説明

MEKの複素環式阻害剤及びその使用方法

哺乳動物における癌及び炎症などの過剰増殖疾患、並びに炎症性状態の治療に有用なMEK阻害剤を開示する。また、哺乳動物における過剰増殖疾患の治療に、そのような化合物を用いる方法及びそのような化合物を含有する医薬組成物を開示する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
互変異性体、代謝物、分割鏡像異性体、ジアステレオ異性体、溶媒和物、及び製薬的に許容できるそれらの塩類を含む化合物であって、式Iを有する化合物
【化1】


[式中、
は、Cl又はFであり;
は、H、Me、Et、OH、MeO−、EtO−、HOCHCHO−、HOCHC(Me)O−、(S)−MeCH(OH)CHO−、(R)−HOCHCH(OH)CHO−、シクロプロピル−CHO−、HOCHCH−、
【化2】


であり;
は、シクロプロピル−CH−又はC〜Cアルキルであり、前記アルキルは、1つ又は複数のFで置換されていてもよく;
は、Br、I又はSMeであり;
は、CH、CHF、CHF、CF、F又はClである]。
【請求項2】
互変異性体、代謝物、分割鏡像異性体、ジアステレオ異性体、溶媒和物、及び製薬的に許容できるそれらの塩類を含む化合物であって、式IAを有する化合物
【化3】


[式中、
は、Cl又はFであり;
は、H、Me、OH、MeO、EtO、HOCHCHO、MeOCHCHO、HOCHCHCH
【化4】


であり;
は、シクロプロピル−CH−又はC〜Cアルキルであり、前記アルキルは、1つ又は複数のFで置換されていてもよく;
は、Br、I又はSMeであり;
は、CH、CHF、CHF、CF、F又はClである]。
【請求項3】
がシクロプロピル−CH−又はMeである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
がCH、F又はClである、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
式IIを有する化合物又は製薬的に許容できるその塩
【化5】


[式中、
は、H、MeO、HOCHCHO、MeOCHCHO、HOCHCHCH
【化6】


であり;
は、H、CH、F又はClである]。
【請求項6】
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
N−(シクロプロピルメトキシ)−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−メトキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−メトキシ−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−フルオロ−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−5−フルオロ−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−クロロ−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−5−クロロ−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;及び
(S)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項5に記載の化合物又は製薬的に許容できるその塩。
【請求項7】
式IIIを有する化合物又は製薬的に許容できるその塩
【化7】


[式中、
は、Cl又はFであり;
は、H、Me、MeO、HOCHCHO、HOCHCHCH、HOCHCH
【化8】


であり;
は、Br又はIであり;
は、CH、F、Cl又はBrである]。
【請求項8】
5−ブロモ−4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(シクロプロピルメトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(R)−N−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−メトキシ−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
N−(シクロプロピルメトキシ)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−4−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−4−(4−ブロモ−2−クロロフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(R)−4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イルオキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−5−フルオロ−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N,1,5−トリメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
N−(シクロプロピルメチル)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(3−ヒドロキシプロピル)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−フルオロ−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−クロロ−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−5−クロロ−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−クロロ−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;
(S)−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;及び
(S)−5−クロロ−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−4−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項7に記載の化合物又は製薬的に許容できるその塩。
【請求項9】
4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド;及び
(S)−4−(4−ブロモ−2−フルオロフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項1又は7に記載の化合物又は製薬的に許容できるその塩。
【請求項10】
互変異性体、代謝物、分割鏡像異性体、ジアステレオ異性体、溶媒和物、及び製薬的に許容できるそれらの塩類を含む化合物であって、式IVを有する化合物
【化9】


[式中、
は、Cl又はFであり;
は、H、Me、Et、OH、MeO−、EtO−、HOCHCHO−、HOCHC(Me)O−、(S)−MeCH(OH)CHO−、(R)−HOCHCH(OH)CHO−、シクロプロピル−CHO−、HOCHCH−、
【化10】


