説明

電力保存装置とその動作方法及び電力保存システム

【課題】電力保存装置とその動作方法及び電力保存システムを提供する。
【解決手段】発電システムと;電力変換部と;双方向コンバータと;双方向インバータと;系統連係器と;発電システムから電力を充電して、負荷に電力を供給するバッテリーと;電力変換部、双方向コンバータ、双方向インバータ系統連係器及びバッテリーを制御する統合制御器と;を備える電力保存システムにおいて、異常状況でバッテリーが負荷に電力を供給して放電すると同時に、発電システムから生産された電力をバッテリーに充電できる電力保存装置とその動作方法及び電力保存システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電力系統(power grid)、発電システムと連係して負荷に電力を供給する電力保存装置その動作方法及び電力保存システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電力保存システムは、系統(以下の説明では、系統は発電所、変電所及び電力配電網或いは電源回路網を備えるものとして説明する)が連係した電力保存システムと系統が連係していない独立型電力保存システムとがある。系統が連係した電力保存システムは、発電システムを電力系統と連結して使用される。すなわち、発電システムから十分な電力が発生すれば、一部の電力を系統に送電し、発電システムが電力を十分発生しないのであれば、足りない分の電力を系統から受け取る。独立型電力保存システムは、発電システムで生産した電力をバッテリーに保存しておき、必要な時に使う方式である。それ以外にも多様な電力保存システムの開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態は、電力系統、発電システムと連係して負荷に電力を供給し、電力系統に異常状況が発生しても、電源供給機能を安定して行うための電力保存装置とその動作方法及び電力保存システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一側面によれば、発電システムと第1ノードとの間に連結されて、発電システムで発電される電力を第1ノードの電圧に変換する電力変換部と、バッテリー管理システム(BMS;Battery Management System)と前記第1ノードとの間に連結されて、双方向インバータを通じて出力される電力系統からの電力、及び前記電力変換部から出力される前記発電システムからの電力をDC−DCコンバージョンしてバッテリーに伝達し、BMSを通じて出力される前記バッテリーからの電力をDC−DC変換して、負荷または前記電力系統に伝達する双方向コンバータと、前記第1ノードと第2ノードとの間に連結されて、前記第1ノードを通じて入力された電圧をDC−AC反転して、負荷または電力系統に伝達し、前記電力系統からの電力をAC−DC反転して、第1ノードに出力する双方向インバータと、前記電力系統と前記双方向インバータとを連係する系統連係器と、前記発電システムから電力を充電し、前記負荷に電力を供給するバッテリーと、異常状況で前記系統連係器を制御して前記電力系統と電力保存装置との連係を遮断し、前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及び前記バッテリーを制御する統合制御器と、を備え、前記統合制御器は、前記異常状況で前記バッテリーの充放電状態を監視し、前記バッテリーが前記負荷に電力を供給すると同時に、前記発電システムから電力を充電するように制御する電力保存装置を提供する。
【0005】
前記バッテリーは、並列に連結されて個別的に充電及び放電可能な複数のバッテリーユニットと、それぞれの前記バッテリーユニットと充電パスまたは放電パスとを連結する複数のスイッチング素子と、を備える。
【0006】
前記異常状況で、前記複数のバッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムから電力を供給されて充電され、前記バッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記負荷に電力を供給して放電する。
【0007】
前記統合制御器は、前記異常状況を感知し、前記系統連係器を制御して前記電力系統と前記電力保存装置との連係を遮断する系統連係制御部と、前記異常状況で前記バッテリーユニットの充放電状態を監視し、前記充放電状態によって前記バッテリーユニットを前記充電パスまたは前記放電パスに連結するかどうかを決定するバッテリー監視部と、前記バッテリー監視部の決定によって前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備える。
【0008】
前記バッテリー監視部は、前記バッテリーユニットが充電完了状態である場合、前記バッテリーユニットを前記放電パスに連結するように決定し、前記バッテリーユニットが充電不足状態である場合、前記バッテリーユニットを前記充電パスに連結するように決定する。
【0009】
前記統合制御器は、前記異常状況で前記バッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムで発電された電力を前記バッテリーユニットに充電するように前記電力変換部及び前記双方向コンバータを制御する充電制御部と、前記異常状況で前記バッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記バッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するように、前記双方向コンバータ、及び前記双方向インバータを制御する放電制御部と、をさらに備える。
