説明

高度な分散性を有する凍結乾燥された乳酸菌およびビフィズス菌生産物

分散剤としてのポリアルコール類および/または糖類の使用による、高い程度の分散性を特徴とする、凍結乾燥された乳酸菌およびビフィズス菌生産物が記載されている。
これらの凍結乾燥生産物の分散液は、高い程度の安定性によって特徴付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品分野で、そして、特に栄養的なおよび製薬分野で使用される乳酸菌およびビフィズス菌を含む凍結乾燥された生産物に関する。乳酸菌およびビフィズス菌の湿潤性の技術面を改善する本発明によって、それらを含む生産物は、改良された安定性および飲用適性によって、特徴付けられる。
【背景技術】
【0002】
本発明に対する背景
それらの複数の有益な活性のため、乳酸菌(lactic acid bacteria)(他に乳酸菌(lactobacillus)またはラクトバクテリア(lactobacteria)と呼ばれる)、およびビフィズス菌が、食品、栄養的なおよび製薬分野において、広範囲に使用される。
【0003】
さまざまな乳製品の製造において、乳酸菌およびビフィズス菌で最も興味深い態様の1つは、凍結乾燥されているかされていない、『スターター(starter)』としてのそれらの用途である。それらの劣ったか存在しない溶解性により、水性媒体中のそれらの分散には問題があり、この分野において、凍結乾燥された少量の生産物を、変換される多量の液体生産物(例えば、ミルク)に分散しなければならない形態でそれは顕在化する。
【0004】
乳酸菌およびビフィズス菌の第1の投与形態のうちの1つは、ヨーグルトの消費を経た『自然の』ものに加えて、飲用液体媒体中にそれらを懸濁することに存在する。この懸濁液は、特有の感覚刺激性の特性と一般に乳白色の外観を有し、それと薬を関連付ける子供及び成人に受け入れがたくさせ、よって、その消費は厳格に必要な場合に限定され、そして同時にプロバイオティクスの予防、防止効果を低減させている。
【0005】
乳酸菌およびビフィズス菌についての有利な特性を研究し、一連の病気におけるそれらの治療効果を示すことは、感覚刺激性の観点から最も受け入れやすい投与形態の研究を促してきており、それは、同時に長期に持続する安定性を与える。実際に、乳酸菌及びビフィズス菌は、それらの薬効を発揮するために生存している必要があり、それは流通網及び末端ユーザーの側で確実な保存注意を導入することを強制的にする。
【0006】
とりわけ、栄養的なまたは栄養補助食品の分野で、そして更にとりわけ、いわゆる栄養補給食品の分野で、またはあからさまに病気の状態の予防及び治療の目的が非常に顕著である実際の薬の分野で、その傾向、そして実際我々は述べるその必要は、投与単位当たり非常に高濃度な乳酸菌を提供することである。典型的には、最小限の乳酸菌の濃度は10CFU/gである。
【0007】
高濃度乳酸菌およびビフィズス菌の使用例は、また、凍結乾燥物の形態は、文献に見出すことができる。例えば、EP 0 555 618、US 6,258,355、US 6,326,000、US 6,582,695、WO 03/055984およびUS 6,572,854を参照。
【0008】
凍結乾燥は、微生物の生存度を損なわない特定の処理条件を使用する乳酸菌の保存のための選択的な技術である。
【0009】
凍結乾燥の間の段階は、凍結乾燥される物質の性質および状態、並びに使用される装置によって、厳しく調整される。
【0010】
処理の終わりで、このように扱われた生産物は、その化学的、物理的および生物学的な性質を保持する。
【0011】
細菌の凍結乾燥(食物の、栄養の、プロバイオティクスの、または治療目的)において、常に注意して評価する必要がある態様は、あらゆる凍結乾燥の段階、とりわけ凍結段階の間の細胞の保護(死の減少)、および保存期間の改善のために細胞のバイオマスに加えられる、物質または物質の混合物の選択である。
【0012】
さまざまな物質が、保護のために、通常用いられ得る。例えば:
多糖(例えばデキストラン)、
単糖(例えばフルクトース、ブドウ糖)、
二糖(例えばラクトース、マルトース、スクロース)、
三糖類(例えばラフィノース)、
アルコール類およびポリアルコール類(例えばイノシトール、ソルビトール、グリセリン)、
タンパク質(例えばカゼイン、オボアルブミン)、
他(例えばグルタミン酸1ナトリウム、アスコルビン酸)、
緩衝物質。
【0013】
これら物質の全ては、単独で、または異なる割合の混合物として、使用され得る。
【0014】
本質的に、それらは、凍結段階の間細菌の細胞を保護し、よって、細胞死を減少させ、その後、凍結乾燥段階の間の水の昇華を助ける生産物の適切な物理構造を形成するために使用されることができる。
【0015】
凍結乾燥は、今現在、乳酸菌およびビフィズス菌を基礎とするプロバイオティクス生産物の製造に使用され、それらの安定性の点での繊細さは、最も良い凍結乾燥サポートを選択することを必要とする。
【0016】
通常、それら生産物は、液体に溶解された後に、粉末の形態で製剤化される。
【0017】
凍結乾燥された乳酸菌およびビフィズス菌生産物は、非常に低い溶解性により特徴付けられ、細菌の充填を安定化するために通常使用される賦形剤は、またその状況を悪くし得る。これら賦形剤の中で、我々は、ラクトース、でんぷんおよびマルトデキストリン(maltodextrine)に言及できる。
【0018】
それらの一般的に不快な味により、これらの凍結乾燥生産物は、最小量の液体および飲料物(drunk)に溶解させられる。高濃度の乳酸菌の懸濁液の即時の処方は、その生産物を服用する人にはあまり魅力的ではないようである。
【0019】
