説明

電子機器と地図表示方法およびコンピュータ・プログラム

【課題】ユーザが知りたい位置を示した地図を容易に表示できるようにする。
【解決手段】情報記憶部13は地図データ等を記憶する。表示部14は画像表示を行う。操作位置検出部17は、表示部14の表示画像に対して操作された位置を検出する。制御部21は、操作位置検出部17で検出された位置に応じて目標位置を設定して、表示部14で表示されている地図上に目標位置があるとき、表示されている地図をスクロールして目標位置を所定位置とした地図の表示を行う。表示部14で表示されている地図上に目標位置がないとき、情報記憶部13に記憶されている地図データを用いて目標位置を所定位置とした地図を生成して、表示部14に表示されている地図を生成した地図に切り換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器と地図表示方法およびコンピュータ・プログラムに関する。詳しくは、操作された位置に対応して目標位置の設定を行い、設定された目標位置が所定位置とされた地図を表示することで、ユーザが知りたい位置を示した地図表示を容易に行うことができるようにする。
【背景技術】
【0002】
従来、地図を表示できる電子機器では、地図上にマーカーを設けて、例えば画像コンテンツが何れの場所で撮像されたかや、所望の店舗が何れの場所にあるか等の確認を容易に行うことができるようになされている。
【0003】
また、特許文献1では、タッチパネル上で操作が行われたとき、補助スイッチが押されているか否かに応じて、異なる動作が行われる。例えば補助スイッチが押されていないときは、表示されている地図を操作に応じてスクロールさせることが行われる。また、補助スイッチが押されているときは、表示されているシンボルの選択操作に応じて、選択されたシンボルで示されている動作が行われる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−51770号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ユーザが知りたい位置を示した地図表示を電子機器で行わせる場合、操作は簡単であることが好ましい。しかし、特許文献1のように、タッチパネル上の操作だけでなく、補助スイッチの操作も必要とされると、簡単に知りたい位置を示した地図を表示させることができない。
【0006】
そこで、この発明では、ユーザが知りたい位置を示した地図を容易に表示させることができる電子機器と画像表示方法およびコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の側面は、地図データを記憶した情報記憶部と、画像表示を行う表示部と、前記表示部の表示画像に対して操作された位置を検出する操作位置検出部と、前記地図データを用いて前記表示部に地図を表示する制御部とを有し、前記制御部は、前記操作位置検出部で検出された位置に応じて目標位置を設定して、前記表示部で表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行い、前記表示部で表示されている地図上に前記目標位置がないとき、前記記憶されている地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示部で表示されている地図を前記生成した地図に切り換える電子機器にある。
【0008】
この発明においては、地図上にマーカーが設けられて、操作された位置とマーカーの何れか一方を基準とした所定範囲内に他方の位置が含まれるときは、マーカーの位置が目標位置に設定される。また、所定範囲内に他方の位置が含まれないときは、検出された位置に対応する地図上の位置が目標位置に設定される。また、指示された位置を基準とした所定範囲内に複数のマーカーの位置が含まれるとき、およびマーカーの位置を基準とした所定範囲内に指示された位置が含まれるマーカーが複数であるとき、マーカー毎の属性情報に基づき優先順位が決定されて、最も優先順位の高いマーカーの位置が目標位置に設定される。
【0009】
また、サムネイルが表示されて、操作された位置がサムネイルの表示位置であるとき、操作された位置に応じてサムネイルの移動を行い、所定の位置に表示されたサムネイルに対応する位置が目標位置に設定される。ここで、表示されている地図上に目標位置があるときは、目標位置が例えば地図を表示する領域の中央位置となるように地図をスクロールする。また、表示されている地図上に目標位置がないとき、地図データを用いて目標位置を所定位置とした地図が生成されて、表示されている地図が生成された地図に切り換えられる。
【0010】
この発明の第2の側面は、操作位置検出部よって、画像表示を行う表示部の表示画像に応じて操作された位置を検出するステップと、制御部によって、前記操作位置検出部で検出された位置に応じて目標位置を設定して、前記表示部に表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行い、前記表示されている地図上に前記目標位置がないとき、記憶している地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示されている地図を前記生成した地図に切り換えるステップとを具備する地図表示方法にある。
【0011】
この発明の第3の側面は、コンピュータを、画像表示を行う表示部の表示画像に対して操作された位置が操作位置検出部よって検出されて、該検出された位置に応じて目標位置を設定する機能手段と、前記表示部に表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行う機能手段と、前記表示されている地図上に前記目標位置がないとき、記憶している地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示されている地図を該生成した地図に切り換える機能手段として機能させるためのコンピュータ・プログラムにある。
【0012】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、検出された操作位置に応じて目標位置が設定されて、表示されている地図上に目標位置があるときは、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示が行われる。また、表示されている地図上に目標位置がないとき、記憶されている地図データから目標位置を所定位置とした地図が生成されて、表示されている地図が生成した地図に切り換えられる。このため、ユーザが知りたい位置を示した地図を容易に表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.電子機器の構成
2.電子機器の動作
3.電子機器の他の構成
【0015】
<1.電子機器の構成>
図1は、本発明の電子機器が例えば撮像装置である場合の構成を示しており、電子機器では、コンテンツデータとして撮像画の画像データを記憶する。撮像装置10のカメラ部11は、光学系ブロックや撮像素子および信号処理回路等で構成されている。光学ブロックは、レンズやズーム機構等で構成されており、被写体の光学像を撮像素子の撮像面上に結像させる。撮像素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサや、CCD(Charge Coupled Devices)などの撮像素子が用いられている。撮像素子は、光電変換を行い光学像に応じた画像信号を生成して信号処理回路に出力する。信号処理回路は、撮像素子から供給された画像信号をディジタル信号に変換して種々の信号処理を行う。例えば現像処理や色補正、解像度変換、圧縮伸張処理等を必要に応じて行う。
【0016】
