説明

電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置

【課題】 鉄心部材の作動終了時のソレノイドによる無駄な駆動力と動作音の発生を防止して、無駄な電力及び発熱を抑える省資源の電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】 通電により駆動力が発生するソレノイド1と、前記ソレノイド1の駆動力で非作動位置から作動位置へ移動する鉄心部材2と、前記鉄心部材2の駆動時に移動する途中過程の所定位置において前記ソレノイド1の駆動力を所定の駆動力に可変する駆動力可変手段3を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置に関する。詳しくは、鉄心が駆動時に電磁手段により非作動位置から作動位置へ移動する電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える印刷装置のインクジェットプリンタ、静電記録方式や電子写真方式などのプロセスでトナーの記録画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置の複写機、ファクシミリ装置やレーザビームプリンタ等において、対象物を往復制御する場合、電磁ソレノイドを駆動するにあたって作動時は電磁ソレノイドの鉄心を非作動位置から作動位置まで移行させ得る駆動力を発生させるための電流を流し、非作動時は通電しないという方法をとっていた。このような方法において電磁ソレノイドの巻き線温度の変動を小さく抑えることにより、電磁ソレノイドの作動時の騒音を低減することは知られている(特許文献1参照)。
また騒音を低減するために、ソレノイドから一部が突出されて往復運動するプランジャの先端に樹脂製のアクチュエータを結合して、アクチュエータを介して対象物を往復制御するソレノイドにおいて、アクチュエータはその両側に2本の脚を持ち、プランジャがソレノイドに吸引されたときに、前記2本の脚はソレノイドのアクチュエータ側端面に実質的同時に衝突するものであり、さらに、前記2本の脚はソレノイドのアクチュエータ側端面の略四角形部分の対角線方向に沿って配置して、プランジャ吸引時の騒音を低下することも知られている(特許文献2参照)。
さらに電磁ソレノイドに通電開始命令がくると、制御回路により設定された第1の設定時間分だけ第1の駆動制御手段を動作させて、連続したオン信号を駆動回路のトランジスタに供給し、第1の設定時間の終了後、直ちに制御回路により設定された第2の設定時間比率で第2の駆動制御手段を動作させて、トランジスタにPWM信号を供給した後、CPUから通電終了命令がきた時点で、第2の駆動制御手段を停止して通電を終了するようにしたものにあって、電磁ソレノイドの長時間の通電による過昇温対策でPWM駆動を行った場合でも外部回路が最小限で済むとともに、通電時の必要な初期トルクが得られ、騒音も低く抑えられるようにすることも知られている(特許文献3参照)。
しかしながら、これらの従来の電磁ソレノイドは、鉄心部材を引ききった作動終了時に、無駄な駆動力と鉄心部材とフレーム等との衝突による動作音が発生する。鉄心部材を引ききって作動を終了するのに必要な駆動力をF、ソレノイドによる駆動力をF1とした場合、両者の差であるF1−Fだけの駆動力が無駄となり、この差が大きいほど動作音が大きくなっていた。
【特許文献1】特開平5−267052号公報
【特許文献2】特開2002−324709公報
【特許文献3】特開2003−178916公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置においては、鉄心部材を引ききった作動終了時に、無駄な駆動力と鉄心部材の衝突による動作音が発生するという問題があった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであり、鉄心部材の作動終了時のソレノイドによる無駄な駆動力と動作音の発生を防止して、無駄な電力及び発熱を抑える省資源の電磁ソレノイド、及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、鉄心が駆動時に電磁手段により非作動位置から作動位置へ移動する電磁ソレノイドにおいて、通電により駆動力が発生するソレノイドと、前記ソレノイドの駆動力で非作動位置から作動位置へ移動する鉄心部材と、前記鉄心部材の駆動時に前記ソレノイドの駆動力を所定の駆動力に可変する駆動力可変手段を備える電磁ソレノイドであることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記鉄心部材は、非駆動時に非作動位置へ復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記復帰手段はスプリングを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記ソレノイドに通電するON信号をトリガとして、前記鉄心部材の駆動時に前記ソレノイドの駆動力を可変することを特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記鉄心部材が駆動時に移動する途中過程の所定位置で検知して前記ソレノイドの駆動力を可変するトリガにする検知手段を備えることを特徴とする。
【0005】
