説明

CRF受容体モジュレータとしての5−置換−2−アリールピラジン類

新規な5−置換−2−アリールピラジン化合物が提供される。このような化合物はCRF受容体の選択的調節物質として作用する。本発明により提供される5−置換−2−アリールピラジン化合物は、多くのCNS及び末梢障害、とりわけストレス、不安、うつ、心血管系障害及び摂食障害の治療において有用である。こうした障害の治療方法及び包装された医薬組成物もまた提供される。本発明の化合物は、CRF受容体の局在化のためのプローブ及びCRF受容体結合についての試験における標準としても有用である。受容体の局在化の研究における当該化合物の使用方法を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2002年8月20日出願の米国の仮出願番号第60/405,013号の利益を主張する。その教示は参照により本明細書に取り込まれる。
【0002】
本発明は5−置換−2−アリールピラジン化合物に関する。この化合物は高い選択性及び/又は高い親和性でCRF1受容体(副腎皮質刺激ホルモン放出因子1受容体)と結合する。好ましい化合物は、これらが結合する受容体の活性をブロック、阻害、活性化、又は調節する。本発明はこの化合物を含有してなる医薬組成物、及び大うつ病、不安関連の病気、心的外傷後ストレス障害、核上麻痺及び摂食障害を含む精神障害及び神経系疾患の治療に、さらにまた免疫疾患、心臓血管又は心臓関連疾患、過敏性腸症候群、精神病理学的障害及びストレスに関連する結腸過敏症の治療に、この化合物を使用することにも関する。さらに、本発明はこの化合物を、細胞及び組織中でのCRF1受容体の局在化を調べるためのプローブとして使用することにも関する。
【背景技術】
【0003】
41アミノ酸ペプチドである副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)はプロオピオメラノコルチン(POMC)が誘発する脳下垂体前葉からのペプチド分泌を調節する主要な生理的調節因子である。脳下垂体における内分泌に関わる役割に加え、CRFの免疫組織学的な局在化は、当該ホルモンが中枢神経系内で広い視床下部外分布を有し、かつ、脳内の神経伝達物質もしくは神経調節物質としての役割と一貫性のある広範な自律的、電気生理学的及び行動学的効果をもたらすことを実証した。CRFが生理学的、心理学的及び免疫学的ストレッサーに対する免疫系の応答を統括する上で重要な役割を担っているという証拠も存在する。
【0004】
CRFは、CRF1受容体及びCRF2受容体を含む、特定の細胞表皮受容体と結合してその情報伝達活性を調節することによって作動する。これらの受容体は中枢神経系(CNS)、特に脳の特定部位に高濃度で見出される。CRF1受容体はCNS外でも見出される。
【0005】
臨床データは、うつ、不安関連障害及び摂食障害を含む精神障害及び神経疾患においてCRFがある種の役割を担っているという証拠を提供している。中枢神経系内のCRF神経細胞の機能不全に関連することから、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、進行性核上不全麻痺及び筋萎縮性側索硬化症の病因及び病態生理におけるCRFの役割は自明のものとされている。
【0006】
情動障害もしくは大うつにおいて、CRFの濃度は、薬物投与を受けていない患者の脳脊髄液(CSF)中で有意に増大している。さらに、CRF受容体の密度は、CRFの過剰分泌と一致して、自殺者の前頭皮質中で著しく減少している。更に、うつ病患者においては、CRF(静脈内投与された)に対する副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の応答鈍化が観察される。ラット及びヒト以外の霊長類での前臨床研究は、CRFの過剰分泌がヒトのうつ病に見られる症状に関与しうるという仮説に付加的な裏付けを提供している。また、三環性の抗うつ薬がCRFレベルを変え、従って脳中のCRF受容体の数を調節できるという予備的な証拠も存在する。
【0007】
従来の抗不安薬及び抗うつ薬が治療効果を生じさせるメカニズム及び作用部位については十分に解明されていない。しかしながら、この薬剤がこれらの障害で観察されるCRF過剰分泌の抑制に関与していると仮定されている。
【0008】
CRFは不安関連障害の病因にも関与しているとされている。CRFは、動物における不安発生効果を生じ、ベンゾジアゼピン/非ベンゾジアゼピン抗不安薬とCRFの間の相互作用がさまざまな行動不安モデルにおいて立証されている。多様な行動規範における、推定上のCRF受容体アンタゴニスト、α−らせんヒツジCRF(9−41)を使用した予備研究は、当該アンタゴニストがベンゾジアゼピン類に質的に類似である「抗不安薬様」効果を生じさせることを立証している。神経化学、内分泌及び受容体結合の研究はすべて、CRFとベンゾジアゼピン抗不安薬との間の相互作用を立証しており、これらの障害におけるCRFの関与についてのさらなる証拠を提供している。クロルジアゼポキシドは、ラットにおける葛藤試験及び聴覚驚愕試験の双方で、CRFの「不安発生」効果を減衰させる。オペラント葛藤試験において、単独では行動活性のなかったベンゾジアゼピン受容体アンタゴニストRo15−1788は、用量依存的にCRFの効果を逆転させたが、ベンゾジアゼピン反作動薬(inverse agonist)FG7142は、CRFの作用を増強した。
【0009】
CRF活性は、心臓血管又は心臓関連の、消化器系の、変形性の、皮膚科の、及び免疫性の病気、及び高血圧、頻脈性及び鬱血性の心不全、卒中、にきび、骨粗鬆症などの疾患、さらに早産、心理社会的小人症、ストレス起因の発熱、胃潰瘍、下痢、術後イレウス及び精神病理学的障害又はストレスに起因する結腸過敏症などの病因にも関与しているとされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は式I(下に示す)の新規化合物を提供する。本発明は式Iの化合物及び少なくとも1つの薬学的に許容される担体又は 賦形剤を含有してなる医薬組成物も含有している。このような5−置換−2−アリールピラジン類は、細胞表皮受容体、好ましくはG共役型蛋白受容体、特にCRF受容体、さらに特に好ましくはCRF1受容体と結合する。式Iの好ましい化合物はCRF1受容体に高い親和性を示す。即ち、これらは、1マイクロモル以下、好ましくは100ナノモル以下、そして最も好ましくは10ナノモル以下の親和性定数ではCRF受容体とのみ結合して、それを活性化し、阻害し又はその活性を調節する。さらに、式Iの好ましい化合物はCRF1受容体に対して高い選択性も示す。
【0011】
本発明はさらに、ある種の病気又は障害の兆候又は症状を減少させるのに有効な式I化合物の量を投与して、その病気又は障害のある患者を治療する方法を含有してなる。これらの病気及び障害は、CNS障害、特に情緒的な障害、不安、ストレス、うつ、及び摂食障害を含み、また、ある種の消化障害、特に過敏性腸症候群及びクローン病も含む。これらの病気もしくは障害はさらに、心臓血管又は心臓関連の、消化器系の、変形性の、皮膚科の、及び免疫性の病気、及び高血圧、頻脈性及び鬱血性の心不全、卒中、にきび、骨粗鬆症などの疾患、さらに早産、心理社会的小人症、ストレス起因の発熱、胃潰瘍、下痢、術後イレウス及び結腸過敏症を含む。このような病気又は障害のある患者はヒトでも、ペット又は家畜のような動物(好ましくは哺乳類)でもよい。
【0012】
他の態様によると、本発明は式Iの化合物又は薬学的に許容される塩又はその溶媒和物と薬学的に許容される担体又は賦形剤の少なくとも1つを含有してなる医薬組成物を提供し、この組成物は上で挙げた病気の治療に有用である。本発明はさらに、これらの疾患に罹っている患者を式Iの化合物又は組成物の有効な量で治療する方法を提供する。
【0013】
さらに、本発明は標識化された式I化合物(特に、本発明の放射性標識化化合物)を細胞中又は組織中の受容体の局在化を調べるためのプローブとして、また試験化合物の受容体結合性を測定するために用いる標準物質又は試薬としての使用に関する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、まず第一に、本発明は式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容される塩に関する。
【0015】
【化2】

【0016】
Arは、置換されているフェニル、置換されていてもよいナフチル、又は1から3個の環、及びそれぞれの環に3から8個の環員原子及び少なくとも1つの環に1から約3個の複素原子を有する置換されていてもよいヘテロアリール基である。
【0017】
は、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアルキルアミノ、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルキルスルフィニル、又は置換されていてもよいアルキルスルホニルである。
【0018】
及びRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいモノ又はジアルキルアミノ、 置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキルチオ、置換されていてもよいアルキルスルフィニル、又は置換されていてもよいアルキルスルホニルである。
【0019】
Arがハロゲンで置換されたフェニル、ナフチル、又はハロゲンで置換されたナフチルであるときは、Rは水素又はアミノではない。
【0020】
(発明の詳細な説明)
化学的な説明及び用語
本発明を詳細に説明する前に、ここで用いられるいくつかの語の定義を示すことは役立つであろう。本発明の化合物は一般に標準的な命名法を用いて記載されている。ある化合物は可変基を含む一般式を用いて記載されている。他に特定しない限り、このような式の可変基は他の可変基から独立して定義されている。
【0021】
ある場合は、式Iの化合物は1以上の、例えば不斉炭素原子である、立体不斉の中心、立体不斉の軸などのような不斉成分を含有していてもよく、そのためこれらの化合物は異なった立体異性体として存在できる。これらの化合物は例えば、ラセミ体又は光学活性体であってもよい。2以上の不斉成分がある化合物については、これらの化合物はさらにジアステレオマーの混合物であってもよい。不斉中心を有する化合物については、全ての光学異性体及びこれらの混合物が含まれていることを理解すべきである。さらに、炭素−炭素2重結合を有する化合物はZ体及びE体を生じ、この化合物の全ての異性体と共に本発明に包含される。各種の互変異体として存在する化合物については、本発明は特定な互変異体のどれか一つに限定せず、むしろ全ての互変異体を包含する。この場合、単一の鏡像異性体、すなわち光学活性体は、光学的に純粋な前駆体から合成するかラセミ体の光学分割による、不斉合成によって得られる。ラセミ体の光学分割は、例えば、分割剤の存在下での再結晶、又は例えばキラルなHPLCカラムを用いるクロマトグラフィーのような従来法で行うことができる。
【0022】
本発明は、本願化合物中に存在する原子の全ての同位元素を包含するものである。同位元素は同じ原子番号を有するが異なった質量数を有する原子を含む。一般的な例として、限定されないが、水素の同位元素はトリチウム及び重水素を含み、炭素の同位元素は11C、13C、及び14Cを含む。
【0023】
化合物についていずれかの構成成分又は式中で、可変基が1度以上現れるときは、それぞれ現れるものの定義は、他で現れるものの定義とは独立している。従って、例えばある基が0〜2のRで置換されていると定義されていると、この基は2個以下のR基で置換されていてもよく、それぞれのRはRの定義から独立して選ばれる。また、置換基及び/又は可変基の組み合わせはこのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合だけ許される。
【0024】
ここで用いられている「置換されている」という語は、示されている原子上の一つ以上の水素が、示されている原子の通常の価数が過剰でない場合に、表示されている群からの一つの選択肢で置き換わること及びこの置換が安定な化合物をもたらすことを意味する。
置換基がオキソ(すなわち、=O)のときは、原子上の2個の水素が置き換わる。芳香族
部分がオキソ基で置換されるときは、芳香環は対応する部分不飽和環に置き換わる。例えば、オキソで置換されたピリジル基はジヒドロピリドンである。
【0025】
上で示したように、式I並びに式IA及び式1−式E(以下に述べる)の多様な置換基は「置換されていてもよい」ものである。「置換されていてもよい」という語句はこの基が置換されていないか、可能な1箇所以上の位置、一般に1、2、3、又は4箇所が、1以上のここに開示されているような適当な基で置換されているか、のどちらかであることを示している。
【0026】
Ar、R、R、R、及びRのような置換基がさらに置換されているときは、これらが1箇所以上の位置、一般には1から3又は4箇所が、1以上のここに開示されているような適当な基で置換されていてもよい。「置換されている」Ar又は他の基に結合できる適当な基は、例えば、ハロゲン;シアノ;ヒドロキシル;ニトロ;アジド;アルカノイル(アシルなどのようなC1−6アルカノイル基のような);カルボキサミド;アルキル基(1から約8個の炭素原子、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するシクロアルキル基を含む);アルケニル及びアルキニル基(1以上の不飽和結合及び2から約8個、好ましくは2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有する基を含む);1以上の酸素結合及び1から約8個、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するアルコキシ基;フェノキシのようなアリールオキシ;、1以上のチオエーテル結合及び1から約8個の炭素原子、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するものを含むアルキルチオ基;1以上のスルフィニル結合及び1から約8個の炭素原子、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するものを含むアルキルスルフィニル基;1以上のスルホニル結合及び1から約8個の炭素原子、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するものを含むアルキルスルホニル基;1以上の窒素原子及び1から約8個の炭素原子、好ましくは1、2、3、4、5、又は6個の炭素原子を有するものを含むアミノアルキル基;6個以上の炭素原子及び1以上の環を有するアリール基(例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチルなどで、各環は置換されているか非置換の芳香族);1から3個の別個の又は縮合した環及び6から約18個の環員炭素原子を有するアリールアルキル、ベンジルが好ましいアリールアルキル基である;1から3個の別個の又は縮合した環及び6から約18個の環員炭素原子を有するアリールアルコキシし、O−ベンジルが好ましいアリールアルコキシ基である;又は例えばクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、フラニル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、トリアジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、及びピロリジニルのような、各環に3から約8個の環員及び1以上のN、O又はS原子を有する1から3個の別個の又は縮合した環を有する、飽和、不飽和、又は芳香族の複素環基を含む。このような複素環基はさらに、例えばヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン及びアミノで置換されていてもよい。
【0027】
置換基及び/又は可変基の組み合わせは、この組組み合わせが安定な化合物又は有用な合成中間体をもたらす場合のみ許される。安定な化合物又は安定な構造とは、反応混合物からの単離及び引き続く治療有効剤への製剤化に十分耐えられような化合物を示唆することを意味する。
【0028】
2つの文字又は符号の間にないダッシュ「−」は置換基の結合位置を示すために用いられている。例えば、−CONHは炭素原子を介して結合している。
【0029】
ここで用いられている「アルキル」は、特定数の炭素原子を有する、分枝鎖と直鎖の飽和脂肪族炭化水素基の両方を含むものである。従って、ここで用いられているようなC1−6アルキルは1から6個の炭素原子からなるアルキル基を含んでいる。C0−nアルキルが他の基と併用してここで用いられているとき、例えばアリールC0−4アルキルは、示されている基、この場合のアリールは、共有単結合による直接結合しているか、又は特定数の炭素原子、この場合は1から4個の炭素原子を有する炭素鎖によった結合している。アルキルの例は、これに限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、及びs−ペンチルが含まれる。好ましいアルキル基はC1−8及びC1−6アルキル基である。特に好ましいアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、及び3−ペンチルである。「炭化水素」は飽和又は不飽和の特定数の炭素原子を有する、分枝鎖と直鎖の炭化水素基の両方を含むものである。
【0030】
「アルケニル」は、エテニル、プロペニルのような、鎖のどの安定な位置にあってもよい、1以上の炭素−炭素不飽和結合を含有してなる直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素を含むものである。
【0031】
「アルキニル」は、エチニル、プロピニルのような、鎖のどの安定な位置にあってもよい、1以上の炭素−炭素3重結合を含有してなる直鎖状又は分枝鎖状の炭化水素を含むものである。
【0032】
「アルコキシ」は、酸素を介して結合している、指示された炭素数を有する上記で定義されたアルキルを示す。アルコキシの例としては、これに限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、2−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペントキシ、2−ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、n−ヘトキシ、2−ヘトキシ、3−ヘトキシ、及び3−メチルペントキシが含まれる。
【0033】
「アルコキシカルボニル」は式:
【0034】
【化3】

