現在市場に出迴っていたり既に発明されいるものの中で、例えば炎症性細胞障害,糖尿病性疾患(腎症、網膜症、神経障害),虚血・再潅流障害,腎不全,リューマチ性関節炎,心筋梗塞など活性酸素が関与するとされる疾患を予防したり治療させる効果は未だ不十分であり、特に上述の各分野に亘る著大な効果を持つ物質の出現は未だ提唱されていない。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この発明の特徴は、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法にあって、遠赤外線を発する黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子を、水に配合したことである。
【0024】
本発明の他の特徴は、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、炭素4〜6%,マグネシウム0.35〜0.55%,シリカ70〜90%,チタン1.0〜2.0%,二酸化鉄0.4〜0.6%,ナトリウム 0.06〜0.1,アルミニウム5〜8%,カリウム 0.8〜2.0%,カルシウム 0.01〜0.03,水分 0.25〜0.4の成分からなることである。
【0025】
本発明の他の特徴として、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることである。
【0026】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0027】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0028】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは0,3ミクロン以下であり、通常の水などに溶解させ濾過することにより、コロイド水を製造する方法を提唱することである。
【0029】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水に使う遠赤外線を発する黒鉛珪石の製造にあたり、材料を球形に成形することである。
【0030】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗酸化剤として用いることである。
【0031】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗炎症剤に用いたことである。
【0032】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、鎮痛剤に用いたことである。
【0033】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水を、抗癌剤に用いたことである。
【0034】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤に用いたことである。
【0035】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、二糖類分解酵素阻害剤に用いたことである。
【0036】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、メラニン生産抑制剤に用いたことである。
【0037】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗アレルギー剤に用いたことである。
【0038】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、ドリンク剤,清涼飲料などの健康飲料飲料に混入等して用いたことである。
【発明の効果】
【0039】
総じて本発明の効果は、この黒鉛珪石微粒子を水に豊富に配合し、例えば人には所謂ミネラルウオータとして提供することができたのである。このミネラルウオータは人体に取り入れやすく飲むと、それは全身の新陳代謝が促進され、その栄養素が小腸の菌により、より小さくミクロ・イオン化され吸収され人間本来の免疫力を取り戻させ、また体を暖める優れた効果があり安眠ができ万病に効くのである。
【0040】
また、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子は、常温で世界唯一(遠赤外線の中でも、 生体細胞を活発にする4ミクロン〜14ミクの波長が強く、この波長の遠赤外線は、育成光線と言われ、生物の細胞分子に共鳴作用をし血液や細胞そのものを活性化さるのである。
【0041】
さらに、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を水に配合し、人に飲む等の方法で用いた場合、特に清涼飲料水として口当たりがよく爽やかで飲みやすいばかりか、酒類や濃縮ジュースの薄め水としても所謂「極美味しい水」を提供できたのである。
【0042】
而してこの本発明で製造された黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、例えば医薬の分野にあって、特に大腸癌や小腸癌や皮膚癌など各種癌の発生を未然に防止でき、脳疾患や神経疾患や脳血管障害や肺疾患や,消化管粘膜障害や,肝疾患や腎疾患さらには、眼疾患や,皮膚疾患や,糖尿病疾患,免疫疾患にも優れた効果があり、他に生活病などの分野としては、糖尿病や,細胞障害や,皮膚の老化を防ぎ、過酸化脂質,中性脂肪,の拡大を防ぐことができるのである。
【0043】
また血管を綺麗にし、コレストロールの増加を抑え高血圧を防ぐ結果、心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血を防ぎ,抗潰症を防ぐ。また、近頃話題の花粉症やアトピーやストレスの解消の生活習慣病の分野や、電磁波の悪影響を抑制し、不眠症や冷え症を防ぐことができる。特に、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化剤応用,利用手段は、医薬として水等に混合して飲用するほか、PH調節剤など、粉状錠剤,軟化剤としても適している。
【0044】
また、この他健康飲料としての所謂ドリンク剤,清涼飲料に混入しても、人あるいは家畜やペットの各種食品の香料や、着色剤を含む製剤用添加物としても、各種の健康食品に用いても適している。
【0045】
加えて、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子および黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は各種化粧品に混合すること、および入浴剤に最適で特に色が白く(美膚)なったとの報告がなされている。
【0046】
続いて上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を、通常の水などに溶解させ濾過することにより遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を製造することができるのでその製造は簡単であり、かつその素材を球形に成形することで凡ゆる疾病や予防または治療に用いるのによく浸透して便利で効果的である。
【0047】
例えば現時点の伝統的医療の中で、1ミクロンほどの黒鉛珪石が火傷に良く、下痢を抑えるなどの効果は判明している。
【0048】
従って本発明の上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を、鎮痛剤や抗炎症剤や抗癌剤や糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤や、二糖類分解酵素阻害剤やメラニン生産抑制剤や抗アレルギー剤に用いた結果優れた効果を発揮した。
【0049】
また例えば、この黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水が血糖値を下げる効果が確認されている。而してこの抗酸化作用は物理作用であり、そのメカニズムは過酸化脂質の重量を抑制したことから、過酸化水素中のOを捕捉したので、抗酸化作用があるといえると説明ができる。たとえば、フリーラジカルによる組織細胞障害を効果的に防御できることから、皮膚の老化予防,皮膚癌の抑制,などが挙げられるのである。
【0050】
一方、抗炎症作用、鎮痛作用、抗癌作用などは、生理作用であるので、その作用を発現するメカニズムは、多様でありそのメカニズムと黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の作用によって過去多くの実験結果から、例えば、抗癌剤として、医療用、治療薬、予防薬、緩和薬として著大な効果があることが判明している。
【0051】
さらに本発明の抗酸化作用で冷え性が治った。疲れにくくなった。息切れが緩和したなど毎重なる臨床的実験の結果判明しておりこの実験データから、医学的に推測することは容易である。即ち例えば抗酸化作用と、疲れにくくなったことは容易に結びつくからである。
【0052】
また、この発明が関与する疾患として代表的なものは、各種の癌の発生を未然に防ぐことで、特に大腸癌を防ぎ,小腸癌を防ぎ、皮膚癌を防ぐなどが多くの実験で立証されている。
【0053】
また、各種の脳疾患にも優れた効果を発揮し、特に 神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など), 肺疾患としては(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など),消化管粘膜障害としては(消化器潰瘍など), 肝疾患 腎疾患では(腎炎、腎不全など),さらに眼疾患では(白内障、網膜疾患など),皮膚疾患としては(皮膚炎、光過敏症など)、その他 糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など)にも優れた効果があることが立証されている。
【0054】
また特に生活病,生体効果としては、糖尿病などの,グルコシターゼ,アルドースレクシターゼ,インスリン効果に優れ、細胞障害(フリーラジカル)を防ぐ効果があり、皮膚の老化を防ぐから、老人などのシミ,斑を防ぐ。そして活性炭素による、疲れにくいなどの体調を整え過酸化脂質,中性脂肪,の拡大を防ぐ。
【0055】
さらに不飽和脂肪酸の拡大を防ぐことから血管を綺麗にし、コレストロールの増加を抑え高血圧を防ぐ結果、心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血を防ぎ,抗潰症を防ぐ。
【0056】
加えて本発明の効果は、近頃話題の生活習慣で発生する、花粉症や、アトピーの症状を防ぎ、脂満,便秘,抗リウマチ,抗ウイルス,むくみを防ぐを防ぐ。また一般的な解毒に効果があり、各種アレルギーを防ぐ一方、ストレスの解消や 悲しみを和らげる効果や、神経疲労を和らげ、怒りを抑え、ユウツウ症,パソコンなど身体に悪影響を諸症状を抑制する効果も報告されている。
【0057】
そして所謂ボケを防ぎ、殺菌効果著大であるから下痢を防ぎ不眠症を治し冷え症を防ぐ。さらには、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を飲用することで、風邪を引いたが熱はでず、くしゃみと咳で翌日治った。水虫が治った。息切れが治った。目の疲れがとれハッキリした。白髪が黒くなった。などの報告がなされている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
而してこの発明に使用される黒鉛珪石は天然に産し、その組織は、炭素:5%,シリカ(SiO2):80%,アルミニウム:5%,鉄分:2%,カルシウム,マグネシウム他:2%である。また、物理・化学特性として、無機質,弱酸性(Ph5.5〜7.5),不燃性,耐水性,対磨耗性(硬度7.0〜7.5),赤外線の高吸収性,脆弱性,導電性を有している。
【0059】
より具体的には、炭素5.03%,マグネシウム0.45%,シリカ81.35%,チタン1.18% ,二酸化鉄0.53%,ナトリウム0.08%,アルミニウム6.35%,カリウム1.66%,カルシウム0.02%,水分0.31%が最もよい。
【0060】
またこの黒鉛珪石の大きさは0.3ミクロン以下であるが、得にナノの大きさあるいはそれに近づく大きさとすることがよい。かかる黒鉛珪石の高周波電磁波吸収特性を利用し、高周波電磁波照射装置を用いて、周波数2GHz以上の高周波電磁波を照射することによって、さらに優れた遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子に合成することも研究されている。
【0061】
この装置あるいは手段は、原料そのものを発熱体として極めて短時間に合成反応を行わせることができる。
【0062】
即ちこの製造装置は原料を高耐火高断熱材で包囲することによって、合成反応に必要な熱エネルギーが周囲へ拡散することを最小限にとどめるとともに、周波数2GHz以上の高周波電磁波を照射することによって、合成反応が終了するまで原料内部から熱エネルギーが供給されることから、比較的短時間で優れた遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を製造できる研究である。
【0063】
この反応過程を述べると、黒鉛珪石の原料に、2GHz以上の高周波電磁波を照射することにより、電磁波エネルギーは原料にさらに吸収されて熱エネルギーとなると考えられる。
【0064】
次いで、本発明の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を通常の水道水を含むどこでもある「水」に、適当量配合させよく撹拌してコロイド水を精製する。
【0065】
またこの場合上記のように所謂「水」ではなく、各種の健康飲料水や、オレンジジュースのような液体でもよい。
【0066】
以上によってなされた、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子及びノ黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水による抗酸化剤にあって、その過酸化水素に対する抗酸化能が如何に優れたものであるかを、例えば肝ホモジネート液における黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化試験(これは以下の実験とその結果の項で詳細に述べることになるが)として、ラット肝ホモジネート液を用いた。これは、常法に従って調製したラット肝ホモジネート液0.5mlに、上記黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水基準液を0.1ml加え、37℃で10分間インキュベートしたのである。
【0067】
その後、過酸化水素0.2ml(最終濃度6mM)と硫酸鉄0.2ml(最終濃度6mM)を加え、攪拌した後37℃で20分間インキュベートした。対照群には超純水とビタミンE(25μg/ml)を同量用いたところ、3〜10μほどのウィスカー(針状単結晶)が観察された。その特長は、一般の炭化珪素は半導体で磁性を示さないが、KΩレベルの電導性を持ち磁性を示したのである。
【0068】
次に、本発明の実施例では、上記のように遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を通常の水に溶解後、ろ過して得た水を黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水と呼ぶ。この黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、界面活性作用を有し両媒性(親水性、親油性)で、水素イオン濃度は、PH6.0ほどの弱酸性を示した。
【0069】
(実験1)
而してまず、抗疲労作用に対するこの黒鉛珪石(ブラックシリカ)添加水溶液の効果を調べた。
【0070】
而して珪素には、動脈硬化の予防や骨の構築さらには、細胞の活性化を促す作用をもっている。また、黒鉛珪石には、血液や細胞そのものを活性化させ全身の新陳代謝が促進され生命力を高める効果があり、そこで、間接的に黒鉛珪石には抗疲労作用が考えられるため、黒鉛珪石の添加水溶液を用い強制遊泳時間の測定試験を行った。
【0071】
それは被験液の作製で、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。
【0072】
続いて、マウス重量負荷強制遊泳時間の測定では、マウスの尾部に体重あたり2%の重りをつけて遊泳を負荷した。遊泳漕は水温35±1℃とし、0.1%の界面活性剤を加えた。遊泳時間は、遊泳開始からマウスの尾の先端が底に付くまでの時間を記録する。被験液は、1日1回3日間経口投与し、最終経口投与の1時間後に強制遊泳運動を負荷した。
【0073】
遊泳疲労に対する作用としては、10分間強制遊泳させたマウスを水槽から取り出し、その直後に被験液を経口投与した。その15分後に再度強制遊泳試験を行い、遊泳時間を測定した。
【0074】
以上3項目について実験を行った結果、血液粘度低下作用は、遠赤外線の効果の裏付けとして行われ、ストレス緩和作用や抗疲労作用は新たな顕著な効果が見られた。そしてそれは特定の疾患ではなく気軽にしかも各種の症状に優れた効果があることが立証された。
【0075】
続いて、ストレス緩和作用に対する黒鉛珪石添加水溶液の効果で実験を行った。
【0076】
それは、黒鉛珪石には、遠赤外線の作用などから、安眠効果作用が認められている。一般にストレスを感じた場合には、寝付かれないことが多い。しかしながら黒鉛珪石には安眠効果作用があることから体内のストレスを緩和させる作用がある可能性が考えられる。一方、ストレスがかかると脳神経は過剰に興奮するが、GABAは、このストレスによる脳神経の過剰な興奮を抑え、「安らぎ」感をもたらすと考えられる。また、睡眠薬の一種であるペントバルビタールは脳内のGABA受容体を活性化させることにより睡眠作用を発揮する。そこで、その作用を確認するための一つとして、黒鉛珪石の添加水溶液を用い、ペントバルビタールの睡眠時間の延長があり、加えて、鎮静作用やストレス緩和作用があれば、睡眠時間はさらに延長され、優れた安眠効果作用を発揮する。
【0077】
なお、被験液の作製には、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。さらに、黒鉛珪石の添加水溶液によるペントバルビタール睡眠におよぼす影響については、雄のマウス(8週齢)を用い、被験液を3日間自由摂取させ、最終日のみは実験の1時間前に経口投与(2mL/kg)を行った。被験液投与1時間後に睡眠薬のペントバルビタール(50mg/kg)を腹腔内投与して、睡眠時間を測定した。この場合、睡眠時間は、正向反射の消失から回復までの時間としたが、被験液に鎮静作用やストレス緩和作用が明らかに見られ、睡眠時間は延びた。
