説明

MGLUR2の正のアロステリックモジュレータ

本発明は、代謝生成物産性グルタミン酸受容体、特に、mGluR2受容体の増強剤であり、グルタメート機能不全と関連している神経科系および精神科系の障害ならびに代謝生成物産性グルタミン酸受容体が関与している疾患の処置または予防に有用な、5−置換1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシドおよび1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド誘導体に関する。また、本発明は、このような化合物を含む医薬組成物、ならびにかかる代謝生成物産性グルタミン酸受容体が関与している疾患の予防または処置におけるこのような化合物および組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
興奮性アミノ酸であるL−グルタミン酸(glutamate)(場合によっては、本明細書において単にグルタミン酸という)は、その多くの受容体を介して、哺乳動物の中枢神経系(CNS)内のほとんどの興奮性神経伝達を媒介している。興奮性アミノ酸、例えばグルタミン酸は、生理学的に非常に重要であり、さまざまな生理学的プロセス、例えば、長期増強(学習および記憶)、シナプス可塑性の発現、運動制御、呼吸、心血管の調節、ならびに知覚において役割を果たしている。
【0002】
グルタミン酸は、少なくとも2種類の相違する類型の受容体を介して作用する。一方の類型は、イオン向性グルタミン酸(iGlu)受容体で構成されており、これはリガンドゲート型イオンチャネルとしての機能を果たす。iGlu受容体の活性化により、グルタミン酸は、CNS内の結合している2つのニューロンのシナプスにおける高速神経伝達を調節すると考えられる。第2の一般的な型の受容体は、Gタンパク質またはセカンドメッセンジャー結合型の「代謝生成物産性」グルタミン酸(mGluR)受容体である。どちらの型の受容体も、興奮性経路に沿って通常のシナプス伝達を媒介しているだけでなく、発生中および一生涯においてシナプス結合の修飾に関与していると考えられる。Schoepp,Bockaert,and Sladeczek,Trends in Pharmacol.Sci.,11,508(1990);McDonald and Johnson,Brain Research Reviews,15,41(1990)。
【0003】
本発明は、mGlu受容体、特にmGluR2受容体の増強剤に関する。mGluR受容体は、III型Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーに属している。このGPCRスーパーファミリー、例えば、カルシウム感知受容体、GABAB受容体およびフェロモン受容体は、該受容体タンパク質のアミノ末端部分にエフェクターが結合することにより活性化されるという点で特殊である。mGlu受容体は、実証されたグルタミン酸の細胞内シグナル伝達経路のモジュレート能力を媒介すると考えられる。Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)。該受容体は、シナプス前およびシナプス後の両方において局在し、その場合、それぞれ、神経伝達物質の放出(グルタミン酸または他の神経伝達物質のいずれか)を調節し得るか、または神経伝達物質のシナプス後応答を修飾し得ることが示されている。
【0004】
現在、8種類の相違するmGlu受容体があり、これらは、積極的に同定され、クローニングされ、それらの配列が報告されている。これらは、そのアミノ酸配列の相同性、特定のシグナル伝達機構をもたらす能力、および既知の薬理学的特性に基づいてさらに細分される。Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)。例えば、第I群のmGluR受容体(これには、mGlu1RおよびmGlu5Rが含まれる)は、Gαqタンパク質によってホスホリパーゼC(PLC)を活性化させ、それによりホスホイノシチドの加水分解の増大および細胞内カルシウムの動員をもたらすことが知られている。第I群のmGlu受容体を活性化させる化合物が報告されている(例えば、DHPG、(R/S)−3,5−ジヒドロキシフェニルグリシン)。Schoepp,Goldworthy,Johnson,Salhoff and Baker,J.Neurochem.,63,769(1994);Ito,et al.,keurorep.,3,1013(1992)。第II群のmGlu受容体は、2種類の相違する受容体mGluR2受容体とmGluR3受容体からなる。どちらも、負に共役してGαiタンパク質の活性化によりシクラーゼをアデニル化することがわかっている。これらの受容体は、1S,2S,SR,6S−2アミノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボキシレートなどの選択的化合物によって活性化され得る。Monn,et al.,J.Med.Chem.,40,528(1997);Schoepp,et al.,NeuropharmacolL,36,1(1997)。この活性化により、シナプス内のグルタミン酸放出の阻害がもたらされる。(Cartmell et al.,J Neurochem 75,889(2000))。同様に、第III群のmGlu受容体(例えば、mGluR4、mGluR6、mGluR7およびmGluR8)も、負に共役してGαiによりシクラーゼをアデニル化し、強力にL−AP4(L−(+)−2−アミノ−4−ホスホノ酪酸)によって活性化される。Schoepp,Neurochem.Int.,24,439(1994)。
【0005】
非選択的mGluR2/mGluR3受容体アゴニスト(Monn,et al.,J.Med.Chem.,43,4893,(2000))は、不安および精神病の数多くの動物モデルならびに統合失調症患者のヒト臨床試験において有効性が示されている;Patil et al.,Nature Medicine,13,1102(2007)。最近の報告では、mGluR2受容体は、抗精神病活性が予測されるマウスモデルでのデュアルmGluR2/mGluR3アゴニストLY379268の作用を媒介するが、mGluR3受容体は媒介しないことが示されている。Woolley et al.,Psycopharmacology,196,431(2008)。さらに、最近の動物試験では、mGluR2受容体の選択的増強が、かかる非選択的アゴニストと同様の効果を有することが示されており(Galici et al.,Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,315,1181(2005))、mGluR2の選択的な正のアロステリックモジュレータ(PAMまたはアロステリック増強剤)の知見に関する択一的なストラテジーを示唆する(Johnson et al.,J.Med.Chem.46,3189,(2003);Pinkerton et al.,J.Med.Chem.,47,4595(2004)。このような増強剤は、該受容体が内因性グルタミン酸に対する応答の増強をもたらすことを可能にすることにより作用する。かかるアロステリック増強剤は、グルタミン酸結合部位(「オルトステリック部位」としても知られている)に結合するものではなく、高度に保存されたオルトステリック部位以外の部位に結合することにより有益となり得る。このアプローチの潜在的な利点としては、オルトステリック部位に結合したら内因性リガンドの活性が増強されることにより、相違する薬理学的プロフィールを有する機会が挙げられる。薬理学的相違としては、同じ内因性リガンドを共有する関連する型の受容体間での薬理学的特異性の可能性が挙げられる。また、mGluR2の正のアロステリックモジュレータは、LY379268などのmGluR2アゴニストの応答を増強することが示されており(Johnson et.Al.Biochemical Soc.Trans.32,881(2004))、これは、mGluR2選択的PAMを用いた処置の択一的なストラテジーを表す。
【0006】
グルタミン酸放出の変化またはシナプス後の受容体活性化の改変による興奮性アミノ酸受容体(例えば、グルタミン酸作動性系)のモジュレーションと、さまざまな神経科系および精神科系の障害との間に関連があることが次第に明らかになってきている。例えば、Monaghan,Bridges and Cotman,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.,29,365−402(1989);Schoepp and Sacann,Neurobio.Aging,15,261−263(1994);Meldrum and Garthwaite,Tr.Pharmacol.Sci.,11,379−387(1990)。かかるグルタメート機能不全の医学的転帰により、このような神経学的プロセスの排除が重要な治療目標となっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Schoepp,Bockaert,and Sladeczek,Trends in Pharmacol.Sci.,11,508(1990)
【非特許文献2】McDonald and Johnson,Brain Research Reviews,15,41(1990)
【非特許文献3】Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)
【非特許文献4】Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)
【非特許文献5】Schoepp,Goldworthy,Johnson,Salhoff and Baker,J.Neurochem.,63,769(1994)
【非特許文献6】Ito,et al.,keurorep.,3,1013(1992)
【非特許文献7】Monn,et al.,J.Med.Chem.,40,528(1997)
【非特許文献8】Schoepp,et al.,Neuropharmacol,36,1(1997)
【非特許文献9】Cartmell et al.,J Neurochem 75,889(2000)
【非特許文献10】Schoepp,Neurochem.Int.,24,439(1994)
【非特許文献11】Monn,et al.,J.Med.Chem.,43,4893,(2000)
【非特許文献12】Patil et al.,Nature Medicine,13,1102(2007)
【非特許文献13】Woolley et al.,Psycopharmacology,196,431(2008)
【非特許文献14】Galici et al.,Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,315,1181(2005)
【非特許文献15】Johnson et al.,J.Med.Chem.46,3189,(2003)
【非特許文献16】Pinkerton et al.,J.Med.Chem.,47,4595(2004)
【非特許文献17】Johnson et.Al.Biochemical Soc.Trans.32,881(2004)
【非特許文献18】Monaghan,Bridges and Cotman,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.,29,365−402(1989)
【非特許文献19】Schoepp and Sacann,Neurobio.Aging,15,261−263(1994)
【非特許文献20】Meldrum and Garthwaite,Tr.Pharmacol.Sci.,11,379−387(1990)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、代謝生成物産性グルタミン酸受容体、特に、mGluR2受容体の増強剤であり、グルタメート機能不全と関連している神経科系および精神科系の障害ならびに代謝生成物産性グルタミン酸受容体が関与している疾患の処置または予防に有用な、5−置換1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシドおよび1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド誘導体に関する。また、本発明は、このような化合物を含む医薬組成物、ならびにかかる代謝生成物産性グルタミン酸受容体が関与している疾患の予防または処置におけるこのような化合物および組成物の使用に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式I
【0010】
【化1】

(式中、:
Xは、CおよびNから選択され;
Yは、C1〜6アルキルであり;
は、
(1)C2〜8アルキル、
(2)C2〜8アルケニル、
(3)C2〜8アルキニル、
(4)C3〜6シクロアルキル−(CH−(式中、pは、1、2、3または4である)、および
(5)ベンジル
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(1)〜(5)は、1〜3個のR基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、ハロ、OH、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、CF、−OCFおよび−CNからなる群より選択され;
環Aは、アリールおよびヘテロアリールから選択され、前記アリールおよびヘテロアリールは、置換可能な最大数までの位置に1つ以上のR基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、
(1)ハロ、
(2)C1〜8アルキル、
(3)C2〜6アルケニル、
(4)C2〜6アルキニル、
(5)C3〜6シクロアルキル、
(6)C1〜6アルコキシ、
(7)C3〜6シクロアルコキシ、
(8)−CN、
(9)−OH、
(10)−C(O)−O−C1〜4アルキル、
(11)−C(O)−C1〜4アルキル、
(12)−N(R)
(13)−C(O)−N(R)
(14)−S(O)−C1〜4アルキル(式中、kは、0、1または2である)、
(15)−アリール、
(16)−ヘテロアリール、
(17)−複素環、
(18)−C(O)−アリール、
(19)−N(R)−アリール、
(20)ベンジル、
(21)ベンジルオキシ、
(22)アリール−O−、
(23)ヘテロアリール−O−、
(24)複素環−O−
(23)−COH、
(24)−SH、
(25)−SON(R)R、
(26)−N(R)C(O)N(R)R、
(27)−N(R)C(O)C1〜4アルキル、
(28)−N(R)SON(R)R、
(29)−B(OH)
(30)ヘテロアリール−CH−、
(31)複素環−CH−、
(32)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(33)ヘテロアリール−C(O)−N(R)−CH−、
(34)複素環−C(O)−N(R)−CH−、
(35)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(36)ヘテロアリール−CH−C(O)−N(R)−CH−、
(37)複素環−CH−C(O)−N(R)−CH−、および
(38)C1〜6アルキル−C(O)−N(R)−CH
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(2)〜(7)、(10)、(11)、(14)〜(24)、(27)および(30)〜(38)は、1つから置換可能な最大数までの位置に、独立して、OH、CN、ハロ、−N(R)、−C(O)−N(R)、−CH−N(R)、−C(O)−CH−N(R)、カルボキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、−C(O)−C(R)−C(O)−O−C1〜4アルキル、−CH−C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、アセチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、フェニル、複素環、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C(O)−は、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシで置換されていてもよく、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C(O)−は、さらにメチルで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択され;
各存在のアリールは、独立して、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリルからなる群より選択され;
各存在のヘテロアリールは、独立して5員もしくは6員の単環式芳香族または9員もしくは10員の二環式芳香族を意味し、該芳香族内の少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく;
各存在の複素環は、独立して5員もしくは6員の単環式非芳香族環または9員もしくは10員の二環式もしくはスピロ環式の非芳香族環もしくは部分芳香族環(各々は、1〜2つのオキソ基で置換されていてもよい)を意味し、ここで、少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよい)
による化合物およびその薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0011】
また、本発明は、式I
【0012】
【化2】

(式中、:
Xは、CおよびNから選択され;
Yは、C1〜6アルキルであり;
は、
(1)C2〜8アルキル、
(2)C2〜8アルケニル、
(3)C2〜8アルキニル、
(4)C3〜6シクロアルキル−(CH−(式中、pは、1、2、3または4である)、および
(5)ベンジル
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(1)〜(5)は、1〜3個のR基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、ハロ、OH、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、CF、−OCFおよび−CNからなる群より選択され;
環Aは、アリールおよびヘテロアリールから選択され、前記アリールおよびヘテロアリールは、置換可能な最大数までの位置に1つ以上のR基で置換されていてもよく;
各Rが、独立して、
(1)ハロ、
(2)C1〜8アルキル、
(3)C2〜6アルケニル、
(4)C2〜6アルキニル、
(5)C3〜6シクロアルキル、
(6)C1〜6アルコキシ、
(7)C3〜6シクロアルコキシ、
(8)−CN、
(9)−OH、
(10)−C(O)−O−C1〜4アルキル、
(11)−C(O)−C1〜4アルキル、
(12)−N(R)
(13)−C(O)−N(R)
(14)−S(O)−C1〜4アルキル(式中、kは、0、1または2である)、
(15)−アリール、
(16)−ヘテロアリール、
(17)−複素環、
(18)−C(O)−アリール、
(19)−N(R)−アリール、
(20)ベンジル、
(21)ベンジルオキシ、
(22)アリール−O−、
(23)ヘテロアリール−O−、
(24)複素環−O−
(23)−COH、
(24)−SH、
(25)−SON(R)R、
(26)−N(R)C(O)N(R)R、
(27)−N(R)C(O)C1〜4アルキル、
(28)−N(R)SON(R)R、
(29)−B(OH)
(30)ヘテロアリール−CH−、
(31)複素環−CH−、
(32)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(33)ヘテロアリール−C(O)−N(R)−CH−、
(34)複素環−C(O)−N(R)−CH−、および
(35)アリール−C(O)−N(R)−CH
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(2)〜(7)、(10)、(11)、(14)〜(24)、(27)および(30)〜(35)は、1つから置換可能な最大数までの位置に、独立して、OH、CN、ハロ、−N(R)、−C(O)−N(R)、−CH−N(R)、カルボキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、アセチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、フェニル、複素環、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−およびヘテロアリールは、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択され、
各存在のアリールは、独立して、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリルからなる群より選択され;各存在のヘテロアリールは、独立して5員もしくは6員の単環式芳香族または9員もしくは10員の二環式芳香族を意味し、該芳香族内の少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく;各存在の複素環は、独立して5員もしくは6員の単環式非芳香族環または9員もしくは10員の二環式もしくはスピロ環式の非芳香族環もしくは部分芳香族環(各々は、1〜2つのオキソ基で置換されていてもよい)を意味し、ここで、少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよい)
の化合物の一属(genus)およびその薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0013】
該属の範囲に、本発明は、XがCである式Iの化合物の第1の亜属を包含する。
【0014】
また、該属の範囲に、本発明は、XがNである式Iの化合物の第2の亜属を包含する。
【0015】
また、該属の範囲に、本発明は、Yがメチルである式Iの化合物の第3の亜属を包含する。
【0016】
また、該属の範囲に、本発明は、Rが、シクロプロピルメチル、2,2−ジフルオロシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、2,2−ジメチルプロピルおよびベンジル(メトキシまたは−OCFで置換されていてもよい)からなる群より選択される式Iの化合物の第4の亜属を包含する。
【0017】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ia
【0018】
【化3】