一度少量の水に溶解させると、生産物は塊または凝集を形成する傾向にあり、その表面だけが湿る。これら塊は、またそれらの特有の重量により、液体の表面に留まりうるか、容器の底に横たわり得るか、またはその側壁にくっつくことができる。よって、その消費量は難しく、そして、残りは容器中の水で再び塊を形成し、よく混合されて、完全な用量を服用するために第2回目が飲まれ、再び不快な味を経験する。
【0020】
凍結乾燥生産物の難しい製剤は、不愉快な味を常には受け付けない子供や、すぐに飲むことができず、一般に大量の液体を服用することが困難であるお年寄りによる消費に際し、いくつかの問題を提起する。
【0021】
大量の液体で凍結乾燥プロバイオティクス生産物を製剤化することは、一方で、沈殿や容器の壁への付着の問題を軽減するが、他方で、それが長引くことにより官能、感覚を悪くする。例えば、フルーツジュース、ミルク、またはいくつかの他の飲料等の媒体中での処方は、生産物の美味しさは改善し得るが、湿潤性の問題は実際に解決しない。いくつかの場合、これは媒体中の特定の物質の存在により悪化さえし得る。
【0022】
当分野の専門家が直面する問題は、少量の液体中で許容可能な分散をする、乳酸菌またはビフィズス菌を基礎とするプロバイオティクス生産物の提供である。
【0023】
例えば、発酵または細菌の添加が必要とされる、チーズ、ヨーグルト、発酵乳、オーブン生産物、食肉加工品および植物性産物の製造プロセス等のプロバイオティクス生産物の分野および厳格な栄養の分野の両方において存在するこの問題は、未だ十分に解決されておらず、とりわけ、すでに発明者の知識の限りでは、細菌の分散が最適ではない濃度である10CFU/gより高濃度の乳酸菌およびビフィズス菌に対してはもっぱら解決されていない。
【0024】
同じ問題は、チーズ、モッツァレッラ・チーズ、ヨーグルト、などの製造において、発生する。
【発明の開示】
【0025】
驚くことに、10CFU/gの細菌の充填量が存在する、乳酸菌およびビフィズス菌を基礎とする凍結乾燥物中において、ポリアルコール類および/または糖類を使用することが、その増加した湿潤性のために媒体中で素早く分散する生産物を生じさせることを見出している:これは、上記で説明したように、容器の壁に付着し、または沈殿させするという不愉快な現象の原因となりうる、表面のみ湿った大きな塊を減らす。さらに、残りの沈殿は、かなり減ることが示され、そして、いずれにせよ簡単に再分散する。
【0026】
従って、本発明の1つの主題は、10CFU/gと同じかまたはそれ以上の濃度である乳酸菌およびビフィズス菌を含む凍結乾燥物であり、それは、分散剤として1またはそれ以上のポリアルコール類および/または糖類を含むという特徴を有する。
【0027】
これは、少量の乳酸菌が大変大きな容積中で均一に分散される必要がある、乳製品の処方に直接の利点を導く。
【0028】
栄養および医薬の分野における生産物に関して、本発明は、服用しやすく、その消費を完全にさせるために格別の混合または再混合(re-amalgamation)を必要とせず、または完全に無視できる程度でなければ、少なくともそれをもっと少ない程度で必要とする、生産物を提供する。
【0029】
本発明による分散剤存在下で凍結乾燥された乳酸菌またはビフィズス菌を基礎とする生産物は、現在までに知られている同様の生産物に比較していくつかの利点と共に提供される。上記のように、その凍結乾燥生産物は、最小限の攪拌のみで、飲用液体中で大変素早く分散するので、既知の生産物では起こらない、最初の数口でほとんどの生産物が消費される。更なる有利点は、一度その凍結乾燥生産物が飲まれれば、ほんの無視できる量が容器の壁に付着して残り、その結果、それは更なる液体で再混合される必要はない、という事実である。
【0030】
発明の詳細な説明
本発明による凍結乾燥されたプロバイオティクス生産物は、従来の凍結乾燥プロセスを適用することによって、得られる。
【0031】
本発明による好ましいポリアルコール類および/または糖類の例は、スクロース、イノシトール、ソルビトール、ラクトース、マルトース、マンニトールまたはそれらの混合物である。
【0032】
本発明の好ましい実施態様において、単独で、または、共に使用される分散剤は、マルトースおよびイノシトールである。
【0033】
本発明による分散剤(とりわけマルトースおよび/またはイノシトール)の使用は、この分野の通常の経験をもつ技術者の能力の領域以上の、凍結乾燥プロセス・パラメータのいかなる特別な調整も要求しない。
【0034】
本発明の別の実施態様において、凍結乾燥サポートの製剤化の前に乳酸菌の混合物を使用するとき、分散剤は、その菌株に、またはその菌株の少なくとも1つに加えられる。
【0035】
本発明の他の実施態様において、凍結乾燥された菌株は、分散剤を混ぜ合わせられる。
【0036】
本発明の好ましい実施態様の1つにおいて、凍結乾燥された生産物は、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lac-tobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)およびラクトバチルスサリバリウス亜種 サリシナス(Lactobacillus salivarius subsp. salicinius)をさまざまな組合せに含んでいる乳酸菌およびビフィズス菌の混合物を含む。多くの好ましい実施態様は、以下の実施例では例示される。
【0037】
すでに述べたように、これらの菌株は本発明による菌株の混合物において、凍結乾燥されることができる、または、菌株のただ1つ、好ましくは、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)は、適切な凍結乾燥保護剤と共に既に加えられているか、または加えられずに、本発明による分散剤の存在下で凍結乾燥され、そして、その後、他の以前に凍結乾燥された菌株と混合される。
【0038】