【0078】
次に血液粘度低下作用に対する黒鉛珪石添加水溶液の効果で実験をした。
【0079】
黒鉛珪石には、遠赤外線の作用などから、血流の促進効果(血液がサラサラになる効果)が認められる。そこで、その作用を確認するための一つとして、黒鉛珪石の添加水溶液を用い血液粘度低下試験を行った。
【0080】
このときの被験液の作製は、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。
【0081】
この結果から、血液粘度低下作用を検討すると、血液の調製として雄性Wistar系ラット(330〜400g)をエーテル麻酔下、腹部大動脈から採血し抗凝血薬として40%EDTA・二カリウム塩-生理食塩水溶液を血液1mLに対して3L添加した。この血液を4℃で遠心分離し(3000rpm,5min),上清と赤血球層に分離した。上清をさらに4℃で遠心分離し(3000rpm,15min)、得られた上清をプラズマとした。赤血球層とプラズマは各々数匹分を混合し、赤血球層のヘマトクリット値を測定した。赤血球層のヘマトクリット値が45%になるようにプラズマを加えて調製し、血液粘度測定用の血液とした。
【0082】
続いて、血液粘度低下試験は、被験液50 Lを1)で調製した血液1mLに添加した後、37℃で60分間インキュベーションした。このインキュベーションした血液を0.5mL分取し、血液粘度側器を用い、ずり速度7.5s で粘度測定を行った。この結果は、血液粘度の低下率は被験液無添加の血液粘度に対する添加後の血液粘度の割合として算出したところ、顕著な血液粘度低下作用が見られた。
【0083】
而してかかる黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を医薬として、あるいはドリンク剤、健康飲料、清涼飲料、健康食品などに配合してもよい。
【0084】
さらにこの場合、製剤用添加物としては、例えば、香料、着色剤、PH調節剤、軟化剤、芳香剤などを挙げることができ、これら2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0085】
この黒鉛珪石を含んだコロイド水が関与する疾患としては、例えば、脳、神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など)、肺疾患(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など)、心筋虚血-再灌流障害、心筋梗塞、血管系疾患(動脈硬化など)、消化管粘膜障害(消化器潰瘍など)、肝疾患、腎疾患(腎炎、腎不全など)、眼疾患(白内障、網膜疾患など)、皮膚疾患(皮膚炎、光過敏症など)、糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など)、及び癌などを挙げることができる。また、この医薬を老化防止剤として用いることも可能である。
【0086】
この場合、医薬の投与量及び投与頻度は特に限定されず、予防及び/または治療すべき疾患の種類、投与経路、患者の年齢および体重、症状並びに疾患の重篤度など、種種の条件に応じて適宜選択することが可能である。また、この医薬は他の医薬の有効成分と組み合わせて用いることもできる。
【0087】
さらにこの実施例におけるコロイド水を食品又は化粧品中に配合することにより、活性酸素などのラジカルによる食品又は化粧品の品質劣化を防ぐことができる。また、化粧品については、紫外線などの外的要因によるラジカル発生を抑制または消去することで、肌の保護保全が期待できるから、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を入浴剤として単独で使用することができる。また芳香剤、保湿剤などと組み合わせて使用してもよい。
【0088】
さらに上記本発明、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の薬理作用についての補足説明をすれば、
1)炎症抑制作用は、急性炎症モデルとして、カラゲニンによるラット足浮腫法で、足の腫れの容積阻害率を測定した黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、充分な抑制を示した。
2)発癌プロモータ(TPA)抑制作用は、発癌物質(TPA)細胞リン脂質合成亢進(高ぶり)に対する抑制効果では、HeLa細胞で、高効率の阻害率を示した。同様に、EBV潜在感染ヒトリンパ芽球細胞で、ウイルス(EBV)の活性化を阻害した。
【0089】
3)糖尿病合併症の抑制作用は、糖尿病合併症の治療薬に関連する。物質アルドース・レゼクタ(AR)の活性抑制が確認されたことから、糖尿病合併症である白内障などの予防・治療に期待が持てる。
【0090】
4)腫瘍細胞に対する増殖抑制効果は、培養ヒト腫瘍細胞で、DNA合成阻害効果を確認した。
【0091】
5)マウスの固形腫瘍に対する作用は、マウスに腫瘍細胞を移植して、ガンを発症させ、固形腫瘍の湿重量の変化を調べた黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を、7日間自由摂取した。
【0092】
結果、マウスの阻害率(重量の減少率)は、明らかに腫瘍が減少していることを確認した。同様に抗癌剤を(500mg/kg/day)3日間投与した結果では、特に優れた阻害率があり、この結果黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗癌作用が確認された。
【0093】
6)黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化作用は、ラットの肝ホモジネート液に過酸化水素と硫酸鉄を加え、インキュベート(孵化)すると、過酸化脂質の質量の著しい増加が認められた。しかし、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を加えた肝ホモジネート液では、過酸化脂質重量の抑制が確認された。このことから、ビタミンE様のラジカルスカベンジャー(捕捉剤)作用を有していると考えられる。
【0094】
7)なお、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の作用として、ラット肝ミクロゾーム(0.5mml prot./ml)液0.5mlに、3mMADP0.2ml、塩化第二鉄0.2ml及び黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を加え、37℃で10分間インキュベートした結果高効果あり、小腸二糖類分解酵素活性に及ぼす黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水としては、ラット小腸印子縁膜細胞液0.3mlに水0.2ml,対照群は、超純水二糖類として0.5mlのマルトース、サッカロース、ラクトース液をそれぞれ加え、インキュベートした結果、優れた効果があることを確認した。
【0095】
次に黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水についての特性を述べると、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子および未反応物を1〜5Wt%の範囲で水に溶かし、ぺーパーでろ過し肌に付けると粘性が感じられる。
【0096】
また、飲み物としての味わいが深く美味に変わった。さらにその界面活性の効果でめがねなどガラスに噴霧し、ふき取ると汚れがよく取れた。
【0097】
さらに、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水について観察してみると、レーザーポインターを用いてコロイド状態を観察した結果、チンダル現象(赤色レーザー)を確認した。また、ナノコロイド粒子とは1〜500nmで、水素原子は0.1nmであった。
【0098】
次に本発明の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水にはミュータンス連鎖球菌(齲蝕原因菌)に対する基礎的な抗齲蝕効果を確認することができた。また菌の定着に関与するグルコシルトランスフェラーゼ(Gtase)阻害効果についても検証できた。
【0099】
さらに、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子,黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、化粧品など「美白」効果と追及する分野の応用にも最適である。即ち、美白のキーポイントとしては、メラニン産生抑制効果であり、この作用によって、シミの予防も可能となるのである。
【0100】
そこで、本発明黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化作用に注目し炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果について、チロジナーゼ活性を指標として検証できたのである。
【0101】
実験例と実施例
実施例の目次と使用する図
(実施例1) 毒性影響なきことの証明
(実施例2) DNA合成にあって副作用ないことの証明
(実施例3) 大腸粘膜のPGE2生産にあって抑制作用が認められた証明
(実施例4) 同小腸二糖類分解酵素活性にあってグルコースの抑制作用の証明
(実施例5) 発癌ポロモター抑制証明実験の1
(実施例6) 発癌ポロモター抑制証明実験の2
(実施例7) 発癌ポロモター抑制証明実験の3
(実施例8) 大腸発癌の予防効果
(実施例9) 鎮痛,浄腫抑制証明実験の1
(実施例10)鎮痛,浄腫抑制証明実験の2
(実施例11)抗炎作用証明実験
(実施例12)腫傷抑制証明実験
(実施例13)自然発症糖尿病抑制証明実験
(実施例14)インスリン分泌の影響証明実験
(実施例15)肝ミクロゾーム抑制証明実験
(実施例16)肝ホモジネート抑制証明実験
(実施例17)齲蝕原因菌作用証明実験
(実施例18)チロナーゼ活性抑制証明実験
【実施例1】
【0102】
毒性影響なきことの証明
而して先ず、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪素微粒子コロイド水の急性毒性試験を試みた。
【0103】
1.披験物質
試験には、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水を1ヶ月間自由摂取させた。また、無処置対照郡として蒸留水を1ヶ月間自由摂取させた。
【0104】
2.使用動物および飼育条件
4週齢のSD系(Crj:CD)ラットを日本チャールス・リバー(株)より購入し、12〜13日間の検疫馴化を行った後、健康な動物を試験に供した。動物は、温度24±2℃、湿度55±10%、照明12時間(午前7〜午後7時)および喚起回数15〜20回/時に設定したバリアーシステムの飼育室で、ステンレススチール製ハンガーケージに2匹ずつ収容して飼育した。資料は、固形飼料(日本クレア社製CE−2)を自由に摂取させた。ラットは、各郡8匹を使用した。
【0105】
3.観察および検査項目
1)一般状態および体重
検査機関中、毎日午前および午後の2回各動物の一般状態および脂肪の有無を観察 した。体重は、検査開始日から2週間までは週2回、検査開始3週目から終了時までは週1回の頻度で測定した。
【0106】
2)血液生化学的検査
検査終了時に採血した血液を3000xgで10分間遠心分離し血清を得た。得られた血清は、総蛋白量(Lowryの変法)、総ビルリビン(アルカリア法)、GOT(AST)活性(Kaemen法)、GPT(ALT)活性(Karmen法)、アルカリ性フォスファターゼ活性(ALP、p−ニトロフェニルリン酸基質法)、γ−グルタミルトランスペプチターゼ活性(γ−GPT、γ−グルタミン−p−ニトロアニリド基質法)、総コレステロール量(COD−DAOS法)、トリグリセライド量(GPO−DAOS法)、リン脂質量(酵素法)、グルコース量(グルコースオキシダーゼ法)を常法に従って測定した。
【0107】
3)部検および臓器重量測定
検査期間終了時に、ラットの採血を行った後解剖して諸臓器および組織の肉眼的観 察を行った。部検後、脳、心臓、肺(気管支を含む)、肝臓、膵臓、腎臓、副腎および精巣の臓器重量を測定した。
【0108】
4)統計処理
得られた実験成績は平均値±標準誤差として表し、有意差検定にはDunnett法を用いた。
【0109】
この結果から考察すると、ラットにおける本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の1ヶ月間の自由摂取による死亡例は認められなかった。
【0110】
また本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水投与による臓器重量および外観的な変化は対照ラットとして比較して変化は認められなかった。血液生化学的検査においては、本発明コ黒鉛珪素微粒子ロイド水の投与によってグルコース値がやや低下する傾向が示されたが、他の検査項目に対照と比較して有意な変化は認められなかった。
【0111】
以上のことから、本試験条件下での本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の毒性学的影響は無いものと証明されたのである。
【実施例2】
【0112】
DNA合成にあって副作用ないことの証明
続いて本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の各種腫瘍細胞に対する増殖抑制効果について、本発明コロイド水である原液および希釈液(原液を超純水にて1/10、1/100、1/1000に希釈)したものを用い、培養細胞でのDNA合成に及ぼす影響を先ず調べた。
【0113】
これのコントロールには超純水を使用し、10%(V/V)FCS含有RPMI−1640倍智で48時間培養後、3H−Thymidineの取り込みを液体シンチレーションカウンターで測定した。
【0114】
この場合培養ヒト腫瘍細胞細胞懸濁液の調製にあって、
HGC(ヒト胃癌細胞:2x105cellS/ml)
HLC(ヒト肺癌細胞:1x106cells/ml)
U937 (ヒト単球性白血病細胞:1x106cells/ml)これら3種類の細胞を10%(V/V)FCS含有RPMI-1640倍智にて適切な濃度に調製し、細胞懸濁液とした。
【0115】
この実験結果の考察は、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の各種腫瘍細胞に対するDNA合成阻害の著大な効果が得られた。
【0116】
即ち、各本発明コロイド水のDNA合成に及ぼす影響について検討を行った結果、全ての培養腫瘍細胞で本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の希釈倍率の違いによりDNA合成阻害作用に違いが認められた。本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水のDNA合成阻害効果は、白血病細胞よりも癌細胞においてより強い効果が認められた。(図4)。
【0117】
以上のように、今回の実験から本発明コロイド水には、腫瘍細胞のDNA合成阻害作用が認められた。本発明ナノ水には副作用がほとんどなく長期使用が可能であることから、抗癌剤としての使用価値も高いものと思慮されたのである。
【実施例3】
【0118】
大腸粘膜のPGE2生産にあって抑制作用が認められた証明実験
次に、大腸粘膜のPGE2産生に及ぼす本発明コロイド水の影響についての実験を試みた。その目的は、生体内で産生されるプロスタダランジンE2は発癌プロセスの進行に関わるとされ、それらの産生を抑制する作用を示す物質が癌予防作用を示すことが明らかにされてきているからである。
【0119】
本発明における研究では、ラットの大腸癌モデルを用いて本発明コロイド水が発癌プロセスを抑制する作用があることを確認した。そこで、本発明ではその作用メカニズムを解明することを目的としてPGE2の産生に対する本発明コロイド水の影響について検討したものである。
【0120】
なお、PGE2はアラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(COX)により生成されるプロスタグランジン類の1種で、発癌においては、腫瘍細胞増殖、アポトーシス抑制、血管新生等に関わるとされている。
【0121】
その実験方法としては、生後4週令のWistar系雄性ラット(n=6)にアゾキシメタン(AOM)15mg/kgを1、2、3週目の計3回皮下注射し、8週目で実験に使用した。また、本発明コロイド水は、AOM投与1週間前より与え実験期間中は自由に摂取させた。この結果のPGE2の濃度は、PGE2測定用キット(Prostaglandin E2 Express EIA Kit)を使用し測定した。
【0122】
而してその結果は、図5のようにPGE2の産生に対する本発明コロイド水の影響にいて示した。これは、本発明コロイド水にPGE2産生抑制作用が認められ、本発明コロイド水によるプロモーション期での大腸前癌病形成抑制には、大腸粘膜上のPGE2産生抑制が関わっていることが証明されたことである。
【実施例4】
【0123】
小腸二糖類分解酵素活性にあってグルコースの抑制作用が認められた証明
続いて小腸二糖類分解酵素活性に及ぼす、炭化珪素水の影響について、実験を行ったこれは常法に従って調製したラット小腸刷子縁膜細胞液0.3mlに、被検水(炭化珪素水:原液)0.2mlを、対照群には超純水を同量加え、37℃で5分間プレインキュベートした。その後、0.5mlマルトース、サッカロース、ラクトース液(最終濃度:42mm)を加え、37℃で20または30分聞インキュベートし反応を行った。
【0124】
また、二糖類分解酵索活性の測定は、定量としmg/min/Mg prot.とした。
【0125】
この結果および考察は、ラット小腸刷子縁膜細胞液に3種類の二糖類を各々加えて、37℃でインキュベートすると二糖類分解酵素活性の著しい増加が認められた。
【0126】
一方、炭化珪素水を添加したラット小腸刷子縁膜細胞液では、いずれの二糖類分解酵素活性に対しても低下が起きグルコース量の増加を著しく抑制した。また、水における二糖類分解酵素活性の抑制の強さは、マルターゼ>ラクターゼ>サッカラーゼの順であった。従って、本発明コロイド水は二糖類分解酵素活性を抑制することが示されたのである。
【0127】
以上のことから、本発明コロイド水の原液を、食事の直前に適量飲むことによって糖尿病患者の食後に見られる著しい血糖値(グルコース値)の増加を抑えることができることが示されたのである。
