説明

配線回路基板の製造方法

【課題】導体薄膜と金属支持層との密着性を向上させることができ、金属接続部の金属支持層からの剥離を有効に防止することのできる配線回路基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】金属支持層2を用意し、ベース絶縁層3を、金属支持層2の上に、ベース開口部13が形成されるように形成し、導体薄膜4を、ベース絶縁層3の上と、ベース絶縁層のベース開口部13から露出する金属支持層2の上とに形成し、導体薄膜4を加熱し、導体パターン5を、ベース絶縁層3の上に形成される導体薄膜4の上に形成するとともに、グランド接続部12を、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上に形成される導体薄膜4の上に、グランド配線9に連続して形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線回路基板の製造方法、詳しくは、回路付サスペンション基板として好適に用いられる配線回路基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金属支持基板と、その上に形成されるベース絶縁層と、その上に形成される導体パターンとを備える回路付サスペンション基板が知られており、磁気ヘッドを搭載してハードディスクドライブなどに用いられている。また、導体パターンは、磁気ヘッドと外部基板とに接続されており、電気信号が磁気ヘッドと外部基板との間を導体パターンを介して伝送されている。
【0003】
また、金属支持基板と導体パターンとの電位差に起因するノイズを低減すべく、導体パターンを、金属支持基板に導通するグランド端子を介してグランド接続した回路付サスペンション基板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1の回路付サスペンション基板では、金属支持基板の上に、ベース開口部を有するベース絶縁層を形成し、次いで、ベース開口部から露出する金属支持基板の上に、金属薄膜(種膜)を形成し、続いて、金属薄膜の上に、グランド端子をめっきにより形成している。つまり、グランド端子は、金属薄膜を介して金属支持基板の上に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−12205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の回路付サスペンション基板では、金属薄膜と金属支持基板との密着性が不十分であるため、グランド端子が金属支持基板から剥離する場合がある。
【0007】
とりわけ、導体パターンの高密度化の観点から、グランド端子が狭小に形成される場合には、金属支持基板と金属薄膜との接触面積が小さくなる。そのため、金属支持基板と金属薄膜との密着性を向上させる必要がある。
【0008】
本発明の目的は、導体薄膜と金属支持層との密着性を向上させることができ、金属接続部の金属支持層からの剥離を有効に防止することのできる配線回路基板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の配線回路基板の製造方法は、金属支持層を用意する工程、絶縁層を、前記金属支持層の上に、開口部が形成されるように形成する工程、導体薄膜を、前記絶縁層の上と、前記絶縁層の前記開口部から露出する前記金属支持層の上とに形成する工程、前記導体薄膜を加熱する工程、導体パターンを、前記絶縁層の上に形成される前記導体薄膜の上に形成する工程、および、金属接続部を、前記絶縁層の前記開口部から露出する前記金属支持層の上に形成される前記導体薄膜の上に、前記導体パターンに連続して形成する工程を備えることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の配線回路基板の製造方法は、前記導体薄膜を加熱する工程を、前記金属接続部を形成する工程の前に、実施することが好適である。
【0011】
また、本発明の配線回路基板の製造方法において、前記導体薄膜を加熱する工程では、前記導体薄膜を、180〜350℃で、1〜3時間、加熱することが好適である。
【0012】
また、本発明の配線回路基板の製造方法において、前記導体薄膜を形成する工程では、前記導体薄膜を、厚み10〜1000nmで形成することが好適である。
【0013】
また、本発明の配線回路基板の製造方法において、前記導体薄膜を形成する工程では、前記導体薄膜を、真空蒸着により形成し、前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、めっきにより形成することが好適である。
【0014】
また、本発明の配線回路基板の製造方法において、前記導体パターンを形成する工程では、前記導体パターンを、グランド配線および信号配線を含むように形成し、前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、前記グランド配線に連続し、かつ、前記信号配線と独立して形成することが好適である。
【0015】
