説明

電子地図上で空間情報を描画する方法及びコンピュータ・プログラム

【課題】電子地図に経度・緯度が既知の空間情報を描画する。
【解決手段】電子地図の地図領域51、53はそれぞれ縮尺が歪んで作成されており、また、経度・緯度の情報を備えていない。これらの電子地図は、絵地図または目的地図として、縮尺の正確な地図とは違った有用性がある。電子地図上に経度・緯度が既知の複数の基準点を接続した三角形59からなる三角網を設定し、電子地図に経度・緯度情報を付与する。三角網を用いて、空間情報の経度・緯度を描画座標に変換し、電子地図上で描画すべき位置を決定する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータで利用する電子地図に関し、さらに具体的には、経度・緯度情報を含まずかつ縮尺が歪んで構成された電子地図上で空間情報を描画する方法、電子地図を利用して空間情報を生成する方法、およびそれらを実行するコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル・データ化した電子地図上に、道路、建築物に加え、水道管、ガス管、電話線などのライフラインや、それらの特徴などに関する情報を蓄積するいわゆる地理情報システム(GIS)の一端として、WEBサイトを利用した多くのサービスが提供されている。。
【0003】
たとえば、(1)Mapion(http://www.mapion.co.jp/)というWEBサイトでは、クライアントである利用者が銀行名、駅、公園といったランドマークや住所を情報端末に入力するとその所在を様々な縮尺の電子地図で示すサービスを提供している。また、MapFanWeb(http://www2.mapfan.com/mfwtop.html) というWEBサイトでは、所定の電子地図上に宿泊、グルメ、病院などの利用者が知りたい対象物を表示させることができる。
【0004】
しかし、このような電子地図はいずれも縮尺が正確に表現され、また、どのような利用者にも満足のいくような情報の提供ということを配慮しており、所定の量の情報が常に掲載されているという特徴がある。たとえば、MapFanWebでは、基本となる電子地図の上に、さらに病院などの利用者が知りたい対象物を表示している。このような電子地図は、利用目的が定まっているような利用者にとっては不要な情報が多すぎたり、必要な情報が少なかったりして使いにくいという側面がある。また、地図提供者も、自らの提供目的に最も即した電子地図を提供したサービスを展開したいという要望もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、地図の中にはいわゆる目的地図あるいは絵地図といって、地図上に描画されるオブジェクト間の経度・緯度関係を無視して目的に特化して作成されているものがある。たとえば、ある公共施設までの車利用者に対する道案内図を考えた場合、地図提供者にとってドライバーにわかり易い地図を提供するという目的が明確であるため、幹線道路から目的地までドライバーの立場に立って目印になる標識や距離数などだけを表示し、正確な縮尺は考慮せず、また不必要なオブジェクトの描画を省いている。このような地図は、多くの情報が掲載されて縮尺が正確な地図に比べて、ドライバーにとって目的地に到達するための利便性が高い。
【0006】
また、遊園地内の各アトラクションの所在を示す地図も、アトラクションの内容を魅力的にすることが重要なためその描画に多くのスペースをつかい、地図への親しみやすさも考慮しているので縮尺の正確さは問題にしない。このような、目的地図も電子地図としてインターネット上のWEBサイトには多く用意されている。以後、本明細書において目的地図は電子地図として構成されているものとして扱うことにする。
【0007】
このように目的地図は縮尺が歪んでいても、利用目的によっては縮尺が正確に表現されたいわゆる数値地図に比べて利便性が高いのであるが、一旦ある目的のもとに作成された目的地図に、目的地図上の特定の位置に関連する情報を追加的に描画することは困難である。
【0008】
一方、WEBサイトには、地図上に表示するのに適した多くの情報(以後、これを空間情報という。)が蓄積されている。空間情報は、経度・緯度による地理的位置情報とコンテンツから構成される。たとえばある空間情報は、コンテンツとしてレストラン名称やそのサービス内容といったものであり、地理的位置情報としてそのレストランの位置を示す北緯○○度、東経○○度といったものである。
【0009】
したがって、目的地図上のある位置に空間情報を電子的に描画しようとしても、目的地図上では描画されているオブジェクトの縮尺が歪んでいるので空間情報の描画位置を特定することができない。もし、空間情報を目的地図上に描画するために目的地図の縮尺を数値地図に合わせるような操作をすると、目的地図としての意義を失ってしまいサービス提供者の意図が損なわれてしまう。
【0010】
そこで本発明は、コンピュータを利用し、目的地図上で空間情報の活用を図る技術を提供することを目的とする。さらに本発明は、目的地図上に空間情報を描画する技術を提供することを目的とする。さらに本発明は、目的地図を利用して空間情報を生成する技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、イメージまたは画像が電子的に構成された目的地図上に、経度・緯度といった地理的情報に特徴付けられた空間情報を描画する手段を提供する。また、本発明は、コンピュータ画面に表示された目的地図上の特定の位置を指示して、その点の経度・緯度を獲得して空間情報を生成する手段を提供する。
【0012】
空間情報を描画するための本発明の原理は、イメージ画像として構成された目的地図に対して経度・緯度情報を与えるために、経度・緯度が既知の複数の点を基準点として選択して地理的情報としての基準点網を定義することにある。目的地図の縮尺は正確であっても、歪んでいてもよい。空間情報の描画位置は、基準点網を構成する三角形や四角形などの図形の各頂点の経度・緯度および描画座標を用いて画定する。さらに、空間情報を生成するための本発明の原理は、基準点網が定義された目的地図上で指示された点の描画座標を、基準点網を用いて経度・緯度に変換することにある。
【0013】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様では、コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する方法であって、前記コンピュータ・ネットワークに接続されたコンピュータ上に目的地図を提供するステップと、前記目的地図上で経度・緯度が既知の複数の点を選択し基準点として設定するステップと、前記複数の基準点を用いて前記目的地図に基準点網を定義するステップと、前記目的地図と、前記目的地図を定義した基準点網を前記ネットワークを経由して前記情報端末に配信するステップとを有する描画方法、を提供する。
【0014】
本態様における情報端末は、ネットワークに無線または有線で接続可能な電子機器であって画像表示手段を備え、コンピュータ・プログラムを実行できるものであれば、コンピュータ、PDA、携帯電話などいずれでもよい。コンピュータ・ネットワークに接続されたコンピュータは、目的地図を保有している。コンピュータ上に目的地図を提供するとは、目的地図をコンピュータで処理可能な状態にすることをいい、目的地図自体の入手方法には、みずからの格納手段に格納していたり、他のコンピュータからネットワークを経由して受信したり、さらには、記憶媒体の形式で受け取ったりするなど様々あるが、その方法は問わない。
【0015】
コンピュータは、目的地図上で経度・緯度が既知の複数の点を基準点として設定し、基準点を用いて基準点網を定義する。基準点は、目的地図上に描画されたオブジェクトの中から、経度・緯度がなんらかの方法で知りうるものを選択すればよい。基準点網は、各基準点をコンピュータ上で接続することにより多角形を複数設定して形成する。これにより、目的地図上での任意の点はいずれかの多角形に含まれるか、あるいはいずれかの多角形を近傍に有することになる。