【0128】
また、トース摂取後のインスリン分泌に及ぼす水の影響についてもその実験を行った。その目的は、二糖類分解酵素阻害剤が糖尿病患者の食後過血糖緩和の目的で有用な治療薬であると考えられるからである。二糠類分解酵素阻害剤は、食後血糖値抑制作用に伴って食後のインスリン分泌が減少することが考えられる。
【0129】
そこで、今回はラットを用いて水の二糖類分解酵素阻害効果とインスリン分泌の関係について検討を行ったのである。
【0130】
なお、この他本発明ナノセラミック微粒子,本発明コロイド水が、ヒト,動物の生活に関係する例えば、印刷物の被覆やインクに混成させて抗菌作用を持たせたり、肩凝りを解したり、入浴剤または、各種健康グッズや装飾品に用いられたり、また植物育成用やその肥料や、食品,飼料,添加物としたり、黴止めや、製剤用添加物用の香料,着色剤,PH調節剤、各種軟化剤,芳香剤、結露防止剤としても、ヒト動物にあるいは植物の育成に、何等の悪影響を与えないことの多くの証明がなされているが、それは以下の実施例で順次説明する。
【実施例5】
【0131】
(実施例:実験証明)
発癌ポロモター抑制証明実験の1
先ず本発明コロイド水の発癌プロモータ抑制活性及び、アルドースレダクタゼ阻害活性作用(−in vitro)を検討した。その目的は、本発明コロイド水(又はその希釈液)の発癌プロモータ抑制活性作用、及び糖尿病合併症予防(糖尿病性白内障など)治療薬と関連するアルドース・レダクタゼ阻害作用について検討を行ったものである。
【0132】
実験方法としては、本発明コロイド水:原液およびその希釈液(1/10、1/100;超純水で希釈)を用いた対照群(コントロール群)には、希釈で用いた超純水を使用した。なお発癌プロモータ:TPA(12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate)のアルドース・レダクタゼ(ヒト筋肉細胞由来)以上を使用し、他の試薬は全て特級品を用いて実験を行った。
【0133】
その結果、TPAによる細胞リン脂質代謝亢進に対する、抑制効力を指標とする方法でTPA(50nM)によるHeLa細胞(MEM液体培地)のリン脂質合成亢進を抑制する。効力を各本発明コロイド水(原液、1/10、1/100に希釈した。本発明ナノ水を0.15ml細胞に添加)についてH.Nishinoらの方法にて細胞を48時間培養し検討を行った。また、32piのリン脂質への取り込み阻害率は%で表し、測定は液体シンチレーションカウンタにて行った。
【0134】
この測定値は、2回の実験値を平均値で示した通である。
【実施例6】
【0135】
発癌ポロモター抑制証明実験の2
実験2としてはTPAによる。Epstein−Barrウイルス(EBV)の活性化を抑制する効力を指標とする方法を用いた。 これは、EBV潜在感染ヒトリンパ芽球様細胞株Raji細胞にTPA(32pM)と各本発明ナノ水(原液、1/10、1/100の希釈液)を0.15mlを加え、48時間培養後、間接蛍光抗体法にてEBV-ear1y antigen(EBV-EA)を染色し陽性細胞の発現率を100とし、陽性コントロールに対するEVB-EAの発現率(%)を算出し、この値を阻害率に換算した。
【実施例7】
【0136】
発癌ポロモター抑制証明実験の3
実験3は、アルドース・レダクタゼ阻害活性の検討したもので、各本発明コロイド水(原液、1/10、1/100の希釈液)0.5ml、アルドース・レダクタゼの3%リン酸buffer溶液0.1mlに、100mM dl-グリセルアルデヒド溶液0.1mlを加え、180秒間340nmにおける吸光度の変化を測定し阻害率(%)を算出した。なお測定値は、2回の実験値の平均値で示したものである。
【0137】
この結果と考察は、発癌プロモータ抑制作用として、TPAによる細胞リン脂質代謝亢進に対する、抑制効力を指標とする方法においてに示すように、原液では阻害率69%の高い抑制活性が認められた。しかしながら1/10および1/100に希釈した本発明コロイド水においては高い活性は望められなかった。
【0138】
また、TPAによるEpstein−Barrウイルス(EBV)の活性化を抑制する効力を指標とする方法による結果で原液において阻害率70%の高い抑制活性が認められたが、1/10に希釈した本発明コロイド水においては高い抑制活性は望められなかった。
【0139】
以上の結果から、本発明コロイド水の原液には強い発癌プロモータ抑制作用が認められたが、希釈した本発明コロイド水においては、活性抑制は認められなかった。
しかしながら、原液の本発明コロイド水には強い発癌プロモーター抑制作用があることから明らかであった。
【0140】
さらにアルドース・レダクターゼ阻害活性の検討をした。その結果は、原液において阻害率79%の高いARの活性抑制が認められた。しかしながら、1/10および1/100に希釈した本発明コロイド水においては、活性は不十分のようであった。
【0141】
以上のことから、本発明のコロイド水の原液に、高いAR活性阻害効果がみられたことから、後述の糖尿病合併症の白内障などの予防にも著大な効果があることが証明された。
【実施例8】
【0142】
大腸発癌の予防効果
次に、本発明コロイド水投与によるアゾキメシタン誘発ラット大腸発癌の、予防効果について実験の実施例を述べる。
【0143】
この実験目的は、本発明コロイド水摂取による発癌リスクの低減についてラットの大腸発癌モデルを用いて、大腸癌発生過程の初期の中間指標とされている大腸粘膜の異型腺窩巣(aberrant crypt focus:ACF)発生数、発癌プロモーションの生化学的指標とされるオルニチン脱炭酸酵素活性(ODC)を測定し検討を行ったのである。
【0144】
その実験方法としては、生後4週令のWistar系雄性ラット(n=6)にアゾキシメタン(AOM)15mg/kgを1,2,3週目の計3回皮下注射し、8週目で大腸粘膜に生じている前癌病変の数および異型腺窩巣の発生数を算定した(大腸を0.2%メチレンブルー染色液で染色後、実体顕微鏡下(x40)で観察した)。
【0145】
さらに、発癌のプロモーションの生化学的指標とされる大腸粘膜中のオルニチン脱炭酸酵素活性(ODC)をGarewalらの方法に従って測定した。また本発明コロイド水はAOM投与1週間前より与え実験期間中は自由に摂取させた。
【0146】
その結果および考察として、ラットの体重は、対照群(g)で257±14、AOM郡(図6,7)で234±17、AOM+本発明ナノコロイド群で242±15であり、有意な変化はなかった。
【0147】
また、前癌病変を示すACF数について検討した結果、ACF数は、AOM群で168.5±27.8であり、AOM±本発明コロイド群で119.6±19であり、30%の減少を示した。
【0148】
また一病巣当りの平均以上腺窩巣も、本発明コロイド水の投与で減少した。(図8参照)
【0149】
さらに、大型ACF(4個以上のサイズ)に関しては,AOM群で29.8±7.4,AOM+本発明ナノコロイド群で19.2±6.4を示した。ODC活性値(図9)は、AOC群と比較して、[AOC+本発明コロイド群]で有意な活性の低下が認められた。
【0150】
以上の結果から、本発明コロイド水はAOM誘発大腸癌の発生個数を抑制することが示された。さらに、本発明コロイド水はODC活性値を低下させることから、より分化度の低い癌への進行抑える可能性が考えられ、大腸発癌のイニシエーション期での抑制が強いのもと証明された。
【実施例9】
【0151】
鎮痛,浄腫抑制証明実験の1
次に、マウスを用いた本発明コロイド水の鎮痛効果を調べるに当り、酢酸によるwrithing反応による検討をした。
【0152】
まず腹腔内の酢酸の刺激による痛みなどを感じて身をよじらせる行為(writhing)を観察するとき、ある薬物を投与することによってこのwrithing反応が抑制された場合、仮性疼痛を抑制したということができ、抗侵害効果(antinociceptive effect)を有すると評価させるのである。
【0153】
その方法としては、
1)ddy系雄性マスス(7週令;27−38g、各郡6匹使用)。
2)薬液:アスピリン:溶媒には0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)を使用。
3)0.7%酢酸液:酢酸0.7mlに生理食塩液を加え、全量を100mlとする。
4)本発明コロイド水:本発明ナノコロイド100mlに0.9gの食塩を添加し、等張液とした。
【0154】
続いて実験方法としては、
1)マウスを3群に分け、アスピリン(300mg/kg)投与群はアスピリン溶液を背部に皮下投与し、対照群にはトリス塩酸緩衝液を皮下投与した。また、ノナコロイド水(0.1ml/10g)投与群も同様に皮下投与した。
2)投与30分後に0.7%酢酸液を0.1ml/10g体重の割合で腹腔内投与した。
3)酢酸投与10分後からwrithingの数を数え始め、10分間のあいだのwrithing数を記録した。(図10参照)
【0155】
その結果及び考察としては、各群のwrithing回数の平均値を図10に示した。その結果、0.7%酢酸液は投与すると対照群で45.4±3.2回(N=6)であった。アスピリの300mg/kg、投与群ではその回数は10.2±2.4回であった。また、本発明コロイド水投与群では、17.4±2.2回であり、対照群と比較して有意な低下を示した。
【0156】
以上のことから、アスピリン及びノナコロイド水は、酢酸writhing法において抗侵害効果を有することが示された。このことから本発明コロイド水には腹腔内の化学的刺激に対する鎮痛作用あるいは腹腔内炎症を抑制する抗炎症作用があることが証明された。なおこの実験はマウス6匹で、結果のいずれも同様の結果でその信頼性は頗る高いものとなった。
【実施例10】
【0157】
鎮痛,浄腫抑制証明実験の1
次の本発明コロイド水の鎮痛,浄腫抑制効果が、如何に勝れているかについて、後ろ足に炎症性の疼痛をおこしたラット実験を行った。
【0158】
即ち、本発明コロイド水を市販の軟膏基剤に40%配合して、それを100mg塗布して炎症,鎮痛作用を調べた。
その炎症作用は図11のグラフに示した。また、その傷みの程度を計ったのが図12のグラフの通であり、縦軸が疼痛閾値(いきち)比を表している。即ち、炎症をおこす前の後ろ足の痛みの閾値を1としたときの、閾値の変化を表している。
【0159】
而して、夫々を比較検討してみるにこれらグラフにはあきらかな有意差がみられ、これは本発明コロイド水が、鎮痛,浄腫抑制に優れた効果があることを証明するものである。
【実施例11】
【0160】
抗炎作用証明実験
またコロイド水の抗炎症作用についてWistar系雄性ラットを用い、右後肢足蹠の容量をPlethysmometer(UNICOM、TK−10)を用いて測定し投与前値とする実験を行った。
【0161】
その後、図13で本発明コロイド水を1.5ミリ×1.5ミリの脱脂綿に1.5ml含ませて、右後肢足蹠に4時間塗布した(図中a)。他の一群は、2時間で新しいコロイド水の脱脂綿に取替えて(図中b)、合計4時間塗布した。対照には水道水を用いた。起炎剤として1%カラゲニンを含む生理食塩液を右後肢足蹠皮下に0.05ml投与して浮腫を惹起させたのである。
【0162】
その結果と考察としては、惹起前の足蹠容量に対する惹起前の足蹠容量の差から浮腫率および抑制率を算出した。3時間経過の浮腫率は、水道水では80%、本発明コロイド水4時間では、70%、本発明コロイド水2時間×2回では60%であった。このことから、本発明コロイド水の抗炎症作用が証明された。
【実施例12】
【0163】
腫傷抑制証明実験
続いて、Sarcoma180固型腫瘍および腹水腫瘍産生に対する作用として、Sarcoma180を移植した例である。而してマウス(ICR雄性)の腹腔内から腹水を採取し、生理食塩水にて腫瘍細胞数を2×106個/0.05mlに調製し、固型腫瘍試験用のマウスの背部皮下に調製した。
【0164】
次に腫瘍細胞を0.05mlずつ注射して移植し、移植13日後に腫瘍を摘出し、湿重量を測定した。また阻害率(%)は以下のように算出した。

阻害率(%)=(1−B/A)×100

【0165】
なお、Aは対照群の腫瘍湿重量の平均、Bは薬物および本発明ナノ水投与群の腫瘍湿重量の平均を示す。本発明のコロイド水は、移植日から14日間にわたって自由摂取させた。また陽性対照薬であるFT−207(5−FUの誘導体)を同様に経口投与した。
【0166】
続いてSarcoma180を移植したマウス(ICR雄性)の腹腔内から腹水を採取し、生理食塩水にて腫瘍細胞数を1×106個/0.05mlに調製する。腹水腫瘍試験用のマウスの腹腔内に調製した。
【0167】
また腫瘍細胞を0.05mlづつ注射して移植し、移植8日後に腹水腫瘍試験用のマウスの腹腔内から腹水を採取した。900xgにて5分間遠心分離して腫瘍細胞を分離後、腫瘍細胞容積(PVC)を測定した。この時阻害率(%)は、以下のように算出した。

阻害率(%)=(1−B/A)×100

【0168】
なお、Aは対照群のPCVの平均、Bは薬物および本発明ナノ水投与群のPCVの平均を示す。本発明のコロイド水は、移植前7日間および移植日から8日間の15日間にわたって経口投与した。また、陽性対照薬であるFT−207(5−FUの誘導体)を同様に経口投与することで、本発明コロイド水の各種腫瘍細胞に対するDNA合成阻害の著大な効果が得られたのである。
【0169】
即ちかかる実験の結果詳しくは、本発明コロイド水はSarcoma 180固型腫瘍の重量を減少させる傾向を示したのである。また、原液水の7日および14日投与の阻害率は、41.2%、43.6%であった。陽性対照薬のFT−207(500mg/kg/day)は3日間投与により、腫瘍重量を減少させ、阻害率は、77.4%であった。
【0170】
以上の結果から、本発明のコロイド水は、最初の段階のイニシエーション(初期段階)である正常なDNAがなんらかの物質によって損傷され、DNA変異を起こし細胞が癌細胞に変化する段階や、プロモーション(促進段階)である正常な細胞が正常な制御を逸脱して異常に増殖して行く段階で頗る効果があり、特に初期段階ではその効果は格段に優れたものであることが立証されたのである。
【実施例13】
【0171】
自然発症糖尿病抑制証明実験
次に、自然発症糖尿病ラット(GKラット)に対する、本発明コロイド水の抗糖尿病作用で実験を試みた。
【0172】
ここでは、耐糖能とグルコース刺激性インスリン分泌反応の障害が認められる非肥満型のインスリン非依存性糖尿病(NIDDM)モデルであるGKラットを用い、本発明コロイド水のNIDDMに対する改善効果について検討を行った。その方法は、経口的糖質負荷試験として、生後約15週齢の雄性GKラット(約320g)を使用した。
【0173】
対照には同週齢のWistar系の雄性ラットを用いたラットを、対象群、GK群、GK+本発明コロイド水投与群、GK+ボグリボーズ投与群の4群に分けた。実験には、1群4匹のラットを使用した。
【0174】
本発明コロイド水投与群は本発明コロイド水を2mL/kg/dayを5日間連続投与し、対照群、GK群、GK+ボグリボーズ投与の3群は、同量の生理食塩液を投与した。
【0175】
糖質負荷試験(starch:sucrose:lactose=6:3:1)は、最終投与後18時間絶食させたラットを使用し、負荷試験30分前に本発明コロイド水(2ml/kg)およびボグリボーズ(0.2mg/kg)を投与した。これら各群のラットに、生食に溶解した糖質(2g/kg)を経口投与して経時的に尾静脈より採血し、血糖値を測定したものである。
【0176】
その結果、糖質負荷30分後の各群の血糖値は、対照群で251±21ミリグラム/dLを示した。その時のGK+本発明ナノコロイド群の血糖値は、GK群と比較すると約70mg/dLの減少が認められた。しかし、GK+本発明コロイド群の血糖値は、二糖類分解酵素阻害剤であるボグリボーズ投与群と比較すると約30mg/dL高い値であった。
【0177】
以上のことから推察すると、本発明コロイド水は市販の二糖類分解酵素阻害剤と比較するとその阻害作用は緩和なものであるが糖尿病状態における二糖類分解酵素阻害効果は十分であることが証明されたのである。
【実施例14】
【0178】
インスリン分泌の影響証明実験
続いて、マルトース摂取後のインスリン分泌に及ぼす、本発明コロイド水の影響について実験を試みた。この場合二糖類分解酵素阻害剤は、糖尿病患者の食後過血糖緩和の目的で有用な治療薬である。二糖類分解酵素阻害剤は、食後血糖値抑制作用に伴って食後のインスリン分泌が減少する可能性が考えられる。そこで、ラットを用いて本発明コロイド水の二糖類分解酵素阻害効果とインスリン分泌の関係について検討を行った。
【0179】
その実験方法としては、体重約250gのWistar系雄性ラット(N=8)を18時間絶食させ使用した。その後麻酔下開腹し胃幽門を結紮し十二指腸口側端より、0.5g/kgのマルトースを20%溶液にして注入した。また、本発明コロイド水に溶解したマルトース溶液を作り同様に注入した。
【0180】
また対照群は、マルトース溶液のみを注入した。マルトース溶液注入40分、80分および120分後に肝門脈と下大静脈より同時採血し、門脈血と末梢静脈血のグルコールとインスリン(IRI)値を測定し、門脈一末梢静脈のグルコースおよびIRI濃度差(P−V glucose difference、P−V IRI difference)を求めた。IRI測定は、二抗体法によって行った。
【0181】
その結果としては、P−V glucose defferenceは80〜120分後、本発明コロイド水群において対照群と比較して50%以上の減少を示した。また、P−V glucose defferenceも同様に80分、120分後に本発明コロイド水注入群で50%以上の減少が認められたのである。
【0182】
その考察結果で、本実験では一般に肝門脈一動脈血のグルコース、インスリン濃度差と肝門脈血流量の積が腸管グルコース吸収量およびインスリン分泌量となることから、これに近似する値として肝門脈一末梢静脈のグルコース、インスリン濃度差を測定したのである。
【0183】
その結果本発明のコロイド水は、図15,16に示すようにグリコースの吸収量の減少効果に比例してインスリン分泌量も減少させることが示された。
【0184】
すなわち、コロイド水は、二糖類分解酵素阻害作用があり、さらにこの阻害作用に伴いインスリンの分泌量も減少させる事が示されたのである。
【実施例15】
【0185】
肝ミクロゾーム抑制証明実験
さらにラット肝ミクロゾームにおける反発明コロイド水の抗酸化試験を行った。それは、常法に従って調製した、ラット肝ミクロゾーム(0.5mg prot./ml)液0.5ml、3mMADP0.2mlおよび0.15mM塩化第二鉄0.2mlに被検水(炭化珪素水:原液)0.1mlを対照群には超純水を同量加え、37℃で10分間プレインキュベートした。
【0186】