請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記検知手段の検知により前記ソレノイドに印加する電圧を初期値より低くすることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、請求項5に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記検知手段の検知により前記ソレノイドに印加する電圧を初期値より高くすることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記ソレノイドに通電するON信号が出た後、所定時間が経過した時に前記検知手段が検知しない場合に、前記ソレノイドに印加する電圧を初期値よりも高くすることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記請求項1乃至8のいずれか一項に記載の前記電磁ソレノイドを備える画像形成装置であることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体にトナーの記録画像を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、鉄心部材の作動終了時のソレノイドによる無駄な駆動力と動作音の発生を防止して、無駄な電力及び発熱を抑える省資源の電磁ソレノイド及び電磁ソレノイドを備える画像形成装置を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる電磁ソレノイド10の基本構成図である。
図1において、鉄心が駆動時に電磁手段により非作動位置から作動位置へ移動する電磁ソレノイド10は、駆動時に制御部7の通電するON信号によりソレノイド1に電圧が印加されると、ソレノイド1の駆動力の吸引力Fで鉄心部材2は図示の実線の非作動位置から図示の矢印(A)方向の破線の作動位置へのストロークLで移動して復帰手段4を介して対象物6を引っ張る。対象物6としては、図6に図示する画像形成装置100内、そのユニットの自動文書搬送装置(ADF装置)、用紙後処理装置などの例えば搬送方向変換爪である。
尚、ここで、ソレノイド1に電圧を印加して発生する駆動力は、吸引力Fについて説明するが、図示しない反発力で鉄心部材2を非作動位置から作動位置へ移動する構成にすることもできる。
また非駆動時に鉄心部材2は、制御部7の通電するOFF信号によりソレノイド1への電圧が断たれと、復帰手段4のスプリング40により図示の矢印(A)方向と逆方向の図示の実線の非作動位置に安価な部品で自動的に復帰して、対象物6はもとの状態に戻る構造となっている。
駆動力可変手段3は、制御部7を介して、ソレノイド1に通電するON信号、または検知手段5による鉄心部材2の駆動時に移動する途中過程の所定位置での検知をトリガとして、鉄心部材2の駆動時に移動する途中過程の所定位置においてソレノイド1を所定の駆動力の吸引力に可変する。
検知手段5のセンサは、鉄心部材2のプランジャ部20では非検知状態であり、フランジ部21で検知する位置に設置されている。そのために検知手段5は、フランジ部21がセンサ光軸50上に来ると鉄心部材2を検知し、それをトリガとして、駆動力可変手段3によってソレノイド1に印加する電圧を可変して鉄心部材2を作動終了時の引ききった時に発生する動作音を和らげて無駄な駆動力と動作音の発生を防止するようになっている。
【0008】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電磁ソレノイド10のストロークLと吸引力Fの特性を示すグラフである。
図2のグラフにおいて、X軸上のLaは鉄心部材2の図1に示す実線の非作動位置を、Lbは検知手段5の図1に示すセンサ光軸50の検知位置を、L0は図1に示す破線の作動位置を示している。
またY軸上のFaは図1に示すソレノイド1に印加する電圧V=Vaの時の吸引力を、Fbは図1に示すソレノイド1に印加する電圧V=Vbの時の吸引力を(Va>Vb)、Fは図1に示す対象物6を引っ張るのに必要な負荷を示している。
まず図1に示す制御部7を介して通電するON信号でソレノイド1に電圧Vbが印加されると、フランジ部21は図1に示す実線の非作動位置から図1に示す検知手段5のセンサ光軸50の検知位置に移動する。その時に検知手段5が鉄心部材2を検知し、それをトリガとして、駆動力可変手段3によって図1に示すソレノイド1に印加する電圧を初期値よりも上げるVbからVaに変更する制御を行う仕組みとなっている。
従って、鉄心部材2の引き終わりでソレノイド1に印加される電圧を上げることで、鉄心部材2の引き始めの無駄な電力及び発熱も抑えられて省資源の電磁ソレノイド10を提供することが出来る。
【0009】
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電磁ソレノイド10のストロークLと吸引力Fの特性を示すグラフである。
図3のグラフにおいて、X軸上のLaは鉄心部材2の図1に示す実線の非作動位置を、Lbは検知手段5の図1に示すセンサ光軸50の検知位置を、L0は図1に示す破線の作動位置を示している。
またY軸上のFaは図1に示すソレノイド1に印加する電圧V=Vaの時の吸引力を、Fbは図1に示すソレノイド1に印加する電圧V=Vbの時の吸引力を(Va>Vb)、Fは図1に示す対象物6を引っ張るのに必要な負荷を示している。
