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2つのモードの間で質量分析器への電源の切換えを行なう方法が提供されている。第1の所定の持続時間の間動作させられる第1の動作モードにおいて、質量分析器に結合された第1の電源が第1の非ゼロ電位を生成し、その一方で、質量分析器から切断された第2の電源が第2の非ゼロ電位を生成する。第2の所定の持続時間の間動作させられる第2の動作モードでは、第2の電位は質量分析器に結合され、その一方で、質量分析器から切断された第1の電源は第1の電位を生成する。これらの所定の持続時間は、いかなる場合でも、第1の電位および第2の電位のうちの一方のみが質量分析器に結合され、かつ第1および第2の動作モードが既定の長さの時間内で少なくとも一回実施されるように選択される。
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イオンフラグメンテーションのための衝突セルを使用するタンデム質量分析計において、システム構成要素の放電上限に到達することなく、またはそれを超えることなく、衝突誘起解離(CID)のために必要とされる衝突エネルギーの上限が拡大され得る。本教示は、イオンの電位エネルギーをCIDフラグメンテーションのために十分な所定のレベルまで引き上げる一方、無放電条件を満たす方法について説明する。また、本教示は、生成イオンが質量分析のための十分なエネルギーを有するように、CIDフラグメンテーション後、フラグメントイオンの電位エネルギーを引き上げる方法について説明する。
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イオントラップにおいてイオンをフラグメント化する方法は、a)親イオンを選択することと、b)保持時間間隔の間、イオントラップ内に親イオンを保持することと、c)保持時間間隔内の励起時間間隔中に、RFトラップ電圧をイオントラップに提供することと、d)励起時間間隔中に、共鳴励起電圧をイオントラップに提供することと、e)保持時間間隔のうちの少なくとも一部分の間、イオントラップ内に中性ガスを供給することによって、イオントラップ内の動作圧力の少なくとも約10%の非定常状態圧力増加を提供することと、f)保持時間間隔内で、かつ励起時間間隔の後、共鳴励起電圧を終了し、イオントラップに印加するRFトラップ電圧を変更して、イオントラップ内に親イオンのフラグメントを保持するように励起レベル未満の保持レベルまでマシュー安定性パラメータqを低下させることとを伴う。
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【課題】
【解決手段】イオントラップ(1)からイオン移動度分光計(2)中へのイオンの移送を最適化してイオンのフラグメンテーションを防ぐために、イオン移動度分光計(2)の上流に構成されたイオントラップ(1)の出口領域とイオン移動度分光計(2)の入口領域との間の電位差を時間と共に時間的に変化させるイオン移動度分光計(2)が開示される。 (もっと読む)


【課題】 従来のMS/MS分析方法では、スループットと前駆体イオンの質量分解能の両立ができないという課題を有していた。
【解決手段】 特定の質量範囲のイオンを排出するイオントラップと、イオントラップから排出されたイオンを解離させる衝突解離部と、衝突解離部から排出されたイオンの質量分析を行う質量分析部を有した質量分析装置によって、イオントラップに導入、蓄積されたイオンを質量選択的に共鳴排出する。衝突解離部への入射エネルギーが低い条件で測定を行い前駆体イオンのイオントラップ部の質量軸でのプロファイルと質量分析部でのプロファイルの組を取得する。次に衝突解離部への入射エネルギーが高い条件で測定を行い、得られた2次元質量スペクトルのイオントラップ部の質量軸でのプロファイルを質量分析部の質量軸でのプロファイルに置き換える。以上の方法により前駆体イオンとフラグメントイオンの両方のm/zを高い質量分解能で決定することができる。 (もっと読む)


【課題】
【解決手段】開示される質量分析計は、分析用の高性能イオントラップ(3)の上流側に配置される貯蔵用の第1のイオントラップ(2)を備える。一実施形態において、第1のイオントラップ(2)と第2のイオントラップ(3)の両方から同時にイオンのスキャンを実行する。任意の瞬間において第2のイオントラップ(3)内部に存在する電荷量を限定・制限することによって、第2のイオントラップ(3)が空間電荷密度の飽和の影響を受けることがなくなり、第2のイオントラップ(3)の性能劣化を防ぐことができる。 (もっと読む)