であり;
は、メチル又はエチルであり、前記メチル及びエチルは、1つ又は複数のFで置換されていてもよく;
は、Br、I又はSMeであり;
は、H、C〜Cアルキル、Cl又はCNであり、前記アルキルは、
a)RがFであり、RがBrであり、RがHであり、RがMe又はEtである場合、Rは、HOCHCHOであり得なく;
b)RがFであり、RがIであり、RがHであり、RがMeOである場合、RはMeであり得なく;
c)RがFであり、RがMeであり、RがHであり、RがHOCHCHOである場合、RはMeであり得なく;
d)RがFであり、RがBrであり、RがHであり、Rがシクロプロピル−CHOである場合、RはMeであり得ない、
という条件で、F又はCNから独立して選択される1つ又は複数の基で置換されていてもよい]。
【請求項11】
が、H、Me、Et、Cl又はCNである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
式Vを有する化合物又は製薬的に許容できるその塩
【化11】


[式中、
がFであり、RがSMeであり、RがClであり、RがMeである場合、Rは、HOCHCHOであり得ないという条件で、
は、HOCHCHO又は(S)−MeCH(OH)CHOであり;
は、H、CH、F又はClである]。
【請求項13】
2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
5−フルオロ−2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−5−フルオロ−2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;及び
(S)−5−クロロ−2−(2−フルオロ−4−(メチルチオ)フェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
式VIを有する化合物又は製薬的に許容できるその塩
【化12】


[式中、
は、Cl又はFであり;
は、H、HOCHCHO又は(S)−MeCH(OH)CHOであり;
は、H、Me、F又はClである]。
【請求項15】
がFであり、RがHOCHCHO−であり、Rがメチルである、請求項14に記載の化合物、又は製薬的に許容できるその塩。
【請求項16】
2−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
2−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
5−クロロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;
(S)−2−(2−クロロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;又は
(S)−5−クロロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
5−フルオロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド;及び
(S)−5−フルオロ−2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシプロポキシ)−1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミド
から選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項18】
2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドである、請求項14に記載の化合物。
【請求項19】
実質的に形態2の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの形態である、式XI
【化13】


の化合物の結晶形態。
【請求項20】
X線回折パターンが、2θスケール上で約9.5及び12.6に特徴的なピークを有することを特徴とする、請求項19に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項21】
X線回折パターンが、2θスケール上で約9.5、12.6、14.7及び19.6に特徴的なピークを有することを特徴とする、請求項19に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項22】
実質的に図10に示されるX線回折パターンを特徴とする、請求項19に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項23】
実質的に形態1の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの形態である、式XI
【化14】


の化合物の結晶形態。
【請求項24】
X線回折パターンが、2θスケール上で約9.2及び13.0に特徴的なピークを有することを特徴とする、請求項23に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項25】
X線回折パターンが、2θスケール上で約9.2、13.0、18.3、21.0及び21.7に特徴的なピークを有することを特徴とする、請求項23に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項26】
実質的に図11に示されるX線回折パターンを特徴とする、請求項23に記載の式XIの化合物の結晶形態。
【請求項27】
医薬品として使用する、請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
過剰増殖障害又は炎症性状態の治療用医薬品として使用する、請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
過剰増殖障害又は炎症性状態の治療用医薬品の製造における、請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項30】
そのような治療の必要なヒトなどの温血動物において、MEK阻害効果を引き起こす方法であって、請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物の有効量を前記動物に投与することを含む方法。
【請求項31】
製薬的に許容できる担体と共に請求項1から26までのいずれか一項に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項32】
請求項2に記載の化合物を調製する方法であって、式100又は101:
【化15】


の化合物を、請求項2に記載の前記化合物を提供するために(i)Rが、請求項2に定義されている通りであるカップリング剤、又は(ii)Rが、H又はMeでないこと以外、Rが、請求項2に定義されている通りであるアミド塩基のいずれかの存在下、RNHと反応させることを含む方法。
【請求項33】
請求項10に記載の化合物を調製する方法であって、式108又は109:
【化16】


