説明

銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培方法及び銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培装置

【課題】 スプラウトを雑菌などから護りながら、手間をかけずに簡便に栽培し、適量のスプラウトを美しく整列して収穫する。
【解決手段】、
栽培装置本体1中に上下2段の室を設け上段を栽培室17として、スプラウトを発芽育成する栽培収穫ケース20を複数設けて、栽培収穫ケース20内の栽培台30に銀イオンを配合した栽培床37を設け、栽培床にくるまれるようスプラウト種子80を蒔き、下段を給水室18として、給水ポンプユニット50とペルチェユニット60を設置し温度制御出来るようにし、給水トレー41を装着し、給水トレー41内壁と本体ケーシング11外壁に可視光応答型光触媒をコーティングして、給水トレー41の内底部に銀イオンペレット45を配設し、上段の栽培収穫ケース20の上部から適宜イオン水を散水し、衛生的にスプラウトを栽培する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプラウトの衛生的な栽培方法に関し、抗菌性、抗ウィルス性があると知られている銀イオンを栽培床に担持させ、この栽培床中に包み込まれるような形態でスプラウト種子を蒔き、温度制御された銀イオンを含む水を散水し、発芽・育成する栽培方法と、散水量及び散水間隔を任意に設定出来るようにして栽培し、簡便に収穫ができるようにした家庭用のスプラウトの栽培装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、スプラウトは栄養価に富み、少量の摂取で多くの栄養素を摂取できることから、健康食品としてよく知られ、近年、ますます注目を集めております。
【0003】
これまでの栽培装置では、種子を蒔く培地が網目状の穴あき樹脂板製トレーであったり、細長溝状の穴あき樹脂板製トレーであったりする、その上に種子を蒔き、発芽、栽培を行うものであった。
【0004】
従って、種子から発根した根が前記の穴あき樹脂板製トレーの網目に入り込んで絡みつき、根が容易に引き抜けなくなり、茎部下端で根を切断し収穫するが、次回の栽培に当たっては、穴あき樹脂板製トレーの網目に絡みついていた前回の根をむしり取り除去・清掃・洗浄し、再使用しなければならず、大変に手間がかかっている。
【0005】
スプラウトは、生で食べることが多い食材であるので、希に食中毒の原因食材になったりする危険が内在すると危惧されており、栽培に当たっては、衛生管理や細菌の繁殖防止が大変重要な要素になってきている。
【先行技術文献】
【特許文献1】 特開2006−262844
この他、本特許出願者の先行技術文献として、2011/10/23日提出の特許願書がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来技術は、収穫時、栽培装置の多くの構成部品を取り外して栽培トレーを取り出さなければならない。
栽培トレーからスプラウト茎を切断し取り出し移し替え、洗浄するとき、栽培トレーの面積が広いので、ひとつかみで処理することができず数度に分けて切断収穫するか、一度に全面を切断しておき、数度に分けて取り出し移し替え洗浄することになり、スプラウト茎がばらばらな回収状態となってしまい、スプラウト茎が美しく整列した状態での収穫ができないので手数がかかる。
前回の収穫後、引き続き次回の栽培をするとき、栽培トレーの根部の除去や清掃に大変手間と時間を要している。
【0007】
栽培用水の衛生面の対策手段が無いので、毎日、栽培用水の交換をしなければ匂いの発生源となる恐れがあり、また、万一細菌などが付着すると増殖の温床となりかねない危険性があった。
【0008】
スプラウト種子の種類に応じて散水量の調整をする機能が無く一定量の散水であるので種子によっては水分過多による根腐れや水分不足などの問題があった。
【0009】
スプラウトの種類も多くあり、一般的なスプラウト種子の発芽適温は、おおむね15℃以上であるが、がん予防効果が高いとされるブロッコリーの約1.9倍ものがん予防効果をもつワサビの育成環境温度は8℃〜15℃程度であると知り、スプラウトの種類に応じた適温への温度制御が必要であり、健康効果の高いスプラウト種を家庭や社員食堂などで簡便に自家栽培するには、スプラウト種に応じた栽培適温制御が行える機能が望まれる。
本発明は、以上の欠点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
