ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダ及びＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置
【課題】録画不要部分削除ダビングを実行する前に、ユーザが指示した録画不要部分以外は早送りし、録画不要部分のみを再生させることにより、ユーザ自身の入力した録画不要部分が適正かどうかを短時間のうちに確認する。
【解決手段】ユーザが指示した録画不要部分の開始点と終了点のタイムコードを記憶してタイムコードテーブルを作成する（Ｓ２）。ＤＶカメラへの巻き戻しコマンドの送信（Ｓ４）によるＤＶテープの巻き戻し時に、ゼロリセット位置があれば（Ｓ５でＹＥＳ）、そのゼロリセットに関連する情報に基づいてタイムコードテーブルを修正する（Ｓ６）。その後、ＤＶテープを早送りし（Ｓ７）、タイムコードテーブルの録画不要部分開始点に到達すれば（Ｓ８でＹＥＳ）、ＤＶカメラを再生させて（Ｓ１０）、録画不要部分の映像を液晶モニタ等へ表示する。録画不要部分終了点に到達すれば、再生を終了してＤＶカメラを再び早送りさせる。
【解決手段】ユーザが指示した録画不要部分の開始点と終了点のタイムコードを記憶してタイムコードテーブルを作成する（Ｓ２）。ＤＶカメラへの巻き戻しコマンドの送信（Ｓ４）によるＤＶテープの巻き戻し時に、ゼロリセット位置があれば（Ｓ５でＹＥＳ）、そのゼロリセットに関連する情報に基づいてタイムコードテーブルを修正する（Ｓ６）。その後、ＤＶテープを早送りし（Ｓ７）、タイムコードテーブルの録画不要部分開始点に到達すれば（Ｓ８でＹＥＳ）、ＤＶカメラを再生させて（Ｓ１０）、録画不要部分の映像を液晶モニタ等へ表示する。録画不要部分終了点に到達すれば、再生を終了してＤＶカメラを再び早送りさせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続可能なＤＶＤレコーダ又は録画装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来よりＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラとＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）レコーダ又はハードディスクレコーダ等の録画装置とをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介して接続し、ＤＶカメラ側のＤＶテープに収録された撮影データをＤＶＤレコーダ又はハードディスクレコーダへダビング録画する操作が行われている。この操作の例を、録画装置がＤＶＤレコーダである場合について説明する。まず、ユーザは、ＤＶカメラとＤＶＤレコーダをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスケーブルで接続し、ＤＶＤレコーダ側の設定をダビング録画に選んだ後、決定キーを押してダビング録画を開始させる。すると、ＤＶＤレコーダはＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラに対し再生開始コマンドを送信し、ＤＶカメラがＤＶテープの再生を開始するのと同時にＤＶＤレコーダ側が録画を開始し、ダビング録画が始まる。このように、ＤＶカメラとＤＶＤレコーダをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスで接続することによって、ＤＶカメラ側の再生動作開始及びその開始タイミングに合わせたＤＶＤレコーダ側の録画動作開始等をユーザが手動で行わなくともよくなっており、その点で操作性が向上している。
【０００３】
また、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続したＤＶＤレコーダでは、ダビング録画に関して次のような便利な機能がある。すなわち、ＤＶテープに記録されている映像情報の中で敢えてダビング録画する必要がない部分（例えばコマーシャル部分）がある場合、ユーザは、ダビング録画を開始する前に、ＤＶＤレコーダ側からの指示によりＤＶカメラを再生動作させ、その再生画像をＤＶカメラに備わった液晶画面で視認することによって録画不要部分を確認し、録画不要部分の開始点と終了点をリモコンを操作することによってＤＶＤレコーダに記憶させる。このようにした上で、ダビング録画を実行させると、自動的に録画不要部分を除いてダビング録画が行われる（この機能を録画不要部分削除ダビングと称することにする）。
【０００４】
一方、再生側ＶＴＲ（Ｖｉｄｅｏ Ｔａｐｅ Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）と録画側ＶＴＲとを共にＶＴＲ編集装置に接続し、このＶＴＲ編集装置に、予め不要なシーンの開始点と終了点を入力しておいて、再生側ＶＴＲから録画側ＶＴＲへダビング録画を行う時に、その不要シーンを飛ばして録画する装置が知られている（特許文献１参照）。
【０００５】
また、マスター記録媒体に記録されている画像をスレーブ記録媒体にダビング録画する画像編集装置において、ユーザが編集したいシーンの開始時点及び終了時点を入力すれば、選んだシーンの代表シーンの静止画が表示部に表示され、ユーザがそれを見て編集を変更できる装置が知られている（特許文献２参照）。
【特許文献１】特開平６−３３８１７０号公報
【特許文献２】特開平５−５４６０２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上述のように、ＤＶＤレコーダ等の録画装置をＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続した場合、録画装置側からのＤＶカメラの操作性が向上し、ダビング録画時のユーザの手間が大きく省けるようになっているが、未だ、次の点で不便さがあった。すなわち、上述の録画不要部分削除ダビング機能を使用する場合、ユーザは録画不要部分を指示した後、実際のダビング録画を実行する際に、自身の指示した不要部分が適正に設定されているかどうか不安になる場合がある。つまり、例えば、ユーザ自身は録画を省くべきコマーシャル部分を正しく指示（ＤＶＤレコーダへの入力）したつもりであっても、実際は、コマーシャル部分を越えた領域が録画不要部分としてＤＶＤレコーダに記憶されている場合がある。この場合には、出来上がったダビング録画を視聴してみると、録画されているべき部分の一部（主にコマーシャル部分の前後）に、欠落が生じており、ユーザは、もう一度やり直すことを強いられる。録画先の録画媒体が一回書き込み型のディスク（ＤＶＤ−Ｒ等）であった場合には、そのディスクは無駄になってしまう。
【０００７】
そこで、実際のダビング録画を実行する前に、ダビング録画後の映像（つまり、ユーザが入力した録画不要部分以外の部分の映像）部分を再生させてＤＶカメラの液晶画面等に表示させることが考えられるが、その場合には次のような別の不便が生じる。つまり、ユーザが指示する録画不要部分は、通常、コマーシャル部分とか、番組と番組の間の短いニュース番組等であるので、録画不要部分以外の部分を再生するには相当の時間がかかる。
【０００８】