の化合物のおよびその薬学的に許容され得る塩の第5の亜属を包含する。
【0019】
第5の亜属の範囲に、本発明は、Rが、(1)−CN、(2)ハロ、(3)−CF、(4)1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル、(5)モルホリン−4−イルメチル、(6)−C(O)−O−C1〜4アルキル、(7)C1〜6アルコキシ、(8)ヒドロキシで置換されていてもよいC1〜6アルキル、(9)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペラジニル、および(10)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペリジニルからなる群より選択される式Iaの化合物の第1の類型を包含する。
【0020】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ib
【0021】
【化4】

の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第6の亜属を包含する。
【0022】
第6の亜属の範囲に、本発明は、Rが、(1)−CN、(2)ハロ、(3)−CF、(4)1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル、(5)モルホリン−4−イルメチル、(6)−C(O)−O−C1〜4アルキル、(7)C1〜6アルコキシ、(8)ヒドロキシで置換されていてもよいC1〜6アルキル、(9)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペラジニル、および(10)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペリジニルからなる群より選択される式Ibの化合物の第2の類型を包含する。
【0023】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ic
【0024】
【化5】

(式中、
環Bはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各Rは、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第7の亜属を包含する。
【0025】
また、該属の範囲に、本発明は、式Id
【0026】
【化6】

(式中、
環Cは複素環であり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各Rは、独立して、OH、アセチル、メチルスルホニル、アセチルアミノ、−C(O)−O−C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル(1〜3個のハロ原子またはヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第8の亜属を包含する。
【0027】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ie
【0028】
【化7】

(式中、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、独立して、ピリミジニル、ピリジル、メチルスルホニル、アセチル、2−ヒドロキシプロパノイルおよび2−ヒドロキシエタノイルからなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第9の亜属を包含する。
【0029】
また、該属の範囲に、本発明は、式If
【0030】
【化8】

(式中、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、ピリミジニル、ピリジル、メチルスルホニル、アセチル、2−ヒドロキシプロパノイルおよび2−ヒドロキシエタノイルからなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第10の亜属を包含する。
【0031】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ig
【0032】
【化9】

(式中、
nは0または1であり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、ピリミジニル、ピリジル、2−オキソ−1−ピロリジニル、−C(O)−N(R)およびC1〜4アルキルからなる群より選択され、前記C1〜4アルキルは、1〜3個のハロ原子またはヒドロキシで置換されていてもよく、前記ピリジルはフルオロで置換されていてもよい)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第11の亜属を包含する。
【0033】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ih
【0034】
【化10】

(式中
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
はピリジルであり、R10はヒドロキシであるか、またはRとR10が連接されて、これらが結合している原子と一緒になって、5−オキソ−イミダゾリジン、オキセタンまたはアゼチジンを形成しており、前記アゼチジンは−C(O)−O−C1〜4アルキルで置換されていてもよい)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第12の亜属を包含する。
【0035】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ij
【0036】
【化11】

(式中
環Dはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各R11は、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第13の亜属を包含する。
【0037】
また、該属の範囲に、本発明は、式Ik
【0038】
【化12】

(式中、
環Eはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各R12は、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩の第14の亜属を包含する。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本発明の別の実施形態は、Rが2,2−ジフルオロシクロプロピルである式Iの化合物を包含する。
【0040】
また、本発明は、式Il
【0041】
【化13】

(式中、
式Ilに示されたR基のうち一方は、H、CNまたはメチルから選択され;他方のR基はHであり;R13は、−C(O)−CH−N(R)、−C(O)−O−C1〜4アルキル、−C(O)−C(R)−C(O)−O−C1〜4アルキル、−CH−C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、メチルスルホニル、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択され、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−およびヘテロアリール−C(O)−は、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシで置換されていてもよく、ヘテロアリール−C(O)−は、さらにメチルで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択され;Rは、(1)C2〜8アルキル、(2)C2〜8アルケニル、(3)C2〜8アルキニル、(4)C3〜6シクロアルキル−(CH−(式中、pは、1、2、3または4である)、および(5)ベンジルからなる群より選択され、ここで、上記の群(1)〜(5)は、1〜3個のR基で置換されていてもよく;各Rは、独立して、ハロ、OH、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、CF、−OCFおよび−CNからなる群より選択される)
の化合物およびその薬学的に許容され得る塩を包含する。
【0042】
また、本発明は、以下に示す実施例を包含する。
【0043】
また、本発明は、式Iの化合物を薬学的に許容され得る担体との組合せで含む医薬組成物を包含する。
【0044】
また、本発明は、グルタメート機能不全と関連している神経科系または精神科系の障害の処置を、それを必要とする患者において行う方法であって、該患者に治療有効量の式Iの化合物を投与することを含む方法を包含する。また、本発明は、グルタメート機能不全と関連している神経科系または精神科系の障害が統合失調症であるこの方法を包含する。
【0045】
「アルキル」ならびに接頭辞「alk」を有する他の基(アルコキシ、アルカノイルなど)は、線状もしくは分枝状またはその組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−およびtert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。
【0046】
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含み、線状もしくは分枝状またはその組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルケニルの例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニルなどが挙げられる。
【0047】
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含み、線状もしくは分枝状またはその組合せであり得る炭素鎖を意味する。アルキニルの例としては、エチニル、プロパルギル、3−メチル−1−ペンチニル、2−ヘプチニルなどが挙げられる。
【0048】
「シクロアルキル」は、線状または分枝状構造の、組み合わされていてもよく、表示された数の炭素原子を有する単環式、二環式または三環式の構造を意味する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘプチル、アダマンチル、シクロドデシルメチル、2−エチル−1−ビシクロ[4.4.0]デシルなどが挙げられる。
【0049】
「アルコキシ」は、表示された数の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を意味する。例えば、C1〜6アルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどが挙げられる。
【0050】
「シクロアルコキシ」は、酸素原子に結合している上記に定義したシクロアルキル(シクロプロピルオキシなど)を意味する。
【0051】
ヘテロアリールの例としては、ピロリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、フラニル、トリアジニル、チエニル、ピリミジル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンジイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、フロ(2,3−b)ピリジル、キノリル、インドリル、イソキノリルなどが挙げられる。
【0052】
「ハロゲン」および「ハロ」としては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられる。
【0053】
複素環の結合点は、炭素原子であっても窒素原子であってもよい。
【0054】
ヘテロアリール基は分子の残部に、環内炭素を介して結合されていても環内窒素を介して結合されていてもよいが、これは芳香族性の保持に整合しているものとする。
【0055】
本発明の化合物は、代謝生成物産性グルタミン酸(mGluR)受容体の機能の増強剤であり、特に、mGluR2受容体の増強剤である。すなわち、本発明の化合物は、mGluR受容体上のグルタミン酸の認識部位に結合するのではなく、本発明の化合物は、グルタミン酸またはグルタミン酸アゴニストの存在下でmGluR受容体の応答を増大させると考えられる。本発明の増強剤は、mGluR受容体において、グルタミン酸またはグルタミン酸アゴニストに対するかかる受容体の応答を増大させる能力によってその効果を有し、該受容体の機能を増強させる。本発明の化合物により、mGluR2受容体のグルタミン酸およびグルタミン酸アゴニストの有効性の増大が予測されることは認識されよう。したがって、本発明の増強剤は、本明細書において処置対照であると記載したグルタメート機能不全と関連している種々の神経科系および精神科系の障害、ならびに当業者によって認識されるようにかかる増強剤によって処置され得る他の障害の処置に有用であることが予測される。
【0056】
本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心を含むものであってもよく、したがって、ラセミ化合物およびラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物ならびに個々のジアステレオマーとして存在するものであり得る。分子上の種々の置換基の性質に応じてさらに不斉中心が存在していてもよい。かかる不斉中心の各々により、独立して、2種類の光学異性体が得られ、混合物の状態の考えられ得るすべての光学異性体およびジアステレオマーならびに純粋な、または一部精製された化合物が本発明の範囲に含まれることを意図する。具体的な立体化学を明示していない本明細書に記載の化合物の任意の式、構造または名称は、存在する任意およびあらゆる異性体(上記)およびその任意の割合での混合物を包含していることを意図する。立体化学を明示している場合、本発明は、純粋な形態の、または他の異性体との任意の割合での混合物の一部としての該具体的な異性体を包含していることを意図する。
【0057】
このようなジアステレオマーの独立した合成またはそのクロマトグラフィーによる分離は、当該技術分野で知られたようにして、本明細書に開示した方法論を適切に改良することによって行われ得る。その絶対立体化学的配置は、必要であれば、既知の絶対配置の不斉中心含む試薬を用いて誘導体化した結晶性生成物または結晶性中間体のX線結晶学によって決定され得る。
【0058】
所望により、該化合物のラセミ混合物を、個々のエナンチオマーが単離されるように分離してもよい。該分離は、当該技術分野でよく知られた方法、例えば、化合物のラセミ混合物をエナンチオマー的に純粋な化合物にカップリングさせてジアステレオマー混合物を形成した後、標準的な方法(分別結晶またはクロマトグラフィーなど)によって個々のジアステレオマーに分離することにより行われ得る。カップリング反応は、多くの場合、エナンチオマー的に純粋な酸または塩基を用いた塩の形成である。ジアステレオマー誘導体は、次いで、付加したキラル残基の切断によって純粋なエナンチオマーに変換され得る。また、該化合物のラセミ混合物は、キラル固定相を用いたクロマトグラフィーによる方法によって直接分離することもでき、該方法は当該技術分野でよく知られている。
【0059】
あるいはまた、該化合物のエナンチオマーは、配置が既知の光学的に純粋な出発物質または試薬を使用し、当該技術分野でよく知られた方法による、立体選択的合成によっても得られ得る。
【0060】
一般式Iの化合物において、原子は天然状態の同位体存在度を示すものであってもよく、1個以上の原子において、同じ原子番号を有するが原子量または質量数は自然界に主として見られる原子量または質量数と異なる特定の同位体を人為的に富化したものであってもよい。本発明は、一般式Iの化合物の適当なあらゆる同位体異型形態を含むことを意図する。例えば、水素(H)の異なる同位体形態としては、プロチウム(H)およびジューテリウム(H)が挙げられる。プロチウムは、自然界に主として見られる水素の同位体である。ジューテリウムの富化により、特定の治療上の利点(インビボ半減期の増大もしくは必要投薬量の低減など)がもたらされ得るか、または生物学的試料の特性評価のための標準として有用な化合物が提供され得る。
【0061】
一般式Iの同位体標識化合物は、必要以上に実験を行うことなく、当業者によく知られた慣用的な手法によって、または本明細書におけるスキームおよび実施例に記載のものと同様のプロセスによって、適切な同位体富化試薬および/または中間体を用いて調製され得る。
【0062】
用語「薬学的に許容され得る塩」は、薬学的に許容され得る無毒性の塩基または酸(例えば、無機または有機の塩基と無機または有機の酸)から調製される塩をいう。無機塩基から誘導される塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、第二マンガン塩、第一マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが挙げられる。固形形態の塩は、1種類より多くの結晶構造で存在していてもよく、また、水和物の形態であってもよい。薬学的に許容され得る無毒性の有機塩基から誘導される塩としては、第1級、第2級および第3級アミン、置換アミン(天然に存在する置換アミンを含む)、環状アミン、および塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が挙げられる。
【0063】
本発明の化合物が塩基性である場合、塩は、薬学的に許容され得る無毒性の酸、例えば、無機酸および有機酸から調製され得る。かかる酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンフルスルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸塩酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、パラ−トルエンスルホン酸などが挙げられる。本明細書で用いる場合、式Iの化合物に対する言及は、薬学的に許容され得る塩も包含していることを意図していることは理解されよう。
【0064】
後述する実施例は本発明の例示である。主題の化合物は、代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性の増強方法であって、かかる阻害を必要とする患者(哺乳動物など)に有効量の該化合物を投与することを含む方法に有用である。本発明は、代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性の増強剤としての本明細書に開示した主題の化合物の使用に関する。霊長類、特にヒトに加えて、さまざまな他の哺乳動物が本発明の方法に従って処置され得る。
【0065】
さらに、本発明は、本発明の化合物を医薬用の担体または希釈剤と合わせることを含む、ヒトおよび動物において代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性を増強するための医薬の製造方法に関する。
【0066】
本発明の方法で処置される被検体は、一般的には、代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性の増強が所望される哺乳動物(好ましくは、ヒト)の雄(男性)または雌(女性)である。用語「治療有効量」は、研究者、獣医、医師または他の臨床家が得ようとしている組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答が誘発される主題の化合物の量を意味する。当業者は、該神経科系および精神科系の障害に対して有効量の本発明の化合物で、該障害に現在罹患している患者を処置することにより影響を及ぼしてもよく、該障害に罹患する患者を予防的に処置することにより影響を及ぼしてもよいことは認識されよう。本明細書で用いる場合、用語「処置」および「処置する」は、本明細書に記載の神経科系および精神科系の障害の進行の遅滞、遮断、停止、コントロールまたは阻止が見られ得るあらゆるプロセスをいうが、必ずしも、すべての障害症状の完全な解消を示すものではなく、また、特に、かかる疾患または障害の素因を有する患者における、記載の病状の予防的治療もいう。
【0067】
用語「組成物」は、本明細書で用いる場合、明示した成分を明示した量で含む生成物、ならびに明示した成分の明示した量での組合せにより直接または間接的に得られる任意の生成物を包含することを意図する。医薬組成物に関するかかる用語は、活性成分(1種類または複数種)を含み、担体を構成する不活性成分(1種類または複数種)を含む生成物、ならびに任意の2種類以上の該成分の組合せ、錯化もしくは凝集、または1種類以上の該成分の解離、または1種類以上の該成分の他の型の反応もしくは相互作用により直接または間接的に得られる任意の生成物を包含することを意図する。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と薬学的に許容され得る担体を混合することにより作製される任意の組成物を包含する。「薬学的に許容され得る」により、担体、希釈剤または賦形剤が、製剤のその他の成分と適合性でなければならず、そのレシピエントに対して有害であってはならないことを意味する。
【0068】
化合物「の投与」およびまたは「を投与する」という用語は、本発明の化合物または本発明の化合物のプロドラッグを、処置を必要とする個体に提供することを意味すると解釈されたい。
【0069】
代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性、特にmGluR2活性阻害薬としての本発明による化合物の有用性は、当該技術分野で知られた方法論によって実証され得る。阻害定数は以下のようにして測定される。本発明の化合物は、蛍光レーザーイメージングプレートリーダー(FLIPR)系アッセイにおいて試験され得る。このアッセイは、Gタンパク質と無差別的に共役している組換え受容体を発現している全細胞におけるCa2+動員をモニタリングする一般的な機能性アッセイである。Fluo−4 AM(Invitrogen,Carlsbad CA)を負荷した組換えヒトmGluR2およびGα16を安定的に発現しているCHO dhfr−細胞を、用量応答の化合物で処理し、Ca2+応答をFLIPR384(Molecular Devices,Sunnydale CA)でアゴニスト活性についてモニタリングする。続いて、EC20濃度のグルタミン酸(900nM)を添加後、増強応答をモニタリングする。各化合物濃度でのアゴニストまたは増強に対する最大カルシウム応答を、用量応答としてプロットし、曲線を4パラメータロジスティック式にフィッティングさせ、反復非線形曲線フィッティングソフトウェアプログラムを用いてEC50およびHill係数を得る。
【0070】
また、本発明の化合物は[35S]−GTPγSアッセイにおいても試験され得る。[35S]−GTPγS結合の刺激は、天然および組換え受容体膜調製物においてGαi共役受容体をモニタリングする一般的な機能性アッセイである。hmGlu2 CHO−K1を安定的に発現している細胞由来の膜(50μg)を96ウェルプレート内で1時間、GTPγS35(0.05nM)、GDP(5μM)および該化合物の存在下でインキュベートする。96ウェル細胞収集器(Brandel Gaithersburg,MD)を用いたUnifilter GF/Bプレート(Packard,Bioscience,Meriden CT)での急速濾過によって反応を停止させる。フィルタープレートの計数は、Topcountカウンター(Packard,Bioscience,Meriden CT,USA)を用いて行う。化合物を増強剤として評価する場合、化合物は、グルタミン酸(1μM)の存在下で試験される。グルタミン酸の活性化(アゴニスト)または増強(増強剤)曲線を4パラメータロジスティック式にフィッティングさせ、反復非線形曲線フィッティングソフトウェアGraphPad(San Diego CA,USA)を用いてEC50およびHill係数を得る。
【0071】
特に、化合物1−5、2−2〜2−31、3−1、4−2〜4−6、5−2、6−2、7−2、8−1、9−2、10−2、11−1、12−3〜12−20、13−3、14−2、15−3、16−1、17−2〜17−4、18−2、19−2、20−1〜20−4、21−1〜21−3、22−1〜22−3、23−4〜23−8、24−1、24−2、25−2〜25−10、26−7、26−8、27−1、28−5、28−6、29−2〜29−10、30−2、30−3、31−4、32−2、33−1、34−1、35−1、36−2〜36−4、37−2、38−2〜38−4、39−2〜39−37、40−1、40−2、41−1、41−2、42−1〜42−4、43−3〜43−5、44−3、44−4、45−2、45−3、46−4〜46−11および46−13〜46−32(後述)を、FLIPRアッセイにおいて試験すると、mGluR2受容体の増強活性が示され、一般的に、EC50は約1.5μM未満であった。本発明の範囲の一部の特定の化合物をFLIPRとGTPγSアッセイにおいて試験すると、mGluR2受容体の増強活性を有し、EC50は約1.5μM未満であった。化合物1−5、2−2〜2−31、3−1、4−2〜4−6、5−2、6−2、7−2、8−1、9−2、10−2、11−1、12−3〜12−20、13−3、14−2、15−3、16−1、17−2〜17−4、18−2、19−2、20−1〜20−4、21−1〜21−3、22−1〜22−3、23−4〜23−8、24−1、24−2、25−2〜25−10、26−7、26−8、27−1、28−5、28−6、29−2〜29−10、30−2、30−3、31−4、32−2、33−1、34−1、35−1、36−2〜36−4、37−2、38−2〜38−4、39−2〜39−37、40−1、40−2、41−1、41−2、42−1〜42−4、43−3〜43−5、44−3、44−4、45−2、45−3、46−4〜46−11および46−13〜46−32では、EC20濃度のグルタミン酸(900nM)の存在下で、最低1.5倍のグルタミン酸応答の増強がもたらされた。かかる結果は、mGluR2受容体の活性の増強剤としての使用における該化合物の内在的活性を示す。
【0072】
【表1】