栽培装置本体1内を上下2段に分け、中程に栽培室床13を設けて仕切り、上段を栽培室17とする、下段を給水室18とし、最下部に本体底板12を設け、側壁部を立ち上げ本体ケーシング11として、最上部に旋回する散水アーム56部を収容する本体カバー16を載せる。
栽培室17及び給水室18の前面はそれぞれ開口部を設け、この前面開口部には開閉扉(図示せず)を設けて、栽培装置本体1内と外部とを遮断し、栽培装置本体1の内部温度を保持し易くする。
【0011】
栽培室17には、複数の箱形で上面を開口した栽培台30に栽培収穫ケース20を装着セットして一体化して栽培室床13上に並列に設置する。
栽培台30の上部開口部に極薄の銀イオン配合不織布又は銀イオン配合多孔質繊維シートをプリーツ状に折り畳んでスプラウト種子80を蒔く栽培床37として取り付けられるようにする。スプラウト種子80はプリーツ状折り目の各溝部に沿って蒔き、スプラウト種子80の径と不織布の厚さ方向の弾性によって、スプラウト種子80が栽培床37である銀イオン配合不織布にあたかもくるまれたような形態とする。 箱形の栽培台30内底部を水槽部33とし、栽培床37の下面より下方両側面にオーバーフロー穴35を設けて水位を規制して栽培水を貯水できるようにし、水槽部33の水面と上方の栽培床37下面との間に空気層38を設ける。
発芽したスプラウト種子の根81は栽培床の繊維隙間から下方に延び水槽部33内へ伸長し成長する。
収穫ケース21は、栽培台30の外周に沿って上方に装着セットされ、その内部でスプラウト茎82部が成長する。
収穫ケース21の片側の側面の栽培台上端より僅かに上方の位置に切断ガイド口22を設け、その切断ガイド口の上部側板を取り除き、そこに対応して揺動側板23を設け、揺動支点24を支点として接続し、箱形形状を形成する。
散水による栽培台水槽部33からのオーバーフロー水は栽培室床13に設けた床排水口14から、下段の給水室18内の給水トレー41内に流入させる。
【0012】
給水室18内には、給水ユニット40として給水トレー41、逆止弁44、給水ポンプ51と、ペルチェ素子ユニット60などを設置する。
給水トレー41は背面側に逆止弁44を取付て、この逆止弁44の先端部を給水ポンプ51前面の給水接続部52に差し込むと逆止弁44が開かれて、給水ポンプ51の運転で給水トレー41内の栽培用水を吸い込み、送水管53を通じて、散水アーム56部に送水し、散水アームの左右逆側面及び両端面に設けた複数の散水ノズル57から散水する。 散水アーム56部は散水反力で回転支点菅54部を中心にして旋回し、栽培装置本体1の上部本体カバー16内の広域に満遍なく散水し、散水余滴受15によって散水域を制限して、栽培収穫ケース20内に上方から満遍なく散水される。
給水トレー41は逆止弁44の作用で水漏れすることなく容易に給水ポンプ51側と着脱することができ、前面方向から給水トレー41を給水室18内の正規位置に挿入設置すると、本体底板12部に設けたペルチェユニット60の上面に給水トレー41が搭載配置される。
ペルチェユニット60は、ペルチェ素子61の上面に伝熱板62を取付、下面に放熱板63を取付て、ペルチェ素子61の側面外周で伝熱板62と放熱板63との間隔を断熱材64で隔離し断熱して成り、本体底板12の中央付近に開口部を設け取付て、放熱板63の後方端を延長して栽培装置本体1の後方側面で立ち上げて放熱面積を得る。
給水トレー41の外底面が伝熱板62上に接し、ペルチェ素子61の作用で温度制御を受ける。 伝熱板62部に温度センサー(図示せず)を設ける。
ペルチェユニット60の制御温度は、電流の流れ方向で、冷却・加熱が選択でき、電流量で温度の増減ができ、制御回路(図示せず)を介して温度設定ツマミ73でコントロール設定する。
給水ポンプ51の運転は電源スイッチ71と散水タイマーツマミ72の設定で散水時間と間隔が調節制御出来るようにする。
ペルチェユニット60の制御によって給水トレー41内の栽培用水温度をコントロールし、一般のスプラウトやワサビなど低温を好むスプラウトなどに対し、栽培適温制御が行える。
【0013】
栽培用水を入れる給水ユニット40の給水トレー41内底部に、チタンと純銀を燃焼合成して水に入れると一定濃度のイオン水を生成することができるようにした銀イオンペレット45を投入設置する。
銀イオンペレット45は、一定濃度の銀イオン水を容易に生成できる商品として、市販されており、これを用いてもよい。
栽培用水の銀イオン濃度は、栽培床37の銀イオン配合不織布への接触と給水トレー41内の銀イオンペレット45への接触によって、80〜90ppbにコントロールされる。
この銀イオン濃度においては殆どのスプラウトの発芽・育成に支障がなく、且つ、人体に安全でありながら、強力な除菌・抗菌・消臭能力を発揮することができる。