まず図1に示す制御部7を介して通電するON信号でソレノイド1に電圧Vaが印加されると、フランジ部21は図1に示す実線の非作動位置から図1に示す検知手段5のセンサ光軸50の検知位置に移動する。その時に検知手段5が鉄心部材2を検知し、それをトリガとして、駆動力可変手段3によって図1に示すソレノイド1に印加する電圧を初期値よりも下げるVaからVbに変更する制御を行う仕組みとなっている。
従って、鉄心部材2の引き終わりでソレノイド1に印加される電圧を下げることで、鉄心部材2の引き終わりの動作音を和らげて無駄な駆動力と動作音の発生を防止して、無駄な電力及び発熱も抑えられて省資源の電磁ソレノイド10を提供することが出来る。
【0010】
図4は、本発明の実施形態に係る電磁ソレノイド10の制御系の構成を示すブロック図である。
図4において、制御部7におけるCPU70は、DS1端子71にHレベルまたはLレベルの信号を設定することができ、ソレノイドドライバ72はDS1端子71にHレベルが設定されるとソレノイド1が非駆動状態となり、Lレベルが設定されると駆動状態になる。
ここで、例えばDS1端子71にLレベルの信号が設定されて、ソレノイド1が駆動状態になり、鉄心部材2が図1に示す実線の非作動位置から図1に示す破線の作動位置まで移行する時間が200ms、図1に示す検知手段5のセンサ光軸50の検知位置に移行するまでの時間が100msであることが判っているとすると、駆動力可変手段3によってソレノイド1に通電するLレベルのON信号が出てから、100ms後にCPU70から電圧を可変させる制御を行うことができるようになっている。
従って、検知手段5のセンサを用いることなく、ソレノイド1に通電するON信号をトリガとして、鉄心部材2の駆動時に移動する途中過程の所定位置においてソレノイド1の駆動力を可変するから、さらに安価の電磁ソレノイド10を提供することも出来る。
【0011】
図5は、本発明の実施形態に係る電磁ソレノイド10の駆動力可変手段3の処理手順を示すフローチャートである。
図5において、図1に示す電磁ソレノイド10は、さらに駆動力可変手段3によって、次のような処理手順で、ソレノイド1の発熱などで駆動力の吸引力が低下した場合でも鉄心部材2を所定の位置まで確実に引くことが出来る。
スタートで、まず図4に示す制御部7のCPU70からソレノイドドライバ72にLレベルのON信号が出てから、例えばCPU70の内部タイマで数msをカウントして(ステップ1)、検知手段5の検知信号をONしているかを確認する(ステップ2)。
もし検知手段5の検知信号がOFFの場合には、ソレノイド1が発熱などによる吸引力の低下で対象物6の負荷を引くことができていないため、その際にはソレノイド1の印加電圧を、例えば1V増やして(ステップ3)、検知手段5の検知信号がONするまで電圧を徐々に上げる。
しかし(ステップ2)で、検知手段5の検知信号がONしている場合には、ソレノイド1を引くことができているため、ソレノイド1に印加する電圧はそのままで、エンドで終了する。
【0012】
図6は、本発明の実施形態に係る電磁ソレノイド10を備える画像形成装置100の要部構成を示す正面図である。
図6において、画像形成装置100は、被記録媒体Pに画像を形成する画像形成ユニット101と、画像形成ユニット101の上部には原稿画像読取装置102を配置している。画像形成ユニット101は、被記録媒体給送ユニット103の上に保持されている。
画像形成ユニット101は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を被記録媒体Pの記録用紙上に形成するようになっている。
原稿画像読取装置102において、原稿セット部120にセットされた原稿Oの原稿画像の読み取りが行われて、読み取られた原稿画像は画像形成ユニット101のドラム形状の感光体ドラム110上に結像される。
感光体ドラム110は、図示の矢印(B)方向の時計方向に回転し、この時帯電器111によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込み装置112のレーザビームにより原稿画像が形成される。これによって感光体ドラム110上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置113によってトナー像として可視像化される。
一方、被記録媒体給送ユニット103から被記録媒体Pの記録用紙が感光体ドラム110に向けて給送され、転写器114によって感光体ドラム110上のトナー像が被記録媒体Pに転写される。
この被記録媒体Pは定着装置115を通り、表面に転写されたトナーの記録画像が被記録媒体P上に定着され、ついで被記録媒体Pは排出トレイ116に排出されて収納される。感光体ドラム110上に残留するトナーは、クリーニングユニット117によって除去されて次工程に備えられる。
【0013】
定着装置115の直後の搬送路に配置されている搬送方向変換爪118は、電磁ソレノイド10によって動作モードに応じて被記録媒体Pの搬送方向の経路を切り替えて選択する。
被記録媒体Pの片面に1度の記録画像を形成する動作モードにおいては、電磁ソレノイド10は非駆動で、搬送方向変換爪118を図示しない付勢手段で実線で図示する状態に維持して、定着装置115から排出トレイ116に排出される図示の矢印(C)方向の経路が選択される。
被記録媒体Pの片面に記録画像を形成して定着した後に、裏面にも記録画像を形成する動作モードにおいては、電磁ソレノイド10を駆動して、搬送方向変換爪118を図示しない付勢手段の付勢力に抗して実線の状態から引ききった破線の状態にして、定着装置115から反転部119に給送される図示の矢印(D)方向の経路が選択されて、被記録媒体Pの両面に記録画像を形成するようになっている。
