説明

電子部品実装機及び電子部品実装方法

【課題】トレイよりピックアップした電子部品にペーストを付着させて基板に装着する電子部品の装着動作において、時間のロスが少なく、基板生産性の低下を抑えることができるうえ、ペースト供給装置の設置スペースを別途設ける必要のない電子部品実装機及び電子部品実装方法を提供することを目的とする。
【解決手段】電子部品4を収納したトレイ43が載置されたトレイ載置パレット42を引き出し自在に収容するトレイ収容マガジン31ほか、スキージ55との相対移動によってペーストPstが膜状に形成されるペースト皿53が載置されたペースト皿載置パレット52を引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジン32を設け、トレイ載置パレット42又はペースト皿載置パレット52を選択的に引き出した後、その引き出したトレイ載置パレット42又はペースト皿載置パレット52をテーブル部材63によってそれぞれ所定の高さの位置に位置させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレイより供給される電子部品をピックアップして基板に装着する電子部品実装機及び電子部品実装方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
供給された電子部品を装着ヘッドによりピックアップして基板に装着する電子部品実装機の中には、電子部品をトレイにより供給するものがある。このようにトレイによって電子部品を供給する装置として知られるトレイフィーダは、電子部品を収納したトレイの格納部であるマガジンラック部と、トレイを載置したパレットをマガジンラック部内のマガジンから引き出す引き出し部と、引き出し部を所定の高さの位置に位置させるリフト部から成っており、マガジンラック部には複数のマガジンをセットし得るようになっている。
【0003】
また、電子部品実装機の中には、装着ヘッドによりピックアップした電子部品にフラックス等のペーストを付着させてから基板に装着するものがあり、この場合にはペーストを膜状に形成するペースト供給装置が別途電子部品実装機の基台上に設けられる(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−188498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ペースト供給装置が別途基台上に設けられる電子部品実装機では、装着ヘッドはトレイとペースト供給装置の間を往復しなければならず、電子部品の装着動作における時間のロスが大きくなって基板生産性が低下するおそれがあるという問題点があった。また、電子部品実装機のスリム化(小型化)を図ろうとすると、ペースト供給装置の常設スペースを基台上に確保することが難しくなるという問題点もあった。
【0006】
そこで本発明は、トレイよりピックアップした電子部品にペーストを付着させて基板に装着する電子部品の装着動作において、時間のロスが少なく、基板生産性の低下を抑えることができるうえ、ペースト供給装置の設置スペースを別途設ける必要のない電子部品実装機及び電子部品実装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の電子部品実装機は、基板の位置決めを行う基板位置決め部と、電子部品を収納したトレイが載置されたトレイ載置パレットを引き出し自在に収容するトレイ収容マガジンと、スキージとの相対移動によってペーストが膜状に形成されるペースト皿が載置されたペースト皿載置パレットを引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジンと、トレイ収容マガジンに収容されたトレイ載置パレット又はペースト皿収容マガジンに収容されたペースト皿載置パレットを選択的に引き出す引き出し部と、引き出し部により引き出されたトレイ載置パレット又はペースト皿載置パレットを所定の高さの位置に位置させるテーブル部材と、テーブル部材によりトレイ載置パレットが所定の高さの位置に位置されたときにトレイ載置パレット内のトレイから電子部品をピックアップし、テーブル部材によりペースト皿載置パレットが所定の高さの位置に位置されたときに、ピックアップした電子部品にペースト皿内のペーストを付着させてその電子部品を基板位置決め部により位置決めされた基板に装着する装着ヘッドとを備えた。
【0008】
請求項2に記載の電子部品実装機は、請求項1に記載の電子部品実装機であって、トレイ収容マガジンとペースト皿収容マガジンは上下方向に並んで設けられている。
【0009】
請求項3に記載の電子部品実装機は、請求項1又は2に記載の電子部品実装機であって、引き出し部によりペースト皿載置パレットが引き出されるときにペースト皿内のペーストがスキージによって掻き寄せられて膜状に形成されるようになっている。
【0010】
