説明

香料粒子を含む固体粒子洗濯洗剤組成物

本発明は、(a)0.2重量%〜20重量%の香料粒子と;(b)100重量%以下の、固体粒子洗濯洗剤組成物の残部を含み、香料粒子が1重量%〜60重量%の香料を含み、該香料粒子が400μm〜4,000μmの重量平均粒径を有し、該香料粒子が500g/L〜1,500g/Lの嵩密度を有し、固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が200μm〜1,500μmの重量平均粒径を有し、該固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が200g/L〜1,500g/Lの嵩密度を有する、固体粒子洗濯洗剤組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は香料粒子を含む固体粒子洗濯洗剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
洗剤メーカーは、香料を洗濯粉末製品に組み込み、洗濯された衣類に嗅覚的効果を付与する。液体香料をバルク組成物に噴霧する従来の香料混入法に加えて、洗剤メーカーはまた、香料マイクロカプセル、香料装填ゼオライト及び香料デンプン封入物のような独立した香料粒子を開発し、それを洗濯粉末の残部に乾燥添加する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、これら独立した香料粒子は非常に小さく、洗濯洗剤粉末に混入する間容器の壁に静電誘引される傾向があり、それにより洗濯粉末への混入が不均質になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一実施形態では、本発明は請求項1で定義したような固体粒子洗濯洗剤組成物を提供する。第二実施形態では、本発明は請求項6で定義したような香料粒子に関する。発明者らは、香料粒子の固体粒子洗濯洗剤組成物の残部に対する物理的特性を注意深く制御することにより、固体粒子洗濯洗剤組成物に香料粒子を均一な様式で組み込むことができることを見出した。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
固体粒子洗濯洗剤組成物
固体粒子洗濯洗剤組成物は、(a)0.2重量%〜20重量%、又は好ましくは1重量%以上及び好ましくは10重量%以下、又は実に5重量%の香料粒子と;(b)100重量%以下の、固体粒子洗濯洗剤組成物の残部を含む。香料粒子と固体粒子洗濯洗剤組成物の残部については、以下により詳細に記載する。
【0006】
香料粒子
香料粒子は、典型的には、1重量%〜60重量%、好ましくは5重量%以上、及び50重量%以下、又は40重量%以下、又は実に30重量%以下の香料を含む。香料はアミン及びアルデヒド又はケトンの反応生成物であってよい。
【0007】
香料粒子は、典型的には、400μm〜4,000μm、又は500μm以上、又は600μm以上、又は700μm以上、又はさらに800μm以上、及び好ましくは3,000μm以下、又は2,000μm以下、又はさらに1,500μm以下の重量平均粒径を有する。
【0008】
香料粒子は、典型的には、500g/L〜1,500g/L、又は600g/L以上、又は700g/L以上、又は800g/L以上、及び好ましくは1,200g/L以下の嵩密度を有する。
【0009】
香料粒子は、好ましくは、10.0未満、又は9.0未満、8.0未満、7.0未満又は6.0未満、及び好ましくは0.01以上、又は0.1以上粒子の相対ジャミングオンセット(relative jamming onset)(RJOビーズ)を有する。
【0010】
香料粒子は好ましくは核及び層を含む。核は、香料と、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム及び/又は硫酸ナトリウムから選択される物質を含んでよい。層は、デンプン、高分子カルボキシレートポリマー及び/又は50〜100の平均エトキシル化度を有するタローアルコールエトキシル化アルコールを含んでよい。層は、水和性物質を含んでよい。好適な水和性物質としては、好ましくは微粒子の形態の、典型的には50μm未満の重量平均粒径を有する炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0011】
核は炭酸ナトリウムを含んでよく、層はマイクロカプセルの形態の香料を含んでよい。マイクロカプセル形態の香料は、典型的には、任意の好適な物質に封入される。層はまた炭酸ナトリウムを含んでもよい。