本発明は、録画不要部分削除ダビング機能に関連した上述のような不便を解消するためになされたものであり、実際のダビング録画を実行する前に、ユーザが指示した録画不要部分以外は早送りし、録画不要部分のみを再生させることにより、ユーザによる確認に要する時間を大きく短縮可能なＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダ又は録画装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するための請求項１の発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータをＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）に録画するための録画手段と、前記ＤＶカメラ内のＤＶテープ中のビデオヘッド位置に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得するタイムコード取得手段と、前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段によるＤＶＤへの録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、前記タイムコード取得手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダにおいて、ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、前記巻き戻しコマンドによるＤＶテープの巻き戻し中に、ＤＶテープのタイムコードのゼロリセット回数や、ゼロリセットの直前のタイムコード等のゼロリセットに関連する情報を記憶するゼロリセット情報記憶手段と、前記録画不要部分記憶手段に記憶された録画不要部分のタイムコードと、前記ゼロリセット情報記憶手段に記憶されたゼロリセットに関連する情報から、ＤＶテープの録画不要部分を特定する録画不要部分特定手段と、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分特定手段により特定された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させるものである。
【００１０】
請求項２の発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータを録画媒体に録画するための録画手段と、前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段による録画媒体への録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、前記巻き戻しコマンドによりＤＶテープが巻き戻された後、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分記憶手段により記憶された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させるものである。
【００１１】
請求項３の発明は、請求項２のＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、前記録画媒体がハードディスクであるものである。
【発明の効果】
【００１２】
請求項１の発明によれば、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続されたＤＶＤレコーダにおいて、不要部分削除ダビング機能を使用する際、実際のダビング録画の実行前に、ユーザは、録画不要部分のみの再生映像をピックアップして見ることができるので、自身の指示した録画不要部分が適正かどうかを容易に確認でき、しかもその確認に要する時間が短時間で済む。また、ＤＶカメラ内のＤＶテープがタイムコードのゼロリセットを含むテープであっても、事前にユーザが指示した録画不要部分のみを正しくピックアップして再生でき、同様の効果を奏する。
【００１３】
請求項２及び請求項３の発明によれば、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続された録画装置において、不要部分削除ダビング機能を使用する際、実際のダビング録画の実行前に、ユーザは、録画不要部分のみの再生映像をピックアップして見ることができるので、自身の指示した録画不要部分が適正かどうかを容易に確認でき、しかもその確認に要する時間が短時間で済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、ＤＶＤレコーダに本発明を適用した場合の例について説明する。
【００１５】
図１は、本実施形態によるＤＶＤレコーダ１０と、このＤＶＤレコーダ１０とＩＥＥＥ１３９４シリアルバス５０を介して接続可能なＤＶカメラ３０の電気的ブロック構成を示す。このＤＶＤレコーダ１０は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバス５０（以下、バスと略す）を介して、ＤＶカメラ３０と接続されており、ＤＶカメラ３０から受信したストリームデータをＤＶＤレコーダ１０内に装着されたＤＶＤ１５に録画することができる。ＤＶＤレコーダ１０は、装置の各部を制御するためのマイクロプロセッサ１１を備えている。また、ＤＶＤレコーダ１０は、ＩＥＥＥ１３９４インタフェース１３（以下、ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆという）と、各種のメッセージを表示するための表示部１２と、ＤＶカメラ３０内のＤＶテープ４０中の記録・再生位置（その時点でＤＶカメラ３０のビデオヘッド３６ａと対向しているテープ位置）に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコード等のデータを記憶するＲＡＭ１８とを有している。ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆ１３は、バス５０を介して外部入出力機器との間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのものである。さらにまた、ＤＶＤレコーダ１０は、リモコン２０（操作手段）から送信された赤外線信号を受信する赤外線信号受信部１９を有している。マイクロプロセッサ１１に接続したＲＯＭ１７内には、録画不要部分削除ダビング機能を実行するためのプログラム、及び本発明に係る、ダビング録画の実行前に録画不要部分のみをピックアップして再生させるためのプログラムが格納されている。
【００１６】
リモコン２０は、各種のキーからなるキー部２４と赤外線信号発信部２１とを有している。キー部２４には、電源キー２３、数字入力用のキー２５、カーソルキー２６、確定キー２７に加えて、ＤＶカメラ３０側のＤＶテープ４０からＤＶＤレコーダ１０へのダビング録画を指示するためのメニューを含む各種メニューの表示を指示するためのメニューキー２２が設けられている。
【００１７】
また、ＤＶカメラ３０は、ＶＴＲ一体型のＤＶカメラであり、バス５０を介してＤＶＤレコーダ１０から制御用コマンド等のデータを受信するためのＩＥＥＥ１３９４インタフェース３７（以下、ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆという）と、撮像した被写体像をアナログ信号の形で出力するＣＣＤ３１（Ｃｈａｒｇｅ Ｃｏｕｐｌｅｄ Ｄｅｖｉｃｅ）と、ＣＣＤ３１から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部３２と、Ａ／Ｄ変換部３２から送られた画像データを一時的に蓄積する画像メモリ３３と、画像メモリ３３に蓄積された画像データに対して各種の画像処理を施すマイクロプロセッサ３４と、フォーマット変換回路３５と、記録再生部３６とを備えている。フォーマット変換回路３５は、マイクロプロセッサ３４による処理後の画像データのストリームデータへのフォーマット変換を行う。記録再生部３６は、ビデオヘッド３６ａを介して、フォーマット変換回路３５から出力されたストリームデータのＤＶテープ４０への書き込みや、ＤＶテープ４０に記録されたストリームデータの再生等を行う。また、ＤＶカメラ３０は、マイクロプロセッサ３４から送られた画像を表示する液晶モニタ３８と、操作部３９と、各種のデータを記憶するためのＲＡＭ４１と、ＤＶテープ４０の始端終端を検出するための始端終端検出センサ４２とを備えている。
