説明

5−ヘテロアリールチアゾール及びPI3K阻害剤としてのその使用

本発明は、環A、R、R及びRが明細書中で定義されるような、式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩;その調製のための方法;これらを含有する医薬組成物;及び治療、例えばPI3K酵素及び/又はmTORキナーゼによって仲介される疾病の治療におけるその使用を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】

[式中、
環Aは、少なくとも一つの窒素原子を含有する6−員の複素芳香族環であり、但し、環Aは、ピリジン−4−イルではなく、そしてピリミジン−4−イルではないことを条件とし;
は、水素、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり;
は、水素、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、NR、又は−R−Rであり;
但し、R及びRの少なくとも一つは水素ではないことを条件とし;
は、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、或いはヒドロキシ又はベンジルオキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルキルであるか、或いはRは、−CH−Rであり;
は、H、又はC−Cアルキルであり;
は、−N(R)−SO−、−SO−N(R10)−、−N(R11)−C(=O)−、−N(R12)−C(=O)−N(R13)−、−N(R)−SO−N(R10)−又は−SO−であり;
は、R14或いはC−Cアルキル又はC−Cアルコキシアルキルであるか;
或いはRは、ハロゲン、又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、R14で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
は、C−Cシクロアルキル、フェニル或いはO、S若しくはNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環であり、そのそれぞれは、ハロ、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ヒドロキシ、C−Cアルキルスルホニル、C−Cアルカノイルアミノ、C−Cアルコキシカルボニル、フェニル、ピリジル或いはヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ又はジ(C−Cアルキル)アミノから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルコキシから選択される、一つ又はそれより多い基で所望により置換されていることができ;
14は、C−Cシクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシ、O、S又はNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環、O、S又はNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する9若しくは10−員の二環式複素芳香族環、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、フェニルと縮合した5又は6−員のシクロヘテロアルキル環であり、それぞれは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、−C(=O)−NH、−NO、ハロゲン、−OCF、−C(=O)−CF、C−Cアルキルカルボニル、C−Cアルカノイルアミノ、−O−CH−CH−CN、C−Cアルキルスルホニル、又は−NR1920から独立に選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、C−Cシクロアルキル又はC−Cシクロアルキルで所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであるか;
或いはR15は、フェニル、O、S及びNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環、或いはベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
16は、独立にH、又はC−Cアルキルであるか;或いは
15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキル又はC−Cアルキルカルボニルで所望により置換されていてもよい、5又は6−員の飽和の環を形成し;
17及びR18は、独立にフェニル、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、5又は6−員の複素芳香族環であり、ここにおいてR17及びR18の片方又は両方は、ハロゲン、シアノ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はC−Cアルキルチオから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により、そして独立に置換されていることができ;
Xは、単結合、−CH−NH−C(=O)−、又はOであり;
19及びR20は、独立にH又はC−Cアルキルであるか、
或いはR19及びR20は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから独立に選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキル又はC−Cアルキルカルボニルで所望により置換されていてもよい5若しくは6−員の飽和の環を形成し;
そしてRは、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、窒素を含有し、そして所望によりO、S又はNから独立に選択される一つ若しくはそれより多い更なる異種原子を含有していてもよい、5又は6−員の複素芳香族環であり、前記環は、一つ又はそれより多い次の基:(i)ハロゲン或いはカルボキシ、C−Cアルコキシカルボニル、−NR2122、又はO、S若しくはNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する、5又は6−員の複素環式環によって所望により置換されていてもよいC−Cアルキル、(ii)C−Cアルコキシ、−NR2122、カルボキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、或いは(iii)O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、C−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5又は6−員の複素環式環、で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、−(C=O)−(NH)−R23、−(C=O)−(NH)−CH−R24、−(C=O)−(NH)−CH−CH−R24又は−(C=O)−NHであり;
p及びqは、それぞれ独立に0又は1であり;
或いはRは、水素又はC−Cアルキルであり;
21は、水素又はC−Cアルキルであり;
22は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、或いはO、S又はNから選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5又は6−員の複素環式環で、所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
23は、C−Cアルキル又はC−Cシクロアルキルであり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルコキシカルボニル、ニトリル、カルボキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cアルコキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、又はヒドロキシ若しくはC−Cアルキルで所望により置換されていてもよいフェニルから選択される、一つ又はそれより多い基で、所望により置換されていてもよく、
或いはR23は、フェニル、ベンジル、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する一つの5若しくは6−員の飽和の複素環式環によって、所望により置換されていてもよく、
或いはR23は、O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、この環は、フェニルで置換され、そしてハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
24は、ベンジルオキシ又はO、S及びNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5ないし7−員の複素芳香族環であり、これらのいずれかは、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;そして
、R10、R11、R12、及びR13は、H、C−Cアルキル、又はC−Cアルキルカルボニルであり;
但し、前記化合物は:−
2−アミノ−4−メチル−5−ピリジン−2−イルチアゾール、
2−メチルアミノ−4−メチル−5−ピリジン−2−イルチアゾール、
2−アミノ−4−メチル−5−(4−メチルピリジン−2−イル)チアゾール、
2−アミノ−4−メチル−5−(6−メチルピリジン−2−イル)チアゾール、
2−アミノ−4−メチル−5−ピリジン−3−イルチアゾール、
2−メチルアミノ−4−メチル−5−ピリジン−3−イルチアゾール、
2−アミノ−4−メチル−5−ピリジン−3−イルチアゾール及び
2−ピリジン−2−イルアミノ−4−メチル−5−(4−メチルピリジン−2−イル)チアゾール
が、除外されることを条件とする;]
のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項2】
環Aが、ピリジルの窒素が、環Aを式(I)に示したチアゾール環に接続している結合に対してメタ位に配置されたピリジンである、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項3】
が、−R−Rであり、そしてRが、−NH−SO−であり、そしてRが、請求項1において定義した意味のいずれかを有する、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項4】
が水素である、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項5】
が、−(C=O)−(NH)−R23又は−(C=O)−(NH)−CH−R24、或いは−(C=O)−NHであり、ここでp及びqは、独立に0又は1であり、そしてR23及びR24のそれぞれが、請求項1において定義した意味のいずれかを有する、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項6】
が、pがゼロに等しく、そしてR23がC−Cアルキルである−(C=O)−(NH)−R23である、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項7】
以下の式:
【化2】

