説明

Raf阻害化合物およびその使用方法

式Iの化合物は、Rafキナーゼの阻害に有用である。哺乳類細胞の中のかかる障害、または関連する病態の、生体外、原位置、および生体内診断、予防、または治療のための、式Iの化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩の使用方法を開示する。本発明により、本発明の化合物、および薬学的に許容される担体もしく賦形剤を含む、薬学的組成物もまた提供される。B−Rafによって調節される疾患もしくは障害を予防または治療する方法であって、有効量の本発明の化合物を、かかる治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、方法もまた提供される。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iより選択される化合物、
【化201】


その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩であって、式中、
破線は、二重結合を含有する二環が芳香族であるような、必要に応じた二重結合を表し、
WおよびZは、独立して、CまたはNであり、
Xは、O、S、NR、もしくはCRであり、Yは、NRもしくはCRであるか、または、Xは、NRもしくはCRであり、Yは、O、S、NR、もしくはCRであるが、但し、W、X、Y、およびZの少なくとも1つは、C、CR、およびCR以外であり、
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、CN、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、およびC−Cアルキニルから選択され、
は、水素、ハロゲン、またはC−Cアルキルであり、
は、C−C6シクロアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、フェニル、3〜6員のヘテロシクリル、5〜6員のヘテロアリール、またはNRであり、前記シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、ヘテロシクリル、およびヘテロアリールは、OR20、ハロゲン、フェニル、C−Cシクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルで必要に応じて置換され、
は、水素であるか、ハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、またはNR1011であり、
は、水素、C−Cアルコキシ、またはC−Cアルキルであり、各C−CアルコキシおよびC−Cアルキルは、ハロゲン、OR20、SR20、NR1415、C−Cシクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリル、5〜6員のヘテロアリール、またはフェニルで必要に応じて置換されるが、但し、XがNRであり、式I中の隣接原子に二重結合している場合、Rは存在せず、
は、水素、C−Cアルコキシ、またはC−Cアルキルであり、各C−CアルコキシおよびC−Cアルキルは、ハロゲン、OR20、SR20、NR1617、C−Cシクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリル、5〜6員のヘテロアリール、またはフェニルで必要に応じて置換されるが、但し、YがNRであり、式I中の隣接原子に二重結合している場合、Rは存在せず、
およびRは、それぞれ独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、RおよびRは、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
10は、水素であり、
11は、水素、−(C−Cアルキル)CN、(C−Cアルキル)NR1213、(C−Cアルキル)OR20、(C−Cアルキル)SR20、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)C−Cシクロアルキル、(C−Cアルキル)フェニル、(C−Cアルキル)3〜6員のヘテロシクリル、または(C−Cアルキル)5〜6員のヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびフェニルは、ハロゲン、オキソ、OR21、NR1819、またはC−Cアルキルで必要に応じて置換され、
12およびR13は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R12およびR13は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
14およびR15は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
16およびR17は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
18およびR19は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R18およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
各R20は、独立して、水素であるか、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであり、
各R21は、独立して、水素であるか、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルである、化合物、その立体異性体、互変異性体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩。
【請求項2】
以下から選択される、請求項1に記載の化合物。
【化202】

