説明

1−(4−ベンジルピペラジン−1−イル)−3−フェニルプロペノン誘導体

式I:
【化1】


[式中、記号は前記の意味を有する]
で示される化合物、またはその医薬的に許容可能な塩またはエステルであって、CCR−1のアンタゴニストであり、CCR−1が関連する病状、例えば炎症性疾患の処置に医薬的に使用されるもの。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
は−X−R10、−X−(R10または−NR1112であり、
ここに、Xは原子1個を含むまたはN、C、OもしくはSから選択される原子2個、3個または4個を含む鎖を含むリンカーであり、該リンカーが2個またはそれ以上のC原子を含む時、前記リンカーは、1個またはそれ以上のC=CまたはC≡C結合を有していてよく;
ここに、該原子はいずれも水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、含硫アミノから選択される任意の置換基を2個まで有し;
10は、水素、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールから構成される群から独立に選択される置換基であり;
11およびR12は各々、Rが要すれば置換されていてもよいヘテロシクロアルキル基またはヘテロアリール基になるように互いに連結している低級アルキル基であり;
およびRは、フェニル環に結合する1個またはそれ以上の置換基であって、水素、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールから構成される群から選択されるか、またはその置換基が結合しているフェニル環が二環系の一部をなすように二環系を形成するための置換基、例えばナフチルを形成するブタジエンまたはキノリニル、キノキサリニルまたはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエンであり;
およびRは、水素、シアノ、ハロ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択され;
およびRは水素、シアノ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択され;
Xの任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アミノ、硫黄、スルフィニル、スルホニルから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
10の任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、またはオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
11およびR12の任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
およびRの任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、またはオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
およびRの任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上で置換されていてよく;
およびRの任意の置換基は、水素、オキソ、シアノ、ヒドロキシル、要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、イミノ、オキシムから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、水素、オキソ、ヒドロキシル、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で要すれば1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、またはオキシ、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてもよい]
で示される化合物、またはその医薬的に許容可能な塩またはエステル。
【請求項2】
式II:
【化2】

[式中、
R’は−X’−R’10であり、
ここに、X’は、要すれば置換されていてもよい−N−C−N−、−N−C−、−N−S−、−N−S−N−、−C−N−、−S−N−、−C≡C−、−C=C−、−N−C−S−、−C−、
【化3】

から独立に選択されるリンカーであり、
また式中、R〜R10は前記定義の通りであり、
R’10は、水素、ハロ、または要すれば置換されていてもよいカルボニル、アミノ、ヘテロシクロアルキルおよびアリールから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり、
R’が−N−C−N−R’10である場合、C原子はオキソ、=N−C≡Nまたは=C−NOで置換されており、
R’が−N−C−N−R’10である場合、R’10は水素であり、
R’が−N−C−N−R’10である場合、R’10は、要すれば水素で置換されていてもよく、
R’が−N−C−R’10または−C−N−R’10である場合、C原子はオキソで置換されており、
R’が−N−C−R’10または−C−N−R’10である場合、R’10は要すれば置換されていてもよいメチル、ピペリジニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、モルホリノであり、
R’が−N−C−R’10または−C−N−R’10である場合、R’10は水素、メチル、ベンジル、アセチル、オキソ、ジメチルアミノ、イソプロピル、ヒドロキシ、ギ酸エチルエステルで置換されており、
R’が−N−S−R’10または
【化4】

である場合、S原子(複数可)はオキソで2回置換されており、
R’が−N−S−R’10または
【化5】

である場合、R’10は要すれば置換されていてもよいメチルであり、
R’が−N−S−R’10または
【化6】

である場合、R’10は要すれば水素で置換されていてもよく、
R’が−N−S−N−R’10である場合、S原子はオキソで2回置換され、そしてN原子は独立に要すればメチルで置換されていてもよく、
R’が−N−S−N−R’10である場合、R’10は水素または要すれば置換されていてもよいメチル、イミダゾリル、チアゾリルであり、
R’が−N−S−N−R’10である場合、R’10は要すれば水素、メチル、アセトアミジルで置換されていてもよく、
R’が−C≡C−R’10である場合、R’10は要すれば置換されていてもよいメチル、イソプロピルまたはピペリジニルであり、
R’が−C≡C−R’10である場合、R’10は要すれば水素またはアミンで置換されていてもよく、
R’が−C=C−R’10である場合、R’10は要すれば置換されていてもよいピペリジニルであり、
R’が−C=C−R’10である場合、R’10は要すればヒドロキシ、メチルで置換されていてもよく、
R’が−N−C−S−R’10である場合、C原子は=N−C≡Nまたは
【化7】