本発明は、10CFU/gから、典型的には1011CFU/gから1012CFU/gまでの乳酸菌およびビフィズス菌の濃縮物に適用する。好ましい範囲は、1X1011CFU/gから5X1011CFU/gである。
【0039】
本発明の他の実施態様は、以下のような乳酸菌の混合物を想定する:(a) ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)として、混合物の全重量の約5%から約95%、および(b)ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)および/またはラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)および/またはラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)の少なくとも1菌株として、混合物の全重量の約5%から約95%;および/または(a)および/または(b)の変異体または誘導体。
【0040】
以下の菌株の1またはそれ以上は、生産物に加えられ得る:ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ブヒネリ(Lactobacillus buchneri)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス カテナフォルメ(Lactobacillus catenaforme)、ラクトバチルス セロビオサス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス クリスパータス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス クルバツス(Lactobacillus curvatus)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 ラクティス(Lactobacillus delbrueckii subsp. Lactis)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii subsp. Bulgaricus)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 デルブリュック(Lactobacillus delbrueckii subsp. Delbrueckii)、ラクトバチルス ジェンセニー(Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス レイクマニー(Lactobacillus leichmanii)、ラクトバチルス ミヌタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス サリバリアス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス サリバリアス亜種 サリシナス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス サンフランシセンシス(Lactobacillus sanfranciscensis)、ラクトバチルス ヒルガルディ(Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス フェルメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス フルクティボランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス サケイ(Lactobacillus sakei)、ラクトコッカス ラクティス亜種 ラクティス(Lactococcus lactis subsp. Lactis)、ラクトコッカス ラクティス亜種 クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)、ラクトコッカス ラクティス亜種 ディアセティラクティス(Lactococcus lactis subsp. Diacetilactis)、ロイコノストックspp(Leuconostoc spp.)、ベイセラ コンフサ(Weissella confusa)、ビフィドバクテリウム アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム アングラタム(Bifidobacterium angulatum)、ビフィドバクテリウム ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム カテヌラタム(Bifidobacterium catenulatum),ビフィドバクテリウム デンティウム(Bifidobacterium dentium)、ビフィドバクテリウム エリクソニー(Bifidobacterium eriksonii)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム プランタラム(Bifidobacterium plantarum)、ビフィドバクテリウム シュードカテヌラタム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)、ビフィドバクテリウム シュードロンガム(Bifidobacterium pseudolongum)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ストレプトコッカス ラクティス(Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス ラフィノラクティス(Streptococcus raffinolactis)、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、アシダミノコッカス フェルメンタ(Acidaminococcus fermenta)、サイトファーガ フェルメンタス(Cytophaga fermentans)、ロドフェラックス フェルメンタス(Rhodoferax fermentans)、セルロモナス フェルメンタス(Cellulomonas fermentans)およびザイモモナス モビラス(Zymomonas mobilis)。