[式中:−
環Aは、少なくとも一つの窒素原子を含有する6−員の複素芳香族環であり;
は、水素、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり;
は、−R−Rであり;
は、−N(R)−SO−であり;
は、R14或いはC−Cアルキル又はC−Cアルコキシアルキルであるか;
或いはRは、ハロゲン、又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、R14又はフェノキシで置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
14は、フェニル、ベンジル、O、S又はNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環、O、S又はNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する9若しくは10−員の二環式複素芳香族環、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有するフェニルと縮合した、5又は6−員のシクロヘテロアルキル環であり、それぞれは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、−NO、ハロゲン、−O−CH−CH−CN、C−Cアルキルスルホニル、又は−NR1920から独立に選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、C−Cシクロアルキル又はC−Cシクロアルキルで所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであるか;
或いはR15は、フェニル、O、S又はNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環、或いはベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
16は、独立にH、又はC−Cアルキルであり;或いは
15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
17及びR18は、独立にフェニル、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環であり、ここにおいてR17及びR18の片方又は両方は、ハロゲン、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により、そして独立に置換されていることができ;
Xは、単結合、−CH−NH−C(=O)−、又はOであり;
19及びR20は、独立にH又はC−Cアルキルであるか、
或いはR19及びR20は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから独立に選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
そしてRは、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、窒素を含有し、そして所望によりO、S又はNから独立に選択される一つ若しくはそれより多い更なる異種原子を含有していてもよい5又は6−員の複素芳香族環であり、前記環は、一つ又はそれより多い次の基:(i)ハロゲン、或いはカルボキシ、C−Cアルコキシカルボニル、−NR2122又はO、S若しくはNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5又は6−員の複素環式環によって所望により置換されていてもよいC−Cアルキル、(ii)C−Cアルコキシ、−NR2122、カルボキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、或いは(iii)O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、C−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5若しくは6−員の複素環式環、で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、−(C=O)−(NH)−R23、−(C=O)−(NH)−CH−R24又は−(C=O)−NHであり;
p及びqは、それぞれ独立に0又は1であり;
21は、水素又はC−Cアルキルであり;
22は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、或いはO、S又はNから選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5若しくは6−員の複素環式環で、所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
23は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルコキシカルボニル、ニトリル、カルボキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cアルコキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、或いはヒドロキシ又はC−Cアルキルで所望により置換されていてもよいフェニルから選択される、一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであるか、
或いはR23は、フェニル、ベンジル、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する一つの5若しくは6−員の飽和の複素環式環によって所望により置換されていてもよく、
或いはR23は、O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、この環はフェニルで置換され;
24は、ベンジルオキシ、或いはO、S又はNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5ないし7員の複素芳香族環であり、これらのいずれかは、ハロゲン、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;そして
は、H、C−Cアルキル、又はC−Cアルキルカルボニルである;]
の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項8】
式(I)が、以下の式(Ia):
【化3】

