説明

電子機器の入力装置及び電子機器及びデジタルカメラ

【課題】簡単な構造で、複数の指示内容を認識することができる電子機器の入力装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ10は、押圧された位置に応じた平面座標が出力されるタッチパネル28と、撮影レンズ14を覆う閉位置と露呈する開位置との間で移動自在に設けられたレンズカバー16と、レンズカバー16に固定され、前記開位置ではタッチパネル28を押圧する位置に移動され前記閉位置ではタッチパネル28から退避する位置に戻される押圧部材26とからなる入力装置を備える。タッチパネル28は、レンズカバー16によって常に覆われる位置に設けられ、押圧部材26によって押圧された位置に関する座標を出力して、複数の動作モードの設定に使用される。タッチパネル28は、レンズカバー16が強く押され押圧部材26が潰れて、押圧部材26との接触面積が増大したときには、押圧信号を出力して撮影レンズ14のズーミングを行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルによる平面座標検出手段を備えた電子機器の入力装置及びそれを備えた電子機器及びデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
操作ボタンの設置数を削減するために、カメラのレンズカバーに複数のスイッチを設けて前記レンズカバーの位置を検出し、それによって電源スイッチのオンオフあるいは撮影レンズのズーミングなどを行わせるカメラが知られている。下記特許文献1には、レンズカバーのオーバーストロークで作動するスイッチによって撮影レンズのズーミングを行うカメラが記載されている。一方、デジタルカメラの中には、後カバーに設けられたLCD表示パネルの表面にタッチパネルを設けたものがある。タッチパネルは、タッチパネル上を指やペンなどを用いて押圧すると、指やペンなどの押圧された位置の平面座標が検出され、検出された位置により各種指示がなされる。前述のレンズカバーもタッチパネルも操作ボタンの設置数を削減することができ、それによって前記LCD表示パネルの面積を大きく確保することができる。
【0003】
下記特許文献2には、タッチパネルに覆われた大画面表示パネルの上に、入力キーを備えたカバー部材を、前記表示パネルを露呈する位置と大部分を覆う位置との間で移動自在に設け、前記大部分を覆う位置では前記入力キーを押すと前記タッチパネルが押圧される携帯電話が記載されている。また、下記特許文献3には、押圧点の接触面積から押し込み量を検出し、平面座標のX軸、Y軸だけでなく、Z軸の情報も検出できるようにした入力装置が記載されている。
【特許文献1】特開平09−197479号公報
【特許文献2】特開2002−27055号公報
【特許文献3】特開2005−352632号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の特許文献1記載のように、レンズカバーにズームスイッチを設ける方法では、1つの機能しか対応できず、複数の動作に対応させるには複数のスイッチを用いた複雑なものになってしまう。また、特許文献2では複数の押しボタンに対応する複数の平面座標を設定しているに過ぎず、操作する押しボタンの数を減らすものとはなっていない。
【0005】
本発明は上記課題を解決するものであり、複数の操作ボタンを削減するために、簡単な構造でありながら、複数の動作から複数の指示内容を認識することができる電子機器の入力装置及びそれを備えた電子機器及びデジタルカメラを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器の入力装置は、押圧された位置を表す平面座標に応じた座標信号が出力されるタッチパネルと、少なくとも1つの機能部品を覆って使用不能とする閉位置と前記機能部品を露呈して使用可能とする開位置との間で移動自在に設けられるカバー部材と、前記カバー部材に固定され、前記開位置では前記タッチパネルを押圧する位置に移動されるとともに前記閉位置では前記タッチパネルから退避する位置に戻される押圧部材と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記タッチパネルは前記カバー部材によって常に覆われる位置に設けられ、前記押圧部材は前記開位置では前記タッチパネルを常に押圧するように設けられる。