説明

17アルファ−カルボネート置換基を有する17ベータ−フルオロメトキシカルボニル−アンドロスタ−4−エン−3−オン化合物

本発明は、式(I)の化合物〔式中、Rは、C−C分枝鎖状アルキル、C−Cアルキル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいC−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルメチルであって、該メチル基がメチル又はエチルから選択される基で任意により置換されていてよいもの、又は任意により1個以上のメチル基で置換されたビシクロアルキル基であり;Rは、水素、α若しくはβ配置の何れであってもよいメチル基、又はメチレン基であり;R及びRは、同一の又は異なる基であり、それぞれ独立して水素、ハロゲン又はメチル基であり;そして、式(II)は、単結合又は二重結合である〕;その生理学的に許容される溶媒和物、該化合物を含む医薬組成物、特に炎症及び/又はアレルギー状態の治療用医薬を製造するための該化合物の使用、該化合物の製造方法、並びに外化合物の製造方法における化学的中間体に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンドロスタン系列のグルココルチコイド受容体アゴニストである化合物、及びそれらの製造方法に関する。本発明はまた、該化合物を含有する医薬製剤、並びにそれらの治療的使用、特に炎症及びアレルギー症状を治療するための使用に関する。
【背景技術】
【0002】
抗炎症特性を有するグルココルチコステロイドは公知であり、そして喘息及び鼻炎などの炎症性障害又は疾患の治療のために広く使用されている。抗炎症活性を有すると言われるアンドロスタン17α-カルボネート化合物は、米国特許 4,996,335 に開示されている。Drugs of Today 2000, 36(5), 313-320 は、アレルギー性気道疾患を治療するためのロテプレドノールエタボネートを開示している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明者らは、新規系列のアンドロスタン17α-カルボネート誘導体を同定した。
【0004】
従って、本発明の一つの態様によれば、式(I)の化合物
【化1】

【0005】
〔式中、
は、C−C分枝鎖状アルキル、
−Cアルキル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいC−Cシクロアルキル、
メチル又はエチルから選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいC−Cシクロアルキルメチル、
又は1個以上のメチル基で任意により置換されていてよいビシクロアルキル基であり;
は、水素、α若しくはβ配置の何れであってもよいメチル基、又はメチレン基であり;
及びRは、同一の又は異なる基であり、それぞれ独立して水素、ハロゲン又はメチル基であり;
そして
【化2】

は、単結合又は二重結合である〕;
又はその生理学的に許容される溶媒和物が提供される。
【0006】
溶媒和物の例は水和物を包含する。
【0007】
以下で本発明に係る化合物への言及は、式(I)の化合物及びその溶媒和物の両者を包含する。
【0008】
一つの実施形態において、RはC−C分枝鎖状アルキルである。
【0009】
が表し得るC−C分枝鎖状アルキル基の例は、1,1−ジメチルエチル、1,1−ジメチルプロピル、2−エチルブチル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル又は 1,2,2−トリメチルプロピル異性体A基を包含する。
【0010】
一つの実施形態において、RはC−Cアルキル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいシクロヘキシルである。
【0011】
もう一つの実施形態において、Rはメチル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいシクロヘキシルである。
【0012】
が表し得るシクロヘキシル基の例は、(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル、(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル又は 3,3−ジメチルシクロヘキシル異性体A基を包含する。
【0013】
一つの実施形態において、Rはシクロペンチルメチルであって、該メチル基はメチル又はエチルから選択される基で任意により置換されていてよい。
【0014】
が表し得る任意により置換されていてよいシクロペンチルメチル基の例は、シクロペンチルメチル又は 1−シクロペンチルエチル異性体A基を包含する。
【0015】
一つの実施形態において、Rは1個以上のメチル基で任意により置換されていてよいビシクロアルキル基である。
【0016】
が表し得るビシクロアルキル基の例は、1RS,2RS,4SR−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル異性体B、1RS,2SR,4SR ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル又は (1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ{2.2.1]ヘプタ−2−イル基を包含する。
【0017】
一つの実施形態において、Rはメチル基である。もう一つの実施形態において、Rはα配置にあるメチルである。
【0018】
一つの実施形態において、同一でも異なってもよいR及びRは、それぞれ水素、メチル、フッ素又は塩素、例えば水素又はフッ素である。一つの実施形態において、R及びRは両方ともフッ素である。
【0019】
一つの実施形態において、
【化3】