【0012】
核は炭酸ナトリウムを含んでよく、層は香料と炭酸ナトリウム及び/又は50〜100の平均エトキシル化度を有するタローアルコールエトキシル化アルコールから選択される物質とを含んでよい。
【0013】
核は炭酸ナトリウム、高分子カルボキシレートポリマー及び/又はゼオライトを含んでよく、層はポリエチレングリコール及び/又は炭酸ナトリウムを含んでよい。層はまた香料及びゼオライトを含んでもよく、香料は典型的にはゼオライト上に吸着及び/又は吸収される。さらに、核はまた香料を含んでもよい。
【0014】
香料粒子は、好ましくは800μm〜1,500μmの重量平均粒径を有する。香料粒子は、好ましくは800g/L〜1,200g/Lの嵩密度を有する。
【0015】
固体粒子洗濯洗剤組成物の残部
固体粒子洗濯洗剤組成物の残部は、典型的には、200μm〜1,500μmの重量平均粒径を有する。固体粒子洗濯洗剤組成物の残部は、典型的には、200g/L〜1,500g/Lの嵩密度を有する。固体粒子洗濯洗剤組成物の残部は、好ましくは、200μm〜700μmの重量平均粒径を有する。固体粒子洗濯洗剤組成物の残部は、好ましくは、500g/L〜700g/Lの嵩密度を有する。
【0016】
固体粒子洗濯洗剤組成物の残部は、典型的には、以下の洗剤成分のうち1以上を含む粒子を含む:アニオン性洗浄界面活性剤、非イオン性洗浄界面活性剤、カチオン性洗浄界面活性剤、双極性洗浄界面活性剤、両性洗浄界面活性剤のような洗浄界面活性剤であって;好ましいアニオン性洗浄界面活性剤は、直鎖又は分岐鎖C8〜24アルキルベンゼンスルホナート類、好ましくは直鎖C10〜13アルキルベンゼンスルホナート類であり、他の好ましいアニオン性洗浄界面活性剤は、1〜30、好ましくは1〜10の平均アルコキシル化度を有する直鎖又は分岐鎖、置換又は非置換C12〜18アルキルアルコキシル化サルフェート、より好ましくは1〜10の平均エトキシル化度を有する直鎖又は分岐鎖、置換又は非置換C12〜18アルキルエトキシル化サルフェート、最も好ましくは3〜7の平均エトキシル化度を有する直鎖非置換C12〜18エトキシル化サルフェートのようなアルコキシル化アニオン性洗浄界面活性剤であり、他の好ましいアニオン性洗浄界面活性剤はアルキルサルフェート類、アルキルスルホナート類、アルキルホスフェート類、アルキルホスホナート類、アルキルカルボキシレート類又はこれらの任意の混合物であり;好ましい非イオン性洗浄界面活性剤は、1〜20、好ましくは3〜10の平均アルコキシル化度を有するC8〜18アルキルアルコキシル化アルコール類、最も好ましくは3〜10の平均アルコキシル化度を有するC12〜18アルキルエトキシル化アルコール類であり;好ましいカチオン性洗浄界面活性剤は、モノ−C6〜18アルキルモノ−ヒドロキシエチルジ−メチル四級アンモニウムクロライド、より好ましくはモノ−C8〜10アルキルモノ−ヒドロキシエチルジ−メチル四級アンモニウムクロライド、モノ−C10〜12アルキルモノ−ヒドロキシエチルジ−メチル四級アンモニウムクロライド及びモノ−C10アルキルモノ−ヒドロキシエチルジ−メチル四級アンモニウムクロライドである洗浄界面活性剤;過炭酸塩類及び/又は過ホウ酸塩類のような過酸素源であって、好ましくは過ホウ酸ナトリウムであり、過酸素源は、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩又は混合された塩を含むこれらの混合物のようなコーティング成分によって、好ましくは少なくとも部分的にコーティングされ、好ましくは完全にコーティングされる過酸素源;テトラアセチルエチレンジアミン、ノナノイルオキシベンゼンスルホナートのようなオキシベンゼンスルホナート漂白活性剤、カプロラクタム漂白活性剤、N−ノナノイル−N−メチルアセトアミドのようなイミド漂白活性剤、N,N−フタロイルアミノ(pthaloylamino)ペルオキシカプロン酸、ノイルアミドペルオキシアジピン酸又はジベンゾイルペルオキシドのような予め形成された過酸類のような漂白活性剤;アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ラッカーゼ、リパーゼ、オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、ペクチン酸リアーゼ及びマンナナーゼのような酵素;シリコーン系泡抑制剤のような泡抑制剤系;蛍光増白剤;光退色;硫酸塩類、好ましくは硫酸ナトリウムのような増量剤;粘土、シリコーン及び/又は四級アンモニウム化合物のような柔軟剤;ポリエチレンオキシドのような凝集剤;ポリビニルピロリドン、ポリ4−ビニルピリジンN−オキシド及び/又はビニルピロリドンとビニルイミダゾールのコポリマーのような転染抑制剤;疎水的に改質されたセルロース及びイミダゾールとエピクロロヒドリン(epichlorhydrin)の縮合により生成するオリゴマーのような布地保全成分(fabric