その後、酵素による脂質過酸化は0.2mM NADPHを添加することにより、またアスコルビン酸による脂質過酸化反応は、0.1mMアスコルビン酸を添加することで反応を開始させ、37℃で30分間インキュベートした。
【0187】
この反応により生成した過酸化脂質量は、TBA(2−thiobarbituric acid)試薬を加えた後、Uchiyamaらの方法に準じ定量しn mol MDA/mg蛋白で表にした。
【0188】
その結果および考察は、ラット肝ミクロゾームにおけるNADPH依存性脂質過酸化反応に対して本発明コロイド水は、64.9%の過酸化脂質量の抑制を認めた。
【0189】
また、アスコルビン酸と鉄に惹起される脂質過酸化反応に対して本発明コロイド水は、54.7%の過酸化脂質量の抑制を認めたのである。
【0190】
以上の結果から、本発明のコロイド水は、ラット肝ミクロゾームにおける脂質過酸化反応に対して、強い抑制作用を示すことが証明されたのである。
【実施例16】
【0191】
肝ホモジネート抑制証明実験
次に肝ホモジネート液における本発明のコロイド水の抗酸化試験を行った。これは常法に従って調製したラット肝ホモジネート液0.5mlに被検水(炭化珪素水:原液)0.1mlを対照群には超純水を同量加え、37℃で10分聞プレインキュベートした。
【0192】
その後、0.2ml過酸化水素(最終濃度:mM)と0.2ml硫酸鉄(最終濃度:0.66mM)を加え、37℃で20分間インキュべートした反応により生成した。過酸化脂質量は、TBA(2−thiobarbituricacid)試薬を加えた後、Uchiyamaらの方法に準じ定量しnmol MDA/mg蛋白で表した。
【0193】
その結果および考察は、肝ホモジネート液に過酸化水素と硫酸鉄を加えて37℃でインキュべートすると過酸化脂質量の著しい増加が認められた。しかしながら、炭化珪素水は、肝ホモジネート液の過酸化脂質量の増加を抑制した。
【0194】
本実験による脂質過酸化の産生は、抗酸化剤やカタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ(GSH-px)で抑制される。がSODでは抑制されないと報告されている。また、データには示していないが、炭化珪素水にはカタラーゼやGSH-px活性を上昇させる。作用を示さなかった。
【0195】
以上の結果から、炭化珪素水は、ビタミンE様のradica1−scavenging作用を有していると思慮される。
【実施例17】
【0196】
齲蝕原因菌作用証明実験
次に黒鉛珪素微粒子本発明の本発明コロイド水にはミュータンス連鎖球菌(齲蝕原因菌)に対する基礎的な抗齲蝕効果を確認することができ、また菌の定着に関与するグルコシルトランスフェラーゼ(Gtase)阻害効果についても検証できた。
【0197】
即ち、先ず、齲蝕原因菌は、Streptococcus mutans MT8148Rを使用しbrain heart infusion(BHI)寒天培地(DIFCO)を用いて好気的に培養を行った。また齲蝕原因菌に対する育成阻害効果:Streptococcus mutans MT8148RをBHI液体培地に接種し37℃、24時間好気的に培養を行ったものを菌液とした。さらに試料液50μl(ブランク:減菌精製水、試料:SIC;0(標準)および10倍<標準の10倍の濃度>)及び菌液50μlを添加し、37℃で好気的に培養した。
【0198】
而して規定時間培養した後、培養液を希釈しBHI上に塗抹し48時間培養後コロニーの数よりそれぞれの試料濃度および作用時間におけるColony forming units(CFU)/mlを求め、Gtase阻害効果の検討したのち試料を調製した。付着性不溶性グルカンを分離後フェノール硫酸法にて490nmの吸光度を測定した。
【0199】
その結果の本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の齲蝕原因菌に対する抗菌活性を検証するために、本発明コロイド水を添加したBHI培地にStreptococcus mutans MT8148Rを接種後一定時間作用させ、生菌後の推移を調べた。その試験結果は本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水0(標準)は、Streptococcus mutans MT8148Rの増殖を遅延させる働きがあるが、阻害作用はなかった。
【0200】
また、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水10(10倍)は、Streptococcus mutans MT8148Rの増殖を阻害するが、12時間作用後においてもほとんど生菌数は減少しなかった。
【0201】
以上の結果より、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は齲蝕原因菌に対してその増殖を抑制させる作用を示すが、殺菌的ではなく静菌的に作用することが示された。さらに、Gtaseによるグルカン生成に及ぼす効果についても、本発明ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水は、コントロールと比較して減少させることが示された。
【0202】
以上の結果から、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は、所定の量を飲用し、あるいは他の目的で飲用しても、インビトロ試験において齲蝕原因菌に対する増殖抑制効果とその定着に大きく関与する付着性不溶性グルカン産生阻害活性を合わせ持つことから、齲蝕予防の有用性が示唆されたのである。
【実施例18】
【0203】
チロナーゼ活性抑制証明実験
次に本発明の化粧品分野の本発明黒鉛珪素微粒子はコロイド水によるチロジナーゼ活性抑制効果における実施例として「美白」について実施した。
【0204】
即ち、美白のキーポイントとしては、メラニン産生抑制効果であり、この作用によって、シミの予防も可能となるのである。そこで、本発明黒鉛珪素微粒子ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水の抗酸化作用に注目し炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果について、チロジナーゼ活性を指標として検証した。
【0205】
而して、基本的材料として、上記本発明コロイド水(conc)およびその対照薬としてアスコルビン酸、ハイドロキノンを用いた。チロジナーゼとしては、マッシュルーム由来のもの(シグマ社製:2500U/mg)を用いた。その具体的な製造方法として、チロジナーゼ活性抑制作用の検証のために4種の溶液を調製した。
【0206】
それは、
(1)チロシン溶液(0.5mg/ml);添加量0.5ml、
(2)1/15Mリン酸緩衝液(pH6.8);添加量2.0ml、
(3)チロジナーゼ溶液(6.0mg/100ml);添加量0.5ml、
(4)試験溶液:本発明ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水、アスコルビン酸、ハイドロキノン(0.005、0.01、0.05、0.1、0.5mgを緩衝液に溶解);添加量2.0mlとした。
【0207】
次に(1)〜(4)の溶液を加え、37℃で1時間インキュベートし、475nmの吸光度(At)を測定した。また、各試験溶液のかわりにリン酸緩衝液(2ml)を加え同様に操作したときの吸光度(Ab)をコントロールとし抑制率を求めた。次いで、この結果のAbとAt値から抑制率を求めた(抑制率=(Ab−At)/Ab×100)。
【0208】
以上の実施の結果、アスコルビン酸およびハイドロキノン溶液の添加量によるチロジナーゼ抑制率(%)は、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水(conc.)によるチロジ黒鉛珪素微粒子ナーゼ抑制率は、18.45%であった。
【0209】
これを各対照液の量に換算すると、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水のチロジナーゼ抑制率は、アスコルビン酸の0.1mg、ハイドロキノンの0.007mgに相当する明らかな効果が認められた。
【0210】
即ち、メラニンの生成はアミノ酸の一つであるチロシンから始まるのであり、本実験で検証したチロジナーゼは、メラニン生成の最初の段階であるチロシンからDOPA、ついでDOPAからDOPA quinoneへの二段階の反応を触媒する酵素である。従って、チロジナーゼがメラニンの生成に最も重要である。本実験から、色素斑に有効とされているアスコルビン酸やハイドロキノンチロジナーゼ活性を抑制したのである。
【0211】
以上の結果から、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果がありBleaching Agent(漂白効果剤)として作用することが示唆されたのである。
【0212】
本発明の効果をまとめとして記載すると、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は凡ゆるヒトを含む動物の生活に、植物の育成に優れた効果を発揮するのである。
【0213】
即ち本発明のコロイド水は、効率的に活性酸素などのラジカルを消去することができる。特にコロイド水は無機物質からなり、ヒトの生体内ではエネルギー源としては利用されず、易吸収、易排泄の特性を持つことから血中を循環して、ラジカルスカベンジャーとして作用した後、生体外に排泄される。
【0214】
従って、本発明のコロイド水は、医薬の有効成分、製剤用添加物、食品添加物、健康食品、化粧品、又は入浴剤などとして利用すると特に効果絶大である。
【0215】
いま、活性酸素が関与する疾患としては、癌や脳疾患,神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など),肺疾患(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など),心筋虚血-再灌流障害,心筋梗塞、血管系疾患(動脈硬化など),消化管粘膜障害(消化器潰瘍など),肝疾患,腎疾患(腎炎、腎不全など),眼疾患(白内障、網膜疾患など),皮膚疾患(皮膚炎、光過敏症など),糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など),老化防止剤としてなどとして利用すると特に効果大である。
【0216】
このような医療関係以外でも、化粧品や植物全体の活性化や肥料や食品,飼料,健康リンク゛など、装身具,顔料,染料,塗装(防菌など),文房具,教習具,電子機器(電磁波制御),衣服(混紡),入浴剤に最適で、水銀,鉛毒を防ぎパソコンなどから発する有害な電磁波等を緩和する効果がある。
【0217】
さらに平たい言葉で表現すると、本発明黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を常用すれば、生活習慣病として花粉症を防ぎ、アトピーを防ぎ 脂満を防ぐ。さらに便秘を防ぎ、抗リウマチに効果があり、身体の浮腫みを防ぎ、一般毒を解毒する。
【0218】
また、各種アレルギーを防ぎ、ストレスの解消し、悲しみを和らげ、神経疲労を和らげる。そして、怒りを抑え,ウイルス全般を防ぎ、真菌,カビの発生を防ぐ。さらには、ユウツウ症を防ぎ、所謂ボケを防ぐ。加えて下痢を防ぐ効果も、殺菌効果も著大で、不眠症を治し、冷え症を防ぐ一方、水銀,鉛毒を防ぐのである。
【0219】
そして、具体的事案として本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子及び/または黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を常用した結果、風邪を引いたが熱はでず、クシャミと咳で翌日治った。冷え症が治った。花粉症が治った。折骨治療が,水虫が,息切れが,疲れ目が,比較的短期間で治った。化粧品として使って比較的短期間で色白(美白)となったなどの効果の報告がなされている。
【図面の簡単な説明】
【0220】
【図1】腫瘍細胞増殖抑制の効果を示すグラフ
【図2】前癌病変を示すACF数についてのグラフ
【図3】同ODCの活性値を示すグラフ
【図4】マウスに酢酸投与10分後から、writhingの数を数え始め10分間のあいだのwrithing数を記録したグラフ
【図5】ラットのカラゲニン誘発足蹠浄腫に対する抑制効果のグラフ
【図6】ラットのビール酵母誘発の炎症、鎮痛効果のグラフ
【図7】抗炎作用の効果を示すグラフ
【図8】自然発症糖尿病ラットに対する抗糖尿病作用グラフ
【図9】マルトース摂取後のインスリン分泌に及ぼす影響のグラフ
【図10】マルトース摂取後のインスリン分泌に及ぼす影響のグラフ
【図11】齲蝕原因菌作用の効果を示グラフ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の活性化に用いられる黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の製造方法に関し特に、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を用いたものである。
【0002】
そして本発明の応用分野は広く、現在判明しているだけでも以下の分野であるが、これにとどまらず、人類の生活と共にある凡ゆる分野で優れた効果を発揮するのであって、将来にも新たなる分野で使用される可能性を充分含んでいる。
【0003】
この本発明で製造された黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、例えば医薬の分野にあって、特に大腸癌や小腸癌や皮膚癌などの外、脳疾患や神経疾患や脳血管障害や肺疾患や、消化管粘膜障害や肝疾患や腎疾患さらには、眼疾患や,皮膚疾患や,糖尿病疾患、免疫疾患の分野、他に生活病などとしては、糖尿病や細胞障害や,皮膚の老化、過酸化脂質,中性脂肪の改善の分野にまで及ぶ。
【0004】
また、高血圧を防ぐ分野,心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血,抗潰症,さらには、近頃話題の花粉症やアトピーやストレスの習慣病の分野や、電磁波の悪影響を抑制する分野も含む。
【0005】
特に、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水の抗酸化剤応用,利用分野は、医薬として水等に混合して飲用するほか、PH調節剤など、粉状錠剤,軟化剤の分野にも適している。
【0006】
また、この他健康飲料としての所謂ドリンク剤,清涼飲料に混入しても、人あるいは家畜やペットの各種食品の香料や、着色剤を含む製剤用添加物としても、各種の健康食品の分野、各種化粧品の製造および入浴剤などの分野にも用いられる。
【背景技術】
【0007】
而してこの黒鉛珪石(ブラックシリカ)は、日本の北海道の桧山郡上ノ国町天の川上流のみ産出さる。黒鉛珪石は、数億年の間海底の珪藻類が堆し,地表に隆起したと推定される天然鉱石であり多種の天然ミネラルをふんだんに含み、遠赤線をはじめとする様々な活性波動を放射発散するのが知られている。
【0008】
そして地表で生まれた物質の数倍という力で太陽エネルギーを吸収し、半永久的に放射する事を繰り返す。
【0009】
またこの遠赤外線は、遠赤外線の中でも常温で、生体細胞を活発にする4ミクロン〜14ミクの波長が強くこの波長の遠赤外線は、育成光線と言われ、生物の細胞分子に共鳴作用をし血液や細胞そのものを活性化させ、これにより、全身の新陳代謝が促進され、生命を高めるのであり、高いパーセントの遠赤外線を放射し強力な除菌効果と非イオン化をして消臭効果をもたらす(北海道通産局鉱業課より法定鉱物指定)天然鉱石である。
【0010】
さて上記従来抗酸化剤応用技術は、酸化還元系の代謝中間体として発生するラジカルや、紫外線、放射線、水道水塩素、一部の農薬、一部の医薬品、光触媒活性陽性化粧品、タバコなどによって生ずるラジカルが存在しており、代表的なラジカルとして、スパーオキシドアニオン(O2-)、ヒドロキシルラジカル(OH*) などの活性酸素の存在が知られている。
【0011】
活性酸素は、ウイルスや病原菌に対する生体防御機構のほか、スパーオキシドアニオンなどがホルモンの生合成や遺伝子発現に必須の役割を果たしているが、その反面スパーオキシドアニオンやヒドロキシルラジカルのように、それ自体がラジカルである活性酸素や、過酸化水素や一重項酸素のようにラジカルの発生源となる活性酸素が過剰に生じた場合、脂質,蛋白質,核酸などの生体成分と反応して、細胞膜の損傷,蛋白質の変性,遺伝子変異などが要因となり、その結果生体機能が損傷され癌などの様々な疾病や老化が生じることは知られている。
【0012】
このような活性酸素が関与するとされる疾患としては、例えば、炎症性細胞障害,糖尿病性疾患(腎症,網膜症,神経障害)、虚血・再灌流障害,腎不全,リューマチ性関節炎,心筋梗塞などがある。
【0013】
このような生体内ラジカルを捕捉し、安定させる性質を持つ物質はラジカルスカベンジャーと呼ばれており、生体内には、活性酸素の生成を制御する物質として、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシナーゼ(GSH‐PX)などの酵素、また活性酸素を捕捉して連鎖反応を阻害する性質を持つ物質として、ビタミンC,ビタミンE,カロチノイド,尿酸,ビリルビンなどがラジカルスカベンジャーとして作用することが知られている。生体内物質以外の試薬では、イソフラボノイド,フェノール類,アスコルビン酸などが活性酸素に対して消去作用を有することが知られている。
【0014】
このような生体内ラジカルを捕捉し、安定させる性質を持つ物質はラジカルスカベンジャーと呼ばれており、生体内には、活性酸素の生成を制御する物質として、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシナーゼ(GSH−PX)などの酵素、また活性酸素を捕捉して連鎖反応を阻害する性質を持つ物性として、ビタミンC,ビタミンE,カロチノイド,尿酸,ビリルビンなどがラジカルスカベンジャーとして作用することが知られている。
【0015】
生体内物質以外の試薬では、イソフラボノイド,フェノール類,アスコルビン酸などが活性酸素に対して消去作用を有することが知られており、生体内で過剰に生成された活性酸素種は、一般に化学的反応性が高く、生体内で隣接する脂質や核酸,蛋白質等の成分と容易に反応し、さまざまな疾病に繋がる酸化的障害をもたらし活性酸素種の一種であるスーパーオキシドによって酸化されて泡沫細胞を形成し、動脈硬化の原因を発生するのである。
【0016】
また放射線の照射によりもたらされるヒドロキシラジカルの産生は、発癌などの深刻な障害を生体に与える。
【0017】
