説明

電話制御装置、電話システム、および電話制御方法

【課題】内線電話端末で利用者が自分宛てメールの受信確認を行えるようにする。
【解決手段】電話制御装置10において、メール管理部23により、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続して、設定情報に予め登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末30を設定情報に基づき特定し、電話制御部13により、メール管理部23で特定した内線電話端末30に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話システムに関し、特に電話システムに内線接続されている電話端末で、インターネット上のメールサーバに蓄積されているメールを確認するための電話制御技術に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続するボタン電話装置やPBXなどの電話制御装置を備える電話システムでは、電子メールサービスとの連携が検討されつつある。
従来、このような電話システムにおいて、インターネット上のメールサーバに蓄積されているメールを確認する技術として、内線電話端末に対してPC端末を対応付けて設置し、内線電話端末で電話通信を行った際、電話制御装置から電子メールセンタへ、当該電話通信の発信電話番号や着信電話番号を通知し、電子メールセンタで、通知された電話番号と対応する利用者のメールをメールボックスから読み出して、利用者と対応するPC端末へ転送する技術が提案されている(例えば、特許文献1など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−099508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来技術では、予め内線電話端末ごとに対応付けてPC端末を設置しておき、このPC端末を操作して電子メールセンタへアクセスする必要があるため、利用者が自分宛てメールの受信確認を行う際、迅速にメールの受信確認を行うことができないという問題点があった。
【0005】
PC端末を用いて利用者が自分宛てのメールが届いているかどうかを確認する場合、まずPC端末に電源を投入してOSを立ち上げ、この立ち上げ完了後にPC端末のメールソフトを起動して電子メールセンタに接続し、電子メールセンタに蓄積されているメールを確認するという手順で行う。この際、OSの立ち上げには、ある程度の時間を要する。このため、メール内容の確認ではなくメールの受信有無を確認するだけであっても、迅速に確認することができない。したがって、例えば電話相手との通話途中で、メールの受信確認が必要となった場合には、相手を待たせて受信確認する必要があった。また、PC端末を常時起動しておくことも考えられるが、省エネなどの面から得策とは云えない。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、内線電話端末で利用者が自分宛てメールの受信確認を行うことができる電話制御技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明にかかる電話制御装置は、内線回線を介して接続した複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続することにより、当該電話網を介した内線電話端末による通話を実現する電話制御装置であって、内線電話端末に固有の端末識別情報ごとに、当該内線電話端末を利用する利用者のメールアドレスが登録されている設定情報と、データ通信網を介してメールサーバへ接続して、設定情報に登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末を設定情報に基づき特定するメール管理部と、メール管理部で特定した内線電話端末に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行う電話制御部とを備えている。
【0008】
この際、メール管理部で、内線電話端末から利用者操作に応じて送信されたメール閲覧要求に応じて、受信メールのうちから当該内線電話端末と対応するメールアドレスのメールを検索し、電話制御部で、当該内線電話端末に対してメール管理部で検索したメールを含むメール画面表示を指示することにより、当該内線電話端末でメールを画面表示するようにしてもよい。
【0009】
また、メール管理部で、内線電話端末から利用者操作に応じて送信されたメール設定指示に応じて、設定情報のうち当該内線電話端末の端末識別情報に対して登録されている、メールアドレス、パスワード、またはメール確認契機を新たに設定登録するようにしてもよい。
【0010】
また、メール管理部で受信した受信メールの内容を確認して不正メールを判定するメールチェック処理部をさらに備え、電話制御部で、受信メールのうちのいずれかのメールがメールチェック処理部で不正メールと判定された場合、メール管理部で特定した当該不正メールと対応する内線電話端末に対して不正メール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へ不正メール受信を通知するための不正メール受信表示を行うようにしてもよい。
【0011】
また、メール管理部で、通信回線を介して接続された利用者端末から利用者操作に応じて送信されたメール取得要求に応じて、データ通信網を介してメールサーバへ接続して、当該メール取得要求で指定されたメールアドレスへ届いているメールを新たに受信し、これら新たな受信メールとそれまでに受信して蓄積しておいた受信メールのうち当該メールアドレスのメールとを、通信回線を介して当該利用者端末へ転送するようにしてもよい。