イオントラップを有するイオントラップ分光計システムを動作させる方法が提供される。本方法は、a)第1の検体を含むイオン群を提供することと、b)第1の検体以外のイオンを除去することによって、フィルタリングされた第1の検体を提供することと、c)フィルタリングされた第1の検体をイオントラップ内に格納することと、d)第1の較正用イオン集合をイオントラップ内に格納することであって、第1の較正用イオン集合は、既知の電荷質量比を有する少なくとも1つの較正用イオンを有することと、e)フィルタリングされた第1の検体および第1のイオン集合をイオントラップから透過させることと、f)第1の検体質量信号ピークを発生させ、各較正用イオンを検出し、関連する較正用質量信号ピークを発生させることと、g)既知の電荷質量比と、較正用質量信号ピークとを比較することによって、第1の質量信号を較正することと、を含む。
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【課題】 従来技術では衝突減衰器の排出時間を短くまたは長くと、測定条件にあわせて最適に調整することが困難であった。
【解決手段】 線形多重極電極と、線形多重極電極の中心軸上に直流電位を印加するための補助電極と、補助電極のための直流電源を備えた構成で、多重極の中心軸上に直流電位勾配を形成し、その電位勾配を測定条件に合わせて変化させる。測定条件に適した電位勾配に調整することで、イオンの排出時間を短くも長く最適に調整可能である。イオンの排出時間を短くすることでスペクトル上のイオン情報の混同を避けることができ、またイオンの排出時間を長くすることで検出限界を回避し効率的にイオンを測定することが可能になり、常に高効率な測定が可能となる。 (もっと読む)


本出願人の教示は、高周波(RF)および交流(AC)電流の両方のロッドまたは他の電極への同時印加を通して、正および負の電荷の両方のイオンを同時に収容するための多極ロッドセットまたは他の多電極デバイスを組み込む、質量分析計および他のデバイスの操作の際に有用な方法、システム、および装置を提供する。一実施形態において、多極電極セットは、複数の電極対、すなわち2N個の電極(Nは、1より大きい整数)を備える。そのような実施形態では、RF電圧は、第1の位相で1つおきのロッドに、反対の位相で残りのロッドに印加され得る。
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【課題】質量分析計
【解決手段】四重極ロッドセットイオントラップ(2,3)を含む質量分析計であって、1つの径方向への半径の増大とともに減少するポテンシャル場がイオントラップの出口(4,5)に形成される、質量分析計が開示される。イオントラップ(2,3)内のイオンは、径方向に質量選択的に励起される。径方向に励起されたイオンは、イオンをイオントラップ内においてもはや軸方向に閉じ込めるのではなくその代わりにイオンを抽出する働きをすることによってイオンをイオントラップ(2,3)から軸方向に放出させるポテンシャル場を受ける。 (もっと読む)


【課題】 従来の質量分析法で必須とされた高真空を必要としない低真空での動作が可能であり、小型で電極点数が少なく形状が加工が容易であること、さらに電子増倍管など増幅を必要としないイオン電流を検知するイオン検出方法を適用可能な、小型、安価、簡便な質量分析手段の提供を課題とする。この真空領域では従来よりイオンモビリティー分析手段が用いられていたが、本方式により真の質量分析手段を提供することが可能となり、種種のアプリケーションに対し分析精度を格段に向上することが可能となる。
【解決手段】 本発明で開示する1次元イオントラップを用いる。1次元イオントラップによる質量分析手段は多量のイオンをトラップ可能であること、低真空にて動作可能な質量分析方式を提供できることから高真空を用いない質量分析手段が可能となる。 (もっと読む)


質量分析のシステムおよび方法が提供される。第1のイオン蓄積装置内および第2のイオン蓄積装置内に、イオン源からのイオンが蓄積される。第1の分析期間中に分析するために、第1の射出期間中、第1のイオン蓄積装置から第1の質量分析装置へイオンが射出される。第2の射出期間中、第2のイオン蓄積装置から第2の質量分析装置へイオンが射出される。イオン蓄積装置は、第1のイオン蓄積装置のイオン輸送開口が第2のイオン蓄積装置のイオン輸送開口と連通するように、直列に接続される。第1の分析期間と第2の射出期間は、少なくとも部分的に重なる。
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生体分子を分析するための方法および装置について説明する。本方法は、一方の種のイオン化分子を線形イオントラップに注入および貯蔵するステップと、第2の種類の反対極性のイオン化分子を注入し、貯蔵された第1の種を第2の種が透過するステップとを含む。結果として生じた反応生成物は、残りの電荷値を考慮して質量分析器によって分析され得る。ある側面において、線形イオントラップは、反応容積として使用されてもよく、イオン化された種は、実質的に共線的にトラップの軸に沿って注入されてもよい。質量分析は、質量選択的軸方向射出または質量分析計によって実行されてもよい。
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【課題】質量分析計
【解決手段】飛行時間型質量分析器(7)を含む質量分析計が開示される。飛行時間型質量分析器(7)は、分圧器を形成する一連の抵抗器(2)によって相互接続される複数の電極(1)を含むイオンガイドを含む。イオンは、電極(1)に対する二相RF電圧の印加によって、イオンガイド内において径方向に閉じ込められる。イオンガイドの長さに沿って不均一な擬ポテンシャル力が維持されるように、分圧器に跨って付加的な単相RF電圧が印加される。 (もっと読む)