【0041】
したがって、凍結乾燥生産物は、あらゆる食品の製造に用いられることができ、例えば、それは乳製品、または栄養生産物、医薬生産物または食品または動物飼料にすることができる。後者の場合、ヒトまたは動物の使用に許容され得る賦形剤は存在し得る。本明細書で記載される、凍結乾燥生産物を含む乳製品および栄養生産物、医薬組成物、食品および動物飼料は、本発明の対象である。乳製品の例はチーズおよびヨーグルトである。医薬組成物および栄養生産物の例は、小袋、カプセルおよびバイアルである。本発明の好ましい実施態様では、凍結乾燥生産物は医薬食品(medical food)の形態であり得る。医薬食品によって意味されるものは、医師の管理のもと、経腸ルートで処方される、または投与されるために製剤化される食品であり、そして、認識された科学的原理に基づく明確な栄養的要求が医学的調査に基づき達成される、病的状態の特別な食事管理用に意図されるものである。この定義は、医薬食品に対して米国で施行されている定義に対応する(オーファンドラッグ補正;21.U.S.C.§360ee(b)(3))。
【0042】
本発明のもう1つの対象は、前述の生産物の製造プロセスであり、該プロセスは、分散剤として1またはそれ以上のポリアルコール類および/または糖類の存在下、10CFU/gと同じかまたはそれ以上の濃度で少なくとも1つの細菌菌株を凍結乾燥することを、そしてその次に、その生産物を製剤化し、および/または包装することを含む。
【0043】
本発明によるプロセスでは、単一の乳酸菌またはビフィズス菌のみが凍結乾燥されるとき、その後、これは他の乳酸菌および/またはビフィズス菌と混合され得る。
【0044】
他の別の実施態様では、生産物は、10CFU/gと同じかまたはそれ以上の濃度の凍結乾燥された乳酸菌および/またはビフィズス菌の少なくとも1菌株と、分散剤として1またはそれ以上のポリアルコール類および/または糖類とを混合させ、そして、その後、その生産物を製剤化および/または包装する手段により製造される。
【0045】
本発明の他の対象は、10CFU/gと同じかまたはそれ以上の濃度の凍結乾燥された乳酸菌および/またはビフィズス菌の製造において、分散剤としてのポリアルコール類および/または糖類の使用である。
【0046】
本発明の好ましい実施態様では、D−マルトースおよびイノシトールの使用が、栄養学的観点からさらなる利点を与える。
【0047】
イノシトールはほとんど知られておらず、ビタミンと定義されることはできない、しかしながら、B複合体の一部として、ビタミン用の要素が考えられ得る。イノシトールの天然の源は、小麦麦芽、ビール酵母、大豆レシチンおよび糖蜜である。加えて、豆およびピーナッツと同様に子ウシ肝臓、脳および心臓においても重要な量で含まれる。人体において、それはリン脂質に存在し、生体自体による内在性のレシチンの生成を刺激することができる。脂質代謝および循環コレステロールの平衡は、動脈内で脂質沈着の硬化を妨げることにより、動脈の循環のレベルで保護作用を発揮することもできるイノシトールの作用に非常に敏感である。
【0048】
イノシトールの他の重要な作用は、軽度の動脈性高血圧の状況での正の作用;神経系細胞代謝における重要な作用;不安を調節し、元気を回復させる睡眠を促進する能力、に要約され得る。また、注意に値するのは、内臓筋組織への刺激作用であり、よって、それは、便秘を患っているヒトにとって良い作用である。
【0049】
マルトースは、酵素プチアリン(唾液アミラーゼ)による澱粉の加水分解の主要生成物である。名前マルトースまたは麦芽糖は、このサッカライドがモルトに含まれる澱粉の酵素加水分解により形成されるという事実に由来する。それがベータ位のアノマーヒドロキシルを有するヘミアセタールのタイプのアノマー機能を有するので、それは還元糖である。生産物は、針状の結晶の形で存在し、水溶性である。それは、容易に消化しやすい糖であって、従って、多くの乳児食において、使われる。
【0050】
最少でなくて、本発明の好ましい実施態様において、マルトースおよび/またはイノシトールがラクトースの代用品として使用されることができ、それによって、乳糖不耐症の課題を解決する。
【0051】
本発明による凍結乾燥生産物は、その分散性により、医薬の、または化粧品の製剤等の、局所投与または適用のための組成物の製造のための、並びに、経腸食用の生産物の製造のための、使用を導く。もう1つの本発明の有利な適用は、例えば、腸浣腸のような、直腸製剤の製造において存在する。

以下の実施例は、さらに、本発明を説明する。
【実施例】
【0052】
A) 乳酸菌およびビフィズス菌の混合物の凍結乾燥
実施例1
乳酸菌およびビフィズス菌の混合物を、8つの異なる菌株から製造した:ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、およびラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)。
【0053】
マグネチックスターラを備えている1,000mlのビーカーにおいて、21gのD―マルトースを、5℃まで適切に冷却された350mlの脱塩水に溶解する。完全に澄んだ黄色がかった溶液を、数分の攪拌の後に得る。溶液を冷却し、2℃から5℃の温度で保持する。45gの乳酸菌混合物を攪拌下添加する。懸濁液を約5分間攪拌し、その温度を2℃および5℃の間で保持する。そして、懸濁液を冷凍庫で−20℃に予め冷却されたAISI 316ステンレススティールプレートに注ぐ。
