説明

酸化防止剤組成物

本発明は、約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%の酸化防止剤を有する組成物を対象とする。組成物は、洗濯洗剤組成物、布地柔軟化組成物、食器ケア組成物、パーソナルクレンジング組成物、シャンプー組成物、リンス組成物、及びコンディショナー組成物から成る群から選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、米国仮出願60/565,987(2004年4月28日出願)の利益を特許請求する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、酸化防止剤を有する組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザーは、乾燥の際に日光に暴露することにより衣類が色彩の損傷を受けることを経験する。繊維産業による、染料の耐候性を改善するための光安定染料及びアフタートリートメントを開発するための鋭意努力にもかかわらず、衣類の退色は、依然として問題として残っている。
【0004】
加えて、衣類を洗浄した後、ユーザーは衣類が黄変しているのを見る可能性がある。これらの現象は、遊離ラジカルにより引き起こされる酸化により引き起こされる可能性がある。
【0005】
これらを防ぐために、酸化防止剤を洗剤又は軟化剤に配合することが知られている。しかし、酸化防止剤化合物は高価であるので、組成物の価格を最小限にするため、最も効果的な化合物を選択且つ利用することが望ましい。
【0006】
日光による布地の退色を布地ケア組成物を介して最小限にするか又は排除するこれまでの試みは、高価格、広範囲のスペクトル保護を提供する困難さ、配合の困難さなどによって満足するものではなかった。
【0007】
従って、本発明の目的は、低濃度で有効な酸化防止剤化合物を有する布地ケア組成物を提供することである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の酸化防止剤を含む組成物に関する。本発明の組成物は、洗濯洗剤組成物、布地柔軟化組成物、食器ケア組成物、布地トリートメント組成物、パーソナルクレンジング組成物、シャンプー組成物、リンス組成物及びコンディショナー組成物から成る群から選択される。
【0009】
本発明において、酸化防止剤は、好ましくは置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択される。好ましくは、本発明の置換5−ピリミジノール又は置換3−ピリジノールは、約90kcal/mol未満、より好ましくは約80kcal/mol未満、さらにより好ましくは約75kcal/mol未満のO−H結合解離エンタルピーを有する。また、本発明の置換5−ピリミジノール又は置換3−ピリジノールは、好ましくは約140を超える、より好ましくは約150kcal/molを超えるイオン化ポテンシャルを有する。
【0010】
理論に束縛されるものではないが、抗酸化機構は、フェノール性H原子の連鎖成長ペルオキシラジカルへの移動に依存していると考えられる。この移動が起こるときに発熱性であるほど、より良好な鎖切断酸化防止剤が起こりやすくなる。結合解離エンタルピー(BDE)は、この反応の速度を予測するために利用することができ、従ってそのような酸化防止剤をスクリーニングする良好な手段であることが示されている。従って、ある化合物がBDEを下げる限り、その化合物は、より良好な酸化防止剤能力を示す可能性がある。
【0011】
BDEを単に低下することの問題は、大部分の労力がイオン化ポテンシャル(IP)の低下ももたらすことである。IPが低下すると、酸化防止剤は、酸素とのますます直接的な反応性を有する。そのような反応は、酸化防止剤をラジカルの捕捉において無力にする。
【0012】
本発明の組成物は、(1)水溶性、(2)高性能、及び(3)低い布地黄変のような多くの利点を提供する可能性がある。対照的に、現行の酸化防止剤は、典型的には容易に水溶性又は水分散性ではない。従って、これらを洗濯洗剤又は布地柔軟化組成物に十分な量で配合することは困難である。その結果、十分な酸化防止剤特性を常に提供することができない。また、現行の酸化防止剤は、低重量で有効性及び/又は付着効率を有し、従って、製品中に高濃度で製品に組み込まれる必要があり、それは消費者用製品としては高価すぎるものにする可能性がある。加えて、現行の酸化防止剤は、それ自体が黄色をもたらす。
