説明

非接触式3次元形状測定装置

【課題】 測定対象物の形状や大きさによって基準物が配置された回転テーブルの大きさや形状を変更せず、また回転テーブルの上で測定対象物の向き等の位置を変えることなく、測定対象物の外形全体の測定を可能にする装置を提供する。
【解決手段】 非接触式3次元形状測定手段によって、各領域の測定と同時に測定する、直方体で前記直方体の上面、前後の相対する面、及び左右の相対する面に1個、もしくは複数の球体を有する測定基準物を備えている。また、非接触式3次元形状測定手段により各領域の測定と同時に測定する、基板の上に直方体を固定し、前記直方体の前後、左右の面から間隙を設けた位置に球体が取り付けられた測定基準物を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
非接触式3次元形状測定装置により測定対象物に対して複数の位置から3次元形状測定を行い、その形状データを合成することによって測定対象物全体の3次元形状データを作成し、任意の方向から見た時の3次元形状を表示する事が可能な3次元形状測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から測定対象物を非接触式3次元形状測定手段によって3次元形状測定を行う装置はよく知られており、各種の3次元形状測定装置が提案されている。従来の3次元形状測定装置の例を図7、図8を用いて説明する。
【0003】
図7の定盤50の上には回転テーブル51が取り付けられ、その回転テーブル51の上には同一径で真球の基準球52が複数個配置され固定されている。その基準球52のそれぞれの座標をあらかじめ測定し、基準球52による第1の座標系である基準座標系データ61を作成して図8の基準座標記憶手段62に記憶しておく。3次元測定機53は定盤50の上に固定された支持部材54に移動自在に取り付けられた取付具55によって支持され、取付具55は支持部材54を図7のX1、X2の矢印の方向にスライドすることで回転テーブル51の回転との組み合わせにより、測定対象物56に対して複数の位置から測定することができるよう構成されている。
【0004】
以上のように構成された従来例の3次元形状測定装置について、図7、図8を用いてその動作を説明する。測定対象物56は3次元測定機53によって3次元形状の測定を行うが、その時図7に示すC点、D点、E点の様に複数の場所からその3次元形状を複数の領域に分割して測定する。この測定時には測定対象物56と同時に基準球52のうち分割して3次元形状を測定する領域の中に含まれている複数の基準球52を同時に測定する。測定された複数の3次元形状測定データ63にはこの基準球52のうち同時に測定した基準球52を識別するデータを基準球識別データ入力手段64によって入力しておく。
【0005】
この分割された領域を測定した複数の3次元形状測定データ63は座標変換手段65に入力され、同時に基準座標記憶手段62に記憶されている基準球52の基準座標系データ61も座標変換手段65に入力され、分割された領域を測定した複数の3次元形状測定デー63はそれぞれ基準球52の基準座標を基準に第2の座標系に変換される。この第2の座標系にそれぞれ変換された3次元形状データは合成手段66に入力され、それぞれに分割して測定された3次元形状データを一つの3次元全体形状データ67に合成される。これにより、測定対象物56の全体の3次元形状データを得ることができることとなる。
【特許文献1】特開2005−249402号公報
【特許文献2】特開平7−260452号公報
【特許文献3】特開2005−221243号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の方法では3次元形状測定機で複数の領域を測定対象物と同時に測定する基準球は、測定対象物の形状や大きさによっては複数の測定の都度異なる基準球を測定することになり、それら複数の測定で同じ基準球を測定することが困難であった。そのため基準球によって演算された基準座標の誤差が基準座標によって座標変換された複数の領域の3次元形状データにそのまま蓄積され、その結果合成された測定対象物全体の3次元形状データの測定精度を低下させてしまう。
【0007】
また、測定対象物は回転テーブルの上で測定の基準となる基準球と同じ平面上に配置されており、測定対象物の形状や大きさによっては基準球が一緒に測定できなくなり、そのため基準球が配置された回転テーブルの大きさや形状を測定対象物によって変更しなければならない。また測定対象物の下面を測定する場合には回転テーブルの上で測定対象物の向き等の位置を変えて測定する必要があり、そのため座標系が変わってしまう。