【0054】
懸濁液は、実際に即座に凍る傾向がある。凍結乾燥サイクルを、良好な細菌混合物の永続的な微細生物学的安定性を得るのに必要な条件である、粉体湿度5%以下の凍結乾燥生産物を得る目的で始める。凍結乾燥の条件は以下のようである。
エドワード・ミニファスト2000凍結乾燥器
コンデンサ温度:-47℃
プレート温度:-45℃
真空サイクルを始める前の生産物温度:-40℃
【0055】
凍結乾燥加熱ランプ:−5℃の生産物温度まで2時間毎に5℃
生産物を、12時間この温度で放置し、その後温度回復ランプが25℃の生産物温度まで2時間毎に5℃の速度で再開される。
【0056】
生産物アンローディング。
同様に、製剤を、D―マルトースの代わりにイノシトールの同一量を使用して製造する。
2つの製剤は、以下の通りであった:
【表1】

【表2】

【0057】
同様に、2つの処方を、以下の乳酸菌およびビフィズス菌の混合物により製造した:ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)およびラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus9;そして以下の混合物:ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)およびラクトバチルス サリバリウス亜種 サリシニアス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius)。
【0058】
実施例2
希釈剤(D−マルトースおよびイノシトール)の存在下、そして界面活性剤の存在下における乳酸菌およびビフィズス菌混合物の凍結乾燥。
【0059】
実施例1の生産物で得られた最適な結果を考慮して、凍結乾燥の間の界面活性剤の添加がさらに細菌の分散性を改善することができるかを調べるために、試行を実施した。この理由のために、付加試験は、D−マルトースおよびイノシトールを希釈剤として、そして、どちらの場合も、ポリソルベート80(Tween80)の相違する濃度を使用して実施した。
【表3】

【0060】
例えば、実施例の方法により、我々は、製剤3の製造を与える:
マグネチックスターラを備えている500mlのビーカーにおいて、0.02gのポリソルベート80を、5℃で200mlの脱塩水に溶かす。5分の電気マグネチック攪拌の後、わずかに黄色がかった透明溶液を得る。さらに、攪拌し、そして、5℃以下で温度を維持して、7.0gのD−マルトースを溶解する。数分の攪拌の後、完全に澄明な黄色がかった溶液を得る。
【0061】
2および5℃の間で冷却された溶液を維持し、15gの乳酸菌混合物を添加する。懸濁液を約5分間攪拌し、その温度を2および5℃の間で維持する。その後、懸濁液を、冷凍庫で−20℃に予め冷却したAISI316ステンレススチールに注ぐ。
【0062】
凍結乾燥を実施例1で実施した。
結果:
【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【0063】
これらの結果を考慮すれば、ポリソルベート80の有無には実質的な相違がないと結論することができる。製剤1−6の分散性は、全ての場合において、最適である。
【0064】
類似の結果は、実施例1の菌株の混合物9および11で得られた。
【0065】
B)単一の菌株(Streptococcus thermophilus)の凍結乾燥および他の菌株との混合物の製造
【0066】
実施例3
【0067】
希釈液(D−マルトースおよびイノシトール)の存在下での、細菌ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)の凍結乾燥、そして、その後の他の8つの菌株との混合。
【0068】
本発明のこの実施態様は、バクテリアの生産物の課題を低減する。実際、主たる細菌株を希釈剤と共に凍結乾燥し、その後他の細菌株と機械的混合で処理することは、容易であることが分かる。この目的で、約15%の乾燥物質を含む、保護されていないストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)の溶液が使用され、そして、凍結乾燥保護剤が加えられるストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)溶液は、約23%の乾燥物質を含んだ。
【0069】
67.5gの保護されていないストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)溶液(約15%乾燥物質)に、製剤7では、5gのイノシトールを、そして、製剤8では、5gのマルトースを添加する:そして、凍結乾燥を実施する。
【0070】
同様に、67.5gの保護されたストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)溶液(約23%乾燥物質)に、製剤9では、8gのイノシトールを、そして、製剤10では、8gのマルトースを添加する:そして、凍結乾燥を実施する。
【0071】
例示の目的で、我々は製剤7の製造を示す。
マグネチックスターラを備えた500mlのビーカーにおいて、5.0gのイノシトールを好適には5℃に冷却された100mlの脱塩水に溶かす。数分の攪拌の後、完全に澄明な黄色がかった溶液が得られる。
【0072】
溶液を、2および5℃の間で冷却し、維持し、攪拌下で、67.5gのストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)の溶液を加える。形成する乳白色の懸濁液を約5分間攪拌し、その温度を2および5℃の間に維持する。そして、懸濁液を予め冷凍庫に中で−20℃に冷却される、AISI316ステンレス鋼プレートに注ぐ。