【0016】
したがって、目的地図と基準点網を組み合わせたとき、目的地図は経度・緯度情報を備えた電子地図として構成されたことになり、これを受信した情報端末は、基準点網を構成するいずれかの多角形(経度・緯度および描画座標は既知)から空間情報(経度・緯度は既知)の描画座標を獲得し、目的地図上にコンテンツを描画することができるようになる。
【0017】
本発明の第2の態様は、さらに、経度・緯度情報を含む空間情報を前記情報端末に提供するステップを含む手段を提供する。空間情報にはGPS情報を含み、空間情報の提供は、目的地図を配信するコンピュータ、他のコンピュータ、GPS衛星からの情報の利用、あるいは情報端末自体が保有するなどいずれであってもよい。
【0018】
本発明の第3の態様では、コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する方法であって、目的地図を受信するステップと、経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を受信するステップと、経度・緯度が既知の空間情報を受信するステップと、前記基準点網を用いて前記空間情報の経度・緯度を前記目的地図を描画する描画座標に変換するステップと、前記変換された座標を用いて、前記空間情報を前記目的地図上に描画するステップとを有する手段を提供する。
【0019】
本態様においていは、情報端末において目的地図と基準点網と空間情報を受信し、基準点網を用いて空間情報の経度・緯度を描画座標に変換する。この変換には、アフィン変換を利用することができる。この結果、空間情報を目的地図上で描画する位置が画定する。
【0020】
本発明の第4の態様では、画像表示手段と座標指示手段を備える情報端末において目的地図を利用して空間情報を生成する方法であって、前記画像表示手段上でのオブジェクトの表示位置が描画座標で画定された目的地図を前記表示手段に表示するステップと、経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を提供するステップと、前記空間情報が関連する前記目的地図上の位置を前記座標指示手段で指示するステップと、前記指示された位置の描画座標を求めるステップと、前記基準点網を用いて前記描画座標を経度・緯度に変換するステップと、を有する手段を提供する。
【0021】
この態様においては、情報端末が画像表示手段と座標指示手段を備える。この情報端末では、座標指示手段で画像表示手段上の任意の点を指示することにより、描画座標を取得することができる、マウス、タッチパネル、デジタイザー、キーボードなどのいかなる装置であってもよい。描画座標は画像表示手段において目的地図のオブジェクトの位置を画定する座標である。情報端末では、画像表示手段に描画されているオブジェクトを参照しながら、空間情報が関連する位置を目的地図が表示された画像表示手段上で指示すると、その点の描画座標を獲得することができる。
【0022】
つづいて、描画座標から経度・緯度を求めるために座標変換を行う。座標変換には、アフィン変換を利用することができる。空間情報の経度・緯度が求まると、当該空間情報は、経度・緯度の獲得に利用した目的地図からは独立した存在となり、他の目的地図上や数値地図上での利用が可能になる。このように、本態様では、目的地図を利用して容易に空間情報を生成することができる。
【0023】
第1〜弟4の発明の態様は、その実行手順をコンピュータ・プログラムに記述して、ネットワークや記憶媒体を通じて配信することができる。コンピュータ・プログラムは実際にコンピュータの画像表示手段に描画するために、オペレーティング・システムやブラウザといった周知の他のソフトウエアと協働して動作する。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に目的地図上で、空間情報を利用するための本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。本発明の実施の形態において、目的地図とはインターネットなどのコンピュータ・ネットワークを利用して転送し、情報端末で表示できる電子地図である。また、目的地図は、JPEG、GIF、TIFFといったフォーマットで作成された画像ファイルすなわちイメージであって、目的地図上の各点は経度・緯度に関する地理的情報を保有していない。
【0025】
さらに、本発明の実施の形態で採り上げる目的地図は、各オブジェクトの経度・緯度が一定の縮尺で描画されていない、あるいは縮尺が歪んでおり、描画されるオブジェクト間の距離や位置関係の正確さが犠牲にされ、それぞれの用途に応じてオブジェクトが誇張して作成されている。
【0026】
本発明の実施の形態において空間情報とは、コンピュータ・ネットワークを利用して配信できる電子的な情報であって、経度・緯度からなる地理的情報とその地理的情報に関連したコンテンツを含む情報をいう。さらに、空間情報はコンテンツを目的地図上で表示するときのスタイルを決める描画属性を含む場合もある。たとえば、経度△△緯度○○という地理的位置で特定される場所に存在するレストランがあるときに、レストランの名称、サービス内容など当該レストランに関する一切の情報がコンテンツになり得る。
【0027】
[目的地図における空間情報の利用]
図1は、目的地図上で空間情報を利用する本発明の実施の形態の概要を説明するための図である。本願の明細書全体を通じて図面で参照している同一要素には同一参照番号を使用する。
【0028】
目的地図上での空間情報の利用とは、空間情報のコンテンツをその経度・緯度に基づいて目的地図上に描画し、あるいは、目的地図の描画座標を利用して経度・緯度情報を獲得し空間情報を生成することをいう。描画座標は、目的地図上における各オブジェクトの位置を示すX−Y座標である。ただし、本発明において、描画座標をX−Y座標に限定する必要はなく、極座標などの他の形式の座標を採用することも自由である。
【0029】
目的地図はイメージであり経度・緯度情報を含んでいないので、そのままでは空間情報の目的地図上における位置が定まらず、利用することはできない。また、たとえ、目的地図上に経度・緯度が既知のランドマークが描画されていたとしても、ランドマーク以外の場所で空間情報の表示場所を決めることはできない。さらに、目的地図上では、オブジェクトがその経度・緯度に基づいて規則的に描画されていないので、目的地図の描画座標に基づいて目的地図上の経度・緯度を定めることもできない。目的地図上で空間情報を利用する本発明の実施の形態を以下に説明する。
【0030】
本発明の実施の形態において、目的地図および空間情報は、コンピュータ・ネットワークを通じて配信する。図1には、目的地図上で空間情報を利用し、また目的地図を利用して空間情報を生成するクライアント11、クライアント11に目的地図を配信する目的地図提供サービス・システム15、クライアント11に空間情報を配信し、空間情報を受信する空間情報提供サービス・システム17、クライアントに、GPS(Global Positioning System )情報を空間情報として配信するGPS情報提供サービス・システム19がコンピュータ・ネットワーク13に接続されている。
【0031】
また、クライアント11はGPS衛星21の情報を利用して現在の位置を測位するか、あるいはGPS衛星21の情報を既存のサービスに送信する事によって現在位置の経度・緯度をGPS情報として知ることができる。GPS情報は経度・緯度情報を含み、本発明の実施の形態に係る方法によりクライアント11は目的地図上に自らの位置を表示する。
【0032】
コンピュータ・ネットワーク13は、LAN、WAN、インターネットなどのコンピュータを利用してデータ通信ができるあらゆる形態のものを含んで良い。クライアント11と各サービス・システム15、17、19は、サービスを提供するサーバ機能とサービスの提供を受けるクライアント機能が実現できるサーバ/クライアント型システムとすることができる。