従って、鉄心部材2の作動終了時のソレノイド1による無駄な駆動力と動作音の発生を防止して、無駄な電力及び発熱を抑える省資源の電磁ソレノイド10を備える画像形成装置100を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態にかかる電磁ソレノイドの基本構成図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電磁ソレノイドのストロークと吸引力の特性を示すグラフ図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る電磁ソレノイドのストロークと吸引力の特性を示すグラフ図。
【図4】本発明の実施形態に係る電磁ソレノイドの制御系の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の実施形態に係る電磁ソレノイドの駆動力可変手段の処理手順を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係る電磁ソレノイドを備える画像形成装置の要部構成を示した図。
【符号の説明】
【0015】
1 ソレノイド、2 鉄心部材、3 駆動力可変手段、4 復帰手段、5 検知手段、6 対象物、7 制御部、10 電磁ソレノイド、20 プランジャ部、21 フランジ部、40 スプリング、50 センサ光軸、70 CPU、71 DS1端子、72 ソレノイドドライバ、100 画像形成装置、101 画像形成ユニット、102 原稿画像読取装置、103 被記録媒体給送ユニット、110 感光体ドラム、111 帯電器、112 書き込み装置、113 現像装置、114 転写器、115 定着装置、116 排出トレイ、117 クリーニングユニット、118 搬送方向変換爪、119 反転部、120 原稿セット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄心が駆動時に電磁手段により非作動位置から作動位置へ移動する電磁ソレノイドにおいて、通電により駆動力が発生するソレノイドと、前記ソレノイドの駆動力で非作動位置から作動位置へ移動する鉄心部材と、前記鉄心部材の駆動時に前記ソレノイドの駆動力を所定の駆動力に可変する駆動力可変手段を備えることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項2】
請求項1に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記鉄心部材は、非駆動時に非作動位置へ復帰させる復帰手段を備えることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項3】
請求項2に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記復帰手段はスプリングを備えることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記ソレノイドに通電するON信号をトリガとして、前記鉄心部材の駆動時に前記ソレノイドの駆動力を可変することを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記鉄心部材が駆動時に移動する途中過程の所定位置で検知して前記ソレノイドの駆動力を可変するトリガにする検知手段を備えることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項6】
請求項5に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記検知手段の検知により前記ソレノイドに印加する電圧を初期値より低くすることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項7】
請求項5に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記検知手段の検知により前記ソレノイドに印加する電圧を初期値より高くすることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれか一項に記載の電磁ソレノイドにおいて、前記駆動力可変手段は、前記ソレノイドに通電するON信号が出た後、所定時間が経過した時に前記検知手段が検知しない場合に、前記ソレノイドに印加する電圧を初期値よりも高くすることを特徴とする電磁ソレノイド。
【請求項9】
被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、前記請求項1乃至8のいずれか一項に記載の前記電磁ソレノイドを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体にトナーの記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−173709(P2007−173709A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−372323(P2005−372323)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】