代謝生成物産性グルタミン酸受容体(例えば、mGluR2受容体)は、広範な生物学的機能に関与している。このことにより、ヒトまたは他の種のさまざまな疾患過程においてこの受容体が役割を有している可能性が示唆されている。
【0073】
本発明の化合物は、グルタメート機能不全と関連しているさまざまな神経科系および精神科系の障害、例えば、以下の病状または疾患:急性神経科系および精神科系の障害、例えば、心臓バイパス術および移植に続発性の脳の欠陥、卒中、脳虚血、脊髄外傷、頭部外傷、周生期低酸素症、心停止、低血糖性神経損傷、痴呆(例えば、AIDS誘発性痴呆)、アルツハイマー病、ハンティングトン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、眼の損傷、網膜症、認知障害、特発性および薬物誘発性パーキンソン病、筋痙攣および筋痙直と関連している障害、例えば、振せん、癲癇、痙攣、偏頭痛(例えば、偏頭痛)、尿失禁、物質耐性、物質禁断症状(例えば、アヘン剤、ニコチン、タバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、コカイン、鎮静薬、催眠薬などの物質)、精神病、統合失調症、不安(例えば、全般性不安障害、パニック障害、および強迫性障害)、気分障害(例えば、鬱病、躁病、双極性障害)、三叉神経痛、難聴、耳鳴、目の黄斑変性、嘔吐、脳浮腫、痛み(例えば、急性および慢性的な痛みの状態、激痛、難治性疼痛、神経因性疼痛、および外傷後疼痛)、遅発性ジスキネジー、睡眠障害(例えば、ナルコレプシー)、自閉症、自閉症の領域の障害、注意欠陥/機能亢進障害、ならびに行動障害の1つ以上の処置、予防、改善、コントロールまたはリスクの低減において有用性を有する。
【0074】
一実施形態において、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む、偏頭痛の処置方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、予防または処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む、不安の予防または処置のための方法を提供する。本発明の具体的な不安障害は、全般性不安障害、パニック障害、および強迫性障害である。別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む、統合失調症の処置方法を提供する。また別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む、癲癇の処置方法を提供する。
【0075】
一実施形態において、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、統合失調症の処置方法を提供する。利用可能な診断ツールの情報源の一例であるThe Merck Manual(2006〜2007)では、統合失調症は、精神病(現実との接触の喪失)、幻覚(妄覚)、妄想(誤った信念)、乱れた言動、感情鈍麻(限定的な感情の範囲)、認知欠陥(論理的思考および問題解決の障害)、ならびに職業的および社会的機能不全を特徴とするものである。当業者には、偏頭痛を含む神経科系および精神科系の障害に対して択一的な命名法、疾病分類学、および分類システムが存在していること、ならびにこのようなシステムは、医学的科学的進歩に伴って進化することが認識されよう。
【0076】
したがって、一実施形態において、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、偏頭痛の処置方法を提供する。利用可能な診断ツールの情報源の一例であるDorland’s Medical Dictionary(第23版,1982,W.B.Saunders Company,Philidelphia,PA)では、偏頭痛は、通常、一時的で片側性であり、多くの場合、被刺激性、悪心、嘔吐、便秘または下痢、および光恐怖症を伴う周期性の頭痛の症状群と定義されている。本明細書で用いる場合、用語「偏頭痛」としては、このような周期性の頭痛(一時的および片側性どちらも)、随伴する被刺激性、悪心、嘔吐、便秘または下痢、光恐怖症、および他の随伴症状が挙げられる。当業者には、偏頭痛を含む神経科系および精神科系の障害に対して択一的な命名法、疾病分類学、および分類システムが存在していること、ならびにこのようなシステムは、医学的科学的進歩に伴って進化することが認識されよう。
【0077】
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、不安の処置方法を提供する。現在、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders(DSM−IV)(1994,American Psychiatric Association,Washington,D.C.)の第4版に、不安および関連障害を含む診断ツールが示されている。このようなものとしては、広場恐怖症を伴う、または伴わないパニック障害、パニック障害の病歴のない広場恐怖症、特定の恐怖、社会恐怖、強迫性障害、外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害、一般的な疾病状態による不安障害、物質誘発性不安障害および特定されない別の不安障害が挙げられる。本明細書で用いる場合、用語「不安」は、DSM−IVに記載された不安障害および関連障害の処置を含む。当業者には、神経科系および精神科系の障害および具体的な不安に対して択一的な命名法、疾病分類学、および分類システムが存在していること、ならびにこのようなシステムは、医学的科学的進歩に伴って進化することが認識されよう。したがって、用語「不安」は、他の診断情報源に記載された同様の障害を含むことを意図する。
【0078】
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、鬱病の処置方法を提供する。現在、DSM−IVに、鬱病および関連障害を含む診断ツールが示されている。鬱病性障害としては、例えば、単回エピソード性または再発性の大鬱病性障害、および気分変調性障害、抑鬱神経症、および神経症性鬱病;メランコリック鬱病、例えば、食欲不振、体重減少、不眠症および早朝覚醒、ならびに精神運動遅滞;非定型鬱病(または反応性鬱病)、例えば、食欲増加、睡眠過剰、精神運動の激越または被刺激性、不安および恐怖症;季節性感情障害;または双極性障害もしくは躁鬱病、例えば、双極性障害I型、双極性障害II型および循環病が挙げられる。本明細書で用いる場合、用語「鬱病」は、DSM−IVに記載された鬱病障害および関連障害の処置を含む。
【0079】
別の実施形態では、本発明は、処置を必要とする患者に有効量の式Iの化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、癲癇の処置方法を提供する。現在、癲癇(例えば、特発性、症候性、および原因不明性)と関連している発作にはいくつかの型および亜型がある。このような癲癇性発作は、焦点性(部分)または全般性であり得る。また、単純性または複合性であり得る。癲癇は、当該技術分野において、Epilepsy:A comprehensive textbook,Jerome Engel,Jr.およびTimothy A.Pedley.編(Lippincott−Raven,Philadelphia,1997)などに説明されている。現在、International Classification of Diseases,Ninth Revision,(ICD−9)に、癲癇および関連障害を含む診断ツールが示されている。このようなものとしては、全般性非痙攣癲癇、全般性痙攣癲癇、小発作癲癇重積状態、大発作癲癇重積状態、意識障害を伴う部分癲癇、意識障害を伴わない部分癲癇、点頭痙攣、持続性部分癲癇、他の形態の癲癇、不特定(NOS)癲癇が挙げられる。本明細書で用いる場合、用語「癲癇」は、これらのすべての型および亜型を含む。当業者には、癲癇を含む神経科系および精神科系の障害に対して択一的な命名法、疾病分類学、および分類システムが存在していること、ならびにこのようなシステムは、医学的科学的進歩に伴って進化することが認識されよう。
【0080】
主題の化合物は、さらに、本明細書に記載の疾患、障害および病状の予防、処置、コントロール、改善またはリスクの低減のための方法に有用である。
【0081】
主題の化合物は、さらに、他の薬剤、例えば、mGluRアゴニストとの組合せで、前述の疾患、障害および病状の予防、処置、コントロール、改善またはリスクの低減のための方法に有用である。
【0082】
用語「増強量」は、有効量の本発明の化合物との組合せで投与した場合に、本明細書に記載の神経科系および精神科系の障害の処置に有効なmGluRアゴニストの量、すなわち、該アゴニストの投薬量をいう。増強量は、mGluRアゴニストを有効量の本発明の化合物なしで投与した場合に同じ効果を得るのに必要とされる量よりも少ないことが予測される。
【0083】
増強量は、当業者である担当診断医により、慣用的な手法を使用し、類似した状況下で得られた結果を観察することによって容易に決定され得る。増強量(式Iの化合物との組合せで投与されるmGluRアゴニストの用量)を決定する際には、いくつかの要素、例えば、限定されないが:投与に選択されるmGluRアゴニスト(例えば、その効力および選択性);共投与される式Iの化合物;哺乳動物の種;その体格、年齢および一般健康状態;関与している具体的な障害;障害の関与の度合および重症度;個々の患者の応答;投与様式;投与する調製物のバイオアベイラビリティ特性;選択される用量レジメン;他の併用薬の使用;ならびに他の関連する状況が担当診断医によって考慮される。
【0084】
有効量の式Iの化合物との組合せで投与されるmGluRアゴニストの増強量は、約0.1ミリグラム/キログラム体重/日(mg/kg/日)〜約100mg/kg/日の間で種々であることが予測され、有効量の式Iの化合物なしで投与した場合に同じ効果を得るのに必要とされる量より少ないことが予測される。当業者は、共投与されるmGluアゴニストの好ましい量を決定することができる。
【0085】
本発明の化合物は、1種類以上の他の薬物との組合せで、式Iの化合物または該他の薬物が有用性を有し得る疾患または病状の処置、予防、コントロール、改善またはリスクの低減において使用され得、この場合、該薬物を一緒に組み合わせると、いずれかの薬物が単独としてよりも安全で有効になる。かかる他の薬物(1種類または複数種)は、一般的に使用されている経路および量で、式Iの化合物と並存的に、または逐次投与され得る。式Iの化合物を1種類以上の他の薬物と並存的に使用する場合、かかる他の薬物と式Iの化合物を含む単位投薬形態の医薬組成物が利用され得る。しかしながら、該併用療法には、式Iの化合物と1種類以上の他の薬物を重複する異なるスケジュールで投与する治療法も包含され得る。また、1種類以上の他の活性成分との組合せで使用する場合、本発明の化合物と該他の活性成分は、各々を単独で使用する場合よりも少ない用量で使用され得ることが想定される。したがって、本発明の医薬組成物は、式Iの化合物に加えて1種類以上の他の活性成分を含むものを包含する。
【0086】
上記の組合せは、本発明の化合物と、1種類の他の活性化合物との組合せだけでなく、2種類以上の他の活性化合物との組合せも含む。
【0087】
同様に、本発明の化合物は、本発明の化合物が有用である疾患または病状の予防、処置、コントロール、改善またはリスクの低減に使用される他の薬物との組合せで使用してもよい。かかる他の薬物は、通常使用される経路および量で、本発明の化合物と並存的に、または逐次投与され得る。本発明の化合物を1種類以上の他の薬物と並存的に使用する場合、本発明の化合物に加えてかかる他の薬物を含む医薬組成物が利用され得る。したがって、本発明の医薬組成物は、本発明の化合物に加えて1種類以上の他の活性成分も含むものを包含する。
【0088】
第2の活性成分に対する本発明の化合物の重量比は種々であり得、各成分の有効用量に依存する。一般的には、各々の有効用量が使用される。したがって、例えば、本発明の化合物を別の薬剤と併用する場合、該別の薬剤に対する本発明の化合物の重量比は、一般的に、約1000:1〜約1:1000、好ましくは約200:1〜約1:200の範囲である。また、本発明の化合物と他の活性成分の組合せも、一般的に前述の範囲内であるが、各場合で、各活性成分の有効用量を使用するのがよい。
【0089】
かかる組合せでは、本発明の化合物と他の活性薬剤を別々に投与してもよく、併せて投与してもよい。また、一方の要素の投与は、他の薬剤(1種類または複数種)の投与の前であっても同時であっても後であってもよい。
【0090】
本発明の化合物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、大槽内注射もしくは注入、皮下注射、もしくは埋込み)、吸入スプレー剤、経鼻、経膣、経直腸、舌下、または経表面経路の投与によって投与され得、単独で、または一緒に、各投与経路に適切な慣用的な無毒性の薬学的に許容され得る担体、佐剤およびビヒクルを含む適当な投薬単位製剤に製剤化され得る。例えば、マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サルなどの温血動物の処置に加え、本発明の化合物はヒトにおける使用に有効である。
【0091】
本発明の化合物の投与のための医薬組成物は、単位投薬形態にて簡便に提示され得、製薬技術分野でよく知られた任意の方法によって調製され得る。該方法はすべて、活性成分を、1種類以上の補助成分を構成する担体と合わせる工程を含むものである。一般に、医薬組成物は、活性成分を液状担体または微粉化した固形担体または両方と均一に充分に合わせ、次いで、必要であれば生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。医薬組成物には、対象の活性化合物が、疾患の過程または状態による所望の効果を得るのに充分な量で含まれる。本明細書で用いる場合、用語「組成物」は、明示した成分を明示した量で含む生成物、ならびに明示した成分の明示した量での組合せにより直接または間接的に得られる任意の生成物を包含することを意図する。
【0092】
経口使用が意図される医薬組成物は、医薬組成物の製造のための当該技術分野で知られた任意の方法に従って調製され得、かかる組成物には、医薬として美的で口当たりのよい調製物を得るために甘味剤、フレーバー剤、着色剤および保存剤からなる群より選択される1種類以上の薬剤が含有され得る。錠剤には、活性成分が錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容され得る賦形剤と混合された状態で含有される。このような賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウムなど);造粒剤および崩壊剤(例えば、コーンスターチ、またはアルギン酸);結合剤(例えば、デンプン、ゼラチンまたはアカシア)、ならびに滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルク)であり得る。錠剤は、コーティングされていないものであってもよく、胃腸管内での崩壊および吸収を遅延させ、それにより、長期間にわたって持続作用がもたらされるように既知の手法でコーティングしたものであってもよい。また、経口使用のための組成物は、活性成分が不活性な固形希釈剤(例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリン)と混合された硬質ゼラチンカプセル剤として提示してもよく、活性成分が水または油性媒体(例えば、ピーナッツ油、液状パラフィンまたはオリーブ油)と混合された軟質ゼラチンカプセル剤として提示してもよい。
【0093】
水性懸濁剤には、活性物質が、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤と混合された状態で含有される。油性懸濁剤は、活性成分を適当な油に懸濁させることにより製剤化され得る。また、水中油型の乳剤も使用され得る。水の添加による水性懸濁剤の調製に適した分散性の粉末剤および顆粒剤では、活性成分は、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤および1種類以上の保存料と混合された状態で提供される。
【0094】
本発明の化合物の医薬組成物は、滅菌された注射用の水性または油性懸濁剤の形態であってもよい。また、本発明の化合物は、経直腸投与のための坐剤の形態で投与してもよい。経表面使用では、本発明の化合物を含むクリーム剤、軟膏、ゼリー剤、液剤または懸濁剤などが使用され得る。また、本発明の化合物を吸入による投与のために製剤化してもよい。また、本発明の化合物を、経皮パッチによって当該技術分野で知られた方法により投与してもよい。
【0095】
本発明の医薬組成物および方法は、さらに、上記の病的状態の処置に通常適用される本明細書において記載した他の治療活性化合物を含むものであってもよい。
【0096】
代謝生成物産性グルタミン酸受容体の活性の増強が必要とされる病状の処置、予防、コントロール、改善またはリスクの低減において、適切な投薬量レベルは、一般的に約0.01〜500mg/kg患者体重/日であり、これは、単回用量または反復用量で投与され得る。好ましくは、投薬量レベルは約0.1〜約250mg/kg/日;より好ましくは約0.5〜約100mg/kg/日である。適当な投薬量レベルは、約0.01〜250mg/kg/日、約0.05〜100mg/kg/日、または約0.1〜50mg/kg/日であり得る。この範囲内で、投薬量は、0.05〜0.5、0.5〜5または5〜50mg/kg/日であり得る。経口投与のためには、該組成物は、好ましくは1.0〜1000ミリグラムの活性成分を含む、特に、処置対象の患者に対する投薬量の対症調整のためには、1.0、5.0、10.0、15.0.20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0、および1000.0ミリグラムの活性成分を含む錠剤の形態で提供される。該化合物は、1日1〜4回、好ましくは1日1回または2回のレジメンで投与され得る。
【0097】
グルタメート機能不全と関連している神経科系および精神科系の障害または本発明の化合物が表示される他の疾患を処置、予防、コントロール、改善またはリスクを低減する場合、一般的に、本発明の化合物を約0.1ミリグラム〜約100ミリグラム/キログラム動物体重の日投薬量で投与した場合に満足な結果が得られ、好ましくは単回日用量として、もしくは1日2〜6回の分割用量で、または徐放形態で投与される。ほとんどの大型哺乳動物では、総日投薬量は、約1.0ミリグラム〜約1000ミリグラム、好ましくは約1ミリグラム〜約50ミリグラムである。70kgの成人ヒトの場合、総日用量は、一般的に約7ミリグラム〜約350ミリグラムである。この投薬レジメンは、最適な治療応答が得られるように調整され得る。
【0098】
しかしながら、任意の具体的な患者に対する具体的な用量レベルおよび投薬頻度は異なり得、さまざまな要素、例えば、使用される具体的な化合物の活性、代謝安定性および該化合物の作用の長さ、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与の様式および期間、排出速度、薬物の併用、具体的な病状の重症度、ならびに治療を受けている宿主に依存することは理解されよう。
【0099】
本発明の化合物を調製するためのいくつかの方法を以下のスキームおよび実施例に示す。出発物質は、当該技術分野で知られた手順または本明細書に示した手順に従って作製される。本発明の化合物は、さまざまな様式で調製され得る。
【0100】
特定した特許、刊行物および係属中の特許出願はすべて、引用により本明細書に組み込まれる。
【0101】
本記載の化学反応ならびに以下の実施例で使用している略号は:Ac2O(無水酢酸);AcOH(酢酸);AEBSF(p−アミノエチルベンゼンスルホニルフルオリド);Boc(カルバミン酸ジ−tert−ブチル);(Boc)O(重炭酸ジ−tert−ブチル);BSA(ウシ血清アルブミン);BuLi(n−ブチルリチウム);CDCl3(クロロホルム−d);CuI(ヨウ化銅);CuSO4(硫酸銅);DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン);DCE(ジクロロエタン);DCM(ジクロロメタン);DEAD(アゾジカルボン酸ジエチル);DIPEA(ジイソプロピルエチルアミン);DMBA(1,3−ジメチルバルビツール酸);DMF(Ν,Ν−ジメチルホルムアミド);DMP(デス−マーチンペルヨージナン);DMSO(ジメチルスルホキシド);DPPA(ジフェニルホスホリルアジド);DTT(ジチオトレイトール);EDTA(エチレンジアミン四酢酸);EGTA(エチレングリコール四酢酸);EtO(ジエチルエーテル);EtOAc(酢酸エチル);EtOH(エタノール);HOAc(酢酸);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);HRMS(高分解能質量スペクトル);LAH(水素化アルミニウムリチウム);LCMS(液体クロマトグラフィー−質量分析);LHMDS(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド);LRMS(低分解能質量スペクトル);mCPBA(3−クロロペルオキシ安息香酸);MeOH(メタノール);MOM−Cl(塩化メトキシメチル);MP−B(CN)H3(マクロポーラス(Macroporous)シアノボロヒドリド);NaHCO3(重炭酸ナトリウム);Na2SO4(硫酸ナトリウム);Na(OAc)3BH(ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド);NH4OAc(酢酸アンモニウム);NBS(N−ブロモスクシンアミド);NFSi(N−フルオロベンゼンスルホンイミド);NMP(1−メチル−2−ピロリジノン);NMR(核磁気共鳴);PBS(リン酸緩衝生理食塩水);PCR(ポリメラーゼ連鎖反応);Pd(dppf)([1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム);Pd(Ph3)4(パラジウム(0)テトラキス−トリフェニルホスフィン);POCl3(オキシ塩化リン);PS−DIEA(ポリスチレンジイソプロピルエチルアミン);PS−PPh3(ポリスチレン−トリフェニルホスフィン);PTSA(パラ−トルエンスルホン酸);Pyr(ピリジン);セレクトフルオロ(Selectfluor)(1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート);TBAF(テトラブチルアンモニウムフルオリド);T−BuOH(tert−ブタノール);THF(テトラヒドロフラン);Tf(トリフルオロメタンスルホニル);TFA(トリフルオロ酢酸);およびTMSCH(トリメチルシリルジアゾメタン)である。
【0102】
本発明の化合物は、文献において知られた、または実験手順に例示した他の標準的な操作に加えて、以下のスキームおよび以下の実施例に示す反応を使用することにより調製され得る。したがって、実例としての以下のスキームは、例示の目的で使用している記載の化合物または特定の置換基によって限定されない。スキームにおいて示した置換基の番号付けは、特許請求の範囲において使用しているものと必ずしも相関しておらず、多くの場合、明瞭性のために、該化合物に単一の置換基が結合された状態で示されており、その場合、本明細書において上記の式I定義の下、多数の置換基が許容されていてもよい。提供する実施例は、本発明のさらなる理解の補助を意図するものである。使用した具体的な物質、種および条件は、本発明のさらなる例示を意図したものであり、本発明の妥当な範囲を限定するものではない。以下の表に図示した化合物の合成に使用した試薬は、市販のもの、または当業者によって容易に調製されるもののいずれかである。
【実施例】
【0103】
スキーム1
【0104】
【化14】