請求項4に記載の電子部品実装方法は、基板の位置決めを行う基板位置決め工程と、電子部品を収納したトレイが載置されたトレイ載置パレットを引き出し自在に収容するトレイ収容マガジンからトレイ載置パレットを引き出して所定の高さの位置に位置させる電子部品供給工程と、所定の高さの位置に位置されたトレイ載置パレット内のトレイから電子部品をピックアップするピックアップ工程と、電子部品がピックアップされたトレイを載置するトレイ載置パレットをトレイ収容マガジンに収容した後、スキージとの相対移動によってペーストが膜状に形成されるペースト皿が載置されたペースト皿載置パレットを引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジンからペースト載置パレットを引き出して所定の高さに位置させるペースト供給工程と、ピックアップした電子部品に、所定の高さの位置に位置されたペースト皿載置パレットに載置されたペースト皿内のペーストを付着させてその電子部品を基板位置決め部により位置決めされた基板に装着する電子部品装着工程とを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、電子部品を収納したトレイが載置されたトレイ載置パレットを引き出し自在に収容するトレイ収容マガジンのほか、スキージとの相対移動によってペーストが膜状に形成されるペースト皿が載置されたペースト皿載置パレットを引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジンを備えており、トレイ収容マガジンに収容されたトレイ載置パレット又はペースト皿収容マガジンに収容されたペースト皿載置パレットを選択的に引き出してそれぞれ所定の高さの位置に位置させるようになっているので、装着ヘッドが電子部品をピックアップする位置と、ピックアップした電子部品にペーストを付着させる位置とをほぼ同位置にすることができる。このため、トレイよりピックアップした電子部品にペーストを付着させて基板に装着する電子部品の装着動作において、時間のロスを少なくすることができ、基板生産性の低下を抑えることができる。また、ペースト供給装置の設置スペースを別途設ける必要がないので、電子部品実装機のスリム化を図りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施の形態における電子部品実装機の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における電子部品実装機の斜視図
【図3】本発明の一実施の形態における電子部品実装機の側面図
【図4】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機が備えるトレイフィーダの斜視図
【図5】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機が備えるトレイ収容マガジン内の斜視図
【図6】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機が備えるペースト皿収容マガジン内の斜視図
【図7】本発明の一実施の形態における電子部品実装機の制御系統を示すブロック図
【図8】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図9】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図10】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図11】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図12】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図13】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図14】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図15】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【図16】(a)(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装機の動作説明図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1、図2及び図3に示す電子部品実装機1は、基板2を水平方向に搬送しつつ、その基板2の表面に設けられた電極3上に電子部品4を装着するものであり、電子部品実装用装置の一種として、図示しないスクリーン印刷機や検査機、リフロー炉等の他の電子部品実装用装置と連結されて実装基板生産用の電子部品実装ラインを構成している。以下、説明の便宜上、この電子部品実装機1における基板2の搬送方向(図1及び図2では矢印Aで示す方向。図3では紙面に垂直な方向)をX軸方向、X軸方向と直交する水平面内方向(図3では紙面左右方向)をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、Y軸方向を電子部品実装機1の前後方向、X軸方向を電子部品実装機1の横方向とする。
【0014】
図1、図2及び図3において、本実施の形態における電子部品実装機1は、この電子部品実装機1の外郭を形成する本体カバー11により覆われた基台12と、基台12上に設けられた基板位置決め部としての基板搬送コンベア13、部品供給装置としての複数のテープフィーダ14とトレイフィーダ15及び電子部品装着部としての2つの装着ヘッド16を備えている。2つの装着ヘッド16は基台12に取り付けられたXYロボットから成るヘッド移動機構17によって基板搬送コンベア13により位置決めされた基板2に対して移動される。