凍結乾燥を実施例1にように実施した。
【0073】
結果:
【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【0074】
分散性の結果は、全ての試験に最適であり、解析を通した後、保護されたおよび保護されていないストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)の凍結乾燥製造物の間に、実質的な相違は認めることができない。
【0075】
そして、凍結乾燥された生産物は、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、または、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)およびラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、または、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)およびラクトバチルス サリバリウス亜種 サリシニアス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius)からなる乳酸菌およびビフィズス菌の混合物と、最終的な剤型において、50%がストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)であるように混合される。
【0076】
【表12】

【0077】
混合物の製造は、サンプル混合ミキサーで20分間行う。混合物を8mmのネット上で精留して、そして、密封されたダブルPEバッグに配置する。
以下の結果を得た。
【0078】
【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【0079】
認められるように、ただ1種の細菌菌株を凍結乾燥し、そして、それに乳酸菌およびビフィズス菌の混合物を50%の割合で添加することにより得られる結果は、いずれの場合も良好である。保護されたおよび保護されていないストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)の結果の間に、実質的な相違がないことが結論され得る。
【0080】
C)希釈剤と細菌菌株混合物の乾式混合
希釈剤(イノシトールおよびD−マルトース)と乳酸菌およびビフィズス菌の8菌株(ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、およびラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus))、または乳酸菌およびビフィズス菌の9菌株(ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus))、または乳酸菌およびビフィズス菌の11菌株(ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、およびラクトバチルス サリバリウス亜種 サリシニアス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius))の単純な混合を、また、試験し、最適な細菌分散性の結果を得る。結果は、A試験で得られる結果に比較して、性能の点で僅かに劣る。希釈剤の量が異なれば、よい結果が得られ、使用される希釈剤の量に正比例する。
【0081】
全ての場合で満足な製造物は、乳酸菌と希釈剤の50%混合物である。開発される定性的および定量的な製剤は、以下に与えられる:
【表17】

【0082】
混合物の製造は、サンプル混合ミキサーで20分間行う。混合物を8mmのネット上で精留して、そして、密封されたダブルPEバッグに配置する。
以下の結果を得た。
【0083】
【表18】

【表19】

【0084】
行われる全ての試験を考慮すると、最良の結果は製剤1−6のものであり、好ましくは製剤1および2のものであると信じられる。試験11−14の結果は、常に良好であったが、試験15および16の結果は、適度から良好であった。
【0085】
実施例4
上記の8、9および11の菌株の混合物を有する、以下の製剤を製造した:

150bln CFU/小袋の量を有する、8/9種の菌株の混合物を含む子供用の小袋
【表20】

【0086】
450bln CFU/小袋の量を有する、8/9種の菌株の混合物を含む大人用小袋
【表21】

使用可能なフレーバーは、極めて変化に富む。最良の結果は、レモンフレーバーおよびイチゴフレーバーによって得られている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳酸菌およびビフィズス菌を10CFU/g以上の濃度で含む凍結乾燥された生産物であって、1以上のポリアルコール類および/または糖類を分散剤として含むことを特徴とする生産物。
【請求項2】
該分散剤が、スクロース、イノシトール、ソルビトール、ラクトース、マルトース、マンニトールまたはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の生産物。
【請求項3】
該分散剤が、D−マルトースまたはイノシトールまたはそれらの混合物である、請求項2に記載の生産物。
【請求項4】
少なくとも1つの凍結乾燥された乳酸菌またはビフィズス菌の菌株が、10CFU/g以上の濃度で存在し、該菌株が1以上のポリアルコール類および/または糖類を分散剤として含む、請求項1−3のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項5】
