説明

ErbB4レセプター特異的ニューレグリン関連リガンド及びその使用

【課題】NRG1及びNRG2のEGF様ドメインとは異なるEGF様ドメインを有する新規なポリペプチドであるNRG3を提供する。
【解決手段】ニューレグリン(NRG1)ファミリーの新たな成員の同定、組み換え製造、及び特徴付けに基づく、ErbB4レセプター特異的な新規タンパク質。該タンパク質は細胞増殖及び分化、上皮発達、心臓発達、神経発達に含まれるとともに、グリア細胞マイトジェン、並びに間葉及びニューロン因子として作用する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
EGF様ドメインをコードするアミノ酸配列を含み、当該アミノ酸配列がNRG3結合特性を有するポリペプチド。
【請求項2】
NRG3結合特性が、(a)実験的に類似する条件下で、ErbB4レセプターには結合するがErbB2レセプターまたはErbB3レセプターには結合しないこと;及び(b)ErbB4レセプターのチロシンリン酸化を活性化することを含む請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
アミノ酸配列が、アミノ酸配列SEQ ID NO:4と少なくとも75%のアミノ酸配列相同性を有する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
ポリペプチドがErbB4レセプターに結合し、ErbB4レセプターのチロシンリン酸化を刺激する請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
ErbB4レセプターに結合し、 (a)NRG3の細胞外ドメイン(SEQ ID NO:3または7)と少なくとも75%の相同性を持つアミノ酸配列を含むポリペプチド; (b)SEQ ID NO:2またはSEQ ID NO:6と少なくとも75%の相同性を持つアミノ酸配列を含むポリペプチド; (c)ポリペプチド(a)または(b)のさらなる哺乳類相同体; (d)ポリペプチドを細胞膜に固定できない膜貫通ドメインを持つ、ポリペプチド(a)−(c)の可溶化形態;及び (e)NRG3の結合特性を持つ、ポリペプチド(a)−(d)の誘導体からなる群から選択されるポリペプチド。
【請求項6】
ATCC寄託番号209156(pLXSN.mNRG3)のNRG3核酸オープンリーディングフレーム配列によってコードされる請求項1記載のポリペプチド。
【請求項7】
ATCC寄託番号209157(pRK5.tk.neo.hNRG3B1)のNRG3核酸オープンリーディングフレーム配列によってコードされる請求項1記載のポリペプチド。
【請求項8】
ATCC寄託番号209297(pRK5.tk.neo.hNRG3B2)のNRG3核酸オープンリーディングフレーム配列によってコードされる請求項1記載のポリペプチド。
【請求項9】
細胞質ドメインを欠く、またはポリペプチドを細胞膜に固定できない膜貫通ドメインを欠く、あるいはその両方を欠く請求項1記載のポリペプチド。
【請求項10】
天然のグリコシル化を伴わない請求項1記載のポリペプチド。
【請求項11】
変異体グリコシル化を持つ請求項1記載のポリペプチド。
【請求項12】
請求項1記載のポリペプチドのアンタゴニスト。
【請求項13】
請求項1記載のポリペプチドのアゴニスト。
【請求項14】
請求項1記載のポリペプチドをコードする単離された核酸分子。
【請求項15】
哺乳類NRG3の細胞外ドメインをさらにコードする請求項14記載の核酸分子。
【請求項16】
コードされる細胞外ドメインが、SEQ ID NO:3またはSEQ ID NO:7のアミノ酸配列と少なくとも75%が同一のアミノ酸配列を有する請求項15記載の核酸分子。
【請求項17】
コードされるアミノ酸配列が、細胞質ドメイン、またはポリペプチドを細胞膜に固定できない膜貫通ドメイン、あるいはその両方を欠く請求項14記載の核酸分子。
【請求項18】
ベクターで形質転換される宿主細胞によって認識されるコントロール配列に操作可能に結合した請求項14記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項19】
ATCC209156(pLXSN.mNRG3)として入手可能な請求項18記載の発現ベクター。
【請求項20】
ATCC209157(pRK5.tk.neo.hNRG3B1)として入手可能な請求項18記載の発現ベクター。
【請求項21】
ATCC209297(pRK5.tk.neo.hNRG3B2)として入手可能な請求項18記載の発現ベクター。
【請求項22】
請求項18記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項23】
哺乳類細胞である請求項22記載の宿主細胞。
【請求項24】
チャイニーズハムスター卵巣細胞系である請求項23記載の宿主細胞。
【請求項25】
ErbB4レセプターに結合するEGF-様ドメインをコードするアミノ酸配列を生成する方法において、当該方法が、 a)請求項14記載の核酸を含む細胞を培養し;そして b)細胞培地からポリペプチド回収することを含んでなる方法。
【請求項26】
ポリペプチドが培養媒質中に分泌され、培養媒質から回収される請求項25記載の方法。
【請求項27】
請求項1記載のポリペプチドに特異的に結合する抗体。
【請求項28】
請求項27記載の抗体を生成するハイブリドーマ細胞系。
【請求項29】
免疫グロブリン配列に融合された請求項1記載のポリペプチドのイムノアドヘシン。
【請求項30】
SEQ ID NO:4のEGF-様ドメインをさらに含む請求項29記載のイムノアドヘシン。
【請求項31】
免疫グロブリン配列が、免疫グロブリン重鎖定常ドメイン配列である請求項29記載のイムノアドヘシン。
【請求項32】
免疫グロブリン配列が、IgG-1、IgG-2またはIgG-3の定常ドメイン配列である請求項31記載のイムノアドヘシン。
【請求項33】
サンプル中のNRG3を検出する方法において、当該方法が、 a)請求項27記載の抗体をサンプルに接触させ; b)サンプル中でのポリペプチドへの抗体の結合を検出することを含んでなり、前記ポリペプチドがNRG3である方法。
【請求項34】
サンプル中のErbB4レセプターを検出する方法において、当該方法が、 a)請求項1記載のポリペプチドをサンプルに接触させ;そして b)サンプル中でのタンパク質へのアミノ酸配列の結合を検出することを含んでなる方法。
【請求項35】
サンプルが、ErbB4レセプターを表面に発現した細胞を含有する請求項34記載の方法。
【請求項36】
サンプルが、哺乳類組織サンプルである請求項35記載の方法。
【請求項37】
NRG3ポリペプチドを、NRG3で治療可能な疾患に罹患している哺乳類に投与する方法において、当該方法が、 請求項14記載の核酸を含む細胞を哺乳類に導入することを含んでなり、そしてNRG3ポリペプチドが当該細胞によって分泌される方法。
【請求項38】
細胞が、多孔性マトリクス内に包含され、当該マトリクスが哺乳類に投与される請求項37記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−77716(P2009−77716A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−246657(P2008−246657)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【分割の表示】特願2000−502177(P2000−502177)の分割
【原出願日】平成10年6月30日(1998.6.30)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】