【0015】
基板搬送コンベア13は、本体カバー11のX軸方向に対向する位置に設けられた基板搬入口11a(図1)及び基板搬出口(図示せず)を通るようにX軸方向に延びており、上流側の他の電子部品実装用装置(例えばスクリーン印刷機や他の電子部品実装機1)より受け取った基板2を搬入して基台12の中央の作業位置(図2及び図3に示す位置)に位置決めし、その後基板2を下流側の他の電子部品実装用装置(例えば他の電子部品実装機1や検査機等)に搬出する。
【0016】
図1、図2及び図3において、複数のテープフィーダ14は基板搬送コンベア13を挟んで前後方向(Y軸方向)に対向する基台12の両端部領域のうちの一方側にX軸方向に並んで装着されており、それぞれ基台12の中央部側(基板搬送コンベア13側)の端部に設けられた部品供給口14aに電子部品4を連続的に供給する。これら複数のテープフィーダ14はオペレータ(図示せず)が一対のハンドル部Hを操作することによって床面上を走行させることができる台車Cgに保持されており、オペレータは台車Cgを基台12に結合させることによって、複数のテープフィーダ14を一括して基台12に装着させることができる。
【0017】
一方、トレイフィーダ15は、基板搬送コンベア13を挟んでY軸方向に対向する基台12の両端部領域のうちの他方側に装着される(トレイフィーダ15の構成については後述する)。なお、本実施の形態では、各テープフィーダ14が供給する電子部品4は、フラックス等のペーストの付着をさせることなく基板2に装着するタイプのものであり、トレイフィーダ15が供給する電子部品4は、ペーストを付着させてから基板2に装着するタイプのものであるとする。
【0018】
図2及び図3において、ヘッド移動機構17は、基板搬送コンベア13を跨ぐようにY軸方向に延びて設けられたビーム状のY軸テーブル17a、Y軸テーブル17a上をY軸方向に移動自在に設けられたX軸方向に延びるビーム状のX軸テーブル17b及びX軸テーブル17b上をX軸方向に移動自在に設けられたプレート状の移動ステージ17cから成る。装着ヘッド16は各移動ステージ17cにひとつずつ取り付けられており、それぞれ下方に延びる複数の吸着ノズル16aを昇降及び上下軸(Z軸)回り回転自在に備えている。
【0019】
図2及び図3において、ヘッド移動機構17が備える2つの移動ステージ17cのそれぞれには、撮像視野を下方に向けた基板カメラ18が設けられており、基台12上の基板搬送コンベア13を挟む両領域には、撮像視野を上方に向けた部品カメラ19が設けられている。
【0020】
図4(a),(b)において、トレイフィーダ15は、底部に複数のキャスター21aを備えた基部21と、基部21の上面の後部に設けられたマガジンラック部22と、基部21の上面の前部に設けられたリフト部23と、リフト部23により支持されて昇降される引き出し部24とを備えている。マガジンラック部22の上部には一対のハンドル25が立設されており、オペレータはこれら一対のハンドル25を操作することによってトレイフィーダ15を床面上で移動させて電子部品実装機1の基台12に結合させることができるようになっている。
【0021】
図4(a),(b)において、マガジンラック部22の内部空間内にはトレイフィーダ15の後方側(基台12に結合された状態で基台12に向く側とは反対の側。図4では紙面左方)の壁面に設けられた開口部22aからアクセスすることができる。開口部22aはマガジンラック部22の後方側の壁面に図示しないヒンジを介して取り付けられたマガジン扉22bによって開閉することができる。
【0022】
図4(a)において、マガジンラック部22の内部空間内には上部収容空間22cと下部収容空間22dが上下方向に並んでおり、上部収容空間22c内にはトレイ収容マガジン31が、下部収容空間22d内にはペースト皿収容マガジン32がそれぞれ収容されている(図3も参照)。すなわち、本実施の形態におけるトレイフィーダ15では、上下方向にトレイ収容マガジン31とペースト皿収容マガジン32が並んで設けられたものとなっている。ここで、トレイ収容マガジン31とペースト皿収容マガジン32はそれぞれ、上部収容空間22c及び下部収容空間22dのいずれにも収容可能なように設置方式に互換性を持たせたものとなっている。
【0023】
図5(a),(b)において、トレイ収容マガジン31の筐体41内には水平かつ上下方向に並んで配置された複数のトレイ載置パレット42が筐体41に対して挿抜自在に収容されている。各トレイ載置パレット42には一又は複数のトレイ43が載置されており(本実施の形態では、図5に示すように一つのトレイ43が載置されているものとする)、各トレイ43に形成された複数のポケット部44内のそれぞれには、基板2に装着すべき電子部品4が収容されている。各トレイ載置パレット42の前端部(トレイフィーダ15の前方側に位置する端部)には、X軸方向に対向する一対の被係止部材45が設けられている。これら一対の被係止部材45の間の上下は空間になっており、後述するX軸方向に延びた棒状の係止ロッド72は被係止部材45を(一対の被係止部材45の間を)上下に通過することができるようになっている。
