説明

DLL回路およびそれに使用されるレプリカ回路

【課題】 レイアウト的な制限がないDLL回路を提供すること。
【解決手段】 DLL回路に使用されるレプリカ回路は、第1の電源電圧が供給され、クロックバッファへの入力クロック信号が入力され、レプリカクロック信号を出力する遅延回路を含む。遅延回路は、第1乃至第MのCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路が縦続接続された回路である。複数のトランジスタは、遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続されている。ローパスフィルタ回路は、第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を複数のトランジスタの制御端子へ供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DLL(Delay Locked Loop)回路に関し、特に、半導体装置に内部クロック信号を供給するために使用されるDLL回路およびそれに使用されるレプリカ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータなどに用いられるメインメモリとして、クロック信号に同期した動作を行うシンクロナスメモリが広く使用されている。そのシンクロナスメモリの中でも、DDR(Double Data Rate)型シンクロナスメモリでは、入出力データを外部クロック信号に対して同期させる必要がある。その為、DDR型シンクロナスメモリでは、外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するためのDLL回路が必要である。尚、DDR型シンクロナスメモリでは、高速にデータ授受を行うため、クロック信号の立上りエッジと立下りエッジの両方に同期して、クロック信号の2倍のデータレートでデータを出力できる(特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献2は、出力段(正規パス(クロックバッファ)と出力バッファ)とレプリカ回路(レプリカパスとレプリカバッファ)とを同一回路構成として、電源依存を同一にしたDLL回路を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−324398号公報
【特許文献2】特許第4249769号公報(図7)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に、DLL回路においては、レプリカ回路の遅延時間がクロックバッファと出力バッファの遅延時間に等しくなるように、レプリカ回路が設定(設計)される。一方、出力バッファには、電源電圧として、第1の電源電圧VDDとは異なる第2の電源電圧VDDQが使用される。第2の電源電圧VDDQが第1の電源電圧VDDと異なる電圧で使用される場合、レプリカ回路にも第2の電源電圧VDDQが使用される。この場合、以下に述べるような2つの問題点が挙げられる。
【0006】
1) レイアウト的にレプリカ回路は第2の電源電圧VDDQを生成する第2の電源の近くに配意する必要がある。そのため、レプリカ回路の配置およびDLL回路の配置に制限が加わる。
【0007】
2) 第2の電源電圧VDDQは出力バッファの電源であり、データの切り替えでノイズを持つ。したがって、第2の電源電圧VDDQをそのままレプリカ回路の電源電圧として使用すると、レプリカ回路の遅延がすれてしまう。その結果、DLL回路としてはジッタが多くなる傾向がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によるレプリカ回路は、外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するDDL回路に使用されるレプリカ回路である。レプリカ回路は、第1の電源電圧が供給され内部クロック信号を出力するクロックバッファの第1の遅延時間と、第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧が供給され内部クロック信号を入力する出力バッファの第2の遅延時間とを補償して、レプリカクロック信号を出力する。レプリカ回路は、第1の電源電圧が供給され、クロックバッファへの入力クロック信号が入力され、レプリカクロック信号を出力する遅延回路であって、第1乃至第M(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された、遅延回路と;この遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタと;第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を複数のトランジスタの制御端子へ供給するローパスフィルタ回路と;を有して構成される。
【0009】