また、本発明の配線回路基板の製造方法において、前記導体パターンを形成する工程では、前記導体パターンを、複数の信号配線を含むように形成し、前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、一の前記信号配線の両側に配置される前記信号配線に連続するように形成するとともに、1対の前記金属接続部を、前記導体薄膜および前記金属支持層を介して導通されるように形成することが好適である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の配線回路基板の製造方法によれば、導体薄膜を加熱するので、導体薄膜と金属支持層との密着性を向上させることができ、金属接続部が金属支持層から剥離することを有効に防止することができる。
【0017】
そのため、金属接続部と金属支持層との接続信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態により得られる回路付サスペンション基板の平面図を示す。
【図2】図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の信号配線に沿う断面図を示す。
【図3】図3は、図1に示す回路付サスペンション基板のグランド接続部の拡大平面図を示す。
【図4】図4は、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図1のA−A線に沿う断面図であって、(a)は、金属支持層を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を形成する工程、(c)は、導体薄膜を形成する工程、(d)は、めっきレジストを形成する工程、(e)は、導体パターンおよびグランド接続部を形成する工程、(f)は、めっきレジストを除去する工程、(g)は、導体パターンおよびグランド接続部から露出する導体薄膜を除去する工程、(h)は、カバー絶縁層を形成する工程を示す。
【図5】図5は、本発明の配線回路基板の製造方法の他の実施形態により得られる回路付サスペンション基板の平面図を示す。
【図6】図6は、図1に示す回路付サスペンション基板の信号配線接続部の拡大図であり、(a)は、平面図、(b)は、底面図を示す。
【図7】図7は、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図6(a)のA−A線に沿う断面図であって、(a)は、金属支持層を用意する工程、(b)は、ベース絶縁層を形成する工程、(c)は、導体薄膜を形成する工程、(d)は、めっきレジストを形成する工程、(e)は、導体パターンおよび信号配線接続部を形成する工程を示す。
【図8】図8は、図7に引き続き、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図6(a)のA−A線に沿う断面図であって、(f)は、めっきレジストを除去する工程、(g)は、導体パターンおよびグランド接続部から露出する導体薄膜を除去する工程、(h)は、支持開口部を形成して、支持接続部を形成する工程、(i)は、カバー絶縁層を形成する工程を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態により得られる回路付サスペンション基板の平面図、図2は、図1に示す回路付サスペンション基板の信号配線に沿う断面図、図3は、図1に示す回路付サスペンション基板のグランド接続部の拡大平面図、図4は、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図であり、図1のA−A線に沿う断面図を示す。
【0020】
なお、図1および図3において、カバー絶縁層6は、導体パターン5およびグランド接続部12の相対配置を明確に示すため、省略している。また、図1において、ベース絶縁層3は、グランド接続部12の形状を明確に示すため、省略している。
【0021】
図1において、この回路付サスペンション基板1は、磁気ヘッド(図示せず)と外部基板(図示せず)とを実装して、ハードディスクドライブに搭載される。
【0022】
回路付サスペンション基板1は、長手方向に延びる平帯状に形成されており、金属支持層2と、それに支持される導体パターン5とを備えている。
【0023】
金属支持層2は、回路付サスペンション基板1の平面形状に対応する形状に形成されている。
【0024】
導体パターン5は、金属支持層2の先端部(長手方向一端部)に形成されるヘッド側端子7と、金属支持層2の後端部(長手方向他端部)に形成される外部側端子17と、ヘッド側端子7と外部側端子17とを電気的に接続する信号配線8とを一体的に備えている。また、導体パターン5は、ヘッド側端子7と電気的に接続されるグランド配線9を備えている。
【0025】
ヘッド側端子7は、信号配線8に接続される信号端子10と、グランド配線9に接続されるグランド端子11とを備えている。
【0026】
また、金属支持層2には、ヘッド側端子7を先後方向に挟むスリット21が厚み方向を貫通するように形成されている。
【0027】