【0035】
の基を表わす。記載されている炭素数、例えばC1−2アルコキキシカルボニル、はアルキル鎖中の炭素数を表わす。
【0036】
「アルキルカルボキサミド」は式 −C(=O)NHアルキル の基である。
【0037】
ここで用いられている用語「モノ−及びジ−アルキルアミノ」は2級又は3級のアミノ基を含み、ここにおいてアルキル基は上記で定義したもので、指示された炭素数を有している。このアルキルアミノ基の結合位置は窒素上である。モノ−及びジ−アルキルアミノ基の例としては、エチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルプロピル−アミノが含まれる。用語「モノ−及びジ−アルキルアミノアルキル」は、上記のモノ−及びジ−アルキルアミノによって置換されている、上記のアルキル基を表わす。
【0038】
ここで用いられている用語「アミノアルキル」は、末端位がNH基で置換されているアルキル基、例えば3−プロピルアミン基を表わす。
【0039】
ここで用いられている用語「アルキルスルフィニル」は、1以上のスルホキシド(SO)結合基及び一般的に1から8個の炭素原子、さらに一般的には1から約6個の炭素原子を有するような基を含む。
【0040】
ここで用いられている用語「アルキルスルホニル」は、1以上のスルホニル(SO)結合基及び一般的に1から8個の炭素原子、さらに一般的には1から約6個の炭素原子を有するような基を含む。
【0041】
ここで用いられている用語「アルキルチオ」は、1以上のチオエーテル結合基及び好ましくは1から8個の炭素原子、さらに一般的には1から約6個の炭素原子を有するような基を含む。
【0042】
ここで用いられている用語「アリール」は、芳香環に炭素のみを含有している芳香族基を表わす。このような芳香族基はさらに炭素又は非炭素原子又は基でさらに置換されていてもよい。一般的なアリール基は1から3個の分離、縮合、又は懸吊した環及び6から18個の環員原子を含有し、環員として複素原子を含まない。特に好ましいアリール基は、フェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルを含有するナフチル、及びビフェニルを含む。「アリール」という用語の定義は可変基「Ar]のそれと同一ではない。
【0043】
ここで用いられている用語「炭素環式基」は、3から7員の単環基で、飽和、部分不飽和又は芳香族であってもよい。本明細書の別の部分に例示されているものに加えて、このような炭素環式の例としては、これに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル及びフェニルが含まれる。
【0044】
「シクロアルキル」は、特定な炭素数、一般には3から約8個の環員炭素原子を有する、飽和炭化水素環基を含むものである。好ましいシクロアルキル基は3から7個の環員炭素原子をを有している。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びノルボルナン又はアダマンタンなどのような架橋型又はカゴ型飽和環基が含まれる。
【0045】
用語「(シクロアルキル)アルキル」中の、シクロアルキル及びアルキルは上記で定義したようなもので、結合の位置はアルキル基上である。この用語は、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、及びシクロヘキシルメチルを包含するが、これに限定されない。同様に、「(シクロアルキル)アルコキシ」中の、シクロアルキル及びアルコキシは上記で定義したようなもので、結合の位置はアルコキシ基の酸素である。用語「シクロアルキルオキシ」は酸素を介して結合している、上記のシクロアルキル基を表わす。
【0046】
「ハロアルキル」は、特定数の炭素原子を有し、1以上のハロゲン原子で置換されている分枝鎖及び直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものである。ハロアルキルの例としては、これに限定されないが、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2−フルオロエチル、及びペンタフルオロエチルが含まれる。
【0047】
「ハロアルコキシ」は酸素を介して結合している、上で定義されたハロアルキル基を表わす。
【0048】
ここで用いられている「ハロ」又は「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を示す。
【0049】
ここで用いられている用語「ヘテロアリール」は、N、O、及びSから酸選択される1から4個の複素原子を含み、その他の環員原子が炭素である、芳香環の少なくとも1個を含有している、安定な5−から7−員の単環性又は2環性、又は7−から10−員の2環性の複素環を含むものである。ヘテロアリール基中のS及びOの総数が1を上回るときは、これらの複素原子が隣接しないということは当然である。複素環中のS及びO原子の総数が1、2、又は3、より典型的には1又は2より大きくないことが好ましい。芳香族複素環中のS及びO原子の総数が1より大きくないことが特に好ましい。ヘテロアリール基の例としては、ピリジル、インドリル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チエニル、チアゾリル、トリアゾリル、イソキサゾリル、キノリニル、ピロリル、ピラゾリル、及び5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリンが挙げられる。
【0050】
用語「ヘテロシクロアルキル」はN、O、及びSから選択される1から約3個の複素原子を含有し、残りの環員原子が炭素である飽和環式基を表わすために用いられている。ヘテロシクロアルキル基は3から約8個の環員原子、さらに典型的には5から7個の環員原子を有する。ヘテロシクロアルキル基の例は、モルホルニル、ピペラジニル、及びピロリジニル基である。
【0051】
ここで用いられている用語「複素環基」は、少なくとも1個のN、O、及びSから選択される原子を有する、3から7員の飽和、部分不飽和、又は芳香族の単環基を含むものである。残りの環員原子は炭素である。窒素及び硫黄の複素原子は酸化されていてもよい。複素環は、安定な構造となるならば、複素原子又は炭素原子に懸吊されている基に結合していてもよい。ここで述べられている複素環は、得られる化合物が安定なら、炭素又は窒素原子上で置換されていてもよい。複素環中の窒素原子は4級化されていてもよい。複素環基中の複素原子の総数は4以下であること、及び複素環基中のS及びO原子の総数が2以下、さらに好ましくは1以下であることが好ましい。
【0052】
好ましい複素環基は、これに限定されないが、ピリジニル、ピリミジニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、及びイミダゾリルである。
【0053】
ここで用いられている「薬学的に許容される塩」は、親化合物がそれらの非毒性の酸又は塩基の塩を作って修飾されている、開示化合物の誘導体を示し、さらにこのような化合物及びこのような塩の薬学的に許容される溶媒和物を示す。薬学的に許容される塩の例としては、これに限定されないが、アミンのような塩基残基の鉱酸又は有機酸塩;カルボン酸のような酸残基のアルカリ又は有機塩;等が挙げられる。薬学的に許容される塩は、例えば、非毒性の無機又は有機酸から形成される親化合物の通常の非毒性塩及び4級アンモニウム塩を含む。例えば、通常の非毒性酸塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、燐酸、硝酸などのような無機酸から誘導されるもの;酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、メシル酸、エシル酸、ベシル酸、ジベシル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、nが0−4である、HOOC−(CHCOOHなどのような有機酸から製造される塩を含む。本発明の薬学的に許容される塩は、塩基又は酸の残基を含有している親化合物から通常の化学方法によって合成できる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸形態を適当な塩基(Na、Ca、Mg、又はKの水酸化物、炭酸化物、重炭酸化物など)の計算量と反応させるか、又はこれらの化合物の遊離塩基形態を適当な酸の計算量と反応させることによって製造できる。このような反応は、典型的に、水又は有機溶媒又はこれら2つの混合物中で行われる。一般的にはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルのような非水性媒体が実用的で好ましい。さらなる適当な塩の一覧は、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,PA.p.1418(1985)に見出される。
【0054】
「プロドラッグ」は、哺乳動物に投与すると、例えばプロドラッグの代謝処理によって、式Iの化合物になるどの化合物も含むように意図している。プロドラッグの例は、これに限定されないが、式Iの化合物中の官能基(アルコール又はアミン基のような)の酢酸エステル、ギ酸エステル及び安息香酸エステルのような誘導体を含む。
【0055】
本発明化合物の「治療的に有効な量」という用語は、ヒト又は非−ヒト患者に投与すると、症状の改善のような治療的な利益を提供するのに有効な量、例えばCRFの病原的なレベルによる効果に拮抗する効果、又はストレス障害、情動障害、不安又はうつの症状を治療する効果がある量である。
【0056】
CRF1受容体リガンド
本発明は、部分的には、上で示されている一般式Iを有する低分子化合物(これらの薬学的に許容される塩及びプロドラッグも同様に)が、CRF1受容体の拮抗薬及び/又は逆作動薬として作用するという発見に基づいている。
【0057】
上で述べた式Iの化合物及び薬学的に許容される塩に加え、本発明は式IA化合物(ここにおけるR、R、R、及びArは下記の意味を有する)として示される、ある種の式Iの化合物を提供する。
【0058】
式IA化合物中のArは、Rでモノ−、ジ−又はトリ−置換されているフェニルであるか、又はArは、それぞれが非置換か、Rでモノ−、ジ−又はトリ−置換されている、ナフチル、ピリジル、ピリドニル、ピリミジニル、及びチオフェニルからなる群から選択される。
【0059】
は、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ハロゲン、CN、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アルコキシ、及びS(O)(C1−4アルキル)から選択される。
【0060】
は、−XR及びYからなる群より選択される。ここにおいて、−X、R、及びYは下記に定義されている。
【0061】
は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、−S(O)(C1−4アルキル)、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、及び、−XRからなる群より選択される。
【0062】
は、ハロゲン、シアノ、C1−4ハロアルキル、C1−4ハロアルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、0〜2個のRで置換されていてもよいC1−6アルキル、0〜2個のRで置換されているC2−6アルケニル、0〜2個のRで置換されているC1−4アルキニル、0〜2個のRで置換されているC3−7シクロアルキル、0〜2個のRで置換されている(C3−7シクロアキキル)C1−4アルキル、0〜2個のRで置換されているC1−4アルコキシ、0〜2個のRで置換されている−NH(C1−4アルキル)、それぞれが独立して0〜2個のR、−XR及びYで置換されている−N(C1−4アルキル)(C1−4アルキル)からなる群からそれぞれ独立して選択される。
【0063】
は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、−(SO)(アルキル)、ハロC1−4アルキル、ハロC1−4アルコキシ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノ、チオモルホリノ、ピペラジノ、4−ヒドロキシピペリジノ、−(SO)(C1−4アルキル)、−CO(C1−4アルキル)、−CONH(C1−4アルキル)、−CON(C1−4アルキル)(C1−4アルキル)、−XR、及びYからなる群からそれぞれ独立して選択される。
【0064】
及びRは同一又は異なり、それぞれ独立して、水素及び1−8個の炭素原子を有し、0又は1以上の2重又は3重結合を含有し、1−8個の炭素原子のそれぞれは、オキソ、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、−NHC(=O)(C1−4アルキル)、−N(C1−4アルキル)C(=O)(C1−4アルキル)、−NHS(O)(C1−4アルキル)、−S(O)(C1−4アルキル)、−S(O)NH(C1−4アルキル)、−S(O)N(C1−4アルキル)(C1−4アルキル)、及びZから選択される1個以上の置換基でさらに置換されていてもよい、直鎖、分枝鎖及び環状のアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基から選択される。
【0065】
Xはそれぞれ独立して、−CH−、−CHR−、−O−、−C(=O)−、−C(=O)O−、S(O)−、−NH−、−NR−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR−、−S(O)NH−、−S(O)NR−、−OC(=S)S−、−NHC(=O)−、−NRC(=O)−、−NHS(O)−、及び −NRS(O)から選択される。
【0066】
Y及びZはそれぞれ独立して、飽和、部分不飽和又は芳香族で、ハロゲン、ヒドロキシ、ハロアルキル、オキソ、アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、及び−(SO)(アルキル)から選択される1以上の置換基で置換されていてもよい、3−から7−員の炭素環式及び複素環基から選択され、3−から7−員の複素環基はN、O、及びSから選択される1から3個の複素原子を含有し、残りの環員原子は炭素である。
【0067】
可変基「n」はそれぞれ独立して0、1、及び2から選択される。
【0068】
式IA化合物中で、Arがハロゲンで置換されたフェニル、ナフチル、又はハロゲンで置換されたナフチルであるときは、Rは水素ではない。
【0069】
本発明のある好ましい化合物は、Arが置換フェニル、好ましくはRでモノ−、ジ−又はトリ−置換されたフェニル基である式IAの式I化合物及び塩を含んでいる。
【0070】
本発明は、ArがRでモノ−、ジ−又はトリ−置換されたフェニル基で、R及びRが独立して水素、ハロゲン、メチル、エチル、エトキシ及びメトキシから選択される式I及び式IAの化合物及び塩も含有している。
【0071】
本発明は、ArがRでモノ−、ジ−又はトリ−置換されたフェニル基で;R及びRが同一又は異なり、独立して、1から8個の炭素原子を有し、0又は1以上の2重又は3重結合を含有している、直鎖、分枝鎖、又は環状のアルキル基である、式I及び式IAの化合物を含有している。ある好ましいこの型の化合物及び塩においては、R及びRが 独立して水素、ハロゲン、メチル、エチル、エトキシ及びメトキシから選択される。
【0072】
さらに、本発明はある式Aの化合物及び薬学的に許容される塩を含んでいる。
【0073】
【化4】

【0074】
式A中のR、R、及びArは式1Aで述べられた定義を有している。
【0075】
式A中のR及びRは、同一又は異なり、1から8個の炭素原子を有し、0又1以上の2重又は3重結合を含み、それぞれの1から8個の炭素原子はさらに、ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、及び置換されていてもよいフェニルから独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい、直鎖、分枝鎖、又は環状のアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基から独立して選択される。
【0076】
本発明はさらに、R及びRが、上記式Aの化合物について述べられている定義を有している、式Aの化合物を提供する。
【0077】
ArはR(式IAについて上記で述べられている定義を有している)でモノ−、ジ−又はトリ−置換されたフェニル基である。
【0078】
これの化合物中のR及びRは水素、ハロゲン、メチル、エチル、エトキシ及びメトキシからなる群から独立して選択される。
【0079】
本発明は:Arが、ハロゲン、シアノ、C1−2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、C1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)、ヒドロキシ、アミノ、及びC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ(C1−4アルコキシ)、モノ−又はジ−(C1−4アルキル)アミノ(C1−4アルコキシ)から独立して選択される1以上の置換基でモノ−、ジ−又はトリ−置換されたフェニル基である:式Aの化合物も提供する。
【0080】
さらに好ましいArは式:
【0081】
【化5】

【0082】
のフェニル基であり、ここにおいてLは式A中のピラジン環への結合を示し;このフェニル基は、上記の式AのArの置換基リストに挙げられた置換基で2、4、及び6位の1、2又は3箇所が置換されている。
【0083】
これの化合物中のR及びRは、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、C1−C2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、C1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)から独立して選ばれる。
【0084】
ある好ましい化合物に対する、Rは水素であり;Rは1から8個の炭素原子を有し、1以上の2重又は3重結合を含む直鎖、分枝鎖、又は環状のアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基からなる群から選択される。
【0085】
本発明は、R、R、及びArが式IA化合物について述べた定義を有し、そしてR及びRが独立して水素又はC1−8アルキルであるか;又はR及びRが結合して式
【0086】
【化6】

【0087】
(zは0又は1である)の基を形成する、式Aの化合物及び薬学的に許容される塩を提供する。
【0088】
式Bの化合物及び薬学的に許容される塩が本発明によってさらに提供される。
【0089】
【化7】

【0090】
式B中のR、R、及びArは式IAで述べられている定義を有している。
【0091】
式B中のRは、1から8個の炭素原子を有し、0又1以上の2重又は3重結合を含み、それぞれはさらに、(a)ヒドロキシ、ハロゲン、C1−4アルコキシ、及びモノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、及び(b)飽和、部分不飽和又は芳香族であり、ハロゲン、アロアルキル、オキソ、ヒドロキシ、アミノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、及びモノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノから選ばれる1以上の置換基で置換されていてもよい3−から7−員の炭素環式又は複素環基(3−から7−員の複素環基はN、O,及びSから選択される1以上の複素原子を含有している)から独立して選択される1以上の置換基で置換されていてもよい、直鎖、分枝鎖、又は環状のアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基からからなる群から選択される。
【0092】
本発明で提供される好ましい式Bの化合物は以下のような化合物を含んでいる。
【0093】
は、1から8個の炭素原子を含有し、0又は1以上の2重又は3重結合を有する直鎖、分枝鎖、又は環状のアルキル基及び(シクロアルキル)アルキル基から選択される。
【0094】
式Cの化合物中の、R及びRは、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、C1−2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、及びC1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)からそれぞれ独立して選ばれる。
【0095】
Arは、ハロゲン、シアノ、C1−2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、C1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)、ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ(C1−4アルコキシ)、モノ−又はジ−(C1−4アルキル)アミノ(C1−4アルコキシ)、及びモノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノから独立して選択される1以上の置換基でモノ−、ジ−、又はトリ−置換されているフェニル基である。
【0096】
さらに好ましいArは式:
【0097】
【化8】

【0098】
のフェニル基である。ここにおいて、Lは式Bのピラジン環への結合を示す;そしてこのフェニル基は、式B化合物のArについて上記で表示されたものから独立して選択される置換基で2、4、及び6位の1、2又は3箇所が置換されている。他の好ましい式Bの化合物は、Arが、式B化合物のArについて上記で表示されたものから独立して選択される置換基で2及び4位が置換されている、直前に示されている式のフェニル基であるものを含んでいる。
【0099】
本発明はまた、式C及び式Dの化合物及び薬学的に許容される塩を提供する。
【0100】
【化9】

【0101】
式C及び式D中の、 R及びRは、ハロゲン、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−(C1−4アルキル)アミノ、C1−2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、及びC1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)からそれぞれ独立して選択される。好ましいR及びRは、水素、ハロゲン、メチル、エチル、エトキシ及びメトキシからなる群から独立して選択される。
【0102】
式C及び式D中の、Arは式:
【0103】
【化10】

【0104】
のフェニル基である。ここにおいて、Lは式C及び式Dのピラジン環への結合を示す;そしてこのフェニル基は、ハロゲン、シアノ、C1−2ハロアルキル(好ましくはトリフルオロメチル)、C1−2ハロアルコキシ(好ましくはトリフルオロメトキシ)、ヒドロキシ、アミノ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、C1−4アルコキシ(C1−4アルコキシ)、モノ−又はジ−(C1−4アルキル)アミノ(C1−4アルコキシ)、及びモノ−又はジ−(C1−4アルキル)アミノから独立して選択される置換基で2、4、及び6位の1、2又は3箇所が置換されている。式C及び式Dの他の好ましい化合物は、Arが、式B又は式Dの化合物のArについて上で表示されたものから独立して選択される置換基で2及び4位が置換されている、直前に示されている式のフェニル基であるものを含んでいる。
【0105】
本発明はさらに式Eの化合物及び薬学的に許容される塩を提供する。
【0106】
【化11】

