説明

部分めっき装置

【課題】 スパージャへめっき液を供給するための配管の脱着を容易に行なうことができる部分めっき装置を提供する。
【解決手段】 スパージャ34の供給孔41と連通する流路81が内部に形成された筒状の接続部82が、スパージャ34の底面から突出して設けられ、接続部82に接続されてめっき液をスパージャ34内に供給させる配管84が設けられ、めっきマスク38をスパージャ34の開放端に装着すべく、スパージャ34とめっきマスク38とを挟み込んで締付けるためにスパージャ34の底面を押圧する押圧部64を有するクランプ装置43が設けられ、クランプ装置43の押圧部64が、配管84を押圧可能となるように設けられ、クランプ装置43がめっきマスク38とスパージャ34とを挟み込んで締付けた場合には、配管84がクランプ装置43の押圧部64によって押圧されて接続部82と接続するように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部分めっき装置に関し、より詳細にはリードフレームやTABテープ等の帯状部材のめっきに用いる部分めっき装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置に用いられるリードフレームは、金属製の帯状部材を加工したものであり、単位リードフレームが該帯状部材に多数連接して形成される。
各単位リードフレームには、半導体素子を搭載するためのステージの部位と、ワイヤボンディングがなされるインナーリード先端部に銀めっき等の部分めっきが施される。
【0003】
このようなリードフレームに部分めっきを施すためには、部分めっき装置が用いられる。
従来の部分めっき装置を、図9〜図11に基づいて説明する。
部分めっき装置10は、スパージャ11、スパージャ11内に設けられた整流板12、スパージャ11の開放された一方側に設けられたノズル板13、およびめっきマスク14とを有している。
【0004】
スパージャ11は、内部にめっき液が貯留される加圧室14が形成されている箱状の部材である。箱状のスパージャ11の一方側は開放されており、開放された一方側にノズル板13とめっきマスク14が取り付けられる。
スパージャ11の加圧室14の内部には、めっき液を均一にノズル板13に流すための整流板12が設けられている。整流板12は、多数の小孔が穿設された板状の部材である。図面上では整流板12の小孔は省略して図示している。
【0005】
スパージャ11内部において整流板12よりも一方側(開放側)の位置には、めっき液をめっきマスク14の開口部16に向けて噴射するノズル19が設けられたノズル板13がボルト17によって取り付けられている。ノズル板13のノズル突出側には、陽極極板20が配置されている。
スパージャ11の一方側(開放側)の端部には、めっきマスク14がボルト21によって取り付けられている。めっきマスク14は、リードフレームのめっきすべき領域に対応する位置に開口部16が形成された板状の部材である(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
スパージャ11の他方側の底面には、加圧室14にめっき液を供給させるための供給孔20が形成され、スパージャ11の他方側の外壁面には供給孔20にめっき液を供給するためポンプ(図示せず)から延びている配管22を接続させるための接続部24が設けられている。
接続部24は、スパージャ11の外壁面から突出して設けられた筒状の部材であり、供給孔20と連通する流路25が内部に形成されている。また、接続部24の外壁面には、ネジ溝26が形成されている。
【0007】
一方、ポンプから延びる配管22の端部には、スパージャ11の接続部24に接続するための接続部材27が設けられている。接続部材27は、配管22の端部において回転自在に保持されており、内壁面には、スパージャ11の接続部24に形成されたネジ溝26と螺合するネジ溝28が形成されている。
スパージャ11と配管22との接続は、接続部材27を回し込むことによって、接続部24の外壁面のネジ溝26と接続部材27の内壁面のネジ溝28とを螺合させることで行なわれる。
【特許文献1】特開2001−303297号公報(0023、図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
部分めっき装置10においては、異なるリードフレームに部分めっきを施す場合や、メンテナンス等の場合には、めっき液をスパージャ11に供給するための配管22をスパージャ11から取り外す必要がある。
しかし、従来の部分めっき装置10では、上述したように配管22の取り付けはネジ26,28同士の螺合によって行なっており、配管22の脱着には接続部材27を回して行なわなくてはならず、配管22の脱着に手間がかかっているという課題があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、スパージャへめっき液を供給するための配管の脱着を容易に行なうことができる部分めっき装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成すべく、以下の構成を備える。