前記タッチパネルは、前記押圧部材が接触し押圧される面積の変化を検知するとともに、前記カバー部材が強く押圧されて前記押圧部材が変形し、押圧部材とタッチパネルの接触面積が増大したときには、増大した接触面積に対応する面積信号を出力するようにしても良い。前記タッチパネルは、前記カバー部材が移動したときに、前記押圧部材との間隔が変化するように設けられるようにしても良い。前記押圧部材は、前記タッチパネル上の2点を同時に押圧するようにしても良い。前記カバー部材は、前記閉位置又は前記閉位置と前記開位置との間にあるときには所定の姿勢で支持され、前記開位置にあるときには揺動自在に支持されるようにしても良い。前記押圧部材は、前記タッチパネル上の2点を同時に押圧するようにしても良い。前記タッチパネルが、前記押圧部材による押圧を検知しなかったときは、電源がオフになるようにしても良い。前記カバー部材をデジタルカメラのレンズカバーに採用しても良い。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カバー部材にタッチパネルによる入力装置を設けたことで、カバー部材による多様な操作ができるようになり、これにより操作ボタンの削減と、他の機能部品の十分なスペースの確保ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1及び図2に示すように、デジタルカメラ(電子機器)10は、前カバー11と後カバー12によって撮影機構を前後から包むように構成された略直方体形状のカメラ本体13の前カバー11側(前面側)に、撮影レンズ14を備えた鏡胴15が露呈し、撮影レンズ14及び鏡胴15の前側にレンズカバー(カバー部材)16が設けられる。レンズカバー16は、前記撮影レンズ14を覆う閉位置と露呈する開位置との間でスライド自在に設けられ、前記閉位置にある時には電源がオフになる。この他にストロボ発光部17が前カバー11の前面に露呈されている。また、カメラ本体13の上面には2段押しのシャッタボタン19が設けられ、半押しされた時に各種撮影準備処理が実行され、半押しよりさらに押し込まれて全押しされた時に撮影処理が実行される。
【0010】
図3に示すように、前記レンズカバー16は、裏面側に設けられた2本の取付ボス21が前カバー11に設けられたガイド孔22に挿通され、前カバー11の裏面側で抜け止めワッシャ23とネジ24とによってスライド移動自在に取り付けられ、前カバー11との間に設けられたトグルバネ25によって前記閉位置あるいは前記開位置の方向に付勢される。レンズカバー16の裏面側には、先端部が円錐形状をしたゴム製の押圧部材26が設けられる。押圧部材26は、前記レンズカバー16が前記開位置にあるときには、前記前カバー11に設けられたタッチパネル28上に位置してタッチパネル28を押圧する。前記タッチパネルは、押圧部材26によって押圧された位置を表す座標に応じた座標信号を出力するとともに、前記押圧部材が接触する面積を検知して、前記カバー部材が強く押圧されて前記押圧部材が変形し前記押圧部材との接触面積が増大したときには、前記押圧部材が押圧されたことを示す押圧信号(面積信号)を出力する。前記レンズカバー16と前記押圧部材26と前記タッチパネル28とによって請求項記載の電子機器の入力装置が構成される。ここで、前記接触面積の検知方法はいかなる方法でも良く、例えば、前記タッチパネル上に複数の座標点を設けて、検知された座標点の数によって面積を検知する方法であっても良い。また、前記押圧部材26は、先端部が円錐形状をしたゴム製の突起に限るものではなく、コイルバネで押圧された球、あるいは先端に球面を有する板バネなどであっても差し支えなく、タッチパネル28を押圧してタッチパネル28がこれを認識できるものであれば、これ以外の方法であっても良い。
【0011】
図4に示すように、カメラ本体13の後カバー12側には、画像を表示するLCD表示パネル30が設けられ、スルー画画像、再生画像、及び各種設定画面等を表示する。他にメニューボタン31、選択ボタン32、決定ボタン33などの操作部材が設けられている。カメラ本体13の側面にはスロット35が設けられ、スロット35には画像データが記録されるメモリカード36が着脱自在に装填される。メモリカード36には撮影された画像データが書き込まれて保存される。
【0012】
