説明

音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法

【課題】
容易に音声情報かその音声情報を文字化(文字情報に変換)した文字情報かを選択して設定でき、しかもその設定を予めすることもできる音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法を提供すること。
また、音声を文字化した文字情報を電子メールとしてパーソナルコンピュータ等でも受信できる音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法を提供すること。
【解決手段】
通信ホスト装置5が受信者側携帯電話機3からの要求情報に応じて、文字情報に変換して受信者側携帯電話機等に送信する第1の設定或は、発信者側携帯電話機2からの音声情報をそのまま送信する第2の設定をすることとしたので、受信者側が自由に音声情報或は文字化する設定を選べると共に予め設定することも可能となり、通信回線の利用がより自由になった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、音声を文字化してプリンター等に出力することができる音声文字化装置等が用いられている。
【0003】
ところが、音声を文字化しても複数の話し手が存在する場合はその文字だけでは誰が話しているのか容易には判断できない等の問題が有り、その問題を解決するために文字化したものに話し手の属性情報をテキスト出力する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平11−242669号公報(段落[0009]から[0018]、図6)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上述の方法により話し手を識別することは容易になったが、その音声を文字化する技術をネットワークを介した通信に用いようとすると、例えば自分の携帯電話機で音声情報を受信するか留守番サービスセンター等で文字化してもらいその文字情報を受信するかを容易に選択して設定できることが求められることとなる。
【0005】
また、事前に電話に出られなくなることが分かっているときは前もって音声情報を文字情報に変換するよう設定できることも必要とされる。
【0006】
更に携帯電話機で聞くだけでなく見ることもできない場合は、例えばパーソナルコンピュータ等でその内容を確認できるようにすることも求められた。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされるもので、容易に音声情報かその音声情報を文字化(文字情報に変換)した文字情報かを選択して設定でき、しかもその設定を予めすることもできる音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は音声を文字化した文字情報を電子メールとしてパーソナルコンピュータ等でも受信できる音声文字化通信システム及び音声文字化通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の主たる観点に係る音声文字化通信システムは、ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信システムにおいて、前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、前記第2の通信端末装置は、前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換し前記第2の通信端末装置に送信する第1の設定又は、前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記通信ホスト装置に送信する第1の送信手段と、前記通信ホスト装置からの前記音声情報又は前記変換された文字情報を受信する第1の受信手段と、前記音声情報から音声を再生し、又は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段とを有し、前記通信ホスト装置は、前記第2の通信端末装置から前記要求情報を受信する第2の受信手段と、前記受信した要求情報に応じて第1又は第2の設定をする設定手段と、前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する第3の受信手段と、前記設定手段が、前記第1の設定をした場合に前記音声情報を文字情報に変換する手段と、前記設定手段が、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を前記第2の通信端末装置に送信し、前記設定手段が前記第2の設定をした場合は前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の送信手段とを有することを特徴とする。
【0010】
ここで、「通信端末装置」とは、例えば携帯電話機やパーソナルコンピュータ等のことであり、例えば「第1の通信端末装置」とは発信者側の通信端末装置であり「第2の通信端末装置」とは受信者側の通信端末装置である。また、「音声情報」とは例えば携帯電話機のマイクで電気信号に変換されたものであり、「文字情報」とは例えば変換手段により音声情報が文字に変換された電気信号等である。更に「文字情報」とは、文字に限られず記号や動画等を含むものである。
【0011】
本発明は、通信ホスト装置が第2の通信端末装置からの要求情報に応じて第1の通信端末装置からの音声情報をそのまま、或は文字情報に変換して第2の通信端末装置に送信することとしたので、受信者側が自由に音声情報或は音声情報を文字情報に変換する設定を選べると共に、会議等で例えば携帯電話機に出られない場合に、文字情報への変換を設定して発信者からのメッセージを文字列等の画像として見ることができる。
【0012】
本発明の一の形態によれば、前記第1の送信手段は、前記第3の受信手段により前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する前に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする。これにより、例えば予め会議等で携帯電話機に出られないことがわかっている場合にも会議前に文字情報に変換する設定を選べるので、その都度対応する必要がなく発信者からのメッセージを文字列等の画像として見ることができる。
【0013】
本発明の一の形態によれば、前記通信ホスト装置は、前記音声情報を受信した場合に該音声情報を受信したとの受信情報を前記第2の通信端末装置に送信する第3の送信手段を更に有し、前記第2の通信端末装置は、前記第3の送信手段により送信された前記通信ホスト装置が前記音声情報を受信したとの受信情報を受信する第4の受信手段と、該受信情報を出力する第2の出力手段とを更に有し、前記第1の送信手段は、前記第2の出力手段により前記受信情報が出力された場合に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする。これにより、その都度の具体的状況に合せ例えば音声情報のまま再生させる設定或いは文字情報に変換させて出力させる設定を自由に選択でき、より通信の自由度が増す。
【0014】
本発明の一の形態によれば、前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信する第4の送信手段を更に有し、前記通信ホスト装置は、前記メールアドレス情報を受信する第5の受信手段と、前記受信したメールアドレス情報により該メールアドレスを記録する手段とを更に有し、前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、前記第2の送信手段は、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、前記第1の受信手段の前記文字情報は、前記電子メールとして送信された文字情報であることを特徴とする。これにより、例えば予め通信ホスト装置である留守番サービスセンターに自分のメールアドレスを登録し、該留守番サービスセンターに発信者から音声情報が送信されたときは、単に第2の通信端末装置に文字化された文字情報が送信されるのではなく、電子メールとして送信されるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。通常のパソコンでその文字情報を画像に表示させ見ることなどができる。
【0015】
本発明の他の観点にかかる音声文字化通信システムは、ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信システムにおいて、前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、前記通信ホスト装置は、前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信した音声情報を文字情報に変換し前記第2の通信端末装置に送信する第1の設定又は、前記第1の受信手段により受信した音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記第1の通信端末装置から受信する第2の受信手段と、前記受信した要求情報により第1又は第2の設定をする設定手段と、前記設定手段が前記第1の設定をした場合は、受信した前記音声情報を文字情報に変換する手段と、前記設定手段が前記第2の設定をした場合は、前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信し、前記設定手段が前記第1の設定した場合は、前記変換した文字情報を前記第2の通信端末装置に送信する第1の送信手段とを有し、前記第1の通信端末装置は、前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信する第2の送信手段と、前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信する第3の送信手段とを有し、前記第2の通信端末装置は、前記通信ホスト装置からの前記音声情報又は前記変換された文字情報を受信する第3の受信手段と、前記音声情報を再生し、又は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明は、通信ホスト装置が発信者側である第1の通信端末装置からの要求情報に応じて第1の通信端末装置からの音声情報をそのまま、或は文字情報に変換して第2の通信端末装置に送信することとしたので、発信者側が自由に音声情報或は音声情報を文字情報に変換する設定を選べるので発信者側でも受信者側の状況を判断し、最も良い設定を選択でき、通信回線利用者の利便性がより図れる。
【0017】
本発明の一の形態によれば、前記第3の送信手段は、前記第2の送信手段により前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信する前に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする。これにより、発信者は受信者が例えば会議等で携帯電話機に出られないことがわかっている場合には、予め音声情報を送信する前に音声情報を文字情報に変換する設定を選べるので、その都度対応する必要がなく発信者からのメッセージを受信者は例えば文字列等の画像として見ることができる。
【0018】
本発明の一の形態によれば、前記第3の送信手段は、前記第2の送信手段により前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信した後に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする。これにより、発信者は受信者のその都度の具体的状況に合せ例えば音声情報のまま再生させる設定或いは文字情報に変換させて出力させる設定を自由に選択でき、より通信の自由度が増す。
【0019】
本発明の一の形態によれば、前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信する第4の送信手段を更に有し、前記通信ホスト装置は、前記メールアドレス情報を受信する第4の受信手段と、前記受信したメールアドレス情報により該メールアドレスを記録する手段とを更に有し、前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、前記第1の送信手段は、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、前記第3の受信手段の前記文字情報は、前記電子メールとして送信された文字情報であることを特徴とする。これにより、発信者側でも例えば予め通信ホスト装置である留守番サービスセンターに受信者が自分のメールアドレスを登録し、該留守番サービスセンターに発信者から音声情報が送信されたときは、単に第2の通信端末装置に文字化された文字情報が送信されるのではなく、電子メールとして送信させることができるので電子メールとしての多様な機能を利用することが可能となる。通常のパソコンでその文字情報を画像に表示させ見ることなどができる。
【0020】
本発明の一の形態によれば、前記通信ホスト装置又は前記第2の通信端末装置は、前記音声情報を記録する音声情報記録手段を更に有し、前記変換手段は、前記音声情報記録手段により前記音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換するものであることを特徴とする。これにより、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0021】
本発明の他の観点にかかる音声文字化通信システムは、ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置を備える音声文字化通信システムにおいて、前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、前記第2の通信端末装置は、前記第1の通信端末装置からの音声情報を受信した場合に、前記受信した音声情報を文字情報に変換する第1の設定又は、前記第1の通信端末装置からの音声情報を受信した場合に、前記受信した音声情報を再生可能にする第2の設定をする設定手段と、前記第1の通信端末装置からの前記音声情報を受信する第1の受信手段と、前記設定手段が、前記第1の設定をした場合は前記第1の受信手段により受信した音声情報を文字情報に変換する手段と、前記設定手段が、前記第2の設定をした場合は前記第1の受信手段により受信した前記音声情報を再生し、前記第1の設定をした場合は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段とを有し、前記第1の通信端末装置は、前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第1の送信手段を有することを特徴とする。