【0010】
前記発電システムは、太陽発電システム、風力発電システム、地熱発電システム、水力発電システムまたは海洋発電システムなどの新エネルギー発電システムであるか、または、燃料電池、水素、石炭液化ガスまたは中等品質残油ガスを利用した再生可能エネルギー発電システムである。
【0011】
前記電力保存装置は、前記第1ノードと前記双方向インバータとの間に連結され、前記第1ノードの電圧を安定化するDCリンクキャパシタをさらに備える。
【0012】
前記電力保存装置は、前記バッテリーと前記双方向コンバータとの間に連結され、前記バッテリーの状態を管理するBMSをさらに備える。
【0013】
本発明の他の側面によれば、電力を伝達する電力系統と、新エネルギーまたは再生エネルギーから電気エネルギーを発電する発電システムと、前記電力系統、前記発電システムまたは電力保存装置から電力を伝達されて消費する負荷と、電力保存装置と、を備え、前記電力保存装置は、発電システムで発電される電力を第1ノードの電圧に変換する電力変換部と、双方向インバータを通じて出力される前記電力系統からの電力、及び前記電力変換部から出力される前記発電システムからの電力を、DC−DCコンバージョンしてバッテリーに伝達し、BMSを通じて出力される前記バッテリーからの電力をDC−DCコンバージョンして、負荷または前記電力系統に伝達する双方向コンバータと、前記電力変換部または前記双方向コンバータから出力された電力をDC−ACインバージョンして、前記負荷または前記電力系統に伝達し、前記電力系統からの電力をAC−DCインバージョンして出力する双方向インバータと、前記電力系統と前記双方向インバータとを連係する系統連係器と、前記発電システムから電力を充電し、前記負荷に電力を供給するバッテリーと、異常状況で前記系統連係器を制御して前記電力系統と電力保存装置との連係を遮断し、前記異常状況で前記バッテリーの充放電状態を監視し、前記バッテリーが前記負荷に電力を供給すると同時に前記発電システムから電力を充電するように、前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及び前記バッテリーを制御する統合制御器と、を備える電力保存システムを提供する。
【0014】
前記バッテリーは、並列に連結されて個別的に充電及び放電可能な複数のバッテリーユニットと、それぞれの前記複数のバッテリーユニットと充電パスまたは放電パスとを連結する複数のスイッチング素子と、を備える。
【0015】
前記統合制御器は、前記異常状況で前記複数のバッテリーユニットの充放電状態を監視し、前記複数のバッテリーユニットが充電完了状態である場合、前記複数のバッテリーユニットを前記放電パスに連結するように決定し、前記複数のバッテリーユニットが充電不足状態である場合、前記複数のバッテリーユニットを前記充電パスに連結するように決定するバッテリー監視部と、前記バッテリー監視部の決定によって前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備える。
【0016】
前記統合制御部は、前記複数のバッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムで発電された電力を前記複数のバッテリーユニットに充電するように、前記電力変換部、前記双方向コンバータを制御する充電制御部と、前記複数のバッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記複数のバッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するように、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータを制御する放電制御部と、を備える。
【0017】
本発明のさらに他の側面によれば、電力変換部と;双方向コンバータと;双方向インバータと;系統連係器と;複数のバッテリーユニットを備えるバッテリーと;及び前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及びバッテリーを制御する統合制御器と;を備える電力保存装置の動作方法において、異常状況で前記電力保存装置と前記電力系統との連係を遮断するステップと、複数のバッテリーユニットの充放電状態を監視するステップと、前記複数のバッテリーユニットの充放電状態によって、一部バッテリーユニットは放電されて負荷に電力を供給し、同時に他の一部バッテリーユニットは前記発電システムで発電した電力を充電するステップと、を含む電力保存装置の動作方法を開示する。
【0018】
ここで、前記複数のバッテリーユニットの充放電状態によって、前記複数のバッテリーユニットの充電または放電が行われるステップは、前記複数のバッテリーユニットの充放電状態を監視するステップと、監視結果、充電完了状態のバッテリーユニットは放電パスに連結して、前記バッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するステップと、監視結果、充電不足状態のバッテリーユニットは充電パスに連結して、前記発電システムから発電された電力を前記バッテリーユニットに充電するステップと、を含む。
【0019】
前述したもの以外の側面、特徴、利点は、図面、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明から明らかになる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、電力系統が異常状況にあっても、安定的かつ持続的に電力を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態による電力保存装置を示したブロック図である。