【0107】
式E中のGは酸素又はNHである。
は直鎖又は分枝鎖のC1−8アルキルである。
及びRは、水素、C1−4アルキル、ハロゲン、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アルコキシ、及びC1−4アルキルチオから独立して選択される。
【0108】
は、ハロゲン、C1−6アルキル、好ましくはC1−4アルキル、又はC1−6アルコキシ、好ましくはC1−4アルコキシであり、これらはヒドロキシ、C1−4アルコキシなどのような1以上の基で置換されていてもよい。
【0109】
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、好ましくはC1−2アルキル、又はC1−6アルコキシ、好ましくはC1−2アルコキシであり、これらはヒドロキシ、C1−4アルコキシなどのような1以上の基で置換されていてもよい。
【0110】
は、ハロゲン、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、モノ−及びジ−(C1−2アルキル)アミノC1−4アルキル、C1−2アルコキシC1−4アルキル、C1−2アルコキシカルボニル、C1−2アルキルカルボキサミド、−C(=O)NH、ヒドロキシC1−2アルキル、トリフルオロメチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエタノール、又はN、O、及びSから独立して選択される1又は2個の原子を含有する4〜7員のヘテロシクロアルキル基であり、これらはヒドロキシ、C1−4アルコキシなどのような1以上の基で置換されていてもよい。
【0111】
は、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、好ましくはC1−2アルキル、C1−6アルコキシ、好ましくはC1−2アルコキシ、又はモノ−又はジ−C1−6アルキルアミノであり、これらはハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ又はN、O、及びSから独立して選択される1又は2個の原子を含有する4〜7員のヘテロシクロアルキル基から選択される1以上の基で置換されていてもよい。
JはN又はCRであり、ここにおいてRは水素、ハロゲン又はC1−2アルキルである。
【0112】
式Eのある好ましい化合物及び塩は、R及びRが水素ではないような化合物を含んでいる。本発明は、Jが窒素でRが水素である式Eの化合物及び塩を含有している。本発明は、JがCHでRが水素である式Eの化合物及び塩も含有している。
【0113】
本発明はさらに、GがNHでRが1−エチルプロピルである式Eの化合物又は塩を提供する。式Eの特に好ましい化合物及び塩は、GがNHでRが1−エチルプロピルであるとき、Rがシアノ、メトキシ、又はメチルチオであり、Rがメチル、又はエチルであるものを含む。
【0114】
本発明は、Gが酸素であり、Rが1−エチルプロピル、1−イソプロピル−2−メチルプロピル、1−プロピルブチル、又は1−エチルブチルである式Eの化合物及び塩も提供する。これの化合物及び塩に関しては、Rがハロゲン、C1−2アルキル、又はメチルアミノであることが好ましい。これらの式Eの化合物及び塩に関しては、Rがハロゲン、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、又はC1−2アルキルアミノであることも好ましい。Gが酸素であり、Rが分枝鎖アルキル、例えばエチルプロピル、1−イソプロピル−2−メチルプロピル、1−プロピルブチル、又は1−エチルブチルであり、そしてRがメチルアミノである式Eの化合物及び塩も好ましい。
【0115】
式1、1A、及びA−Dに関するある好ましいAr基は、2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル、4−tert−ブチル−2−メトキシフェニル、4−イソプロピル−2−メトキシフェニル、2,6−ジメトキシピリジン−3−イル(すなわち、ピリジンの番号付けは窒素上の1位から始め、ピリジンはピラジン核に3位で結合している)、4−エチル−2−メトキシフェニル、2−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル、2−フルオロ−4,6−ジメトキシフェニル、4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル、2−メトキシ−6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル、2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピラジンなどを含むが、これに限定されない。
【0116】
式Iの好ましい化合物は、標準インビトロCRF受容体結合試験において、1マイクロモル以下のK値を示す。より好ましい化合物は、標準インビトロCRF受容体結合試験において、100ナノモル以下のK値を示す。式Iの特に好ましい化合物は、標準インビトロCRF受容体結合試験において、10ナノモル以下のK値を示す。標準インビトロCRF受容体結合試験は下記の実施例30に開示されている。
【0117】
本発明はさらに、式I、式IA、こらの任意の特定の副式(例えば式II−式X)の化合物又は特にここで開示されている式Iのいずれかの化合物の製造において有用な中間体を提供する。本発明中の化合物の合成に有用な中間体は、下記のスキームI−IVに記載され、さらに実施例1−28で説明されている。例えば、本発明で提供される有用な中間体は、式Iのピリジン核にカップリングするのに有用なアリール金属化合物及びアリールボロン酸を含んでいる。このような中間体の典型的な例は、例えば4−メトキシ−2−メチルベンゼンボロン酸、2−メトキシ−6−イソプロピル−3−ピリジンボロン酸(工程3、実施例4)、及び4−トリフルオロメトキシ−2−メトキシ−フェニルボロン酸(工程6、実施例5)を含む。
【0118】
本発明は式I、式IA、又はこらの特定な副式(例えば、式A−式E)の化合物、薬学的に許容される塩又はプロドラッグ又は特にここで開示されている式Iの化合物と薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含有することからなる医薬組成物も提供する。本発明で提供される組成物で使用するのに適した薬学的に許容される担体は不活性なものであるか又は活性化合物のバイオアベイラビリティー又は安定性を調節できる。代表的な担体は、例えばアルブミン、ポリリシン、ポリアミドアミン、ペプチド、蛋白、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、脂肪、セラミド及びビオチンのような微粒子、ビーズのような固体支持体、及び例えば、ポリアセテート、ポリグリコレート、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)、ポリアクリレート、デンプン、セルロース又はデキストランを含有してなる微粒子を含む。この医薬組成物は各種の形態、例えば注射液、エアゾール、クリーム、ゲル、ピル、カプセル、シロップ又は経皮貼付剤、に製剤化することができる。
【0119】
本発明は、容器に入れた上記に記載した医薬組成物及び不安のある患者を治療するためにこの組成物を使用ための説明書、又はストレスのある患者を治療するためにこの組成物を使用ための説明書、又はうつのある患者を治療するためにこの組成物を使用ための説明書、又は過敏性腸症候群に罹っている患者を治療するためにこの組成物を使用ための説明書又はクローン病に罹っている患者を治療するためにこの組成物を使用ための説明書を含有してなるパッケージも提供する。
【0120】
本発明で提供されるCRF結合性化合物及びこれらの標識誘導体は、他の化合物(例えば、可能性のある薬剤)のCRF受容体への結合可能性を試験する標準物質及び試薬としても有用である。
【0121】
本発明は、生体試料(例えば、組織の切片又はホモジェネート)中のCRF受容体(特にCRF1受容体)の有無を立証する方法を提供し、この方法は生体試料を式Iの標識化合物と、標識化合物がCRF受容体の結合を許容する条件下で、接触させ、そして生体試料中の結合した標識化合物を測定することを含有してなる。結合しなかった標識化合物は、好ましくは部分的であっても、試料中の結合した標識化合物を測定する前に、好ましくは部分的であっても、除去しておく。
【0122】
検出のために本化合物は、例えば蛍光体、同位体、又は放射性同位体で標識できる。放射性同位体標識及び同位体標識された式I、IA、及びA−Dの化合物は、これも本発明に含まれれ、1以上の原子がその原子の最も多く存在する同位体とは異なる原子量又は質量数を有する原子で置換されている、式I、IA、及びA−Dで表される化合物と同一のものである。本発明のこのケースでは、式Iの化合物に組み込める同位体の例は、H、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F及び36Clのような、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体を含む。このような式Iの放射性同位体標識された化合物の合成は、下記の実施例31にされている。標識された化合物は、例えば放射性標識されている場合は、例えばオートラジオグラフィーで、また同位体で標識されているときは、例えばNMRで、検出できる。式IのCRF拮抗薬化合物の標識誘導体は陽電子放出型断層撮影(PET)映像のための又は単光子放出コンピュータ断層撮影(SPECT)のための放射性追跡子としても有用である。
【0123】
本発明はまた、式Iの化合物を含有する溶液をCRF受容体(例えば、好ましくはCRF1受容体)を発現する少なくとも1つの細胞(例えば、神経細胞)と接触させることを含む方法である、CRFのCRF受容体との結合を阻害する方法に関し、ここにおいては、この化合物は、インビトロでCRFがCRF受容体と結合するのを十分に阻害する濃度で、溶液中に存在する。この方法は動物(特にヒト患者)におけるインビボでのCRFのCRF受容体との結合を阻害する方法を含む。動物の関連する体液(例えば、血液、血漿、血清、CSF、腸液)中にインビトロでCRFがCRF受容体と結合するのを十分に阻害する濃度をもたらす式I化合物の量を動物に投与する。
【0124】
本発明はまた、CRF受容体のCRF刺激活性を改変する(すなわち、増加又は減少)方法に関し、この方法は式Iの化合物を含有する溶液をCRF受容体(例えば。好ましくはCRF1受容体)を発現する少なくとも1つの細胞(例えば、神経細胞)と接触させることを含み、ここにおいては、この化合物は、インビトロでCRF受容体を発現する細胞(好ましい細胞は、天然のCRF受容体−発現細胞で見られるレベル以上で、このような受容体を発現する)中で、CRF受容体のCRF−刺激情報伝達活性を十分に改変する濃度で、溶液中に存在する。この方法は動物(例えば、好ましくはヒト患者)におけるインビボでのCRF受容体のCRF−刺激活性の改変を含む。動物の関連する体液(例えば、血液、血漿、血清、CSF、腸液)中にインビトロでCRF受容体のCRF−刺激活性を十分に改変する濃度をもたらす式I化合物の量を動物に投与する。
【0125】
本発明のある好ましい方法は、患者(例えば、患者の体液中)のCRFの過剰濃度に起因する生理障害の治療において有用である。CRFのCRF受容体との結合を阻害するのに、又はCRF受容体のCRF−刺激活性を改変するのに十分である化合物の量は、CRF受容体結合試験(実施例30参照)によって、又はCRF受容体機能性試験のEC50から容易に決定できる。インビトロでの結合試験で使用できるCRF受容体は、多くの資源中に、例えば、CRF受容体を自己由来的に発現する細胞、例えばIMR32細胞中、又は細胞によってCRF受容体をエンコードするポリヌクレオチドを外部に発現する結果としてCRF受容体を発現する細胞中に見出される。
【0126】
治療方法
式Iの化合物は、情動障害、不安障害、ストレス障害、摂食障害、消化系障害、及び薬物嗜癖を含む多くの病気を治療するのに有用である。
【0127】
情動障害は、うつの全ての型、躁うつ病、循環気質、及び気分変調を含む。
【0128】
不安障害は、全般性不安障害、パニック、 恐怖症及び強迫神経症を含む。
【0129】
ストレスは、例えば、心的外傷後ストレス障害、出血ストレス、ストレス起因性精神病性エピソード、心理社会的小人症、ストレス性頭痛、ストレス起因性発熱のようなストレス起因性免疫系障害、及びストレス関連睡眠障害を含む。
【0130】
摂食障害は、拒食症、神経性大食症、及び肥満症を含む。
消化系障害は、過敏性腸症候群及びクローン病を含むが、これに限定されない。
【0131】
CRF受容体の調節剤はまた、核上麻痺;エイズ関連の痴呆;多発脳梗塞性痴呆;アルツハイマー病、パーキンソン病、及びホジキン病のような神経変性障害;頭部外傷;脊髄損傷;虚血性神経損傷;筋萎縮性側索硬化症;線維筋痛のような疼痛知覚;及びてんかんを含む多くの神経障害の治療においても有用である。
【0132】
さらに、式Iの化合物は、多くの胃腸の、心臓血管の、ホルモン性の、自己免疫性の及び炎症性の病気の治療において、CRF受容体の調節剤として有用である。このような病気は、胃潰瘍、痙攣性結腸、下痢、精神病理学的な障害又はストレスに関連する術後イレウス及び結腸過敏症、高血圧、頻脈、鬱血性心不全、不妊症、甲状腺機能正常な病的症候群、関節リウマチ及び変形性関節症による炎症症状、疼痛、喘息、乾癬及びアレルギーを含む。
【0133】
式Iの化合物はCRFレベルの異常による動物の病気の治療において、CRF受容体の調節剤としても有用である。これらの病気は、ブタのストレス症候群;ウシの輸送熱;ウマの発作性繊維痙攣;及びニワトリの監禁、ヒツジの毛刈り込みストレス又はイヌのヒト−動物相互作用に関連するストレスによって引き起こされる機能障害;心理社会的小人症;及び低血糖症を含む。
【0134】
式I化合物を投与できる典型的な対象は哺乳類、特に霊長類、殊のほかヒトである。獣医学的な適用では、多くの対象、例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどのような家畜;ニワトリ、アヒル、ガチョウ、七面鳥などの家禽類;飼いならされた家畜特に、イヌ及びネコのようなペットが適当であろう。検査及び研究の適用では、げっ歯類(例えば、マウス、ラット、ハムスター)、ウサギ、霊長類、及び近交系ピッグのようなブタなどを含む多くの動物が適当な対象であろう。さらに、インビトロの検査及び研究適用のような、インビトロでの適用では、上記対象の体液及び細胞試料は、哺乳動物の、特にヒトのような霊長類の血液、尿又は組織試料として、また獣医学的適用で述べた動物の血液、尿又は組織試料として用いるのに適するであろう。
【0135】
医薬製剤
一般式Iの化合物は、通常の非毒性の薬学的に許容される担体、アジュバント及び賦形剤を含有する投与単位製剤中で、経口的に、局所的に、注射で、吸入又はスプレーによって、又は直腸に投与できる。ここで用いられている注射という用語は、皮下注射、静脈内、筋肉内、鞘内注射又は輸液技術を含む。さらに、一般式Iの化合物及び薬学的に許容される担体を含有してなる医薬組成物が提供される。一般式Iの1以上の化合物は1以上の非毒性の薬学的に許容される担体及び/又は希釈剤及び/又はアジュバント及び必要なら、他の活性成分と一緒に存在することができる。一般式Iの化合物を含有する医薬組成物は例えば錠剤、トローチ、ドロップ、水性又は油性の懸濁剤、分散性の粉末又は顆粒、乳剤、硬質又は軟質のカプセル、又はシロップ又はエリキシル剤として、経口的な使用に適した形態にすることができる。
【0136】
経口で使用するように意図された組成物は、医薬組成物の製造技術として公知の方法に従って製造することができ、このような製剤は、薬学的に上品で口当たりのよい製剤を提供するために、甘味剤、着香剤、着色剤及び保存剤よりなる群から選ばれる1以上の物質を含有できる。錠剤は活性成分を、錠剤を製造するのに適当な非毒性の薬学的に許容される担体との混合物として含有している。これらの担体は例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、乳糖、リン酸カルシウム、又はリン酸ナトリウムのような不活性希釈剤;顆粒化及び崩壊剤、例えばコーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えばデンプン、ゼラチン又はアラビアゴム;及び滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであってよい。この錠剤はコーティングされていないか、胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせて長期間の持続効果を与える公知の技術によってコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリン又はジステアリン酸グリセリンのような持続性物質を用いることができる。
【0137】
経口で使用する製剤は活性成分を不活性固体分散剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、又はカオリンと混合した硬質ゼラチンカプセルとして、又は活性成分を水又は油性媒体、例えばピーナッツオイル、流動パラフィン又はオリーブオイルと混合した軟質ゼラチンカプセルにもできる。
【0138】
水性懸濁剤は、活性成分を水性懸濁剤の製造に適した賦形剤との混合物として含有している。このような賦形剤は、懸濁化剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントゴム、アラビアゴム:分散及び湿潤剤(天然のリン脂質、例えばレクチンでよい)、又はアルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばステアリン酸ポリオキシエチレン、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はエチレンオキシドと、ソルビトール置換ポリオキシエチレンのような、脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、又はエチレンオキシドと脂肪酸及び無水ヘキシトールから誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えばソルビタン置換ポリエチレンである。この水性懸濁剤は、1以上の保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチル、又はn−プロピル、1以上の着色剤、1以上の着香剤、及び蔗糖又はサッカリンのような1以上の甘味剤も含有できる。
【0139】
油性懸濁剤は、活性成分を植物油、例えばピーナッツオイル、オリーブオイル、ゴマ油、又はココナッツ油、又は流動パラフィンのような鉱物油に懸濁させることによって製剤化できる。この油性懸濁剤は、増粘剤例えば、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールを含有していてもよい。口当たりのよい経口製剤を提供するために、上記のような甘味剤、及び着香剤を添加してもよい。これらの組成物はアスコルビン酸のような抗酸化剤を添加することによって保存することができる。
【0140】
水を添加することによって水性懸濁剤を製造するのに適している分散性粉末及び顆粒は、分散又は湿潤剤、懸濁化剤及び1以上の保存剤との混合物中に活性成分を供給する。適当な分散又は湿潤剤及び懸濁化剤は既に上述したものによって例示される。さらなる賦形剤、例えば甘味、着香及び着色剤もまた添加できる。
【0141】
本発明の医薬組成物は水中油型乳剤の形態であってもよい。油層は、植物油、例えばピーナッツオイル又はオリーブオイル、又は流動パラフィンのような鉱物油、又はこれらの混合物であってよい。適当な乳化剤は、天然のゴム、例えばアラビアゴム、トラガントゴム;天然のリン脂質、例えば大豆、レクチン、及び脂肪酸と無水ヘキシトールから誘導されるエステル又は部分エステル、例えばソルビタンモノオレエート、及びこの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであってもよい。これら乳剤は、甘味、着香剤も含有できる。
【0142】
シロップ及びエリキシル剤は、甘味剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又は蔗糖で製剤化できる。このような製剤は、粘滑剤、保存剤、又は着香又は着色剤も含有することができる。医薬組成物は、無菌注射用水性又は油性懸濁剤の形態であってもよい。この懸濁剤は、上で述べた分散又は湿潤剤及び懸濁化剤を用いて、公知の技術に従って製剤化できる。無菌注射製剤は、非毒性の注射用に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌注射用溶液又は懸濁剤、例えば1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。使用可能な許容される賦形剤及び溶媒は、水、リンゲル液及び生理食塩液である。さらに、無菌の不揮発性油は溶媒又は懸濁媒体として一般に用いられる。この目的のために、合成モノ−又はジ−グリセライドを含むどのような無菌不揮発性油も使用できる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸を注射剤の製造に用いられると思われる。
【0143】
一般式Iの化合物は、薬剤の直腸内投与のために坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、常温では固体であるが、直腸の温度では液体あるために直腸内で溶けて薬剤を放出する適当な非刺激性の賦形剤と薬剤を混合することによって製造できる。このような物質はココアバター及びポリエチレグリコールである。
【0144】
一般式Iの化合物は、無菌媒体中で注射投与することができる。薬物は用いる賦形剤及び濃度により、賦形剤中に懸濁させても溶解させてもよい。有利には、局所麻酔剤のような補助薬、保存剤及び緩衝剤を賦形剤中に溶解することができる。
【0145】
1日につき体重1キログラム当り約0.1mgから約140mgの幅の投与量が、上記の病気の治療において有効である(1日につき患者当り約0.5mgから約7g)。単回投与形態を形成するために担体物質と混合する活性成分の量は治療する患者及び個々の投与方法によって変化する。単回投与形態は一般に約1mgから約500mgの活性成分を含有する。
【0146】
投与の頻度も、使用する化合物及び治療する個々の病気によって変化させてもよい。しかしながら、多くのCNS障害の治療には、1日につき4回以下の用法が好ましい。ストレス及びうつの治療には1日につき1回又は2回の用法が特に好ましい。
【0147】
しかしながら、個々の患者に対する特定の投与量は、用いる特定の化合物の活性、年齢、体重、全身の健康、性、食事、投与時刻、投与経路、及び排泄率、薬剤の組み合わせ及び治療している個々の病気の重症度を含む多くの要因によって決まるということは理解できるであろう。
【0148】
式Iの好ましい化合物は、いくらかの薬理学的特性を有するであろう。このような特性は、これに限定されないが、経口投与によるバイオアベイラビリティー、適切な分布量、低毒性、血清蛋白との低い結合性、及びインビトロ及びインビボでの理想的な半減期などを含む。CNS障害を治療するためには、用いる化合物が血液脳関門を貫通する必要があるが、抹消の障害を治療するためには、用いる化合物の低い脳内濃度が多くの場合には好ましい。
【0149】
これらの好ましい薬理学的特性を予測するために試験が利用される。バイオアベイラビリティーを予測するために用いられる試験は、Caco細胞単層を含む、ヒト腸細胞単層を越える輸送試験を含む。培養肝細胞に対する毒性が化合物の毒性を予測するために用いられる。ヒトにおいて化合物の血液脳関門の貫通は、化合物を静脈内に投与された実験動物における化合物の脳内濃度から予測できる。
【0150】
血清蛋白との結合性は、アルブミン結合試験から予測できる。このような試験は、Oravcova,et al.(Journal of Chromatography B(1996)volume 677,pages 1−27)によってレビュー中に記載されている。
【0151】
化合物の半減期は化合物の投与頻度に反比例する。化合物のインビトロにおける半減期は Kuhnz and Gieschen(Drug Metabolism and Disposition,(1998)volume 26,pages 1120−1127)に記載されているようなミクロソーム半減期の試験から予想できる。
【0152】
上で述べたように、式Iの好ましいアリールピラジンは、標準インビトロCRF受容体結合試験、特に以下の実施例30で特定されているような試験で、活性を示す。ここにおいて「標準インビトロCRF受容体結合試験」についての参照は、以下の実施例30で明確にされた手順を参照するものである。一般的に好ましい式Iのアリールピラジンは、このように定義された、以下の実施例30で例示されているような、標準インビトロCRF受容体結合試験において、約1マイクロモル以下のKを、より好ましくは約100ナノモル以下のKを、さらに好ましくは約10ナノモル以下の又は1ナノモル以下ものKを有している。
【0153】
(実施例)
5−置換−2−アリールピラジンの製造
本発明の化合物は有機合成の技術分野においてよく知られた多くの方法で製造することができる。本発明の化合物は以下に記載されている方法を、合成有機化学の技術として知られている合成方法、又は当業者によって認識されているこれらの変法と一緒に用いて合成することができる。好ましい方法は以下に記載されている方法を含むが、これに限定されない。以下で引用されているそれぞれの引例は参照として本明細書に取り込まれる。本発明の化合物を製造する好ましい方法は、これに限定されないが、スキームI−IVに記載されているものである。出発物質を変更すること化合物を生成するために追加の工程を用いることは、本発明によって包含されることを当業者は認識するであろう。ここで引用する全ての引例は参照として全てが本明細書に取り込まれる。
【0154】
ここにおいて下記の略語が用いられている:
AcOH 酢酸
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
NaH 水素化ナトリウム
NaHMDS ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド
THF テトラヒドロフラン
CPD# 化合物番号
【0155】
スキーム1(方法A)
【化12】

