説明

2物体間の間隔を推定するシステムおよび方法

【課題】2物体間の間隔を推定するシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】回転機械(10)内の間隔推定用処理システム(12)は、1つまたは複数のセンサ(14、16、18)と、推定間隔(46)を算出する1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(32、40)とを備えている。処理システム(12)は、リアルタイム間隔推定値を得るための技術、および平均化した間隔推定値を得るための技術を含むことができる。処理システム(12)の態様はまた、回転機械(10)の動作状態によって、リアルタイム間隔推定値および平均化間隔推定値を切り換える方法を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、間隔推定技術に関し、より詳細には、回転機械の固定構成要素と回転構成要素の間の間隔を推定するために間隔信号を処理する処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々なタイプのセンサが、2物体間の距離を測定するために使用されてきた。加えて、このようなセンサは、様々な応用例で使用されてきた。例えば、タービンは、シュラウドに隣接して配置されたタービンブレードを有する。タービンブレードとシュラウドの間の間隔は、タービンブレードの温度によって変化する。例えば、シュラウドとタービンブレードの間の間隔は、タービンが冷たい場合に最も大きく、タービンが温まるにつれて次第に小さくなる。タービンブレードとシュラウドの間の間隙または間隔は、タービンの効果的な動作のために維持されることが望ましい。センサは、タービンブレードとシュラウドの間の距離を測定するために、タービン内に配置することができる。シュラウドとタービンブレードの間の所望の変位を維持するように、シュラウドの動作を案内するためにこの距離を使用することもできる。
【0003】
特定の応用例では、2物体間の間隔を測定するために静電容量プローブが利用される。プローブは、物体の一方の上に配置され、2物体間の間隔を推定するためにもう一方の物体に対する静電容量を測定する。典型的には、プローブからの信号は、2物体間の間隔を推定するために処理システムに伝達される。残念なことに、このような処理システムは、信号を処理するために長い処理時間が必要である可能性があり、物体間の間隔をリアルタイムで推定しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5870588号公報
【特許文献2】米国特許出願公開第20030120460号公報
【特許文献3】米国特許出願公開第20030121010号公報
【特許文献4】国際公開第2000/038087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、2物体間の間隔を正確にリアルタイムで推定する、間隔推定用処理システムを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
つまり、本発明の一態様によると、間隔推定用処理システムは、間隔センサから信号を受信し、2物体間の間隔を推定するためにセンサからの信号を使用して第1のセットの処理作業を行うように構成された第1のデジタル信号プロセッサ(DSP)を備えている。処理システムはまた、第1のDSPから信号を受信し、第1のDSPからの信号を使用して第2のセットの処理作業を行うように構成された第2のDSPを備えており、第1のDSPの処理速度は、第2のDSPの処理速度より比較的速い。
【0007】
本発明の別の態様によると、回転機械の固定構成要素と回転構成要素の間の間隔を推定する方法は、間隔センサから信号を受信するステップと、回転構成要素の個別の要素を特定するステップとを含んでいる。この方法はまた、個別の要素の特徴を時間の経過と共に比較することができるように、個別の要素を追跡するステップを含むことができる。
【0008】
本発明の別の態様によると、回転機械の固定構成要素と回転構成要素の間の間隔を推定する方法は、回転機械の作動状態によって、間隔推定技術を切り換えるステップを含んでいる。
【0009】
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、より良く理解できるだろう。図面全体を通して、同様の数字は同様の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本技術の実施形態による、間隔推定システムを有するタービンエンジンの一部の斜視図である。
【図2】本技術の実施形態による、図1の間隔推定システムで利用される処理システムの図である。
【図3】本技術の実施形態による、図1の間隔推定システムで使用されるセンサの図である。
【図4】本技術の実施形態による、図3のセンサによって受信される例示的信号の図である。
【図5】本技術の実施形態による、図2の間隔推定システムで利用されるアルゴリズムの図である。
【図6】本技術の実施形態による、図3のセンサによって受信され、図5に示されたアルゴリズムによって処理される例示的信号の図である。