すなわち、めっき液が貯留される加圧室、該加圧室内にめっき液を供給するために他方側の底面に形成された供給孔を有し、一方側が開放されて成る箱状のスパージャと、被めっき物のめっき対象領域に対して開口した開口部が形成され、前記スパージャの一方側の開放端に取り付けられるめっきマスクと、前記めっきマスクの開口部に向けてめっき液を噴射するノズルが設けられ、前記めっきマスクと前記スパージャの他方側の底面との間に取り付けられるノズル板とを具備する部分めっき装置において、前記スパージャの供給孔と連通する流路が内部に形成された筒状の接続部が、前記スパージャの底面から外方に突出するようにして設けられ、該接続部に接続可能であって、めっき液を前記接続部内の流路および前記供給孔を介して前記スパージャ内に供給させる配管が設けられ、前記めっきマスクを前記スパージャの開放端に装着すべく、前記スパージャと前記めっきマスクとを挟み込んで締付けるために前記スパージャの底面を押圧する押圧部を有するクランプ装置が設けられ、該クランプ装置の前記押圧部が、前記配管を押圧可能となるように設けられ、前記クランプ装置が前記めっきマスクと前記スパージャとを挟み込んで締付けた場合には、前記配管が前記クランプ装置の前記押圧部によって押圧されて前記接続部と接続するように設けられていることを特徴としている。
この構成を採用することによって、配管はクランプ装置の押圧部によって押圧されて接続部に接続される。このため、従来のように配管を脱着する際にネジ螺合を解除するために接続部材を回す必要がなく、クランプ装置を緩めるだけで配管を接続部から取り外し、クランプ装置を締付けるだけで配管を接続部へ接続させることができる。
【0011】
また、前記接続部の外壁面は、先端に向けて徐々に小径となるようにテーパ状に形成され、前記配管の内壁面は、前記テーパ状の接続部を収納可能となるように形成されていることを特徴としてもよい。
この構成を採用することによって、配管をスパージャに取り付ける際に、配管と接続部の芯出しを正確に行なっていなくとも配管内に接続部が確実に挿入されるので、配管接続時の手間を更に省くことができる。
【0012】
さらに、前記接続部の外壁面および/または前記配管の内壁面には、シール部材が設けられていることを特徴とすることで、配管の取り付け部分からの液漏れの防止を図ることができる。
【0013】
また、前記1台のスパージャに対して、前記クランプ装置は複数台設けられ、前記配管は、複数台のクランプ装置の押圧部によって押圧されることを特徴としてもよい。
この構成によれば、配管は、1台のクランプ装置の押圧部によって押圧されるよりも強い押圧力で押圧されることとなるので、配管の取り付け強度が増す。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる部分めっき装置によれば、めっきマスクまたはめっきマスクユニットの脱着とスパージャへめっき液を供給する配管の脱着を同時に行なうことができ、配管の脱着が容易になるので、交換時の手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は部分めっき装置の全体構成の正面図、図2は部分めっき装置の全体構成の側面図、図3は部分めっき装置の平面図、図4は部分めっき装置の背面図、図5はスパージャの内部構成を示す断面図である。
本実施形態の部分めっき装置30は、半導体装置に用いるリードフレーム31に対してめっきを施すための装置である。被めっき物であるリードフレーム31としては、リールに巻かれた状態のフープ状のものであっても、所定の長さに切断されている短冊状のものであってもどちらでもよい。
【0016】
リードフレーム31は、図に示すように平面部分が正面を向くように縦置きされ、フィーダ装置32によって水平方向(図1では右方向)に定寸送りされる。フィーダ装置32は、部分めっき装置30を挟んでリードフレーム31の進行方向の前後に配置されている。
各フィーダ装置32には、リードフレーム31の上端縁31aと下端縁31bに当接して、リードフレーム31を移動させる上フィーダローラ33aおよび下フィーダローラ33bが設けられている。
したがって、リードフレーム31は、その下端縁31bによって部分めっき装置30に対する上下方向の位置決めがなされる。
【0017】
部分めっき装置30は、内部にめっき液が貯留されるスパージャ34、スパージャ34の前面に設けられためっきマスクユニット36、リードフレーム31を挟んでめっきマスクユニット36と対向する位置にある裏当て板37を有している。めっきマスクユニット36とは、めっきマスク38とノズル板40とが一体に構成された部材である。