[式中、
は、水素、ハロ、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシであり;
は、水素、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、NR、又は−R−Rであり;
但し、R及びRの少なくとも一つが水素ではないことを条件とし;
は、H、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル又は−CH−Rであり、そしてRは、H、又はC−Cアルキルであり;
は、−N(R)−SO−、−SO−N(R10)−、−N(R11)−C(=O)−、−N(R12)−C(=O)−N(R13)−、又は−SO−であり;
は、R14或いはC−Cアルキル又はC−Cアルコキシアルキルであるか;
或いはRは、ハロゲン、又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、R14又はフェノキシで置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
は、フェニル、或いはO、S若しくはNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環であり、そのそれぞれは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていることができ;
14は、フェニル、ベンジル、O、S又はNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環、O、S又はNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する9若しくは10−員の二環式複素芳香族環、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、フェニルと縮合した5又は6−員のシクロヘテロアルキル環であり、それぞれは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、−NO、ハロゲン、−O−CH−CH−CN、C−Cアルキルスルホニル、又は−NR1920から独立に選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキルで所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであるか;
或いはR15は、フェニル、O、S及びNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環、或いはベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
16は、独立にH、又はC−Cアルキルであるか;或いは
15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
17及びR18は、独立にフェニル、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、5又は6−員の複素芳香族環であり、ここにおいてR17及びR18の片方又は両方は、ハロゲン、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により、そして独立に置換されていることができ;
Xは、単結合、−CH−NH−C(=O)−、又はOであり;
19及びR20は、独立にH又はC−Cアルキルであるか、
或いはR19及びR20は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから独立に選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
そしてRは、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、窒素を含有し、そして所望によりO、S又はNから独立に選択される一つ若しくはそれより多い更なる異種原子を含有していてもよい、5又は6−員の複素芳香族環であり、前記環は、一つ又はそれより多い次の基:(i)ハロゲン、或いはカルボキシ、C−Cアルコキシカルボニル、−NR2122、又はO、S若しくはNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する、5又は6−員の複素環式環によって、所望により置換されていてもよいC−Cアルキル、(ii)C−Cアルコキシ、−NR2122、カルボキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、或いは(iii)O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、C−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5又は6−員の複素環式環、で所望により置換されていてもよく;
或いはRは、−(C=O)−(NH)−R23、−(C=O)−(NH)−CH−R24又は−(C=O)−NHであり;
p及びqは、それぞれ独立に0又は1であり;
21は、水素又はC−Cアルキルであり;
22は、ヒドロキシ、C−Cアルコキシ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、或いはO、S又はNから選択される少なくとも一つの異種原子を含有し、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい5又は6−員の複素環式環で、所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであり;
23は、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルコキシカルボニル、ニトリル、カルボキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cアルコキシ、ヒドロキシで所望により置換されていてもよいC−Cシクロアルキル、又はヒドロキシ若しくはC−Cアルキルで所望により置換されていてもよいフェニルから選択される一つ又はそれより多い基で、所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであり、
或いはR23は、フェニル、ベンジル、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で、或いはO、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する一つの5若しくは6−員の飽和の複素環式環によって、所望により置換されていてもよく、
或いはR23は、O、S又はNから独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、この環は、フェニルで置換され;
24は、ベンジルオキシ、又はO、S及びNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5ないし7−員の複素芳香族環であり、これらのいずれかは、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;そして
、R10、R11、R12、及びR13は、H、C−Cアルキル、又はC−Cアルキルカルボニルである;]
で置換えられた、請求項1に記載のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項9】
式(I)が、以下の式(Ia):
【化4】