本発明の他の態様によるDLL回路は、外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するDDL回路である。DLL回路は、外部クロック信号を入力する初段回路と;外部クロック信号とレプリカクロック信号とを位相比較し、フィードバック信号を出力する位相比較器と;フィードバック信号を分周して、分周した信号を出力する分周回路と、分周した信号に基いて初段回路から出力されるクロック信号の遅延を調整して、遅延調整したクロック信号を出力する遅延調整回路と;第1の電源電圧が供給され、遅延調整したクロック信号を入力するクロックバッファであって、内部クロック信号を、第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧が供給される出力バッファへ供給する、クロックバッファと;遅延調整したクロック信号を入力して、レプリカクロック信号を出力するレプリカ回路と;
から構成される。レプリカ回路は、第1の電源電圧が供給され、遅延調整したクロック信号が入力され、レプリカクロック信号を出力する遅延回路であって、第1乃至第M(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された、遅延回路と;この遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタと;第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を前記複数のトランジスタの制御端子へ供給するローパスフィルタ回路と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、第2の電源電圧をローパスフィルタ回路を通してトランジスタの制御端子へ供給しているので、電流を消費するわけでなく、レイアウト的な制限がない。また、本発明では、ローパスフィルタ回路を通した低域濾波した電源電圧を使用するので、第2の電源電圧のノイズがレプリカ回路に悪影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明が適用されるDLL回路の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のレプリカ回路を示す回路図である。
【図3】従来のレプリカ回路を含むDLL回路を備えた半導体装置の配置を示すレイアウト図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るレプリカ回路を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るレプリカ回路を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明を説明する前に、本発明の理解を容易するために図1乃至図3を参照して、従来技術について説明する。
【0013】
図1は、本発明が適用されるDLL回路10の構成を示すブロック図である。
【0014】
図示のDLL回路10は、外部クロック信号CKに同期した内部クロック信号LCLKを生成するための回路である。内部クロック信号LCLKは、出力バッファ30に供給される。
【0015】
出力バッファ30には、第1の電源電圧VDDとは異なる第2の電源電圧VDDQが供給(使用)される。出力バッファ30は、内部クロック信号LCLKに同期して内部データ(リードデータ)を入出力データピンDQに出力する回路である。
【0016】
DLL回路10は、初段回路12と、位相比較器14と、カウンタ16と、遅延調整回路18と、クロックバッファ20と、レプリカ回路22とから構成される。
【0017】
初段回路12は、外部クロック信号CKを入力する。位相比較器14は、外部クロック信号CKと後述するレプリカクロック信号RCLKとを位相比較し、フィードバック信号FBを出力する。すなわち、レプリカクロック信号RCLKのエッジと外部クロック信号CKのエッジとの差に応じたフィードバック信号FBが生成される。カウンタ16は、このフィードバック信号FBをカウント(分周)して、カウントした信号(分周した信号)を出力する。すなわち、カウンタ16は、フィードバック信号FBを分周して、分周した信号を出力する分周回路として働く。カウンタ(分周回路)16は、フィードバック信号FBを分周することによって消費電力を低減させる目的に挿入される。
【0018】
遅延調整回路18は、分周した信号に基いて初段回路12から出力されるクロック信号の遅延を調整して、遅延調整したクロック信号を出力する。クロックバッファ20は、遅延調整したクロック信号を入力して、上記内部クロック信号LCLKを出力バッファ30へ供給する。レプリカ回路22は、遅延調整したクロック信号を入力して、上記レプリカクロック信号RCLKを出力する。
【0019】
詳述すると、遅延調整回路18は、入出力データピンDQに現れるリードデータとレプリカクロック信号RCLKとの差を相殺するための回路である。つまり、出力バッファ30とレプリカ回路22内のレプリカバッファ(後述する)との間には、出力負荷の差などに起因する動作速度差が存在するとともに、位相比較器14の不感帯によって生じる遅延量の差分が存在する。遅延調整回路18は、これらによるタイミング差を相殺するために挿入される。
【0020】