は二重結合である。
【0020】
本発明は、上記で言及した基の全ての組み合わせに及ぶと理解すべきである。
【0021】
式(I)の化合物は以下のものを包含する:
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[4−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1S,2S,4R)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1R,2R,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1−プロピルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[1−(1−メチルエチル)ブチル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2R,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2S,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロペンチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,3R,5S)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,3S,5R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(トランス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;及び
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【0022】
もう一つの実施形態において、式(I)の化合物は以下のものを包含する:
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体B;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;及び
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【0023】
もう一つの実施形態には、以下の化合物が包含される:
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体B;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;及び
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【0024】
式(I)の化合物は、特に局所投与において、例えばそれらがグルココルチコイド受容体に結合し、かつその受容体を介した反応を許さない能力により示される、潜在的に有益な抗炎症又は抗アレルギー効果を有する。従って、式(I)の化合物は、炎症性及び/又はアレルギー性障害の治療において潜在的に有用である。
【0025】
本発明の化合物が実用性を有し得る疾患状態の例は、湿疹、乾癬、アレルギー性皮膚炎、神経皮膚炎、掻痒及び過敏反応などの皮膚疾患;喘息(アレルゲン誘導性喘息反応を包含する)、鼻炎(花粉症を包含する)、鼻ポリープ、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎及び線維症などの鼻、喉又は肺の炎症性症状;潰瘍性大腸炎及びクローン病などの炎症性腸症状;並びに関節リウマチなどの自己免疫疾患を包含する。
【0026】
本発明の化合物はまた、結膜及び結膜炎の治療に使用することができる。
【0027】
本明細書において治療への言及は、確立した症状の治療だけでなく予防にまで拡張することが当業者に分かる。
【0028】
上記のように、式(I)の化合物は、ヒト又は動物用医薬において、特に抗炎症及び抗アレルギー剤として有用であり得る。
【0029】
従って、本発明のもう一つの態様として、ヒト又は動物用医薬に、特に炎症及び/又はアレルギー状態を患う患者の治療に使用するための、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物が提供される。
【0030】
本発明の別の態様によれば、炎症及び/又はアレルギー状態を患う患者の治療用医薬を製造するための、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物の使用が提供される。
【0031】
もう一つの又は代わりの態様において、炎症び/又はアレルギー状態を患うヒト又は動物被験体の治療法方であって、該ヒト又は動物被験体に有効量の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物を投与することを含む方法が提供される。
【0032】
本発明に係る化合物は任意の便利な方法で投与するために製剤することができ、従って本発明はまた、その範囲内に、式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物を、望ましいならば1種以上の生理学的に許容される希釈剤又は担体と混合して含む医薬組成物を包含する。
【0033】
更に、成分を混合することを含む、このような医薬組成物の製造方法が提供される。
【0034】
本発明の化合物は、例えば鼻内、経口、口腔、舌下、非経口、局所又は直腸投与のために、特に局所投与のために製剤することができる。
【0035】
本明細書で用いられる局所投与は、吹送及び吸入による投与を包含する。局所投与のための種々のタイプの調製物の例は、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、フォーム、経皮パッチにより送出するための調製物、粉末、スプレー、エアゾール、吸入器若しくは吹送器で使用するためのカプセル若しくはカートリッジ又は滴剤(例えば点眼剤又は点鼻剤)、噴霧のための溶液/懸濁液、坐剤、ペッサリー、停留浣腸、及びチュアブル若しくは舐める錠剤又はペレット(例えばアフタ性潰瘍の治療のため)又はリポソーム若しくはマイクロカプセル化調製物を包含する。
【0036】
軟膏、クリーム及びゲルは、例えば、水性又は油性基剤を用い、好適な増粘及び/又はゲル化剤及び/又は溶剤を加えて製剤することができる。従ってこのような基剤は、例えば、水及び/又は油、例えば流動パラフィン又はラッカセイ油若しくはナタネ油などの植物油、又はポリエチレングリコールなどの溶剤を包含し得る。基剤の性質により使用し得る増粘剤及びゲル化剤は、軟パラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、羊毛脂、蜜蝋、カルボキシポリメチレン及びセルロース誘導体、及び/又はグリセリルモノステアレート及び/又は非イオン乳化剤を包含する。
【0037】
ローションは水性又は油性基剤を用いて製剤することができ、また一般的に1種以上の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤又は増粘剤を含む。
【0038】
滴剤は、1種以上の分散剤、可溶化剤、懸濁剤又は保存剤をも含む水性又は非水性基剤を用いて製剤することができる。
【0039】
スプレー組成物は、例えば水性溶液若しくは懸濁液として、好適な液化噴射剤を用いて又は計測用量吸入器などの加圧パックから送出されるエアゾールとして製剤することができる。吸入に適するエアゾール組成物は懸濁液又は溶液の何れであってもよく、そして一般的に、式(I)の化合物及びフルオロカーボン又は水素含有クロロフルオロカーボン又はその混合物などの好適な噴射剤、特にヒドロフルオロアルカン、とりわけ 1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパン又はその混合物を含有する。エアゾール組成物は、任意により、界面活性剤などの当技術分野で周知の追加の製剤用助剤、例えばオレイン酸、ソルビタントリオレエート又はレシチン及び共溶媒、例えばエタノールを含有することができる。
【0040】
有利には、本発明の製剤は好適な緩衝剤を加えて緩衝することができる。
【0041】
外部適用のための粉末は、任意の好適な粉末基剤、例えばタルク、乳糖又は澱粉を用いて形成することができる。好適な粉末は、追加の賦形剤、例えばセロビオースオクトアセテート及びステアリン酸マグネシウムを用いて製剤することができる。
【0042】
吸入器又は吹送器に使用するための、例えばゼラチン製のカプセル及びカートリッジは、本発明の化合物と乳糖又は澱粉などの好適な粉末基剤との吸入用粉末ミックスを含有させて製剤することができる。各カプセル又はカートリッジは、一般的に 20μg〜10 mg の式(I)の化合物を含有することができる。別法として、本発明の化合物は乳糖などの賦形剤なしで存在することができる。
【0043】
本発明に係る局所用組成物中の式(I)の活性化合物の割合は、製造すべき製剤の正確なタイプに依存するが、一般的に 0.001〜10重量%の範囲内にある。しかしながら一般的に、大部分のタイプの調製物に有利に用いられる割合は、0.005〜1%、好ましくは 0.01〜0.5%の範囲内でる。しかしながら、吸入又は吹送のための粉末に用いられる割合は、0.1〜5%の範囲内でる。
【0044】
エアゾール製剤は、エアゾールの各計測用量又は「一吹き(パフ)」が式(I)の化合物 20μg〜2000μg、好ましくは約 20μg〜500μg を含有するように調整することが好ましい。投与は1日1回又は1日数回、例えば2、3、4又は8回であってよく、例えば毎回1、2又は3用量を与える。エアゾールによる全体的な1日量は 100μg〜10 mg、好ましくは 200μg〜2000μg の範囲内でる。吸入器若しくは吹送器中のカプセル及びカートリッジにより送出される全体的な1日量及び計測用量は、一般的にエアゾール製剤による量の2倍でる。
【0045】
局所用調製物は、1日当たり1回以上の患部への塗布により投与することができ;皮膚部分の上には閉鎖包帯を有利に使用することができる。連続又は長期送出は、接着リザーバーシステムにより達成することができる。
【0046】
内部投与のために、本発明に係る化合物は、例えば経口、非経口又は直腸投与のために普通の方法で製剤することができる。経口投与のための製剤は、シロップ、エリキシル、粉末、顆粒、錠剤及びカプセルを包含し、これらは典型的に、結合剤、充填剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤剤、懸濁剤、乳化剤、保存剤、緩衝塩、矯味矯臭剤、着色剤及び/又は甘味料などの普通の助剤を必要に応じて含有する。しかしながら、以下に記載するような投与量単位形態が好ましい。
【0047】
内部投与のための調製物の好ましい形態は、投与量単位形態、すなわち錠剤及びカプセルである。このような投与量単位形態は、本発明の化合物 0.1 mg〜20 mg、好ましくは 2.5〜10 mg を含有する。
【0048】
本発明に係る化合物は、全身的副腎皮質療法が適応される場合に内部投与によって一般的に与えることができる。
【0049】
一般論として、内部投与のための調製物は、関係する調製物のタイプに応じて 0.05〜10%の活性成分を含有し得る。1日量は、治療される状態及び望まれる治療期間に応じて 0.1 mg〜60 mg、例えば5〜30 mg で変動してよい。
【0050】
徐放又は腸溶コーティング製剤は、特に炎症性腸障害の治療のために有利であり得る。
【0051】
本発明に係る化合物及び医薬製剤は、例えば抗炎症剤、抗コリン剤(特に M/M/M受容体拮抗剤)、β2アドレナリン受容体アゴニスト、抗感染剤(例えば抗生物質、抗ウイルス剤)又は抗ヒスタミン剤から選択される1種以上の他の治療剤と組み合わせて使用してもよく又はそれらを含んでいてもよい。従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物又はその医薬上許容される塩、溶媒和物若しくは生理学的に機能性の誘導体を、例えば抗炎症剤(例えば別のコルチコステロイド又は NSAID)、抗コリン剤、β2アドレナリン受容体アゴニスト、抗感染剤(例えば抗生物質又は抗ウイルス剤)又は抗ヒスタミン剤から選択される1種以上の他の治療活性剤と一緒に含む組み合わせ物が提供される。本発明の一つの実施形態は、式(I)の化合物又はその医薬上許容される溶媒和物若しくは生理学的に機能性の誘導体を、β2アドレナリン受容体アゴニスト、及び/又は抗コリン剤、及び/又はPDE−4阻害剤、及び又は抗ヒスタミン剤と一緒に含む組み合わせ物を包含する。
【0052】
本発明の一つの実施形態は、1又は2種の他の治療剤を含む組み合わせ物を包含する。
【0053】
適切ならば、他の治療成分を塩の形態で(例えばアルカリ金属若しくはアミン塩として又は酸付加塩として)、又はプロドラッグの形態で、又はエステル(例えば低級アルキルエステル)として、又は溶媒和物(例えば水和物)として使用して、治療成分の活性及び/又は安定性及び/又は物理的特性(例えば溶解性)を最適化できることは、当業者に明らかでる。また適切ならば、治療成分は光学的に純粋な形態で使用できることも明らかでる。
【0054】
一つの実施形態において、本発明は、本発明の化合物をβ2アドレナリン受容体アゴニストと一緒に含む組み合わせ物を包含する。
【0055】
β2アドレナリン受容体アゴニストの例は、サルメテロール(例えばラセミ体又は R−エナンチオマーなどの単一エナンチオマーとして)、サルブタモール(例えばラセミ体又は R−エナンチオマーなどの単一エナンチオマーとして)、フォルモテロール(例えばラセミ体又は R,R−ジアステレオマーーなどの単一ジアステレオマーとして)、サルメファモール、フェノテロール、カルモテロール、エタンテロール、ナミンテロール、クレンブテロール、ピルブテロール、フレルブテロール、レプロテロール、バムブテロール、インダカテロール、テルブタリン及びそれらの塩、例えばサルメテロールのキシナホ酸塩(1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸塩)、サルブタモールの硫酸塩若しくは遊離塩基又はフォルモテロールのフマル酸塩を包含する。一つの実施形態において、β2アドレナリン受容体アゴニストは長期作用性β2アドレナリン受容体アゴニスト、例えば約12時間以上にわたり有効な気管支拡張を与える化合物である。
【0056】
他のβ2アドレナリン受容体アゴニストは、WO 02/066422、WO 02/070490、WO 02/076933、WO 03/024439、WO 03/072539、WO 03/091204、WO 04/016578、WO 2004/022547、WO 2004/037807、WO 2004/037773、WO 2004/037768、WO 2004/039762、WO 2004/039766、WO 01/42193 及び WO 03/042160 に記載されたものを包含する。
【0057】
他のβ2アドレナリン受容体アゴニストは、式(XX)の化合物:
【化4】