このような活性酸素種の生体に対する毒性が明らかになるにつれ、これらを効率的に消去する活性を有する活性酸素種消去物質等の抗酸化剤は、生体内または食品や医薬品、農業等に含まれる成分の酸化的劣化の防御剤として有用であり、食品産業,特に水産加工品,健康食品,栄養食品の他、医薬品・農業分野や化粧品分野において実利的な利用が期待されているものである。(非特許文献1)
【0018】
その一例として従来の外膚外用剤としては、オリーブ植物(葉を除く)から得られる抽出物を含有する皮膚外用剤で、該抽出物を美肌成分、特に抗老化成分および/または美白成分として含有し、該抽出物はオリーブ植物および/またはオリーブ油製造工程で得られる生成物を水および/または有機溶媒で抽出処理して得ることができ、更に抽出物を濃縮堀および/または分画・精製処置することで各効果が強化され、また該抽出物を有効成分とする美肌剤、特には皮膚の抗老化剤および美白剤として使用される発明(特許文献1)がなされている。
【0019】
同じように、含水系化粧料として皮膚内過酸化反応に起因する皮膚炎症反応の軽減、皮膚の状態(皮膚のシワ、ハリ)の改善に有効な含水系化粧料としては、セレン化合物又は/及びセレン化合物を含有する植物抽出液を、セレンの換算量として0.00001〜0.1重量%と、水40重量%以上とを必須成分として含有する含水系化粧料であり、剤型の態様を例示すれば、可溶化系、水中油型エマルション、油中水型エマルション、粘性状あるいはゲル状を呈する含水系化粧料の発明(特許文献2)がなされている。
【0020】
続いて遊離ラジカルの誘発する疾患状態を治療または阻害するための医薬組成物としては、抗酸化薬量の8、9-デヒドロエストロンまたはその医薬上許容される3-硫酸エステル塩から構成された発明(特許文献3)がある。
【0021】
なお、本発明者は先に炭化珪素及び/またはその未反応からなるセラミック微粒子を含むナノセラミック微粒子であって、これが抗酸化剤の医薬の分野やあらゆる疾病予防及び治療に優れた効果がある発明をなし、特許出願(特願2004−042137)をなした。この発明はさらにこの発明を改良したものである。
【特許文献1】特開2001−181198(要約書)
【特許文献2】特開平5−9108(要約書)
【特許文献3】特開平9−169650(要約書)
【非特許文献1】Halliwell B. and Gutterridge M.C. BIOCHEM.J. 219,1-1 4,(1984))
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかしながら、現在市場に出迴っていたり既に発明されいるものの中で、例えば炎症性細胞障害,糖尿病性疾患(腎症、網膜症、神経障害),虚血・再潅流障害,腎不全,リューマチ性関節炎,心筋梗塞など活性酸素が関与するとされる疾患を予防したり治療させる効果は未だ不十分であり、特に上述の各分野に亘る著大な効果を持つ物質の出現は未だ提唱されていない。
【課題を解決するための手段】
【0023】
この発明の特徴は、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法にあって、遠赤外線を発する黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子を、水に配合したことである。
【0024】
本発明の他の特徴は、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、炭素4〜6%,マグネシウム0.35〜0.55%,シリカ70〜90%,チタン1.0〜2.0%,二酸化鉄0.4〜0.6%,ナトリウム 0.06〜0.1,アルミニウム5〜8%,カリウム 0.8〜2.0%,カルシウム 0.01〜0.03,水分 0.25〜0.4の成分からなることである。
【0025】
本発明の他の特徴として、上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることである。
【0026】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0027】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることである。
【0028】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは0,3ミクロン以下であり、通常の水などに溶解させ濾過することにより、コロイド水を製造する方法を提唱することである。
【0029】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水に使う遠赤外線を発する黒鉛珪石の製造にあたり、材料を球形に成形することである。
【0030】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗酸化剤として用いることである。
【0031】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗炎症剤に用いたことである。
【0032】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、鎮痛剤に用いたことである。
【0033】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水を、抗癌剤に用いたことである。
【0034】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤に用いたことである。
【0035】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、二糖類分解酵素阻害剤に用いたことである。
【0036】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、メラニン生産抑制剤に用いたことである。
【0037】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗アレルギー剤に用いたことである。
【0038】
本発明の他の特徴は、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、ドリンク剤,清涼飲料などの健康飲料飲料に混入等して用いたことである。

【0039】
総じて本発明の効果は、この黒鉛珪石微粒子を水に豊富に配合し、例えば人には所謂ミネラルウオータとして提供することができたのである。このミネラルウオータは人体に取り入れやすく飲むと、それは全身の新陳代謝が促進され、その栄養素が小腸の菌により、より小さくミクロ・イオン化され吸収され人間本来の免疫力を取り戻させ、また体を暖める優れた効果があり安眠ができ万病に効くのである。
【0040】
また、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子は、常温で世界唯一(遠赤外線の中でも、 生体細胞を活発にする4ミクロン〜14ミクの波長が強く、この波長の遠赤外線は、育成光線と言われ、生物の細胞分子に共鳴作用をし血液や細胞そのものを活性化さるのである。
【0041】
さらに、上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を水に配合し、人に飲む等の方法で用いた場合、特に清涼飲料水として口当たりがよく爽やかで飲みやすいばかりか、酒類や濃縮ジュースの薄め水としても所謂「極美味しい水」を提供できたのである。
【0042】
而してこの本発明で製造された黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、例えば医薬の分野にあって、特に大腸癌や小腸癌や皮膚癌など各種癌の発生を未然に防止でき、脳疾患や神経疾患や脳血管障害や肺疾患や,消化管粘膜障害や,肝疾患や腎疾患さらには、眼疾患や,皮膚疾患や,糖尿病疾患,免疫疾患にも優れた効果があり、他に生活病などの分野としては、糖尿病や,細胞障害や,皮膚の老化を防ぎ、過酸化脂質,中性脂肪,の拡大を防ぐことができるのである。
【0043】
また血管を綺麗にし、コレストロールの増加を抑え高血圧を防ぐ結果、心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血を防ぎ,抗潰症を防ぐ。また、近頃話題の花粉症やアトピーやストレスの解消の生活習慣病の分野や、電磁波の悪影響を抑制し、不眠症や冷え症を防ぐことができる。特に、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化剤応用,利用手段は、医薬として水等に混合して飲用するほか、PH調節剤など、粉状錠剤,軟化剤としても適している。
【0044】
また、この他健康飲料としての所謂ドリンク剤,清涼飲料に混入しても、人あるいは家畜やペットの各種食品の香料や、着色剤を含む製剤用添加物としても、各種の健康食品に用いても適している。
【0045】
加えて、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子および黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は各種化粧品に混合すること、および入浴剤に最適で特に色が白く(美膚)なったとの報告がなされている。
【0046】
続いて上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を、通常の水などに溶解させ濾過することにより遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を製造することができるのでその製造は簡単であり、かつその素材を球形に成形することで凡ゆる疾病や予防または治療に用いるのによく浸透して便利で効果的である。
【0047】
例えば現時点の伝統的医療の中で、1ミクロンほどの黒鉛珪石が火傷に良く、下痢を抑えるなどの効果は判明している。
【0048】
従って本発明の上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を、鎮痛剤や抗炎症剤や抗癌剤や糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤や、二糖類分解酵素阻害剤やメラニン生産抑制剤や抗アレルギー剤に用いた結果優れた効果を発揮した。
【0049】
また例えば、この黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水が血糖値を下げる効果が確認されている。而してこの抗酸化作用は物理作用であり、そのメカニズムは過酸化脂質の重量を抑制したことから、過酸化水素中のOを捕捉したので、抗酸化作用があるといえると説明ができる。たとえば、フリーラジカルによる組織細胞障害を効果的に防御できることから、皮膚の老化予防,皮膚癌の抑制,などが挙げられるのである。
【0050】
一方、抗炎症作用、鎮痛作用、抗癌作用などは、生理作用であるので、その作用を発現するメカニズムは、多様でありそのメカニズムと黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の作用によって過去多くの実験結果から、例えば、抗癌剤として、医療用、治療薬、予防薬、緩和薬として著大な効果があることが判明している。
【0051】
さらに本発明の抗酸化作用で冷え性が治った。疲れにくくなった。息切れが緩和したなど毎重なる臨床的実験の結果判明しておりこの実験データから、医学的に推測することは容易である。即ち例えば抗酸化作用と、疲れにくくなったことは容易に結びつくからである。
【0052】
また、この発明が関与する疾患として代表的なものは、各種の癌の発生を未然に防ぐことで、特に大腸癌を防ぎ,小腸癌を防ぎ、皮膚癌を防ぐなどが多くの実験で立証されている。
【0053】
また、各種の脳疾患にも優れた効果を発揮し、特に 神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など), 肺疾患としては(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など),消化管粘膜障害としては(消化器潰瘍など), 肝疾患 腎疾患では(腎炎、腎不全など),さらに眼疾患では(白内障、網膜疾患など),皮膚疾患としては(皮膚炎、光過敏症など)、その他 糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など)にも優れた効果があることが立証されている。
【0054】
また特に生活病,生体効果としては、糖尿病などの,グルコシターゼ,アルドースレクシターゼ,インスリン効果に優れ、細胞障害(フリーラジカル)を防ぐ効果があり、皮膚の老化を防ぐから、老人などのシミ,斑を防ぐ。そして活性炭素による、疲れにくいなどの体調を整え過酸化脂質,中性脂肪,の拡大を防ぐ。
【0055】
さらに不飽和脂肪酸の拡大を防ぐことから血管を綺麗にし、コレストロールの増加を抑え高血圧を防ぐ結果、心筋梗塞,狭心症や,脳梗塞や,脳内出血を防ぎ,抗潰症を防ぐ。
【0056】
加えて本発明の効果は、近頃話題の生活習慣で発生する、花粉症や、アトピーの症状を防ぎ、脂満,便秘,抗リウマチ,抗ウイルス,むくみを防ぐを防ぐ。また一般的な解毒に効果があり、各種アレルギーを防ぐ一方、ストレスの解消や 悲しみを和らげる効果や、神経疲労を和らげ、怒りを抑え、ユウツウ症,パソコンなど身体に悪影響を諸症状を抑制する効果も報告されている。
【0057】
そして所謂ボケを防ぎ、殺菌効果著大であるから下痢を防ぎ不眠症を治し冷え症を防ぐ。さらには、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を飲用することで、風邪を引いたが熱はでず、くしゃみと咳で翌日治った。水虫が治った。息切れが治った。目の疲れがとれハッキリした。白髪が黒くなった。などの報告がなされている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
而してこの発明に使用される黒鉛珪石は天然に産し、その組織は、炭素:5%,シリカ(SiO2):80%,アルミニウム:5%,鉄分:2%,カルシウム,マグネシウム他:2%である。また、物理・化学特性として、無機質,弱酸性(Ph5.5〜7.5),不燃性,耐水性,対磨耗性(硬度7.0〜7.5),赤外線の高吸収性,脆弱性,導電性を有している。
【0059】
より具体的には、炭素5.03%,マグネシウム0.45%,シリカ81.35%,チタン1.18% ,二酸化鉄0.53%,ナトリウム0.08%,アルミニウム6.35%,カリウム1.66%,カルシウム0.02%,水分0.31%が最もよい。
【0060】
またこの黒鉛珪石の大きさは0.3ミクロン以下であるが、得にナノの大きさあるいはそれに近づく大きさとすることがよい。かかる黒鉛珪石の高周波電磁波吸収特性を利用し、高周波電磁波照射装置を用いて、周波数2GHz以上の高周波電磁波を照射することによって、さらに優れた遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子に合成することも研究されている。
【0061】
この装置あるいは手段は、原料そのものを発熱体として極めて短時間に合成反応を行わせることができる。
【0062】
即ちこの製造装置は原料を高耐火高断熱材で包囲することによって、合成反応に必要な熱エネルギーが周囲へ拡散することを最小限にとどめるとともに、周波数2GHz以上の高周波電磁波を照射することによって、合成反応が終了するまで原料内部から熱エネルギーが供給されることから、比較的短時間で優れた遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を製造できる研究である。
【0063】
この反応過程を述べると、黒鉛珪石の原料に、2GHz以上の高周波電磁波を照射することにより、電磁波エネルギーは原料にさらに吸収されて熱エネルギーとなると考えられる。
【0064】
次いで、本発明の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を通常の水道水を含むどこでもある「水」に、適当量配合させよく撹拌してコロイド水を精製する。
【0065】
またこの場合上記のように所謂「水」ではなく、各種の健康飲料水や、オレンジジュースのような液体でもよい。
【0066】
以上によってなされた、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子及びノ黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水による抗酸化剤にあって、その過酸化水素に対する抗酸化能が如何に優れたものであるかを、例えば肝ホモジネート液における黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化試験(これは以下の実験とその結果の項で詳細に述べることになるが)として、ラット肝ホモジネート液を用いた。これは、常法に従って調製したラット肝ホモジネート液0.5mlに、上記黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水基準液を0.1ml加え、37℃で10分間インキュベートしたのである。
【0067】
その後、過酸化水素0.2ml(最終濃度6mM)と硫酸鉄0.2ml(最終濃度6mM)を加え、攪拌した後37℃で20分間インキュベートした。対照群には超純水とビタミンE(25μg/ml)を同量用いたところ、3〜10μほどのウィスカー(針状単結晶)が観察された。その特長は、一般の炭化珪素は半導体で磁性を示さないが、KΩレベルの電導性を持ち磁性を示したのである。
【0068】
次に、本発明の実施例では、上記のように遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を通常の水に溶解後、ろ過して得た水を黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水と呼ぶ。この黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、界面活性作用を有し両媒性(親水性、親油性)で、水素イオン濃度は、PH6.0ほどの弱酸性を示した。
〔実験1〕
【0069】
而してまず、抗疲労作用に対するこの黒鉛珪石(ブラックシリカ)添加水溶液の効果を調べた。
【0070】
而して珪素には、動脈硬化の予防や骨の構築さらには、細胞の活性化を促す作用をもっている。また、黒鉛珪石には、血液や細胞そのものを活性化させ全身の新陳代謝が促進され生命力を高める効果があり、そこで、間接的に黒鉛珪石には抗疲労作用が考えられるため、黒鉛珪石の添加水溶液を用い強制遊泳時間の測定試験を行った。