そして、この回路付サスペンション基板1は、図2および図4(h)に示すように、金属支持層2と、金属支持層2の上に形成される絶縁層としてのベース絶縁層3と、ベース絶縁層3の上に形成される導体薄膜4と、導体薄膜4の上に形成される導体パターン5と、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5を被覆するように形成されるカバー絶縁層6とを備えている。
【0028】
金属支持層2を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス、42アロイ、アルミニウム、銅−ベリリウム、りん青銅などが挙げられる。好ましくは、ステンレスが挙げられる。
【0029】
金属支持層2の厚みは、例えば、15〜50μm、好ましくは、20〜30μmである。
【0030】
ベース絶縁層3は、金属支持層2の上面において、導体パターン5に対応するパターンに形成されている。また、ベース絶縁層3には、先後方向途中において、厚み方向を貫通する開口部としてのベース開口部13が形成されている。ベース開口部13は、図3に示すように、平面視略円形状に形成されている。また、ベース開口部13は、後述するグランド接続部12に対応する位置に配置されている。
【0031】
ベース絶縁層3を形成する絶縁材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂などが挙げられる。好ましくは、ポリイミド樹脂が挙げられる。
【0032】
ベース絶縁層3の厚みは、例えば、1〜35μm、好ましくは、3〜33μmである。
【0033】
導体薄膜4は、図2および図4(h)に示すように、導体パターン5およびグランド接続部12に対応するように形成され、ベース絶縁層3の上面と、ベース絶縁層3のベース開口部13の内側面と、ベース開口部13から露出する金属支持層2の上面とに形成されている。
【0034】
導体薄膜4を形成する導体材料としては、例えば、例えば、クロム、銅、金、銀、白金、ニッケル、チタン、ケイ素、マンガン、ジルコニウム、およびそれらの合金、またはそれらの酸化物などの金属材料が挙げられる。好ましくは、クロム、銅が挙げられる。また、導体薄膜4は、異なる種類の金属材料から形成される複数の層から形成することもできる。
【0035】
導体薄膜4の厚みは、例えば、10〜1000nm、好ましくは、10〜200nmである。導体薄膜4の厚みが上記した範囲であれば、導体薄膜4と金属支持層2との密着力を向上させることができる。
【0036】
導体パターン5は、導体薄膜4の上面に形成されており、図1に示すように、ヘッド側端子7と、外部側端子17と、信号配線8と、グランド配線9とを備える配線回路パターンとして形成されている。
【0037】
ヘッド側端子7は、回路付サスペンション基板1の先端部において、幅方向に間隔を隔てて複数(6つ)配置され、より具体的には、5つの信号端子10と、その幅方向一方側に配置される1つのグランド端子11とを備えている。各ヘッド側端子7は、先後方向に長い平面視略矩形状に形成されている。
【0038】
外部側端子17は、回路付サスペンション基板1の後端部において、幅方向に間隔を隔てて複数(5つ)配置され、各外部側端子17は、先後方向に長い平面視略矩形状に形成されている。
【0039】
信号配線8は、信号端子10の後端部および外部側端子17の先端部に連続するように形成されている。
【0040】
グランド配線9は、信号配線8の幅方向一方側に形成され、幅方向最一方側の信号配線8と幅方向一方側に間隔を隔てて配置されている。
【0041】
これにより、グランド配線9は、信号配線8と独立して形成されている。すなわち、グランド配線9は、信号配線8と電気的に絶縁されている。
【0042】
また、グランド配線9の後端部は、後で詳述する金属接続部としてのグランド接続部12に接続されている。また、グランド配線9の先端部は、グランド端子11に接続されている。
【0043】
導体パターン5およびグランド接続部12を形成する導体材料としては、例えば、銅、ニッケル、金、はんだまたはこれらの合金などが挙げられる。好ましくは、銅が挙げられる。導体パターン5の厚みは、例えば、3〜50μm、好ましくは、5〜20μmである。
【0044】
また、各ヘッド側端子7および各外部側端子17の幅(幅方向長さ)は、例えば、20〜1000μm、好ましくは、30〜800μmである。また、各ヘッド側端子7間の間隔および各外部側端子17間の間隔は、例えば、20〜1000μm、好ましくは、30〜800μmである。
【0045】
各信号配線8およびグランド配線9の幅は、例えば、5〜200μm、好ましくは、8〜100μmであり、各信号配線8間の間隔、および、幅方向最一方側の信号配線8とグランド配線9との間の間隔は、例えば、5〜200μm、好ましくは、8〜100μmである。
【0046】
カバー絶縁層6は、図2および図4(h)で示すように、導体パターン5および後述するグランド接続部12から露出するベース絶縁層3の上面と、信号配線8の上面および側面と、グランド配線9の上面および側面と、グランド接続部12の上面および側面とに形成されている。また、カバー絶縁層6は、ヘッド側端子7および外部側端子17を露出するように形成されている。
【0047】
カバー絶縁層6を形成する絶縁材料としては、ベース絶縁層3を形成する絶縁材料と同様のものが挙げられる。また、カバー絶縁層6の厚みは、例えば、2〜20μm、好ましくは、4〜15μmである。