また、部分めっき装置30には、めっきマスクユニット36と裏当て板37をスパージャ34に取り付けるために、めっきマスクユニット36、裏当て板37およびスパージャ34を締付ける2台のクランプ装置43,43が設けられている。
【0018】
以下、上述した各構成要素について説明する。
スパージャ34は、内部にめっき液が貯留される箱状の部材であり、一方側が開放されている。スパージャの他方側(底部)にはめっき液が供給される供給孔41が形成されている。スパージャの他方側の外壁面のほぼ中央には、供給孔41に連通する流路81が内部に形成された接続部82が、外方に突出するようにして設けられている。
接続部82は、先端部に向けて徐々に小径となるようなテーパ状に形成されており、後述する配管84との接続を行ないやすくしている。また、接続部82のテーパ状の外壁面には、シール用のOリング86が設けられている。
【0019】
接続部82には、めっき液をスパージャ34内に供給させるための配管84が接続される。配管84は、図示しないポンプに接続されており、ポンプによってポンプアップされためっき液を供給孔41を介して加圧室42内に流入させる。
配管84の端部には、スパージャ34の接続部82を内部に収納して接続部82内の流路81と配管84とを接続させる接続部材87が設けられている。接続部材87には、接続部82を収納可能なように配管84側に向けて徐々に小径となるようなテーパ状に形成された収納孔88が形成されている。収納孔88の底部には、接続部82の先端部と当接する位置にシール用のパッキン89が設けられている。
【0020】
接続部材87には、2台のクランプ装置43の押圧力を利用して、配管84を接続部82に接続するために各クランプ装置43から接続部材87へ延びる2本の押圧用アーム90,90が設けられている。
押圧用アーム90は、一端側90aがクランプ装置43における押圧部64の先端に固定され、他端側90bが接続部材87の側面に固定されている。
クランプ装置43の押圧部64がスパージャ34方向への接離動動作をすると、押圧部64の動作に伴って押圧用アーム90も配管84の接続部材87をスパージャ34の接続部82に対して接離動動作がなされ、配管84の接続部82への脱着が行なわれる。
【0021】
以下、スパージャ内部の構成について説明する。
また、スパージャ34の内壁面は一方側に向けて階段状に内径が広がるような段差44,51が形成されており、底部に最も近い位置の段差44に整流板46が取り付けられている。整流板46とスパージャ34の底部との間の空間がめっき液の加圧室42となる。整流板46には多数の小孔が形成されており、後述するノズル板40の複数のノズル47に均一にめっき液が行き渡るように設けられている。なお、図面では整流板46の小孔は省略して図示している。
【0022】
めっきマスクユニット36は、ノズル板40とめっきマスク38とが複数本のカラー49によって連結されて成る。カラー49は、所定長さの棒状の部材であって、ノズル板40とめっきマスク38の間に立設され、双方をネジ止めによって連結して固定している。
めっきマスクユニット36は、ノズル板40の端部がスパージャ34の内壁面の段差51に位置し、めっきマスク38の端部がスパージャ34の一方側の端面52に位置するようにスパージャ34に取り付けられる。
【0023】
めっきマスクユニット36を構成するノズル板40は、めっき液をめっきマスク38の開口部50に向けて噴射するために複数のノズル47,47・・が設けられている。また、ノズル板40のめっきマスク側の面は陽極極板54が配置されている。
めっきマスク38は、リードフレーム31のめっき領域に対応する位置に複数の開口部50,50・・が形成されている。
【0024】
次に、クランプ装置について説明する。
クランプ装置43は、側面からみると各構成部材が四角形状に連結するように構成されており、四角形の辺のうちの少なくとも一辺が開放可能となるように設けられている。
具体的には、クランプ装置43は、裏当て板37の表面に当接するように設けられた背板56と、背板56からスパージャ34方向に延びる下部支持部材58と、下部支持部材58のスパージャ34方向側端部から上方に向けて延びる底面支持部材60と、底面支持部材60の上端部から背板56方向に延びる回動部材62と、底面支持部材60からスパージャ34方向に延びてスパージャ34の底面を押圧する押圧部64を有するトグルクランプ66とから構成される。
【0025】
クランプ装置43の構成要素のうち、背板56と下部支持部材58とはそれぞれ互いに可動しないように強固に固定されているが、回動部材62は底面支持部材60の上端部に設けられた回動軸69を中心に鉛直面内で回動可能に設けられている。また、底面支持部材60は、下部支持部材58の底面側端部に設けられた回動軸を中心に鉛直面内で回動可能に設けられている。