位置情報生成部12は、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールを用いて構成されている。GPSモジュールは、GPS電波を受信するアンテナ部、受信した電波の信号変換部、位置情報の計算部等を有している。位置情報生成部12は、撮像装置10の位置(緯度経度等)を示す位置情報を生成する。
【0017】
情報記憶部13は、例えば不揮発性メモリや光ディスク,ハードディスク装置等の記録媒体を用いて構成されている。情報記憶部13は、カメラ部11で生成された画像データと、位置情報生成部12で生成された位置情報等を示す属性情報を記憶する。また、情報記憶部13は、地図表示を行うための地図データを記憶している。
【0018】
表示部14は、液晶表示素子等を用いて構成されており、カメラ部11から出力された画像データに基づいて画像表示を行う。また、表示部14は、情報記憶部13に記憶されている画像データに基づいた画像表示や、情報記憶部13に記憶されている地図データを用いて地図表示を行う。また表示部14は種々のメニュー表示等も行う。
【0019】
ROM15には、撮像装置10を動作させるためのプログラムが記憶されている。RAM16は、データの一時保管等を行うためのワーキングメモリである。
【0020】
操作位置検出部17は、表示部14の表示画像に対して操作された位置を検出する。操作位置検出部17は、ユーザ操作の操作位置を示す操作位置信号を生成して制御部21に供給する。例えば、操作位置検出部17がタッチパネルを用いて構成されている場合、タッチパネルは表示部14の表示画面上に設けられる。タッチパネルでは、タッチ操作が行われたとき、操作位置のパネル座標を示す操作位置信号を生成して制御部21に供給する。なお、操作位置検出部17は、例えばマウス等のポインティングデバイスを用いて、ユーザ操作の操作位置を示す信号を生成するようにしてもよい。
【0021】
制御部21は、バス25を介して各部と接続されている。制御部21は、ROM15に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、撮像装置10の動作を開始させる。また、制御部21は、表示部14に表示した画像と操作位置検出部17から供給された操作位置信号に基づき、どのようなユーザ操作が行われたかを判別して、判別結果に基づき各部を制御して、ユーザ操作に応じた動作を撮像装置10で行わせる。
【0022】
また、制御部21は、操作位置検出部で検出された位置に応じて目標位置を設定する。制御部21は、表示部14で表示されている地図上に目標位置があるとき、地図のスクロールを行って目標位置を所定位置、例えば表示部14で地図が表示される地図領域の中央位置とした地図の表示を行う。すなわち、制御部21は、RAM16に記憶されている地図データを用いてスクロール処理を行い、表示部14にスクロール途中である地図やスクロール完了後の地図等を表示させる。また。制御部21は、表示部14で表示されている地図上に目標位置がないとき、情報記憶部13から地図データを読み出して目標位置が所定位置とされた地図を生成する。さらに、制御部21は生成した地図を示す画像データをRAM16に記憶させることで、表示部14で表示されている地図を新たに生成した地図に切り換えて表示する。
【0023】
このように構成した電子機器では、情報記憶部13に記憶された画像データと属性情報を他の機器で利用可能とする場合、一般的な規格にしたがって画像データと属性情報等から画像ファイルを構成したのちファイルシステム化を行い情報記憶部13に記憶させる。例えばExif(Exchangeable image file format)規格を用いて画像データと属性情報等から画像ファイルを構成する。また、画像ファイルの交換等を容易とするDCF(Design rule for Camera File System)規格を用いてファイルシステムを構成して情報記憶部13に記憶させる。また、情報記憶部13では、画像ファイルを記憶する際に、所望の画像データや属性情報を容易に検索できるようにファイルシステムを構成するものとしてもよい。
【0024】
図2は、ファイルシステムの構成を例示している。画像ファイルは1つのフォルダ(トップフォルダ)に格納した構成として記録される。トップフォルダ201は、画像ファイルを管理するためのインデックスファイル202を格納する構成とされており、インデックスファイル202は、画像データや属性情報およびサムネイルデータ等を含む画像ファイル203-1〜203-nを格納した構成とされている。トップフォルダ201のフォルダ名や画像ファイル203-1〜203-nのファイル名は、ユーザが指定できるようにしてもよく、また自動的に名称を決定するようにしてもよい。例えば時刻や位置情報等を利用してファイル名を自動的に決定するようにしてもよい。
【0025】
インデックスファイル202は、所望の画像データや属性情報を容易に検索可能とするための管理情報を記憶する。管理情報は、格納している画像ファイル203-1〜203-nのファイル名および/または識別用のID、属性情報等をそれぞれ関連付けた情報である。なお、属性情報は、例えば撮像日時や位置情報、撮像画に含まれる顔の数や表情などの情報である。
【0026】
したがって、制御部21は、インデックスファイル202の管理情報を利用することで、所望の画像ファイルを容易に検索できる。なお、画像ファイル203-1〜203-nは、インデックスファイル202と別個にトップフォルダ210に格納してもよい。また、インデックスファイル202が設けられていない場合は、各画像ファイルから必要な情報を読み出すことで、所望の画像ファイルが検索可能となる。
【0027】
<2.電子機器の動作>
次に、電子機器の動作について説明する。図3は、電子機器例えば図1に示す撮像装置10の表示画面を例示している。
【0028】
制御部21は、撮像モードで動作を開始したとき、図3の(A)に示すように撮像モード画面を表示する。制御部21は、カメラ部11で生成されている画像データを用いて、カメラ画像を表示部14に表示させる。また、制御部21は、カメラ画像上に、例えば現在位置ボタンBTaと再生ボタンBTbのボタン表示を設ける。現在位置ボタンBTaは、撮像装置10の現在位置を地図上に示した現在位置画面に表示を切り換えるためのボタンである。また、再生ボタンBTbは、どのような再生を行うか選択するための画面であるビュー選択画面に表示を切り換えるためのボタンである。
【0029】
制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置信号によって示されたパネル座標が、現在位置ボタンBTaの表示領域内であるとき、撮像モード画面を図3の(B)に示す現在位置画面に切り換える。制御部21は、位置情報生成部12から現在位置を示す位置情報を取得する。また、制御部21は、取得した位置情報を基準として情報記憶部13から地図データの取得を行い、取得した地図データに基づき現在位置を表示部14の地図領域の中央位置とした地図を生成して表示部14に表示させる。さらに、制御部21は、生成した地図上に現在位置を示す現在位置マーカーMKPを設ける。
【0030】
制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置を示すパネル座標が、再生ボタンBTbの表示領域内であるとき、撮像モード画面を図3の(C)に示すビュー選択画面に切り換える。
【0031】
ビュー選択画面が表示されている場合、制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置信号によって示されたパネル座標に基づき、操作位置が何れのボタン表示の領域であるか判別する。ここで、制御部21は、操作位置がマップインデックス画面表示ボタン「MAP」の表示領域内であるとき、ビュー選択画面を図3の(D)に示すマップインデックス画面に切り換える。
【0032】
