電子部品供給装置
【課題】幅広のテープフィーダを装着予定部に確実に装着可能な供給装置を提供する。
【解決手段】テープフィーダ76,77と、テープフィーダが着脱可能に装着される装着台102とを備えた供給装置において、装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部150に区分けされており、1つの装着部に所定幅のテープフィーダ76を、2つ以上の装着部に幅広テープフィーダ77を装着可能とされ、装着部にテープフィーダが装着されることを示すための表示部124を備え、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部124c〜fを第1の表示状態とし、所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部124a,b,gを第2の表示状態とするように構成する。この構成により、幅広のテープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【解決手段】テープフィーダ76,77と、テープフィーダが着脱可能に装着される装着台102とを備えた供給装置において、装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部150に区分けされており、1つの装着部に所定幅のテープフィーダ76を、2つ以上の装着部に幅広テープフィーダ77を装着可能とされ、装着部にテープフィーダが装着されることを示すための表示部124を備え、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部124c〜fを第1の表示状態とし、所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部124a,b,gを第2の表示状態とするように構成する。この構成により、幅広のテープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品供給装置、特に、テープフィーダによって電子回路部品を供給する電子部品供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テープフィーダは、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子回路部品(以下、「電子部品」と略す場合がある)が収容されるテープ化部品を送り出すことにより所定の位置で電子部品を供給する構造とされている。このような構造のテープフィーダを備えた電子部品供給装置(以下、「供給装置」と略す場合がある)では、テープフィーダが、ベース上に設けられたテープフィーダ装着台(以下、「装着台」と略す場合がある)に着脱可能とされており、テープ化部品の交換等に対応できるようになっている。装着台は、通常、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に、テープフィーダが装着される。供給装置の多くには、複数の装着部に対応して複数の表示灯等の表示部が設けられており、各表示部には、装着部に装着されるテープフィーダに関する様々な情報が表示される。具体的には、下記特許文献に記載されているように、装着部に装着されるテープフィーダの部品切れ等の情報が、各表示部によって示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−347790号公報
【特許文献2】特開2002−329997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の装着部に対応して設けられる複数の表示部は、装着部に装着されるテープフィーダの部品切れ等に関する情報だけでなく、種々の情報を示すことが可能である。具体的には、例えば、各表示部は、各表示部に対応する装着部にテープフィーダが装着されること、つまり、テープフィーダの装着位置を示すことが可能である。このように、各表示部によってテープフィーダの装着位置を示すことで、オペレータはテープフィーダの装着が予定されている装着部(以下、「装着予定部」という場合がある)にテープフィーダを正しく装着することが可能となる。
【0005】
しかしながら、テープフィーダには、複数の装着部の各々に装着可能な所定幅のテープフィーダと、複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに装着可能な上記所定幅より幅広のテープフィーダとがあり、所定幅のテープフィーダであれば、1つの装着部に装着されることから、1つの表示部によって、容易に装着位置を示すことが可能であるが、幅広のテープフィーダは、複数の装着部に装着されることから、表示部の表示方法によっては、装着予定部からズレた位置に装着される虞がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、幅広のテープフィーダを装着予定部に確実に装着可能な供給装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、それら複数の表示部を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示部のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための表示部を第1の表示状態とし、前記複数の表示部のうちの前記所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部を第2の表示状態とするように構成される。
【0007】
また、請求項2に記載の電子部品供給装置は、請求項1に記載の電子部品供給装置において、前記複数の表示部が、それぞれ、複数の表示灯を有し、前記第1の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンと、前記第2の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンとが異なるように構成される。
【0008】
また、請求項3に記載の電子部品供給装置は、請求項1に記載の電子部品供給装置において、前記複数の表示部が、それぞれ、少なくとも2種類の色を表示可能な表示灯を有し、前記第1の表示状態での前記表示灯の表示色と、前記第2の表示状態での前記表示灯の表示色とが異なるように構成される。
【0009】
また、請求項4に記載の電子部品供給装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子部品供給装置において、複数の前記幅広テープフィーダの各々には、その各々を区別するための幅広テープフィーダ用記号が示されており、複数の前記所定の幅のテープフィーダの各々には、その各々を区別するための所定幅テープフィーダ用記号が示されており、前記第1の表示状態が、前記幅広テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であり、前記第2の表示状態が、前記所定幅テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であるように構成される。
【0010】
また、請求項5に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、それら複数の表示部を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つの前記テープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とを互いに異なる表示状態とするように構成される。
【0011】
また、請求項6に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示灯と、それら複数の表示灯を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、前記幅広テープフィーダが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点いた状態とするように構成される。
【0012】
また、請求項7に記載の電子部品供給装置は、請求項6に記載の電子部品供給装置において、前記制御装置が、特定の条件が満たされた場合に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点滅状態とするように構成される。
【0013】
また、請求項8に記載の電子部品供給装置は、請求項7に記載の電子部品供給装置において、前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられた複数のスイッチを備え、それら複数のスイッチのうちの前記装着予定部に対応するものが操作されたことを、前記特定の条件とするように構成される。
【0014】
また、請求項9に記載の電子部品供給装置は、請求項7に記載の電子部品供給装置において、前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、前記幅広テープフィーダが前記複数の装着部のうちの前記装着予定部とは異なるものに装着されたことを、前記特定の条件とするように構成される。
【0015】
また、請求項10に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部は、それぞれ、前記テープフィーダの下縁部をスライド可能に保持するスライド部と、前記テープフィーダの前記テープ化部品の送り出し方向である送出方向の側の側壁面が取り付けられる側壁面取付部とを有し、前記幅広テープフィーダは、(a)前記側壁面に設けられ、前記側壁面取付部に接続されるコネクタと、(b)そのコネクタの位置を示すために、前記コネクタの上方に位置するように上端面の前記送出方向の側の端部に記されたコネクタ位置表示マークとを有し、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部をそれの上方から照射することで、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記側壁面取付部に前記コネクタが接続されることを示す複数の照射灯を備えるように構成される。
【0016】
また、請求項11に記載の電子部品供給装置は、請求項10に記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部の前記側壁面取付部の側と反対側の端部を照射するように構成される。
【0017】
また、請求項12に記載の電子部品供給装置は、請求項10または請求項11に記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、前記幅広テープフィーダは、一端部が前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に位置し、他端部が上端面の前記送出方向と反対の方向の側の端部に位置する光ファイバを有するように構成される。
【0018】
また、請求項13に記載の電子部品供給装置は、請求項10ないし請求項12のいずれか1つに記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、前記幅広テープフィーダは、前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に設けられ、そのコネクタ位置表示マークに照射された光を検出可能な光センサを有するように構成される。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部が第1の表示状態とされ、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部が第2の表示状態とされる。つまり、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部と、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部とが、異なる状態で表示される。したがって、請求項1に記載の供給装置によれば、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとを隣接して装着する場合であっても、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【0020】
また、請求項2に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部と、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部とにおいて、表示パターンが異なり、請求項3に記載の供給装置では、表示色が異なっている。したがって、請求項2および請求項3のいずれの供給装置においても、直感的に幅広テープフィーダの装着位置と所定幅のテープフィーダの装着位置とを区別することが可能となる。
【0021】
また、請求項4に記載の供給装置では、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの各々に、その各々を区別するためのフィーダ用の記号が示されており、そのフィーダ用の記号に対応した記号が各表示部に表示される。これにより、各テープフィーダを個別に装着予定部に装着することが可能となる。なお、テープフィーダおよび表示部に示される記号は、文字、マーク、図形、色彩等の種々の記号を採用することが可能である。
【0022】
また、請求項5に記載の供給装置では、複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つのテープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とが、異なる状態で表示される。したがって、請求項5に記載の供給装置によれば、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとを隣接して装着する場合であっても、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【0023】
また、請求項6に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点いた状態とされる。これにより、幅広テープフィーダを確実に装着予定部に装着することが可能となる。
【0024】
また、請求項7に記載の供給装置では、特定の条件が満たされた場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。例えば、幅広テープフィーダの装着位置を示すために、幅広テープフィーダのコネクタが装着される装着部に対応する表示灯を1つだけ点灯することが考えられる。このように1つの表示灯しか点灯されなくても、コネクタ位置を把握しているオペレータであれば、その1つの表示灯を手掛かりに幅広テープフィーダを装着予定部に正確に装着することが可能である。つまり、幅広テープフィーダの装着時において、常に、幅広テープフィーダの装着予定部を全て示す必要は無いのである。したがって、請求項7に記載の供給装置によれば、必要に応じて、幅広テープフィーダの装着予定部を全て示すことが可能となり、利便性が向上する。
【0025】
また、請求項8に記載の供給装置では、オペレータによってスイッチ操作がされた場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。これにより、オペレータの意思に従って、表示灯の表示方法を選択することが可能となる。つまり、例えば、1つの表示灯を手掛かりに幅広テープフィーダを正しく装着可能なオペレータは、スイッチ操作をすることなく装着作業を行い、幅広テープフィーダの装着予定部を全て確認して装着作業を行いたいオペレータは、スイッチ操作をしてから装着作業を行うことが可能となる。
【0026】
また、請求項9に記載の供給装置では、幅広テープフィーダが誤った位置に装着された場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。これにより、オペレータは、幅広テープフィーダを誤った位置に装着したことを認識するとともに、正しい装着位置を把握することが可能となる。
【0027】
また、請求項10に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの上端面に、コネクタ位置を示すための表示マークを記し、そのコネクタの装着位置に相当する装着部のスライド部が、照射灯によって、上方から照射される。これにより、オペレータが、その照射光と表示マークとを合わせるように、幅広テープフィーダを装着台に装着することで、幅広テープフィーダを装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0028】
また、請求項11に記載の供給装置では、スライド部のテープフィーダが挿入される側の端部が、照射灯によって照射される。つまり、スライド部に幅広テープフィーダが挿入されると直ぐに、表示マークの近傍に光が照射される。これにより、幅広テープフィーダが誤った位置に装着された場合であっても、装着作業の初期に装着位置が間違っていることを認識することが可能となり、幅広テープフィーダの装着位置の間違いによる労力を低減することが可能となる。
【0029】
また、請求項12に記載の供給装置では、装着作業時に表示マークが照射されるようになっており、その表示マークに照射された光が、光ファイバによって、オペレータの作業位置の近くに照射される。これにより、オペレータは、照射光を視認し易くなる。
【0030】
また、請求項13に記載の供給装置では、装着作業時に表示マークが照射されるようになっており、その表示マークの位置に光センサが設けられている。したがって、請求項13に記載の供給装置によれば、光センサの検出結果によって、幅広テープフィーダが正しい位置に装着されているか否かを判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施例である電子部品供給装置が取り付けられた電子部品装着機が2台並べられて構成されている電子部品装着装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電子部品供給装置のテープフィーダの一部および、そのテープフィーダによって送り出されるテープ化部品を示す平面図である。
【図3】図1に示す電子部品供給装置を示す斜視図である。
【図4】幅広のテープ化部品を巻回した状態で保持する幅広テープフィーダを示す斜視図である。
【図5】図3および図4に示すテープフィーダを示す断面図である。
【図6】図1に示す電子部品装着機の備える制御装置を示すブロック図である。