【００１８】
次に、図２及び図３を参照して、ＤＶテープ４０からＤＶＤレコーダ内のＤＶＤ１５への録画不要部分削除ダビング処理時におけるＤＶＤレコーダ１０側の処理について説明する。まず、ＤＶＤレコーダ１０側のマイクロプロセッサ１１は、ＤＶカメラ３０がバス５０を介して接続されたことを検知する（Ｓ１でＹＥＳ）。次に、ユーザは、リモコン２０を用いて録画不要部分を指示（ＤＶＤレコーダ１０への入力）し、ＤＶＤレコーダ１０は指示された録画不要部分の開始点のタイムコードと終了点のタイムコードとを取得してＲＡＭ１８内の所定の領域に記憶する（Ｓ２）。
【００１９】
これを以下に詳述する。つまり、ユーザが、リモコン２０を操作して本実施形態で示す録画不要部分削除ダビングの機能を選択すると、ＤＶＤレコーダ１０は録画不要部分削除ダビングモードになるので、ユーザは続けてリモコン２０を操作することによりＤＶテープ４０を早送り再生又は通常再生して録画不要部分（例えば、コマーシャル部分）を探す。この時の再生画像はＤＶカメラ３０に備わった液晶モニタ３８で確認することができる。そして、録画不要部分が確認できたならば、ユーザはリモコン２０に備えられた特定のキー（不図示）、あるいは不要部分削除ダビングモードに移行していることにより別の機能を付与された例えば確定キー２７等を操作することによって、録画不要部分の開始点及び終了点を指示する。つまり、ユーザは、録画不要部分が開始された時と録画不要部分が終了した時に、そのつど特定キーを操作する。すると、ＤＶＤレコーダ１０は、リモコン２０からの操作信号の入力があった時点の、ＤＶテープ４０のビデオヘッド３６ａが当接する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得し、そのタイムコードをＲＡＭ１８内にテーブルの形式で記憶する。
【００２０】
さらに具体的に、図４と図５に基づいて説明する。図４はＤＶテープ４０内の映像データを示したもので、番組Ａ、コマーシャルＣ及び番組Ｂの順に記録されている。今、ユーザが録画不要部分としてコマーシャルＣを選ぶとすると、ユーザはコマーシャルＣの開始時点でリモコン２０を操作し、ＤＶＤレコーダ１０は、その部分のタイムコードである「０：４０」を取得し記憶する。同様にコマーシャルＣの終了時点でリモコン２０を操作し、ＤＶＤレコーダ１０は、その部分のタイムコードである「０：４５」を取得し、記憶する。そして、ＤＶＤレコーダ１０のマイクロプロセッサ１１は、記憶した録画不要部分の開始点のタイムコードと録画不要部分の終了点のタイムコードとを図５に示したタイムコードテーブル６０の形式でＲＡＭ１８内の所定の領域に記憶する。ユーザが選ぶ録画不要部分が２箇所以上である場合も同様である。なお、この具体例ではＤＶテープ４０の先頭から１５分の位置（タイムコードが「０：１５」の位置）で、タイムコードがゼロリセットされているが、このゼロリセットが存在することによるタイムコードテーブル６０の修正については後述する。ゼロリセットは、ＤＶカメラ３０による撮影録画時に録画モードを標準モードから３倍モードへ切替える等の操作を行った時、あるいはＤＶカメラ３０からＤＶテープ４０を一旦取出した時等に生じる。
【００２１】
上述のようにＤＶＤレコーダ１０のＲＡＭ１８内にタイムコードテーブル６０が作成された後、ユーザのリモコン操作によってダビング録画の実行開始が指示されると（Ｓ３でＹＥＳ）、ＤＶＤレコーダ１０はＤＶカメラ３０に対してＤＶテープ４０の巻き戻しコマンドを送信する（Ｓ４）。すると、ＤＶカメラ３０は巻き戻しコマンドを受信してＤＶテープ４０の巻き戻し（図４の矢印ＷＢ）を開始する。なお、この巻き戻しを開始する際のＤＶテープ４０上におけるビデオヘッド３６ａの位置は、ユーザが録画不要部分を指示した位置（図４におけるタイムコード「０：４５」の位置）のままであるので、ＤＶテープ４０はタイムコード「０：４５」、「０：４０」及びゼロリセット位置を経てテープ４０の先頭へと巻き戻される。
【００２２】
ＤＶテープ４０の巻き戻し中にＤＶＤレコーダ１０がゼロリセット（タイムコードが「０：００」）を検知した場合には（Ｓ５でＹＥＳ）、当該ゼロリセットに関する情報を取得してタイムコードテーブル６０を修正する（Ｓ６）。この後、ＤＶＤレコーダ１０は、ＤＶカメラ３０に対して早送りコマンドを送信する（Ｓ７）。
【００２３】
以下、ステップＳ６における処理を、図４を参照して説明する。すなわち、図４に示した具体例では、ＤＶテープ４０の巻き戻し中にＤＶカメラ３０のビデオヘッド３６ａはゼロリセット位置を通過するので、ゼロリセットを通過した直後（ＤＶテープ４０の先頭から見ると直前）のタイムコード（図４の例では「０：１５」）を取得し、記憶する。そして、記憶したゼロリセットに関する情報に基づいて、タイムコードテーブル６０を次のように修正する。つまり、ゼロリセットを通過した直後のタイムコードをタイムコードテーブル６０のタイムコードの値に加算する。図４の例では、ゼロリセットを通過した直後のタイムコードは「０：１５」であるので、この値を録画不要部分開始タイムコードと録画不要部分終了タイムコードとに加算する。これにより、タイムコードテーブル６０は、図６に示すように、録画不要部分開始タイムコードが「０：５５」となり、録画不要部分終了タイムコードが「１：００」となる。なお、ユーザが指示した録画不要部分よりもＤＶテープ４０の先頭側に２箇所以上のゼロリセットが存在する場合には、各ゼロリセットの通過直後のタイムコードを全て加算する。
【００２４】
図２のフローチャートに戻って説明する。ステップＳ７の早送りコマンドの送信を受けて、ＤＶカメラ３０のマイクロプロセッサ３４は、ＤＶテープ４０の早送り（図４の矢印ＷＦ）を実行する。ＤＶＤレコーダ１０のマイクロプロセッサ１１は、録画不要部分開始点に到達するまでは（Ｓ８でＮＯ）早送りを続行し（Ｓ９）、録画不要部分開始点に到達すると（Ｓ８でＹＥＳ）、ＤＶカメラ３０に再生コマンドを送信する（Ｓ１０）。録画不要部分の開始点に到達したかどうかは、ＤＶＤレコーダ１０が取得するタイムコードと、修正されたタイムコードテーブル６０の録画不要部分開始タイムコードが一致するかどうかで判断するのであるが、ゼロリセット位置を越えた位置では、ＤＶＤレコーダ１０が取得するタイムコードに、ＤＶテープ４０の先頭からゼロリセット位置までの時間を加算した値を比較の対象とする。
【００２５】
これを、図４の具体例で説明する。ステップＳ７の早送りコマンドの送信を受けて、ＤＶテープ４０の早送り（矢印ＷＦ）が開始されると、ＤＶＤレコーダ１０がリアルタイムで取得するタイムコードはテープ先頭の「０：００」から増加していくが、ゼロリセット位置を越えるとタイムコードは再び「０：００」から始まるので、このテープ先頭からゼロリセット位置までの時間（１５分）を加算した値を、実際のタイムコードテーブル６０内の録画不要部分開始タイムコードとの比較に用いるのである。もちろん、ゼロリセット位置が２箇所以上存在する場合には、その都度加算する。
【００２６】
そして、図３のフローチャートに示されるように、ＤＶＤレコーダ１０は、ステップＳ１０の再生コマンドを受けてＤＶテープ４０の再生を実行しているＤＶカメラ３０からのタイムコードが録画不要部分の終了点に到達したら（Ｓ１１でＹＥＳ）、ＤＶテープ４０の終端かどうかを判断し、終端であるならば（Ｓ１２でＹＥＳ）、ＤＶカメラ３０に対して停止コマンドを送信して（Ｓ１３）、ＤＶカメラ３０を停止させ、終端でないならば（Ｓ１２でＮＯ）、再びステップＳ７へ戻ってＤＶカメラ３０へ早送りコマンドを送信し、ＤＶカメラ３０を早送りさせる。
【００２７】
図２及び図３のフローチャートで示す処理が終了した後、ユーザの新たな指示によって（あるいは自動であってもよい）、不要部分削除ダビングが開始される。
【００２８】