【0048】
次に、グランド接続部12について詳述する。
【0049】
グランド接続部12は、図1に示すように、回路付サスペンション基板1の先後方向途中において、グランド配線9の後端部に電気的に接続されている。つまり、グランド接続部12は、信号配線8と独立して形成されている。
【0050】
また、グランド接続部12は、図3に示すように、ベース絶縁層3のベース開口部13に対応するように形成されている。
【0051】
詳しくは、図2、図3および図4(h)に示すように、グランド接続部12は、平面視略円形状をなし、ベース絶縁層3のベース開口部13内に充填される下部14と、下部14の上端からベース開口部13の周囲のベース絶縁層3の上面を被覆する上部15とを連続して備えている。
【0052】
下部14は、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上面に形成される導体薄膜4の上面と、ベース絶縁層3のベース開口部13の内側面に形成される導体薄膜4の内側面とに接触するように、ベース開口部13内に充填されている。
【0053】
上部15は、下部14の上と、ベース開口部13の周囲のベース絶縁層3の上面に形成される導体薄膜4の上面とに連続して形成されている。また、上部15の先端部には、グランド配線9の後端部が連続している。
【0054】
これにより、グランド接続部12は、導体薄膜4を介して金属支持層2に電気的に接続されるとともに、グランド配線9およびグランド端子11に電気的に接続されている。つまり、グランド端子11およびグランド配線9は、グランド接続部12を介して、金属支持層2に電気的に接続(グランド接続)されている。
【0055】
なお、上部15は、カバー絶縁層6に被覆されている。
【0056】
下部14の幅および長さ(最大直径、ベース開口部13の最大内径)は、例えば、0.01〜1.0mm、好ましくは、0.05〜0.5mmである。また、下部14の下面の面積は、例えば、7.85×10−5〜0.785mm、好ましくは、1.96×10−3〜0.296mmである。
【0057】
また、上部15の幅および長さ(最大直径)は、例えば、0.02〜2.0mm、好ましくは、0.1〜1.0mmである。上部15の厚みは、導体パターン5の厚みと同一である。
【0058】
次に、回路付サスペンション基板1の製造方法について、図4を参照して説明する。
【0059】
まず、図4(a)に示すように、この方法では、長手方向に延びる平板状の金属支持層2を用意する。
【0060】
次いで、図4(b)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持層2の上に、ベース開口部13が形成されるように、形成する。
【0061】
ベース絶縁層3を形成するには、例えば、金属支持層2の上に、感光性の合成樹脂の溶液(ワニス)を塗布して、感光性のベース皮膜を形成した後、それを露光および現像して、上記したパターンとし、次いで、必要に応じて、加熱硬化させる。
【0062】
次いで、図4(c)に示すように、導体薄膜4を、ベース絶縁層3の上と、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上とに形成する。
【0063】
具体的には、導体薄膜4を、ベース絶縁層3の上面と、ベース絶縁層3のベース開口部13の内側面と、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上面とに、連続して形成する。
【0064】
導体薄膜4を形成する方法としては、例えば、真空蒸着、めっきなどの薄膜形成方法が挙げられる。好ましくは、真空蒸着が挙げられる。
【0065】
真空蒸着は、製造途中の回路付サスペンション基板1の環境を真空雰囲気にした状態で、上記した導体材料を蒸発させて、ベース絶縁層3を含む金属支持層2の上面全面に付着させる方法である。
【0066】
真空蒸着であれば、導体薄膜4を上記した所望の厚みで形成することができ、また、安定した厚みで形成することができる。
【0067】
真空蒸着としては、例えば、スパッタ蒸着(スパッタリング)、抵抗加熱蒸着、電子ビーム加熱蒸着、イオンプレーティングなどが挙げられ、好ましくは、スパッタリングが挙げられる。
【0068】
好ましくは、クロムスパッタリングおよび銅スパッタリングを順次施すスパッタリングが挙げられる。
【0069】
その後、この方法では、製造途中の回路付サスペンション基板1を加熱する。
【0070】
これにより、導体薄膜4が加熱され、導体薄膜4と金属支持層2との密着性を向上させることができる。
【0071】
加熱温度は、例えば、180℃以上であり、好ましくは、180〜350℃、さらに好ましくは、200〜300℃である。また、加熱時間は、例えば、1〜3時間、好ましくは、1〜2時間である。
【0072】
加熱温度および加熱時間が上記した範囲を超える場合には、導体薄膜4が異なる種類の金属材料から形成される複数の層からなる場合(具体的には、クロムから形成される下層およびその上に積層され、銅から形成される上層からなる場合)に、例えば、加熱によって、下層の金属材料(クロム)が、上層に浸入して、上層の上面におけるその後のめっき(後述)によるグランド接続部12の積層(析出)を阻害する場合がある。一方、加熱温度および加熱時間が上記した範囲に満たない場合には、ベース開口部13内における導体薄膜4と金属支持層2との密着力を充分に向上させることができない場合がある。
