説明

IL−8受容体アンタゴニスト

本発明は、ケモカイン、インターロイキン−8(IL−8)によって媒介される病状の治療に有用な、新規化合物、その組成物および組み合わせに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IL−8受容体アンタゴニスト、医薬組成物、その調製法、およびIL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2、およびENA−78介在性疾患の治療におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の異なる名称は、インターロイキン−8(IL−8)、例えば、好中球誘引/活性化タンパク質−1(NAP−1)、単球由来好中球走化因子(MDNCF)、好中球活性化因子(NAF)、およびT細胞リンパ球走化因子に適用されている。インターロイキン−8は、好中球、好塩基球、一部のT細胞の化学誘引物質である。TNF、IL−1α、IL−1βまたはLPSに曝されたマクロファージ、繊維芽細胞、内皮細胞および上皮細胞を含む多数の有核細胞により、ならびにLPSまたは走化因子、例えば、FMLPに曝された場合に好中球それ自体により産生される。
【0003】
GROα、GROβ、GROγおよびNAP−2はまた、ケモカインファミリーに属する。IL−8のように、これらのケモカインはまた、異なる名称で呼ばれている。例えば、GROα、β、γはそれぞれ、MGSAα、βおよびγと呼ばれている(メラノーマ増殖刺激活性(Melanoma Growth Stimulating Activity))。CXCモチーフの直前のELRモチーフを保有するα−ファミリーの全てのケモカインは、IL−8 B受容体(CXCR2)に結合する。
【0004】
IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2、およびENA−78は、インビトロで多数の機能を刺激する。それらは全て、好中球の化学誘引物質特性を有することを示しているが、IL−8およびGROαは、T−リンパ球、および好塩基球遊走能を立証している。さらに、IL−8は、正常およびアトピー性個体両方から好塩基球からのヒスタミン放出を誘導しうる。IL−8はまた、デノボタンパク質合成することなく好中球上のMac−1(CD11b/CD18)の表面発現を増加することを示している。これは、血管内皮細胞に対する好中球の接着の増加に関与しうる。多数の既知の疾患は、大量の好中球浸潤によって特徴付けられる。IL−8、GROα、GROβ、GROγおよびNAP−2は好中球の蓄積および活性化を促進するので、これらのケモカインは、乾癬および関節リウマチを含む広範囲の急性および慢性炎症性疾患に関与している。さらに、ELRケモカイン(CXCモチーフ直前のアミノ酸ELRモチーフを含有するもの)はまた、アンタゴニストに関与している。
【0005】
インビトロにおいて、IL−8、GRO(、GROβ、GROγおよびNAP−2は、7回膜貫通型Gタンパク質結合ファミリーの受容体に結合することおよびそれを活性化すること、特に、IL−8受容体、最も好ましくは、IL−8β受容体(CXCR2)に結合することにより好中球形態変化、遊走、顆粒放出、およびレスピレイトリー・バーストを誘導する。該受容体ファミリーのメンバーの非ペプチド低分子アンタゴニストの開発の前例が存在する。したがって、IL−8受容体は、新規の抗炎症剤の開発の有望な標的を表す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
2種の高親和性ヒトIL−8受容体(77%ホモロジー)は、高親和性を有するIL−8のみを結合する、IL−8Rα、およびIL−8ならびにGROα、GROβ、GROγおよびNAP−2に対し高親和性を有する、IL−8Rβで特徴付けられている。この分野において、IL−8αまたはβ受容体に結合しうる、化合物の治療が必要なままである。したがって、(炎症部位への好中球およびT細胞サブセットの遊走に関与する)IL−8産生の増加に付随する病態は、IL−8受容体結合の阻害薬である、化合物によって恩恵を受けるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ケモカインがIL−8 aまたはb受容体に結合するものである、ケモカイン介在疾患の治療方法であって、有効量の下記の式(I)、またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。特に、ケモカインはIL−8である。
本発明はまた、それを必要とする哺乳動物におけるその受容体に対するIL−8の結合を阻害する方法であって、有効量の式(I)の化合物を該哺乳動物に投与することを含む方法に関する。
本発明はまた、式(I)の新規化合物、ならびに式(I)の化合物および医薬担体または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に有用な化合物は、式(I):
【化1】

[式中:
Yはハロゲンであり;
nは0、1または2であり;
Xはハロゲンであり;
Raは、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され、ここで、水素を除く、全ての部分は、ハロゲン、CF、OHまたはC1−4アルキルで1〜3回所望により置換されていてもよく;および
Rbは、フェニル、C1−4アルキル、フェニルC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニルC3−6シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、全ての部分は、ハロゲン、CFまたはC1−4アルキルで1〜4回所望により置換されていてもよい]
またはその医薬上許容される塩で表される。
【0009】
本明細書に用いられる、「アルキル」は、1〜4個の炭素原子を含有する直線状または分岐飽和炭化水素基をいう。かかる基の例として、メチルエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどが挙げられる。
【0010】
本明細書に用いられる、「シクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子の飽和単環式炭化水素環をいう。かかる基の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0011】
本明細書に用いられる、「フェニルアリール」は、フェニル−C1−4アルキル基をいい、C1−4アルキルは上記のとおりである。
【0012】
本明細書に用いられる、「ヘテロアリール」は、酸素または硫黄から選択される1個のヘテロ原子を含有する5−6員の単環式芳香族環をいう。かかる単環式芳香族環の例として、フラニル、チエニルなどが挙げられる。
【0013】
本明細書に用いられる、「フェニルシクロアルキル」は、所望により置換されていてもよいフェニルで置換されたシクロアルキルリンカーをいう。
【0014】
本明細書に用いられる、「ハロゲン」は、F、Cl、BrまたはIをいう。
【0015】
本明細書に用いられる、「所望により置換されていてもよい」は、特に明記しない限り、各場合において独立して、ハロゲン、C1−4アルキル、およびCFなどの基で1〜3回で置換されていることを意味する。
【0016】
本発明の化合物は、1個または複数の不斉炭素原子を含有していてもよく、ラセミ体、ラセミ混合物、個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在していてもよい。また、式(I)化合物の結晶形は、多形体として存在してもよい。これらの形態の全て、本発明の範囲内にあることを意図とする。
【0017】
さらに、多数の有機化合物が、その中で反応するかまたはそれから沈殿もしくは結晶化する溶媒と複合体を形成することを当業者は分かるであろう。これらの複合体は、「溶媒和物」として知られている。例えば、水との複合体は、「水和物」として知られている。式(I)化合物の溶媒和物は、本発明の範囲内にある。
【0018】
適当には、Yはハロゲンである。
1の実施態様において、YはF、Cl、BrまたはIである。
別の実施態様において、YはClである。
別の実施態様において、YはBrである。
別の実施態様において、YはFである。
【0019】
1の実施態様において、Xはハロゲンである。
別の実施態様において、XはF、Cl、BrまたはIである。
別の実施態様において、XはClである。
別の実施態様において、XはBrである。
別の実施態様において、XはFである。
【0020】
適当には、nは0、1または2である。
1の実施態様において、nは0である。
別の実施態様において、nは1である。
別の実施態様において、nは1であり、フェニル環上の3−、4−または6−位にX置換基が存在する。
別の実施態様において、nは1であり、フェニル環上の3−または4−位にX置換基が存在する。
別の実施態様において、nは2である。
別の実施態様において、nは2であり、フェニル環上の3−または4−位にX置換基が存在する。
別の実施態様において、nは2であり、フェニル環上の2−または6−位にX置換基が存在する。
【0021】
適当には、Raは、水素、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され、ここで、水素を除く、全ての部分は、ハロゲン、CFまたはC1−4アルキルで1〜3回所望により置換されていてもよい。
1の実施態様において、Raは水素である。
別の実施態様において、RaはC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Raは、メチル、エチル、プロピル、およびブチルからなる群より選択される。
別の実施態様において、Raは、メチル、エチルまたはプロピルである。
別の実施態様において、Raはエチルである。
別の実施態様において、Raはメチルプロピルである。
別の実施態様において、Raはメチルエチルである。
別の実施態様において、Raは、CFまたはFで置換されたC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Raはトリフルオロエチルである。
別の実施態様において、Raは2,2,2−トリフルオロエチルである。
別の実施態様において、Raはフルオロエチルである。
別の実施態様において、Raは2−フルオロエチルである。
別の実施態様において、Raはトリフルオロプロピルである。
別の実施態様において、Raは3,3,3−トリフルオロプロピルである。
別の実施態様において、RaはC3−6シクロアルキルである。
別の実施態様において、Raはシクロプロピルまたはシクロブチルである。
別の実施態様において、Raはシクロプロピルである。
別の実施態様において、RaはC3−6シクロアルキルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Raはシクロプロピルメチルである。
別の実施態様において、Raはフェニルである。
【0022】
適当には、Rbは、フェニル、C1−4アルキル、フェニルC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニルC3−6シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、全ての部分は、独立して、ハロゲン、CFまたはC1−4アルキルで1〜4回所望により置換されていてもよい。
1の実施態様において、Rbは、独立して、ハロゲンで1〜4回置換されたフェニルである。
1の実施態様において、Rbは、Fで1回置換されたフェニルである。
1の実施態様において、Rbは4−フルオロフェニルである。
1の実施態様において、Rbは、Fで4回置換されたフェニルである。
別の実施態様において、Rbは2,3,4,5−テトラフルオロフェニルである。
1の実施態様において、Rbは、独立して、FまたはClで2回置換されたフェニルである。
別の実施態様において、Rbはクロロフルオロフェニルである。
別の実施態様において、Rbは2−クロロ−4−フルオロフェニルまたは4−フルオロ−2−フルオロフェニルである。
別の実施態様において、Rbはクロロトリフルオロメチルフェニルである。
別の実施態様において、Rbは、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルである。
別の実施態様において、RbはC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは1,1−ジメチルエチルである。
別の実施態様において、RbはフェニルC1−4アルキルであり、ここで、フェニル環は、ハロゲンで1回所望により置換されていてもよい。
別の実施態様において、RbはフェニルC1−4アルキルであり、ここで、フェニル環は、2位または4位で置換されている。
別の実施態様において、RbはフルオロフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは2−フルオロフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは4−フルオロフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチルである。
別の実施態様において、RbはブロモフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは4−ブロモフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは1−(4−ブロモフェニル)−1−メチルエチルである。
1の実施態様において、RbはフェニルC1−4アルキルである。
別の実施態様において、Rbは1−メチル−1−フェニルエチルである。
別の実施態様において、Rbは1,1−ジメチル−2−フェニルエチルである。
別の実施態様において、Rbは1−フェニルエチルである。
別の実施態様において、Rbは、独立して、ハロゲン、メチルまたはCFで1回または2回所望により置換されていてもよいC3−6シクロアルキルである。
別の実施態様において、Rbは、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
別の実施態様において、Rbはシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbはメチルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbは1−メチルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbはメチルシクロヘキシルである。
別の実施態様において、Rbは1−メチルシクロヘキシルである。
別の実施態様において、Rbは4,4−ジフルオロシクロヘキシルである。
別の実施態様において、Rbはトリフルオロメチルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbは1−トリフルオロメチルシクロペンチルである。
別の実施態様において、RbはフェニルC3−6シクロアルキルであり、ここで、フェニル環は、独立して、メチル、ハロゲンまたはCFで1回または2回所望により置換されていてもよい。
別の実施態様において、RbはメチルフェニルC3−6シクロアルキルである。
別の実施態様において、Rbはメチルフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは3−メチルフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbはフルオロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは、2−、3−または4−フルオロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは4−フルオロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbはクロロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは4−クロロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbはジフルオロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは2,4−ジフルオロフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbはフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbはフェニルシクロプロピルである。
別の実施態様において、Rbはフェニルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbはフルオロフェニルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbは4−フルオロフェニルシクロペンチルである。
別の実施態様において、Rbはトリフルオロメチルフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは3−トリフルオロメチルフェニルシクロブチルである。
別の実施態様において、Rbは、メチルで1回または2回所望により置換されていてもよいヘテロアリールである。
別の実施態様において、Rbはメチルフラニルである。
別の実施態様において、Rbは2−メチル−3−フラニルである。
別の実施態様において、Rbはメチルチエニルである。
別の実施態様において、Rbは3−メチル−2−チエニルである。
別の実施態様において、Rbはジメチルフラニルである。
別の実施態様において、Rbは2,5−ジメチル−3−フラニルである。
【0023】
本発明の具体的な化合物には、限定されるものではないが、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−(5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−ヨードベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド;
3−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,6−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(ブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(フェニルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−4−クロロ−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−ブロモ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−4−クロロ−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,4−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−{5−[1−(4−ブロモフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(2−メチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(2−メチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(3−メチル−2−チエニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(2,5−ジメチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−[5−(2,5−ジメチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−ブロモフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−(5−{1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロブチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−{5−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−{5−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−(5−{1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロブチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
N−(5−シクロブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−クロロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−クロロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−5−{[(2−フルオロエチル)アミノ]スルホニル}−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;および
5−[(シクロブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
またはその医薬上許容される塩が挙げられる。
【0024】
1の実施態様において、本願化合物は、
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(ブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(シクロブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;および
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド
またはその医薬上許容される塩からなる群より選択される。
【0025】
医薬に利用できるその可能性のため、式(I)の化合物の塩は、医薬上許容される。適当な医薬上許容される塩には、酸または塩基付加塩が含まれる。
【0026】
医薬上許容される酸付加塩は、例えば、結晶化および濾過により通常単離される塩を得るために、所望により有機溶媒などの適当な溶媒中で、式(I)の化合物と適当な無機または有機酸(例えば、臭化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、コハク酸、マレイン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸またはヘキサン酸)との反応により形成されうる。
【0027】
式(I)の化合物の医薬上許容される酸付加塩は、例えば、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩またはヘキサン酸塩でありうる。
【0028】
医薬上許容される塩基付加塩は、例えば、結晶化および濾過により通常単離される塩をえるために、所望により有機溶媒などの適当な溶媒中で、式(I)の化合物と適当な有機塩基(例えば、トリエチルアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、コリン、アルギニン、リジンまたはヒスチジン)との反応により形成されうる。他の適当な医薬上許容される塩には、医薬上許容される金属塩、例えば、医薬上許容されるアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウムまたはマグネシウム塩が含まれる。
【0029】
調製法
本化合物は、式(II):
【化2】

