説明

録画機器及びメモリチェック方法

【課題】これから使用されるメモリに対してのみ選択的にメモリチェックを行うことで、起動から使用開始までにかかる時間を短縮できるようにした録画機器を提供する。
【解決手段】録画再生機器10は、複数のメモリで構成される記録媒体14と、記録媒体14へのデータの記録を制御する記録媒体制御部13と、録画再生機器10に関する管理情報を記憶するシステム制御部15とを備える。記録媒体制御部13は、システム制御部15に記憶された管理情報に基づいて、記録媒体14を構成する複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択し、選択したメモリに対してのみメモリチェックを行う。例えば、記録媒体制御部13は、管理情報に基づいて、複数のメモリに対して未記録か否かを判定し、未記録と判定されたメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画機器及びメモリチェック方法に関し、揮発性メモリなどのメモリに録画データを記録することが可能な録画機器及び該録画機器によるメモリチェック方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)といった揮発性メモリ等に代表されるメモリに録画データを記録する録画機器において、起動時に、搭載メモリに対してメモリチェックが行われ、正常に動作するか否かを確認している。
【0003】
上記のような録画機器においては、録画データの高解像度化に伴い、搭載メモリも大容量になってきており、起動時に搭載メモリに対して全てメモリチェックを行っていると、メモリチェック時間が例えば数十秒から数分となる場合があった。この間、ユーザは録画機器を操作できずに待たされることになってしまう。
【0004】
これに対して、例えば、特許文献1には、機能毎に個性化された複数のメモリ領域の内で、少なくとも1つのメモリ領域を指定する記憶手段を備え、指定されたメモリ領域のみ異常の有無を判断するデータ処理装置が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、システム起動時に必要な揮発性メモリ領域の領域情報が格納された不揮発性記憶部を有し、電源投入後、システムプログラムを起動させるのに必要な揮発性メモリ領域のみに対して、メモリチェックを行う画像形成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平3−171349号公報
【特許文献2】特開2007−140920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、起動時において、これから使用される予定のメモリを優先してメモリチェックを行うほうが、メモリチェック時間の効率化やメモリの信頼性の観点から好ましいが、上記特許文献1,2に記載の技術は、予め決められたメモリに対してだけメモリチェックを行うようにしたもので、上記観点からメモリチェックを行うようには構成されていない。
【0008】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、これから使用されるメモリに対してのみ選択的にメモリチェックを行うことで、起動から使用開始までにかかる時間を短縮できるようにした録画機器及び該録画機器によるメモリチェック方法を提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、第1の技術手段は、複数のメモリで構成された第1のメモリ手段を備え、該第1のメモリ手段に録画データを記録する録画機器であって、該録画機器に関する管理情報を記憶する第2のメモリ手段と、該第2のメモリ手段に記憶された管理情報に基づいて、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択手段と、該選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェック手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0010】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して未記録か否かを示す設定情報を記憶し、前記メモリ選択手段は、前記設定情報により未記録と判定されたメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴としたものである。
【0011】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して前記録画機器の録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す設定情報を記憶し、前記メモリ選択手段は、前記設定情報により録画動作または再生動作に使用されると判定されたメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴としたものである。
【0012】
第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器の起動から終了までに録画動作に要した時間を動作履歴情報として記憶し、前記メモリ選択手段は、前記動作履歴情報に基づいて、録画動作に要する録画動作予定時間を推定し、該推定した録画動作予定時間から必要なメモリ容量を算出し、該算出したメモリ容量分のメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴としたものである。
【0013】
第5の技術手段は、第4の技術手段において、前記録画動作予定時間は、前回の録画動作に要した時間、過去の録画動作に要した時間の平均値またはメジアン値、一定期間内で録画動作に要した時間の最大値のいずれかであることを特徴としたものである。
【0014】
第6の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器の録画予約に関する情報を記憶し、前記メモリ選択手段は、前記録画予約に関する情報に基づいて、録画予約に必要なメモリ容量を算出し、該算出したメモリ容量分のメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴としたものである。
【0015】
第7の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器のメモリチェック履歴に基づくエラー情報、あるいは、既録画データの再生時におけるエラー情報の少なくとも1つを記憶し、前記メモリ選択手段は、前記エラー情報に基づいて、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴としたものである。
【0016】
第8の技術手段は、第1の技術手段において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して未記録か否かを示す第1の設定情報と、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して前記録画機器の録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す第2の設定情報と、前記録画機器の起動から終了までに録画動作に要した時間を示す動作履歴情報と、前記録画機器の録画予約に関する情報と、前記録画機器のメモリチェック履歴に基づくエラー情報あるいは既録画データの再生時におけるエラー情報との少なくとも1つを記憶し、前記メモリ選択手段は、前記第1の設定情報,前記第2の設定情報,前記動作履歴情報,前記録画予約に関する情報,前記エラー情報の少なくとも1つに基づいて、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴としたものである。
【0017】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記第1の設定情報,前記第2の設定情報,前記動作履歴情報,前記録画予約に関する情報,前記エラー情報に対して、優先度を設定し、前記メモリ選択手段は、前記メモリチェック手段によるメモリチェックが一定時間以内に完了するように、前記優先度に従って、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴としたものである。
【0018】
第10の技術手段は、第1〜第9のいずれか1の技術手段において、前記メモリ選択手段により選択されたメモリが未記録である場合、前記メモリチェック手段は、前記未記録メモリに対して、データのライト及びリードを行い、該ライト及びリードのデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定することにより、メモリチェックを行うことを特徴としたものである。
【0019】
第11の技術手段は、第1〜第9のいずれか1の技術手段において、前記メモリ選択手段により選択されたメモリにデータが記録済みである場合、前記メモリチェック手段は、前記記録済みメモリに対して、データのリードを行い、前記記録済みデータと前記リードしたデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定することにより、メモリチェックを行うことを特徴としたものである。
【0020】
第12の技術手段は、第1のメモリ手段と、第2のメモリ手段とを備え、該第1のメモリ手段に録画データを記録する録画機器によるメモリチェック方法であって、前記第2のメモリ手段に記憶された前記録画機器に関する管理情報に基づいて、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択ステップと、該選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェックステップとを備えたことを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、これから使用されるメモリに対してのみ選択的にメモリチェックを行うことにより、起動から使用開始までにかかる時間を短縮することができると共に、近々に使用される予定のメモリの信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係る録画再生機器の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。
【図8】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図9】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図10】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図11】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図12】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図13】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。
【図14】本発明の録画再生機器によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図で、図13のフローの続きである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の録画機器及び該録画機器によるメモリチェック方法に係る好適な実施の形態について説明する。
【0024】
まず、本発明に係る録画機器について、再生機能も備えた録画再生機器を例に挙げてその概要を説明する。但し、本発明において再生機能は必須ではなく、また、録画再生機器として構成する場合にも以下に例示する構成に限ったものではない。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る録画再生機器の構成例を示すブロック図で、図中、10は録画再生機器を示す。録画再生機器10は、データ入出力処理部11、記録再生処理部12、記録媒体制御部13、記録媒体14、及びシステム制御部15を備える。また、システム制御部15は、録画予約管理部15a,動作履歴管理部15b,メモリエラー管理部15c,制御CPU15dで構成される。以下では、デジタル放送を受信する構成を代表例として説明するが、アナログ放送を受信する構成としてもよいことは言うまでもない。
【0026】
録画再生機器10には、本発明の主たる特徴である第1のメモリ手段に相当する記録媒体14が設けられている。記録媒体14としては、例えば、複数の揮発性メモリあるいは不揮発性メモリなどを適用することができるが、以下の説明では揮発性メモリを代表例として説明する。記録媒体(以下、メモリディスクという)14は、例えば、ATA(Advanced Technology Attachment)規格や、SATA(Serial ATA)規格、SCSI(Small Computer System Interface)規格等に基づき記録媒体制御部13と接続される。なお、記録媒体制御部13としての機能は、後述するメモリディスク14内のファイルシステムコントローラにより実現してもよく、また、システム制御部15により実現してもよい。記録媒体制御部13の機能をファイルシステムコントローラで実現させる場合、記録媒体制御部13が上記規格に基づきシステム制御部15と接続される。
【0027】
録画再生機器10は、例えば、デジタルチューナ内蔵のメモリディスクレコーダあるいはメモリディスク一体型のBDレコーダやDVDレコーダ、もしくは、デジタルチューナを外部接続可能なメモリディスクレコーダあるいはメモリディスク一体型のBDレコーダやDVDレコーダなどとして、適宜構成することができる。
【0028】
データ入出力処理部11は、デジタル放送を受信するチューナや、BD(Blu-ray Disc),DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬記録媒体を装着してデータの入出力(書き込み/読み出し)を行う入出力インタフェース(入出力I/F)を含み、これらチューナや入出力I/Fを介して入力されたデータを記録再生処理部12に出力する。また、データ入出力処理部11は、表示出力部と音声出力部とを含み、表示出力部が記録再生処理部12から入力された映像データを外部接続された表示装置(図示せず)に出力し、音声出力部が記録再生処理部12から入力された音声データを外部接続されたスピーカ(図示せず)に出力する。
【0029】
記録再生処理部12は、データ入出力処理部11から入力されたデータあるいは記録媒体14から読み出したデータを、表示出力可能な映像データ及びそれに同期した音声データに復号するデコーダを含むものとする。
【0030】
また、記録再生処理部12は、圧縮符号化されたデータを逆量子化し、量子化ステップ(量子化幅、量子化スケール、量子化係数などとも呼ばれる)を変更して再量子化することで、圧縮処理を行う圧縮手段の一例であるトランスコーダを含む。このトランスコーダは、データ入出力処理部11から入力されたデータあるいはメモリディスク14から読み出したデータ(入力ビットストリーム)に対して、規格を変えることなく圧縮処理し、圧縮データ(出力ビットストリーム)を出力する。また、トランスコーダは、MPEG(Moving Picture Experts Group)-2規格のTS(Transport Stream)データをH.264/AVC(Advanced Video Coding)規格のTSデータに変換することも可能に構成されている。圧縮処理自体は採用する規格に基づき実行すればよいため、その詳細については説明しないものとする。
【0031】
上記トランスコーダに入力されるデータは、チューナ経由で受信した又はネットワーク経由でダウンロードした放送コンテンツのデータ、入出力I/Fから入力されたBD等の可搬記録媒体に記録済みのコンテンツのデータ、メモリディスク14から読み出したコンテンツのデータが挙げられる。従って、上記トランスコーダは、データ入出力処理部11に含まれるチューナで受信した放送コンテンツのデータを圧縮し、BD等の可搬記録媒体に記録するためにデータ入出力処理部11に出力するかあるいはメモリディスク14の記憶領域に記録するためにメモリディスク14に出力することや、メモリディスク14から読み取ったデータを圧縮し、BD等の可搬記録媒体に記録するためにデータ入出力処理部11に出力することや、BD等の可搬記録媒体から読み取ったデータを圧縮し、メモリディスク14に記録するために出力することが可能となっている。