【0073】
加熱は、例えば、大気などの酸素含有雰囲気下、例えば、真空(低濃度酸素存在)雰囲気下、例えば、窒素などの不活性ガス雰囲気下で実施する。好ましくは、真空雰囲気下または不活性ガス雰囲気下で、実施する。
【0074】
次いで、図4(d)〜図4(g)に示すように、導体パターン5を、ベース絶縁層3の上に形成される導体薄膜4の上に、ヘッド側端子7、外部側端子17、信号配線8およびグランド配線9を上記したパターンで形成する。同時に、グランド接続部12を、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上に形成される導体薄膜4の上と、ベース開口部13の周囲のベース絶縁層3の上とに、グランド配線9に連続して形成する。
【0075】
導体パターン5およびグランド接続部12を形成するには、例えば、アディティブ法などの公知のパターンニング法が用いられる。
【0076】
アディティブ法では、まず、図4(d)に示すように、めっきレジスト16を、導体薄膜4の上面に、導体パターン5およびグランド接続部12のパターンの逆パターンで形成する。
【0077】
次いで、図4(e)に示すように、導体パターン5を、めっきレジスト16から露出する導体薄膜4の上面に形成する。同時に、グランド接続部12を、めっきレジスト16から露出する導体薄膜4の上面(ベース開口部13から露出する金属支持層2の上面に形成される導体薄膜4の上面と、ベース開口部13の周囲のベース絶縁層3の上面に形成される導体薄膜4の上面)および内側面(ベース絶縁層3のベース開口部13の内側面に形成される導体薄膜4の内側面)に、形成する。
【0078】
導体パターン5およびグランド接続部12を形成する方法としては、例えば、電解めっきなどのめっきなどが挙げられる。めっきであれば、導体パターン5およびグランド接続部12を上記した所望の厚みで形成することができる。
【0079】
次いで、図4(f)に示すように、めっきレジスト16を、例えば、エッチング、剥離などによって除去する。
【0080】
次いで、図4(g)に示すように、導体パターン5およびグランド接続部12から露出する導体薄膜4を、例えば、ソフトエッチングによって、除去する。
【0081】
なお、ソフトエッチングでは、導体パターン5およびグランド接続部12は、エッチングレジストとなり、ソフトエッチングによって除去されないか、あるいは、導体パターン5およびグランド接続部12の厚みが導体薄膜4の厚みより十分に厚いことから、実質的に除去されない。
【0082】
これにより、導体パターン5およびグランド接続部12を、導体薄膜4の上に形成する。
【0083】
次いで、図4(h)に示すように、カバー絶縁層6を、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5およびグランド接続部12を被覆するように形成する。例えば、感光性の合成樹脂を、導体パターン5およびグランド接続部12を含むベース絶縁層3の上に塗布して、感光性のカバー皮膜を形成した後、それを露光および現像して、上記したパターンとし、次いで、必要に応じて、加熱硬化させる。
【0084】
その後、図示しないが、必要により、ヘッド側端子7および外部側端子17の上面に、金属めっき層を形成する。金属めっき層は、例えば、金および/またはニッケルからなり、厚みが、例えば、0.01〜1μmである。
【0085】
その後、スリット21(図1参照)を、例えば、エッチング、ドリル穿孔、レーザ加工によって形成する。また、これと同時に、金属支持層2を外形加工する。
【0086】
これにより、回路付サスペンション基板1を得る。
【0087】
その後、ヘッド側端子7およびグランド接続部12に磁気ヘッド(図示せず)を接続するとともに、外部側端子17に外部基板(図示せず)を接続する。
【0088】
そして、電気信号が磁気ヘッドと外部基板との間を、信号端子10、信号配線8および外部側端子17を伝送されつつ、磁気ヘッドの一部がグランド端子11、グランド配線9およびグランド接続部12を介してグランド接続される。
【0089】
そして、上記した方法によれば、導体薄膜4を加熱するので、導体薄膜4と金属支持層2との密着性を向上させることができ、グランド接続部12が金属支持層2から剥離することを有効に防止することができる。
【0090】
そのため、グランド接続部12と金属支持層2との接続信頼性を向上させることができる。
【0091】
また、金属支持層2と導体パターン5(信号配線8)との電位差に起因するノイズを低減することができる。
【0092】
なお、上記した説明では、導体薄膜4の加熱を、図4(g)で示す導体パターン5およびグランド接続部12の形成前、より具体的には、図4(d)で示すめっきレジスト16の形成前に実施しているが、その時期はこれに限定されない。例えば、図4(g)で示す導体パターン5およびグランド接続部12の形成後であって、図4(h)で示すカバー絶縁層6の形成前、あるいは、形成と同時(より具体的には、カバー絶縁層6を形成するための硬化での加熱と同時)、さらには、形成後に実施することもできる。