該乳酸菌またはビフィズス菌の菌株が、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、およラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)からなる群から選択される、請求項1−4のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項6】
該乳酸菌またはビフィズス菌の菌株が、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)およびラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)からなる群から選択される、請求項1−4のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項7】
該乳酸菌またはビフィズス菌の菌株が、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、ビフィドバクテリウム ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bidifobacterium longum)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacte-rium lactis)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、およびラクトバチルス サリバリウス亜種 サリシニアス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius)からなる群から選択される、請求項1−4のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項8】
該凍結乾燥された菌株がストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)である、請求項4に記載の生産物。
【請求項9】
該乳酸菌およびビフィズス菌が、以下の混合物(a)ラクトバチルス ペントサス(Lactobacillus pentosus)として、混合物の全重量の約5%から約95%、および(b)ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)および/またはラクトバチルス パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)および/またはラクトバチルス ヘルベティカス(Lactobacillus helveticus)の少なくとも1つの菌株として混合物の全重量の約5%から約95%;および/または(a)および/または(b)の変異体または誘導体によって、表される、請求項1−4のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項10】
該乳酸菌またはビフィズス菌の菌株が、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス ブヒネリ(Lactobacillus buchneri)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス カテナフォルメ(Lactobacillus catenaforme)、ラクトバチルス セロビオサス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス クリスパータス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス クルバツス(Lactobacillus curvatus)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 ラクティス(Lactobacillus delbrueckii subsp. Lactis)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 ブルガリカス(Lactobacillus delbrueckii subsp. Bulgaricus)、ラクトバチルス デルブリュック亜種 デルブリュック(Lactobacillus delbrueckii subsp. Delbrueckii)、ラクトバチルス ジェンセニー(Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス レイクマニー(Lactobacillus leichmanii)、ラクトバチルス ミヌタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス サリバリアス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス サリバリアス亜種 サリシナス(Lactobacillus salivarius subsp. Salicinius)、ラクトバチルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス サンフランシセンシス(Lactobacillus sanfranciscensis)、ラクトバチルス ヒルガルディ(Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス フェルメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス フルクティボランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス ロイテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス サケイ(Lactobacillus sakei)、ラクトコッカス ラクティス亜種 ラクティス(Lactococcus lactis subsp. Lactis)、ラクトコッカス ラクティス亜種 クレモリス(Lactococcus lactis subsp. cremoris)、ラクトコッカス ラクティス亜種 ディアセティラクティス(Lactococcus lactis subsp. diacetilactis)、ロイコノストックspp(Leuconostoc spp.)