[式中、Rは、水素又はハロであり;
は、−R−Rであり;
は、−N(R)−SO−であり;
は、R14或いはC−Cアルキル又はC−Cアルコキシアルキルであるか;
或いはRは、ハロゲン、又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、R14又はフェノキシのいずれかで置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたC−Cアルキルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
14は、フェニル、ベンジル、O、S又はNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環、O、S又はNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する9若しくは10−員の二環式複素芳香族環、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、フェニルと縮合した5又は6−員のシクロヘテロアルキル環であり、それぞれは、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、シアノ、−NO、ハロゲン、−O−CH−CH−CN、C−Cアルキルスルホニル、又は−NR1920から独立に選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキルで所望により置換されていてもよいC−Cアルキルであるか;
或いはR15は、フェニル、O、S及びNから独立に選択される1ないし4個の異種原子を含有する5又は6−員の複素芳香族環、或いはベンジルであり、それぞれは、ハロ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;
16は、独立にH、又はC−Cアルキルであるか;或いは
15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
17及びR18は、独立にフェニル、或いはO、S又はNから独立に選択される1若しくは2個の異種原子を含有する、5又は6−員の複素芳香族環であり、ここにおいてR17及びR18の片方又は両方は、ハロゲン、C−Cアルキル、又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により、そして独立に置換されていることができ;
Xは、単結合、−CH−NH−C(=O)−、又はOであり;
19及びR20は、独立にH又はC−Cアルキルであるか、
或いはR19及びR20は、これらが接続している窒素といっしょに、O又はNから独立に選択される一つの更なる異種原子を所望により含有していてもよく、そしてC−Cアルキルで所望により置換されていてもよい6−員の飽和の環を形成し;
は、−(C=O)−NH、−(C=O)−R23又は−(C=O)−(NH)−CH−R24であり;
qは、0又は1であり;
23は、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシ−アルキルであり、
或いはR23は、フェニル、ベンジル、或いはO、S又はNからからなる群から選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、それぞれは、ハロゲン、ヒドロキシ、C−Cアルキル、C−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で、或いはO、S又はNからなる群から独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する一つの5若しくは6−員の飽和の複素環式環によって、所望により置換されていてもよく;
或いはR23は、O、S又はNからなる群から独立に選択される少なくとも一つの異種原子を含有する5若しくは6−員の複素芳香族環であり、この環は、フェニルで置換され;
24は、ベンジルオキシ、又はO、S及びNから独立に選択される1ないし3個の異種原子を含有する5ないし7−員の複素芳香族環であり、これらのいずれかは、ハロゲン、C−Cアルキル又はC−Cアルコキシから選択される一つ若しくはそれより多い基で所望により置換されていてもよく;そして
は、H、C−Cアルキル、又はC−Cアルキルカルボニルである;]
で置換えられた、請求項1に記載のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項10】
式(I)が、以下の式(Ib):
【化5】

[式中、Rは、H、フルオロ、クロロ、メチル、エチル又はメトキシであり;
は、R14或いはメチル、エチル又はプロピルであり、或いはRは、R14で置換されたメチルであるか、或いはRは、NR1516で置換されたプロピルであるか、或いはRは、−R17−X−R18であり;
14は、フェニル、ベンジル、2−チエニル、3−チエニル、4−イミダゾリル、3−ピリジル、5−オキサゾリル、5−チアゾリル、4−イソオキサゾリル、4−イソチアゾリル、4−ピラゾリル、ベンゾ−2,1,3−オキサジアゾリル−4−イル又は2,1,3−ベンゾチアジアゾリル−4−イルであり、それぞれは、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメトキシ、アセチル、アセトアミド、2−シアノエトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル又は4−メチルピペラジン−1−イルから独立に選択される一つ、二つ若しくは三つの基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、シクロペンチル、メチル、エチル、ネオペンチル、3−メチルブチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルであるか、或いはR15は、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そしてR16は、独立にH又はメチルであるか、或いはR15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル又は4−メチルピペラジン−1−イルを形成し;
17は、フェニル、2−チエニル又は3−ピリジルであり、Xは、単結合又はOであり、そしてR18は、フェニル、2−ピリジル又は4−ピリミジニルであり、それぞれは、クロロ、シアノ、メチル、メトキシ又はメチルチオから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく;そして
は、−(C=O)−NH又は−(C=O)−(NH)−R23であり、pは、0又は1であり、そしてR23は、メチル又はエチルである;]
で置換えられた、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項11】
式(I)が、以下の式(Ib):
【化6】