以上のようにして、ＤＶテープ４０の録画不要部分のみが再生され、ユーザは、その映像をＤＶカメラ３０の液晶モニタ３８で視聴することができるので、不要部分削除ダビングを実行する前に、自身の入力した録画不要部分が適正かどうかを確認でき、ユーザの希望どおりのダビング録画を容易に行うことができる。また、事前に再生して視聴する部分は、録画不要部分（コマーシャル部分等）であるので、短時間で確認ができる。
【００２９】
なお、上述の例では、ステップＳ６においてゼロリセット情報としてゼロリセット位置の直後のタイムコードを取得し、そのタイムコードの値を録画不要部分開始及び録画不要部分終了のタイムコードに加算してタイムコードテーブル６０を作成し、そのタイムコードを比較値として、事後のＤＶテープ４０早送り時に、録画不要部分の開始点及び録画不要部分の終了点を検知したが、ゼロリセット情報として、ゼロリセットの通過回数を記憶するようにし、事後のＤＶテープ早送り時の録画不要部分の検出時には、そのゼロリセット通過回数に基づいて検出を行うようにしてもよい。
【００３０】
これを、図４の具体例に基づいて説明する。今、ステップＳ６においてＤＶテープ４０は、ＤＶＤレコーダ１０からの巻き戻しコマンドを受けて、巻き戻し（図４の矢印ＷＢ）中であり、ＤＶテープ４０の先頭に到達するまでにゼロリセットを一回通過したとすると、ＤＶＤレコーダ１０はその通過を、取得したタイムコードから検知し、通過回数を記憶し、ＲＡＭ１８内の所定の領域（カウンタ）に記憶する。この場合、ステップＳ２で作成したタイムコードテーブル６０の修正を行わない。
【００３１】
そして、その後ステップＳ７を経てＤＶテープ４０が早送りされると、ＤＶＤレコーダ１０は、カウンタに記憶されたゼロリセットの通過回数（図４の例では１回）分のゼロリセット通過を検知するまでは、録画不要部分の検出を行わず、記憶されたゼロリセットの回数分のゼロリセット通過を検知した後に、録画不要部分の検出（つまり、リアルタイムで取得するタイムコードとタイムコードテーブル６０内の録画不要部分開始及び終了のタイムコードとの比較）を行う。この場合には、タイムコードテーブルの修正処理が省略される。
【００３２】
さらに、上述の実施形態では、バス５０を介してＤＶカメラ３０と接続される装置がＤＶＤレコーダ１０であったが、ＤＶＤレコーダ１０に代えて、録画媒体がハードディスクである録画装置（ハードディスクレコーダ）を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の一実施形態に係る、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスで接続されたＤＶＤレコーダとＤＶカメラの電気的ブロック構成を示す図。
【図２】上記ＤＶＤレコーダの録画不要部分削除ダビング処理時のフローチャート。
【図３】同ＤＶＤレコーダの録画不要部分削除ダビング処理時のフローチャート。
【図４】ＤＶカメラ内のＤＶテープに記録された映像データを示す図。
【図５】タイムコードテーブルの例を示す図。
【図６】同修正されたタイムコードテーブルの例を示す図。
【符号の説明】
【００３４】
１０ ＤＶＤレコーダ
１１ マイクロプロセッサ（タイムコード取得手段、録画指示検知手段、制御手段、巻き戻しコマンド送信手段、録画不要部分特定手段、コマンド送信手段）
１２ 表示部
１３ ＩＥＥＥ１３９４インタフェース
１５ ＤＶＤ
１７ ＲＯＭ
１８ ＲＡＭ（録画不要部分記憶手段、ゼロリセット情報記憶手段）
２０ リモコン（操作手段）
３０ ＤＶカメラ
３６ 記録再生部
３６ａ ビデオヘッド
３８ 液晶モニタ
４０ ＤＶテープ
５０ ＩＥＥＥ１３９４シリアルバス
６０ タイムコードテーブル
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続可能なＤＶＤレコーダ又は録画装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来よりＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラとＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）レコーダ又はハードディスクレコーダ等の録画装置とをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介して接続し、ＤＶカメラ側のＤＶテープに収録された撮影データをＤＶＤレコーダ又はハードディスクレコーダへダビング録画する操作が行われている。この操作の例を、録画装置がＤＶＤレコーダである場合について説明する。まず、ユーザは、ＤＶカメラとＤＶＤレコーダをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスケーブルで接続し、ＤＶＤレコーダ側の設定をダビング録画に選んだ後、決定キーを押してダビング録画を開始させる。すると、ＤＶＤレコーダはＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラに対し再生開始コマンドを送信し、ＤＶカメラがＤＶテープの再生を開始するのと同時にＤＶＤレコーダ側が録画を開始し、ダビング録画が始まる。このように、ＤＶカメラとＤＶＤレコーダをＩＥＥＥ１３９４シリアルバスで接続することによって、ＤＶカメラ側の再生動作開始及びその開始タイミングに合わせたＤＶＤレコーダ側の録画動作開始等をユーザが手動で行わなくともよくなっており、その点で操作性が向上している。
【０００３】
また、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続したＤＶＤレコーダでは、ダビング録画に関して次のような便利な機能がある。すなわち、ＤＶテープに記録されている映像情報の中で敢えてダビング録画する必要がない部分（例えばコマーシャル部分）がある場合、ユーザは、ダビング録画を開始する前に、ＤＶＤレコーダ側からの指示によりＤＶカメラを再生動作させ、その再生画像をＤＶカメラに備わった液晶画面で視認することによって録画不要部分を確認し、録画不要部分の開始点と終了点をリモコンを操作することによってＤＶＤレコーダに記憶させる。このようにした上で、ダビング録画を実行させると、自動的に録画不要部分を除いてダビング録画が行われる（この機能を録画不要部分削除ダビングと称することにする）。
【０００４】
一方、再生側ＶＴＲ（Ｖｉｄｅｏ Ｔａｐｅ Ｒｅｃｏｒｄｅｒ）と録画側ＶＴＲとを共にＶＴＲ編集装置に接続し、このＶＴＲ編集装置に、予め不要なシーンの開始点と終了点を入力しておいて、再生側ＶＴＲから録画側ＶＴＲへダビング録画を行う時に、その不要シーンを飛ばして録画する装置が知られている（特許文献１参照）。
【０００５】
また、マスター記録媒体に記録されている画像をスレーブ記録媒体にダビング録画する画像編集装置において、ユーザが編集したいシーンの開始時点及び終了時点を入力すれば、選んだシーンの代表シーンの静止画が表示部に表示され、ユーザがそれを見て編集を変更できる装置が知られている（特許文献２参照）。
【特許文献１】特開平６−３３８１７０号公報
【特許文献２】特開平５−５４６０２号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
上述のように、ＤＶＤレコーダ等の録画装置をＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続した場合、録画装置側からのＤＶカメラの操作性が向上し、ダビング録画時のユーザの手間が大きく省けるようになっているが、未だ、次の点で不便さがあった。すなわち、上述の録画不要部分削除ダビング機能を使用する場合、ユーザは録画不要部分を指示した後、実際のダビング録画を実行する際に、自身の指示した不要部分が適正に設定されているかどうか不安になる場合がある。つまり、例えば、ユーザ自身は録画を省くべきコマーシャル部分を正しく指示（ＤＶＤレコーダへの入力）したつもりであっても、実際は、コマーシャル部分を越えた領域が録画不要部分としてＤＶＤレコーダに記憶されている場合がある。この場合には、出来上がったダビング録画を視聴してみると、録画されているべき部分の一部（主にコマーシャル部分の前後）に、欠落が生じており、ユーザは、もう一度やり直すことを強いられる。録画先の録画媒体が一回書き込み型のディスク（ＤＶＤ−Ｒ等）であった場合には、そのディスクは無駄になってしまう。