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、これらが洗濯洗剤又は布地柔軟化製品に配合されると、処理された後で衣類は黄変する可能性があり、これをユーザーは好まない。
【0014】
本発明で使用される酸化防止剤はより高い酸化防止剤能力を有するので、低濃度で製品に配合されても、依然として酸化防止剤利益を提供する可能性がある。その結果、本発明の組成物は、上記のこれらの利点を提供する可能性がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(定義)
本明細書の全てのパーセント、割合、及び比率は、特に指定しない限り、組成物の重量による。全ての温度は、特に指定しない限り、摂氏(℃)である。
【0016】
本明細書で使用する時、用語「含む」及びその派生語の意味は、記載された特徴、要素、構成成分、基、整数、及び/又は工程の存在を特定するが、他の記載されない特徴、要素、構成成分、基、整数、及び/又は工程の存在を除外しない、制限のない用語であることを意図する。この定義は、類似の意味を有する語、例えば、用語「有する」「包含する」「備える」及びその派生語にも適用される。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。
【0017】
(酸化防止剤)
本発明の組成物は、約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の酸化防止剤を有する。酸化防止剤は、好ましくは置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択される。置換5−ピリミジノール又は置換3−ピリジノールは、約90kcal/mol未満、好ましくは約80kcal/mol未満、より好ましくは約75kcal/mol未満のO−H結合解離エンタルピー、及び約140kcal/mol超、好ましくは約150kcal/mol超のイオン化ポテンシャルを含む。
【0018】
置換5−ピリミジノール又は置換3−ピリジノールは、非常に高速のフェノール性H原子移動を生じるのに十分なほど低いフェノール性O−H BDEを有するが、しかし、酸素との直接的な反応性を避けるために、高いイオン化ポテンシャルも有する(詳細は、米国特許2002/0143025A1(プラット(Pratt)ら、2002年10月3日公開)に記載されている)。
【0019】
フェノール性O−H BDEは、電子常磁共鳴(EPR)空洞において脱酸素化ベンゼン溶液中で光分解を介して発生した、フェノール類と対応するフェノキシルラジカルとの間のH原子移動の平衡定数を測定することによって、実験的に決定してもよい。得られた平衡定数は、結合解離エネルギーと直線的な相関関係がある。このラジカル平衡EPR法は、M.ルカリニ(Lucarini)ら、米国化学会ジャーナル(J. Amer. Chem. Soc.)、1999年、第121巻、11546頁〜11553頁、及びM.ルカリニら、有機化学ジャーナル(J. Org. Chem.)、1996年、第61巻、9259頁〜9263頁に記載されている。
【0020】
あるいは、BDEは、G.A.ディラビオ(DiLabio)ら、物理化学会ジャーナル(J. Phys. Chem. A.)、1999年、103、1653〜1661に記載されている密度関数理論モデルを使用して計算してもよい。同様に、ベンゼンに対するイオン化ポテンシャルは、G.A.ディラビオ(DiLabio)ら、有機化学ジャーナル(J. Org. Chem.)、2000年、65、2195〜2203に記載されている密度関数理論モデルを使用して計算することができる。酸素との有意な直接的な反応性を避けるのに十分に高いイオン化ポテンシャルを素早く確認するために、簡単な溶液安定性実験を使用することもできる。
【0021】
しかし、BDEを測定する好ましい方法は、G.A.ディラビオ(DiLabio)らにより記載されている計算方法である。
【0022】
より好ましくは、本発明の置換5−ピリミジノールは、下記構造を有し、
【化1】