【0032】
このように、録画再生機器10は、記録再生処理部12で圧縮された圧縮データを、データ入出力処理部11を介してBD等の可搬記録媒体に記録したり、メモリディスク14に記録したりすることができる。
【0033】
なお、上記のトランスコーダの代わりにエンコーダを備えるようにしてもよい。エンコーダによれば、圧縮符号化されたデータを復号後に再符号化して記録することができる。すなわち、可変ビットレート制御が可能なエンコーダを設け、デコーダで復号されたデータをエンコーダで再符号化するように構成すればよい。録画再生機器10をアナログ放送受信可能な構成とし、受信したアナログ放送番組を録画する場合、上記の可変ビットレート制御が可能なエンコーダが、チューナで復調されたアナログ復調信号を符号化し、符号化したデータを記録に適した形式(例えばプログラムストリーム)に変換してメモリディスク14又はBD等の可搬記録媒体に記録すればよい。
【0034】
システム制御部15は、装置全体を制御するための制御CPU15d,RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等で構成される。そして、このシステム制御部15には、録画再生機器10に関する管理情報を記憶する第2のメモリ手段が含まれる。この第2のメモリ手段は、録画再生機器10の録画予約に関する情報を記憶する録画予約管理部15aと、録画再生機器10の起動から録画動作に要した時間を動作履歴情報として記憶する動作履歴管理部15bと、録画再生機器10のメモリチェック履歴に基づくエラー情報、あるいは、既録画データの再生時におけるエラー情報の少なくとも1つを記憶するメモリエラー管理部15cとが含まれる。
【0035】
また、第2のメモリ手段は、メモリディスク14を構成する複数のメモリに対して未記録か否かを示す第1の設定情報と、メモリディスク14を構成する複数のメモリに対して録画再生機器10の録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す第2の設定情報とを記憶する。すなわち、第2のメモリ手段では、管理情報として、これらの第1の設定情報,第2の設定情報,動作履歴情報,録画予約に関する情報,エラー情報を記憶する。
【0036】
本メモリディスク14は、録画データなどを記録するための装置であり、より詳細には、録画データだけでなくその録画データを管理するための管理データも記録する。この管理データには、録画データのタイトルや録画時刻などの情報をはじめ、録画データの記憶領域などの情報も、通常含まれる。
【0037】
以下の各実施形態では、揮発性メモリとしてSDRAMを用いた例を挙げて説明するが、他種のDRAMや、擬似SRAM(Pseudo Static RAM)など他の揮発性メモリを採用することができる。他種のDRAMとしては、DDR(Double Data Rate) SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMなど、様々なものが挙げられる。
【0038】
また、メモリコントローラを共通とする揮発性メモリは全て同じ種類(SDRAMで例示するように同じ規格。但し、記憶容量は異なっていてもよい。)とするが、異なる同士は異なる種類の揮発性メモリを採用してもよい。例えば、1つのメモリコントローラではDDR2を搭載し、他のメモリコントローラではDDR3を搭載してもよい。
【0039】
図2は、本発明の一実施形態に係るSDRAMを用いたメモリディスクの構成例を示す図である。図2で示すメモリディスク14は、ファイルシステムコントローラ141、メモリコントローラ142、SDRAM143a〜143lを備える。この例では1つのメモリコントローラ142に対してSDRAM143a〜143lが制御されるが、メモリコントローラを複数にしてもよい。
【0040】
ファイルシステムコントローラ141は、全てのSDRAMで記憶領域が構成されるファイルシステムを制御する。より具体的には、SDRAM143a〜143lは、メモリコントローラ142によりデータのリード及びライト(読み書き)が制御される。メモリコントローラ142は、ファイルシステムコントローラ141によりデータのリード及びライトが制御される。つまり、メモリコントローラ142は、ファイルシステムコントローラ141からの制御に基づき、SDRAM143a〜143lに対するデータのリード及びライトを制御する。
【0041】
そして、メモリディスク14は、AC(交流)電源から電力の供給を受けているが、停電時や電源コードが抜かれた時などの電力供給遮断時にデータが喪失してしまうことを防止するために、蓄電池(バッテリ)のようなバックアップ電源を備えるようにしてもよい。
【0042】
本発明の主たる特徴部分は、これから使用されるメモリに対してのみ選択的にメモリチェックを行うことで、起動から使用開始までにかかる時間を短縮できるようにすることである。このための構成として、録画再生機器10は、システム制御部15に記憶された管理情報に基づいて、複数のSDRAMの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択手段と、選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェック手段とを備える。これらメモリ選択手段及びメモリチェック手段は前述の記録媒体制御部13に相当するが、記録媒体制御部13としての機能は、メモリディスクファイルシステムコントローラ141により実現してもよく、また、システム制御部15内の制御CPU15dにより実現してもよい。
【0043】
すなわち、録画再生機器10は、録画再生機器10における設定情報や、これまでの録画動作に要した時間(動作履歴)情報、今後予定される録画予約に関する情報、メモリチェック履歴に基づくエラー情報や既録画データの再生時におけるエラー情報に基づいて、SDRAM143a〜143lの内、選択したメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。
【0044】
(第1の実施形態)
ここでは、録画再生機器10における設定情報に基づいて、選択的にメモリチェックを行う場合について、以下の(1),(2)のケースに分けて説明する。
(1)録画再生機器10は、システム制御部15に記憶された第1の設定情報に基づいて、複数のSDRAM143a〜143lに対して未記録か否かを判定する第1の判定手段を備える。この第1の判定手段は、記録媒体制御部13または制御CPU15に相当する。記録媒体制御部13は、第1の判定手段により未記録と判定されたメモリ領域を、使用が予定されるメモリ領域として選択し、選択したメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。
【0045】
図3に示す例では、SDRAM143a〜143fは記録済みメモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143g〜143lは未記録メモリ領域であるため、今後記録に使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。メモリチェックとしては、例えば、記録媒体制御部13が、未記録メモリ領域に対して、データのライト及びリードを行い、ライト及びリードのデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定する。この際、データの一致部分が所定割合未満のメモリ領域については、エラーがあるものとして、メモリエラー管理部15cに記憶しておく。なお、このメモリチェックによりエラーと判定されたメモリは使用しないようにする。
【0046】