2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(1−5)
5−ブロモ−N−メチル−2−ニトロアニリン(1−1)
丸底フラスコに、4−ブロモ−2−フルオロ−1−ニトロベンゼン(11.8g,53.7mmol)、無水1,4ジオキサン(100mL)、および2.0Mのメチルアミンのメタノール溶液(56.4mL,113mmol)を添加した。次いで反応混合物を90℃まで、水冷式還流冷却器を取り付けた高温油浴中で撹拌しながら、窒素雰囲気下で3.5時間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、濃縮し、5−ブロモ−N−メチル−2−ニトロアニリン(1−1)を得た。MS(M):観測値=230.9,計算値=231.05。
【0105】
4−ブロモ−N−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(1−2)
5−ブロモ−N−メチル−2−ニトロアニリン(1−1)(12.4g,53.7mmol)の1,4ジオキサン(100mL)撹拌溶液に、0℃で、粉末亜鉛(17.6g,269mmol)を添加した後、氷酢酸(15.0mL,262mmol)を滴下した。次いで反応混合物を室温まで昇温させ、数分間超音波処理し、次いで室温で一晩撹拌し、次いで高温油浴中で4時間90℃まで加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで冷却し、次いで酢酸エチルに懸濁させ、0℃まで冷却し、わずかに塩基性になるまで撹拌しながら6N NaOHで中和した。次いで粗製混合物を濾過した。濾液の有機液を分離し、次いで、重炭酸ナトリウムの飽和溶液、続いて水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、4−ブロモ−N−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(1−2)を黒色油状物として得た。MS(M):観測値=200.9,計算値=201.06。
【0106】
6−ブロモ−1−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−3)
丸底フラスコに、4−ブロモ−N−メチルベンゼン−1,2−ジアミン(1−2)(9.07g,45.1mmol)、スルファミド(8.84g,92mmol)、および最後に無水ピリジン(75mL)を添加した。次いで反応混合物を125℃まで、水冷式還流冷却器を取り付けた高温油浴中で撹拌しながら、窒素雰囲気下で14時間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、酢酸エチルに懸濁させ、pH<3になるまで6N HClを添加した。次いで粗製混合物を濾過した。濾液の有機液を分離し、次いで6N HClで2回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、6−ブロモ−1−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−3)を得た。HRMS(M+H):観測値=262.9486,計算値=262.9484。
【0107】
5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−4)
丸底フラスコに、6−ブロモ−1−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−3)(5.32g,20.2mmol)、無水NMP(10mL)、無水1,4ジオキサン(100mL)、炭酸セシウム(13.2g,40.4mmol)を添加した後、(ブロモメチル)シクロプロパン(3.00g,22.2mmol)を添加した。次いで反応混合物を100℃まで、高温油浴中で撹拌しながら18時間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで冷却し、次いで酢酸エチルに懸濁させ、重炭酸ナトリウムの飽和溶液、続いて水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(0から40%までのEtOAc/Hex)、5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−4)を褐色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=316.9953,計算値=316.9954。
【0108】
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(1−5)
マイクロ波用バイアルに、5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−4)(0.074g,0.23mmol)、2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル(0.070g,0.30mmol)、炭酸セシウム(0.15g,0.47mmol)、パラジウムビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)(0.024g,0.047mmol)、ジオキサン(1mL)、および水(0.2mL)を添加した。次いで反応混合物をマイクロ波の照射下、100℃で10分間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、メタノールで希釈し、次いで濾過し、濃縮した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(1−5)を得た。H NMR(400MHz,CD OD):δ 7.82(d,J=7.8Hz,1H);7.72(t,J=7.7Hz,1H);7.61(d,J=7.9Hz,1H);7.51(t,J=7.7Hz,1H);7.22(d,J=8.2Hz,1H);7.15−7.07(m,2H);3.70(d,J=6.8Hz,2H);3.31(s,3H);1.39−1.30(m,1H);0.66(d,J=7.7Hz,2H);0.49(d,J=5.1Hz,2H)。HRMS(M+H):観測値=340.1114,計算値=340.1114。
スキーム2
【0109】
【化15】

