説明

c−Metモジュレーターおよびその使用

【課題】プロテインキナーゼ酵素活性を調節するための化合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、増殖、分化、細胞自己死、遊走および化学浸潤のような細胞活動を調節するためのプロテインキナーゼ酵素活性を調節するための化合物を提供する。より具体的には、本発明は、上記のような細胞活動における変化に関連した、キナーゼレセプター、特に、c−Met、KDR、c−Kit、flt−3およびflt−4のシグナル伝達経路を阻害、調整および/または調節する、キナゾリンおよびキノリン、これらの化合物を含む組成物、ならびにキナーゼ依存性疾患および状態を処置するためにそれらを使用する方法を提供する。本発明はまた、上記の化合物を作製するための方法、およびこれらの化合物を含む組成物を作製するための方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式XI:
【化105】

に従う、化合物、あるいはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで、
それぞれのRは独立して、ハロ、−OR、−NO、−NH、−NR、−D−R50、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
70は、−H、ハロ、−OR、−S(O)0−2、−NO、−NH、−NR、および必要に応じて置換されたC1−5アルキルから選択され;
Qは=N−、=C(H)−、および=C(CN)−から選択され;
Zは−S(O)0−2−、−O−、および−NR−から選択され;
Arは、五員または六員のアリーレン、あるいは1〜3個のヘテロ原子を含む五員または六員のヘテロアリーレンのいずれかであり;
Gは、必要に応じて置換されたシクロアルキル、または必要に応じて置換されたヘテロ脂環式のいずれかであり;
それぞれのRは、独立して、ハロ、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され;
それぞれのRは独立して−HまたはRであり;
それぞれのRは独立して、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキルから選択されるか;または
およびRは、該RおよびRが結合される共通の窒素と一緒になる場合、必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルを形成し、該必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリルは、N、O、SおよびPから選択される少なくとも1つのさらなる環ヘテロ原子を必要に応じて含み;
は−Hまたは必要に応じて置換されたC1−6アルキルであり;
それぞれのDは独立して、−O−、−S(O)0−2−、および−NR−から選択され;
それぞれのR50であり;そして
それぞれのR30は独立してハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択され、
ここで、該必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換された五員〜七員のヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたシクリルアルキル、および必要に応じて置換されたヘテロ脂環式基のそれぞれについての任意の置換基は、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルキレンジオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミジノ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミド、ベンジルオキシカルボニルアミノ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル、チオール、ハロ、ヒドロキシ、カルバミル、アシルアミノ、およびスルホンアミドから独立して選択され、但し、該化合物が、以下
【化430】

【化431】

【化432】

ではない、化合物。
【請求項2】
Zは−O−または−NR−のいずれかである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
の少なくとも1つは−D−R50である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Dが−O−であり、そして少なくとも1つの他のRは−ORである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
式XIIIaまたは式XIIIb:
【化107】

の、請求項4に記載の化合物であって、ここで、Qは=N−または=C(H)−のいずれかであり;
が、請求項4に規定される通りであり、
3aが、C1−6アルキルであり;
ここで、−N(R3b)Rは、以下:
【化108】


から選択され、
ここで、Jは、0〜5個のR20によって必要に応じて置換された五員〜十員の環であり;
それぞれのR20は独立して、−H、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、および必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキルから選択され;
2つのR20は、該2つのR20が結合される原子と一緒になって、結合して、必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式を形成し、該必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式は、Jに対してスピロ環を形成する(spiro)か、Jに縮合するかのいずれかであり;
Eは、−O−、−N(R)−、−CH−、および−S(O)0−2−から選択され;
それぞれのR60は独立して、ハロゲン、トリハロメチル、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキルから選択され;
示された環におけるメチレン以外の、該上の式のいずれかにおけるそれぞれのメチレンは独立して、必要に応じてR25によって置換され;そして
25は、ハロゲン、トリハロメチル、オキソ、−CN、−NO、−NH、−OR、−NR、−S(O)0−2、−SONR、−CO、−C(O)NR、−N(R)SO、−N(R)C(O)R、−N(R)CO、−C(O)R、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、ヘテロアリールC1−6アルキル、および必要に応じて置換されたC1−6アルキルから選択されるか;または
2つのR25は、該2つのR25が結合される炭素と一緒になって、結合して、三員から七員の脂環式またはヘテロ脂環式を形成し得;
3bは、上に定義されたようなRと等価であり;そして
およびRは上に定義した通りであり、
ここで、該必要に応じて置換されたC1−6アルキル、必要に応じて置換されたアリール、必要に応じて置換されたアリールC1−6アルキル、必要に応じて置換されたヘテロシクリル、必要に応じて置換されたヘテロシクリルC1−6アルキル、および必要に応じて置換された三員から七員のヘテロ脂環式のそれぞれについての任意の置換基は、アルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリル、アルコキシ、アルキレンジオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アミジノ、アリールオキシ、アリールアルキルオキシ、カルボキシ、カルボアルコキシ、カルボキシアルキル、カルボキサミド、ベンジルオキシカルボニルアミノ、シアノ、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、スルファニル、スルフィニル、スルホニル、チオール、ハロゲン、ヒドロキシ、カルバミル、アシルアミノ、およびスルホンアミドから独立して選択される、
化合物。
【請求項6】
請求項5に記載の化合物であって、ここでR50は、ヘテロ脂環式で必要に応じて置換されたC1−6アルキルである、化合物。
【請求項7】
Zは−O−である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
請求項7に記載の化合物であって、ここで、Gは、シクロプロピル、アジラジン、シクロブチルおよびアゼチジンから選択され、それぞれ0〜4個のR30で必要に応じて置換される、化合物。
【請求項9】
Qは=N−または=C(H)−のいずれかである、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
は、−H、ハロ、C1−6アルキル、およびペルフルオロC1−6アルキルから選択される、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式XIVaまたは式XIVb:
【化109】