【０００７】
そこで、実際のダビング録画を実行する前に、ダビング録画後の映像（つまり、ユーザが入力した録画不要部分以外の部分の映像）部分を再生させてＤＶカメラの液晶画面等に表示させることが考えられるが、その場合には次のような別の不便が生じる。つまり、ユーザが指示する録画不要部分は、通常、コマーシャル部分とか、番組と番組の間の短いニュース番組等であるので、録画不要部分以外の部分を再生するには相当の時間がかかる。
【０００８】
本発明は、録画不要部分削除ダビング機能に関連した上述のような不便を解消するためになされたものであり、実際のダビング録画を実行する前に、ユーザが指示した録画不要部分以外は早送りし、録画不要部分のみを再生させることにより、ユーザによる確認に要する時間を大きく短縮可能なＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダ又は録画装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するための請求項１の発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータをＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）に録画するための録画手段と、前記ＤＶカメラ内のＤＶテープ中のビデオヘッド位置に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得するタイムコード取得手段と、前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段によるＤＶＤへの録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、前記タイムコード取得手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダにおいて、ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、前記巻き戻しコマンドによるＤＶテープの巻き戻し中に、ＤＶテープのタイムコードのゼロリセット回数や、ゼロリセットの直前のタイムコード等のゼロリセットに関連する情報を記憶するゼロリセット情報記憶手段と、前記録画不要部分記憶手段に記憶された録画不要部分のタイムコードと、前記ゼロリセット情報記憶手段に記憶されたゼロリセットに関連する情報から、ＤＶテープの録画不要部分を特定する録画不要部分特定手段と、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分特定手段により特定された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させるものである。
【００１０】
請求項２の発明は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータを録画媒体に録画するための録画手段と、前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段による録画媒体への録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、前記巻き戻しコマンドによりＤＶテープが巻き戻された後、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分記憶手段により記憶された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させるものである。
【００１１】
請求項３の発明は、請求項２のＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、前記録画媒体がハードディスクであるものである。
【発明の効果】
【００１２】
請求項１の発明によれば、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続されたＤＶＤレコーダにおいて、不要部分削除ダビング機能を使用する際、実際のダビング録画の実行前に、ユーザは、録画不要部分のみの再生映像をピックアップして見ることができるので、自身の指示した録画不要部分が適正かどうかを容易に確認でき、しかもその確認に要する時間が短時間で済む。また、ＤＶカメラ内のＤＶテープがタイムコードのゼロリセットを含むテープであっても、事前にユーザが指示した録画不要部分のみを正しくピックアップして再生でき、同様の効果を奏する。
【００１３】
請求項２及び請求項３の発明によれば、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶカメラと接続された録画装置において、不要部分削除ダビング機能を使用する際、実際のダビング録画の実行前に、ユーザは、録画不要部分のみの再生映像をピックアップして見ることができるので、自身の指示した録画不要部分が適正かどうかを容易に確認でき、しかもその確認に要する時間が短時間で済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、ＤＶＤレコーダに本発明を適用した場合の例について説明する。
【００１５】
図１は、本実施形態によるＤＶＤレコーダ１０と、このＤＶＤレコーダ１０とＩＥＥＥ１３９４シリアルバス５０を介して接続可能なＤＶカメラ３０の電気的ブロック構成を示す。このＤＶＤレコーダ１０は、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバス５０（以下、バスと略す）を介して、ＤＶカメラ３０と接続されており、ＤＶカメラ３０から受信したストリームデータをＤＶＤレコーダ１０内に装着されたＤＶＤ１５に録画することができる。ＤＶＤレコーダ１０は、装置の各部を制御するためのマイクロプロセッサ１１を備えている。また、ＤＶＤレコーダ１０は、ＩＥＥＥ１３９４インタフェース１３（以下、ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆという）と、各種のメッセージを表示するための表示部１２と、ＤＶカメラ３０内のＤＶテープ４０中の記録・再生位置（その時点でＤＶカメラ３０のビデオヘッド３６ａと対向しているテープ位置）に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコード等のデータを記憶するＲＡＭ１８とを有している。ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆ１３は、バス５０を介して外部入出力機器との間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのものである。さらにまた、ＤＶＤレコーダ１０は、リモコン２０（操作手段）から送信された赤外線信号を受信する赤外線信号受信部１９を有している。マイクロプロセッサ１１に接続したＲＯＭ１７内には、録画不要部分削除ダビング機能を実行するためのプログラム、及び本発明に係る、ダビング録画の実行前に録画不要部分のみをピックアップして再生させるためのプログラムが格納されている。
【００１６】
リモコン２０は、各種のキーからなるキー部２４と赤外線信号発信部２１とを有している。キー部２４には、電源キー２３、数字入力用のキー２５、カーソルキー２６、確定キー２７に加えて、ＤＶカメラ３０側のＤＶテープ４０からＤＶＤレコーダ１０へのダビング録画を指示するためのメニューを含む各種メニューの表示を指示するためのメニューキー２２が設けられている。