【0156】
一般的な方法A(ここにおいてR及びRは式Iで定義された様なもので、Halはハロゲン原子を示す。好ましくは塩素又は臭素を示す。)によると、化合物VI中のハロゲン化物をアミン又は(チオ)アルコキシド求核剤で置き換えることができる。従って、アミノピラジンを、酢酸パラジウム(II)又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)のような、これに限定されないが、適当な遷移金属触媒と、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィン)1,1’−ブナフチル、ジシクロヘキシル(2−ビスフェニル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、又はトリ−tert−ブチルホスフィンのような、これに限定されないが、配位子、及びナトリウム又はカリウムtert−ブトキサイド、の存在下に、トルエン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジグライム、DMF、又はN−メチルピロリジノンのような、これに限定されないが、不活性溶媒中で、常温から100℃の温度範囲で、化合物VIとアミンから製造することができる。(チオ)アルコキシピラジンは、化合物VIを、THF,DMF,N−メチルピロジノン、又はメチルスルホキシドのような不活性溶媒中で、常温又は用いる溶媒の沸点までの高められた温度で、アルコール又はチオールのナトリウム又はカリウム塩で処理することによって製造することができる。ハロゲン化は、ジクロロメタン、酢酸、又はメチルスルホキシドのような、これに限定されないが、溶媒中で、N−クロロサクシンイミド、臭素、N−ブロモサクシンイミド、ピリジニウムトリブロミド、トリフェニルホスフィンジブロミド、ヨウ素、もしくはN−ヨウドサクシンイミドで処理することを含む、当該技術分野で知られている多くの方法によって行うことができる。このブロモピラジンは、金属アリール試薬(Ar−[M])と遷移金属触媒カップリングすることによってアリールピラジン化合物VIIに変換することができる。より普通に使用されている試薬/触媒の組み合わせは、アリールボロン酸/パラジウム(0)(スズキ反応;N.Miyaura and A.Suzuki,Chemical Review 1995,95,2457)、アリールトリアルキル錫/パラジウム(0)(Stille反応;T.N.Mitchell,Synthesis 1992,803)、アリール亜鉛/パラジウム(0)及びアリールグリニヤール/ニッケル(II)を含む。パラジウム(0)は、金属/配位子対の多くの組み合わせで作られる触媒系を示し、これに限定されないが、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)/トリ(o−トリル)ホスフィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)/トリ−tert−ブチルホスフィン及びジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン]パラジウム(0)を含む。ニッケル(II)は、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロニッケル(II)及び[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル(II)のようなニッケル含有触媒を示す。XがNHのとき、アリールピラジン化合物VIIはN−アルキル化によってさらに化合物VIIIに変換してもよい。このN−H基は、THF、DMF,又はメチルスルホキシドのような、これに限定されないが、不活性溶媒中で、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属アミド、又はアルカリ金属アルコキシドのような、これに限定されないが、強塩基で脱プロトン化される。アルキル化は、アルキルハロゲン化物(臭化物又はヨウ化物が好ましい。)を用いて0℃から100℃の範囲の温度で行われる。
【0157】
スキームII(方法B)
【化13】

【0158】
他の方法では、式VIIの化合物はスキームIIの概略のように製造できる。方法Aに記載したようにハロピラジン化合物VIを遷移金属触媒カップリングすると中間体化合物VIIIが得られる。立体的にあまり込み合っていない窒素の酸化は、m−クロロ過安息香酸、トリフルオロ過酢酸、過酸化水素、及びモペルオキシフタール酸を含む技術分野で公知の各種酸化剤を用いて行うことができる。このN−オキシドは、常温から100℃の範囲の温度でオキシ塩化リンを作用させると転移してクロロピラジン化合物IXが得られる。方法Aに記載のように、この塩素を窒素、酸素、又は硫黄求核剤で置換すると、式VIIの化合物が得られる。
【0159】
スキームIII(方法C)
【化14】

【0160】
式VIIの化合を製造する、更なる他の方法はスキームIIIに説明されている。式Xの化合物、3,6−ジアルキル−2,5−ジクロロピラジンは、2−アルキルグリシンから公知文献の方法(参照:Chemical and Pharmaceutical Bulletin of Japan 1979,27,2027)に従って製造することができる。方法Aに記載のように、1つの塩素を求核置換した後、他方の塩素をスズキ型カップリングを行うと、式VIIの化合物が得られる。
【0161】
スキームIV(方法D)
【化15】

【0162】
式VIIの化合物を製造するもう1つの方法はスキームIVで説明されている。市販の2,6−ジクロロピラジンを窒素、酸素、又は硫黄求核剤で1箇所置換することにより化合物XIが得られる。従って、Xは、ジクロロメタン、アセトニトリル、THF、DMF、N−メチルピロリジノン、メチルスルホキシド、メタノール、エタノール、及びイソプロパノールのような、これには限定されないが、溶媒中で、0℃から溶媒の沸点までの範囲の温度で、アミンと反応できる。さらに、Xは、THF、DMF,N−メチルピロリジノン、又はメチルスルホキシドのような、これに限定されないが、不活性溶媒中で、0℃から常温までの範囲の温度で、ナトリウム又はカリウム(チオ)アルコキシドと反応できる。得られるモノクロロピラジン化合物XIは方法Aに記載の条件を用いてハロゲン化すると、位置異性のハロゲン化合物XIIa及びXIIbが得られる。方法Aに記載されているように、化合物XIIaの遷移金属触媒(ヘテロ)アリール−アリールカップリング、続いてハロゲン化を行うと化合物VII(R=Hal、R=Cl)が得られ、このものはさらに、遷移金属触媒の存在した又は非存在下に、一つの又は両方のハロゲンを、順次又は同時に、同一又は異なる多種の求核剤(R[M]及びR[M])と置き換えることにより、最終化合物VIIに変換できる。上記の求核剤は、ナトリウム又はカリウム(チオ)アルコキシド、アルキルアミン、及びグリニヤール試薬、アルキルボロン酸又はそのエステル、又はアルキルスタナンのような、これに限定されないが、有機金属試薬を含んでよい。前記の遷移金属触媒は、方法Aで述べた、パラジウム又はニッケル触媒を示す。他方の位置異性ハロゲン化合物XIIbも変換順序を変更することにより最終化合物VIIに変えられる。中間体XIIIを径由して式VIIの化合物を製造するためにさらに変換の順序を変更できるということ当も業者は認識するであろう。
【0163】
本発明の化合物の製造は以下の実施例でさらに説明されており、これは本発明をここに記載されている特定な方法及び化合物に、範囲及び精神を限定するものであると解釈されてはならない。
【0164】
市販の試薬はさらに精製することなく使用した。室温又は常温は20から25℃を示している。真空下で濃縮とはロータリーエバポレータの使用を示している。TLCは薄層クロマトグラフィーを示している。プロトン核磁気共鳴(H NMR)のスペクトル値は300又は400MHzで得た。マススペクトル値はCI又はAPCI法の何れかで求めた。
【実施例1】
【0165】
[N−(1−エチル−プロピル)]−5−(2,4−ジメトキシフェニル)−3,6−ジメチルピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジメトキシフェニル;R=−N−(1−エチル−プロピル);R=R=CH]の製造
A. 窒素雰囲気下に、エチレングリコールジメチルエーテル(2mL)中の、2−クロロ−3,6−ジメチルピラジン(0.83mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2mol%)及びBINAP(6mol%)の混合物に、1−エチルプロピルアミン(1.0mol)次いでナトリウム tert−ブトキシド(1.25mmol)を加える。混合物を70−80℃で2.5時間撹拌し、塩化アンモニウム水溶液で希釈し、次いでヘキサン−ET2O(1:1)で抽出する。合せた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮、及びシルカゲルでクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc;10:1から4:1)を行うと、アミノピラジンが得られる。
【0166】
B. N−(1−エチル−プロピル)−3,6−ジメチルピラジン−2−アミン(0.72g;3.7mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(0.72g;4.1mmol)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温に加温しながらさらに1時間撹拌する。混合物を減圧下で少量に濃縮し、ヘキサンを用いて砕き、ろ過し、ヘキサンで洗浄し、次いでろ液を濃縮してシリカゲルでクロマトグラフィーを行うと臭化物が1.07g得られる。
【0167】
C. 5−ブロモ−[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメチルピラジン−2−アミン(0.40g;1.47mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(33mg;2mol%)のエチレングリコールジメチルエーテル(8mL)混合溶液を室温で15分撹拌し、その後2,4−ジメトキシベンゼンボロン酸(1.76mmol)及び炭酸カルシウムの水溶液(1.0M、4mL)を順に添加する。この混合物を75℃で1.5時間撹拌し、次いで0.1N水酸化ナトリウムで希釈してヘキサン−エチルエーテル(1:1)で2回抽出する。合せた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮、そしてシリカゲルでクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc;4:1から1:1)を行うと、表題の化合物が0.50g得られる。
【0168】
HNMR (CDC1,400 MHz)δ0.95 (t, 6H), 1.6 (m, 4H), 2.2 (s, 3H), 2.4 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 3.95 (br d, 1H), 4.1 (br q, 1H), 6.5 (s, 1H), 6.55 (d, 1H) 7.2(d, 1H) ;
MS (CI) 330.
【実施例2】
【0169】
[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメチル−5−(2,4,6−トリメチルフェニル)ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4,6−トリメチルフェニル;R=−N−(1−エチル−プロピル);R=R=CH]の製造
[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル(II)を、実施例1Bで得られる5−ブロモ−[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメチルピラジン−2−アミン(200mg)のTHF(4mL)溶液に室温で添加する。10分後、臭化2,4,6−トリメチルフェニルマグネシウム(1.0MのTHF溶液、4mL)をゆっくり滴下する。この混合物を室温で1日撹拌し、次いで1夜還流する。得られる暗色溶液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、エーテルで2回抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮、そしてクロマトグラフィーを行うと、目的の化合物が87mg得られる。
【0170】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ1.0 (t, 6H), 1.5-1.7 (m, 4H), 1.95 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 3.95 (br, 1H), 4.1 (br, 1H), 6.9 (s,2H).
EXAMPLE3
【実施例3】
【0171】
3−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メチル−5−(2,4,6−トリメチルフェニル)ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4,6−トリメチルフェニル;R=−N−(1−エチル−プロピル);R=CHCH;R=CH]の製造
N−ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液、0.24mL)を[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメチル−5−(2,4,6−トリメチルフェニル)ピラジン−2−アミン(74mg;0.24mmol)のTHF(2mL)溶液に0℃で添加する。10分後に0℃でヨウ化メタン(0.0020mL)を添加する。混合物を0℃で10分撹拌した後、塩化アンモニウム水溶液に注いでEtOで抽出する。抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮して、残渣をプレパラティブTLC(EtOAcの10%へキサン溶液、3回展開)で精製すると、表題の化合物が17mg得られる。
【0172】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ 1.0 (t, 6H), 1.25 (t. 3H), 1.5-1.7 (m, 4H), 1.95 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 2.3 (s, 3H), 2.65 (q, 2H), 4.05 (m, 2H), 6.9 (s, 2H).
【実施例4】
【0173】
3,6−ジエチル−5−(2,4−ジメトキシフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジメトキシフェニル;R=−N(1−エチル−プロピル);R=R=CHCH]の製造
2−クロロー3,6−ジエチルピラジン(Chem.Pharm.Bull.Jap.,27,2027(1979))を、実施例1に記載されている方法に従って目的の生成物に変換した。
【0174】
H NMR(CDC1, 300 MHz)δ 0.95 (t, 6H), 1.15 (t. 3H), 1.25(t, 3H) ,1.5-1.7 (m, 4H), 2.45 (q, 2H),2.65 (q, 2H),3.75 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 4.0-4.2(br,2H),6.5 (s, 1H), 6.55 (d, 1H), 7.2 (d, 1H).
LC-MS:358
【実施例5】
【0175】
3,6−ジエチル−5−(2,4−ジエトキシ)フェニル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジエトキシフェニル;R=−N(1−エチル−プロピル);R=R=CHCH]の製造
A: 3,6−ジエチル−5−(2,4−ジメトキシ)フェニル−[N−(1−エチルプロピル)]ピラジン−2−アミン(910mg、2.54mmol)(実施例4で得られる)のジクロロメタン(1N,6ml)溶液に、−78℃でBBrを添加した。混合物を10分撹拌し、次いで徐々に室温まで加温して3時間撹拌した後、氷水に注いで、ジクロロメタンで抽出する。水層を飽和NHCOで塩基性にして、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(EtOAcの20%ヘキサン溶液)で精製すると、黄色油状の3,6−ジエチル−5−(2,4−ジヒドロキシ)フェニル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが590mg(収率71%)得られる。
【0176】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ 0.94 (t, 6H), 1.30 (t. 3H), 1.36(t, 3H) ,1.57 (m, 2H), 1.67 (m, 2H),2.62 (q, 2H),2.86 (q, 2H), 4.15 (m, 2H), 6.41 (d, 1H), 6.51 (d, 1H), 7.27 (d, 1H).
LC-MS:330(M+1)
【0177】
B: 上記の黄色油状物(60mg、0.182mmol)をDMF(2ml)に溶解し、KCO(125mg)の存在下に75℃で2時間、ヨードエタン(0.072ml、0.9mmol)でアルキル化する。次いで反応混合物を水で希釈してEtOAcで抽出する。抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過、濃縮して、残渣をカラムクロマトグラフィー(メタノールの2.5%ジクロロメタン溶液)で精製すると、油状物として表題化合物が49mg(収率70%)得られる。
【0178】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ 0.96 (t, 6H), 1.13 (t. 3H), 1.27(m, 6H) ,1.42 (t, 3H), 1.57 (m, 2H),1.67 (m, 2H),2.47 (m, 2H),2.66 (q, 2H), 3.95-4.15 (m, 6H), 6.49 (s, 1H),6.53(d, 1H), 7.15 (d, 1H).
LC-MS:387(M+1)
【実施例6】
【0179】
[N−(1−エチル−プロピル)]−5−(2−メトキシ−4,6−ジメチルフェニル)−3,6−ジメチルピラジン−2−アミン[式I:Ar=2−メトキシ−4,6−ジメチルフェニル;R=−N−(1−エチル−プロピル);R=R=CH]の製造
A. 2−メトキシ−4.6−ジメチルベンゼンボロン酸(1.08g、6.0mmol)を、2−クロロ−3,6−ジメチルピラジン(0.71g、5.0mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(140mg、2.5mol%)のエチレグリコールジメチルエーテル(30mL)溶液に添加し、その後1Mの炭酸ナトリウム水溶液(15mL)を加える。混合物を70−75℃で1夜撹拌し、冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈してEtOで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過し、そして真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルのショートパッドでろ過して精製すると、1.4gの粗生成物が得られる。
【0180】
B. 工程Aで得られる粗製物質をジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃に冷却する。m−クロロ過安息香酸(70%、1.2g)を少しづつ添加する。4時間常温に放置した後、混合物をn−へキサン(20mL)で希釈し、1Mの水酸化ナトリウム水溶液で洗浄する。有機層を分取し、乾燥(硫酸ナトリウム)、ろ過し、真空下で濃縮して、残渣をさらに精製せずに次の工程に直接使用する。
【0181】
C. 粗製のN−オキシドをオキシ塩化リン(10mL)に溶解し、その溶液を1夜80℃に加熱する。オキシ塩化リンを蒸発させ残渣を水処理した後シリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、白色固体として、2−アリール−5−クロロ−3,6−ジメチルピラジンが0.76g得られる。
【0182】
D. トリ−tert−ブチルホスフィンの0.2Mのトルエン(0.10ml)溶液を、工程Cで得られるクロロピラジン(260mg、0.94mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(11mg)のトルエン(10mL)溶液に添加する。15分常温に放置した後、1−エチルプロピルアミン(0.14mL)及びカリウムt−ブトキシド(1MのTHF溶液、1.4mL)を順に加え、反応混合物を80℃に4時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、エーテルで希釈し、塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮して、シリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、白色固体の目的生成物が250mg得られる。
【0183】
HNMR(CDC1, 400 MHz)δ 0.95 (t, 6H), 1.5-1.7 (m, 4H), 2.0 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 2,4 (s, 6H), 3.7 (s, 3H), 3.95 (br d, 1H), 4.1 (br q, 1H), 6.6 (s, 1H), 6.7 (s, 1H).
【実施例7】
【0184】
5−(2−メトキシ−4,6−ジメチルフェニル)−3,6−ジメチル−2−(3−ペンチルオキシ)ピラジン[式I:Ar=2−メトキシ−4,6−ジメチルフェニル;R=−OCH(CHCH;R=R=CH]の製造
3−ペンタノール(0.1mL)をNaH(鉱物油中に60%、40mg)のDMF(0.5mL)懸濁液に添加する。混合物を室温で水素の発生が止むまで撹拌する。2−アリール−5−クロロ−3,6−ジメチルピラジン(20mg)のN−メチルピロリジノン(0.5mL)溶液を得られたアルコキシド溶液に添加する。一時間室温においた後、混合物をさらに1時間70℃に加熱した後、冷却する。この混合物を次いで塩化アンモニウム水溶液で希釈してEtOで2回抽出する。合わせた有機層を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮して、シリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、無色油状物として表題化合物が15mg得られる。
【0185】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ 1.0 (t, 6H), 1.75 (m, 4H), 1.95 (s, 3H), 2.15 (s, 3H), 2.35 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 3.7 (s, 3H), 5.1 (quint, 1H), 6.6 (s, 1H), 6.7 (s, 1H):
MS (CI) 329,259.
【実施例8】
【0186】
[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメチル−5−{2−[2−(4−モルホリノ)エチル]オキシ−4、6−ジメチルフェニル}ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2−[2−(4−モルホリノ)エチル]オキシ−4、6−ジメチルフェニル;R=−NHCH(CHCH;R=R=CH]の製造
A. 2−クロロ−3,6−ジメチル−5−(2−メトキシ−4,6−ジメチルフェニル)ピラジン(180mg)のジクロロメタン溶液を0℃に冷却し三臭化ホウ素(0.1mL)をゆっくり滴下する。添加後、この混合物を0℃で更に1.5時間撹拌し、EtOで希釈して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、真空下で濃縮する。この残渣を更に精製することなく次の工程で使用する。
【0187】
B. 4−(2−クロロエチル)モルホリン・二塩酸塩(200mg)を粗製のフェノールと炭酸カリウム(400mg)のDMF(4mL)懸濁液に少しづつ添加し、混合物を60℃で4時間撹拌する。更に室温で1夜撹拌した後、混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、EtO−へキサンで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮して、シリカゲルでクロマトグラフィー(溶出液;トリエチルアミンの5%EtOAc−ヘキサン(1:1)溶液)を行うと、無色油状の生成物が160mg得られる。
【0188】
C. このクロロピラジンを公知の方法を用いて対応するアミノピラジンに変換する。
【0189】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ 0.95 (m, 6H), 1.6 (m, 4H), 2.0 (s, 3H), 2.1 (s, 3H), 2.3 (m, 4H),2.35 (s, 6H), 2.6 (m, 2H), 3.6 (m, 2H), 3.9 (d, 1H), 4.0 (m, 2H), 4.05 (m, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.7 (s, 1H);
MS (CI) 427.
【実施例9】
【0190】
3−ブロモ−6−クロロ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=Br;R=−NHCH(CHCH;R=Cl]の製造
A. 2,6−ジクロロピラジン(2.2g)及び1−エチルプロピルアミン(5mL)のEtOH(10mL)溶液をテフロン(登録商標)封管中で140℃に加熱する。得られた溶液を真空下で濃縮し、水で希釈し、そしてヘキサン−エチルエーテルで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、真空下で濃縮して、残渣をシリカゲルのショートパッドでろ過する。このろ液を濃縮すると、放置すると固化する褐色油状物として6−クロロ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが3.0g得られる。
【0191】
B. 上記アミン(4.09g;20.48mmol)のクロロホルム(80ml)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(3.65g;20.48mmol)を少しづつ添加する。この混合物を0℃で30分撹拌し、飽和NaHCO水溶液に注いで、ジクロロメタンで抽出する。合わせた抽出液を水と食塩水で引き続いて洗浄して、乾燥(硫酸ナトリウム)して、真空下で濃縮する。残渣をシリカゲルでクロマトグラフィー(EtOACの6%ヘキサン溶液)を行うと、目的の3−ブロモピラジンが副生成物(0.53g;収率9%)として、主生成物である6−クロロ−5−ブロモ[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン(4.37g;収率77%)とともに得られる。
【0192】
C. 上のようにして得られる5−ブロモピラジンを、実施例1Cの方法に従って、2,4−ジクロロベンゼンボロン酸とスズキカップリング反応を行うと、6−クロロ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが得られる。
【0193】
D. このアリールピラジンを実施例9Bに記載のように、N−ブロモサクシンイミドを用いて、再びブロム化すると目的の生成物が得られる。
【0194】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ 0.97 (t, 6H), 1.58 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 4.00 (m,lH), 5.20 (d, lH), 7.30 (s, 2H), 7.50 (s, lH);
MS (CI) 422.
【実施例10】
【0195】
6−クロロ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−3−(2−プロペニル)ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=CHCH=CH;R=−NHCH(CHCH;R=Cl]の製造
実施例9で得られるブロモピラジンを、実施例1Cで述べられている方法に従って、アリルボロン酸を用いて、目的の生成物に変換する。
【0196】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ 0.93 (t, 6H), 1.50-1.71 (m, 4H), 3.50 (d, 2H), 4.05 (m, 1H), 4.55 (d, 1H), 5.22 (m, 2H), 5.92 (m, 1H), 7.34 (m, 2H), 7.48 (m, 1H);
MS (CI) 384.
【実施例11】
【0197】
6−クロロ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−3−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=CHCH;R=−NHCH(CHCH;R=Cl]の製造
実施例9で得られるブロモピラジンを実施例1Cと同じ方法に従って、エタンボロン酸を用いて目的の生成物に変換する。
【0198】
H NMR (CDCl, 400 MHz)δ 0.96 (t, 6H), 1.30 (t, 3H), 1.56 (m,2H), 1.70 (m, 2H), 2.65 (t, 2H), 4.08 (m, 1H), 4.35 (d, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.33 (s, H), 7.48 (d,1H) ;
MS (CI) 372.
【実施例12】
【0199】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=H;R=−NHCH(CHCH;R=CHCH]の製造
A. 実施例9Aで得られる6−クロロ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを実施例2のように臭化エチルマグネシウムと反応させると、6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが得られる。
【0200】
B. 工程Aで得られる6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを実施例9Bと9Cに述べられているのと同じ方法に従い、ブロム化と2,4−ジクロロベンゼンボロン酸とのカップリングを順次行うと、表題の化合物が得られる。
【0201】
H NMR (CDC1,400MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.13 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 2.45 (m, 2H), 3.72 (m, lH), 4.45 (d,lH), 7.25 (d, 1H), 7.30 (dd, lH), 7.48 (d,lH), 7.74 (s, lH);
MS (CI) 338.
【実施例13】
【0202】
3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=Br;R=−NHCH(CHCH;R=CHCH]の製造
実施例12の生成物を、実施例9Bにある方法によってブロム化すると表題の化合物が得られる。
【0203】
H NMR (CDC1, 400 MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.14 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 2.45 (m, 2H), 4.02 (m, 1H), 5.00 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.30 (dd, 1H), 7.46 (d, 1H);
MS (CI) 416.
【実施例14】
【0204】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]−3−メトキシピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=OCH;R=−NHCH(CHCH;R=CHCH]の製造
前の実施例で得られる3−ブロモ−6−エチル−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを、1NナトリウムメトキシドのN−メチルピロリジノン溶液に添加する。混合物を70℃に6時間加熱した後、冷却し、次いで水で希釈して、EtOAcの20%へキサン溶液で抽出する。合わせた抽出液を水で希釈し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、真空下で濃縮してシリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、表題の化合物が得られる。
【0205】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.12 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 2.40 (q, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.04 (m, 1H), 4.82 (d, 1H), 7.28 (m, 2H), 7.48 (d, 1H) ;
MS (CI) 368.
【実施例15】
【0206】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−3−エチル−6−メチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=CHCH;R=−NHCH(CHCH;R=CH]の製造
A. [1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル(II)(540mg)を、2−(3−ペンチルアミノ)−6−クロロピラジン(4.26g、21.3mmol)のTHF(30mL)溶液に室温で添加する。10分後、臭化メチルマグネシウム(3.0Mのジエチルエーテル溶液、15.7mL)を0℃でゆっくり滴下する。この混合物を室温で1時間撹拌する。得られる暗色の溶液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、エーテルで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮してクロマトグラフィーを行うと、淡褐色の油状物として目的の生成物が得られる(収率98%)。
【0207】
B. 上記油状物のクロロホルム(60mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(3.8g)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温まで加温しながら更に1時間撹拌する。次いで混合物を少量になるまで真空下で濃縮し、ヘキサンで粉砕し、ろ過してヘキサンで洗浄する。ろ液を濃縮してシリカゲル上でクロマトグラフィー(酢酸エチルの8%ヘキサン溶液)を行うと、5−ブロモ−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メチルピラジン−2−アミンが得られる(収率92%)。
【0208】
C. 上記のブロマイド(1.2g;4.65mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mol%)のエチレングリコールジメチルエーテル(60mL)混合溶液を室温で15分撹拌する。2,4−ジクロロベンゼンボロン酸(1.3g、7mmol)及び炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、12mL)を順次添加する。この混合物を75℃に加熱して1.5時間撹拌し、次いで0.1Nの水酸化ナトリウムで希釈して、ヘキサン−エチルエーテル(1:1)で2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮して、シリカゲル上でクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc(4:1))を行うと、黄色油状物として、5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−メチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが1.46g(収率97%)得られる。
【0209】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.54 (m, 2H), 1.67 (m, 2H), 2.22 (s, 3H), 3.65 (m,1H), 4.50 (br, 1H), 7.27 (d,lH), 7.31 (dd,lH), 7.48 (d,lH), 7.76 (s,1H).
【0210】
D. 上記油状物(1.27g、3.92mmol)のクロロホルム(40mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(770mg)を少しづつ添加する。添加後、この混合物を室温まで加温しながら更に1時間撹拌する。次いで混合物を少量になるまで真空下で濃縮し、ヘキサンで粉砕し、ろ過してヘキサンで洗浄する。ろ液を濃縮してシリカゲル上でクロマトグラフィー(酢酸エチルの3%ヘキサン溶液で溶出)を行うと、3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−メチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが1.56g(収率98%)得られる。
【0211】
E. 3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−メチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン(960mg;2.38mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(4mol%)のエチレングリコールジメチルエーテル(25mL)混合溶液を室温で15分撹拌する。次いでエタンボロン酸(1.0g)及び炭酸ナトリウムの水溶液(1.0M、8.5mL)を順次添加する。混合物を75℃で12時間撹拌し、次いで0.1N水酸化ナトリウムで希釈してヘキサンーエチルエーテル(1:1)で2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮してシリカゲル上でクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc(10:1))を行うと、黄色油状物として、表記化合物460mg(収率55%)が得られる。
【0212】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ0.95 (t, 6H), 1.28 (t, 3H), 1.54 (m, 2H), 1.67 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.65 (q, 2H), 4.13 (m, 2H), 7.27 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.48 (s,1H).
LC-MS: 352 (M+1).
【実施例16】
【0213】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−3−エトキシ−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=OCHCH;R=−NHCH(CHCH;R=CHCH]の製造
ナトリウムエトキシドを用いて実施例15と同じ反応を行うと表記の化合物が得られる。
【0214】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ0.95 (t, 6H), 1.10 (t, 3H), 1.37 (t, 3H), 1.55 (m, 2H), 1.68 (m, 2H), 2.36 (m, 2H), 4.05 (m, 1H), 4.33 (q, 2H), 4.81 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.26 (dd, 1H), 7.46 (d, 1H);
MS (CI) 382.
【実施例17】
【0215】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]−3−メチルピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=CH;R=−NHCH(CHCH;R=CHCH]の製造
実施例9で得られる3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを、実施例2に示した方法に従い、臭化メチルマグネシウムを用いて表題の化合物に変換した。
【0216】
H NMR (CDC1, 400 MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.12 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.42 (m, 2H), 4.04 (m, 2H), 7.25 (d, 1H), 7.29 (dd, 1H), 7.46 (d, 1H);
MS (CI) 352.
【実施例18】
【0217】
3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=Br;R=−NHCH(CHCH;R=OCH]の製造
実施例9Cで得られる6−クロロ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを、実施例16にある方法に従って、5−(2,4−ジクロロフェニル)−6−メトキシ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンに変換する。得られたアミンを、実施例9で示されている方法によって、表記の化合物に変換する。
【0218】
H NMR (CDC1,400MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.60 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 3.92 (m, 1H), 4.98 (d, 1H), 7.27 (dd, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.44 (d, 1H) ;
MS (CI) 418.
【実施例19】
【0219】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−3,6−ジメトキシピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=R=OCH;R=−NHCH(CHCH]の製造
ナトリウムメトキシド(3.0mmol)を、3−ブロモ−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミン(0.8mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(5ml)溶液に添加する。得られる混合物を3日間80℃に加熱する。混合物を水で希釈し酢酸エチルで抽出する。合わせた抽出液を水で次いで食塩水で十分に洗浄して、乾燥する。溶媒を除去した後、粗製物をシリカゲルカラム(EtOAの3%ヘキサン溶液で溶出)で精製すると、淡黄色油状物として表記の化合物が得られる(収率65%)。
【0220】
H NMR (CDC1, 400MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.56 (m, 2H), 1.68 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.94 (s, 3H), 3.95 (m, 1H), 4.82 (d, 1H), 7.27 (dd, 1H), 7.40 (d, 1H), 7.44 (d, 1H).
MS (CI) 370.
【実施例20】
【0221】
3−エチル−5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=CHCH;R=OCH;R=−NHCH(CHCH]の製造
A: ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(5.0M、10ml)を、2−(3−ペンチルアミノ)−6−クロロピラジン(3.3g、16.5mmol)の1−メチル−2−ピロリジノン(15mL)溶液に室温で添加する。得られる溶液を50℃に20時間加熱し、次いで蒸溜して水に注ぎ、酢酸エチル−へキサン(1:1)で2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮してクロマトグラフィーを行うと、淡黄色の固体としてN−(1−エチル−プロピル)−6−メトキシピラジン−2−アミンが得られる(収率98%)。
【0222】
B. 上記固体のクロロホルム(60mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(3.0g)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温まで加温しながら更に1時間撹拌する。混合物を次いでジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO、水、及び食塩水で洗浄し、次いで乾燥してろ過する。ろ液を濃縮してシリカゲルでクロマトグラフィー(ジクロロメタン−へキサン(1:1)で溶出)を行うと、黄色油状物として3−ブロモ−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミンが得られる(収率:35%)。
【0223】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ0.93 (t, 6H), 1.56 (m, 2H), 1.66 (m, 2H), 3. 87 (s, 3H), 3.92 (m, 1H), 4.85 (d, 1H), 7.18 (s, 1H).
【0224】
C: 上記3−ブロモ−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミン(1.27g、4.63mmol)のTHF(30mL)溶液に[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ジクロロニッケル(II)(125mg)を添加する。10分後、臭化エチルマグネシウム(1.0MのTHF溶液、9.7mL)を0℃でゆっくり滴下する。この混合物を室温で1時間撹拌する。得られる暗色の溶液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、エーテルで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮して、クロマトグラフィー(2.5%MeOH/CHCl)を行うと、淡黄色油状物として目的の生成物、3−エチル−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミンが得られる(収率:55%)。
【0225】
D: 上記油状物(0.55g、2.46mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(445mg)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温まで加温しながら更に30分撹拌する。次いで混合物を真空下で濃縮乾固して、シリカゲルでクロマトグラフィー(酢酸エチルの5%ヘキサン溶液で溶出)を行うと、5−ブロモ−3−エチル−6−メトキシ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが得られる(収率:85%)。
【0226】
E: 上記のブロマイド(100mg;0.33mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5mol%)のエチレングリコールジメチルエーテル(3mL)混合溶液を室温で15分撹拌する。2,4−ジクロロベンゼンボロン酸(95mg)及び炭酸ナトリウム水溶液(1.0M、0.75mL)を順次添加する。混合物を75℃に加熱して15時間撹拌し、次いで水で希釈して、ヘキサン−エチルエーテル(1:1)で2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮してシリカゲルのクロマトグラフィー(酢酸エチルの6%へキサン溶液)を行うと、黄色油状物として表題の化合物が121mg(収率:99%)得られる。
【0227】
H NMR (CDC1,400 MHz)δ0.97 (t, 6H), 1.27 (t, 3H), 1.56 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 2.62 (q, 2H), 3.85 (s, 3H), 4.00 (m, 1H), 4.18 (d, lH), 7.28 (d,lH), 7.38 (d, 1H), 7.44 (s,lH).
MS: 368.
【実施例21】
【0228】
3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−6−メトキシピラジン−2−アミンの製造
【0229】
【化16】

