説明

CRSPタンパク質(システインに富む分泌性タンパク質)、それらをコードする核酸分子およびその用途

【課題】CRSP(システインに富む分泌性タンパク質)ポリペプチド、タンパク質および核酸分子を提供する。
【解決手段】ヒトより完全長のCRSPタンパク質を単離することに加え、さらに、単離されたCRSP融合タンパク質、抗原性ペプチドおよび抗CRSP抗体を取得する。また、CRSP核酸分子、本発明の核酸分子を含有する組換え発現ベクター、当該発現ベクターが導入された宿主細胞を作成し、該細胞を培養してCRSPタンパク質を製造する。CRSPタンパク質は医薬、診断に有効である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)配列番号11または配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体を含んでなるポリペプチドをコードする核酸であって、かつ、前記天然の対立遺伝子変異体が細胞のシグナル伝達または細胞の増殖を調節するものであり、そして
(i)配列番号11のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体をコードする前記核酸が、ストリンジェントな洗浄条件下で配列番号12の相補体にハイブリダイズし、そして
(ii)配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体をコードする前記核酸が、ストリンジェントな洗浄条件下で配列番号15の相補体にハイブリダイズし、
ここで、ストリンジェントな洗浄条件が50〜65℃における0.2×SSC,0.1%SDSである、核酸、
b)a)の相補体であるヌクレオチド配列を含んでなる核酸、および
c)a)およびb)の核酸、または配列番号12もしくは配列番号15の全長に亙り配列番号12もしくは配列番号15にそれぞれ少なくとも80%のヌクレオチド配列同一性を有し、かつ、細胞のシグナル伝達または細胞の増殖を調節するポリペプチドをコードする核酸を含んでなる組換え真核細胞発現ベクター、
からなる群より選ばれる単離された核酸分子。
【請求項2】
請求項1のa)に記載の単離された核酸分子であって、
i)ベクターの核酸配列、および/または
ii)異種ポリペプチドをコードする核酸配列、
をさらに含んでなる、上記核酸分子。
【請求項3】
請求項1のc)に記載の組換え真核細胞発現ベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項4】
a)配列番号11または配列番号14の少なくとも15の連続するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、
b)配列番号11もしくは配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体を含んでなるポリペプチドであって、前記天然の対立遺伝子変異体が細胞のシグナル伝達または細胞の増殖を調節し、かつ、
(i)前記配列番号11のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体がストリンジェントな洗浄条件下で配列番号12の相補体にハイブリダイズする核酸分子によりコードされており、そして
(ii)前記配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体がストリンジェントな洗浄条件下で配列番号15の相補体にハイブリダイズする核酸分子によりコードされており、
ここで、ストリンジェントな洗浄条件が50〜65℃における0.2×SSC,0.1%SDSである、
ポリペプチド、
c)配列番号11もしくは配列番号14のアミノ酸配列と少なくとも80%アミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含んでなり、かつ、細胞のシグナル伝達または細胞の増殖を調節するポリペプチド、
からなる群より選ばれる単離されたポリペプチド。
【請求項5】
単離されたポリペプチドが、配列番号11または14を含んでなる請求項4記載の単離されたポリペプチド。
【請求項6】
異種ポリペプチドをさらに含んでなる請求項4または5記載の単離されたポリペプチド。
【請求項7】
a)配列番号11または配列番号14の少なくとも15の連続するアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド、および
b)配列番号11もしくは配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体を含んでなるポリペプチドであって、前記天然の対立遺伝子変異体が細胞のシグナル伝達または細胞の増殖を調節し、かつ、
(i)前記配列番号11のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体がストリンジェントな洗浄条件下で配列番号12の相補体にハイブリダイズする核酸分子によりコードされており、そして
(ii)前記配列番号14のアミノ酸配列の天然の対立遺伝子変異体がストリンジェントな洗浄条件下で配列番号15の相補体にハイブリダイズする核酸分子によりコードされており、
ここで、ストリンジェントな洗浄条件が50〜65℃における0.2×SSC,0.1%SDSである、ポリペプチド、
からなる群より選ばれるポリペプチドと特異的に結合する抗体またはその免疫学的活性部分。
【請求項8】
抗体またはその免疫学的活性部分が、ヒトの抗体、ヒト化モノクローナル抗体、キメラモノクローナル抗体およびそれらのいずれかの免疫学的活性部分からなる群より選ばれる請求項7記載の抗体またはその免疫学的活性部分。
【請求項9】
抗体またはその免疫学的活性部分が、検出可能な標識を含んでなる請求項7記載の抗体またはその免疫学的活性部分。
【請求項10】
組換え発現ベクターが発現され、かつ、請求項4記載のポリペプチドが生産される条件下で、請求項3記載の宿主細胞を培養する工程を含んでなる請求項4記載のポリペプチドの生産方法。
【請求項11】
請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチドの存在の検出方法であって、
a)サンプルと請求項7〜9のいずれかに記載の抗体またはその免疫学的活性部分を接触させる工程、
b)前記抗体がサンプル中のポリペプチドに結合するか否かを測定し、こうしてサンプル中に請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチドの存在を検出する工程、
含んでなる、上記方法。
【請求項12】
請求項7〜9のいずれかに記載の抗体またはその免疫学的活性部分および使用説明書を含んでなるキット。
【請求項13】
サンプル中の請求項1記載の核酸分子の存在の検出方法であって、
a)サンプルと請求項1記載の核酸分子に特異的にハイブリダイズする核酸プローブまたはプライマーを接触させる工程、および
b)前記核酸プローブまたはプライマーがサンプル中の核酸分子に結合するか否かを測定し、こうしてサンプル中に請求項1記載の核酸分子の存在を検出する工程、
を含んでなる、上記方法。
【請求項14】
請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチドに結合する化合物の同定方法であって、
a)請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチドまたは前記ポリペプチドの発現細胞を試験化合物と接触する工程、および
b)前記ポリペプチドが試験化合物と結合するか否かを決定する工程、
を含んでなる、上記方法。
【請求項15】
治療または診断に使用するための請求項7〜9のいずれかに記載の抗体またはその免疫学的活性部分。
【請求項16】
治療または診断に使用するための請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項17】
治療または診断に使用するための請求項1記載の核酸分子。
【請求項18】
請求項1記載の核酸分子および製薬学的に許容され得るキャリアーを含んでなる製薬学的組成物。
【請求項19】
請求項4〜6のいずれかに記載のポリペプチドおよび製薬学的に許容され得るキャリアーを含んでなる製薬学的組成物。
【請求項20】
請求項7〜9のいずれかに記載の抗体またはその免疫学的活性部分および製薬学的に許容され得るキャリアーを含んでなる製薬学的組成物。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−11853(P2010−11853A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188614(P2009−188614)
【出願日】平成21年8月17日(2009.8.17)
【分割の表示】特願平10−544361の分割
【原出願日】平成10年4月16日(1998.4.16)
【出願人】(500134377)ミレニアム・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (3)
【Fターム(参考)】