回動部材62の先端部70は、背板56の表面側を引っ掛けるように鉤状に形成されており、この鉤状の先端部70が背板56の表面側に掛けられることによって、背板56と押圧部64との間に、裏当て板37とめっきマスクユニット36とスパージャ34とが挟み込まれる。
【0026】
なお、回動部材62の下面と、めっきマスクユニット36の上面との間には隙間が形成されているが、この隙間を埋めるために、めっきマスクユニット36の上部には上当て部材63が配置されている。
同様に、下部支持部材58の上面と、めっきマスクユニット36の下面との間の隙間を埋めるために、めっきマスクユニット36の下部には下当て部材65が配置されている。
【0027】
トグルクランプの構成および動作を、図2と図3に基づいて説明する。
トグルクランプ66は、鉛直面内で鉛直下向きと鉛直上向きとの間で回動可能に設けられた操作ハンドル72と、操作ハンドル72とリンク機構73を介して水平方向に移動可能に設けられたロッド64とを有しており、底面支持部材60に設けられたトグルクランプ取り付け板80に取り付けられている。
なお、このロッド64が、上述した押圧部64に該当する。
【0028】
トグルクランプ取り付け板80には、ロッド64の中途部を保持する筒状の軸受部78が固定されている。軸受部78は、ロッド64をスパージャ34方向に突出入自在となるように保持している。
軸受部78には、2枚の側板79,79が、スパージャ34と反対方向に突出するように設けられており、側板79,79の間に操作ハンドル72の回動軸74が設けられる。このようにして操作ハンドル72は、側板79,79に対して回動自在に固定される。
【0029】
リンク機構73は、操作ハンドル72自体の回動軸74と、操作ハンドル72の延出方向とはほぼ直交する方向にのびたリンク部75と、リンク部75の先端部に回動軸76を介してリンク部75に対して回動可能に取り付けられた第2リンク部77とから構成されている。第2リンク部77の先端部は、回動軸85を介してロッド64の後端部と連結されている。
【0030】
このようなトグルクランプ66において、操作ハンドル72を鉛直上向きに回動させることによって、リンク機構73のリンク部75は図面上で時計回りに回動して第2リンク部77を介してロッド64をスパージャ34から離れる方向に移動させる。
また、操作ハンドル72を鉛直下向きに回動させることによって、リンク機構73のリンク部75は図面上で反時計回りに回動して第2リンク部77を介してロッド64をスパージャ34に近づく方向に移動させる。
【0031】
そして、操作ハンドル72が鉛直下向きに位置したところで、ロッド64の先端に設けられた押圧用アーム90が適度な押圧力でスパージャ34の底面を押圧することができる。また、操作ハンドル72を鉛直下向きに位置させたときに、操作ハンドル72が反時計回りに戻ってしまうことを防止するために、操作ハンドル72の戻り防止用のストッパー機構を設けるとよい(図示せず)。
【0032】
上述してきた構成の部分めっき装置30における配管の交換動作について、図6〜図8に基づいて説明する。
作業者は、トグルクランプ66の操作ハンドル72を鉛直上向きに回動させ、押圧部64をスパージャ34から離間する方向に移動させる。すると、押圧部64の先端に設けられている押圧用アーム90もスパージャ34から離間する方向に移動する。押圧用アーム90の他端側90bは接続部材87の側面に取り付けられているので、押圧用アーム90がスパージャ34から離間する方向に移動することで、配管84の接続部材87がスパージャ34の接続部82から取り外される。
【0033】
なお、このとき背板56に引っ掛けられていた回動部材62が緩み、回動可能となる。めっきマスクユニット36の交換は、作業者が回動部材62を回動させて鉤状の先端部70を背板56から外し、トグルクランプ66によって締付けられて固定されていためっきマスクユニット36をスパージャ34から取り外し、新たなめっきマスクユニット36を配置することで実行される。
【0034】
新たな配管84をスパージャ34に取り付けるには、作業者は、配管84の接続部材87の収納孔88をスパージャ34の接続部82とほぼ一致する位置にあてがい、回動部材62を回動させて鉤状の先端部70を背板56の上端部に引っ掛ける。
次いで作業者は、トグルクランプ66の操作ハンドル72を鉛直下向きに回動させ、押圧部64をスパージャ34方向に移動させる。すると、押圧部64がスパージャ34の底面を押圧し、スパージャ34とめっきマスクユニット36と裏当て板37は、トグルクランプ66の押圧部64と背板56との間で強固に締付けられる。また、押圧部64がスパージャ34方向に移動することで、押圧用アーム90が接続部材87をスパージャ34方向に移動させて、接続部材の収納孔88内へ接続部82が収納され、配管84と接続部82とはスパージャ34にめっき液を供給可能に接続される。
【0035】