【0008】
さらには測定時には3次元形状測定機と測定対象物の間に基準球が入ってくるため基準球が影になり測定対象物の一部分で測定できない部分が発生する、という課題を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記記載の課題を解決するために、本発明の非接触式3次元形状測定装置は、自在に回転する回転台と、前記回転台の上方で前記測定対象物と離間した位置に載置され前記3次元形状測定手段により前記測定対象物の前記各領域の測定と同時に測定する直方体で前記直方体の上面、前後の相対する面、及び左右の相対する面に1個、もしくは複数の球体を有する測定基準物を備えたものである。
【0010】
また本発明の非接触式3次元形状測定装置は、自在に回転する回転台と、前記回転台の上方で前記測定対象物と離間した位置に載置され前記3次元形状測定手段により前記測定対象物の前記各領域の測定と同時に測定する基板の上に直方体を固定し前記直方体の前後、左右の面にそれぞれ対向し、かつそれぞれの面から間隙を設けて1個または複数の球体が取り付けられた測定基準物を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、本発明の非接触式3次元形状測定装置によれば、測定基準物を複数の平面を持つ直方体とその直方体の平面に配置された複数の球体によって構成し、前記測定対象物と離間した位置に載置することによって、複数の方向から測定対象物と測定基準物を同時に測定する場合、直方体の平面を共通の基準面とすることが容易にできるという効果が得られるものである。
【0012】
また、測定対象物と離間した位置に測定基準物を配置するようにしたので、測定基準物が配置された回転テーブルの大きさや形状を測定対象物によって都度変更することなく、測定対象物の大きさや形状にかかわらず一度設置すれば設置をやり直すことなく測定対象物の全面について測定を行うことができるものである。また測定基準物は測定対象物と同一平面上にはないため、測定基準物の影により測定対象物の一部分の測定ができなくなるということもなしに測定対象物全体の測定をもれなく行うことができるという効果が得られるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る非接触式3次元形状測定装置について説明する。尚、各図において、同一部分には同一符号を付している。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係る非接触式3次元形状測定装置の概略を表す斜視図、図2は測定基準物の構成を表す斜視図、図3は本実施例における3次元形状測定状態を表す概略の平面図、図4は本実施例における3次元形状測定状態を表す概略の側面図、図5は非接触式3次元形状測定装置の測定データ処理を示すブロック図である。
【0015】
図1において、置き台11の上に回転台12が回動自在に固定され、回転台12の上に取付台13が固定され、取付台13にはその中央付近でその両側に測定対象物14を固定するためのアームが取り付けられた概略U字状の固定アーム15が固定されている。固定アーム15の上方には測定対象物14を3点で固定するための固定用部材16が取り付けられており、この固定用部材16は測定対象物14の大きさ、形状によって上下、左右に測定対象物14を固定する点を自在に変えられるように取り付けられている。
【0016】
この固定用部材16によって測定対象物14を固定する場合、測定対象物14を固定する点は測定対象物の大きさや重量、形状によって必ずしも3点でなくとも良いができるだけ固定する点を少なくする方が望ましい。
【0017】
固定アーム15の取付台13への取付位置近傍に取り付けられ、固定アーム15に取り付けられた測定対象物14の下方で該測定対象物14と離間した位置に測定基準物17が配置されており、測定基準物17は図2に示すように直方体でその直方体の上面21a、前面21b、後面21c、左側面21d、右側面21eの面を基準平面21とし、その直方体上面21aに22aと22b、前面21bに22cと22d、後面21cに22eと22f、左側面21dに22g、右側面21eに22hの基準球22とする球体が固定されている。この8個の基準球22は同一の径を有する真球であることが望ましい。
【0018】
測定基準物17は基準球22が配置されている前後、左右、及び上部のそれぞれの基準平面21を基準に8個の基準球22によって、それぞれ図5に示す基準の座標系1から座標系5までの基準座標系データ31が構成される。一つの基準球22の表面の少なくとも3点の位置座標と球の半径、もしくは4点以上の位置座標がわかれば幾何学的な演算によってその球面体の中心座標を求めることができることは既に知られており、また高い精度を得るためには測定点を多くすればいいことはいうまでもない。