【００１７】
また、ＤＶカメラ３０は、ＶＴＲ一体型のＤＶカメラであり、バス５０を介してＤＶＤレコーダ１０から制御用コマンド等のデータを受信するためのＩＥＥＥ１３９４インタフェース３７（以下、ＩＥＥＥ１３９４Ｉ／Ｆという）と、撮像した被写体像をアナログ信号の形で出力するＣＣＤ３１（Ｃｈａｒｇｅ Ｃｏｕｐｌｅｄ Ｄｅｖｉｃｅ）と、ＣＣＤ３１から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部３２と、Ａ／Ｄ変換部３２から送られた画像データを一時的に蓄積する画像メモリ３３と、画像メモリ３３に蓄積された画像データに対して各種の画像処理を施すマイクロプロセッサ３４と、フォーマット変換回路３５と、記録再生部３６とを備えている。フォーマット変換回路３５は、マイクロプロセッサ３４による処理後の画像データのストリームデータへのフォーマット変換を行う。記録再生部３６は、ビデオヘッド３６ａを介して、フォーマット変換回路３５から出力されたストリームデータのＤＶテープ４０への書き込みや、ＤＶテープ４０に記録されたストリームデータの再生等を行う。また、ＤＶカメラ３０は、マイクロプロセッサ３４から送られた画像を表示する液晶モニタ３８と、操作部３９と、各種のデータを記憶するためのＲＡＭ４１と、ＤＶテープ４０の始端終端を検出するための始端終端検出センサ４２とを備えている。
【００１８】
次に、図２及び図３を参照して、ＤＶテープ４０からＤＶＤレコーダ内のＤＶＤ１５への録画不要部分削除ダビング処理時におけるＤＶＤレコーダ１０側の処理について説明する。まず、ＤＶＤレコーダ１０側のマイクロプロセッサ１１は、ＤＶカメラ３０がバス５０を介して接続されたことを検知する（Ｓ１でＹＥＳ）。次に、ユーザは、リモコン２０を用いて録画不要部分を指示（ＤＶＤレコーダ１０への入力）し、ＤＶＤレコーダ１０は指示された録画不要部分の開始点のタイムコードと終了点のタイムコードとを取得してＲＡＭ１８内の所定の領域に記憶する（Ｓ２）。
【００１９】
これを以下に詳述する。つまり、ユーザが、リモコン２０を操作して本実施形態で示す録画不要部分削除ダビングの機能を選択すると、ＤＶＤレコーダ１０は録画不要部分削除ダビングモードになるので、ユーザは続けてリモコン２０を操作することによりＤＶテープ４０を早送り再生又は通常再生して録画不要部分（例えば、コマーシャル部分）を探す。この時の再生画像はＤＶカメラ３０に備わった液晶モニタ３８で確認することができる。そして、録画不要部分が確認できたならば、ユーザはリモコン２０に備えられた特定のキー（不図示）、あるいは不要部分削除ダビングモードに移行していることにより別の機能を付与された例えば確定キー２７等を操作することによって、録画不要部分の開始点及び終了点を指示する。つまり、ユーザは、録画不要部分が開始された時と録画不要部分が終了した時に、そのつど特定キーを操作する。すると、ＤＶＤレコーダ１０は、リモコン２０からの操作信号の入力があった時点の、ＤＶテープ４０のビデオヘッド３６ａが当接する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得し、そのタイムコードをＲＡＭ１８内にテーブルの形式で記憶する。
【００２０】
さらに具体的に、図４と図５に基づいて説明する。図４はＤＶテープ４０内の映像データを示したもので、番組Ａ、コマーシャルＣ及び番組Ｂの順に記録されている。今、ユーザが録画不要部分としてコマーシャルＣを選ぶとすると、ユーザはコマーシャルＣの開始時点でリモコン２０を操作し、ＤＶＤレコーダ１０は、その部分のタイムコードである「０：４０」を取得し記憶する。同様にコマーシャルＣの終了時点でリモコン２０を操作し、ＤＶＤレコーダ１０は、その部分のタイムコードである「０：４５」を取得し、記憶する。そして、ＤＶＤレコーダ１０のマイクロプロセッサ１１は、記憶した録画不要部分の開始点のタイムコードと録画不要部分の終了点のタイムコードとを図５に示したタイムコードテーブル６０の形式でＲＡＭ１８内の所定の領域に記憶する。ユーザが選ぶ録画不要部分が２箇所以上である場合も同様である。なお、この具体例ではＤＶテープ４０の先頭から１５分の位置（タイムコードが「０：１５」の位置）で、タイムコードがゼロリセットされているが、このゼロリセットが存在することによるタイムコードテーブル６０の修正については後述する。ゼロリセットは、ＤＶカメラ３０による撮影録画時に録画モードを標準モードから３倍モードへ切替える等の操作を行った時、あるいはＤＶカメラ３０からＤＶテープ４０を一旦取出した時等に生じる。
【００２１】
上述のようにＤＶＤレコーダ１０のＲＡＭ１８内にタイムコードテーブル６０が作成された後、ユーザのリモコン操作によってダビング録画の実行開始が指示されると（Ｓ３でＹＥＳ）、ＤＶＤレコーダ１０はＤＶカメラ３０に対してＤＶテープ４０の巻き戻しコマンドを送信する（Ｓ４）。すると、ＤＶカメラ３０は巻き戻しコマンドを受信してＤＶテープ４０の巻き戻し（図４の矢印ＷＢ）を開始する。なお、この巻き戻しを開始する際のＤＶテープ４０上におけるビデオヘッド３６ａの位置は、ユーザが録画不要部分を指示した位置（図４におけるタイムコード「０：４５」の位置）のままであるので、ＤＶテープ４０はタイムコード「０：４５」、「０：４０」及びゼロリセット位置を経てテープ４０の先頭へと巻き戻される。
【００２２】
ＤＶテープ４０の巻き戻し中にＤＶＤレコーダ１０がゼロリセット（タイムコードが「０：００」）を検知した場合には（Ｓ５でＹＥＳ）、当該ゼロリセットに関する情報を取得してタイムコードテーブル６０を修正する（Ｓ６）。この後、ＤＶＤレコーダ１０は、ＤＶカメラ３０に対して早送りコマンドを送信する（Ｓ７）。
【００２３】
以下、ステップＳ６における処理を、図４を参照して説明する。すなわち、図４に示した具体例では、ＤＶテープ４０の巻き戻し中にＤＶカメラ３０のビデオヘッド３６ａはゼロリセット位置を通過するので、ゼロリセットを通過した直後（ＤＶテープ４０の先頭から見ると直前）のタイムコード（図４の例では「０：１５」）を取得し、記憶する。そして、記憶したゼロリセットに関する情報に基づいて、タイムコードテーブル６０を次のように修正する。つまり、ゼロリセットを通過した直後のタイムコードをタイムコードテーブル６０のタイムコードの値に加算する。図４の例では、ゼロリセットを通過した直後のタイムコードは「０：１５」であるので、この値を録画不要部分開始タイムコードと録画不要部分終了タイムコードとに加算する。これにより、タイムコードテーブル６０は、図６に示すように、録画不要部分開始タイムコードが「０：５５」となり、録画不要部分終了タイムコードが「１：００」となる。なお、ユーザが指示した録画不要部分よりもＤＶテープ４０の先頭側に２箇所以上のゼロリセットが存在する場合には、各ゼロリセットの通過直後のタイムコードを全て加算する。
【００２４】
図２のフローチャートに戻って説明する。ステップＳ７の早送りコマンドの送信を受けて、ＤＶカメラ３０のマイクロプロセッサ３４は、ＤＶテープ４０の早送り（図４の矢印ＷＦ）を実行する。ＤＶＤレコーダ１０のマイクロプロセッサ１１は、録画不要部分開始点に到達するまでは（Ｓ８でＮＯ）早送りを続行し（Ｓ９）、録画不要部分開始点に到達すると（Ｓ８でＹＥＳ）、ＤＶカメラ３０に再生コマンドを送信する（Ｓ１０）。録画不要部分の開始点に到達したかどうかは、ＤＶＤレコーダ１０が取得するタイムコードと、修正されたタイムコードテーブル６０の録画不要部分開始タイムコードが一致するかどうかで判断するのであるが、ゼロリセット位置を越えた位置では、ＤＶＤレコーダ１０が取得するタイムコードに、ＤＶテープ４０の先頭からゼロリセット位置までの時間を加算した値を比較の対象とする。
【００２５】