に記載の5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを式(III):
【化3】

[式中:Y、X、RaおよびRbは、上記の式(I)の記載と同義である]
に記載の置換アミノスルホニル安息香酸と反応させ、式(I)の化合物を得る工程を含む方法によって合成されうる。
【0030】
以下の略称は、実施例および明細書に用いられる:
TLC − 薄層クロマトグラフィー;
TEA − トリエチルアミン;
TFA − トリフルオロ酢酸;
TFAA − トリフルオロ酢酸無水物;
THF − テトラヒドロフラン;
DMSO − ジメチルスルホキシド;
AcOEtまたはEtOAc − 酢酸エチル;
DME − 1,2−ジメトキシエタン;
DCM − ジクロロメタン;
DCE − ジクロロエタン;
DMF − N,N−ジメチルホルムアミド;
EDC − N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩
HOBt − 1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−オール水和物;
HOAt − 1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−オール;
PS−DCC −ポリマー担持ジシクロヘキシルカルボジイミド;
PS−HOBt − ポリマー担持1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−オール
DIPEA − ジイソプロピルエチルアミン;および
LiHMDS − リチウムヘキサメチルジシラジド。
【0031】
5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン1を、置換アミノスルホニル安息香酸2させ、アミノスルホニルベンズアミド3を得る(スキーム1)。
【化4】

条件:a)EDC、HOAt、DCM/DMF、rtまたは加熱;b)PS−DCC、PS−HOBt、THF、rt。
【0032】
5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン1は、スキーム2記載の環化により酸4およびチオセミカルバメート5から調製される。
【化5】

条件:a)POCl、100℃;b)濃HCl、加熱。
【0033】
あるいは、5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン1は、スキーム2aに記載の酸性条件下での環化によりニトリル6およびチオセミカルバメート5から調製される。
【化6】

条件:a)TFA、加熱
【0034】
4aなどの商業的に入手できない酸はさらに、スキーム3にしたがって、ニトリル6aから製造されうる。
【化7】

条件:a)MeI、THF中1.0M LiHMDS、THF、0℃;b)10N NaOH、エタノール、100℃。
【0035】
置換アミノスルホニル安息香酸2は、対応の安息香酸7を変換することにより調製されうる、スルホニルクロリド8から調製されうる(スキーム4)。
【化8】

条件:a)HSOCl、160℃;b)HSOCl、200℃、マイクロ波;c)塩基、CHCl、THF、NHRb、rt;d)塩基、THF、RaNH、rtまたは加熱
【0036】
非芳香族であるRbを有する、アミノスルホニルベンズアミド3は、スキーム5に示される別経路によって調製されうる。5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン1は、置換安息香酸7と反応し、ベンズアミド9を得、クロロスルホニル化し、スルホニルクロリド10を得る。種々のアミンと10とのスルホンアミド形成が起こり、アミノスルホニルベンズアミド3を得る(スキーム5)。
【化9】

条件:a)EDC、HOAt、DCM/DMF、rtまたは加熱;b)HSOCl、200℃、マイクロ波;c)塩基、THF、RaNH、rtまたは加熱。
【0037】
フェニルシクロブチルチアジアゾールアミンは、スキーム6で示されるジブロモプロパンの環化、次いで、加水分解により調製される。
【化10】

[式中:Xはハロゲンを表す]
条件:a)NaH、DMF、0℃−rt;b)KOH、160℃、マイクロ波。
【実施例】
【0038】
合成例
以下の実施例は本発明を説明する。これらの実施例は、本発明の範囲を限定することを意図とするものではなく、むしろ本発明の化合物、組成物、および方法を調製および使用するための当業者への指針を提供するものである。本発明の特定の実施態様が記載されているが、種々の変更および修正が本発明の精神および範囲から逸脱することなく行われうることを当業者は分かるであろう。
【0039】
特に明記しない限り、全ての出発物質は製造業者から得られ、さらに精製することなく用いた。特に明記しない限り、全温度は℃(セ氏温度)で表される。特に明記しない限り、全反応を不活性雰囲気下で室温にて行う。逆相HPLC精製(特に明記しない限り)について、0.1%TFAを含有するアセトニトリルおよび0.1%TFAを含有する水ならびに215nMおよび254nMでのUV検出を用いる50x20mm I.D.Luna C18 5νカラムを用いた。
【0040】
核磁気共鳴スペクトルを、Bruker AC 400分光計を用いて400MHzで記録した。CDClはジュウテリオクロロホルムであり、DMSO−dはヘキサジュウテリオジメチルスルホキシドであり、CDODはテトラジュウテリオメタノールである。化学シフトを、内部標準テトラメチルシランから低磁場に百万分の1(δ)ずつ記録した。NMRデータの略称は以下のとおりである:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレット・オブ・ダブレット、dt=ダブレット・オブ・トリプレット、app=見掛け、br=ブロード。Jは、ヘルツで測定されたNMR結合定数を示す。マススペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いてPE Sciex Single Quadrupole LC/MS API−150上で得られた。元素分析は、Perkin−Elmer 240C元素分析計を用いて得られた。
【0041】
Analtech Silica Gel GFおよびE.Merck Silica Gel 60 F−254薄層プレートを、薄層クロマトグラフィーに用いた。フラッシュおよび重力クロマトグラフィーの両方が、E.Merck Kieselgel 60(230−400メッシュ)シリカゲル上で実施された。
【0042】
実施例1
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドの調製
【化11】

【0043】
中間体1
5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(一般的製法1)
【化12】

5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸を、以下のように高吸収に設定されたBiotage Initiator 8マイクロ波を用いて2−フルオロ安息香酸から調製した。記載の条件を用いて、反応は、典型的には、12barrの圧力に達した。冷却した後、圧力を3barrに減少させ、反応容器を取り除く前に通気した。5mlのBiotageマイクロ波反応管に、2−フルオロ安息香酸(0.5g、3.57mmol)およびテフロン被覆マグネット攪拌棒を加えた。これに、2mlのクロロ硫酸を加えた。容器を密封し、3.25分間200℃に加熱した。室温に冷却した後、残存圧力を50mlシリンジに通気し、30mlの1M NaOHに流した。反応物を、30mlのクラッシュ・アイスに滴下することによりクエンチした。固体生成物を、真空濾過により回収し、水(5ml、3x)で洗浄し、2時間真空下で空気乾燥し、淡黄色固体として5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸を得た。
MS(ESI):238.9[M+H]
【0044】
中間体2
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸(一般的製法2)
【化13】

5mlのBiotageマイクロ波反応管に、5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(0.4g、1.68mmol)およびテフロン被覆マグネット攪拌棒、次いで、2.5mlのTHFを加えた。得られた混合物に、攪拌しながら10N水性NaOH(0.369ml、3.38mmol)を加えた。濁った懸濁液を形成した後、エチルアミン(0.838ml、1.68mmol)を、THF中2M溶液として加えた。反応容器を密封し、高吸収に設定したBiotage Initiator 8マイクロ波で1.1分間110℃に加熱した。次いで、反応混合物を、4mlアセトニトリルで希釈し、6M水性HCl(0.670ml、4.02mmol)で酸性化した。水を、過剰の水性NaSOを加え、次いで、濾過することにより混合物から除去した。濾液を、アセトニトリルおよびDMFで洗浄した。合した濾液を、回転蒸発で濃縮し、粗5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸を得た。
MS(ESI):247.8[M+H]、Rt 0.70分
【0045】
中間体3
5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(一般的製法3)
【化14】

丸底フラスコ中の2−メチル−2−フェニルプロパン酸(164mg、1.0mmol)およびチオセミカルバメート(91mg、1.0mmol)に、POCl(154mg、1.0mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を、激しく攪拌しながら100℃で3時間加熱した。反応の進行をLCMSおよびTLCでモニターした。反応終了後、反応混合物を真空中で濃縮した。2%の純度(LC−MSで)を有する5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの粗生成物を、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0046】
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド(一般的製法4)
【化15】

スキーム4にしたがって調製された、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸(24.7mg、0.1mmol)、および上記の粗5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(21.9mg、0.1mmol)の2.0mLの混合溶媒(DCM:DMF=10:1)中混合物に、EDC(19.2mg、0.1mmol)およびHOAt(13.6mg、0.1mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、150mL/分で注入されるA=HOおよびB=CHCNの場合に、10%B〜90%Bで10分溶出する、Waters Xterra(C−18)カラム100mmx内径50mmを有する、Gilson分取HPLCシステムを用いて精製し、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを得た(7.0mg)。
MS(ESI):449.1[M+H]、Rt 2.02分
【0047】
実施例2
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−(5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミドの調製
【化16】