図5に示すように、デジタルカメラ10の電気的構成は、CPU40に、前記撮影レンズ14の駆動用レンズモータ41を制御するモータドライバ42と、前記ストロボ発光部17の発光を制御するストロボ制御回路43と、前記撮影レンズ14による被写体像が結像されるCCD44とが接続され、前記シャッタボタン19からの押圧信号が入力される。更に、前記LCD表示パネル30を制御するLCDドライバ45、システムメモリ46、画像入力コントローラ47、AE・AF・AWB検出回路48、画像信号処理回路49、圧縮伸長処理回路50及びメディアコントローラ51など撮影及び画像処理に必要な各種回路がデータバス52を介してCPU40に接続されるが、これらはデジタルカメラにおいて周知であるため詳細な説明は省略する。CPU40は、撮影に必要な各種制御用のプログラムをシステムメモリ46から読み出して実行する。また、前記タッチパネル28が検出した平面座標を基に静止画撮影モード又は動画撮影モードあるいは再生モードを選択する動作モード設定回路38が接続され、前記レンズカバー16の操作によってこれらの動作モードの中から1つを設定する。
【0013】
次に、上記実施形態における作用について説明する。図6に示すように、前記レンズカバー16が前記閉位置(ア)から前記開位置(イ)へ移動すると、前記押圧部材26が前記タッチパネル28上に移動して、前記タッチパネル28を押圧する。この時、前記タッチパネル28は、常に前記レンズカバー16に覆われた位置に配置され、前記レンズカバー16の操作時に操作者の指などが触れることはない。前記タッチパネル28が押圧されるとタッチパネル28から押圧信号が前記CPU40に送られCPU40は前記デジタルカメラ10の電源をオンにする。ここでタッチパネル28は常にオン状態であり前記カメラの電源がオフであってもタッチパネル28だけはオン状態となっている。
【0014】
図7に示すように、前記開位置における前記押圧部材26の先端はタッチパネル28上のカの位置に停止して所定の圧力で押し付ける。タッチパネル28はカの位置の平面座標を示す座標信号を前記CPU40に送る。CPU40はこの座標信号を基に前記動作モード設定回路38により撮影モードに設定する。ここで前記押圧部材26が設けられたレンズカバー16の表面側に形成されたPushマーク16a(図2参照)を押圧すると、前記押圧部材26の先端で押圧される前記タッチパネル28上の面積はキで示すように前記カに比べて大きくなり、前記タッチパネル28は接触面積が大きくなったことを検知して前記押圧信号をCPU40に送る。CPU40はこれをズーム信号と認識して前記撮影レンズ14を制御し、前記面積信号が続く間は前記撮影レンズ14を駆動させてズーミングを継続させる。
【0015】
図8に示すように、前記レンズカバー16を少しだけ閉方向に戻すと、前記押圧部材26の先端は図7に示すクの位置となり、タッチパネル28はクの位置の座標信号をCPU40に送る。CPU40はこの座標信号を基に前記動作モード設定回路38によって動画モードに設定する。ここで前記Pushマーク16aを押圧すると、前記押圧部材26の先端による押圧面積が大きくなり、前記撮影レンズ14のズーミングを行うことができる。図9に示すように、前記レンズカバー16を更に閉方向に戻すと、前記押圧部材26の先端は図7に示すケの位置となり、タッチパネル28はケの位置の座標信号をCPU40に送る。CPU40はこの座標信号を基に前記動作モード設定回路38によって再生モードに設定する。ここで前記Pushマーク16aを押圧すると、前記押圧部材26の先端による押圧面積が大きくなり、表示された再生画像を1つ前の画像にすることができる。ここで、前記タッチパネル28における前記押圧部材26の先端の位置は、図示するカ、ク、ケなどの位置から多少ズレても問題ない。例えば、図7のコで示すそれぞれの範囲内であれば、正しく判断される。
【0016】
次に、タッチパネル28とレンズカバー16とからなる電子機器の入力装置の別の実施形態について説明する。前記実施形態は、タッチパネル28を前記レンズカバー16に対して平行に設け、レンズカバー16によって複数の動作モードを選択可能な構成としたが、タッチパネル28の発生する座標信号を前記撮影レンズ14のズーミングにのみに用いるようにしても良い。また、各部材は前記実施形態と同じものであるから同じ符号を用いる。図10に示すように、タッチパネル28をレンズカバー16に対して斜めに設けると、前記押圧部材26とタッチパネル28の間隔が前記レンズカバー16の移動に伴って狭くなる。間隔が狭くなると前記押圧部材26の先端の潰れ量が漸増し、タッチパネル28の押圧面積(図11参照)も漸増する。押圧面積が増加すればレンズカバー16を操作する時の負荷も増加するので、負荷の大きさによって前記押圧部材26の位置を感覚的に把握することができる。図11に示す前記ズーミングのWIDE端である26aとTELE端である26bの間のどのあたりかを感覚的に把握することでズーミング可能範囲の中での現在のズーム度を認識しながらズーミング操作を行うことができる。撮影レンズのズーミング位置は、前記押圧部材26による押圧範囲の中心座標を基に前記26aと26bの間の座標信号によって決まるようにしたが、前記タッチパネル28が前記押圧部材26との接触面積を段階的に検知するようにして面積信号を複数設定し、前記撮影レンズ14が前記複数の面積信号に対応したズーミング位置となるようにしても良い。