又はその塩若しくは溶媒和物を包含し、式中:
mは、2〜8の整数であり;
nは、3〜11の整数であり、
但し、m+nは、5〜19であり、
21は、−XSONR2627であり、ここで、Xは、−(CH)−又はC2−6アルキレンであり;
26及びR27は、水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C(O)NR2829、フェニル及びフェニル(C1−4アルキル)−から独立して選択され、
又は、R26及びR27は、それらが結合している窒素と一緒になって5、6又は7員の窒素含有環を形成し、そしてR26及びR27は、それぞれハロ、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシで任意により置換されていてよいC1−6アルコキシ、−CO28、−SONR2829、−CONR2829、−NR28C(O)R29、又は5、6若しくは7員のヘテロ環式環から選択される1又は2個の基で置換されており;
28及びR29 は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニル及びフェニル(C1−4アルキル)−から独立して選択され;そして
pは、0〜6、好ましくは0〜4の整数であり;
22及びR23は、水素、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ、フェニル及びC1−6ハロアルキルから独立して選択され;そして
24及びR25は、水素及びC1−4アルキルから独立して選択され、但し、R24及びR25の炭素原子の総数は4以下である。
【0058】
β2アドレナリン受容体アゴニストの更なる例は下記のものを包含する:
3−(4−{[6−({(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}アミノ)ヘキシル]オキシ}ブチル)ベンゼンスルホンアミド;
3−(3−{[7−({(2R)−2−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル)フェニル]エチル}−アミノ)ヘプチル]オキシ}プロピル)ベンゼンスルホンアミド;
4−{(1R)−2−[(6−{2−[(2,6−ジクロロベンジル)オキシ]エトキシ}ヘキシル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−(ヒドロキシメチル)フェノール;
4−{(1R)−2−[(6−{4−[3−(シクロペンチルスルホニル)フェニル]ブトキシ}ヘキシル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}−2−(ヒドロキシメチル)フェノール;
N−[2−ヒドロキシル−5−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−[[2−4−[[(2R)−2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル]アミノ]フェニル]エチル]アミノ]エチル]フェニル]ホルムアミド;
N−2{2−[4−(3−フェニル−4−メトキシフェニル)アミノフェニル]エチル}−2−ヒドロキシ−2−(8−ヒドロキシ−2(1H)−キノリノン−5−イル)エチルアミン;及び
5−[(R)−2−(2−{4−[4−(2−アミノ−2−メチル−プロポキシ)−フェニルアミノ]−フェニル}−エチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン。
【0059】
β2アドレナリン受容体アゴニストは、硫酸、塩酸、フマル酸、ヒドロキシナフトエ酸(例えば 1−又は 3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸)、桂皮酸、置換された桂皮酸、トリフェニル酢酸、スルファミン酸、スルファニル酸、ナフタレンアクリル酸、安息香酸、4−メトキシ安息香酸、2−又は 4−ヒドロキシ安息香酸、4−クロロ安息香酸及び 4−フェニル安息香酸から選択される医薬上許容される酸により形成される塩の形態であってよい。
【0060】
好適な抗炎症剤はコルチコステロイドを包含する。本発明の化合物と組み合わせて使用し得る好適なコルチコステロイドは、経口及び吸入コルチコステロイド、並びに抗炎症活性を有するそれらのプロドラッグである。例は、メチルプレゾニドロン、プレゾニドロン、デキサメタゾン、フルチカゾンプロピオネート、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−[(4−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボニル)オキシ]−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル(フルチカゾンフロエート)、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3S−イル)エステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−シアノメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−(1−メチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、ベクロメタゾンエステル(例えば 17−プロピオン酸エステル又は 17,21−ジプロピオン酸エステル)、ブデゾニド、フルニゾリド、モメスタゾンエステル(例えばフロ酸エステル)、トリアムシノロンアセトニド、ロフレポニド、シクレゾニド(16α,17−[[(R)−シクロヘキシルメチレン]ビス(オキシ)]−11β,21−ジヒドロキシ−プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン)、ブチキソコルトプロピオネート、RPR-106541 及び ST-126 を包含する。本発明の一つの実施形態は、フルチカゾンプロピオネート、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−[(4−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボニル)オキシ]−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチエステル、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−(2,2,3,3− テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−シアノメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−(1−メチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステルを包含するコルチコステロイドを包含する。一つの実施形態において、コルチコステロイドは、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチル エステルである。
【0061】
転写活性化よりも転写抑制に対して選択性を有することがあり、そして併用療法に有用であり得るグルココルチコイドアゴニズム(作動作用)を有する非ステロイド系化合物は、次の特許で保護されているものを包含する:WO 03/082827、WO 01/10143、WO98/54159、WO 04/005229、WO 04/009016、WO 04/009017、WO 04/018429、WO 03/104195、WO 03/082787、WO 03/082280、WO 03/059899、WO 03/101932、WO 02/02565、WO 01/16128、WO 00/66590、WO 03/086294、WO 04/026248、WO 03/061651、WO 03/08277。
【0062】
抗炎症剤の例は、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)を包含する。
【0063】
NSAIDの例は、クロモグリク酸ナトリウム、ネドクロミルナトリウム、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤(例えばテオフィリン、PDE4阻害剤又は混合PDE3/PDE4阻害剤)、ロイコトリエン拮抗剤、ロイコトリエン合成の阻害剤(例えばモンテルカスト)、iNOS阻害剤、トリプターゼ及びエラスターゼ阻害剤、ベータ2インテグリン拮抗剤及びアデノシン受容体アゴニスト又は拮抗剤(例えばアデノシン2aアゴニスト)、サイトカイン拮抗剤(例えばCCR3拮抗剤などのケモカイン拮抗剤)又はサイトカイン合成の阻害剤、又は 5−リポキシゲナーゼ阻害剤を包含する。一つの実施形態において、iNOS(誘導性酸化窒素シンターゼ阻害剤)は経口投与のためである。iNOS阻害剤の例は、WO 93/13055、WO 98/30537、WO 02/50021、WO95/34534 及び WO99/62875 に開示されたものを包含する。CCR3阻害剤の例は、WO02/26722 に開示されたものを包含する。
【0064】
一つの実施形態において、本発明は、例えば吸入に適応した製剤の場合に、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤と組み合わせた式(I)の化合物の使用を提供する。本発明のこの態様に有用なPDE4特異的阻害剤は、PDE4酵素を阻害することが知られているか又はPDE4阻害剤として作用することが発見されている任意の化合物であってよく、該化合物はPDE4だけの阻害剤であって、PDE4のほかにPDE3及びPDE5などのPDEファミリーの他のメンバーをも阻害する化合物ではない。
【0065】
興味深い化合物は、シス−4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸、2−カルボメトキシ−4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オン及びシス−[4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オール] を包含する。また、1996年9月3日発行の米国特許 5,552,438 に記載されているシス−4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸 (シロミラストとしても知られている)及びその塩、エステル、プロドラッグ又は物理形態であり;この特許及びそれが開示している化合物は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0066】
興味深い他の化合物は、Elbion からの AWD-12-281 (Hofgen, N. et al. 15th EFMC Int Symp Med Chem (Sept 6-10, Edinburgh) 1998, Abst P.98; CAS 参照番号 247584020-9); NCS-613 と命名された 9-ベンジルアデニン誘導体 (INSERM); Chiroscience and Schering-Plough からの D-4418; CI-1018 (PD-168787) と命名されかつ Pfizer によるベンゾジアゼピンPDE4阻害剤; Kyowa Hakko により WO 99/16766 に開示されたベンゾジオキソール誘導体; Kyowa Hakko からの K-34; Napp からの V-11294A (Landells, L.J. et al. Eur Resp J [Annu Cong Eur Resp Soc (Sept 19-23, Geneva) 1998] 1998, 12 (Suppl. 28): Abst P2393); Byk-Gulden からのロフルミラスト (CAS 参照番号 162401-32-3) 及びフタラジノン (WO99/47505, その開示は参照により本明細書に組み込まれる); プマフェントリン、(−)−p−[(4aR*,10bS*)−9−エトキシ−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−8−メトキシ−2−メチルベンゾ[c][1,6]ナフチリジン−6−イル]−N,N−ジイソプロピルベンズアミド、これは Byk-Gulden、現在は Altana により製造されかつ公表された混合PDE3/PDE4阻害剤である; Almirall-Prodesfarma により開発中のアロフィリン; Vernalis からの VM554/UM565; 又は T-440 (Tanabe Seiyaku; Fuji, K. et al. J Pharmacol Exp Ther,1998, 284(1): 162)、及び T2585 を包含する。
【0067】
興味深い更なる化合物は、公開国際特許出願 WO04/024728 (Glaxo Group Ltd)、PCT/EP2003/014867 (Glaxo Group Ltd) 及び PCT/EP2004/005494 (Glaxo Group Ltd) に開示されている。
【0068】
抗コリン剤の例は、ムスカリン性受容体において拮抗剤として作用する化合物、特にM又はM受容体の拮抗剤、M/M若しくはM/M受容体の二重拮抗剤又はM/M/M受容体の総拮抗剤である化合物である。吸入による投与のための例示的な化合物は、イプラトロピウム(例えば臭化物として、CAS 22254-24-6、Atrovent の名称で販売されている)、オキシトロピウム(例えば臭化物として、CAS 30286-75-0)及びチオトロピウム(例えば臭化物として、CAS 136310-93-5、Spiriva の名称で販売されている)を包含する。同様に興味深いものはレバトロペート(例えば臭化水素酸塩として、CAS 262586-79-8)及び WO 01/04118 に開示されている LAS-34273 である。経口投与のための例示的な化合物は、ピレンゼピン(CAS 28797-61-7)、ダリフェナシン(CAS 133099-04-4、又は Enablex の名称で販売されている臭化水素酸塩については CAS 133099-07-7)、オキシブチニン(CAS 5633-20-5、Ditropan の名称で販売されている)、テロジリン(CAS 15793-40-5)、トルテロジン(CAS 124937-51-5、又は酒石酸塩については CAS 124937-52-6、Detrol の名称で販売されている)、オチロニウム(例えば臭化物として、CAS 26095-59-0、Spasmomen の名称で販売されている)、塩化トロスピウム(CAS 10405-02-4)及びソリフェナシン(CAS 242478-37-1、又は YM-905 としても知られておりかつ Vesicare の名称で販売されているコハク酸塩については CAS 242478-38-2)を包含する。
【0069】
他の好適な抗コリン剤は、米国特許出願 60/487981 に開示されている式(XXI)の化合物を包含する:
【化5】

【0070】
式中、トロパン環に結合するアルキル鎖の好ましい配置はエンドであり;
31及びR32は、独立して、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状の低級アルキル基、5〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル基、2−チエニル、2−ピリジル、フェニル、4個以下の炭素原子を有するアルキル基で置換されたフェニル及び4個以下の炭素原子を有するアルコキシ基で置換されたフェニルからなる群から選択され;
は、N原子の正電荷と対になる陰イオンを示す。Xはクロライド、ブロミド、ヨージド、サルフェート、ベンゼンスルホネート及びトルエンスルホネートであってよいが、これらに限定されることなく、
例えば下記のものを包含する:
(3−エンド)−3−(2,2−ジ−2−チエニルエテニル)−8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド;
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエテニル)−8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド;
(3−エンド)−3−(2,2−ジフェニルエテニル)−8,8−ジメチル−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタン 4−メチルベンゼンスルホネート;
(3−エンド)−8,8−ジメチル−3−[2−フェニル−2−(2−チエニル)エテニル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド;及び/又は
(3−エンド)−8,8−ジメチル−3−[2−フェニル−2−(2−ピリジニル)エテニル]−8−アゾニアビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド。
【0071】
更なる抗コリン剤は、米国特許出願 60/511009 に開示されている式(XXII)又は(XXIII)の化合物を包含する:
【化6】