【0019】
これによって基準球22の表面座標を4点以上測定することによってそれぞれの基準球22の中心座標を求め、同時に基準平面21の位置座標を測定することによってこの測定基準物17の5個の基準平面21それぞれについて基準平面21と基準球22によって構成される5個の基準座標データを求めることができ、この5個の基準座標系データ31は基準座標記憶手段32に記憶されている。
【0020】
一方、スポットレーザを用いたレーザ3次元形状測定機18は上下、前後、左右自在に回動する測定用アーム19に取り付けられ、測定用アーム19は測定機用支柱20に取り付けられている。この測定用アーム19は図1の矢印Aの位置から矢印Bの位置まで測定機用支柱20を上下に移動可能であり、レーザ3次元形状測定機18は測定対象物14の上方、下方いずれにも移動可能となる。これによってレーザ3次元形状測定機18は測定対象物14の上方からも下方からも測定が可能となり、同時に回転台12を所望の角度回転させることによって、レーザ3次元形状測定機18による測定対象物14の様々な角度からの測定が可能となるものである。
【0021】
以上のように構成された非接触式3次元形状測定装置において、以下その測定動作について図1、図2、図3、図4、図5を用いて説明する。
【0022】
レーザ3次元形状測定機18からレーザスキャンによって測定対象物14の外形形状を測定する際、測定対象物14の外形を複数の角度から測定し、その測定の都度測定対象物14と測定基準物17を同時に測定するが、その時測定基準物17を構成する5個の基準平面21のうち少なくとも1個の基準平面21と少なくとも2個の基準球22を同時に測定する。
【0023】
図3、図4に示すように、測定対象物14の水平面Xに対して概略45度上方であるA1、B1、C1、D1の4つの方向から測定し、A1の方向から測定する場合はA1aからA1bまで水平方向にA1cの幅内を、垂直方向にA1dの幅でレーザスキャンして測定し、B1の方向からはB1aからB1bまで水平方向にB1cの幅で垂直方向にB1d(不図示)の幅内、C1の方向からは、C1aからC1bまで水平方向にC1cの幅で垂直方向にC1d(不図示)の幅内、D1の方向からは、D1aからD1bまで水平方向にD1cの幅で垂直方向にD1d(不図示)の幅内を測定する。
【0024】
また、A1からD1のそれぞれの方向において測定対象物14の概略45度下方からも同様に測定を行い、A2の方向から水平方向にA2c(不図示)と垂直方向にA2d、B2(不図示)の方向から水平方向にB2c(不図示)垂直方向にB2d(不図示)、C2(不図示)の方向からは水平方向にC2c(不図示)垂直方向にC2d(不図示)、D2(不図示)の方向からは水平方向にD2c(不図示)垂直方向にD2d(不図示)の幅で測定を行うことにより測定対象物14の外形全体を測定する。
【0025】
本実施例では上方、下方それぞれ4方向、合わせて8点の方向から測定しているが、測定対象物14の形状、大きさによっては上方下方それぞれもっと少ない3方向、あるいは複雑な形状の場合にはもっと多くの方向から測定する方が望ましいことはいうまでもない。
【0026】
ここで、A1からD2(不図示)までの各位置から測定を行う際には、前述したように測定対象物14だけではなく測定基準物17を同時に測定し、その同時に測定する測定基準物17は基準平面21と基準球22のうち少なくとも1個の基準平面21と2個の基準球22を測定する。
【0027】
例えば、図3においてA1の方向から測定する場合には測定対象物14と同時に測定基準物17のうち、基準平面21aと基準球22a、22gを測定し、B1の方向からは測定対象物14と同時に基準平面21aと基準球22g、22cを測定、C1の方向からは測定対象物14と同時に基準平面21aと基準球22b、22fを測定、D1の方向からは測定対象物14と同時に基準平面21aと基準球22d、22hといったように測定する。
【0028】
このように、複数の方向からの測定を行う際には、ある基準平面を共通の基準として測定する方が後述するデータ合成のための座標変換を行う際に基準座標の誤差を最小にし、より精度の高い合成を行うことができるものであり、また同時に座標変換処理を行う際の処理をよりやりやすくするものである。
【0029】