2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−6−フルオロベンゾニトリル(2−2)
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(2−1)
丸底フラスコに、5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−4)(1.92g,6.05mmol)、酢酸カリウム(2.40g,4.04mmol)、4,4,4’,4’,5,5’−ヘキサメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(1.76g,6.93mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロ(dicholoro)パラジウム(1.03g,0.21mmol)、および無水1,4ジオキサン(20mL)を添加した。次いで反応混合物を90℃まで、高温油浴中で撹拌しながら18時間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで冷却し、次いで酢酸エチルに懸濁させ、重炭酸ナトリウムの飽和溶液、続いて水、次いでブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(0から25%までのEtOAc/Hex)、1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(2−1)を褐色固形物として得た。MS(M+H):観測値=365.1,計算値=365.3。
【0110】
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−6−フルオロベンゾニトリル(2−2)
マイクロ波用バイアルに、1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(2−1)(0.043g,0.12mmol)、2−ブロモ−6−フルオロベンゾニトリル(0.035g,0.18mmol)、炭酸セシウム(0.077g,0.24mmol)、パラジウムビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)(0.012g,0.024mmol)、ジオキサン(1mL)、および水(0.2mL)を添加した。次いで反応混合物をマイクロ波の照射下、100℃で10分間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放冷し、メタノールで希釈し、次いで濾過し、濃縮した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−6−フルオロベンゾニトリル(2−2)を白色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=358.1015,計算値=358.1020
表1.
以下の化合物を1−4から、スキーム1および2に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0111】
【表2】





スキーム3
【0112】
【化16】

1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(3−メチルピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(3−1)
マイクロ波用バイアルに、5−ブロモ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(1−4)(0.043g,0.14mmol)、パラジウムビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)(0.014g,0.027mmol)、3−メチル−2−(トリブチルスタンニル)ピリジン(0.078g,0.20mmol)および最後にジオキサン(1mL)を添加した。次いで反応混合物をマイクロ波の照射下、100℃で10分間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、メタノールで希釈し、次いで濾過し、濃縮した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(3−メチルピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(3−1)を褐色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=330.1270,計算値=330.1271。
【0113】
スキーム4
【0114】
【化17】

2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル(4−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。H NMR(400MHz,CD OD):δ 1.40−1.49(m,1H);1.60−1.69(m,1H);2.19−2.25(m,1H);3.31(s,3H);3.88−4.02(m,2H);7.10−7.17(m,2H);7.24(d,J=8.2Hz,1H);7.52(t,J=7.7Hz,1H);7.62(d,J=7.9Hz,1H);7.73(t,J=7.7Hz,1H);7.83(d,J=7.8Hz,1H)。HRMS m/z(M+H)376.0933(実測値)、376.0926(規定値)。
表2.
以下の化合物を、スキーム4に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0115】
【表3】

スキーム5
【0116】
【化18】

2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(5−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)356.1423(実測値)、356.1427(規定値)。
【0117】
スキーム6
【0118】
【化19】

2−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(6−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)344.1065(実測値)、344.1063(規定値)。
【0119】
スキーム7
【0120】
【化20】

2−[1−(シクロブチルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(7−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)354.1269(実測値)、354.1271(規定値)。
【0121】
スキーム8
【0122】
【化21】

1−(シクロブチルメチル)−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(8−1)
7−1から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。H NMR(400MHz,CD OD):δ 1.85−2.01(m,4H);2.09−2.17(m,2H);2.88−2.94(m,1H);3.14−3.19(m,4H);3.31(s,3H);3.75(d,J=7.2Hz,2H);3.91(m,4H);6.96(d,J=8.2Hz,1H);7.01(d,J=8.4Hz,1H);7.10−7.15(m,2H);7.20−7.27(m,2H);7.34(t,J=8.0Hz,1H)。HRMS m/z(M+H)462.1515(実測値)、462.1516(規定値)。
【0123】
スキーム9
【0124】
【化22】

2−[1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(9−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+Na)428.1037(実測値)、428.1039(規定値)。
【0125】
スキーム10
【0126】
【化23】

2−{3−メチル−2,2−ジオキシド−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル(10−2)
1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)460.0941(実測値)、460.0937(規定値)。
【0127】
スキーム11
【0128】
【化24】

5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(11−1)
10−1から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)568.1173(実測値)、568.1182(規定値)。
【0129】
スキーム12
【0130】
【化25】

6−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(12−3)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(12−1)
4−1から、スキーム2に報告した手順に従って調製した。LRMS m/z(M+H):観測値=401.1,計算値=401.2。
【0131】
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−ヒドロキシベンゾニトリル(12−2)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(12−1)(2.0g,5.0mmol,1当量)、2−クロロ−4−ヒドロキシベンゾニトリル(0.84g,5.5mmol,1.1当量)、リン酸三カリウム(2.1g,10.0mmol,2,0当量)、S−Phos(0.20g,0.5mmol,0.1当量)、および酢酸パラジウム(II)(56mg,0.25mmol,0.05当量)を、ジオキサン(20mL)および水(3mL)と合わせた。得られた混合物を100℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。次いで、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(20mL)とブライン(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(80gのSiO,0から80%までのEtOAcを含むヘキサン)、2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−ヒドロキシベンゾニトリル(12−2)を白色固形物として得た。LRMS m/z(M+H)392.3(実測値)、392.1(規定値)。
【0132】
6−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(12−3)
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−ヒドロキシベンゾニトリル(12−2)(300mg,0.77mmol,1当量)を、アセトニトリル(2.5mL)に溶解させ、6−クロロピリジン−2−カルボニトリル(212mg,1.5mmol,2当量)と炭酸カリウム(424mg,3.1mmol,4当量)を添加した。得られた混合物をマイクロ波中、140℃で1.5時間加熱した。混合物を濾過し、アセトニトリルで洗浄した。粗製混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10から100%までのアセトニトリルを含む水(0.1%のTFA調整剤含有))、6−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(12−3)をオフホワイト色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.90(t,J=8.0Hz,1H);7.82(d,J=8.4Hz,1H);7.50(d,J=7.2Hz,1H);7.34(s,1H);7.29(t,J=10.4Hz,1H);6.99(s,2H);6.92(d,J=8.0Hz,2H)、3.92(d,J=6.8Hz,2H);3.36(s,3H);2.14(m,1H);1.65(m,1H);1.41(m,1H)。HRMS m/z(M+H)494.1097(実測値)、494.1093(規定値)。
表3.
以下の化合物を、スキーム14に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0133】
【表4】





スキーム13
【0134】
【化26】

4−{4−シアノ−3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル(13−3)
5−1から、スキーム12に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)474.1589(実測値)、474.1594(規定値)。
【0135】
スキーム14
【0136】
【化27】

4−{4−シアノ−3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル(14−2)
2−1から、スキーム12に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)458.1282(実測値)、458.1281(規定値)。
【0137】
スキーム15
【0138】
【化28】

4−(4−シアノ−3−(3−メチル−2,2−ジオキシド−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(15−3)
10−1から、スキーム12に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)578.1092(実測値)、578.1104(規定値)。
【0139】
スキーム16
【0140】
【化29】

2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−(メトキシメトキシ)ベンゾニトリル(16−1)
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−ヒドロキシベンゾニトリル(12−2)(25mg,0.06mmol,1当量)を無水DMF(0.5mL)に溶解させ、水素化ナトリウム(3.1mg,0.08mmol,1.2当量,油中60%)を添加した。得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌し、MOM−Cl(0.01mL,0.1mmol,2当量)を添加した。得られた混合物を周囲温度で10分間撹拌した。粗製混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10から100%までのアセトニトリルを含む水(0.1%のTFA調整剤含有))、2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−(メトキシメトキシ)ベンゾニトリル(16−1)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.68(d,J=8.4Hz,1H);7.19(dd,J=1.6,8.0Hz,1H);7.11(s,1H);7.09(dd,J=2.4、8.8Hz,1H);6.95(s,1H);6.91(d,J=8.0Hz,1H);5.26(s,2H);3.91(d,J=6.8Hz,2H);3.50(s,3H);3.34(s,3H);2.11−2.19(m,1H);1.61−1.69(m,1H);1.36−1.44(m,1H)。LRMS m/z(M+H)436.3(実測値)、436.1(規定値)。
【0141】
スキーム17
【0142】
【化30】

2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(17−2)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−フルオロ安息香酸メチル(17−1)
5−ブロモ−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(4−1)(100mg,0.28mmol,1当量)、[2−フルオロ−5−(メトキシカルボニル)フェニル]ボロン酸(84mg,0.43mmol,1.5当量)、炭酸セシウム(185mg,0.57mmol,2.0当量)およびビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(29mg,0.06mmol,0.2当量)を、ジオキサン(1.5mL)および水(0.3mL)と合わせた。得られた混合物をマイクロ波中、100℃で10分間加熱した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(2mL)とブライン(2mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(12gのSiO,0から70%までのEtOAcを含むヘキサン)、3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−フルオロ安息香酸メチル(17−1)を黄色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.14(dd,J=1.6,6.0Hz,1H);8.01(m,1H);7.21(m,2H);6.95(t,J=1.2Hz,1H);6.90(d,J=6.4Hz,1H);3.94(s,3H);3.91(d,J=5.6Hz,2H);3.33(s,3H);2.14(m,1H);1.64(m,1H);1.39(m,1H)。
【0143】
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(17−2)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−フルオロ安息香酸メチル(17−1)(81mg,0.19mmol,1当量)をTHF(1mL)に溶解させ、メチルマグネシウムブロミド(0.32mL,1.0mmol,3.0M,5.0当量)を添加した。得られた混合物を周囲温度で10分間撹拌した。NHCl(1mL)の添加によって反応クエンチし、EtOAc(10mL)で抽出し、水(1mL)とブライン(1mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(12gのSiO,0から70%までのEtOAcを含むヘキサン)、2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(17−2)を黄色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.54(dd,J=2.0,6.0Hz,1H);7.41(m,1H);7.18(dt,J=1.2,6.8Hz,2H);7.11(dd,J=6.8,8.0Hz,1H);6.94(t,J=1.2Hz,1H);6.89(d,J=6.8Hz,1H);3.90(d,J=6.0Hz,2H);3.32(s,3H);2.14(m,1H);1.64(m,1H);1.63(s,6H),1.39(m,1H)。HRMS m/z(M+H)427.1303(実測値)、427.1298(規定値)。
表4.
以下の化合物を、スキーム17に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0144】
【表5】

スキーム18
【0145】
【化31】

2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール(18−2)
1−4から、スキーム17に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+Na)409.1580(実測値)、409.1556(規定値)。
【0146】
スキーム19
【0147】
【化32】

2−(3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール(19−2)
5−1から、スキーム17に報告した手順に従って調製した。LRMS m/z(M−OH)385.2(実測値)、385.2(規定値)。
【0148】
スキーム20
【0149】
【化33】

2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(3−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,5−c]ピリジン−5(4H)−イル)メチル]ベンゾニトリル(20−1)
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル(4−3)(30mg,0.07mmol,1当量)をNMP(1mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.03mL,0.22mmol,3当量)を添加した後、塩化メシル(0.006mL,0.08mmil,1.1当量)を添加した。10分後、4,5,6,7−テトラヒドロイソオキサゾロ[4,5−c]ピリジン−3−オール(23.2mg,0.16mmol,2当量)とDIPEA(0.085mL,0.49mmol,6当量)を添加した。得られた混合物を80℃で1時間撹拌した。混合物を冷却し、逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10から100%までのアセトニトリルを含む水(0.1%のTFA調整剤含有))、2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(3−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,5−c]ピリジン−5(4H)−イル)メチル]ベンゾニトリル(20−1)を白色固形物として得た。HRMS m/z(M+H)528.1521(実測値)、528.1512(規定値)。
表5.
以下の化合物を、スキーム20に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0150】
【表6】

スキーム21
【0151】
【化34】

5−{5−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(21−1)
4−7から、スキーム20に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)509.1837(実測値)、509.1829(規定値)。
表6.
以下の化合物を、スキーム21に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0152】
【表7】

スキーム22
【0153】
【化35】

5−{3−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(22−1)
4−8から、スキーム20に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)509.1836(実測値)、509.1829(規定値)。
表7.
以下の化合物を、スキーム22に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0154】
【表8】

スキーム23
【0155】
【化36】

2−シアノ−N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド(23−3)および2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(23−4)
{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}カルバミン酸tert−ブチル(23−1)
{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}カルバミン酸tert−ブチル(23−1)は、1−4から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。MS(M−55):計算値 388.2,実測値 388.1。
【0156】
1−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}メタンアミン塩酸塩(23−2)
丸底フラスコに、{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}カルバミン酸tert−ブチル(23−1)(0.250g,0.564mmol)、DCM(2mL)、MeOH(2mL)、および最後にHClのEtOAc飽和溶液(4N)(0.705mL,2.82mmol)を添加した。次いで反応混合物をキャッピングし、室温で1時間撹拌し、その時点でこれを濃縮し、1−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}メタンアミン塩酸塩(23−2)をワックス状のピンク色の固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=344.1429,計算値=344.1427。
【0157】
2−シアノ−N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド(23−3)および2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(23−4)
マイクロ波用バイアルに、1−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}メタンアミン塩酸塩(23−2)(0.025g,0.066mmol)、EDC(0.016g,0.086mmol)、HOBt(0.012g,0.086mmol)、NMP(1mL)、および最後にDIPEA(0.024mL,0.14mmol)を添加した。次いで反応混合物をマイクロ波の照射下、100℃で10分間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、メタノールで希釈し、次いで濾過し、濃縮した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、2−シアノ−N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド(23−3)を褐色固形物として、および2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(23−4)を褐色固形物として得た。
【0158】
23−3:HRMS(M+H):観測値=473.1641,計算値=473.1642。
【0159】
23−4:HRMS(M+H):観測値=474.1477,計算値=474.1482。
表8.
以下の化合物を、スキーム23に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0160】
【表9】