【0230】
A. (1−エチル−プロピル)−(3−エチル−ピラジン−2−イル)−アミン。
圧力管中で、2−クロロ−3−エチル−ピラジン(1.4g、10mmol)、Pd(dba)(229mg、0.25mmol)及びP(t−Bu)(100マイクロリッター、0.4mmol)をトルエン(15mL)に溶解して、室温で30分撹拌する。1−エチル−プロピルアミン(1.75mL、15mmol)及びKOt−Bu(1MのTHF溶液、15mmol、15mL)を添加し、暗色溶液を55℃(油浴の温度)で90分撹拌する。この反応混合物を室温になるまで放置し、エチルエーテル(100mL)で希釈して食塩水(3x100mL)で洗浄する。MgSOで乾燥した後、減圧下で溶媒を除去する。暗色の油状物が得られる。フラッシュクロマトグラフィー(100%へキサンから酢酸エチルの20%ヘキサン溶液)によって、目的の生成物が710mg(収率:7%)得られる。
【0231】
H-1 NMR (CDC1,300 MHz) : 7.84(1H, d, J=8.1Hz), 7.68(1H, d, J=9Hz), 4.15 (br, 1H), 4.05 (quint, 1H), 2.6 (2H, q, J=7.4Hz), 1.4-1.6 (m, 4H), 1.32 (t, 3H, J=7.4Hz), 0.95 (t, 6H, J=7.4Hz).
MS: 194(M+l, positive mode) and 192(M-l, negative mode).
【0232】
B. (5−ブロモ−3−エチル−ピラジン−2−イル)−(1−エチル−プロピル)−アミン。
工程Aで得られる生成物(650mg、3.4mmol)をクロロホルム(20mL)に溶解し、室温でN−ブロモサクシンイミド(600mg、3.5mmol)で処理する。5分後に混合物をクロロホルム(100mL)で希釈して、有機溶液を食塩水(3x100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過し、そして減圧下で溶媒を除去すると、(5−ブロモ−3−エチル−ピラジン−2−イル)−(1−エチル−プロピル)−アミンが700mg(収率:77%)得られる。
【0233】
H-1 NMR(CDC1, 400 MHz): 7.94(1H, s), 4.1 (br, 1H), 3.95 (quint, 1H), 2.60 (2H, q, J=7.4Hz), 1.4-1.6 (m, 4H), 1.32 (t, 3H, J=7.4Hz), 0.95 (t, 6H, J=7. 4Hz).
MS: 274.1(M+1, positive mode) and 270.3(M-l, negative mode).
【0234】
C. [3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン。
圧力管中で、工程Bで得られる生成物(700mg、2.6mmol)、2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシボロン酸(1.0g、4.2mmol)及びPd(PPh(100mg)の混合物のトルエン(10mL)、エタノール(0.5mL)、及びKCO水溶液(2M、5mL)溶液を油浴中で、80℃に16時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、そして有機画分をNaOH(2M,50mL)及び食塩水(3x50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過し、そして減圧下で溶媒を除去する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(100%へキサンから酢酸エチルの4%ヘキサン溶液)で処理すると、油状の目的生成物が850mg(収率:85%)得られる。
【0235】
H NMR(CDC1, 300 MHz): 8.53(1H, s), 7.91 (1H,d,J=8.8Hz), 6.93 (1H,d,J=8.8Hz), 6.80 (s, 1H), 4.18 (1H,d,J=8.2Hz), 4.10 (quint, 1H , J=5.8Hz), 3.88 (3H, s), 2.6 (2H, q, J=7.4Hz), 1.4-1.6 (m, 4H),1.37 (t, 3H, J=7. 4Hz),0.95 (t, 6H, J=7. 4Hz).
MS: 384.3(M+1, positive mode) and 382.2(M-1, negative mode).
【0236】
D. [3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−4−オキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン。
工程Cで得られるアミノピラジン(370mg、0.97mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解して室温において固体のm−クロロ過安息香酸(374mg、1.3当量)で処理する。3時間後に反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、NaOH(2M,25mL)及び食塩水(3x50mL)で洗浄する。この有機溶液を乾燥(MgSO)し、ろ過し、そして減圧下で溶媒を蒸留する。残渣をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(酢酸エチルの30%ヘキサン溶液で溶出)で精製すると、目的の生成物が55mg(収率:14%)得られる。
【0237】
NMR (CDC1,400 MHz)H-1 : 7.86(1H, s), 7.38(1H, d, J=8.4 Hz), 6.89 (1H, d, J=7.2Hz), 6.81(s, 1H),4.21(1H, d, J=8.0 Hz),4.08 (quint, 1H, J=6.0Hz), 3.81 (3H, s), 2.9 (2H, q, J=7.6Hz), 1.5-1.75 (m, 4H), 1.23 (t, 3H, J=7.2Hz), 0.96 (t, 6H, J=7.6Hz). C-13: 158.96, 154.43, 150.64, 142.56, 132.86, 132.47, 131.32, 119.15, 112.22, 104.58,104.58, 56.01, 53.35, 26.96, 17.89, 10.04, 8.86 F-19 NMR : -58.04 (s).
(MS: 400.3 (M+1, positive mode) and 398.3(M-1, negative mode).
【0238】
E. [6−クロロ−3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン。
工程Dで得られるN−オキシド(40mg、0.1mmol)をPOCl3(1.5mL)に溶解し、16時間80℃に加熱する。室温まで冷却した後、反応混合物をエチルエーテル(100mL)で希釈し、NaOH(2M、50mL)及び食塩水(3x50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、ろ過し、そして減圧下で溶媒を蒸留すると、目的のクロロピラジンが40mg(収率:96%)得られる。
【0239】
NMR (CDC1,400 MHz)H-1 : 7.32(1H, d, J=8.4Hz), 6.89(1H, d, J=7.2 Hz), 6.80 (s, 1H), 4.26(1H, d, J=8.4Hz), 4.07 (quint, 1H, J=5. 6Hz), 3.82 (3H, s), 2.64 (2H, q, J=7.6Hz), 1.5-1.75 (m, 4H), 1.29 (t, 3H, J=7.6Hz), 0.96 (t, 6H, J=7.2Hz). C-13: 158.20, 150.91, 150.14, 143.80, 140.95, 134.30, 131.94, 126.07, 112.44, 104.58, 55. 78, 53.01, 26.81, 25.75, 10.80, 10.02. F-19 NMR : -58.03 (s).
(MS: 418.2 (M+1, positive mode) and 416.2(M-1, negative mode).
【0240】
F. [3−エチル−6−メトキシ−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシフェニル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチルプロピル)−アミン。
圧力管中で、工程Eで得られるクロロピラジン(30mg)をDMF(2mL)に溶解し80℃で120時間ナトリウムメトキシド(100mg)で処理する。反応混合物をエチルエーテル(50mL)で希釈し食塩水で洗浄する。残渣をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(酢酸エチルの15%へキサン溶液)で精製すると、[3−エチル−6−メトキシ−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシフェニル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチルプロピル)−アミンが10mg(収率:33%)得られる。
【実施例22】
【0241】
6−クロロ−[N−(1−エチル−プロピル)]−3−メトキシ−5−(2,4−ジクロロフェニル)ピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=OCH;R=−NHCH(CHCH;R=Cl]の製造
A. 実施例9Bで副生成物として得られる、3−ブロモ−6−クロロ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミン(0.50g;1.8mmol)のDMF(2mL)溶液をナトリウムメトキシド(メタノール中で、90mgの金属ナトリウムから新たに製造したもの;3.9mmol)のDMF(3mL)溶液中に加える。混合物を室温で1夜撹拌した後、塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、ヘキサン−エチルエーテルで2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、真空下で濃縮し、そしてシリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、6−クロロ−3−メトキシ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンが410mg得られる。
【0242】
B. 上の物質を実施例13で用いられている方法によってブロム化し、そして実施例1Cに開示されているスズキカップリング法によって表題の化合物に変換する。
【0243】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ0.95 (t, 6H), 1.5-1.7 (m, 4H), 2.15 (s, 3H), 3.8 (s, 3H), 3. 85 (s, 3H), 3.95 (s, 3H), 4.0 (m, 1H), 4.8 (br d, 1H), 6.55 (s, 1H), 6.55 (d, 1H), 7.3 (d, 1H).
【実施例23】
【0244】
5−(2,4−ジクロロフェニル)−[N−(1−エチル−プロピル)]−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン[式I:Ar=2,4−ジクロロフェニル;R=OCH;R=−NHCH(CHCH;R=CH]の製造
A. 実施例22Aで得られる6−クロロ−3−メトキシ−[N−(1−エチル−プロピル)]ピラジン−2−アミンを、実施例17で用いらているものと同じ方法に従って、6−メチル誘導体に変換し、更にブロム化する。
【0245】
B. 工程Aで得られる5−ブロモピラジンを実施例1Cで用いられている方法で表題の化合物に変換する。
【0246】
H NMR(CDC1, 400 MHz)δ0.95 (t, 6H), 1.5-1.7 (m, 4H), 2.15 (s, 3H), 3.9 (s, 3H), 4.05 (m, 1H), 4.8 (br d, 1H), 7.3 (s, 2H), 7.45 (s, 1H) ;
MS (CI) 356.
【実施例24】
【0247】
{4−[6−エチル−5−(エチルプロポキシ)−3−メトキシピラジン−2−イル]−3−メトキシフェノキシ}トリフルオロメタンの製造
【0248】
【化17】