【0093】
導体薄膜4を、導体パターン5およびグランド接続部12の形成後に加熱すれば、グランド接続部12がめっきで形成される場合に、めっきにおける析出の阻害を防止することができる。
【0094】
つまり、導体薄膜4がクロム薄膜およびその上に形成される銅薄膜からなる場合に、加熱(具体的には、350℃を超える加熱)によって銅薄膜の上面にクロムが移行する場合があり、その後に、グランド接続部12をめっきにより形成しようとすると、銅薄膜の上面のクロムによって、めっき層(グランド接続部12)の析出が阻害される。
【0095】
しかし、導体薄膜4を、導体パターン5およびグランド接続部12の形成後に加熱すれば、加熱時にはすでにグランド接続部12がめっきにより形成されているので、上記しためっきにおける析出の阻害を回避することができる。
【0096】
そのため、グランド接続部12の金属支持層2に対する剥離を防止することができる。
【0097】
また、図4(h)で示すカバー絶縁層6の形成と同時に、導体薄膜4を加熱すれば、それらの加熱を同時に実施することができるので、製造工程を低減することができる。
【0098】
好ましくは、図4(g)で示す導体パターン5およびグランド接続部12の形成前に、導体薄膜4を加熱する。グランド接続部12の形成前に、導体薄膜4を加熱することにより、めっき時の電着応力により、導体薄膜4が金属支持層2から剥離することを防止することができる。
【0099】
また、上記した図3の実施形態では、グランド接続部12を、平面視略円形状に形成しているが、その平面形状は特に限定されず、例えば、平面視略矩形状などに形成することもできる。
【0100】
図5は、本発明の配線回路基板の製造方法の他の実施形態により得られる回路付サスペンション基板の平面図、図6は、図1に示す回路付サスペンション基板の信号配線接続部の拡大図、図7および図8は、図1に示す回路付サスペンション基板を製造する方法を説明する工程図を示す。
【0101】
なお、以降の各図面において、上記した各部に対応する部材については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0102】
上記した図1〜図4の実施形態では、本発明の金属接続部をグランド接続部12として説明しているが、例えば、図5〜図8で示すように、信号配線8を電気的に接続するための信号配線接続部22とすることもできる。
【0103】
図5において、導体パターン5は、2対の信号配線8と、信号配線8の先端部に接続されるヘッド側端子7と、信号配線8の後端部に接続される外部側端子17とを備えている。
【0104】
各信号配線8は、第1配線19と、第1配線19に接続される第2配線20とを備えている。
【0105】
第2配線20は、第1配線19の先側部分から分岐し、第1配線19の後側部分に接合(合流)している。また、回路付サスペンション基板1の先端部において、一方の1対の信号配線8のうちの一の信号配線8Aの第2配線20Aは、厚み方向に投影したときに、一の信号配線8Aに隣接する他の信号配線8Bの第2配線20Bと交差するように、形成されている。
【0106】
具体的には、図5および図6に示すように、回路付サスペンション基板1の先端部において、第2配線20Aの途中には、信号配線接続部22が2つ形成されている。
【0107】
信号配線接続部22は、他の信号配線8Bの第2配線20Bの幅方向両側に間隔を隔てて配置されている。各信号配線接続部22は、平面視略円形状に形成されている。
【0108】
また、ベース絶縁層3には、図6(a)、図6(b)および図8(i)に示すように、信号配線接続部22に対応するベース開口部13が形成されている。
【0109】
信号配線接続部22は、ベース開口部13内に充填される下部14と、下部14の上端から、上側および外側に膨出する上部15とを一体的に備えている。上部15は、第2配線20Aに連続するように形成されている。
【0110】
金属支持層2には、厚み方向を貫通する支持開口部23が形成されている。支持開口部23は、幅方向に長い底面視略矩形枠状をなし、2つの信号配線接続部22を囲むように形成されている。
【0111】
また、金属支持層2には、支持開口部23の内側において、支持開口部23によって仕切られる支持接続部18が形成されている。支持接続部18は、幅方向に長い底面視略矩形状をなし、他の信号配線8Bの第2配線20Bを幅方向に横切るように形成されている。また、支持接続部18は、支持開口部23の周囲の金属支持層2の内側に間隔を隔てて配置されている。これにより、支持接続部18は、支持開口部23の周囲の金属支持層2と電気的に絶縁されている。
【0112】
また、支持接続部18は、幅方向両端部において、2つの信号配線接続部22の下部14の下面に形成される導体薄膜4と接触している。
【0113】
これにより、1対の信号配線接続部22は、導体薄膜4および支持接続部18を介して、電気的に接続される。つまり、一の信号配線8Aの第2配線20Aの途中部分は、信号配線接続部22、導体薄膜4および支持接続部18を介して電気的に接続(導通)されている。