スキーム24
【0161】
【化37】

2−({3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}アミノ)ニコチノニトリル(24−1)
マイクロ波用バイアルに、1−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}メタンアミン塩酸塩(23−2)(0.037g,0.097mmol)、2−フルオロニコチノニトリル(0.18g,0.15mmol)、NMP(0.7mL)、および最後にDIPEA(0.039mL,0.22mmol)を添加した。次いで反応混合物をマイクロ波の照射下、100℃で10分間加熱した。次いで粗製反応混合物を室温まで放却し、メタノールで希釈し、次いで濾過し、濃縮した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、2−({3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}アミノ)ニコチノニトリル(24−1)を褐色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=446.1642,計算値=446.1645。
表9.
以下の化合物を、スキーム24に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0162】
【表10】

スキーム25
【0163】
【化38】

1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(25−2)
(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)メタノール(25−1)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(12−1)(131mg,0.33mmol,1.0当量)、(6−ブロモピリジン−2−イル)メタノール(61mg,0.33mmol,1.0当量)、炭酸セシウム(317mg,0.97mmol,3.0当量)およびビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(16.6mg,0.03mmol,0.1当量)を、ジオキサン(1.0mL)および水(0.2mL)と合わせた。得られた混合物をマイクロ波中、120℃で20分間加熱した。反応混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(2mL)とブライン(2mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(12gのSiO,0から80%までのEtOAcを含むヘキサン)、(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)メタノール(25−1)を得た。LRMS m/z(M+H)382.2(実測値)、382.1(規定値)。
【0164】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(25−2)
(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)メタノール(25−1)(30mg,0.079mmol,1.0当量)をNMP(1mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.04mL,0.24mmol,3.0当量)を添加した後、塩化メシル(0.008mL,0.1mmol,1.2当量)を添加した。10分後、1−(メチルスルホニル)ピペラジン(28.6mg,0.17mmol,2.1当量)とDIPEA(0.061mL,0.35mmol,4.4当量)を添加した。得られた混合物を80℃で10分間撹拌した。混合物を冷却し、逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10から100%までのアセトニトリルを含む水(0.1%のTFA調整剤含有))、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(25−2)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.99(s,1H);7.98(d,J=8.0Hz,1H);7.84(dd,J=1.6,8.4Hz,1H);7.77(d,J=1.6Hz,1H);7.44(dd,J=1.6,6.0Hz,1H);7.13(d,J=8.4Hz,1H);4.66(s,2H);3.97(d,J=7.2Hz,2H);3.62(brs、8H);3.39(s,3H);2.99(s,3H);2.21(m,1H);1.65(m,1H);1.44(m,1H)。HRMS m/z(M+H)528.1538(実測値)、528.1545(規定値)。
表10.
以下の化合物を、スキーム25に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0165】
【表11】



スキーム26
【0166】
【化39】

1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−メチル−6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(26−7)
3,5−ジクロロ−6−メチル−2H−1,4−オキサジン−2−オン(26−2)
2−ヒドロキシプロパンニトリル(26−1)(5.0g,70mmol,1当量)を含むトルエン(60mL)を、0℃で、塩化オキサリル(24.6mL,281mmol,4当量)のトルエン(165mL)撹拌溶液に滴下した。30分後、反応混合物を90℃まで加熱し、トリエチルアミン塩酸塩(4.8g,35.2mmol,0.5当量)を添加した。混合物を同じ温度で4時間撹拌し、次いで60℃で真空濃縮した。得られた混合物をEtO(300mL)に懸濁させ、濾過し、EtOで洗浄し(3×100mL)、濾液を合わせ、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによって精製し(330gのSiO,0から50%までのEtOAcを含むヘキサン)、3,5−ジクロロ−6−メチル−2H−1,4−オキサジン−2−オン(26−2)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.38(s,3H)。
【0167】
4,6−ジクロロ−1−メチル−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−3−オン(26−3)
3,5−ジクロロ−6−メチル−2H−1,4−オキサジン−2−オン(26−2)(3.0g,17mmol,1当量)をトルエン(42mL)に溶解させ、混合物を40℃で、1気圧のエチレンガス下で4日間撹拌した。混合物を真空濃縮し、4,6−ジクロロ−1−メチル−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−3−オン(26−3)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.20−2.44(m,3H);1.93(m,1H);1.77(s,3H)。LRMS m/z(M+H)207.0(実測値)、207.0(規定値)。
【0168】
6−クロロ−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−4)
4,6−ジクロロ−1−メチル−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−3−オン(26−3)(3.0g,14.4mmol,1当量)をクロロホルム(30mL)に溶解させ、DBU(6.5mL,43mmol,3当量)を添加した。周囲温度で5分間の撹拌後、エタノール(0.84mL,16mmol,1.1当量)を添加すると、わずかに発熱が見られた。周囲温度で15分間の撹拌後、反応混合物を濃縮し、粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(80gのSiO,0から100%までのEtOAcを含むヘキサン)、6−クロロ−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−4)を無色の油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.97(d,J=7.6Hz,1H);7.69(d,J=7.6Hz,1H);4.47(q,J=7.2Hz,2H);2.46(s,3H);1.43(t,J=7.2Hz,3H)。LRMS m/z(M+H)200.0(実測値)、200.0(規定値)。
【0169】
6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−5)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(12−1)(100mg,0.25mmol,1当量)、6−クロロ−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−4)(75mg,0.38mmol,1.5当量)、リン酸三カリウム(106mg,0.50mmol,2.0当量)、S−Phos(10mg,0.025mmol,0.1当量)、および酢酸パラジウム(II)(2.8mg,0.012mmol,0.05当量)を、THF(1mL)および水(0.2mL)と合わせた。得られた混合物を75℃で14時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。次いで、混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(1mL)とブライン(1mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(12gのSiO,0から80%までのEtOAcを含むヘキサン)、6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−5)を得た。HRMS m/z(M+H)438.1291(実測値)、438.1294(規定値)。
【0170】
(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール(26−6)
6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−5)(85mg,0.19mmol,1当量)をTHF(1mL)に溶解させ、−78℃まで冷却した。DIBAL−H(0.97mL,0.97mmol,5.0当量,ヘプタン中1.0M)を添加し、混合物を同じ温度で撹拌した。20分後、ロッシェル塩(1mL)の添加によって反応液をクエンチし、2時間撹拌し、周囲温度まで昇温させた。混合物をEtOAc(10mL)で抽出し、水(1mL)とブライン(1mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール(26−6)を得た。HRMS m/z(M+H)396.1186(実測値)、396.1188(規定値)。
【0171】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−メチル−6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(26−7)
(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)メタノール(26−6)(25mg,0.06mmol,1当量)をNMP(0.5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.03mL,0.18mmol,3.0当量)を添加した後、塩化メシル(0.01mL,0.12mmol,2.0当量)を添加した。10分後、1−(メチルスルホニル)ピペラジン(20.8mg,0.13mmol,2.0当量)とDIPEA(0.033mL,0.19mmol,3.0当量)を添加した。得られた混合物を80℃で10分間撹拌した。混合物を冷却し、逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,15から65%までのアセトニトリルを含む水(0.1%のTFA調整剤含有))、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−メチル−6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(26−7)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.91(d,J=7.6Hz,1H);7.48(d,J=7.6Hz,1H);7.25(dd,J=1.6,8.4Hz,1H);7.19(s,1H);7.13(d,J=8.0Hz,1H);4.53(s,2H);3.97(d,J=7.2Hz,2H);3.56(m,4H);3.49(m,4H);3.33(s,3H);2.95(s,3H);2.43(s,3H);2.21(m,1H);1.64(m,1H);1.42(m,1H)。HRMS m/z(M+H)542.1693(実測値)、542.1702(規定値)。
表11.
以下の化合物を、スキーム26に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0172】
【表12】

スキーム27
【0173】
【化40】

2−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(27−1)
6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−カルボン酸エチル(26−5)(30mg,0.07mmol,1当量)をTHF(0.5mL)に溶解させ、メチルマグネシウムブロミド(0.11mL,0.34mmol,3.0M,5.0当量)を添加した。得られた混合物を周囲温度で10分間撹拌した。NHCl(1mL)の添加によって反応クエンチし、EtOAc(10mL)で抽出し、水(1mL)とブライン(1mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(4gのSiO,0から70%までのEtOAcを含むヘキサン)、2−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)プロパン−2−オール(27−1)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.68(d,J=7.6Hz,1H);7.49(d,J=8.0Hz,1H);7.20(dd,J=1.6,8.0Hz,1H);7.10(s,1H);7.09(d,J=8.4Hz,1H);3.95(m,2H);3.31(s,3H);2.30(s,3H);2.21(m,1H);1.64(m,1H);1.55(s,6H);1.42(m,1H)。HRMS m/z(M+H)424.1501(実測値)、424.1501(規定値)。
【0174】
スキーム28
【0175】
【化41】

2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(28−5)
6−クロロ−N−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(28−1)
2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(2.0g,10mmol)と炭酸ナトリウム(2.8g,25.9mmol)を、窒素下で丸底フラスコに添加し、エタノール(100mL)に懸濁させた。次いで、メチルアミン含有メタノール(7.8mL,16mmol,2M)を添加し、室温で3時間撹拌した。この黄色の溶液を濃縮し、次いで酢酸エチルに再溶解させた後、重炭酸ナトリウムとブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次いで、この黄色固形物をエタノールに再溶解させ、再結晶させ、6−クロロ−N−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(28−1)を黄色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=188.0216,計算値=188.0221。
【0176】
6−クロロ−N−メチルピリジン−2,3−ジアミン(28−2)
6−クロロ−N−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(28−1、10.5g,56mmol)と塩化スズ(II)二水和物(50.5g,224mmol)を濃HCl(80mL)に懸濁させ、一晩還流した。この溶液を室温まで冷却し、次いで、NaOH/酢酸エチル溶液に−78℃で、溶液がわずかに塩基性のpHになるまで非常にゆっくり添加した。この懸濁液を重炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、6−クロロ−N−メチルピリジン−2,3−ジアミン(28−2)を黒色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=158.0471,計算値=158.0480。
【0177】
5−クロロ−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(28−3)
5−クロロ−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(3−3)は、(28−2)から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS(M+H):観測値=219.9946,計算値=219.9942。
【0178】
5−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(28−4)
5−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(28−4)は、(28−3)から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS(M+H):観測値=274.0415,計算値=274.0412。
【0179】
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(28−5)
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(28−5)は、(28−4)から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS(M+H):観測値=341.1064,計算値=341.1067。
表12:
以下の化合物を、スキーム28に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0180】
【表13】

スキーム29
【0181】
【化42】

2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンゾニトリル(29−2)
5−クロロ−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(29−1)
5−クロロ−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(29−1)は、(28−3)から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。HRMS(M+H):観測値=310.0220,計算値=310.0223。
【0182】
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンゾニトリル(29−2)
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(29−2)は、29−1から、スキーム1に報告した手順に従って調製した。H NMR(400MHz,CD OD):δ 1.42−1.52(m,1H);1.65−1.72(m,1H);2.20−2.27(m,1H);3.48(s,3H);4.01(d,J=7.3Hz,2H);7.42(d,J=8.1Hz,1H);7.49(d,J=8.1Hz,1H);7.55(t,J=7.7Hz,1H);7.74(t,J=7.8Hz,1H);7.85(d,J=7.8Hz,1H);7.89(d,J=8.0Hz,1H)。HRMS(M+H):観測値=377.0877,計算値=377.0878。
表13:
以下の化合物を、スキーム29に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0183】
【表14】


スキーム30
【0184】
【化43】

2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(30−2)
2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル(30−2)は、28−3から、スキーム1と28に報告した手順に従って調製した。H NMR(400MHz,CD OD):δ 1.14(s,9H);3.47(s,3H);3.61(s,2H);7.38(d,J=8.1Hz,1H);7.46(d,J=8.1Hz,1H);7.54(t,J=7.7Hz,1H);7.73(t,J=7.8Hz,1H);7.84(d,J=7.8Hz,1H);7.89(d,J=8.0Hz,1H)。HRMS(M+H):観測値=357.1378,計算値=357.1380。
表14:
以下の化合物を、スキーム30に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0185】
【表15】

スキーム31
【0186】
【化44】

1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−4)
{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ボロン酸(31−1)
{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ボロン酸(31−1)は、(29−1)から、スキーム1に報告した手順に従って調製し、粗製物質を次の工程で使用した。
【0187】
4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31−2)
4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(31−2)は、粗製(31−1)から(2−2)と同じ手順によって調製した。HRMS(M+H):観測値=535.2179,計算値=535.2185。
【0188】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−ピペリジン−4−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−3)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−ピペリジン−4−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−3)は、(31−2)から、スキーム4に報告した手順に従って調製した。
【0189】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−4)
バイアルに、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−ピペリジン−4−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−3)(0.030g,0.064mmol)、NMP(1mL)、DIPEA(0.060mL,0.344mmol)、および最後に塩化メタンスルホニル(0.0374mL,0.480mmol)を添加した。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで粗製反応混合物をメタノールで希釈し、次いで濾過した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(31−4)を褐色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=513.1430,計算値=513.1436。
【0190】
スキーム32
【0191】
【化45】

1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(32−2)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド塩酸塩(32−1)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド塩酸塩(32−1)は、(29−6)から、スキーム23に報告した手順に従って調製した。
【0192】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(32−2)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(32−2)は、32−1から、スキーム31において報告したものと同様の手順を用いて調製した。HRMS(M+H) 観測値=514.1389,計算値=514.1383。
【0193】
スキーム33
【0194】
【化46】

1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(33−1)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(33−1)は、(29−7)から、スキーム31において報告したものと同様の手順を用いて調製した。HRMS(M+H):観測値=514.1389,計算値=514.1385。
【0195】
スキーム34
【0196】
【化47】

l−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−{4−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(34−1)
マイクロ波用バイアルに、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド塩酸塩(8−3)(0.028g,0.059mmol)、HATU(0.029g,0.077mmol)、イソオキサゾール−3−カルボン酸(0.0087g,0.077mmol)、NMP(1mL)、および最後にDIPEA(0.060mL,0.344mmol)を添加した。次いで反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで粗製反応混合物をメタノールで希釈し、次いで濾過した。粗製反応混合物を逆相クロマトグラフィーによって精製し(Waters Sunfire MSC18,10%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水→100%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸/水)、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−{4−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(34−1)を褐色固形物として得た。HRMS(M+H):観測値=531.1613,計算値=531.1621。
【0197】
スキーム35
【0198】
【化48】

1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−イル]エタノン(35−1)
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−イル]エタノン(35−1)は、(29−7)から、23−2についてスキーム34において報告したものと同様の手順を用いて調製した。HRMS(M+H):観測値=478.1723,計算値=478.1719。
【0199】
スキーム36
【0200】
【化49】