【0033】
目的地図提供サービス・システム15は、目的地図に経度・緯度を定義するために目的地図上で経度・緯度が既知の基準点を複数選択してそれらの基準点相互を接続した三角形からなる三角網を定義する。本発明の実施の形態において、基準点網を複数の三角形からなる三角網として説明するが、本発明の趣旨は三角網に限定されるものではなく、後に説明するアフィン変換による座標変換に適したいかなる多角形からなる基準点網でも採用することができる。この三角網は、後にクライアント11において、経度・緯度を描画座標に座標変換して空間情報を目的地図に描画するために利用する。
【0034】
クライアント11は、目的地図提供サービス・システム15からコンピュータ・ネットワーク13を経由して、目的地図と三角網を構成する経度・緯度情報を受け取る。本発明の実施の形態において、三角網は、目的地図上に設定された基準点の、経度・緯度と描画座標によりG−XML言語で定義される。G−XML言語は、GISコンテンツの利用のためにXML(eXtensible Markup Language)言語に準拠して作成され、2001年8月にJIS制定された言語をいう。しかし、本発明の範囲は、定義する言語をG−XML言語に限定するものではなく、たとえば、米国のWWWC(the World Wide Web Consortium)で提案されているGML(Generalized Markup Language)言語でもよく、また、基準点を定義できるその他の言語を採用することもできる。
【0035】
空間情報提供サービス・システム17は、目的地図上に描画する空間情報をG−XML言語で記述してコンピュータ・ネットワーク13を経由してクライアント11に送る。クライアント11は、表示画面に目的地図を表示させ、さらに空間情報の経度・緯度を目的地図の描画座標に変換して、目的地図上にコンテンツを描画する。目的地図の三角網を構成する各三角形の各頂点に対応する基準点の経度・緯度と描画座標は既知であるために、空間情報の経度・緯度が基準点のそれに一致していれば当該基準点の描画座標の場所に空間情報のコンテンツを描画することができるが、空間情報の経度・緯度が基準点のそれに一致しない一般的な場合も含めて、本発明の実施の形態では、三角網からアフィン変換を利用して経度・緯度を描画座標に座標変換し任意の点の目的地図上での描画位置を求める。
【0036】
GPS情報提供サービス・システム19は、GPS情報をネットワーク13を経由してクライアント11に送る。GPS情報は、経度・緯度を含みG−XML言語で記述されている。GPS情報を受け取ったクライアント11は、空間情報を描画する場合と同じ方法でGPS情報を描画座標に座標変換して目的地図上に描画する。
【0037】
さらに、クライアント11がGPS情報端末である場合には、GPS衛星21を利用して直接得たGPS情報を目的地図上に描画することができる。また、クライアント11が、マウスなどのポインティング・デバイスとキーボードなどの入力手段を備えていれば、あるコンテンツが帰属する地理的な位置に対応する目的地図上の位置をポインティング・デバイスで指示して描画座標として獲得し、キーボードからコンテンツを入力し、さらに描画座標を経度・緯度に変換して空間情報を生成した後、これを空間情報提供サービス・システム17に送る。
【0038】
以上、本発明の実施の形態の概要を説明したが、以下にそれぞれの詳細を説明する。
【0039】
[経度・緯度定義システム)]
図2ないし図6は、目的地図提供サービス・システム15において、目的地図に経度・緯度を定義づける経度・緯度定義システムを説明するための図である。図2および図3は例示として用意した電子地図形式の目的地図で、図4および図5は目的地図に経度・緯度を定義づけるためのG−XML言語による記述例であり、図6は、目的地図に経度・緯度を定義づける経度・緯度定義システムの手順を示すフローチャートである。
【0040】
図6のブロック101において、コンピュータ上に図2(a)に示す目的地図50を用意する。目的地図50はコンピュータ表示装置上での表示を目的とした電子地図でJPEG形式で作成されたイメージ画像であり、この例では「光が丘公園」までの案内図および「光が丘公園」周辺の特定施設の表示を目的としたもので、地図上に描画されている道路や、施設などの大きさや方向について縮尺は統一されておらず歪んでいる。
【0041】
図2(a)には、イメージ領域51の中に目的地図50を構成する地図領域53と55が描画されている。地図領域53は最も広い領域を表示しており、地図領域55は地図領域53の部分領域57を拡大したものである。本実施の形態では説明の簡略化のために地図領域を2つだけ提示しているが、本発明において地図領域を2つに限定する必要はなく、地図領域53の他の位置に部分領域を設定してそれに対応する拡大した地図領域を作成したり、地図領域55の中に部分領域を設定してさらに拡大する地図領域を作成することも自由である。
【0042】
地図領域53および55は、イメージ領域51の所定の場所に表示するように構成されている。イメージ領域は、X−Y座標として描画座標が定義されており、ポイント51−1を原点とし、ポイント51−3を最大位置とする矩形として画定されている。
ブロック103では、図2(b)の地図領域53に対して、図4のブロック61として囲った部分のG−XML言語による記述で領域設定を行う。ここでは概略矩形をした地図領域53のイメージ領域51における位置をX−Y座標53−1(43,42)、53−2(377,39)、53−3(377,472)、53−4(43,473)として与えている。
【0043】
ブロック105では、地図領域53に対して、図3(a)に×印で示す位置に複数の基準点54を設定する。基準点は、地図領域53に描画されているオブジェクトの中で経度・緯度が既知のオブジェクト上に設定する。一方基準点は、ポイント51−1を原点にしたイメージ領域のX−Y座標の位置も既知である。基準点は、数値地図と目的地図を対比して、両者に描画されている同一オブジェクトを探し、数値地図上のオブジェクトを指示して当該位置の経度・緯度をコンピュータの記憶装置に記憶し、次に目的地図上のオブジェクトを指示して、当該オブジェクトに対して記憶しておいた経度・緯度を定義づけるといった周知の方法を採用したり、ランドマークを手がかりにして定義づけるといった方法を採用することができる。
【0044】
基準点は、図3(b)に示す三角網を構成する各三角形59の頂点となり、任意の経度・緯度に対応する描画座標を求めるためのアフィン変換に利用される。アフィン変換では変換前の直線線分は変換後も直線性が維持されるが、ある直線線分が2つの三角形にまたがったときには、境界部分で直線性が維持されなくなるので、基準点は直線線分の直線性を維持するために、道路であれば交差点や地図上での終端などの直線線分オブジェクトの両端に選択することが好ましい。
【0045】
三角形は、ひとつの地図領域に対して最低一つ必要であるが、三角形の数と配置は変換精度に大きく影響する。目的地図の縮尺の歪みが小さい場合は少ない三角形の数、すなわち少ない基準点の数を選定してよいが、縮尺の歪みの大きい部分では、できるだけ多くの三角形を設定して変換精度を向上させることが望ましい。ただし、三角形を多く設定するとアフィン変換のためのCPU処理時間が多くなるので、縮尺の歪みの程度を考慮して決めることが望ましい。
【0046】
基準点の設定は、地図領域でのX−Y座標と経度・緯度の関連付けという形でG−XML言語で図4のブロック63のように行う。ブロック63には、X−Y座標(88.0,78.0)の点が、経度・緯度(139.61848,35.74919)として定義づけられている。図6のブロック107で予定したすべての基準点が設定されると、ブロック109では三角網の設定を行う。
【0047】