【0024】
図6(a),(b)において、ペースト皿収容マガジン32の筐体51内には水平に配置された一つのペースト皿載置パレット52が筐体51に対して挿抜自在に収容されている。このペースト皿載置パレット52には一つのペースト皿53が載置されており、ペースト皿載置パレット52の前端部(トレイフィーダ15の前方側に位置する端部)には、X軸方向に対向する一対の被係止部材54が設けられている。これら一対の被係止部材54の間の上下は空間になっており、上記の係止ロッド72は被係止部材54を(一対の被係止部材54の間を)上下に通過することができるようになっている。
【0025】
ペースト皿53の上方には、ペースト皿載置パレット52の引き出し方向(Y軸方向)と直交する水平方向(X軸方向)に延びたスキージ55と、ペースト供給用のペースト供給シリンジ56が設けられている。スキージ55はペースト皿53に対して昇降させることができ(図6(a)中に示す矢印B)、ペーストPstが供給されたペースト皿53の上面に下縁を接触させた状態でペースト皿53がY軸方向に移動されることにより、ペースト皿53内のペーストPstを掻き寄せて、ペースト皿53の上面とスキージ55の下縁との間の間隔(ギャップ)に応じた厚さのペースト膜をペースト皿53上に形成する。すなわち本実施の形態のトレイフィーダ15は、スキージ55との相対移動によってペーストPstが膜状に形成されるペースト皿53を備えたものとなっている。
【0026】
図4(a),(b)において、リフト部23は、基部21から上方に立設して設けられた門型フレーム61と、この門型フレーム61と基部21とによって上下の端部が回転自在に支持されたボール螺子62と、このボール螺子62に螺合した螺合部63aを有したテーブル部材63と、ボール螺子62を上下軸回りに回転させるボール螺子駆動モータ64とを備えており、ボール螺子駆動モータ64が駆動されてボール螺子62が上下軸回りに回転することにより、テーブル部材63が基部21に対して(したがって、トレイ収容マガジン31及びペースト皿収容マガジン32に対して)昇降するようになっている(図4(b)中に示す矢印C)。
【0027】
図4(a),(b)において、引き出し部24はリフト部23のテーブル部材63によって支持された本体部71と、X軸方向に延びて本体部71の上面を水平方向(Y軸方向)に移動自在(図4(b)、図5(b)及び図6(b)中に示す矢印D)に設けられた係止ロッド72を有して成る。
【0028】
トレイ収容マガジン31内に収容された複数のトレイ載置パレット42それぞれが備える被係止部材45とペースト皿収容マガジン32内に収容されたペースト皿載置パレット52の被係止部材54はマガジンラック部22内で上下に並んだ状態となっており、また、前述のように、引き出し部24を構成する係止ロッド72は、各トレイ載置パレット42が備える被係止部材45及びペースト皿載置パレット52が備える被係止部材54をそれぞれ上下方向に通過することができるようになっているので、テーブル部材63を昇降させることにより、係止ロッド72を複数のトレイ載置パレット42の被係止部材45とペースト皿載置パレット52の被係止部材54が上下に並ぶ領域を、各被係止部材45,54を上下方向に通過させながら移動させることができる。そして、テーブル部材63上に引き出そうと(載置しようと)するトレイ載置パレット42若しくはペースト皿載置パレット52の高さの位置でテーブル部材63の昇降を停止させたうえで、係止ロッド72を本体部71の前方に移動させると、係止ロッド72の両端が、トレイ載置パレット42が備える一対の被係止部材45の溝部45a(図5)若しくはペースト皿載置パレット52が備える一対の被係止部材54の溝部54a(図6)に係止されるので、そのまま係止ロッド72を本体部71の前方に移動させることにより、そのトレイ載置パレット42若しくはペースト皿載置パレット52を本体部71の上面、すなわちテーブル部材63上に引き出して載置させることができる。
【0029】
すなわち本実施の形態において、引き出し部24は、トレイ収容マガジン31に収容されたトレイ載置パレット42又はペースト皿収容マガジン32に収容されたペースト皿載置パレット52を選択的に水平方向に引き出す機能を有するものとなっている。また、テーブル部材63は、引き出し部24により引き出されたトレイ載置パレット42又はペースト皿載置パレット52を支持して所定の高さの位置に位置させる機能を有するものとなっている。
【0030】
また、引き出し部24は、その本体部71の上面にトレイ載置パレット42が載置された状態から、係止ロッド72を本体部71の後方に移動させることにより、本体部71の上面に載置されたトレイ載置パレット42をトレイ収容マガジン31内に収容する(戻す)ことができ、本体部71の上面にペースト皿載置パレット52が載置された状態から、係止ロッド72を本体部71の後方に移動させることにより、本体部71の上面に載置されたペースト皿載置パレット52をペースト皿収容マガジン32内に収容することができる。
【0031】