【0048】
中間体4
5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン
【化17】

シクロヘキサンカルボン酸(1.28g、10mmol)およびチオセミカルバメート(0.91g、10mmol)の混合物に、濃HCl(20mmol)を加えた。反応混合物を、勢いよく攪拌しながら、3時間加熱還流した。反応終了後、混合物を室温に冷却した。混合物を、10N水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH=8〜9に調整し、15分間氷水で冷却した。沈殿として5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの粗生成物を、真空濾過により回収し(1.05g、57%)、次の反応に直接用いた。
MS(ESI):184[M+H]
【0049】
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−(5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド(一般的製法5)
【化18】

バイアル中で5−(アミノスルホニル)−2−クロロ安息香酸(33mg、0.14mmol)のTHF中混合物に、PS−DCC(0.1g、0.155mmol)、PS−HOBt(0.12g、0.159mmol)、次いで、上記の粗5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(30mg、0.16mmol)を加えた。バイアル中の反応混合物を一晩振盪した。反応スラリーを、多量のTHFで希釈し、濾過し、ポリマー結合試薬を除去した。濾液を濃縮し、次いで、残渣を、150mL/分で注入されるA=HOおよびB=CHCNの場合に、2%B〜90%Bで10分溶出する、Water Xterra(C−18)カラム 100mmx内径50mmを有する、Gilson分取HPLCシステムを用いることにより精製し、5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−(5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミドを得た(2.75mg)。
MS(ESI):401[M+H]
【0050】
実施例3
2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド
【化19】

【0051】
中間体5
2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(一般的製法6)
【化20】

0℃で商業的に入手可能な4−フルオロフェニルアセトニトリル(2.71g、20mmol)の100mLのTHF中溶液に、THF(42mL、42mmol)中1.0Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを加えた。混合物を0℃で30分間攪拌した後、ヨウ化メチル(8.5g、60mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。次いで、反応物を、飽和塩化アンモニウム溶液(35mL)を加えることにより0℃でクエンチした。混合物をエーテル(50mLx2)で抽出した。合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、1/20、シリカゲル)を用いて精製し、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパンニトリルを得た(2.41g、74%)。
MS(ESI):164[M+H]
【0052】
中間体6
2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸(一般的製法7)
【化21】

上記の2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(1.0g、6.1mmol)のエタノール(1.5mL)および10N水酸化ナトリウム溶液(1mL)中溶液を、100℃で一晩攪拌した。冷却後、反応混合物を、水(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL)で洗浄した。水層を、濃HCl溶液でpH=2〜3に調整し、酢酸エチル(30mLx2)で抽出した。次いで、合した有機層を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(ジクロロメチレン/メタノール=10/1)を用いて精製し、2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸を得た(0.37g、33%)。182.8[M+H]、rt 1.37分。
【0053】
中間体7
5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン
【化22】

上記の2−(4−フルオロフェニル)−2−メチルプロパン酸(273mg、1.5mmol)およびチオセミカルバメート(136.5mg、1.5mmol 丸底フラスコ中)をPOCl(231mg、1.5mmol)に少量ずつ加えた。混合物を、勢いよく攪拌しながら100℃で3時間加熱した。反応の進行を、LCMSおよびTLCモニターした。反応終了後、反応混合物を真空中で濃縮した。60%の純度(LC−MSで)を有する5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの粗生成物を、さらに精製することなく次の工程に用いた。MS(ESI):237.6[M+H]、rt 1.46分。
【0054】
2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド
【化23】

2.0mLの混合溶媒(DCM:DMF=10:1)中2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}安息香酸(中間体25)(30.1mg、0.1mmol)および上記の5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(23.7mg、0.1mmol)に、EDC(19.2mg、0.1mmol)およびHOAt(13.6mg、0.1mmol)を加えた。得られた混合物を、室温で一晩攪拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣を、150mL/分で注入されるA=HOおよびB=CHCNの場合に、20%B〜99%Bで10分溶出する、Waters Xterra(C−18)カラム 100mmx内径50mmを有する、Gilson分取HPLCシステムを用いることにより精製し、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを得た(2.6mg)。
MS(ESI):521.4[M+H]、rt 2.29分。
【0055】
実施例4
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化24】

テフロン被覆マグネット攪拌棒を含有する20mlシンチレーションバイアルに、商業的に入手可能な5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(25mg、0.128mmol)および5−(アミノスルホニル)−2−クロロ安息香酸(22.3mg、0.128mmol)を加えた。該混合物に、EDC(25mg、0.128mmol)およびHOAt(18mg、0.128mmol)、次いで、3mlのDCMを加えた。得られた混合物を、室温で一晩攪拌した。生成物が沈殿し、真空濾過により回収し、3mlのMeOHで洗浄し、真空下で空気乾燥した。白色粉末として5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを得た(7mg)。
MS(ESI):413.1[M+H]、rt 1.80分
【0056】
実施例5
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化25】

【0057】
中間体8
2,3−ジクロロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸
【化26】

50ml丸底フラスコを、乾燥Nでパージし、ガスバブラーに通した低陽圧のN下で保持し、クロロ硫酸(4ml)をガラムシリンジを介して加えた。これに、テフロン被覆マグネット攪拌棒、次いで、1.5分にわたって2,3−ジクロロ安息香酸(1g、5.2mmol)を3回に分けて加えた。フラスコをコンデンサーに備え付け、攪拌しながら2.5時間アルミニウム製加熱ブロック中にてN下で155℃に加熱した。反応の進行をLC−MSでモニターした。氷浴中で冷却した後、反応物を、210mlのクラッシュ・アイスに滴下することによりクエンチした。生成物を、真空濾過により回収し、10mlの水(3x)で洗浄し、4時間真空下で空気乾燥した。白色固体として2,3−ジクロロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸を得た(982mg、65%)。
MS(ESI):288.8[M+H]
【0058】
中間体9
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ安息香酸
【化27】

20mlシンチレーションバイアルに、2,3−ジクロロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸(170mg、0.587mmol)を加えた。これに、1.5mlのDCMおよび7mlの7M NHOHを加えた。反応混合物を、室温で一晩勢いよく攪拌した。出発物質の消費後、反応溶液を、回転蒸発で半分量に濃縮し、pH約4.5に6M HClで酸性化した。得られた溶液を、生成物が沈殿するまで室温で静置した。生成物を、真空濾過により回収し、空気乾燥し、淡黄色固体として5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ安息香酸を得た(80mg、50%)。
MS(ESI):269.8[M+H]、Rt 1.07分
【0059】
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化28】

20mlシンチレーションバイアルに、5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ安息香酸(40mg、0.148mmol)および商業的に入手可能な5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(28.9mg、0.148mmol)を加えた。これに、EDC(28mg、0.148mmol)およびHOAt(20mg、0.148mmol)、次いで、3ml DCMを加えた。反応混合物を、室温で一晩テフロン被覆マグネット攪拌棒にて攪拌した。生成物を、真空濾過により回収し、空気乾燥し、淡褐色固体として5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを得た(31mg、47%)。
MS(ESI):446.8[M+H]、Rt 2.00分
【0060】
実施例6
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化29】

【0061】
中間体10
2,3−ジフルオロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸
【化30】

2,3−ジフルオロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸を、2,3−ジフルオロ安息香酸から開始して実施例5と.同様に調製した。256.9[M+H]
【0062】
中間体11
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ安息香酸
【化31】

5mlのBiotageマイクロ波反応管に、2,3−ジフルオロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸(100mg、0.390mmol)を加えた。これに、2mlのTHF、次いで、10M水性NaOH(0.08ml、0.818mmol)と一緒に加えた。得られた攪拌混合物に、THF中2M溶液としてエタンアミン(0.195ml、0.390mmol)を加えた。反応混合物を、攪拌しながら高吸収に設定されたBiotage Initiator 8マイクロ波を用いて1.1分間110℃に加熱した。反応物を室温に冷却した後、6M水性HCl(0.150ml、0.896mmol)を攪拌しながら加えた。過剰の無水NaSOを加え、その後濾過することにより混合物から水を除去した。濾過した塩を、アセトニトリルおよびDMF(19:1、10ml、2x)で洗浄した。合した濾液を、回転蒸発で濃縮し、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ安息香酸(LCMSにより純度82%、純度%は次の工程に化学量論として用いた)のDMF溶液を得、精製することなく進めた。
MS(ESI):266.0[M+H]
【0063】
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化32】

20mlシンチレーションバイアルに、EDC(54mg、0.283mmol)、HOAt(38mg、0.283mmol)および商業的に入手可能な5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(55mg、0.283mmol)を加えた。これに、2ml DMF中溶液として5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ安息香酸を加えた(75mg、0.283mmolは前記の理論的収量に基づく)。反応混合物を、テフロン被覆マグネット攪拌棒にて室温で一晩攪拌した。次いで、反応混合物を約1mlに濃縮し、残渣を、150mL/分で注入されるA=HOおよびB=CHCNの場合に、30%B〜60%Bで10分溶出する、Waters Xterra(C−18)カラム 100mmx内径50mmを有する、Gilson分取HPLCシステムを用いて精製し、白色固体として5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを得た(12mg、19%)。
MS(ESI):443.0[M+H]、Rt 2.10分
【0064】
実施例7
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化33】

5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドを、以下を除外する実施例6と同様の方法で5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸から調製した。用いられる5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸を、前記の合成法から得た。
MS(ESI):426.3[M+H]、Rt 1.97分
【0065】
実施例8
5−(アミノスルホニル)−N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミドの調製
【化34】

【0066】
中間体12
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド(一般的製法8)
【化35】

20mlシンチレーションバイアルに、2−フルオロ安息香酸(845mg、5.0mmol)および商業的に入手可能な5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(中間体49)(700mg、5.0mmol)を加えた。これに、EDC(960mg、5.0mmol)およびHOAt(675mg、5.0mmol)、次いで、25ml DCMを加えた。反応混合物を、室温で一晩テフロン被覆マグネット攪拌棒にて攪拌した。生成物を、酢酸エチルおよび5%HCl溶液の後処理により回収し、次いで、カラム(CHOH/DCM、1−10%勾配システム)に付して精製し、固体としてN−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド(0.61g、42%)を得た。
MS(ESI):292[M+H]
【0067】
中間体13
3−{[(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(一般的製法9)
【化36】

3−{[(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライドを、以下のように高吸収に設定したBiotage Initiator 8マイクロ波を用いてN−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミドから調製した。記載の条件を用いて、反応物は12barrの圧力に達した。冷却後圧力を3barrに減少し、反応容器のキャップをはずす前に通気した。5mlのBiotageマイクロ波反応管に、N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド(0.305g、1.05mmol)およびテフロン被覆マグネット攪拌棒を加えた。これに、2mlのクロロ硫酸を加えた。容器をキャップし、3.25分間200℃に加熱した。室温に冷却した後、残りの圧力を50mlシリンジに通気し、30mlの1M NaOHに放出した。反応物を、攪拌しながら30mlの粉砕した氷水に少量ずつ加えることによりクエンチした。固体生成物を、真空濾過により回収し、水(5ml、3x)で洗浄し、真空下で空気乾燥し、灰白色固体として3−{[(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライドを得(290mg、71%)、粗生成物を次の工程に用いた。
MS(ESI):390.2[M+H]、Rt 1.15分。
【0068】
5−(アミノスルホニル)−N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド
【化37】

20mlシンチレーションバイアルに、混合溶媒(DCM/THF=3mL/1mL)中の3−{[(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ]カルボニル}−4−フルオロベンゼンスルホニルクロライド(190mg、0.488mmol)を加えた。これに、1mlの7M NHOH(NH 28−30%w/w)を加えた。反応混合物を、室温で2時間勢いよく攪拌した。出発物質を消費した後、反応溶液を回転蒸発で濃縮した。生成物を1.0mLのDMSOで溶解し、150mL/分で注入されるA=HOおよびB=CHCNの場合に、1%B〜99%Bで8.5分溶出する、Waters Xterra(C−18)カラム 100mmx内径50mmを有する、Gilson分取HPLCシステムを用いることにより精製し、5−(アミノスルホニル)−N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミドを得た(総量33mg、18.2%)。
MS(ESI):371.0[M+H]、Rt 0.92分。
【0069】
実施例9
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−ヨードベンズアミド
【化38】