【0249】
A. 4−メトキシベンジルアミン(68.6g、0.5mol)を、封管中で撹拌中のジクロロピラジン(25g、0.167mol)及びエタノール(120mL)の溶液に添加する。混合物を115℃に12時間加熱して冷却する。白色の固体をろ過によって除去し、蒸留する。残渣を酢酸エチルに溶解し、2M水酸化ナトリウム、水及び食塩水で順次洗浄する。有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして蒸留すると、白色の固体として、(6−クロロピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが35.5g得られる。
【0250】
B. ナトリウムメトキシド(7.50g、125.0mmol)を、撹拌下に(6−クロロピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミン(5.0g、20.0mmol)のDMF(30mL)溶液に添加する。混合物を還流下に12時間加熱し、冷却し、酢酸エチル(100mL)と水(100mL)の間で分配する。各層に分離し、有機層を水(3x100mL)で洗浄する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして蒸留すると、[(4−メトキシフェニル)メチル](6−メトキシピラジン−2−イル)アミンが黄色固体として4.65g得られる。
【0251】
C. [(4−メトキシフェニル)メチル](6−メトキシピラジン−2−イル)アミン(2.45g、10.0mmol)のクロロホルム(50mL)溶液を0℃に冷却して、N−ブロモスクシンイミド(1.8g、10.0mmol)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温まで加温しながら更に1時間撹拌する。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして蒸留する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(エーテルの20%へキサン溶液で溶出)で精製すると、(5−ブロモ−6−メトキシピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが1.1g得られる。
【0252】
D. テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100mg)及び炭酸カリウム(2.0M、2.0mL)を、(5−ブロモ−6−メトキシピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミン(0.80g、2.50mmol)及び2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシベンゼンボロン酸(1.75g、7.5mmol)のトルエン(25mL)溶液に、撹拌しながら添加する。混合物を85℃に8時間加熱し、室温に冷却し、2.0M水酸化ナトリウムで希釈し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサンの60%エーテル溶液で溶出)で精製すると、{6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが967mg得られる。
【0253】
E. {6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミン(870mg、2.0mmol)のクロロホルム(10mL)溶液を0℃に冷却し、N−ブロモサクシンイミド(356mg、2.0mmol)を少しづつ添加する。添加後、混合物を室温まで加温しながら更に1時間撹拌する。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして蒸留すると、黄色の固体として{3−ブロモ−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが920mg得られる。
【0254】
F. テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg)及び炭酸カリウム(2.0M、1.0mL)を、{3−ブロモ−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミン(514mg、1.0mmol)及びエチルボラン酸(219mg、3.0mmol)のトルエン(8mL)溶液に、撹拌しながら添加する。混合物を85℃で8時間加熱して、室温まで冷却し、2.0M水酸化ナトリウムで希釈し、ヘキサン−エチルエーテル(1:1)で2度抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(エーテルの20%へキサン溶液で溶出)で精製すると、{3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが430mg得られる。
【0255】
G. 塩酸の1Mエーテル溶液(2mL)及び10%パラジウム炭素(40mg)を、{3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミン(115mg、0.25mmol)のメタノール(3mL)溶液に窒素雰囲気下で添加する。この混合物を次いで、1ATMで18時間水素化し、セライトに通してろ過し、そして蒸留すると、3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イルアミンが80mg得られる。
【0256】
H. 亜硝酸ナトリウム(21mg、0.3mmol)の水(1mL)溶液を、3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イルアミン(86mg、0.25mmol)の48%臭化水素(0.3mL)溶液に0℃で撹拌しながら添加する。1.5時間後に臭化銅(43mg、0.3mmol)を添加し、混合物を70℃に1時間加熱する。混合物を室温まで冷却してエーテルで抽出する。抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして濃縮すると、[4−(5−ブロモ−6−エチル−3−メトキシピラジン−2−イル)−3−メトキシフェノキシ]トリフルオロメタンが76mg得られる。
【0257】
I. 60%水素化ナトリウム(12mg、0.3mmol)を、3−ペンタノール(88mg、1mmol)のTHF(1mL)溶液に撹拌下しながら添加する。0.5時間後に[4−(5−ブロモ−6−エチル−3−メトキシピラジン−2−イル)−3−メトキシフェノキシ]トリフルオロメタン(41mg、0.1mmol)を添加する。混合物を50℃に12時間加熱し、冷却して、酢酸エチルと水の間で分配する。有機層を水及び食塩水で洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして濃縮する。残渣をプレパラティブTLC(エーテルの50%へキサン溶液)で精製すると、無色油状物として、{4−[6−エチル−5−(エチルプロポキシ)−3−メトキシピラジン−2−イル]−3−メトキシフェノキシ}トリフルオロメタンが19mg得られる。
【0258】
NMR (CDC1,400 MHz)δ0. 98 (t, 6H), 1.22 (t, 3H), 1.78 (m, 4H) 2.80 (q, 2H), 3. 80 (s, 3H), 3.88 (s, 3H), 5.05 (quintet, 1H), 6.8 (s, 1H), 6.90 (d, 1H),7. 37 (d, 1H);
MS 345 (M+1).
【実施例25】
【0259】
[3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6−メチルスルファニル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミンの合成
【0260】
【化18】

【0261】
[6−クロロ−3−エチル−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン(100mg)を、テフロン(登録商標)のOリングを備えた圧力管の中で、NaSMe(200mg)、THF(5mL)及びDMF(3mL)と混合する。混合物を80℃(油浴の温度)で72時間加熱する。粗製の混合物を酢酸エチル(40mL)及び水(40mL)で希釈して、有機層を食塩水(3x100mL)で洗浄する。乾燥(MgSO)し、ろ過し、減圧下で溶媒を除去した後に、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー(酢酸エチルの10%ヘキサン溶液)によって透明な油状物として表題化合物が単離される。収量:50mg(49%)。
【0262】
NMR(CDC1, 400 MHz)H-1 : 7.32(1H, d, J=8.4Hz), 6.88(1H, m), 6.78 (s, 1H), 4.18(1H, d), 4.07 (m, 1H), 3.78 (3H, s), 2.64 (2H, q), 2,24 (s, 3H), 1.5-1. 75 (m, 4H), 1.25 (t, 3H), 0.96 (t, 6H).
MS: 430.2 (M+1, positive mode) and 428.4(M-1, negative mode).
【実施例26】
【0263】
2−sec−ブチルスルファニル−5−(2,4−ジメトキシ−フェニル)−3,6−ジエチル−ピラジンの製造
【0264】
【化19】

【0265】
NaH(60mg、1.5mmol、鉱物油中に60%含有)を、ブタンー2−チオール(170μL、1.5mmol)のTHF(5mL)溶液に添加する。10分後、2−クロロ−5−(2,4−ジメトキシ−フェニル)−3,6−ジエチル−ピラジン(100mg、0.33mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下し、混合物を80℃(油浴の温度)で16時間加熱する。抽出操作終了後、プレパラティブ薄層クロマトグラフィー(ヘキサン)を行うと、透明な油状物として表記の化合物が60mg(収率:51%)得られる。
【0266】
NMR (CDC1400 MHz)H-1 : 7.19(1H, d, J=8.4Hz), 6.58(1H, dd, J=2.4, 8.4Hz), 6.60 (s, 1H, J=2.4Hz), 3.99 (sext, 1H, J=6.8Hz), 3.85 (3H, s), 3.75 (3H, s), 2.81 (2H, q, J=7.4Hz), 2.58 (2H, br q, J=6.8Hz), 1.6-1.9 (m, 4H), 1.44 (3H, d, J=6.4Hz), 1.28 (t, 3H, J=7.6Hz), 1.19 (3H, t, J=7.6Hz), 1.06 (t, 3H, J=7.2Hz). C-13: 161.10, 157.86, 153.49, 151.79, 151.67, 144.47, 131.68, 121.18, 104.78, 98,60, 55.44, 55.33, 40.87, 29.65, 27.54,27.08, 20.56, 12.43, 12.09, 11.51.
MS: 414.2(M+1, positive mode) and 412.2 (M-1, negative mode).
【実施例27】
【0267】
1−[3,6−ジエチル−5−(2−メチルブチル)ピラジン−2−イル]−2,4−ジメトキシベンゼンの製造
【0268】
【化20】

【0269】
9−BBN(9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン)のTHF溶液(0.5M6.0mL、3.0mmol)を、2−メチル−1−ブテン(210mg、3.0mmol)のTHF溶液に添加する。混合物を窒素雰囲気下で12時間加熱還流したのち冷却する。1−(5−ブロモ−3,6−ジエチルピラジン−2−イル)−2,4−ジメトキシベンゼン(664mg、2.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)50mg、及び水酸化ナトリウム(3.0M、3.0mL、3.0mmol)をこの溶液に添加する。混合物を50℃に12時間加熱して、冷却する。30%過酸化水素(1mL)を添加し、溶液を1時間撹拌して、反応混合物をエーテルで抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、そして濃縮する。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(エーテルの40%ヘキサン溶液で溶出)で精製すると、1−[3,6−ジエチル−5−(2−メチルブチル)ピラジン−2−イル]−2,4−ジメトキシベンゼンが393mg得られる。
【実施例28】
【0270】
2−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−3−エチル−6−メチルアミノー5−(1−エチルプロポキシ)−ピラジンの製造
【0271】
【化21】

【0272】
A. 6−(クロロピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンのクロロホルム溶液(4mL/mmolNBS)を0℃に冷却し、N−ブロモスクシンイミド(1.05eq)を、反応混合物を撹拌しながら、少しづつ添加する。完全に添加した後、混合物を室温になるまで加温しながら、更に1時間撹拌する。混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和NaHCO、水、及び食塩水で洗浄した後、乾燥して、ろ過する。ろ液を濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフィーで精製すると、(5−ブロモ−6−クロロピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンが得られる。
【0273】
B. 工程Aの生成物(1当量)、2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸(1.6当量)及びPd(PPh(0.04当量)の混合物の、トルエン(4ml/工程Aの生成物のmmol)、エタノール(2ml/工程Aの生成物のmmol)及びKCO水溶液(2M、2ml/工程Aの生成物のmmol)溶液を、圧力管中で、80℃に16時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、有機画分を、NaOH(2M、20ml/工程Aの生成物のmmol)及び食塩水(3x20ml/工程Aの生成物のmmol)で洗浄した後、乾燥(MgSO)し、ろ過し、そして減圧下で溶媒を除去する。残渣をクロマトグラフィーで処理すると、(3−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−クロロピラジン−2−イル)[4−メトキシフェニルメチル]アミンが得られる。
【0274】
C. 2−クロロー3,6−ジメチルピラジンを(5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−クロロピラジン−2−イル)[4−メトキシフェニル)メチル]アミンに置き換えることにより、実施例1の工程Aの方法で、(5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジン−2−イル)[4−メトキシフェニル)メチル]アミンを製造することができる。
【0275】
D. {3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−イル}[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンを(5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジン−2−イル)[4−メトキシフェニル)メチル]アミンに置き換えることにより、実施例24、工程Gの水素化方法によって、(5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジン−2−イル)アミンを製造することができる。
【0276】
E. {3−エチル−6−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニエル]ピラジン−2−イル}アミンを(5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジン−2−イル)アミンに置き換えることにより、実施例24、工程Hのハロゲン化方法によって、2−ブロモ−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンを製造することができる。
【0277】
F. [4−(5−ブロモ−6−エチル−3−メトキシピラジン−2−イル)−3−メトキシフェノキシ]トリフルオロメタンを2−ブロモ−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンに置き換えることにより、実施例24、工程Iの方法で、2−(3−ペントキシ)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンを製造することができる。
【0278】
G. (6−クロロピラジン−2−イル)[(4−メトキシフェニル)メチル]アミンを2−(3−ペントキシ)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンに置き換えることにより、本実施例の工程Aの方法で、2−(3−ペントキシ)−3−ブロモ−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンを製造することができる。
【0279】
H. メチルアミン(1.2当量)続いてナトリウムt−ブトキシド(1.5当量)を、2−(3−ペントキシ)−3−ブロモ−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジン(1当量)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2mol%)、及び1,1’−ビナフチル−2,2’−ジ(ジフェニルホスフィン)(BINAP)(6mol%)のエチレングリコールジメチルエーテル(2.4mL/基質のmmol)混合溶液に窒素雰囲気下で添加する。混合物を70−80℃で2.5時間撹拌し、塩化アンモニウム水溶液で希釈して、ヘキサン−ジエチルエーテル(1:1)で抽出する。合わせた抽出液を乾燥(硫酸ナトリウム)し、ろ過し、濃縮した後に、シリカゲルでクロマトグラフィーを行うと、2−(3−ペントキシ)−3−(N−メチルアミノ)−5−(2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシフェニル)−6−エチルピラジンが得られる。
【実施例29】
【0280】
追加の式I化合物
表I、II、及びIIIに示されている下記の化合物は、スキームI−IVに示され、実施例1−28でさらに説明されている方法を用いて製造された。表IIIに示されている化合物はそれぞれ、K1<1μmを有している。
【0281】
【表1】