図3(b)の領域地図53に示すように、各基準点を結んだ三角形59を設定する。後にアフィン変換において、任意の経度・緯度がある三角形の領域中に存在する場合には、経度・緯度から描画座標への変換は、当該三角形の頂点の座標に基づいて行われる。また、経度・緯度がいずれの三角形の領域内にも属さない場合は、近傍の三角形が利用される。
【0048】
三角形および三角網の定義は、図4のブロック65で囲まれた部分に記述されている。ここではX−Y座標で(88.0,78.0)(91.0,117.0)(135.0,119.0)の三点で与えられた三角形が定義されている。
【0049】
続いて、図6のブロック111で予定したすべての三角形についての定義が行われると、ブロック113に移行する。ブロック113では、地図領域55に対して同様の処理が行われる。すべての地図領域に三角網が定義されると、ブロック117に移行する。
【0050】
ブロック117では、図5のブロック67で囲まれた部分で記述するようにイメージ領域51の定義が行われる。ここでは、目的地図がImageMap.jpgというインターネット上のURLから入手でき、X−Y座標として(0.0,0.0)と(720.0,540.0)の2点が与えらた領域が定義されている。上記で説明した手順によるG−XML言語による記述は、G−XMLファイルをビジュアルに作成できる固有のエディタを使用するか、テキストエディタ、XMLエディタなどを使用して作成し、サーバー上に保存される。
【0051】
[空間情報定義システム]
次に、目的地図上で描画する空間情報の定義について説明する。空間情報は目的地図とは独立して存在しており、空間情報を目的地図上で利用するためには、空間情報を描画すべき目的地図上の位置、すなわちX−Y座標を求める必要がある。図7には、地図領域53にアイコン69と、空間情報のコンテンツ77が描画された状態が示されている。コンテンツは、テキストと画像で構成されている。空間情報は、上述したように経度・緯度定義システムで地理的位置が定義づけられている。
【0052】
目的地図と空間情報を受け取ったクライアント11の情報端末においてこのような描画をするために、図8のブロック83で囲まれた部分に示すように空間情報のコンテンツをG−XML言語で定義し、ブロック81で囲まれた部分に示すように経度・緯度をG−XML言語で定義する。
【0053】
さらに、図9のブロック85で囲まれた部分には、レンダリング規則一覧が定義され、ブロック87で囲まれた部分には、ブロック85内の一覧の実際のレンダリング規則として、アイコンの描画属性が定義されている。このようにG−XML言語で定義された空間情報がクライアントの目的地図上で図6に示すような描画を行う手順については以下に説明する。図8および図9に記載するG−XML言語の記述は、G−XMLファイルをビジュアルに作成できる固有のエディタを使用するか、テキストエディタ、XMLエディタなどを使用して作成し、サーバー上に保存される。
【0054】
[経度・緯度座標変換システム]
目的地図には、各頂点のX−Y座標と経度・緯度情報が定義された複数の三角形からなる三角網がG−XML言語で定義されており、空間情報は経度・緯度、コンテンツ、および描画属性がG−XML言語で定義されている。空間情報の経度・緯度は目的地図上の三角形の頂点が設定された位置に一致しているとは限らないため、目的地図上のある位置に空間情報をアイコンとして描画するためには、目的地図上に描画すべき空間情報の経度・緯度を目的地図の描画座標であるX−Y座標に変換する必要がある。
【0055】
図10に、経度・緯度をX−Y座標に変換するための手順を示す。図10に示した手順は、図4、図5、図8、図9で示すG−XML言語で記述した定義を解釈実行できるJAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式プログラムをあらかじめクライアント11の情報端末に導入しておき、アプレット、あるいは実行形式ソフトウェアを動作させて実行する。
【0056】
目的地図が複数の地図領域を含んでいる場合に、空間情報の経度・緯度が与えられたとき、すべての地図領域について、それぞれ当該空間情報を描画する領域であるかどうかの確認を行い、描画する領域であればそれぞれの地図領域ごとに座標を変換する。従って、経度・緯度に対応するX−Y座標の数は、最大数として地図領域の数だけ存在することになる。
【0057】
図10のブロック125でまずG−XML言語で経度・緯度が定義された目的地図に対して、空間情報の経度・緯度Pが提供される。あらかじめ、目的地図および経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて目的地図の地理的位置を定義した三角網が目的地図提供サービス・システムから配信されている。
【0058】
ブロック125では、クライアント11の情報端末が経度・緯度がPとして既知の空間情報を受信する。ブロック127では地図領域番号Iに含まれる三角網を使用して座標変換することができるかどうかを確認するためにI=1を設定する。ブロック129では、経度・緯度Pを含む三角形がI=1の地図領域内に存在するか否かを確認する。I=1の地図領域に含まれる三角形の中に経度・緯度Pが含まれることが判明したら、ブロック131に移行して当該三角形の各頂点の経度・緯度を設定する。三角網のいずれの三角形にも経度・緯度Pが含まれない場合は、ブロック133に移行して、経度・緯度Pに対して最も近傍の経度・緯度の頂点を含む三角形を選定し、ブロック131に移行して当該近傍の三角形の頂点の経度・緯度を設定する。
【0059】
続いてブロック135に移行し、選定した三角形の頂点の経度・緯度およびX−Y座標を用いて、空間情報の経度・緯度Pに対してアフィン変換を行い、空間情報の経度・緯度PをX−Y座標Qに変換する。空間情報のコンテンツが点として与えられる場合は、描画属性として定義された形状や大きさを備えるアイコンなどのオブジェクトは変換された点の中心に描画されるように変換することができる。コンテンツが川や道路などの線として与えられる場合は、線を構成する全頂点をアフィン変換しX−Y座標上で各線分を描画する。空間情報が面の場合は、面を構成する全頂点をアフィン変換して、それらをつなぎ合わせ中を塗りつぶして描画することができる。
【0060】
次にブロック137では、X−Y座標Qが地図領域Iに含まれるか否かを確認する。地図領域はX−Y座標で定義されているため、経度・緯度Pの情報では、どの地図領域に含まれているのかの判定はできず、全ての地図領域の三角網において、経度緯度からX−Y座標に変換した後、X−Y座標で描画されている地図領域との比較をする必要がある。X−Y座標Qが地図領域I内なら描画し、地図領域外なら描画しない。拡大図が存在する目的地図の場合、拡大図の範囲内に存在するX−Y座標Qは、広域図と拡大図の両方の地図領域内に存在することになり、2つの地図領域に描画する。一方、拡大図の範囲外であって、広域図内に存在するX−Y座標Qは拡大図では地図領域外となり、広域図の地図領域のみに描画することになる。
【0061】
空間情報が線あるいは面で、かつ構成する頂点のX−Y座標が1つでも地図領域Iに含まれる場合は、ブロック139に移行して地図領域I=1でトリミングする。トリミングは、オブジェクトが線、あるいは面の場合に行う処理で、1つの頂点でも地図領域内に含まれれば、それを描画する必要があるが、オブジェクトの一部が地図領域外にはみだしている場合もあり、予め地図領域外の図形をカットしておく。続いてブロック141に移行して地図領域I=1に対するX−Y座標Qを登録する。この結果、空間情報の経度・緯度Pについて地図領域I=1におけるX−Y座標が与えられたことになり、地図領域I=1における描画位置が求まったことになる。
続いて、ブロック143に移行して、経度・緯度Pが他の地図領域I+1でもX−Y座標が存在するかどうかを確認するためにI=I+1を設定してブロック145に移行する。ブロック145で、Iがすべての地図領域が終了したことを示す最大の地図領域番号か否かを確認し、すべての地図領域での座標変換を終了するまでブロック129に戻って同様の処理を繰り返す。