【0014】
可視光応答型光触媒を栽培装置の本体ケーシング外壁面及び給水トレー内壁面にコーティングし、光触媒効果による除菌・抗菌・消臭効果を併せて活用する。
光触媒は、コーティングされる樹脂素材を傷めることの少ないアパタイト被覆タイプ可視光応答型光触媒を選定してもよい。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明によれば、スプラウトは複数の栽培収穫ケース内に小分けして栽培され、栽培収穫ケース毎に取り出し、揺動側板で挟み押さえて、スプラウト茎下端で切断することができ、栽培台を取り外して、そのまま収穫ケース内に整列されたスプラウト茎を洗浄し、簡便に調理皿に移し替えることができる。
栽培床は根部とともに簡単に栽培台から取り外し、栽培毎に簡便に交換することができる。
スプラウトの発芽から生育・収穫までの全期間に銀イオンの除菌・抗菌等の有効な効果を発揮させることができ、衛生的な栽培が行われる。
光触媒効果を併せて発揮し、細菌の増殖を防止し、消臭効果をも発揮する。
スプラウトの家庭栽培に衛生的で安心な栽培方法と栽培装置を提供することができる。
スプラウト種類に応じて栽培用水の温度を可変することができ、栽培が難しいと言われてきたワサビなどの低温育成も可能になり、適温栽培が簡便にできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の一例を示す栽培装置の正面図である。
【図2】本発明の実施の一例を示す栽培装置の右側面図である。
【図3】本発明の実施の一例を示す図2のB−B矢視要部断面図である。
【図4】本発明の実施の一例を示す図1のA−A矢視要部断面図である。
【図5】本発明の実施の一例を示す栽培装置の平面図である。
【図6】本体カバー16を取り外した状態での栽培装置の平面図である。
【図7】本体ケーシング内の栽培室の床部を示す栽培室床平面図である。
【図8】給水室内に配置される給水ユニット40部と給水ポンプ51と銀イオンペレット45とペルチェユニット60の関係図で、図(a)は平面図を示し、図(b)は右側面図で、本体底板12を除いて示している。
【図9】スプラウト種子と栽培床と栽培台の関係を示す断面拡大図で、図(c)は、スプラウト種子80を示す拡大図。図(d)は、銀イオンを担持したプリーツ状不織布栽培床の拡大断面図を示す。図(e)は、銀イオンを担持した栽培床に種子を蒔いた状態を示す拡大断面図。図(f)は、銀イオンを担持した栽培床に種子を蒔き、栽培台に設置した状態を示す拡大断面図。矢印Yは、スプラウト種子80の栽培床37への種蒔き方向を表す。矢印Zは、スプラウト種子80を蒔いた栽培床37を栽培台30への装着方向を表す。
【図10】図(g)は、栽培台30に栽培収穫ケース20を装着セットした状態の平面図で、栽培台30から栽培床37を取り除いた状態を示している。図(h)は、栽培収穫ケース20を装着セットした栽培台30に栽培床37を取付けた状態の平面図を示す。
【図11】収穫ケース21と栽培台30の着脱方向(矢印SR)を示し、収穫ケース21は、右側面図を示し、栽培台30は前後方向断面図を示す。
【図12】収穫時の収穫方法を示すための収穫ケース21と栽培台30の断面図である。矢印Xは、収穫時の揺動側板23の動きを表す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
図1〜図2は、本発明の実施の形態の外観図で、図1は、正面図、図2は右側面図を示し、栽培装置本体1内を上下2段に分け、中程に栽培室床13を設けて仕切り、上段を栽培室17とする、下段を給水室18とし、前面側をそれぞれ開口部として、最下部に本体底板12を設け、側壁部を立ち上げ本体ケーシング11とする。 本体ケーシング11は光を透過する透明樹脂製とする。
本体ケーシング11の前面開口部に透明樹脂製の開閉扉(図示せず)を設ける。
本体ケーシング11の最上部に光を透過しない樹脂製の本体カバー16を着脱可能に搭載する。
本体ケーシング11の給水室18の外側右側壁部に電源スイッチ71と散水タイマースイッチ72と温度設定ツマミ73を設け、制御回路(図示なし)で制御する。
【0019】
図3〜図4は、栽培装置本体1の要部断面図を示す。
栽培室には並列に複数の栽培収穫ケース20を設置し、小分けしてスプラウト栽培と収穫が出来るようにする。
栽培収穫ケース20は上面と下面を開口し、収穫ケース21と揺動支点24を持つ揺動側板23とで箱形に構成され、揺動側板23の下端部に切断ナイフを案内する切断ガイド口22を設ける。
収穫ケース21及び揺動側板23は、透明樹脂製としてスプラウト82の生育状態が正面から見えるようにして、その内底部に上面の開いた箱形の栽培台30を装着する。