【0012】
また、本発明にかかる電話システムは、前述したいずれか1つの電話制御装置と、内線回線を介して電話制御装置に接続された複数の内線電話端末とを含む。
【0013】
また、本発明にかかる電話制御方法は、内線回線を介して接続した複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続することにより、当該電話網を介した内線電話端末による通話を実現する電話制御装置で用いられる電話制御方法であって、設定記憶部が、内線電話端末に固有の端末識別情報ごとに、当該内線電話端末を利用する利用者のメールアドレスが登録されている設定情報を記憶するステップと、メール管理部が、データ通信網を介してメールサーバへ接続して、設定情報に登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末を、設定情報に基づき特定するメール管理ステップと、電話制御部が、メール管理ステップで特定した内線電話端末に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行う電話制御ステップとを備えている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、内線電話端末でのメール受信表示により、利用者が自分宛てメールの受信確認を行うことができる。したがって、メール受信確認の際、内線電話端末に併設したPC端末に電源を投入してOSを立ち上げて、メールサーバに接続する必要がなくなるため、OSの立ち上げに要する時間を待つことなく、メール受信有無を迅速に確認することができる。このため、例えば電話相手との通話途中で、メールの受信確認が必要となった場合でも、相手を待たせて受信確認する必要がなくなる。また、PC端末を常時起動しておくことも不要となり、省エネを推進することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
【図2】設定情報の構成例である。
【図3】第1の実施の形態にかかる電話制御装置のメール処理動作を示すシーケンス図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる電話制御装置の設定処理動作を示すシーケンス図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる電話制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態にかかる電話制御装置のメール処理動作を示すシーケンス図である。
【図7】第4の実施の形態にかかる電話制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】第4の実施の形態にかかる電話制御装置のメール転送動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電話システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
電話システム1は、ボタン電話システムやPBXシステムなどの電話システムからなり、内線回線L3を介して接続した複数の内線電話端末30と、これら内線電話端末30を、電話回線L1を介して電話網40に交換接続することにより、電話網40を介した内線電話端末30による通話を実現する電話制御装置10とから構成されている。
電話制御装置10は、通信回線L2を介してデータ通信網50上のメールサーバ51に接続して、メールサーバ51に蓄積されているメールを取得する機能を有している。
【0018】
電話網40は、公衆電話網(PSTN)、ISDN網、さらにはIP電話網など、有線通信により音声通話やデータ通信が可能な通信網である。
データ通信網50は、インターネットに代表されるパケット網からなり、パケット通信によりメールの送受信が可能な通信網である。
メールサーバ51は、データ通信網50の接続サービスを提供する接続サービスプロバイダなどが運営するメール管理装置である。
【0019】
本実施の形態は、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続して、設定情報に予め登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末を設定情報に基づき特定し、特定した内線電話端末30に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行うようにしたものである。
【0020】
[電話制御装置]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話システム1の電話制御装置10について説明する。
電話制御装置10は、ボタン電話システムの主装置、PBX、さらにはIP電話サーバなどの電話制御装置からなり、内線回線L3を介して接続した複数の内線電話端末30を電話網40に対して交換接続することにより、電話網40を介した内線電話端末30による通話を実現する機能と、内線回線L3を介して内線電話端末30へ制御コマンドを送信することにより、当該内線電話端末30での表示や動作を制御する機能とを有している。
【0021】
電話制御装置10には、主な機能部として、電話I/F部11、内線I/F部12、電話制御部13、およびメール処理装置20が設けられている。
【0022】
電話I/F部11は、専用の通信回路を有し、電話網40からの電話回線L1を介して、電話網40や相手電話端末(図示せず)との間で、各種呼制御メッセージや音声通話のための音声信号または音声データをやり取りする機能を有している。