【0022】
本発明は、受信者側である第2の通信端末装置が、発信者側である第1の通信端末装置からの音声情報を受信した場合に該音声情報を文字情報に変換する第1の設定又は、受信した音声情報を再生可能にする第2の設定をする設定手段と、該設定手段が第1の設定をした場合は、受信した音声情報を文字情報に変換する手段とを有することとしたので、留守番電話サービスセンター等の通信ホスト装置を介さず設定を選択し、通信端末装置同士で音声情報のやり取り及び該音声情報を文字情報に変換して第2の通信端末装置で例えば液晶表示部に文字列として表示し、音声で聞けないときも発信者のメッセージを確認できる。
【0023】
本発明の一の形態によれば、前記設定手段は、前記第1の受信手段により前記第1の通信端末装置からの前記音声情報を受信する前に、前記第1の設定又は第2の設定をすることが可能であることを特徴とする。これにより、受信者側が通信ホスト装置を介さず自由に音声情報を再生する設定或は音声情報を文字情報に変換する設定を選べると共に、会議等で例えば携帯電話機に出られないことが分かっている場合に、予め文字情報への変換を設定して発信者からのメッセージを文字列等の画像として見ることができる。
【0024】
本発明の一の形態によれば、前記第2の通信端末装置は、前記第1の受信手段により前記音声情報を受信した場合に該音声情報を受信したとの受信情報を出力する第2の出力手段を更に有し、前記設定手段は、前記第2の出力手段により前記受信情報が出力された後に、前記第1の設定又は第2の設定をすることが可能であることを特徴とする。これにより、留守番電話サービスセンター等の通信ホスト装置を介さず発信者からのメッセージがあった後にその場の状況に応じて設定を選択でき、通信端末装置同士で音声情報のやり取り及び該音声情報を文字情報に変換して第2の通信端末装置で例えば液晶表示部に文字列として表示し、音声で聴けないときも発信者のメッセージを確認できる。
【0025】
本発明の一の形態によれば、前記複数の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置と電子メールにより通信可能な第3の通信端末装置を更に有し、前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレスを記録する手段と、該メールアドレスへ前記文字情報を送信する第2の送信手段とを更に有し、前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、前記第2の送信手段は、前記第1の設定がされた場合に前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、前記第3の通信端末装置は、前記第2の通信端末装置から前記電子メールとして送信された前記文字情報を受信する第2の受信手段と、前記受信された前記文字情報を少なくとも画像表示する第3の出力手段とを有することを特徴とする。これにより、例えば予め第2の通信端末装置に自分のメールアドレスを登録し、該第2の通信端末装置に発信者から留守電メッセージとしての音声情報が送信されたときは、単に第2の通信端末装置で該音声情報を変換し文字情報として表示するのではなく、電子メールとして第2の通信端末装置から送信されるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。すなわち、該電子メールを受取れる第3の通信端末装置例えばパーソナルコンピュータで留守電メッセージをいつでも自由に見ることができることとなる。
【0026】
本発明の一の形態によれば、前記第2の通信端末装置は、前記音声情報を記録する音声情報記録手段を更に有し、前記変換手段は、前記音声情報記録手段により前記音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換するものであることを特徴とする。これにより、これにより、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0027】
本発明の他の観点にかかる音声文字化通信方法は、ネットワークを介して通信可能な第1から第3の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信方法において、前記第2の通信端末装置が、少なくとも該第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信するステップと、前記通信ホスト装置が、前記第2の通信端末装置から送信された前記メールアドレス情報を受信するステップと、前記通信ホスト装置が、受信した前記メールアドレス情報を該通信ホスト装置の記録部に記録するステップと、前記第2の通信端末装置が、前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信する第1の設定又は、該音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記通信ホスト装置に送信するステップと、前記通信ホスト装置が、前記第2の通信端末装置から前記要求情報を受信するステップと、前記通信ホスト装置が、前記受信した要求情報に応じて第1又は第2の設定をするステップと、前記通信ホスト装置が、前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信するステップと、前記通信ホスト装置が、前記第1の設定をした場合にその第1の設定後に受信した前記音声情報を文字情報に変換するステップと、前記通信ホスト装置が、前記第1の設定した場合に前記変換した文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するステップと、前記第3の通信端末装置が、前記通信ホスト装置から送信された前記電子メールを受信するステップと、前記第3の通信端末装置が、前記受信した電子メールの前記文字情報を画像表示するステップと、前記通信ホスト装置が、前記第2の設定をした場合にその第2の設定後に受信した前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信するステップと、前記第2の通信端末装置が、前記通信ホスト装置が送信した前記音声情報を受信するステップと、前記第2の通信端末装置が、前記受信した音声情報から音声を再生し出力するステップとを有することを特徴とする。
【0028】
本発明は、第2の通信端末装置が、通信ホスト装置が第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして該メールアドレスへ送信する第1の設定又は、該音声情報を第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を通信ホスト装置に送信するステップと、通信ホスト装置が、受信した要求情報に応じて第1又は第2の設定をするステップと、該通信ホスト装置が、第1の設定をした場合にその第1の設定後に受信した音声情報を文字情報に変換するステップと、通信ホスト装置が、第2の設定をした場合にその第2の設定後に受信した音声情報を第2の通信端末装置に送信するステップとを有することとしたので、受信者側が自由に音声情報を送信する設定或は音声情報を文字情報に変換する設定を選べると共に、予め会議等で例えば携帯電話機に出られないことがわかっている場合に、文字情報への変換を設定しておき発信者からのメッセージを見ることを可能にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明に実施形態を図面に基づき説明する。なお、以下実施形態を説明するにあたっては、音声文字化通信システムの例として携帯電話機とパーソナルコンピュータ(以下「パソコン」という。)及び通信ホスト装置による音声文字化通信システムを中心に説明するが、これに限られるものではない。
【0030】
(第1の実施形態)
【0031】
図1は本発明の第1の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略説明図、図2は携帯電話機の概略説明図、図3はパソコンの概略説明図、図4は音声文字化通信システムの概略ブロック図及び図5は受信者側携帯電話機と通信ホスト装置との情報の流れを説明するフローチャートである。
(音声文字化通信システムの構成)
【0032】
音声文字化通信システム1は、例えば図1に示すように第1の通信端末装置としての発信者側携帯電話機2、第2の通信端末装置としての受信者側携帯電話機3、第3の通信端末装置としてのパソコン4、各種の通信サービスを行う通信ホスト装置5及びこれら携帯電話機や通信ホスト装置等を相互に通信可能に接続する通信回線等のネットワーク6等により構成されている。
【0033】
ここで、発信者側携帯電話機2は例えば図2及び図4に示すように操作情報等を入力し音声情報や文字情報等を出力する入出力部7、外部との通信をやり取りする通信部8及び発信者側携帯電話機全体を制御する制御部9等を備えている。
【0034】
入出力部7は音声を電気信号に変化するマイク10、電話番号や文字情報等を入力する操作キー11、電気信号を復調して音声として再生するスピーカ12、受信した文字情報等を画像表示する液晶表示部13及び音声情報や文字情報が含まれた電波を送受信するアンテナ14等を有する。
【0035】
また、通信部8は外部の通信端末装置や通信ホスト装置等とネットワーク6を介してつなぐものである。
【0036】
更に制御部9は、例えば図4に示すようにアンテナ14及び通信部8を介し受信した変調された音声情報や文字情報を含む電気信号を復調して音声情報や文字情報を抽出しスピーカ12や液晶表示部13等に受け渡す受信部15、マイク10や図示しない撮像部等からの音声情報等を変換し電気信号として通信部8及びアンテナ14に受け渡す送信部16等を有する。
【0037】
次に、受信者側携帯電話機3は例えば図2及び図4に示すように入出力部、通信部及び制御部17等を備えている。ここで、第1の出力手段としての入出力部、通信部、受信部及び送信部は発信者側携帯電話機2と略同様であるので同じ符号を付し説明を省略する。
【0038】
制御部17は、例えば図4に示すように受信部15、送信部16、演算と制御とをするCPU(Central Processing Unit)18、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、受信者側携帯電話機3の制御をより円滑に行うRAM(Random Access Memory)19、ROM(Read Only Memory)20及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部21等を有する。
【0039】
ここで、ソフトウエア格納部21は例えば図4に示すようにアドレス送信機構22、要求情報機構23及びメール受信機構24等を有する。
【0040】
アドレス送信機構22は、CPU18の制御下例えば後述する通信ホスト装置5にメールアドレスを登録するために操作キー11により入力された文字情報等を通信部8を介し通信ホスト装置5に送信すること等ができる。
【0041】
また、アドレス送信機構22はメールアドレスを登録する際に受信者側携帯電話機3の所有者本人であることの証明要求があったときは、例えば操作キー11により入力された文字情報等を通信部8を介し通信ホスト装置5に送信することができる。
【0042】
第1の送信手段としての要求情報機構23は、CPU18の制御下例えば後述する通信ホスト装置5が発信者側携帯電話機2からの音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして登録されたメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機3に送信する第2の設定を通信ホスト装置5に要求する要求情報を、例えば操作キー11により入力された文字情報等により通信部8を介し通信ホスト装置5に送信することができる。
【0043】
第1の受信手段としてのメール受信機構24は、CPU18の制御下例えば通信ホスト装置5が送信した電子メールを受信することができる。これにより、後述するように通信ホスト装置5が音声情報から変換した文字情報を受取るだけでなく、同じ文字情報を電子メールで受取ることもできる。
【0044】
次に、パソコン4は例えば図3及び図4に示すように外部との通信をやり取りする通信部25、操作情報等を入力し画像情報等を出力する入出力部26及びパソコン全体を制御する制御部27等を備えている。
【0045】
通信部25は、パソコン4と外部の通信端末装置や通信ホスト装置等とネットワーク6を介してつなぐものである。
【0046】
また、入出力部26は文字情報等を入力する操作キー28、音声を再生するスピーカ29及び受信した文字情報等を画像表示する液晶表示部30等を有する。
【0047】
更に制御部27は、例えば図4に示すように演算と制御とをするCPU31、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、パソコン4の制御をより円滑に行うRAM32、ROM33及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部34等を有する。
【0048】
ここで、ソフトウエア格納部34は例えば図4に示すようにCPU31の制御下、通信部25を介し通信ホスト装置5が送信した電子メールを受信することができるメール受信機構35等を有する。
【0049】
次に、通信ホスト装置5は例えば図4に示すように外部との通信をやり取りする通信部36、操作情報等を入力し画像情報等を出力する入出力部37及び通信ホスト装置全体を制御する制御部38等を備えている。
【0050】
通信部36は、パソコン4と外部の通信端末装置や通信ホスト装置等とネットワーク6を介してつなぐものである。
【0051】
また、入出力部37は文字情報等を入力する図示しない操作キー及び文字情報等を画像表示する液晶表示部等を有する。
【0052】
更に制御部38は、例えば図4に示すように演算と制御とをするCPU39、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、通信ホスト装置5の制御をより円滑に行うRAM40、ROM41、記録部としてのデータ格納部42及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部43等を有する。
【0053】
ここで、データ格納部42には例えば図4に示すように音声情報が変換された文字情報を電子メールとして送信するメールアドレスが間違いなく受信者側携帯電話機3の所有者により届けられたものであるか確認するためのデータ、例えばパスワード等が本人確認データ44として格納されている。
【0054】
また、変換された文字情報を電子メールで送信するメールアドレスがアドレスデータ45として格納されている。
【0055】