また、この場合の基準平面21の測定については上述した測定方法以外に、例えば測定対象物の形状がA1とC1の間で複雑な形状をしていた場合にも、A1の方向から基準平面21cと基準球22a、22eを測定し、C1の方向から基準平面21cと基準球22b、22fを測定する、といったように基準平面21は共通の基準平面21を測定することで、後述するデータ合成のための座標変換を行う際に基準座標の誤差を最小にし、より精度の高い合成を行うことができるものである。
【0030】
この場合、測定基準物の基準平面を構成するために直方体を用いているが立方体を用いてもよく、また複数の測定における共通の基準を基準平面としているが、これは平面の方がいろんな方向からの測定に対して共通の基準として測定しやすいというものであり、基準球を共通にしても同様の効果を得ることはできるものである。また、基準平面21と基準球22の測定は、その全てを測定できなくても基準平面座標と基準球中心座標を演算できるだけの測定ができればよいことはいうまでもない。
【0031】
以下、測定によって得られた3次元形状測定データ34とあらかじめ測定して記憶されている基準座標系データ31により複数の角度から測定されたデータを合成するステップを図5の測定データ処理を示すブロック図を用いて説明する。
【0032】
レーザ3次元形状測定機18による測定は、測定基準物17の基準平面21のうち、21aから21eまでのどの基準平面と基準球22aから22hまでのどの基準球22を一緒に測定したかということを判別できるよう測定基準物17の基準平面21と基準球22を識別するための基準識別データを図5に示す基準識別データ入力手段33により、それぞれの測定位置から測定対象物14の外形形状を測定した測定データである3次元形状測定データ34に入力しておく。
【0033】
これによってこの複数の3次元形状測定データ34は一緒に測定した測定基準物17の基準平面21の基準識別データにより基準座標記憶手段32の中にある基準座標系データ31のうちのそれぞれに対応した基準座標データに基づいて、座標変換手段35によりそれぞれ第2の座標系に変換される。
【0034】
この基準座標系データ31に基づいて第2の座標系に変換されることによって、複数の3次元形状測定データ34は同じ座標系のデータとすることができるため、それぞれのデータでオーバーラップされた重なり部分を正確に判別することができ、これらの3次元形状測定データ34は合成手段36に入力され、お互いの重なり部分を一つにし、正確に貼り合わせることによって一つの3次元全体形状データ37に合成することが可能となる。これによって合成された測定対象物14全体の3次元形状データを得ることができるものである。
【実施例】
【0035】
本発明を実施するための最良の形態における測定基準物では、直方体の測定基準物を使用していたが、図6に示す測定基準物によっても本発明を実施するための最良の形態における測定基準物と同等の効果を得ることができる。以下本発明の測定基準物の他の実施例について説明する。
【0036】
図6は本発明の他の実施例における非接触式3次元形状測定装置の測定基準物を表す斜視図である。図6において 測定基準物40は基板41の上面に直方体42が固定され、直方体42の上面43a、前面43b、後面43c、左側面43d、右側面43eの面をそれぞれ基準平面43とし、基板41上で基準平面43bに対向し、基準平面43bと間隙を設けた位置に3個の基準球44a、44b、44cを配置し、基準平面43cに対向し、基準平面43cと間隙を設けた位置に3個の基準球44d、44e、44fを、基準平面43dに対向し、基準平面43dと間隙を設けた位置に基準球44g、基準平面43eに対向し、基準平面43eと間隙を設けた位置に基準球44hを配置している。
【0037】
この基準平面43aから43eまでの5個の基準平面43と基準球44による基準座標系を構成し、5個の基準座標データ31はこの基準平面43を識別する基準識別データと共に基準座標記憶手段32に記憶されている。
【0038】
これにより本発明を実施するための最良の形態と同様に、上記測定基準物40を用いて複数の方向から測定対象物14と一緒に測定基準物40の測定を行う際、測定基準物40の基準平面43a、43b、43c、43d、43eのうちのどれかの基準平面43を共通の基準平面43として測定し、この複数の方向から測定した測定対象物14の3次元形状測定データ34は測定基準物40の基準平面43の基準識別データによって基準座標記憶手段32の中にあるそれぞれに対応した基準座標データに基づいて、座標変換手段35によりそれぞれ第2の座標系に変換される。
【0039】