integrity component);アルコキシル化ポリアミン類及びエトキシル化エチレンイミンポリマーのような汚れ分散剤及び汚れ再付着防止剤;カルボキシメチルセルロース及びポリエステル類のような再付着防止剤;スルファミン酸又はその塩類;クエン酸及びその塩類;炭酸塩源、好ましくは炭酸ナトリウム及び/又は重炭酸ナトリウムのような炭酸塩類;ゼオライトA及び/又はゼオライトMAのようなゼオライトビルダー、トリポリリン酸ナトリウムのようなホスフェートビルダー;マレイン酸及びアクリル酸のコポリマーのようなカルボキシレートポリマー;ケイ酸ナトリウムのようなケイ酸塩;及びこれらの混合物。
【0017】
相対ジャミングオンセット(Relative jamming onset)(RJOビーズ
相対ジャミングオンセットは、ハンソン・リサーチ社(Hanson Research Corporation)(米国カリフォルニア州チャッツワース(Chatsworth))により供給されるフロデックス(Flodex)(商標)機器を用いて測定される。本試験方法で用いる時、「ホッパー(Hopper)」という用語は、フロデックス(Flodex)機器のシリンダアセンブリを指し;「オリフィス(orifice)」という用語は、流れ試験で用いられるフローディスク(Flow Disk)」の中心にある穴を指し;記号「B」は、試験で用いられるフローディスクのオリフィスの直径を指し;記号「b」は、オリフィス直径の、「流動性粒子質量に基づく累積粒径分布試験(Flowable Particle Mass Based Cumulative Particle Size Distribution Test)」と題された本出願人の試験方法で指定した30番目のパーセンタイル粒径(D30)に対する比により規定されるような無次元オリフィス寸法を指し、b=B/D30である。
【0018】
フロデックス(商標)機器は、以下を除いてフロデックス(商標)操作マニュアル21−101−000版C 2004−03改訂版に書かれている指示に従って操作される。
【0019】
(a)試験を開始する前に、0.01g精度のはかりで、試験される物質を集めるために用いられる好適な容器の風袋を計り、その後該容器を用いて以下の工程(c)でホッパーからの粒子状放出物の質量を特定する。
【0020】
(b)試料調製粒子のバルク試料を好適に二分(riffle)し、副試料のゆるく充填した(loose fill)場合の容積を150mLにする。適切な試料質量は、以下に記載した「嵩密度試験」と題された試験方法で指定したゆるく充填した場合の密度を測定し、次いで標的容積(150mL)まで増加させることにより測定できる。試料の質量(試料質量)は、各試験測定の開始前に記録される。非破壊試験の場合、同一試料を繰り返し用いてよい。試料全体を、例えばホッパーの反転により放出し、次いで各測定前に再装填する。
【0021】
(c)最小オリフィス寸法(より小さなオリフィスが必要でない限り典型的には4mm)により開始し、各オリフィス寸法について3回反復測定する。各測定について、試料をホッパーに装填し、フロデックス(商標)操作マニュアルに記載の手順に従ってオリフィスが開口する前に、約30秒間の休止期間休止させる。少なくとも60秒間、風袋を計った容器に試料を放出する。この60秒間後、一旦流れが停止し、30秒間停止し続けると(即ち、0.1質量%以下の物質が30秒の停止期間にわたって放出される)、次いで放出された物質の質量が測定され、オリフィスは閉じられ、ホッパーアセンブリの反転又はフローディスクの除去により、ホッパーは完全に空になる。注記:流れが停止し、次いで30秒の停止期間中に再開した場合、次の流れ停止で停止期間計は0で再起動しなければならない。各測定について、放出された質量%は、以下の式に従って算出される:(放出された質量%)=100*(排出された質量)/(試料質量)。3回の放出された質量%測定の平均を、縦軸上の放出された質量%と横軸上の無次元オリフィス寸法とともに、無次元オリフィス寸法(b=B/D30)の関数としてプロットする。この手順は、フロデックス(商標)操作マニュアルの「肯定的な結果」の記載により、3連続回の間ジャミング(jamming)なくホッパーが放出するまで、漸増式に大きくなるオリフィス寸法を用いて繰り返される。