【0072】
式中:
指示したH原子はエキソ位であり;
41は、N原子の正電荷に関与する陰イオンを示す。R41は、クロライド、ブロミド、ヨージド、サルフェート、ベンゼンスルホネート及びトルエンスルホネートであってよいが、これらに限定されることなく;
42及びR43は、独立して、直鎖状又は分枝鎖状の低級アルキル基(好ましくは1〜6個の炭素原子を有する)、シクロアルキル基(5〜6個の炭素原子を有する)、シクロアルキル−アルキル基(6〜10個の炭素原子を有する)、ヘテロシクロアルキル(5〜6個の炭素原子及びヘテロ原子としてN又はOを有する)、ヘテロシクロアルキル−アルキル(6〜10個の炭素原子及びヘテロ原子としてN又はOを有する)、アリール、任意により置換されていてよいアリール、ヘテロアリール及び任意により置換されていてよいヘテロアリールからなる群から選択され;
44は、(C−C)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、(C−C)ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C12)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)アルキル−アリール、(C−C)アルキル−ヘテロアリール、−OR45、−CHOR45、−CHOH、−CN、−CF、−CHO(CO)R46、−CO47、−CHNH、 −CHN(R47)SO45、−SON(R47)(R48)、−CON(R47)(R48)、−CHN(R48)CO(R46)、−CHN(R48)SO(R46)、−CHN(R48)CO(R45)、−CHN(R48)CONH(R47) からなる群から選択され;
45は、(C−C)アルキル、(C−C)アルキル(C−C12)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル−アリール、(C−C)アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され;
46は、(C−C)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、(C−C)ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C12)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、(C−C)アルキル−アリール、(C−C)アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され;
47及びR48は、独立して、H、(C−C)アルキル、(C−C12)シクロアルキル、(C−C)ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C12)シクロアルキル、(C−C)アルキル(C−C)ヘテロシクロアルキル、(C−C)アルキル−アリール、及び(C−C)アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、例えば下記のものを包含する:
(エンド)−3−(2−メトキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオニトリル;
(エンド)−8−メチル−3−(2,2,2−トリフェニル−エチル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン;
3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオンアミド;
3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオン酸;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド;
3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロパン−1−オール;
N−ベンジル−3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピオンアミド;
(エンド)−3−(2−カルバモイル−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
1−ベンジル−3−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−尿素;
1−エチル−3−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−尿素;
N−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−アセトアミド;
N−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−ベンズアミド;
3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−プロピオンニトリル;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
N−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−ベンゼンスルホンアミド;
[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−尿素;
N−[3−((エンド)−8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル)−2,2−ジフェニル−プロピル]−メタンスルホンアミド;及び/又は
(エンド)−3−{2,2−ジフェニル−3−[(1−フェニル−メタノイル)−アミノ]−プロピル}−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド。
【0073】
更なる化合物は下記のものを包含する:
(エンド)−3−(2−メトキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド;
(エンド)−3−(2−カルバモイル−2,2−ジフェニル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;
(エンド)−3−(2−シアノ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−エチル)−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンヨージド;及び/又は
(エンド)−3−{2,2−ジフェニル−3−[(1−フェニル−メタノイル)−アミノ]−プロピル}−8,8−ジメチル−8−アゾニア−ビシクロ[3.2.1]オクタンブロミド。
【0074】
抗ヒスタミン剤(H1受容体拮抗剤とも呼ばれる)の例は、H1受容体を阻害し、かつヒトへの使用に安全であることが知られている多数の拮抗剤の1種以上を包含する。第一世代の拮抗剤は、エタノールアミン、エチレンジアミン及びアルキルアミンの誘導体、例えばジフェニルヒドラミン、ピリルアミン、クレマスチン、クロロフェニルアミンを包含する。鎮静作用のない第二世代の拮抗剤は、ロラチジン、デスロラチジン、テルフェナジン、アステミゾール、アクリバスチン、アゼラスチン、レボセチリジン、フェキソフェナジン及びセチリジンを包含する。
【0075】
本発明の一つの実施形態において、抗ヒスタミン剤の例は、ロラチジン、デスロラチジン、フェキソフェナジン及びセチリジンを包含する。
【0076】
更なる例は、制限なしに、アメレキサノクス、アステミゾール、アザタジン、アゼラスチン、アクリバスチン、ブロモフェニラミン、セチリジン、レボセチリジン、エフレチリジン、クロルフェニラミン、クレマスチン、シクリジン、カレバスチン、シプロヘプタジン、カルビノキサミン、デスカルボエトキシルオラタジン、ドキシラミン、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、エフレチリジン、フェキソフェナジン、ヒドロキシジン、ケトチフェン、ロラタジン、レボカバスチン、ミゾラスチン、メキタジン、ミアンセリン、ノベラスチン、メクリジン、ノラステミゾール、オロパタジン、ピクマスト、ピリラミン、プロメタジン、テルフェナジン、トリペレナミン、テメラスチン、トリメプラジン及びトリプロリジン、特にセチリジン、レボセチリジン、エフレチリジン及びフェキソフェナジンを包含する。もう一つの実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はその医薬上許容される塩を、H3拮抗剤(及び/又は逆アゴニスト)と一緒に含む組み合わせ物を提供する。H3拮抗剤の例は、例えば WO2004/035556 及び WO2006/045416 に開示された化合物を包含する。本発明の化合物と組み合わせて使用できる他のヒスタミン受容体拮抗剤は、H4受容体の拮抗剤(及び/又は逆アゴニスト)、例えば Jablonowski et al., J. Med. Chem. 46:3957-3960 (2003) に開示された化合物を包含する。
【0077】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、PDE4阻害剤と一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0078】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、βアドレナリン受容体アゴニストと一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0079】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、抗コリン剤と一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0080】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、抗ヒスタミン剤と一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0081】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、PDE4阻害剤及びβアドレナリン受容体アゴニストと一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0082】
従って本発明は、もう一つの態様において、式(I)の化合物、その医薬上許容される塩、溶媒和物又は生理学的に機能性の誘導体を、抗コリン剤及びPDE−4阻害剤と一緒に含む組み合わせ物を提供する。
【0083】
上記の組み合わせ物は、好都合には医薬製剤の形態で使用するために提示することができ、従って、上記ので定義されるとおりの組み合わせ物を医薬上許容される希釈剤又は担体と一緒に含む医薬製剤は、本発明のもう一つの態様である。
【0084】
このような組み合わせ物の個々の化合物は、個別の又は複合した医薬製剤において、順次又は同時の何れでも投与することができる。好ましくは、このような組み合わせの個々の化合物は、複合した医薬組み合わせ物において同時に投与することができる。公知の治療剤の適切な用量は、当業者に容易に分かる。
【0085】
式(I)の化合物及びその溶媒和物は、以下に記載する方法により製造することができ、これは本発明のもう一つの態様を構成する。
【0086】
式(I)の化合物を製造するための本発明に係る方法は、式(II)のカルボン酸;
【化7】

【0087】
〔式中、R、R、R、R及び
【化8】

は上記で定義されるとおりである〕
と、式L−CH−Fの化合物〔式中、Lは脱離基である〕との反応を含む。
【0088】
この方法において、式(II)の化合物は、式L−CH−Fの化合物〔式中、Lはハロゲン原子又はトシル若しくはメシル基などの脱離基である〕と、標準的な条件下で反応させることができる。例えば、この反応は、不活性極性有機溶剤、例えば N,N−ジメチルホルムアミド中で、塩基、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウムの存在下に行うことができる。
【0089】
式(II)の化合物は、塩として(このような塩が結晶形態で製造できる場合)、又は溶媒和物として好都合に用いることができる。
【0090】
式L−CH−Fの化合物は、公知であるか又は公知方法で製造できるかの何れかである。
【0091】
式(II)の化合物は、式(III)の対応する17α−ヒドロキシル誘導体:
【化9】