【0282】
【表2】



























【0283】
【表3】
























【実施例30】
【0284】
CRF受容体結合性試験
上述したように、以下の試験はここで、標準インビトロCRF受容体結合性試験と定義する。本発明の化合物の薬学的有用性は以下のCRF1受容体活性で示される。
【0285】
CRF受容体結合は、Grigoriadis及びDe Souza(Methods in Neurosciences、Vol.5、1991)により記載された試験法の変法を使用して実施する。CRF1受容体の発現を誘発する細胞系、IMR−32ヒト神経芽腫細胞を、10%のウシ胎児血清、25mMのHEPES(pH7.2)、1mMのピルビン酸ナトリウム、及び非必須アミノ酸(JRH Biosciences,カタログ番号58572)を補充したアールズBBS(Earle’s BBS)(JRH Biosciences,カタログ番号51411)を含む、EMEMよりなる生育培地中で培養する。細胞の保存培養をコンフルエンスまで成長させ、分割比1:2から1:4で週に2度継体培養する(細胞は、No−Zyme、JRH Biosciences,カタログ番号59226を使用して継体培養している間に除去する)。 CRF1受容体発現を誘発するために、細胞を約80%コンフルエンスまで培養し、次いで2.5μMの5−ブロモ−2’デオキシウリジン(BrdU、Sigma、カタログ番号B9285)を含有する生育培地に換える。BrdU含有生育含培地を、3〜4日ごとに取替え、そしてBrdU処理の10日後に細胞を遠心分離(No−Zymeを用いて)で採取する。採取した細胞は、膜ホモジネートを調製するために必要となるまで、−80℃に凍結して保存する。
【0286】
受容体を含んだ膜を調製するために、細胞を洗浄緩衝液(50mMのトリスHCl、10mMのMgCl、2mMのEGTA、pH7.4)中でホモジナイズし、4℃で48,000xgで10分間遠心分離する。ペレットを洗浄緩衝液に再懸濁し、ホモジナイズ及び遠心分離の工程をもう一回実施する。
【0287】
膜ペレット(CRF受容体を含有する)を、結合緩衝液(0.1%のBSA及び0.1mMのバシトラシンを含有する上記のトリス緩衝液)中に再懸濁し、そして最終濃度を1.0mg膜蛋白/mlにする。結合試験のために、膜調製物150μlを、50μlの125I−CRF(SA 2200Ci/mmol、最終濃度100pM)及び2μlの試験化合物を含む96穴マイクロチューブプレートに添加する。結合は室温で2時間実施する。その後、プレートを50mMのトリス緩衝液(pH7.4)を用いてBRANDEL 96穴細胞ハーベスター上で採取し、フィルター(1%PEIに1.5時間浸しておく)のガンマ放射を、Wallac 1205 BETAPLATE液体シンチレーションカウンターを用いて、カウントする。非特異的結合は2mMの冷CRF(cold CRF)を用いて特徴づける。非直線曲線当てはめプログラムRS/1(BBN Software Products Corp.,マサチューセッツ州ケンブリッジ)でK値を計算する。
【0288】
式Iの化合物の結合親和性はK値で表され、一般的に約0.5ナノモルから約10マイクロモルの範囲である。式Iの好ましい化合物は、1.5マイクロモル以下のK値を示し、より好ましくはは500ナノモル未満、更に好ましくは100ナノモル未満、そして最も好ましくは10ナノモル未満のK値を示す。
【0289】
表Iの「K<1μM」と表示されている欄に星印を有する化合物はこの試験で検定されて、1マイクロモル未満のK値を示すことが見出されている。表IIに示されている全ての化合物もこの試験で検定されて、1マイクロモル未満のK値を示すことが見出されている。
【実施例31】
【0290】
式Iの放射線標識プローブ化合物の調製
式Iの化合物は、放射性同位体である少なくとも1つの原子を含む前駆物質を用いて合成することにより、放射性標識されたプローブとして調製される。放射性同位体は、好ましくは、炭素(好ましくは14C)、水素(好ましくはH),硫黄(好ましくは35S)又はヨウ素(好ましくは125I)のうちの少なくとも1つから選択される。かかる放射性標識されたプローブは、放射性標識されたプローブ化合物の注文合成を専門とする放射性同位体供給業者により便利に合成される。かかる供給業者としては、Amersham Corporation(イリノイ州アーリントンハイツ);Cambridge Isotope Laboratories,Inc.(マサチューセッツ州アンドーバー);SRI International(カリフォルニア州メンローパーク);Wizard Laboratories(カリフォルニア州ウェストサクラメント);ChemSyn Laboratories(カンザス州レクセナ);American Radiolabeled Chemicals,Inc.(ミズーリ州セントルイス);及びMoravek Biochemicals Inc.(カリフォルニア州ブレア)が含まれる。
【0291】
トリチウムで標識されたプローブ化合物は同様に、トリチウム化酢酸中での白金を触媒とした交換反応、トリチウム化トリフルオロ酢酸中での酸触媒交換反応又はトリチウムガスとの不均質触媒交換反応による接触的方法により適切に調製することもできる。かかる調製は同様に、式Iの化合物を基質として用いた前述のパラグラフで列挙された供給業者のいずれかによって、注文により放射性標識づけとして、適切に実施されている。さらに、或る種の前駆物質は、トリチウムガスによるトリチウム−ハロゲン交換反応、不飽和結合のトリチウムガス還元反応、又はトリチウム化硼素ナトリウムを用いた還元反応に付すこともできる。
【実施例32】
【0292】
受容体オートラジオグラフィー
受容体オートラジオグラフィー(受容体マッピング)はインビトロで、前記実施例に記載のように調整された放射性標識された本発明の化合物を用いてKuharの Current Protocols in Pharmacology(1998)John Wiley & Sons(ニューヨーク)の第8.1.1ないし8.1.9節の記載に基づいて実施する。
【実施例33】
【0293】
式Iの好ましい化合物の付加的な態様
本発明の最も好ましい化合物は、ヒト患者の治療に用いる医薬に適している。従って、こうした好ましい化合物は非毒性である。それらは、治療上有効な用量で投与されたとき、1回又は多数回での投与での急性又は慢性の毒性、変異誘発(例えばエームス(Ames)試験といったような細菌復帰突然変異アッセイで見極められるようなもの)、催寄性、発ガン性などを示さず、不利な効果(副作用)をひき起こすことはほとんどない。。
【0294】
好ましくは、式Iの好ましい化合物の特定の用量(例えば、非経口又は好ましくは経口で投与される、治療上有効なインビボ濃度を生じさせる用量、又は10、50、100、150若しくは200mg/kg、好ましくは150mg/kgの用量)での投与は、心臓のQT間隔(即ち、例えばモルモット、ミニブタ又はイヌでの心電図検査で測定されるような)を延長させない。また、好ましい化合物の当該用量は、5日間又は好ましくは10日間連日投与しても、対照の実験用げっ歯類(例えばマウス又はラット)に、肝臓の体重に対する比率が100%、好ましくは75%、より好ましくは50%を上回るような増大をもたらす肝腫脹を起こさせない。別の態様においても、好ましい化合物の当該用量が、イヌ又はげっ歯類以外のその他の未処理の対照動物に肝対体重比が50%、好ましくは25%、より好ましくは10%を上回るような増大をもたらす肝腫脹を起こさせないことが好ましい。
【0295】
更に別の態様において、好ましい化合物の当該用量はまた、インビボで肝細胞からの肝酵素(例えばALT、LDH又はAST)の放出を促進しないのが好ましい。当該用量は、未処理の対照実験用げっ歯類において、これらの酵素のレベルの上昇を100%、好ましくは75%、より好ましくは50%より上回らせないものが好ましい。同様に、濃度(培地又はインビトロで細胞と接触し、ともにインキュベートされるその他の溶液の)が、インビボでの治療における最小濃度の2倍、好ましくは5倍、さらに好ましくは10倍の濃度であっても、インビトロで肝細胞から何れの肝酵素の放出をも誘発しないのが好ましい。
【0296】
副作用は往々にして望ましくない受容体の活性化又は拮抗作用に起因するが、式Iの好ましい化合物は、受容体を調節する働きがあり、高選択性でCRF1受容体と結合する。このことはすなわち、当該化合物は、その他の受容体(即ち、CRF受容体以外のもの)には高親和性では結合しないが、100ナノモル以上、好ましくは1μM以上、好ましくは10μM以上、そして更に好ましくは100μM以上の低い親和性定数に於いては、その他の受容体にただ単に結合して、それを活性化したり又はその活性を阻害したりする。これらの受容体とは、好ましくは、ナトリウムイオンチャンネル受容体を含むイオンチャンネル受容体;α−及びβ−アドレナリン作動性受容体、ムスカリン作動性受容体(とりわけm1、m2及びm3受容体)、ドーパミン受容体及び代謝型グルタミン酸受容体のような神経伝達物質受容体;また、ヒスタミン受容体並びにサイトカイン受容体、例えばインターロイキン受容体、とりわけIL−8受容体もを含む群から選択される。好ましい化合物が高親和性では結合しない他の受容体の群は、GABAA受容体、生物活性ペプチド受容体(NPY及びVIP受容体を含む)、ニューロキニン受容体、ブラジキニン受容体(例えば、BK1受容体及びBK2受容体)及びホルモン受容体(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体及びメラノサイト濃縮ホルモン受容体を含む)も含む。
【実施例34】
【0297】
ナトリウムイオンチャンネル活性の非存在
式Iの好ましい化合物は、ナトリウムイオンチャンネル遮断剤としての活性を示さない。ナトリウムチャンネル活性は、Brownら(J.Neurosci.(1986)265:17995−18004)により示される試験のような、標準的なインビトロナトリウムチャンネル結合試験で測定できる。式Iの好ましい化合物は、4μMの濃度で存在する場合に、ナトリウムチャンネル特異的リガンド結合の15パーセント未満の阻害、及びより好ましくは10パーセント未満の阻害を示す。使用されるナトリウムイオンチャンネル特異的リガンドは、標識バトラコトキシニン、テトロドトキシン、又はサキシトキシンでよい。上記のBrownの試験を含む、このような試験は、CEREP,Inc.(ワイオミング州レドモンド)により商業的に提供されている。
【0298】
また、ナトリウムイオンチャンネル活性は、抗てんかん活性の試験でインビボでも測定できる。化合物の抗てんかん活性は、当該化合物が最大電気ショックモデルにおいて後肢伸長を阻害する能力で測定することができる。雄性Han Wistarラット(150〜200mg)に、0.25%メチルセルロース中の1乃至20mgの試験化合物の懸濁物を試験2時間前に腹腔内投与する。運動失調の存在について、試験する直前に視覚的観察を実施する。耳介電極を使用して、200mAの電流(持続期間200ミリ秒)を適用し、そして後肢伸長の有無を記録する。式Iの好ましい化合物は、studentのT検定のような統計学的有意性の標準的パラメ−タアッセイによる測定で、p<0.1の有意性レベル、又はより好ましくはp<0.05の有意性レベルでは有意な抗てんかん活性を示さない。
【実施例35】
【0299】
最適なインビトロ半減期
化合物の半減期値(t1/2値)は、以下の標準的な肝ミクロソーム半減期試験によって測定することができる。肝ミクロソームはプールされた肝臓試料より得られ、P−450酵素の含量が約0.5nmol/mg蛋白になるように調節される。反応は5mml穴のディープウェルプレート中で、以下のとおり実施する:
リン酸緩衝液:19mLの0.1M NaHPO、81mLの0.1 NaHPO、HPOでpH7.4に調節。
コファクター混合物:4mLの100mM MgCl中、16.2mgのNADP、45.4mgのグルコース−6−リン酸。
グルコース−6−リン酸脱水素酵素:214.3μlのグルコース−6−リン酸脱水素酵素、1285.7μLの蒸留水。
出発反応混合物:3mLのコファクター混合物、1.2mLのグルコース−6−リン酸脱水素酵素。
【0300】
25μlのミクロソーム、5μlの試験化合物(100μMのストックから)及び399μlの0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)を含む、各々6つの同一のサンプルウェルを調製する。25μlのミクロソーム、399μlの0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)、及び5μlの化合物、代謝機能が知られている、例えばジアゼパン、クロザピン(100μMのストックから)を含む7つ目のウェルを、陽性コントロール(対照)として用いる。反応混合物を予め、39℃で10分間インキュベートしておく。6つの反応ウェルのうち5つ及び陽性コントロールのウェルに、71μlの出発反応混合物を添加し、71μlの100mM MgClを6つ目の反応ウェルに添加する(これは陰性コントロールとして使用する)。各経過時間ごと(0、1、3、5、及び10分)に75μlの氷冷したアセトニトリルの入った96ウェルのディープウェルプレートの各ウェルに、75μlの反応液をピペットで添加する。サンプルをボルテックス攪拌し、6000rpmで10分遠心分離する(Sorval T 6000Dローター)。各反応ウェルの上清75μlを、ウェルあたり150μlの内部標準を含有する96ウェルプレートに移す。LCMS分析によって残存している試験化合物を定量する。化合物濃度対時間をプロットし、市販の統計ソフトを用いて、当該試験化合物のt1/2値を外挿する。
【0301】
式Iの好ましい化合物は、10分超4時間未満のインビトロt1/2値を示す。式Iの最も好ましい化合物は、ヒト肝ミクロソーム中で30分〜1時間のインビトロt1/2値を示す。
【実施例36】
【0302】
MDCK毒性
急性の細胞毒性を引き起こす化合物は、以下のアッセイでMadin Darbyイヌ腎(MDCK)細胞によるATPの産生を減少させる。
【0303】
MDCK細胞[ATCC寄託番号CCL−34;American Type Culture Collection(バージニア州マナサス)]は、ATCCの生産情報シート中の説明に従って滅菌条件で保存する。PACKARD(コネチカット州メリデン)のATP−LITE−M発光ATP検出キット(製品番号6016941)がMDCK細胞中でのATP産生の測定を可能にする。
【0304】
試験前に、PACKARD(コネチカット州メリデン)の透明底96穴プレートに、1μlの試験化合物もしくは対照サンプルをピペットで移す。試験化合物及び対照サンプルをDMSOで希釈して、試験に於ける最終濃度を10マイクロモル、100マイクロモル又は200マイクロモルにする。対照サンプルは既知の毒性の特性を有する薬物又はその他の化合物である。
【0305】
コンフルエントのMDCK細胞をトリプシン処理し、採取し、そして温めた(37℃)VITACELLイーグル最小必須培地(ATCCカタログ番号30−2003)で細胞0.1×10個/mlの濃度に希釈する。培地中の細胞100μlを、各96穴プレートの5つのウェルを除きそれぞれのウェルにピペットで移す。細胞を含まない温培地(100μl)を、各プレートの残りの5つのウェルにピペットで移す。細胞を添加していないこれらのウェルを標準曲線を決定するために使用する。プレートは、その後、振とうしながら95%O、5%CO雰囲気下で37℃で2時間インキュベートする。インキュベーション後に、50μlの哺乳動物細胞溶解溶液をウェルごとに添加し、ウェルをPACKARD TOPSEAL粘着シールで覆い、そしてプレートを適当な振とう機上でおよそ700rpmで2分間振とうする。
【0306】
インキュベーション中に、PACKARD ATP LITE−M試薬を室温に平衡化させる。平衡化されたら、凍結乾燥した基質溶液を5.5mlの基質緩衝溶液(キットから)で解凍する。凍結乾燥したATP標準溶液を脱イオン水で解凍し、10mMのストックを得る。5つの対照ウェルについては、10μlの順次希釈したPACKARDの標準品を5つの標準曲線対照ウェルのそれぞれに添加して、それぞれのウェル中の最終濃度を200nM、100nM、50nM、25nM及び12.5nMとする。
【0307】
PACKARD基質溶液(50μl)を全ウェルに添加する。ウェルをPACKARD TOPSEAL粘着シールで覆い、そしてプレートを適当な振とう機上でおよそ700rpmで2分間振とうする。白色のPACKARD粘着シールを各プレートの底部に付け、また、サンプルは、ホイルにプレートを包んで10分間暗所に置くことにより暗順応させる。その後、発光カウンター、例えばPACKARD TOPCOUNTマイクロプレートシンチレーション及び発光カウンター、もしくはTECAN SPECTRAFLUOR PLUSを使用して、22℃で発光を測定する。
【0308】
各薬物濃度での発光値を、その濃度の標準曲線からコンピュータ計算した値と比較する。好ましい試験化合物は、10マイクロモル(μM)濃度の試験化合物を使用する場合に、標準の80%以上、又は好ましくは標準の90%以上の発光値を示す。100μM濃度の試験化合物を使用する場合、好ましい試験化合物は、標準の50%以上、又はより好ましくは標準の80%以上の発光値を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

(式中のGは酸素又はNHであり;Rは直鎖又は分枝鎖のC1−8アルキルであり;R及びRは水素、C1−4アルキル、ハロゲン、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、C1−4アルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アルコキシ、及びC1−4アルキルチオから独立して選択され;Rはハロゲン、C1−4アルキル、又はC1−4アルコキシであり;Rは水素、ハロゲン、C1−2アルキル、又はC1−2アルコキシであり;Rはハロゲン、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、モノ−及びジ−(C1−2アルキル)アミノC1−4アルキル、C1−2アルコキシC1−4アルキル、C1−2アルコキシカルボニル、C1−2アルキルカルボキサミド、−C(=O)NH、ヒドロキシC1−2アルキル、トリフルオロメチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエタノール、又はN、O、及びSから独立して選択される原子1又は2個を含有する4〜7員のヘテロシクロアルキル基であり;Rは水素、ハロゲン、C1−2アルキル、又はC1−2アルコキシであり;そしてJはN又はCRで、Rは水素、ハロゲン又はC1−2アルキルである)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
及びRが水素ではない、請求項1の化合物又は塩。
【請求項3】
Jが窒素でRが水素である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項4】
JがCHでRが水素である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項5】
GがNHでRが1−エチルプロピルである、請求項1の化合物又は塩。
【請求項6】
がシアノ、メトキシ、又はメチルチオでRがメチル又はエチルである、請求項5の化合物又は塩。
【請求項7】
Gが酸素でRが1−エチルプロピル、1−イソプロピル−2−メチルプロピル、1−プロピルブチル、又は1−エチルブチルである、請求項1の化合物又は塩。
【請求項8】
がハロゲン、C1−2アルキル、又はメチルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項9】
がハロゲン、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、又はC1−2アルキルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項10】
がメチルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項11】
5−エチル−6−(1−エチルプロポキシ)−3−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
2−(4−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)−3,6−ジエチル−5−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−(4−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)−3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−5−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−エチル−2−メトキシフェニル)−6−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−[2−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3,6−ジエチル−5−(1−プロピルブトキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(2−フルオロ−4,6−ジメトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(2−フルオロ−4,6−ジメトキシフェニル)−6−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−(1−プロピルブトキシ)ピラジン;
5−(1−エチルプロポキシ)−2−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチルピラジン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5−メチルピラジン;
2−(1−エチルプロポキシ)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン;
6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−[3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン−2−イル]−6−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−メチルピラジン
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−(1−エチルプロポキシ)−2−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−メチルピラジン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチルピラジン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−エトキシー2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−エトキシ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(5−ブロモ−4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−エチル− 3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(2−エチル−4−メトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メシチル−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−メシチル−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2,4−ジメチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−エチル−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピロジン−3−イル)ピラジン;
3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−エトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−エトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルブトキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)ピラジン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−4−メチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−メトキシピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3,6−ジメトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ安息香酸メチル;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド;
5−ブロモ−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルー3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2− アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−2,6−ジメトキシフェニル}−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
1−(4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシベンズアミド;
2−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−5−(トリフルオロメトキシ)フェノール;
6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−N,3,5−トリメトキシ−N−メチルベンズアミド;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピラジン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピルー4−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2−クロロ−6−イソプロピルピリジン−3−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−エトキシ−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−ブロモ−N−(1−エチルプロピル)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N、N,6−トリメチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−エチル−N−(1−エチルプロピル)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)−2,6−ジメトキシフェニル]−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
D6−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−(2−メトキシ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(1,2,2,2−テトラフルオロエチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ− 5−(2−メトキシ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)ピラジン−2−アミン;
(4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシフェニル)メタノール;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(1−メトキシエチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[4−(1−エトキシエチル)−2,6−ジメトキシフェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3−メトキシフェニル トリフルオロメタンスルホネート;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3−メトキシベンゾニトリル;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシベンズアルデヒド O−メチルオキシム;
N−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;及び
N−(1−エチルプロピル)−5−メシチル−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;から選択される請求項1の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項12】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、1マイクロモル又はそれ以下のCRF受容体に対するK値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項13】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、100ナノモル又はそれ以下のCRF受容体に対するK値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項14】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、10ナノモル又はそれ以下のCRF受容体に対するK値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項15】
このような治療を必要とする患者に請求項1の化合物又は塩の治療有効量を投与することを含有してなる、不安、うつ病、又はストレスを治療する方法
【請求項16】
このような治療を必要とする患者に請求項1の化合物又は塩の治療有効量を投与することかを含有してなる、過敏性腸症候群又はクローン病を治療する方法
【請求項17】
薬学的に許容される担体及び請求項1の化合物又は塩を含有してなる医薬組成物。
【請求項18】
組成物が注射液、エアゾール、クリーム、ゲル、錠剤、ピル、カプセル、シロップ又は経皮用貼付剤に製剤化されている、請求項17の医薬組成物。
【請求項19】
容器中の請求項17の医薬組成物を含有してなり、かつ:不安のある患者の治療に当該組成物を使用するための説明書、又はストレスのある患者の治療に当該組成物を使用するための説明書、又はうつ病に罹っている患者の治療に当該組成物を使用するための説明書:のうちの少なくとも1つを含有してなる指示書を含有してなる、パッケージ。
【請求項20】
容器中の請求項17の医薬組成物含有してなり、かつ:過敏性腸症候群に罹っている患者の治療に本組成物を使用するための説明書、又はクローン病に罹っている患者の治療に本組成物を使用するための説明書:のうちの少なくとも1つを含有してなる指示書を含有してなる、パッケージ。
【請求項21】
方法がa)生体試料を標識化した請求項1に記載の化合物と、標識化合物のCRF1受容体との結合を許容する条件下で、接触させ;b)結合した標識化合物から結合しなかった標識化合物を分離し;c)生体試料中の結合した標識化合物を検出して、そこから試料中のCRF1受容体の有無を判断する:ことを含有してなる、生体試料中のCRF1受容体の有無を立証する方法。
【請求項22】
オートラジオグラフィーを用いて標識化合物を検出する、請求項21の方法。
【請求項23】
方法が:CRF及び請求項1の化合物又は塩を含有してなる溶液(ここにおいて、化合物又は塩はインビトロでCRFのIMR32細胞との結合を阻害するのに十分な濃度で溶液中に存在する)をCRF受容体を発現する細胞と接触させることを含有してなる、CRFのCRF1受容体との結合を阻害する方法。
【請求項24】
CRF受容体を発現する細胞が動物の体内に接触している神経細胞であり、溶液がその動物の体液である、請求項23の方法。
【請求項25】
動物がヒト患者である、請求項23の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