これを、図４の具体例で説明する。ステップＳ７の早送りコマンドの送信を受けて、ＤＶテープ４０の早送り（矢印ＷＦ）が開始されると、ＤＶＤレコーダ１０がリアルタイムで取得するタイムコードはテープ先頭の「０：００」から増加していくが、ゼロリセット位置を越えるとタイムコードは再び「０：００」から始まるので、このテープ先頭からゼロリセット位置までの時間（１５分）を加算した値を、実際のタイムコードテーブル６０内の録画不要部分開始タイムコードとの比較に用いるのである。もちろん、ゼロリセット位置が２箇所以上存在する場合には、その都度加算する。
【００２６】
そして、図３のフローチャートに示されるように、ＤＶＤレコーダ１０は、ステップＳ１０の再生コマンドを受けてＤＶテープ４０の再生を実行しているＤＶカメラ３０からのタイムコードが録画不要部分の終了点に到達したら（Ｓ１１でＹＥＳ）、ＤＶテープ４０の終端かどうかを判断し、終端であるならば（Ｓ１２でＹＥＳ）、ＤＶカメラ３０に対して停止コマンドを送信して（Ｓ１３）、ＤＶカメラ３０を停止させ、終端でないならば（Ｓ１２でＮＯ）、再びステップＳ７へ戻ってＤＶカメラ３０へ早送りコマンドを送信し、ＤＶカメラ３０を早送りさせる。
【００２７】
図２及び図３のフローチャートで示す処理が終了した後、ユーザの新たな指示によって（あるいは自動であってもよい）、不要部分削除ダビングが開始される。
【００２８】
以上のようにして、ＤＶテープ４０の録画不要部分のみが再生され、ユーザは、その映像をＤＶカメラ３０の液晶モニタ３８で視聴することができるので、不要部分削除ダビングを実行する前に、自身の入力した録画不要部分が適正かどうかを確認でき、ユーザの希望どおりのダビング録画を容易に行うことができる。また、事前に再生して視聴する部分は、録画不要部分（コマーシャル部分等）であるので、短時間で確認ができる。
【００２９】
なお、上述の例では、ステップＳ６においてゼロリセット情報としてゼロリセット位置の直後のタイムコードを取得し、そのタイムコードの値を録画不要部分開始及び録画不要部分終了のタイムコードに加算してタイムコードテーブル６０を作成し、そのタイムコードを比較値として、事後のＤＶテープ４０早送り時に、録画不要部分の開始点及び録画不要部分の終了点を検知したが、ゼロリセット情報として、ゼロリセットの通過回数を記憶するようにし、事後のＤＶテープ早送り時の録画不要部分の検出時には、そのゼロリセット通過回数に基づいて検出を行うようにしてもよい。
【００３０】
これを、図４の具体例に基づいて説明する。今、ステップＳ６においてＤＶテープ４０は、ＤＶＤレコーダ１０からの巻き戻しコマンドを受けて、巻き戻し（図４の矢印ＷＢ）中であり、ＤＶテープ４０の先頭に到達するまでにゼロリセットを一回通過したとすると、ＤＶＤレコーダ１０はその通過を、取得したタイムコードから検知し、通過回数を記憶し、ＲＡＭ１８内の所定の領域（カウンタ）に記憶する。この場合、ステップＳ２で作成したタイムコードテーブル６０の修正を行わない。
【００３１】
そして、その後ステップＳ７を経てＤＶテープ４０が早送りされると、ＤＶＤレコーダ１０は、カウンタに記憶されたゼロリセットの通過回数（図４の例では１回）分のゼロリセット通過を検知するまでは、録画不要部分の検出を行わず、記憶されたゼロリセットの回数分のゼロリセット通過を検知した後に、録画不要部分の検出（つまり、リアルタイムで取得するタイムコードとタイムコードテーブル６０内の録画不要部分開始及び終了のタイムコードとの比較）を行う。この場合には、タイムコードテーブルの修正処理が省略される。
【００３２】
さらに、上述の実施形態では、バス５０を介してＤＶカメラ３０と接続される装置がＤＶＤレコーダ１０であったが、ＤＶＤレコーダ１０に代えて、録画媒体がハードディスクである録画装置（ハードディスクレコーダ）を採用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の一実施形態に係る、ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスで接続されたＤＶＤレコーダとＤＶカメラの電気的ブロック構成を示す図。
【図２】上記ＤＶＤレコーダの録画不要部分削除ダビング処理時のフローチャート。
【図３】同ＤＶＤレコーダの録画不要部分削除ダビング処理時のフローチャート。
【図４】ＤＶカメラ内のＤＶテープに記録された映像データを示す図。
【図５】タイムコードテーブルの例を示す図。
【図６】同修正されたタイムコードテーブルの例を示す図。
【符号の説明】
【００３４】
１０ ＤＶＤレコーダ
１１ マイクロプロセッサ（タイムコード取得手段、録画指示検知手段、制御手段、巻き戻しコマンド送信手段、録画不要部分特定手段、コマンド送信手段）
１２ 表示部
１３ ＩＥＥＥ１３９４インタフェース
１５ ＤＶＤ
１７ ＲＯＭ
１８ ＲＡＭ（録画不要部分記憶手段、ゼロリセット情報記憶手段）
２０ リモコン（操作手段）
３０ ＤＶカメラ
３６ 記録再生部
３６ａ ビデオヘッド
３８ 液晶モニタ
４０ ＤＶテープ
５０ ＩＥＥＥ１３９４シリアルバス
６０ タイムコードテーブル
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、
自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、
前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、
前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータをＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）に録画するための録画手段と、
前記ＤＶカメラ内のＤＶテープ中のビデオヘッド位置に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得するタイムコード取得手段と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段によるＤＶＤへの録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、
前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、前記タイムコード取得手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダにおいて、
ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、
前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、
前記巻き戻しコマンドによるＤＶテープの巻き戻し中に、ＤＶテープのタイムコードのゼロリセット回数や、ゼロリセットの直前のタイムコード等のゼロリセットに関連する情報を記憶するゼロリセット情報記憶手段と、
前記録画不要部分記憶手段に記憶された録画不要部分のタイムコードと、前記ゼロリセット情報記憶手段に記憶されたゼロリセットに関連する情報から、ＤＶテープの録画不要部分を特定する録画不要部分特定手段と、
前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分特定手段により特定された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、
ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させることを特徴とするＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダ。
【請求項２】
ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、