【図7】実施例の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図8】変形例1の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図9】2つ目の変形例1の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図10】変形例2の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図11】2つ目の変形例2の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図12】変形例3の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図13】変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図14】2つ目の変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図15】3つ目の変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図16】変形例5の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図17】2つ目の変形例5の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図18】変形例5の電子部品供給装置のテープフィーダを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例および変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0033】
<電子部品装着装置の構成>
図1に、電子部品装着装置(以下、「装着装置」と略す場合がある)10を示す。その図は、装着装置10の外装部品の一部を取り除いた斜視図である。装着装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に互いに隣接されて並んで配列された2つの電子部品装着機(以下、「装着機」と略す場合がある)16とを含んで構成されており、回路基板に電子部品を装着する作業を行うものとされている。なお、以下の説明において、装着機16の並ぶ方向をX軸方向とし、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
【0034】
装着装置10の備える装着機16の各々は、主に、フレーム部20とそのフレーム部20に上架されたビーム部22とを含んで構成された装着機本体24と、回路基板をX軸方向に搬送するとともに設定された位置に固定する搬送装置26と、その搬送装置26によって固定された回路基板に電子部品を装着する装着ヘッド28と、ビーム部22に配設されて装着ヘッド28をX軸方向およびY軸方向に移動させる移動装置30と、フレーム部20の前方に配設され装着ヘッド28に電子部品を供給する電子部品供給装置(以下、「供給装置」と略す場合がある)32とを備えている。
【0035】
搬送装置26は、2つのコンベア装置40,42を備えており、それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム部20のY軸方向での中央部に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ44(図6参照)によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送する構造とされている。さらに、コンベア装置40,42の各々は、基板保持装置46(図6参照)を有しており、所定の位置において回路基板を固定的に保持する構造とされている。
【0036】
また、装着ヘッド28は、搬送装置26によって保持された回路基板に対して電子部品を装着するものであり、下面に電子部品を吸着する吸着ノズル50を有している。吸着ノズル50は、正負圧供給装置52(図6参照)を介して負圧エア,正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する構造とされている。さらに、装着ヘッド28は、吸着ノズル50を昇降させるノズル昇降装置(図6参照)54および吸着ノズル50をそれの軸心回りに自転させるノズル自転装置(図6参照)56を有しており、保持する電子部品の上下方向の位置および電子部品の保持姿勢を変更することが可能とされている。なお、吸着ノズル50は、装着ヘッド28に着脱可能とされており、電子部品のサイズ,形状等に応じて変更することが可能とされている。
【0037】
移動装置30は、その装着ヘッド28をフレーム部20上の任意の位置に移動させるものであり、装着ヘッド28をX軸方向に移動させるためのX軸方向スライド機構(図示省略)と、装着ヘッド28をY軸方向に移動させるためのY軸方向スライド機構(図示省略)とを備えている。Y軸方向スライド機構は、Y軸方向に移動可能にビーム部22に設けられたY軸スライダ(図示省略)と、駆動源としての電磁モータ(図6参照)64とを有しており、その電磁モータ64によって、Y軸スライダがY軸方向の任意の位置に移動可能とされている。また、X軸方向スライド機構は、X軸方向に移動可能にY軸スライダに設けられたX軸スライダ66と、駆動源としての電磁モータ(図6参照)68とを有しており、その電磁モータ68によって、X軸スライダ66がX軸方向の任意の位置に移動可能とされている。そして、そのX軸スライダ66に装着ヘッド28が取り付けられることで、装着ヘッド28は、移動装置30によって、フレーム部20上の任意の位置に移動可能とされている。なお、装着ヘッド28は、X軸スライダ66にワンタッチで着脱可能とされており、種類の異なる作業ヘッド、例えば、ディスペンサヘッド等に変更することが可能とされている。
【0038】
また、供給装置32は、ベースとしてのフレーム部20の前方側の端部に配設されており、フィーダ型の供給装置とされている。供給装置32は、電子部品がテーピング化されたテープ化部品(図2参照)70をリール72に巻回させた状態で収容する複数のテープフィーダ74と、それら複数のテープフィーダ74の各々に収容されているテープ化部品70を送り出す複数の送出装置(図6参照)75とを有しており、テープ化部品70から電子部品を装着ヘッド28への供給位置に順次供給する構造とされている。なお、本供給装置32では、テープフィーダ74として、所定の幅のテープ化部品70が収容される第1テープフィーダ76(図3参照)と、所定の幅より幅広のテープ化部品70が収容される第2テープフィーダ77(図4参照)とが採用されているが、それら2種類のテープフィーダに共通する説明を行う場合には、テープフィーダ74と称し、それら2種類のテープフィーダの個別の説明を行う場合には、第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77と称する。
【0039】
テープ化部品70は、図2に示すように、多数の収容凹部78および送り穴80が等ピッチで形成されたキャリアテープ82と、収容凹部78に収容される電子部品84と、キャリアテープ82の電子部品84が収容された収容凹部78を覆うトップカバーテープ86とから構成されている。一方、テープフィーダ74は、図3,図4に示すように、そのテープ化部品70が巻回されるリール72を保持するリール保持部88と、そのリール72から引き出されたテープ化部品70が上端面に延在させられるフィーダ本体90とから構成されている。
【0040】
フィーダ本体90内部には、図5に示すように、テープ化部品70のキャリアテープ82に形成された送り穴80に係合するスプロケット92が内蔵されており、そのスプロケット92が回転させられることで、キャリアテープ82にトップカバーテープ86が貼着された状態のテープ化部品70が、フィーダ本体90の上端面において、リール72から離間する方向に送り出される。そして、剥離装置(図示省略)によって、キャリアテープ82からトップカバーテープ86が剥ぎ取られることで、フィーダ本体90の上端面の先端部において、電子部品84が収容された収容凹部78が順次解放され、その解放された収容凹部78から電子部品84が吸着ノズル50によって取り出される。
【0041】
また、テープフィーダ74は、フレーム部20の前方側の端部に固定的に設けられたテープフィーダ装着台(以下、「装着台」と略す場合がある)100に着脱可能とされている。装着台100は、フレーム部20の上面に設けられたスライド部102と、そのスライド部102の搬送装置26に近い側の端部に立設された立設面部106とから構成されている。スライド部102には、Y軸方向に延びるように複数のスライド溝108が形成されており、それら複数のスライド溝108の各々に、テープフィーダ74のフィーダ本体90の下縁部を嵌合させた状態でスライドさせることが可能とされている。そして、フィーダ本体90の下縁部を嵌合させた状態で立設面部106に接近させる方向にスライドさせることで、フィーダ本体90のテープ化部品70の送り出し方向である送出方向の側の側壁面110が立設面部106に取り付けられる。これにより、テープフィーダ74が装着台100に装着される。
【0042】
その立設面部106には、上記複数のスライド溝108に対応して、複数のコネクタ接続部112が設けられている。一方、立設面部106に取り付けられるテープフィーダ74の側壁面110には、コネクタ114が設けられたおり、テープフィーダ74の側壁面110が立設面部106に取り付けられた際に、コネクタ114がコネクタ接続部112に接続されるようになっている。ちなみに、幅広の第2テープフィーダ77では、コネクタ114は、スライド溝108に嵌合されるフィーダ本体90の下縁部を含む鉛直面上に設けられており、フィーダ本体90の下縁部が嵌合されるスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続されるようになっている。また、テープフィーダ74の側壁面110には、コネクタ114を上下方向に挟むように1対の立設ピン116が設けられており、装着台100の立設面部106のコネクタ接続部112を上下方向に挟むように形成された1対の嵌合穴118に嵌合されるようになっている。
【0043】
また、装着台100の上部には、図5に示すように、カバー120が開閉可能に設けられている。カバー120は、装着機16のビーム部22の前方側の端部に、X軸方向に延びる軸線まわりに回動可能に取り付けられており、装着台100を覆う閉位置と、装着台100を開放する開位置との間で回動可能とされている。装着台100にテープフィーダ74が装着された状態で、カバー120が閉じられると、その装着されているテープフィーダ74のフィーダ本体90がカバー120によって覆われるようになっている。
【0044】
そのカバー120の下端部には、3個の表示ランプ122(図では1個のみ示されている)が設けられた表示部124が取り付けられており、装着台100にテープフィーダ74が装着された状態で、カバー120が閉じられると、その表示部124がフィーダ本体90の上方に位置するようになっている。なお、表示部124は、複数のスライド溝108に対応して、複数設けられており、それら複数の表示部124の表示ランプ122は、後に詳しく説明するように、テープフィーダ74を装着台100に装着する際に点灯され、複数のスライド溝108のいずれにテープフィーダ74を装着すべきかを案内するものとして使用される。
【0045】
また、装着機16は、マークカメラ(図6参照)130およびパーツカメラ(図1,6参照)132を備えている。マークカメラ130は、下方を向いた状態でX軸スライダ66の下面に固定されており、移動装置30によって移動させられることで、回路基板の表面を任意の位置において撮像することが可能となっている。一方、パーツカメラ132は、上を向いた状態でフレーム部20の搬送装置26と供給装置32との間に設けられており、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって吸着保持された電子部品を撮像することが可能となっている。マークカメラ130によって得られた画像データおよび、パーツカメラ132によって得られた画像データは、画像処理装置134(図6参照)において処理され、回路基板に関する情報,基板保持装置46による回路基板の保持位置誤差,吸着ノズル50による電子部品の保持位置誤差等が取得される。
【0046】
さらに、装着機16は、図6に示すように、制御装置140を備えている。制御装置140は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするコントローラ142と、上記電磁モータ44,64,68,基板保持装置46,正負圧供給装置52,ノズル昇降装置54,ノズル自転装置56,送出装置75の各々に対応する複数の駆動回路144と、複数の表示部124に設けられた複数の表示ランプ122の各々に対応する複数の制御回路146とを備えている。コントローラ142には、各駆動回路144を介して搬送装置,移動装置等の駆動源が接続されており、搬送装置,移動装置等の作動を制御することが可能とされている。また、コントローラ142には、各制御回路146を介して複数の表示ランプ122に接続されており、それら複数の表示ランプ122の各々を制御可能に点灯することが可能とされている。さらに、コントローラ142には、マークカメラ130およびパーツカメラ132によって得られた画像データを処理する画像処理装置134が接続されている。
【0047】
<電子部品装着機による装着作業>
装着機16では、上述した構成によって、搬送装置26に保持された回路基板に対して、装着ヘッド28によって電子部品の装着作業を行うことが可能とされている。具体的に説明すれば、まず、搬送装置26によって、回路基板を装着作業位置まで搬送するとともに、その位置において回路基板を固定的に保持する。次に、移動装置30によって、装着ヘッド28を回路基板上に移動させ、マークカメラ130によって、回路基板を撮像する。その撮像により回路基板の種類,搬送装置26による回路基板の保持位置誤差が取得される。その取得された回路基板の種類に応じた電子部品を、供給装置32のテープフィーダ74によって供給し、その電子部品の供給位置に、装着ヘッド28を移動装置30によって移動させる。これにより、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって電子部品が吸着保持される。
【0048】
続いて、電子部品を保持した状態の装着ヘッド28を、移動装置30によってパーツカメラ132上に移動させ、パーツカメラ132によって、装着ヘッド28に保持された電子部品を撮像する。その撮像により電子部品の保持位置誤差が取得される。そして、移動装置30によって、装着ヘッド28を回路基板上の装着位置に移動させ、装着ヘッド28によって、回路基板および電子部品の保持位置誤差に基づいて装着ノズル50を自転させた後に,電子部品が装着される。
【0049】
<テープフィーダの交換作業>
上述したように、本装着機16は、テープフィーダ74によって供給された電子部品を、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって吸着保持し、その吸着保持された電子部品を回路基板上に装着するように構成されている。また、本装着機16では、テープフィーダ74として、上述したように、所定の幅のテープ化部品70が収容される第1テープフィーダ76と、所定の幅より幅広のテープ化部品70が収容される第2テープフィーダ77とが採用されており、複数の第1テープフィーダ76および第2テープフィーダ77が、装着台100に装着されることで、小さな電子部品から比較的大きな電子部品まで、多くの種類の電子部品を供給することが可能とされている。
【0050】
本作業機16では、複数の第1テープフィーダ76および第2テープフィーダ77を装着台100に装着する際に、各テープフィーダ76,77を回路基板毎に設定された位置に装着するように構成されている。詳しく言えば、回路基板に複数種類の電子部品を装着する際に最も効率よく電子部品を供給できるように、各テープフィーダ76,77の装着台100への装着位置が回路基板に応じて設定されており、その設定に基づいて、装着台100の上方に設けられた表示ランプ122が点灯される。そして、オペレータが、その点灯された表示ランプ122の下方に位置するスライド溝108に各テープフィーダ76,77を装着するように構成されている。
【0051】
具体的に説明すれば、スライド部102は、図7に示すように、複数のスライド溝108に応じて複数の装着部150に区画されており、それら複数の装着部150は互いに同じ幅とされている。第1テープフィーダ76のフィーダ本体90の幅は、1個の装着部150の幅より僅かに狭くされており、第1テープフィーダ76が装着台100に装着される際には、第1テープフィーダ76のフィーダ本体90は、1個の装着部150を占有するようになっている。ちなみに、第1テープフィーダ76の下縁部は、第1テープフィーダ76のフィーダ本体90が占有する装着部150に対応するスライド溝108に嵌合されるとともに、コネクタ114は、そのスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続される。
【0052】
一方、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の幅は、4個の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされており、第2テープフィーダ77が装着台100に装着される際には、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90は、4個の装着部150を占有するようになっている。ちなみに、スライド溝108に嵌合される第2テープフィーダ77の下縁部は、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90が占有する4個の装着部150のうちの図での左から2番目のものに対応するスライド溝108に嵌合されるとともに、コネクタ114は、そのスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続される。
【0053】
なお、本供給装置32では、スライド部102が、7個の装着部150に区画されており、それら7個の装着部150を区別する際には、図での左側に位置するものから順に、装着部150a,150b,150c,150d,150e,150f,150gと称する。また、7個の装着部150の上方には、各装着部150に応じて上記表示部124が7個設けられており、各表示部124には3個の表示ランプ122が横方向に1列に並べられている。それら7個の表示部124を区別する際には、図での左側に位置するものから順に、表示部124a,124b,124c,124d,124e,124f,124gと称する。