基板搬送コンベア13による基板2の搬送及び位置決め動作は、電子部品実装機1が備える制御装置80の作業実行制御部80a(図7)が図示しないアクチュエータ等から成る基板搬送コンベア駆動部81(図7)の作動制御を行うことによってなされ、各テープフィーダ14による部品供給口14aへの電子部品4の供給動作は、制御装置80の作業実行制御部80aが図示しないアクチュエータ等から成るテープフィーダ駆動部82(図7)の作動制御を行うことによってなされる。なお、各テープフィーダ14は台車Cgが基台12に結合された状態で制御装置80と電気的に繋がり、制御装置80による各テープフィーダ14の作動制御が可能となる。
【0032】
トレイフィーダ15のテーブル部材63の昇降動作は、前述のボール螺子駆動モータ64の作動制御を行ってボール螺子62を上下軸回りに回転させることによってなされ、トレイ載置パレット42及びペースト皿載置パレット52のテーブル部材63上への引き出し動作は、図示しないアクチュエータ等から成る係止ロッド駆動部83(図7)の作動制御を行って係止ロッド72をトレイフィーダ15の前後方向(Y軸方向)へ移動させることによってなされる。また、ペースト皿収容マガジン32内におけるスキージ55のペースト皿53に対する昇降動作は、ペースト皿収容マガジン32内に設けられた図示しないアクチュエータ等から成るスキージ昇降駆動部84(図7)の作動制御を行うことによってなされる。なお、トレイフィーダ15は、基台12と結合された状態で制御装置80と電気的に繋がり、制御装置80によるトレイフィーダ15の作動制御が可能となる。
【0033】
ヘッド移動機構17による各装着ヘッド16の水平面内での移動動作は、制御装置80の作業実行制御部80aが図示しないアクチュエータ等から成るヘッド移動機構駆動部85(図7)の作動制御(Y軸テーブル17aに対する各X軸テーブル17bのY軸方向への移動制御及び各X軸テーブル17bに対する各移動ステージ17cのX軸方向への移動制御)を行うことによってなされ、各吸着ノズル16aの装着ヘッド16に対する昇降及び上下軸回りの回転動作は、制御装置80の作業実行制御部80aが図示しないアクチュエータ等から成るノズル駆動部86(図7)の作動制御を行うことによってなされる。また、各吸着ノズル16aによる電子部品4の吸着及び離脱動作は、制御装置80の作業実行制御部80aが図示しないアクチュエータ等から成る真空圧供給部87(図7)の作動制御を行って吸着ノズル16a内に真空圧を供給し、また真空圧の供給を解除することによってなされる。
【0034】
基板カメラ18及び部品カメラ19による撮像動作は、制御装置80の作業実行制御部80aが基板カメラ18及び部品カメラ19の作動制御を行うことによってなされる(図7)。基板カメラ18及び部品カメラ19の撮像動作によって得られた画像データは記憶部88(図7)に取り込まれて記憶され、制御装置80が備える画像認識部80b(図7)において画像認識される。
【0035】
本実施の形態における電子部品実装機1では、上流側の他の電子部品実装用装置(例えばスクリーン印刷機)から搬出された基板2を基板搬送コンベア13によって受け取って基板2の位置決めを行った後(基板位置決め工程)、ヘッド移動機構駆動部85の作動制御を行って基板2の上方に基板カメラ18を(装着ヘッド16を)移動させ、基板2に設けられた基板マーク(図示せず)を撮像する。そして、得られた画像を画像認識部80bに画像認識させることによって、基板2の正規の作業位置からの位置ずれを求める。
【0036】
制御装置80は、基板2の位置決めを行ったら、その基板2に対して部品装着プロセスを繰り返し実行する。この部品装着プロセスは、ヘッド移動機構駆動部85の作動制御を行ってテープフィーダ14又はトレイフィーダ15の上方に装着ヘッド16を移動させ、ノズル駆動部86の作動制御を行って吸着ノズル16aを装着ヘッド16に対して昇降させるとともに、真空圧供給部87の作動制御を行って吸着ノズル16a内に真空圧を供給することにより、吸着ノズル16aに電子部品4を吸着させて電子部品4をピックアップする工程(ピックアップ工程)、電子部品4をピックアップした後、装着ヘッド16を基板2側に移動させながら吸着ノズル16aによりピックアップした各電子部品4が部品カメラ19の上方を通過するようにして部品カメラ19により各電子部品4の撮像を行い、得られた画像を画像認識部80bに画像認識させることによって電子部品4の異常(変形や欠損など)の有無の検査及び電子部品4の吸着ノズル16aに対する位置ずれ(吸着ずれ)を求める工程(画像認識工程)、電子部品4の画像認識を行った後、基板2上の目標装着位置(この目標装着位置にある電極3上には、スクリーン印刷機によって半田が印刷されている)の上方に装着ヘッド16を移動させて電子部品4を基板2上の目標装着位置に接触させ、吸着ノズル16aへの真空圧の供給を解除して電子部品4を基板2に装着する工程(部品装着工程)から成る。電子部品4を基板2に装着する工程では、基板2の位置決め時に求めた基板2の位置ずれと、画像認識工程で求めた電子部品4の吸着ずれが修正されるように、基板2に対する吸着ノズル16aの位置補正(回転補正を含む)を行う。
【0037】
なお、このように2つの装着ヘッド16は、本実施の形態において、基板位置決め部である基板搬送コンベア13により位置決めされた基板2に対して電子部品実装用の作業としての電子部品実装作業を行う作業装置となっている。
【0038】