【0062】
ブロック137でX−Y座標Qが地図領域I=1に存在しなければ、ブロック143に移行して、次の番号の地図領域の処理を行う。ブロック147では、経度・緯度Pに関して地図領域毎にX−Y座標が求まる。これらの手順を実行するコンピュータ・プログラムは、経度・緯度座標変換システムとして、クライアント11の情報端末にJAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式プログラムの形態で導入されている。
【0063】
[空間情報生成システム]
次に、目的地図を利用して空間情報を生成する本発明の実施の形態について説明する。目的地図はクライアントがその目的に即して利用しやすいように描画された電子地図として構成されている。この目的地図上に描画するオブジェクトの位置はX−Y座標で定義されている。
【0064】
クライアントが目的地図上のある点を指示し、結果として指示点のX−Y座標を取得して、X−Y座標から経度・緯度が求められるとしたら、目的地図を利用して空間情報が生成できることになり有用である。たとえば、図2に示した目的地図において、地図領域のある場所に好みのレストランなど発見したときにその情報すなわちコンテンツに経度・緯度情報を加えて空間情報を生成し、空間情報提供サービス・システム17に配信することにより、空間情報を効果的に収集できるようになり好都合である。
【0065】
目的地図は、複数の地図領域を備えそれらは広域の領域から詳細の領域に渡って構成されており、イメージ領域内の定まった位置に描画される。いま、クライアントが目的地図上のある点を指示したときに、その点はイメージ領域のX−Y座標として定まり、地図領域の定義状態から、どの地図領域を利用して指定したかを確定する必要がある。
【0066】
たとえば、図3(b)では、広範囲を描画する地図領域53と狭範囲を描画する地図領域55が併存する。いま、クライアントが地図領域55を利用して「光が丘駅」を指示したとき、地図領域55のX−Y座標で定義された三角網を利用する必要がある。
【0067】
図11はX−Y座標を経度・緯度に変換するための手順を示すフローチャートである。地図領域には番号が付与し、番号の大きい地図ほど変換の優先順位が高いように構成することで、あるX−Y座標がクライアントから与えられたときには、その点が含まれる最も大きい番号の地図領域を選択することにより、正しい座標変換を実現することができる。
目的地図と目的地図を定義した三角網の情報を用意し、クライアントの情報端末に目的地図を表示した後、ブロック151では、空間情報の目的地図上の描画位置であるX−Y座標Rを、マウスなどのポインティング・デバイスで、地図領域上の点を指示することにより与える。ブロック153で地図領域番号Iを全地図領域の数に設定し、ブロック155に移行する。ブロック155では、X−Y座標Rが地図領域Iに存在するか否かを確認し、存在しない場合はブロック157に移行してI=I−1に設定してブロック159に移行し、地図領域番号の降順にX−Y座標Rを含む地図領域が見つかるまでブロック155の処理を継続する。
【0068】
ブロック155でX−Y座標Rが地図領域Iに含まれている場合は、ブロック161に移行して、地図領域IにおいてX−Y座標Rを含む三角形が存在するか否かを確認し、存在する場合はブロック165に移行する。X−Y座標Rを含む三角形が存在しない場合は、ブロック163に移行してX−Y座標Rの近傍に存在する三角形を探しブロック165に移行する。
【0069】
ブロック165では、アフィン変換に使用する三角形を設定する。三角形の各頂点は、X−Y座標および経度・緯度が既知である。続いてブロック167では三角形の各頂点に関する経度・緯度とX−Y座標から、空間情報のX−Y座標Rをアフィン変換して経度・緯度Sを求め、ブロック169でSを登録する。これらの手順は、空間情報生成システムとしてJAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式のプログラムに記述され、クライアントの情報端末で実行される。
【0070】
[適用環境]
図12は、目的地図上で空間情報を利用するためのシステム環境の実施形態を説明する図である。コンピュータ・ネットワーク13は、LAN、WAN、インターネット、携帯電話網などの様々なネットワークで構成されている。クライアントの情報端末として、203、205、213、215、217、219、221、223がネットワーク13に接続されている。
【0071】
コンピュータ203、205は、同軸ケーブルや光ケーブルでネットワーク13に接続されている。GPS衛星21からGPS位置情報を受信することができるGPS機能付情報端末が、携帯型コンピュータ213、PDA215、携帯電話217として、ネットワーク13に無線通信で接続されている。さらに携帯型コンピュータ219、PDA221、携帯電話223が無線通信でネットワーク13に接続されている。
【0072】
ここに述べたクライアントの情報端末はいずれも画像表示手段と、JAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式プログラムが動作するコンピュータ・ソフトウエア、コンピュータ・ハードウエア環境を備え、ネットワーク13を介してサーバとデータ通信することが可能であり、画像表示手段に目的地図を表示することができる。
【0073】
また、それぞれの情報端末は、G−XML言語を解釈することができ、上述した経度・緯度座標変換システム、空間情報生成システムを実行するプログラムとしてのJAVA(登録商標)アプレットあるいは実行形式プログラムを備えている。
【0074】
サーバ207、209、211が同様にネットワーク13に接続されている。サーバは、WEBブラウザで閲覧可能なコンテンツを提供するWEBサーバ、クライアントからWEBサーバに要求された特定の業務を処理するアプリケーション・サーバ、多量のWEBコンテンツを格納するデータベース・サーバなどで構成することができる。サーバは、WINDOWS(登録商標)やUNIX(登録商標)やLinux(登録商標)などのオペレーティング・システムが搭載され、クライアントとの間でサーバ/クライアント型サービスを提供する。さらに、本発明の経度・緯度定義システム、空間情報定義システムを実現するコンピュータ・プログラムが動作する環境を備える。
【0075】
[目的地図提供サービス・システム]
つぎに、図12のシステム環境下において、図1に記載した目的地図提供サービス・システム15を実現する方法について説明する。
【0076】
第1の方法では、図13に示すように、目的地図のイメージ251(図2および図3で説明)と、経度・緯度定義システム253(図2ないし図6で説明)と、経度・緯度定義システムを実行してG−XML言語で定義した目的地図に関する経度・緯度情報255(図4R>4および図5で説明)、経度・緯度情報255をクライアントに配信するデータ配信プログラム281 をサーバ207が備え、目的地図のイメージと経度・緯度情報をクライアントに配信する。データ配信プログラム281は、サーバ上で動作可能なプログラムであって、サーバとクライアント間でデータを配信し、また受信することができるJAVA(登録商標)サーブレットやこれに類したプログラムとすることができる。
【0077】
この方法は、クライアントが所望のサイトに接続した場合に即時に目的地図を得ることができるので、後に説明するGPSを利用したサービスや、空間情報も合わせてサーバ207が保有して同時に配信する固定的なサービスに適する。この方法では自前のデータを利用して、最も簡便に、最小のリソースでサービスを実施することができる。