更に音声情報を文字情報に変換する前に該音声情報が音声情報データ46として格納されている。これにより、例えば文字情報に変換するのは該格納された音声情報データ46を読み出してコピーし、そのコピーした音声情報を文字情報に変換することとし、変換後に音声情報を聞きたいとの受信者側携帯電話機の所有者等の要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0056】
また、ソフトウエア格納部43は例えば図4に示すように本人確認機構47、アドレス記録機構48、設定機構49、留守電機構50、音声変換機構51及びメール送信機構52等を有する。
【0057】
第5の受信手段でもある本人確認機構47は、CPU39の制御下例えばメールアドレス登録のためのメールアドレス情報が受信者側携帯電話機3から送信された場合に、間違いなく受信者側携帯電話機3の所有者が送信したものか確認しその結果をアドレス記録機構48に受け渡すことができる。例えば同時に送信されたパスワードとデータ格納部42に格納された本人確認データのパスワードとを比較し一致するかどうかで所有者本人かどうか確認する。これにより、本来の受信者以外の者のメールアドレスに、変換された文字情報が電子メールとして送信されることを防ぐことができる。
【0058】
また、記録手段としてのアドレス記録機構48はCPU39の制御下例えば本人確認機構等47により本人であるとの情報を受取ったときは、該メールアドレスをデータ格納部42に送りアドレスデータ45として格納させることができる。
【0059】
更に第2の受信手段、設定手段でもある設定機構49は、CPU39の制御下例えば設定の要求情報が受信者側携帯電話機3から送信された場合に、その要求情報に応じて発信者側携帯電話機2から送信された例えば留守電サービスへのメッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機3に送信する第2の設定をする。これにより、予め電子メールで送信してもらうかそのまま音声情報を受信者側携帯電話機3に送信してもらうかを自由に選択することができるので、例えばこれから会議で受信者側携帯電話機3を見ることができないような場合でもパソコン4等でその会議中に該電子メールを受信し見ることが可能となる。また、電子メールならいつでも見ることができ、かつ簡単である。勿論、第1の設定を電子メールで送信とせず音声情報を文字情報に変換し、該文字情報を受信者側携帯電話機3に送信するようにしてもよい。上述の設定は色々可能であり上述の設定に限定されるものではない。
【0060】
また、設定機構49は第1の設定がされたことを音声変換機構51に受け渡すことができる。
【0061】
更に音声情報記録手段でもある留守電機構50は、CPU39の制御下例えば所謂留守番電話サービスといわれるもので、発信者側携帯電話機2から受信者側携帯電話機3に送信したところ受信者が電話に出ず繋がらない場合に、通信ホスト装置5が受信者に代わって発信者のメッセージを音声情報として記録し、受信者が該通信ホスト装置5に該受信者側携帯電話機3から定められた操作キー11の操作で該記録された音声情報を聴くことができるサービスを予め契約した受信者に対し提供できるものである。
【0062】
具体的には、例えば受信者側携帯電話機3から予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、その発信者側携帯電話機2からの送信は通信ホスト装置5に転送され接続される。ここで、通信ホスト装置5の留守電機構50は、CPU39の制御下該通信ホスト装置5の通信部36を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0063】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を第3の受信手段でもある留守電機構50は、データ格納部42に音声情報データ46として格納すると共に留守電メッセージを受信したことを設定機構49に伝える。これにより、設定機構49は予め設定されたものが第1の設定であるか第2の設定であるかの情報を留守電機構50に戻すので、その設定された処理を留守電機構50はCPU39の制御下することとなる。
【0064】
すなわち、留守電機構50は第1の設定がされているとの設定情報を設定機構49から受取った場合は、データ格納部42から音声情報データ46を読み出して複製し音声変換機構51に受け渡す。
【0065】
一方、留守電機構50は第2の設定がされているとの設定情報を設定機構49から受取った場合は、CPU39の制御下例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、受信者側携帯電話機3に送信できる。更に留守電機構50は、受信者側携帯電話機3から当該留守電メッセージの音声情報を送信するように送信要求が通信部36で受信したときは、CPU39の制御下例えばデータ格納部42から音声情報データ46を読み出して通信部36を介し、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機3に送信することができる。
【0066】
また、変換手段としての音声変換機構51はCPU39の制御下例えば留守電機構50から音声情報が受け渡されたときは、その音声情報を文字情報に変換することができ、その変換された文字情報を留守電機構50に戻す。なお、音声情報を文字情報に変換する方法は例えば変換すべき音声情報の特徴(波形の特徴等)を抽出し、種々の条件を加え比較用の標準パターンと比較して文字情報を生成する方法等がある。
【0067】
これにより、変換された文字情報を受け渡された留守電機構50は、予め設定された第1の設定に従い例えば電子メールで設定されたメールアドレスに送信させるためにメール送信機構52に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡すことができる。
【0068】
更に第2の送信手段でもあるメール送信機構52は、CPU39の制御下例えば留守電機構50から文字情報を受け渡されたときは、該文字情報に付けられた受信者情報に基づきデータ格納部42のアドレスデータ45を読み出し該メールアドレスに通信部36を介し該文字情報を電子メールとして送信することができる。
【0069】
(音声文字化通信方法)
【0070】
次に、以上のように構成された音声文字化通信システムの動作について受信者側携帯電話機3と通信ホスト装置5とのやり取りを中心に図5に基づいて説明する。
【0071】
前提として例えば通信ホスト装置5は留守番サービスセンターであり、その留守電サービスの一つとして電子メールサービスをしているものとする。
【0072】
まず、例えば図5に示すように受信者側携帯電話機3から電子メールサービスのためのメールアドレス情報が送信され、メールアドレスの登録要求が通信ホスト装置5に受信される(ST101)。具体的には、図4に示すように受信者側携帯電話機3の操作キー11から予め定められた文字や数字と共に本人であることを証明する例えばパスワード等を入力するとCPU18は、アドレス送信機構22に通信部8を介し通信ホスト装置5にメールアドレス情報を送信させる。
【0073】
するとその情報を受信した通信ホスト装置5のCPU39は、本人確認機構47にデータ格納部42に格納されている本人確認データ44例えばパスワードを読み出して比較させまちがいなく受信者側携帯電話機3の所有者であることを確認させる(ST102)。
【0074】
ここで、受信者側携帯電話機3の所有者であることが確認された場合に通信ホスト装置5のCPU39は、本人確認機構47にそのメールアドレス情報をアドレス記録機構48に受け渡らせ、該アドレス記録機構48はそのメールアドレス情報のメールアドレスを対応する受信者側携帯電話機3の電話番号等と共にデータ格納部42にアドレスデータ45として格納し登録する(ST103)。また、受信者側携帯電話機3の所有者であることが確認されなかった場合は、エラー情報を受信者側携帯電話機3に送信し、ST102の前の状態に戻る。これにより、本人でない者により登録されたメールアドレスに、変換された文字情報が電子メールとして送信されることによる通信の安全性が害されることを防ぐことができる。
【0075】
次に、受信者側携帯電話機3から通信ホスト装置5にネットワーク6を介し設定の要求情報を送信され、通信ホスト装置5は該設定の要求情報を受信する(ST104)。具体的には、例えば図4に示すように受信者側携帯電話機3の操作キー11から予め定められた文字や数字等を入力するとCPU18は、要求情報機構23に通信部8を介し通信ホスト装置5に設定をする要求情報を送信させる。
【0076】
その設定は、例えば通信ホスト装置5が発信者側携帯電話機2から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして登録されたメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機3に送信する第2の設定がある。勿論、設定はこれに限られるものではなく例えば電子メールにしないで変換後の文字情報を受信者側携帯電話機3に送信させる設定でもよい。
【0077】
そして、通信ホスト装置5のCPU39は受信者側携帯電話機3から受信した要求情報により設定機構49に、まず第1の設定の要求なのか判断させる(ST105)。ここで、設定機構49が第1の設定であると判断した場合は、CPU39は設定機構49に第1の設定をさせる(ST106)。一方、第1の設定でないと判断した場合は第2の設定であるか判断させる(ST107)。設定機構49が第2の設定であると判断した場合は、CPU39は設定機構49に第2の設定をさせる(ST108)。ここで、設定機構49が第2の設定でないと判断した場合は予め用意した設定条件に無いのでエラー情報を受信者側携帯電話機3に送信し、ST104の前の状態に戻る。
【0078】
次に、CPU39は発信者側携帯電話機2から通信ホスト装置5に留守番サービスへのメッセージが送信された場合はそのメッセージの音声情報を通信部36を介して留守電機構50に受信させる(ST109)。具体的には、例えば受信者側携帯電話機3で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、発信者側携帯電話機2からの送信は通信ホスト装置5に転送され接続される。ここで、通信ホスト装置5のCPU39は留守電機構50に該通信ホスト装置5の通信部36を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0079】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を留守電機構50は、通信部36を介して受信し、データ格納部42に音声情報データ46として記録し格納する(ST110)と共に留守電メッセージを受信したことを設定機構49に伝える。
【0080】
そして、CPU39は設定機構49に予め設定されているものが第1の設定なのか第2の設定なのか判断させる(ST111)。設定機構49が第1の設定であると判断した場合は、CPU39は留守電機構50にデータ格納部42から音声情報データ46を読み出させて複製させ音声変換機構51にその複製された音声情報を受け渡らせる。
【0081】
音声情報を受け渡らせられた音声変換機構51は、該音声情報を文字情報に変換し(ST112)、その変換された文字情報を留守電機構50に受け渡す。
【0082】
CPU39は、留守電機構50に伝えられた文字情報を予め設定された第1の設定に従い例えば電子メールで、設定されたメールアドレスに送信させるためにメール送信機構52に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡させる。
【0083】
更にCPU39は、メール送信機構52に留守電機構50からの文字情報に付けられた受信者情報に基づきデータ格納部42のアドレスデータ45を読み出させ、該メールアドレスに通信部36を介し該文字情報を電子メールとして送信させる(ST113)。
【0084】
これにより、例えばパソコン4で自由な時間に通信ホスト装置5から送信された電子メールを受信できる(ST114)。具体的には、図4に示すようにパソコン4のCPU31は操作キー28による入力によりメール受信機構35に通信部25を介し、通信ホスト装置5から送信された電子メールを受信させる。
【0085】
そして、パソコン4のCPU31は入出力部26の例えば液晶表示部30にその電子メールの文字情報を画像表示させる(ST115)。
【0086】
一方、ST111で設定機構49が第2の設定であると判断した場合は、CPU39は留守電機構50に例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、受信者側携帯電話機3に送信させる(ST116)。これにより、例えば受信者側携帯電話機3の入出力部7の液晶表示部13に留守電メッセージが届いているとアイコンや記号等で表示されることとなり、受信者は留守電メッセージが届いていることを知ることができる。
【0087】
更にCPU39は、留守電機構50に受信者側携帯電話機3から当該留守電メッセージの音声情報を送信するようにとの送信要求を通信部36で受信(ST117)したときは、CPU39の制御下例えばデータ格納部42から音声情報データ46を読み出して通信部36を介し、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機3に送信することができる(ST118)。
【0088】
これにより、受信者側携帯電話機3で通信ホスト装置5から送信された音声情報を受信できる(ST119)。具体的には、図4に示すように受信者側携帯電話機3のCPU18は操作キー11による入力により通信部25を介し、通信ホスト装置5から送信された音声情報を受信させる。
【0089】
そして、CPU18は入出力部7の例えばスピーカ12にその音声情報を音声として出力させる(ST120)。
【0090】
以上で音声文字化通信システム1の動作の説明を終了する。
【0091】
このように本実施形態によれば、通信ホスト装置5が受信者側携帯電話機3からの要求情報に応じて、文字情報に変換して受信者側携帯電話機等に送信する第1の設定或は、発信者側携帯電話機2からの音声情報をそのまま送信する第2の設定をすることとしたので、受信者側が自由に音声情報或は文字化する設定を選べると共に予め設定することも可能となり、通信回線の利用がより自由になった。
【0092】
また、予め例えば留守番サービスセンターである通信ホスト装置5に自分のメールアドレスを登録し、該留守番サービスセンターに発信者から留守電メッセージとして音声情報が送信されたときは、単に受信者側携帯電話機3に文字に変換(文字化)された文字情報が送信されるのではなく、電子メールとして送信されるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。例えば第2の通信端末装置が携帯電話機であるときに通信ホスト装置5から送信された電子メールを第3の通信端末装置例えば普通のパソコン4で受信することもできる。従って、携帯電話機で音声を聞くことは勿論、携帯電話機の画面も見られない場合でもパソコン4なら該電子メールを見ることができる場合に発信者のメッセージを確認することができる。