また、メモリチェックの具体的な方法として、上記のように、データのライト及びリードのチェックを行っても良いし、事前に未使用のメモリ領域(コンテンツなどが記録されていないメモリ領域)に、テストパターン(例えば、8ビット単位の連続するメモリセルの場合、55(h),AA(h),55(h),AA(h),…とビット反転するパターンなど)の書き込みをしておき、このテストパターンの読み出しのみを行うメモリチェックを行うようにしてもよい。これにより、今後の記録において、電源起動から使用開始までにかかる時間を短縮しつつ、メモリの不良による記録失敗を事前に回避することができる。
【0047】
(2)録画再生機器10は、システム制御部15に記憶された第2の設定情報に基づいて、複数のSDRAM143a〜143lに対して録画動作または再生動作に使用されるか否かを判定する第2の判定手段を備える。この第2の判定手段は、記録媒体制御部13または制御CPU15に相当する。記録媒体制御部13は、第2の判定手段により録画動作または再生動作に使用されると判定されたメモリ領域を、使用が予定されるメモリ領域として選択し、選択したメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。
【0048】
具体的には、メモリの使用領域が実際に使用可能なメモリサイズより小さく使用する場合、例えば、メモリをタイムシフト動作に使用して、そのタイムシフト動作に使用するメモリ容量がそのメモリの記録可能容量よりも小さい場合などには、このタイムシフト動作に使用するメモリ領域のみメモリチェックを行う。これにより、今後のタイムシフト録画において、電源起動から使用開始までにかかる時間を短縮しつつ、メモリの不良による録画失敗を事前に回避することができる。
【0049】
図4に示す例では、SDRAM143a〜143fは記録済みメモリ領域、SDRAM143i〜143lは未記録メモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143g,143hはタイムシフト録画で使用するメモリ領域であるため、今後録画に使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。
【0050】
また、録画再生機器10の電源起動後の再生が設定されており(例えば、記録済みコンテンツのリピート再生)、このリピート再生に必要とされるメモリ(再生コンテンツが記録されているメモリ領域)のみメモリチェックを行うようにしてもよい。これにより、記録済みコンテンツのリピート再生等において、電源起動から使用開始までにかかる時間を短縮しつつ、メモリの不良による再生不可もしくは記録データの劣化による再生画質低下をユーザが事前に知ることができる。
【0051】
図5に示す例では、SDRAM143a〜143cは記録済みメモリ領域、SDRAM143h〜143lは未記録メモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143d〜143gはリピート再生が設定された記録済みメモリ領域であるため、今後再生に使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。
【0052】
ただし、図5に示す例の場合、メモリチェックを行う際に、記録済みメモリが対象であるため、書き込みチェックは行わず、読み出しチェックのみが行われる。すなわち、記録媒体制御部13が、記録済みメモリに対して、データのリードを行い、記録済みデータとリードしたデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定する。この際、前述と同様に、データの一致部分が所定割合未満のメモリ領域については、エラーがあるものとして、メモリエラー管理部15cに記憶しておく。
【0053】
(第2の実施形態)
ここでは、録画再生機器10のこれまでの録画動作に要した時間情報に基づいて、選択的にメモリチェックを行う場合について説明する。
録画再生機器10は、ユーザが録画再生機器10の電源起動時から電源終了時までに行った録画動作に要した時間を動作履歴情報として記憶する動作履歴管理部15bを備える。記録媒体制御部13は、動作履歴管理部15bに記憶されている動作履歴情報に基づいて、次回の電源起動時にユーザが録画動作に要する録画動作予定時間を推定し、この録画動作予定時間から必要なメモリ容量を算出し、算出したメモリ容量分のメモリ領域を、使用が予定されるメモリ領域として選択し、このメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。
【0054】
例えば、ユーザが直近の過去における電源起動後に1時間録画を行っていた場合は、この1時間の録画に必要なメモリ容量分のメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。もちろん、過去の録画時間の平均値、メジアン値、一定期間内の最大値(例えば、直近1ヶ月間の最長録画時間)などに基づいて、メモリチェックを行うメモリ領域の設定を行っても良い。
【0055】
(第3の実施形態)
ここでは、録画再生機器10の今後予定される録画予約に関する情報に基づいて、選択的にメモリチェックを行う場合について説明する。
録画再生機器10は、テレビ番組などの番組コンテンツを録画予約する際に、録画予約に関する情報(録画予約設定情報)を記憶する録画予約管理部15aを備える。記録媒体制御部13は、録画予約管理部15aに記憶された録画予約設定情報に基づいて、録画予約に必要なメモリ容量を算出し、算出したメモリ容量分のメモリ領域を、使用が予定されるメモリ領域として選択し、このメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。
【0056】
記録媒体制御部13は、上記録画予約設定情報に基づいて、録画予約のために使用確保するメモリ領域を決定する。具体的には、番組コンテンツをビットレート変換せずにそのまま録画するダイレクト録画である場合は、録画予約番組のビットレート情報及び録画時間に基づいて、使用確保するメモリ容量を算出し、このメモリ容量に応じたメモリ領域を決定する。また、ビットレート変換録画である場合には、録画再生機器10で設定されている録画モード(例えば、SXP,XP,SP,LP,長時間(2倍,3倍,5倍,マニュアル)など)の情報及び録画予約番組の録画時間から、使用確保するメモリ容量を算出し、このメモリ容量に応じたメモリ領域を決定する。そして、記録媒体制御部13は、決定したメモリ領域に対してのみメモリチェックを行う。これにより、電源起動から使用開始までにかかる時間を短縮しつつ、メモリの不良による予約失敗を事前に回避することができる。
【0057】
なお、上記の録画予約設定情報は、例えば、すべての情報を参照しても良いし、電源起動した当日のみの情報や、直近の2日間や1週間などに限定した情報を参照して、録画予約のために使用確保するメモリ領域を決定しても良い。
【0058】
前述の図4に示す例では、SDRAM143a〜143fは記録済みメモリ領域、SDRAM143i〜143lは未記録メモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143g,143hは録画予約で使用するメモリ領域であるため、今後録画に使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。
【0059】
また、図6に示す例では、SDRAM143a〜143dは記録済みメモリ領域、SDRAM143h〜143jは明日以降予約録画に使用される予定の未記録メモリ領域、143k,143lは未記録メモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143e〜143gは本日予約録画で使用される予定の未記録メモリ領域であるため、今後録画に使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。
【0060】
どのように録画予約設定情報を参照するかは、固定設定でも良いし、ユーザによる選択により可変できる設定でも良いし、あるいは、ユーザが録画再生機器10を使用する履歴・パターン(曜日、時間)の情報を録画予約管理部15aに記憶している場合、その情報に基づいて自動的に設定を可変させても良い。例えば、ユーザによる録画再生機器10に対する操作が、平日は番組予約が多く、週末にその予約録画した番組を再生する機会が多い場合は、週末最初の電源起動時には、すぐに録画動作する可能性は比較的低いと推定される。このため、週末最初にはメモリチェックするメモリ領域を少なくして、または、全く実行しないようにして、録画再生機器10を電源起動させ、週末の終わり付近での電源起動時には、次週の平日からの録画予約設定に備えて、予約録画のために使用確保するメモリ領域に対してメモリチェックを行うようにしてもよい。