電子部品実装機1は、位置決めした基板2に対して上記部品装着プロセスを繰り返し実行してその基板2に装着すべき全ての電子部品4を装着したら、基板2を基板搬送コンベア13によって電子部品実装機1の外部に搬出し、次に電子部品4の実装を行うべき新たな基板2の搬入を行う。
【0039】
このような電子部品4を基板2に装着する工程において、制御装置80は、トレイフィーダ15により電子部品4の供給を行ってその電子部品4を基板2に装着するときには、先ず、ボール螺子駆動モータ64の作動によりテーブル部材63を昇降させて、トレイ載置パレット42が備える被係止部材45及びペースト皿載置パレット52が備える被係止部材54を通過するように係止ロッド72を上下方向に移動させる(図8(a)中に示す矢印C1)。そして、テーブル部材63を、トレイ収容マガジン31内の、これから供給しようとする電子部品4を収納したトレイ43が載置されたトレイ載置パレット42の高さの位置に位置させ(図8(b))、係止ロッド72の両端をそのトレイ載置パレット42が備える被係止部材45の溝部45aに係止させつつ係止ロッド72を本体部71の前方へ移動させ(図9(a)。図中に示す矢印D1)、トレイ収容マガジン31からトレイ載置パレット42をテーブル部材63上に引き出してテーブル部材63上に載置させる。制御装置80は、トレイ載置パレット42をテーブル部材63上に載置させたら、装着ヘッド16による電子部品4の吸着が可能な所定の高さの位置までテーブル部材63を上昇させる(図9(b)。図中に示す矢印C2)。これにより装着ヘッド16による電子部品4の吸着が可能な状態(すなわち、トレイフィーダ15により電子部品4の供給がなされた状態)となる(電子部品供給工程)。
【0040】
制御装置80は、上記のようにしてトレイフィーダ15による電子部品4の供給を行ったら、ノズル駆動部86の作動制御を行い、テーブル部材63上に載置したトレイ43の上方に位置させた装着ヘッド16の吸着ノズル16aを下降させて(図9(b)中に示す矢印E1)、所定の高さの位置に位置されたトレイ載置パレット42内のトレイ43から電子部品4のピックアップを行う(図9(b)。前述のピックアップ工程)。
【0041】
制御装置80は、装着ヘッド16による電子部品4のピックアップを行ったら、テーブル部材63を下降させて(図10(a)中に示す矢印C3)、テーブル部材63上に載置したトレイ載置パレット42がトレイ収容マガジン31内に収容されていた高さの位置に位置させる(図10(a))。そして、係止ロッド72を本体部71の後方へ移動させ(図10(b)中に示す矢印D2)、テーブル部材63上のトレイ載置パレット42をトレイ収容マガジン31内のもとの場所に収容する(図10(b))。なお、この間、制御装置80は、吸着した電子部品4が部品カメラ19の上方に位置するように装着ヘッド16を移動させて(図10(b)中に示す矢印F1)、電子部品4の画像認識を行う。
【0042】
制御装置80は、トレイ載置パレット42をトレイ収容マガジン31内に収容したら、テーブル部材63を下降させて(図11(a)中に示す矢印C4)、ペースト皿収容マガジン32内のペースト皿載置パレット52の高さの位置に位置させ(図11(a))、係止ロッド72の両端をそのペースト皿載置パレット52が備える被係止部材54の溝部54aに係止させつつ係止ロッド72を本体部71の前方へ移動させる(図11(b)→図12(a)→図12(b)。図11(b)中に示す矢印D3及び図12(b)中に示す矢印D4)。これによりペースト皿53がテーブル部材63上に引き出されてテーブル部材63上に載置された状態となる。
【0043】
ここで、制御装置80は、テーブル部材63をペースト皿載置パレット52の高さに位置させるとき、スキージ昇降駆動部84の作動制御を行ってスキージ55を下降させ(図11(a)中に示す矢印B1)、スキージ55の下縁がペースト皿53の上面に近接するようにする。そして、ペースト皿53が引き出し部24によってテーブル部材63上に引き出されるときに、スキージ55の下縁とペースト皿53の上面との間の間隔(ギャップ)に応じた一定厚さのペースト膜(ペーストPstの膜)が形成されるようにする。なお、制御装置80は、ペースト皿載置パレット52がペースト皿収容マガジン32から完全に引き抜かれる前にスキージ55を上昇させて(図12(a)中に示す矢印B2)、スキージ55とペースト皿53が干渉しないようにする。
【0044】
制御装置80は、ペースト皿53が載置されたペースト皿載置パレット52をペースト皿収容マガジン32から引き出してテーブル部材63上に載置したら、装着ヘッド16による電子部品4へのペーストPstの付着が可能な所定の高さ(この高さは、装着ヘッド16による電子部品4の吸着が可能な前述の所定の高さと同一)の位置までテーブル部材63を上昇させる(図13(a)。図中に示す矢印C5)。これにより装着ヘッド16による電子部品4へのペーストPstの付着が可能なペーストPstの供給状態となる(ペースト供給工程)。
【0045】