【0054】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ122の点灯に関して説明する。具体的には、図7に示すように、3個の装着部150a,b,gに3台の第1テープフィーダ76を装着し、4個の装着部150c〜fに1台の第2テープフィーダ77を装着する場合の表示ランプ122の点灯に関して説明する。第1テープフィーダ76が装着される装着部150a,b,gに対応する表示部124a,b,gでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものが点灯される。なお、本図および以降の図では、表示ランプの点灯されるものの内部を、網掛け部とする。
【0055】
一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、上記表示部124a,b,gの表示ランプ122とは異なる点灯パターンで、表示ランプ122が点灯される。詳しくは、第2テープフィーダ77の左端部が装着される装着部150cに対応する表示部124cでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものと右側に位置するものとが点灯され、第2テープフィーダ77の右端部が装着される装着部150fに対応する表示部124fでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものと左側に位置するものとが点灯される。そして、第2テープフィーダ77の中央部が装着される装着部150d,eに対応する表示部124d,eでは、3個の表示ランプ122の全てが点灯される。なお、各テープフィーダ76,77の装着台100への装着位置を、回路基板に応じて記憶するための機能部として、装着位置記憶部152(図6参照)と、その装着位置記憶部152に記憶されている各テープフィーダ76,77の装着位置に応じて、各表示ランプ122の点灯を制御するための機能部として、表示ランプ制御部154(図6参照)とが、制御装置140のコントローラ142に設けられている。
【0056】
上述したように、本作業機16では、幅広の第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、3個の表示ランプ122のうちの2個以上のものを点灯した状態である第1の表示状態とし、所定の幅の第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、3個の表示ランプ122のうちの中央のものを点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77の装着が予定されている位置である装着予定部に、各テープフィーダ76,77を確実に装着することが可能となる。
【0057】
また、幅広の第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124では、第2テープフィーダ77の中央部の装着位置を示す表示部124d,eと、第2テープフィーダ77の両端部の装着位置を示す表示部124c,fとにおいて、3個の表示ランプの表示パターンを異ならせている。これにより、第2テープフィーダ77の装着位置を、さらに明確にすることが可能となる。
【0058】
なお、第1テープフィーダ76の装着位置を示す表示部124での点灯パターンと、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124での点灯パターンとが異なれば、それぞれのテープフィーダ76,77を確実に装着予定部に装着することが可能となることから、それぞれの点灯パターンとして、上記した点灯パターン以外のものを採用可能であることは当然である。
【0059】
<変形例1>
上記実施例では、表示ランプ122の点灯パターンを変えることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別していたが、表示ランプの表示色を変えることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別してもよい。表示色を変更可能な表示ランプを備えた供給装置を変形例1の供給装置として以下に説明する。なお、変形例1の供給装置は、表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例1の供給装置に関しては、図7に相当する図8,図9を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0060】
変形例1の供給装置においても、図8に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ160が設けられており、各表示ランプ160は、赤色,黄色の2種類の色を表示することが可能とされている。変形例1の供給装置では、このような表示色を変更可能な表示ランプ160を用いて、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別している。
【0061】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ160の点灯に関して説明する。具体的には、図8に示すように、3個の装着部150a,b,gに3台の第1テープフィーダ76を装着し、4個の装着部150c〜fに1台の第2テープフィーダ77を装着する場合の表示ランプ160の点灯に関して説明する。第1テープフィーダ76が装着される装着部150a,b,gに対応する表示部124a,b,gにおいて、表示ランプ160が赤色に点灯される。一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ160が黄色に点灯される。
【0062】
このように、変形例1の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ160を黄色に点灯した状態である第1の表示状態とし、第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ160を赤色に点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、変形例1の供給装置でも、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0063】
また、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124c〜fの4個の表示ランプ160を1色ではなく、複数の種類の色で点灯させることも可能である。具体的には、例えば、表示ランプ160を、赤色,黄色,桃色の3種類の色を表示可能に構成する。そして、図9に示すように、第2テープフィーダ77のコネクタ114位置に相当する部分が装着される装着部150dに対応する表示部124dでは、表示ランプ160を赤色に点灯する。また、第2テープフィーダ77のコネクタ114位置の左側の部分が装着される装着部150cに対応する表示部124cでは、表示ランプ160を桃色に点灯し、コネクタ114位置の右側の部分が装着される装着部150e,fに対応する表示部124e,fでは、表示ランプ160を黄色に点灯する。このように、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示ランプ160を点灯することで、コネクタ114の装着位置を確認しつつ、第2テープフィーダ77を装着台100に装着することが可能となる。
【0064】
<変形例2>
上記実施例および変形例1の供給装置では、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を区別しているが、複数の第1テープフィーダ76の各々を区別していない。つまり、例えば、複数の第1テープフィーダ76を装着する際に、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aの装着位置と、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bの装着位置とを区別していない。そこで、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を区別するとともに、複数の第1テープフィーダ76の各々を区別可能な供給装置を、変形例2の供給装置として以下に説明する。なお、変形例2の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプおよび各テープフィーダに設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例2の供給装置に関しても、図7に相当する図10,図11を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0065】
変形例2の供給装置においても、図10に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ170が設けられており、各表示ランプ170は、赤色,黄色,青色,桃色の4種類の色を表示することが可能とされている。また、各テープフィーダ76,77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面にも、表示ランプ172が設けられており、各表示ランプ172も、赤色,黄色,青色,桃色の4種類の色を表示することが可能とされている。変形例2の供給装置では、表示部124に設けられた表示ランプ170とテープフィーダ76,77に設けられた表示ランプ172とを用いて、各テープフィーダ76,77の装着位置を区別している。
【0066】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ170および、各テープフィーダ76,77の表示ランプ172の点灯に関して説明する。具体的には、図10に示すように、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aを装着部150aに、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bを装着部150bに、電子部品Cを収容する第1テープフィーダ76Cを装着部150gに、それぞれ装着し、1台の第2テープフィーダ77を4個の装着部150c〜fに装着する場合の表示ランプ170,172の点灯に関して説明する。
【0067】
まず、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aの表示ランプ172が、黄色に点灯される。各テープフィーダ76,77には、個別制御装置(図示省略)が設けられており、その個別制御装置によって、テープフィーダに収容されている電子部品の種類が判定される。そして、表示ランプ172が、その電子部品の種類に応じた色に点灯される。具体的には、電子部品Aが収容されていると判定された場合には、表示ランプ172が黄色に点灯される。また、第1テープフィーダ76Aと同様に、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bの表示ランプ172が赤色に、電子部品Cを収容する第1テープフィーダ76Cの表示ランプ172が桃色に、それぞれ点灯される。さらに、電子部品A,B,Cより大きな電子部品Dを収容する第2テープフィーダ77の表示ランプ172が青色に点灯される。
【0068】
一方、第1テープフィーダ76Aが装着される装着部150aに対応する表示部124aにおいて、表示ランプ170が黄色に、第1テープフィーダ76Bが装着される装着部150bに対応する表示部124bにおいて、表示ランプ170が赤色に、第1テープフィーダ76Cが装着される装着部150gに対応する表示部124gにおいて、表示ランプ170が桃色に、それぞれ点灯される。一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ170が青色に点灯される。
【0069】
このように、変形例2の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ170を青色に点灯した状態である第1の表示状態とし、第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ170を青色以外の色に点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、変形例2の供給装置でも、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0070】
さらに、変形例2の供給装置では、3台の第1テープフィーダ76A,B,Cの装着位置を区別して示すべく、各第1テープフィーダ76の表示ランプ172が、各第1テープフィーダ76に収容される電子部品に応じた色に点灯され、表示部124の表示ランプ170が、装着すべき第1テープフィーダ76に応じた色に点灯される。これにより、収容されている電子部品をも考慮して、第1テープフィーダ76を装着予定部に確実に装着することが可能となる。なお、上記説明では、複数の第1テープフィーダ76の装着例について説明しているが、本態様は、当然、第2テープフィーダ77を複数装着する際にも適用可能である。つまり、収容されている電子部品をも考慮して、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能である。
【0071】
また、表示部124の表示ランプ170および、テープフィーダ76,77の表示ランプ172を複数種類の色で点灯させるのではなく、表示ランプ172に文字を表示してもよい。具体的には、例えば、表示ランプ170,172を、A,B,C,Dの4種類の文字を表示可能に構成する。そして、図11に示すように、第1テープフィーダ76Aの表示ランプ172に「A」と表示し、その第1テープフィーダ76Aが装着される装着部150aに対応する表示部124aでは、表示ランプ170に「A」と表示する。また、第1テープフィーダ76Bの表示ランプ172に「B」と、第1テープフィーダ76Cの表示ランプ172に「D」と、それぞれ表示し、第1テープフィーダ76Bが装着される装着部150bに対応する表示部124bでは、表示ランプ170に「B」と、第1テープフィーダ76Cが装着される装着部150gに対応する表示部124gでは、表示ランプ170に「D」と、それぞれ表示する。さらに、第2テープフィーダ77の表示ランプ172に「C」と表示し、その第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ170に「C」と表示する。このように、各表示ランプ170,172に文字を表示することでも、収容されている電子部品を考慮して、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0072】
また、上述した変形例2の供給装置では、テープフィーダ76,77に表示ランプ172を設け、その表示ランプ172に表示される色,文字等の記号を変更可能に構成されているが、変更不能な記号をテープフィーダ76,77に示してもよい。つまり、テープフィーダ76,77に色,文字等の記号を記してもよい。このように構成した場合には、テープフィーダ76,77に表示ランプ172を設けることなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0073】
<変形例3>
上記実施例および変形例1,2の供給装置では、第1テープフィーダ76の装着を示す表示ランプと、第2テープフィーダ77の装着を示す表示ランプとで表示状態を異ならせることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別しているが、他の表示方法によって、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別することが可能である。具体的には、例えば、複数の表示ランプのうちの、隣り合って装着される2つのテープフィーダの一方の装着を示すための表示ランプと他方の装着を示すための表示ランプとを互いに異なる表示状態とするように構成してもよい。このように構成された供給装置を、変形例3の供給装置として以下に説明する。なお、変形例3の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と同じであることから、変形例3の供給装置に関しても、図7に相当する図12を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0074】
変形例3の供給装置においても、図12に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ180が設けられており、各表示ランプ180は、赤色,黄色の2種類の色を表示することが可能とされている。変形例3の供給装置では、2種類の表示色を点灯可能な表示ランプ180を用いて、各テープフィーダ76,77の装着位置を区別している。
【0075】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ180の点灯に関して説明する。具体的には、図12に示すように、4台のテープフィーダ76,77が、図での左側から順に、第1テープフィーダ76,第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77,第1テープフィーダ76が並んで装着される場合の表示ランプ180の点灯に関して説明する。
【0076】
このように4台のテープフィーダ76,77が並んで装着される場合に、1番左に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180と、左から3番目に装着されるテープフィーダ74(第2テープフィーダ77)を示すための表示ランプ180とが、黄色に点灯され、左から2番目に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180と、1番右に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180とが、赤色に点灯される。つまり、互いに隣り合う2台のテープフィーダ74を表示するための表示ランプ180が、互いに異なる表示色で点灯される。これにより、変形例3の供給装置でも、互いに隣接する複数のテープフィーダ76,77の装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0077】
<変形例4>