【0114】
回路付サスペンション基板1の後端部において、一方の1対の信号配線8のうちの他の信号配線8Bの第2配線20Bにも、1対の信号配線接続部22が形成されており、途中部分が、信号配線接続部22、導体薄膜4および支持接続部18を介して電気的に接続(導通)されている。
【0115】
さらに、他方の1対の信号配線8にも、上記と同様に、信号配線接続部22がそれぞれ形成されている。
【0116】
この回路付サスペンション基板1を得るには、図7(a)に示すように、金属支持層2を用意する。
【0117】
次いで、図7(b)に示すように、ベース絶縁層3を、金属支持層2の上に、ベース開口部13が形成されるように形成する。
【0118】
次いで、図7(c)に示すように、導体薄膜4を、ベース絶縁層3の上と、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上とに形成する。
【0119】
次いで、図7(d)、図7(e)、図8(f)および図8(g)に示すように、導体パターン5を、ベース絶縁層3の上に形成される導体薄膜4の上に上記したパターンで形成するとともに、信号配線接続部22を、ベース絶縁層3のベース開口部13から露出する金属支持層2の上に形成される導体薄膜4の上に形成する。
【0120】
すなわち、図7(d)に示すように、まず、めっきレジスト16を、導体薄膜4の上面に、導体パターン5および信号配線接続部22のパターンの逆パターンで形成する。
【0121】
次いで、図7(e)に示すように、導体パターン5を、めっきレジスト16から露出する導体薄膜4の上面に形成する。同時に、グランド接続部12を、めっきレジスト16から露出する導体薄膜4の上面および内側面に形成する。
【0122】
次いで、図8(f)に示すように、めっきレジスト16を除去する。
【0123】
次いで、図8(g)に示すように、導体パターン5および信号配線接続部22から露出する導体薄膜4を除去する。
【0124】
次いで、図8(h)に示すように、カバー絶縁層6を、ベース絶縁層3の上に、導体パターン5および信号配線接続部22を被覆するように形成する。
【0125】
その後、図8(i)に示すように、スリット21(図1参照)および支持開口部23を、金属支持層2に形成する。支持開口部23の形成により、支持接続部18が形成される。
【0126】
そして、この回路付サスペンション基板1では、第2配線20(20Aおよび20B)が、1対の信号配線接続部22、導体薄膜4および支持接続部18を介して導通されるように形成されているので、導体パターン5における特性インピーダンスを低減することができる。
【0127】
また、信号配線接続部22の下の導体薄膜4と、支持接続部18との密着性を向上させることができ、信号配線接続部22が信号配線接続部22から剥離することを有効に防止することができる。
【0128】
また、上記した各実施形態では、本発明の配線回路基板を、回路付サスペンション基板1として説明したが、例えば、図示しないが、金属支持層2を補強層として備えるフレキシブル配線回路基板として製造することもできる。
【実施例】
【0129】
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、それらに限定されない。
【0130】
実施例1
ステンレスからなる厚み25μmの金属支持層を用意し(図4(a)参照)し、次いで、ポリイミドからなる厚み10μmのベース絶縁層を、金属支持層の上に、ベース開口部が形成されるように形成した(図4(b)参照)。ベース開口部は、平面視略円形状であり、内径が0.6mm、面積0.28mmであった。
【0131】
次いで、厚み100nmの導体薄膜を、ベース絶縁層の上面と、ベース絶縁層のベース開口部の内側面と、ベース絶縁層のベース開口部から露出する金属支持層の上面とに、連続して形成した(図4(c)参照)。
【0132】
具体的には、まず、厚み30nmのクロム薄膜を、クロムスパッタリングにより、ベース絶縁層の上面全面と、ベース絶縁層のベース開口部の内側面と、ベース開口部から露出する金属支持層の上面とに、連続して形成した。
【0133】
続いて、厚み70nmの銅薄膜を、クロム薄膜の表面(上面および側面)に、銅スパッタリングにより形成した。
【0134】
その後、製造途中の回路付サスペンション基板を、200℃で、1時間、真空雰囲気下で加熱した。
【0135】
次いで、めっきレジストを、導体薄膜の上面に、導体パターンおよびグランド接続部のパターンの逆パターンで形成した(図4(d)参照)。
【0136】
次いで、電解銅めっきにより、厚み20μmの導体パターンを、めっきレジストから露出する導体薄膜の上面に形成した。これと同時に、グランド接続部を、めっきレジストから露出する導体薄膜4の上面および内側面に、形成した(図4(e)参照)。グランド接続部は、平面視円形状で、上部および下部を有し、下部がベース開口部内に充填され、上部がグランド配線に接続されるように、形成した。グランド接続部は、平面視略円形状で形成し、その上部の厚みが20μm、直径が1.2mmであった。
【0137】
次いで、めっきレジストを、エッチングによって除去した(図4(f)参照)。
【0138】