式中、R及びRは、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、及びt−ブチルから成る群から独立して選択され、好ましくは水素、メチル、プロピル、及びt−ブチルから成る群から選択され;そしてRは、アルコキシ、アミノ、N−アルキルアミノ、及びN,N−ジアルキルアミノから成る群から選択される。RがN−アルキルアミノ又はN,N−ジアルキルアミノ(diaklylamino)である場合、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、及びフィチルから成る群から選択することができ、好ましくはメチル、エチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、及びフチル(phtyl)から成る群から選択することができる。
【0023】
更により好ましくは、置換5−ピリミジノールは下記の構造を有する:
【化2】

また、より好ましくは、本発明の置換3−ピリジノールは、下記から成る群から選択される構造を有し、
i)
【化3】

式中、R、R及びRは、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、及びt−ブチルから成る群から独立して選択され、好ましくは水素、メチル、及びt−ブチルから成る群から選択され;そしてRは、アルコキシ、アミノ、N−アルキルアミノ、及びN,N−ジアルキルアミノから成る群から選択される。RがN−アルキルアミノ又はN,N−ジアルキルアミノである場合、アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、及びフィチルから成る群から選択することができ、好ましくはメチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、及びフィチルから成る群から選択することができる。
ii)
【化4】

式中、n=1又は2であり;R及びRは、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、及びt−ブチルから成る群から独立して選択され、好ましくは水素、メチル、及びt−ブチルから成る群から選択される。
【0024】
より好ましくは、本発明の置換3−ピリジノールは、下記から成る群から選択される構造を有する:
i)
【化5】

ii)
【化6】

iii)
【化7】

及びこれらの混合物。
【0025】
好ましい置換3−ピリジノール類のうちの一つは、M.ウイジトマンズ(Wijtmans)、D.A.プラット(Pratt)、L.ウォルギミグリ(Valgimigli)、G.A.ディラビオ(DiLabio)、G.F.ペドゥリ(Pedulli)、N.A.ポーター(Porter)、アグニュー・化学国際版(Agnew. Chem. Int. Ed.)、2003年、第42巻、4370頁〜4373頁に記載されている。好ましい置換5−ピリミジノールのうちの一つは、D.A.プラット(Pratt)、G.A.ディラビオ(DiLabio)、G.ブリガッティ(Brigati)、G.F.ペドゥリ(Pedulli)、L.ウォルギミグリ(Valgimigli)、米国化学会ジャーナル(J. Amer. Chem. Soc.)、2001年、第123巻、4625頁〜4626頁に記載されている。両方の部類は、また、米国特許2002/0143025A1(プラット(Pratt)ら、2002年10月3日公開)に開示されている。
【0026】
(任意成分)
本発明の組成物は、また、界面活性剤、柔軟化活性物質、移染防止剤、染料固定剤、泡抑制剤、及び他の成分のような1つ以上の任意成分を包含してもよい。
【0027】
(界面活性剤)
本発明の組成物、好ましくは洗濯洗剤組成物又は食器ケア組成物は、約0.01重量%〜約50重量%、好ましくは約5重量%〜約30重量%の界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤は、好ましくは陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0028】
好ましい界面活性剤は、米国特許番号6,391,839号(アジソン(Addison)、2002年5月21日発行)に記載されている。
【0029】
(柔軟化活性物質)
本発明の組成物、好ましくは布地柔軟化組成物は、約0.01重量%〜約50重量%、好ましくは約3重量%〜約35重量%の柔軟化活性物質を含んでもよい。好ましくは柔軟化活性物質は、米国特許第4,844,820号(パイパー(Piper)ら、1989年7月4日発行)に記載されている。
【0030】
(移染防止剤)
本発明の組成物、好ましくは洗濯洗剤組成物は、約0.01重量%〜約10重量%の移染防止剤を含んでもよい。移染防止剤は、好ましくはポリアミンN−オキシドポリマー類、コポリマー類、N−ビニルピロリドン(vinylpyrollidone)、N−ビニルイミダゾール、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0031】
(染料固定剤)
本発明の組成物、好ましくは洗濯洗剤組成物は、約0.1重量%〜約8重量%の染料固定剤を含んでもよい。好ましい染料固定剤は、米国特許6,140,292号(ランダール(Randall)ら、1999年6月30日発行)に記載されているポリアミド−ポリアミンポリマーである。
【0032】
(泡抑制剤)
本発明の組成物、好ましくは洗濯洗剤組成物又は布地トリートメント組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の泡抑制剤を含んでもよい。好ましい泡抑制剤は、米国特許第4,732,694号(ガウランド(Gowland)ら、1988年3月22日発行)に記載されている。泡抑制剤の一つの好ましい例は、ワッカー(Wacker)から入手可能なシリコーンエマルション(Silicone emulsion)SE39及びダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能なシリコーン(Silicone)3565である。
【0033】
(他の成分)
本発明の組成物は、ビルダー、酵素、染料、香料、又は他の従来の成分を更に含んでもよい。
【実施例】
【0034】
次の実施例は、本発明の範囲内の好ましい実施形態について更に説明し、実証する。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく本発明の多くの変形が可能であるので、これらの実施例は、単に例示を目的として示されているにすぎず、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
【0035】
(実施例1)
実施例1の組成物(1)〜(5)は、本発明の洗濯洗剤組成物を示す。
【表1】

1:置換5−ピリミジノール(2−N,N−ジメチルアミノ−4,6−ジメチル−5−ヒドロキシピリミジン)
2:置換3−ピリジノール(2,4−ジメチル−6−N,N−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシピリジン)
3:1−Hイミダゾールとエピクロロヒドリンのコポリマー
4:ポリアミンN−オキシドポリマー類
【0036】
(実施例2)
実施例2の組成物(1)〜(5)は、本発明の布地柔軟化組成物を示す。
【表2】

1:ジデシルジメチルアンモニウムクロリド
2:ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド
3:ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド
4:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホネート
5:ヘキサデシルジメチルベンザルコニウムクロリド
6:置換5−ピリミジノール(2−N,N−ジメチルアミノ−4,6−ジメチル−5−ヒドロキシピリミジン)
7:置換3−ピリジノール(2,4−ジメチル−6−N,N−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシピリジン)
8:1−Hイミダゾールとエピクロロヒドリンのコポリマー
9:ポリアミンN−オキシドポリマー類
【0037】
(実施例3)
【表3】