【0092】
〔式中、R、R、R及び
【化10】

は上記で定義されるとおりである〕から製造することができ、例えば G. H. Phillipps et al. により記載されたのと同様の方法を用いて17αカルボン酸エステルが製造され (Journal of Medicinal Chemistry, (1994), 37, 3717-3729)、そして Druzgala et al. により記載されたのと同様の方法を用いて17α炭酸エステル、ロテプレドノールエタボネートが製造される (Journal of Steroid Chemistry and Molecular Biology, (1991), 38, 149-154)。この段階は、典型的には、ヒドロキシ酸(III)を、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で、弱塩基、例えばトリエチルアミンの存在下にクロロホルメートROCOClと反応させることを含む。立体的に妨害されたR基の場合には、クロロホルメートよりも無水物(ROCO)Oが好ましいことがある。
【0093】
一般的に、クロロホルメート又は無水物は、式(III)の化合物に対して少なくとも2倍モル量で使用される。クロロホルメート又は無水物の第二のモルは、式(III)の化合物のカルボン酸部分と反応する傾向があるので、ジエチルアミン又は 1−メチルピペラジンなどのアミンとの反応により除去することが必要でる。クロロホルメートは市販されているか、又は標準的方法により、例えば対応するアルコールROHをホスゲン又はより好ましくはトリホスゲンと、好適な溶剤、例えばジクロロメタン中で、塩基、例えばピリジンの存在下に反応させることにより容易に製造されるかの何れかである。
【0094】
より好都合には、ピリジン溶液中での17α−ヒドロキシル誘導体(III)とクロロホルメートROCOCl又は無水物(ROCO)Oとの反応は、しばしば直接に17αカルボネート(II)を与ええる。
【0095】
式(III)の化合物は公知であるか、又は G. H. Phillipps et al. により Journal of Medicinal Chemistry, (1994), 37, 3717-3729 に一般的に記載された手順により製造できるかの何れかである。
【0096】
下記の式(II)の化合物は新規であり、そして本発明の一つの態様を形成する:
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1RS,2RS)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;及び
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸。
【0097】
式(I)の化合物及び/又はそれらの溶媒和物は、グルココルチコイド受容体においてアゴニズムを示す。
【0098】
式(I)の化合物及び/又はそれらの溶媒和物は、予測可能なの薬物動態学的及び薬力学的挙動と共に、良好な抗炎症特性を示すことができる。それらはまた、例えば、グルココルチコイド受容体に対してプロゲステロン受容体よりも増大した選択性及び/又はグルココルチコイド受容体仲介転写抑制に対して転写活性化よりも増大した選択性によって示される副作用プロフィールを有することができ、そしてヒト患者における有利な治療法に適合する可能性がある。
【0099】
以下の皮限定的実施例により本発明を説明する:
【実施例】
【0100】
一般
略語
DMSO ジメチルスルホキシド
NMR 核磁気共鳴
LCMS 液体クロマトグラフィー/質量分析
MeCN アセトニトリル
クロマトグラフィー精製は、Varian から市販されているプレパック Bond Elut シリカゲルカートリッジを用いて行った。
【0101】
NMR
H NMRスペクトルは、400 MHz で操作する Bruker DPX 400 によりDMSO−d中で記録した。使用した内部標準は、テトラメチルシラン、又はDMSO−dのためには 2.50 ppm での残留プロトン化溶剤であった。
【0102】
質量標的自動プレパラティブHPLC
自動プレパラティブHPLCは、Waters 600 勾配ポンプ、Waters 2767 注入/コレクター、Waters Reagent Manager、Micromass ZMD 質量分析計、Gilson Aspec 廃棄物コレクター及び Gilson 115 分別後UV検出器を用いて行った。使用したカラムは典型的には、内径 20 mm ×長さ 100 mm の大きさを有する Supelco LCABZ++ カラムであった。固定相の粒径は5μm であった。流速は 20 ml/分であり、そしてランタイムは 10 分の勾配に続く5分のカラムフラッシュ及び再平衡段階を含む 15 分間であった。
【0103】
溶剤A:水性溶剤=水+ 0.1% ギ酸。
【0104】
溶剤B:有機溶剤=MeCN:水 95:5 + 0.05% ギ酸。
【0105】
使用した特定の勾配は分析系の保持時間に依存した。1.5〜2.2 分のためには 0〜30% のB、2.0〜2.8 分のためには 5〜30% のB、2.5〜3.0 分のためには 15〜55% のB、2.8〜4.0 分のためには 30〜80% のB及び 3.8〜5.5 分のためには 50〜90% のBであった。
LCMS系
使用したLCMS系は下記のとおりであった:
【表1】

【0106】
中間体
中間体1: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化11】

【0107】
ビス(1,1−ジメチルエチル)ジカルボネート (121 mg, 0.56 mmol) を、ピリジン (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(G. H. Phillipps et al., (1994) Journal of Medicinal Chemistry, 37, 3717-3729) (200 mg, 0.5 mmol) の攪拌溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸 (20ml) と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集め、水洗し、60℃で真空乾燥して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.27 分。
【0108】
中間体2: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化12】

【0109】
ビス(1,1−ジメチルプロピル)ジカルボネートから、中間体1のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.38 分。
【0110】
中間体3: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル}オキシ)−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化13】

【0111】
(1R)−(-)−メチルクロロホルメート (149μl, 0.69 mmol) を、ピリジン (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (250 mg, 0.63 mmol) の攪拌溶液時加え、この混合物を室温で 3.5 時間攪拌した。反応混合物を 6M 塩酸 (30ml) 中に注ぎ、生成した沈殿を濾過により集め、水 (2 x 15 ml) で洗浄し、40℃で真空乾燥して表題の化合物 (385mg) を得た。LCMS保持時間 3.92 分。
【0112】
中間体4: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化14】

【0113】
無水ジクロロメタン(2 ml) 中の 3−ペンタノール (108μl, 1 mmol) 及ピリジン (81μl, 1 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (4 ml) 中のトリホスゲン (98 mg, 0.33 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に 10 分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集め、真空乾燥して表題の化合物を白色固体として得た (246 mg):LCMS保持時間 3.42 分。
【0114】
中間体5: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化15】

【0115】
2,4−ジメチル−3−ペンタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.58 分。
【0116】
中間体6: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化16】

【0117】
2−エチル−1−ブタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.63 分。
【0118】
中間体7: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化17】

【0119】
2,2−ジメチル−1−プロパノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.47 分。
【0120】
中間体8: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化18】

【0121】
2−メチル−3−ペンタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.54 分。
【0122】
中間体9: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化19】

【0123】
3−メチル−2−ブタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.43 分。
【0124】
中間体10: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1SR,2RS)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化20】

【0125】
ラセミ体シス−2−メチルシクロヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.59 分。
【0126】
中間体11: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[4−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化21】

【0127】
シス/トランス−4−(1−メチルエチル)シクロヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.87分。
【0128】
中間体12: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化22】

【0129】
無水ジクロロメタン(2 ml) 中のラセミ体エキソ−2−ノルボルネオール (113 mg, 1 mmol) 及びピリジン (81μl, 1 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (4 ml) 中のトリホスゲン (98 mg, 0.33 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に 10 分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。次いでクロロホルメート溶液の残りを加え、2時間後に溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集め、真空乾燥して表題の化合物を白色固体として得た (254 mg):LCMS保持時間 3.54 分。
【0130】
中間体13: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化23】

【0131】
ラセミ体エンド−2−ノルボルネオールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.54分。
【0132】
中間体14: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化24】

【0133】
無水ジクロロメタン (2.5 ml) 中のシクロヘプタノール (152μl, 1.26 mmol) 及びピリジン (102μl, 1.26 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (6 ml) 中のトリホスゲン (125 mg, 0.42 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に 10 分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。氷浴を除き、1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (250 mg, 0.63 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で約3時間攪拌した。次いでクロロホルメート溶液の残りを加え、一夜攪拌した後に反応物を 5M 塩酸と酢酸エチルとの間に分配した。有機層を分離し、1:1 のブライン:水で洗浄し、真空乾燥して表題の化合物を白色固体として得た (341 mg):LCMS保持時間 3.61 分。
【0134】
中間体15: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化25】

【0135】
無水ジクロロメタン (2 ml) 中のシクロペンタンメタノール (108μl, 1 mmol) 及びピリジン (81μl, 1 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (4 ml) 中のトリホスゲン (98 mg, 0.33 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に 10 分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で3時間攪拌した。次いでクロロホルメート溶液の残りを加え、一夜攪拌した後に溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集め、真空乾燥して表題の化合物を白色固体として得た (205 mg):LCMS保持時間 3.52 分。
【0136】
中間体16: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化26】

【0137】
シクロオクタノールから、中間体15のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.71分。
【0138】
中間体17: (6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化27】

【0139】
無水ジクロロメタン (2 ml) 中のシス,シス,シス−3,5−ジメチルシクロヘキサノール (144μl, 1 mmol) 及びピリジン (81μl, 1 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (4 ml) 中のトリホスゲン (98 mg, 0.33 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に 10 分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。次いでクロロホルメート溶液の残りを加えた後、更に2当量 (1 mmol) の新たに調製したクロロホルメート溶液を加えた。3時間後に溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集め、真空乾燥して表題の化合物を白色固体として得た (313 mg):LCMS保持時間 3.76 分。
【0140】
中間体18: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1RS,2RS)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化28】

【0141】
ラセミ体トランス−2−メトキシ−シクロヘキサノール (G. H. Posner et al., (1975) Tetrahedron Letters, 16, Issue 42, 3589-3600) から、中間体12のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.28 分及び 3.36 分。
【0142】
中間体19: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化29】

【0143】
3,3−ジメチルシクロヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.71 分。
【0144】
中間体20: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化30】

【0145】
1−シクロチル−1−プロパノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.71 分及び 3.73 分。
【0146】
中間体21: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化31】

【0147】
1−シクロチルエタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.61 分及び 3.64 分。
【0148】
中間体22: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1−プロピルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化32】

【0149】
4−ヘプタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.65分。
【0150】
中間体23: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化33】

【0151】
3,3−ジメチル−2−ブタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.44 及び 3.54分。
【0152】
中間体24: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化34】

【0153】
無水ジクロロメタン(2 ml) 中の (2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メタノール (P. S. Wharton et al., (1965) Journal of Organic Chemistry, 30, 1681-1684) (128 mg, 1 mmol) 及ピリジン (81μl, 1 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (4 ml) 中のトリホスゲン (98 mg, 0.33 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液の約半分を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を室温で3時間攪拌した。次いでクロロホルメート溶液の残りを加え、一夜攪拌した後、更に2当量 (1 mmol) の新たに調製したクロロホルメート溶液を加えた。72 時間攪拌した後、溶剤を真空蒸発し、残った残留物を 2M 塩酸と共に攪拌した。生成した沈殿を濾過により集めて表題の化合物を白色固体として得た (180 mg):LCMS保持時間 3.68 分。
【0154】
中間体25: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[1−(1−メチルエチル)ブチル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化35】