で置換され、
R’が−N−C−S−R’10である場合、R’10は要すれば置換されていてもよいメチルであり、
R’が−N−C−S−R’10である場合、R’10は要すれば水素で置換されていてもよく、
R’が−C−R’10である場合、C原子は要すればオキソで置換されていてもよく、
R’が−C−R’10である場合、R’10は3−オキサ−1−アザ−スピロ[4.4]ノナン−2−オン、ヒドロキシ、要すれば置換されていてもよいピロリジニル、モルホリノ、ピペラジニル、ギ酸メチルエステル、[1,2,4]トリアゾール、イミダゾリジニル、テトラゾリル、−N(CH)−OCHまたはメトキシであり、
R’が−C−R’10である場合、R’10は要すれば水素、オキソ、メチル、アセチル、イソプロピル、メトキシ、ヒドロキシ、ギ酸メチルエステル、ジメチルアミノまたはエタノンで置換されていてもよく、
R’10の任意の置換基は、水素、または要すれば置換されていてもよいオキシ、低級アルキル、カルボニル、アミノから構成される群から独立に選択される1個またはそれ以上の置換基であり;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば、水素、または要すれば置換されていてもよいオキシから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてもよく;
ここに、要すれば置換されていてもよい置換基は、要すれば、水素または要すれば置換されていてもよい低級アルキルから構成される群から独立に選択される置換基で1回またはそれ以上置換されていてもよい]
で示される化合物、またはその医薬的に許容可能な塩またはエステル。
【請求項3】
式IIa:
【化8】

[式中、R”は−NR”11R”12であり、
ここに、−NR”11R”12は、全体として要すれば低級アルキル基で1回または2回置換されていてもよいイミダゾリジニル−2,4−ジオンである]
で示される化合物またはその医薬的に許容可能な塩またはエステル。
【請求項4】
式III:
【化9】

[式中、R’は前記定義の通りであり、
R’およびR’は水素、シアノ、ハロ、ブタジエニル、メトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、モルホリノ、トリフルオロメトキシ、2−メチルプロポキシ、2−プロポキシであり、
R’およびR’は水素および低級アルキル、アセチルから構成される群から独立に選択される]
で示される化合物、またはその医薬的に許容可能な塩またはエステル。
【請求項5】
本明細書に開示の実施例1〜113から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
有効量の請求項1に記載の化合物を該対象に投与することを含む、そのような処置を要する対象(すなわち哺乳類、特にヒト)にてケモカイン受容体を阻害する方法または炎症を減少させる方法であるか、または前記病状の何れかを処置する方法、特に炎症性または自己免疫性の疾患あるいは病状、例えば多発性硬化症またはリウマチ性関節炎を処置する方法、または前記病状のいずれか1種またはそれ以上の症状を緩解する方法;
例えば免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、あるいは前記疾患または病状のいずれか、例えば自己免疫性または炎症性の疾患あるいは病状の予防、緩解または処置において使用するための、医薬として使用するための請求項1に記載の化合物;
例えば免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、あるいは前記疾患または病状のいずれか、例えば自己免疫性または炎症性の疾患あるいは病状の予防、緩解または処置において使用するための、医薬的に許容可能な希釈剤または担体と組合せて請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物、または
免疫抑制剤または抗炎症剤としての使用のための、あるいは前記疾患または病状のいずれか、例えば自己免疫性または炎症性の疾患または病状の予防、緩解または処置における使用のための、医薬品製造における請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項7】
式Iで示される化合物の製造方法。
【請求項8】
本明細書、特にその実施例に実質的に記載されているすべての新規な化合物、方法、製造方法および使用。


【公表番号】特表2006−505575(P2006−505575A)
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−545990(P2004−545990)
【出願日】平成15年10月24日(2003.10.24)
【国際出願番号】PCT/EP2003/011848
【国際公開番号】WO2004/037796
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】