4−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(36−2)
4−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル(36−2)は、31−1から、スキーム12において報告したものと同様の手順を用いて調製した。H NMR(400MHz,CD OD):δ 1.40−1.49(m,1H);1.63−1.72(m,1H);2.18−2.28(m,1H);3.48(s,3H);4.02(d,J=7.1Hz,2H);7.29−7.38(m,2H);7.42(d,J=8.0Hz,1H);7.54(d,J=8.1Hz,1H);7.64(d,J=2.6Hz,1H);7.75(d,J=2.5Hz,1H);7.98(d,J=8.4Hz,1H);8.62(d,J=5.7Hz,1H)。HRMS m/z(M+H)495.1044(実測値)、495.1045(規定値)。
表15:
以下の化合物を、スキーム36に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0201】
【表16】

スキーム37
【0202】
【化50】

2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(37−2)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロ安息香酸エチル(37−1)
5−クロロ−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(29−1)(2.2g,7.1mmol,1.0当量)、[3−(エトキシカルボニル)−2−フルオロフェニル]ボロン酸(3.0g,14mmol,2.0当量)、リン酸三カリウム(3.0g,14.2mmol,2.0当量)、S−Phos(0.29g,0.71mmol,0.1当量)、および酢酸パラジウム(II)(0.080mg,0.36mmol,0.05当量)を、THF(15mL)および水(2mL)と合わせた。得られた混合物を75℃で14時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。次いで、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(10mL)とブライン(10mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(120gのSiO,0から60%までのEtOAcを含むヘキサン)、3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロ安息香酸エチル(37−1)を黄色固形物として得た。LRMS m/z(M+H)442.2(実測値)、442.1(規定値)。
【0203】
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(37−2)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロ安息香酸エチル(37−1)(240mg,0.54mmol,1.0当量)をTHF(4mL)に溶解させた。反応混合物を−78℃まで冷却し、メチルマグネシウムブロミド(0.91mL,2.7mmol,3.0M,5.0当量)を添加した。得られた混合物を周囲温度で30分間撹拌した。NHCI(2mL)の添加によって反応クエンチし、EtOAc(50mL)で抽出し、水(10mL)とブライン(10mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(40gのSiO,10から70%までのEtOAcを含むヘキサン)、2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)プロパン−2−オール(37−2)を黄色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 7.81(td,J=1.6,7.6Hz,1H);7.59(td,J=1.6,7.6Hz,1H);7.42(dd,J=2.0,8.0Hz,1H);7.23(t,J=7.6Hz,1H);7.06(d,J=8.0Hz,1H);3.81−4.03(m,2H);3.49(s,3H);2.15(m,1H);1.69(s,6H);1.66(m,1H);1.39(m,1H)。HRMS m/z(M+H)428.1242(実測値)、428.1250(規定値)。
【0204】
スキーム38
【0205】
【化51】

2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(38−2)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチル安息香酸メチル(38−1)
5−クロロ−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(29−1)(6.6g,21.3mmol,1.0当量)、4−メチル−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸メチル(8.8g,32.0mmol,1.5当量)、リン酸三カリウム(9.0g,42.6mmol,2.0当量)、S−Phos(875mg,2.1mmol,0.1当量)、および酢酸パラジウム(II)(239mg,1.1mmol,0.05当量)を、THF(90mL)および水(15mL)と合わせた。得られた混合物を75℃で14時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。次いで、混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、水(100mL)とブライン(100mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(330gのSiO,0から60%までのEtOAcを含むヘキサン)、3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチル安息香酸メチル(38−1)を黄色固形物として得た。HRMS m/z(M+H)424.1135(実測値)、424.1137(規定値)。
【0206】
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(38−2)
38−1から、スキーム37に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)424.1494(実測値)、424.1501(規定値)。
表16.
以下の化合物を、スキーム38に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0207】
【表17】

スキーム39
【0208】
【化52】

1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(39−2)
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタノール(39−1)
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチル安息香酸メチル(38−1)(8.0g,18.9mmol,1.0当量)をTHF(100mL)に溶解させ、−78℃まで冷却した。DIBAL−H(60.0mL,60.0mmol,3.2当量,ヘプタン中1.0M)を添加し、混合物を同じ温度で撹拌した。10分後、ロッシェル塩(15mL)の添加によって反応液を注意深くクエンチし、3時間撹拌し、周囲温度まで昇温させた。混合物をEtOAc(300mL)で抽出し、水(2×50mL)とブライン(50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタノール(39−1)を褐色固形物として得た。さらなる精製は必要でなかった。HRMS m/z(M+H)396.1188(実測値)、396.1188(規定値)。
【0209】
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(39−2)
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタノール(39−1)(7.3g,18.4mmol,1.0当量)をNMP(90mL)に溶解させ、トリエチルアミン(7.7mL,55.2mmol,3.0当量)を添加した後、塩化メシル(1.6mL,20.3mmol,1.1当量)を添加した。20分後、1−アセチルピペラジン(3.3g,25.7mmol,2.0当量)とDIPEA(9.0mL,51.3mmol,3.0当量)を添加した。得られた混合物を80℃で2時間分間(hours minutes)撹拌した。混合物を冷却し、EtOAc(300mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(50mL)、水(6×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(330gのSiO,0から20%までのIPAを含むDCM)、1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(39−2)をオフホワイト色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.36(d,J=8.0Hz,1H);7.35(s,1H);7.25(s,2H);7.08(d,J=8.0Hz,1H);3.97(d,J=6.8Hz,2H);3.56(s,2H);3.54(dt,J=5.2、20.4Hz,4H);3.38(s,3H);2.46(dt,J=5.2,18.8Hz,4H);2.35(s,3H);2.21(m,1H);2.07(s,3H);1.67(m,1H);1.43(m,1H)。HRMS m/z(M+H)506.2029(実測値)、506.2032(規定値)。
表17.
以下の化合物を、スキーム39に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0210】
【表18】









スキーム40
【0211】
【化53】

1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(40−1)
29−8から、スキーム39に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)492.1878(実測値)、492.1875(規定値)。
表18.
以下の化合物を、スキーム39に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0212】
【表19】

スキーム41
【0213】
【化54】

1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(41−1)
29−9から、スキーム39に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)510.1778(実測値)、510.1781(規定値)。
表19.
以下の化合物を、スキーム39に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0214】
【表20】

スキーム42
【0215】
【化55】

1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(42−1)
29−10から、スキーム39に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)510.1776(実測値)、510.1781(規定値)。
表20.
以下の化合物を、スキーム39に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0216】
【表21】

スキーム43
【0217】
【化56】

(2R)−1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(43−3)
4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(43−1)
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタノール(39−1)(1.5g,3.8mmol,1.0当量)をNMP(19mL)に溶解させ、トリエチルアミン(1.6mL,11.4mmol,3.0当量)を添加した後、塩化メシル(0.59mL,7.6mmol,2.0当量)を添加した。20分後、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.8g,9.7mmol,3.0当量)とDIPEA(2.8mL,16.2mmol,5.0当量)を添加した。得られた混合物を80℃で2時間分間(hours minutes)撹拌した。混合物を冷却し、EtOAc(200mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(50mL)、水(6×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(330gのSiO,0から80%までのEtOAcを含むヘキサン)、4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(43−1)を褐色固形物として得た。HRMS m/z(M+H)564.2446(実測値)、564.2451(規定値)。
【0218】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−[2−メチル−5−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(43−2)
4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(43−1)(3.3g,5.7mmol,1.0当量)をDCM(40mL)に溶解させ、TFA(4.4mL,56.7mmol,10当量)を添加し、反応混合物を周囲温度で45分間撹拌した。トルエン(10mL)を添加し、反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)に溶解させ、次いで重炭酸ナトリウム(3×20mL)、水(20mL)とブライン(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−[2−メチル−5−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(43−2)を褐色固形物として得た。さらなる精製は必要ではなかった。HRMS m/z(M+H)463.1925(実測値)、463.1926(規定値)。
【0219】
(2R)−1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(43−3)
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−[2−メチル−5−(ピペラジン−1−イルメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(43−2)(2.3g,5.0mmol,1.0当量)をNMP(25mL)に溶解させ、DIPEA(2.6mL,14.9mmol,3.0当量)、D−乳酸(536mg,6.0mmol,1.2当量)およびHATU(2.8g,7.4mmol,1.5当量)を添加した。反応混合物を周囲温度で5分間撹拌し、次いでEtOAc(200mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(4×30mL)とブライン(30mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(120gのSiO,0から40%までのIPAを含むDCM)、(2R)−1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン(43−3)を白色固形物として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ 7.37(d,J=8.4Hz,1H);7.35(s,1H);7.26(s,2H);7.08(d,J=8.4Hz,1H);4.54(q,J=6.8Hz,1H);3.98(d,J=6.8Hz,2H);3.64(m,4H);3.57(s,2H);3.38(s,3H);2.49(m,4H);2.36(s,3H);2.21(m,1H);1.67(m,1H);1.43(m,1H);1.18(d,J=6.8Hz,3H)。HRMS m/z(M+H)536.2136(実測値)、536.2138(規定値)。
表21.
以下の化合物を、スキーム43に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0220】
【表22】

スキーム44
【0221】
【化57】

5−[5−(アジドメチル)−2−メチルフェニル]−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(44−1)
39−1から、スキーム39に報告した手順に従って調製した。LRMS m/z(M+H)421.0(実測値)、421.1(規定値)。
【0222】
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタンアミン(44−2)
5−[5−(アジドメチル)−2−メチルフェニル]−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド(44−1)(480mg,1.1mmol,1.0当量)を含むTHF(6.7mL)に、トリフェニルホスフィン(600mg,2.3mmol,2.0当量)を添加した後、水(0.31mL,17.1mmol,15当量)を添加した。反応混合物を周囲温度で一晩撹拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム(4×10mL)とブライン(20mL)で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(24gのSiO,20から100%までのEtOAcを含むヘキサン)、1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)メタンアミン(44−2)を得た。HRMS m/z(M+H)395.1348(実測値)、395.1348(規定値)。
N−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)アセトアミド(44−3)
44−2から、スキーム43に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)504.1637(実測値)、504.1624(規定値)。
表22.
以下の化合物を、スキーム44に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0223】
【表23】

スキーム45
【0224】
【化58】

(4−クロロ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)メタノール(45−1)
29−1から、スキーム38に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)416.0647(実測値)、416.0642(規定値)。
1−[4−(4−クロロ−3−(1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン(45−2)
45−1から、スキーム39に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)526.1497(実測値)、526.1486(規定値)。
表23.
以下の化合物を、スキーム45に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0225】
【表24】

スキーム46
【0226】
【化59】

2−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエタノール(46−4)
4−(6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(46−1)
マイクロ波用バイアルに、2−ブロモ−6−フルオロ−3−メチルピリジン(1355mg,7.13mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1338mg,7.18mmol)、無水NMP(3.5mL)、およびDIPEA(1.65ml,9.45mmol)を添加した。得られた混合物を120℃で16時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。次いで、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、水(20mL)とブライン(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(80gのSiO,0から25%までのEtOAcを含むヘキサン)、4−(6−ブロモ−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(46−1)をワックス状の褐色固形物として得た。HRMS m/z(M+H)356.0971(測定値)、356.0968(計算値)。
【0227】
4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(46−2)
12−1と46−1から、スキーム12に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)550.2308(測定値)、550.2294(計算値)。
【0228】
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−メチル−6−ピペラジン−1−イルピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド(46−3)
46−2から、スキーム23に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)450.1774(測定値)、450.1770(計算値)。
【0229】
2−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエタノール(46−4)
46−3から、スキーム23に報告した手順に従って調製した。HRMS m/z(M+H)508.1834(測定値)、508.1825(計算値)。
表24.
以下の化合物を、スキーム46、スキーム21、スキーム31、およびスキーム41に示したものと同様の反応シーケンスによって調製した。
【0230】
【表25】







【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

(式中、:
Xは、CおよびNから選択され;
Yは、C1〜6アルキルであり;
は、
(1)C2〜8アルキル、
(2)C2〜8アルケニル、
(3)C2〜8アルキニル、
(4)C3〜6シクロアルキル−(CH−(式中、pは、1、2、3または4である)、および
(5)ベンジル
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(1)〜(5)は、1〜3個のR基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、ハロ、OH、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、CF、−OCFおよび−CNからなる群より選択され;
環Aは、アリールおよびヘテロアリールから選択され、前記アリールおよびヘテロアリールは、置換可能な最大数までの位置に1つ以上のR基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、
(1)ハロ、
(2)C1〜8アルキル、
(3)C2〜6アルケニル、
(4)C2〜6アルキニル、
(5)C3〜6シクロアルキル、
(6)C1〜6アルコキシ、
(7)C3〜6シクロアルコキシ、
(8)−CN、
(9)−OH、
(10)−C(O)−O−C1〜4アルキル、
(11)−C(O)−C1〜4アルキル、
(12)−N(R)
(13)−C(O)−N(R)
(14)−S(O)−C1〜4アルキル(式中、kは、0、1または2である)、
(15)−アリール、
(16)−ヘテロアリール、
(17)−複素環、
(18)−C(O)−アリール、
(19)−N(R)−アリール、
(20)ベンジル、
(21)ベンジルオキシ、
(22)アリール−O−、
(23)ヘテロアリール−O−、
(24)複素環−O−
(23)−COH、
(24)−SH、
(25)−SON(R)R、
(26)−N(R)C(O)N(R)R、
(27)−N(R)C(O)C1〜4アルキル、
(28)−N(R)SON(R)R、
(29)−B(OH)
(30)ヘテロアリール−CH−、
(31)複素環−CH−、
(32)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(33)ヘテロアリール−C(O)−N(R)−CH−、
(34)複素環−C(O)−N(R)−CH−、
(35)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(36)ヘテロアリール−CH−C(O)−N(R)−CH−、
(37)複素環−CH−C(O)−N(R)−CH−、および
(38)C1〜6アルキル−C(O)−N(R)−CH
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(2)〜(7)、(10)、(11)、(14)〜(24)、(27)および(30)〜(38)は、1つから置換可能な最大数までの位置に、独立して、OH、CN、ハロ、−N(R)、−C(O)−N(R)、−CH−N(R)、−C(O)−CH−N(R)、カルボキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、−C(O)−C(R)−C(O)−O−C1〜4アルキル、−CH−C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、アセチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、フェニル、複素環、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C(O)−は、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシルで置換されていてもよく、該ヘテロアリールおよびヘテロアリール−C(O)−は、さらにメチルで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択され;
各存在のアリールは、独立して、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリルからなる群より選択され;
各存在のヘテロアリールは、独立して5員もしくは6員の単環式芳香族または9員もしくは10員の二環式芳香族を意味し、該芳香族内の少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく;
各存在の複素環は、独立して5員もしくは6員の単環式非芳香族環または9員もしくは10員の二環式もしくはスピロ環式の非芳香族環もしくは部分芳香族環(各々は、1〜2つのオキソ基で置換されていてもよい)を意味し、ここで、少なくとも1個の原子は、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよく、残りの原子は、C、N(R)、OおよびSから選択され、該イオウはスルホンまたはスルホキシドに酸化されていてもよい)
による化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項2】
各Rが、独立して、
(1)ハロ、
(2)C1〜8アルキル、
(3)C2〜6アルケニル、
(4)C2〜6アルキニル、
(5)C3〜6シクロアルキル、
(6)C1〜6アルコキシ、
(7)C3〜6シクロアルコキシ、
(8)−CN、
(9)−OH、
(10)−C(O)−O−C1〜4アルキル、
(11)−C(O)−C1〜4アルキル、
(12)−N(R)
(13)−C(O)−N(R)
(14)−S(O)−C1〜4アルキル(式中、kは、0、1または2である)、
(15)−アリール、
(16)−ヘテロアリール、
(17)−複素環、
(18)−C(O)−アリール、
(19)−N(R)−アリール、
(20)ベンジル、
(21)ベンジルオキシ、
(22)アリール−O−、
(23)ヘテロアリール−O−、
(24)複素環−O−
(23)−COH、
(24)−SH、
(25)−SON(R)R、
(26)−N(R)C(O)N(R)R、
(27)−N(R)C(O)C1〜4アルキル、
(28)−N(R)SON(R)R、
(29)−B(OH)
(30)ヘテロアリール−CH−、
(31)複素環−CH−、
(32)アリール−C(O)−N(R)−CH−、
(33)ヘテロアリール−C(O)−N(R)−CH−、
(34)複素環−C(O)−N(R)−CH−、および
(35)アリール−C(O)−N(R)−CH
からなる群より選択され、
ここで、上記の群(2)〜(7)、(10)、(11)、(14)〜(24)、(27)および(30)〜(35)は、1つから置換可能な最大数までの位置に、独立して、OH、CN、ハロ、−N(R)、−C(O)−N(R)、−CH−N(R)、カルボキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルキルアミノ、アセチル、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、フェニル、複素環、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−およびヘテロアリールは、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択される、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
XがCである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
XがNである、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
Yがメチルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
が、シクロプロピルメチル、2,2−ジフルオロシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、2,2−ジメチルプロピルおよびベンジル(メトキシまたは−OCFで置換されていてもよい)からなる群より選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
式Ia
【化2】