【0061】
(第4の実施形態)
ここでは、メモリチェック履歴に基づくエラー情報や、既録画データの再生時におけるエラー情報に基づいて、選択的にメモリチェックを行う場合について説明する。
録画再生機器10は、過去の電源起動時におけるメモリチェック結果でのエラー情報、もしくは、記録済みコンテンツの再生時におけるエラー情報の少なくとも1つを記憶するメモリエラー管理部15cを備える。記録媒体制御部13は、このメモリエラー管理部15cに記憶されているエラー情報に基づいて、次回の電源起動時にメモリチェックするメモリ領域の設定を行う。
【0062】
例えば、前回エラーが起きたメモリ単位(セル、ブロック、ユニット)が含まれるメモリ領域に対してのみ、次回の電源起動時にメモリチェックを行うようにしてもよい。また逆に、電源起動時のメモリチェックにおいて、規定回数(過去トータル、または、直近のテストで連続)以上に亘って、エラーを繰り返すメモリ領域は信頼性が低いと判断して、メモリチェックの対象から外してもよい。
【0063】
図7に示す例では、SDRAM143a〜143dは記録済みで且つエラー履歴がないメモリ領域、SDRAM143i〜143kは未記録で且つエラー履歴がないメモリ領域、143lは未記録で且つエラー回数が多いメモリ領域であるため、メモリチェックは行われない。また、SDRAM143e,143fは記録済みで且つエラー履歴のあるメモリ領域、SDRAM143g,143hは未記録で且つエラー履歴のあるメモリ領域であるため、今後使用されるメモリ領域として選択され、メモリチェックが行われる。
【0064】
(第5の実施形態)
ここでは、上述の第1〜第4の実施形態における、未記録か否かを示す第1の設定情報(項目1)と、録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す第2の設定情報(項目2)と、動作履歴管理部15bに記憶された動作履歴情報(項目3)と、録画予約管理部15aに記憶された録画予約に関する情報(項目4)と、メモリエラー管理部15cに記憶されたエラー情報(項目5)とからなる各項目を適宜組み合わせてメモリチェックするメモリ領域を選択する場合について説明する。
【0065】
例えば、単に各項目に該当するメモリ領域すべてをメモリチェックの対象としても良い。また、項目1,3に該当するメモリ領域のみをメモリチェックの対象としても良い。さらに、各項目に優先度を設定した上で、メモリチェックを実施した場合にかかる時間を一定時間以内(例えば、10秒以内など)に完了させるようにしてもよい。例えば、各項目に該当するメモリ領域すべてのメモリチェックを行うと、この設定時間(ここでは10秒)を越える場合には、優先度の低い項目に該当するメモリ領域に対してはメモリチェックを行わないようにしてもよい。これにより、設定時間内に最低限必要なメモリ領域に対してメモリチェックを完了させることができるようになる。
【0066】
具体例として、録画予約の項目4が最優先、タイムシフト録画の項目2が次点で優先されるように設定されているものとする。これら2つの項目が該当するメモリ領域に対してメモリチェックを実施した際に、メモリチェック時間が一定時間よりもかかり、項目4に該当するメモリ領域に対してのみメモリチェックを行えば一定時間内で完了することが予測される場合には、電源起動時には、項目4(録画予約)で使用するメモリ領域のみのメモリチェックを行い、項目2のメモリ領域に対してはメモリチェックを行わないようにする。
【0067】
上記では、本発明を録画機器に適用した場合の実施形態について説明したが、本発明は録画機器によるメモリチェック方法の形態とすることもできる。具体的には、複数のメモリを備え、複数のメモリに録画データを記録する録画機器によるメモリチェック方法であって、録画機器に関する管理情報に基づいて、複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択ステップと、選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェックステップとを備える。このメモリ選択ステップにおける具体的な処理例について、以下の図8〜図14に基づいて説明する。
【0068】
図8は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の一例を説明するためのフロー図である。本例では、前述の図3に対応するメモリ選択方法について説明するものとする。
【0069】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定する(ステップS1)。図3の例の場合、この判定対象メモリ領域は、1つのSDRAMとしてもよく、複数のSDRAMを1つの単位として選定してもよい。そして、ステップS1で選定した判定対象メモリ領域が記録済みか否かを判定する(ステップS2)。ここで、判定対象メモリ領域が記録済みであると判定した場合(YESの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS3)。また、ステップS2において、判定対象メモリ領域が記録済みではないと判定した場合(NOの場合)、メモリチェックの対象とするように制御する(ステップS4)。そして、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS5)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS5において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
【0070】
図9は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例では、前述の図4に対応するメモリ選択方法について説明するものとする。ここで、録画予約やタイムシフト録画などの録画動作に係る録画予約設定情報は録画予約管理部15aに記憶されており、この録画予約設定情報に基づいて、録画動作に必要なメモリ容量を算出し、算出したメモリ容量分のメモリを割り当てる処理を行う。そして、この録画予約設定情報により、録画に使用予定のメモリ領域がどのメモリ領域であるか判定できるようにしている。
【0071】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定し(ステップS11)、選定した判定対象メモリ領域が記録済みか否かを判定する(ステップS12)。ここで、判定対象メモリ領域が記録済みであると判定した場合(YESの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS13)。また、ステップS12において、判定対象メモリ領域が記録済みではないと判定した場合(NOの場合)、録画予約管理部15aから録画予約設定情報を読み込み(ステップS14)、この録画予約設定情報に基づいて、判定対象メモリ領域に録画予定(予約録画,タイムシフト録画など)があるか否かを判定する(ステップS15)。ここで、判定対象メモリ領域に録画予定があると判定した場合(YESの場合)、メモリチェックの対象とするように制御する(ステップS16)。また、ステップS15において、判定対象メモリ領域に録画予定がないと判定した場合(NOの場合)、ステップS13に移行する。
【0072】
そして、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS17)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS17において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、ステップS11に戻り処理を繰り返す。
【0073】