【0071】
それは被験液の作製で、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。
【0072】
続いて、マウス重量負荷強制遊泳時間の測定では、マウスの尾部に体重あたり2%の重りをつけて遊泳を負荷した。遊泳漕は水温35±1℃とし、0.1%の界面活性剤を加えた。遊泳時間は、遊泳開始からマウスの尾の先端が底に付くまでの時間を記録する。被験液は、1日1回3日間経口投与し、最終経口投与の1時間後に強制遊泳運動を負荷した。
【0073】
遊泳疲労に対する作用としては、10分間強制遊泳させたマウスを水槽から取り出し、その直後に被験液を経口投与した。その15分後に再度強制遊泳試験を行い、遊泳時間を測定した。
【0074】
以上3項目について実験を行った結果、血液粘度低下作用は、遠赤外線の効果の裏付けとして行われ、ストレス緩和作用や抗疲労作用は新たな顕著な効果が見られた。そしてそれは特定の疾患ではなく気軽にしかも各種の症状に優れた効果があることが立証された。
【0075】
続いて、ストレス緩和作用に対する黒鉛珪石添加水溶液の効果で実験を行った。
【0076】
それは、黒鉛珪石には、遠赤外線の作用などから、安眠効果作用が認められている。一般にストレスを感じた場合には、寝付かれないことが多い。しかしながら黒鉛珪石には安眠効果作用があることから体内のストレスを緩和させる作用がある可能性が考えられる。一方、ストレスがかかると脳神経は過剰に興奮するが、GABAは、このストレスによる脳神経の過剰な興奮を抑え、「安らぎ」感をもたらすと考えられる。また、睡眠薬の一種であるペントバルビタールは脳内のGABA受容体を活性化させることにより睡眠作用を発揮する。そこで、その作用を確認するための一つとして、黒鉛珪石の添加水溶液を用い、ペントバルビタールの睡眠時間の延長があり、加えて、鎮静作用やストレス緩和作用があれば、睡眠時間はさらに延長され、優れた安眠効果作用を発揮する。
【0077】
なお、被験液の作製には、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。さらに、黒鉛珪石の添加水溶液によるペントバルビタール睡眠におよぼす影響については、雄のマウス(8週齢)を用い、被験液を3日間自由摂取させ、最終日のみは実験の1時間前に経口投与(2mL/kg)を行った。被験液投与1時間後に睡眠薬のペントバルビタール(50mg/kg)を腹腔内投与して、睡眠時間を測定した。この場合、睡眠時間は、正向反射の消失から回復までの時間としたが、被験液に鎮静作用やストレス緩和作用が明らかに見られ、睡眠時間は延びた。
【0078】
次に血液粘度低下作用に対する黒鉛珪石添加水溶液の効果で実験をした。
【0079】
黒鉛珪石には、遠赤外線の作用などから、血流の促進効果(血液がサラサラになる効果)が認められる。そこで、その作用を確認するための一つとして、黒鉛珪石の添加水溶液を用い血液粘度低下試験を行った。
【0080】
このときの被験液の作製は、黒鉛珪石の粉末を精製水の量に対して10%の割合で加え、添加後1日、3日、5日にその上清を実験に使用した。
【0081】
この結果から、血液粘度低下作用を検討すると、血液の調製として雄性Wistar系ラット(330〜400g)をエーテル麻酔下、腹部大動脈から採血し抗凝血薬として40%EDTA・二カリウム塩-生理食塩水溶液を血液1mLに対して3L添加した。この血液を4℃で遠心分離し(3000rpm,5min),上清と赤血球層に分離した。上清をさらに4℃で遠心分離し(3000rpm,15min)、得られた上清をプラズマとした。赤血球層とプラズマは各々数匹分を混合し、赤血球層のヘマトクリット値を測定した。赤血球層のヘマトクリット値が45%になるようにプラズマを加えて調製し、血液粘度測定用の血液とした。
【0082】
続いて、血液粘度低下試験は、被験液50 Lを1)で調製した血液1mLに添加した後、37℃で60分間インキュベーションした。このインキュベーションした血液を0.5mL分取し、血液粘度側器を用い、ずり速度7.5s で粘度測定を行った。この結果は、血液粘度の低下率は被験液無添加の血液粘度に対する添加後の血液粘度の割合として算出したところ、顕著な血液粘度低下作用が見られた。
【0083】
而してかかる黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を医薬として、あるいはドリンク剤、健康飲料、清涼飲料、健康食品などに配合してもよい。
【0084】
さらにこの場合、製剤用添加物としては、例えば、香料、着色剤、PH調節剤、軟化剤、芳香剤などを挙げることができ、これら2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0085】
この黒鉛珪石を含んだコロイド水が関与する疾患としては、例えば、脳、神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など)、肺疾患(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など)、心筋虚血-再灌流障害、心筋梗塞、血管系疾患(動脈硬化など)、消化管粘膜障害(消化器潰瘍など)、肝疾患、腎疾患(腎炎、腎不全など)、眼疾患(白内障、網膜疾患など)、皮膚疾患(皮膚炎、光過敏症など)、糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など)、及び癌などを挙げることができる。また、この医薬を老化防止剤として用いることも可能である。
【0086】
この場合、医薬の投与量及び投与頻度は特に限定されず、予防及び/または治療すべき疾患の種類、投与経路、患者の年齢および体重、症状並びに疾患の重篤度など、種種の条件に応じて適宜選択することが可能である。また、この医薬は他の医薬の有効成分と組み合わせて用いることもできる。
【0087】
さらにこの実施例におけるコロイド水を食品又は化粧品中に配合することにより、活性酸素などのラジカルによる食品又は化粧品の品質劣化を防ぐことができる。また、化粧品については、紫外線などの外的要因によるラジカル発生を抑制または消去することで、肌の保護保全が期待できるから、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を入浴剤として単独で使用することができる。また芳香剤、保湿剤などと組み合わせて使用してもよい。
【0088】
さらに上記本発明、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の薬理作用についての補足説明をすれば、
1)炎症抑制作用は、急性炎症モデルとして、カラゲニンによるラット足浮腫法で、足の腫れの容積阻害率を測定した黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、充分な抑制を示した。
2)発癌プロモータ(TPA)抑制作用は、発癌物質(TPA)細胞リン脂質合成亢進(高ぶり)に対する抑制効果では、HeLa細胞で、高効率の阻害率を示した。同様に、EBV潜在感染ヒトリンパ芽球細胞で、ウイルス(EBV)の活性化を阻害した。
【0089】
3)糖尿病合併症の抑制作用は、糖尿病合併症の治療薬に関連する。物質アルドース・レゼクタ(AR)の活性抑制が確認されたことから、糖尿病合併症である白内障などの予防・治療に期待が持てる。
【0090】
4)腫瘍細胞に対する増殖抑制効果は、培養ヒト腫瘍細胞で、DNA合成阻害効果を確認した。
【0091】
5)マウスの固形腫瘍に対する作用は、マウスに腫瘍細胞を移植して、ガンを発症させ、固形腫瘍の湿重量の変化を調べた黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を、7日間自由摂取した。
【0092】
結果、マウスの阻害率(重量の減少率)は、明らかに腫瘍が減少していることを確認した。同様に抗癌剤を(500mg/kg/day)3日間投与した結果では、特に優れた阻害率があり、この結果黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗癌作用が確認された。
【0093】
6)黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化作用は、ラットの肝ホモジネート液に過酸化水素と硫酸鉄を加え、インキュベート(孵化)すると、過酸化脂質の質量の著しい増加が認められた。しかし、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を加えた肝ホモジネート液では、過酸化脂質重量の抑制が確認された。このことから、ビタミンE様のラジカルスカベンジャー(捕捉剤)作用を有していると考えられる。
【0094】
7)なお、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の作用として、ラット肝ミクロゾーム(0.5mml prot./ml)液0.5mlに、3mMADP0.2ml、塩化第二鉄0.2ml及び黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を加え、37℃で10分間インキュベートした結果高効果あり、小腸二糖類分解酵素活性に及ぼす黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水としては、ラット小腸印子縁膜細胞液0.3mlに水0.2ml,対照群は、超純水二糖類として0.5mlのマルトース、サッカロース、ラクトース液をそれぞれ加え、インキュベートした結果、優れた効果があることを確認した。
【0095】
次に黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水についての特性を述べると、遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子および未反応物を1〜5Wt%の範囲で水に溶かし、ぺーパーでろ過し肌に付けると粘性が感じられる。
【0096】
また、飲み物としての味わいが深く美味に変わった。さらにその界面活性の効果でめがねなどガラスに噴霧し、ふき取ると汚れがよく取れた。
【0097】
さらに、黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水について観察してみると、レーザーポインターを用いてコロイド状態を観察した結果、チンダル現象(赤色レーザー)を確認した。また、ナノコロイド粒子とは1〜500nmで、水素原子は0.1nmであった。
【0098】
次に本発明の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水にはミュータンス連鎖球菌(齲蝕原因菌)に対する基礎的な抗齲蝕効果を確認することができた。また菌の定着に関与するグルコシルトランスフェラーゼ(Gtase)阻害効果についても検証できた。
【0099】
さらに、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子,黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水は、化粧品など「美白」効果と追及する分野の応用にも最適である。即ち、美白のキーポイントとしては、メラニン産生抑制効果であり、この作用によって、シミの予防も可能となるのである。
【0100】
そこで、本発明黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水の抗酸化作用に注目し炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果について、チロジナーゼ活性を指標として検証できたのである。
〔実験例と実施例〕
【0101】
〔実施例の目次と使用する図〕
〔実施例1〕 毒性影響なきことの証明
〔実施例2〕 DNA合成にあって副作用ないことの証明
〔実施例3〕 大腸粘膜のPGE2生産にあって抑制作用が認められた証明
〔実施例4〕 同小腸二糖類分解酵素活性にあってグルコースの抑制作用の証明
〔実施例5〕 発癌ポロモター抑制証明実験の1
〔実施例6〕 発癌ポロモター抑制証明実験の2
〔実施例7〕 発癌ポロモター抑制証明実験の3
〔実施例8〕 大腸発癌の予防効果
〔実施例9〕 鎮痛,浄腫抑制証明実験の1
〔実施例10〕肝ホモジネート抑制証明実験
〔実施例11〕齲蝕原因菌作用証明実験
〔実施例12〕チロナーゼ活性抑制証明実験
【実施例1】
【0102】
而して先ず、本発明遠赤外線を発する黒鉛珪素微粒子コロイド水の急性毒性試験を試みた。
【0103】
1.披験物質
試験には、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水を1ヶ月間自由摂取させた。また、無処置対照郡として蒸留水を1ヶ月間自由摂取させた。
【0104】
2.使用動物および飼育条件
4週齢のSD系(Crj:CD)ラットを日本チャールス・リバー(株)より購入し、12〜13日間の検疫馴化を行った後、健康な動物を試験に供した。動物は、温度24±2℃、湿度55±10%、照明12時間(午前7〜午後7時)および喚起回数15〜20回/時に設定したバリアーシステムの飼育室で、ステンレススチール製ハンガーケージに2匹ずつ収容して飼育した。資料は、固形飼料(日本クレア社製CE−2)を自由に摂取させた。ラットは、各群8匹を使用した。
【0105】
3.観察および検査項目
1)一般状態および体重
検査機関中、毎日午前および午後の2回各動物の一般状態および脂肪の有無を観察 した。体重は、検査開始日から2週間までは週2回、検査開始3週目から終了時までは週1回の頻度で測定した。
【0106】
2)血液生化学的検査
検査終了時に採血した血液を3000回転で10分間遠心分離し血清を得た。得られた血清は、総蛋白量(Lowryの変法)、総ビルリビン(アルカリア法)、GOT(AST)活性(Kaemen法)、GPT(ALT)活性(Karmen法)、アルカリ性フォスファターゼ活性(ALP、p−ニトロフェニルリン酸基質法)、γ−グルタミルトランスペプチターゼ活性(γ−GPT、γ−グルタミン−p−ニトロアニリド基質法)、総コレステロール量(COD−DAOS法)、トリグリセライド量(GPO−DAOS法)、リン脂質量(酵素法)、グルコース量(グルコースオキシダーゼ法)を常法に従って測定した。
【0107】
3)部検および臓器重量測定
検査期間終了時に、ラットの採血を行った後解剖して各臓器および組織の肉眼的観察を行った。部検後、脳、心臓、肺(気管支を含む)、肝臓、膵臓、腎臓、副腎および精巣の臓器重量を測定した。
【0108】
4)統計処理
得られた実験成績は平均値±標準誤差として表し、有意差検定にはDunnett法を用いた。
【0109】
この結果から考察すると、ラットにおける本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の1ヶ月間の自由摂取による死亡例は認められなかった。
【0110】
また本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水投与による臓器重量および外観的な変化は対照ラットとして比較して変化は認められなかった。血液生化学的検査においては、本発明コ黒鉛珪素微粒子ロイド水の投与によってグルコース値がやや低下する傾向が示されたが、他の検査項目に対照と比較して有意な変化は認められなかった。
【0111】
以上のことから、本試験条件下での本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の毒性学的影響は無いものと証明されたのである。
【実施例2】
【0112】
続いて本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の各種腫瘍細胞に対する増殖抑制効果について、本発明コロイド水である原液および希釈液(原液を超純水にて1/10、1/100、1/1000に希釈)したものを用い、培養細胞でのDNA合成に及ぼす影響を先ず調べた。
【0113】
これのコントロールには超純水を使用し、10%(V/V)FCS含有RPMI−1640倍智で48時間培養後、3H−Thymidineの取り込みを液体シンチレーションカウンターで測定した。
【0114】
この場合培養ヒト腫瘍細胞細胞懸濁液の調製にあって、
HGC(ヒト胃癌細胞:2x10(5)cellS/ml)
HLC(ヒト肺癌細胞:1x10(6)cells/ml)
U937 (ヒト単球性白血病細胞:1x10(6)cells/ml)これら3種類の細胞を10%(V/V)FCS含有RPMI-1640培地にて適切な濃度に調製し、細胞懸濁液とした。
【0115】
この実験結果の考察は、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の各種腫瘍細胞に対するDNA合成阻害の著大な効果が得られた。
【0116】
即ち、各本発明コロイド水のDNA合成に及ぼす影響について検討を行った結果、全ての培養腫瘍細胞で本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の希釈倍率の違いによりDNA合成阻害作用に違いが認められた。本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水のDNA合成阻害効果は、白血病細胞よりも癌細胞においてより強い効果が認められた。(図4)。
【0117】
以上のように、今回の実験から本発明コロイド水には、腫瘍細胞のDNA合成阻害作用が認められた。本発明ナノ水には副作用がほとんどなく長期使用が可能であることから、抗癌剤としての使用価値も高いものと思慮されたのである。
【実施例3】
【0118】
次に、大腸粘膜のPGE2産生に及ぼす本発明コロイド水の影響についての実験を試みた。その目的は、生体内で産生されるプロスタダランジンE2は発癌プロセスの進行に関わるとされ、それらの産生を抑制する作用を示す物質が癌予防作用を示すことが明らかにされてきているからである。
【0119】
本発明における研究では、ラットの大腸癌モデルを用いて本発明コロイド水が発癌プロセスを抑制する作用があることを確認した。そこで、本発明ではその作用メカニズムを解明することを目的としてPGE2の産生に対する本発明コロイド水の影響について検討したものである。
【0120】
なお、PGE2はアラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ(COX)により生成されるプロスタグランジン類の1種で、発癌においては、腫瘍細胞増殖、アポトーシス抑制、血管新生等に関わるとされている。
【0121】