【0155】
2−メチル−3−ヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.66 分。
【0156】
中間体26: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化36】

【0157】
無水ジクロロメタン(2 ml) 中の 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパノール (114 mg, 1 mmol) 及ピリジン (162μl, 2 mmol) の溶液を、無水ジクロロメタン (3 ml) 中のトリホスゲン (105 mg, 0.35 mmol) の攪拌及び(氷)冷却溶液に5分間かけて少量ずつ窒素下に加えた。1時間後に、生成したクロロホルメート溶液を、ピリジン (2 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (200 mg, 0.5 mmol) の氷冷却溶液に加え、この混合物を室温で一夜攪拌した。次いで反応物を真空蒸発し、2M 塩酸と酢酸エチルとの間に分配した。有機層を分離し、疎水性フリットに通して濾過し、真空蒸発した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて精製して表題の化合物を淡黄色泡状物として得た (240 mg):LCMS保持時間 3.65 分。
【0158】
中間体27: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2R,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化37】

【0159】
(-)ボルネオールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.87 分。
【0160】
中間体28: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2S,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化38】

【0161】
(+)ボルネオールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.81 分。
【0162】
中間体29: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1RS,2RS,4RS)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化39】

【0163】
(+/-)イソボルネオールから、中間体12のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.85 分。
【0164】
中間体30: (6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化40】

【0165】
(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オール (P. Veeraraghavan Ramachandran et al., (1996) Journal of Organic Chemistry, 61, Issue 1, 95-99) から、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.84分。
【0166】
中間体31: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロペンチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化41】

【0167】
シクロペンチルクロロホルメート (211 mg, 1.44 mmol)を、ピリジン (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11,17−ジヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸 (500 mg, 1.26 mmol) の攪拌溶液に加え、この混合物を室温で窒素下に 12 時間攪拌した。反応物を 6M 塩酸 (40 ml) 中に注ぎ、生成した沈殿を酢酸エチル (2 x 40 ml) 中に抽出した。有機相を分離し、2M 塩酸 (2 x 50 ml) で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空乾燥して表題の化合物を得た (720 mg):LCMS保持時間 3.50 分。
【0168】
中間体32: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化42】

【0169】
(1S)−(+)−メチルクロロホルメートから、中間体3のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.89 分。
【0170】
中間体33: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
【化43】

【0171】
(1R)−(+)−エンド−フェンキル(fenchyl)アルコールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.87 分。
【0172】
中間体34: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,3R,5S)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化44】

【0173】
(-)−イソピノカンフェオールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.87 分。
【0174】
中間体35: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,3S,5R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化45】

【0175】
(+)−イソピノカンフェオールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.86 分。
【0176】
中間体36: (6α,11β,16α,17α)−17−({[[(シス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化46】

【0177】
シス−4−エチルシクロヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.76 分。
【0178】
中間体37: (6α,11β,16α,17α)−17−({[[(トランス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化47】

【0179】
トランス−4−エチルシクロヘキサノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.78 分。
【0180】
中間体38: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸
【化48】

【0181】
2,2−ジメチル−3−ペンタノールから、中間体4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 3.61 分。
【0182】
実施例1: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化49】

【0183】
炭酸ナトリウム (668 mg, 6.3 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体1)(250 mg, 0.5 mmol) の溶液に加え、この混合物を−20℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (96μl, 1.7 mmol) を加え、反応物を−30℃〜−20℃で2時間攪拌した後、一夜かけて室温に温まらせた。次いで反応物をジエチルアミン (500μl, 7.56 mmol) で処理し、6M 塩酸 (30 ml) に滴下した。 生成した沈殿を濾過により集め、2M 塩酸 (10 ml)、次いで水 (3 x 10 ml) で洗浄し、50℃で真空乾燥した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 11〜50% 酢酸エチル勾配を用いて精製して表題の化合物を得た (174 mg):LCMS保持時間 3.55 分、m/z 529 MH
【0184】
実施例2: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化50】

【0185】
炭酸ナトリウム (208 mg, 1.96 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体2)(100 mg, 0.2 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (30μl, 0.53 mmol) を加え、反応物を一夜かけて室温に温まらせた。次いで反応物をジエチルアミン (26μl, 0.34 mmol) で処理し、2M 塩酸 (20 ml) に滴下した。 生成した沈殿を酢酸エチル中に抽出し、これを無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空蒸発した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて精製して表題の化合物を得た (146 mg):LCMS保持時間 3.67 分、m/z 543 MH
【0186】
実施例3: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル}オキシ)−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化51】

【0187】
実施例3は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル}オキシ)−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体3)から、実施例1のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 4.07 分、m/z 611 MH
【0188】
実施例4: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化52】

【0189】
炭酸ナトリウム (311 mg, 2.93 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体4)(150 mg, 0.29 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (45μl, 0.79 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で2時間攪拌した。更なるブロモフルオロメタン (45μl, 0.79 mmol) を加え、反応物を一夜かけて室温に温まらせた。次いで反応物をジエチルアミン (87μl, 1.29 mmol) で処理し、2M 塩酸に滴下した。 生成した沈殿を酢酸エチル中に抽出し、これを無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空蒸発した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、 1:1 のジエチルエーテル:シクロヘキサンを用いて精製して表題の化合物を得た (111 mg):LCMS保持時間 3.60 分、m/z 543 MH
【0190】
実施例5: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化53】

【0191】
実施例5は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[2−メチル−(1−メチルエチル)プロピル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体5)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、 1:1 のジエチルエーテル:シクロヘキサンを用いて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.76 分、m/z 571 MH
【0192】
実施例6: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化54】

【0193】
炭酸ナトリウム (304 mg, 2.86 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体6)(150 mg, 0.29 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (44μl, 0.77 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で2時間、次いで室温で一夜攪拌した。次いで更なるブロモフルオロメタン (22μl, 0.39 mmol) を加え、反応物を室温で2時間攪拌した。再び、更なるブロモフルオロメタン (22μl, 0.39 mmol) を加え、反応物を室温で一夜攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (85μl, 1.26 mmol) で処理し、2M 塩酸 (20 ml) に滴下した。 生成した沈殿を酢酸エチル中に抽出し、これを無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空蒸発した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて40分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た (70 mg):LCMS保持時間 3.78 分、m/z 557 MH
【0194】
実施例7: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化55】

【0195】
実施例7は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体7)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて40分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.61 分、m/z 543 MH
【0196】
実施例8: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化56】

【0197】
炭酸ナトリウム (304 mg, 2.86 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体8)(150 mg, 0.29 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (44μl, 0.77 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で2時間、次いで室温で一夜攪拌した。次いで更なるブロモフルオロメタン (22μl, 0.39 mmol) を加え、反応物を室温で一夜攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (85μl, 1.26 mmol) で処理し、2M 塩酸 (20 ml) に滴下した。 生成した沈殿を酢酸エチル中に抽出し、これを無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、真空蒸発した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて40分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た (86 mg):LCMS保持時間 3.67 分、m/z 557 MH
【0198】
実施例9: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化57】

【0199】
実施例9は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体9)から、実施例2のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて40分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.58 分、m/z 543 MH
【0200】
実施例10: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1SR,2RS)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化58】

【0201】
炭酸ナトリウム (297 mg, 2.8 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1SR,2RS)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体10)(150 mg, 0.28 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (43μl, 0.76 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で2時間攪拌した。次いで更なるブロモフルオロメタン (43μl, 0.76 mmol) を加え、反応物を室温で一夜攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (82μl, 1.23 mmol) で処理し、2M 塩酸に滴下した。 生成した沈殿を濾過し、真空蒸発して表題の化合物をジアステレオマーの混合物として得た (94 mg)。
【0202】
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例10A:LCMS保持時間 3.80 分、m/z 569 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.85 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.70 (dd, 50.5, 2Hz)
実施例10B:LCMS保持時間 3.80 分、m/z 569 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.85 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.74 (dd, 50.5, 2Hz)
【0203】
実施例11: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[4−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化59】

【0204】
炭酸ナトリウム (188 mg, 1.77 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[4−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体11)(100 mg, 0.18 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (27μl, 0.48 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で 2.5 時間、次いで室温で一夜攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (20μl, 0.3 mmol) で処理し、2M 塩酸に滴下した。 生成した沈殿を濾過し、真空蒸発して表題の化合物をジアステレオマーの約 4:1 混合物として得た (39 mg)。
【0205】
次いで逆相HPLCにより − 定組成条件 − 55% 移動相B、ランタイム 45 分、流速 20 ml/分で溶離してジアステレオマーを分離した。
【0206】
移動相A − 水/0.1% ギ酸 v/v
移動相B − 95% 水性アセトニトリル/0.05% ギ酸 v/v
実施例11A:(少ない異性体)LCMS保持時間 3.90 分、m/z 597 MH
実施例11B:(多い異性体)LCMS保持時間 3.97 分、m/z 597 MH
【0207】
実施例12: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化60】

【0208】
実施例12は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体12)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。
【0209】
次いで 2 x 25 cm の Chiralpak AD カラムを用い、ヘプタン中の 10% イソプロピルアルコールにより 20 ml/分の流速で溶離してジアステレオマーを分離した。
【0210】
実施例12A:分析キラルHPLC(25 x 0.46 cm の Chiralpak AD カラム、ヘプタン中の 10% イソプロピルアルコールにより 1 ml/分の流速)において、保持時間 17.2 分を示した。LCMS保持時間 3.74 分、m/z 567 MH
実施例12B:分析キラルHPLC(25 x 0.46 cm の Chiralpak AD カラム、ヘプタン中の 10% イソプロピルアルコールにより 1 ml/分の流速)において、保持時間 21.8 分を示した。LCMS保持時間 3.73 分、m/z 567 MH
【0211】
実施例13: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化61】