【0070】
中間体14
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−ヨードベンズアミド
【化39】

2−ヨード安息香酸(2mmol)、EDC(2mmol)、およびHOBt(4mmol)を、6ml DCMに加え、室温で1時間攪拌した。5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(2mmol)を、4ml DMF中溶液として加えた。反応物を室温で1時間攪拌し、次いで、酢酸エチルで希釈した。溶液を、1N HCl、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで、蒸発させ、LCMSによって純粋なN−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−ヨードベンズアミドを得た(750mg)。
MS(ESI):388[M+H]
【0071】
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−ヨードベンズアミド
【化40】

N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−ヨードベンズアミド(600mg)を、2mlクロロ硫酸に加え、1分間マイクロ波中180℃で加熱した。反応物を室温に冷却し、氷水に少量ずつ加えた。固体を得、濾去し、真空乾燥し、450mgの粗3−({[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]アミノ}カルボニル)−4−ヨードベンゼンスルホニルクロライドを得、5mlのTHF中2Mエチルアミン溶液に加えた。反応物を室温で15分間攪拌し、次いで、水で洗浄し、蒸発させ、280mg粗生成物を得た。50mgの該固体を、HPLCに付して精製し、LCMSによって純粋であった36mgのN−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−ヨードベンズアミドを得た。
MS(ESI):495[M+H]
【0072】
実施例10
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化41】

【0073】
中間体15
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸
【化42】

クロロ硫酸(1.5ml、22.92mmol)中3−クロロ−2,4−ジフルオロ安息香酸(200mg)を、室温で30秒間攪拌し、次いで、10分間200℃でマイクロ波加熱した。反応混合物を室温に冷却し、徐々に氷(8g)上にダンプした。酢酸エチル(50ml)を加え、酢酸エチルで2回抽出した(10mLx2)。合した有機相をMgSOで乾燥した。THF(2.0M)中エチルアミン(2.5ml)を加え、室温で10分間攪拌し、1N HCl(10ml)で洗浄した。有機相を、MgSOで乾燥し、濃縮し、粗3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0074】
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化43】

粗3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸を、3つに分け、DMF(4ml)およびDCM(4ml)で溶解した。EDC(81mg)およびHOBt(57mg)を、5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(70mg)を有する反応混合物に加えた。反応混合物を、室温で一晩攪拌し、濃縮し、DCMを除去し、TFA(0.1%)を有するHO中20%〜80%CHCNで溶出する、Water Xterra(C−18)カラムを有するGilson分取HPLCシステムに付して精製し、標記化合物を得た(10mg)。
LC/MS:m/z 501.3(M+H)、Rt 2.22分。
【0075】
実施例11
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド
【化44】

粗3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸を、3つに分け、DMF(4ml)およびDCM(4ml)で溶解した。EDC(81mg)およびHOBt(57mg)を、5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(70mg)との反応混合物に加えた。反応混合物を、室温で一晩攪拌し、濃縮し、DCMを除去し、TFA(0.1%)を有するHO中20%〜80%CHCNで溶出する、Water Xterra(C−18)カラムを有するGilson分取HPLCシステムに付して精製し、標記化合物を得た(10mg)。
LC/MS:m/z 439.0(M+H)、rt 2.02分。
【0076】
実施例12
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化45】

粗3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸を、3つに分け、DMF(4ml)およびDCM(4ml)で溶解した。EDC(81mg)およびHOBt(57mg)を、5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(70mg)を有する反応混合物に加えた。反応混合物を、室温で一晩攪拌し、濃縮し、DCMを除去し、TFA(0.1%)を有するHO中20%〜80%CHCNを溶出する、Water Xterra(C−18)カラムを有するGilson分取HPLCシステムに付して精製し、標記化合物を得た(10mg)。
LC/MS:m/z 476.9(M+H)、rt 2.15分。
【0077】
実施例13
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化46】

【0078】
中間体16
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ安息香酸
【化47】

クロロ硫酸(1.5ml、22.92mmol)中2,3,4−トリフルオロ安息香酸(210mg)を、室温で30秒間攪拌し、次いで、10分間200℃でマイクロ波加熱した。反応混合物を室温に冷却し、徐々に氷(10g)上にダンプした。酢酸エチル(50ml)を加え、酢酸エチルで2回抽出した(10mLx2)。合した有機相をMgSOで乾燥した。THF(2.0M)中エチルアミン(1.8ml)を加え、室温で10分間攪拌し、1N HCl(10ml)で洗浄した。有機相を、MgSOで乾燥し、濃縮し、粗5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ安息香酸を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0079】
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化48】

粗5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ安息香酸を、2つに分け、DMF(2.5ml)およびDCM(3ml)で溶解した。EDC(81mg)およびHOBt(57mg)を、5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(93mg)を有する反応混合物に加えた。反応混合物を、室温で一晩攪拌し、濃縮し、DCMを除去し、TFA(0.1%)を有するHO中20%〜80%CHCNを溶出する、Water Xterra(C−18)カラムを有するGilson分取HPLCシステムに付して精製し、標記化合物を得た(15mg)。
LC/MS:m/z 485.0(M+H)、rt 2.14分。
【0080】
実施例14
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化49】

【0081】
中間体17
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸
【化50】

クロロ硫酸(1.535ml、22.92mmol)中3−クロロ−2−フルオロ安息香酸(200mg、1.146mmol)を、室温で30秒間攪拌し、次いで、10分間200℃でマイクロ波加熱した。反応混合物を室温に冷却し、徐々に氷(10g)上にダンプした。酢酸エチル(25ml)を加え、酢酸エチルで2回抽出した(10mLx2)。合した有機相をMgSOで乾燥した。THF(2.0M)中エチルアミン(1833μl、3.67mmol)を加え、室温で10分間攪拌し、1N HCl(10ml)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濃縮し、標記化合物を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0082】
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド
【化51】

DMF(3ml)およびDCM(3ml)中3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸(60mg、0.213mmol)に、EDC(40.8mg、0.213mmol)およびHOBt(32.6mg、0.213mmol)を加えた。10分後、5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(41.6mg)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、HPLCに付して精製し、標記化合物を得た(100mg)。
LC/MS:m/z 482.8(M+H)、rt 2.05分。
【0083】
実施例15
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド
【化52】

DMF(3ml)およびDCM(3ml)中3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ安息香酸(60mg、0.213mmol)に、EDC(40.8mg、0.213mmol)およびHOBt(32.6mg、0.213mmol)を加えた。10分後、5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(46.7mg)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、HPLCに付して精製し、標記化合物を得た(14mg)、C/MS:m/z 421.0(M+H)、Rt 1.91分。
【0084】
実施例16
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド
【化53】

クロロ硫酸(1.535ml、22.92mmol)中2,4−ジフルオロ安息香酸(200mg、0.765mmol)を、室温で30秒間攪拌し、次いで、10分間200℃でマイクロ波加熱した。反応混合物を、室温に冷却し、徐々に氷(10g)上にダンプした。酢酸エチル(25ml)を加え、酢酸エチルで2回抽出した(10mLx2)。合した有機相をMgSOで乾燥した。THF(2.0M)中エチルアミン(1833μl、3.67mmol)を加え、室温で10分間攪拌し、1N HCl(10ml)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥し、濃縮し、5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸を得、5%−60% CHCN/HO TFA(0.1%)のHPLCに付して精製し、60mgを得た。N,N−ジメチルホルムアミド(3ml)およびジクロロメタン(3ml)中5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ安息香酸に、EDC(32.5mg、0.170mmol)およびHOBt(26.0mg、0.170mmol)を加えた。10分後、5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌し、濃縮し、HPLCに付して精製した。溶媒を除去し、HPLC(0.1%TFAを含有する30−70%CNCHおよびHO、18分)に付して精製し、標記化合物を得た(5mg)。
LC/MS:m/z 417.2(M+H)、rt 2.14分。
【0085】
表1に記載の中間体を、一般的製法1および2にしたがって調製し、さらに精製または特性化することなく用いた。
【表1】

【0086】
一般的製法10a
2,2,2−トリフルオロエタンアミン(12.57mmol)およびKOH(2.5N、3mL)を丸底フラスコに加え、40℃に加熱した。次いで、トルエン中5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(3.0g、12.57mmol)およびKOH(2.5N、21mL)を一度加え、混合物を30分間80℃に加温した。反応物を室温に冷却し、層を分離した。有機層を水性KOH(2.5N、7mL)で一度洗浄した。合した水層を氷浴中に入れ、濃HCl(約8mL)でPH=1に酸性化した。固体が現れるまで、反応物を15〜30分間氷浴中に入れておいた。固体を濾過し、空気乾燥し、固体生成物を得、精製することなく次の工程に用いた。
【0087】
表2に記載の中間体を、中間体1:
【化54】

から一般的製法1および10aにしたがって調製した。
【表2】

【0088】
一般的製法10b
酢酸エチル(25ml)中塩化スルホニル(10mmol、1当量)に、1−シクロプロピルメタンアミン(30mmol、3当量)を加えた。反応混合物を、室温で10分間攪拌し、1N HCl(10ml)で洗浄した。有機相を、MgSOで乾燥し、濃縮し、スルホンアミド安息香酸を得、さらに精製することなく次の工程に用いた。
【0089】
表3に記載の中間体を、中間体1から一般的製法10bにしたがって調製した:
【表3】

【0090】
表4に記載の中間体を、中間体10から一般的製法10bにしたがって調製した:
【表4】

【0091】
表5に記載の中間体を、2−クロロ−3−フルオロ安息香酸から一般的製法1および10bにしたがって調製した:
【表5】

【0092】
表6に記載の中間体を、2,3−ジクロロ安息香酸から一般的製法1および10bにしたがって調製した:
【表6】

【0093】
一般的製法11
2,2−ジメチル−3−フェニルプロパン酸(0.954mmol)およびヒドラジンカルボチオアミド(87mg、0.954mmol)を含有するT−バイアルに、オキシ塩化リン(105μl、1.145mmol)を室温で滴下した。混合物を100℃に加熱し、2時間保持し、室温に冷却した。次いで、酢酸エチルおよび水性飽和NaHCOを加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合した有機層をMgSOで乾燥した。濾過後、溶媒を真空中で除去し、生成物を得、次の工程に直接用いた。
【0094】
以下の化合物(表7)を、対応する商業的に入手可能なカルボン酸から一般的製法11にしたがって調製した。
【表7−1】

【表7−2】

【0095】
5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(中間体62)
(一般的製法12).
【化55】