クロックバッファ20には、上記第1の電源電圧VDDが供給されて、上記内部クロック信号LCLKを出力する。一方、出力バッファ30には、上述したように、第1の電源電圧VDDと異なる上記第2の電源電圧VDDQが供給されて、上記内部クロック信号LCLKを入力する。レプリカ回路22は、クロックバッファ20の第1の遅延時間と出力バッファ30の第2の遅延時間とを補償して、上記レプリカクロック信号RCLKを出力する回路である。
【0021】
出力バッファ30には、その電源電圧として、第1の電源電圧VDDと異なる第2の電源電圧VDDQが使用される。そのため、レプリカ回路22にも、電源電圧として第2の電源電圧VDDQが使用される。
【0022】
すなわち、DLL回路(10)は、外部クロック信号(CK)を入力する初段回路(12)と;外部クロック信号(CK)とレプリカクロック信号(RCLK)とを位相比較し、フィードバック信号(FB)を出力する位相比較器(14)と;フィードバック信号(FB)を分周して、分周した信号を出力する分周回路(16)と;分周した信号に基いて初段回路(12)から出力されるクロック信号の遅延を調整して、遅延調整したクロック信号を出力する遅延調整回路(18)と;第1の電源電圧(VDD)が供給され、遅延調整したクロック信号を入力するクロックバッファ(20)であって、内部クロック信号(LCLK)を、第1の電源電圧(VDD)と異なる第2の電源電圧(VDDQ)が供給される出力バッファ(30)へ供給する、クロックバッファ(20)と;遅延調整したクロック信号を入力して、上記レプリカクロック信号(RCLK)を出力するレプリカ回路(22)と、を有して構成される。
【0023】
図2を参照して、従来のレプリカ回路22’について説明する。図示のレプリカ回路22’は、クロックバッファ20への入力クロック信号(遅延調整回路18から出力される遅延調整したクロック信号)が入力され、レプリカクロック信号RCLKを出力する遅延回路220’から構成される。
【0024】
詳述すると、遅延回路220’は、第1乃至第4のCMOSインバータ回路221、222、223、および224が縦続接続された回路から成る。第1および第2のCMOSインバータ回路221および222には、電源電圧として、第1の電源電圧VDDが供給されている。一方、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224には、電源電圧として、第2の電源電圧VDDQが供給されている。
【0025】
すなわち、遅延回路220’の前段側の第1および第2のCMOSインバータ回路221および222は、クロックバッファ20(図1)の第1の遅延時間を補償するための第1の遅延回路220Aとして働く。この第1の遅延回路220Aは、レプリカパスとも呼ばれる。一方、遅延回路220’の後段側の第3および第4のCMOSインバータ回路223および224は、出力バッファ30(図1)の第2の遅延時間を補償するための第2の遅延回路220B’として働く。この第2の遅延回路220B’は、レプリカバッファとも呼ばれる。したがって、従来のレプリカ回路22’は、レプリカパス220Aとレプリカバッファ220B’とから構成されている。
【0026】
第1乃至第4のCMOSインバータ回路221〜224の各々は、pチャネルMOSトランジスタQP1〜QP4とnチャネルMOSトランジスタQN1〜QN4とから構成されている。
【0027】
第1および第2のCMOSインバータ回路221および222において、pチャネルMOSトランジスタQP1、QP2のソースには第1の電源電圧VDDが供給され、nチャネルMOSトランジスタQN1、QN2のソースは接地端子に接続されている。
【0028】
第1のCMOSインバータ回路221において、pチャネルMOSトランジスタQP1のゲートとnチャネルMOSトランジスタQN1のゲートは互いに第1の入力ノードで接続され、第1の入力ノードは遅延調整回路18(図1)の出力端子に接続されている。pチャネルMOSトランジスタQP1のドレインとnチャネルMOSトランジスタQN1のドレインとは互いに第1の出力ノードで接続されている。
【0029】
第2のCMOSインバータ回路222において、pチャネルMOSトランジスタQP2のゲートとnチャネルMOSトランジスタQN2のゲートは互いに第2の入力ノードで接続され、第2の入力ノードは第1のCMOSインバータ回路221の第1の出力ノードに接続されている。pチャネルMOSトランジスタQP2のドレインとnチャネルMOSトランジスタQN2のドレインは互いに第2の出力ノードに接続されている。
【0030】
一方、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224において、pチャネルMOSトランジスタQP3、QP4のソースには第2の電源電圧VDDQが供給され、nチャネルMOSトランジスタQN3、QN4のソースは接地端子に接続されている。
【0031】
第3のCMOSインバータ回路223において、pチャネルMOSトランジスタQP3のゲートとnチャネルMOSトランジスタQN3のゲートは互いに第3の入力ノードで接続され、第3の入力ノードは第2のCMOSインバータ回路222の第2の出力ノードに接続されている。pチャネルMOSトランジスタQP3のドレインとnチャネルMOSトランジスタQN3のドレインとは互いに第3の出力ノードで接続されている。