【0212】
実施例13は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体13)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。LCMS保持時間 3.77 分、m/z 567 MH
【0213】
実施例14: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化62】

【0214】
炭酸ナトリウム (680 mg, 6.4 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体14)(341 mg, 0.64 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (98μl, 1.73 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で1時間攪拌した。次いで更なるブロモフルオロメタン (98μl, 1.73 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃でで5時間攪拌した。再び、更なるブロモフルオロメタン (98μl, 1.73 mmol) を反応混合物に加え、これを室温で 72 時間攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (470μl, 7.1 mmol) で処理し、5M 塩酸に滴下した。 生成した沈殿を濾過し、真空蒸発して表題の化合物を得た (287 mg):LCMS保持時間 3.79 分、m/z 569 MH
【0215】
実施例15: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化63】

【0216】
実施例15は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体15)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を2gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.71 分、m/z 555 MH
【0217】
実施例16: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化64】

【0218】
実施例16は、(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体16)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を2gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて9分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.87 分、m/z 583 MH
【0219】
実施例17: (6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化65】

【0220】
実施例17は、(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体17)から、実施例11のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物をシリカ biotage カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 25% 酢酸エチルを用いて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.90 分、m/z 583 MH
【0221】
実施例18: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1RS,2RS)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化66】

【0222】
実施例18は、(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1RS,2RS)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体18)から、実施例11のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの約 1:1 混合物として製造した。
【0223】
次いで逆相HPLCにより − 定組成条件 − 45% 移動相B、ランタイム 30 分、流速 20 ml/分で溶離してジアステレオマーを分離した。
【0224】
移動相A − 水/0.1% ギ酸 v/v
移動相B − 95% 水性アセトニトリル/0.05% ギ酸 v/v
実施例18A:LCMS保持時間 3.51 分、m/z 585 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.86 (d, 50Hz) 及び δ 5.73 (d, 50Hz)
実施例18B:LCMS保持時間 3.56 分、m/z 585 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.88 (d, 50.5Hz) 及び δ 5.70 (d, 50.5Hz)
【0225】
実施例19: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化67】

【0226】
炭酸ナトリウム (289 mg, 2.72 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体19)(150 mg, 0.27 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 15 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−30℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (41μl, 0.73 mmol) を加え、反応物を−25〜−35℃で2時間攪拌した。次いで更なるブロモフルオロメタン (41μl, 0.73 mmol) を加え、反応物を−20〜−30℃で 2.5 時間攪拌した。反応物を室温に温まらせ、ジエチルアミン (79μl, 1.2 mmol) で処理し、5M 塩酸に滴下した。 生成した沈殿を濾過し、真空蒸発して表題の化合物をジアステレオマーの混合物として得た:
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例19A:LCMS保持時間 3.88 分、m/z 583 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.87 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.76 (dd, 50.5, 2Hz)
実施例19B:LCMS保持時間 3.89 分、m/z 583 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.86 (dd, 50, 2Hz) 及び δ 5.74 (dd, 50, 2Hz)
【0227】
実施例20: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化68】

【0228】
実施例20は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体20)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて 30 分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例20A:LCMS保持時間 3.82 分、m/z 583 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.84 (d, 51Hz) 及び δ 5.67 (d, 51Hz)
実施例20B:LCMS保持時間 3.84 分、m/z 583 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.83 (d, 50.5Hz) 及び δ 5.68 (d, 50.5Hz)
【0229】
実施例21: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化69】

【0230】
実施例21は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体21)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて 30 分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例21A:LCMS保持時間 3.72 分、m/z 570 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.85 (d, 50.5Hz) 及び δ 5.70 (d, 50.5Hz)
実施例21B:LCMS保持時間 3.75 分、m/z 570 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.85 (dd, 51, 1.5Hz) 及び δ 5.75 (dd, 51, 1.5Hz)
【0231】
実施例22: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1−プロピルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化70】

【0232】
実施例22は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1−プロピルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体22)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、 1:1 のジエチルエーテル:シクロヘキサンを用いて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.82 分、m/z 571 MH
【0233】
実施例23: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化71】

【0234】
実施例23は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体23)から、実施例2のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を5gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 60分間かけて精製して表題の化合物を得た:
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例23A:LCMS保持時間 3.77 分、m/z 557 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.84 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.67 (dd, 50.5, 1Hz)
実施例23B:LCMS保持時間 3.78 分、m/z 557 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.85 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.76 (dd, 50.5, 2Hz)
【0235】
実施例24: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化72】

【0236】
実施例24は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体24)から、実施例2のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を2gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜20% 酢酸エチル勾配を用いて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.89 分、m/z 583 MH
【0237】
実施例25: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[1−(1−メチルエチル)ブチル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化73】

【0238】
実施例25は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[1−(1−メチルエチル)ブチル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体25)から、実施例2のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて 40 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.84 分、m/z 571 MH
【0239】
実施例26: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化74】

【0240】
実施例26は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体26)から、実施例8のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗製反応混合物をシリカ Bond Elut カートリッジに適用したが、これは純粋な物質を与えることができなかった。従って、粗製反応混合物を質量標的自動プレパレーションにより精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.82 分、m/z 569 MH
【0241】
実施例27: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2R,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化75】

【0242】
実施例27は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体27)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 20 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.95 分、m/z 609 MH
【0243】
実施例28: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2S,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化76】

【0244】
実施例28は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体28)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 20 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.95 分、m/z 609 MH
【0245】
実施例29: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化77】

【0246】
実施例29は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−−3−オキソ−17−[({[(1RS,2RS,4RS)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体29)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。
【0247】
次いで順相HPLCを用いてジアステレオマーを分離して以下の化合物を得た:
実施例29A:LCMS保持時間 4.00 分、m/z 609 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.86 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.68 (dd, 50.0, 2Hz)
実施例29B:LCMS保持時間 4.00 分、m/z 609 MHH−NMR:(DMSO−d, 400MHz) 17βフルオロメチレンプロトン δ 5.84 (dd, 50.5, 2Hz) 及び δ 5.74 (dd, 50.5, 2Hz)
【0248】
実施例30: (6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化78】

【0249】
実施例30は、(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体30)から、実施例4のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% ジエチルエーテル勾配を用いて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.88 分、m/z 595 MH
【0250】
実施例31: (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロペンチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化79】

【0251】
炭酸ナトリウム (313 mg, 2.95 mmol) を、無水 N,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) 中の (6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロペンチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体31)(150 mg, 0.29 mmol) の攪拌溶液に加え、室温で 30 分間攪拌した後、この混合物を窒素下に−20℃に冷却した。ブロモフルオロメタン (45μl, 0.80 mmol) を加え、反応物を−20℃で3時間、次いで室温で一夜攪拌した。次いで反応物をジエチルアミン (39μl, 0.38 mmol)、2M 塩酸 (10 ml) 及び水 (10 ml) で処理した。生成物をジクロロメタン (10 ml) 中に抽出し、これを分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (10 ml)、次いでブライン/水で洗浄し、真空蒸発した。粗生成物を 10gシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 10〜40% 酢酸エチル勾配を用いて溶離して精製して表題の化合物を得た (125 mg):LCMS保持時間 3.63 分、m/z 541 MH
【0252】
実施例32: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化80】

【0253】
実施例32は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ] −3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体32)から、実施例1のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。LCMS保持時間 4.80 分、m/z 611 MH
【0254】
実施例33: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化81】

【0255】
実施例33は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体33)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 20 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 4.00 分、m/z 609 MH
【0256】
実施例34: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,3R,5S)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化82】

【0257】
実施例34は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,3R,5S)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体34)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 20 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 4.00 分、m/z 609 MH
【0258】
実施例35: (6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,3S,5R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化83】

【0259】
実施例35は、(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,3S,5R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体35)から、実施例10のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100% 酢酸エチル勾配を用いて 20 分間かけて精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 4.00 分、m/z 609 MH
【0260】
実施例36: (6α,11β,16α,17α)−17−({[[(シス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化84】

【0261】
実施例36は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体36)から、実施例19のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を1gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、1:1 のジエチルエーテル:シクロヘキサンで溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.92 分、m/z 583 MH
【0262】
実施例37: (6α,11β,16α,17α)−17−({[[(トランス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化85】

【0263】
実施例37は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(トランス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体37)から、実施例19のために記載したのと同様の方法を用いて製造した。粗生成物を1gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、1:1 のジエチルエーテル:シクロヘキサンで溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.97 分、m/z 583 MH
【0264】
実施例38: (6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル
【化86】