【図2】前記双方向インバータの機能を示した説明図である。
【図3】前記双方向コンバータの機能を示した説明図である。
【図4】本発明によるバッテリーを示した説明図である。
【図5】本発明の一実施形態による統合制御器を示したブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による図1の電力保存装置の動作方法を示した説明図である。
【図7】本発明の一実施形態による図1の電力保存装置の動作方法を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明による実施形態を添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するに当って、同一または対応する構成要素は同じ図面番号を付与し、これについての重なる説明は省略する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による電力保存システムを示したブロック図である。各構成モジュールは例示したものに限定されず、当業者が設計変更できる範囲内で多様に示されうる。
【0024】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による電力保存システムは、電気エネルギーを生成する発電システム3、電力を消費する負荷2、電気エネルギーを伝達する電力系統(power grid)1及び電力保存装置1000を備える。なお、以下の説明にあって、電力系統は、後述するように、発電所、変電所及び電力配電網或いは電源回路網を含む。
【0025】
図1に図示された本発明の一実施形態による電力保存システムは、発電システム3で生産された電力が電力保存装置1000を通じて負荷2または電力系統1に供給されるか、または電力保存装置1000に保存されうる。また電力保存装置1000は、電力系統1から電力が供給されて負荷2に伝達するか、または電力系統1から供給された電力を保存することができる。また電力保存装置1000に保存された電力は負荷2に供給されるか、または電力系統1に供給されて売電が可能である。
【0026】
本発明による電力保存装置1000は、キャビネットまたはボックス形態に具現されうる。必要に応じて、前記発電システム3の体積が小さな場合、発電システム3と電力保存装置1000とが共にキャビネットまたはボックス形態に具現されることもある。
【0027】
電力系統1は、発電所、変電所及び送電線を備える電気的な連係である。本発明の一実施形態によれば、電力系統1は、正常状況である時、電力保存装置1000または負荷2に電力を供給する。また、電力系統1は、電力保存装置1000から電力を供給されて伝達する。電力系統1が異常状況(非正常状況)である時、電力系統1から電力保存装置1000または負荷2への電力供給が中断され、また電力保存装置1000から電力系統1への電力供給も中断される。
【0028】
負荷2は電力保存装置1000から電力を供給されるか、電力系統1から常用電力を供給される。例えば、負荷2は、電力を供給されて消費する家、建物、工場などの施設でありうる。
【0029】
発電システム3は、新エネルギーまたは再生利用可能エネルギーを電気エネルギーに変換して電力保存装置1000に供給する。本発明の一実施形態によれば、前記発電システム3は、太陽光、水、地熱、河川水、生物有機体などを含んで再生可能なエネルギーを利用する新エネルギー及び再生可能エネルギー発電システムでありうる。例えば、発電システム3は、太陽熱及び太陽光熱などの太陽エネルギーを、太陽電池を通じて電気エネルギーに変換する太陽発電システムでありうる。それ以外にも、風力を電気エネルギーに変換する風力発電システム、地熱を電気エネルギーに変換する地熱発電システム、水力発電システム、海洋発電システムでありうる。また燃料電池を利用して電気エネルギーを生産するか、水素、石炭液化ガスまたは中等品質残油ガスを利用して電気エネルギーを生産する新エネルギー発電システムでありうる。
【0030】
図1を参考にすれば、本発明による電力保存装置1000は、発電システム3または電力系統1から供給された電力を保存し、保存された電力を電力系統1または負荷2に供給する。本発明の一実施形態による電力保存装置1000は、電力変換部10、DCリンクキャパシタ20、双方向インバータ30、系統連係器40、双方向コンバータ50、BMS 60、バッテリー100及び統合制御器200を備える。
【0031】
電力変換部10は、前記発電システム3と第1ノードN1との間に連結される。電力変換部10は、発電システム3で生産された電力を第1ノードN1のDC電圧に変換する。電力変換部10の動作は、発電システム3で発電する電力によって変化する。例えば、発電システム3がAC電圧を発電する場合、電力変換部10は、前記AC電圧を第1ノードN1のDC電圧に変換する。また発電システム3でDC電圧を発電する場合、電力変換部10は、前記DC電圧を第1ノードN1のDC電圧に昇圧または減圧する。
【0032】
例えば、発電システム3が太陽発電システムである場合に、前記電力変換部10は、太陽光熱による日射量の変化や太陽熱による温度の変化によって最大電力点を検出し、かつ電力を生産するMPPTコンバータ(Maximum Power Point Tracking converter)でありうる。それ以外にも、電力変換部10として多様な種類のコンバータまたは整流器が使われうる。
【0033】