【図7】図2の間隔推定システムで利用される2つの異なるアルゴリズムを切り換える方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、限られた数の実施形態にのみ関連して詳細に記載したが、本発明はこのような開示した実施形態に限るものではないことを容易に理解されるはずである。むしろ、本発明は、これまで記載していない任意の数の変化、変更、置換または同等配置を組み込むように変更することができるが、本発明の精神および範囲と同等のものである。加えて、本発明の様々な実施形態を記載したが、本発明の態様は記載した実施形態のいくつかを含んでいるだけであることを理解されたい。したがって、本発明は前述の記載によって制限するものと理解されるものではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。
【0012】
始動などのタービン動作の特定の段階中、タービンとケーシングの間の間隔は、急激に変化する傾向がある。したがって、このような段階中のブレードとケーシングの接触の可能性を低くするために、ブレードとケーシングの間で維持される間隔は比較的大きい可能性がある。これにより、ケーシングとブレードの接触の可能性は低くなるが、間隔測定信号に雑音が持ち込まれる。雑音が大きいので、間隔がより大きい場合はブレード間隔のリアルタイム測定があまり重要ではないので、このような段階中の間隔の測定技術は、いくつかの測定したブレード間隔信号の平均を考慮することができる。しかし、定常状態動作中、タービンエンジンの効率は、ブレードとケーシングの間の間隔をより小さく維持することによって大きくなる。これにより、ブレードとケーシングの接触の可能性が高くなる傾向があるが、間隔測定信号中の雑音が少なくなる可能性もある。したがって、定常状態動作中、ブレード間隔の正確なリアルタイムの測定は、より有用となり、またより実行可能となる。本発明の実施形態では、タービンブレードおよびケーシングなどの、2物体間の間隔をリアルタイムで推定することが可能になる。さらに、本発明の特定の態様により、測定システムがリアルタイム測定技術、すなわちスライサ技術と平均化測定技術、すなわちブレードオーバーレイ技術を動的に切り換えることが可能になる。
【0013】
以下に詳細に論じるように、本技術の実施形態は、航空機エンジン、蒸気タービンなどの様々なシステム内で2物体間の間隔を正確に測定するように働く。次に図面を参照すると、図1は、本技術の実施形態による間隔推定システム12を有するタービンエンジン10の一部の斜視図である。図示した実施形態では、エンジン10は、ケーシング20とケーシング20内に配置された複数のブレード22を有する回転子の間の間隔を測定する複数のセンサ14、16および18を備えている。特定の実施形態では、回転子構成要素22はタービンブレードであってもよいが、これは本発明の限定となることを意図するものではない。本実施形態では、3つのセンサ14、16および18が、ケーシング20と複数のブレード22の間の間隔測定のために3つの異なる位置で利用されている。しかし、より多くの数またはより少ない数のセンサを他の実施形態で使用することができる。
【0014】
図1に示す実施形態では、間隔を代表する信号は、センサ14、16および18によって検出され、信号はその後、異なる位置でケーシング20とブレード22の間の間隔を推定するために、間隔推定システム12に伝達される。さらに、間隔推定システム12によって算出される間隔推定は、間隔制御システム26によりケーシング20とタービンブレード22の間の間隔を制御するために使用される。この例示的実施形態では、間隔推定システム12は、以下に詳細に記載する多層信号処理システムを利用している。
【0015】
図2は、本技術の実施形態による、図1の間隔推定システム12で利用される処理システム30の図である。いくつかの実施形態では、処理システム30は、図1のセンサ14、16および18などの間隔センサから受信した入力信号34のリアルタイムサンプリングを行い、信号34を使用して第1のセットの処理作業を行うように構成された第1のDSP32を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1のDSP32は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)であってもよい。さらに、第1のDSP32は、シングルコアまたはマルチコアプロセッサであってもよい。第1のDSP32によって行われる処理作業は、低レベル処理作業を含むことができる。例えば、第1のDSP32は、プローブから受信した生信号データを平滑化し、個別のブレード22を特定するためにデータを分析し、個別のブレードの追跡を容易にするためにブレードをカウントし、回転機械の回転速度を追跡することなどができる。さらに、第1のDSP32は、回転子の回転速度の変化に応じて、信号34の有効サンプリングレートを順応可能に調節するように構成することができる。第1のDSP32によって行われる処理作業を、図5および6に関して、以下にさらに記載する。
【0016】