、ベイセラ コンフサ(Weissella confusa)、ビフィドバクテリウム アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム アングラタム(Bifidobacterium angulatum)、ビフィドバクテリウム ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム カテヌラタム(Bifidobacterium catenulatum),ビフィドバクテリウム デンティウム(Bifidobacterium dentium)、ビフィドバクテリウム エリクソニー(Bifidobacterium eriksonii)、ビフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム プランタラム(Bifidobacterium plantarum)、ビフィドバクテリウム シュードカテヌラタム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)、ビフィドバクテリウム シュードロンガム(Bifidobacterium pseudolongum)、ビフィドバクテリウム ラクティス(Bifidobacterium lactis)、ストレプトコッカス ラクティス(Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス ラフィノラクティス(Streptococcus raffinolactis)、ストレプトコッカス サーモフィラス(Streptococcus thermophilus)、アシダミノコッカス フェルメンタ(Acidaminococcus fermenta)、サイトファーガ フェルメンタス(Cytophaga fermentans)、ロドフェラックス フェルメンタス(Rhodoferax fermentans)、セルロモナス フェルメンタス(Cellulomonas fermentans)およびザイモモナス モビリス(Zymomonas mobilis)からなる群から選択される、請求項1−4のいずれか1項に記載の生産物。
【請求項11】
請求項1−10のいずれか1項に記載の生産物を含む乳製品。
【請求項12】
請求項1−10のいずれか1項に記載の生産物を含む、栄養生産物、医薬組成物、または食品または動物飼料。
【請求項13】
ヒトおよび動物の使用に許容され得る賦形剤が存在する、請求項12に記載の生産物。
【請求項14】
局所または直腸の使用のために製剤化されている、請求項12または13に記載の生産物。
【請求項15】
化粧品組成物または医薬である、請求項14に記載の局所使用のための生産物。
【請求項16】
腸浣腸である、請求項14に記載の直腸の使用のための生産物。
【請求項17】
医薬食品である、請求項12−16のいずれか1項に記載の直腸の使用のための生産物。
【請求項18】
分散剤として、1以上のポリアルコール類および/または糖類の存在下、少なくとも1つの乳酸菌および/またはビフィズス菌の菌株の凍結乾燥物を10CFU/g以上の濃度で含む、請求項1−10のいずれか1項に記載の生産物の製造方法。
【請求項19】
該少なくとも1つの乳酸菌および/またはビフィズス菌の菌株が、次いで、他の乳酸菌および/またはビフィズス菌と混合される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
10CFU/g以上の濃度の少なくとも1つの凍結乾燥された乳酸菌および/またはビフィズス菌の菌株を、分散剤として、1以上のポリアルコール類および/または糖類と混合することを含む、請求項1−10に記載の生産物または請求項11−17に記載の生産物の製造方法。
【請求項21】
10CFU/g以上の濃度を有する凍結乾燥された乳酸菌および/またはビフィズス菌の製造における、分散剤としてのポリアルコール類および/または糖類の使用。
【請求項22】
該分散剤が、スクロース、イノシトール、ソルビトール、ラクトース、マルトース、マンニトール、またはそれらの混合物から選択される、請求項21に記載の使用。
【請求項23】
経腸食用の生産物の製造のための請求項1−10に記載の凍結乾燥された生産物の使用。
【請求項24】
局所または直腸に使用する生産物の製造のための請求項1−10に記載の凍結乾燥された生産物の使用。
【請求項25】
該局所使用する生産物が、化粧品組成物または医薬である、請求項24に記載の使用。
【請求項26】
該直腸使用する生産物が、腸浣腸である、請求項24に記載の使用
【請求項27】
該生産物が医薬食品である、請求項21−26のいずれか1項に記載の使用。

【公表番号】特表2008−516591(P2008−516591A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536144(P2007−536144)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【国際出願番号】PCT/EP2005/054859
【国際公開番号】WO2006/040257
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(503220679)アクティアル・ファルマセウティカ・ソシエダデ・ポル・クオタス・デ・レスポンサビリダデ・リミターダ (10)
【Fターム(参考)】