次いで、導体パターンおよびグランド接続部から露出する導体薄膜を、導体パターンおよびグランド接続部をエッチングレジストとするソフトエッチングにより除去した(図4(g)参照)。
【0139】
次いで、ポリイミドからなる厚み5μmのカバー絶縁層を、ベース絶縁層の上に、導体パターンおよびグランド接続部を被覆するように形成した(図4(h)参照)。
【0140】
その後、スリットを、エッチングによって形成すると同時に、金属支持層を外形加工した(図1参照)。
【0141】
これにより、回路付サスペンション基板を得た。
【0142】
実施例2
導体薄膜の加熱温度を、250℃に変更した以外は、実施例1と同様に処理して、回路付サスペンション基板を得た。
【0143】
実施例3
導体薄膜の加熱を、導体パターンおよびグランド接続部の形成後に実施し、加熱温度を380℃に変更し、加熱時間を3時間に変更した以外は、実施例1と同様に処理して、回路付サスペンション基板を得た。
【0144】
比較例1
導体薄膜を加熱しなかった以外は、実施例1と同様に処理して、回路付サスペンション基板を得た。
(評価)
(剥離試験)
実施例1〜3および比較例1の回路付サスペンション基板(カバー絶縁層が形成される前の回路付サスペンション基板)の上面全面に、粘着テープを貼着し、回路付サスペンション基板を固定した状態で、粘着テープを剥離する90℃ピール試験(剥離速度:25mm/分)を実施した。
【0145】
これによって、グランド接続部の金属支持層に対する剥離力を評価した。
【0146】
その結果を表1に示す。
【0147】
【表1】

【符号の説明】
【0148】
1 回路付サスペンション基板
2 金属支持層
3 ベース絶縁層
4 導体薄膜
5 導体パターン
8 信号配線
9 グランド配線
12 グランド接続部
13 ベース開口部
22 信号配線接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属支持層を用意する工程、
絶縁層を、前記金属支持層の上に、開口部が形成されるように形成する工程、
導体薄膜を、前記絶縁層の上と、前記絶縁層の前記開口部から露出する前記金属支持層の上とに形成する工程、
前記導体薄膜を加熱する工程、
導体パターンを、前記絶縁層の上に形成される前記導体薄膜の上に形成する工程、および、
金属接続部を、前記絶縁層の前記開口部から露出する前記金属支持層の上に形成される前記導体薄膜の上に、前記導体パターンに連続して形成する工程
を備えることを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
【請求項2】
前記導体薄膜を加熱する工程を、前記金属接続部を形成する工程の前に、実施することを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板の製造方法。
【請求項3】
前記導体薄膜を加熱する工程では、前記導体薄膜を、180〜350℃で、1〜3時間、加熱することを特徴とする、請求項1または2に記載の配線回路基板の製造方法。
【請求項4】
前記導体薄膜を形成する工程では、前記導体薄膜を、厚み10〜1000nmで形成することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線回路基板の製造方法。
【請求項5】
前記導体薄膜を形成する工程では、前記導体薄膜を、真空蒸着により形成し、
前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、めっきにより形成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線回路基板の製造方法。
【請求項6】
前記導体パターンを形成する工程では、前記導体パターンを、グランド配線および信号配線を含むように形成し、
前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、前記グランド配線に連続し、かつ、前記信号配線と独立して形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の配線回路基板の製造方法。
【請求項7】
前記導体パターンを形成する工程では、前記導体パターンを、複数の信号配線を含むように形成し、
前記金属接続部を形成する工程では、前記金属接続部を、一の前記信号配線の両側に配置される前記信号配線に連続するように形成するとともに、1対の前記金属接続部を、前記導体薄膜および前記金属支持層を介して導通されるように形成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の配線回路基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−114217(P2012−114217A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−261515(P2010−261515)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000003964)日東電工株式会社 (5,557)
【Fターム(参考)】