【0017】
次に、前記タッチパネル28の発生する座標信号を用いて、LCD表示パネル30に表示される画像を回転させるようにした場合について、第3の実施形態として説明する。前記実施形態と同じ部材は同じ記号を用いる。図12に示すように、デジタルカメラ60のレンズカバー61は、2つの押圧部材62,63を裏面側に備えている。この押圧部材62,63は、閉位置(サで示される位置)にある時はタッチパネル28から離れた位置にあり、レンズカバー61が開位置(シで示される位置)になったときにタッチパネル28上に移動され、タッチパネル28を押圧する。デジタルカメラ60の前カバー65に形成された2本のガイド孔66,67は、レンズカバー61が前記閉位置から前記開位置の手前までの間は前記閉位置にあるときの姿勢を維持するように保持し、前記開位置では前記レンズカバー61の裏面側に設けられた2本の取付ボス68,69が前記レンズカバー61の自在な揺動を阻害しないように幅が大きく広がって設けられている。
【0018】
図13に示すように、前記2本のガイド孔66,67の前記幅が広がったところには、位置決めバネ板71,72が設けられている。位置決めバネ板71,72には取付ボス68,69が停止するための凹部が3ヶ所に設けられ、前記レンズカバー61が開位置にあるときには、取付ボス68,69は、例えば、68a,69aの位置に停止する。この時の前記押圧部材62,63は、62aと63aの位置であり前記タッチパネル28上に水平に並んで前記タッチパネル28を同時に押圧している。この状態から前記レンズカバー61を時計回りの方向に回転させると、取付ボス68,69は68a,69aの位置から68b,69bの位置に移動する。これによって前記押圧部材62,63は62aと63aの位置から62bと63bの位置に移動する。同様に、前記レンズカバー61を反時計回りの方向に回転させると、取付ボス68,69は68c,69cの位置に移動し、これによって前記押圧部材62,63は62cと63cの位置に移動して、これらの座標信号を出力する。前記62b及び63bあるいは前記62cと63cは、前記68a,69aから回転した位置であり、この回転情報を用いてLCD表示パネル30に表示される画像をLCD表示パネル30に対して回転させることができる。たとえば、図14に示すように、撮影時に何らかの理由によってLCD表示パネル30に対して被写体が斜めになってしまうような場合、この機能を用いて、表示されたスルー画画像を回転させて図15に示すような正姿勢になるようにした後に撮影することで、斜めの画像ではなく正姿勢の画像を得ることができる。あるいは、被写体が斜めになった撮影済の再生画像を回転させて表示させることも可能である。
【0019】
前記第3の実施形態において、前記取付ボス68,69は、前記レンズカバー61が開位置にあるときに68a,69aの位置に停止するとしたが、例えば、取付ボス68,69がガイド孔66,67の端まで移動されて、68c,69bに停止したとしても、前記押圧部材62,63は前記タッチパネル28上に水平に並んで前記タッチパネル28を同時に押圧している状態に変わりはなく、前記レンズカバー61の回転操作により、68b,69bあるいは68c,69cとなるので、レンズカバー61が回転操作されたことは検出される。
【0020】
前記実施形態において、レンズカバー16又は61が開位置にあるときの取付ボス21又は68,69をガイド孔22又は位置決めバネ板71,72によって規制し、押圧部材が直線的にあるいは回転するようにガイドする構成としたが、前記開位置における押圧部材が前記タッチパネル28上を自由に摺動できる構成とし、押圧部材の位置を前記LCD表示パネル30に表示して、その位置によって設定される内容が解るようにしても良い。このようにすることで、殆どの操作ボタンは削除することができる。
【0021】