の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項8】
が、(1)−CN、(2)ハロ、(3)−CF、(4)1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル、(5)モルホリン−4−イルメチル、(6)−C(O)−O−C1〜4アルキル、(7)C1〜6アルコキシ、(8)ヒドロキシで置換されていてもよいC1〜6アルキル、(9)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペラジニル、および(10)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペリジニルからなる群より選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
式Ib
【化3】

の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項10】
が、(1)−CN、(2)ハロ、(3)−CF、(4)1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル、(5)モルホリン−4−イルメチル、(6)−C(O)−O−C1〜4アルキル、(7)C1〜6アルコキシ、(8)ヒドロキシで置換されていてもよいC1〜6アルキル、(9)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペラジニル、および(10)−C(O)−O−C1〜4アルキルまたはイソオキサゾリルカルボニルで置換されていてもよいピペリジニルからなる群より選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式Ic
【化4】

(式中、
環Bはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各Rは、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項12】
式Id
【化5】

(式中、
環Cは複素環であり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各Rは、独立して、OH、アセチル、メチルスルホニル、アセチルアミノ、−C(O)−O−C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル(1〜3個のハロ原子またはヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項13】
式Ie
【化6】

(式中、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、独立して、ピリミジニル、ピリジル、メチルスルホニル、アセチル、2−ヒドロキシプロパノイルおよび2−ヒドロキシエタノイルからなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項14】
式If
【化7】

(式中、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、ピリミジニル、ピリジル、メチルスルホニル、アセチル、2−ヒドロキシプロパノイルおよび2−ヒドロキシエタノイルからなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項15】
式Ig
【化8】

(式中、
nは、0または1であり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
は、アセチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、ピリミジニル、ピリジル、2−オキソ−1−ピロリジニル、−C(O)−N(R)およびC1〜4アルキルからなる群より選択され、前記C1〜4アルキルは、1〜3個のハロ原子またはヒドロキシで置換されていてもよく、前記ピリジルはフルオロで置換されていてもよい)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項16】
式Ih
【化9】

(式中、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
はピリジルであり、R10はヒドロキシであるか、またはRとR10が連接されて、これらが結合している原子と一緒になって、5−オキソ−イミダゾリジン、オキセタンまたはアゼチジンを形成しており、前記アゼチジンは−C(O)−O−C1〜4アルキルで置換されていてもよい)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項17】
式Ij
【化10】

(式中、
環Dはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各R11は、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項18】
式Ik
【化11】

(式中、
環Eはヘテロアリールであり、
は、CN、ハロまたはC1〜4アルキル(1〜5個のハロ原子で置換されていてもよい)であり、
各R12は、独立して、−CN、ハロ、−N(R)、C1〜4アルコキシ、−C(O)−O−C1〜4アルキル、およびC1〜4アルキル(ヒドロキシで置換されていてもよい)からなる群より選択される)
の請求項2に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項19】
以下の群:
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−6−フルオロベンゾニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(2−メチルフェニル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−(シクロプロピルメチル)−5−(2−エチルフェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−5−フルオロベンゾニトリル;
4−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロフェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−3−フルオロベンゾニトリル;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−3,6−ジフルオロベンゾニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−フルオロベンゾニトリル;
3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−(シクロプロピルメチル)−5−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−(シクロプロピルメチル)−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル;
4−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−3−カルボニトリル;
4−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
5−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−5−(2−フルオロピリジン−3−イル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(5−メチルピリジン−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ピリジン−4−カルボニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−[3−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−(モルホリン−4−イルメチル)ベンゾニトリル;
2−{2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
2−{4−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェニル}プロパン−2−オール;
1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−5−(3−メチルピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−(ヒドロキシメチル)ベンゾニトリル;
3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−2−フルオロ安息香酸エチル;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メトキシベンゾニトリル;
2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
2−[1−(3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
2−[1−(シクロブチルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
1−(シクロブチルメチル)−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−[1−(4−メトキシベンジル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンゾニトリル;
2−{3−メチル−2,2−ジオキシド−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
6−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル;
4−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル;
4−[(3−クロロピラジン−2−イル)オキシ]−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
2−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)−1,3−チアゾール−4−カルボニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−(ピラジン−2−イルオキシ)ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−{[6−(ヒドロキシメチル)ピラジン−2−イル]オキシ}ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(6−メチルピラジン−2−イル)オキシ]ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(3−メチルピラジン−2−イル)オキシ]ベンゾニトリル;
2−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリミジン−5−カルボン酸メチル;
4−[(2−クロロピリミジン−4−イル)オキシ]−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
4−アミノ−2−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリミジン−5−カルボニトリル;
5−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボン酸メチル;
3−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボニトリル;
6−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピラジン−2−カルボニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−{[4−(メチルアミノ)ピリミジン−2−イル]オキシ}ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(2−メトキシピリミジン−4−イル)オキシ]ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−{[2−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル]オキシ}ベンゾニトリル;
4−{4−シアノ−3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル;
4−{4−シアノ−3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル;
4−(4−シアノ−3−{3−メチル−2,2−ジオキシド−1−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル;
4−(シアノメトキシ)−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−2−フルオロフェニル)プロパン−2−オール;
2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(3−ヒドロキシ−6,7−ジヒドロイソオキサゾロ[4,5−c]ピリジン−5(4H)−イル)メチル]ベンゾニトリル;
4−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ベンゾニトリル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−4−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]ベンゾニトリル;
5−{5−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−5−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−5−{[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{3−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−3−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−3−{[4−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
2−シアノ−N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド;
2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン;
N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド;
3−シアノ−N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド;
N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}イソオキサゾール−3−カルボキサミド;
2−({3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}アミノ)ニコチノニトリル;
4−({3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}アミノ)ピリジン−2−カルボニトリル;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{6−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]ピリジン−2−イル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{6−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]ピリジン−3−イル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{5−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]ピリジン−3−イル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(5−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−3−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{2−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]ピリジン−4−イル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−4−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
5−{4−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]ピリジン−2−イル}−1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−メチル−6−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}ピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド;
1−{4−[(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}エタノン;
2−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)プロパン−2−オール;
2−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル;
1−(シクロプロピルメチル)−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンゾニトリル;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチルフェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
4−(4−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)メタノール;
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−フルオロフェニル)メタノール;
(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)メタノール;
2−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]ベンゾニトリル;
1−(2,2−ジメチルプロピル)−5−[3−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{4−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−{3−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−{4−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]フェニル}−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
4−(4−シアノ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}フェノキシ)ピリジン−2−カルボニトリル;
4−{4−シアノ−3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル;
4−{4−シアノ−3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]フェノキシ}ピリジン−2−カルボニトリル;
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロフェニル)プロパン−2−オール;
2−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール;
2−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール;
2−{3−[1−(2,2−ジメチルプロピル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル]−4−メチルフェニル}プロパン−2−オール;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[3−(トリフルオロメチル)−5,6−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[4,3−a]ピラジン−7(8H)−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−{5−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]−2−メチルフェニル}−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
N−[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]アセトアミド;
(3aR,6aS)−5−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボン酸tert−ブチル;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
2−[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]プロパン−2−オール;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−4−(ピリジン−3−イル)ピペリジン−4−オール;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−4−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
N−[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]メタンスルホンアミド;
7−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸tert−ブチル;
7−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−1,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−1−カルボン酸tert−ブチル;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
8−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(5−{[4−(6−フルオロピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル]メチル}−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−[2−メチル−5−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノン−7−イルメチル)フェニル]−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]ピロリジン−2−オン;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−4−[(ジメチルアミノ)メチル]ピペリジン−4−オール;
[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル]メタノール;
[3−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキス−6−イル]メタノール;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリジン−4−イル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−3−カルボキサミド;
[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペリジン−3−イル]メタノール;
7−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−2,7−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(2−メチル−5−{[3−(メチルスルホニル)ピロリジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
[1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピロリジン−3−イル]メタノール;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−5−(3−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−5−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−2−フルオロベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−3−{[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−{3−[(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(2−フルオロ−3−{[4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン2,2−ジオキシド;
(2R)−1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン;
(2S)−1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン;
1−[4−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシエタノン
から選択される、請求項2に記載の化合物および前記のいすれかの化合物の薬学的に許容され得る塩。
【請求項20】
以下の群:
N−{3−[1−(シクロプロピルメチル)−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル]ベンジル}ベンズアミド;
1−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−3−メチルイミダゾリジン−2,4−ジオン;
N−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イル)アセトアミド;
(2R)−1−[4−(4−クロロ−3−{1−(2R)−N−(3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}−4−メチルベンジル)−2−ヒドロキシプロパンアミド;
1−[4−(4−クロロ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンジル)ピペラジン−1−イル]エタノン;
(2R)−1−[4−(4−クロロ−3−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ[1,2,5]チアジアゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル}ベンジル)ピペラジン−1−イル]−2−ヒドロキシプロパン−1−オン;
2−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−2−オキソエタノール;
3−シアノ−6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−2−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]ピリジニウムクロリド;
3−シアノ−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]ピリジニウムクロリド;
4−(5−シアノ−6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−(3−シアノ−6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)−3−メチルピリジニウムクロリド;
6−{4−[(アセチルオキシ)アセチル]ピペラジン−1−イル}−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチルピリジニウムトリフルオロアセテート;
4−(5−シアノ−6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イウムクロリド;
6−クロロ−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ニコチノニトリル;
2−クロロ−6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}ニコチノニトリル;
(2R)−1−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−1−オキソプロパン−2−オール;
(2S)−1−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−1−オキソプロパン−2−オール;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
1−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オン;
8−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン;
8−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチルピリジン−2−イル)−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチル−6−モルホリン−4−イルピリジニウムクロリド;
6−{4−[2−(アセチルオキシ)−2−メチルプロパノイル]ピペラジン−1−イル}−2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチルピリジニウムトリフルオロアセテート;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−{4−[(ジメチルアンモニオ)アセチル]ピペラジン−1−イル}−3−メチルピリジニウムジクロリド;
1−[4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]−2−メチル−1−オキソプロパン−2−オール;
1−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−オール;
4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イウムクロリド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)−3−メチルピリジニウムクロリド;
1−(シクロプロピルメチル)−4−(6−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−5−メチルピリジニウム−2−イル)ピペラジン−1−イウムジクロリド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチル−6−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ピリジニウムクロリド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−3−メチル−6−{4−[(1−メチル−1H−イミダゾル−3−イウム−2−イル)カルボニル]ピペラジン−1−イル}ピリジニウムジクロリド;
2−{1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−3−メチル−2,2−ジオキシド−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾル−5−イル}−6−[4−(イソオキサゾル−3−イルカルボニル)ピペラジン−1−イル]−3−メチルピリジニウムクロリド;
1−[(2,2−ジフルオロシクロプロピル)メチル]−5−(6−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−2,1,3−ベンゾチアジアゾール2,2−ジオキシド
から選択される、請求項1に記載の化合物および前記のいずれかの化合物の薬学的に許容され得る塩。
【請求項21】
が2,2−ジフルオロシクロプロピルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
式Il
【化12】

(式中、
式Ilに示されたR基のうち一方は、H、CNまたはメチルから選択され;他方のR基はHであり;
13は、−C(O)−CH−N(R)、−C(O)−O−C1〜4アルキル、−C(O)−C(R)−C(O)−O−C1〜4アルキル、−CH−C3〜6シクロアルキル、C1〜4アルコキシ、メチルスルホニル、ヘテロアリール−C(O)−、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルキル−C(O)−からなる群より選択され、前記C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−C(O)−およびヘテロアリール−C(O)−は、1〜3個のハロゲン原子およびヒドロキシで置換されていてもよく、ヘテロアリール−C(O)−は、さらにメチルで置換されていてもよく、各Rは、独立して、HおよびC1〜4アルキルからなる群より選択される)
の請求項1に記載の化合物およびその薬学的に許容され得る塩。
【請求項23】
請求項1に記載の化合物を薬学的に許容され得る担体との組合せで含む医薬組成物。
【請求項24】
グルタメート機能不全と関連している神経科系または精神科系の障害の処置を、それを必要とする患者において行う方法であって、該患者に治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項25】
グルタメート機能不全と関連している神経科系または精神科系の障害が統合失調症である、請求項24に記載の方法。

【公表番号】特表2013−521290(P2013−521290A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556129(P2012−556129)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【国際出願番号】PCT/US2011/026441
【国際公開番号】WO2011/109277
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】