0℃でDMF(10mL)中NaH(2.5当量)を含有する丸底フラスコに、フェニルアセトニトリル(1当量)および1,3−ジブロモプロパン(1当量)のDMF(10mL)中混合物を少量ずつ加えた。次いで、混合物を、徐々に室温まで加温した。反応物を2時間静置した。次いで、トルエンおよび水を加え、トルエンで2回抽出し、有機層を合し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、所望の粗生成物を得、次の工程に直接用いた。
【0096】
エチレングリコール(4ml)中フェニルシクロブタンカルボニトリル(1当量)を含有する丸底フラスコに、室温でKOH(6当量)を加えた。次いで、混合物を2時間160℃に加熱し、室温に冷却した。トルエンおよび水を加え、層を分離した。水層をpH約4に酸性化し、水層を酢酸エチルで2回抽出し、有機層を合し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、所望の生成物を得、次の工程に直接用いた。
【0097】
方法A
カルボン酸(1当量)およびヒドラジンカルボチオアミド(1当量)を含有するT−バイアルに、オキシ塩化リン(1.2当量)を室温で少量ずつ加えた。混合物を100℃に加熱し、2時間保持し、室温に冷却した。酢酸エチルおよび水性飽和NaHCOを加え、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を合し、MgSOで乾燥し、濃縮し、所望の生成物を得、次の工程に直接用いる。
【0098】
方法B
1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロブタンカルボニトリル(1当量)およびヒドラジンカルボチオアミド(1当量)を含有するT−バイアルに、TFA(1当量)を室温で少量ずつ加えた。次いで、混合物を2時間60℃に加熱し、室温に冷却した。酢酸エチルおよび水性NaHCOを加え、酢酸エチルで2回抽出し、有機層を合し、MgSOで乾燥し、濃縮し、所望の生成物を得、次の工程に直接用いた。
【0099】
中間体を一般的製法12にしたがって調製した:
【表8】

【0100】
表9に記載の実施例を、一般的製法4を用いて、中間体3、4、7、42−61または商業的に入手可能な5−(4−フルオロフェニル)−2−アミノ−1,3,4−チアジアゾールもしくは5−t−ブチル−2−アミノ−1,3,4チアジアゾールから選択される、適当な5−置換1,3,4−チアジアゾール−2−アミンおよび中間体2、9、11、15−41から選択される、適当な安息香酸のアミド形成により調製した:
【表9−1】

【表9−2】

【表9−3】

【表9−4】

【表9−5】

【表9−6】

【表9−7】

【表9−8】

【表9−9】

【0101】
表10に記載の実施例を、一般的製法4を用いて、中間体52−71から適当な5−置換1,3,4−チアジアゾール−2−アミン、および中間体2、9、11、15−41から選択される、適当な安息香酸のアミド形成により調製した:
【表10−1】

【表10−2】

【表10−3】

【表10−4】

【表10−5】

【表10−6】

【表10−7】

【表10−8】

【0102】
一般的製法13.
ジクロロメタン(1.0ml)中5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(0.035g、0.147mmol)を含有する3mLのT−バイアル(t=g)に、攪拌条件下でジクロロメタン(1.0ml)中3,3,3−トリフルオロ−1−プロパンアミン(0.074g、0.440mmol)を加え、無色溶液を得た。DIPEA(0.077ml、0.440mmol)をアミン溶液に加えた。混合物を5分間攪拌し、反応の終了を示すためにLC−MSを行った。1N HCl(1.0ml)を溶液に加え、一晩攪拌し、反応物をクエンチした。有機層を、層分離器を用いて分離し、精製することなく次の工程に用いた。
【0103】
DMF(0.5ml)中5−(スルホミド)−2−フルオロ安息香酸(0.056g、0.15mmol)を含有する4mLのT−バイアル(t=g)に、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)中EDC(0.035g、0.180mmol)およびHOBt(0.028g、0.180mmol)溶液を加え、次いで、EtN(0.025ml、0.180mmol)を加えた。混合物を10分間攪拌した後、5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(0.039g、0.180mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5ml)中溶液を加えた。混合物を一晩攪拌した。LC−MSが反応の終了を示した後で溶液を蒸発させ、HPLCに付して精製した。収率は、2工程について5%と36%の間であった。
【0104】
表11における化合物を、一般的製法13にしたがって中間体3から調製した。実施例108の場合において、2−フルオロエチルアミを3,3,3−トリフルオロ−1−プロパンアミンの代わりに用いた。
【化56】

【0105】
【表11】

【0106】
表12の化合物を、中間体3の代わりに5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンおよび3,3,3−トリフルオロ−1−プロパンアミンの代わりにシクロブチルアミンを用いて一般的製法13にしたがって調製した。
【化57】