【0032】
第4のCMOSインバータ回路224において、pチャネルMOSトランジスタQP4のゲートとnチャネルMOSトランジスタQN4のゲートは互いに第4の入力ノードで接続され、第4の入力ノードは第3のCMOSインバータ回路223の第3の出力ノードに接続されている。pチャネルMOSトランジスタQP4のドレインとnチャネルMOSトランジスタQN4のドレインは互いに第4の出力ノードに接続されて、第4の出力ノードは位相比較器14(図1)の一方の入力端子に接続されている。
【0033】
このような構成のレプリカ回路22’において、第2の電源電圧VDDQが下がれば、レプリカ回路22’の後段の2段のCMOSインバータ回路223および224(第2の遅延回路220B’)の遅延も増える。
【0034】
このような従来のレプリカ回路22’を備えた従来のDLL回路には、次に述べるような2つの問題点がある。
【0035】
1) 第1の問題点は、DLL回路のレプリカ回路22’を第2の電源電圧VDDQを生成する第2の電源の近くに配置する必要があることである。そのため、レプリカ回路22’の配置およびDLL回路の配置に、図3に示すような制限が加わる。
【0036】
2) 第2の問題点は、第2の電源電圧VDDQを生成する第2の電源は、出力バッファ30(図1)の電源であり、データの切替でノイズを持つことである。したがって、第2の電源をそのままレプリカ回路22’の電源として使用すると、レプリカ回路22’(レプリカバッファ220B’)の遅延がずれてしまう。その結果、従来のDLL回路としてはジッタが多くなる傾向がある。
【0037】
図4を参照して、図1のDLL回路10に使用される、本発明の第1の実施の形態に係るレプリカ回路22について説明する。
【0038】
図示のレプリカ回路22は、遅延回路が後述するように変更されると共に、第1および第2のトランジスタTr、Trと、ローパスフィルタ回路225とを更に備えている点を除いて、図2に示した従来のレプリカ回路22’と同様の構成を有する。したがって、遅延回路に220の参照符号を付している。図2に示す構成要素と同一の機能を有するものには同一の参照符号を付し、以下では説明の簡略化のために相違点についてのみ説明する。
【0039】
遅延回路220は、レプリカバッファ(第2の遅延回路)が後述するように変更された点を除いて、図2に示した遅延回路220’と同様の構成を有する。したがって、レプリカバッファ(第2の遅延回路)に220Bの参照符号を付してある。
【0040】
レプリカバッファ(第2の遅延回路)220Bは、図2に示した従来のレプリカバッファ(第2の遅延回路)220B’と同様に、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224から構成されている。
【0041】
しかしながら、従来のレプリカバッファ(第2の遅延回路)220B’においては、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224に第2の電源電圧VDDQが供給されているのに対して、本実施の形態に係るレプリカ回路(第2の遅延回路)220Bにおいては、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224に第1の電源電圧VDDが供給されている。
【0042】
また、第1および第2のトランジスタTr、Trは、それぞれ、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224のnチャネルMOSトランジスタQN3、QN4のソースに接続されている。図示の例では、第1および第2のトランジスタTr、Trの各々は、制御端子としてゲートを持つnチャネルMOSトランジスタから構成されている。
【0043】
詳述すると、第3および第4のCMOSインバータ回路223および224において、pチャネルMOSトランジスタQP3、QP4のソースには第1の電源電圧VDDが供給され、nチャネルMOSトランジスタQN3、QN4のソースは、それぞれ、第1および第2のトランジスタTr、Trのドレインに接続されている。第1および第2のトランジスタTr、Trのソースは接地端子に接続されている。
【0044】
ローパスフィルタ回路225は、第2の電源電圧VDDQを低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLを第1および第2のトランジスタTr、Trの制御端子(ゲート)へ供給する。
【0045】
本第1の実施の形態では、第1の遅延回路(レプリカパス)220Aが2段のCMOSインバータ回路221、222から構成され、第2の遅延回路(レプリカバッファ)220Bも2段のCMOSインバータ回路223、224から構成されているが、段数は2段に制限されない。したがって、一般的に、第1の遅延回路(レプリカパス)220AはM段(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路から構成されて良く、第2の遅延回路(レプリカバッファ)220Bは(N−M)段(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路から構成されて良い。