[式中、Rは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシであり;
は、フェニル、3−トリル、4−トリル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル、2−メトキシ−4−メチルフェニル、2−メトキシ−5−メチルフェニル、2−チエニル、3−チエニル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル、1,2−ジメチルイミダゾール−4−イル、1,2−ジメチルイミダゾール−5−イル、2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イル、2−アセトアミド−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル又は3−ピリジルであり;そして
は、アセチルである;]
で置換えられた、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項12】
式(I)が、以下の式(Ia):
【化7】

[式中、Rは、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシであり;
は、−R−Rであり;
は、−SO−N(R10)−であり、そしてR10は、H、メチル、エチル又はアセチルであり;
は、R14或いはメチル、エチル又はプロピルであるか;
或いはRは、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、2−ヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシプロピルであるか、
或いはRは、R14で置換されたメチルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたメチル、エチル又はプロピルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
14は、フェニル、ベンジル、フェノキシ、シクロプロピル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル又はトリアゾリルであり、それぞれは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメトキシ、アセチル、プロピオニル、アセトアミド、プロピオンアミド、2−シアノエトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル又は4−アセチルピペラジン−1−イルから独立に選択される一つ、二つ又は三つの基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ネオペンチル、3−メチルブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルであるか、或いはR15は、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そしてR16は、独立にH、又はメチルであるか、或いはR15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル又はアセチルピペラジン−1−イルを形成し;
17は、フェニル、2−チエニル、2−ピリジル又は3−ピリジルであり、Xは、単結合又はOであり、そしてR18は、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル又は4−ピリミジニルであり、それぞれのR18環は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、メトキシ又はメチルチオから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく;そして
は、−(C=O)−NH、−(C=O)−(NH)−R23、又は−(C=O)−(NH)−CH−R24又はであり、pは、0又は1であり、
23は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−メチルプロピル、2−ヒドロキシエチル又は1−ヒドロキシメチルプロピルであるか、或いはR23は、フェニル、ベンジル、2−フラニル又は3−ピリジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そして
24は、2−フラニル、2−チエニル又は4−イソオキサゾリルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよい;]
で置換えられた、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項13】
環Aが、ピラジン−2−イル又はピリダジン−4−イルであり;
は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシであり;
は、−R−Rであり;
は、−N(R)−SO−であり、そしてRは、H、メチル、エチル又はアセチルであり;
は、R14或いはメチル、エチル又はプロピルであるか;
或いはRは、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、2−ヒドロキシエチル又は3−ヒドロキシプロピルであるか、
或いはRは、R14で置換されたメチルであるか、
或いはRは、NR1516で置換されたメチル、エチル又はプロピルであるか、
或いはRは、−R17−X−R18であり;
14は、フェニル、ベンジル、フェノキシ、シクロプロピル、チエニル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル又はトリアゾリルであり、それぞれは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、シアノ、ニトロ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメトキシ、アセチル、プロピオニル、アセトアミド、プロピオンアミド、2−シアノエトキシ、メチルスルホニル、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル又は4−アセチルピペラジン−1−イルから独立に選択される一つ、二つ又は三つの基で所望により置換されていてもよく;
15は、独立にH、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ネオペンチル、3−メチルブチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシルメチルであるか、或いはR15は、フェニル又はベンジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ又はヒドロキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そしてR16は、独立にH、又はメチルであるか、或いはR15及びR16は、これらが接続している窒素といっしょに、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジン−1−イル、4−メチルピペラジン−1−イル又は4−アセチルピペラジン−1−イルを形成し;
17は、フェニル、2−チエニル、2−ピリジル又は3−ピリジルであり、Xは、単結合又はOであり、そしてR18は、フェニル、2−ピリジル、3−ピリジル又は4−ピリミジニルであり、それぞれのR18環は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、メトキシ又はメチルチオから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく;そして
は、−(C=O)−NH、−(C=O)−(NH)−R23、又は−(C=O)−(NH)−CH−R24であり、pは、0又は1であり、
23は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−メチルプロピル、2−ヒドロキシエチル又は1−ヒドロキシメチルプロピルであるか、或いはR23は、フェニル、ベンジル、2−フラニル又は3−ピリジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そして
24は、2−フラニル、2−チエニル又は4−イソオキサゾリルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよい;
請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項14】
式(I)が、以下の式(Ia):
【化8】