【0022】
(d)プロットしたデータは、次いで直線的に補間され、相対ジャミングオンセット(RJO)が見出され、これは25質量%平均放出の時点での、無次元オリフィス寸法の値として定義される。これは、補間が25質量%放出に等しい点における横軸値(b)により測定される。平均放出質量%が開始オリフィスで25%を超える場合、次いでより小さなオリフィスを有するフローディスクを得て、より小さなオリフィスで開始する試験を繰り返さなければならない。3.5、3.0、2.5又はさらに2.0mmなどの、より小さなオリフィスを有するフローディスクは、ハンソン・リサーチ社(Hanson Research Corporation)から受注製作部品として入手することができる。
【実施例】
【0023】
(実施例1):香料粒子1
コア物質は、425μm及び710μmの間のふるいで分級することにより調製した、選別された粒状炭酸ナトリウムである。層化粉末もまた炭酸ナトリウムであり、レシュ(Retsch)ZM200を用いて粉砕し、30μm未満の粉砕された物質を製造する。液体結合剤は、平均エトキシル化度80(TAE80)のタローアルコールエトキシル化アルコールである。
【0024】
質量200gの核粒子を、ブレードがステンレススチールであるインペラを有するケンウッド(Kenwood)FP520シリーズミキサーに装填し、次いでミキサーの電源を入れ、速度設定を#1にし、ミキサー内の遠心流動形式を誘発する。次いで48.9gの香油をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内の核粒子に接触させる。次いで一連の4つの経時的層化工程を実施し、或いは6.15gの液体結合剤をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内の核粒子に接触させ、続いて50.5gの層化粉末もまたミキサーの上部から添加し、さらに結合剤、層化粉末等を、生成組成物がコア粒子を取り囲む層内を形成するまで添加する。合計202gの層化粉末を添加する。合計24.6gの液体結合剤をミキサーに添加する。
【0025】
得られた被覆粒子は、次いで、1180μmのふるいを通るが、425μmのふるい上に残るように選別する。粒子は自由に流動することができる。
【0026】
(実施例2):香料粒子2
コア物質は、425μm及び710μmの間のふるいで分級することにより調製した、選別された粒状炭酸ナトリウムである。層化粉末もまた炭酸ナトリウムであり、レシュ(Retsch)ZM200を用いて粉砕し、30μm未満の粉砕された物質を製造する。液体結合剤は、以下の組成を有する香料マイクロカプセルを含有する水溶液である。
液体結合剤1:香油−36.0%w/w、種々の壁物質−17.9%w/w、水−46.1%w/w
【0027】
質量150gの核粒子を、ブレードがステンレススチールであるインペラを有するケンウッド(Kenwood)FP520シリーズミキサーに装填し、次いでミキサーの電源を入れ、速度設定を#1にし、ミキサー内の遠心流動形式を誘発する。次いで一連の5つの経時的層化工程を実施し、或いは27gの液体結合剤をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内の核粒子に接触させ、続いて43gの層化粉末もまたミキサーの上部から添加し、さらに結合剤、層化粉末等を、生成組成物がコア物質を取り囲む層を形成するまで添加する。合計215gの層化粉末を添加する。合計135gの液体結合剤をミキサーに添加する。
【0028】
得られた被覆粒子は、次いで、1180μmのふるいを通るが、425μmのふるい上に残るように選別する。粒子は自由に流動することができる。
【0029】
(実施例3):香料粒子3
コア物質は、425μm〜710μmのふるいで分級することにより調製した、選別された粒状炭酸ナトリウムである。層化粉末もまた炭酸ナトリウムであり、レシュ(Retsch)ZM200を用いて粉砕し、30μm未満の粉砕された物質を製造する。液体結合剤は、以下の組成を有する香料を含有する熱溶解溶液である。
液体結合剤2:香油−24.0%w/w、ポリエチレンイミン−16.1%w/w、平均エトキシル化度80のタローアルコールエトキシル化アルコール−59.9%w/w。
【0030】