内線I/F部12は、専用の通信回路を有し、LANや内線伝送路などの内線回線L3を介して内線電話端末30との間で、各種制御コマンドや音声通話のための音声データをやり取りする機能を有している。
【0023】
電話制御部13は、プログラムを実行して動作するCPUなどの演算処理回路を有し、電話I/F部11を介して電話網40との間で各種呼制御メッセージをやり取りすることにより、電話回線L1を用いた発信、着信、音声通話などの呼制御を行う機能と、内線I/F部12を介して内線電話端末30との間で各種制御コマンドをやり取りすることにより、内線電話端末30での発信、着信、音声通話などの動作を制御する機能と、電話I/F部11で接続している音声通話路と内線I/F部12で接続している音声通話路とを交換接続する機能とを有している。
【0024】
また、電話制御部13は、メールサーバ51から受信した受信メールのメールアドレスに基づいてメール処理装置20で特定した、当該受信メールと対応する内線電話端末30に対して、メール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30の表示部で、利用者へメールを受信したことを通知するためのメール受信表示を行う機能と、内線電話端末30からのメール閲覧要求に応じて、受信メールのうちからメール処理装置20で検索した当該内線電話端末30と対応するメールアドレスのメールについて、当該メールを含むメール画面表示を指示することにより、当該内線電話端末30でメールを画面表示する機能とを有している。
【0025】
メール処理装置20は、例えば専用の通信回路やCPUなどの処理回路が搭載された電子回路基板からなり、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続してメールを受信する機能を有している。
このメール処理装置20には、主な機能部として、通信I/F部21、設定記憶部22、メール管理部23、およびメール蓄積部24が設けられている。
【0026】
通信I/F部21は、専用の通信回路を有し、データ通信網50からの通信回線L2を介して、メールサーバ51との間で、各種メッセージやメールをやり取りする機能を有している。
【0027】
設定記憶部22は、半導体メモリなどの記憶装置からなり、各内線電話端末30に対して予め付与された内線電話番号などの固有の端末ID(端末識別情報)ごとに、当該内線電話端末30を利用する利用者のメールアドレス、パスワード、メールの取得間隔などのメール管理情報が登録されている設定情報を記憶する機能を有している。
図2は、設定情報の構成例である。ここでは、各内線電話端末30の内線電話番号からなる端末IDごとに、当該内線電話端末30の利用者が使用するメールアドレスおよびパスワードと、メール管理部23からメールサーバ51へアクセスして当該メールアドレスのメールを取得する取得間隔とが組として登録されている。
【0028】
メール管理部23は、プログラムを実行して動作するCPUなどの演算処理回路を有し、通信I/F部21からデータ通信網50を介してメールサーバ51へ接続して、設定情報に登録されているメールアドレス宛てのメールを受信する機能と、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末30を、設定記憶部22の設定情報に基づき特定する機能と、特定した内線電話端末30に対するメール受信の通知を電話制御部13へ指示する機能とを有している。
【0029】
また、メール管理部23は、電話制御部13から通知された、利用者操作に応じて内線電話端末30から送信されたメール閲覧要求に応じて、受信メールのうちから当該内線電話端末30と対応するメールアドレスのメールを検索する機能と、検索したメールの当該内線電話端末30への通知を電話制御部13へ指示する機能とを有している。
【0030】
メール蓄積部24は、ハードディスクや半導体メモリなどの記憶装置からなり、メール管理部23でメールサーバ51から受信した受信メールを蓄積する機能を有している。
【0031】
[第1の実施の形態の動作]
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかる電話制御装置のメール処理動作を示すシーケンス図である。
ここでは、設定情報に設定されているメール取得間隔に応じて、電話制御装置10がメールサーバ51からメールを受信し、メールを受信したことを当該メールと対応する内線電話端末30へ通知する場合を例として説明する。
【0032】
メール管理部23は、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、各メールアドレスの取得間隔に基づくメールの取得契機の到来を確認する。ここで、任意のメールアドレスに関するメールの取得契機が到来した場合(ステップ100)、メール管理部23は、設定情報に登録されているメールアドレスおよびパスワードを含む受信要求を、通信I/F部21からデータ通信網50を介してメールサーバ51へ送信する(ステップ101)。この際、メールの取得契機の到来に代えて、利用者による受信メールの確認要求操作に応じて内線電話端末30から送信された確認要求に応じて、メール管理部23からメールサーバ51へ受信要求を送信してもよい。
【0033】
メールサーバ51は、メール管理部23からの受信要求に応じて、当該受信要求で指定されたメールアドレスとパスワードにより認証処理を行い、認証が得られた場合には、蓄積されているメールのうちから対応するメールアドレス宛のメールを取得する(ステップ102)。