【請求項3】
WおよびZは、Cであり、Xは、Sであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
WおよびZは、Cであり、Xは、NRであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
WおよびZは、Cであり、Xは、NRであり、Yは、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
WおよびZは、Cであり、Xは、CRであり、Yは、Sである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
WおよびZは、Cであり、Xは、CRであり、Yは、NRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
WおよびZは、Cであり、Xは、Nであり、Yは、Sである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Wは、Nであり、Zは、Cであり、Xは、CRであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Wは、Cであり、Zは、Nであり、Xは、CRであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Wは、Nであり、Zは、Cであり、Xは、Nであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
Wは、Cであり、Zは、Nであり、Xは、CRであり、Yは、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Wは、Nであり、Zは、Cであり、Xは、CRであり、Yは、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
WおよびZは、Cであり、Xは、Sであり、Yは、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Wは、Cであり、Zは、Nであり、Xは、Nであり、Yは、CRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
WおよびZは、Cであり、Xは、CRであり、Yは、Sである、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
、R、およびRは、独立して、水素、ハロゲン、またはC−Cアルキルから選択される、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
およびRは、FまたはClであり、Rは、水素である、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
は、Clであり、Rは、Fであり、Rは、水素である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
は、ハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルである、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
は、エチル、プロピル、または−CHCHCHFである、請求項1〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
は、NR1011である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
は、NHである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
実施例1〜113のうちのいずれか1つに挙げられる、化合物。
【請求項25】
請求項1〜24および30のいずれか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体もしく賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項26】
B−Rafによって調節される疾患もしくは障害を予防または治療する方法であって、有効量の請求項1〜24および30のいずれか1項に記載の化合物を、かかる治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、方法。
【請求項27】
療法に使用するための、請求項1〜24および30のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
癌の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜24および30のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項29】
請求項1〜24および30のいずれか1項に記載の化合物を含む、癌の治療に使用するための薬学的組成物。
【請求項30】
WおよびZは、独立して、CまたはNであり、
Xは、O、S、NR、もしくはCRであり、Yは、NRもしくはCRであるか、または、Xは、NRもしくはCRであり、Yは、O、S、NR、もしくはCRであるが、但し、W、X、Y、およびZのうちの少なくとも1つは、C、CR、およびCR以外であり、
およびRは、独立して、水素、ハロゲン、CN、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルケニル、およびC−Cアルキニルから選択され、
は、水素、ハロゲン、またはC−Cアルキルであり、
は、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、フェニル、5〜6員のヘテロアリール、またはNRであり、前記シクロアルキル、アルキル、アルケニル、アルキニル、フェニル、およびヘテロアリールは、OR20、ハロゲン、フェニル、C−Cシクロアルキル、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルで必要に応じて置換され、
R5は、水素、C−Cアルキル、またはNR10R11であり、
は、水素、C−Cアルコキシ、またはC−Cアルキルであり、各C−CアルコキシおよびC−Cアルキルは、ハロゲン、OR20、SR20、NR1415、C−Cシクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリル、5〜6員のヘテロアリール、またはフェニルで必要に応じて置換されるが、但し、XがNRであり、式I中の隣接原子に二重結合している場合、Rは存在せず、
は、水素、C−Cアルコキシ、またはC−Cアルキルであり、各C−CアルコキシおよびC−Cアルキルは、ハロゲン、OR20、SR20、NR1617、C−Cシクロアルキル、4〜6員のヘテロシクリル、5〜6員のヘテロアリール、またはフェニルで必要に応じて置換されるが、但し、YがNRであり、式I中の隣接原子に二重結合している場合、Rは存在せず、
およびRは、それぞれ独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、RおよびRは、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
10は、水素であり、
11は、水素、−(C−Cアルキル)CN、(C−Cアルキル)NR1213、(C−Cアルキル)OR20、(C−Cアルキル)SR20、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、(C−Cアルキル)C−Cシクロアルキル、(C−Cアルキル)フェニル、(C−Cアルキル)3〜6員のヘテロシクリル、または(C−Cアルキル)5〜6員のヘテロアリールであり、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、およびフェニルは、ハロゲン、オキソ、OR21、NR1819、またはC−Cアルキルで必要に応じて置換され、
12およびR13は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R12およびR13は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
14およびR15は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R14およびR15は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
16およびR17は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R16およびR17は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
18およびR19は、独立して、水素であるか、もしくはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであるか、または、R18およびR19は、それらが結合している原子と一緒になって、ハロゲン、オキソ、もしくはC−Cアルキルで必要に応じて置換される3〜6員のヘテロシクリルを形成し、
各R20は、独立して、水素であるか、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルであり、
各R21は、独立して、水素であるか、またはハロゲンで必要に応じて置換されるC−Cアルキルである、請求項1に記載の化合物。

【公表番号】特表2013−503188(P2013−503188A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527022(P2012−527022)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/046955
【国際公開番号】WO2011/025940
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】