マップインデックス画面では、地図領域ARaとコンテンツ選択用領域ARbが設けられている。地図領域ARaは、地図画像GMとコンテンツマーカーMKCおよび選択されたコンテンツを示す選択マーカーMKS等を表示する領域である。コンテンツ選択用領域ARbは、情報記憶部13に記憶されている画像ファイルのサムネイルを所定数表示する領域である。なお、コンテンツマーカーMKCや選択マーカーMKS、および現在位置マーカーMKPは、少なくとも位置を示す機能を有していれば良く、所定の図形、画像、文字、アイコン等を含むものとして使用する。
【0033】
制御部21は、情報記憶部13に記憶されている画像ファイルに対して所定の属性あるいはユーザの所望する属性に基づいて優先順位を決定して、決定した優先順位の順番で画像ファイルのサムネイルをコンテンツ選択用領域ARbに表示する。例えば図3の(D)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbに3つのサムネイルが表示可能とされている場合、制御部21は、最も優先順位の高い画像ファイルのサムネイルを中央の領域に表示する。また、次に優先順位の高い画像ファイルのサムネイルを下段の領域に表示する。
【0034】
さらに、制御部21は、コンテンツ選択用領域ARbに表示されたサムネイルと地図領域ARaの表示を関係付けて、コンテンツ選択用領域ARbに表示されたサムネイルに対応して地図の表示を行う。制御部21は、例えば中央の領域に表示されたサムネイルに対応する属性情報から位置情報を取得して、取得した位置情報で示された位置が地図領域ARaの中央位置となるように地図を表示する。また、制御部21は、地図領域ARaで表示されている地図の範囲内で撮像を行うことにより生成された画像データが、情報記憶部13に記憶されているか否かを属性情報に基づき判別する。ここで、表示されている地図の範囲内で撮像を行うことにより生成された画像データが記憶されているときは、撮像位置にコンテンツマーカーMKCを設ける。
【0035】
さらに、制御部21は、マップインデックス画面が表示されているとき、操作位置検出部17で検出されたユーザ操作に応じて地図等の表示制御を行う。
【0036】
図4は、操作位置検出部が操作されてタッチパネルイベントが発生したときの動作を示すフローチャートである。制御部21は、タッチパネルイベントが発生したとき、ステップST1でパネル座標は地図領域ARaの範囲内であるか否かの判別を行う。制御部21は、操作位置検出部17に対して操作が行われたときに操作位置検出部17から供給される操作位置信号で示されたパネル座標を取得する。制御部21は、取得したパネル座標が地図領域ARaの範囲内であるとき、すなわち、操作された位置が地図上であるときステップST2に進み地図内イベント処理を行う。また、制御部21は、取得したパネル座標が地図領域ARaの範囲内でないとき、すなわち操作された位置がコンテンツ選択用領域ARbであるときステップST3に進み地図外イベント処理を行う。
【0037】
[地図内イベント処理]
図5は、地図内イベント処理を示すフローチャートである。ステップST11で制御部21は、イベント種類の判別を行う。制御部21は、操作位置検出部17が押された状態となったときステップST12に進む。また、操作位置検出部17が押された状態のままであるときステップST18に進み、操作位置検出部17が押された状態でなくなったときステップST20に進む。さらに、操作位置検出部17が押された状態のまま、押された位置の移動が行われたとき、すなわちドラッグ動作が行われたときステップST21に進む。
【0038】
操作位置検出部17が押された状態となってステップST12に進むと、制御部21は、単発スクロール動作中であるか否かを判別する。単発スクロールとは、操作位置に応じて設定された目標位置を所定位置例えば地図領域ARaの中央位置となるように地図をスクロールさせる動作である。また、後述する連続スクロールとは、地図領域ARaの中央位置から操作位置の方向に、操作期間だけ地図をスクロールさせる動作である。
【0039】
制御部21は、単発スクロール動作中でないと判別したときステップST13に進み、単発スクロール動作中であるときはステップST15に進む。
【0040】
ステップST13で制御部21は、長押しタイマーをスタートさせてステップST14に進む。長押しタイマーとは、連続スクロールを開始させるか否かの判別に用いるタイマーである。
【0041】
ステップST14で制御部21は、パネル座標を取得する。制御部21は操作位置検出部17から供給された操作位置信号が示すパネル座標を取得して、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。
【0042】
ステップST12で単発スクロール中であると判別されてステップST15に進むと、制御部21はパネル座標を取得する。制御部21は操作位置検出部17から供給された操作位置信号が示すパネル座標を取得してステップST16に進む。
【0043】
ステップST16で制御部21は、マーカー当たり判定を行う。制御部21は、ステップST15で取得したパネル座標の近傍に表示されているコンテンツマーカーの検出を行い、検出結果に基づき目標位置を設定してステップST17に進む。なお、マーカー当たりの判定の詳細については後述する。
【0044】
ステップST17で制御部21は単発スクロールを開始する。制御部21は、ステップST16で決定した目標位置が地図領域ARaの中心位置となるように地図のスクロールを開始させて、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。なお、単発スクロールの詳細については後述する。
【0045】
操作位置検出部17が押された状態のままであるためステップST11からステップST18に進むと、制御部21はタイマー期間が経過したか否かを判別する。制御部21は、ステップST13で長押しタイマーがスタートされてから、操作継続期間すなわち押されたままの状態の期間が、長押しタイマーで設定されているタイマー期間以上となったとき、ステップST19に進む。また、制御部21は、操作継続期間がタイマー期間以上でないとき、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。
【0046】
ステップST19で制御部21は、連続スクロールを開始する。制御部21は、地図領域ARaの中央位置からステップST14で取得したパネル座標の方向に、地図のスクロールを開始させて、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。
【0047】
操作位置検出部17が押された状態でなくなって、ステップST11からステップST20に進むと、制御部21は単発スクロール中であるか否か判別する。制御部21は、単発スクロール中であるとき、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。また、制御部21は単発スクロール中でないときステップST23に進む。
【0048】
操作位置検出部17でドラッグ操作が行われてステップST11からステップST21に進むと、制御部21はパネル座標を取得する。制御部21は操作位置検出部17から供給された操作位置信号が示すパネル座標を取得してステップST22に進む。
【0049】
ステップST22で制御部21は、操作位置の移動距離(ドラッグ距離)が予め設定されている閾値を超えているか否か判別する。制御部21は、移動距離が閾値を超えていないとき、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。また、制御部21は、ドラッグ距離が閾値を超えているときステップST23に進む。
【0050】
ステップST23で制御部21は、長押しタイマーの動作をリセットする。制御部21は、操作位置検出部17が押された状態でなくなった、または閾値以上のドラッグ操作が行われたことから、連続スクロールを開始させるか否かの判別を行うために用いる長押しタイマーをリセットしてステップST24に進む。