【0265】
実施例38は、(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸(中間体38)から、実施例2のために記載したのと同様の方法を用いて、ジアステレオマーの混合物として製造した。粗生成物を 10gのシリカ Bond Elut カートリッジ上で、シクロヘキサン中の 0〜100%ジエチルエーテル勾配を用いて40分間かけて溶離して精製して表題の化合物を得た:LCMS保持時間 3.82 分、m/z 571 MH
薬理学的活性
薬理学的活性はグルココルチコイドアゴニスト活性の機能インビトロアッセイで評価することができる。
【0266】
グルココルチコイドアゴニストの転写抑制活性のアッセイ
K.P.Ray et al. により Biochem J. (1997), 328, 707-715 に記載されたアッセイに基づく機能アッセイは、グルココルチコイドアゴニストの転写抑制活性の尺度を与える。sPAP(分泌アルカリホスファターゼ)に結合したELAM遺伝子プロモーターに由来するNF−κB応答配列を含有するリポーター遺伝子で安定的にトランスフェクトされたA549細胞を、適切な用量の試験化合物で、37℃で1時間処理する。次いで細胞を腫瘍壊死因子(TNF, 10 ng/ml)で16時間刺激し、その時間に生成したアルカリホスファターゼの量を標準的比色分析アッセイにより測定する。用量反応曲線を作成し、それからEC50値を推定した。
【0267】
実施例1〜38の化合物のpIC50値は、このアッセイで >8.0 であった。
【0268】
実施例1〜11A、12A〜20A、21A〜23A、24〜31及び33〜38の化合物のpIC50値は、このアッセイで >9.0 であった。
【0269】
実施例1、2、6、8、9、12B、13、15、18A、18B、19A、21A、23A及び30の合物のpIC50値は、このアッセイで >10 であった。
【0270】
グルココルチコイドアゴニストの転写活性化活性のアッセイ
R.J.H. Austin et al. により Eur Resp J. (2002), 20, 1386-1392 に記載されたアッセイに基づく機能アッセイは、化合物が遺伝子発現を直接に転写活性化する能力を測定する。レニラルシフェラーゼに結合したマウス乳癌ウイルス長末端反復(MMTV−LTR)のグルココルチコイド応答領域を含有するリポーター遺伝子で安定的にトランスフェクトされたA549細胞を、適切な用量の試験化合物で、37℃で6時間処理した。次いで、好適な基質と共にインキュベートした後に放出された光を測定することによって、細胞内に存在するルシフェラーゼ活性の量を決定する。用量反応曲線を作成し、それからEC50値を推定した。そして、それからデキサメタゾン(100%)に対する最大反応を計算する。
【0271】
実施例1〜38の化合物は、このアッセイで <25% の最大反応を示した。
【0272】
実施例2、3、5、7〜13、19A〜25、27〜30及び32〜38の化合物は、このアッセイで <10% の最大反応を示した。
【0273】
プロゲステロン受容体活性のアッセイ
CV−1細胞が 80% コンフルエンスの密度になったT225フラスコをPBSで洗浄し、0.25% トリプシンを用いてフラスコから剥離し、Sysmex KX-21N を用いて計数した。10% ハイクローン、2mM L−グルタミン酸塩及び 1% Pen/Strep を含有するDMEM中に細胞を希釈して 140細胞/μl となし、10% PRb-BacMam 及び 10% MMTV-BacMam で形質導入した。化合物を必要濃度で含有する白色 Nunc 384 ウェルプレートの各ウェルに、70 ml の懸濁細胞を分配した。24時間後に 10μl の Steady Glo をプレートの各ウェルに加えた。プレートを暗所で 10分間インキュベートした後、それらを Viewlux リーダーで読み取った。用量反応曲線を作成し、それからpEC50値を推定した。
【0274】
実施例2、4〜6、8、10A〜11B、14、18A、18B、20A〜23B、25〜28、29B、30、32、34及び38の化合物のpEC50値は、このアッセイで <8 であった。
【0275】
明細書及び請求項の全体を通して、文脈が別のことを要求しない限り、「含む(comprise)」という用語、並びに「comprises」及び「comprising」などの変化は、記載した整数若しくは手段又は整数の群を包含することを意味するが、他の何れかの整数若しくは手段又は整数若しくは手段の群を除外することを意味するものではないことが理解される。
【0276】
この明細書及び請求項が構成要素をなす出願は、任意の後願に関して優先権のための基礎として使用することができる。このような後願の請求項は、本明細書に記載された任意の特色又は特色の組み合わせを対象とすることができる。それらは、生成物、組成物、方法又は使用クレームの形を取ってよく、一例としてかつ制限なしに、本願の請求項を包含することができる。
【0277】
この出願に記載した特許及び特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

〔式中、
は、C−C分枝鎖状アルキル、
−Cアルキル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいC−Cシクロアルキル、
−Cシクロアルキルメチルであって、該メチル基がメチル及びエチルから選択される基で任意により置換されていてよいもの、
又は1個以上のメチル基で任意により置換されていてよいビシクロアルキル基であり;
は、水素、α若しくはβ配置の何れであってもよいメチル基、又はメチレン基であり;
及びRは、同一の又は異なる基であり、それぞれ独立して水素、ハロゲン又はメチル基であり;
そして、
【化2】

は、単結合又は二重結合である〕;
又はその生理学的に許容される溶媒和物。
【請求項2】
がC−C分枝鎖状アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が 1,1−ジメチルエチル、1,1−ジメチルプロピル、2−エチルブチル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル又は 1,2,2−トリメチルプロピル異性体A基である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、C−Cアルキル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいシクロヘキシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、メチル及びメトキシから独立して選択される1個以上の基で任意により置換されていてよいシクロヘキシルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
が (1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル、(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル又は 3,3−ジメチルシクロヘキシル異性体A基である、請求項4又は請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
がシクロペンチルメチルであって、該メチル基がメチル又はエチルから選択される基で任意により置換されていてよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
がシクロペンチルメチル又は 1−シクロペンチルエチル異性体A基である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
が1個以上のメチル基で任意により置換されていてよいビシクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が 1RS,2RS,4SR−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル異性体B、1RS,2SR,4SR ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル又は (1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ{2.2.1]ヘプタ−2−イル基である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
がα位置にあるメチル基である、請求項1〜10の何れか1項に記載の化合物。
【請求項12】
及びRが両方ともフッ素である、請求項1〜11の何れか1項に記載の化合物。
【請求項13】
【化3】

が二重結合である、請求項1〜12の何れか1項に記載の化合物。
【請求項14】
以下の化合物
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[2−メチル−1−(1−メチルエチル)プロピル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S)−2−メチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[4−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1S,2S,4R)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1R,2R,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1−プロピルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[1−(1−メチルエチル)ブチル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2R,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2S,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4R)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,4S)−1,7,7−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロペンチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1R,2R,3R,5S)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(1S,2S,3S,5R)−2,6,6−トリメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタ−3−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(トランス−4−エチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;又は
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【請求項15】
以下のものである請求項14に記載の化合物
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(2−エチルブチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体B;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;又は
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【請求項16】
以下のものである請求項15に記載の化合物
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,1−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2−メチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2RS,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体B;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1RS,2SR,4SR)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルオキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2R)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2S)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(1,2,2−トリメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル異性体A;又は
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸フルオロメチル。
【請求項17】
動物又はヒト用医薬に使用するための、請求項1〜16の何れか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物。
【請求項18】
炎症及び/又はアレルギー状態の治療用の医薬を製造するための、請求項1〜16の何れか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物の使用。
【請求項19】
請求項1〜16の何れか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物と、望ましいならば1種以上の生理学的に許容される希釈剤又は担体とを混合して含む医薬組成物。
【請求項20】
噴射剤としてフルオロカーボン又は水素含有クロロフルオロカーボンを更に含み、任意により界面活性剤及び/又は共溶媒を組み合わせて含んでもよい、エアゾール製剤である請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
別の治療活性物質を更に含む、請求項19又は請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
上記の別の治療活性物質がβアドレナリン受容体アゴニストである、請求項21に記載の医薬組成物。
【請求項23】
抗炎症及び/又はアレルギー状態を患うヒト又は動物被験体の治療方法であって、有効量の、請求項1〜16の何れか1項に記載の式(I)の化合物又はその生理学的に許容される溶媒和物を、該ヒト又は動物被験体に投与することを含む方法。
【請求項24】
以下の化合物:
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロヘプチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(シクロペンチルメチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−{[(シクロオクチルオキシ)カルボニル]オキシ}−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1S,3R,5S)−3,5−ジメチルシクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1RS,2RS)−2−(メチルオキシ)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(3,3−ジメチルシクロヘキシル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−シクロペンチルエチル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−[({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)メチル]オキシ}カルボニル)オキシ]アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソ−17−({[(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)アンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−17−[({[(1R,2R,4S)−3,3−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]オキシ}カルボニル)オキシ]−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;
(6α,11β,16α,17α)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−17−[({[(1S,2R,5S)−5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]オキシ}カルボニル)オキシ]−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸;又は
(6α,11β,16α,17α)−17−({[(1−エチル−2,2−ジメチルプロピル)オキシ]カルボニル}オキシ)−6,9−ジフルオロ−11−ヒドロキシ−16−メチル−3−オキソアンドロスタ−1,4−ジエン−17−カルボン酸。
【請求項25】
式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)のカルボン酸;
【化4】

〔式中、R、R、R、R及び
【化5】

は上記で定義されるとおりである〕
と、式L−CH−Fの化合物〔式中、Lは脱離基である〕との反応を含む方法。
【請求項26】
式(II)の化合物
【化6】

〔式中、R、R、R、R及び
【化7】

は上記で定義されるとおりである〕
の製造方法であって、ヒドロキシ酸(III)
【化8】

〔式中、R、R、R及び
【化9】

は上記で定義されるとおりである〕
を、ピリジン溶剤中でクロロホルメートROCOCl又は無水物(ROCO)Oと反応させることを含む方法。

【公表番号】特表2009−515844(P2009−515844A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539361(P2008−539361)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【国際出願番号】PCT/EP2006/010894
【国際公開番号】WO2007/057152
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】