双方向インバータ30は、第1ノードN1と負荷または系統連係器が連結された第2ノードN2との間に連結される。双方向インバータ30は、DC−AC反転またはAC−DC反転を行う。
【0034】
図2は、前記双方向インバータ30の機能を示した説明図である。
【0035】
図2を参照すれば、双方向インバータ30は、発電システム3から電力変換部10を経て出力されるDC電圧、またはバッテリー100から双方向コンバータ50を経て出力されるDC電圧を、負荷2または電力系統1に供給するためのAC電圧に変換する。また電力系統1から出力されるAC電圧をバッテリー100に保存するために、DC電圧に整流する。本発明の一実施形態による双方向インバータ30は、フルブリッジインバータと高周波除去のためのフィルタとで構成されうる。その他にも多様な形態の双方向インバータ30が適用されうる。
【0036】
双方向コンバータ50は、BMS 60と第1ノードN1との間に連結される。双方向コンバータ50は、前記電力変換部10または双方向インバータ30から出力された第1ノードN1の電圧を、BMSを通じてバッテリーに伝達するための電圧でDC−DCコンバージョンする。また、バッテリー100からBMS 60を通じて出力される電力を、第1ノードN1の電圧でDC−DCコンバージョンする。
【0037】
図3は、前記双方向コンバータ50の機能を示した説明図である。
【0038】
図3を参照すれば、双方向コンバータ50は、電力系統1から出力されて双方向インバータ30により変換されたDC電圧や、発電システム3から出力されて電力変換部10を経たDC電圧を変換してバッテリー100に供給する。双方向コンバータ50は、バッテリー100からBMS 60を経て出力されたDC電圧を昇圧または減圧して、負荷2または電力系統1に伝達する。例えば、第1ノードN1の電圧レベルが380Vであり、BMS 60で要求される電圧レベルが100Vである場合に、380VのDC電圧を100VのDC電圧に減圧してバッテリー100を充電し、100VのDC電圧を380VのDC電圧に昇圧して負荷2または電力系統1に供給する。本発明の一実施形態による双方向コンバータ50は、バックモード動作スイッチ、同期整流スイッチ及びフィルタの役割を行うインダクターを備えることができる。それ以外にも、多様な形態の双方向コンバータ50が使われうる。
【0039】
DCリンクキャパシタ20は、電力変換部10または双方向インバータ30と双方向コンバータ50との間に連結される。DCリンクキャパシタ20は、第1ノードN1のDC電圧レベルをDCリンク電圧レベルに安定化する役割を行う。例えば、発電システム3で生産される電力の急激な変化または電力系統1で発生する瞬時電圧降下によって、第1ノードN1の電圧レベルが不安定になりうる。しかし、第1ノードN1の電圧は、双方向インバータ30及び双方向コンバータ50の安定した動作のために一定に維持されねばならない。そこで、DCリンクキャパシタ20がこのような、つまり第1ノードN1の電圧レベルを安定化する役割を果たす。DCリンクキャパシタ20はスーパーキャパシタで具現され、2次電池のようなエネルギー保存装置を使用してもよい。
【0040】
系統連係器40は、電力系統1と双方向インバータ30との間に連結される。系統連係器40は、電力系統1に異常状況が発生した場合、統合制御器200の制御下で電力保存装置1000と電力系統1との連係を遮断する。系統連係器40はスイッチング素子で具現され、接合型トランジスタ(Bipolar Junction Transistor:BJT)、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)などでありうる。
【0041】
図示されていないが、双方向インバータ30と負荷2との間にスイッチがさらに連結されうる。前記スイッチは、前記系統連係器40と直列に連結され、統合制御器200の制御下で負荷2に流れる電力を遮断する。前記スイッチは、BJT、FETなどで具現されうる。
【0042】
BMS 60は、バッテリー100と双方向コンバータ50との間に連結される。BMS 60は、バッテリー100の状態を最適に維持及び管理する。例えば、充電状態(State Of Charge;SOC)、電池状態(State Of Health;SOH)を反映したバッテリー100の充放電制御を行える。また、バッテリー100の温度を制御することによって、急激な温度上昇によりバッテリー100が過熱される問題を防止できる。それ以外にも過電圧、過電流、過熱による保護回路が含まれている。
【0043】
バッテリー100は、BMS 60を通じて双方向コンバータ50と連結される。バッテリー100は、発電システム3または電力系統1から電力が供給されて充電される。バッテリー100は負荷2に電力を供給でき、電力系統1に電力を売電することもできる。
【0044】
バッテリー100は、図4に示すように、並列に連結されて個別的に充電及び放電可能な複数のバッテリーユニット110で構成される。バッテリー100は、充電及び放電可能な2次電池であり、重大型電池でありうる。例えば、バッテリーはニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池、ニッケル−水素電池、リチウム−イオン電池、リチウムポリマー電池などでありうる。
【0045】