【0046】
すなわち、本実施形態によるレプリカ回路(22)は、外部クロック信号(CK)に同期した内部クロック信号(LCLK)を生成するDDL回路(10)に使用されるレプリカ回路(22)であって、第1の電源電圧(VDD)が供給され内部クロック信号(LCLK)を出力するクロックバッファ(20)の第1の遅延時間と、第1の電源電圧(VDD)と異なる第2の電源電圧(VDDQ)が供給され内部クロック信号(LCLK)を入力する出力バッファ(30)の第2の遅延時間とを補償して、レプリカクロック信号(RCLK)を出力する、レプリカ回路(22)であって、第1の電源電圧(VDD)が供給され、クロックバッファ(20)への入力クロック信号が入力され、レプリカクロック信号(RCLK)を出力する遅延回路(220)であって、第1乃至第MのCMOSインバータ回路(221,222)および第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路(223,224)が縦続接続された、遅延回路(220)と;この遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路(223,224)のnチャネルMOSトランジスタ(QN3,QN4)のソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタ(Tr,Tr)と;第2の電源電圧(VDDQ)を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧(VDDQ−DLL)を複数のトランジスタ(Tr,TR)の制御端子へ供給するローパスフィルタ回路(225)とを有して構成されている。
【0047】
ローパスフィルタ回路225は、抵抗器Rと、コンデンサCとから構成される。抵抗器Rの第1の端子225−1には、第2の電源電圧VDDQが供給される。コンデンサCは、抵抗器Rの第2の端子225−2との間に接続されている。抵抗器Rの第2の端子225−2から低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLを出力する。
【0048】
すなわち、本実施形態によるリーパスフィルタ回路(225)は、第2の電源電圧(VDDQ)が供給される第1の端子(225−1)を持つ抵抗器(R)と、この抵抗器(R)の第2の端子(225−2)と接地端子との間に接続されたコンデンサ(C)と、を有して構成され、抵抗器(R)の第2の端子(225−2)から低域濾波した電源電圧(VDDQ−DLL)を出力する。
【0049】
このように、第1および第2のトランジスタTr、Trの制御端子(ゲート)と第2の電源電圧VDDQを生成する第2の電源との間にローパスフィルタ回路225を設けたので、出力バッファ30(図1)の出力データのノイズを低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLに伝達しないようにできる。
【0050】
このような構成のレプリカ回路22において、第2の電源電圧VDDQが下がれば、第3および第4のCMOSインバータ回路223、224の下の第1および第2のトランジスタTr、Trの電流能力が下がるので、レプリカ回路22(レプリカバッファ220B)の遅延が増える。ここで、第1および第2のトランジスタTr、Trのサイズは、図2に示した従来のレプリカ回路22’の遅延変化と同じになるように調整される。
【0051】
このような構成のレプリカ回路22を備えたDLL回路10によれば、次に述べるような効果を奏する。
【0052】
1) 第1の効果は、DLL回路10(レプリカ回路22)のレイアウト的な制限がないことである。その理由は、第2の電源電圧VDDQがローパスフィルタ回路225を通してトランジスタTr、Trのゲート(制御端子)に供給されるため、電流を消費するわけではないからである。
【0053】
2) 第2の効果は、第2の電源電圧VDDQのノイズがレプリカ回路22に悪影響を与えないことである。その理由は、第2の電源電圧VDDQをローパスフィルタ回路225を通して得られる、低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLを、レプリカ回路22が使うからである。
【0054】
図5を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るレプリカ回路22Aについて説明する。
【0055】
図示のレプリカ回路22Aは、ローパスフィルタ回路が後述するように変更されている点を除いて、図4に示したレプリカ回路22と同様の構成を有する。したがって、ローパスフィルタ回路に225Aの参照符号を付している。図4に示す構成要素と同一の機能を有するものには同一の参照符号を付し、以下では説明の簡略化のために相違点についてのみ説明する。
【0056】
図示のローパスフィルタ回路225Aには、第2の電源電圧VDDQばかりでなく、第2の電源電圧VDDをも供給されている。ローパスフィルタ回路225Aは、第2の抵抗器Rを更に有する点を除いて、図4に示したローパスフィルタ回路225と同様の構成を有する。ここでは、抵抗器Rを第1の抵抗器と呼ぶことにする。