(式中、
Gは酸素又はNHであり;
は直鎖又は分枝鎖のC1−8アルキルであり;
及びRは水素、シアノ、C1−4アルキル、ハロゲン、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、C1−4アルコキシ、及びC1−4アルキルチオから独立して選択され;
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキル、又はC1−4アルコキシであり;
KはN又はCRであり、ここにおいてRは水素、ハロゲン、シアノ、C1−2アルキル、又はC1−2アルコキシであり;
はハロゲン、ハロゲン、シアノ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、C1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキシ、モノ−及びジ−C1−4アルキルアミノ、モノ−及びジ−(C1−2アルキル)アミノC1−4アルキル、C1−2アルコキシC1−4アルキル、C1−2アルコキシカルボニル、モノ−及びジ−C1−2アルキルカルボキサミド、−C(=O)NH、ヒドロキシC1−2アルキル、トリフルオロメチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエタノール、又はN、O、及びSから独立して選択される原子1又は2個を含有する4〜7員のヘテロシクロアルキル基であり;
は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−2アルキル、C1−2アルコキシ、又はモノ−及びジ−(C1−2アルキル)アミノであり;そして
JはN又はCRで、ここにおいてRは水素、ハロゲン又はC1−2アルキルである)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
及びRが水素ではない、請求項1の化合物又は塩。
【請求項3】
Jが窒素であり、KがCRであり、そしてRが水素である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項4】
JがCHであり、KがCRであり、そしてRが水素である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項5】
GがNHでRが1−エチルプロピルである、請求項1の化合物又は塩。
【請求項6】
がシアノ、メトキシ、又はメチルチオでRがメチル又はエチルである、請求項5の化合物又は塩。
【請求項7】
Gが酸素でRが1−エチルプロピル、1−イソプロピル−2−メチルプロピル、1−プロピルブチル、又は1−エチルブチルである、請求項1の化合物又は塩。
【請求項8】
がハロゲン、C1−2アルキル、又はメチルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項9】
がハロゲン、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、又はC1−2アルキルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項10】
がメチルアミノである、請求項7の化合物又は塩。
【請求項11】
5−エチル−6−(1−エチルプロポキシ)−3−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
2−(4−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)−3,6−ジエチル−5−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−(4−tert−ブチル−2−メトキシフェニル)−3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−5−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−エチル−2−メトキシフェニル)−6−(1−エチルプロポキシ)ピラジン;
2−[2−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−3,6−ジエチル−5−(1−プロピルブトキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(2−フルオロ−4,6−ジメトキシフェニル)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(2−フルオロ−4,6−ジメトキシフェニル)−6−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン;
2,5−ジエチル−3−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−(1−プロピルブトキシ)ピラジン;
5−(1−エチルプロポキシ)−2−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3−メチルピラジン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5−メチルピラジン;
2−(1−エチルプロポキシ)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン;
6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−[3,6−ジエチル−5−(1−イソプロピル−2−メチルプロポキシ)ピラジン−2−イル]−6−メトキシ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−5−メチルピラジン
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−(1−エチルプロポキシ)−2−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−メチルピラジン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
2−クロロ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチルピラジン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−[4−(ジフルオロメトキシ)−2−メトキシフェニル]−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−エトキシー2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−エトキシ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(5−ブロモ−4−エトキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(4−エトキシ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−エチル− 3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(2−エチル−4−メトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メシチル−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
6−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
3−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−5−メチルピラジン−2−カルボニトリル;
5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−エチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−イソプロポキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−メシチル−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2,4−ジメチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−5−エチル−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピロジン−3−イル)ピラジン;
3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−{[(1S)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−{[(1R)−1−エチルブチル]オキシ}−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシピリミジン−5−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
6−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−3−(1−エチルブトキシ)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−エトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(2−クロロ−4−エトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルブトキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)ピラジン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−4−メチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−メトキシピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3,6−ジメトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ安息香酸メチル;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド;
5−ブロモ−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルー3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2− アミン;
3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]−2,6−ジメトキシフェニル}−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
1−(4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシベンズアミド;
2−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−5−(トリフルオロメトキシ)フェノール;
6−(4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシ−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−N,3,5−トリメトキシ−N−メチルベンズアミド;
5−ブロモ−6−(5−ブロモ−4−イソプロポキシ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチルプロポキシ)−N−メチルピラジン−2−アミン;
2,5−ジエチル−3−(1−エチルプロポキシ)−6−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピラジン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピルー4−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−(2−クロロ−6−イソプロピルピリジン−3−イル)−6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−3−(1−エチルプロポキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチルピラジン−2−アミン;
5−ブロモ−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N−メチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−エトキシ−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチル−3−(1−プロピルブトキシ)ピラジン−2−アミン;
3−(1−エチルブトキシ)−6−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−N,5−ジメチルピラジン−2−アミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−ブロモ−N−(1−エチルプロピル)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N、N,6−トリメチルピラジン−2,3−ジアミン;
−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
5−エチル−N−(1−エチルプロピル)−6−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−N−メチルピラジン−2,3−ジアミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2,6−ジメトキシフェニル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−[4−(1−フルオロ−1−メチルエチル)−2,6−ジメトキシフェニル]−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
D6−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メトキシピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−イソプロピル−2−メトキシフェニル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−5−(2−メトキシ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(1,2,2,2−テトラフルオロエチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
6−エチル−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ− 5−(2−メトキシ−6−ピロリジン−1−イルピリジン−3−イル)ピラジン−2−アミン;
(4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシフェニル)メタノール;
5−[6−(ジメチルアミノ)−2−メチルピリジン−3−イル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(1−メトキシエチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[4−(1−エトキシエチル)−2,6−ジメトキシフェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
5−[2,6−ジメトキシ−4−(メトキシメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−3−メトキシ−6−メチルピラジン−2−アミン;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3−メトキシフェニル トリフルオロメタンスルホネート;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3−メトキシベンゾニトリル;
4−{5−[(1−エチルプロピル)アミノ]−6−メトキシ−3−メチルピラジン−2−イル}−3,5−ジメトキシベンズアルデヒド O−メチルオキシム;
N−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(4−クロロ−2,6−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−[2−メトキシ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(2,4−ジメトキシフェニル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
N−(1−エチルプロピル)−5−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;
5−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−N−(1−エチルプロピル)−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミン;及び
N−(1−エチルプロピル)−5−メシチル−6−メチル−3−(メチルチオ)ピラジン−2−アミンから選択される化合物又はそれらの薬学的に許容される塩。
【請求項12】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、1マイクロモル以下のCRF受容体に対するKi値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項13】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、100ナノモル以下のCRF受容体に対するKi値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項14】
標準インビトロCRF受容体結合試験において、10ナノモル又はそれ以下のCRF受容体に対するKi値を示す化合物である、請求項1の化合物又は塩。
【請求項15】
このような治療を必要とする患者に請求項1の化合物又は塩の治療有効量を投与することを含有してなる、不安、うつ病、又はストレスを治療する方法
【請求項16】
このような治療を必要とする患者に請求項1の化合物又は塩の治療有効量を投与することかを含有してなる、過敏性腸症候群又はクローン病を治療する方法
【請求項17】
薬学的に許容される担体及び請求項1の化合物又は塩を含有してなる医薬組成物。
【請求項18】
組成物が注射液、エアゾール、クリーム、ゲル、錠剤、ピル、カプセル、シロップ又は経皮用貼付剤に製剤化されている、請求項17の医薬組成物。
【請求項19】
容器中の請求項17の医薬組成物を含有してなり、かつ:不安のある患者の治療に当該組成物を使用するための説明書、又はストレスのある患者の治療に当該組成物を使用するための説明書、又はうつ病に罹っている患者の治療に当該組成物を使用するための説明書:のうちの少なくとも1つを含有してなる指示書を含有してなる、パッケージ。
【請求項20】
容器中の請求項17の医薬組成物含有してなり、かつ:過敏性腸症候群に罹っている患者の治療に本組成物を使用するための説明書、又はクローン病に罹っている患者の治療に本組成物を使用するための説明書:のうちの少なくとも1つを含有してなる指示書を含有してなる、パッケージ。
【請求項21】
方法がa)生体試料を標識化した請求項1に記載の化合物と、標識化合物のCRF1受容体との結合を許容する条件下で、接触させ;b)結合した標識化合物から結合しなかった標識化合物を分離し;c)生体試料中の結合した標識化合物を検出して、そこから試料中のCRF1受容体の有無を判断する:ことを含有してなる、生体試料中のCRF1受容体の有無を立証する方法。
【請求項22】
オートラジオグラフィーを用いて標識化合物を検出する、請求項21の方法。
【請求項23】
方法が:CRF及び請求項1の化合物又は塩を含有してなる溶液(ここにおいて、化合物又は塩はインビトロでCRFのIMR32細胞との結合を阻害するのに十分な濃度で溶液中に存在する)をCRF受容体を発現する細胞と接触させることを含有してなる、CRFのCRF1受容体との結合を阻害する方法。
【請求項24】
CRF受容体を発現する細胞が動物の体内に接触している神経細胞であり、溶液がその動物の体液である、請求項23の方法。
【請求項25】
動物がヒト患者である、請求項23の方法。
【請求項26】
[6−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(6−ジメチルアミノ−2,4−ジメチル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−[2−(エチル−メチル−アミノ)−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル]−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
2−({3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イル}−メチル−アミノ)−エタノール;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
{5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−[6−イソプロピル−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリジン−3−イル]−ピラジン−2−イル}−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(5−エチル−6−イソプロピルアミノ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−エチルアミノ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−イソプロピルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6’−イソプロピル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[1,2’]ビピリジニル−3’−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
3−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−1−オール;
[6−(2−アゼチジン−1−イル−5−ブロモ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(2−アゼチジン−1−イル−5−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
{5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−[6−イソプロピル−2−(メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリジン−3−イル]−ピラジン−2−イル}−メチル−アミン;
(1−エチル−プロピル)−[3−メトキシ−6−メチルー5−(2,3,4−トリメトキシフェニル)−ピラジン−2−イル]−アミン;
[6−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
5−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−メチル−ピリジン−2−イル−トリフルオロ−メタンスルホン酸エステル;
[6−(5−ブロモ−6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(5−エチル−6−イソプロピル−2−ピロリジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
2−(4−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノール;
N1−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イル}−N1−メチル−エタン−1,2−ジアミン;
2−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルオキシ}−アセトアミド;
2−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルオキシ}−エタノール;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピル−2−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(2−メチル−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
5−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノ−ピラジン−2−イル]−6−メチル−ピリジン−2−カルボニトリル;
[6−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−5−メチル−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(5−エチル−2−メチル−6−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(5−ブロモ−6−ジメチルアミノ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−5−メチル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−5−メチル−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[3−ブロモ−5−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[3,6−ジエチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−4−メトキシ−ピリジン−2−イル}−ジメチル−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[3,6−ジエチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−4−イソプロポキシ−ピリジン−2−イル}−ジメチル−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−ブロモ−5−(6−ジメチルアミノ−4−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−プロポキシ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−シクロペンチルオキシ−6−ジメチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−エトキシ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル −ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジエチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{3,6−ジエチル−5−[6−(エチル−メチル−アミノ)−4−メトキシ−ピリジン−3−イル]−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(4−メトキシ−6−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(6−エチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(6−イソプロピルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(4−エチル−6−エチルアミノ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[6−(エチル−メチル−アミノ)−4−メトキシ−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{3−エチル−5−[4−エチル−6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−6−メトキシ−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジエチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−エチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−エチル−6−エチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジエチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[4−エチル−6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−エチル−6−イソプロピルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(4−エチル−6−イソプロピルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[4−エチル−6−(エチル−プロピル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−5−メチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
6.6’−ジエチル−N5,N5’−ビス−(1−エチル−プロピル)−3.3’−ジメトキシ−[2,2’]ビピラジニル−5,5’−ジアミン;
{3,6−ジエチル−5−[4−エチル−6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−tert−ブチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(4−エチル−6−イソプロピルアミノ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[4−エチル−6−(イソプロピル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−tert−ブチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−エチル−6−イソブチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(6−イソプロピル−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[4−エチル−6−(1−エチル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{5−[4−エチル−6−(イソブチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{6−エチル−5−[4−エチル−6−(イソプロピル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(2−クロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル)−3,6−ジエチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
N2−(1−エチル−プロピル)−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メチル−ピラジン−2,3−ジアミン;
1−{4−[3−エチル−5−(1−エチル−プロポキシ)−6−メチルアミノーピラジン−2−イル]−2,5−ジメトキシ−フェニル}−エタノン;
[3−(2−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−5−エチル−6−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[3−(6−ジメチルアミノ−4−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−エチル−6−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−2−エチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−ブロモー5−(6−ジメチルアミノ−5−メトキシメチル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−ジメチルアミノ−5−メトキシメチル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−エチル−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
1−{3−[3,6−ジエチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−2−オール;
3−{3−[3,6−ジエチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−1−オール;
2−{3−[3,6−ジエチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−エタノール
[3−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
1−{2−ジメチルアミノ−5−[6−エチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル]−6−メチル−ピリジン−3−イル}−エタノール;
1−{4−エチル−5−[6−エチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル]−2−メトキシ−フェニル}−エタノール;
[3,6−ジエチル−5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
(1−エチル−プロピル)−[5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
[3−ブロモ−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[6−クロロ−3−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(6−エチル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[6−クロロ−3−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3,6−ジエチル−5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
2−{3−[5−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−メトキシ−3−メチル−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−エタノール;
3−{3−[5−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−メトキシ−3−メチル−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−1−オール;
(1−エチル−プロピル)−[5−(6−イソプロピル−2−モルホリン−4−イル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
(1−エチル−プロピル)−{5−[6−イソプロピル−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−アミン;
(1−エチル−プロピル)−{5−[6−イソプロピル−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−アミン;
(1−エチル−プロピル)−[5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
[3−エトキシ−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−エチル−5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−ブロモ−5−(6−ジメチルアミノ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
{3−ブロモ−5−[4−エチル−6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
N2−(1−エチル−プロピル)−5−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−6,N3−ジメチル−ピラジン−2,3−ジアミン;
[3−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
3−{3−[6−エチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−1−オール;
アリル−{3−ブロモ−5−[4−エチルー6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−6−メチル−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
6−エチル−5−[6−エチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−3−メチル−ピラジン−2−イル]−2−イソプロピル−2H−ピリジン−1−オール;
N−{3−[5−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−メトキシ−3−メチル−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イル}−N’,N’−ジメチル−プロパン−1,3−ジアミン;
1−[3−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−5−メチル−ピラジン−2−イル]−エタノン;
1−[3−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−(2−メトキシ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−5−メチル−ピラジン−2−イル]−エタノール;
[5−(6−ジメチルアミノ−4−トリフルオロメチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−クロロ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[6−エチル−5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[3−ブロモ−5−(6−イソプロピル−2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[6−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
3−{3−[3−エチル−5−(1−エチル−プロピルアミノ)−6−メトキシ−ピラジン−2−イル]−6−イソプロピル−ピリジン−2−イルアミノ}−プロパン−1−オール;
{6−エチル−5−[6−イソプロピル−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(4−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(2−エチル−6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[6−エチル−5−(6−イソプロピル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
(1−エチル−プロピル)−[5−(6−イソプロピル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
(1−エチル−ブチル)−[5−(2−エチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
{6−エチルー5−[4−エチル−6−(エチル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−ピラジン−2−イル}−(1−エチル−プロピル)−アミン;
(1−エチル−ブチル)−[5−(6−イソプロピル−2−メチルアミノ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−アミン;
[5−(2−エチルアミノ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(2−ジメチルアミノ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
(1−エチル−ブチル)−{5−[6−イソプロピル−2−(3−モルホリン−4−イル−プロピルアミノ)−ピリジン−3−イル]−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル}−アミン;
[5−(4−エチル−6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(6−エトキシ−4−エチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
[5−(5−エチル−6−メトキシ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−メトキシ−6−メチル−ピラジン−2−イル]−(1−エチル−プロピル)−アミン;
N−5,N−5’−ビス−(1−エチル−プロピル)−6,6’−ジメトキシ−3,3’−ジメチル−[2,2’]ビピラジニル−5,5’−ジアミン;
[5−メチル−6−(5−エチル−6−メトキシ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(5−エチル−6−メトキシ−2−メチル−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(3,5−ジメチル−イソキサゾール−4−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−エチル−6−イソプロポキシ−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−エトキシ−6−イソプロポキシ−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−メチル−6−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−ヒドロキシ−6−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−メチル−6−ジメチルアミノ−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[5−エチル−6−(2−ジメチルアミノ−6−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル)−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(2−メチル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(2−アゼチジン−1−イル−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(2−ジエチルアミノ−6−イソプロピル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピルアミノ−2−メチル−5−ブロモ−ピリジン−3−イル)−5−ブロモ−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
[6−(6−ジメチルアミノ−5−エチル−2−メチル−ピリジン−3−イル)−5−エチル−3−(1−エチル−プロポキシ)−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;及び
[3−(1−エチル−プロポキシ)−6−(6−イソプロピルアミノ−2,5−ジメチル−ピリジン−3−イル)−5−メチル−ピラジン−2−イル]−メチル−アミン;
から選択される化合物。

【公表番号】特表2006−509729(P2006−509729A)
【公表日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−529752(P2004−529752)
【出願日】平成15年8月20日(2003.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2003/026141
【国際公開番号】WO2004/018437
【国際公開日】平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願人】(500015456)ニューロジェン・コーポレーション (48)
【出願人】(501138884)アヴェンティス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】