の化合物を、(i)カップリング剤、又は(ii)Rが、H又はMeでないこと以外、Rが、請求項10に定義されている通りであるアミド塩基のいずれかの存在下、Rが請求項10に定義されている通りであるRNHと反応させることを含む方法。
【請求項34】
請求項14に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)Rがアルキルである式105
【化17】


を有する化合物を臭素化して、化合物106
【化18】


を得ること;
(b)パラジウム触媒及びリガンドの存在下、場合によっては塩基の存在下、化合物106をZn(Me)と反応させて、化合物107
【化19】


を得ること;
(c)パラジウム触媒、ホスフィンリガンド、及びアミド塩基の存在下、化合物107を、式
【化20】


を有するアニリンと反応させて、化合物108
【化21】


を得ること;
(d)場合によっては、塩基性条件下で化合物108を加水分解して、化合物109
【化22】


を得ること;及び
(e)化合物108又は化合物109を、(i)Rが請求項14に定義されている通りであるカップリング剤、又は(ii)Rが、Hでないこと以外、Rが、請求項14に定義されている通りであるアミド塩基のいずれかの存在下、RNHと反応させて請求項14に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項35】
化合物105が、
(a)化合物103
【化23】


を、水性水酸化ナトリウムと反応させて化合物104
【化24】


を得ること;及び
(b)化合物104を、塩基の存在下、RがMeであり、Xがハロゲン化物であるRXと反応させて化合物105を得ること
を含む方法によって調製される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
請求項5に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式Me−NH−NHを有するヒドラジンを、
(i)ジエチル2−オキソマロネートと反応させ、次いでRが、請求項5に定義されている通りである式C(=O)CHを有するアシル基を供給するアシル化剤との処理、又は、
(ii)Rが請求項5に定義されている通りである式C(=O)CHを有するアシル基を供給するアシル化剤と反応させ、次いでジエチルケトマロネートとの処理により、化合物97
【化25】


を得ること;
(b)化合物97をアミド塩基で−40℃未満の温度で処理し、次いで濃HClで処理することにより、式98
【化26】


の化合物を得ること;
(c)化合物98を塩素化して化合物99
【化27】


を得ること;
(d)化合物99を、パラジウム触媒、リガンド、及びアミド塩基の存在下、式
【化28】


を有するアニリンと反応させて化合物100
【化29】


を得ること;及び
(e)式100の化合物を、(i)Rが請求項5に定義されている通りであるカップリング剤、又は(ii)Rが、Hでないこと以外、Rが、請求項5に定義されている通りであるアミド塩基のいずれかの存在下、RNHと反応させて請求項5に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項37】
が、H、Me、又はClである、請求項5に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式Me−NH−NHを有するヒドラジンを、
(i)ジエチル2−オキソマロネートと反応させ、次いでRが、H、Me、又はClである式C(=O)CHを有するアシル基を供給するアシル化剤との処理、又は、
(ii)Rが、H、Me、又はClである式C(=O)CHを有するアシル基を供給するアシル化剤と反応させ、次いでジエチルケトマロネートとの処理により、化合物97
【化30】


を得ること;
(b)化合物97をアミド塩基で−40℃未満の温度で処理し、式98
【化31】


の化合物を得ること;
(c)化合物98を塩素化して化合物99
【化32】


を得ること;
(d)化合物99を、アミド塩基の存在下、式
【化33】


を有するアニリンと反応させて化合物101
【化34】


を得ること;及び
(e)化合物101を、(i)Rが請求項5に定義されている通りであるカップリング剤、又は(ii)Rが、Hでないこと以外、Rが、請求項5に定義されている通りであるアミド塩基のいずれかの存在下、RNHと反応させて請求項5に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項38】
がMeである、請求項12に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)Rがアルキルである式105
【化35】