第2の方法は図14に示すように、サーバ207が目的地図のイメージを格納するデータベース257と、経度・緯度定義システム253と、経度・緯度定義システム253を実行してG−XML言語で定義した経度・緯度情報255、経度・緯度情報255をクライアントに配信するデータ配信プログラム281を備えるが、目的地図のイメージはサーバ209、211などから受信したもので目的地図データ・ベース257に格納している。さらにサーバ207は、目的地図の検索システム259を備えている。
【0078】
このシステムでは、クライアントは最初にサーバ207にアクセスして必要な目的地図を検索して配信を要求する。サーバ207は要求された目的地図に対して経度・緯度定義システムを実行して、G−XML言語で定義された経度・緯度情報255を生成し、目的地図とともにクライアントに配信する。
【0079】
この方法は、クライアントにおいて目的地図選択の幅が広がり、多くのクライアントの要求に対応することができる。また、目的地図を提供するサーバ209や211の事業者は、サーバ207の事業者のサービスを利用して自らの目的地図をより多くのクライアントに提供することができる
第3の方法では図15に示すように、サーバ207が目的地図検索システム261と目的地図のインデックスおよびアドレスを含むデータ・ベース263を備えてクライアントに検索サービスを提供する。サーバ209および211は目的地図のイメージ251、経度・緯度定義システム253、および当該システムを実行してG−XML言語で定義した経度・緯度情報255、経度・緯度情報255をクライアントに配信するデータ配信プログラム281を備える。
【0080】
まずクライアント208はサーバ207にアクセスしてインデックスをキーワードにして必要とする目的地図を検索しそのアドレスを入手する。次にクライアントは、そのアドレスを指定して目的地図を保有しているサーバ209または211にアクセスして目的地図のイメージ251と経度・緯度情報255を取得する。この方法は、サーバ207はポータル・サイトとして、クライアントに対する目的地図提供のインターフェースになることができ、サーバ209および211の事業者は、自ら目的地図に対する経度・緯度の定義づけをすることにより、目的地図ならびに経度・緯度情報を随時更新する事ができる為、より多くのクライアントに対して、より細かなサービスを実現することができる。
【0081】
[空間情報提供サービス・システム]
つぎに、図12のシステム環境において、図1の空間情報提供サービス・システム17を実現する方法について説明する。
【0082】
第1の方法は、図16に示すように、サーバ207がサーバ上で動作する空間情報定義システム265と、空間情報の経度・緯度とコンテンツを格納する空間情報データベース267、空間情報の経度・緯度とコンテンツをクライアントに配信するデータ配信プログラム281を含む。空間情報データベースへのデータの登録は、後に図22に基づいて説明する空間情報生成システム268を利用することによっても実現可能である。その場合はサーバー207上にデータ受信プログラム283を備える必要がある。
【0083】
空間情報定義システム265は、図7〜図9を参照して説明したように、G−XML言語で定義した空間情報の経度・緯度およびコンテンツ267を空間情報データベースに格納し、さらに、G−XML言語で定義した空間情報描画属性269を作成する。サーバ207は、データ配信プログラム281を介して、クライアントからの空間情報の要求に応じてこれらをネットワークを経由して配信する。
【0084】
第2の方法は、図17に示すように、図16に示したのと同様に構成された空間情報提供サービスを行うサーバ207が、ネットワークを経由して空間情報検索サービスを行うサーバ209に接続されている。サーバ209は、空間情報検索システム271と空間情報インデックス・データベース273、データ配信プログラム281を含む。空間情報インデックス・データベースには、たとえば、レストランの名称、住所といったクライアントのキーワードになり得る情報と、空間情報データベース267に格納されている情報を関連づける識別子が格納されている。
【0085】
クライアント208は最初に空間情報を受信するためにサーバ209にアクセスして空間情報検索システム271を利用して必要な空間情報を選択する。つづいて、サーバ209はサーバ207に対して選択された空間情報の識別子を送る。サーバ207は、識別子に対応する空間情報を空間情報データベースから検索してG−XML言語で定義された経度・緯度情報およびコンテンツをサーバ209に送る。さらに、当該空間情報に対応するG−XML言語で定義された描画属性269をサーバ209に送る。サーバ209はサーバ207から送られた空間情報の経度・緯度、コンテンツ267および描画属性269をクライアント208に配信する。
【0086】
第3の方法では、図18に示すように、サーバ211が空間情報検索システム271、空間情報インデックス・データベース273、空間情報定義システム265、空間情報描画属性269、および空間情報データベース267、データ配信プログラム281を含み、空間情報提供サービスを行う機能と空間情報検索サービスを行う機能を備える。クライアント275は、サーバ211にアクセスして必要な空間情報を検索すると、サーバ211はG−XML言語で定義された空間情報の経度・緯度、コンテンツおよび描画属性をクライアントの要求に応じて配信する。
【0087】
[利用形態]
つぎに、上記で説明した目的地図提供サービス・システム、空間情報提供サービス・システム、および目的地図生成サービス・システムの利用形態を説明する。
【0088】
第1の利用形態は、図19に示すように、携帯型コンピュータ213、PDA215、携帯電話217といったGPS機能が搭載されたGPS情報端末311がクライアントになる。GPS情報端末311は、無線でコンピュータ・ネットワーク13に接続され、ネットワーク13には、図13〜図15で説明した目的地図提供サービス・システム15が接続されている。
【0089】
GPS情報端末311は、GPS情報受信手段319、画像表示手段321、目的地図および空間データを表示するソフトウエア323、CPU、メモリーなどで構成されソフトウエアを実行するハードウエア325、およびネットワーク通信手段327を備えている。
【0090】
あらかじめ、目的地図と、G−XML言語で定義された目的地図の経度・緯度情報が図13R>3ないし図15で説明した形態で目的地図提供サービス・システム315から通信手段327を通じてGPS情報端末311に配信され、ソフトウェアが画像表示手段321に目的地図を描画する。
【0091】
GPS情報端末311は、GPS衛星21から、定期的に電波を受信し、自らの位置情報を得る。JAVA(登録商標)アプレットないし実行形式プログラムは経度・緯度として獲得したGPS情報をG−XML言語で記述し、画像表示手段に表示するための経度・緯度座標変換(図10参照)をハードウエア325上で実行し、画像表示手段321上に目的地図とGPS情報端末の現在の位置を表示させる。GPS情報端末311は、自らの経度・緯度を随時目的地図提供サービス・システム15に送り、受信する目的地図を、自らの経度・緯度に応じて適宜更新することできる。
既存のカーナビゲーション・システムでは、提供される電子地図が画一的であるが、本実施の形態に係る目的地図は利用者が目的に応じて選択することができる。たとえば、山岳地帯や、スキー場、海岸などのランドマークが十分に存在しない地域では、従来GPS情報が十分に活用できなかったが、その地域に特化した目的地図の利用によりGPS情報の活用度が高くなる。また、クライアントの情報端末にJAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式プログラムを導入するだけで目的に合った目的地図上に自身の位置を表示できるので、導入が容易である。
【0092】
第2の利用形態を図20を参照しながら説明する。この利用形態においては、複数のGPS情報端末312がネットワーク13を経由してGPS位置情報提供サービス・システム331に接続されている。GPS情報端末は、図19で説明したGPS情報端末311とほぼ同一の構成となっている。GPS位置情報提供サービス・システム331はネットワーク13を通じて情報端末329に接続されている。