上記実施例および変形例1〜3の供給装置では、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77とのそれぞれの装着位置を示すために、各表示ランプの表示状態が制御されているが、第2テープフィーダ77の装着位置を単独で示すために、各表示ランプの表示状態が制御されてもよい。このように第2テープフィーダ77の装着位置を単独で表示ランプによって示すように構成された供給装置を、変形例4の供給装置として以下に説明する。なお、変形例4の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例4の供給装置に関しても、図7に相当する図13〜図15を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0078】
変形例4の供給装置においても、図13に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ190が設けられており、各表示ランプ190は、点灯可能とされている。変形例4の供給装置では、装着部150c〜fに第2テープフィーダ77の装着が予定されている場合に、その装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fにおいて、表示ランプ190が点灯される。これにより、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0079】
また、例えば、第2テープフィーダ77の装着位置を示すための表示ランプ190を全て点灯させるのではなく、第2テープフィーダ77の装着位置を示すための表示ランプ190のうちの1つを点灯させ、その点灯された表示ランプ190を手掛かりに、オペレータが第2テープフィーダ77を装着台100に装着するように構成することが可能である。そして、点灯された表示ランプ190を手掛かりに第2テープフィーダ77が装着され、その装着された装着部が装着予定部と違う場合に、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるように構成することが可能である。
【0080】
具体的に説明すれば、表示ランプ190を、点灯若しくは,点滅可能に構成する。そして、第2テープフィーダ77の装着予定部が、図14(a)に示すように、装着部150c〜fとされている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する表示ランプ190が点灯される。オペレータは、この表示ランプ190の点灯を手掛かりに、第2テープフィーダ77を装着台100に装着する。しかし、図14(b)に示すように、第2テープフィーダ77を装着予定部(装着部150c〜f)ではなく、装着部150d〜gに装着する場合がある。このような場合に、装着部150dに対応する表示ランプ190の点灯に代えて、装着が予定されている装着部150c〜fに対応する表示ランプ190を点滅させる。つまり、オペレータが誤った位置に第2テープフィーダ77を装着したことを特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるのである。これにより、オペレータは、第2テープフィーダ77を誤った装着位置に装着したことを認識するとともに、正しい装着位置を把握することが可能となり、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。なお、本図および以降の図では、表示ランプ190の点滅されるものの内部を、斜線部とする。
【0081】
また、誤った位置への第2テープフィーダ77の装着を特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるのではなく、スイッチ操作を特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるように構成してもよい。具体的に説明すれば、図15に示すように、複数の表示ランプ190に対応して複数のスイッチ192を設ける。そして、第2テープフィーダ77の装着予定部が、図15(a)に示すように、装着部150c〜fとされている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する表示ランプ190を点灯する。この際、オペレータは、この表示ランプ190の点灯を手掛かりに、第2テープフィーダ77を装着台100に装着してもよいが、オペレータが第2テープフィーダ77のコネクタ114の位置を認識していない場合には、第2テープフィーダ77を装着予定部(装着部150c〜f)とは異なる装着部150に装着する虞がある。そこで、このような場合には、オペレータが、点灯している表示ランプ190に対応するスイッチ192を操作することで、装着予定部150c〜fに対応する表示ランプ190を点滅させる。これにより、オペレータは、正しい装着位置を把握することが可能となり、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0082】
<変形例5>
上記実施例および変形例1〜4の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、装着位置に対応する表示ランプを全て表示させているが、装着位置に対応する表示ランプのうちの1つを表示させることで、第2テープフィーダ77の装着位置を示すように構成してもよい。このように構成された供給装置を、変形例5の供給装置として以下に説明する。なお、変形例5の供給装置は、表示ランプの代わりに照射灯を用いる点を除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例5の供給装置に関しても、図7に相当する図16〜図18を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0083】
変形例5の供給装置においては、7個の装着部150a〜gに対応して7個の照射灯200(図18参照。ただし、図では1個のみ示されている。)が設けられている。各照射灯200は、表示部124の下端部に取り付けられ、対応する装着部150をそれの上方から照射するように構成されている。ちなみに、照射灯200による照射光202は、図16,図17に示すように、装着部150のフィーダ本体90が挿入される側の端部に向かって照射される。また、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面には、表示マーク204が記されており、その表示マーク204は、コネクタ114の上方に位置している。つまり、オペレータは、フィーダ本体90の上端面を見れば、表示マーク204によってコネクタ114の位置を把握することが可能となっている。
【0084】
変形例5の供給装置では、図16(a)に示すように、装着部150c〜fに第2テープフィーダ77の装着が予定されている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する照射灯200によって照射光202が照射される。そして、オペレータは、図16(b)に示すように、その照射光202と、フィーダ本体90の上端面に記された表示マーク204とを合わせるように、第2テープフィーダ77を装着台100に装着する。これにより、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0085】
また、照射光202を検出可能な光センサを利用することで、第2テープフィーダ77の装着予定部への装着をアシストすることが可能である。具体的には、図17に示すように、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面に、4個の光センサ206をY軸方向に延びるように等間隔で配設する。それら4個の光センサ206を区別する場合には、図での左から順に、光センサ206a,206b,206c,206dと称する。光センサ206bは、表示マーク204の配設箇所と同じ位置に配設され、他の3個の光センサ206a,c,dは、隣り合う光センサ206の間隔が照射灯200の配設間隔と同じとなるように配設される。そして、表示マーク204と同位置の光センサ206bによって照射光202が検出された場合には、正解を示すブザー音を鳴らし、他の3個の光センサ206a,c,dによって照射光202が検出された場合には、間違いを示すブザー音を鳴らすように構成する。
【0086】
このように構成することで、例えば、オペレータが、図17(b)に示すように、照射光202と表示マーク204とを合わせるように、第2テープフィーダ77を装着台100に装着した場合には、正解を示すブザー音が鳴らされることで、オペレータは、第2テープフィーダ77を正しい位置に装着したことを音によって確認することが可能となる。また、第2テープフィーダ77が誤った位置に装着された場合には、光センサ206a,c,dによって照射光202が検出され、間違いを示すブザー音が鳴らされることで、オペレータは、装着位置の間違いを音によって認識することが可能となる。
【0087】
さらに、光センサ206は、フィーダ本体90の送出方向の側の上端面に設けられていることから、第2テープフィーダ77の装着初期、つまり、フィーダ本体90の下縁部をスライド溝108内に挿入して直ぐに、装着位置の間違いを認識することが可能となる。これにより、第2テープフィーダ77の装着位置の間違いによる労力を低減させることが可能となる。
【0088】
また、表示マーク204は、フィーダ本体90の送出方向の側の上端面に設けられており、第2テープフィーダ77の装着作業を行うオペレータから離れているため、オペレータは表示マークを視認し難い場合がある。このため、光ファイバを利用して、照射光202を第2テープフィーダ77の装着作業を行うオペレータに近い位置に照射することが可能である。具体的には、図18に示すように、光ファイバ208を、それの両端部がフィーダ本体90の上端面に位置するように、フィーダ本体90内に設ける。光ファイバ208の一端部は、表示マーク204の配設箇所に位置し、他端部は、表示マーク204から送出方向と反対方向に離れた箇所に位置させる。これにより、光ファイバ208の一端部に照射された照射光202を、光ファイバ208の他端部から照射することが可能となり、オペレータは自身に近い位置で照射光202を視認することが可能となる。
【0089】
ちなみに、上記実施例および変形例において、電子部品供給装置32は、電子部品供給装置の一例であり、電子部品供給装置32を構成するテープフィーダ74、テープフィーダ装着台100は、テープフィーダ、テープフィーダ装着台の一例である。テープフィーダ装着台100の装着部150は、装着部の一例であり、スライド部102,立設面部106は、スライド部,側壁面取付部の一例である。テープフィーダ74の側壁面110,コネクタ114,表示マーク204は、側壁面,コネクタ,コネクタ位置表示マークの一例であり、第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77は、所定の幅のテープフィーダ,幅広テープフィーダの一例である。また、表示部124は、表示部の一例であり、表示部124に設けられる表示ランプ122,160,170,180,190,スイッチ192,照射灯200は、表示灯,スイッチ,照射灯の一例である。さらに、第1テープフィーダ76の表示ランプ172,第2テープフィーダ77の表示ランプ172は、所定幅テープフィーダ用記号,幅広テープフィーダ用記号の一例であり、光センサ206,光ファイバ208は、光センサ,光ファイバの一例である。そして、制御装置140は、制御装置の一例である。
【0090】
なお、本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例および変形例では、幅広のテープフィーダとして、4個の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされた幅のフィーダ本体90を有する第2テープフィーダ77が採用されているが、2個,3個、若しくは5個以上の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされた幅のフィーダ本体を有するテープフィーダを採用することが可能である。
【0091】
また、上記実施例および変形例の態様は、それぞれ、単独で実行可能であるが、それらを同時に実行することも可能である。具体的には、例えば、変形例5の態様と、それ以外の例の態様とを同時に実行することが可能である。つまり、表示部150に、表示ランプ122,160,170,180,190のいずれか1つのものと照射灯200とを設け、表示ランプと照射灯とによって、テープフィーダ74の装着位置を示すように構成してもよい。
【符号の説明】
【0092】
32:電子部品供給装置 74:テープフィーダ 76:第1テープフィーダ(所定の幅のテープフィーダ) 77:第2テープフィーダ(幅広テープフィーダ) 100:テープフィーダ装着台 102:スライド部 106:立設面部(側壁面取付部) 110:側壁面 114:コネクタ 122:表示ランプ(表示灯) 124:表示部 150:装着部 160:表示ランプ(表示灯) 170:表示ランプ(表示灯) 172:表示ランプ(所定幅テープフィーダ用記号)(幅広テープフィーダ用記号) 180:表示ランプ(表示灯) 190:表示ランプ(表示灯) 192:スイッチ 200:照射灯 204:表示マーク(コネクタ位置表示マーク) 206:光センサ 208:光ファイバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品供給装置、特に、テープフィーダによって電子回路部品を供給する電子部品供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テープフィーダは、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子回路部品(以下、「電子部品」と略す場合がある)が収容されるテープ化部品を送り出すことにより所定の位置で電子部品を供給する構造とされている。このような構造のテープフィーダを備えた電子部品供給装置(以下、「供給装置」と略す場合がある)では、テープフィーダが、ベース上に設けられたテープフィーダ装着台(以下、「装着台」と略す場合がある)に着脱可能とされており、テープ化部品の交換等に対応できるようになっている。装着台は、通常、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に、テープフィーダが装着される。供給装置の多くには、複数の装着部に対応して複数の表示灯等の表示部が設けられており、各表示部には、装着部に装着されるテープフィーダに関する様々な情報が表示される。具体的には、下記特許文献に記載されているように、装着部に装着されるテープフィーダの部品切れ等の情報が、各表示部によって示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−347790号公報
【特許文献2】特開2002−329997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の装着部に対応して設けられる複数の表示部は、装着部に装着されるテープフィーダの部品切れ等に関する情報だけでなく、種々の情報を示すことが可能である。具体的には、例えば、各表示部は、各表示部に対応する装着部にテープフィーダが装着されること、つまり、テープフィーダの装着位置を示すことが可能である。このように、各表示部によってテープフィーダの装着位置を示すことで、オペレータはテープフィーダの装着が予定されている装着部(以下、「装着予定部」という場合がある)にテープフィーダを正しく装着することが可能となる。
【0005】
しかしながら、テープフィーダには、複数の装着部の各々に装着可能な所定幅のテープフィーダと、複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに装着可能な上記所定幅より幅広のテープフィーダとがあり、所定幅のテープフィーダであれば、1つの装着部に装着されることから、1つの表示部によって、容易に装着位置を示すことが可能であるが、幅広のテープフィーダは、複数の装着部に装着されることから、表示部の表示方法によっては、装着予定部からズレた位置に装着される虞がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、幅広のテープフィーダを装着予定部に確実に装着可能な供給装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、それら複数の表示部を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示部のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための表示部を第1の表示状態とし、前記複数の表示部のうちの前記所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部を第2の表示状態とするように構成される。
【0007】
また、請求項2に記載の電子部品供給装置は、請求項1に記載の電子部品供給装置において、前記複数の表示部が、それぞれ、複数の表示灯を有し、前記第1の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンと、前記第2の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンとが異なるように構成される。
【0008】
また、請求項3に記載の電子部品供給装置は、請求項1に記載の電子部品供給装置において、前記複数の表示部が、それぞれ、少なくとも2種類の色を表示可能な表示灯を有し、前記第1の表示状態での前記表示灯の表示色と、前記第2の表示状態での前記表示灯の表示色とが異なるように構成される。
【0009】
また、請求項4に記載の電子部品供給装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子部品供給装置において、複数の前記幅広テープフィーダの各々には、その各々を区別するための幅広テープフィーダ用記号が示されており、複数の前記所定の幅のテープフィーダの各々には、その各々を区別するための所定幅テープフィーダ用記号が示されており、前記第1の表示状態が、前記幅広テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であり、前記第2の表示状態が、前記所定幅テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であるように構成される。
【0010】
また、請求項5に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、それら複数の表示部を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つの前記テープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とを互いに異なる表示状態とするように構成される。