この後、メールサーバ51は、取得したメールを含む受信通知を、データ通信網50を介してメール管理部23へ配信する(ステップ103)。
【0034】
メール管理部23は、通信I/F部21を介してメールサーバ51からの受信通知によりメールを受信し、メール蓄積部24へ蓄積する(ステップ104)。
続いて、メール管理部23は、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、受信したメールごとに、当該受信メールの宛先メールアドレスと対応する内線電話端末30の端末IDを特定し(ステップ105)、特定した内線電話端末30に対するメール受信の通知を電話制御部13へ指示する(ステップ106)。
【0035】
電話制御部13は、メール管理部23からのメール受信通知の指示に応じて、当該指示で指定された端末IDの内線電話端末30に対して、内線I/F部12から内線回線L3を介してメール受信表示を指示する(ステップ107)。
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、利用者へメールを受信したことを通知するためのメール受信表示が開始される(ステップ108)。このメール受信表示については、例えば受信メールの有無を画面表示やLEDの点灯で表示してもよく、受信メール件数を画面表示してもよい。また、受信メールに代えてメール蓄積部24に蓄積されている未読メールの有無や件数を表示してもよい。
【0036】
この後、内線電話端末30でのメール受信表示により、利用者が受信メールの存在に気付いて、当該内線電話端末30でメールの閲覧要求操作を行った場合(ステップ110)、当該内線電話端末30から内線回線L3を介して電話制御装置10へ、自己宛メールの閲覧を要求するためのメール閲覧要求が送信される(ステップ111)。
【0037】
電話制御装置10の電話制御部13は、内線I/F部12を介して内線電話端末30からのメール閲覧要求を受信し、メール管理部23へ転送する。
メール管理部23は、このメール閲覧要求に応じて、メール蓄積部24から当該内線電話端末30と対応するメールアドレスを持つメールを検索し(ステップ112)、検索により得られたメールの当該内線電話端末30への通知を電話制御部13へ指示する(ステップ113)。
【0038】
電話制御部13は、メール管理部23からのメール通知の指示に応じて、当該指示で指定された内線電話端末30に対して、内線I/F部12から内線回線L3を介してメール画面表示を指示する(ステップ114)。
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、メールの内容が画面表示される(ステップ115)。
【0039】
また、メール管理部23は、上記メール閲覧要求に応じて、当該内線電話端末30に対するメール受信の通知停止の通知を電話制御部13へ指示する(ステップ116)。
電話制御部13は、メール管理部23からのメール受信通知停止の指示に応じて、当該指示で指定された端末IDの内線電話端末30に対して、内線I/F部12から内線回線L3を介してメール受信通知停止を指示する(ステップ117)。
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、メール受信通知の表示が停止される(ステップ118)。
【0040】
この後、内線電話端末30で、利用者が閲覧したメールの削除要求操作を行った場合(ステップ120)、当該内線電話端末30から内線回線L3を介して電話制御装置10へ、当該メールの削除を指示するためのメール削除指示が送信される(ステップ121)。
メール管理部23は、電話制御部13を介して内線電話端末30からのメール削除指示を受信した場合、このメール削除指示で指定されたメールを、メール蓄積部24から削除する(ステップ122)。
【0041】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話制御装置10において、メール管理部23により、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続して、設定情報に予め登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する内線電話端末30を設定情報に基づき特定し、電話制御部13により、メール管理部23で特定した内線電話端末30に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行うようにしたものである。
【0042】
これにより、内線電話端末30でのメール受信表示により、利用者が自分宛てメールの受信確認を行うことができる。したがって、メール受信確認の際、内線電話端末30に併設したPC端末に電源を投入してOSを立ち上げて、メールサーバ51に接続する必要がなくなるため、OSの立ち上げに要する時間を待つことなく、メール受信有無を迅速に確認することができる。このため、例えば電話相手との通話途中で、メールの受信確認が必要となった場合でも、相手を待たせて受信確認する必要がなくなる。また、PC端末を常時起動しておくことも不要となり、省エネを推進することも可能となる。
【0043】
また、本実施の形態では、メール管理部23で、内線電話端末30から利用者操作に応じて送信されたメール閲覧要求に応じて、受信メールのうちから当該内線電話端末30と対応するメールアドレスのメールを検索し、電話制御部13で、当該内線電話端末30に対してメール管理部23で検索したメールを含むメール画面表示を指示することにより、当該内線電話端末30でメールを画面表示するようにしたので、メール受信確認だけでなく、受信メールの内容についても内線電話端末30で閲覧することができる。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。