【0057】
すなわち、ローパスフィルタ回路225Aは、第1の抵抗器Rと、第2の抵抗器Rと、コンデンサCとから構成される。第1の抵抗器Rの第1の端子225−1には第2の電源電圧VDDQが供給される。第2の抵抗器Rの第1の端子225A−1には第1の電源電圧VDDが供給される。第1の抵抗器Rの第2の端子225−2と第2の抵抗器Rの第2の端子225A−2は、互いに接続されている。コンデンサCは、第1の抵抗器Rの第2の端子225−2と接地端子との間に接続されている。第1の抵抗器Rの第2の端子225−2から低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLを出力する。
【0058】
すなわち、本実施例によるローパルフィルタ回路(225A)は、第2の電源電圧(VDDQ)が供給される第1の端子(225−1)を持つ第1の抵抗器(R)と、第1の電源電圧(VDD)が供給される第1の端子(225A−1)と、第1の抵抗器(R)の第2の端子(225−2)に接続された第2の端子(225A−2)とを持つ第2の抵抗器(R)と、第1の抵抗器(R)の第2の端子(225−2)と接地端子との間に接続されたコンデンサ(C)と、を有して構成され、第1の抵抗器(R)の第2の端子(225−2)から低域濾波した電源電圧(VDDQ−DLL)を出力する。
【0059】
図4に示したレプリカ回路22では、第2の電源電圧VDDQをそのまま利用しているが、第1の電源電圧VDD依存、第2の電源電圧VDDQ依存を考慮すると、第2の電源電圧VDDQ依存だけでは、レプリカ回路22(レプリカバッファ220B)の遅延時間を調整しきれない場合がある。
【0060】
そこで、図5に示したレプリカ回路22Aでは、ローパスフィルタ回路225Aに第1の電源電圧VDDからの第2の抵抗器Rをも加えて、低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLのレベルに第1の電源電圧VDDの依存も加えた構成としている。
【0061】
このような構成のレプリカ回路22Aを備えたDLL回路10によれば、次に述べるような効果を奏する。
【0062】
1) 第1の効果は、DLL回路10(レプリカ回路22A)のレイアウト的な制限がないことである。その理由は、第1の電源電圧VDDおよび第2の電源電圧VDDQがローパスフィルタ回路225Aを通してトランジスタTr、Trのゲート(制御端子)に供給されるため、電流を消費するわけではないからである。
【0063】
2) 第2の効果は、第2の電源電圧VDDQのノイズがレプリカ回路22Aに悪影響を与えないことである。その理由は、第1の電源電圧VDDおよび第2の電源電圧VDDQをローパスフィルタ回路225Aを通して得られる、低域濾波した電源電圧VDDQ−DLLを、レプリカ回路22Aが使うからである。
【0064】
3) 第3の効果は、レプリカ回路22A(レプリカバッファ220B)の遅延時間をより適切に調整することができることである。その理由は、第2の電源電圧VDDQ依存ばかりでなく、第1の電源電圧VDD依存をも考慮して、レプリカ回路22A(レプリカバッファ220B)の遅延時間を調整しているからである。
【0065】
以上、本発明を、その実施の形態を参照して特に示し説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されない。当業者によって、請求の範囲に規定された本発明の精神と範囲を逸脱せずに、形式や詳細において種々の変形がなされると理解される。
【0066】
例えば、上記実施の形態では、遅延回路220が第1乃至第4のCMOSインバータ回路221〜224が縦続接続された回路から構成されているが、CMOインバータ回路の段数はこれに限定されない。一般的には、遅延回路は、第1の電源電圧VDDが供給され、クロックバッファ20への入力クロック信号が入力される遅延回路であって、第1乃至第M(Mは2以上の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された回路から構成されて良い。この場合、遅延回路の前段側の第1乃至第MのCMOSインバータ回路は、クロックバッファ20の第1の遅延時間を補償するための第1の遅延回路(レプリカパス)として働き、遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路は、出力バッファ30の第2の遅延時間を補償するための第2の遅延回路(レプリカバッファ)として働く。また、上記実施の形態では、複数のトランジスタTr、Trの各々として、nチャネルMOSトランジスタを使用しているが、他のトランジスタを使用してもよい。さらに、上記実施の形態では、ローパスフィルタ回路225、225AとしてRC回路を使用しているが、他のローパスフィルタ回路を使用しても良いのは勿論である。
【0067】