図10は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例では、前述の図5に対応するメモリ選択方法について説明するものとする。ここで、リピート再生などの再生動作に係る再生設定情報は録画予約管理部15a等に記憶されており、この再生設定情報により、再生に使用予定のメモリ領域がどのメモリ領域であるか判定できるようにしている。
【0074】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定し(ステップS21)、選定した判定対象メモリ領域が記録済みか否かを判定する(ステップS22)。ここで、判定対象メモリ領域が記録済みであると判定した場合(YESの場合)、録画予約管理部15aから再生設定情報を読み込み(ステップS23)、この再生設定情報に基づいて、判定対象メモリ領域に再生予定(リピート再生など)があるか否かを判定する(ステップS24)。判定対象メモリ領域に再生予定があると判定した場合(YESの場合)、メモリチェックの対象とするように制御する(ステップS26)。また、ステップS24において、判定対象メモリ領域に再生予定がないと判定した場合(NOの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS25)。また、ステップS22において、選定した判定対象メモリ領域が記録済みでないと判定した場合(NOの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS27)。
【0075】
そして、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS28)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS28において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、ステップS21に戻り処理を繰り返す。
【0076】
図11は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例では、前述の図6に対応するメモリ選択方法について説明するものとする。ここで、録画予約設定情報は録画予約管理部15aに記憶されており、この録画予約設定情報に基づいて、録画動作に必要なメモリ容量を算出し、算出したメモリ容量分のメモリを割り当てる処理を行う。そして、この録画予約設定情報により、録画に使用予定のメモリ領域がどのメモリ領域であるか判定できるようにしている。
【0077】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定し(ステップS31)、選定した判定対象メモリ領域が記録済みか否かを判定する(ステップS32)。ここで、判定対象メモリ領域が記録済みであると判定した場合(YESの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS33)。また、ステップS32において、判定対象メモリ領域が記録済みではないと判定した場合(NOの場合)、録画予約管理部15aから録画予約設定情報を読み込み(ステップS34)、この録画予約設定情報に基づいて、判定対象メモリ領域に録画予定(予約録画)があるか否かを判定する(ステップS35)。判定対象メモリ領域に録画予定があると判定した場合(YESの場合)、上記録画予約設定情報に基づいて、予約録画設定で一番直近の日時がいつかを判定する(ステップS36)。また、ステップS35において、判定対象メモリ領域に録画予定がないと判定した場合(NOの場合)、ステップS33に移行する。
【0078】
そして、ステップS36において、予約録画設定で一番直近の日時が本日の場合(本日の場合)、メモリチェックの対象とするように制御する(ステップS37)。また、予約録画設定で一番直近の日時が明日以降の場合(明日以降の場合)、ステップS33に移行する。
【0079】
そして、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS38)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS38において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、ステップS31に戻り処理を繰り返す。
【0080】
図12は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図である。本例では、前述の図7に対応するメモリ選択方法について説明するものとする。ここで、メモリチェック履歴に基づくエラー情報あるいは既録画データの再生時におけるエラー情報の少なくとも1つをエラー履歴情報としてメモリエラー管理部15cに記憶しており、このエラー履歴情報により、エラーが発生したメモリ領域がどのメモリ領域であるか判定し、メモリ領域毎にエラー発生回数が分かるようにしている。
【0081】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定し(ステップS41)、メモリエラー管理部15cからエラー履歴情報を読み込む(ステップS42)。そして、このエラー履歴情報に基づいて、ステップS41で選定した判定対象メモリ領域にエラー履歴があるか否かを判定する(ステップS43)。ここで、判定対象メモリ領域にエラー履歴がない場合(NOの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS44)。また、ステップS43において、判定対象メモリ領域にエラー履歴があると判定した場合(YESの場合)、エラー発生回数が設定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS45)。
【0082】
ステップS45において、エラー発生回数が設定値よりも大きくないと判定した場合(NOの場合)、この判定対象メモリ領域をメモリチェックの対象とするように制御する(ステップS46)。また、エラー発生回数が設定値よりも大きいと判定した場合(YESの場合)、この判定対象メモリ領域をメモリチェックの対象としないように制御する(ステップS47)。
【0083】
そして、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS48)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、そのまま終了する。また、ステップS48において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、ステップS41に戻り処理を繰り返す。
【0084】
図13,図14は、本発明の録画再生機器10によるメモリ選択方法の他の例を説明するためのフロー図で、図14は図13のフローの続きである。このフローは、前述の図9〜図11で説明したフローを組み合わせたものである。
【0085】
まず、録画再生機器10は、メモリディスク14に対して、判定対象メモリ領域(判定対象メモリ単位)を選定し(ステップS51)、判定対象メモリ領域が記録済みであるか否かを判定する(ステップS52)。ここで、判定対象メモリ領域が記録済みであると判定した場合(YESの場合)、録画予約管理部15aから再生設定情報を読み込んで(ステップS53)、この再生設定情報に基づいて、判定対象メモリ領域に再生予定があるか否かを判定する(ステップS54)。判定対象メモリ領域に再生予定がないと判定した場合(NOの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS55)。また、ステップS54において、判定対象メモリ領域に再生予定があると判定した場合(YESの場合)、再生に使用される予定のメモリ領域をメモリチェックの対象候補(3)とする(ステップS56)。
【0086】