【0107】
【表12】

【0108】
治療方法
式(I)の化合物、またはその医薬上許容される塩は、限定されるものではないが、単球および/またはマクロファージ、あるいはI型またはII型受容体とも称される、IL−8αまたはβ受容体に結合する他のケモカインなどのかかる哺乳動物細胞によって過剰のまたは無秩序のIL−8サイトカイン産生によって悪化するかまたはもたらされるヒト、または他の哺乳動物の任意の病状の予防的または治療的処置のための医薬の製造に用いられうる。
【0109】
したがって、本発明は、ケモカインがIL−8 αまたはβ受容体に結合するものである、ケモカイン介在性疾患の治療方法であって、有効量の式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を投与することを含む方法を提供する。特に、ケモカインは、IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78である。
【0110】
式(I)の化合物は、病状を改善するように、生理機能の正常濃度、またはいくつかの場合では、正常以下の濃度にまで生物学的に調節できるような、サイトカイン機能、特に、IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78を抑制するのに十分な量で投与される。IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78の異常濃度は、例えば、本発明との関連において、(i)1ピコグラム/ml以上の遊離IL−8濃度、(ii)正常の生理的濃度を超える任意の細胞結合型IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78;または(iii)IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78がそれぞれ、産生される細胞または組織における基礎濃度を超えるIL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78の存在を構成する。
【0111】
過剰のまたは無秩序のIL−8産生が疾患の悪化および/または発症に関与する多数の病状が存在する。ケモカイン介在性疾患には、乾癬、アトピー性皮膚炎、変形性関節症、関節リウマチ、喘息、慢性閉塞性肺疾患、成人呼吸窮迫症候群、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、卒中、敗血性ショック、内毒素性ショック、グラム陰性菌敗血症、毒素性ショック症候群、心性および腎性再かん流傷害、糸球体腎炎、血栓症、移植片対宿主反応、アルツハイマー病、同種移植拒絶反応、マラリア、再狭窄、血管形成、アテローム性動脈硬化症、骨粗鬆症、歯肉炎、ウイルス性疾患、例えば、ライノウイルスまたは望ましくない造血幹細胞放出が含まれる。式(I)の化合物が、喘息、慢性閉塞性肺疾患および成人呼吸窮迫症候群の治療に特に有用でありうることを意図とする。
【0112】
これらの疾患は、主として、大量の好中球浸潤、T細胞浸潤、または新生血管増殖により特徴付けられ、炎症部位への好中球の遊走または内皮細胞の方向性成長に関与するIL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78産生の増加に付随する。他の炎症性サイトカイン(IL−1、TNF、およびIL−6)とは対照的に、IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78は、好中球浸潤、限定されるものではないが、エラスターゼ遊離を含む酵素遊離ならびにスーパーオキシド産生および活性化を促進する特異的特性を有する。IL−8 I型またはII型受容体を介して作用する、α−ケモカインであるが、特に、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78は、内皮細胞の方向性成長を促進することにより腫瘍の新血管形成を促進しうる。したがって、浸潤または活性化を誘導したIL−8の阻害は、好中球浸潤の直接的減少をもたらすであろう。近年の証拠はまた、HIV感染の治療におけるケモカインの役割を関係付ける。
【0113】
現在の証拠はまた、アテローム性動脈硬化症の治療におけるIL−8阻害薬の使用を示す。幹細胞(ひいては単球/マクロファージ)におけるIL−8受容体の欠損は、LDL受容体欠損マウスにおける動脈硬化性プラークの進行の減少をもたらす。
【0114】
本発明はまた、式(I)のケモカイン受容体アゴニスト化合物によるCNS損傷の治療方法を提供する。かかる治療は、急性期、ならびに損傷を受けやすいとみなされる個体の損傷の予防に提供される。
【0115】
本明細書に記載のCNS損傷には、例えば手術による、開放性もしくは貫通性頭部外傷、または例えば頭部への損傷による、閉鎖性頭部外傷性損傷が含まれる。特に脳領域への、虚血性脳卒中もまた、該定義の範囲に含まれる。
【0116】
虚血性脳卒中は、通常血管の寒栓、血栓、または局所アテローム性閉塞の結果として、特に脳領域への不十分な血液供給をもたらす局所神経障害として定義されうる。該領域における炎症性サイトカインの役割は明らかにされており、本発明は、これらの損傷の可能な治療方法を提供する。このような急性損傷についての比較的小さい治療は利用されている。
【0117】
THF−αは、内皮性白血球接着分子発現を含む、炎症性作用を有するサイトカインである。白血球は、虚血脳病変に浸潤するので、TNF濃度を抑制または減少する化合物は、虚血脳損傷の治療に有用であろう。浮腫形成を減少させた治療は、治療を受ける動物の機能転帰が改善することを見出した。
【0118】
式(I)の化合物は、好中球遊走および活性化の減少からも明らかなように、IL−8αまたはβ受容体への結合から、これらの受容体に結合する、IL−8を阻害するのに十分な量で投与される。式(I)の化合物がIL−8結合の阻害薬であるという所見は、本明細書に記載のインビトロ受容体結合アッセイにおける式(I)の化合物の効果に基づく。式(I)の化合物は、II型IL−8受容体の阻害薬であることを示している。
【0119】
本明細書に用いられる、「IL−8介在性疾患または病状」なる語は、IL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78がIL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78それ自体の産生によって、あるいは放出される別のモノカイン、例えば、限定されるものではないが、IL−1、IL−6またはTNFをもたらすIL−8、GROα、GROβ、GROγ、NAP−2またはENA−78によって役割を果たす任意のおよび全ての病状をいう。例えば、IL−1が主な原因である病状は、その産生または作用がIL−8に反応して悪化または分泌されるので、IL−8により媒介される病状とみなされるであろう。
【0120】
本明細書に用いられる、「ケモカイン介在性疾患または病状」なる語は、IL−8(またはβ受容体に結合するケモカイン、例えば、限定されるものではないが、IL−8、GRO−α、GRO−β、GROγ、NAP−2またはENA−78が役割を果たす任意のおよび全ての病状をいう。これには、IL−8が、IL−8それ自体の産生によって、あるいは放出される別のモノカイン、例えば、限定されるものではないが、IL1、IL−6またはTNFをもたらすIL−8によって役割を果たす病状が含まれるであろう。例えば、IL−1が主な原因である病状は、その産生または作用がIL−8に反応して悪化または分泌されるので、IL−8により媒介される病状とみなされるであろう。
【0121】
本明細書に用いられる、「サイトカイン」なる語は、細胞の機能に影響を及ぼし、免疫、炎症または造血反応における細胞間の相互作用を調節する分子である任意の分泌ポリペプチドをいう。サイトカインには、限定されるものではないが、細胞がモノカインおよびリンホカインを産生するにもかかわらず、モノカインおよびリンホカインが含まれる。例えば、モノカインは、単核細胞、例えば、マクロファージおよび/または単球によって産生および分泌されるものと一般的に称される。しかしながら、多数の他の細胞はまた、モノカイン、例えば、ナチュラルキラー細胞、繊維芽細胞、好塩基球、好中球、内皮細胞、脳星状細胞、骨髄間質細胞、表皮角化細胞およびB−リンパ球を産生する。リンホカインは、リンパ球細胞によって産生されるものと一般的に称される。サイトカインの例として、限定されるものではないが、インターロイキン−1(IL−1)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−8(IL−8)、腫瘍壊死因子−α(TNF−α)および腫瘍壊死因子β(TNF−β)が挙げられる。
【0122】
本明細書に用いられる、「ケモカイン」なる語は、上記の「サイトカイン」なる語と同様の、細胞の機能に影響を及ぼし、免疫、炎症または造血反応における細胞間の相互作用を調節する分子である任意の分泌ポリペプチドをいう。ケモカインは、主に、細胞膜透過を介して分泌され、特異的な白血球細胞および白血球、好中球、モノカイン、マクロファージ、T細胞、B細胞、内皮細胞ならびに平滑筋細胞の遊走および活性化をもたらす。ケモカインの例として、限定されるものではないが、IL−8、GRO−α、GRO−β、GRO−γ、NAP−2、ENA−78、IP−10、MIP−1α、MIP−β、PF4、ならびにMCP1、2、および3が挙げられる。
【0123】
療法において式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を使用するために、通常、標準的調剤実務にしたがって医薬組成物に処方されるであろう。したがって、本発明はまた、有効で、無毒量の式(I)の化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。
【0124】
式(I)の化合物、その医薬上許容される塩およびそれらを組み込む医薬組成物は、例えば、経口、局所、非経口または吸入による薬物投与に通常用いられる任意の経路によって便宜上投与されうる。式(I)の化合物は、従来の製法にしたがって、式(I)の化合物を標準的な医薬担体と組み合わせることにより調製される従来の剤形で投与されうる。式(I)の化合物はまた、既知の、第2の医薬上活性な化合物と組み合わせて従来の用量で投与されうる。これらの製法は、所望の製剤に適合するように成分を混合、造粒および圧縮または溶解することに関与しうる。医薬上許容される担体または希釈剤の形態および特徴が、合すべき活性成分の量、投与経路および他の既知の変数によって決定されることは明らかであろう。担体(複数)は、処方の他の成分と混合可能であり、そのレシピエントに無害であるという意味で「許容」されなければならない。
【0125】
用いられる医薬担体は、例えば、固体または液体のいずれかであってもよい。固体担体の例には、ラクトース、白土、スクロース、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸などがある。液体担体の例には、シロップ、ラッカセイ油、オリーブ油、水などがある。同様に、担体または希釈剤は、当該分野に既知の時間遅延物質、例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリン単独またはワックスと一緒に含んでいてもよい。
【0126】
種々の医薬形態が用いられうる。したがって、固体担体が用いられる場合、製剤は、錠剤化され、粉末もしくはペレット形態またはトローチもしくはロゼンジの形態で硬ゼラチンカプセルに加えられうる。固体担体の量は大きく異なるであろうが、好ましくは、約25mg〜約1gであろう。液体担体が用いられる場合、製剤は、シロップ、エマルション、軟ゼラチンカプセル、無菌注射液剤、例えば、アンプルまたは非水性液体懸濁液の形態であろう。
【0127】
式(I)の化合物は、局所投与、すなわち、非全身投与により投与されうる。これには、化合物が有意に血流に入り込まないような、表皮または口腔への外部からの式(I)の化合物の適用ならびに耳、眼および鼻へのかかる化合物の点滴が含まれる。対照的に、全身投与は、経口、静脈内、腹腔内および筋肉内投与をいう。
【0128】
局所投与に適している処方には、皮膚を介して炎症部位への浸透に適している液体または半液体製剤、例えば、塗布薬、ローション、クリーム、軟膏またはペースト、および眼、耳または鼻への投与に適している滴剤が含まれる。活性成分は、局所投与について、0.001%〜10%w/w、例えば、処方の1重量%〜2重量%を含みうる。しかしながら、それは、10%w/wと同じ量を含みうるが、好ましくは、5%w/w未満、より好ましくは、処方の0.1%〜1%w/wを含むであろう。
【0129】
本発明に記載のローションには、皮膚または眼への適用に適しているものが含まれる。眼ローションは、所望により殺菌剤を含有する滅菌水性溶液を含んでいてもよく、滴剤の調製法と同様の方法で調製されてもよい。皮膚への適用のためのローションまたは塗布薬はまた、乾燥を早める薬剤および皮膚を冷却する薬剤、例えば、アルコールもしくはアセトン、および/または保湿剤、例えば、グリセロールまたは油、例えば、ヒマシ油もしくはラッカセイ油を含みうる。
【0130】