バッテリー100は、正常状況で統合制御器200の制御下で、発電システム3または電力系統1から電力が供給されて充電される。電力系統に問題が発生した異常状況で、本発明の一実施形態によるバッテリー100は、統合制御器200の制御下で無停電電源供給(Uninterruptible Power Supply:UPS)機能を実行し、充電された電力を負荷2に伝達すると同時に、発電システム3から生産された電力を保存する。本発明の一実施形態によれば、異常状況で統合制御器200の制御下で、複数のバッテリーユニット110が独立して充電及び放電を行うように制御されうる。具体的に、一部のバッテリーユニット110が負荷2に電力を供給して放電すると同時に、一部のバッテリーユニット110は別個に発電システム3で生産された電力を保存することができる。したがって、異常状況が長く続いても、負荷2に継続的に十分の電力を供給できるという長所がある。
【0046】
図4は、本発明によるバッテリー100を示した説明図である。
【0047】
図4を参照すれば、本発明の一実施形態によるバッテリー100は並列に連結され、独立して充電及び放電を行える複数のバッテリーユニット110で構成され、それぞれのバッテリーユニット110は、充電パス130と連結された充電スイッチング素子121、及び放電パス140と連結された放電スイッチング素子122を備える。
【0048】
複数のバッテリーユニット110は、正常状況で統合制御器200の制御によって、充電パス130と連結されて発電システム3で発電された電力、及び電力系統1から供給された電力を保存する。異常状況で電力系統1との連係が切れる場合、統合制御器200の制御によって複数のバッテリーユニット110のうち一部は充電パス130に連結されて、発電システム3から電力が供給されて充電される。また一部バッテリーユニット110は、放電パス140と連結されて負荷2に電力を供給する。
【0049】
スイッチング部120を構成するスイッチング素子121、122は、スイッチ、BJT、FETなどを使用して具現できる。しかし、これに限定されず、スイッチング機能を行う電気素子を使用できる。スイッチング部120のスイッチング素子121又はスイッチング素子122は、統合制御器200によって各バッテリーユニット110を充電パス130または放電パス140に連結する。
【0050】
統合制御器200は、前述した各構成モジュールを制御する。本発明によれば、統合制御器200は正常状況または異常状況を感知し、異常状況で電力系統1と電力保存装置1000との連係を遮断するように、系統連係器40を制御する。また異常状況でも、発電システム3で発電された電力がバッテリー100に保存されるように、バッテリー100、BMS 60、バッテリー100の充電パスに関連する電力変換部10、双方向コンバータ50などを制御する。また異常状況で、バッテリー100に保存された電力を負荷2に供給して無停電電源装置(UPS;uninterrupted power supply)の機能を果たせるように、バッテリー100、BMS 60、バッテリー100の放電パスに関連する双方向コンバータ50、双方向インバータ30などを制御する。本発明の一実施形態による異常状況で、バッテリー100の充放電を制御する統合制御器200の動作は、図面を参照して以下で詳細に説明する。
【0051】
図5は、本発明の一実施形態による統合制御器200を示したブロック図である。
【0052】
図5を参照すれば、統合制御器200は異常状況を感知し、電力系統1との連係を遮断する系統連係制御部210、複数のバッテリーユニット110の充放電状態によって、各バッテリーユニット110を充電パス130または放電パス140に連結するバッテリー監視部220及びスイッチング制御部230、バッテリーユニット110が充電パス130に連結された場合に充電パス130に関連する各構成要素を制御する充電制御部240、及びバッテリーユニット110が放電パス140に連結された場合に放電パス140に関連する各構成要素を制御する放電制御部250を備える。
【0053】
系統連係制御部210は電力系統1の異常状況を感知し、系統連係器40を制御して電力系統1と電力保存装置1000との連係を遮断する。例えば、異常状況とは、停電、短絡、または地絡などによって電力系統1が非正常状態である場合である。系統連係制御部210は、電力系統1の電圧、電流、温度、AC位相などを感知して電力系統1が異常状況であるか、または正常状況であるかを感知し、異常状況である場合に電力系統1をターンオフする。
【0054】
バッテリー監視部220は、異常状況で複数のバッテリーユニット110の充放電状態を監視して、充電パス130または放電パス140のうち何れか一にバッテリーユニット110を連結するかを決定する。しかし、これに限定されず、バッテリー監視部220は、BMS 60を通じてバッテリーユニット110の充放電状態をはじめとして、残余電力量、電圧、電流などを監視することもできる。
【0055】
バッテリー監視部220は、それぞれのバッテリーユニット110の充放電状態を監視する。バッテリー監視部220は、異常状況で充電不足状態であるバッテリーユニット110を充電パス130に連結するように決定する。また、充電完了状態のバッテリーユニット110を放電パス140に連結するように決定する。ここで充電完了状態とは、バッテリーユニット110の残余電力量が基準レベルを超過する状態を意味し、充電不足状態とは、バッテリーユニット110の残余電力量が基準レベルに達していない場合を意味する。しかし、これに限定されず、充電完了状態とは、バッテリーユニット110が満充電状態または一定時間の間に負荷2に安定した電力を供給できる状態を意味するようにしてもよい。また充電不足状態とは、バッテリーユニット110が充電下限値に到達した状態、または一定時間の間に負荷2に安定した電力を供給できない状態を意味するようにしてもよい。
【0056】
スイッチング制御部230は、前記バッテリー監視部220の決定によって各バッテリーユニット110に連結されたスイッチング素子120を、充電パス130または放電パス140に連結するように制御する。