【0093】
更に音声変換機構51は、データ格納部42に音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換することとしたので、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0094】
(第2の実施形態)
【0095】
次に、本発明に係る音声文字化通信システムの第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、通信ホスト装置に対する設定の要求情報が受信者側携帯電話機から送信されるのではなく発信者側携帯電話機から送信される点が第1の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
【0096】
図6は本発明の第2の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図及び図7は第2の実施形態に係る音声文字化通信システムの情報の流れを示すフローチャートである。
【0097】
(音声文字化通信システムの構成)
【0098】
音声文字化通信システム101は、例えば図1に示すように第1の通信端末装置としての発信者側携帯電話機102、第2の通信端末装置としての受信者側携帯電話機103、第3の通信端末装置としてのパソコン4、各種の通信サービスを行う通信ホスト装置105及びこれら携帯電話機や通信ホスト装置等を相互に通信可能に接続する通信回線等のネットワーク6等により構成されている。
【0099】
ここで、発信者側携帯電話機102は例えば図2及び図6に示すように操作情報等を入力し画像情報等を出力する入出力部7、外部との通信をやり取りする通信部8及び発信者側携帯電話機全体を制御する制御部109等を備えている。
【0100】
制御部109は、例えば図6に示すように受信部15、第2の送信手段でもある送信部16、演算と制御とをするCPU18、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、発信者側携帯電話機102の制御をより円滑に行うRAM119、ROM120及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部121等を有する。
【0101】
また、ソフトウエア格納部121は例えば図6に示すように第3の送信手段としての要求情報機構23等を有する。
【0102】
次に、受信者側携帯電話機103は例えば図2及び図6に示すように第1の出力手段でもある入出力部7、通信部8及び制御部117等を備えている。
【0103】
制御部117は、例えば図6に示すように受信部15、送信部16、CPU18、RAM19、ROM20及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部161等を有する。
【0104】
ここで、ソフトウエア格納部161は例えば図6に示すように第4の送信手段としてのアドレス送信機構22及び第3の受信手段としてのメール受信機構24等を有する。
【0105】
次に、通信ホスト装置105は例えば図6に示すように外部との通信をやり取りする通信部36、操作情報等を入力し画像情報等を出力する入出力部37及び通信ホスト装置全体を制御する制御部138等を備えている。
【0106】
制御部138は、例えば図6に示すように演算と制御とをするCPU39、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、通信ホスト装置105の制御をより円滑に行うRAM40、ROM41、記録部としてのデータ格納部42及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部143等を有する。
【0107】
また、ソフトウエア格納部143は例えば図6に示すように本人確認機構等47、アドレス記録機構48、設定機構149、留守電機構150、変換手段としての音声変換機構51及び第1の送信手段としてのメール送信機構52等を有する。
【0108】
第2の受信手段でもあり設定手段でもある設定機構149は、CPU39の制御下例えば設定の要求情報が発信者側携帯電話機102から送信された場合にその要求情報を受信し該要求情報に応じて発信者側携帯電話機102から送信された例えば留守電サービスへのメッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機103に送信する第2の設定をする。これにより、電子メールで送信してもらうかそのまま音声情報を受信者側携帯電話機103に送信するかを自由に選択することができるので、例えば受信者がこれから会議で受信者側携帯電話機103を見ることができないことを発信者が事前に知っているような場合に、受信者のパソコン4等でその会議中に該電子メールを受信し見てもらうことができる。また、電子メールならいつでも見ることができ、かつ多機能であり利便性が高い。勿論、第1の設定を電子メールで送信とせず音声情報を文字情報に変換し該文字情報を受信者側携帯電話機103に送信するようにしてもよい。設定は色々可能であり上述の設定に限定されるものではない。
【0109】
また、設定機構149は設定が第1の設定なのか第2の設定なのかの情報を留守電機構150に受け渡す。
【0110】
留守電機構150は、例えば所謂留守番電話サービスといわれるもので、CPU39の制御下受信者側携帯電話機103から予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、その発信者側携帯電話機102からの送信は通信ホスト装置105に転送され接続される。ここで、通信ホスト装置105の留守電機構150は、CPU39の制御下該通信ホスト装置105の通信部36を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機102に送信する。
【0111】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合は、第1の受信手段でもあり音声情報記録手段でもある留守電機構150は、その音声情報を受信し、データ格納部42に音声情報データ46として格納する。また、第1の送信手段でもある留守電機構150は該メッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機103に送信する第2の設定を要求する要求情報を、例えば発信者側携帯電話機102の操作キー11で入力することができることを発信者側携帯電話機102に送信する。
【0112】
また、設定機構149は設定されたものが第1の設定であるか第2の設定であるかの判断しその情報を留守電機構150に伝えるので、その設定された処理を留守電機構150はCPU39の制御下することとなる。
【0113】
すなわち、留守電機構150は第1の設定がされているとの設定情報を設定機構149から受取った場合は、データ格納部42から音声情報データ46を読み出して複製し音声変換機構51に受け渡す。
【0114】
一方、留守電機構150は第2の設定がされているとの設定情報を設定機構149から受取った場合は、CPU39の制御下例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、受信者側携帯電話機103に送信できる。更に第1の送信手段でもある留守電機構150は、受信者側携帯電話機103から当該留守電メッセージの音声情報を送信するようにとの送信要求を受信したときは、CPU39の制御下例えばデータ格納部42から音声情報データ46を読み出して通信部36を介し、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機103に送信することができる。
【0115】
また、変換手段としての音声変換機構51により変換された文字情報を受け渡された留守電機構150は、設定された第1の設定に従い例えば電子メールで設定されたメールアドレスに送信させるためにメール送信機構52に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡すことができる。
【0116】
(音声文字化通信方法)
【0117】
次に、以上のように構成された音声文字化通信システム101の動作について通信ホスト装置の情報のやり取りを中心に図7に基づいて説明する。尚、音声文字化通信システム101の動作は第1の実施形態と設定の要求情報が発信者側携帯電話機からなされる点が異なるのでその点を中心に説明し、第1の実施形態の動作と同様な点はその説明を省略する。
【0118】
CPU39は発信者側携帯電話機102から通信ホスト装置105に留守番サービスへのメッセージが送信された場合はそのメッセージの音声情報を通信部36を介して留守電機構150に受信させる(ST201)。具体的には、例えば受信者側携帯電話機103で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、発信者側携帯電話機102からの送信は通信ホスト装置105に転送され接続される。ここで、通信ホスト装置105のCPU39は留守電機構150に該通信ホスト装置105の通信部36を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機102に送信する。
【0119】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合は、その音声情報を留守電機構150は通信部36を介して受信し、データ格納部42に音声情報データ46として記録し格納する(ST202)。
【0120】
次に、留守電機構150は該メッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機103に送信する第2の設定を要求する要求情報を、例えば発信者側携帯電話機102の操作キー11で入力することができることを発信者側携帯電話機102に送信する。
【0121】
また、留守電機構150から送信されたその情報は発信者側携帯電話機102の入出力部7により音声又は画面表示として出力され、発信者側携帯電話機102の操作キー11から予め定められた文字や数字等を入力するとCPU18は、要求情報機構23に通信部8を介し通信ホスト装置105に第1又は、第2の設定を要求する要求情報を送信させる。そして、その送信された要求情報は該通信ホスト装置105の設定機構149によって受信される(ST203)。
【0122】
その設定は、例えば通信ホスト装置105が発信者側携帯電話機102から受信した音声情報を文字情報に変換し、その文字情報を電子メールとして登録されたメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機103に送信する第2の設定がある。勿論、設定はこれに限られるものではなく例えば電子メールにしないで変換後の文字情報を受信者側携帯電話機103に送信させる設定でもよい。
【0123】
そして、通信ホスト装置105のCPU39は発信者側携帯電話機102から受信した要求情報により設定機構149に、第1又は第2の設定の要求なのか判断させ、その設定をする(ST105からST108まで)。ただし、ST107で設定機構149が第2の設定でないと判断した場合は予め用意した設定条件に無いのでエラー情報を発信者側携帯電話機102に送信し、ST203の前の状態に戻る。
【0124】
以下の動作は第1の実施形態と略同様であるので説明を省略し、音声文字化通信システム101の動作の説明を終了する。
【0125】
尚、上述の説明では通信ホスト装置105の留守電機構150から送信された第1の設定又は第2の設定を要求できる旨の情報が発信者側である発信者側携帯電話機102の入出力部7により出力された場合に、発信者側携帯電話機102の操作キー11からの入力により発信者側携帯電話機102から該要求情報を通信ホスト装置105に送信するとして説明したがこれに限られるものではなく、例えば通信ホスト装置105からの要求できる旨の情報が発信者側携帯電話機102の入出力部7により出力されなくても、自発的に発信者側携帯電話機102の操作キー11からの入力で要求情報機構23により発信者側携帯電話機102から該要求情報を通信ホスト装置105に送信することができる。
【0126】
また、上述の説明では発信者側の第1の設定又は第2の設定を要求する要求情報は発信者側携帯電話機102から音声情報が送信された後の場合について説明したがこれに限られるものではなく、例えば発信者側携帯電話機102から音声情報が送信される前に当該要求情報を発信者側携帯電話機102から要求情報機構23により通信ホスト装置105に送信することとしても良い。これにより、発信者は受信者が例えば会議等で携帯電話機に出られないことがわかっている場合には、予め音声情報を送信する前に音声情報を文字情報に変換する設定を選べるので、その都度対応する必要がなく発信者からのメッセージを受信者は例えば文字列等の画像として見ることができる。
【0127】
このように本実施形態によれば、通信ホスト装置105が発信者側携帯電話機102からの要求情報に応じて発信者側携帯電話機102からの音声情報をそのまま、或は文字情報に変換して受信者側携帯電話機103に送信することとしたので、発信者側が自由に音声情報の送信或は音声情報を文字情報に変換する設定を選べるので発信者側でも受信者側の状況を判断し、最も良い設定を選択でき、通信回線利用者の利便性がより図れる。
【0128】
また、予め通信ホスト装置105例えば留守番サービスセンターに自分のメールアドレスを登録し、発信者から該留守番サービスセンターに留守電メッセージとしての音声情報が送信されたときは、単に受信者側携帯電話機103に文字化された文字情報が送信されるのではなく、電子メールとして送信されるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。
【0129】
更に第2の通信端末装置が例えば携帯電話機であるときに通信ホスト装置105から送信された電子メールを第3の通信端末装置例えば普通のパソコン4で受信することもできる。従って、携帯電話機で音声を聞くことは勿論、携帯電話機の画面も見られない場合でもパソコン4なら該電子メールを見ることができる場合に発信者のメッセージを都合のよい場所、時間に見ることができる。
【0130】
また、音声変換機構51は、データ格納部42に音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換することとしたので、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0131】
(第3の実施形態)
【0132】