この基準座標データに基づいて第2の座標系に変換されることによって、複数の3次元形状測定データ34は同じ座標系のデータとすることができるため、それぞれのデータでオーバーラップされた重なり部分を正確に判別することができ、これらの3次元形状測定データ34は座標変換手段35を通って合成手段36に入力され、お互いの重なり部分を一つにし、正確に貼り合わせることによって一つの3次元全体形状データ37に合成することが可能となる。これによって合成された測定対象物全体の3次元形状データを得ることができるものである。
【0040】
なお、本実施例では基板41の上で、直方体42の前面43b、後面43c、左側面43d、右側面43eのそれぞれの面から間隙を設けた位置に取り付けた8個の球体44は支柱により基板41に取り付けられているが、直接基板41の上に直接取り付けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本実施例における非接触式3次元形状測定装置の斜視図、
【図2】測定基準物の構成を表す斜視図
【図3】本実施例における3次元形状測定状態を表す概略平面図
【図4】本実施例における3次元形状測定状態を表す概略側面図
【図5】非接触式3次元形状測定装置の測定データ処理を示すブロック図
【図6】第2の実施例における測定基準物の構成を表す斜視図
【図7】従来の3次元形状測定装置の斜視図
【図8】従来の3次元形状測定装置のデータ処理を表すブロック図
【符号の説明】
【0042】
11・・置き台
12・・回転台
13・・取付台
14・・測定対象物
15・・固定アーム
16・・固定用部材
17・・測定基準物
18・・レーザ3次元形状測定機
19・・測定用アーム
20・・測定機用支柱
21(21a、21b、21c、21d、21e)・・基準平面
22(22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h)・・基準球
40・・測定基準物
41・・基板
42・・直方体
43(43a、43b、43c、43d、43e)・・基準平面
44(44a、44b、44c、44d、44e、44f、44g、44h)・・基準球


【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触式3次元形状測定手段によって、測定対象物の3次元形状を複数の角度から各領域毎に測定し、それぞれの測定結果を合成して前記測定対象物全体の3次元形状を得る測定装置において、自在に回転する回転台と、前記回転台の上方で前記測定対象物と離間した位置に載置され前記3次元形状測定手段により前記測定対象物の前記各領域の測定と同時に測定する直方体で前記直方体の上面、前後の相対する面、及び左右の相対する面に1個、もしくは複数の球体を有する測定基準物を備えたことを特徴とする非接触式3次元形状測定装置。
【請求項2】
前記測定基準物は直方体の上面に2個、前後の相対する面にそれぞれ2個、左右の相対する面にそれぞれ1個ずつ合計8個の球体を備えたことを特徴とする請求項1記載の非接触式3次元形状測定装置。
【請求項3】
非接触式3次元形状測定手段によって、測定対象物の3次元形状を複数の角度から各領域毎に測定し、それぞれの測定結果を合成して前記測定対象物全体の3次元形状を得る測定装置において、自在に回転する回転台と、前記回転台の上方で前記測定対象物と離間した位置に載置され前記3次元形状測定手段により前記測定対象物の前記各領域の測定と同時に測定する基板の上に直方体を固定し前記直方体の前後、左右の面にそれぞれ対向し、かつそれぞれの面から間隙を設けて1個または複数の球体が取り付けられた測定基準物を備えたことを特徴とする非接触式3次元形状測定装置。
【請求項4】
前記測定基準物は基板の上に固定された直方体の前後の面と対向し、かつ前記直方体の前後の面から間隙を設けて3個の球体を、また前記直方体の左右の面に対向し、かつ前記直方体の左右の面から間隙を設けてそれぞれ1個の球体が取り付けられたことを特徴とする請求項3記載の非接触式3次元形状測定装置。



















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−58249(P2009−58249A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223750(P2007−223750)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(596002767)トヨタ自動車九州株式会社 (20)
【出願人】(591172054)株式会社明和eテック (24)
【出願人】(391030077)株式会社ソアテック (30)
【Fターム(参考)】