【0051】
ステップST24で制御部21は、連続スクロール中であるか否か判別する。制御部21は、連続スクロール中でないときステップST25に進み、連続スクロール中であるときステップST27に進む。
【0052】
ステップST25で制御部21は、マーカー当たり判定を行う。制御部21は、ステップST16と同様にマーカー当たり判定を行ってステップST26に進む。
【0053】
ステップST26で制御部21は単発スクロールを開始する。制御部21は、ステップST25で設定した目標位置が地図領域ARaの中心位置となるように地図のスクロールを開始させて、ステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。
【0054】
ステップST27で制御部21は、連続スクロールを停止させてステップST11で判別されたイベントに対する処理を終了する。
【0055】
[マーカー当たり判定]
次に、マーカー当たり判定について説明する。マーカー当たり判定では、操作された位置と表示されているマーカーの何れか一方を基準とした所定範囲内に他方の位置が含まれるとき、マーカーの位置を目標位置に設定する。また、所定範囲内に他方の位置が含まれないとき、検出された位置に対応する地図上の位置を目標位置に設定する。以下、操作された位置を基準として所定範囲内を設定した場合について説明する。
【0056】
図6は、マーカー当たり判定を示すフローチャートである。マーカー当たり判定では、予め作成した判定用データベースから画像ファイル毎の情報を読み出して、取得したパネル座標の近傍に表示されているコンテンツマーカーを検出する。
【0057】
図7は、判定用データベースを例示している。判定用データベースでは、例えばデータベース項目として「ID」「緯度・経度」「プロット済みフラグ」「プロット座標」「付加情報」を設けている。項目「ID」は、画像ファイルを特定するために、画像ファイル毎に設けた固有の情報である。項目「緯度・経度」は、画像データを生成したときの撮像位置を示す位置情報である。項目「プロット済みフラグ」は、地図上にコンテンツマーカー表示が行われているか否かを示すフラグである。項目「プロット座標」は、コンテンツマーカー表示が行われているときに、表示されているマーカーの画面座標を示す情報である。項目「付加情報」は、例えば画像ファイルの優先順位を決定するための属性情報等が登録される。属性情報としては、コンテンツの生成日時、コンテンツ毎に顔検出を行って得られた人物の数、顔の表情、撮像時のモード等が登録される。
【0058】
判定用データベースは、例えば図2に示すようにインデックスファイル202が設けられている場合、インデックスファイル202の管理情報を利用して生成する。インデックスファイル202には、画像ファイル203-1〜203-nの属性情報等が設けられているので、各画像ファイルから属性情報等を読み出す必要がなく、判定用データベースを容易に生成できる。また、インデックスファイル202が設けられていない場合は、画像ファイル203-1〜203-nから属性情報等を順次読み出すことで、判定用データベースを生成できる。
【0059】
判定用データベースは、地図内イベント処理で利用されるものであり、また地図のスクロールに応じて、「プロット済みフラグ」と「プロット座標」の情報が順次更新される。したがって、判定用データベースは、例えばRAM16に記憶させておく。
【0060】
ステップST41で制御部21は、判定用データベースから1つの画像ファイルを選択して、選択した画像ファイルの情報を抽出してステップST42に進む。
【0061】
ステップST42で制御部21は、選択した画像ファイルに対応するコンテンツマーカーが表示中である否かを判定する。制御部21は、抽出した「プロット済みフラグ」が、コンテンツマーカー表示中でないことを示しているときステップST41に戻り、判定用データベースからまだ選択されていない1つの画像ファイルを新たに選択して、選択した画像ファイルの情報を抽出する。制御部21は、抽出した「プロット済みフラグ」が、コンテンツマーカー表示中であることを示しているときステップST43に進む。
【0062】
ステップST43で制御部21は、コンテンツマーカー表示が選択されたか否かを判定する。制御部21は、操作位置検出部17が操作されたことに応じて取得されたパネル座標を中心として選択領域の設定を行い、コンテンツマーカー表示が、選択領域に含まれるか否か判別する。制御部21は、選択領域にマーカーが含まれていないときステップST41に戻り、判定用データベースからまだ選択されていない1つの画像ファイルを新たに選択して、選択した画像ファイルの情報を抽出する。また、制御部21は、選択領域にマーカーが含まれているとき、コンテンツマーカー表示がユーザによって選択されたと判定してステップST44に進む。
【0063】
図8は、コンテンツマーカーと選択領域の形状を例示している。図8の(A)は、コンテンツマーカーMKCを示しており、コンテンツマーカーMKCは本体部MKCaと位置指示部MKCbで構成されている。ここで左上を原点としたとき、コンテンツマーカーMKCの本体部MKCaは中心BCを座標(9,9)として半径を「9」とした円形の画像とする。また、コンテンツマーカーMKCの位置指示部MKCbは、本体部MKCaから突出した楔状の形状とされており、先端が本体部MKCaの中心BCから「21」だけ離れた位置とされている。また、位置指示部MKCbの先端は、地図上の位置を示している。
【0064】
図8の(B)は、選択領域ZDを示しており、選択領域ZDは操作位置を示すパネル座標ZPを中心とした矩形状の領域とされている。また選択領域ZDの各辺の長さは「32」とされている。なお、図8において半径や長さを示す数値は「画素数」であり、表示部14の表示画素数が例えば「720画素×480画素」の場合である。なお、コンテンツマーカーMKCと選択領域ZDのサイズは、表示部14の表示画素数やサイズ等に応じて最適に設定される。
【0065】
図9は、操作位置とマーカーの表示位置の関係を示している。制御部21は、操作位置検出部17から供給された操作位置信号が示すパネル座標ZPを中心として、選択領域ZDを設定する。ここで、図9の(A)に示すように、コンテンツマーカーMKCにおける本体部MKCaの中心BCが選択領域ZDに含まれるとき、制御部21は表示されたコンテンツマーカーがユーザによって選択された判定する。また、コンテンツマーカーMKCにおける本体部MKCaの中心BCが選択領域ZDに含まれていないとき、制御部21は表示されたマーカーをユーザが選択していないと判定する。
【0066】
ステップST44で制御部21は、選択されたと判定したコンテンツマーカーMKCを、マーカー選択リストに登録してステップST45に進む。
【0067】
ステップST45で制御部21は、判定用データベースに登録されている全画像ファイルの選択が完了したか否か判別する。制御部21は、まだ選択されていない画像ファイルが残っているときステップST41に戻り、判定用データベースからまだ選択されていない1つの画像ファイルを新たに選択して、選択した画像ファイルの情報を抽出する。また、制御部21は、判定用データベースにおける全ての画像ファイルが選択されたときステップST46に進む。
【0068】
ステップST46で制御部21は、マーカー選択リストにコンテンツマーカーMKCが登録されているか否かを判別する。制御部21は、マーカー選択リストにコンテンツマーカーMKCが登録されているときステップST47に進み、マーカー選択リストにコンテンツマーカーMKCが登録されていないときステップST48に進む。
【0069】
ステップST47で制御部21は、優先順位の最も高いコンテンツマーカーMKCが示す位置を目標位置Pmとして設定する。目標位置Pmとは、地図のスクロールを行って地図領域ARaの中央位置に移動させる位置である。制御部21は、マーカー選択リストに登録されているコンテンツマーカーMKCが1つであるとき、このコンテンツマーカーMKCに対応した属性情報の位置情報で示された位置を目標位置Pmとして判定処理を終了する。