制御装置80は、テーブル部材63を所定の高さの位置まで上昇させたら、装着ヘッド16をテーブル部材63上のペースト皿載置パレット52の(ペースト皿53の)上方に移動させたうえで(図13(a)中に示す矢印F2)、装着ヘッド16の吸着ノズル16aを下降させ(図13(a)中に示す矢印E2)、ピックアップ工程でピックアップした電子部品4にペースト皿53内のペーストPstを付着させる(図13(a))。なお、この装着ヘッド16が電子部品4にペースト皿53内のペーストPstを付着させる位置は、装着ヘッド16がトレイ43から電子部品4をピックアップ(吸着)する位置とほぼ同位置となる。
【0046】
制御装置80は、電子部品4にペーストPstを付着させたら、テーブル部材63を下降させて(図13(b)中に示す矢印C6)、テーブル部材63上に載置したペースト皿載置パレット52がペースト皿収容マガジン32内に収容されていた高さの位置にテーブル部材63を位置させる(図13(b))。そして、係止ロッド72を本体部71の後方へ移動させ(図14(a)中に示す矢印D5)、テーブル部材63上のペースト皿載置パレット52をペースト皿収容マガジン32内に収容する(図14(a)→図14(b)→図15(a)→図15(b)→図16(a)。図15(a)中に示す矢印D6及び図16(a)中に示す矢印D7)。なお、この間、制御装置80は、ペーストPstが付着した電子部品4が基板搬送コンベア13により位置決めされた基板2の上方に位置するように装着ヘッド16を移動させたうえで(図14(a)中に示す矢印F3)、吸着ノズル16aを下降させて(図15(a)中に示す矢印E3)、電子部品4を基板2上に装着する(電子部品装着工程)。
【0047】
ここで、制御装置80は、テーブル部材63上に載置したペースト皿載置パレット52をペースト皿収容マガジン32内に戻すとき、スキージ55を下降させてスキージ55の下縁がペースト皿53の上面に近接するようにし(図14(b)。図中に示す矢印B3)、スキージ55に対するペースト皿53の相対移動によって、ペーストPstがスキージ55によって掻き寄せられて均されるようにする。そして、ペースト皿53がペースト皿収容マガジン32内に完全に収容される前にスキージ55を上昇させ(図15(b)。図中に示す矢印B4)、ペースト皿53がペースト皿収容マガジン32内に完全に収容された状態で、スキージ55によって掻き寄せられたペーストPstがスキージ55の後方に位置するようにする(図16(a))。これにより、次にペースト皿載置パレット52が引き出されるとき、スキージ55との相対移動によって、ペースト皿53上にペースト膜を形成させることができるようになる。なお、スキージ55の後方に位置したペーストPstの量が不足している状態が図示しない検知手段によって検知されたときには、制御装置80は、ペースト供給シリンジ56からペースト皿53内にペーストPstを供給してペーストPstの不足分が補われるようにする。
【0048】
このようにしてペースト皿載置パレット52をペースト皿収容マガジン32内に戻したら、制御装置80は、新たに電子部品4の供給を行うべく、テーブル部材63を昇降させて(図16(b)中に示す矢印C7)、トレイ収容マガジン31内の、これから供給しようとする電子部品4が収納されたトレイ43が載置されたトレイ載置パレット42の高さの位置に位置させる(図16(b))。また、この間、制御装置80は、装着ヘッド16をテーブル部材63の上方に移動させる(図16(b)中に示す矢印F4)。
【0049】
このように、本実施の形態における電子部品実装機1及びこの電子部品実装機1により行う電子部品実装方法(上記基板位置決め工程、電子部品供給工程、ピックアップ工程、ペースト供給工程及び電子部品装着工程を含む工程を実行して行う電子部品実装方法)では、電子部品4を収納したトレイ43が載置されたトレイ載置パレット42を引き出し自在に収容するトレイ収容マガジン31のほか、スキージ55との相対移動によってペーストPstが膜状に形成されるペースト皿53が載置されたペースト皿載置パレット52を引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジン32を備えており、トレイ収容マガジン31に収容されたトレイ載置パレット42又はペースト皿収容マガジン32に収容されたペースト皿載置パレット52を選択的に引き出してそれぞれ所定の高さの位置に位置させるようになっているので、装着ヘッド16が電子部品4をピックアップする位置と、ピックアップした電子部品4にペーストPstを付着させる位置とをほぼ同位置にすることができる。このため、トレイ43よりピックアップした電子部品4にペーストPstを付着させて基板2に装着する電子部品4の装着動作において、時間のロスを少なくすることができ、基板生産性の低下を抑えることができる。また、ペースト供給装置の設置スペースを別途設ける必要がないので、電子部品実装機のスリム化を図りやすくなる。
【0050】
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、トレイ収容マガジン31に収容されたトレイ載置パレット42又はペースト皿収容マガジン32に収容されたペースト皿載置パレット52を選択的に引き出す引き出し部24の構成は、上述した構成に限定されず、種々の構成のものを採用することができる。また、上述の実施の形態の電子部品実装機1では、部品供給装置としてトレイフィーダ15のほかにテープフィーダ14を備えていたが、トレイフィーダ15以外の部品供給装置を備えるか否かは任意である。
【0051】