[式中、Rは、H、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシであり;
は、NRであり;
は、−CH−Rであり;
は、H、メチル又はエチルであり;
は、シクロプロピル、フェニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル又はトリアゾリルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、メチルスルホニル、アセトアミド、プロピオンアミド、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、フェニル、3−ピリジル、2−ヒドロキシエトキシ、3−ヒドロキシプロポキシ、2−メチルアミノエトキシ、3−メチルアミノプロポキシ、2−ジメチルアミノエトキシ、3−ジメチルアミノプロポキシ、2−ジエチルアミノエトキシ又は3−ジエチルアミノプロポキシから独立に選択される一つ、二つ若しくは三つの基で所望により置換されていてもよく;そして
は、−(C=O)−NH、−(C=O)−(NH)−R23、又は−(C=O)−(NH)−CH−R24であり、pは、0又は1であり、
23は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−メチルプロピル、2−ヒドロキシエチル又は1−ヒドロキシメチルプロピルであるか、或いはR23は、フェニル、ベンジル、2−フラニル又は3−ピリジルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよく、そして
24は、2−フラニル、2−チエニル又は4−イソオキサゾリルであり、それぞれは、フルオロ、クロロ、メチル又はメトキシから選択される一つ若しくは二つの基で所望により置換されていてもよい;]
で置換えられた、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項15】
N−{5−[6−クロロ−5−(フェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2,4−ジメトキシフェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(3,4−ジメトキシフェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2,5−ジメトキシフェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2−メトキシ−5−メチルフェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2−メトキシ−4−メチルフェニルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−(5−{6−クロロ−5−[(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)スルホニルアミノ]ピリジン−3−イル}−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(1,2−ジメチルイミダゾール−4−イルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(1,2−ジメチルイミダゾール−5−イルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(5−クロロ−1,2−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[5−(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルスルホニルアミノ)−6−フルオロピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[5−(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルスルホニルアミノ)−6−メトキシピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[5−(2−アセトアミド−4−メチル−1,3−チアゾール−5−イルスルホニルアミノ)−6−クロロピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド及び
N−{5−[6−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルスルホニルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド;
並びに医薬的に受容可能なこれらの塩から選択される、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体。
【請求項16】
N−{5−[6−クロロ−5−(N−メチルスルファモイル)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(N−シクロプロピルスルファモイル)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(N−シクロプロピルメチルスルファモイル)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(N−フェニルスルファモイル)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド、
N−(5−{6−クロロ−5−[N−(4−フルオロフェニル)スルファモイル]ピリジン−3−イル}−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アセトアミド及び
N−(5−{6−クロロ−5−[N−(4−トリル)スルファモイル]ピリジン−3−イル}−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)アセトアミド;
並びに医薬的に受容可能なこれらの塩から選択される、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体。
【請求項17】
N−[5−(5−ベンジルアミノ−6−クロロピリジン−3−イル)−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(4−フルオロベンジルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド、
N−{5−[6−クロロ−5−(2,4−ジメチル−1,3−チアゾール−5−イルメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド及び
N−{5−[6−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イルメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド;
並びに医薬的に受容可能なこれらの塩から選択される、請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体。
【請求項18】
(A)以下の式(II)の化合物:
【化9】

[式中、Rは請求項1において定義したとおりであり、そしてLは適した脱離基を表す]の、以下の式(III)の有機ホウ素化合物:
【化10】

[式中、同一であるか又は異なっていることができるL及びLのそれぞれは、適したリガンドであり、そして環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりである]との反応;
(B)RがR−Rであり、そしてRが−SON(R10)−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(IV)の化合物:
【化11】

[式中、環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりであり、そしてLは、脱離基である]の、式R−NH−R10の化合物[R及びR10は請求項1において定義したとおりである]との反応;
(C)RがR−Rであり、そしてRが−N(R)SO−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(V)の化合物:
【化12】

[式中、環A、R、R及びRは、請求項1において定義したとおりである]の、式RSOLのスルホン酸の反応性誘導体[Rが請求項1において定義したとおりであり、そしてLが脱離基である]との反応;
(D)RがR−Rであり、そしてRがNR1516によって置換されたC−Cアルキルである式(I)の化合物の製造のための、以下の式(VI)の化合物:
【化13】