本実施の形態では、電話制御装置10の設定記憶部22で記憶されている設定情報を、内線電話端末30から設定変更する場合について説明する。
【0045】
本実施の形態において、電話制御装置10のメール管理部23は、内線電話端末30から利用者操作に応じて送信されたメール設定指示に応じて、設定記憶部22で記憶されている設定情報のうち当該内線電話端末30の端末識別情報に対して登録されている、メールアドレス、パスワード、またはメール確認契機を新たに設定登録する機能を有している。
なお、本実施の形態にかかるその他の構成については第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0046】
[第2の実施の形態の動作]
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図4は、第2の実施の形態にかかる電話制御装置の設定処理動作を示すシーケンス図である。
ここでは、内線電話端末30からの設定要求に応じて、電話制御装置10の設定記憶部22で記憶されている設定情報を更新する場合を例として説明する。
【0047】
内線電話端末30で、利用者が自己のメール管理情報に関する設定変更を行うため設定要求操作を行った場合(ステップ200)、当該内線電話端末30から内線回線L3を介して電話制御装置10へ、設定変更を行うための設定画面を要求する設定画面要求が送信される(ステップ201)。
【0048】
メール管理部23は、電話制御部13を介して内線電話端末30からの設定画面要求を受信した場合、この設定画面要求で指定された設定画面データを、設定記憶部22から読み出し(ステップ202)、この設定画面データを電話制御部13を介して当該内線電話端末30へ送信する(ステップ203)。
この設定画面には、例えばメールアドレス、パスワード、またはメール確認契機などのメール管理情報について、新たな値を入力するための入力欄が設けられている。この際、当該内線電話端末30の端末識別情報に対して設定記憶部22の設定情報で登録されている各メール管理情報の内容を、メール管理部23で設定画面に記載して内線電話端末30へ送信してもよい。
【0049】
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、設定画面が画面表示される(ステップ204)。
内線電話端末30で、利用者が電話制御装置10で行われる自己のメール管理に関するメール管理情報、例えばメールアドレス、パスワード、またはメール確認契機などの設定情報に関する設定変更を行うため設定操作を、この設定画面で行った場合(ステップ210)、当該内線電話端末30から内線回線L3を介して電話制御装置10へ、当該設定変更を指示するためのメール設定指示が送信される(ステップ211)。
【0050】
メール管理部23は、電話制御部13を介して内線電話端末30からのメール設定指示を受信した場合、設定記憶部22で記憶されている設定情報のうち、当該内線電話端末30の端末識別情報に対して登録されている設定情報のうち、このメール設定指示で指定されたメール管理情報を新たに設定登録する(ステップ212)。
【0051】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話制御装置10のメール管理部23で、内線電話端末30から利用者操作に応じて送信されたメール設定指示に応じて、設定情報のうち当該内線電話端末30の端末識別情報に対して登録されている、メールアドレス、パスワード、またはメール確認契機を新たに設定登録するようにしたものである。
これにより、利用者がメール管理情報を変更したい場合には、これらメール管理情報を、自己の内線電話端末30での操作により、迅速かつ極めて容易に設定変更することができる。
【0052】
[第3の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。図5は、第3の実施の形態にかかる電話制御装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、電話制御装置10のメール管理部23でメールサーバ51から受信したメールについてセキュリティ検査を行う場合について説明する。
【0053】
本実施の形態において、電話制御装置10のメール処理装置20に、新たな機能部として、メール管理部23で受信した受信メールの内容を確認して不正メールを判定するメールチェック処理部25が追加されている。
メールチェック処理部25では、受信メールの内容や添付ファイルを検査することにより、ウィルスメール、スパムメール、ジャンクメール、チェーンメールなどの不正メールかどうかを判定する。ここでのメールチェックについては、一般的な公知のメールチェック手法を利用すればよい。
【0054】
また、電話制御部13は、受信メールのうちのいずれかのメールがメールチェック処理部で不正メールと判定された場合、メール管理部23で特定した当該不正メールと対応する内線電話端末30に対して不正メール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30で利用者へ不正メール受信を通知するための不正メール受信表示を行う機能を有している。
なお、本実施の形態にかかるその他の構成については第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0055】
[第3の実施の形態の動作]