また、ステップS52において、判定対象メモリ領域が記録済みではないと判定した場合(NOの場合)、録画予約管理部15aから録画予約設定情報を読み込んで(ステップS57)、この録画予約設定情報に基づいて、判定対象メモリ領域に録画予定(予約録画,タイムシフト録画)があるか否かを判定する(ステップS58)。ここで、判定対象メモリ領域に録画予定がないと判定した場合(NOの場合)、メモリチェックの対象としないように制御する(ステップS59)。また、ステップS58において、判定対象メモリ領域に録画予定があると判定した場合(YESの場合)、判定対象メモリ領域に予約録画の予定があるか否かを判定する(ステップS60)。ここで、予約録画の予定がある場合(YESの場合)、予約録画設定で一番直近の日時がいつかを判定する(ステップS61)。また、ステップS60において、予約録画の予定がない場合(NOの場合)、ステップS59に移行する。
【0087】
ステップS61において、予約録画設定で一番直近の日時が本日の場合(本日の場合)、予約録画での使用領域をメモリチェックの対象候補(1)とする(ステップS62)。また、予約録画設定で一番直近の日時が明日以降である場合(明日以降の場合)、ステップS59に移行する。
【0088】
また、ステップS58において、判定対象メモリ領域に録画予定があると判定した場合(YESの場合)、判定対象メモリ領域にタイムシフト録画の予定があるか否かを判定する(ステップS63)。ここで、タイムシフト録画の予定がある場合(YESの場合)、タイムシフト録画での使用領域をメモリチェックの対象候補(2)とする(ステップS64)。また、ステップS63において、タイムシフト録画の予定がない場合(NOの場合)、ステップS59に移行する。
【0089】
図14において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行ったか否かを判断し(ステップS71)、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行なったと判断した場合(YESの場合)、システム制御部15内のメモリから設定情報を読み込む(ステップS72)。また、ステップS71において、全ての判定対象メモリ単位について判定処理を行っていないと判断した場合(NOの場合)、図13のステップS51に戻り処理を繰り返す。なお、上記設定情報としては、メモリ単位でのメモリチェックの実行に要する時間、最大メモリチェック時間設定値(Tmax)、メモリチェック対象候補の優先順位(優先度)情報を含むものとする。
【0090】
そして、これまでのステップで求めたメモリチェックの対象候補(1),(2),(3)の情報(すなわち、どのメモリ領域を対象候補としたかを示す情報)を読み込み(ステップS73)、読み込んだメモリチェック対象候補(1),(2),(3)の情報と、ステップS72で読み込んだ設定情報とに基づいて、メモリチェック対象候補(1),(2),(3)について、メモリチェック時間の集計値を算出する(ステップS74)。
【0091】
そして、ステップS74で算出したメモリチェック時間が最大メモリチェック時間設定値(Tmax)以下であるか否かを判定し(ステップS75)、メモリチェック時間が最大メモリチェック時間設定値(Tmax)以下と判定した場合(YESの場合)、現時点でのメモリチェック対象候補をメモリチェック候補とするように制御する(ステップS76)。また、ステップS75において、メモリチェック時間が最大メモリチェック時間設定値(Tmax)よりも大きいと判定した(NOの場合)、メモリチェック対象候補の情報を更新し(ステップS77)、ステップS74に戻り処理を繰り返す。具体的には、現時点での優先度が最下位のメモリ対象候補(すなわち、メモリチェック対象候補(1),(2),(3)のいずれか)を除いたものを、新たなメモリチェック対象候補とし、これにより算出されるメモリチェック時間と、最大メモリチェック時間設定値(Tmax)との比較を行う処理を、メモリチェック時間がTmax以下になるまで繰り返す。
【0092】
このように図14に示したフローでは、図13のフローで求めたメモリチェック対象候補から、メモリチェックが一定時間(規定の最大時間Tmax)以内に完了するように、メモリチェック対象とするメモリ領域を決定するようにしている。なお、図13に示したフローでは、前述の図9〜図11で説明したフローを組み合わせて、メモリチェック対象候補を選択するようにしているが、前述の図12で説明したフロー(エラー履歴)を組み合わせるようにしてもよい。
【0093】
図13及び図14に示したフローの具体例について以下に説明する。
図13のフローにおいて、メモリチェック対象候補(1)は予約録画での使用領域、メモリチェック対象候補(2)はタイムシフト録画での使用領域、メモリチェック対象候補(3)は再生動作(リピート再生を含む)での使用領域であるものとする。
【0094】
(ケース1)
システム制御部15内のメモリに保持される設定情報として、例えば、メモリ単位でのメモリチェック実行時間を「1秒/メモリ単位」、最大メモリチェック時間設定値(Tmax)を「10秒」、メモリチェック対象候補の優先度情報を「1位(最優先):予約録画での使用領域、2位(次点):タイムシフト録画での使用領域、3位:再生動作(リピート再生を含む)での使用領域」とする。すなわち、優先度の高い順に、メモリチェック対象候補(1)、(2)、(3)となる。また、メモリチェック対象候補毎に選択されたメモリ単位数が、それぞれ、メモリチェック対象候補(1)が3メモリ単位、メモリチェック対象候補(2)が5メモリ単位、メモリチェック対象候補(3)が8メモリ単位とする。
【0095】
まず、上記条件に基づいて、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“16秒”(=3×1秒+5×1秒+8×1秒)となり、最大メモリチェック時間設定値(Tmax)が10秒であるため、メモリチェック時間の集計値>Tmaxとなる。従って、現時点でメモリチェックを行っても設定時間内には完了しないことが分かる。次に、優先度が1番低い(3位の)「再生動作(リピート再生を含む)での使用領域」をメモリチェック対象候補から除いて、新たにメモリチェック時間の集計値を算出する。すると、“8秒”(=3×1秒+5×1秒)となり、メモリチェック時間の集計値<Tmaxとなり、これらのメモリ領域に対してメモリチェックを行うことで、設定時間(10秒)内に完了することが分かる。よって、当初のメモリチェック対象候補から、メモリチェック対象候補(3)、すなわち、「再生動作(リピート再生を含む)での使用領域」を除いたものをメモリチェック対象のメモリ領域と判定する。
【0096】
(ケース2)
ケース1とはメモリチェック対象候補の各メモリ単位数が異なり、メモリチェック対象候補毎に選択されたメモリ単位数が、それぞれ、メモリチェック対象候補(1)が3メモリ単位、メモリチェック対象候補(2)が5メモリ単位、メモリチェック対象候補(3)が2メモリ単位とする。この場合、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“10秒”(=3×1秒+5×1秒+2×1秒)となり、メモリチェック時間の集計値=最大メモリチェック時間設定値(Tmax)となるため、現時点でのすべてのメモリチェック対象候補をメモリチェック対象とする。
【0097】
(ケース3)
ケース1,2とはメモリ対象候補の各メモリ単位数が異なり、メモリチェック対象候補毎に選択されたメモリ単位数が、それぞれ、メモリチェック対象候補(1)が3メモリ単位、メモリチェック対象候補(2)が9メモリ単位、メモリチェック対象候補(3)が2メモリ単位とする。この場合、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“14秒”(=3×1秒+9×1秒+2×1秒)となり、メモリチェック時間の集計値>最大メモリチェック時間設定値(Tmax)となる。従って、現時点でメモリチェックを行っても設定時間内には完了しない。
【0098】
次に、優先度が1番低い(3位の)「再生動作(リピート再生を含む)での使用領域」をメモリチェック対象候補から除いて、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“12秒”(=3×1秒+9×1秒)となり、メモリチェック時間の集計値>最大メモリチェック時間設定値(Tmax)となる。従って、この状態でメモリチェックを行っても設定時間内には完了しない。
【0099】