【0057】
充電制御部240は、発電システム3が発電した電力をバッテリー100に充電する充電パス130に関与するあらゆる構成要素を制御する。具体的に、充電制御部240は、電力変換部10を制御して、発電システム3が発電した電力を第1ノードN1のDC電圧に変換させる。また双方向コンバータ50を制御して第1ノードN1のDC電圧をDC−DC変換して、BMS 60で要求される電圧に変換させる。またBMS 60を制御して、バッテリーの温度、電流、電圧などの状態によって充電を管理するように制御する。
【0058】
放電制御部250は、バッテリー100に保存された電力を負荷2に供給する放電パス140に関与する構成要素を制御する。具体的に放電制御部250はBMS 60を制御して、バッテリー100の温度、電流、電圧などの状態によって放電を管理するように制御する。また、放電制御部250は、双方向コンバータ50を制御して、バッテリー100から出力されてBMS 60を経て双方向コンバータ50に入力されるDC電圧を、第1ノードN1のDC電圧に変換させる。また双方向インバータ30を制御して、第1ノードN1のDC電圧をAC電圧にインバージョンして負荷2に供給させる。
【0059】
以下、図6及び図7を参照して、前記統合制御器200の動作を詳細に説明する。
【0060】
図6は、本発明の一実施形態による図1の電力保存装置1000の動作方法を示した説明図である。
【0061】
図6では、説明の便宜のために5個のバッテリーユニット110で構成されたバッテリー100を例として挙げる。しかし、バッテリーユニット110の数及び構成はこれに限定されない。
【0062】
正常状況で、バッテリー100は発電システム3または電力系統1から電力が供給されて充電する(S601)。この時、各バッテリーユニット110のうち一部は充電完了状態であり、残りの一部のバッテリーユニット110は充電不足状態でありうる。充電完了状態または充電不足状態は、バッテリー100の種類、容量、負荷の種類に依存して決定される値でもあり、各バッテリーユニット110同士の充放電状態によって相対的に定められる値でもありうる。
【0063】
次いで、S602で電力系統1に異常状況が発生した場合、統合制御器200は、電力系統1と電力保存装置1000との連係を遮断するように制御する。またバッテリー100に保存された電力を負荷2に供給するか、場合によっては発電システム3で発電された電力を負荷2に供給可能にすることで、電力保存装置1000がUPSの役割を行えるように制御することもできる。
【0064】
異常状況が始まれば、統合制御器200は、バッテリーユニット110及び発電システム3の状態を監視する。例えば、バッテリーユニット1及びバッテリーユニット2は充電完了状態であり、バッテリーユニット3ないしバッテリーユニット5は充電不足状態であると仮定する。統合制御器200は、バッテリーユニット1及びバッテリーユニット2をスイッチ部120の各スイッチ素子122を介して放電パス140に連結して負荷2に電力を供給する。他方、統合制御器200は、バッテリーユニット3ないしバッテリーユニット5をスイッチ部120の各スイッチ素子121を介して充電パス130に連結して、発電システム3からの電力を該当のバッテリーユニット3ないし5に供給させて、各バッテリユニットが充電されるように制御する(S603)。
【0065】
異常状況が続く間に、統合制御器200はバッテリー100と発電システム3とを周期的に監視する。バッテリーユニット1またはバッテリーユニット2が充電不足状態になれば、統合制御器200はバッテリーユニット1またはバッテリーユニット2を前記スイッチ部120の各スイッチ素子121を介して充電パス130に連結して、各バッテリユニット1または2が発電システム3からの電力を受け取り、充電されるように制御する。またバッテリーユニット3ないしバッテリーユニット5のうちいずれか一つ以上のバッテリーユニットが充電完了状態になれば、統合制御器200は、充電完了したバッテリーユニットを前記スイッチ部120の各スイッチ素子122を介して放電パス140に連結して、各バッテリユニットから負荷2に電力を供給させる(S604)。
【0066】
図6で例示した過程は一実施形態に過ぎず、図6で説明した処理に限定されず、多様な場合が発生しうる。例えば、5個のバッテリーユニットがいずれも満充電された状態で異常状況が発生した場合を仮定する。この時、バッテリー監視部はバッテリーユニットの充電状態を感知し、スイッチング制御部は5個のバッテリーユニットをいずれも放電パスに連結できる。
【0067】
図7は、本発明の一実施形態による電力保存装置1000の動作方法を示したフローチャートである。
【0068】
図7を参照すれば、配電線のメンテナンス、短絡事故、地絡事故、停電が発生して電力系統1が非正常状態である異常状況が発生した場合(S701)、電力保存装置1000は、統合制御器200でこれを感知して、系統連係器40を制御して、電力保存装置1000と電力系統1との連係を遮断する(S702)。
【0069】
次いで、電力保存装置1000の統合制御器200は、複数のバッテリーユニット110それぞれの充放電状態を監視する(S703)。
【0070】
次いで、電力保存装置100の統合制御器200は、複数のバッテリーユニット110が充電完了状態であるか、または充電不足状態であるかを判断する(S704)。複数のバッテリーユニット110が充電完了状態であると判断すると、統合制御器200は、それら充電完了状態のバッテリーユニット110を前記スイッチ部120の各スイッチ素子122を介して放電パス140に連結して負荷2に電力を供給させる(S705)。これに対して、複数のバッテリーユニット110が充電不足状態であると判断すると、統合制御器200は、それら充電不足状態のバッテリーユニット110を前記スイッチ部120の各スイッチ素子121を介して充電パス130に連結して、発電システム3にて発電された電力を該当のバッテリーユニット110に受け取らせて充電させる(S706)。