次に、本発明に係る音声文字化通信システムの第3の実施形態について説明する。本実施形態においては、留守電メッセージがあるとの留守電情報が受信者側携帯電話機3で受信された場合に通信ホスト装置に対する設定の要求がなされる点が第1の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
【0133】
図8は本発明の第3の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図及び図9は第3の実施形態に係る音声文字化通信システムの情報の流れを示すフローチャートである。
【0134】
(音声文字化通信システムの構成)
【0135】
音声文字化通信システム201は、例えば図1に示すように第1の通信端末装置としての発信者側携帯電話機2、第2の通信端末装置としての受信者側携帯電話機203、第3の通信端末装置としてのパソコン4、各種の通信サービスを行う通信ホスト装置205及びこれら携帯電話機や通信ホスト装置等を相互に通信可能に接続する通信回線等のネットワーク6等により構成されている。
【0136】
ここで、受信者側携帯電話機203は例えば図2及び図8に示すように第1の出力手段でもある入出力部7、通信部8及び制御部217等を備えている。
【0137】
制御部217は、例えば図8に示すように受信部15、送信部16、演算と制御とをするCPU18、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、受信者側携帯電話機203の制御をより円滑に行うRAM19、ROM20及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部221等を有する。
【0138】
ここで、ソフトウエア格納部221は例えば図8に示すようにアドレス送信機構22、要求情報機構223及びメール受信機構24等を有する。
【0139】
第1の送信手段でもある要求情報機構223は、CPU18の制御下例えば通信ホスト装置205が発信者側携帯電話機2から音声情報を受信している場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして登録されたメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信する第2の設定を通信ホスト装置205に要求する要求情報を、例えば操作キー11により入力された文字情報等により通信部8を介し通信ホスト装置205に送信することができる。
【0140】
次に、通信ホスト装置205は例えば図8に示すように外部との通信をやり取りする通信部36、操作情報等を入力し画像情報等を出力する入出力部37及び通信ホスト装置全体を制御する制御部238等を備えている。
【0141】
制御部238は、例えば図8に示すように演算と制御とをするCPU39、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、通信ホスト装置205の制御をより円滑に行うRAM40、ROM41、記録部としてのデータ格納部42及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部243等を有する。
【0142】
ここで、ソフトウエア格納部243は例えば図8に示すように本人確認機構47、アドレス記録機構48、設定機構249、留守電機構250、変換手段としての音声変換機構51及び第2の送信手段としてのメール送信機構52等を有する。
【0143】
第2の受信手段でもある設定機構249は、CPU39の制御下例えば設定の要求情報が受信者側携帯電話機203から送信された場合に、その要求情報を通信部36を介し受信することができる。また、設定手段でもある設定機構249は、その要求情報に応じて発信者側携帯電話機2から送信された例えば留守電サービスへのメッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信する第2の設定をする。
【0144】
また、設定機構249は設定されたものが、第1の設定であるか第2の設定であるかの情報を留守電機構250に届けることができる。
【0145】
これにより、電子メールで送信してもらうかそのまま音声情報を受信者側携帯電話機203に送信するかを自由に選択することができるので、例えばこれから会議で受信者側携帯電話機3を見ることができないような場合でもパソコン4等でその会議中に該電子メールを受信し見ることができる場合がある。勿論、第1の設定を電子メールで送信とせず音声情報を文字情報に変換し該文字情報を受信者側携帯電話機203に送信するようにしてもよい。上述の設定は色々可能であり上述の設定に限定されるものではない。
【0146】
次に、留守電機構250は例えば受信者側携帯電話機203で予め設定された呼び出し音回数を超えて、その発信者側携帯電話機2からの送信が通信ホスト装置205に転送された場合に、CPU39の制御下、該通信ホスト装置205の通信部36を介しに所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0147】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合、第3の受信手段、音声情報記録手段でも有り第3の送信手段でもある留守電機構250はその音声情報を通信部36を介し受信し、該音声情報をデータ格納部42に音声情報データ46として格納すると共に、CPU39の制御下例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、受信者側携帯電話機203に送信できる。
【0148】
また、留守電機構250はCPU39の制御下、例えば該メッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信する第2の設定を要求する要求情報を、例えば受信者側携帯電話機203の操作キー11で入力することができることを受信者側携帯電話機203に送信することができる。
【0149】
更に設定機構249が、設定されたものが第1の設定であるか第2の設定であるかの情報を留守電機構250に届けるので、その設定された処理を留守電機構250はCPU39の制御下することとなる。
【0150】
すなわち、留守電機構250は第1の設定がされたとの設定情報を設定機構249から受取った場合は、データ格納部42から音声情報データ46を読み出して複製し音声変換機構51に受け渡す。
【0151】
一方、留守電機構250は第2の設定がされたとの設定情報を設定機構249から受取った場合は、CPU39の制御下例えばデータ格納部42から音声情報データ46を読み出して通信部36を介し、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信することができる。
【0152】
また、音声変換機構51から変換された文字情報を受け渡された留守電機構250は、設定された第1の設定に従い例えば該文字情報を電子メールとして設定されたメールアドレスに送信させるために、メール送信機構52に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡すことができる。
【0153】
(音声文字化通信方法)
【0154】
次に、以上のように構成された音声文字化通信システム201の動作について通信ホスト装置の情報のやり取りを中心に図9に基づいて説明する。尚、音声文字化通信システム201の動作は第1の実施形態と設定の要求情報が、留守電があるとの情報を受信してからなされる点で異なるのでその点を中心に説明し、第1の実施形態の動作と同様な点はその説明を省略する。
【0155】
CPU39は発信者側携帯電話機2から通信ホスト装置205に留守番サービスへのメッセージが送信された場合はそのメッセージの音声情報を通信部36を介し留守電機構250に受信させる(ST301)。具体的には、例えば受信者側携帯電話機203で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、発信者側携帯電話機2からの送信は通信ホスト装置205に転送され接続される。ここで、通信ホスト装置205のCPU39は留守電機構250に該通信ホスト装置205の通信部36を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0156】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を留守電機構250は、通信部36を介して受信しデータ格納部42に音声情報データ46として記録し格納する(ST302)と共に、CPU39の制御下例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、受信者側携帯電話機203に送信する。
【0157】
また、留守電機構250は該メッセージの音声情報を文字情報に変換し電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信する第2の設定を要求する要求情報を、例えば受信者側携帯電話機203の操作キー11で入力することができることを受信者側携帯電話機203に送信する。
【0158】
すると、留守電機構250から送信されたその情報は受信者側携帯電話機203の入出力部7により音声又は画面表示として出力され、受信者は受信者側携帯電話機203の液晶表示部13のアイコン表示等から留守電が入っていること及び設定を選択できることを知ることができる。
【0159】
また、受信者側携帯電話機203から電子メールサービスのためのメールアドレス情報が送信され、メールアドレスの登録要求が通信ホスト装置5に受信されてから該メールアドレスを対応する受信者側携帯電話機の電話番号等と共にデータ格納部42にアドレスデータ45として格納し登録するまで(ST101からST103まで)は第1の実施形態とほぼ同様なのでその説明は省略する。
【0160】
次に、例えば受信者側携帯電話機203の操作キー11から予め定められた文字や数字等を入力するとCPU18は、要求情報機構223に通信部8を介し通信ホスト装置205に第1又は、第2の設定を要求する要求情報を送信させる。そして、その送信された要求情報は該通信ホスト装置205の設定機構249によって受信される(ST303)。
【0161】
その設定は、例えば通信ホスト装置205が発信者側携帯電話機2から受信した音声情報を文字情報に変換し、その文字情報を電子メールとして登録されたメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機203に送信する第2の設定がある。勿論、設定はこれに限られるものではなく例えば電子メールにしないで変換後の文字情報を受信者側携帯電話機203に送信させる設定でもよい。
【0162】
そして、通信ホスト装置205のCPU39は受信者側携帯電話機203から受信した要求情報により設定機構249に、第1又は第2の設定の要求なのか判断させ、その設定をする(ST105からST108まで)。ただし、ST107で設定機構249が第2の設定でないと判断した場合は予め用意した設定条件に無いのでエラー情報を受信者側携帯電話機203に送信し、ST303の前の状態に戻る。
【0163】
以下の動作は第1の実施形態と略同様であるので説明を省略し、音声文字化通信システム201の動作の説明を終了する。
【0164】
尚、上述の説明では通信ホスト装置205の留守電機構250から送信された第1の設定又は第2の設定を要求できる旨の情報が受信者側携帯電話機203の入出力部7により出力された場合に、受信者側携帯電話機203の操作キー11からの入力により受信者側携帯電話機203から該要求情報を通信ホスト装置205に送信するとして説明したがこれに限られるものではなく、例えば通信ホスト装置205からの要求できる旨の情報が受信者側携帯電話機203の入出力部7により出力されなくても、自発的に受信者側携帯電話機203の操作キー11からの入力で要求情報機構223により受信者側携帯電話機203から該要求情報を通信ホスト装置205に送信することとしてもよい。これにより通信ホスト装置205の留守電機構250の構成をより簡略化でき、コスト軽減を図ることができると共に、通信システムの自由度が増大する。
【0165】
このように本実施形態によれば、通信ホスト装置205が留守電情報を受信した受信者側携帯電話機203からの要求情報に応じて、文字情報に変換して受信者側携帯電話機203に送信する第1の設定或は、発信者側携帯電話機2からの音声情報をそのまま送信する第2の設定をすることとしたので、受信者側がその状況に応じ自由に音声情報のまま或は音声情報を文字化する設定を選べ、例えば携帯電話機で音声を聴くことができない場合に液晶表示部13に文字情報である文字列を表示させ目で見ることが可能となる。
【0166】
また、通信ホスト装置205例えば留守番サービスセンターから留守電のメッセージがあることが送信されたときは、単に受信者側携帯電話機203に該メッセージの音声情報の文字化された文字情報が送信されるのではなく、留守番サービスセンターに自分のメールアドレスを登録し、電子メールとして送信するようにも設定できるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。
【0167】
更に第2の通信端末装置が例えば携帯電話機であるときに通信ホスト装置205から送信された電子メールを第3の通信端末装置例えば普通のパソコン4で受信することもできる。従って、携帯電話機で音声を聞くことは勿論、携帯電話機の画面も見られない場合でもパソコン4なら該電子メールを見ることができる場合に発信者のメッセージを都合のよい場所、時間に見ることが可能となる。
【0168】
また、音声変換機構51は、データ格納部42に音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換することとしたので、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0169】
(第4実施形態)
【0170】
次に、本発明に係る音声文字化通信システムの第4の実施形態について説明する。本実施形態においては、通信ホスト装置を介さないで通信端末装置で文字情報に変換される点が第1の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
【0171】
図10は本発明の第4の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略説明図、図11は音声文字化通信システムの概略ブロック図及び図12は第4の実施形態に係る音声文字化通信システムの情報の流れを示すフローチャートである。
【0172】
(音声文字化通信システムの構成)
【0173】
音声文字化通信システム301は、例えば図10に示すように第1の通信端末装置としての発信者側携帯電話機2、第2の通信端末装置としての受信者側携帯電話機303、第3の通信端末装置としてのパソコン4及びこれら携帯電話機やパソコン4等を相互に通信可能に接続する通信回線等のネットワーク6等により構成されている。