【0011】
また、請求項6に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示灯と、それら複数の表示灯を制御する制御装置とを備え、その制御装置が、前記幅広テープフィーダが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点いた状態とするように構成される。
【0012】
また、請求項7に記載の電子部品供給装置は、請求項6に記載の電子部品供給装置において、前記制御装置が、特定の条件が満たされた場合に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点滅状態とするように構成される。
【0013】
また、請求項8に記載の電子部品供給装置は、請求項7に記載の電子部品供給装置において、前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられた複数のスイッチを備え、それら複数のスイッチのうちの前記装着予定部に対応するものが操作されたことを、前記特定の条件とするように構成される。
【0014】
また、請求項9に記載の電子部品供給装置は、請求項7に記載の電子部品供給装置において、前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、前記幅広テープフィーダが前記複数の装着部のうちの前記装着予定部とは異なるものに装着されたことを、前記特定の条件とするように構成される。
【0015】
また、請求項10に記載の電子部品供給装置は、キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台とを備えた電子部品供給装置であって、前記テープフィーダ装着台が、互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部は、それぞれ、前記テープフィーダの下縁部をスライド可能に保持するスライド部と、前記テープフィーダの前記テープ化部品の送り出し方向である送出方向の側の側壁面が取り付けられる側壁面取付部とを有し、前記幅広テープフィーダは、(a)前記側壁面に設けられ、前記側壁面取付部に接続されるコネクタと、(b)そのコネクタの位置を示すために、前記コネクタの上方に位置するように上端面の前記送出方向の側の端部に記されたコネクタ位置表示マークとを有し、当該電子部品供給装置が、前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部をそれの上方から照射することで、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記側壁面取付部に前記コネクタが接続されることを示す複数の照射灯を備えるように構成される。
【0016】
また、請求項11に記載の電子部品供給装置は、請求項10に記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部の前記側壁面取付部の側と反対側の端部を照射するように構成される。
【0017】
また、請求項12に記載の電子部品供給装置は、請求項10または請求項11に記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、前記幅広テープフィーダは、一端部が前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に位置し、他端部が上端面の前記送出方向と反対の方向の側の端部に位置する光ファイバを有するように構成される。
【0018】
また、請求項13に記載の電子部品供給装置は、請求項10ないし請求項12のいずれか1つに記載の電子部品供給装置において、前記複数の照射灯が、それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、前記幅広テープフィーダは、前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に設けられ、そのコネクタ位置表示マークに照射された光を検出可能な光センサを有するように構成される。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部が第1の表示状態とされ、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部が第2の表示状態とされる。つまり、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部と、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部とが、異なる状態で表示される。したがって、請求項1に記載の供給装置によれば、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとを隣接して装着する場合であっても、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【0020】
また、請求項2に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための表示部と、所定幅のテープフィーダの装着を示すための表示部とにおいて、表示パターンが異なり、請求項3に記載の供給装置では、表示色が異なっている。したがって、請求項2および請求項3のいずれの供給装置においても、直感的に幅広テープフィーダの装着位置と所定幅のテープフィーダの装着位置とを区別することが可能となる。
【0021】
また、請求項4に記載の供給装置では、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの各々に、その各々を区別するためのフィーダ用の記号が示されており、そのフィーダ用の記号に対応した記号が各表示部に表示される。これにより、各テープフィーダを個別に装着予定部に装着することが可能となる。なお、テープフィーダおよび表示部に示される記号は、文字、マーク、図形、色彩等の種々の記号を採用することが可能である。
【0022】
また、請求項5に記載の供給装置では、複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つのテープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とが、異なる状態で表示される。したがって、請求項5に記載の供給装置によれば、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとを隣接して装着する場合であっても、幅広テープフィーダと所定幅のテープフィーダとの装着位置を混同することなく、各テープフィーダを装着予定部に装着することが可能となる。
【0023】
また、請求項6に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点いた状態とされる。これにより、幅広テープフィーダを確実に装着予定部に装着することが可能となる。
【0024】
また、請求項7に記載の供給装置では、特定の条件が満たされた場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。例えば、幅広テープフィーダの装着位置を示すために、幅広テープフィーダのコネクタが装着される装着部に対応する表示灯を1つだけ点灯することが考えられる。このように1つの表示灯しか点灯されなくても、コネクタ位置を把握しているオペレータであれば、その1つの表示灯を手掛かりに幅広テープフィーダを装着予定部に正確に装着することが可能である。つまり、幅広テープフィーダの装着時において、常に、幅広テープフィーダの装着予定部を全て示す必要は無いのである。したがって、請求項7に記載の供給装置によれば、必要に応じて、幅広テープフィーダの装着予定部を全て示すことが可能となり、利便性が向上する。
【0025】
また、請求項8に記載の供給装置では、オペレータによってスイッチ操作がされた場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。これにより、オペレータの意思に従って、表示灯の表示方法を選択することが可能となる。つまり、例えば、1つの表示灯を手掛かりに幅広テープフィーダを正しく装着可能なオペレータは、スイッチ操作をすることなく装着作業を行い、幅広テープフィーダの装着予定部を全て確認して装着作業を行いたいオペレータは、スイッチ操作をしてから装着作業を行うことが可能となる。
【0026】
また、請求項9に記載の供給装置では、幅広テープフィーダが誤った位置に装着された場合に、幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯が点滅状態とされる。これにより、オペレータは、幅広テープフィーダを誤った位置に装着したことを認識するとともに、正しい装着位置を把握することが可能となる。
【0027】
また、請求項10に記載の供給装置では、幅広テープフィーダの上端面に、コネクタ位置を示すための表示マークを記し、そのコネクタの装着位置に相当する装着部のスライド部が、照射灯によって、上方から照射される。これにより、オペレータが、その照射光と表示マークとを合わせるように、幅広テープフィーダを装着台に装着することで、幅広テープフィーダを装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0028】
また、請求項11に記載の供給装置では、スライド部のテープフィーダが挿入される側の端部が、照射灯によって照射される。つまり、スライド部に幅広テープフィーダが挿入されると直ぐに、表示マークの近傍に光が照射される。これにより、幅広テープフィーダが誤った位置に装着された場合であっても、装着作業の初期に装着位置が間違っていることを認識することが可能となり、幅広テープフィーダの装着位置の間違いによる労力を低減することが可能となる。
【0029】
また、請求項12に記載の供給装置では、装着作業時に表示マークが照射されるようになっており、その表示マークに照射された光が、光ファイバによって、オペレータの作業位置の近くに照射される。これにより、オペレータは、照射光を視認し易くなる。
【0030】
また、請求項13に記載の供給装置では、装着作業時に表示マークが照射されるようになっており、その表示マークの位置に光センサが設けられている。したがって、請求項13に記載の供給装置によれば、光センサの検出結果によって、幅広テープフィーダが正しい位置に装着されているか否かを判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施例である電子部品供給装置が取り付けられた電子部品装着機が2台並べられて構成されている電子部品装着装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す電子部品供給装置のテープフィーダの一部および、そのテープフィーダによって送り出されるテープ化部品を示す平面図である。
【図3】図1に示す電子部品供給装置を示す斜視図である。
【図4】幅広のテープ化部品を巻回した状態で保持する幅広テープフィーダを示す斜視図である。
【図5】図3および図4に示すテープフィーダを示す断面図である。
【図6】図1に示す電子部品装着機の備える制御装置を示すブロック図である。
【図7】実施例の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図8】変形例1の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図9】2つ目の変形例1の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図10】変形例2の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図11】2つ目の変形例2の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図12】変形例3の電子部品供給装置における所定の幅のテープフィーダと幅広テープフィーダとを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図13】変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図14】2つ目の変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図15】3つ目の変形例4の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図16】変形例5の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図17】2つ目の変形例5の電子部品供給装置における幅広テープフィーダを装着する際の表示部の表示状態を模式的に示す図である。
【図18】変形例5の電子部品供給装置のテープフィーダを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例および変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
【0033】
<電子部品装着装置の構成>
図1に、電子部品装着装置(以下、「装着装置」と略す場合がある)10を示す。その図は、装着装置10の外装部品の一部を取り除いた斜視図である。装着装置10は、1つのシステムベース12と、そのシステムベース12の上に互いに隣接されて並んで配列された2つの電子部品装着機(以下、「装着機」と略す場合がある)16とを含んで構成されており、回路基板に電子部品を装着する作業を行うものとされている。なお、以下の説明において、装着機16の並ぶ方向をX軸方向とし、その方向に直角な水平の方向をY軸方向と称する。
【0034】
装着装置10の備える装着機16の各々は、主に、フレーム部20とそのフレーム部20に上架されたビーム部22とを含んで構成された装着機本体24と、回路基板をX軸方向に搬送するとともに設定された位置に固定する搬送装置26と、その搬送装置26によって固定された回路基板に電子部品を装着する装着ヘッド28と、ビーム部22に配設されて装着ヘッド28をX軸方向およびY軸方向に移動させる移動装置30と、フレーム部20の前方に配設され装着ヘッド28に電子部品を供給する電子部品供給装置(以下、「供給装置」と略す場合がある)32とを備えている。
【0035】
搬送装置26は、2つのコンベア装置40,42を備えており、それら2つのコンベア装置40,42は、互いに平行、かつ、X軸方向に延びるようにフレーム部20のY軸方向での中央部に配設されている。2つのコンベア装置40,42の各々は、電磁モータ44(図6参照)によって各コンベア装置40,42に支持される回路基板をX軸方向に搬送する構造とされている。さらに、コンベア装置40,42の各々は、基板保持装置46(図6参照)を有しており、所定の位置において回路基板を固定的に保持する構造とされている。
【0036】
また、装着ヘッド28は、搬送装置26によって保持された回路基板に対して電子部品を装着するものであり、下面に電子部品を吸着する吸着ノズル50を有している。吸着ノズル50は、正負圧供給装置52(図6参照)を介して負圧エア,正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する構造とされている。さらに、装着ヘッド28は、吸着ノズル50を昇降させるノズル昇降装置(図6参照)54および吸着ノズル50をそれの軸心回りに自転させるノズル自転装置(図6参照)56を有しており、保持する電子部品の上下方向の位置および電子部品の保持姿勢を変更することが可能とされている。なお、吸着ノズル50は、装着ヘッド28に着脱可能とされており、電子部品のサイズ,形状等に応じて変更することが可能とされている。
【0037】
移動装置30は、その装着ヘッド28をフレーム部20上の任意の位置に移動させるものであり、装着ヘッド28をX軸方向に移動させるためのX軸方向スライド機構(図示省略)と、装着ヘッド28をY軸方向に移動させるためのY軸方向スライド機構(図示省略)とを備えている。Y軸方向スライド機構は、Y軸方向に移動可能にビーム部22に設けられたY軸スライダ(図示省略)と、駆動源としての電磁モータ(図6参照)64とを有しており、その電磁モータ64によって、Y軸スライダがY軸方向の任意の位置に移動可能とされている。また、X軸方向スライド機構は、X軸方向に移動可能にY軸スライダに設けられたX軸スライダ66と、駆動源としての電磁モータ(図6参照)68とを有しており、その電磁モータ68によって、X軸スライダ66がX軸方向の任意の位置に移動可能とされている。そして、そのX軸スライダ66に装着ヘッド28が取り付けられることで、装着ヘッド28は、移動装置30によって、フレーム部20上の任意の位置に移動可能とされている。なお、装着ヘッド28は、X軸スライダ66にワンタッチで着脱可能とされており、種類の異なる作業ヘッド、例えば、ディスペンサヘッド等に変更することが可能とされている。
【0038】
また、供給装置32は、ベースとしてのフレーム部20の前方側の端部に配設されており、フィーダ型の供給装置とされている。供給装置32は、電子部品がテーピング化されたテープ化部品(図2参照)70をリール72に巻回させた状態で収容する複数のテープフィーダ74と、それら複数のテープフィーダ74の各々に収容されているテープ化部品70を送り出す複数の送出装置(図6参照)75とを有しており、テープ化部品70から電子部品を装着ヘッド28への供給位置に順次供給する構造とされている。なお、本供給装置32では、テープフィーダ74として、所定の幅のテープ化部品70が収容される第1テープフィーダ76(図3参照)と、所定の幅より幅広のテープ化部品70が収容される第2テープフィーダ77(図4参照)とが採用されているが、それら2種類のテープフィーダに共通する説明を行う場合には、テープフィーダ74と称し、それら2種類のテープフィーダの個別の説明を行う場合には、第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77と称する。
【0039】
テープ化部品70は、図2に示すように、多数の収容凹部78および送り穴80が等ピッチで形成されたキャリアテープ82と、収容凹部78に収容される電子部品84と、キャリアテープ82の電子部品84が収容された収容凹部78を覆うトップカバーテープ86とから構成されている。一方、テープフィーダ74は、図3,図4に示すように、そのテープ化部品70が巻回されるリール72を保持するリール保持部88と、そのリール72から引き出されたテープ化部品70が上端面に延在させられるフィーダ本体90とから構成されている。