第1のDSP32は高周波信号を処理するために使用することができるので、第1のDSP32は比較的速い処理速度で動作することができる。例えば、第1のDSP32は、約100メガヘルツから数ギガヘルツまでの処理速度で動作することができる。特定の実施形態では、第1のDSP32の処理速度は1ギガヘルツであってもよい。さらに、第1のDSP32は、浮動小数点能力を含んでいても含んでいなくてもよい。入力信号34のリアルタイム処理を容易にするために、第1のDSP32は、2つ以上のフレームバッファを含むことができ、1つまたは複数のフレームが信号34を処理するために利用され、1つのフレームが信号を同時にサンプリングするために使用される。特定の実施形態では、第1のDSP32は、3つのフレームバッファ、すなわち、処理用2つ、同時信号サンプリング用1つを含むことができる。いくつかの実施形態では、第1のDSPは、テキサス州ダラスのTexas Instruments社から市販されているTMS320C6416T不動点デジタル信号プロセッサであってもよい。
【0017】
図3および4に関してさらに説明するように、第1のDSP32によって受信される信号34は、センサ14、16または18の1つ内に2つ以上のプローブによって生成される信号36および38の組合せであってもよい。両方の信号36および38を受信するために、システム30は、アナログ信号36および38をデジタル信号に変換する2つのアナログ/デジタル変換器(ADC)50および52を備えることができる。一実施形態では、各ADC50および52の出力を、第1のDSP32内に含まれる外部メモリインターフェイスに送信することができる。他の実施形態では、各ADC50および52の出力を、第1のDSP32に含まれる別個のデータ入力チャネルに送信することができる。以下にさらに説明するように、第1のDSP32は、信号36および38から信号振幅および/または周波数などの特定の感知パラメータを抽出するように構成することができる。
【0018】
処理システム30はまた、第1のDSP32から信号42を受信し、信号42を使用して第2のセットのより高レベルの処理作業を行うように構成された第2のDSP40を備えている。いくつかの実施形態では、第2のDSP40は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)であってもよい。さらに、第2のDSP40は、シングルコアまたはマルチコアプロセッサであってもよい。第1のDSP32から受信した信号42は、入力信号34から抽出された、回転子の推定回転速度などの感知パラメータを含むことができる。第2のセットの処理作業は、図3および4に関して以下にさらに説明するように、感知パラメータに基づいて間隔を推定するステップを含むことができる。第2のDSP40はその後、間隔推定データおよび他のデータをホストシステム44に通信することができる。さらに、第2のDSP40はまた、入力パラメータ54を第1のDSP32に与えることができる。入力パラメータ54の例としては、所望の間隔、ブレード22の数、所望の測定技術、サンプリングレートなどが挙げられる。
【0019】
高周波信号処理作業は第1のDSP32によって行うことができるので、第2のDSP40の処理速度は、第1のDSP32の処理速度より比較的遅くてもよい。例えば、第2のDSP40は、約10メガヘルツから数百メガヘルツの処理速度で動作することができる。特定の実施形態では、第2のDSP40の処理速度は100メガヘルツであってもよい。さらに、第2のDSP40は、浮動小数点能力を含んでいても含んでいなくてもよい。いくつかの実施形態では、第2のDSP40は、テキサス州ダラスのTexas Instruments社から市販されているTMS320F2808デジタル信号コントローラであってもよい。
【0020】
本明細書は2つのデジタル信号プロセッサの使用を記載しているが、上に記載した処理作業の分割は、本明細書の限定を意図したものではない。したがって、上に記載した処理作業は、任意の適切な方法で第1および第2のDSP32および40にわたって分配することができる。さらに、いくつかの実施形態では、上に記載した処理作業は、2つの別個のプロセッサではなく、単一のデジタル信号プロセッサまたは汎用プロセッサによって行うことができる。このような単一プロセッサの実施形態では、プロセッサはシングルコアまたはマルチコアプロセッサであってもよい。マルチコアの実施形態では、第1のDSP32によって行われるとして本明細書に記載された処理作業は、マルチコアプロセッサの第1のコアによって行うことができ、第2のDSP40によって行われるとして本明細書に記載された処理作業は、マルチコアプロセッサの第2のコアによって行うことができる。
【0021】
処理システム30はまた、ケーシング20とブレード22の間の間隔に応じて、第2のDSP40から信号46を受信するように構成されたホストシステム44を備えることができる。ホストシステム44はまた、例えばサンプリングレート、感知パラメータを取得するための所望の測定技術、または回転機械の動作状態などの入力を第1および第2のDSP32および40に与えるように構成することができる。特定の実施形態では、システムのユーザは、入力パラメータ56を与えることができる。加えて、ディスプレイ48をホストシステム44に結合させることができ、システムのユーザに推定間隔などの情報を表示するように構成することができる。いくつかの実施形態では、ホスト44は、全般デジタルエンジン制御(FADEC)であってもよい。加えて、ホスト44は、間隔推定を間隔制御システム26に送信することができ、それに応じて間隔制御システム26は間隔を調節することができる。いくつかの実施形態では、上に記載した構成要素のいくつかの組合せは、特定用途向け集積回路(ASIC)で実施することができる。