【0174】
ここで、受信者側携帯電話機303は例えば図2及び図11に示すように第1の出力手段でもある入出力部7、通信部8及び制御部317等を備えている。
【0175】
制御部317は、例えば図11に示すように受信部15、送信部16、演算と制御とをするCPU18、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、受信者側携帯電話機303の制御をより円滑に行うRAM19、ROM20、記録部としてのデータ格納部342及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部321等を有する。
【0176】
データ格納部342には例えば図11に示すように音声情報が変換された文字情報を電子メールとして送信するメールアドレスが間違いなく受信者側携帯電話機303の所有者により入力されたものであるか確認するためのデータ、例えばパスワード等が本人確認データ344として格納されている。
【0177】
また、変換された文字情報を電子メールで送信するメールアドレスがアドレスデータ345として格納されている。例えば受信者側携帯電話機303の所有者本人のメールアドレスが登録(格納)されている。
【0178】
更に音声情報を文字情報に変換する前に該音声情報が音声情報データ346として格納されている。これにより、例えば文字情報に変換するのは該格納された音声情報データ346を読み出してコピーし、そのコピーした音声情報を文字情報に変換することとし、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、文字情報への変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。勿論、必要に応じて記録された音声情報データ346は削除できるものとしてもよい。
【0179】
また、ソフトウエア格納部321は例えば図11に示すように本人確認機構347、アドレス記録機構348、設定機構349、留守電機構350、音声変換機構351、メール送信機構352及びメール受信機構353等を有する。
【0180】
本人確認機構347は、CPU18の制御下例えばメールアドレス登録のため入出力部7に操作キー11等の操作により入力されたメールアドレス情報が受信者側携帯電話機303の所有者本人が入力されたものか確認し、その結果をアドレス記録機構348に受け渡すことができる。例えば同時に入力されたパスワードとデータ格納部342に格納された本人確認データのパスワードとを比較し一致するかどうかで所有者本人かどうか確認する。これにより、本来の受信者以外の者のメールアドレスに、変換された文字情報が電子メールとして送信されることを防ぐことができる。
【0181】
記録手段としてのアドレス記録機構348は、CPU18の制御下例えば本人確認機構347により本人であるとの情報を受取ったときはメールアドレスをデータ格納部342に送りアドレスデータ345として格納させることができる。例えば受信者側携帯電話機303の所有者のメールアドレスを記録し登録する(格納する)ことで、変換された文字情報を該メールアドレスに電子メールで送信させることができる。これにより、携帯電話機に出られないときにも手近のパソコンで留守電のメッセージの内容を見ることができる。
【0182】
更に設定手段でもある設定機構349は、CPU18の制御下例えば設定の情報が受信者側携帯電話機303の操作キー11により所定の文字や数字で入力された場合は、発信者側携帯電話機2から送信された例えば後述する留守電メモへのメッセージの音声情報を文字情報に変換し、電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機303で再生可能にする第2の設定をする。これにより、予め電子メールで送信してもらうか、そのまま留守電メモへの音声情報を受信者側携帯電話機303で再生するかを自由に選択することができるので、例えばこれから会議で受信者側携帯電話機303を見ることができないような場合でもパソコン4等でその会議中に該電子メールを受信し見ることが可能となる。勿論、第1の設定を電子メールで送信とせず音声情報を文字情報に変換し該文字情報を受信者側携帯電話機303の液晶表示部13で表示するようにしてもよい。上述の設定は色々可能であり上述の設定に限定されるものではない。
【0183】
また、設定機構349は第1の設定がされたことを音声変換機構351に受け渡すことができる。
【0184】
更に留守電機構350は、CPU18の制御下例えば所謂留守電メモ等といわれるもので、発信者側携帯電話機2から受信者側携帯電話機303に送信したところ受信者が電話に出ず繋がらない場合に、発信者のメッセージを音声情報として記録し、受信者が該受信者側携帯電話機303の操作キー11の操作で該留守電メモとして受信者側携帯電話機303に記録された音声情報を聴くことができるものである。
【0185】
具体的には、例えば受信者側携帯電話機303で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、その発信者側携帯電話機2からの送信は留守電機構350に接続される。ここで、留守電機構350は、CPU18の制御下通信部8を介しに所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0186】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を第1の受信手段でもあり、音声情報記録手段でもある留守電機構350は、通信部8を介し受信しデータ格納部342に音声情報データ346として格納すると共に、留守電メッセージを受信したことを設定機構349に伝える。これにより、設定機構349は予め設定されたものが第1の設定であるか第2の設定であるかの情報を留守電機構350に戻すので、その設定された処理を留守電機構350はCPU18の制御下することとなる。
【0187】
すなわち、留守電機構350は第1の設定がされているとの設定情報を設定機構349から受取った場合は、データ格納部342から音声情報データ346を読み出して複製し音声変換機構351に受け渡す。
【0188】
一方、留守電機構350は第2の設定がされているとの設定情報を設定機構349から受取った場合は、CPU18の制御下例えば留守電のメッセージが届いているとの留守電情報を、入出力部7に受渡し、入出力部7の例えば液晶表示部13にアイコン等で表示させることができる。更に留守電機構350は、操作キー11からの入力により当該留守電メッセージの音声情報を再生する情報を受けたときは、CPU18の制御下例えばデータ格納部342から音声情報データ346を読み出して入出力部7に受渡し、入出力部7の例えばスピーカ12より音声として出力できる。
【0189】
また、変換手段としての音声変換機構351はCPU18の制御下例えば留守電機構350から音声情報が受け渡されたときは、その音声情報を文字情報に変換することができ、その変換された文字情報を留守電機構350に戻す。
【0190】
これにより、変換された文字情報を受け渡された留守電機構350は、予め設定された第1の設定に従い例えば電子メールで設定されたメールアドレスに送信させるためにメール送信機構352に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレス、例えば受信者側携帯電話機303の所有者のメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡すことができる。
【0191】
更に第2の送信手段としてのメール送信機構352は、CPU18の制御下例えば留守電機構350から文字情報を受け渡されたときは、該文字情報に付けられた受信者情報に基づきデータ格納部342のアドレスデータ345から受信者側携帯電話機303の所有者のメールアドレスを読み出し該メールアドレスに通信部36を介し該文字情報を電子メールとして送信することができる。
【0192】
また、メール受信機構353は、CPU18の制御下例えば自分が送信した電子メールを受信者側携帯電話機303で受信することができる。これにより、音声情報から変換した文字情報を見るだけでなく、同じ文字情報を電子メールで受取ることもできる。
【0193】
(音声文字化通信方法)
【0194】
次に、以上のように構成された音声文字化通信システム301の動作について受信者側携帯電話機303の情報のやり取りを中心に図12に基づいて説明する。尚、音声文字化通信システム301の動作は第1の実施形態と設定が受信者側携帯電話機303でなされる点で異なるのでその点を中心に説明し、第1の実施形態の動作と同様な点はその説明を省略する。
【0195】
前提として、例えば受信者側携帯電話機303は留守電メモ等の機能を有するものとする。
【0196】
まず、例えば図12に示すように受信者側携帯電話機303で操作キー11からの所定の文字や数字の入力により受信者側携帯電話機303の所有者のメールアドレスの登録要求をする(ST401)。具体的には、図11に示すように受信者側携帯電話機303の操作キー11から予め定められた文字や数字と共に本人であることを証明する例えばパスワード等を入力するとCPU18は、本人確認機構347にデータ格納部342に格納されている本人確認データ344例えばパスワードを読み出して比較させ、まちがいなく受信者側携帯電話機303の所有者であることを確認させる(ST402)。
【0197】
ここで、受信者側携帯電話機303の所有者であることが確認された場合にCPU18は、本人確認機構347にそのメールアドレス情報をアドレス記録機構348に受け渡らせ、該アドレス記録機構348はそのメールアドレス情報のメールアドレスを対応する受信者情報等と共にデータ格納部342にアドレスデータ345として格納し登録する(ST403)。また、受信者側携帯電話機303の所有者であることが確認されなかった場合は、エラー情報を例えば液晶表示部13に表示し、ST402の前の状態に戻る。これにより、本人でない者により登録されたメールアドレスに、変換された文字情報が電子メールとして送信されることによる通信の安全性が害されることを防ぐことができる。
【0198】
次に、CPU18は入出力部7に設定をするための情報である要求情報が受信者側携帯電話機303の操作キー11により所定の文字や数字で入力された場合は、設定機構349にその情報を届けさせる(ST404)。
【0199】
そして、CPU18は設定機構349に、まず第1の設定の要求なのか判断させる(ST405)。ここで、設定機構349が第1の設定であると判断した場合は、CPU18は設定機構349に第1の設定をさせる(ST406)。一方、第1の設定でないと判断した場合は第2の設定であるか判断させる(ST407)。設定機構349が第2の設定であると判断した場合は、CPU18は設定機構349に第2の設定をさせる(ST408)。ここで、設定機構349が第2の設定でないと判断した場合は予め用意した設定条件に無いのでエラー情報を受信者側携帯電話機303に送信し、ST404の前の状態に戻る。勿論、設定はこれに限られるものではなく例えば電子メールにしないで変換後の文字情報を受信者側携帯電話機303の液晶表示部13に表示させる設定でもよい。
【0200】
次に、CPU18は発信者側携帯電話機2から受信者側携帯電話機303の留守電メモへのメッセージが送信された場合は、そのメッセージの音声情報を通信部8を介し留守電機構350に受信させる(ST409)。具体的には、例えば受信者側携帯電話機303で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合、CPU18は留守電機構350に通信部8を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信させる。
【0201】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を留守電機構350は、通信部8を介して受信しデータ格納部342に音声情報データ346として記録し格納する(ST410)と共に、留守電メッセージを受信したことを設定機構349に伝える。
【0202】
そして、CPU18は設定機構349に予め設定されているものが第1の設定なのか第2の設定なのか判断させる(ST411)。設定機構349が第1の設定であると判断した場合は、CPU18は留守電機構350にデータ格納部342から音声情報データ346を読み出させて複製させ音声変換機構351にその複製された音声情報を受け渡らせる。
【0203】
音声情報を受け渡らせられた音声変換機構351は、該音声情報を文字情報に変換し(ST412)、その変換された文字情報を留守電機構350に受け渡す。
【0204】
CPU18は、留守電機構350に伝えられた文字情報を予め設定された第1の設定に従い例えば電子メールで、設定されたメールアドレスに送信させるためにメール送信機構352に該文字情報にその電子メールを送信すべきメールアドレスを特定する受信者情報を付けて受け渡させる。
【0205】
更にCPU18は、メール送信機構352に留守電機構350からの文字情報に付けられた受信者情報に基づきデータ格納部342のアドレスデータ345を読み出させ、該メールアドレスに通信部8を介し該文字情報を電子メールとして送信させる(ST413)。
【0206】
これにより、例えばパソコン4で自由な時間に受信者側携帯電話機303から送信された電子メールを受信できる(ST414)。具体的には、図11に示すようにパソコン4のCPU31は操作キー28による入力によりメール受信機構35に通信部25を介し、通信ホスト装置5から送信された電子メールを受信させる。
【0207】
そして、パソコン4のCPU31は入出力部26の例えば液晶表示部30にその電子メールの文字情報を画像表示させる(ST415)。
【0208】
一方、ST411で設定機構349が第2の設定であると判断した場合は、CPU18は留守電機構350に例えば留守電メモのメッセージが届いているとの留守電情報を、入出力部7の液晶表示部13にアイコンや記号等で表示させる(ST416)。これにより、受信者は留守電メッセージが届いていることを知ることができる。
【0209】
更にCPU18は、入出力部7に操作キー11等の操作により当該留守電メモのメッセージの音声情報を再生するように入力されたときは、例えば留守電機構350にデータ格納部342から音声情報データ346を読み出させて該音声情報を入出力部7のスピーカ12から音声として出力させることができる(ST417)。
【0210】
以上で音声文字化通信システム301の動作の説明を終了する。
【0211】