【0093】
情報端末329は、図12に示したコンピュータ203、205、携帯型コンピュータ213、219、PDA215、221、携帯電話217、223等を選択することができる。情報端末329は、GPS情報端末312と同じ構成か、または、GPS情報端末からGPS情報受信手段を除いた構成にすることができる。さらに、情報端末329には、ネットワーク13を経由して、目的地図提供サービス・システム15が接続されている。
【0094】
GPS情報端末312は、GPS衛星から受信した電波を利用して得た自らのGPS情報をJAVA(登録商標)アプレット、あるいは実行形式プログラムを実行してG−XML言語で記述したのち、通信手段により、ネットワーク13を通じてGPS位置情報提供サービス・システム331に送る。GPS位置情報提供サービス・システム331は、GPS情報データベース333を含み、少なくともGPS情報端末312の識別子と最新の経度・緯度情報(G−XML)を登録できるように構成されている。目的地図提供サービス・システム15は、目的地図と経度・緯度情報(G−XML)を情報端末329に配信する。情報端末329はこの利用形態においてクライアントとなる。
【0095】
まず、GPS位置情報提供サービス・システム331は、複数のGPS情報端末312から、G−XML言語で定義されたそれぞれのGPS位置情報を受け取り、データベース333に登録する。データベースの情報は定期的に更新される。情報端末329は、GPS位置情報提供サービス・システム331に、画像表示手段に表示したいGPS情報端末312の識別子を送り、当該識別子に対応するGPS情報(G−XML)を受信する。受信したGPS情報と、アイコンなどで構成された表示方法で、目的地図の上に描画される。
【0096】
このようなシステムにおいて、情報端末329をGPS情報端末312として選択し、複数のグループがそれぞれそれらを所持して行動する場合、自分と自分以外のユーザの所在地を目的地図上に表示させることができるので、遊園地、スキー場、ゴルフ場、山岳地帯などにけるグループ活動の利用に適している。また、多数の人間の所在を一度に確認できるので、遊園地などで生徒を引率する教師に貸し出して、生徒の所在を一度に監視する用途などに供することもできる。
【0097】
第3の利用形態を図21を参照しながら説明する。目的地図提供サービス・システム15が、ネットワーク13を経由してクライアントの情報端末351に接続されている。目的地図提供サービス・システムは、図13ないし図15を参照して説明したような様々な態様で、情報端末に目的地図のイメージと、G−XML言語で定義された経度・緯度情報を配信する。
【0098】
また、空間情報提供サービス・システム17が、ネットワークを経由してクライアントの情報端末351に接続されている。空間情報提供サービス・システム17は、図16ないし図18を参照して説明したような様々な態様で、G−XML言語で定義した空間情報の経度・緯度、コンテンツおよび描画属性を情報端末351に配信する。
【0099】
情報端末351は、GPS情報端末311と同様に、画像表示手段321、目的地図ならびに空間データを表示するソフトウエア323、ソフトウエアを実行するハードウエア325、およびネットワーク通信手段327を備えている。
【0100】
情報端末351が、目的地図提供サービス・システム15から、用途に応じた目的地図を受信すると、ブラウザが画像表示手段321に目的地図を描画する。さらに、情報端末351は、空間情報提供サービス・システム17からG−XML言語で記述された空間情報の経度・緯度、コンテンツ、および描画属性を受信し、JAVA(登録商標)アプレットあるいは実行形式プログラムは、経度・緯度をX−Y座標に座標変換して、目的地図上に空間情報のコンテンツを表示させる。
【0101】
このような利用形態は、観光地域での施設案内地図としての利用や、レストラン、書店、銀行などが自社のホームページにおいて案内地図を提供する際に利用できる。目的地図自体がクライアントの目的に即しているのに加え、目的地図上にさらにクライアントが興味をもちそうなランドマークを空間情報として表示させることにより、クライアントのより一層の目的地図の利用に供することができる。
【0102】
さらに、第4の利用形態を図22を参照しながら説明する。第4の利用形態は、第3の利用形態と同様に目的地図提供サービス・システム15および空間情報提供サービス・システム17に対して情報端末361がネットワーク13を経由して接続されている。情報端末361は、図21の情報端末351の構成に加えて、文字や画像の入力手段363とマウスなどのポインティング・デバイスまたは座標指示手段365を備える。さらにソフトウエア323は、図11で説明した空間情報生成システムをハードウエア325で実行するJAVA(登録商標)アプレットあういは実行形式プログラムを備える。
【0103】
情報端末361は、目的地図のイメージを画像表示手段321に表示させたのちに、空間情報を生成するために画像表示手段321上で空間情報が帰属する位置をポインティング・デバイスなどの座標表示手段365で指示して指示点のX−Y座標を決定する。つぎに、当該座標に表示させる空間情報のコンテンツを入力手段363を用いて入力する。JAVA(登録商標)アプレットあるいは実行形式プログラムは、X−Y座標を経度・緯度に変換する。つぎに通信手段327は、空間情報の経度・緯度、コンテンツをG−XML言語に記述して空間情報提供サービスに送信する。空間情報提供サービス・システム17は、受信した空間情報をデータベースに格納する。また、情報端末361は画像表示手段に表示されている空間情報を更新して、空間情報提供サービス・システム17へ送信することもできる。
【0104】
この利用形態では、クライアントが目的地図上に表示したい空間情報のコンテンツを作成でき、データベースに蓄積して他のクライアントとの共有化を図ることができるるため、空間情報の生成と活用が効果的に達成できる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によって、目的地図に経度・緯度情報を付与し、空間情報を表示する技術を提供することができた。さらに、目的地図を利用して空間情報を生成する技術を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】目的地図上において空間情報を利用する本発明の実施の形態の概要を説明するための図である。
【図2】経度・緯度定義システムの説明のために用意した目的地図の例示である。
【図3】経度・緯度定義システムの説明のために用意した目的地図の例示である。
【図4】目的地図に対して経度・緯度を定義づけるためのG−XML言語による記述を示す図である。
【図5】目的地図に対して経度・緯度を定義づけるためのG−XML言語による記述を示す図である。
【図6】目的地図に対して経度・緯度を定義づける経度・緯度定義システムの手順を示すフローチャートである。
【図7】目的地図に空間情報が描画された状態を示す図である。
【図8】空間情報のコンテンツをG−XML言語で定義した状態を示す図である。
【図9】空間情報描画属性をG−XML言語で定義した状態を示す図である。
【図10】経度・緯度をX−Y座標に変換するための手順を示すフローチャートである。
【図11】X−Y座標を経度・緯度に変換するための手順を示すフローチャートである。
【図12】目的地図上で空間情報を利用するためのシステム環境の実施形態を説明する図である