【0022】
したがって、処理システム30により、センサ14、16および18からの信号の同時サンプリングおよび処理が容易になり、このような信号を使用した間隔のリアルタイム推定が行われる。第1および第2のDSP32および40により、回転子の幅広い範囲のrpmに対するこのような信号のサンプリングおよび処理が容易になる。
【0023】
次に図3および4を参照すると、間隔推定値を算出する方法が図示されている。間隔推定値は、ブレード22とケーシング20の間の間隔58の推定値である。図3は平らなブレード22を示しているが、実施形態は、「スキーラ」として知られる隆起エッジ、または任意の他の適切なブレード形状を備えたブレードを含むことができることに留意されたい。スキーラは、シュラウドにより近いブレード22の一部であり、したがって、ブレードとシュラウドの接触の際に最初にシュラウドに接触する傾向がある。いくつかの場合では、ブレードとシュラウドの接触により、スキーラの変形または短縮が起こる可能性がある。図3に示すように、センサ14は、前進プローブ60と、特定の感知パラメータを抽出することができる信号を得るように構成された後退プローブ62とを備えることができる。すなわち、プローブ60は、プローブ62よりブレード22に近くてもよい。いくつかの実施形態では、プローブ60および62は静電容量プローブであってもよく、感知パラメータは静電容量であってもよい。このように、プローブ60および62を電圧源に結合させることができ、ブレード22をアースに結合させることができる。静電容量は2つの電荷担体間の距離の関数であるので、プローブによって測定された静電容量により、プローブからブレードまでの距離66の測定が容易になる。代替実施形態では、センサ40および42としては、マイクロ波ベースセンサ、または光センサ、または渦電流センサを挙げることができ、感知パラメータとしては、インピーダンス、または位相遅延、または誘導電流をそれぞれ挙げることができる。
【0024】
加えて、測定のキャリブレーションを可能にするために、後退プローブ62を、前進プローブ60に対して知られている後退距離64だけブレード22から離れて位置決めすることができる。このように、プローブ60および62に対して測定された推定ブレード距離は普通、後退距離64によって変化する。後退距離64は知られている値であるので、プローブ60および62からの読取りをキャリブレーションすることができる。さらに、プローブからケーシングまでの距離68も知られている値であってもよい。したがって、プローブ60に対して測定したプローブからブレードまでの距離66から距離68を減算することによって、間隔58を算出することができる。
【0025】
次に図4を参照すると、グラフ70は、プローブ60および62によって測定された例示的な静電容量信号を示している。グラフ70は、前進プローブ60によって測定された前進プローブ信号36、および後退プローブ62によって測定された後退プローブ信号38を示している。各信号は、プローブ60、62に隣接するブレード22の通過によって生成された反復波形72から構成されている。測定した静電容量は、ブレードがプローブに最も近い点でピークに達する傾向がある。したがって、前進プローブのピーク静電容量74は、ブレード22が前進プローブ60のすぐ下にある場合に測定した静電容量を示し、後退プローブのピーク静電容量76は、ブレード22が後退プローブ62のすぐ下にある場合に測定した静電容量を示している。いくつかの実施形態では、間隔は前進および後退プローブから測定したような最大および最小静電容量の関数であってもよい。他の実施形態では、間隔を算出するのにピーク静電容量値だけを使用することもできる。一実施形態では、プローブからブレードまでの距離66は、以下の式を使用して推定することができる。
S = D・(C2/(C1−C2))
式中、S=プローブからブレードまでの距離66であり、Dは後退距離64、C1は前進プローブのピーク静電容量74、C2は後退プローブのピーク静電容量76である。他の実施形態では、より詳細なキャリブレーションデータを個別のセンサに対して収集することができる。他の間隔推定技術の実施例を、全ての目的で本明細書に参照として援用する、同時係属出願であるEmad Andarawisらの「System and Method for Measuring Clearance Between Two Objects」という名称の米国特許出願第11/015258号で見ることができる。
【0026】
プローブ60および62によって測定された信号36および38は時々、かなりの雑音成分を含んでいる可能性がある。したがって、上に記載した間隔推定で使用される波形データを得るために、処理システム30は、信号の信号対雑音比(SNR)によって、信号を処理する異なる技術を使用することができる。いくつかの実施形態では、処理システム30は、「ブレードオーバーレイ」技術および「スライサ」技術の両方を使用して波形データを得るように構成された回路を備えることができる。以下にさらに説明するように、ブレードオーバーレイ技術は、信号36および38が高レベルの雑音を示す場合に、いくつかのブレードの平均に対する波形データを得るために使用することができ、スライサベース技術は、信号36および38がより低レベルの雑音を示す場合に、個別のブレードに対する波形データを得るために使用することができる。
【0027】