【0040】
フィーダ本体90内部には、図5に示すように、テープ化部品70のキャリアテープ82に形成された送り穴80に係合するスプロケット92が内蔵されており、そのスプロケット92が回転させられることで、キャリアテープ82にトップカバーテープ86が貼着された状態のテープ化部品70が、フィーダ本体90の上端面において、リール72から離間する方向に送り出される。そして、剥離装置(図示省略)によって、キャリアテープ82からトップカバーテープ86が剥ぎ取られることで、フィーダ本体90の上端面の先端部において、電子部品84が収容された収容凹部78が順次解放され、その解放された収容凹部78から電子部品84が吸着ノズル50によって取り出される。
【0041】
また、テープフィーダ74は、フレーム部20の前方側の端部に固定的に設けられたテープフィーダ装着台(以下、「装着台」と略す場合がある)100に着脱可能とされている。装着台100は、フレーム部20の上面に設けられたスライド部102と、そのスライド部102の搬送装置26に近い側の端部に立設された立設面部106とから構成されている。スライド部102には、Y軸方向に延びるように複数のスライド溝108が形成されており、それら複数のスライド溝108の各々に、テープフィーダ74のフィーダ本体90の下縁部を嵌合させた状態でスライドさせることが可能とされている。そして、フィーダ本体90の下縁部を嵌合させた状態で立設面部106に接近させる方向にスライドさせることで、フィーダ本体90のテープ化部品70の送り出し方向である送出方向の側の側壁面110が立設面部106に取り付けられる。これにより、テープフィーダ74が装着台100に装着される。
【0042】
その立設面部106には、上記複数のスライド溝108に対応して、複数のコネクタ接続部112が設けられている。一方、立設面部106に取り付けられるテープフィーダ74の側壁面110には、コネクタ114が設けられたおり、テープフィーダ74の側壁面110が立設面部106に取り付けられた際に、コネクタ114がコネクタ接続部112に接続されるようになっている。ちなみに、幅広の第2テープフィーダ77では、コネクタ114は、スライド溝108に嵌合されるフィーダ本体90の下縁部を含む鉛直面上に設けられており、フィーダ本体90の下縁部が嵌合されるスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続されるようになっている。また、テープフィーダ74の側壁面110には、コネクタ114を上下方向に挟むように1対の立設ピン116が設けられており、装着台100の立設面部106のコネクタ接続部112を上下方向に挟むように形成された1対の嵌合穴118に嵌合されるようになっている。
【0043】
また、装着台100の上部には、図5に示すように、カバー120が開閉可能に設けられている。カバー120は、装着機16のビーム部22の前方側の端部に、X軸方向に延びる軸線まわりに回動可能に取り付けられており、装着台100を覆う閉位置と、装着台100を開放する開位置との間で回動可能とされている。装着台100にテープフィーダ74が装着された状態で、カバー120が閉じられると、その装着されているテープフィーダ74のフィーダ本体90がカバー120によって覆われるようになっている。
【0044】
そのカバー120の下端部には、3個の表示ランプ122(図では1個のみ示されている)が設けられた表示部124が取り付けられており、装着台100にテープフィーダ74が装着された状態で、カバー120が閉じられると、その表示部124がフィーダ本体90の上方に位置するようになっている。なお、表示部124は、複数のスライド溝108に対応して、複数設けられており、それら複数の表示部124の表示ランプ122は、後に詳しく説明するように、テープフィーダ74を装着台100に装着する際に点灯され、複数のスライド溝108のいずれにテープフィーダ74を装着すべきかを案内するものとして使用される。
【0045】
また、装着機16は、マークカメラ(図6参照)130およびパーツカメラ(図1,6参照)132を備えている。マークカメラ130は、下方を向いた状態でX軸スライダ66の下面に固定されており、移動装置30によって移動させられることで、回路基板の表面を任意の位置において撮像することが可能となっている。一方、パーツカメラ132は、上を向いた状態でフレーム部20の搬送装置26と供給装置32との間に設けられており、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって吸着保持された電子部品を撮像することが可能となっている。マークカメラ130によって得られた画像データおよび、パーツカメラ132によって得られた画像データは、画像処理装置134(図6参照)において処理され、回路基板に関する情報,基板保持装置46による回路基板の保持位置誤差,吸着ノズル50による電子部品の保持位置誤差等が取得される。
【0046】
さらに、装着機16は、図6に示すように、制御装置140を備えている。制御装置140は、CPU,ROM,RAM等を備えたコンピュータを主体とするコントローラ142と、上記電磁モータ44,64,68,基板保持装置46,正負圧供給装置52,ノズル昇降装置54,ノズル自転装置56,送出装置75の各々に対応する複数の駆動回路144と、複数の表示部124に設けられた複数の表示ランプ122の各々に対応する複数の制御回路146とを備えている。コントローラ142には、各駆動回路144を介して搬送装置,移動装置等の駆動源が接続されており、搬送装置,移動装置等の作動を制御することが可能とされている。また、コントローラ142には、各制御回路146を介して複数の表示ランプ122に接続されており、それら複数の表示ランプ122の各々を制御可能に点灯することが可能とされている。さらに、コントローラ142には、マークカメラ130およびパーツカメラ132によって得られた画像データを処理する画像処理装置134が接続されている。
【0047】
<電子部品装着機による装着作業>
装着機16では、上述した構成によって、搬送装置26に保持された回路基板に対して、装着ヘッド28によって電子部品の装着作業を行うことが可能とされている。具体的に説明すれば、まず、搬送装置26によって、回路基板を装着作業位置まで搬送するとともに、その位置において回路基板を固定的に保持する。次に、移動装置30によって、装着ヘッド28を回路基板上に移動させ、マークカメラ130によって、回路基板を撮像する。その撮像により回路基板の種類,搬送装置26による回路基板の保持位置誤差が取得される。その取得された回路基板の種類に応じた電子部品を、供給装置32のテープフィーダ74によって供給し、その電子部品の供給位置に、装着ヘッド28を移動装置30によって移動させる。これにより、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって電子部品が吸着保持される。
【0048】
続いて、電子部品を保持した状態の装着ヘッド28を、移動装置30によってパーツカメラ132上に移動させ、パーツカメラ132によって、装着ヘッド28に保持された電子部品を撮像する。その撮像により電子部品の保持位置誤差が取得される。そして、移動装置30によって、装着ヘッド28を回路基板上の装着位置に移動させ、装着ヘッド28によって、回路基板および電子部品の保持位置誤差に基づいて装着ノズル50を自転させた後に,電子部品が装着される。
【0049】
<テープフィーダの交換作業>
上述したように、本装着機16は、テープフィーダ74によって供給された電子部品を、装着ヘッド28の吸着ノズル50によって吸着保持し、その吸着保持された電子部品を回路基板上に装着するように構成されている。また、本装着機16では、テープフィーダ74として、上述したように、所定の幅のテープ化部品70が収容される第1テープフィーダ76と、所定の幅より幅広のテープ化部品70が収容される第2テープフィーダ77とが採用されており、複数の第1テープフィーダ76および第2テープフィーダ77が、装着台100に装着されることで、小さな電子部品から比較的大きな電子部品まで、多くの種類の電子部品を供給することが可能とされている。
【0050】
本作業機16では、複数の第1テープフィーダ76および第2テープフィーダ77を装着台100に装着する際に、各テープフィーダ76,77を回路基板毎に設定された位置に装着するように構成されている。詳しく言えば、回路基板に複数種類の電子部品を装着する際に最も効率よく電子部品を供給できるように、各テープフィーダ76,77の装着台100への装着位置が回路基板に応じて設定されており、その設定に基づいて、装着台100の上方に設けられた表示ランプ122が点灯される。そして、オペレータが、その点灯された表示ランプ122の下方に位置するスライド溝108に各テープフィーダ76,77を装着するように構成されている。
【0051】
具体的に説明すれば、スライド部102は、図7に示すように、複数のスライド溝108に応じて複数の装着部150に区画されており、それら複数の装着部150は互いに同じ幅とされている。第1テープフィーダ76のフィーダ本体90の幅は、1個の装着部150の幅より僅かに狭くされており、第1テープフィーダ76が装着台100に装着される際には、第1テープフィーダ76のフィーダ本体90は、1個の装着部150を占有するようになっている。ちなみに、第1テープフィーダ76の下縁部は、第1テープフィーダ76のフィーダ本体90が占有する装着部150に対応するスライド溝108に嵌合されるとともに、コネクタ114は、そのスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続される。
【0052】
一方、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の幅は、4個の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされており、第2テープフィーダ77が装着台100に装着される際には、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90は、4個の装着部150を占有するようになっている。ちなみに、スライド溝108に嵌合される第2テープフィーダ77の下縁部は、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90が占有する4個の装着部150のうちの図での左から2番目のものに対応するスライド溝108に嵌合されるとともに、コネクタ114は、そのスライド溝108に対応するコネクタ接続部112に接続される。
【0053】
なお、本供給装置32では、スライド部102が、7個の装着部150に区画されており、それら7個の装着部150を区別する際には、図での左側に位置するものから順に、装着部150a,150b,150c,150d,150e,150f,150gと称する。また、7個の装着部150の上方には、各装着部150に応じて上記表示部124が7個設けられており、各表示部124には3個の表示ランプ122が横方向に1列に並べられている。それら7個の表示部124を区別する際には、図での左側に位置するものから順に、表示部124a,124b,124c,124d,124e,124f,124gと称する。
【0054】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ122の点灯に関して説明する。具体的には、図7に示すように、3個の装着部150a,b,gに3台の第1テープフィーダ76を装着し、4個の装着部150c〜fに1台の第2テープフィーダ77を装着する場合の表示ランプ122の点灯に関して説明する。第1テープフィーダ76が装着される装着部150a,b,gに対応する表示部124a,b,gでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものが点灯される。なお、本図および以降の図では、表示ランプの点灯されるものの内部を、網掛け部とする。
【0055】
一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、上記表示部124a,b,gの表示ランプ122とは異なる点灯パターンで、表示ランプ122が点灯される。詳しくは、第2テープフィーダ77の左端部が装着される装着部150cに対応する表示部124cでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものと右側に位置するものとが点灯され、第2テープフィーダ77の右端部が装着される装着部150fに対応する表示部124fでは、3個の表示ランプ122のうちの中央に位置するものと左側に位置するものとが点灯される。そして、第2テープフィーダ77の中央部が装着される装着部150d,eに対応する表示部124d,eでは、3個の表示ランプ122の全てが点灯される。なお、各テープフィーダ76,77の装着台100への装着位置を、回路基板に応じて記憶するための機能部として、装着位置記憶部152(図6参照)と、その装着位置記憶部152に記憶されている各テープフィーダ76,77の装着位置に応じて、各表示ランプ122の点灯を制御するための機能部として、表示ランプ制御部154(図6参照)とが、制御装置140のコントローラ142に設けられている。
【0056】
上述したように、本作業機16では、幅広の第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、3個の表示ランプ122のうちの2個以上のものを点灯した状態である第1の表示状態とし、所定の幅の第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、3個の表示ランプ122のうちの中央のものを点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77の装着が予定されている位置である装着予定部に、各テープフィーダ76,77を確実に装着することが可能となる。
【0057】
また、幅広の第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124では、第2テープフィーダ77の中央部の装着位置を示す表示部124d,eと、第2テープフィーダ77の両端部の装着位置を示す表示部124c,fとにおいて、3個の表示ランプの表示パターンを異ならせている。これにより、第2テープフィーダ77の装着位置を、さらに明確にすることが可能となる。
【0058】
なお、第1テープフィーダ76の装着位置を示す表示部124での点灯パターンと、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124での点灯パターンとが異なれば、それぞれのテープフィーダ76,77を確実に装着予定部に装着することが可能となることから、それぞれの点灯パターンとして、上記した点灯パターン以外のものを採用可能であることは当然である。
【0059】
<変形例1>
上記実施例では、表示ランプ122の点灯パターンを変えることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別していたが、表示ランプの表示色を変えることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別してもよい。表示色を変更可能な表示ランプを備えた供給装置を変形例1の供給装置として以下に説明する。なお、変形例1の供給装置は、表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例1の供給装置に関しては、図7に相当する図8,図9を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0060】
変形例1の供給装置においても、図8に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ160が設けられており、各表示ランプ160は、赤色,黄色の2種類の色を表示することが可能とされている。変形例1の供給装置では、このような表示色を変更可能な表示ランプ160を用いて、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別している。
【0061】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ160の点灯に関して説明する。具体的には、図8に示すように、3個の装着部150a,b,gに3台の第1テープフィーダ76を装着し、4個の装着部150c〜fに1台の第2テープフィーダ77を装着する場合の表示ランプ160の点灯に関して説明する。第1テープフィーダ76が装着される装着部150a,b,gに対応する表示部124a,b,gにおいて、表示ランプ160が赤色に点灯される。一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ160が黄色に点灯される。
【0062】
このように、変形例1の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ160を黄色に点灯した状態である第1の表示状態とし、第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ160を赤色に点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、変形例1の供給装置でも、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0063】
また、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示部124c〜fの4個の表示ランプ160を1色ではなく、複数の種類の色で点灯させることも可能である。具体的には、例えば、表示ランプ160を、赤色,黄色,桃色の3種類の色を表示可能に構成する。そして、図9に示すように、第2テープフィーダ77のコネクタ114位置に相当する部分が装着される装着部150dに対応する表示部124dでは、表示ランプ160を赤色に点灯する。また、第2テープフィーダ77のコネクタ114位置の左側の部分が装着される装着部150cに対応する表示部124cでは、表示ランプ160を桃色に点灯し、コネクタ114位置の右側の部分が装着される装着部150e,fに対応する表示部124e,fでは、表示ランプ160を黄色に点灯する。このように、第2テープフィーダ77の装着位置を示す表示ランプ160を点灯することで、コネクタ114の装着位置を確認しつつ、第2テープフィーダ77を装着台100に装着することが可能となる。
【0064】
<変形例2>