【図13】本発明の実施の形態における目的地図提供サービス・システムの第1の例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における目的地図提供サービス・システムの第2の例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における目的地図提供サービス・システムの第3の例を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における空間情報提供サービス・システムの第1の例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における空間情報提供サービス・システムの第2の例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における空間情報提供サービス・システムの第3の例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態における第1の利用方法を説明する図である。
【図20】本発明の実施の形態における第2の利用方法を説明する図である。
【図21】本発明の実施の形態における第3の利用方法を説明する図である。
【図22】本発明の実施の形態における第4の利用方法を説明する図である。
【符号の説明】
11 クライアント
13 コンピュータ・ネットワーク
15 目的地図提供サービス・システム
17 空間情報提供サービス・システム
19 GPS情報提供サービス・システム
21 GPS衛星
50 目的地図
51 イメージ領域
53、55 地図領域
54 基準点
57 地図領域53の部分領域
59 三角網を構成する三角形
61 地図領域53の領域設定を行うG−XML言語の記述
63 基準点の設定を行うG−XML言語の記述
65 三角形および三角網の定義を行うG−XML言語の記述
67 イメージ領域の定義を行うG−XML言語の記述
69ないし75 空間情報のアイコン
77 空間情報のコンテンツ
81 空間情報の経度・緯度を定義するG−XML言語の記述
83 空間情報のコンテンツを定義するG−XML言語の記述
85 レンダリング規則を定義するG−XML言語の記述
87 アイコンの描画属性を定義するG−XML言語の記述
203、205 コンピュータ
208 クライアント
207、209、211 サーバ
213 携帯型コンピュータ(GPS機能付情報端末)
215 PDA(GPS機能付情報端末)
217 携帯電話(GPS機能付情報端末)
219 携帯型コンピュータ
221 PDA
223 携帯電話
251 目的地図のイメージ
253 経度・緯度定義システム
255 目的地図に関する経度・緯度情報
257 目的地図データベース
259、261 目的地図検索システム
263 目的地図アドレス・インデックスデータベース
265 空間情報定義システム
267 空間情報データベース
268 空間情報生成システム
269 空間情報描画属性
271 空間情報検索システム
273 空間情報インデックス・データベース
275 クライアント
281 データ配信プログラム
283 データ受信プログラム
311、312 GPS情報端末
319 GPS情報受信手段
321 画像表示手段
323 コンピュータ・ソフトウエア
325 コンピュータ・ハードウエア
327 ネットワーク通信手段
329、351、361 情報端末
331 GPS位置情報提供サービス
333 GPS情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する方法であって、
前記コンピュータ・ネットワークに接続されたコンピュータ上に目的地図を提供するステップと、
前記目的地図上で経度・緯度が既知の複数の点を選択し基準点として設定するステップと、
前記複数の基準点を用いて前記目的地図に基準点網を定義するステップと、
前記目的地図と、前記目的地図を定義した基準点網を前記ネットワークを経由して前記情報端末に配信するステップと
を有する描画方法。
【請求項2】
さらに、経度・緯度情報を含む空間情報を前記情報端末に提供するステップを含む請求項1記載の描画方法。
【請求項3】
コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する方法であって、
目的地図を受信するステップと、
経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を受信するステップと、
経度・緯度が既知の空間情報を受信するステップと、
前記基準点網を用いて前記空間情報の経度・緯度を前記目的地図を描画する描画座標に変換するステップと、
前記変換された座標を用いて、前記空間情報を前記目的地図上に描画するステップと
を有する描画方法。
【請求項4】
画像表示手段と座標指示手段を備える情報端末において目的地図を利用して空間情報を生成する方法であって、
前記画像表示手段上でのオブジェクトの表示位置が描画座標で画定された目的地図を前記表示手段に表示するステップと、
経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を提供するステップと、
前記空間情報が関連する前記目的地図上の位置を前記座標指示手段で指示するステップと、
前記指示された位置の描画座標を求めるステップと、
前記基準点網を用いて前記描画座標を経度・緯度に変換するステップと、
を有する空間情報の生成方法。
【請求項5】
コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する手順をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記手順が、
前記コンピュータ・ネットワークに接続されたコンピュータ上に目的地図を提供するステップと、
前記目的地図上で経度・緯度が既知の複数の点を選択し基準点として設定するステップと、
前記複数の基準点を用いて前記目的地図に基準点網を定義するステップと、
前記目的地図と、前記目的地図を定義した基準点網を前記ネットワークを経由して前記情報端末に配信するステップと
を有するプログラム。
【請求項6】
さらに前記手順が、経度・緯度情報を含む空間情報を前記情報端末に提供するステップを含む請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
コンピュータ・ネットワークに接続された情報端末に目的地図と空間情報のコンテンツを描画する手順を情報端末に実行させるプログラムであって、前記手順が、
目的地図を受信するステップと、
経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を受信するステップと、
経度・緯度が既知の空間情報を受信するステップと、
前記基準点網を用いて前記空間情報の経度・緯度を前記目的地図を描画する描画座標に変換するステップと、
前記変換された座標を用いて、前記空間情報を前記目的地図上に描画するステップと
を有するプログラム。
【請求項8】
画像表示手段と座標指示手段を備える情報端末において目的地図を利用して空間情報を生成する手順を情報端末に実行させるプログラムであって、前記手順が、
前記画像表示手段上でのオブジェクトの表示位置が描画座標で画定された目的地図を前記表示手段に表示するステップと、
経度・緯度が既知の複数の基準点を用いて前記目的地図を定義した基準点網を提供するステップと、
前記空間情報が関連する前記目的地図上の位置を前記座標指示手段で指示するステップと、
前記指示された位置の描画座標を求めるステップと、
前記基準点網を用いて前記描画座標を経度・緯度に変換するステップと、
を有するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2004−85779(P2004−85779A)
【公開日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−245043(P2002−245043)
【出願日】平成14年8月26日(2002.8.26)
【出願人】(502308804)
【Fターム(参考)】