ブレードオーバーレイ技術の実施形態が、全ての目的で本明細書に参照として援用する、同時係属出願であるDavid Chanらの「Clearance Estimation System and Method for a Rotary Machine」という名称の米国特許出願第12/118904号に記載されている。要するに、ブレードオーバーレイ技術は、測定した信号の多数の期間にわたって個別のブレード22によって生成された波形72を平均化する必要がある。したがって、個別の波形は、波形をオーバーレイおよび平均化することができるように特定される。一実施形態では、個別のブレードを代表する波形は、ブレードの回転速度を推定するために測定プローブデータに高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを適用し、測定した波形に対するブレード中心の位置を推定するためにブレードの推定回転速度を使用することによって特定することができる。波形はその後、ブレード中心の両側で測定データを抽出することによって、測定データから抽出することができる。波形を平均化する際、波形内に存在する雑音成分を減らすことができ、間隔のより正確な測定が可能になる。しかし、平均化期間中に間隔が変化した場合、推定間隔は平均化期間中の平均間隔に影響を与えることが分かるだろう。したがって、ブレードオーバーレイ技術の精度は、間隔が急激に変化している時に低くなる可能性がある。この影響を軽減するために、平均化期間を、間隔がどれくらい急激に変化しているかによって増減させることができる。したがって、ブレードオーバーレイ技術は、間隔が著しくは変化しない期間である、「滞留時間」を算出するステップを含んでいる。急激な間隔変化の期間中、滞留時間、したがって平均化期間が短くなり、より少ない波形が平均化に含まれ、それによって間隔が時間の経過と共にどのように変化しているかのより微粒的な図が与えられるが、信号内に留まっている雑音のレベルが上がる。
【0028】
次に図5および6を参照すると、スライサベース技術が記載されている。図5は、実施形態により間隔推定システム30で利用されるスライサベースアルゴリズム78の図である。図6は、図5に示すアルゴリズム78のステップ86、88および90に関して記載したような個別のブレードを検出する方法を図式的に示している。
【0029】
最初に図5を参照すると、スライサベースアルゴリズムはステップ80で始まり、第1のDSP32は、信号36および38を示す生データを前進および後退プローブ60および62から受信する。生データは、図2に示すように、1つまたは複数のADCからデジタルフォーマットで受信することができる。生サンプリングレート、すなわち信号データが第1のDSP32によって取得される速度は、回転機械の動作中に固定することができ、ブレードの数および回転子の最高予測回転速度に基づいて決定(determine)することができる。ステップ84に示すように、その後、生データを平滑化して、個別のブレード波形の検出を容易にすることができる。平滑化は、低域通過または帯域通過フィルタなどのフィルタリングアルゴリズムを生データに適用することによって達成することができる。生データを平滑化した後に、第1のDSP32は生データを1つまたは複数のフレームバッファに記憶することができる。
【0030】
図6は、フレームバッファに記憶され、例示的な信号36を示す平滑化信号データのグラフである。前進プローブ信号36のみが示されているが、後退プローブ信号38は、間隔を推定するために測定を得るために同様に処理することができることが分かるだろう。図6に示すように、フレームバッファの「データウィンドウ」は、ブレード22のフル回転1回プラスブレード22の1つの反復測定によって生成された少なくとも1つの反復波形を示すのに十分な数のサンプリング点を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、第1のDSP32はブレード22のフル回転1回に対してほぼ一定のデータウィンドウサイズを維持する。ブレード22の回転期間に対して同じデータウィンドウサイズを維持するために、有効サンプリングレート、すなわち第1のDSP32がサンプルをフレームバッファに記憶するサンプリングレートは、ほぼ一定のデータウィンドウサイズを維持するように調節することができる。
【0031】
信号36の生サンプリングレートが回転機械の動作中に固定されたままである場合、ブレード22のフル回転を示すサンプルの数は回転速度によって左右されることが分かるだろう。したがって、第1のDSP32は最初に、生データに基づいて概算回転速度を決定することができる。実施形態では、回転速度はステップ82に示すように、周波数変換を生データに適用することによって概算することができる。周波数変換とは、生データを時間ドメインから周波数ドメインに変換する、生データへのFFTアルゴリズムなどの数学アルゴリズムの適用のことを言う。周波数変換によって生成された推定回転速度に基づいて、第1のDSP32は、生データサンプルのどの部分がフレームバッファに記憶されているのかを決定する間引き率を決定することができる。間引き率は、少なくしたサンプルセット内のサンプルの数に対する元のサンプルセット内のサンプルの数の比である。例えば、4の間引き率が使用される場合、第1のDSP32は4つ毎のデータサンプルだけをフレームバッファに記憶することができ、中間のサンプルは拒否される。代替実施形態では、サンプルを拒否するのではなく、いくつかのサンプルを平均化することができ、平均化したデータをフレームバッファに記憶することができ、この場合、間引き率は平均化したサンプルの数を決定することができる。このように、有効サンプリングレートを調節することができ、反復波形を含む、ほぼ一定のデータウィンドウをフレームバッファ内に維持することができる。