【0070】
さらにステップST47で制御部21は、マーカー選択リストに登録されているコンテンツマーカーMKCが複数であるとき、優先順位の最も高いコンテンツマーカーMKCを判別する。すなわち、制御部21は、マーカー選択リストに登録されているコンテンツマーカーMKCに対応した属性情報を用いて優先順位の設定を行い、優先順位の最も高いコンテンツマーカーMKCを判別する。優先順位の設定は、ユーザの所望する情報例えば撮像日時、顔の数、顔の表情等の属性情報に基づいて行う。制御部21は、判別されたコンテンツマーカーMKCに対応する画像ファイルの位置情報を目標位置Pmとして判定処理を終了する。なお、制御部21は、目標位置に設定されたコンテンツマーカーを選択マーカーに切り換えることで他のコンテンツマーカーと区別できるようにする。
【0071】
ステップST48で制御部21は、パネル座標ZPに対応する地図上の位置を目標位置Pmとして判定処理を終了する。制御部21は、パネル座標ZPすなわち操作位置に対応した地図上の位置を判別して、この操作位置に対応した地図上の位置を目標位置Pmとして判定処理を終了する。
【0072】
[スクロール動作]
次に、スクロール動作について説明する。単発スクロールでは目標位置Pmが地図領域ARaの中央位置となるまで、または連像スクロールでは連続スクロールが開始されてから操作位置検出部17が押されなくなるまで、順次スクロール途中の地図(以下「中間画像」という)を表示する。中間画像の表示では中間画像の更新時間間隔tsおよび中間画像を表示するときの移動距離Msを予め設定しておく。
【0073】
図10は、スクロール動作を説明するための図である。単発スクロールにおいて、図10の(A)および図10の(B)に示すように、目標位置Pmから地図領域ARaの中央位置P0までの距離をDとすると、目標位置Pmが○印の位置とされた地図が中間画像としてスクロール中に表示される。また、スクロール開始から終了までの時間Tは、「T=D/Ms×ts」となる。
【0074】
連続スクロールの場合、連続スクロールが開始されてから操作位置検出部17が押されなくなるまでの時間を「Tp」とすると、移動距離Dpは「Dp=Tp/ts×Ms」となる。したがって、操作位置検出部17を押している時間に応じて、地図が移動されることになる。すなわち、操作位置検出部17を押している時間に応じて移動距離を感覚的に決定できるので、遠方の地点に容易に辿りつくことができる。さらに、操作位置検出部17における操作位置と地図領域ARaの中央位置P0までの距離に応じて、更新時間間隔tsや移動距離Msを変化させれば、所望の位置に効率良く移動させることができる。例えば、操作位置検出部17における操作位置と地図領域ARaの中央位置P0までの距離が短いときは移動距離Msを短くして、距離が長いときは移動距離Msを大きくする。このようにすれば、離れた位置に移動させたいときは、中央位置P0から離れた位置を押すことで、速やかに離れた位置にスクロールさせることができる。
【0075】
図11は単発スクロール動作を示すフローチャートである。制御部21は、目標位置Pmから地図領域ARaの中央位置P0までの距離Dと移動距離Msからスクロール段数を、単発スクロール動作の開始時に設定する。例えばスクロール段数Uは、「(U−1)×Ms≦D<U×Ms」の条件を満たすように設定する。
【0076】
ステップST61で制御部21は、更新時間タイマーを開始してステップST62に進む。
【0077】
ステップST62で制御部21は、タイマー時間経過待ちを行う。制御部21は、更新時間タイマーのタイマー時間が経過したときステップST63に進む。
【0078】
ステップST63で制御部21は、一段のスクロールを行う。制御部21は、現在表示されている地図の中心位置を移動距離Msだけ移動させた中間画像を生成して、表示されている地図を新たに生成した中間画像の地図に更新することで、一段のスクロールを行いステップST64に進む。
【0079】
ステップST64で制御部21は、スクロール段数Uから「1」を減算して新たなスクロール段数UとしてステップST65に進む。
【0080】
ステップST65で制御部21は、目標位置Pmを地図領域ARaの中央位置P0とした地図の表示が完了したか判別する。制御部21は、地図の表示が完了していないときステップST66に進み、完了したときには単発スクロールを終了する。
【0081】
ステップST66で制御部は、スクロール段数Uが「0」となっていないとき、更新時間タイマーをリセットしてステップST62に戻り、スクロール段数Uが「0」となっているとき、単発スクロールを終了する。
【0082】
ところで、図11に示す単発スクロールでは、スクロール段数Uを用いて単発スクロールを行っているが、地図領域ARaの中央位置P0までの残存距離Lを用いて単発スクロールを行ってもよい。図12は、残存距離を用いた単発スクロールを示すフローチャートである。
【0083】
ステップST71で制御部21は、更新時間タイマーを開始してステップST72に進む。
【0084】
ステップST72で制御部21は、タイマー時間経過待ちを行う。制御部21は、更新時間タイマーのタイマー時間が経過したときステップST73に進む。
【0085】
ステップST73で制御部21は、残存距離Lが移動距離Ms以上であるか否かを判別する。制御部21は、残存距離Lが移動距離Ms以上であるときステップST74に進み、制御部21は残存距離Lが移動距離Ms以上でないときステップST75に進む。
【0086】
ステップST74で制御部21は、一段のスクロールを行う。すなわち、制御部21は、現在表示されている地図の中心位置を移動距離Msだけ移動させた中間画像を生成して、表示されている地図を新たに生成した中間画像の地図に更新することで、一段のスクロールを行う。さらに制御部21は、更新時間タイマーをリセットしてステップST72に戻る。
【0087】
このようにステップST74の処理を行うと、残存距離Lは移動距離Ms毎に短くなる。その後、残存距離Lが移動距離Msよりも短くなるとステップST73からステップST75に進む。
【0088】
ステップST75で制御部21は、残存距離Lを移動距離Msとしてスクロールを行う。すなわち、制御部21は、残存距離Lだけ目標位置Pmを地図領域ARaの中央に近づけることで、目標位置Pmが地図領域ARaの中央位置P0とされた地図を表示して単発スクロールを終了する。
【0089】
図13〜図15は、操作位置が地図領域ARaの範囲内であるときに、地図領域ARaに表示される画像を例示している。図13は、コンテンツマーカー表示から離れた位置を操作した場合を示している。図14は、コンテンツマーカー表示の位置を操作した場合を示している。図15は、操作位置検出部17を押し続けた場合を示している。
【0090】
スクロール動作が行われていないとき、図13に示すように、地図領域ARaにおけるコンテンツマーカー表示から離れた位置が、時点t0で例えば指で押されると、制御部21は、図5におけるステップST12,13,14の処理を行う。その後、長押しタイマーのタイマー時間が経過する前である時点t1で指が離されると、制御部21は、スクロール動作が行われていないことから、ステップST20,23,24,25の処理を行う。また、制御部21は、ステップST25でマーカー当たり判定を行ったとき、操作位置の近くにコンテンツマーカーが表示されていないことから、図6のステップST48で、操作位置を示すパネル座標ZPに対応する地図上の位置(図の+印)を目標位置に設定する。さらに、制御部21は、図5のステップST26で単発スクロールを開始する。その後、例えば時点t2で、スクロール途中の地図を表示する。また、制御部21は、時点t3で目標位置が地図領域ARaの中央位置となったとき単発スクロールを終了する。
【0091】