その実験方法としては、生後4週令のWistar系雄性ラット(n=6)にアゾキシメタン(AOM)15mg/kgを1、2、3週目の計3回皮下注射し、8週目で実験に使用した。また、本発明コロイド水は、AOM投与1週間前より与え実験期間中は自由に摂取させた。この結果のPGE2の濃度は、PGE2測定用キット(Prostaglandin E2 Express EIA Kit)を使用し測定した。
【0122】
而してその結果は、図5のようにPGE2の産生に対する本発明コロイド水の影響にいて示した。これは、本発明コロイド水にPGE2産生抑制作用が認められ、本発明コロイド水によるプロモーション期での大腸前癌病形成抑制には、大腸粘膜上のPGE2産生抑制が関わっていることが証明されたことである。
【実施例4】
【0123】
続いて小腸二糖類分解酵素活性に及ぼす、炭化珪素水の影響について、実験を行ったこれは常法に従って調製したラット小腸刷子縁膜細胞液0.3mlに、被検水(炭化珪素水:原液)0.2mlを、対照群には超純水を同量加え、37℃で5分間プレインキュベートした。その後、0.5mlマルトース、サッカロース、ラクトース液(最終濃度:42mm)を加え、37℃で20または30分聞インキュベートし反応を行った。
【0124】
また、二糖類分解酵索活性の測定は、定量としmg/min/Mg prot.とした。
【0125】
この結果および考察は、ラット小腸刷子縁膜細胞液に3種類の二糖類を各々加えて、37℃でインキュベートすると二糖類分解酵素活性の著しい増加が認められた。
【0126】
一方、炭化珪素水を添加したラット小腸刷子縁膜細胞液では、いずれの二糖類分解酵素活性に対しても低下が起きグルコース量の増加を著しく抑制した。また、水における二糖類分解酵素活性の抑制の強さは、マルターゼ>ラクターゼ>サッカラーゼの順であった。従って、本発明コロイド水は二糖類分解酵素活性を抑制することが示されたのである。
【0127】
以上のことから、本発明コロイド水の原液を、食事の直前に適量飲むことによって糖尿病患者の食後に見られる著しい血糖値(グルコース値)の増加を抑えることができることが示されたのである。
【0128】
また、トース摂取後のインスリン分泌に及ぼす水の影響についてもその実験を行った。その目的は、二糖類分解酵素阻害剤が糖尿病患者の食後過血糖緩和の目的で有用な治療薬であると考えられるからである。二糠類分解酵素阻害剤は、食後血糖値抑制作用に伴って食後のインスリン分泌が減少することが考えられる。
【0129】
そこで、今回はラットを用いて水の二糖類分解酵素阻害効果とインスリン分泌の関係について検討を行ったのである。
【0130】
なお、この他本発明ナノセラミック微粒子,本発明コロイド水が、ヒト,動物の生活に関係する例えば、印刷物の被覆やインクに混成させて抗菌作用を持たせたり、肩凝りを解したり、入浴剤または、各種健康グッズや装飾品に用いられたり、また植物育成用やその肥料や、食品,飼料,添加物としたり、黴止めや、製剤用添加物用の香料,着色剤,PH調節剤、各種軟化剤,芳香剤、結露防止剤としても、ヒト動物にあるいは植物の育成に、何等の悪影響を与えないことの多くの証明がなされているが、それは以下の実施例で順次説明する。
〔実施例:実験証明〕
【実施例5】
【0131】
先ず本発明コロイド水の発癌プロモータ抑制活性及び、アルドースレダクタゼ阻害活性作用(−in vitro)を検討した。その目的は、本発明コロイド水(又はその希釈液)の発癌プロモータ抑制活性作用、及び糖尿病合併症予防(糖尿病性白内障など)治療薬と関連するアルドース・レダクタゼ阻害作用について検討を行ったものである。
【0132】
実験方法としては、本発明コロイド水:原液およびその希釈液(1/10、1/100;超純水で希釈)を用いた対照群(コントロール群)には、希釈で用いた超純水を使用した。なお発癌プロモータ:TPA(12-O-tetradecanoylphorbol-13-acetate)のアルドース・レダクタゼ(ヒト筋肉細胞由来)以上を使用し、他の試薬は全て特級品を用いて実験を行った。
【0133】
その結果、TPAによる細胞リン脂質代謝亢進に対する、抑制効力を指標とする方法でTPA(50nM)によるHeLa細胞(MEM液体培地)のリン脂質合成亢進を抑制する。効力を各本発明コロイド水(原液、1/10、1/100に希釈した。本発明ナノ水を0.15ml細胞に添加)についてH.Nishinoらの方法にて細胞を48時間培養し検討を行った。また、32piのリン脂質への取り込み阻害率は%で表し、測定は液体シンチレーションカウンタにて行った。
【0134】
この測定値は、2回の実験値を平均値で示した通である。
【実施例6】
【0135】
実験2としてはTPAによる。Epstein−Barrウイルス(EBV)の活性化を抑制する効力を指標とする方法を用いた。 これは、EBV潜在感染ヒトリンパ芽球様細胞株Raji細胞にTPA(32pM)と各本発明ナノ水(原液、1/10、1/100の希釈液)を0.15mlを加え、48時間培養後、間接蛍光抗体法にてEBV-ear1y antigen(EBV-EA)を染色し陽性細胞の発現率を100とし、陽性コントロールに対するEVB-EAの発現率(%)を算出し、この値を阻害率に換算した。
【実施例7】
【0136】
実験3は、アルドース・レダクタゼ阻害活性の検討したもので、各本発明コロイド水(原液、1/10、1/100の希釈液)0.5ml、アルドース・レダクタゼの3%リン酸buffer溶液0.1mlに、100mM dl-グリセルアルデヒド溶液0.1mlを加え、180秒間340nmにおける吸光度の変化を測定し阻害率(%)を算出した。なお測定値は、2回の実験値の平均値で示したものである。
【0137】
この結果と考察は、発癌プロモータ抑制作用として、TPAによる細胞リン脂質代謝亢進に対する、抑制効力を指標とする方法においてに示すように、原液では阻害率69%の高い抑制活性が認められた。しかしながら1/10および1/100に希釈した本発明コロイド水においては高い活性は望められなかった。
【0138】
また、TPAによるEpstein−Barrウイルス(EBV)の活性化を抑制する効力を指標とする方法による結果で原液において阻害率70%の高い抑制活性が認められたが、1/10に希釈した本発明コロイド水においては高い抑制活性は望められなかった。
【0139】
以上の結果から、本発明コロイド水の原液には強い発癌プロモータ抑制作用が認められたが、希釈した本発明コロイド水においては、活性抑制は認められなかった。
しかしながら、原液の本発明コロイド水には強い発癌プロモーター抑制作用があることから明らかであった。
【0140】
さらにアルドース・レダクターゼ阻害活性の検討をした。その結果は、原液において阻害率79%の高いARの活性抑制が認められた。しかしながら、1/10および1/100に希釈した本発明コロイド水においては、活性は不十分のようであった。
【0141】
以上のことから、本発明のコロイド水の原液に、高いAR活性阻害効果がみられたことから、後述の糖尿病合併症の白内障などの予防にも著大な効果があることが証明された。
【実施例8】
【0142】
次に、本発明コロイド水投与によるアゾキメシタン誘発ラット大腸発癌の、予防効果について実験の実施例を述べる。
【0143】
この実験目的は、本発明コロイド水摂取による発癌リスクの低減についてラットの大腸発癌モデルを用いて、大腸癌発生過程の初期の中間指標とされている大腸粘膜の異型腺窩巣(aberrant crypt focus:ACF)発生数、発癌プロモーションの生化学的指標とされるオルニチン脱炭酸酵素活性(ODC)を測定し検討を行ったのである。
【0144】
その実験方法としては、生後4週令のWistar系雄性ラット(n=6)にアゾキシメタン(AOM)15mg/kgを1,2,3週目の計3回皮下注射し、8週目で大腸粘膜に生じている前癌病変の数および異型腺窩巣の発生数を算定した(大腸を0.2%メチレンブルー染色液で染色後、実体顕微鏡下(x40)で観察した)。
【0145】
さらに、発癌のプロモーションの生化学的指標とされる大腸粘膜中のオルニチン脱炭酸酵素活性(ODC)をGarewalらの方法に従って測定した。また本発明コロイド水はAOM投与1週間前より与え実験期間中は自由に摂取させた。
【0146】
その結果および考察として、ラットの体重は、対照群(g)で263±21、AOM郡(図6,7)で248±21、AOM+本発明ナノコロイド群で252±19であり、有意な変化はなかった。
【0147】
また、前癌病変を示すACF数について検討した結果、ACF数は、AOM群で175.5±25.4であり、AOM±本発明コロイド群で138.4±22.4であり、22%の減少を示した。
【0148】
また一病巣当りの平均以上腺窩巣も、本発明コロイド水の投与で減少した。(図8参照)
【0149】
さらに、大型ACF(4個以上のサイズ)に関しては,AOM群で29.8±7.4,AOM+本発明ナノコロイド群で19.2±6.4を示した。ODC活性値(図9)は、AOC群と比較して、[AOC+本発明コロイド群]で有意な活性の低下が認められた。
【0150】
以上の結果から、本発明コロイド水はAOM誘発大腸癌の発生個数を抑制することが示された。さらに、本発明コロイド水はODC活性値を低下させることから、より分化度の低い癌への進行抑える可能性が考えられ、大腸発癌のイニシエーション期での抑制が強いのもと証明された。
【実施例9】
【0151】
次に、マウスを用いた本発明コロイド水の鎮痛効果を調べるに当り、酢酸によるwrithing反応による検討をした。
【0152】
まず腹腔内の酢酸の刺激による痛みなどを感じて身をよじらせる行為(writhing)を観察するとき、ある薬物を投与することによってこのwrithing反応が抑制された場合、仮性疼痛を抑制したということができ、抗侵害効果(antinociceptive effect)を有すると評価させるのである。
【0153】
その方法としては、
1)ddy系雄性マスス(7週令;27−38g、各郡6匹使用)。
2)薬液:アスピリン:溶媒には0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)を使用。
3)0.7%酢酸液:酢酸0.7mlに生理食塩液を加え、全量を100mlとする。
4)本発明コロイド水:本発明ナノコロイド100mlに0.9gの食塩を添加し、等張液とした。
【0154】
続いて実験方法としては、
1)マウスを3群に分け、アスピリン(300mg/kg)投与群はアスピリン溶液を背部に皮下投与し、対照群にはトリス塩酸緩衝液を皮下投与した。また、ノナコロイド水(0.1ml/10g)投与群も同様に皮下投与した。
2)投与30分後に0.7%酢酸液を0.1ml/10g体重の割合で腹腔内投与した。
3)酢酸投与10分後からwrithingの数を数え始め、10分間のあいだのwrithing数を記録した。(図10参照)
【0155】
その結果及び考察としては、各群のwrithing回数の平均値を図10に示した。その結果、0.7%酢酸液は投与すると対照群で47.1±3.3回(N=6)であった。アスピリの300mg/kg、投与群ではその回数は10.5±1.2回であった。また、本発明コロイド水投与群では、27.8±5.4回であり、対照群と比較して有意な低下を示した。
【0156】
以上のことから、アスピリン及びノナコロイド水は、酢酸writhing法において抗侵害効果を有することが示された。このことから本発明コロイド水には腹腔内の化学的刺激に対する鎮痛作用あるいは腹腔内炎症を抑制する抗炎症作用があることが証明された。なおこの実験はマウス6匹で、結果のいずれも同様の結果でその信頼性は頗る高いものとなった。
【実施例10】
【0157】
次に肝ホモジネート液における本発明のコロイド水の抗酸化試験を行った。これは常法に従って調製したラット肝ホモジネート液0.5mlに被検水(炭化珪素水:原液)0.1mlを対照群には超純水を同量加え、37℃で10分聞プレインキュベートした。
【0158】
その後、0.2ml過酸化水素(最終濃度:mM)と0.2ml硫酸鉄(最終濃度:0.66mM)を加え、37℃で20分間インキュべートした反応により生成した。過酸化脂質量は、TBA(2−thiobarbituricacid)試薬を加えた後、Uchiyamaらの方法に準じ定量しnmol MDA/mg蛋白で表した。
【0159】
その結果および考察は、肝ホモジネート液に過酸化水素と硫酸鉄を加えて37℃でインキュべートすると過酸化脂質量の著しい増加が認められた。しかしながら、炭化珪素水は、肝ホモジネート液の過酸化脂質量の増加を抑制した。
【0160】
本実験による脂質過酸化の産生は、抗酸化剤やカタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ(GSH-px)で抑制される。がSODでは抑制されないと報告されている。また、データには示していないが、炭化珪素水にはカタラーゼやGSH-px活性を上昇させる。作用を示さなかった。
【0161】
以上の結果から、炭化珪素水は、ビタミンE様のradica1−scavenging作用を有していると思慮される。
【実施例11】
【0162】
次に黒鉛珪素微粒子本発明の本発明コロイド水にはミュータンス連鎖球菌(齲蝕原因菌)に対する基礎的な抗齲蝕効果を確認することができ、また菌の定着に関与するグルコシルトランスフェラーゼ(Gtase)阻害効果についても検証できた。
【0163】
即ち、先ず、齲蝕原因菌は、Streptococcus mutans MT8148Rを使用しbrain heart infusion(BHI)寒天培地(DIFCO)を用いて好気的に培養を行った。また齲蝕原因菌に対する育成阻害効果:Streptococcus mutans MT8148RをBHI液体培地に接種し37℃、24時間好気的に培養を行ったものを菌液とした。さらに試料液50μl(ブランク:減菌精製水、試料:SIC;0(標準)および10倍<標準の10倍の濃度>)及び菌液50μlを添加し、37℃で好気的に培養した。
【0164】
而して規定時間培養した後、培養液を希釈しBHI上に塗抹し48時間培養後コロニーの数よりそれぞれの試料濃度および作用時間におけるColony forming units(CFU)/mlを求め、Gtase阻害効果の検討したのち試料を調製した。付着性不溶性グルカンを分離後フェノール硫酸法にて490nmの吸光度を測定した。
【0165】
その結果の本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水の齲蝕原因菌に対する抗菌活性を検証するために、本発明コロイド水を添加したBHI培地にStreptococcus mutans MT8148Rを接種後一定時間作用させ、生菌後の推移を調べた。その試験結果は本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水0(標準)は、Streptococcus mutans MT8148Rの増殖を遅延させる働きがあるが、阻害作用はなかった。
【0166】
また、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水10(10倍)は、Streptococcus mutans MT8148Rの増殖を阻害するが、12時間作用後においてもほとんど生菌数は減少しなかった。
【0167】
以上の結果より、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は齲蝕原因菌に対してその増殖を抑制させる作用を示すが、殺菌的ではなく静菌的に作用することが示された。さらに、Gtaseによるグルカン生成に及ぼす効果についても、本発明ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水は、コントロールと比較して減少させることが示された。
【0168】
以上の結果から、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は、所定の量を飲用し、あるいは他の目的で飲用しても、インビトロ試験において齲蝕原因菌に対する増殖抑制効果とその定着に大きく関与する付着性不溶性グルカン産生阻害活性を合わせ持つことから、齲蝕予防の有用性が示唆されたのである。
【実施例12】
【0169】
次に本発明の化粧品分野の本発明黒鉛珪素微粒子はコロイド水によるチロジナーゼ活性抑制効果における実施例として「美白」について実施した。
【0170】
即ち、美白のキーポイントとしては、メラニン産生抑制効果であり、この作用によって、シミの予防も可能となるのである。そこで、本発明黒鉛珪素微粒子ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水の抗酸化作用に注目し炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果について、チロジナーゼ活性を指標として検証した。
【0171】
而して、基本的材料として、上記本発明コロイド水(conc)およびその対照薬としてアスコルビン酸、ハイドロキノンを用いた。チロジナーゼとしては、マッシュルーム由来のもの(シグマ社製:2500U/mg)を用いた。その具体的な製造方法として、チロジナーゼ活性抑制作用の検証のために4種の溶液を調製した。
【0172】
それは、
(1)チロシン溶液(0.5mg/ml);添加量0.5ml、
(2)1/15Mリン酸緩衝液(pH6.8);添加量2.0ml、
(3)チロジナーゼ溶液(6.0mg/100ml);添加量0.5ml、
(4)試験溶液:本発明ナノコロイド微粒子及び/またはコロイド水、アスコルビン酸、ハイドロキノン(0.005、0.01、0.05、0.1、0.5mgを緩衝液に溶解);添加量2.0mlとした。
【0173】
次に(1)〜(4)の溶液を加え、37℃で1時間インキュベートし、475nmの吸光度(At)を測定した。また、各試験溶液のかわりにリン酸緩衝液(2ml)を加え同様に操作したときの吸光度(Ab)をコントロールとし抑制率を求めた。次いで、この結果のAbとAt値から抑制率を求めた(抑制率=(Ab−At)/Ab×100)。
【0174】
以上の実施の結果、アスコルビン酸およびハイドロキノン溶液の添加量によるチロジナーゼ抑制率(%)は、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水(conc.)によるチロジ黒鉛珪素微粒子ナーゼ抑制率は、12.8%であった。
【0175】
これを各対照液の量に換算すると、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水のチロジナーゼ抑制率は、アスコルビン酸の0.06mg、ハイドロキノンの0.005mgに相当する明らかな効果が認められた。
【0176】
即ち、メラニンの生成はアミノ酸の一つであるチロシンから始まるのであり、本実験で検証したチロジナーゼは、メラニン生成の最初の段階であるチロシンからDOPA、ついでDOPAからDOPA quinoneへの二段階の反応を触媒する酵素である。従って、チロジナーゼがメラニンの生成に最も重要である。本実験から、色素斑に有効とされているアスコルビン酸やハイドロキノンチロジナーゼ活性を抑制したのである。