上記実施形態は、本発明による電子機器の入力装置をデジタルカメラに搭載した例で説明したが、デジタルカメラに限るものではなく、携帯用音楽プレイヤなどの電子機器に本発明を実施しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の電子機器の入力装置を備えたデジタルカメラのレンズカバーを閉じた状態を前から見た斜視外観図である。
【図2】図1のデジタルカメラのレンズカバーを開いた状態を前から見た斜視外観図である。
【図3】図1のデジタルカメラの分解図である。
【図4】図1のデジタルカメラを後から見た斜視外観図である。
【図5】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図6】前カバーの開閉による入力装置の説明用図面である。
【図7】タッチパネル上の押圧位置を説明する図である。
【図8】前カバーを開位置から少し戻したときの斜視外観図である。
【図9】図8より更に戻したときの斜視外観図である。
【図10】タッチパネルと押圧部材の別の実施形態を示す図である。
【図11】図10におけるタッチパネル上の押圧位置を説明する図である。
【図12】第3の実施形態の説明用図面である。
【図13】図12の部分拡大図である。
【図14】第3の実施形態を説明するための撮影画面の図である。
【図15】第3の実施形態を説明するための撮影画面の図である。
【符号の説明】
【0023】
10,60 デジタルカメラ(電子機器)
11,65 前カバー
13 カメラ本体
14 撮影レンズ(機能部品)
16,61 レンズカバー(カバー部材)
16a Pushマーク
21,68,69 取付ボス
22,66,67 ガイド孔
26,62,63 押圧部材
28 タッチパネル
30 LCD表示パネル
38 動作モード設定回路
40 CPU


【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧された位置を表す平面座標に応じた座標信号が出力されるタッチパネルと、
少なくとも1つの機能部品を覆って使用不能とする閉位置と前記機能部品を露呈して使用可能とする開位置との間で移動自在に設けられるカバー部材と、
前記カバー部材に固定され、前記開位置では前記タッチパネルを押圧する位置に移動されるとともに前記閉位置では前記タッチパネルから退避する位置に戻される押圧部材と、
を備えたことを特徴とする電子機器の入力装置。
【請求項2】
前記タッチパネルは、前記カバー部材によって常に覆われる位置に設けられることを特徴とする請求項1記載の電子機器の入力装置。
【請求項3】
前記押圧部材は、前記開位置では前記タッチパネルを常に押圧することを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器の入力装置。
【請求項4】
前記タッチパネルは、前記押圧部材が接触する面積を検知するとともに、前記カバー部材が強く押圧されて前記押圧部材が変形し、押圧部材とタッチパネルの接触面積が増大したときには、増大した接触面積に対応する面積信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の電子機器の入力装置。
【請求項5】
前記タッチパネルは、前記カバー部材が移動したときに、前記押圧部材との間隔が変化するように設けられたことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子機器の入力装置。
【請求項6】
前記カバー部材は、前記閉位置又は前記閉位置と前記開位置との間にあるときには所定の姿勢で支持され、前記開位置にあるときには揺動自在に支持されることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の電子機器の入力装置。
【請求項7】
前記押圧部材は、前記タッチパネル上の2点を同時に押圧することを特徴とする請求項6記載の電子機器の入力装置。
【請求項8】
請求項1乃至7いずれかに記載の電子機器の入力装置が設けられ、
前記タッチパネルが、前記押圧部材による押圧を検知しなかったときは、電源がオフになることを特徴とする電子機器。
【請求項9】
前記カバー部材が撮影レンズを開閉するレンズカバーであることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−136265(P2010−136265A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−312227(P2008−312227)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】