本発明は、様々な半導体装置に搭載することができる。即ち、半導体装置は、それぞれ情報記憶機能を備えたCPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Circuit)等の半導体製品全般に、本願発明が適用できる。また本願を適用したデバイスは、SOC(システムオンチップ)、MCP(マルチチップパッケージ)やPOP(パッケージオンパッケージ)等の半導体装置に適用できる。また、トランジスタは、電界効果トランジスタ(Filed Effect Transistor; FET)であればよく、MOS(Metal Oxide Semiconductor)以外にもMIS(Metal-Insulator Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の様々なFETに適用できる。トランジスタは、FET以外のトランジスタであっても良い。また、Pチャンネル型のトランジスタまたはPMOSトランジスタは、第1導電型のトランジスタ、Nチャンネル型のトランジスタまたはNMOSトランジスタは、第2導電型のトランジスタの代表例である。更に、P型の半導体基板に限らず、N型の半導体基板であっても良いし、SOI(Silicon on Insulator)構造の半導体基板であっても、それ以外の半導体基板であっても良い。
【符号の説明】
【0068】
10 DLL回路
12 初段回路
14 位相比較器
16 カウンタ(分周回路)
18 遅延調整回路
20 クロックバッファ
22 レプリカ回路
220 遅延回路
220A 第1の遅延回路(レプリカパス)
220B 第2の遅延回路(レプリカバッファ)
221〜224 CMOSインバータ回路
225,225A ローパスフィルタ回路
P1〜QP4 pチャネルMOSトランジスタ
N1〜QN4 nチャネルMOSトランジスタ
Tr,Tr トランジスタ(nチャネルMOSトランジスタ)
30 出力バッファ
DQ 入出力データピン
CK 外部クロック信号
LCLK 内部クロック信号
VDD 第1の電源電圧
VDDQ 第2の電源電圧
FB フィードバック信号
RCLK レプリカクロック信号
VDDQ−DLL 低域濾波した電源電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するDDL回路に使用されるレプリカ回路であって、第1の電源電圧が供給され前記内部クロック信号を出力するクロックバッファの第1の遅延時間と、前記第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧が供給され前記内部クロック信号を入力する出力バッファの第2の遅延時間とを補償して、レプリカクロック信号を出力する、前記レプリカ回路において、
前記第1の電源電圧が供給され、前記クロックバッファへの入力クロック信号が入力され、前記レプリカクロック信号を出力する遅延回路であって、第1乃至第M(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された、前記遅延回路と、
該遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタと、
前記第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を前記複数のトランジスタの制御端子へ供給するローパスフィルタ回路と、
を有するレプリカ回路。
【請求項2】
前記遅延回路の前段側の第1乃至第MのCMOSインバータ回路は、前記クロックバッファの前記第1の遅延時間を補償するための第1の遅延回路であり、
前記遅延回路の前記後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路は、前記出力バッファの前記第2の遅延時間を補償するための第2の遅延回路である、
請求項1に記載のレプリカ回路。
【請求項3】
前記ローパスフィルタ回路は、
前記第2の電源電圧が供給される第1の端子を持つ抵抗器と、
該抵抗器の第2の端子と接地端子との間に接続されたコンデンサと、
から構成され、
前記抵抗器の前記第2の端子から前記低域濾波した電源電圧を出力する、請求項1又は2に記載のレプリカ回路。
【請求項4】
前記ローパスフィルタ回路は、前記第1の電源電圧もさらに供給される、請求項1又は2に記載のレプリカ回路。
【請求項5】
前記ローパスフィルタ回路は、
前記第2の電源電圧が供給される第1の端子を持つ第1の抵抗器と、
前記第1の電源電圧が供給される第1の端子と、前記第1の抵抗器の第2の端子に接続された第2の端子とを持つ第2の抵抗器と、
前記第1の抵抗器の前記第2の端子と接地端子との間に接続されたコンデンサと、
から構成され、
前記第1の抵抗器の前記第2の端子から前記低域濾波した電源電圧を出力する、請求項4に記載のレプリカ回路。
【請求項6】
前記複数のトランジスタの各々は、前記制御端子としてゲートを持つnチャネルMOSトランジスタから成る、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレプリカ回路。
【請求項7】
外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するDDL回路であって、
前記外部クロック信号を入力する初段回路と、
前記外部クロック信号とレプリカクロック信号とを位相比較し、フィードバック信号を出力する位相比較器と、