本発明に記載のクリーム、軟膏またはペーストは、外用活性成分の半固体処方である。それらは、脂肪性基剤または非脂肪性基剤と一緒に、適当な機械を用いて、微粉または粉末形態の活性成分を単独または水性もしくは非水性流動体の溶液もしくは懸濁液中で混合することにより製造されうる。基剤は、アルコール、例えば、プロピレングリコールもしくはマクロゲル(macrogel)と一緒に炭化水素系、例えば、固形、軟または液体パラフィン、グリセロール、蜜ろう、金属石けん、ゴム糊、天然油、例えば、アーモンドオイル、コーンオイル、ラッカセイ油、ヒマシ油もしくはオリーブ油、羊毛脂もしくはその誘導体または脂肪酸、例えば、ステアリン酸もしくはオレイン酸を含みうる。処方は、任意の適当な界面活性剤、例えば、アニオン性、カチオン性または非イオン性界面活性剤、例えば、ソルビタンエステルまたはそのポリオキシエチレン誘導体を組み込みうる。懸濁化剤、例えば、天然ゴム、セルロース誘導体または無機物質、例えば、石英シリカ(silicaceous silica)、および他の成分、例えば、ラノリンがまた含まれうる。
【0131】
本発明に記載の滴剤は、滅菌水性または油性溶液または懸濁液を含んでいてもよく、活性成分を好ましくは界面活性剤を含む、殺菌剤および/または抗菌剤および/または任意の他の適当な保存剤の適当な水性溶液で溶解することにより調製されうる。次いで、得られた溶液を、濾過で透明にし、適当な容器に移し、次いで、密封し、オートクレーブするかまたは30分間98−100℃で維持することにより滅菌しうる。あるいは、溶液を、濾過により滅菌し、無菌法により容器に移してもよい。滴剤に含有させるのに適当な殺菌剤および抗菌剤の例には、硝酸または酢酸フェニル水銀(0.002%)、塩化ベンザルコニウム(0.01%)および酢酸クロルヘキシジン(0.01%)がある。油性溶液の調製に適当な溶媒には、グリセロール、希釈アルコールおよびプロピレングリコールが含まれる。
【0132】
式(I)の化合物は、非経口投与、すなわち、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、直腸内、膣内または腹腔内投与により投与されうる。非経口投与の皮下および筋肉内形態が、一般的に好ましい。かかる投与に適当な剤形は、従来法によって調製されうる。式(I)の化合物はまた、吸入により、すなわち、鼻腔内および経口吸入投与により投与されうる。かかる投与に適当な剤形、例えば、エアロゾル処方または定量吸入器は、従来法により調製されうる。
【0133】
式(I)の化合物の本明細書に開示される全ての使用方法について、1日経口投与計画は、好ましくは、全体重の約0.01〜約80mg/kgであろう。1日非経口投与計画は、全体重の約0.001〜約80mg/kgであろう。1日局所投与計画は、好ましくは、1日1〜4回、好ましくは1日2または3回で投与される、0.1mg〜150mgであろう。1日吸入投与計画は、好ましくは、約0.01mg/kg/日〜約1mg/kg/日であろう。式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の個々の用量の最適量および間隔が、治療を受けている病態の性質および範囲、投与の形態、経路および部位、および治療を受けている特定患者によって決定されるであろうこと、ならびにかかる最適条件が従来法により決定されうることも当業者であれば分かるであろう。治療の最適経過、すなわち、所定の日数について1日当たりに投与される式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩の用量の回数が、治療決定試験の通常の経過を用いて当業者によって確認されうることも当業者であれば分かるであろう。
【0134】
組み合わせ:
本発明に記載の化合物および医薬処方は、例えば、抗炎症剤、抗コリン剤(例えば、M/M/M受容体アンタゴニスト)、β−アドレナリン受容体アゴニスト、抗感染症剤、例えば、抗生物質、抗ウイルス剤、または抗ヒスタミン剤から選択される、1種または複数の他の治療剤と組み合わせて用いられうるかまたは含みうる。したがって、本発明は、さらなる態様において、例えば、コルチコステロイドもしくはNSAIDなどの抗炎症剤、抗コリン剤、β−アドレナリン受容体アゴニスト、抗生物質もしくは抗ウイルス剤などの抗感染症剤、または抗ヒスタミン剤から選択される1種または複数の他の治療活性剤と一緒に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。本発明の1の実施態様は、β−アドレナリン受容体アゴニスト、および/または抗コリン剤、および/またはPDE−4阻害薬、および/または抗ヒスタミン剤と一緒に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを包含する。
【0135】
必要に応じて、他の治療成分(複数)が、治療成分の、塩の形態で、例えば、アルカリ金属もしくはアミン塩としてまたは酸付加塩、もしくはプロドラッグとして、またはエステル、例えば、低級アルキルエステルとして、または溶媒和物、例えば、活性および/または安定性および/または物理的特性、例えば、溶解度を最適化する水和物として用いられうることは当業者に明らかであろう。必要に応じて、治療成分が所望により純粋な形態で用いられうることも明らかであろう。
【0136】
1の実施態様において、本発明は、β−アドレナリン受容体アゴニストと一緒に本発明の化合物を含む組み合わせを包含する。
【0137】
β−アドレナリン受容体アゴニストの例として、サルメテロール(ラセミ化合物または単一エナンチオマー、例えば、R−エナンチオマーでありうる)、サルブタモール(ラセミ化合物または単一エナンチオマー、例えば、R−エナンチオマーでありうる)、フォルモテロール(ラセミ化合物または単一ジアステレオマー、例えば、R,R−ジアステレオマーでありうる)、サルファモール、フェノテロール、カルモテロール(carmoterol)、エタンテロール、ナミンテロール、クレンブテロール、ピルブテロール、フレルブテロール(flerbuterol)、レプテロール、バムブテロール、インダカルテロール、テルブタリンおよびその塩、例えば、サルメテロールのキシナホ酸塩(1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸塩)、サルブタモールの硫酸塩もしくは遊離塩基またはフォルモテロールのフマル酸塩が挙げられる。1の実施態様において、β−アドレナリン受容体アゴニストは、長時間作用型β−アドレナリン受容体アゴニスト、例えば、約12時間以上有効な気管支拡張作用を提供する化合物である。
【0138】
適当な抗炎症剤には、コルチコステロイドが含まれる。本発明の化合物と組み合わせて用いられうるコルチコステロイドの例として、抗炎症活性を有する経口および吸入コルチコステロイドならびにそのプロドラッグがある。
【0139】
例として、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、プロピオン酸フルチカゾン、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−[(4−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボニル)オキシ]−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル(フロ酸フルチカゾン)、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−プロピオニルオキシ−アンドスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3S−イル)エステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−シアノメチルエステルおよび6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−(1−メチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−3−オキソ−アンドスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、ベクロメタゾンエステル(例えば、17−プロピオン酸エステルまたは17,21−二プロピオン酸エステル)、ブデソニド、フルニソリド、、モメタゾンエステル(例えば、フロ酸モメタゾン)、トライアムシノロンアセトニド、ロフレポニド(rofleponide)、シクレソニド(16α,17−[[(R)−シクロヘキシルメチレン]ビス(オキシ)]−11β,21−ジヒドロキシ−プレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン)、プロピオン酸ブチキソコート、RPR−106541、およびST−126がある。1の実施態様において、コルチコステロイドには、プロピオン酸フルチカゾン、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−[(4−メチル−1,3−チアゾール−5−カルボニル)オキシ]−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステル、6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−17α−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−シアノメチルエステルおよび6α,9α−ジフルオロ−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−17α−(1−メチルシクロプロピルカルボニル)オキシ−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステルが含まれる。1の実施態様において、コルチコステロイドは、6α,9α−ジフルオロ−17α−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11β−ヒドロキシ−16α−メチル−3−オキソ−アンドロスタ−1,4−ジエン−17β−カルボチオ酸 S−フルオロメチルエステルがある。
【0140】
抗炎症剤の例として、非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)が挙げられる。
【0141】
NSAIDの例として、クロモグリク酸ナトリウム、ネドクロミルナトリウム、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害薬(例えば、テオフィリン、PDE4阻害薬または混合型PDE3/PDE4阻害薬)、ロイコトリエンアンタゴニスト、ロイコトリエン合成阻害薬(例えば、モルテルカスト)、iNOS阻害薬、トリプターゼおよびエラスターゼ阻害薬、β−2インテグリンアンタゴニストおよびアドレナリン受容体アゴニストまたはアンタゴニスト(例えば、アドレナリン2αアゴニスト)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、ケモカインアンタゴニスト、例えば、CCR3アンタゴニスト)もしくはサイトカイン合成阻害薬、または5−リポキシゲナーゼ阻害薬が挙げられる。
【0142】
1の実施態様において、本発明は、例えば、吸入に適している処方の場合において、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬と組み合わせて式(I)の化合物の使用を提供する。本発明の該態様に有用なPDE4阻害薬は、PDE4阻害薬、例えば、PDE4Bおよび/またはPDE4Dの阻害薬として知られているかまたは作用することが見出されている任意の化合物でありうる。
【0143】
PDE4阻害化合物には、シス−4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1−カルボン酸、2−カルボメトキシ−4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オンおよびシス−[4−シアノ−4−(3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシフェニル)シクロヘキサン−1−オール]が含まれる。また、シス−4−シアノ−4−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸(シロミラストとしても既知)およびその塩、エステル、プロドラッグまたは物理的形態が含まれる。
【0144】
抗コリン剤の例には、ムスカリン受容体でアンタゴニストとして作用する化合物、特に、MまたはM受容体のアンタゴニスト、M/MまたはM/M受容体のデュアルアンタゴニストあるいはM/M/M受容体のパン−アンタゴニスト(pan−antagonist)である化合物である。吸入を介する投与のための具体的な化合物には、イプラトロピウム(例えば、臭化物として、CAS 22254−24−6、Atroventという名で販売)、オキシトロピウム(例えば、臭化物として、CAS 30286−75−0)およびチオトロピウムが含まれる。
【0145】
1の実施態様において、本発明は、CCR5受容体アンタゴニスト、例えば、4,4−ジフルオロ−N−((1S)−3−{3−[3−メチル−5−(1−メチルエチル)−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル}−1−フェニルプロピル)シクロヘキサンカルボキサミド:
【化58】