を有する化合物を臭素化して化合物106
【化36】


を得ること;
(b)化合物106を、パラジウム触媒及びリガンドの存在下、場合によっては塩基の存在下、Zn(Me)と反応させて化合物107
【化37】


を得ること;
(c)化合物107を、アミド塩基の存在下、式
【化38】


を有するアニリンと反応させて化合物108
【化39】


を得ること;
(d)場合によっては、塩基性条件下で化合物108を加水分解して化合物109
【化40】


を得ること;及び
(e)化合物108又は化合物109のいずれかを、カップリング剤又はアミド塩基の存在下、Rが請求項12に定義されている通りであるRNHと反応させて請求項12に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項39】
がClである、請求項12に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)式112
【化41】


の化合物を、アミド塩基の存在下、式
【化42】


を有するアニリンと反応させて化合物117
【化43】


を得ること;
(b)化合物117を塩素化して化合物118
【化44】


を得ること;及び
(c)場合によっては、化合物118を加水分解して化合物118A
【化45】


を得ること;
(d)化合物118又は118Aのいずれかを、カップリング剤又はアミド塩基の存在下、(S)−MeCH(OH)CHONH又はHOCHCHONHと反応させて請求項12に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項40】
がH又はFである、請求項12に記載の化合物を調製する方法であって、
(a)RがH又はFである式140
【化46】


の化合物を、水性NaOHで処理して化合物141
【化47】


を得ること;
(b)化合物141を、塩基の存在下、Xがハロゲン化物であるCHXと反応させて化合物142
【化48】


を得ること;
(c)化合物142を、アミド塩基の存在下、式
【化49】


を有するアニリンと反応させて化合物143
【化50】


を得ること;
(d)場合によっては、化合物143を加水分解して化合物144
【化51】


を得ること;及び
(e)化合物143又は144のいずれかを、カップリング剤又はアミド塩基の存在下、Rが請求項12に定義されている通りであるRNHと反応させて請求項12に記載の前記化合物を得ること
を含む方法。
【請求項41】
前記カップリング剤が、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−スルホンアミドメチル塩酸塩、又はベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩である、請求項31から40までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
実質的に形態1の請求項23に記載の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの形態で、式XIの化合物を調製する方法であって、
a)2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(2−ビニルオキシエトキシ)−アミドと、酸性混合物とを十分な時間接触させて、前記化合物を2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドに変換させること;
b)ステップa)の物質を、形態1の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの種を含有する有機溶媒から結晶化させること;及び
c)形態1の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドを単離すること
を含む方法。
【請求項43】
ステップa)の酸性混合物が水性酸−酢酸エチル溶媒系である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
ステップb)の有機溶媒が酢酸エチルである、請求項42又は43に記載の方法。
【請求項45】
実質的に形態1の請求項23に記載の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの形態で、式XIの化合物を調製する方法であって、
a)有機溶媒中、形態2の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボサミドと、少量の形態1の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドを攪拌すること;及び
b)形態1の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドを単離すること
を含む方法。
【請求項46】
前記有機溶媒が酢酸エチルである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
ステップa)が約50℃から60℃までの温度で実施される、請求項45又は46に記載の方法。
【請求項48】
実質的に形態2の請求項19に記載の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの形態で、式XIの化合物を調製する方法であって、
a)2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(2−ビニルオキシエトキシ)−アミドと、酸性混合物とを十分な時間接触させて、前記化合物を2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドに変換させること;
b)ステップa)の物質を、有機溶媒から結晶化させること;及び
c)形態2の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドを単離すること
を含む方法。
【請求項49】
ステップb)の有機溶媒が、形態2の2−(2−フルオロ−4−ヨードフェニルアミノ)−N−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジメチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボキサミドの種を含有する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
ステップb)の有機溶媒が酢酸エチルである、請求項48に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−545654(P2008−545654A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512476(P2008−512476)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【国際出願番号】PCT/US2006/019108
【国際公開番号】WO2007/044084
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(507207775)アストラゼネカ エービー (11)
【Fターム(参考)】