【0032】
間引き率は、タービンの変化する回転速度に応じて動的に調節することができる。このように、第1のDSPのメモリ位置は、各速度に適切な対応する間引き率に関連する回転速度のテーブルを含む間引きテーブルを記憶することができる。間引き率はその後、周波数変換によって生成された推定回転速度に基づいて、メモリから取り出すことができる。いくつかの実施形態では、間引き率は、回転機械の各回転の後に更新することができる。例えば、回転機械が60,000回転/分(RPM)で回転している場合、間引き率は約1ミリ秒の間隔で更新することができる。加えて、間引き率を更新する過程は、安定性を与えるためにヒステリシスを含むことができる。このように、間引きテーブル内の各間引き率は、境界条件を規定する2つの回転速度と関連させることができる。本実施形態では、回転速度が間引きテーブル内で規定された境界条件を交差する場合に、間引き率が変化する。
【0033】
スライサベース技術の実施形態によると、反復波形は、2つの測定波形が各ブレードで利用可能であるように特定することができる。反復波形を特定するために、第1のDSP32は、回転機械内に含まれるブレード22の数に関連するデータを含むことができる。加えて、第1のDSP32はまた、個別のブレード22に対応する波形を特定するためにプログラミングすることができる。第1のDSP32はその後、基準波形を選択または特定し、基準波形から反復波形までの波形の数をカウントすることによって、反復波形を特定することができる。したがって、アルゴリズム78は、ステップ86、88および90に示すように、個別のブレード22に対応する信号36内の波形を特定するステップを含んでいる。
【0034】
ステップ86では、第1のDSP32は「信号交差」を検出する。図6に示すように、信号交差を検出するために、第1のDSP32は、信号36に基づいて平均高静電容量94および平均低静電容量96を算出することができる。平均高静電容量94および平均低静電容量96から、中間レベル静電容量98を得ることができる。中間レベル静電容量98は例えば、高静電容量94および低静電容量96を平均化することによって得られる中間レベルの静電容量であってもよい。他の実施形態では、加重平均化を利用して、高静電容量94と低静電容量96の間の任意の適切なレベルで中間レベル静電容量98を得ることができる。第1のDSP32はその後、信号36が中間レベル静電容量98を越える毎に生じる信号交差100、102を特定する。図6に示す実施形態では、2交差毎に単一のブレードを示す。しかし、他の実施形態では、各ブレードを異なる数の信号交差で示すことができる。例えば、ブレード22が隆起エッジ、すなわちスキーラを備えている実施形態では、波形72は「M」字形であってもよく、この場合、各ブレードは、中間レベル静電容量98の高さによって、4つの信号交差によって示すことができる。その後、ブレードをカウントし、したがって反復波形を特定するために、第1のDSP32によって信号交差を使用することができる。
【0035】
加えて、ステップ88および90では、間隔を推定するために使用されるピーク静電容量106を得るために、信号交差を使用することもできる。図6に示すように、2つのブレード交差100と102の間の平均、または中点を算出して、ブレード中心104を求めることができる。その後、ブレード中心104での信号36の振幅を使用して、ピーク静電容量106を示すことができる。また、上記過程を反復波形に対して行って、ブレード中心108およびピーク静電容量110を求めることができる。得られた情報をその後、第2のDSP40に送信し、各波形に対する間隔値を推定するために使用することができる。第1の波形に対して算出された間隔は、反復波形に対して算出された間隔を比較するための知られている基準として働く。このように、間隔の小さな変化を迅速に特定することができる。
【0036】
加えて、第1のDSP32はブレード反復を特定するので、第1のDSP32は回転機械のフル回転1回にかかる時間を決定することが可能である。このデータを使用して、より正確な回転速度を算出することができる。より正確な回転速度を利用して、サンプリングレート、または信号36に適用される間引き率を動的に変化させることができる。さらに、2つ以上の波形を特定のブレードに関連させることができるので、特定のブレードの形状の変化を検出することができる。例えば、特定のブレードのスキーラ高さの変化を検出することができる。スキーラ高さの変化を使用して、ケーシングとブレードの接触が起こったことを示すことができる。
【0037】
再び図5を参照すると、ステップ92では、上に記載したような第1のDSP32によって取得された感知パラメータをその後、第2のDSP40に伝達することができる。第2のDSP40はその後、推定間隔、間隔の変化、回転速度などの、信号36に関連する様々なパラメータを算出することができる。加えて、基準波形と比較したような反復波形の形状に関するデータを使用して、ブレード22の形状の変化を特定することができる。例えば、スキーラ高さの変化を推定することができる。第2のDSP40によって算出されたデータはその後、図2に関連して記載したように、ホスト44および/または間隔制御システム26に送信することができる。