第1のRF電圧(7a)が、上流グループの電極に印加され、第2の異なるRF電圧(7b)が下流グループの電極に印加される複数の電極を有する衝突またはフラグメンテーションセル(4)が開示される。衝突またはフラグメンテーションセル(4)に入る親イオンの半径方向の閉じ込めは、上流グループの電極に印加される第1のRF電圧によって最適化され、衝突またはフラグメンテーションセル(4)内で生成される娘またはフラグメントイオンの半径方向の閉じ込めは、下流グループの電極に印加される第2の異なるRF電圧によって最適化される。 (もっと読む)


【課題】イオン移動度分析計を含む装置
【解決手段】第1のチャンバ(10)と第2のチャンバ(5)とを含むマススペクトロメータが開示される。第2のチャンバ(5)は、第1のチャンバ(10)の下流に位置し、2つのチャンバ(5,10)間には、チャンバ間アパーチャ(12)が提供される。第1のチャンバ(10)内には、イオンガイド(13)が位置し、第2のチャンバ(5)内には、イオン移動度分析計(6)が位置する。第1のチャンバ(10)に、ヘリウムガスが提供される。イオンは、比較的低圧の領域からイオン移動度分析計(6)に向かって加速されるに際し、先ず、第1のチャンバ(10)内に入る。第1のチャンバ(10)内に提供されるヘリウムガスは、イオンが比較的高圧の領域内へと加速される際のイオンフラグメンテーション効果およびイオン識別効果を最小限に抑える。イオンは、次いで、イオンガイド(13)によって伝送され、引き続き、第2のチャンバ(5)内に位置するイオン移動度分析計(6)へと伝送される。 (もっと読む)


衝突、フラグメンテーションまたは反応セル4を含む質量分析計を開示する。衝突、フラグメンテーションまたは反応セル4は、高フラグメンテーション動作モードと低フラグメンテーション動作モードとの間で繰り返し切り替えられる。質量スペクトルデータセットがこの2つの動作モードで得られる。小数質量フィルタを1つまたは両方のデータセットに適用する。特に、対象の親または前駆イオンに関係するフラグメントイオンまたは代謝産物を、該対象の親または前駆イオンと同様の小数質量を有することに基づいて同定する。 (もっと読む)


本発明(イオントラップアレイ)は、イオンの蓄積・分析技術に関し、具体的にはイオン蓄積装置と、質量電荷比等の特性に基づきイオンを分離する質量分析装置とに関する。本発明の目的は、少なくとも2列以上の平行に配置された電極アレイを有し、その電極アレイは少なくとも2本以上の帯状電極を有し、異なる帯状電極に異なる位相の交流電圧を印加して電極アレイの異なる列の2つの電極アレイ間の空間に交流電場を発生させて、この空間に互いに相通し実際のバリアが存在しない並列した複数の線形イオントラップ領域を構成する、イオン蓄積・分析装置を提供することにある。本発明はまた、電極アレイの異なる列の間の空間に軸方向に複数の相通する線形イオントラップ領域を形成し、イオンの蓄積、冷却、及びその質量分析を行うイオン蓄積・分析方法を提供する。
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イオンが使用時に移送される開口を有する複数の電極(2a)を含むイオンガイドまたは質量分析器(2)が開示される。擬ポテンシャル障壁がイオンガイドまたは質量分析器(2)の出口に作成される。擬ポテンシャル障壁の振幅または深さは、イオンの質量電荷比に反比例する。イオンをイオンガイドまたは質量分析器(2)の長さに沿って推進させるために、1つ以上の過渡DC電圧(4)がイオンガイドまたは質量分析器(2)の電極(2a)に印加される。電極(2a)に印加される過渡DC電圧(4)の振幅は、イオンがそれらの質量電荷比の逆順でイオンガイドまたは質量分析器(2)から出射されるように、時間と共に増加される。 (もっと読む)


第1サイクルで実行するステップとして、第1イオン捕獲装置内に試料イオンを貯めるステップと、第1イオン捕獲装置内に貯まっているイオンをそれとは別のイオン選別装置に入射するステップと、そのイオン選別装置内でイオンを選別するステップと、イオン選別装置内で選別されたイオンをフラグメント化装置へと出射させるステップと、イオン選別装置を迂回しつつフラグメント化装置から第1イオン捕獲装置へとイオンを送り返すステップと、第1イオン捕獲装置から出射されたイオン若しくはその一部又はそれからの派生物を第1イオン捕獲装置内に受け入れるステップと、受け入れたイオンを第1イオン捕獲装置内に貯めるステップと、を有するマススペクトロメトリ方法を提供する。
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