なお、上述した実施形態では、めっきマスク38とノズル板40とを一体にしためっきマスクユニット36がスパージャ34に取り付けられる形態についてのみ説明したが、本発明の実施形態としてはめっきマスク38とノズル板40とがそれぞれ別個にスパージャ34に取り付けられるものであってもよい。
【0036】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】部分めっき装置の正面図である。
【図2】部分めっき装置の側面図である。
【図3】部分めっき装置の平面図である。
【図4】部分めっき装置の背面図である。
【図5】部分めっき装置の内部構成を示す断面図である。
【図6】配管がスパージャに接続されているところを示す説明図である。
【図7】配管がスパージャから取り外されているところを示す説明図である。
【図8】配管がクランプ装置によって脱着させるところを説明するための部分めっき装置の平面図である。
【図9】従来の部分めっき装置の断面図である。
【図10】従来の部分めっき装置の正面図である。
【図11】従来の部分めっき装置の平面図である。
【符号の説明】
【0038】
30 部分めっき装置
31 リードフレーム
32 フィーダ装置
33a 上フィーダローラ
33b 下フィーダローラ
34 スパージャ
36 めっきマスクユニット
37 ノズル板
38 めっきマスク
40 ノズル板
41 供給孔
42 加圧室
43 クランプ装置
44,51 段差
46 整流板
47 ノズル
49 カラー
50 開口部
52 端面
54 陽極極板
56 背板
58 下部支持部材
60 底面支持部材
62 回動部材
63 上当て部材
64 押圧部(ロッド)
65 下当て部材
66 トグルクランプ
69,74,76 回動軸
70 先端部
72 操作ハンドル
73 リンク機構
75 リンク部
77 第2リンク部
78 軸受部
80 トグルクランプ取り付け板
81 流路
82 接続部
84 配管
85 回動軸
86 リング
87 接続部材
88 収納孔
89 パッキン
90 押圧用アーム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
めっき液が貯留される加圧室、該加圧室内にめっき液を供給するために他方側の底面に形成された供給孔を有し、一方側が開放されて成る箱状のスパージャと、
被めっき物のめっき対象領域に対して開口した開口部が形成され、前記スパージャの一方側の開放端に取り付けられるめっきマスクと、
前記めっきマスクの開口部に向けてめっき液を噴射するノズルが設けられ、前記めっきマスクと前記スパージャの他方側の底面との間に取り付けられるノズル板とを具備する部分めっき装置において、
前記スパージャの供給孔と連通する流路が内部に形成された筒状の接続部が、前記スパージャの底面から外方に突出するようにして設けられ、
該接続部に接続可能であって、めっき液を前記接続部内の流路および前記供給孔を介して前記スパージャ内に供給させる配管が設けられ、
前記めっきマスクを前記スパージャの開放端に装着すべく、前記スパージャと前記めっきマスクとを挟み込んで締付けるために前記スパージャの底面を押圧する押圧部を有するクランプ装置が設けられ、
該クランプ装置の前記押圧部が、前記配管を押圧可能となるように設けられ、
前記クランプ装置が前記めっきマスクと前記スパージャとを挟み込んで締付けた場合には、前記配管が前記クランプ装置の前記押圧部によって押圧されて前記接続部と接続するように設けられていることを特徴とする部分めっき装置。
【請求項2】
前記接続部の外壁面は、先端に向けて徐々に小径となるようにテーパ状に形成され、
前記配管の内壁面は、前記テーパ状の接続部を収納可能となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の部分めっき装置。
【請求項3】
前記接続部の外壁面および/または前記配管の内壁面には、シール部材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の部分めっき装置。
【請求項4】
前記1台のスパージャに対して、前記クランプ装置は複数台設けられ、
前記配管は、複数台のクランプ装置の複数の押圧部によって押圧されることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項記載の部分めっき装置。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−152349(P2006−152349A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−342711(P2004−342711)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000190688)新光電気工業株式会社 (1,516)
【Fターム(参考)】