質量200gの核粒子を、ブレードがステンレススチールであるインペラを有するケンウッド(Kenwood)FP520シリーズミキサーに装填し、次いでミキサーの電源を入れ、速度設定を#1にし、ミキサー内の遠心流動形式を誘発する。次いで一連の5つの経時的層化工程を実施し、或いは20gの液体結合剤をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内の核粒子に接触させ、続いて32gの層化粉末もまたミキサーの上部から添加し、さらに結合剤、層化粉末等を、生成組成物がコア物質を取り囲む層を形成するまで添加する。合計160gの層化粉末を添加する。合計100gの液体結合剤をミキサーに添加する。
【0031】
得られた被覆粒子は、次いで、1180μmのふるいを通るが、425μmのふるい上に残るように選別する。粒子は自由に流動することができる。
【0032】
(実施例4):香料粒子4
コア物質、凝集コア物質1は、425μm及び710μmの間のふるいで分級することにより調製した、選別された粒状炭酸ナトリウムである。層化粉末は、同じ凝集コア物質1の粉砕形であり、レシュ(Retsch)ZM200を用いて粉砕し、30μm未満の粉砕された物質及び層化粉末1を製造し、香料をアルミノケイ酸ナトリウム,ゼオライト構造に装填する。液体結合剤は、60℃の、6.6E−21g(4,000Da)の分子量を有するポリエチレングリコール(PEG4000)溶液である。
凝集コア物質1:炭酸ナトリウム−40.4%w/w、アルミノケイ酸ナトリウム,ゼオライト構造−36.7%w/w、アクリル酸−マレイン酸ナトリウムコポリマー−16.2%w/w、種々の物質及び水−6.7%w/w。
層化粉末1:アルミノケイ酸ナトリウム,ゼオライト構造−83%w/w、香油−17%w/w。
【0033】
質量150gの核粒子を、ブレードがステンレススチールであるインペラを有するケンウッド(Kenwood)FP520シリーズミキサーに装填し、次いでミキサーの電源を入れ、速度設定を#1にし、ミキサー内の遠心流動形式を誘発する。次いで33.8gの香油をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内のコア物質と接触させる。層化工程を実施し、10gの60℃PEG4000をシリンジを介して液滴添加し、香料を湿潤させたコア物質に接触させる。これは続いて29gの用量の層化粉末1についても行われる。次いで一連の3つの経時的層化工程を実施し、或いは10gの60℃PEG4000をシリンジを介して液滴添加し、ミキサー内の核粒子に接触させ、続いて38gの粉砕された凝集コア物質1を添加し、生成組成物はコア物質を取り囲む層を形成する。層化粉末として、合計114gの粉砕された凝集コア物質1を添加する。液体結合剤として、合計40gのPEG4000をミキサー内に添加する。
【0034】
得られた被覆粒子は、次いで、1180μmのふるいを通るが、425μmのふるい上に残るように選別する。粒子は自由に流動することができる。
【0035】
(実施例5):
【表1】

*表1成分リスト:1)上記実施例1〜2に詳細に記載された任意の香料粒子;2)実施例3に詳細に記載された香料粒子;3)上記実施例4に詳細に記載された香料粒子;4)スプレー式香油;5)炭酸ナトリウム;6)硫酸ナトリウム;7)ケイ酸ナトリウム;8)アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;9)タローアルキルサルフェート;10)アルキルエトキシ硫酸ナトリウム;11)アクリル酸−マレイン酸ナトリウムコポリマー;12)カチオン性洗浄界面活性剤;13)非イオン性洗浄界面活性剤;14)蛍光増白剤;15)カルボキシメチルセルロース;16)アルミノケイ酸ナトリウム,ゼオライト構造;17)エチレンジアミンジコハク酸;18)MgSO;19)ヒドロキシエタンジ(メチレンホスホン酸);20)石鹸;21)クエン酸;22)過炭酸ナトリウム(12%〜15%の活性AvOxを有する);23)酵素;24)泡抑制剤凝集物(11.5%活性);25)TAED凝集物(92%活性TAED、5%カルボキシメチルセルロース);26)光退色粒子(1%活性);27)疎水的に改質されたセルロース;28)汚れ放出ポリマー;29)ベントナイト粘土;30)ポリエチレンオキシド凝集剤;31)シリコーン油;32)水分及び原材料副生成物
【0036】