【0038】
次に図7を参照すると、ブレードオーバーレイ技術とスライサベース技術を選択する過程112が示されている。ブレードオーバーレイ技術およびスライサベース技術はそれぞれ、異なる動作モード中により有益である可能性がある特定の利点を有することが分かるだろう。除去中のジェットタービンの場合、例えば、間隔はブレード22が温まり膨張するにつれて急激に小さくなる傾向があることがある。加えて、除去中に生じる振動は間隔を急激に変化させる可能性がある。除去中の擦れを防ぐために、所望の間隔を比較的大きな値に設定することができる。これにより、信号36および38のSNRが小さくなる傾向があることがある。大きくなった間隔および小さくなったSNRの両方により、ブレードオーバーレイ技術を除去中に好ましくすることができる。
【0039】
逆に、巡航(クルージング)状態中、ブレードは小さな振動および小さなブレード温度変化によってより安定している可能性がある。擦れの可能性が巡航状態中に低くなることがあるので、タービンの効率を良くするために、所望の間隔を比較的小さな値に設定することができる。より小さい間隔により、信号36および38のSNRが大きくなり、ブレードオーバーレイ技術があまり有益でなくなる可能性がある。加えて、間隔は普通はもっと小さいので、間隔の小さいが急激な変化の検出がより重要となる。したがって、巡航状態中、スライサベース技術はより有益である可能性がある。
【0040】
したがって、過程112は、回転機械の動作状態によって、ブレードオーバーレイ技術およびスライサベース技術を切り換える1つの例示的方法を提供する。過程112はステップ114で始まり、タービンの動作状態が検出される。動作状態としては、回転速度、回転加速度、温度、振動強度、または所望の間隔に影響を与える可能性がある任意の他の値を挙げることができる。様々な実施形態では、動作状態は、第1のDSP32、第2のDSP40またはホスト44によって決定することができ、タービンエンジン10のオペレータからの入力に基づくことができる。
【0041】
次に、ステップ116では、ステップ114で検出された動作状態に基づいて、所望の間隔を得ることができる。例えば、上に記載したように、所望の間隔は、急激な加速の期間中にはより大きく、比較的定常状態の期間中にはより小さい可能性がある。その後、どの測定技術を使用するかを決定するために、所望の間隔を使用することができる。
【0042】
次に、ステップ118では、所望の間隔は間隔閾値「X」より大きいかどうか決定される。所望の間隔が閾値より小さい場合、その後、上に記載したスライサベース技術により、間隔測定がステップ120で得られる。しかし、所望の間隔が閾値より大きい場合、その後、ブレードオーバーレイ技術により、間隔測定がステップ122で得られる。代替実施形態では、測定技術の選択は、測定信号36および38の特徴に基づくことができる。例えば、いくつかの実施形態では、測定技術の選択は、測定信号36および38のSNRに基づくことができる。他の実施形態では、間隔推定過程の前の反復のために算出された推定間隔を、ステップ116で得られる所望の間隔の代わりに使用することができる。
【0043】
次に、ステップ124では、ステップ120またはステップ122のいずれかで得られた間隔測定に基づき、図3および4に記載するように、推定間隔が算出される。推定間隔はその後、ステップ126で間隔制御システムに送信される。推定間隔に応じて、間隔制御システムはその後、ステップ128で、所望の間隔を維持するために、ケーシング20とブレード22の間の間隔を調節することができる。いくつかの実施形態では、シュラウドのサイズを変えることによって、間隔を調節する。他の実施形態では、ブレードの位置を変えることによって、間隔を調節することができる。
【0044】
特定の実施形態では、上に記載した過程を汎用コンピュータで実施することができる。このように、上に記載した過程を、コンピュータハードドライブまたはソフトウェアディスクなどの有形媒体内に記憶されたソフトウェアコード内で具体化することができる。
【0045】
以上に記載した方法の様々な態様は、異なる応用例で実用性を有する。例えば、航空機エンジン内の回転構成要素と静的構成要素の間の間隔を測定するために、上に示した技術を使用することができる。特定の他の応用例で、例えばガスタービン、蒸気タービンなどの中の物体間の間隔を測定するために、この技術を使用することもできる。上に記したように、さらにより一般的には、本明細書に記載した方法は、異なるセットの作業を行う高速および低速プロセッサを有するリアルタイム処理システムを利用することによって、センサを通して物体間の間隔を正確に測定するために有利である可能性がある。さらに、この技術は、動作中および延長期間中でも、部品の正確な間隔測定を行い、動作中に部品のより優れた間隔制御を可能にする処理システムを提供するために特に有利である。
【0046】
本発明の特定の特徴のみを本明細書に図示および記載したが、多くの変更形態および変形形態が当業者の頭に浮かぶだろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神内に含まれるとして、このような変更形態および変形形態全てを含むことを意図していることを理解されたい。