1:シリコーンエマルション(Silicone emulsion)SE39、ワッカー(Wacker)から入手可能
2:シリコーン(Silicone)3565、ダウ・コーニング(Dow Corning)から入手可能
3:サクシノグリカンゴム(Succinoglycan Gum)、ローディア(Rhodia)から入手可能
4:キサンタンガム(Xanthan gum)、アルドリッチ(Aldrich)から入手可能
5:置換5−ピリミジノール(2−N,N−ジメチルアミノ−4,6−ジメチル−5−ヒドロキシピリミジン)
6:置換3−ピリジノール(2,4−ジメチル−6−N,N−ジメチルアミノ−3−ヒドロキシピリジン)
7:ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロリド、85%活性、ゴールドシュミッド(Goldschmidt)から入手可能
【0038】
「発明を実施するための最良の形態」において引用される全ての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0039】
本発明の特定の実施形態が説明及び記載されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約1重量%の酸化防止剤を含む組成物であって、該組成物が、洗濯洗剤組成物、布地柔軟化組成物、食器ケア組成物、布地トリートメント組成物、パーソナルクレンジング組成物、シャンプー組成物、リンス組成物及びコンディショナー組成物から成る群から選択される、組成物。
【請求項2】
酸化防止剤が、置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択され、置換5−ピリミジノール又は置換3−ピリジノールが、約80kcal/mol未満のO−H結合解離エンタルピー及び約140超のイオン化ポテンシャルを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
置換5−ピリミジノールが下記構造、
【化1】

を有し、
式中、R及びRが、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、及びt−ブチルから成る群から独立して選択され、そしてRが、アルコキシ、アミノ、N−アルキルアミノ、及びN,N−ジアルキルアミノから成る群から選択され、そしてここで、Rが、N−アルキルアミノ又はN,N−ジアルキルアミノであり、アルキル基が、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、又はフィチルから成る群から選択されうる、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
置換5−ピリミジノールが下記構造、
【化2】

を有する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
置換3−ピリジノールが、下記から成る群から選択される構造を有し、
i)
【化3】

式中、R、R及びRが、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル及びt−ブチルから成る群から独立して選択され;そしてRが、アルコキシ、アミノ、N−アルキルアミノ、及びN,N−ジアルキルアミノから成る群から選択され、ここで、Rが、N−アルキルアミノ又はN,N−ジアルキルアミノであり、アルキル基が、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、ペンチル、オクチル、又はフィチルから成る群から選択されうる、
ii)
【化4】

式中、n=1又は2であり;R及びRが、水素、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル及びt−ブチルから成る群から独立して選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項6】
置換3−ピリジノールが、
i)
【化5】

ii)
【化6】

iii)
【化7】

及びこれらの混合物、から成る群から選択される構造を有する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
洗浄組成物であって、
(a)約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の、置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択される酸化防止剤;及び
(b)約0.01重量%〜約50重量%の界面活性剤、
を含む洗浄組成物。
【請求項8】
洗濯洗剤組成物であって、前記組成物が、
(a)約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の、置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール又はこれらの混合物から成る群から選択される酸化防止剤;及び
(b)約0.01重量%〜約50重量%の界面活性剤又は界面活性剤混合物;及び
(c)約0.01重量%〜10重量%の、ポリアミンN−オキシドポリマー類、コポリマー類、及びN−ビニルピロリドン及びN−ビニルイミダゾール、並びにこれらの混合物から成る群から選択される高分子移染防止剤を含み、
その洗濯洗剤組成物で形成された水性洗浄溶液中において洗濯される布地及び織物に、布地色彩ケア忠実度利益を付与する、組成物。
【請求項9】
洗濯洗剤組成物が、約0.1重量%〜約8重量%の染料固定剤を更に含む、請求項8に記載の洗濯洗剤組成物。
【請求項10】
(a)約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の、置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択される酸化防止剤;及び
(b)約0.01重量%〜約50重量%の柔軟化活性物質
を含む、布地柔軟化組成物。
【請求項11】
布地トリートメント組成物であって、
(a)約0.005重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%の、置換5−ピリミジノール、置換3−ピリジノール及びこれらの混合物から成る群から選択される酸化防止剤;及び
(b)約0.5重量%〜約2.5重量%の有効キレート剤;及び
(c)泡抑制系、
を含む、布地トリートメント組成物。

【公表番号】特表2007−532768(P2007−532768A)
【公表日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508654(P2007−508654)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2005/014783
【国際公開番号】WO2005/105966
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】