前記フィードバック信号を分周して、分周した信号を出力する分周回路と、
前記分周した信号に基いて前記初段回路から出力されるクロック信号の遅延を調整して、遅延調整したクロック信号を出力する遅延調整回路と、
第1の電源電圧が供給され、前記遅延調整したクロック信号を入力するクロックバッファであって、前記内部クロック信号を、前記第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧が供給される出力バッファへ供給する、前記クロックバッファと、
前記遅延調整したクロック信号を入力して、前記レプリカクロック信号を出力するレプリカ回路と、
から構成されるDLL回路において、
前記レプリカ回路は、
前記第1の電源電圧が供給され、前記遅延調整したクロック信号が入力され、前記レプリカクロック信号を出力する遅延回路であって、第1乃至第M(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された、前記遅延回路と、
該遅延回路の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタと、
前記第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を前記複数のトランジスタの制御端子へ供給するローパスフィルタ回路と、
を有することを特徴とする、DLL回路。
【請求項8】
前記分周回路がカウンタから構成される、請求項7に記載のDLL回路。
【請求項9】
前記遅延回路の前段側の第1乃至第MのCMOSインバータ回路は、前記クロックバッファの前記第1の遅延時間を補償するための第1の遅延回路であり、
前記遅延回路の前記後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路は、前記出力バッファの前記第2の遅延時間を補償するための第2の遅延回路である、
請求項7又は8に記載のDLL回路。
【請求項10】
前記ローパスフィルタ回路は、
前記第2の電源電圧が供給される第1の端子を持つ抵抗器と、
該抵抗器の第2の端子と接地端子との間に接続されたコンデンサと、
から構成され、
前記抵抗器の前記第2の端子から前記低域濾波した電源電圧を出力する、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のDLL回路。
【請求項11】
前記ローパスフィルタ回路は、前記第1の電源電圧もさらに供給される、請求項7乃至9のいずれか1項に記載のDLL回路。
【請求項12】
前記ローパスフィルタ回路は、
前記第2の電源電圧が供給される第1の端子を持つ第1の抵抗器と、
前記第1の電源電圧が供給される第1の端子と、前記第1の抵抗器の第2の端子に接続された第2の端子とを持つ第2の抵抗器と、
前記第1の抵抗器の前記第2の端子と接地端子との間に接続されたコンデンサと、
から構成され、
前記第1の抵抗器の前記第2の端子から前記低域濾波した電源電圧を出力する、請求項10に記載のDLL回路。
【請求項13】
前記複数のトランジスタの各々は、前記制御端子としてゲートを持つnチャネルMOSトランジスタから成る、請求項7乃至12のいずれか1項に記載のDLL回路。
【請求項14】
請求項7乃至13のいずれか1項に記載のDLL回路を含む、半導体装置。
【請求項15】
前記半導体装置が、DDR型シンクロナスメモリから成る、請求項14に記載の半導体装置。
【請求項16】
外部クロック信号に同期した内部クロック信号を生成するDDL回路に使用されるレプリカ回路であって、第1の電源電圧が供給され前記内部クロック信号を出力するクロックバッファの第1の遅延時間と、前記第1の電源電圧と異なる第2の電源電圧が供給され前記内部クロック信号を入力する出力バッファの第2の遅延時間とを補償して、レプリカクロック信号を出力する、前記レプリカ回路において、
前記第1の電源電圧が供給され、前記クロックバッファへの入力クロック信号が入力され、前記レプリカクロック信号を出力する遅延手段であって、第1乃至第M(Mは2以上の第1の整数)のCMOSインバータ回路および第(M+1)乃至第N(Nは4以上の第2の整数)のCMOSインバータ回路が縦続接続された、前記遅延手段と、
該遅延手段の後段側の第(M+1)乃至第NのCMOSインバータ回路のnチャネルMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続された複数のトランジスタと、
前記第2の電源電圧を低域通過濾波して、その低域濾波した電源電圧を前記複数のトランジスタの制御端子へ供給するローパスフィルタ手段と、
を有するレプリカ回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−205446(P2011−205446A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−71367(P2010−71367)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【出願人】(000233169)株式会社日立超エル・エス・アイ・システムズ (327)
【Fターム(参考)】