【符号の説明】
【0047】
10 タービンエンジン
12 間隔推定システム
14 センサ、間隔センサ
16 センサ、間隔センサ
18 センサ、間隔センサ
20 ケーシング、固定子
22 ブレード、回転子
26 間隔制御システム
30 処理システム、間隔推定システム
32 第1のDSP
34 入力信号
36 信号
38 信号
40 第2のDSP
42 信号、感知パラメータ
44 ホストシステム
48 ディスプレイ
50 アナログ/デジタル変換器、ADC
52 アナログ/デジタル変換器、ADC
54 入力パラメータ
56 入力パラメータ
58 間隔
60 前進プローブ
62 後退プローブ
64 距離
66 距離
68 距離
70 グラフ
72 反復波形
74 ピーク静電容量
76 ピーク静電容量
78 スライサベースアルゴリズム
80 ステップ
82 ステップ
84 ステップ
86 ステップ
88 ステップ
90 ステップ
92 ステップ
94 高静電容量
96 低静電容量
98 中間レベル静電容量
100 信号交差
102 信号交差
104 ブレード中心
106 ピーク静電容量
108 ブレード中心
110 ピーク静電容量
112 過程
114 ステップ
116 ステップ
118 ステップ
120 ステップ
122 ステップ
124 ステップ
126 ステップ
128 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔センサ(14、16、18)から信号(34)を受信し、前記間隔センサ(14、16、18)からの前記信号(34)を使用して第1および第2のセットの処理作業を行うように構成された1つまたは複数のプロセッサ(32、40)であって、前記第1のセットの処理作業は2つの物体(20、22)の間の推定間隔(46)を算出するために使用される感知パラメータ(42)を抽出するように構成され、前記第2のセットの処理作業は前記推定間隔(46)を算出するために前記感知パラメータ(42)を使用するように構成されたプロセッサを備えた、間隔推定用システム(12)であって、
前記第1のセットの処理作業は、回転機械(10)の回転速度の変化に応じて、前記間隔センサ(14、16、18)から前記信号(34)の有効サンプリングレートを順応可能に調節するステップを含んでいるシステム。
【請求項2】
前記1つまたは複数のプロセッサ(32、40)は、前記第1のセットの処理作業を行うように構成された第1のデジタル信号プロセッサ(32)、および前記第2のセットの処理作業を行うように構成された第2のデジタル信号プロセッサ(40)を含み、前記第1のデジタル信号プロセッサ(32)は、前記間隔センサ(14、16、18)からの前記信号(34)のリアルタイムサンプリングを行うように構成されている、請求項1記載のシステム(12)。
【請求項3】
前記2つの物体(20、22)は、回転機械(10)の固定子(20)および回転子(22)である、請求項1記載のシステム(12)。
【請求項4】
前記回転機械(10)は、航空機エンジン、蒸気タービンまたはガスタービンである、請求項3記載のシステム(12)。
【請求項5】
前記第1のセットの処理作業は、前記回転機械(10)の回転速度を推定するステップ、前記受信した信号(34)をフレームバッファに記憶するステップ、個別の回転構成要素を特定するステップ、反復波形を特定するステップ、ピーク振幅を特定するステップ、またはその組合せを含んでいる、請求項3記載のシステム(12)。
【請求項6】
前記第1のデジタル信号プロセッサ(32)の処理速度は、前記第2のデジタル信号プロセッサ(40)の処理速度より比較的速い、請求項2記載のシステム(12)。
【請求項7】
前記第1のデジタル信号プロセッサ(32)は、前記信号(34)から感知パラメータ(42)を抽出する作業に対して、スライサベース技術(120)およびブレードオーバーレイ技術(122)を選択的に利用する、請求項2記載のシステム(12)。
【請求項8】
前記第1のデジタル信号プロセッサ(32)は、前記回転機械(10)の測定回転速度(114)、前記信号(34)の信号対雑音比、推定間隔(46)、またはその組合せに基づいて、前記スライサベース技術(120)および前記ブレードオーバーレイ技術(122)を切り換えるように構成されている、請求項7記載のシステム(12)。
【請求項9】
前記第2のセットの処理作業は、前記間隔の推定値を算出するステップと、前記スライサベース技術(120)または前記ブレードオーバーレイ技術(122)を使用するかどうかを決定するステップ、前記第2のデジタル信号プロセッサ(40)からホスト(44)に前記間隔の推定値を通信するステップ、またはその組合せを含んでいる、請求項1記載のシステム(12)。
【請求項10】
前記間隔センサ(14、16、18)は静電容量センサである、請求項1記載のシステム(12)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−175542(P2010−175542A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15314(P2010−15314)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】