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図6は、第3の実施の形態にかかる電話制御装置のメール処理動作を示すシーケンス図である。
ここでは、設定情報に設定されているメール取得間隔に応じて、電話制御装置10がメールサーバ51からメールを受信してメールチェックし、不正メールを受信したことを当該メールと対応する内線電話端末30へ通知する場合を例として説明する。
【0056】
メール管理部23は、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、各メールアドレスの取得間隔に基づくメールの取得契機の到来を確認する。ここで、任意のメールアドレスに関するメールの取得契機が到来した場合(ステップ100)、メール管理部23は、設定情報に登録されているメールアドレスおよびパスワードを含む受信要求を、通信I/F部21からデータ通信網50を介してメールサーバ51へ送信する(ステップ101)。この際、メールの取得契機の到来に代えて、利用者による受信メールの確認要求操作に応じて内線電話端末30から送信された確認要求に応じて、メール管理部23からメールサーバ51へ受信要求を送信してもよい。
【0057】
メールサーバ51は、メール管理部23からの受信要求に応じて、当該受信要求で指定されたメールアドレスとパスワードにより認証処理を行い、認証が得られた場合には、蓄積されているメールのうちから対応するメールアドレス宛のメールを取得する(ステップ102)。
この後、メールサーバ51は、取得したメールを含む受信通知を、データ通信網50を介してメール管理部23へ配信する(ステップ103)。
【0058】
メール管理部23は、通信I/F部21を介してメールサーバ51からの受信通知によりメールを受信し、これらメールに関するメールチェックをメールチェック処理部25で実行する(ステップ300)。
ここで、受信メールに不正メールが含まれていない場合(ステップ301:NO)、前述した図3のステップ104へ移行する。
【0059】
一方、受信メールに不正メールが含まれていた場合(ステップ301:YES)、メール管理部23は、当該不正メールについてメールチェック処理部25でウィルス駆除などの無害化処理を実行する(ステップ302)。この後、メール管理部23は、当該受信メールが不正メールである旨の文(文章や文字列)を当該受信メールに添付した後(ステップ303)、メール蓄積部24へ蓄積する(ステップ304)。
【0060】
続いて、メール管理部23は、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、受信した不正メールごとに、当該不正メールの宛先メールアドレスと対応する内線電話端末30の端末IDを特定し(ステップ305)、特定した内線電話端末30に対する不正メール受信の通知を電話制御部13へ指示する(ステップ306)。
【0061】
電話制御部13は、メール管理部23からの不正メール受信通知の指示に応じて、当該指示で指定された端末IDの内線電話端末30に対して、内線I/F部12から内線回線L3を介して不正メール受信表示を指示する(ステップ307)。
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、利用者へ不正メールを受信したことを通知するための不正メール受信表示が開始される(ステップ308)。この不正メール受信表示については、例えば不正メールの有無を画面表示やLEDの点滅で表示してもよく、不正メール件数を画面表示してもよい。
【0062】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話制御装置10に、メール管理部23で受信した受信メールの内容を確認して不正メールを判定するメールチェック処理部25をさらに備え、電話制御部13で、受信メールのうちのいずれかのメールがメールチェック処理部25で不正メールと判定された場合、メール管理部23で特定した当該不正メールと対応する内線電話端末30に対して不正メール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末30で利用者へ不正メール受信を通知するための不正メール受信表示を行うようにしたものである。
【0063】
これにより、内線電話端末30での不正メール受信表示により、利用者が自分宛て不正メールの受信確認を行うことができる。したがって、不正メール受信確認の際、内線電話端末30に併設したPC端末に電源を投入してOSを立ち上げて、メールサーバ51に接続する必要がなくなるため、OSの立ち上げに要する時間を待つことなく、不正メール受信有無を迅速に確認することができる。
【0064】
また、本実施の形態では、不正メールが見つかった場合、当該不正メールをメールチェック処理部25で無害化した後、メール蓄積部24へ蓄積するようにしたので、利用者から不正メールについてメール閲覧要求があった場合でも、当該不正メールによるウィルス感染などの被害発生を回避することができる。
【0065】
[第4の実施の形態]
次に、図7を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる電話制御装置10について説明する。図7は、第4の実施の形態にかかる電話制御装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、電話制御装置10に接続された利用者端末31からのメール取得要求に応じて、メールサーバ51から受信したメールを利用者端末31へ転送する場合について説明する。
【0066】