栽培台30には上端開口部に極薄の銀イオン配合不織布をプリーツ状に折り畳んでスプラウト種子80を蒔く栽培床37として配置する。栽培台30の箱形側板を栽培台壁31とし、栽培台壁31内壁に適宜リブ34を設けて栽培床37を載せ定位置に保持する。
スプラウト種子80はプリーツ状折り目の各溝部に沿って蒔き、スプラウト種子の径と不織布の厚さ方向の弾性によって、種子が栽培床37である銀イオン配合不織布にあたかもくるまれたような形態とする。
栽培台側壁31の内底部を水槽部33とし、栽培床37の下面より下方両側壁にオーバーフロー穴35を設けて水位を規制して栽培水を貯水できるようにし、水槽部33の水面36と上方の栽培床37下面との間に空気層38を設ける。
散水による栽培台水槽部33からのオーバーフロー水は栽培切欠25を通して栽培室床13に設けた床排水口14から落下し、下段、給水室18内の給水トレー41内に流入させる。栽培床37の素材は銀イオン配合不織布又は銀イオン配合多孔質繊維シートとする。発芽したスプラウト種子80の根81は栽培床37の繊維隙間から下方に延び水槽部33内へ伸長成長する。
収穫ケース21は、栽培台30の外周に沿って上方に装着セットされ、その内部でスプラウト茎部82が成長する。
収穫時は任意の栽培収穫ケース20を栽培室17から取り出し、揺動側板23を動かして、スプラウト茎82部を押さえ固定し、切断ガイド口22から切断ナイフを切断線83に示すよう差し込みスプラウト茎82全数を切断し、着脱用張出部32を押し下げ、栽培台30を栽培収穫ケース20から取り外す。
これにより、栽培収穫ケース20とスプラウト茎82部はそのまま水洗し、スプラウト茎82を調理皿に移し替えることができる。
【0020】
給水室18内には、給水ユニット40として透明樹脂製の給水トレー41、逆止弁44、給水ポンプ51と、本体底板12中央部付近に開口部を設けペルチェユニット60を取付て配置する。
ペルチェユニット60は、ペルチェ素子61の上面に伝熱板62を取付、下面に放熱板63を取付て、ペルチェ素子61の側面外周で伝熱板62と放熱板63との間隔を断熱材64で隔離し断熱して成り、放熱板63の後方端を延長して栽培装置本体1の後方側面で立ち上げて放熱面積を得る。
放熱板63の後方面は建物壁面と接触させるか、外部の通風手段によって放熱効率を上げても良い。
給水トレー41が給水室18内の定位置に装着されると、ペルチェユニット60の伝熱板62上に、給水トレー41の外底面が搭載され接触し、ペルチェ素子61の温度制御の影響を受け、給水トレー41内の栽培用水の温度をコントロールすることができる。
伝熱板62部に温度センサー(図示せず)を設け、ペルチェユニット60の制御温度は、温度設定ツマミ73で設定する。
給水ポンプ51の運転は電源スイッチ71と散水タイマーツマミ72の設定で散水時間と間隔が調節制御出来るようにする。
本体ケーシング11の前面開口部に設けた透明樹脂製の開閉扉を閉めて、栽培用水の温度をコントロールし、栽培適温制御が行えるようにする。
【0021】
栽培用水を入れる給水ユニット40の給水トレー41内底部にチタンと純銀を燃焼合成して水に入れると一定濃度のイオン水を生成することができるようにした銀イオンペレット45を投入配設する。
銀イオンペレット45は、一定の濃度の銀イオン水を容易に生成できる商品として、市販されておりこれを用いてもよい。
栽培用水の銀イオン濃度は、栽培床37の銀イオン配合不織布への接触と給水トレー41内の銀イオンペレット45への接触によって、80〜90ppbの濃度にコントロールされ、この銀イオン濃度は、殆どのスプラウトの発芽・育成に支障がなく、且つ、人体に安全でありながら、強力な除菌・抗菌・消臭能力を発揮することができる。
【0022】
栽培装置1の透明樹脂製本体ケーシング11の外壁面及び透明樹脂製給水トレー41の内壁面に可視光応答型光触媒をコーティングし、光触媒効果による除菌・抗菌・消臭効果を活用する。
可視光応答型光触媒は、コーティングされる樹脂素材を傷めることが少ないアパタイト被覆タイプ可視光応答型光触媒を用いてもよい。
【符号の説明】
【0023】
1 栽培装置本体
11 本体ケーシング
16 本体カバー
17 栽培室
18 給水室
20 栽培収穫ケース
21 収穫ケース
23 揺動側板
30 栽培台
33 水槽部
35 オーバーフロー穴
37 栽培床
40 給水ユニット
41 給水トレー
44 逆止弁
45 銀イオンペレット
50 給水ポンプユニット
51 給水ポンプ
60 ペルチェユニット
61 ペルチェ素子
62 伝熱板
63 放熱板
64 断熱材