【0071】
異常状況が続く場合、図6で説明したように、バッテリーユニットの充放電状態をリアルタイムで監視して、各バッテリーユニットの充電及び放電状態を個別的に制御できる。
【0072】
以上、本発明の望ましい実施形態を参照して説明したが、当業者ならば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させうることを理解できるであろう。
【0073】
前述した実施形態以外の多くの実施形態が本発明の特許請求の範囲内に存在する。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、電力保存システム関連の技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0075】
1000 電力保存装置
1 電力系統
2 負荷
3 発電システム
10 電力変換部
30 双方向インバータ
40 系統連係器
50 双方向コンバータ
100 バッテリー
200 統合制御器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電システムと第1ノードとの間に連結されて、発電システムで発電される電力を第1ノードの電圧に変換する電力変換部と、
バッテリー管理システムと前記第1ノードとの間に連結されて、双方向インバータを通じて出力される電力系統からの電力、及び前記電力変換部から出力される前記発電システムからの電力をDC−DC変換してバッテリーに伝達し、バッテリー管理システムを通じて出力される前記バッテリーからの電力をDC−DC変換して、負荷または前記電力系統に伝達する双方向コンバータと、
前記第1ノードと第2ノードとの間に連結されて、前記第1ノードを通じて入力された電圧をDC−AC反転して、負荷または電力系統に伝達し、前記電力系統からの電力をAC−DC反転して、第1ノードに出力する双方向インバータと、
前記電力系統と前記双方向インバータとを連係する系統連係器と、
前記発電システムから電力を充電し、前記負荷に電力を供給するバッテリーと、
異常状況で前記系統連係器を制御して前記電力系統と電力保存装置との連係を遮断し、前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及び前記バッテリーを制御する統合制御器と、を備え、
前記統合制御器は、前記異常状況で前記バッテリーの充放電状態を監視し、前記バッテリーが前記負荷に電力を供給すると同時に、前記発電システムから電力を充電するように制御する電力保存装置。
【請求項2】
前記バッテリーは、
並列に連結されて個別的に充電及び放電可能な複数のバッテリーユニットと、
それぞれの前記バッテリーユニットと充電パスまたは放電パスとを連結する複数のスイッチング素子と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電力保存装置。
【請求項3】
前記異常状況で、
前記バッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムから電力が供給されて充電され、
前記バッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記負荷に電力を供給して放電することを特徴とする請求項2に記載の電力保存装置。
【請求項4】
前記統合制御器は、
前記異常状況を感知し、前記系統連係器を制御して前記電力系統と前記電力保存装置との連係を遮断する系統連係制御部と、
前記異常状況で前記バッテリーユニットの充放電状態を監視し、前記充放電状態によって前記バッテリーユニットを前記充電パスまたは前記放電パスに連結するかどうかを決定するバッテリー監視部と、
前記バッテリー監視部の決定によって前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の電力保存装置。
【請求項5】
前記バッテリー監視部は、
前記バッテリーユニットが充電完了状態である場合、前記バッテリーユニットを前記放電パスに連結するように決定し、
前記バッテリーユニットが充電不足状態である場合、前記バッテリーユニットを前記充電パスに連結するように決定することを特徴とする請求項4に記載の電力保存装置。
【請求項6】
前記統合制御器は、
前記異常状況で前記バッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムで発電された電力を前記バッテリーユニットに充電するように前記電力変換部及び前記双方向コンバータを制御する充電制御部と、
前記異常状況で前記バッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記バッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するように、前記双方向コンバータ、及び前記双方向インバータを制御する放電制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電力保存装置。
【請求項7】
前記発電システムは、太陽発電システム、風力発電システム、地熱発電システム、水力発電システムまたは海洋発電システムなどの新エネルギー発電システムであるか、
または、燃料電池、水素、石炭液化ガスまたは中等品質残油ガスを利用した再生可能エネルギー発電システムであることを特徴とする請求項1に記載の電力保存装置。