このように、長押しタイマーのタイマー時間よりも短い期間だけ地図領域ARaを押す操作を行うと、操作位置の近くにコンテンツマーカーがないときは、操作位置が地図領域ARaの中央位置となるように単発スクロールを自動的に行うことができる。
【0092】
スクロール動作が行われていないとき、図14に示すように、地図領域ARaにおけるコンテンツマーカー表示の近くが、時点t10で例えば指で押されると、制御部21は、図5におけるステップST12,13,14の処理を行う。その後、長押しタイマーのタイマー時間が経過する前である時点t11で指が離されると、制御部21は、スクロール動作が行われていないことから、ステップST20,23,24,25の処理を行う。また、制御部21は、ステップST25でマーカー当たり判定を行ったとき、操作位置の近くにコンテンツマーカーが表示されていることから、図6のステップST47で、優先順位の最も高いコンテンツマーカーが示す地図上の位置を目標位置に設定する。また、制御部21は、選択されたコンテンツマーカーの表示を選択マーカーの表示(例えばコンテンツマーカーの本体部を塗りつぶした表示)に切り換えることで他のコンテンツマーカーと区別する。さらに、制御部21は、図5のステップST26で単発スクロールを開始する。その後、例えば時点t12で、スクロール途中の地図を表示する。また、制御部21は、時点t13で目標位置すなわち選択マーカーの示す位置が地図領域ARaの中央位置となったとき単発スクロールを終了する。
【0093】
このように、長押しタイマーのタイマー時間よりも短い期間だけ地図領域ARaを押す操作を行うと、操作位置の近くにコンテンツマーカーがあるとき、近くのコンテンツマーカーから優先順位の最も高いコンテンツマーカーが選択されて選択マーカーとされる。さらに、選択マーカーの示す位置が地図領域ARaの中央位置となるように単発スクロールが自動的に行われる。したがって、所望のコンテンツマーカーの位置が地図領域ARaの中央位置とされた地図を容易に表示させることができる。
【0094】
スクロール動作が行われていないとき、図15に示すように、操作位置検出部17の地図領域ARaが、時点t20で例えば指で押されると、制御部21は、図5におけるステップST12,13,14の処理を行う。その後、操作位置検出部17が長押しタイマーのタイマー時間が経過する時点t21まで引き続き押されると、制御部21は、ステップST19の処理を行い、連続スクロールを開始する。その後、例えば時点t22で、スクロール途中の地図を表示する。また、時点t23で操作位置検出部17の地図領域ARaから指が離れると、制御部21はステップST20,23,24,27の処理を行い、連続スクロールを終了する。
【0095】
このように、長押しタイマーのタイマー時間以上、地図領域ARaを押し続けると、地図領域ARaの中心位置から操作位置方向に、指が離されるまで連続スクロールが自動的に行われる。このため、所望の位置が表示された地図上にない場合でも、地図領域ARaを押し続けて連続スクロールを行わせて、所望の位置が地図領域ARaの範囲内とされた地図を容易に表示させることができる。
【0096】
また、図示せずも、単発スクロール中に地図領域ARa内の位置が押されたときには、ステップST12,15,16,17の処理が行われて、新たな操作位置に応じた単発スクロールを自動的に行うことができる。さらに、ドラッグ距離が閾値を超えるドラッグ操作が行われたとき、制御部21はステップST23,24の処理と、ステップST25,26またはステップST27の処理を行う。したがって、ドラッグ操作によって新たな目標位置を設定して単発スクロール動作を開始させたり、連続スクロール動作終了させることもできる。
【0097】
[地図外イベント処理]
次に、地図外イベント処理について図16のフローチャートを用いて説明する。ステップST81で制御部21は、イベント種類の判別を行う。制御部21は、コンテンツ選択用領域に表示されたコンテンツを選択する操作が行われたときステップST82に進む。コンテンツ選択用領域に表示されたコンテンツの送り操作や戻し操作が行われたときステップST83に進む。例えば、図3の(D)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbに3つのサムネイル領域を設けて、中央のサムネイル領域をコンテンツ選択操作領域、上段のサムネイル領域をコンテンツの戻し操作領域、下段のサムネイル領域をコンテンツ送り操作領域とする。また、図17に示すように、コンテンツ選択用領域ARbに、送り操作を行うための送りボタンBTcや戻し操作を行うための戻しボタンBTdのボタン表示を別個に設けてもよい。なお、以下の説明では、上段のサムネイル領域をコンテンツの戻し操作領域、下段のサムネイル領域をコンテンツ送り操作領域とした場合について説明する。
【0098】
制御部21は、操作位置検出部17からの操作位置信号が示すパネル座標ZPを取得して、取得したパネル座標ZPが中央のサムネイル領域内であったときステップST82に進む。また、制御部21は、取得したパネル座標ZPが上段または下段のサムネイル領域内であったときステップST83に進む。
【0099】
ステップST82で制御部21は、画像再生を行う。制御部21は、中央のサムネイル領域に表示されているサムネイルに対応する画像データを情報記憶部13から読み出す。また、制御部21は、例えば表示部14の画面表示をマップインデックス画面からコンテンツ再生画面に切り換えて、読み出した画像データに基づき画像表示を行う。
【0100】
ステップST83で制御部21は、サムネイル表示切換を行う。制御部21は、取得したパネル座標ZPが下段のサムネイル領域内であったとき、コンテンツの送り操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する。また、下段のサムネイル領域には、中段のサムネイル領域に表示されているサムネイルに対応する画像ファイルの次に優先度が高い画像ファイルのサムネイルを表示してステップST84に進む。また、制御部21は、取得したパネル座標ZPが上段のサムネイル領域内であったとき、コンテンツの戻し操作が行われたと判別して、各段のサムネイルを一段下のサムネイル領域に移動する。また、上段のサムネイル領域には、中段のサムネイル領域に表示されているサムネイルの画像ファイルよりも、さらに優先度が高い画像ファイルのサムネイルを表示してステップST84に進む。
【0101】
ステップST84で制御部21は、位置が表示された地図上であるか否か判別する。制御部21は、中段のサムネイル領域にサムネイルが表示されている画像ファイルの位置情報を取得する。制御部21は、取得した位置情報で示された位置が、表示されている地図上であるときステップST85に進む。また、制御部21は、取得した位置情報で示された位置が、表示されている地図上でないときはステップST86に進む。
【0102】
ステップST85で制御部21は、単発スクロールを開始する。制御部21は、中段のサムネイル領域にサムネイルが表示されている画像ファイルの位置情報が示す位置を目標位置に設定して、この目標位置が地図領域ARaの中央位置となるように地図をスクロールさせる。制御部21は、中段のサムネイル領域に表示されたサムネイルに対応する位置を目標位置に設定したことから、中段の位置とされたサムネイルを示すコンテンツマーカーを選択マーカーに変更する。
【0103】
ステップST86で制御部21は、地図切換処理を行う。制御部21は、中段のサムネイル領域にサムネイルが表示されている画像ファイルの位置情報によって示された位置を目標位置に設定する。さらに、制御部21は、この目標位置が地図領域ARaの中央位置とされた地図の表示が可能となるまで、現在の地図をスクロールさせることなく引き続き表示する。その後、目標位置が地図領域ARaの中央位置とされた地図の表示準備が完了したとき、表示する地図の切り換えを行って新たな地図を表示する。
【0104】