本実施の形態において、電話制御装置10のメール処理装置20に、新たな機能部として、有線・無線LAN、あるいはブルートゥース(Bluetooth:登録商標)などの通信回線L4を介して利用者端末31を接続し、これら利用者端末31とデータ通信を行う端末I/F部26が追加されている。利用者端末31は、必要に応じて利用者が利用するものであり、一般的なパーソナルコンピュータのほか、スマートフォン、携帯電話端末、携帯情報端末(PDA)などの情報処理端末であってもよい。
【0067】
また、メール管理部23は、通信回線L4を介して接続された利用者端末31から利用者操作に応じて送信されたメール取得要求に応じて、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続し、当該メール取得要求で指定されたメールアドレスへ届いているメールを新たに受信する機能と、これら新たな受信メールとそれまでに受信して蓄積しておいた受信メールのうち当該メールアドレスのメールとを、通信回線L4を介して当該利用者端末31へ転送する機能とを有している。
なお、本実施の形態にかかるその他の構成については第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0068】
[第4の実施の形態の動作]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかる電話制御装置10の動作について説明する。図8は、第4の実施の形態にかかる電話制御装置のメール転送動作を示すシーケンス図である。
ここでは、利用者端末31からのメール取得要求に応じて、メールサーバ51から受信したメールを利用者端末31へ転送する場合について説明する。
【0069】
内線電話端末30で、利用者端末31で利用者が自己のメールの取得を要求する取得要求操作を行った場合(ステップ400)、当該利用者端末31から通信回線L4を介して電話制御装置10へ、メールの取得を要求する取得要求が送信される(ステップ401)。
メール管理部23は、端末I/F部26を介して利用者端末31から取得要求を受信した場合、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、取得要求の要求元である利用者端末31のメールアドレスおよびパスワードを含む受信要求を、通信I/F部21からデータ通信網50を介してメールサーバ51へ送信する(ステップ402)。
【0070】
メールサーバ51は、メール管理部23からの受信要求に応じて、当該受信要求で指定されたメールアドレスとパスワードにより認証処理を行い、認証が得られた場合には、蓄積されているメールのうちから対応するメールアドレス宛のメールを取得する(ステップ403)。
この後、メールサーバ51は、取得したメールを含む受信通知を、データ通信網50を介してメール管理部23へ配信する(ステップ404)。
【0071】
メール管理部23は、通信I/F部21を介してメールサーバ51からの受信通知受信通知によりメールを受信し、メール蓄積部24へ蓄積する(ステップ405)。
続いて、メール管理部23は、取得要求の要求元である利用者端末31のメールアドレス宛てのメールをメール蓄積部24から検索し(ステップ406)、端末I/F部26から通信回線L4を介して利用者端末31へ、これらメールを転送する(ステップ407)。この際、メール管理部23は、例えばメール蓄積部24から検索した各メールをそれぞれファイル形式に変換して転送すればよい。
【0072】
利用者端末31は、電話制御装置10から転送されたメールを受信して記憶部に保存し(ステップ408)、画面表示部で表示する(ステップ409)。この際、利用者は、例えばメールソフトなどのアプリケーションを操作して、記憶部に保存されている任意のメールを選択して画面表示すればよい。
【0073】
この後、電話制御装置10のメール管理部23は、設定記憶部22に記憶されている設定情報を参照して、当該利用者端末31と対応付けられているメール転送先の内線電話端末30を特定し(ステップ420)、当該内線電話端末30に対するメール受信の通知停止を電話制御部13へ指示する(ステップ421)。
【0074】
電話制御部13は、メール管理部23からのメール受信通知停止の指示に応じて、当該指示で指定された端末IDの内線電話端末30に対して、内線I/F部12から内線回線L3を介してメール受信表示停止を指示する(ステップ422)。
これにより、当該内線電話端末30の表示部で、利用者へメールを受信したことを通知するためのメール受信表示が停止される(ステップ423)。
【0075】
[第4の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、電話制御装置10のメール管理部23で、通信回線L4を介して接続された利用者端末31から利用者操作に応じて送信されたメール取得要求に応じて、データ通信網50を介してメールサーバ51へ接続して、当該メール取得要求で指定されたメールアドレスへ届いているメールを新たに受信し、これら新たな受信メールとそれまでに受信して蓄積しておいた受信メールのうち当該メールアドレスのメールとを、通信回線L4を介して当該利用者端末31へ転送するようにしたものである。
【0076】
これにより、内線電話端末30だけでなく、利用者の利用者端末31でもメールの内容を確認し保存することができる。したがって、例えばメールにPC用のファイルが添付されている場合には、PCからなる利用者端末31に転送されたメールから当該ファイルを取得して利用することができる。
【0077】
また、本実施の形態に第3の実施の形態を適用して、不正メールと判定されたメールについては、電話制御装置10で無害化した後、利用者端末31へ転送するようにしてもよい。これにより、不正メールに起因する被害から利用者端末31を守ることができる。