【0177】
以上の結果から、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は炎症後の色素沈着や老人性色素斑の原因となるメラニンの産生抑制効果がありBleaching Agent(漂白効果剤)として作用することが示唆されたのである。
【0178】
本発明の効果をまとめとして記載すると、本発明黒鉛珪素微粒子コロイド水は凡ゆるヒトを含む動物の生活に、植物の育成に優れた効果を発揮するのである。
【0179】
即ち本発明のコロイド水は、効率的に活性酸素などのラジカルを消去することができる。特にコロイド水は無機物質からなり、ヒトの生体内ではエネルギー源としては利用されず、易吸収、易排泄の特性を持つことから血中を循環して、ラジカルスカベンジャーとして作用した後、生体外に排泄される。
【0180】
従って、本発明のコロイド水は、医薬の有効成分、製剤用添加物、食品添加物、健康食品、化粧品、又は入浴剤などとして利用すると特に効果絶大である。
【0181】
いま、活性酸素が関与する疾患としては、癌や脳疾患,神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病、脳血管障害など),肺疾患(肺酸素中毒、呼吸促進症侯群、気道過敏症など),心筋虚血-再灌流障害,心筋梗塞、血管系疾患(動脈硬化など),消化管粘膜障害(消化器潰瘍など),肝疾患,腎疾患(腎炎、腎不全など),眼疾患(白内障、網膜疾患など),皮膚疾患(皮膚炎、光過敏症など),糖尿病疾患、免疫疾患(エイズ、自己免疫疾患など),老化防止剤としてなどとして利用すると特に効果大である。
【0182】
このような医療関係以外でも、化粧品や植物全体の活性化や肥料や食品,飼料,健康リンク゛など、装身具,顔料,染料,塗装(防菌など),文房具,教習具,電子機器(電磁波制御),衣服(混紡),入浴剤に最適で、水銀,鉛毒を防ぎパソコンなどから発する有害な電磁波等を緩和する効果がある。
【0183】
さらに平たい言葉で表現すると、本発明黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を常用すれば、生活習慣病として花粉症を防ぎ、アトピーを防ぎ 脂満を防ぐ。さらに便秘を防ぎ、抗リウマチに効果があり、身体の浮腫みを防ぎ、一般毒を解毒する。
【0184】
また、各種アレルギーを防ぎ、ストレスの解消し、悲しみを和らげ、神経疲労を和らげる。そして、怒りを抑え,ウイルス全般を防ぎ、真菌,カビの発生を防ぐ。さらには、ユウツウ症を防ぎ、所謂ボケを防ぐ。加えて下痢を防ぐ効果も、殺菌効果も著大で、不眠症を治し、冷え症を防ぐ一方、水銀,鉛毒を防ぐのである。
【0185】
そして、具体的事案として本発明遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子及び/または黒鉛珪石微粒子を含んだコロイド水を常用した結果、風邪を引いたが熱はでず、クシャミと咳で翌日治った。冷え症が治った。花粉症が治った。折骨治療が,水虫が,息切れが,疲れ目が,比較的短期間で治った。化粧品として使って比較的短期間で色白(美白)となったなどの効果の報告がなされている。
【図面の簡単な説明】
【0186】
【図1】腫瘍細胞増殖抑制の効果を示すグラフ
【図2】前癌病変を示すACF数についてのグラフ
【図3】同ODCの活性値を示すグラフ
【図4】マウスに酢酸投与10分後から、writhingの数を数え始め10分間のあいだのwrithing数を記録したグラフ
【図5】ラットのカラゲニン誘発足蹠浄腫に対する抑制効果のグラフ
【図6】ラットのビール酵母誘発の炎症、鎮痛効果のグラフ
【図7】抗炎作用の効果を示すグラフ
【図8】自然発症糖尿病ラットに対する抗糖尿病作用グラフ
【図9】マルトース摂取後のインスリン分泌に及ぼす影響のグラフ
【図10】マルトース摂取後のインスリン分泌に及ぼす影響のグラフ
【図11】齲蝕原因菌作用の効果を示グラフ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠赤外線を発する黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子を、水に配合したことを特徴とする遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項2】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、炭素4〜6%,マグネシウム0.35〜0.55%,シリカ70〜90%,チタン1.0〜2.0%,二酸化鉄0.4〜0.6%,ナトリウム 0.06〜0.1,アルミニウム5〜8%,カリウム 0.8〜2.0%,カルシウム 0.01〜0.03,水分 0.25〜0.4の成分からなることを特徴とした上記請求項1に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項3】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることを特徴とした上記請求項1および2に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項4】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることが特徴の上記請求項1乃至4に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項5】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは0,3ミクロン以下であり、通常の水などに溶解させ濾過することにより、コロイド水を製造することが特徴の上記請求項1乃至5に示す遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項6】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水に使う遠赤外線を発する黒鉛珪石の製造にあたり、材料を球形に成形することを特徴とする上記請求項1乃至6に示された遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項7】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗酸化剤として用いることを特徴とした上記請求項1乃至7記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項8】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗炎症剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至8に記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項9】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、鎮痛剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至9記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項10】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水を、抗癌剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至10記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項11】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至11記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項12】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、二糖類分解酵素阻害剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至12記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項13】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、メラニン生産抑制剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至13記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項14】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗アレルギー剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至14記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項15】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、ドリンク剤,清涼飲料などの健康飲料飲料に混入等して用いたことを特徴とする、上記1請求項1乃至15記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項16】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、人あるいは家畜の各種飼育食品あるいはその香料や,着色剤を含む添加物として用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至16記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項17】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、各種植物の育成、及び/又は土壌の改良肥料などとして用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至17記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項18】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、各種栄養クリーム,クレンジングクリームなどの化粧品に混合などの手段で用いること、および入浴剤等に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至18記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠赤外線を発する黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子を、水に配合したことを特徴とする遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項2】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、炭素4〜6%,マグネシウム0.35〜0.55%,シリカ70〜90%,チタン1.0〜2.0%,二酸化鉄0.4〜0.6%,ナトリウム 0.06〜0.1,アルミニウム5〜8%,カリウム 0.8〜2.0%,カルシウム 0.01〜0.03,水分 0.25〜0.4の成分からなることを特徴とした上記請求項1に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項3】
上記黒鉛珪石(ブラックシリカ)の微粒子は、常温にて遠赤外線の放射率が90〜99%で、生育光線,健康光線といわれる2ミクロン〜18ミクロンの波長帯で放射されることを特徴とした上記請求項1および2に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項4】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは、0,3ミクロン以下であることが特徴の上記請求項1乃至4に記載した黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項5】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石の大きさは0,3ミクロン以下であり、通常の水などに溶解させ濾過することにより、コロイド水を製造することが特徴の上記請求項1乃至5に示す遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項6】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水に使う遠赤外線を発する黒鉛珪石の製造にあたり、材料を球形に成形することを特徴とする上記請求項1乃至6に示された遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項7】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗酸化剤として用いることを特徴とした上記請求項1乃至7記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項8】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗炎症剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至8に記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項9】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、鎮痛剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至9記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項10】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石ス微粒子を含むコロイド水を、抗癌剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至10記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項11】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、糖尿病合併症に関するアルドース・レダクターゼ阻害剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至11記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項12】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、二糖類分解酵素阻害剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至12記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石コロイド水の製造方法
【請求項13】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、メラニン生産抑制剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至13記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項14】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、抗アレルギー剤に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至14記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項15】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水を、ドリンク剤,清涼飲料などの健康飲料飲料に混入等して用いたことを特徴とする、上記1請求項1乃至15記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項16】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、人あるいは家畜の各種飼育食品あるいはその香料や,着色剤を含む添加物として用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至16記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子およびコロイド水とその製造方法
【請求項17】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、各種植物の育成、及び/又は土壌の改良肥料などとして用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至17記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法
【請求項18】
上記遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子を含むコロイド水を、各種栄養クリーム,クレンジングクリームなどの化粧品に混合などの手段で用いること、および入浴剤等に用いたことを特徴とする、上記請求項1乃至18記載の遠赤外線を発する黒鉛珪石微粒子コロイド水の製造方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−169184(P2006−169184A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−365651(P2004−365651)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【出願人】(599143391)株式会社フェイス・ニーイチ (2)
【Fターム(参考)】