なお、ステップST84からステップST86までの処理は、現在位置の表示を行う場合についても適用できる。例えばマップインデックス画面から現在位置画面への切り換えを可能とする場合、表示されている地図の範囲内に現在位置があるか否か判別する。制御部21は、表示されている地図上に現在位置があるとき単発スクロールを開始して、現在位置が地図領域ARaの中央位置となるように地図をスクロールさせる。また、制御部21は、表示されている地図上に現在位置がないとき、現在位置が地図領域ARaの中央位置とされた地図の表示が可能となるまで、現在の地図をスクロールさせることなく引き続き表示させる。その後、新たな地図の表示準備が完了したとき、表示する地図の切り換えを行って新たな地図を表示する。
【0105】
図18は、送り/戻し操作が行われた場合の動作を例示している。図18の(A)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbにおける下段のサムネイルの位置が例えば指で押されたのち離されると、制御部21は各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する送り処理を行う。制御部21は、図18の(B)に示すように、中段のサムネイルを上段、下段のサムネイルを中段にそれぞれ移動する。また、制御部21は、下段のサムネイルに対応する画像ファイルの次に重要度の高い画像ファイルのサムネイルを下段に表示する。
【0106】
さらに、送り/戻し操作が行われたことから、制御部21は、図16におけるステップST83の処理を行う。制御部21は、新たに中段の位置とされたサムネイルに対応する属性情報の位置情報によって示された位置が、表示された地図上の位置であるか否かを判別する。ここで、サムネイルに対応した位置が地図上の位置であるとき、サムネイルに対応した位置にコンテンツマーカーが表示されている。したがって、制御部21は、新たに中段の位置とされたサムネイルを示すコンテンツマーカーを、選択マーカーに変更してステップST85の単発スクロールを開始する。なお、制御部21は、送り/戻し操作が行われる前の選択マーカーを、コンテンツマーカーの表示に戻す。
【0107】
制御部21は、単発スクロールを開始したとき、図18の(C)に示すように、中間画像の表示を行い、図18の(D)に示すように、選択マーカーの示す位置が地図領域ARaの中央位置とされたとき、単発スクロールを終了する。
【0108】
なお、図示せずも、コンテンツ選択用領域ARbにおける上段のサムネイルの位置が例えば指で押されたのち離されると、制御部21は各段のサムネイルを一段下のサムネイル領域に移動する戻し処理を行う。
【0109】
図19は、送り/戻し操作が行われた場合の他の動作を例示している。図19の(A)に示すように、コンテンツ選択用領域ARbにおける下段のサムネイルの位置が例えば指で押されたのち離されると、制御部21は各段のサムネイルを一段上のサムネイル領域に移動する送り処理を行う。制御部21は、図19の(B)に示すように、中段のサムネイルを上段、下段のサムネイルを中段にそれぞれ移動する。また、制御部21は、下段のサムネイルに対応する画像ファイルの次に重要度の高い画像ファイルのサムネイルを下段に表示する。
【0110】
さらに、送り/戻し操作が行われたことから、制御部21は、図16のステップST83の処理を行う。制御部21は、新たに中段の位置とされたサムネイルに対応する属性情報の位置情報によって示された位置が、表示された地図上の位置であるか否かを判別する。ここで、位置情報によって示された位置が図19の(B)に示すように地図上の位置でない位置Prであるとき、制御部21は、図16のステップST86の処理を行う。なお、制御部21は、送り/戻し操作が行われことから、送り/戻し操作が行われる前の選択マーカーを、コンテンツマーカーの表示に戻す。
【0111】
制御部21は、図19の(C)に示すように、送り/戻し操作が行われたときの地図画像をスクロールさせることなく表示する。その後、制御部21は、新たに中段の位置とされたサムネイルに対応する位置が地図領域ARaの中央位置とされており、この中央位置に選択マーカーを設けられた地図の表示準備が完了したとき、地図の表示切換を行う。この場合、図19の(D)に示すように新たに中段の位置とされたサムネイルに対応する位置が地図領域ARaの中央位置とされて、この中央位置に選択マーカーを設けた地図が表示される。
【0112】
このようにすれば、コンテンツ選択用領域ARbに対してサムネイルの送りや戻し操作を行い所望のサムネイルを選択すれば、選択したサムネイルに対応する画像データを生成したときの撮像位置が地図領域ARaの中央位置とされた地図を自動的に表示できる。また、選択されたサムネイルに応じて選択マーカーが自動的に変更されるので、地図上に複数のマーカーが表示されていても、選択されたサムネイルに対応するマーカーを容易に識別できる。
【0113】
<3 電子機器の他の構成>
上述の実施の形態では、電子機器が撮像装置である場合について説明したが、地図表示が可能な機器であれば、撮像装置に限られるものではない。例えばナビゲーション装置や携帯電話等であってもよい。電子機器がナビゲーション装置である場合は、例えば店舗や種々の施設に関するデータをコンテンツデータとして用いて、店舗や施設を示すマークを地図上に表示させる。さらに、電子機器は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ装置、例えばパーソナルコンピュータやサーバー等であってもよい。コンピュータ装置では、撮像装置やナビゲーション装置のように、撮像画の画像データ、店舗や種々の施設に関するデータ等をコンテンツデータとして用いる。
【0114】
図20は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータ装置の構成例を示すブロック図である。コンピュータ装置50のCPU51は、ROM52、または記録部58に一時的または永続的に記録されているコンピュータ・プログラムにしたがって各種の処理を実行する。
【0115】
RAM53には、CPU51が実行するコンピュータ・プログラムや種々のデータなどが適宜記憶される。これらのCPU51、ROM52、およびRAM53は、バス54により相互に接続されている。
【0116】
CPU51にはまた、バス54を介して入出力インターフェース55が接続されている。入出力インターフェース55には、タッチパネルやキーボード、マウス、マイクロフォンなどの入力部56、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部57が接続されている。CPU51は、入力部56から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU51は、処理の結果を出力部57に出力する。
【0117】
入出力インターフェース55に接続されている記録部58は、例えばハードディスクからなり、CPU51が実行するコンピュータ・プログラムや各種のデータを記録する。通信部59は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークやディジタル放送といった有線または無線の通信媒体を介して外部の装置と通信する。また、コンピュータ装置50は、通信部59を介してコンピュータ・プログラムを取得し、ROM52や記録部58に記録してもよい。
【0118】
ドライブ60は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどのリムーバブルメディア62が装着されたとき、それらを駆動して、記録されているコンピュータ・プログラムやデータなどを取得する。取得されたコンピュータ・プログラムやデータは、必要に応じてROM52やRAM53または記録部58に転送される。
【0119】