[式中、環A、R、R及びRは、請求項1において定義したとおりであり、そしてR7aは、脱離基によって置換されたC−Cである]の、式HNR1516のアミン[R15及びR16が請求項1において定義したとおりである]との反応;
(E)RがR−Rであり、そしてRが−N(R11)−C(=O)−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(VII)の化合物:
【化14】

[式中、環A、R、R及びR11は、請求項1において定義したとおりである]の、式RCOHのカルボン酸の反応性誘導体[Rが請求項1において定義したとおりである]との反応;
(F)以下の式(VIII)の化合物:
【化15】

[式中、環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりであり、そしてLは、脱離基である]の、以下の式(IX)のチオ尿素化合物:
【化16】

[式中、Rは、請求項1において定義したとおりである]との反応;
(G)Rが−(C=O)−(NH)−R23である式(I)の化合物の製造のための、ホスゲン又はその化学的な同等物の、以下の式(X)の2−アミノチアゾール:
【化17】

[式中、環A、R、及びRは、請求項1において定義したとおりである]、及び式HNR23のアミン[R23が請求項1において定義したとおりである]とのカップリング;
(H)Rが−(C=O)−R23である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(X)の2−アミノチアゾール:
【化18】

[式中、環A、R、及びRは、請求項1において定義したとおりである]の、式R23COHのカルボン酸の反応性誘導体[R23が請求項1において定義したとおりである]とのアシル化;
(I)RがNRであり、そしてRが−CH−Rである式(I)の化合物の製造のための、以下の式(XI)の化合物:
【化19】

[式中、環A、R、R及びRは、請求項1において定義したとおりである]の、式RCHOのアルデヒド[Rが請求項1において定義したとおりである]との反応;
(J)RがR−Rであり、そしてRが−N(R12)−C(=O)−NH−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(XII)の化合物:
【化20】

[式中、環A、R、R及びR12は、請求項1において定義したとおりである]の、式RNCOのイソシアネート[Rが請求項1において定義したとおりである]との反応;
(K)以下の式(XIII)の化合物:
【化21】

[式中、Rは、請求項1において定義したとおりである]の、
以下の式(XIV)のヘテロアリール化合物:
【化22】

[式中、Lは、適した脱離基であり、そして環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりである]との反応;
(L)Rが−(C=O)−NH又は−(C=O)−(NH)−R23である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(X)の2−アミノチアゾール:
【化23】

[式中、環A、R、及びRは、請求項1において定義したとおりである]の、PGが保護基である式PG−NCOのイソシアネート、又はR23が請求項1において定義したとおりである式R23NCOのイソシアネートとの反応;
(M)RがR−Rであり、そしてRが−SO−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(XV)の化合物:
【化24】

[式中、環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりであり、そしてLは、適した脱離基である]の、式R−SOHのスルフィン酸[Rが請求項1において定義したとおりである]との反応;或いは
(N)RがR−Rであり、そしてRが−N(R)−SO−である式(I)の化合物の製造のための、以下の式(XV)の化合物:
【化25】

[式中、環A、R及びRは、請求項1において定義したとおりであり、そしてLは、適した脱離基である]の、式R−SONH(R)のスルホンアミド[環R及びRが請求項1において定義したとおりである]との反応;
並びに、方法の工程(A)ないし(N)のいずれか一つの後に、以下の更なる工程:
(i)このようにして得た化合物の、式(I)の本発明の更なる化合物への転換;及び
(ii)式(I)の化合物の医薬的に受容可能な塩を形成すること;
を所望により行ってもよいことを含んでなる、本明細書中で定義されたとおりの式(I)の化合物の調製のための方法。
【請求項19】
請求項1に記載の式(I)のチアゾール誘導体、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能なアジュバント、希釈剤又は担体と共に含んでなる、医薬組成物。
【請求項20】
PI3K酵素阻害効果及び/又はmTORキナーゼ阻害効果を得ることに使用するための医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
【請求項21】
PI3K酵素及び/又はmTORキナーゼによって仲介される疾病又は症状を治療する方法であって、有効な量の請求項1に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含んでなる前記方法。

【公表番号】特表2008−519021(P2008−519021A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539638(P2007−539638)
【出願日】平成17年11月7日(2005.11.7)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004268
【国際公開番号】WO2006/051270
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】