このように本実施形態によれば、受信者側携帯電話機303が、予め発信者側携帯電話機2からの音声情報を受信した場合に該音声情報を文字情報に変換する第1の設定又は、受信した音声情報を再生可能にする第2の設定をする設定手段と、該設定手段が第1の設定をした場合は、その設定後に受信した音声情報を文字情報に変換する手段とを有することとしたので、留守番電話サービスセンター等の通信ホスト装置を介さず通信端末装置である携帯電話機同士で音声情報のやり取り及び該音声情報を文字情報に変換して受信者側携帯電話機303で例えば液晶表示部13に文字列として表示でき、音声で聞けないときも発信者のメッセージを確認できる。
【0212】
また、予め受信者側携帯電話機303に例えば自分のメールアドレスを登録し、該受信者側携帯電話機303に発信者から留守電メッセージとしての音声情報が送信されたときは、単に受信者側携帯電話機303で該音声情報を変換し文字情報として表示するのではなく、電子メールとして該受信者側携帯電話機303から送信されるので電子メールとしての多様な機能を利用することができる。すなわち、該電子メールを受取れる第3の通信端末装置例えばパソコン4で留守電メッセージをいつでも自由に見ることができることとなる。
【0213】
更に音声変換機構351は、データ格納部342に音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換することとしたので、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0214】
(第5実施形態)
【0215】
次に、本発明に係る音声文字化通信システムの第5の実施形態について説明する。本実施形態においては、通信ホスト装置を介さないで留守電メッセージを受信後に通信端末装置で文字情報に変換される点が第1及び第4の実施形態と異なるのでその点を中心に説明する。尚、第1及び第4の実施形態の構成要素と共通する構成要素については、第1及び第4の実施形態の構成要素と同一の符号を付しその説明を省略する。
【0216】
図13は本発明の第5の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図及び図14は第5の実施形態に係る音声文字化通信システムの情報の流れを示すフローチャートである。
【0217】
(音声文字化通信システムの構成)
【0218】
音声文字化通信システム401は、例えば図10に示すように第1の通信端末装置としての発信者側携帯電話機2、第2の通信端末装置としての受信者側携帯電話機403、第3の通信端末装置としてのパソコン4及びこれら携帯電話機やパソコン4等を相互に通信可能に接続する通信回線等のネットワーク6等により構成されている。
【0219】
ここで、受信者側携帯電話機403は例えば図2及び図13に示すように第2の出力手段でもある入出力部7、通信部8及び制御部417等を備えている。
【0220】
制御部417は、例えば図13に示すように受信部15、送信部16、演算と制御とをするCPU18、必要に応じて一時的に音声情報、文字情報、各種データ及びソフト等を記録し、受信者側携帯電話機403の制御をより円滑に行うRAM19、ROM20、記録部としてのデータ格納部342及び各種のソフトウエアが格納されたソフトウエア格納部421等を有する。
【0221】
また、ソフトウエア格納部421は例えば図13に示すように本人確認機構347、記録手段としてのアドレス記録機構348、設定機構449、留守電機構450、音声変換機構351、第2の送信手段としてのメール送信機構352及びメール受信機構353等を有する。
【0222】
設定手段でもある設定機構449は、CPU18の制御下例えば設定の情報が受信者側携帯電話機403の操作キー11により所定の文字や数字で入力された場合は、発信者側携帯電話機2から送信された例えば留守電メモ等へのメッセージの音声情報を文字情報に変換し、電子メールとして受信者が登録したメールアドレスに送信する第1の設定又は、該音声情報をそのまま受信者側携帯電話機403で再生可能にする第2の設定をする。これにより、発信者側携帯電話機2から留守電メモ等へのメッセージが入った時の状況に応じ、電子メールで送信してもらうか、そのまま留守電メモへの音声情報を受信者側携帯電話機403で再生するかを自由に選択することができるので、会議中等で受信者側携帯電話機403を見ることができないような場合でもパソコン4等でその会議中に該電子メールを受信し見ることが可能となる。
【0223】
勿論、第1の設定を電子メールで送信とせず音声情報を文字情報に変換し該文字情報を受信者側携帯電話機403の液晶表示部13で表示するようにしてもよい。上述の設定は色々可能であり上述の設定に限定されるものではない。
【0224】
更に留守電機構450は、CPU18の制御下例えば所謂留守電メモ等といわれるもので、発信者側携帯電話機2から受信者側携帯電話機403に送信したところ受信者が電話に出ず繋がらない場合に、発信者のメッセージを音声情報として記録し、受信者が該受信者側携帯電話機403の操作キー11の操作で該留守電メモとして受信者側携帯電話機403に記録された音声情報を聴くことができるものである。
【0225】
具体的には、例えば受信者側携帯電話機403で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合は、その発信者側携帯電話機2からの送信は留守電機構450に接続される。ここで、留守電機構450は、CPU18の制御下通信部8を介しに所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信する。
【0226】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合は、その音声情報を第1の受信手段、音声情報記録手段でもある留守電機構450は通信部8を介し受信しデータ格納部342に音声情報データ346として格納すると共に、留守電メッセージを受信したことを受信者側携帯電話機403の入出力部7により音声又は画面表示として出力する。これにより、受信者は受信者側携帯電話機403の液晶表示部13のアイコン表示等から留守電メモが入っていることを知ることができる。
【0227】
また、このとき同時に、文字情報に変換して例えば電子メールとして送信する第1の設定か或は、音声情報として受ける第2の設定を選択して設定できる旨の情報も受信者側携帯電話機403の液晶表示部13に表示等させてもよい。
【0228】
更に留守電機構450は、CPU18の制御下設定機構449に設定されたものが第1の設定であるか第2の設定であるかの情報を留守電機構450に届けさせることができる。これにより、その設定された処理を留守電機構450はCPU18の制御下することとなる。
【0229】
すなわち、留守電機構450は第1の設定がされているとの設定情報を設定機構449から受取った場合は、データ格納部342から音声情報データ346を読み出して複製し変換手段としての音声変換機構351に受け渡す。
【0230】
一方、留守電機構450は第2の設定がされているとの設定情報を設定機構449から受取った場合で、受信者側携帯電話機403の操作キー11からの入力により当該留守電メモの音声情報を再生する情報を受けたときは、CPU18の制御下例えばデータ格納部342から音声情報データ346を読み出して入出力部7に受渡し、入出力部7の例えばスピーカ12より音声として出力できる。
【0231】
(音声文字化通信方法)
【0232】
次に、以上のように構成された音声文字化通信システム401の動作について受信者側携帯電話機403の情報のやり取りを中心に図14に基づいて説明する。尚、音声文字化通信システム401の動作は第4の実施形態と設定が留守電メモを受信した後になされる点で異なるのでその点を中心に説明し、第4の実施形態の動作と同様な点はその説明を省略する。
【0233】
CPU18は、発信者側携帯電話機2から受信者側携帯電話機403の留守電メモへのメッセージが送信された場合はそのメッセージの音声情報を通信部8を介し留守電機構450に受信させる(ST501)。具体的には、例えば受信者側携帯電話機403で予め設定された呼び出し音回数を超えた場合、CPU18は留守電機構450に通信部8を介して所定のメッセージ例えば「現在電話に出られません。ピーの発信音の後にメッセージを入れてください。」を発信者側携帯電話機2に送信させる。
【0234】
これに対し発信者がメッセージを送信した場合はその音声情報を留守電機構450は通信部8を介し受信し、データ格納部342に音声情報データ346として記録し格納する(ST502)。
【0235】
また、CPU18は留守電メモのメッセージを受信したことを受信者側携帯電話機403の入出力部7により音声又は画面表示として出力させる。これにより、受信者は受信者側携帯電話機403の液晶表示部13のアイコン表示等から留守電メモが入っていることを知ることができる。
【0236】
更に同時に、文字情報に変換して例えば電子メールとして送信する第1の設定か或は、音声情報として受ける第2の設定を選択して設定できる旨の情報も受信者側携帯電話機403の液晶表示部13に表示等させてもよい。
【0237】
当該ST502の次からパソコン4で画像表示するまで(ST404から415まで)は、第4の実施形態の動作とほぼ同様であるのでその説明は省略する。
【0238】
一方、ST411で設定機構449が第2の設定であると判断した場合CPU18は、入出力部7に操作キー11等の操作により当該留守電メッセージの音声情報を再生するように入力されたときは、例えば留守電機構450にデータ格納部342から音声情報データ346を読み出させて該音声情報を入出力部7のスピーカ12から音声として出力させることができる(ST503)。
【0239】
以上で音声文字化通信システム401の動作の説明を終了する。
【0240】
このように本実施形態によれば、受信者側携帯電話機403で音声情報を受信したとの受信情報が出力された場合に、受信した音声情報を文字情報に変換する第1の設定又は、受信した音声情報を再生可能にする第2の設定をする設定機構449と、該設定機構449が第1の設定をした場合は、受信した音声情報を文字情報に変換する音声変換機構351と、設定機構449が、第2の設定をした場合は受信した音声情報を再生し、第1の設定をした場合は文字情報を少なくとも画像表示する入出力部7とを有することとしたので、留守番電話サービスセンター等の通信ホスト装置を介さずその場の状況に応じて設定を選択でき、携帯電話機同士で音声情報のやり取り及び該音声情報を文字情報に変換して受信者側携帯電話機403で例えば液晶表示部13に文字列として表示し、音声で聞けないときも発信者のメッセージを確認できる。
【0241】
また、受信者側携帯電話機403に発信者から留守電メモ等としての音声情報が送信されたときは、その時の状況に応じて、単に受信者側携帯電話機403で該音声情報を変換し文字情報として表示するのではなく、受信者側携帯電話機403に自分のメールアドレスを登録し電子メールとして受信者側携帯電話機403から送信させることができる。これにより、電子メールとしての多様な機能を利用することができる。すなわち、該電子メールを受取れる例えばパソコン4で留守電メッセージをいつでも自由に見ることができることとなる。
【0242】
更に音声変換機構351は、データ格納部342に音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換することとしたので、変換後に音声情報を聞きたいとの要望に答えたり、変換に失敗したりした場合にも再度変換し直すことができる。
【0243】
尚、本発明は上述したいずれの実施形態にも限定されず、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更して実施できる。
【0244】
例えば上述した実施形態では、通信端末装置を携帯電話機やパソコンとして説明したがこれに限られるものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistants)のような通信端末装置であってもよい。これにより、より小型化・機能化が図れる。
【0245】
また、上述した実施形態では携帯電話機について説明したがこれに限られるものではなく、例えば固定式の電話機であってもよい。これにより、更に通信回線の利便性が向上する。
【0246】
更に上述した実施形態では、設定を第1及び第2の設定としたがこれに限られるものではなくいずれか一方だけの設定としてもよいし、二つの選択肢だけでなく第3の設定等のようにより設定の数を増やしてもよい。これにより、多種多様な通信システムに対応できることとなり、使用者の利便性が増す。
【0247】
また、上述した実施形態では設定機構、留守電機構、音声変換機構及びメール送信機構は情報端末装置か通信ホスト装置のいずれか一方にある場合を説明したがこれに限られるものではなく、例えば受信者側携帯電話機と通信ホスト装置の両方に備えてもよい。これにより、電波の届かない場所では通信ホスト装置で留守電メッセージを受信しその音声情報を文字情報に変換し、その文字情報を例えば電子メールとして送信する。一方、電波の届く場所では通信ホスト装置を介さず受信側携帯電話機で留守電メモとしてメッセージを受信しその音声情報を文字情報に変換し、その文字情報を例えば電子メールとして送信することもできる。これにより、より携帯電話機等の通信システムの使用者の利便性が増す。
【0248】
更に設定機構、音声変換機構及びメール送信機構などを発信者側携帯電話機に備えさせ、発信者側携帯電話機で音声情報を文字情報に変換するように設定し、文字化させたり、電子メールで送信させたりしてもよい。これにより、更に携帯電話機等の通信システムの使用者の利便性が増す。
【図面の簡単な説明】
【0249】
【図1】第1の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略説明図である。
【図2】携帯電話機の概略説明図である。
【図3】パソコンの概略説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係る情報の流れを説明するフローチャートである。
【図6】第2の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係る情報の流れを示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図である。
【図9】第3の実施形態に係る情報の流れを示すフローチャートである。
【図10】第4の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略説明図である。
【図11】第4の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図である。
【図12】第4の実施形態に係る情報の流れを示すフローチャートである。
【図13】第5の実施形態に係る音声文字化通信システムの概略ブロック図である。
【図14】第5の実施形態に係る情報の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0250】