CPU51は、上述した一連の処理を行うコンピュータ・プログラムを読み出して実行することで、ユーザが知りたい位置を示した地図を容易に表示できるようになる。例えば入力部56におけるユーザ操作の操作位置に応じて、ユーザが知りたい位置を示した地図を出力部57で表示させることができる。
【0120】
なお、本発明は、上述した発明の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この発明の実施の形態は、例示という形態で本発明を開示したものであり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0121】
この発明では、操作された位置に対応して目標位置の設定が行われて、設定された目標位置を所定位置とした地図が表示されるので、ユーザが知りたい位置を示した地図表示を容易に行うことができる。したがって、撮像位置を地図上で確認できるようにした撮像装置、店舗や施設等の位置を確認できるナビゲーション装置、コンテンツを提供する際にコンテンツに関する地図上の位置を提示できるようにしたサーバー等の電子機器に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】電子機器が例えば撮像装置であるときの構成を示す図である。
【図2】ファイルシステムの構成を例示した図である。
【図3】表示画面を例示した図である。
【図4】タッチパネルイベントが発生したときの動作を示すフローチャートである。
【図5】地図内イベント処理を示すフローチャートである。
【図6】マーカー当たり判定を示すフローチャートである。
【図7】判定用データベースを例示した図である。
【図8】コンテンツマーカーと選択領域の形状を例示した図である。
【図9】操作位置とマーカーの表示位置の関係を示した図である。
【図10】スクロール動作を説明するための図である。
【図11】単発スクロール動作を示すフローチャートである。
【図12】残存距離を用いた単発スクロール動作を示すフローチャートである。
【図13】地図領域に表示される画像を例示した図である(コンテンツマーカー表示から離れた位置を操作した場合)。
【図14】地図領域に表示される画像を例示した図である(コンテンツマーカー表示の位置を操作した場合)。
【図15】地図領域に表示される画像を例示した図である(操作位置検出部を押し続けた場合)。
【図16】地図外イベント処理を示すフローチャートである。
【図17】コンテンツ選択用領域の他の構成を示す図である。
【図18】送り/戻し操作が行われた場合の動作を例示した図である。
【図19】送り/戻し操作が行われた場合の他の動作を例示した図である。
【図20】コンピュータ装置の構成を例示した図である。
【符号の説明】
【0123】
10・・・撮像装置、11・・・カメラ部、12・・・位置情報生成部、13・・・情報記憶部、14・・・表示部、15,52・・・ROM、16,53・・・RAM、17・・・操作位置検出部、21・・・制御部、25,54・・バス、50・・・コンピュータ装置、51・・・CPU、55・・・入出力インターフェース、56・・・入力部、57・・・出力部、58・・・記録部、59・・・通信部、60・・・ドライブ、62・・・リムーバブルメディア、201・・・トップフォルダ、202・・・インデックスファイル、203-1〜203-n・・・画像ファイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記憶した情報記憶部と、
画像表示を行う表示部と、
前記表示部の表示画像に対して操作された位置を検出する操作位置検出部と、
前記地図データを用いて前記表示部に地図を表示する制御部とを有し、
前記制御部は、前記操作位置検出部で検出された位置に応じて目標位置を設定して、前記表示部で表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行い、前記表示部で表示されている地図上に前記目標位置がないとき、前記記憶されている地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示部で表示されている地図を前記生成した地図に切り換える電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記地図上にマーカーを設け、前記操作された位置と前記マーカーの何れか一方を基準とした所定範囲内に他方の位置が含まれるときは、前記マーカーの位置を前記目標位置に設定して、前記所定範囲内に他方の位置が含まれないときは、前記検出された位置に対応する前記地図上の位置を目標位置に設定する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記指示された位置を基準とした所定範囲内に複数のマーカーの位置が含まれるとき、またはマーカーの位置を基準とした所定範囲内に前記指示された位置が含まれるマーカーが複数であるとき、前記マーカー毎の属性情報に基づき優先順位を決定して、最も優先順位の高いマーカーの位置を前記目標位置に設定する請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記操作が予め設定した時間以上継続して行われたとき、前記所定位置から前記操作された位置の方向に前記地図を連続してスクロールする請求項2記載の電子機器。
【請求項5】
前記設定された目標位置を示すマーカーを、他のマーカーと識別可能な表示に切り換える請求項2記載の電子機器。
【請求項6】
サムネイルを表示し、
所定領域に表示されたサムネイルに対応する位置を前記目標位置に設定する請求項2記載の電子機器。
【請求項7】
前記所定領域に表示されたサムネイルに対応する位置を示す前記マーカーを、他のマーカーと識別可能な表示に切り換える請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
前記目標位置から前記所定位置までの距離に応じて、前記地図画像のスクロール時間を決定する請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記所定位置は、前記地図を表示する領域の中央位置である請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
操作位置検出部よって、画像表示を行う表示部の表示画像に応じて操作された位置を検出するステップと、
制御部によって、前記操作位置検出部で検出された位置に応じて目標位置を設定して、前記表示部に表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行い、前記表示されている地図上に前記目標位置がないとき、記憶している地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示されている地図を前記生成した地図に切り換えるステップと
を具備する地図表示方法。
【請求項11】
コンピュータを、
画像表示を行う表示部の表示画像に対して操作された位置が操作位置検出部よって検出されて、該検出された位置に応じて目標位置を設定する機能手段と、
前記表示部に表示されている地図上に前記目標位置があるとき、該地図をスクロールして前記目標位置を所定位置とした地図の表示を行う機能手段と、
前記表示されている地図上に前記目標位置がないとき、記憶している地図データから前記目標位置を所定位置とした地図を生成して、前記表示されている地図を該生成した地図に切り換える機能手段
として機能させるためのコンピュータ・プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−151742(P2010−151742A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−332644(P2008−332644)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】