80 スプラウト種子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
栽培装置本体の上下2段に室を設け、前面に扉を設け、上段を栽培室とし、複数の栽培収穫ケースを設置して、この栽培収穫ケースの内底部に栽培床を持つ栽培台を装着して、下段を給水室として、給水室内に栽培用水を入れる給水トレーを設け、給水トレーを前方から水漏れなく着脱可能として給水ポンプに接続されるようにして、給水トレーが定位置に装着されると給水トレーに、温度制御を可能とするペルチェユニットが接触して伝熱されるようにして、給水ポンプの駆動で、送水管から栽培用水を送水し、栽培装置本体内の上部位置に配した散水アームに設けた散水ノズルから吐出散水し、散水アームを自ら旋回させ、栽培室に並列に複数設置された栽培収穫ケースの内底部に装着された栽培台の栽培床に向けて散水出来るようにしたことを特徴とする銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培方法。
【請求項2】
栽培台の上面開口部に、銀イオン配合不織布または銀イオン配合多孔質繊維シートをプリーツ状に折り畳み栽培床として取付、栽培床の折り溝中にスプラウト種子を蒔き、適宜散水して発芽・生育することを特徴とする請求項1の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培方法。
【請求項3】
水槽部を持つ箱形の栽培台の側面部に栽培用水のオーバーフロー穴を設けて、栽培床の下面と水面間に空気層が得られるようにして、適宜散水して、発芽したスプラウトの根が空気層を経て水槽部へ伸長して生育されることを特徴とする請求項1の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培方法。
【請求項4】
給水トレー内の栽培用水中に銀イオンを一定濃度まで溶出する金属ペレットを浸漬し、銀イオン水を生成し、銀イオンを含有させた水を栽培用水として用いることを特徴とする請求項1の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培方法。
【請求項5】
栽培装置本体の正面方向の上下2段に室を設け、前面に開閉扉を設けて、上段を栽培室とし、下段を給水室として、給水室内に栽培用水を入れる給水トレーを設け、給水トレーを前方から水漏れなく着脱可能として給水ポンプに接続されるようにして、同時に給水トレーが定位置に装着されると給水トレーにペルチェユニットが接触して伝熱されるようにして給水トレー内の栽培用水温度を可変設定出来るようにして、給水ポンプの駆動で、栽培用水を吸引し、送水管から送水し、栽培装置本体内の上部位置に配した散水アームに設けた散水ノズルから吐出散水し、散水アームを自ら旋回させ、栽培室に並列に複数設置された栽培収穫ケースの内底部に装着された栽培台の栽培床に向けて散水出来るようにしたことを特徴とする銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培装置。
【請求項6】
栽培収穫ケース内底部に、箱形で上面を開口して栽培床を取り付けた栽培台を着脱可能に装着し、収穫ケースの片方の側面板の栽培床より僅かに上部位置に切断ガイド口として開口部を設け、切断ガイド口より上部側板を取り除き、当該位置に収穫ケース内で揺動し生育したスプラウト茎を挟み込むことの出来る揺動側板を配したことを特徴とする請求項5の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培装置。
【請求項7】
給水トレー内の栽培用水中に、銀イオンを一定濃度まで溶出する金属ペレットを浸漬し、銀イオン水を生成し、銀イオンを含有させた水を栽培用水として用いることを特徴とする請求項5の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培装置。
【請求項8】
栽培用水を入れる給水トレー内面と、栽培装置本体の外壁面に可視光応答型光触媒をコーティングし、光が当たると光触媒作用を発揮するようにしたことを特徴とする請求項5の銀イオンとペルチェ素子を用いたスプラウトの栽培装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−94166(P2013−94166A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255526(P2011−255526)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(394003106)
【Fターム(参考)】