1,101,201,301,401 音声文字化通信システム、 2,102 発信者側携帯電話機、 3,103,203,303,403 受信者側携帯電話機、 4 パソコン、 5,105,205 通信ホスト装置、 6 ネットワーク、 7,26,37 入出力部、 8,25,36 通信部、 9,17,27,38,109,117,138,217,238,317,417 制御部、 10 マイク、 11,28 操作キー、 12,29 スピーカ、 13,30 液晶表示部、 14 アンテナ、 15 受信部、 16 送信部、 18,31,39 CPU、 19,32,40,119 RAM、 20,33,41,120 ROM、 21,34,43,121,143,161,221,243,321,421 ソフトウエア格納部、 22 アドレス送信機構、 23,223 要求情報機構、 24,35,353 メール受信機構、 42,342 データ格納部、 44 本人確認データ、 45,345 アドレスデータ、 46,346 音声情報データ、 47,347 本人確認機構、 48,348 アドレス記録機構、 49,149,249,349,449 設定機構、 50,150,250,350,450 留守電機構、 51,351 音声変換機構、 52,352 メール送信機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信システムにおいて、
前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、
前記第2の通信端末装置は、
前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換し前記第2の通信端末装置に送信する第1の設定又は、前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記通信ホスト装置に送信する第1の送信手段と、
前記通信ホスト装置からの前記音声情報又は前記変換された文字情報を受信する第1の受信手段と、
前記音声情報から音声を再生し、又は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段と
を有し、
前記通信ホスト装置は、
前記第2の通信端末装置から前記要求情報を受信する第2の受信手段と、
前記受信した要求情報に応じて第1又は第2の設定をする設定手段と、
前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する第3の受信手段と、
前記設定手段が、前記第1の設定をした場合に前記音声情報を文字情報に変換する手段と、
前記設定手段が、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を前記第2の通信端末装置に送信し、前記設定手段が前記第2の設定をした場合は前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の送信手段と
を有することを特徴とする音声文字化通信システム。
【請求項2】
前記第1の送信手段は、前記第3の受信手段により前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する前に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする請求項1に記載の音声文字化通信システム。
【請求項3】
前記通信ホスト装置は、前記音声情報を受信した場合に該音声情報を受信したとの受信情報を前記第2の通信端末装置に送信する第3の送信手段を更に有し、
前記第2の通信端末装置は、前記第3の送信手段により送信された前記通信ホスト装置が前記音声情報を受信したとの受信情報を受信する第4の受信手段と、該受信情報を出力する第2の出力手段とを更に有し、
前記第1の送信手段は、前記第2の出力手段により前記受信情報が出力された場合に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする請求項1に記載の音声文字化通信システム。
【請求項4】
前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信する第4の送信手段を更に有し、
前記通信ホスト装置は、前記メールアドレス情報を受信する第5の受信手段と、前記受信したメールアドレス情報により該メールアドレスを記録する手段とを更に有し、
前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、
前記第2の送信手段は、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、
前記第1の受信手段の前記文字情報は、前記電子メールとして送信された文字情報であることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の音声文字化通信システム。
【請求項5】
ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信システムにおいて、
前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、
前記通信ホスト装置は、
前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信した音声情報を文字情報に変換し前記第2の通信端末装置に送信する第1の設定又は、前記第1の受信手段により受信した音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記第1の通信端末装置から受信する第2の受信手段と、
前記受信した要求情報により第1又は第2の設定をする設定手段と、
前記設定手段が前記第1の設定をした場合は、受信した前記音声情報を文字情報に変換する手段と、
前記設定手段が前記第2の設定をした場合は、前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信し、前記設定手段が前記第1の設定した場合は、前記変換した文字情報を前記第2の通信端末装置に送信する第1の送信手段と
を有し、
前記第1の通信端末装置は、
前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信する第2の送信手段と、
前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信する第3の送信手段と
を有し、
前記第2の通信端末装置は、
前記通信ホスト装置からの前記音声情報又は前記変換された文字情報を受信する第3の受信手段と、
前記音声情報を再生し、又は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段と を有することを特徴とする音声文字化通信システム。
【請求項6】
前記第3の送信手段は、前記第2の送信手段により前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信する前に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする請求項5に記載の音声文字化通信システム。
【請求項7】
前記第3の送信手段は、前記第2の送信手段により前記音声情報を前記通信ホスト装置に送信した後に前記要求情報を前記通信ホスト装置に送信可能であることを特徴とする請求項5に記載の音声文字化通信システム。
【請求項8】
前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信する第4の送信手段を更に有し、
前記通信ホスト装置は、前記メールアドレス情報を受信する第4の受信手段と、前記受信したメールアドレス情報により該メールアドレスを記録する手段とを更に有し、
前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、
前記第1の送信手段は、前記第1の設定した場合は前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、
前記第3の受信手段の前記文字情報は、前記電子メールとして送信された文字情報であることを特徴とする請求項5から請求項7のうちいずれか一項に記載の音声文字化通信システム。
【請求項9】
前記通信ホスト装置又は前記第2の通信端末装置は、前記音声情報を記録する音声情報記録手段を更に有し、
前記変換手段は、前記音声情報記録手段により前記音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換するものであることを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか一項に記載の音声文字化通信システム。
【請求項10】
ネットワークを介して通信可能な複数の通信端末装置を備える音声文字化通信システムにおいて、
前記複数の通信端末装置は第1及び第2の通信端末装置を有し、
前記第2の通信端末装置は、
前記第1の通信端末装置からの音声情報を受信した場合に、前記受信した音声情報を文字情報に変換する第1の設定又は、前記第1の通信端末装置からの音声情報を受信した場合に、前記受信した音声情報を再生可能にする第2の設定をする設定手段と、
前記第1の通信端末装置からの前記音声情報を受信する第1の受信手段と、
前記設定手段が、前記第1の設定をした場合は前記第1の受信手段により受信した音声情報を文字情報に変換する手段と、
前記設定手段が、前記第2の設定をした場合は前記第1の受信手段により受信した前記音声情報を再生し、前記第1の設定をした場合は前記文字情報を少なくとも画像表示する第1の出力手段と
を有し、
前記第1の通信端末装置は、前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第1の送信手段を有することを特徴とする音声文字化通信システム。
【請求項11】
前記設定手段は、前記第1の受信手段により前記第1の通信端末装置からの前記音声情報を受信する前に、前記第1の設定又は第2の設定をすることが可能であることを特徴とする請求項10に記載の音声文字化通信システム。
【請求項12】
前記第2の通信端末装置は、前記第1の受信手段により前記音声情報を受信した場合に該音声情報を受信したとの受信情報を出力する第2の出力手段を更に有し、
前記設定手段は、前記第2の出力手段により前記受信情報が出力された後に、前記第1の設定又は第2の設定をすることが可能であることを特徴とする請求項10に記載の音声文字化通信システム。
【請求項13】
前記複数の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置と電子メールにより通信可能な第3の通信端末装置を更に有し、
前記第2の通信端末装置は、少なくとも前記第2の通信端末装置の所有者のメールアドレスを記録する手段と、該メールアドレスへ前記文字情報を送信する第2の送信手段とを更に有し、
前記第1の設定は、前記音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するものであり、
前記第2の送信手段は、前記第1の設定がされた場合に前記変換した文字情報を電子メールとして送信するものであり、
前記第3の通信端末装置は、前記第2の通信端末装置から前記電子メールとして送信された前記文字情報を受信する第2の受信手段と、前記受信された前記文字情報を少なくとも画像表示する第3の出力手段とを有することを特徴とする請求項10から請求項12のうちいずれか一項に記載の音声文字化通信システム。
【請求項14】
前記第2の通信端末装置は、前記音声情報を記録する音声情報記録手段を更に有し、
前記変換手段は、前記音声情報記録手段により前記音声情報が記録されてから該記録された音声情報を複製し、その複製された音声情報を文字情報に変換するものであることを特徴とする請求項10から請求項13のうちのいずれか一項に記載の音声文字化通信システム。
【請求項15】
ネットワークを介して通信可能な第1から第3の通信端末装置と通信ホスト装置とを備える音声文字化通信方法において、
前記第2の通信端末装置が、少なくとも該第2の通信端末装置の所有者のメールアドレス情報を前記通信ホスト装置に送信するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第2の通信端末装置から送信された前記メールアドレス情報を受信するステップと、
前記通信ホスト装置が、受信した前記メールアドレス情報を該通信ホスト装置の記録部に記録するステップと、
前記第2の通信端末装置が、前記通信ホスト装置が前記第1の通信端末装置から音声情報を受信した場合に、該音声情報を文字情報に変換しその文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信する第1の設定又は、該音声情報を前記第2の通信端末装置に送信する第2の設定を要求する要求情報を前記通信ホスト装置に送信するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第2の通信端末装置から前記要求情報を受信するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記受信した要求情報に応じて第1又は第2の設定をするステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第1の通信端末装置が送信した音声情報を受信するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第1の設定をした場合にその第1の設定後に受信した前記音声情報を文字情報に変換するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第1の設定した場合に前記変換した文字情報を電子メールとして前記メールアドレスへ送信するステップと、
前記第3の通信端末装置が、前記通信ホスト装置から送信された前記電子メールを受信するステップと、
前記第3の通信端末装置が、前記受信した電子メールの前記文字情報を画像表示するステップと、
前記通信ホスト装置が、前記第2の設定をした場合にその第2の設定後に受信した前記音声情報を前記第2の通信端末装置に送信するステップと、
前記第2の通信端末装置が、前記通信ホスト装置が送信した前記音声情報を受信するステップと、
前記第2の通信端末装置が、前記受信した音声情報から音声を再生し出力するステップと
を有することを特徴とする音声文字化通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−39805(P2006−39805A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216890(P2004−216890)
【出願日】平成16年7月26日(2004.7.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】