次に、優先度が2番目に低い「タイムシフト録画での使用領域」をメモリチェック対象候補から除いて、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“3秒”(=3×1秒)となり、メモリチェック時間の集計値<最大メモリチェック時間設定値(Tmax)となる。従って、当初のメモリチェック対象候補からメモリチェック対象候補(2)および(3)を除いたものをメモリチェック対象とする。
【0100】
なお、メモリチェック対象候補(1)および(3)として、メモリチェック時間の集計値を算出すると、“5秒”(=3×1秒+2×1秒)となり、最大メモリチェック時間設定値(Tmax=10秒)以内であるため、当初のメモリチェック対象候補からメモリチェック対象候補(2)のみを除いたものをメモリチェック対象と判定しても良い。
【符号の説明】
【0101】
10…録画再生機器、11…データ入出力処理部、12…記録再生処理部、13…記録媒体制御部、14…記録媒体(メモリディスク)、15…システム制御部、15a…録画予約管理部、15b…動作履歴管理部、15c…メモリエラー管理部、15d…制御CPU、141…ファイルシステムコントローラ、142…メモリコントローラ、143a〜143l…SDRAM。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメモリで構成された第1のメモリ手段を備え、該第1のメモリ手段に録画データを記録する録画機器であって、
該録画機器に関する管理情報を記憶する第2のメモリ手段と、該第2のメモリ手段に記憶された管理情報に基づいて、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択手段と、該選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェック手段とを備えたことを特徴とする録画機器。
【請求項2】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して未記録か否かを示す設定情報を記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記設定情報により未記録と判定されたメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴とする録画機器。
【請求項3】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して前記録画機器の録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す設定情報を記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記設定情報により録画動作または再生動作に使用されると判定されたメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴とする録画機器。
【請求項4】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器の起動から終了までに録画動作に要した時間を動作履歴情報として記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記動作履歴情報に基づいて、録画動作に要する録画動作予定時間を推定し、該推定した録画動作予定時間から必要なメモリ容量を算出し、該算出したメモリ容量分のメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴とする録画機器。
【請求項5】
請求項4に記載の録画機器において、前記録画動作予定時間は、前回の録画動作に要した時間、過去の録画動作に要した時間の平均値またはメジアン値、一定期間内で録画動作に要した時間の最大値のいずれかであることを特徴とする録画機器。
【請求項6】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器の録画予約に関する情報を記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記録画予約に関する情報に基づいて、録画予約に必要なメモリ容量を算出し、該算出したメモリ容量分のメモリを、前記使用が予定されるメモリとして選択することを特徴とする録画機器。
【請求項7】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記録画機器のメモリチェック履歴に基づくエラー情報、あるいは、既録画データの再生時におけるエラー情報の少なくとも1つを記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記エラー情報に基づいて、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴とする録画機器。
【請求項8】
請求項1に記載の録画機器において、前記第2のメモリ手段は、前記管理情報として、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して未記録か否かを示す第1の設定情報と、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリに対して前記録画機器の録画動作または再生動作に使用されるか否かを示す第2の設定情報と、前記録画機器の起動から終了までに録画動作に要した時間を示す動作履歴情報と、前記録画機器の録画予約に関する情報と、前記録画機器のメモリチェック履歴に基づくエラー情報あるいは既録画データの再生時におけるエラー情報との少なくとも1つを記憶し、
前記メモリ選択手段は、前記第1の設定情報,前記第2の設定情報,前記動作履歴情報,前記録画予約に関する情報,前記エラー情報の少なくとも1つに基づいて、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴とする録画機器。
【請求項9】
請求項8に記載の録画機器において、前記第1の設定情報,前記第2の設定情報,前記動作履歴情報,前記録画予約に関する情報,前記エラー情報に対して、優先度を設定し、
前記メモリ選択手段は、前記メモリチェック手段によるメモリチェックが一定時間以内に完了するように、前記優先度に従って、前記使用が予定されるメモリを選択することを特徴とする録画機器。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の録画機器において、前記メモリ選択手段により選択されたメモリが未記録である場合、前記メモリチェック手段は、前記未記録メモリに対して、データのライト及びリードを行い、該ライト及びリードのデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定することにより、メモリチェックを行うことを特徴とする録画機器。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の録画機器において、前記メモリ選択手段により選択されたメモリにデータが記録済みである場合、前記メモリチェック手段は、前記記録済みメモリに対して、データのリードを行い、前記記録済みデータと前記リードしたデータの一致部分が所定割合以上であるか否かを判定することにより、メモリチェックを行うことを特徴とする録画機器。
【請求項12】
第1のメモリ手段と、第2のメモリ手段とを備え、該第1のメモリ手段に録画データを記録する録画機器によるメモリチェック方法であって、
前記第2のメモリ手段に記憶された前記録画機器に関する管理情報に基づいて、前記第1のメモリ手段を構成する複数のメモリの中から、使用が予定されるメモリを選択するメモリ選択ステップと、該選択したメモリに対してのみメモリチェックを行うメモリチェックステップとを備えたことを特徴とするメモリチェック方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−182240(P2010−182240A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27326(P2009−27326)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】