上記実施例および変形例1の供給装置では、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を区別しているが、複数の第1テープフィーダ76の各々を区別していない。つまり、例えば、複数の第1テープフィーダ76を装着する際に、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aの装着位置と、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bの装着位置とを区別していない。そこで、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を区別するとともに、複数の第1テープフィーダ76の各々を区別可能な供給装置を、変形例2の供給装置として以下に説明する。なお、変形例2の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプおよび各テープフィーダに設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例2の供給装置に関しても、図7に相当する図10,図11を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0065】
変形例2の供給装置においても、図10に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ170が設けられており、各表示ランプ170は、赤色,黄色,青色,桃色の4種類の色を表示することが可能とされている。また、各テープフィーダ76,77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面にも、表示ランプ172が設けられており、各表示ランプ172も、赤色,黄色,青色,桃色の4種類の色を表示することが可能とされている。変形例2の供給装置では、表示部124に設けられた表示ランプ170とテープフィーダ76,77に設けられた表示ランプ172とを用いて、各テープフィーダ76,77の装着位置を区別している。
【0066】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ170および、各テープフィーダ76,77の表示ランプ172の点灯に関して説明する。具体的には、図10に示すように、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aを装着部150aに、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bを装着部150bに、電子部品Cを収容する第1テープフィーダ76Cを装着部150gに、それぞれ装着し、1台の第2テープフィーダ77を4個の装着部150c〜fに装着する場合の表示ランプ170,172の点灯に関して説明する。
【0067】
まず、電子部品Aを収容する第1テープフィーダ76Aの表示ランプ172が、黄色に点灯される。各テープフィーダ76,77には、個別制御装置(図示省略)が設けられており、その個別制御装置によって、テープフィーダに収容されている電子部品の種類が判定される。そして、表示ランプ172が、その電子部品の種類に応じた色に点灯される。具体的には、電子部品Aが収容されていると判定された場合には、表示ランプ172が黄色に点灯される。また、第1テープフィーダ76Aと同様に、電子部品Bを収容する第1テープフィーダ76Bの表示ランプ172が赤色に、電子部品Cを収容する第1テープフィーダ76Cの表示ランプ172が桃色に、それぞれ点灯される。さらに、電子部品A,B,Cより大きな電子部品Dを収容する第2テープフィーダ77の表示ランプ172が青色に点灯される。
【0068】
一方、第1テープフィーダ76Aが装着される装着部150aに対応する表示部124aにおいて、表示ランプ170が黄色に、第1テープフィーダ76Bが装着される装着部150bに対応する表示部124bにおいて、表示ランプ170が赤色に、第1テープフィーダ76Cが装着される装着部150gに対応する表示部124gにおいて、表示ランプ170が桃色に、それぞれ点灯される。一方、第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ170が青色に点灯される。
【0069】
このように、変形例2の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ170を青色に点灯した状態である第1の表示状態とし、第1テープフィーダ76の装着位置を示すために、表示部124を、表示ランプ170を青色以外の色に点灯した状態である第2の表示状態としている。これにより、変形例2の供給装置でも、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77との装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0070】
さらに、変形例2の供給装置では、3台の第1テープフィーダ76A,B,Cの装着位置を区別して示すべく、各第1テープフィーダ76の表示ランプ172が、各第1テープフィーダ76に収容される電子部品に応じた色に点灯され、表示部124の表示ランプ170が、装着すべき第1テープフィーダ76に応じた色に点灯される。これにより、収容されている電子部品をも考慮して、第1テープフィーダ76を装着予定部に確実に装着することが可能となる。なお、上記説明では、複数の第1テープフィーダ76の装着例について説明しているが、本態様は、当然、第2テープフィーダ77を複数装着する際にも適用可能である。つまり、収容されている電子部品をも考慮して、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能である。
【0071】
また、表示部124の表示ランプ170および、テープフィーダ76,77の表示ランプ172を複数種類の色で点灯させるのではなく、表示ランプ172に文字を表示してもよい。具体的には、例えば、表示ランプ170,172を、A,B,C,Dの4種類の文字を表示可能に構成する。そして、図11に示すように、第1テープフィーダ76Aの表示ランプ172に「A」と表示し、その第1テープフィーダ76Aが装着される装着部150aに対応する表示部124aでは、表示ランプ170に「A」と表示する。また、第1テープフィーダ76Bの表示ランプ172に「B」と、第1テープフィーダ76Cの表示ランプ172に「D」と、それぞれ表示し、第1テープフィーダ76Bが装着される装着部150bに対応する表示部124bでは、表示ランプ170に「B」と、第1テープフィーダ76Cが装着される装着部150gに対応する表示部124gでは、表示ランプ170に「D」と、それぞれ表示する。さらに、第2テープフィーダ77の表示ランプ172に「C」と表示し、その第2テープフィーダ77が装着される装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fでは、表示ランプ170に「C」と表示する。このように、各表示ランプ170,172に文字を表示することでも、収容されている電子部品を考慮して、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0072】
また、上述した変形例2の供給装置では、テープフィーダ76,77に表示ランプ172を設け、その表示ランプ172に表示される色,文字等の記号を変更可能に構成されているが、変更不能な記号をテープフィーダ76,77に示してもよい。つまり、テープフィーダ76,77に色,文字等の記号を記してもよい。このように構成した場合には、テープフィーダ76,77に表示ランプ172を設けることなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0073】
<変形例3>
上記実施例および変形例1,2の供給装置では、第1テープフィーダ76の装着を示す表示ランプと、第2テープフィーダ77の装着を示す表示ランプとで表示状態を異ならせることで、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別しているが、他の表示方法によって、第1テープフィーダ76の装着位置と第2テープフィーダ77の装着位置とを区別することが可能である。具体的には、例えば、複数の表示ランプのうちの、隣り合って装着される2つのテープフィーダの一方の装着を示すための表示ランプと他方の装着を示すための表示ランプとを互いに異なる表示状態とするように構成してもよい。このように構成された供給装置を、変形例3の供給装置として以下に説明する。なお、変形例3の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と同じであることから、変形例3の供給装置に関しても、図7に相当する図12を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0074】
変形例3の供給装置においても、図12に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ180が設けられており、各表示ランプ180は、赤色,黄色の2種類の色を表示することが可能とされている。変形例3の供給装置では、2種類の表示色を点灯可能な表示ランプ180を用いて、各テープフィーダ76,77の装着位置を区別している。
【0075】
ここで、各テープフィーダ76,77の装着時における各表示部124の表示ランプ180の点灯に関して説明する。具体的には、図12に示すように、4台のテープフィーダ76,77が、図での左側から順に、第1テープフィーダ76,第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77,第1テープフィーダ76が並んで装着される場合の表示ランプ180の点灯に関して説明する。
【0076】
このように4台のテープフィーダ76,77が並んで装着される場合に、1番左に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180と、左から3番目に装着されるテープフィーダ74(第2テープフィーダ77)を示すための表示ランプ180とが、黄色に点灯され、左から2番目に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180と、1番右に装着されるテープフィーダ74(第1テープフィーダ76)を示すための表示ランプ180とが、赤色に点灯される。つまり、互いに隣り合う2台のテープフィーダ74を表示するための表示ランプ180が、互いに異なる表示色で点灯される。これにより、変形例3の供給装置でも、互いに隣接する複数のテープフィーダ76,77の装着位置を混同することなく、各テープフィーダ76,77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0077】
<変形例4>
上記実施例および変形例1〜3の供給装置では、第1テープフィーダ76と第2テープフィーダ77とのそれぞれの装着位置を示すために、各表示ランプの表示状態が制御されているが、第2テープフィーダ77の装着位置を単独で示すために、各表示ランプの表示状態が制御されてもよい。このように第2テープフィーダ77の装着位置を単独で表示ランプによって示すように構成された供給装置を、変形例4の供給装置として以下に説明する。なお、変形例4の供給装置は、表示部に設けられる表示ランプを除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例4の供給装置に関しても、図7に相当する図13〜図15を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0078】
変形例4の供給装置においても、図13に示すように、7個の装着部150a〜gに応じて7個の表示部124a〜gが設けられている。各表示部124a〜gには、表示ランプ190が設けられており、各表示ランプ190は、点灯可能とされている。変形例4の供給装置では、装着部150c〜fに第2テープフィーダ77の装着が予定されている場合に、その装着部150c〜fに対応する表示部124c〜fにおいて、表示ランプ190が点灯される。これにより、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0079】
また、例えば、第2テープフィーダ77の装着位置を示すための表示ランプ190を全て点灯させるのではなく、第2テープフィーダ77の装着位置を示すための表示ランプ190のうちの1つを点灯させ、その点灯された表示ランプ190を手掛かりに、オペレータが第2テープフィーダ77を装着台100に装着するように構成することが可能である。そして、点灯された表示ランプ190を手掛かりに第2テープフィーダ77が装着され、その装着された装着部が装着予定部と違う場合に、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるように構成することが可能である。
【0080】
具体的に説明すれば、表示ランプ190を、点灯若しくは,点滅可能に構成する。そして、第2テープフィーダ77の装着予定部が、図14(a)に示すように、装着部150c〜fとされている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する表示ランプ190が点灯される。オペレータは、この表示ランプ190の点灯を手掛かりに、第2テープフィーダ77を装着台100に装着する。しかし、図14(b)に示すように、第2テープフィーダ77を装着予定部(装着部150c〜f)ではなく、装着部150d〜gに装着する場合がある。このような場合に、装着部150dに対応する表示ランプ190の点灯に代えて、装着が予定されている装着部150c〜fに対応する表示ランプ190を点滅させる。つまり、オペレータが誤った位置に第2テープフィーダ77を装着したことを特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるのである。これにより、オペレータは、第2テープフィーダ77を誤った装着位置に装着したことを認識するとともに、正しい装着位置を把握することが可能となり、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。なお、本図および以降の図では、表示ランプ190の点滅されるものの内部を、斜線部とする。
【0081】
また、誤った位置への第2テープフィーダ77の装着を特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるのではなく、スイッチ操作を特定の条件として、装着予定部に対応する表示ランプ190を点滅させるように構成してもよい。具体的に説明すれば、図15に示すように、複数の表示ランプ190に対応して複数のスイッチ192を設ける。そして、第2テープフィーダ77の装着予定部が、図15(a)に示すように、装着部150c〜fとされている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する表示ランプ190を点灯する。この際、オペレータは、この表示ランプ190の点灯を手掛かりに、第2テープフィーダ77を装着台100に装着してもよいが、オペレータが第2テープフィーダ77のコネクタ114の位置を認識していない場合には、第2テープフィーダ77を装着予定部(装着部150c〜f)とは異なる装着部150に装着する虞がある。そこで、このような場合には、オペレータが、点灯している表示ランプ190に対応するスイッチ192を操作することで、装着予定部150c〜fに対応する表示ランプ190を点滅させる。これにより、オペレータは、正しい装着位置を把握することが可能となり、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0082】
<変形例5>
上記実施例および変形例1〜4の供給装置では、第2テープフィーダ77の装着位置を示すために、装着位置に対応する表示ランプを全て表示させているが、装着位置に対応する表示ランプのうちの1つを表示させることで、第2テープフィーダ77の装着位置を示すように構成してもよい。このように構成された供給装置を、変形例5の供給装置として以下に説明する。なお、変形例5の供給装置は、表示ランプの代わりに照射灯を用いる点を除き、上記実施例の供給装置32と略同じであることから、変形例5の供給装置に関しても、図7に相当する図16〜図18を用いて説明し、上記供給装置32と同様の機能の構成要素については、同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行うものとする。
【0083】
変形例5の供給装置においては、7個の装着部150a〜gに対応して7個の照射灯200(図18参照。ただし、図では1個のみ示されている。)が設けられている。各照射灯200は、表示部124の下端部に取り付けられ、対応する装着部150をそれの上方から照射するように構成されている。ちなみに、照射灯200による照射光202は、図16,図17に示すように、装着部150のフィーダ本体90が挿入される側の端部に向かって照射される。また、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面には、表示マーク204が記されており、その表示マーク204は、コネクタ114の上方に位置している。つまり、オペレータは、フィーダ本体90の上端面を見れば、表示マーク204によってコネクタ114の位置を把握することが可能となっている。
【0084】
変形例5の供給装置では、図16(a)に示すように、装着部150c〜fに第2テープフィーダ77の装着が予定されている場合に、第2テープフィーダ77のコネクタ114の装着位置に相当する装着部150dに対応する照射灯200によって照射光202が照射される。そして、オペレータは、図16(b)に示すように、その照射光202と、フィーダ本体90の上端面に記された表示マーク204とを合わせるように、第2テープフィーダ77を装着台100に装着する。これにより、第2テープフィーダ77を装着予定部に確実に装着することが可能となる。
【0085】
また、照射光202を検出可能な光センサを利用することで、第2テープフィーダ77の装着予定部への装着をアシストすることが可能である。具体的には、図17に示すように、第2テープフィーダ77のフィーダ本体90の送出方向の側の上端面に、4個の光センサ206をY軸方向に延びるように等間隔で配設する。それら4個の光センサ206を区別する場合には、図での左から順に、光センサ206a,206b,206c,206dと称する。光センサ206bは、表示マーク204の配設箇所と同じ位置に配設され、他の3個の光センサ206a,c,dは、隣り合う光センサ206の間隔が照射灯200の配設間隔と同じとなるように配設される。そして、表示マーク204と同位置の光センサ206bによって照射光202が検出された場合には、正解を示すブザー音を鳴らし、他の3個の光センサ206a,c,dによって照射光202が検出された場合には、間違いを示すブザー音を鳴らすように構成する。