の、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
請求項11に記載の化合物であって、ここでR50は、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、およびヘテロ脂環式から選択される基によって、必要に応じて置換されたC1−6アルキルである、化合物。
【請求項13】
請求項12に記載の化合物であって、ここで、R50の前記ヘテロ脂環式の該ヘテロ脂環式部分は、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン1−オキシド、チオモルホリン1,1−ジオキシド、2−オキソ−モルホリン、ピロリジンおよびアゼピンからなる群から選択される、化合物。
【請求項14】
は、C1−6アルキル、ペルフルオロC1−6アルキル、およびハロから選択される、請求項12または13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
は、ペルフルオロC1−3アルキルおよびハロから選択される、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
請求項12または13のいずれかに記載の化合物であって、ここでR20はハロである、化合物。
【請求項17】
は、C1−6アルキル、ペルフルオロC1−6アルキル、およびハロから選択される、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
は、ハロである、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
表2から選択される、化合物:
【化116】


【化117】


【化118】


【化119】


【化120】


【化121】


【化122】


【化123】


【化124】


【化125】


【化126】


【化127】


【化128】


【化129】


【化130】


【化131】


【化132】


【化133】


【化134】


【化135】


【化136】


【化137】


【化138】


【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項21】
請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物または薬学的組成物の代謝産物。
【請求項22】
キナーゼのインビボ活性を調節するための組成物であって、該組成物は、有効量の請求項1〜19のいずれかに記載の化合物または薬学的組成物を含む、組成物。
【請求項23】
前記キナーゼのインビボ活性を調節することは、該キナーゼの阻害を包含する、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記キナーゼは、c−Met、KDR、c−Kit、flt−3、およびflt−4のうちの少なくとも1つである、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記キナーゼはc−Metである、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
制御されていない細胞活動、異常な細胞活動、および/または所望しない細胞活動に関連する疾患または障害を処置するための組成物であって、該組成物は、治療有効量の、請求項1〜19のいずれか1つに記載の化合物または薬学的組成物を含む、組成物。
【請求項27】
キナーゼのモジュレーターについてスクリーニングする方法であって、該キナーゼはc−Met、KDR、c−Kit、flt−3、およびflt−4から選択され、該方法は、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物と、少なくとも1つの候補因子とを合わせる工程、および該キナーゼの活性に対する該候補因子の効果を決定する工程を包含する、方法。
【請求項28】
細胞における増殖活性を阻害するための組成物であって、該組成物は、有効量の、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物を含む組成物を含む、組成物。
【請求項29】
前記疾患または障害が胃癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項30】
前記疾患または障害が食道癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項31】
前記疾患または障害が腎臓癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項32】
前記疾患または障害が肝臓癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項33】
前記疾患または障害が卵巣癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項34】
前記疾患または障害が頸部癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項35】
前記疾患または障害が大腸癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項36】
前記疾患または障害が脳癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項37】
前記疾患または障害が肺癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項38】
前記疾患または障害が前立腺癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項39】
前記疾患または障害が膵臓癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項40】
前記疾患または障害が皮膚癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項41】
前記疾患または障害が骨の癌である、請求項26に記載の組成物。
【請求項42】
前記疾患または障害がホジキン病である、請求項26に記載の組成物。
【請求項43】
前記疾患または障害が非ホジキンリンパ腫である、請求項26に記載の組成物。
【請求項44】
以下の構造:
【化139】

によって表される請求項19に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項45】
以下の構造:
【化140】

によって表される請求項19に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項46】
以下の構造:
【化141】

によって表される請求項19に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項47】
以下の構造:
【化143】

によって表される請求項19に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項48】
以下の構造:
【化145】

によって表される請求項19に記載の化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項49】
前記必要に応じて置換されたアミノがアルキルアミノまたはジアルキルアミノである、請求項1に記載の化合物。

【公開番号】特開2010−265302(P2010−265302A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158334(P2010−158334)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【分割の表示】特願2006−528265(P2006−528265)の分割
【原出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(506024489)エグゼリクシス, インコーポレイテッド (50)
【Fターム(参考)】