【0078】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲でそれぞれ任意に組み合わせて実施することができる。
【符号の説明】
【0079】
1…電話システム、10…電話制御装置、11…電話I/F部、12…内線I/F部、13…電話制御部、20…メール処理装置、21…通信I/F部、22…設定記憶部、23…メール管理部、24…メール蓄積部、25…メールチェック処理部、26…端末I/F部、30…内線電話端末、31…利用者端末、40…電話網、50…データ通信網、51…メールサーバ、L1…電話回線、L2…通信回線、L3…内線回線、L4…通信回線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内線回線を介して接続した複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続することにより、当該電話網を介した前記内線電話端末による通話を実現する電話制御装置であって、
前記内線電話端末に固有の端末識別情報ごとに、当該内線電話端末を利用する利用者のメールアドレスが登録されている設定情報と、
データ通信網を介してメールサーバへ接続して、前記設定情報に登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する前記内線電話端末を前記設定情報に基づき特定するメール管理部と、
前記メール管理部で特定した前記内線電話端末に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行う電話制御部と
を備えることを特徴とする電話制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電話制御装置において、
前記メール管理部は、前記内線電話端末から利用者操作に応じて送信されたメール閲覧要求に応じて、前記受信メールのうちから当該内線電話端末と対応するメールアドレスのメールを検索し、
前記電話制御部は、当該内線電話端末に対して前記メール管理部で検索した前記メールを含むメール画面表示を指示することにより、当該内線電話端末で前記メールを画面表示する
ことを特徴とする電話制御装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電話制御装置において、
前記メール管理部は、前記内線電話端末から利用者操作に応じて送信されたメール設定指示に応じて、前記設定情報のうち当該内線電話端末の端末識別情報に対して登録されている、メールアドレス、パスワード、またはメール確認契機を新たに設定登録することを特徴とする電話制御装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電話制御装置において、
前記メール管理部で受信した前記受信メールの内容を確認して不正メールを判定するメールチェック処理部をさらに備え、
前記電話制御部は、前記受信メールのうちのいずれかのメールが前記メールチェック処理部で不正メールと判定された場合、前記メール管理部で特定した当該不正メールと対応する前記内線電話端末に対して不正メール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へ不正メール受信を通知するための不正メール受信表示を行う
ことを特徴とする電話制御装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の電話制御装置において、
前記メール管理部は、通信回線を介して接続された利用者端末から利用者操作に応じて送信されたメール取得要求に応じて、前記データ通信網を介して前記メールサーバへ接続して、当該メール取得要求で指定されたメールアドレスへ届いているメールを新たに受信し、これら新たな受信メールとそれまでに受信して蓄積しておいた前記受信メールのうち当該メールアドレスのメールとを、前記通信回線を介して当該利用者端末へ転送することを特徴とする電話制御装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか1つの電話制御装置と、内線回線を介して前記電話制御装置に接続された複数の内線電話端末とを含むことを特徴とする電話システム。
【請求項7】
内線回線を介して接続した複数の内線電話端末を電話網に対して交換接続することにより、当該電話網を介した前記内線電話端末による通話を実現する電話制御装置で用いられる電話制御方法であって、
設定記憶部が、前記内線電話端末に固有の端末識別情報ごとに、当該内線電話端末を利用する利用者のメールアドレスが登録されている設定情報を記憶するステップと、
メール管理部が、データ通信網を介してメールサーバへ接続して、前記設定情報に登録されているメールアドレスへ届いているメールを受信し、これら受信メールのメールアドレスと対応する前記内線電話端末を、前記設定情報に基づき特定するメール管理ステップと、
電話制御部が、前記メール管理ステップで特定した前記内線電話端末に対してメール受信表示を指示することにより、当該内線電話端末で利用者へメール受信を通知するためのメール受信表示を行う電話制御ステップと
を備えることを特徴とする電話制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−227698(P2012−227698A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−93052(P2011−93052)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】