自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、
前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、
前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータを録画媒体に録画するための録画手段と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段による録画媒体への録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、
前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、
ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、
前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、
前記巻き戻しコマンドによりＤＶテープが巻き戻された後、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分記憶手段により記憶された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、
ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させることを特徴とするＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置。
【請求項３】
前記録画媒体がハードディスクである請求項２に記載のＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置。
【請求項１】
ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、
自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、
前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、
前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータをＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）に録画するための録画手段と、
前記ＤＶカメラ内のＤＶテープ中のビデオヘッド位置に相当する部分に記録されたストリームデータのタイムコードを取得するタイムコード取得手段と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段によるＤＶＤへの録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、
前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、前記タイムコード取得手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダにおいて、
ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、
前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、
前記巻き戻しコマンドによるＤＶテープの巻き戻し中に、ＤＶテープのタイムコードのゼロリセット回数や、ゼロリセットの直前のタイムコード等のゼロリセットに関連する情報を記憶するゼロリセット情報記憶手段と、
前記録画不要部分記憶手段に記憶された録画不要部分のタイムコードと、前記ゼロリセット情報記憶手段に記憶されたゼロリセットに関連する情報から、ＤＶテープの録画不要部分を特定する録画不要部分特定手段と、
前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分特定手段により特定された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、
ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させることを特徴とするＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続されるＤＶＤレコーダ。
【請求項２】
ＩＥＥＥ１３９４シリアルバスを介してＤＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｄｅｏ）カメラと接続され、
自機に対する各種指示操作を行うための操作手段と、
前記ＤＶカメラとの間で制御用コマンドとその応答信号の送受信、及びストリームデータの送受信を行うためのＩＥＥＥ１３９４インタフェースと、
前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェースを介して前記ＤＶカメラから受信したストリームデータを録画媒体に録画するための録画手段と、
前記操作手段を用いてユーザにより前記録画手段による録画媒体への録画が指示された時に、この録画の指示を検知する録画指示検知手段と、
前記操作手段、前記ＩＥＥＥ１３９４インタフェース、前記録画手段、及び前記録画指示検知手段を制御する制御手段とを備えたＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置において、
ユーザが前記操作手段を用いて指示したＤＶテープの録画不要部分のタイムコードを記憶する録画不要部分記憶手段と、
前記録画指示検知手段により録画の指示を検知した時に、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの巻き戻し動作をさせるテープ巻き戻しコマンドを送信する巻き戻しコマンド送信手段と、
前記巻き戻しコマンドによりＤＶテープが巻き戻された後、前記ＤＶカメラに対してＤＶテープの早送りを行うための早送りコマンドと、前記録画不要部分記憶手段により記憶された録画不要部分の再生動作をさせるための再生コマンドを送信するコマンド送信手段をさらに備え、
ユーザが前記操作手段を操作してＤＶテープにおける録画不要部分の指示と、ＤＶカメラからの録画の指示とを入力することにより、前記ＤＶカメラがＤＶテープの巻き戻しを行った後、前記録画不要部分以外は早送りし、前記録画不要部分のみを再生させることを特徴とするＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置。
【請求項３】
前記録画媒体がハードディスクである請求項２に記載のＩＥＥＥ１３９４シリアルバスに接続される録画装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２００６−１２７６００（Ｐ２００６−１２７６００Ａ）
【公開日】平成１８年５月１８日（２００６．５．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−３１２１２９（Ｐ２００４−３１２１２９）
【出願日】平成１６年１０月２７日（２００４．１０．２７）
【出願人】（０００２０１１１３）船井電機株式会社 (7,855)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年５月１８日（２００６．５．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１０月２７日（２００４．１０．２７）
【出願人】（０００２０１１１３）船井電機株式会社 (7,855)
【Ｆターム（参考）】
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