【0086】
このように構成することで、例えば、オペレータが、図17(b)に示すように、照射光202と表示マーク204とを合わせるように、第2テープフィーダ77を装着台100に装着した場合には、正解を示すブザー音が鳴らされることで、オペレータは、第2テープフィーダ77を正しい位置に装着したことを音によって確認することが可能となる。また、第2テープフィーダ77が誤った位置に装着された場合には、光センサ206a,c,dによって照射光202が検出され、間違いを示すブザー音が鳴らされることで、オペレータは、装着位置の間違いを音によって認識することが可能となる。
【0087】
さらに、光センサ206は、フィーダ本体90の送出方向の側の上端面に設けられていることから、第2テープフィーダ77の装着初期、つまり、フィーダ本体90の下縁部をスライド溝108内に挿入して直ぐに、装着位置の間違いを認識することが可能となる。これにより、第2テープフィーダ77の装着位置の間違いによる労力を低減させることが可能となる。
【0088】
また、表示マーク204は、フィーダ本体90の送出方向の側の上端面に設けられており、第2テープフィーダ77の装着作業を行うオペレータから離れているため、オペレータは表示マークを視認し難い場合がある。このため、光ファイバを利用して、照射光202を第2テープフィーダ77の装着作業を行うオペレータに近い位置に照射することが可能である。具体的には、図18に示すように、光ファイバ208を、それの両端部がフィーダ本体90の上端面に位置するように、フィーダ本体90内に設ける。光ファイバ208の一端部は、表示マーク204の配設箇所に位置し、他端部は、表示マーク204から送出方向と反対方向に離れた箇所に位置させる。これにより、光ファイバ208の一端部に照射された照射光202を、光ファイバ208の他端部から照射することが可能となり、オペレータは自身に近い位置で照射光202を視認することが可能となる。
【0089】
ちなみに、上記実施例および変形例において、電子部品供給装置32は、電子部品供給装置の一例であり、電子部品供給装置32を構成するテープフィーダ74、テープフィーダ装着台100は、テープフィーダ、テープフィーダ装着台の一例である。テープフィーダ装着台100の装着部150は、装着部の一例であり、スライド部102,立設面部106は、スライド部,側壁面取付部の一例である。テープフィーダ74の側壁面110,コネクタ114,表示マーク204は、側壁面,コネクタ,コネクタ位置表示マークの一例であり、第1テープフィーダ76,第2テープフィーダ77は、所定の幅のテープフィーダ,幅広テープフィーダの一例である。また、表示部124は、表示部の一例であり、表示部124に設けられる表示ランプ122,160,170,180,190,スイッチ192,照射灯200は、表示灯,スイッチ,照射灯の一例である。さらに、第1テープフィーダ76の表示ランプ172,第2テープフィーダ77の表示ランプ172は、所定幅テープフィーダ用記号,幅広テープフィーダ用記号の一例であり、光センサ206,光ファイバ208は、光センサ,光ファイバの一例である。そして、制御装置140は、制御装置の一例である。
【0090】
なお、本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例および変形例では、幅広のテープフィーダとして、4個の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされた幅のフィーダ本体90を有する第2テープフィーダ77が採用されているが、2個,3個、若しくは5個以上の装着部150を合わせた幅より僅かに狭くされた幅のフィーダ本体を有するテープフィーダを採用することが可能である。
【0091】
また、上記実施例および変形例の態様は、それぞれ、単独で実行可能であるが、それらを同時に実行することも可能である。具体的には、例えば、変形例5の態様と、それ以外の例の態様とを同時に実行することが可能である。つまり、表示部150に、表示ランプ122,160,170,180,190のいずれか1つのものと照射灯200とを設け、表示ランプと照射灯とによって、テープフィーダ74の装着位置を示すように構成してもよい。
【符号の説明】
【0092】
32:電子部品供給装置 74:テープフィーダ 76:第1テープフィーダ(所定の幅のテープフィーダ) 77:第2テープフィーダ(幅広テープフィーダ) 100:テープフィーダ装着台 102:スライド部 106:立設面部(側壁面取付部) 110:側壁面 114:コネクタ 122:表示ランプ(表示灯) 124:表示部 150:装着部 160:表示ランプ(表示灯) 170:表示ランプ(表示灯) 172:表示ランプ(所定幅テープフィーダ用記号)(幅広テープフィーダ用記号) 180:表示ランプ(表示灯) 190:表示ランプ(表示灯) 192:スイッチ 200:照射灯 204:表示マーク(コネクタ位置表示マーク) 206:光センサ 208:光ファイバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、
それら複数の表示部を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示部のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための表示部を第1の表示状態とし、前記複数の表示部のうちの前記所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部を第2の表示状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項2】
前記複数の表示部が、それぞれ、複数の表示灯を有し、
前記第1の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンと、前記第2の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンとが異なる請求項1に記載の電子部品供給装置。
【請求項3】
前記複数の表示部が、それぞれ、少なくとも2種類の色を表示可能な表示灯を有し、
前記第1の表示状態での前記表示灯の表示色と、前記第2の表示状態での前記表示灯の表示色とが異なる請求項1に記載の電子部品供給装置。
【請求項4】
複数の前記幅広テープフィーダの各々には、
その各々を区別するための幅広テープフィーダ用記号が示されており、
複数の前記所定の幅のテープフィーダの各々には、
その各々を区別するための所定幅テープフィーダ用記号が示されており、
前記第1の表示状態が、
前記幅広テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であり、
前記第2の表示状態が、
前記所定幅テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態である請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子部品供給装置。
【請求項5】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、
それら複数の表示部を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つの前記テープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とを互いに異なる表示状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項6】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示灯と、
それら複数の表示灯を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
前記幅広テープフィーダが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点いた状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項7】
前記制御装置が、
特定の条件が満たされた場合に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点滅状態とするように構成された請求項6に記載の電子部品供給装置。
【請求項8】
前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられた複数のスイッチを備え、
それら複数のスイッチのうちの前記装着予定部に対応するものが操作されたことを、前記特定の条件とした請求項7に記載の電子部品供給装置。
【請求項9】
前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、
前記幅広テープフィーダが前記複数の装着部のうちの前記装着予定部とは異なるものに装着されたことを、前記特定の条件とした請求項7に記載の電子部品供給装置。
【請求項10】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
前記複数の装着部は、
それぞれ、前記テープフィーダの下縁部をスライド可能に保持するスライド部と、前記テープフィーダの前記テープ化部品の送り出し方向である送出方向の側の側壁面が取り付けられる側壁面取付部とを有し、
前記幅広テープフィーダは、
(a)前記側壁面に設けられ、前記側壁面取付部に接続されるコネクタと、(b)そのコネクタの位置を示すために、前記コネクタの上方に位置するように上端面の前記送出方向の側の端部に記されたコネクタ位置表示マークとを有し、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部をそれの上方から照射することで、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記側壁面取付部に前記コネクタが接続されることを示す複数の照射灯を備えた電子部品供給装置。
【請求項11】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部の前記側壁面取付部の側と反対側の端部を照射する請求項10に記載の電子部品供給装置。
【請求項12】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、
前記幅広テープフィーダは、
一端部が前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に位置し、他端部が上端面の前記送出方向と反対の方向の側の端部に位置する光ファイバを有する請求項10項または請求項11に記載の電子部品供給装置。
【請求項13】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、
前記幅広テープフィーダは、
前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に設けられ、そのコネクタ位置表示マークに照射された光を検出可能な光センサを有する請求項10ないし請求項12のいずれか1つに記載の電子部品供給装置。
【請求項1】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、
それら複数の表示部を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示部のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための表示部を第1の表示状態とし、前記複数の表示部のうちの前記所定の幅のテープフィーダの装着を示すための表示部を第2の表示状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項2】
前記複数の表示部が、それぞれ、複数の表示灯を有し、
前記第1の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンと、前記第2の表示状態での前記複数の表示灯の点灯パターンとが異なる請求項1に記載の電子部品供給装置。
【請求項3】
前記複数の表示部が、それぞれ、少なくとも2種類の色を表示可能な表示灯を有し、
前記第1の表示状態での前記表示灯の表示色と、前記第2の表示状態での前記表示灯の表示色とが異なる請求項1に記載の電子部品供給装置。
【請求項4】
複数の前記幅広テープフィーダの各々には、
その各々を区別するための幅広テープフィーダ用記号が示されており、
複数の前記所定の幅のテープフィーダの各々には、
その各々を区別するための所定幅テープフィーダ用記号が示されており、
前記第1の表示状態が、
前記幅広テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態であり、
前記第2の表示状態が、
前記所定幅テープフィーダ用記号に対応した記号を表示する状態である請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の電子部品供給装置。
【請求項5】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示部と、
それら複数の表示部を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
1以上の前記所定の幅のテープフィーダと1以上の前記幅広テープフィーダとが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示部のうちの、隣り合って装着される2つの前記テープフィーダの一方の装着を示すための表示部と他方の装着を示すための表示部とを互いに異なる表示状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項6】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものに前記テープフィーダが装着されることを示すための複数の表示灯と、
それら複数の表示灯を制御する制御装置と
を備え、
その制御装置が、
前記幅広テープフィーダが前記テープフィーダ装着台に装着される際に、
前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点いた状態とするように構成された電子部品供給装置。
【請求項7】
前記制御装置が、
特定の条件が満たされた場合に、前記複数の表示灯のうちの前記幅広テープフィーダの装着を示すための全ての表示灯を点滅状態とするように構成された請求項6に記載の電子部品供給装置。
【請求項8】
前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられた複数のスイッチを備え、
それら複数のスイッチのうちの前記装着予定部に対応するものが操作されたことを、前記特定の条件とした請求項7に記載の電子部品供給装置。
【請求項9】
前記複数の装着部のうちの前記幅広テープフィーダの装着が予定されているものを、装着予定部と定義した場合において、
前記幅広テープフィーダが前記複数の装着部のうちの前記装着予定部とは異なるものに装着されたことを、前記特定の条件とした請求項7に記載の電子部品供給装置。
【請求項10】
キャリアテープに形成された多数の収容凹部に電子部品が収容されるテープ化部品を送り出すことで所定の位置で電子部品を供給するテープフィーダと、
そのテープフィーダが着脱可能に装着されるテープフィーダ装着台と
を備えた電子部品供給装置であって、
前記テープフィーダ装着台が、
互いに同じ幅とされた複数の装着部に区分けされており、それら複数の装着部の各々に所定の幅の前記テープフィーダを装着可能とされ、前記複数の装着部のうちの隣り合う2つ以上のものに前記所定の幅より大きな幅の前記テープフィーダである幅広テープフィーダを装着可能とされ、
前記複数の装着部は、
それぞれ、前記テープフィーダの下縁部をスライド可能に保持するスライド部と、前記テープフィーダの前記テープ化部品の送り出し方向である送出方向の側の側壁面が取り付けられる側壁面取付部とを有し、
前記幅広テープフィーダは、
(a)前記側壁面に設けられ、前記側壁面取付部に接続されるコネクタと、(b)そのコネクタの位置を示すために、前記コネクタの上方に位置するように上端面の前記送出方向の側の端部に記されたコネクタ位置表示マークとを有し、
当該電子部品供給装置が、
前記複数の装着部に対応して設けられ、それぞれが、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部をそれの上方から照射することで、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記側壁面取付部に前記コネクタが接続されることを示す複数の照射灯を備えた電子部品供給装置。
【請求項11】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部の前記側壁面取付部の側と反対側の端部を照射する請求項10に記載の電子部品供給装置。
【請求項12】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、
前記幅広テープフィーダは、
一端部が前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に位置し、他端部が上端面の前記送出方向と反対の方向の側の端部に位置する光ファイバを有する請求項10項または請求項11に記載の電子部品供給装置。
【請求項13】
前記複数の照射灯が、
それぞれ、前記複数の装着部のうちの自身に対応するものの前記スライド部にスライド可能に保持された状態の前記幅広テープフィーダの前記コネクタ位置表示マークを照射し、
前記幅広テープフィーダは、
前記コネクタ位置表示マークの記された箇所に設けられ、そのコネクタ位置表示マークに照射された光を検出可能な光センサを有する請求項10ないし請求項12のいずれか1つに記載の電子部品供給装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−102077(P2013−102077A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−245467(P2011−245467)
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月9日(2011.11.9)
【出願人】(000237271)富士機械製造株式会社 (775)
【Fターム(参考)】
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