と一緒に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む組み合わせを提供する。
【0146】
1の実施態様において、本発明は、CXCR3受容体アンタゴニスト、例えば、N−((1R)−1−{3−[4−(エチルオキシ)フェニル]−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル}エチル)−N−(3−ピリジニルメチル)−2−{4−[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}アセトアミド:
【化59】

と一緒に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む組み合わせを提供する。
【0147】
別の実施態様において、本発明は、CCR2アンタゴニスト、例えば、1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−4−O−メチル−3−[((1R,3S)−3−(1−メチルエチル)−3−{[3−(トリフルオロメチル)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル]カルボニル}シクロペンチル)アミノ]−D−グリセロ−ペンチトール:
【化60】

と一緒に式(I)の化合物またはその医薬上許容される塩を含む組み合わせを提供する。
【0148】
したがって、本発明は、さらなる態様において、PDE4阻害薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0149】
したがって、本発明は、さらなる態様において、β−アドレナリン受容体アゴニストと一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0150】
したがって、本発明は、さらなる態様において、コルチコステロイドと一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0151】
したがって、本発明は、さらなる実施態様において、非ステロイド性GRアゴニストと一緒に式(I)の化合物および/または医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0152】
したがって、本発明は、さらなる態様において、抗コリン作動薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0153】
したがって、本発明は、さらなる態様において、抗ヒスタミン剤と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0154】
したがって、本発明は、さらなる態様において、PDE4阻害薬およびβ−アドレナリン受容体アゴニストと一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0155】
したがって、本発明は、さらなる態様において、抗コリン作用薬およびPDE−4阻害薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0156】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CCR2阻害薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0157】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CCR5阻害薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0158】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CXCR3阻害薬と一緒に式(I)の化合物および/またはその医薬上許容される塩、溶媒和物もしくは生理学上機能的な誘導体を含む組み合わせを提供する。
【0159】
上記の組み合わせは、有利なことに、医薬処方の形態で用いるために存在しうるので、医薬上許容される希釈剤または担体と一緒に上記の組み合わせを含む医薬処方は、本発明のさらなる態様を示す。かかる組み合わせの個々の化合物は、個々のまたは合した医薬処方で連続してまたは同時に投与されうる。1の実施態様において、個々の化合物は、合した医薬処方で同時に投与されるであろう。既知の治療剤の適当な用量は、当業者であれば容易に分かるであろう。
【0160】
したがって、本発明は、さらなる態様において、別の治療活性剤と一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0161】
したがって、本発明は、さらなる態様において、PDE4阻害薬と一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0162】
したがって、本発明は、さらなる態様において、βアドレナリン受容体アゴニストと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0163】
したがって、本発明は、さらなる態様において、コルチコステロイドと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0164】
したがって、本発明は、さらなる態様において、非ステロイド性GRアゴニストと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0165】
したがって、本発明は、さらなる態様において、抗コリン作用薬と一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0166】
したがって、本発明は、さらなる態様において、抗ヒスタミン剤と一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0167】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CXCR3受容体アンタゴニストと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0168】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CCR5受容体アンタアゴニストと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0169】
したがって、本発明は、さらなる態様において、CCR2受容体アンタゴニストと一緒に本発明の化合物の組み合わせを含む医薬組成物を提供する。
【0170】
現在、本発明は、単に説明するものであって、本発明の範囲の限定と解釈されるものではない以下の生物学的実施例を参照することにより記載されるであろう。
【0171】
生物学的実施例
本発明の化合物のIL−8、およびGRO−αケモカイン抑制効果を、以下のインビトロアッセイによって決定する:
【0172】
受容体結合アッセイ:
125I]IL−8(ヒト組換え)を、比放射能2000Ci/mmolでGEヘルスケアから得た。全ての他の化学物質は分析用であった。高濃度の組換えヒトCXCR1(IL−8α型)およびCXCR2(IL−8β型)受容体を、個々に、これまでに記載された非接着性チャイニースハムスター(CHO)細胞で発現した(Holmesら,Science,1991,253,1278)。これまでに記載されたプロトコール、均一化緩衝液を、40mMトリス−HCl(pH7.5)、1mM MgS0、0.5mM EGTA(エチレン−グリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸)、1mM PMSF(α−トルエンスルホニルフルオリド)、2.5mg/Lロイペプチンおよび0.1mg/mlアプロチニンに改良したことを除く、本膜を調製するのに必要な範囲を出典明示により本明細書の一部とする、Haourら,J.Biol.Chem.,249 pp2195−2205(1974)にしたがって、膜を調製した。細胞をホモジナイズし、2,000rpmで10分間遠心分離した。上清を、100,000xgで1時間遠心分離した。上清を廃棄し、膜を−80℃で保存した。膜タンパク質濃度を、基準としてウシ血清アルブミン(BSA)を用いて製造プロトコールにしたがってBioRad試薬を用いて決定した。全てのIL−8結合を、96ウェルプレート型中でコムギ胚芽凝集素ビーズを用いてシンチレーション近接アッセイ(SPA)を用いて実施した。膜CHO−CXCR1またはCHO−CXCR2を、4℃で30分間結合緩衝液中にてビーズと予めインキュベートした。緩衝液は、1mM MgSO、0.1mM EDTAおよび25mM NaClを含有する20mM pH8.0のビス−トリスプロパン緩衝液を含有していた。化合物を、20倍の最終希釈にDMSOで希釈した(1nM〜30uMの最終化合物濃度および5%の最終DMSO濃度)。アッセイを、膜および0.04%CHAPS(3−[(3−クロラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート)、0.0025%BSAおよび0.23nMの[125I]IL−8を含有する0.1ml結合緩衝液中、96ウェルプレート(optiplate96、Packard)中で室温にて実施した。プレートをプラットホーム上で1時間振盪し、インキュベーションの終わりに、プレートを2,000rpmで5分間回転させ、トップ・カウント計数器でカウントした。本明細書では、組換えIL−8Rα、CXCR1またはI型受容体はまた、非許容受容体として称され、組換えIL−8Rβ,CXCR2またはII型受容体は、許容受容体として称される。
【0173】
実施例1、4−7、20、22、23、27、30、36−39、41、42、44−47、49−51、59および107は、IC50濃度<10uMで該アッセイにて正の阻害活性を示し、活性であるとみなされるであろう。試験化合物は、約38nM〜約7uMの範囲を示した。
【0174】
遊走アッセイ
これらの化合物のインビトロ阻害特性を、好中球遊走アッセイで決定した。初代ヒト好中球を、パーコール不連続勾配遠心分離、デキストラン沈降および低張溶解を用いて末梢全血から単離した。化学誘引物質IL−8(CXCL8)またはGRO−α(CXCL1)を、96マルチ−ウェルチャンバー(ChemoTx System,Neuro Probe,Gaithersburg,MD)の底チャンバーに静置した。使用アゴニスト濃度はEC80濃度であった。2種のチャンバーを、5umのポリカ−ボネート膜により分離する。本発明の化合物を試験する場合、それらを、フィルターの先端に配置する前に細胞と予めインキュベートした。5%CO中37℃で加湿インキュベータにて45分間遊走の進行を可能にした。インキュベーション期間の終わりに、膜を除去し、底チャンバー中の移動細胞を96ウェルプレートに移した。これらの細胞を、発光細胞生死判別試験を用いて測定した(Celltiter−Glo,Promega,Madison,WI)。各試料を二重に試験し、各化合物を少なくとも3回繰り返した。陽性対照細胞は、加えられた化合物を有しない細胞であり、最大遊走反応を示す。陰性対照(非刺激)は、底チャンバーに加えられたケモカインを有していなかった。陽性対照と陰性対照の間の相違は、細胞の遊走活性を表す。
【0175】
実施例1、6、18、20、22、27、29、36、39、44、49、57−59、63、72、76−77、92および107を、該アッセイで試験した。化合物は、<10uMのIC50値で活性であるとみなされる。試験化合物は、約63nM〜約8uMの活性範囲を示した。
【0176】
CD11bヒト全血アッセイ
示される化合物を、ヒト全血中の好中球におけるインテグリンCD11bのGROα誘導発現の阻害能について試験した。
【0177】
チョウ株および0.2mlの作用ヘパリンナトリウムを含有する10mlシリンジを用いて血液を抜いた(9ml)。以下の5つの工程で氷上に置くまで、血液を37℃で保持した。次いで、化合物ストック溶液を、12倍の最大最終濃度120uMに希釈した。次いで、半対数連続希釈をビヒクル中で行った。次いで、10μlの化合物希釈物またはビヒクルを、約12x75ポリプロピレン管に加えた。1管当たり100μlの全血を加え、37℃の水浴中で初めに(穏やかに)かき混ぜながら10分間、そして再度5分インキュベートした。GROαストックを、「12倍」濃度の120nMに0.1%BSA−DPBSで1:166.66希釈し、最終GROα濃度が10nMに等しくなるように、10ulのGROα希釈液または0.1%BSA−DPBSを適当な管に加えた。管を、穏やかに手動でかき混ぜながら37℃で10分間、そして再度5分インキュベートした。次いで、試料を氷上に置き、250ulの氷冷CellFix作用希釈液を加え、次いで、氷上で1分インキュベートした。適当な抗体を加えることによってGROαインキュベートしている間に、1.5mlエッペンドルフ管を用意した。管毎に、CD11bの代わりに10ulのIgG2a−FITCを加えたアイソタイプ対照を除き、10ulのCD11b−FITCおよび5ulのCD16−PEを加えた。各管からの50ulの固定血液を加え、適当なエッペンドルフ管に加えた。次いで、試料を、暗所中4℃で20分間インキュベートした。血液/抗体混合物を500ulの冷DPBSに加え、適当に標識した12x75ポリスチレン管に加えた。得られた混合物を氷上で保持した。LDSストック(10ul)を加え、フロー分析前に混合物を4℃で10分間インキュベートした。試料を暗所環境で保持した。全ての試料をLDS添加の約10−20分後に溶解するように試料をフロー血球計算器上で収集するのでLDS添加を調整した。
【0178】
培地フロー率を、LDSシグナルを用いる分析から赤血球細胞を除外するためにフロー収集および増加したFL3閾値に用いた。色補正を、PEに流出したLDSおよびFITCに流出したPEおよびPEに流出したFITCを除去するために、非標識試料および単色試料を用いて適当に設定した。BD LSR血球計算器については、LDS=FL3、PE=FL2、FITC=FL1。SSC対FSCで顆粒球ゲートを満たし、FL2シグナルによりCD16陽性であった最小限の2000−3000事象を収集した。
【0179】
式(I)の例示化合物、実施例28、52、61および107は、<5uMのIC50値で該アッセイにて正の阻害活性を示し、活性であるとみなされるであろう。試験化合物は、約0.5uM〜約4uMのIC50値を有していた。
【0180】
CXCR2およびGα16を安定に発現するCHO−K1細胞におけるカルシウム動員:
CXCR2およびGα16を安定に発現するCHO−K1細胞を、5%COインキュベータ中で37℃に維持しながら、DMEM/F12(HAM)1:1、w/10%FCS(熱不活性)、w/2mM L−グルタミン、w/0.4mg/ml G418中で80%密集度に増殖した。アッセイの24時間前に、細胞を採取し、96ウェルの、黒色壁の透明底プレート(Packard View)にて40,000細胞/ウェルで播種し、COインキュベータに戻した。アッセイ当日、化合物を、100%DMSOで300倍の所望のアッセイ濃度に連続希釈した。増殖培地から細胞を吸引除去し、100ulのロード培地(アール塩 w/L−グルタミン、0.1%BSA(Seriologicals Corp.からBovuminar Cohen Fraction V)、4uMフルオ−4−アセトキシメチルエステル蛍光指示染料(Molecular Probesからのフルオ−4 AM)、および2.5mMプロベネシドを有するEMEM)に交換し、COインキュベータ中37℃で1時間インキュベートした。ロード培地を吸引し、100uLのアール塩 w/L−グルタミン、0.1%ゼラチン、および2.5mMプロベネシドを有するEMEMと交換し、さらに10分間インキュベートした。DMSOで300倍に連続希釈した化合物(3ul)を、297マイクロリットルのKRH(120mM NaCl、4.6mM KCl、1.03mM KHPO、25mM NaHCO、1.0mM CaCl、1.1mM MgCl、11mMグルコース、20mM HEPES(pH7.4)) w/2.5mMプロベネシドおよび0.1%ゼラチン(現在、3倍の化合物)を含有する96ウェルプレートに移した。培地から細胞を吸引除去し、細胞を、KRH w/2.5mMプロベネシド、w/0.1%ゼラチンで3回洗浄した。KRH(100ul) w/0.1%ゼラチンを有する2.5mMプロベネシドをウェルに加え、次いで、50ulのKRH w/2.5mMプロベネシドおよび0.1%ゼラチン中3倍化合物をウェル(現在、1倍の化合物)に加え、COインキュベータ中37℃で10分間インキュベートした。プレートを、前述の分析用FLIPR(蛍光イメージングプレートリーダー、Molecular Devices、Sunnyvale CA)上に静置した(Sarauら,1999)。1.0nM IL−8により誘導される最大ヒトIL−8誘導性Ca2+動員の割合、CXCR2に対するEC80濃度を、化合物の各濃度について決定し、IC50を、1.0nM IL−8により誘導される最大反応の50%を阻害する試験化合物の濃度として計算した。実施例1−109は、<10uMのIC50値で該アッセイにて正の阻害活性を示し、活性であるとみなされるであろう。上記のアッセイにより試験された化合物は、約3uM〜約8nMのIC50を有していた。
【0181】
上記全体として、その好ましい実施態様を含む本発明を開示する。本明細書に具体的に開示される実施態様の修正および改良は、添付の特許請求の範囲の範囲内である。さらに詳細にすることなく、当業者が、前述の説明を用いて、最大限に本発明を利用しうると考えられている。したがって、本明細書の実施例は、単なる説明として解釈されるべきであり、決して本発明の範囲を限定するものではない。独占的な性質または権利を主張する本発明の実施態様は、添付の特許請求の範囲に定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
Yはハロゲンであり;
nは0、1または2であり;
Xはハロゲンであり;
Raは水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され、ここで、水素を除く、全ての部分は、ハロゲン、CF、OHまたはC1−4アルキルで1〜3回置換されていてもよく;および
Rbはフェニル、C1−4アルキル、フェニルC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、フェニルC3−6シクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より選択され、ここで、全ての部分は、ハロゲン、CFまたはC1−4アルキルで1〜4回置換されていてもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
YがF、ClまたはBrである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
YがFである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
XがF、ClまたはBrである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
XがFである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
nが0である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
nが1である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
X置換基がフェニル環上の3または4位にある、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
X置換基がフェニル環上の3位にある、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
nが2である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
X置換基がフェニル環上の3および4位にある、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
Raが水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項13】
RaがC1−4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項14】
Raがエチルである、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
Raが、CF、ハロゲンまたはC1−4アルキルで1回置換された、C1−4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項16】
Raが、メチルプロピル、メチルエチル、トリフルオロエチル、トリフルオロプロピルまたはフルオロエチルである、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
RaがC3−6シクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
Raがシクロプロピルまたはシクロブチルである、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
RaがC3−6シクロアルキルC1−4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項20】
Raがシクロプロピルメチルである、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
Raがフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項22】
Rbが、独立してハロゲンで1〜4回置換されていてもよい、フェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項23】
Rbが、独立してClまたはFで1〜4回置換されていてもよい、フェニルである、請求項22記載の化合物。
【請求項24】
Rbが、テトラフルオロフェニルまたはクロロフルオロフェニルである、請求項23記載の化合物。
【請求項25】
Rbが、フルオロトリフルオロメチルフェニルである、請求項1記載の化合物。
【請求項26】
Rbが、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルである、請求項25記載の化合物。
【請求項27】
Rbがアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項28】
Rbが1,1−ジメチルエチルである、請求項27記載の化合物。
【請求項29】
RbがフェニルC1−4アルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項30】
RbがフェニルC1−4アルキルであり、フェニル環がハロゲンで1回置換されているところの、請求項1記載の化合物。
【請求項31】
フェニル環が、2位または4位にてハロゲンで置換されている、請求項30記載の化合物。
【請求項32】
Rbが、1−メチル−1−フェニルエチルまたは1,1−ジメチル−2−フェニルエチルである、請求項30記載の化合物。
【請求項33】
RbがC3−6シクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項34】
Rbがシクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである、請求項33記載の化合物。
【請求項35】
Rbが、独立してハロゲン、メチルまたはCFで1回または2回所望により置換されていてもよい、C3−6シクロアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項36】
Rbが、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジフルオロシクロヘキシルおよびトリフルオロメチルシクロペンチルからなる群より選択される、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
RbがフェニルC3−6シクロアルキルであり、フェニル環が、独立してメチル、ハロゲンまたはCFで1回または2回置換されていてもよいところの、請求項1記載の化合物。
【請求項38】
Rbが、メチルフェニルシクロブチル、フルオロフェニルシクロブチル、クロロフェニルシクロブチル、ジフルオロフェニルシクロブチル、フェニルシクロブチル、フェニルシクロペンチルおよびフルオロフェニルシクロペンチルからなる群より選択される、請求項37記載の化合物。
【請求項39】
Rbが、メチルで1回または2回置換されていてもよい、ヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
【請求項40】
Rbが、メチルフラニル、メチルチエニルまたはジメチルフラニルである、請求項39記載の化合物。
【請求項41】
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−(5−シクロヘキシル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−tチアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−ヨードベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロベンズアミド;
3−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,6−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(ブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−3−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(フェニルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−4−クロロ−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2,3−ジクロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−ブロモ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,3−ジクロロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−4−クロロ−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2,4−ジクロロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−ブロモ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−クロロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−{5−[1−(4−ブロモフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(2−メチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロペンチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(2−メチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(3−メチル−2−チエニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(2,5−ジメチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−[5−(2,5−ジメチル−3−フラニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−ブロモフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(トリフルオロメチル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−(5−{1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロブチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−N−{5−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−N−{5−[1−(2,4−ジフルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−(5−{1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロブチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
N−(5−シクロブチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−クロロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
N−{5−[1−(4−クロロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−5−{[(2−フルオロエチル)アミノ]スルホニル}−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;および
5−[(シクロブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミドからなる群より選択される請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項42】
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロベンズアミド;
3−クロロ−N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−(5−シクロペンチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−フルオロ−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]スルホニル}−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(メチルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
5−[(シクロプロピルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチル−2−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−{5−[1−(2−フルオロフェニル)−1−メチルエチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロ−N−[5−(1−メチルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(ブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(1−フェニルシクロペンチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(シクロブチルアミノ)スルホニル]−2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
3−クロロ−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,4−ジフルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3,4−トリフルオロ−N−[5−(1−メチル−1−フェニルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
2−フルオロ−N−[5−(4−フルオロフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(プロピルアミノ)スルホニル]ベンズアミド;
N−[5−(1,1−ジメチルエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−5−[(エチルアミノ)スルホニル]−2,3−ジフルオロベンズアミド;
2−フルオロ−N−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}−5−{[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]スルホニル}ベンズアミド;
5−(アミノスルホニル)−2−フルオロ−N−{5−[1−(3−メチルフェニル)シクロブチル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル}ベンズアミドからなる群より選択される請求項41記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項43】
請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項44】
活性治療剤として使用するための請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
喘息、慢性閉塞性肺疾患、および成人呼吸窮迫症候群からなる群より選択される疾患の治療に使用するための請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項46】
ケモカイン介在性疾患の治療に用いるための医薬の製造における請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項47】
喘息、慢性閉塞性肺疾患、および成人呼吸窮迫症候群からなる群より選択される、ケモカイン介在性疾患の治療に使用するための医薬の製造における請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項48】
ケモカインが哺乳動物のIL−8αまたはβ受容体に結合する、ケモカイン介在性疾患の治療方法であって、有効量の請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物を該哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項49】
哺乳動物が、喘息、慢性閉塞性肺疾患、または成人呼吸窮迫症候群に苦しむ、請求項48記載の方法。
【請求項50】
哺乳動物が慢性閉塞性肺疾患に苦しむ、請求項49記載の方法。
【請求項51】
請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物および1種または複数の付加的な治療成分を含む医薬組み合わせ。
【請求項52】
付加的な治療成分が、CXCR3受容体アンタゴニスト、CCR2受容体アンタゴニスト、またはCCR5受容体アンタゴニストである、請求項51記載の組み合わせ。
【請求項53】
請求項1〜42のいずれか1項に記載の化合物の合成法であって、式(II):
【化2】

で示される5−置換−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを式(III):
【化3】

[式中:Y、X、RaおよびRbは、請求項1の記載と同義である]
で示される置換アミノスルホニル安息香酸と反応させ、式(I)の化合物を得る工程を含む、方法。

【公表番号】特表2010−511728(P2010−511728A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540442(P2009−540442)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/086473
【国際公開番号】WO2008/070707
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】