【請求項8】
前記第1ノードと前記双方向インバータとの間に連結され、前記第1ノードの電圧を安定化するDCリンクキャパシタをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電力保存装置。
【請求項9】
前記バッテリーと前記双方向コンバータとの間に連結され、前記バッテリーの状態を管理するバッテリー管理システムをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電力保存装置。
【請求項10】
電力を伝達する電力系統と、
新エネルギーまたは再生可能エネルギーから電気エネルギーを発電する発電システムと、
前記電力系統、前記発電システムまたは電力保存装置から電力を伝達されて消費する負荷と、
電力保存装置と、を備え、
前記電力保存装置は、
発電システムで発電される電力を第1ノードの電圧に変換する電力変換部と、
双方向インバータを通じて出力される前記電力系統からの電力、及び前記電力変換部から出力される前記発電システムからの電力を、DC−DC変換してバッテリーに伝達し、バッテリー管理システムを通じて出力される前記バッテリーからの電力をDC−DC変換して、負荷または前記電力系統に伝達する双方向コンバータと、
前記電力変換部または前記双方向コンバータから出力された電力をDC−AC反転して、前記負荷または前記電力系統に伝達し、前記電力系統からの電力をAC−DC反転して出力する双方向インバータと、
前記電力系統と前記双方向インバータとを連係する系統連係器と、
前記発電システムから電力を充電し、前記負荷に電力を供給するバッテリーと、
異常状況で前記系統連係器を制御して前記電力系統と電力保存装置との連係を遮断し、前記異常状況で前記バッテリーの充放電状態を監視し、前記バッテリーが前記負荷に電力を供給すると同時に前記発電システムから電力を充電するように、前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及び前記バッテリーを制御する統合制御器と、を備えることを特徴とする電力保存システム。
【請求項11】
前記バッテリーは、
並列に連結されて個別的に充電及び放電可能な複数のバッテリーユニットと、
それぞれの前記バッテリーユニットと充電パスまたは放電パスとを連結する複数のスイッチング素子と、を備えることを特徴とする請求項10に記載の電力保存システム。
【請求項12】
前記統合制御器は、
前記異常状況で前記バッテリーユニットの充放電状態を監視し、前記バッテリーユニットが充電完了状態である場合、前記バッテリーユニットを前記放電パスに連結するように決定し、前記バッテリーユニットが充電不足状態である場合、前記バッテリーユニットを前記充電パスに連結するように決定するバッテリー監視部と、
前記バッテリー監視部の決定によって前記スイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、を備えることを特徴とする請求項11に記載の電力保存システム。
【請求項13】
前記バッテリーユニットが前記充電パスに連結された場合、前記発電システムで発電された電力を前記バッテリーユニットに充電するように、前記電力変換部、前記双方向コンバータを制御する充電制御部と、
前記バッテリーユニットが前記放電パスに連結された場合、前記バッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するように、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータを制御する放電制御部と、を備えることを特徴とする請求項12に記載の電力保存システム。
【請求項14】
電力変換部と;双方向コンバータと;双方向インバータと;系統連係器と;複数のバッテリーユニットを備えるバッテリーと;及び前記電力変換部、前記双方向コンバータ、前記双方向インバータ、前記系統連係器及びバッテリーを制御する統合制御器と;を備える電力保存装置の動作方法において、
異常状況で前記電力保存装置と前記電力系統との連係を遮断するステップと、
前記複数のバッテリーユニットの充放電状態によって、前記複数のバッテリーユニットの充電または放電を行うステップと、
前記複数のバッテリーユニットの充放電状態によって、一部バッテリーユニットは放電されて負荷に電力を供給し、同時に他の一部バッテリーユニットは前記発電システムで発電した電力を充電するステップと、を含むことを特徴とする電力保存装置の動作方法。
【請求項15】
前記複数のバッテリーユニットの充放電状態によって、前記複数のバッテリーユニットの充電または放電を行うステップは、
前記複数のバッテリーユニットの充放電状態を監視するステップと、
前記監視するステップの監視結果に応じて、充電完了状態のバッテリーユニットを放電パスに連結して、前記バッテリーユニットに保存された電力を前記負荷に供給するステップと、
前記監視するステップの監視結果に応じて、充電不足状態のバッテリーユニットを充電パスに連結して、前記発電システムからの発電された電力を前記バッテリーユニットに充電するステップと、を含むことを特徴とする請求項14に記載の電力保存装置の動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−147329(P2011−147329A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−205515(P2010−205515)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】