本発明の「発明を実施するための最良の形態」で引用するすべての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれ、いずれの文献の引用も、本発明に関する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0037】
本発明の特定の実施形態を説明及び記述してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々なその他の変更及び修正を行えることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)0.2重量%〜20重量%の香料粒子と、
(b)100重量%以下の固体粒子洗濯洗剤組成物の残部と、
を含み、
前記香料粒子が1重量%〜60重量%の香料を含み、前記香料粒子が400μm〜4,000μmの重量平均粒径を有し、前記香料粒子が500g/L〜1,500g/Lの嵩密度を有し、前記固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が200μm〜1,500μmの重量平均粒径を有し、前記固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が200g/L〜1,500g/Lの嵩密度を有する、固体粒子洗濯洗剤組成物。
【請求項2】
前記香料粒子が、10.0未満の相対ジャミングオンセット(RJOビーズ)を有する、請求項1に記載の固体粒子洗濯洗剤組成物。
【請求項3】
前記香料粒子が核及び層を含み、前記核が香料と、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、硫酸ナトリウムから選択される物質とを含み、前記層がデンプン、高分子カルボキシレートポリマー及び/又は平均エトキシル化度が50〜100であるタローアルコールエトキシル化アルコールを含み、前記層が水和性物質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記水和性物質が50μm未満の重量平均粒径を有する、微粒子の形態の炭酸ナトリウムである、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記香料粒子が核及び層を含み、前記核が炭酸ナトリウムを含み、前記層がマイクロカプセルの形態の香料を含み、前記層が炭酸ナトリウムを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記香料粒子が核及び層を含み、前記核が炭酸ナトリウムを含み、前記層が香料を含み、前記層が炭酸ナトリウム及び/又は平均エトキシル化度が50〜100であるタローアルコールエトキシル化アルコールを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記香料が、アミンとアルデヒド又はケトンとの反応生成物である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記香料粒子が核及び層を含み、前記核が炭酸ナトリウム、高分子カルボキシレートポリマー及び/又はゼオライトを含み、前記層がポリエチレングリコール及び/又は炭酸ナトリウムを含み、前記層が香料及びゼオライトを含み、前記香料がゼオライト上に吸着及び/又は吸収される、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記核が香料を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記香料粒子が800μm〜1,500μmの重量平均粒径を有し、前記香料粒子が800g/L〜1,200g/Lの嵩密度を有し、前記固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が200μm〜700μmの重量平均粒径を有し、前記固体粒子洗濯洗剤組成物の残部が500g/L〜700g/Lの嵩密度を有する、請求項1に記載の組成物。

【公表番号】特表2009−532577(P2009−532577A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−504511(P2009−504511)
【出願日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際出願番号】PCT/US2007/066987
【国際公開番号】WO2007/124371
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】