また、上述の実施の形態では、トレイ載置パレット42又はペースト皿載置パレット52がテーブル部材63上に引き出されるようにするために、トレイ収容マガジン31及びペースト皿収容マガジン32がトレイフィーダ15の基部21に対して固定され、テーブル部材63が基部21に対して昇降する構成となっていたが、テーブル部材63がトレイフィーダ15の基部21に対して固定され、トレイ収容マガジン31及びペースト皿収容マガジン32が基部21に対して昇降する構成としてもよい。
【0052】
また、上述の実施の形態では、トレイ収容マガジン31とペースト皿収容マガジン32はマガジンラック部22内で上下方向に並んで設けられた構成であったが、トレイ収容マガジン31とペースト皿収容マガジン32は必ずしも上下方向に並んで設けられている必要はなく、横方向に隣接して設けられているのであってもよい。また、トレイ収容マガジン31とペースト皿収容マガジン32が上下方向に並んで設けられる場合(特に、テーブル部材63がトレイフィーダ15の基部21に対して固定され、トレイ収容マガジン31及びペースト皿収容マガジン32が基部21に対して昇降する構成となっている場合)には、ペースト皿収容マガジン32がトレイ収容マガジン31の上方に位置しているのであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
トレイよりピックアップした電子部品にペーストを付着させて基板に装着する電子部品の装着動作において、時間のロスが少なく、基板生産性の低下を抑えることができるうえ、ペースト供給装置の設置スペースを別途設ける必要のない電子部品実装機及び電子部品実装方法を提供する。
【符号の説明】
【0054】
1 電子部品実装機
2 基板
4 電子部品
13 基板搬送コンベア(基板位置決め部)
16 装着ヘッド
24 引き出し部
31 トレイ収容マガジン
32 ペースト皿収容マガジン
42 トレイ載置パレット
43 トレイ
52 ペースト皿載置パレット
53 ペースト皿
55 スキージ
63 テーブル部材
Pst ペースト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の位置決めを行う基板位置決め部と、
電子部品を収納したトレイが載置されたトレイ載置パレットを引き出し自在に収容するトレイ収容マガジンと、
スキージとの相対移動によってペーストが膜状に形成されるペースト皿が載置されたペースト皿載置パレットを引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジンと、
トレイ収容マガジンに収容されたトレイ載置パレット又はペースト皿収容マガジンに収容されたペースト皿載置パレットを選択的に引き出す引き出し部と、
引き出し部により引き出されたトレイ載置パレット又はペースト皿載置パレットを所定の高さの位置に位置させるテーブル部材と、
テーブル部材によりトレイ載置パレットが所定の高さの位置に位置されたときにトレイ載置パレット内のトレイから電子部品をピックアップし、テーブル部材によりペースト皿載置パレットが所定の高さの位置に位置されたときに、ピックアップした電子部品にペースト皿内のペーストを付着させてその電子部品を基板位置決め部により位置決めされた基板に装着する装着ヘッドとを備えたことを特徴とする電子部品実装機。
【請求項2】
トレイ収容マガジンとペースト皿収容マガジンは上下方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子部品実装機。
【請求項3】
引き出し部によりペースト皿載置パレットが引き出されるときにペースト皿内のペーストがスキージによって掻き寄せられて膜状に形成されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品実装機。
【請求項4】
基板の位置決めを行う基板位置決め工程と、
電子部品を収納したトレイが載置されたトレイ載置パレットを引き出し自在に収容するトレイ収容マガジンからトレイ載置パレットを引き出して所定の高さの位置に位置させる電子部品供給工程と、
所定の高さの位置に位置されたトレイ載置パレット内のトレイから電子部品をピックアップするピックアップ工程と、
電子部品がピックアップされたトレイを載置するトレイ載置パレットをトレイ収容マガジンに収容した後、スキージとの相対移動によってペーストが膜状に形成されるペースト皿が載置されたペースト皿載置パレットを引き出し自在に収容するペースト皿収容マガジンからペースト載置パレットを引き出して所定の高さに位置させるペースト供給工程と、
ピックアップした電子部品に、所定の高さの位置に位置されたペースト皿載置パレットに載置されたペースト皿内のペーストを付着させてその電子部品を基板位置決め部により位置決めされた基板に装着する電子部品装着工程とを含むことを特徴とする電子部品実装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−165913(P2011−165913A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27227(P2010−27227)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】